JP2002228687A - 波形情報表示方法および波形情報表示装置 - Google Patents

波形情報表示方法および波形情報表示装置

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JP2002228687A
JP2002228687A JP2001021504A JP2001021504A JP2002228687A JP 2002228687 A JP2002228687 A JP 2002228687A JP 2001021504 A JP2001021504 A JP 2001021504A JP 2001021504 A JP2001021504 A JP 2001021504A JP 2002228687 A JP2002228687 A JP 2002228687A
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waveform
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display
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Yoshimasa Narita
芳正 成田
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Iwatsu Electric Co Ltd
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    • G09G1/162Control arrangements or circuits, of interest only in connection with cathode-ray tube indicators; General aspects or details, e.g. selection emphasis on particular characters, dashed line or dotted line generation; Preprocessing of data using single beam tubes, e.g. three-dimensional or perspective representation, rotation or translation of display pattern, hidden lines, shadows the beam tracing a pattern independent of the information to be displayed, this latter determining the parts of the pattern rendered respectively visible and invisible the pattern of rectangular co-ordinates extending over the whole area of the screen, i.e. television type raster for displaying digital inputs as analog magnitudes, e.g. curves, bar graphs, coordinate axes, singly or in combination with alpha-numeric characters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルオシロスコープ等の波形観測装置に
おいて、圧縮表示され、波形細部の観測が困難な場合で
あっても、波形データの特徴を、簡単にかつ直感的に判
るようにする波形情報表示方法を提供する。 【解決手段】 メモリに格納したデジタル波形データを
複数個の時間区分に分割し、各時間区分毎の圧縮表示デ
ータを生成して、その圧縮表示データにより、画面に波
形表示を行う。各時間区分毎の前記デジタル波形データ
に対して、波形についての指定された特徴を抽出し、当
該抽出した特徴に基づいて、その時間区分の指定された
特徴を表す値を求める。各時間区分毎の圧縮表示データ
に基づいて画面上に表示される各時間区分毎の波形表示
部分を、求められた特徴を表す値を反映した状態に表示
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デジタ
ルオシロスコープなどの波形情報表示装置およびその波
形情報表示方法に関し、特に、取り込んだ波形データの
特徴の表示データへの反映方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログオシロスコープではアナログ入
力信号による波形を連続的に一定の残光性を持つ陰極線
