JP2002229360A - 定着装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置およびそれを用いた画像形成装置

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JP2002229360A JP2001028531A JP2001028531A JP2002229360A JP 2002229360 A JP2002229360 A JP 2002229360A JP 2001028531 A JP2001028531 A JP 2001028531A JP 2001028531 A JP2001028531 A JP 2001028531A JP 2002229360 A JP2002229360 A JP 2002229360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着ローラの軸線方向の温度ムラを軽減できる
定着装置およびそれを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】熱ローラ11内に誘導加熱コイル20を配
置する。コイル線22を軸線回りに巻回したボビン21
内に、複数のコア27を軸線方向に2列に配列する。各
列のコア27を、互いに所定間隔だけ空けて並設する。
一方の列のコア27と他方の列のコア27とが、平面視
で交互に所定長さだけ重なるように配置する。 【効果】各コア27から磁束39が発生するので、熱ロ
ーラ11の両端部と中央部とで磁束密度が均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録シート上に転
写された未定着トナー像を定着させるための定着装置お
よびそれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置は、
例えば感光体、現像装置、転写装置および定着装置を含
む。定着装置は、一般的に1対の定着ローラを含む。1
対の定着ローラは、例えば所定の定着温度に加熱される
熱ローラと、熱ローラに対して所定の定着圧力で圧接さ
れる圧ローラとからなる。感光体によりトナー像が転写
された記録用紙は、これらの定着ローラ対間を通過する
ことにより、トナー粒子が溶融されて定着される。
【0003】熱ローラの加熱方式の1つに、IH(Indu
ction Heating)方式がある。図6は、従来の誘導加熱
コイル20Aから発生する磁束42を説明するための模
式図であって、熱ローラ11はIH方式により加熱され
る。熱ローラ11は、例えば円筒状で、鉄やステンレス
などの強磁性体により形成されている。熱ローラ11
は、用紙搬送方向に直交する水平方向に延びており、そ
の内部には誘導加熱コイル20Aが軸線方向に延びてい
る。
【0004】誘導加熱コイル20Aは、円筒状のボビン
21と、ボビン21の外周面に軸線回りに巻回(ラジア
ル巻き)されたコイル線22とを含む。コイル線22は
例えば銅線などからなり、高周波電流が印加されること
により高周波磁界が発生するようになっている。この高
周波磁界により、熱ローラ11に誘導渦電流が発生し、
熱ローラ11自体の材質固有抵抗によって熱ローラ11
そのものがジュール発熱されるようになっている。
【0005】ボビン21内には、例えば自己発熱しにく
く磁束を通しやすいフェライトからなる1本のコア41
が軸線方向に延びている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すように熱ローラ11への磁束42の進入ポイントが
軸線方向で不均一となり、熱ローラ11の両端部では磁
束42が粗く、中央部では密となる。IH方式による発
熱は、熱ローラ11を貫く磁束42の密度に比例するた
め、熱ローラ11の両端部の温度が低下して、軸線方向
に温度ムラが生じるという問題があった。
【0007】また、図6に示すように、磁束42が熱ロ
ーラ11を一端部から他端部まで貫くので、磁束42が
熱ローラ11を貫く長さが長い。このため、磁気抵抗が
大きく、発振波形が減衰しやすくなり、高周波電源側で
の発振制御が困難になるという問題があった。この課題
の対策として、コイル線22の断面積を大きくしたり、
コイル線22の巻き数を増やすことにより発生する磁力
を増大させることが考えられるが、いずれの場合も誘導
加熱コイル20Aの外形が大きくなってしまう。この場
合、熱ローラ11と誘導加熱コイル20Aとの間に冷却
スペースを十分に確保することができない。
【0008】誘導加熱コイル20Aは、熱ローラ11か
らの輻射熱により加熱される。冷却スペースに装置外部
から空気を送り込むことにより、誘導加熱コイル20A
を空冷できるようになっている。熱ローラ11はその表
