JP2002229319A - 画像形成機のためのプロセスユニット - Google Patents

画像形成機のためのプロセスユニット

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JP2002229319A
JP2002229319A JP2001021544A JP2001021544A JP2002229319A JP 2002229319 A JP2002229319 A JP 2002229319A JP 2001021544 A JP2001021544 A JP 2001021544A JP 2001021544 A JP2001021544 A JP 2001021544A JP 2002229319 A JP2002229319 A JP 2002229319A
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developing sleeve
process unit
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JP2001021544A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Shirasaki
弘隆 白崎
Hideaki Aizawa
英昭 相澤
Yozo Okawa
陽三 大川
Hirokazu Muroki
浩和 室木
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SHIRASAKI CORP KK
Shirasaki Corp
Original Assignee
SHIRASAKI CORP KK
Shirasaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口(20)を有する現像室(24)を区画
している現像枠体(4)を含み、開口には現像スリーブ
(30)が回転自在に装着され、現像スリーブの回転方
向に見て開口の下流側には可撓性シール部材(44)が
配設されているプロセスユニット(2)において、簡潔
且つ安価な手段により現像室からの現像剤(26)の漏
出を防止する。 【解決手段】 現像スリーブの少なくとも軸線方向中央
部において、現像スリーブとシール部材との間に付加シ
ール手段(70)を離脱自在に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式印刷機、複
写機或いはファクシミリの如き静電式画像形成機のため
のプロセスユニット、殊に、それに限定されるものでは
ないが、収容されていた現像剤が消費された後に現像剤
が再充填された再使用プロセスユニット(「リサイクル
プロセスユニット」とも称される)に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、静電式印刷機、複写機或い
はファクシミリの如き静電式画像形成機として、ハウジ
ング内の所定位置にプロセスユニットが着脱自在に装着
される形態のものが広く実用に供されている。プロセス
ユニットの典型例は、相互に離脱自在に連結される現像
枠体とドラム枠体とを含んでいる。現像枠体は細長く延
在する開口を有する現像室を区画しており、現像室内に
は磁性トナーから構成することができる現像剤が収容さ
れている。現像枠体には現像スリーブが回転自在に装着
されており、かかる現像スリーブは現像室の開口に沿っ
て延在し且つ周表面が部分的に開口から露呈せしめられ
ている。現像枠体には、更に、所定方向に回転駆動せし
められる現像スリーブの回転方向に見て現像室の開口の
上流側と下流側とに、夫々、合成ゴムの如き適宜の材料
から形成された現像剤規制ブレードと合成樹脂フィルム
乃至シートの如き可撓性材料から形成された可撓性シー
ル部材とが装着されている。現像剤規制ブレードの自由
端部は、開口の上流側において現像スリーブに押圧せし
められ、現像スリーブ上に保持されて現像域に搬送され
る現像剤層を所要厚さに規制すると共に、現像室内のト
ナーが開口の上流側から流出するのを阻止する。可撓性
シール部材はその自由端部が現像スリーブに接触乃至近
接せしめられ、現像スリーブ上の現像剤が現像室内に再