管(CRT)上に表示するため、波形の頻度情報が画面
の輝度として表示される。しかし、アナログオシロスコ
ープでは、すべての処理がリアルタイム処理され、表示
されたデータは一過性のものとして内部的には記憶され
ず、CRT上に表示されたデータも残光時間を過ぎると
消え去ってしまう。
【0003】このため、波形表示以外の、周波数や周
期、最大値、最小値などの波形の特徴を測定して表示す
ることが困難である。もっとも、アナログオシロスコー
プの一部の装置においては、アナログ的な処理で、波形
表示以外に周波数や周期、最大値や最小値などを測定し
て表示するものもあるが、同時性の面で表示波形との関
連性を明確にできない欠点があった。
【0004】一方、デジタルオシロスコープでは、アナ
ログ入力信号を一定の時間間隔でサンプリングしてデジ
タル波形データに変換し、その波形データを内部メモリ
に記憶する。そして、その内部メモリに記憶されたデジ
タル波形データに基づいて、アナログ入力信号に応じた
波形をラスタ走査型の表示装置などに表示する。
【0005】このようにデジタルオシロスコープでは、
デジタル波形データを内部メモリに記憶するため、この
記憶されたデジタル波形データに対して様々な演算処理
を行うことが可能となり、その演算結果を波形表示画面
に同時に表示することも可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、デジタルオシ
ロスコープでの表示では、次のような問題がある。
【0007】デジタルオシロスコープで通常用いられて
いるラスタ走査型の表示装置では、表示画面の時間軸方
向の表示分解能は1000ポイント程度しかなく、その
ため、内部メモリに格納された1000ポイント以上の
複数のデジタル波形データを所定時間長毎に区切って表
示分解能に合わせた1000個程度の時間区分単位のデ
ータを想定し、同一時間区分内のデータを圧縮して圧縮
表示データを生成し、その圧縮表示データにより圧縮波
形表示をするようにしている。
【0008】その圧縮波形表示の方法としては、同一時
間区分内のデータの最大値と最小値を求めて、それらを
垂直軸方向に結んで表示したり、同一時間区分内の全デ
ータを垂直軸方向の特定ライン上にすべて表示したりす
る方法がある。
【0009】しかし、デジタルオシロスコープのこれら
の圧縮波形表示方法では、アナログオシロスコープのよ
うに波形の頻度情報を完全な形でスクリーン上に表現す
ることはできない。このため、別な表示方法として同一
時間区分内のデータに対して垂直軸方向の各データの発
生頻度を求め、表示データに対してその存在頻度に応じ
た識別表示(例えば輝度、濃度、色またはパターンを存
在頻度に応じたものとすることによる識別表示)を行う
方法がある。
【0010】また、以上の説明は、ある時系列で取り込
んだ波形データを一回ごとに表示する場合を想定したも
のであるが、繰り返し取り込んだ波形データに対して同
一時間区分内の発生頻度の累計を求め、表示データに対
してその存在頻度に応じた識別表示を、例えば、輝度、
濃度、色またはパターンを用いて行うと、さらにアナロ
グオシロスコープ的な表示を行うことができる。現在で
はこれらの機能を組み込んで、アナログオシロスコープ
的な表示を可能としたデジタルオシロスコープも商品化
されている。
【0011】このように、デジタルオシロスコープの表
示に、データの存在頻度に応じた識別表示(輝度、濃
度、色またはパターン)を持たせ、アナログオシロスコ
ープ的な表示を可能とする製品は既に提供されている
が、この方法は、デジタルオシロスコープの表示をアナ
ログオシロスコープの表示により近付けることを主目的
としており、表示スクリーンの時間軸方向の表示分解能
(1000ポイント程度)に対して波形データの数があ
まり多くない揚合には有効な手段となる。
【0012】しかしながら、メモリの大容量化に伴い、
一度に取り込まれるデジタル波形データ数が数十メガ個
程度に増え、一つの時間区分内に含まれる波形を構成す
る要素の数が多くなると、表示データに対する存在頻度
の付加だけでは波形の概要を正確につかむことが難しく
なる。
【0013】また、デジタルオシロスコープでは、記憶
されたデジタル波形データに対する様々な演算処理機
能、例えば、正方向のパルスのパルス幅(以下、+パル
ス幅という)を測定する自動測定機能などが実現されて
いるが、従来の場合には、その演算処理結果は波形デー
タに直接付加されるのではなく、数値データとして表示
したり、トレンド波形(傾向をつかむための事象と結果
を2次元的に表示した波形)やヒストグラムとして表示
したりすることにより、波形データとは別の表示形式で
提供される。
【0014】このような数値データで提供された揚合に
は、波形の特徴を直感的につかむことが難しい。また、
トレンド波形やヒストグラムだと特徴を直感的につかむ
ことは可能であるが、圧縮表示波形との関係を正確につ