面温度が所定の定着温度(例えば190℃)になるよう
に制御されるのに対して、誘導加熱コイル20Aの耐熱
温度は例えば200℃であり、冷却スペースを十分に確
保しなければならない。
【0009】冷却スペースを確保するために熱ローラ1
1の径を大きくすることも考えられるが、この場合、熱
ローラ11の熱容量が大きくなり、熱ローラ11を所定
温度まで加熱するのに時間がかかってしまう。本発明
は、かかる背景のもとでなされたもので、定着ローラの
軸線方向の温度ムラを軽減できる定着装置およびそれを
用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】また、高周波電源側での発振制御が容易な
定着装置およびそれを用いた画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、未定着トナ
ー像を担持した記録シートを加熱および加圧しつつ搬送
することによって、トナー像を記録シートに定着させる
定着ローラと、この定着ローラの内部に設けられ、この
定着ローラの軸線まわりにコイル線を螺旋状に巻回して
形成され、上記定着ローラを誘導加熱するための磁界を
発生するコイルと、上記定着ローラの軸線に沿って上記
コイルを挿通するように設けられ、軸線方向位置が部分
的に重なり合うように配置された複数のコアとを含むこ
とを特徴とする定着装置である。
【0012】この構成によれば、コイル内に軸線に沿っ
て設けられた複数のコアからそれぞれ磁束が発生するの
で、定着ローラの両端部と中央部とで磁束密度を均一に
することができる。したがって、定着ローラの軸線方向
の温度ムラを軽減できる。また、各コアから発生した磁
束がそれぞれ定着ローラを貫くので、定着ローラを貫く
磁束の長さを短くすることができる。したがって、磁気
抵抗を小さくして、発振波形が減衰するのを抑えること
ができるので、高周波電源側での発振制御が容易な定着
装置を提供できる。
【0013】請求項2記載の発明は、上記複数のコア
は、上記定着ローラの軸線に沿って2列に配列されてお
り、上記定着ローラの軸線方向に関して隣接するコア同
士の軸線方向位置が部分的に重なるように、一方の列と
他方の列とに交互に配置されていることを特徴とする請
求項1記載の定着装置である。この構成によれば、コイ
ル内に軸線に沿って2列に配列された複数のコアからそ
れぞれ磁束が発生する。
【0014】上記定着ローラの軸線方向に関して隣接す
るコア同士の軸線方向位置が重なる部分の長さは、それ
ぞれ対応するコアの長さの10〜20%であることが好
ましい。この場合、定着ローラの両端部と中央部とで磁
束密度を好適に均一化できる。請求項3記載の発明は、
上記コイルによる誘導加熱領域が、上記定着ローラの搬
送されてくる記録シートの通紙領域に対応するように、
上記複数のコアのうち上記軸線方向の端部に配置された
コアを上記軸線方向に変位させるコア駆動機構をさらに
含むことを特徴とする請求項1または2記載の定着装置
である。
【0015】記録シートを連続して搬送すると、記録シ
ートを搬送した部分の定着ローラの熱が記録シートに奪
われるので、これを補うためにコイルに更に多くの電流
を流すように制御される。本発明の構成によれば、コイ
ルによる誘導加熱領域が、定着ローラの搬送されてくる
記録シートの通紙領域に対応するように、コイルの端部
に配置されたコアを軸線方向に変位させることにより、
定着ローラの両端部の記録シートを搬送しない部分の表
面温度が上昇するのを防ぐことができる。
【0016】上記コイルは、端部における巻き密度が中
央部における巻き密度よりも大きくなるように巻回され
ていれば、定着ローラの両端部を貫く磁束を多くするこ
とができる。これにより、定着ローラの両端部の温度が
低下して軸線方向に温度ムラが生じるのを防ぐことがで
きる。また、上記コイルの端部に配置されたコアは、そ
の断面積が他のコアの断面積より大きく形成されていて
も、定着ローラの両端部を貫く磁束を多くすることがで
きる。これにより、定着ローラの両端部の温度が低下し
て軸線方向に温度ムラが生じるのを防ぐことができる。
【0017】請求項4記載の発明は、感光体表面に形成
された静電潜像をトナー像に現像して、このトナー像を
記録シートに転写することにより、記録シート上に未定
着トナー像を形成する画像形成部と、上記未定着トナー
像を記録シートに定着させるための請求項1ないし3の
いずれかに記載の定着装置とを含むことを特徴とする画
像形成装置である。この構成によれば、上記効果を奏す
る定着装置を用いた画像形成装置を提供することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る定着装置8が適用された画像形成