進入するのを許容しながら現像室内の現像剤が開口の下
流側から流出するのを阻止する。ドラム枠体には感光体
ドラムが回転自在に装着されている。感光体ドラムの周
表面には適宜の静電感光体が配設されており、かかる周
表面が部分的にドラム枠体から露呈せしめられている。
現像枠体とドラム枠体とが連結されると、感光体ドラム
の露呈されている周表面と現像スリーブの露呈されてい
る周表面とが近接して位置せしめられる。かようなプロ
セスユニットが装着された画像形成機においては、感光
体ドラムの周表面に静電潜像が形成され、現像域、即ち
感光体ドラムの露呈された周表面と現像スリーブの露呈
された周表面とが近接して位置する域、において現像ス
リーブ上のトナーが感光体ドラム上に選択的に付着され
て静電潜像がトナー像に現像される。そして、感光体ド
ラム上のトナー像が普通紙でよいシート部材上に転写さ
れる。
【0003】上述したとおりのプロセスユニットにおけ
る現像枠体は、通常、片面に現像剤流動開口が形成され
ている箱状部材とかかる箱状部材の上記片面に連結され
た外枠部材とから構成されており、箱状部材と外枠部材
とが協働して現像室を区画している。現像剤は箱状部材
内に収容され、箱状部材の上記片面には現像剤流動開口
を密封するシール部材が剥離自在に貼着される。シール
部材には現像枠体の外部に突出せしめられた把持片が一
体に形成されている。箱状部材内に現像剤を充填し、次
いでシール部材を所要位置に貼着して現像剤流動開口を
密封した後に、例えば加熱融着或いは接着の如き適宜の
様式にて、箱状部材に外枠部材を連結する。プロセスユ
ニットの使用を開始する前においては、現像剤はシール
部材によって箱状部材内に密封されており、従ってプロ
セスユニットの搬送時等に現像剤が漏出することはな
い。プロセスユニットの使用を開始する際には、把持片
を引っ張ってシール部材を箱状部材の上記片面から離脱
せしめて現像剤流動開口を開封し、箱状部材内の現像剤
が現像剤流動開口を通って流動せしめられるようにす
る。近時においては、例えば現像室内のトナーが枯渇し
た場合、プロセスユニットを破棄することなく再使用す
ることも少なくなく、この場合には、プロセスユニット
を再生工場に搬入し、再生工場にて現像室内にトナーを
再充填し、そしてまた必要に応じて再使用のための他の
所要処理を加えた後に、再使用のために返送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、再使用処理に
おいて、現像枠体における箱状部材と外枠部材とを分離
することは不可能ではないにしても著しく困難であり、
それ故に再使用処理において、箱状部材内に現像剤を充
填した後に、新しいプロセスユニットの製造の際と同様
に箱状部材の片面にシール部材を剥離自在に貼着して現
像剤流動開口を密封することは不可能ではないにしても
著しく困難である。他方、本発明者等の経験によれば、
現像室内に現像剤を再充填した後に現像剤の漏出防止の
ための処理を何ら遂行しない場合には、再生処理したプ
ロセスユニットを返送する間に、幾分かの現像剤がプロ
セスカートリッジから、例えば包装用合成樹脂製袋内に
漏出する傾向があることが判明している。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、剥離自在なシール部材
を所要位置に貼着する必要なくして、充分簡潔且つ安価
な手段により、現像室内の現像剤が漏出することが充分
効果的に防止される、新規且つ改良されたプロセスユニ
ットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来のプ
ロセスユニットにおける上述したとおりの現像剤流出の
問題を、種々の姿勢からの落下試験を遂行して検討した
結果、現像スリーブ上に現像剤が所要厚さで付着した状
態であっても、現像スリーブ上から現像剤が離脱して漏
出することが殆どなく、そしてまた現像室の開口の上流
側、即ち現像剤規制ブレードの自由端部が現像スリーブ
に押圧せしめられている側、において現像室内から現像
剤が漏出することも実質上皆無であり、現像剤の漏出は
現像室の開口の下流側、即ち可撓性シール部材の自由端
部が現像スリーブに接触乃至近接せしめられている側