かむことが難しい。さらに、本来の波形表示と、これら
の数値データ、トレンド波形、ヒストグラムの表示を同
時に行う必要があるため、本来使用できるはずの波形表
示領域を有効に利用できにくくなるという問題もある。
【0015】特に大容量のデジタル波形データを観測す
る場合には、全体波形の表示とその一部を拡大表示した
波形(ズーム波形)の表示とを同時に行う場合が多いた
め、波形表示以外の余分な表示を行うことなく、表示さ
れた波形の特徴を直感的につかめる波形情報表示方法が
求められる。
【0016】また、波形データの細部の観測は、全体波
形の表示の一部を拡大表示したズーム波形を使用するこ
とになるが、メモリの大容量化に伴い、一度に取り込ま
れるデジタル波形データの数が数十メガ個程度になる
と、波形の細部を確認できる水平軸レンジ(時間軸レン
ジ)ですべての波形を確認するためには数千画面分の波
形データを確認することが必要となり、実現することが
かなり難しくなる。
【0017】多くの観測者の目的は、波形データのすべ
てを観測することではなく、グリッジの有無を調べた
り、周期や振幅の変化を確認したりすることである。こ
の場合に、観測者は全体波形ないしそれを何倍かに拡大
した波形データから所望する特徴のある部分を目視にて
抽出し、その部分を細部が確認できる程度にまで手動に
て拡大し観測を行っている。より簡単に波形データを観
測するためには、波形データの中から予め指定した特徴
を抽出し、細部の確認を容易に行える手段が求められ
る。
【0018】この発明は、以上の点にかんがみ、上述の
ようなデジタルオシロスコープ等の波形情報表示装置に
おいて、圧縮表示され、波形細部が直接的には観測が困
難な場合であっても、波形データの特徴を、簡単にかつ
直感的に判るようにする波形情報表示方法および装置を
提供することを目的とする。
【0019】また、この発明は、さらに、圧縮表示され
た波形の細部を容易に観測することができるようにする
方法および装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明による波形情報表示方法は、アナロ
グ入力信号をデジタル波形データに変換してメモリに格
納する工程と、前記メモリに格納したデジタル波形デー
タを複数個の時間区分に分割し、画面上に波形表示する
ための各時間区分毎の圧縮表示データを生成する工程
と、前記各時間区分毎の前記デジタル波形データに対し
て、指定された特徴を抽出し、当該抽出した特徴に基づ
いて、その時間区分の前記指定された特徴を表す値を求
める演算処理を施す演算処理工程と、前記各時間区分毎
の前記圧縮表示データに基づいて前記画面上に表示され
る前記各時間区分毎の波形表示部分を、前記演算処理工
程において求められた前記特徴を表す値を反映した状態
に表示制御する表示制御工程と、を備えることを特徴と
する。
【0021】また、請求項2の発明による波形情報表示
方法は、請求項1において、前記指定された特徴は、そ
の特徴を備える波形部分が前記時間区分内に複数個存在
することが可能なものであり、前記演算処理工程におい
ては、前記指定された特徴を備える波形部分を、前記各
時間区分毎に抽出すると共に、前記抽出した特徴を表す
値は、範囲設定に従い求めるものであって、前記範囲設
定が、ある値以下とされている場合には、前記各時間区
分における前記特徴を表す値の最小値を、前記各時間区
分の前記指定された特徴を表す値として求め、前記範囲
設定が、ある値以上とされている場合には、前記各時間
区分における前記特徴を表す値の最大値を、前記各時間
区分の前記指定された特徴を表す値として求め、前記範
囲設定が、ある値以上、かつ、ある値以下の場合には、
前記各時間区分における前記特徴を表す値で前記設定範
囲に合致するものの有無を、前記指定された特徴を表す
値として求め、前記表示制御工程では、前記演算処理工
程で求められた前記各時間区分毎の前記指定された特徴
を表す値を、前記画面上に表示される前記各時間区分毎
の波形表示部分に反映させるようにすることを特徴とす
る。
【0022】また、請求項3の発明は、請求項2におい
て、前記表示制御工程は、前記各時間区分毎の波形表示
部分への反映の仕方を、前記各時間区分の特徴を表す値
に応じて決定するものであって、前記範囲設定が、前記
ある値以下または前記ある値以上の場合には、その範囲
内を複数の区間に分割し、当該分割した各範囲区間に対
応して前記反映の仕方を変更するように割り付け、ま
た、前記時間区分の特徴を表す値が前記設定範囲外の値
のときには、一律に、前記分割した各範囲区間に割り付
けられた反映の仕方とは異なる反映の仕方を割り付け、
前記範囲設定が、前記ある値以上かつある値以下の場合
には、その範囲内の前記特徴を表す値の有無に応じて前
記反映の仕方を決定し、また範囲外の値には、一律に、
前記有無に応じた反映の仕方とは異なる前記反映の仕方