装置1の内部構成を示す要部概略断面図である。画像形
成装置1は、例えばデジタル複写機であって、メインチ
ャージャ2により感光体ドラム3の表面が一様に帯電さ
れ、図示しない画像読取部で読み取られた画像に基づい
てLSU(レーザ走査ユニット)4により感光体ドラム
3の表面が選択的に露光されて、感光体ドラム3の表面
にいわゆる静電潜像が書き込まれる。その後、現像装置
5により静電潜像がトナー像に現像され、転写装置6に
よりトナー像が記録用紙に転写される。記録用紙は、図
示しない給紙部から所定のタイミングで転写装置6へと
導かれるようになっている。
【0019】メインチャージャ2、感光体ドラム3、L
SU4、現像装置5および転写装置6は、一連の画像形
成部を構成している。トナー像が転写された後の記録用
紙7は、定着装置8へと導かれる。定着装置8は、上下
に配置された1対の定着ローラ11、12を含む。この
1対の定着ローラ11、12は、例えば所定の定着温度
に加熱される熱ローラ11と、熱ローラ11に対して所
定の定着圧力で圧接される圧ローラ12とからなる。こ
れらの定着ローラ対11、12間を記録用紙7が通過す
ることにより、記録用紙7に転写されたトナー粒子が加
熱および加圧されて溶融され、記録用紙7上に定着され
る。
【0020】定着装置8により定着処理を受けた記録用
紙7は、排出ローラ対9を通って画像形成装置1の外部
に排出されるようになっている。図2は、定着装置8の
構成を示す概略側面図である。熱ローラ11は円筒状
で、例えば鉄やステンレスなどの強磁性体により形成さ
れている。熱ローラ11は、用紙搬送方向Aに直交する
水平方向に延びており、その内部には誘導加熱コイル2
0が軸線方向に延びている。
【0021】誘導加熱コイル20は、円筒状のボビン2
1と、ボビン21の外周面に軸線回りに巻回(ラジアル
巻き)されたコイル線22とを含む。コイル線22は例
えば銅線からなり、高周波電流が印加されることによ
り、高周波磁界が発生するようになっている。この高周
波磁界により、熱ローラ11に誘導渦電流が発生し、熱
ローラ11自体の材質固有抵抗によって熱ローラ11そ
のものがジュール発熱されるようになっている。
【0022】熱ローラ11は、その軸線回りに回転自在
であるように保持されている。熱ローラ11は、例えば
図示しない複数のギアを介してモータに連結されてお
り、画像形成装置1の運転時には、図2において矢印で
示す方向に回転駆動される。誘導加熱コイル20は熱ロ
ーラ11から分離して保持されており、熱ローラ11が
回転駆動されても誘導加熱コイル20は回転しないよう
になっている。圧ローラ12は、例えば円筒状で、熱ロ
ーラ11に対して平行に延びている。圧ローラ12は、
その軸線回りに回転自在であるように保持されており、
その外周面が熱ローラ11の外周面に所定の定着圧力で
圧接されているために、熱ローラ11の回転に伴って、
図2において矢印で示す方向に回転する。本実施形態で
は、圧ローラ12内には誘導加熱コイル20が配設され
ていないが、圧ローラ12の内部にも、熱ローラ11と
同様に誘導加熱コイル20が配設されていてもよい。
【0023】熱ローラ11の用紙搬送方向下流側には、
熱ローラ11に付着した記録用紙を熱ローラ11から剥
離するための剥離爪23が配設されている。剥離爪23
は、取付フレーム24に固定された回動軸25により回
動自在に保持されており、その先端23aが熱ローラ1
1の外周面に適当な圧力で摺接するように、例えばばね
(図示せず)により付勢されている。熱ローラ11の外
周面には、熱ローラ11の表面温度を検知するためのサ
ーミスタ26が当接されている。サーミスタ26による
検知結果は図示しない制御部へと送られ、この検知結果
に基づいて制御部はコイル線22に印加する電流を調節
する。これにより、熱ローラ11の表面温度が所定の定
着温度(例えば190℃)になるように制御される。
【0024】誘導加熱コイル20は、熱ローラ11から
の輻射熱により加熱される。熱ローラ11と誘導加熱コ
イル20との間は冷却スペースをなしており、この冷却
スペースに装置外部から空気を送り込むことにより、誘
導加熱コイル20を空冷できるようになっている。熱ロ
ーラ11が190℃になるように制御されるのに対し
て、誘導加熱コイル20の耐熱温度は例えば200℃で
あることから、冷却スペースは十分に確保する必要があ
る。
【0025】図3は、誘導加熱コイル20の内部構成を
示す断面図である。ボビン21内には、例えば自己発熱
しにくく磁束を通しやすいフェライトからなる複数のコ
ア27が、軸線方向に2列(例えば各列に3つずつ)で
配置されている。各コア27は、例えば同一の直方体形
状をしており、それぞれの長さは例えば65mmであ
る。各列のコア27は、互いに所定間隔B(例えば45
mm)だけ空けて並設されている。