で、特に現像スリーブの軸線方向中央部で、発生するこ
とを知見した。加えて、落下衝撃或いは現像剤自体から
加えられる圧力に起因して現像枠体の下壁が若干湾曲せ
しめられてその幅方向(現像スリーブの軸線方向)中央
部が若干外方に膨出し、これに付随して幅方向中央部に
おいて可撓性シール部材が局部的に捲れて、即ち所要延
在方向に対して逆方向に湾曲して、現像スリーブから幾
分離隔し、これに起因して現像剤の漏出が発生すること
を知見した。そして、かかる知見に基づき、本発明者等
は、現像スリーブの少なくとも軸線方向中央部におい
て、現像スリーブと可撓性シール部材との間に離脱自在
に挿入されるシール手段を配設することによって、上記
技術的課題を達成することができることを見出した。
【0007】即ち、本発明によれば、上記技術的課題を
達成するためのプロセスユニットとして、細長く延在す
る開口を有する現像室を区画している現像枠体と、該現
像室内に収容された現像剤と、該開口に沿って延在し且
つ周表面が部分的に該開口から露呈せしめられている、
該現像枠体に回転自在に装着され且つ所定方向に回転駆
動せしめられる現像スリーブと、該現像枠体に装着さ
れ、その自由端部が該現像スリーブの回転方向に見て該
開口の上流側において該現像スリーブに押圧せしめられ
ている現像剤規制ブレードと、該現像枠体に装着され、
その自由端部が該現像スリーブの回転方向に見て該開口
の下流側において該現像スリーブに接触乃至近接せしめ
られている可撓性シール部材とを含む、画像形成機のた
めのプロセスユニットにおいて、該現像スリーブの少な
くとも軸線方向中央部において、該現像スリーブと該シ
ール部材との間に離脱自在に挿入される付加シール手段
を備えている、ことを特徴とするプロセスユニットが提
供される。
【0008】好ましくは、該付加シール手段は、該現像
スリーブに沿って細長く延びる挿入部と該現像スリーブ
から離隔する方向に延びる把持部とを有する。該付加シ
ール手段は、該挿入部及び該把持部を有する合成樹脂シ
ート製基板と、該基板の少なくとも該挿入部の両面及び
先端縁を覆う圧縮性柔軟材とから構成されているのが好
適である。好適実施形態においては、更に、該現像枠体
と連結されるドラム枠体と、該ドラム枠体に回転自在に
装着され且つ周表面が部分的に該ドラム枠体から露呈せ
しめられている感光体ドラムとを含み、該現像枠体と該
ドラム枠体とが連結されると、該感光体ドラムの露呈せ
しめられている周表面と該現像スリーブの露呈せしめら
れている周表面とが近接して位置せしめられ、該付加シ
ール手段は、該挿入部に対して所定傾斜角度をなして且
つ該感光体ドラムの露呈されている周表面に沿って細長
く延びる延在部を有し、該把持部は該延在部から延びて
いる。該付加シール部材は、該挿入部、該延在部及び該
把持部を有する合成樹脂シート製基板と、該基板の少な
くとも該挿入部の両面及び先端縁、並びに該延在部の、
該感光体ドラムの周表面に面する片面を覆う柔軟材とか
ら構成されているのが好適である。該把持部は幅方向中
間部と幅方向両側部とに配置することができる。該柔軟
材は軟質フォームであるのが好ましい。
【0009】本発明は、現像室内の現像剤が枯渇した場
合に、プロセスユニットを破棄することなく再使用する
ために現像剤を現像室に再充填した再使用プロセスユニ
ットに、特に好都合に適用することができるものである
が、これに限定されるものではなく、新規に製造される
プロセスユニットにも、貼着操作が比較的煩雑である等
の問題を有する剥離自在に貼着されるシール部材に代え
て、適用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用されるプロセ
スユニットの典型例を、画像形成機のハウジング(図示
していない)内の所定位置に装着されている状態で図示
している。全体を番号2で示すプロセスユニットは現像
枠体4とドラム枠体6とを含んでいる。現像枠体4とド
ラム枠体6とは適宜の様式で分離自在に連結されてい
る。
【0011】現像枠体4は、適宜の合成樹脂から成形す
ることができる箱状部材8と同様に適宜の合成樹脂から
成形することができる外枠部材10とを有する。箱状部
材8の前面には現像剤流動開口12が形成されており、
かかる現像剤流動開口12の周囲には2個の縁面、即ち