を割り付けることを特徴とする。
【0023】また、請求項5の発明は、請求項1におい
て、前記指定された特徴は、その特徴を表す値が前記各
時間区分毎に一つのみ存在するものであり、前記演算処
理工程においては、前記指定された特徴を表す値を、予
め定められた所定の方法で前記各時間区分毎に算出し、
その算出した前記特徴を表す値を、前記各時間区分毎の
前記指定された特徴を表す値として求め、前記表示制御
工程では、前記演算処理工程で求められた前記各時間区
分毎の前記指定された特徴を表す値を、前記画面上に表
示される前記各時間区分毎の波形表示部分に反映させる
ようにすることを特徴とする。
【0024】また、請求項6の発明は、請求項5におい
て、前記表示制御工程においては、予め設定された範囲
指定に従って、前記各時間区分毎の波形表示部分への反
映の仕方を、前記各時間区分毎の前記指定された特徴を
表す値に応じて決定することを特徴とする。
【0025】また、請求項9の発明は、請求項2または
請求項3において、前記演算処理工程においては、前記
指定された特徴を備える波形部分を、前記各時間区分毎
に抽出すると共に、前記抽出した波形部分の前記メモリ
のアドレス位置を記憶するものであり、前記指定された
特徴に関する詳細を観測する指示があった場合に、全て
の前記時間区分内の前記範囲設定内の値を持つ波形部分
を、前記範囲設定により決定される順序に従って拡大表
示するようにする詳細表示工程を備えることを特徴とす
る。
【0026】また、請求項11の発明は、請求項2また
は請求項3において、前記演算処理工程においては、前
記指定された特徴を備える波形部分を、前記各時間区分
毎に抽出すると共に、前記抽出した波形部分の前記メモ
リのアドレス位置を記憶するものであり、前記指定され
た特徴に関する詳細を観測する時間区分を指定する指示
があった場合に、前記指定された時間区分内の前記範囲
設定内の値を持つ波形部分を、前記範囲設定により決定
される順序に従って拡大表示するようにする詳細表示工
程を備えることを特徴とする。
【0027】また、請求項13の発明は、請求項5また
は請求項6において、前記演算処理工程においては、前
記指定された特徴を表す値を、前記各時間区分毎に抽出
して記憶するものであり、範囲設定を伴う前記指定され
た特徴に関する詳細を観測する指示があった場合に、前
記範囲設定内の値を持つ時間区分を、前記範囲設定によ
り決定される順序に従って拡大表示するようにする詳細
表示工程を備えることを特徴とする。
【0028】また、請求項15の発明は、請求項5また
は請求項6において、前記演算処理工程においては、前
記指定された特徴を表す値を、前記各時間区分毎に抽出
して記憶するものであり、前記指定された特徴に関する
詳細を観測する時間区間を指定する指示があった場合
に、前記指定された時間区分を拡大表示するようにする
詳細表示工程を備えることを特徴とする。
【0029】さらに、請求項16の発明は、請求項9〜
請求項15のいずれかにおいて、前記メモリに格納され
た波形データの前記各時間区分毎の圧縮表示データによ
る圧縮波形と、前記拡大表示された波形とを、同一画面
上または異なる画面上に表示すると共に、前記拡大表示
された波形を含む時間区分の前記圧縮波形上における位
置を識別する表示を画面上で行なうことを特徴とする。
【0030】
【作用】上述の構成の請求項1の発明による波形情報表
示方法によれば、メモリに格納されたデジタル波形デー
タを複数個の時間区分に分割し、各時間区分毎の圧縮表
示データにより、メモリに取り込んだ波形が圧縮表示さ
れる。この圧縮表示された波形では、細部を観測できな
いが、請求項1の発明においては、観測したい波形につ
いて指定された特徴が、演算処理工程において、各時間
区分毎について抽出され、当該抽出された特徴に基づい
て、その時間区分の前記指定された特徴を表す値が算出
される。そして、表示制御工程において、演算処理工程
において求められた特徴を表す値が、画面上の圧縮表示
波形の各時間区分毎の波形表示部分に反映される。
【0031】したがって、画面上の表示波形を見るだけ
で、指定された波形の特徴を直感的に把握できるように
なる。
【0032】また、請求項2の発明においては、波形の
特徴が指定されるだけでなく、その特徴を表す値の範囲
設定が行われることにより、その波形の特徴のうちの使
用者が注目したい部分が指定される。
【0033】例えば+パルス幅が特徴として指定され、
しかも、範囲設定によりその+パルス幅が、ある値以下
とされている場合には、演算処理工程では、各時間区分
における指定された特徴を表す値の最小値を、前記各時
間区分の特徴を表す値として抽出する。
【0034】また、例えば+パルス幅が特徴として指定
され、しかも、範囲設定によりその+パルス幅が、ある
値以上とされている場合には、演算処理工程では、各時