【0026】一方の列のコア27と他方の列のコア27
とは、平面視で交互に所定長さC(例えば10mm)だ
け重なるように配置されている。所定長さCはコア27
の長さの10〜20%とすることが好ましい。コア27
の材質、形状および個数は、上述の態様に限られるもの
ではない。また、所定間隔Bおよび所定長さCの数値に
ついても、上記数値に限られるのもではない。
【0027】図4は、誘導加熱コイル20から発生する
磁束39を説明するための模式図である。この誘導加熱
コイル20では、各コア27から磁束39が発生してい
る。これにより、熱ローラ11の両端部と中央部とで磁
束密度が均一となる。したがって、熱ローラ11の軸線
方向の温度ムラを軽減できる。また、各コア27から発
生した磁束39は、それぞれ熱ローラ11を貫いてい
る。これにより、熱ローラ11を貫く磁束39の長さを
短くすることができるので、磁気抵抗を小さくして、発
振波形が減衰するのを抑えることができる。したがっ
て、高周波電源側での発振制御が容易な定着装置8を提
供できる。
【0028】再び図3を参照して、複数のコア27のう
ちボビン21の両端部に配置されたコア27aは、搬送
されてくる記録用紙のサイズに応じて軸線方向に変位可
能とされている。図3(a)は、記録用紙のサイズが大
サイズ(例えばA4横通し(297mm))の場合を示
しており、図3(b)は、記録用紙のサイズが小サイズ
(例えばA4縦通し(210mm))の場合を示してい
る。記録用紙を連続して搬送すると、記録用紙を搬送し
た部分の熱ローラ11の熱が記録用紙に奪われるので、
これを補うためにコイル線22に更に多くの電流を流す
ように制御される。本実施形態では、誘導加熱コイル2
0による誘導加熱領域が、熱ローラ11の搬送されてく
る記録用紙の通紙領域に対応するように、ボビン21の
両端部に配置されたコア27aを変位させることによ
り、熱ローラ11の両端部の記録用紙を搬送しない部分
の表面温度が上昇するのを防ぐことができる。
【0029】図2および図3を参照して、ボビン21の
両端部に配置されたコア27aを変位させるコア駆動機
構について説明する。ボビン21内には、仕切板28が
軸線方向に延びている。ボビン21内には平坦面29が
形成されており、仕切板28は平坦面29に形成された
収容凹部30に嵌め込まれている。各列のコア27は、
仕切板28を挟んで配置される。ボビン21内には、複
数のコア27を保持するための1対の保持部材31が、
仕切板28を挟んで配置されている。
【0030】保持部材31は、例えば断面略L字状で、
下板32と、下板32の一側辺から上方に突出した側板
33とからなる。複数のコア27は、それぞれ仕切板2
8と各保持部材31との間に嵌め込まれ、それぞれの下
面を下板32により保持されている。保持部材31は、
その下板32の下面が平坦面29上を用紙搬送方向Aに
直交する用紙幅方向(図3で示す左右方向)に摺動可能
となっている。各側板33の上端部からは、突起34が
外側に突出しており、これらの突起34の先端がボビン
21の内周面に当接することにより、各保持部材31は
用紙幅方向にのみ変位可能となっている。
【0031】複数のコア27のうちボビン21の両端部
に配置されたコア27a以外のコア27bは、その両端
が仕切板28から外側に突出した係合突起35に挟まれ
ており、用紙幅方向に変位できないようになっている。
これに対して、コア27aは、その両端が保持部材31
の側板33から内側に突出した係合突起36に挟まれて
おり、保持部材31が用紙幅方向に摺動するのに伴っ
て、一緒に用紙幅方向に変位する。
【0032】各保持部材31の一端部には、その内側に
ラック37が形成されている。1対の保持部材31間に
は、ラック37に対応するピニオン38が配置されてお
り、各保持部材31のラック37がピニオン38に噛み
合っている。図5は、ピニオン38の駆動機構を説明す
るための模式図である。ピニオン38は、正方向および
逆方向に回転可能なモータMの駆動軸48に連結されて
おり、モータMの回転方向により正方向および逆方向に
回転可能となっている。
【0033】モータMの回転駆動は、画像形成装置1内
に設けられた制御部46により制御される。制御部46
には、例えば画像形成装置1内に設けられた記録用紙の
サイズを検知するための用紙サイズ検知センサからの信
号や、画像形成装置1の上面に設けられた操作パネルへ
の用紙サイズの入力に基づく入力信号などにより、用紙
サイズ情報47が与えられるようになっている。制御部
46は、この用紙サイズ情報47に基づいて、モータM
を介してピニオン38を所定方向に所定量だけ回転させ
る。
【0034】再び図3を参照して、ピニオン38が図3
(a)において矢印で示す方向に回転されることによ