内側縁面14及び外側縁面16が形成されている。内側
縁面14は現像剤流動開口12の周囲を連続して延びる
実質上平坦な面であり、外側縁面16は内側縁面14の
周囲を連続して延びる実質上平坦な面である。外枠部材
10はその片面に、箱状部材8の現像剤流動開口12の
一部に対向して位置せしめられる現像剤流動開口18
を、その他面に開口20を有する。外枠部材10の片面
にはその周縁を連続して延びる実質上平坦な縁面22が
形成されており、かかる縁面22を箱状部材8の外側縁
面16に加熱融着或いは接着の如き適宜の様式によって
接合することによって、箱状部材8と外枠部材10とが
連結されている。箱状部材8と外枠部材10とは協働し
て現像室24を規定しており、かかる現像室24内には
現像剤26が充填されている。現像剤26は磁性トナー
のみから構成された所謂一成分現像剤でよい。
【0012】図示の実施形態においては、箱状部材8と
外枠部材10とを連結する前に、箱状部材8内に現像剤
26が充填される。そして、図1に二点鎖線で示す如
く、箱状部材8の現像剤流動開口12を囲繞する内側縁
面14にシール部材28が剥離自在に貼着せしめられ、
これによって現像剤26が箱状部材8内に密封される。
しかる後に、箱状部材8と外枠部材10とが連結され
る。シール部材28は現像枠体4の外部に突出せしめら
れている把持片(図示していない)を含んでいる。画像
形成機のハウジング(図示していない)内の所定位置に
プロセスユニット2を装着する際には、把持片を引っ張
ることによってシール部材28が箱状部材8から離脱せ
しめられ、現像剤流動開口12が開放せしめられる。従
って、箱状部材8内に収容されていた現像剤26が現像
剤流動開口12及び18を通って流動せしめられる。
【0013】図1と共に図2を参照して説明を続ける
と、外枠部材10に形成されている上記開口20は幅方
向(図1において紙面に垂直な方向)に細長く延びてお
り、この開口20には現像スリーブ30が配設されてい
る。アルミニウムの如き適宜の金属から形成することが
できる現像スリーブ30は、外枠部材10の両側壁32
(図2)間に回転自在に装着されており、開口20に沿
って延在せしめられている。現像スリーブ30の周表面
の一部(図示の実施形態においては略半分)は現像室2
4外に露呈せしめられており、残部は現像室24内に位
置せしめられている。現像スリーブ30内には静止永久
磁石(図示していない)が配設されている。現像スリー
ブ30の両端部においては静止永久磁石が存在せず、従
って現像スリーブ30の両端部においては現像スリーブ
30の周表面に現像剤26が保持されることはない。現
像スリーブ30は矢印36で示す方向に回転駆動せしめ
られる。外枠部材10には、支持ブラケット38も装着
されており、この支持ブラケット38の先端部には現像
剤規制ブレード40が固定されている。合成ゴムから形
成することができる現像剤規制ブレード40の自由端部
は、現像スリーブ30の矢印36で示す回転方向に見
て、開口20の上流側において、現像スリーブ30に押
圧せしめられている。外枠部材10には、現像スリーブ
30の矢印36で示す回転方向に見て、開口20の下流
側に、開口20に沿って延びる平坦面42が形成されて
いる。そして、この平坦面42には可撓性シール部材4
4の基端部が固定されている。シール部材44は開口2
0に沿って細長く延びるストリップ形状であり、平坦面
42に固定された基端部から現像スリーブ30に向かっ
て延出せしめられており、その自由端部は現像スリーブ
30に接触せしめられている。シール部材44の自由端
部を現像スリーブ30に接触せしめることに代えて、例
えば数μmの間隙をおいて近接せしめることもできる。
シール部材44は、厚さが50乃至100μmである、
ポリテトラフルオロエチレンフィルム乃至シートの如き
適宜の合成樹脂フィルム乃至シートから形成されている
のが好都合である。
【0014】図1を参照して説明すると、ドラム枠体6
は前面が開放された箱状であり、適宜の合成樹脂から成
形することができる。ドラム枠体6の両側壁(図示して
いない)間には感光体ドラム46が回転自在に装着され
ている。矢印48で示す方向に回転駆動せしめられる感
光体ドラム46の周表面には適宜の静電感光体が配設さ