間区分における指定された特徴を表す値の最大値を、前
記各時間区分の特徴を表す値として抽出する。
【0035】さらに、例えば+パルス幅が特徴として指
定され、しかも、その+パルス幅が、ある値以上、か
つ、ある値以下というように範囲設定された場合には、
演算処理工程では、各時間区分における指定された特徴
を表す値で、設定範囲に合致するものの有無を、各時間
区分の特徴を表す値として抽出する。そして、表示制御
工程によって、演算処理工程において求められた特徴を
表す値が、画面上の表示波形の各時間区分毎の波形表示
部分に反映される。
【0036】請求項3の発明においては、表示制御工程
において、各時間区分毎の波形表示部分への反映の仕方
を、演算処理工程で抽出した各時間区分の特徴を表す値
に応じて決定する。
【0037】この場合に、範囲設定が、ある値以下また
はある値以上の場合には、その範囲内を複数の区間に分
割し、当該分割した各区間に対応して反映の仕方を変更
するように割り付け、また、時間区分の特徴を表す値が
設定範囲外の値のときには、一律に、設定範囲内につい
て割り付けられた反映の仕方と異なる反映の仕方を割り
付ける。そして、演算処理工程で抽出した特徴を表す値
から、その値に対応する反映の仕方を決定し、その反映
の仕方により、対応する時間区分の波形表示部分に反映
させる。
【0038】また、範囲設定が、ある値以上かつある値
以下の場合には、その範囲内の特徴を表す値の有無に応
じて反映の仕方を決定し、また設定範囲外の値には一律
に異なる反映の仕方を割り付ける。そして、演算処理工
程で抽出した特徴を表す値から、その値に対応する反映
の仕方を決定し、その反映の仕方により、対応する時間
区分の波形表示部分に反映させる。
【0039】したがって、使用者が知りたい波形の特徴
を、より詳細に、画面の表示波形から直感的に把握する
ことができる。
【0040】請求項5の発明は、指定された特徴が、そ
の特徴を表す値が各時間区分毎に一つのみ存在する場合
である。例えば、パルス数、実効値、平均値、最大値、
最小値などがその特徴の例である。
【0041】この請求項5の発明においては、観測した
い波形の特徴が指定されると、演算処理工程では、予め
定められた方法により、その特徴を表す値が各時間区分
毎に算出される。そして、表示制御工程では、その抽出
された特徴を表す値が、その時間区分に対応する波形表
示部分へ反映される。
【0042】そして、請求項6においては、演算処理工
程で算出された時間区分毎の特徴を表す値が、予め設定
された範囲のどの範囲に入るかにより、その時間区分に
対応する波形表示部分への反映の仕方を決定し、その反
映の仕方により、対応する時間区分の波形表示部分に反
映させる。
【0043】したがって、請求項5および請求項6によ
れば、使用者が知りたい波形の特徴を、より詳細に、画
面の表示波形から直感的に把握することができる。
【0044】また、請求項9の発明においては、指定さ
れた特徴を表す値が算出されると共に、指定された特徴
を有する波形データが格納されているメモリのアドレス
位置が検出されて記憶される。そして、指定された特徴
に関する詳細を観測する指示があった場合には、詳細表
示工程において、全ての時間区分内の範囲設定内の値を
持つ波形部分が、範囲設定により決定される順序に従っ
て拡大表示される。
【0045】例えば、+パルス幅が指定され、かつ、あ
る値以上という範囲設定がされていた場合、その指定さ
れた値以上の+パルス幅を備える波形部分が、例えばパ
ルス幅が大きいものから順に拡大表示される。したがっ
て、指定された特徴を備える部分の波形細部を容易に観
測することができる。
【0046】また、請求項11の発明は、各時間区分内
に指定された特徴を備える波形部分が複数個存在するよ
うな場合において、詳細に波形を観測したい時間区分が
指定される指示がなされる場合である。
【0047】この場合においても、請求項9の発明と同
様に、指定された特徴を表す値を抽出するだけでなく、
指定された特徴を有する波形データが格納されているメ
モリのアドレス位置も抽出される。
【0048】そして、この請求項11の場合には、請求
項2または請求項3の発明によれば、指定された特徴を
備える時間区分の波形表示部分は、指定された特徴を表
す値に応じた反映表示がなされているので、使用者は、
その反映表示を参照しながら、指定された特徴に関する
詳細を観測したい時間区分を指定する指示を行うように
することができる。すると、詳細表示工程では、当該指
定された時間区分内の、範囲設定内の値を持つ波形部分
を、範囲設定により決定される順序に従って拡大表示す
るようにする。
【0049】請求項13および請求項15の発明は、指
定された特徴は、各時間区分毎に一つ算出される場合で
ある。この場合には、請求項13においては、範囲設定
を伴う前記指定された特徴に関する詳細を観測する指示