り、一方の保持部材31aは右側に変位し、他方の保持
部材31bは左側に変位する。これにより、各保持部材
31a、31bにより保持されたコア27aがそれぞれ
内側に変位し、図3(b)に示すような状態になる。図
3(b)に示す状態から再び図3(a)に示すような状
態に戻すには、ピニオン38を逆方向に回転させればよ
い。
【0035】コア27aを変位させる機構は、上述のよ
うな機構に限らず、他の機構であってもよい。本発明
は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、
請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、ボビン21の両端部におけるコイル線22の巻
き密度を大きくしたり、ボビン21の両端部に配置され
たコア27aの断面積を大きくしたりしてもよい。この
場合、熱ローラ11の両端部を貫く磁束39を多くする
ことができるので、熱ローラ11の両端部の温度が低下
して軸線方向に温度ムラが生じるのを防ぐことができ
る。
【0036】記録用紙は、各サイズで例えば熱ローラ1
1の左端あるいは右端に揃うように搬送されてもよい。
この場合、ボビン21の両端部に配置されたコア27a
のうち一方のみを変位させればよい。また、本発明が適
用できる画像形成装置は、デジタル複写機に限らず、例
えばアナログ複写機やレーザビームプリンタなどであっ
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る定着装置が適用され
た画像形成装置の内部構成を示す要部概略断面図であ
る。
【図2】定着装置の構成を示す概略側面図である。
【図3】誘導加熱コイルの内部構成を示す断面図であ
る。
【図4】誘導加熱コイルから発生する磁束を説明するた
めの模式図である。
【図5】ピニオンの駆動機構を説明するための模式図で
ある。
【図6】従来の誘導加熱コイルから発生する磁束を説明
するための模式図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 感光体 7 記録用紙 8 定着装置 11 熱ローラ 20 誘導加熱コイル 22 コイル線 27 コア 27a コア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未定着トナー像を担持した記録シートを加
    熱および加圧しつつ搬送することによって、トナー像を
    記録シートに定着させる定着ローラと、 この定着ローラの内部に設けられ、この定着ローラの軸
    線まわりにコイル線を螺旋状に巻回して形成され、上記
    定着ローラを誘導加熱するための磁界を発生するコイル
    と、 上記定着ローラの軸線に沿って上記コイルを挿通するよ
    うに設けられ、軸線方向位置が部分的に重なり合うよう
    に配置された複数のコアとを含むことを特徴とする定着
    装置。
  2. 【請求項2】上記複数のコアは、上記定着ローラの軸線
    に沿って2列に配列されており、上記定着ローラの軸線
    方向に関して隣接するコア同士の軸線方向位置が部分的
    に重なるように、一方の列と他方の列とに交互に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】上記コイルによる誘導加熱領域が、上記定
    着ローラの搬送されてくる記録シートの通紙領域に対応
    するように、上記複数のコアのうち上記軸線方向の端部
    に配置されたコアを上記軸線方向に変位させるコア駆動
    機構をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記
    載の定着装置。
  4. 【請求項4】感光体表面に形成された静電潜像をトナー
    像に現像して、このトナー像を記録シートに転写するこ
    とにより、記録シート上に未定着トナー像を形成する画
    像形成部と、 上記未定着トナー像を記録シートに定着させるための請
    求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置とを含むこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008185897A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2010276876A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Sharp Corp 定着装置および該定着装置を備える画像形成装置
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