れている。感光体ドラム46の周表面の一部はドラム枠
体6内に位置せしめられているが一部は露呈せしめられ
ている。ドラム枠体6には支持ブラケット50が装着さ
れており、この支持ブラケット50の先端部には合成ゴ
ムから形成することができるクリーニングブレード52
が固定されている。クリーニングブレード52の自由端
は感光体ドラム46の周表面に押圧せしめられている。
ドラム枠体6には、矢印48で示す感光体ドラム46の
回転方向に見てクリーニングブレード52の下流側に位
置する帯電手段54も装着されている。帯電手段54は
コロナ放電器から構成することができる。上記支持ブラ
ケット50及びクリーニングブレード52はドラム枠体
6と協働して現像剤回収室56を規定している。
【0015】図1に明確に図示する如く、現像枠体4と
ドラム枠体6とが所要とおりに連結せしめられると、現
像スリーブ30の露呈されている周表面と感光体ドラム
46の露呈されている周表面が番号58で示す現像域に
おいて相互に近接して位置せしめられる。ドラム枠体6
には、更に、保護カバー60が装着されている。かかる
保護カバー60は、プロセスユニット2が画像形成機の
ハウジング(図示していない)内の所定位置に装着され
ると、自動的に図1に実線で示す回避位置に移動せしめ
られ、従って感光体ドラム46の周表面下部が下方に露
呈せしめられるが、プロセスユニット2がそれ単独で存
在せしめられている時には、図1に二点鎖線で示す保護
位置に位置せしめられており、感光体ドラム46の周表
面下部を覆っている。
【0016】プロセスユニット2が装着された画像形成
機において画像形成が遂行される際には、感光体ドラム
46が矢印48で示す方向に回転駆動せしめられる。そ
して、一様帯電域62において、帯電手段54によって
感光体ドラム46の周表面が一様帯電せしめられ、画像
露光域64において、適宜の画像露光手段(図示してい
ない)によって感光体ドラム46の周表面が画像露光さ
れ、これによって感光体ドラム46の周表面に静電潜像
が形成される。次いで、現像域58において、感光体ド
ラム46の周表面に形成されている静電潜像がトナー像
に現像される。矢印36で示す方向に回転駆動せしめら
れる現像スリーブ30はその周表面上に現像剤26を保
持して現像域58に搬送し、感光体ドラム46の周表面
に選択的に付着せしめる。現像剤規制ブレーブ40は現
像スリーブ30上に保持される現像剤26の層厚さを所
定値にせしめると共に現像剤26を摩擦帯電せしめる。
転写域66においては、感光体ドラム46の周表面に形
成されているトナー像が、コロナ放電器から構成するこ
とができる転写手段(図示していない)の作用によっ
て、普通紙でよいシート部材(図示していない)上に転
写される。トナー像が転写されたシート部材は、定着手
段(図示していない)の作用によってトナー像が定着さ
れた後に、画像形成機外に排出される。一方、感光体ド
ラム46の周表面は、トナー像転写の後に、クリーニン
グ域68においてクリーニングブレード52の作用を受
けて残留トナーが除去され、しかる後に再び帯電手段5
4によって一様帯電される。
【0017】図示のプロセスユニット2における上述し
たとおりの構成及び作用は、本発明に従って改良された
プロセスユニット2の新規な特徴を構成するものではな
く、当業者には周知のものでよく、それ故にこれらにつ
いての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0018】而して、上述したとおりの画像形成が繰り
返し遂行されると、現像室24内の現像剤26が漸次消
費され、現像剤26が枯渇される。この場合には、プロ
セスユニット2を画像形成機のハウジングから離脱せし
めて再生工場に搬送し、現像室24内に現像剤26を再
充填し、かくしてプロセスユニット2を再使用に供する
ことができる。この際には、例えば現像枠体4とドラム
枠体6とを分離し、次いで現像枠体4から現像スリーブ
30を離脱し、しかる後に外枠部材10に形成されてい
る開口20を通して現像室24内に現像剤26を再充填
することができる。或いは、箱状部材8の例えば側壁に
開封可能な充填口が形成されている場合には、かかる充
填口を通して現像室24内に現像剤26を充填し、しか
る後に充填口を封止することができる。
【0019】一方、特に現像枠体4における箱状部材8
と外枠部材10とが上述した如く外側縁面16と縁面2
2とを加熱融着乃至接着することによって連結されてい
る場合には、箱状部材8と外枠部材10とを分離するこ
とが不可能ではないにしても著しく困難であり、それ故
にプロセスカートリッジ2を新規に製造する場合と同様
に、箱状部材8内に現像剤26を再充填し、箱状部材8
の現像剤流動開口12をシール部材28によって密封す
ることは実質上不可能である。そして、本発明者等の経
験によれば、現像室24内に現像剤26を再充填した後
に、単にプロセスユニット2を再組立したのみで、使用
者に返送する場合には、プロセスユニット2の現像室2
4から現像剤26が漏出し、例えば包装用合成樹脂製袋
内に現像剤26が幾分か堆積する傾向がある。本発明者
等が種々の姿勢からの落下試験等を遂行して分析した結
果、現像室24からの現像剤26の漏出は、主として次
のとおりの現象に起因するものであることが判明した。
即ち、プロセスユニット2に加えられる衝撃等に起因し
て現像枠体4における外枠部材10の平坦面40が、現
像スリーブ30の軸線方向中央部において下方に膨出す
る状態に撓み、図2に二点鎖線で図示する如く、落下衝
撃或いは現像剤26自体から加えられる圧力によってシ
ール部材44が所要状態から捲れて逆方向に延びる状態
になり、これに起因して現像スリーブ30の矢印36で
示す回転方向に見て開口20の下流側の、特に現像スリ
ーブ30の軸線方向中央部において、現像剤26が漏出
することが判明した。
【0020】本発明によれば、上述したとおりの現像剤
26の漏出を充分効果的に防止するために、現像室24
内に現像剤26を再充填した後に、現像スリーブ30と
シール部材44との間に付加シール手段70を離脱自在
に挿入する。図3及び図4は付加シール手段70の好適
実施形態を図示している。図示の付加シール手段70
は、基板72とこの基板72に貼着された圧縮性柔軟材
74とから構成されている。基板72は、0.2乃至
0.5mm程度の厚さを有する、ポリエチレンテレフタ
レートシートの如き合成樹脂シートから形成されている
のが好適である。かかる基板72は挿入部76、延在部
78並びに3個の把持部、即ち中央把持部80及び両側
把持部82を有する。挿入部76は細長く延びている。
延在部78も挿入部76に沿って細長く延びているが、
挿入部76に対して30度程度である傾斜角度αをなし
て傾斜せしめられている。中央把持部80は延在部78
の幅方向中央部から突出する比較的大きな矩形状であ
り、延在部78に対して30度程度の傾斜角度βをなし
て傾斜せしめられている。両側把持部82は延在部78
の両側部から突出する比較的小さい矩形状であり、延在
部78と同一平面上を延びている。圧縮性柔軟材(即ち
比較的小さい力によって圧縮され得る柔軟な材料)74
は、基板72の挿入部76の両面全体と挿入部76の先
端縁全体を覆っている。更に、延在部78の片面(図4
において左側面)と共に把持部80及び82の片面(図
4において左側面)を覆っている。柔軟材74は軟質ポ
リウレタンフォームの如き軟質フォーム、特に連続気泡
フォーム(スポンジ)から形成されているのが好適であ
る。所望ならば、低密度フェルトの如き他の適宜の材料
から柔軟材を形成することもできる。柔軟材74の厚さ
は2.0乃至4.0mm程度であるのが好適である。柔
軟材74は両面接着テープによって或いは適宜の接着剤
によって、基板72の所要領域に貼着することができ
る。
【0021】本発明のプロセスユニット2においては、
現像枠体4の現像室24内に現像剤26を充填し、現像
スリーブ30を所要位置に装着した後に、そして更に現
像枠体4にドラム枠体6を連結した後に(或いはその前
に)、図1に二点鎖線で図示する如く、付加シール手段
70の挿入部76を、現像スリーブ30の矢印36で示
す回転方向に見て開口20の下流側において、現像スリ
ーブ30とシール部材44との間に挿入し、挿入部76
が現像スリーブ30に沿って延在するようにせしめる。
この際には、両側部に配設されている把持部82を把持
して、或いは中央部に配設されている把持部80を把持
して、充分容易に挿入操作を遂行することができる。付
加シール手段70の延在部78は、感光体ドラム46の
下方に露呈されている表面に沿って延びる。把持部80
及び82は現像スリーブ30から離隔する方向に延在部
78から突出する。両面及び先端縁に柔軟材74が貼着
されている挿入部76は、現像スリーブ30とシール部
材44との間に挿入されて柔軟材74が弾性的に圧縮さ
れる。本発明者等の実験によれば、挿入部76を挿入す
ることによってシール部材44の捲れ等が効果的に防止
され、プロセスユニット2に落下衝撃等が加えられて
も、現像室24からの現像剤26の漏出が充分効果的に
防止乃至抑制される。挿入部76にはその両面のみなら
ずその先端縁にも柔軟材74が貼着されている故に、挿
入部76を現像スリーブ30とシール部材44との間に
挿入する時或いは現像スリーブ30とシール部材44と
の間から挿入部76を引き抜く時に、現像スリーブ30
の周表面が損傷されることが充分確実に回避される。上
述した如く、付加シール手段70を装備しない場合にお
ける現像剤26の漏出は、主として現像スリーブ30の
軸線方向中央部において現像スリーブ30とシール部材
44との間において発生する。それ故に、付加シール手
段70の挿入部76は、現像スリーブ30の軸線方向全
体に渡って延在している必要はなく、現像スリーブ30
の軸線方向中央部においてその全長の1/3程度の長さ
に渡って延在しておれば、現像剤26の漏出を充分効果
的に防止することができる。現像枠体4にドラム枠体6
を連結すると、付加シール手段70の延在部78は感光
体ドラム46の下方に露呈されている周表面に沿って延
びるが、延在部78の感光体ドラム46に対向して位置
する面には柔軟材74が貼着されている故に、延在部7
8が偶発的に感光体ドラム46の周表面に接触せしめら
れても、これによって感光体ドラム46の周表面が損傷
されることはない。プロセスユニット2を画像形成機の
ハウジング(図示していない)内に装着して使用する際
には、例えば把持部80を引っ張ることによって付加シ
ール手段70をプロセスユニット2から離脱する。
【0022】本発明に従って構成されたプロセスユニッ
トの好適実施形態について、添付図面を参照して詳細に
説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変
形乃至修正が可能である。
【0023】例えば、図示の実施形態においては、プロ
セスユニット2は現像枠体4と共にドラム枠体6を含ん
でおり、付加シール手段70は感光体ドラム46に沿っ
て延びる延在部78を含んでいる。しかしながら、本発
明はドラム枠体6を含有せず現像枠体4のみから構成さ
れているプロセスユニットにも適用することができるも
のであり、この場合には付加シール手段70における延
在部78を省略することができる。
【0024】また、再使用プロセスユニットに関して本
発明を説明したが、本発明は再使用プロセスユニットに
限定されるものではなく、本発明のプロセスユニットに
おける付加シール手段は、新規に製造するプロセスユニ
ットにおいて従来の現像剤シール様式に代えて或いはこ
れに加えて使用することもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明のプロセスユニットにおいては、
剥離自在なシール部材を所要位置に貼着する必要なくし
て、充分簡潔且つ安価な手段により、現像室内の現像剤
が漏出することが充分効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプロセスユニットの典型例
を示す簡略断面図。
【図2】図1のプロセスユニットにおける現像枠体及び
これに装着された現像スリーブ、現像剤規制ブレード及
びシール部材を示す部分正面図。
【図3】図1のプロセスユニットに適用される付加シー
ル手段の好適実施形態を示す斜面図。
【図4】図3の付加シール手段の側面図。
【符号の説明】
2:プロセスユニット 4:現像枠体 6:ドラム枠体 8:箱状部材 10:外枠部材 20:開口 24:現像室 26:現像剤 30:現像スリーブ 40:現像剤規制ブレード 44:シール部材 46:感光体ドラム 52:クリーニングブレード 54:帯電手段 70:付加シール手段 72:基板 74:柔軟材 76:挿入部 78:延在部 80:把持部 82:把持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 陽三 福井県鯖江市石生谷町11−23 株式会社白 崎コーポレーション内 (72)発明者 室木 浩和 福井県鯖江市石生谷町11−23 株式会社白 崎コーポレーション内 Fターム(参考) 2H071 BA05 BA13 BA29 EA01 EA10 2H077 AA02 AA35 AC12 AD02 AD06 AD13 AD17 AD23 BA08 BA09 CA12 FA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長く延在する開口を有する現像室を区
    画している現像枠体と、該現像室内に収容された現像剤
    と、該開口に沿って延在し且つ周表面が部分的に該開口
    から露呈せしめられている、該現像枠体に回転自在に装
    着され且つ所定方向に回転駆動せしめられる現像スリー
    ブと、該現像枠体に装着され、その自由端部が該現像ス
    リーブの回転方向に見て該開口の上流側において該現像
    スリーブに押圧せしめられている現像剤規制ブレード
    と、該現像枠体に装着され、その自由端部が該現像スリ
    ーブの回転方向に見て該開口の下流側において該現像ス
    リーブに接触乃至近接せしめられている可撓性シール部
    材とを含む、画像形成機のためのプロセスユニットにお
    いて、 該現像スリーブの少なくとも軸線方向中央部において、
    該現像スリーブと該シール部材との間に離脱自在に挿入
    される付加シール手段を備えている、ことを特徴とする
    プロセスユニット。
  2. 【請求項2】 該付加シール手段は、該現像スリーブに
    沿って細長く延びる挿入部と該現像スリーブから離隔す
    る方向に延びる把持部とを有する、請求項1記載のプロ
    セスユニット。
  3. 【請求項3】 該付加シール手段は、該挿入部及び該把
    持部を有する合成樹脂シート製基板と、該基板の少なく
    とも該挿入部の両面及び先端縁を覆う圧縮性柔軟材とか
    ら構成されている、請求項1記載のプロセスユニット。
  4. 【請求項4】 更に、該現像枠体と連結されるドラム枠
    体と、該ドラム枠体に回転自在に装着され且つ周表面が
    部分的に該ドラム枠体から露呈せしめられている感光体
    ドラムとを含み、該現像枠体と該ドラム枠体とが連結さ
    れると、該感光体ドラムの露呈せしめられている周表面
    と該現像スリーブの露呈せしめられている周表面とが近
    接して位置せしめられ、該付加シール手段は、該挿入部
    に対して所定傾斜角度をなして且つ該感光体ドラムの露
    呈されている周表面に沿って細長く延びる延在部を有
    し、該把持部は該延在部から延びている、請求項2記載
    のプロセスユニット。
  5. 【請求項5】 該付加シール部材は、該挿入部、該延在
    部及び該把持部を有する合成樹脂シート製基板と、該基
    板の少なくとも該挿入部の両面及び先端縁、並びに該延
    在部の、該感光体ドラムの周表面に面する片面を覆う柔
    軟材とから構成されている、請求項4記載のプロセスユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 該把持部は幅方向中間部と幅方向両側部
    とに配置されている、請求項2又は4記載のプロセスユ
    ニット。
  7. 【請求項7】 該柔軟材は軟質フォームである、請求項
    3又は5記載のプロセスユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009282354A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Seiko Epson Corp 現像装置、画像形成装置および現像装置の製造方法
CN103019072A (zh) * 2012-12-17 2013-04-03 珠海天威飞马打印耗材有限公司 密封刮片、显影组件及鼓组件

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