を、使用者が行うと、範囲設定内の値を持つ時間区分
が、前記範囲設定により決定される順序に従って拡大表
示される。
【0050】また、請求項15の発明は、指定された特
徴に関する詳細を観測する時間区間が指定される場合で
ある。この場合には、詳細表示工程では、指定された時
間区分を拡大表示するようにする。
【0051】また、請求項16の発明においては、請求
項9〜請求項15のいずれかの発明において、拡大表示
される波形は、メモリに格納された波形データの各時間
区分毎の圧縮表示データによる圧縮波形と、同一画面上
または異なる画面上に表示される。しかし、全体波形に
は、拡大表示された波形を含む時間区分の圧縮波形上に
おける位置を識別する表示がなされる。したがって、拡
大波形部分が、圧縮波形のどの部分であるかを直感的に
把握することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、この発明による波形情報表
示方法および装置の実施の形態を図を参照しながら説明
する。
【0053】図1は、波形情報表示装置の実施の形態と
してのデジタルオシロスコープの構成例を示すブロック
図である。この例のデジタルオシロスコープは、マイク
ロプロセッサ(CPU)10によって、メインメモリ1
1に記憶されているプログラムに従った制御が行われる
ものであり、図1において、制御バス12は、2重線で
示した。
【0054】操作部13は、観測したい波形の特徴、例
えば+パルス幅、負方向のパルスのパルス幅(以下、−
パルス幅と称す)、周波数、周期、デューティ、立ち上
がり時間、立ち下がり時間、パルス数、実効値、平均
値、最大値、最小値、最大値と最小値との差(ピーク・
ツー・ピーク値(P−P値))、特定区間内のデータの
存在頻度などを指定するボタンやズームボタン(図示せ
ず)、その他の操作ボタンなどを備え、それらの使用者
操作に応じた操作信号を出力する。マイクロプロセッサ
10は、操作部13からの操作信号を解釈して、どのよ
うな操作がされたかを判別し、その判別結果に応じた制
御を行なう。
【0055】フロントエンド部1は、アッテネータ、バ
ーチカルアンプ、トリガアンプなどからなり、マイクロ
プロセッサ10からの制御に従い、図示しないプローブ
などにより入力されたアナログ波形信号の増幅処理など
を行なう。フロントエンド部1で処理されたアナログ波
形信号は、A/D変換器2およびトリガ制御部3に供給
される。
【0056】A/D変換器2では、クロック制御部4か
らのサンプリングクロックに従い、フロントエンド部1
からのアナログ波形信号をデジタル波形データに変換す
る。この実施の形態のデジタルオシロスコープは、A/
D変換器2でのサンプリング速度は可変であって、クロ
ック制御部4は、マイクロプロセッサ10からの制御信
号により、出力するサンプリングクロックの周波数を制
御する。
【0057】マイクロプロセッサ10は、操作部13を
通じての設定に応じてサンプリング速度を定め、そのサ
ンプリング速度となるように、クロック制御部4を制御
する。A/D変換器2からのデジタル波形データは、ア
クイジション制御部5に供給される。
【0058】なお、A/D変換器2でのサンプリング速
度を可変する代りに、A/D変換器2のサンプリング速
度を固定とし、アクイジション制御部5でデータを間引
き、その間引き率を変更することでも同様の処理が可能
である。
【0059】トリガ制御部3は、マイクロプロセッサ1
0の制御に従ってフロントエンド部1からの信号を処理
して、アクイジション制御部5にトリガ信号を供給す
る。
【0060】アクイジション制御部5は、マイクロプロ
セッサ10からの制御信号により、A/D変換器2から
のデジタル波形データを、トリガ制御部3からのトリガ
信号を基準に、波形メモリを構成するアクイジションメ
モリ6に格納する。また、アクイジション制御部5は、
マイクロプロセッサ10からの制御信号により、アクイ
ジションメモリ6に格納したデジタル波形データを読み
出して、表示制御部7に送る。
【0061】表示制御部7は、マイクロプロセッサ10
の制御に従い、アクイジション制御部5から転送されて
きた波形データを、表示素子の例としての液晶ディスプ
レイ(以下、LCDと称する)9の画面に波形を表示す
るための表示データに変換し、その変換後の表示データ
を、表示メモリ8に格納する。そして、その格納した表
示データを読み出してLCD9に送り、その画面に波形
を表示する。
【0062】なお、請求項中の表示制御手段は、この表
示制御部7からのみ構成されるのではなく、マイクロプ
ロセッサ10と、この表示制御部7およびメインメモリ
11とを含み、ソフトウエア処理も加わって構成される
ものである。また、請求項中の詳細表示手段も、同様
に、マイクロプロセッサ10と、この表示制御部7およ
びメインメモリ11とを含み、ソフトウエア処理も加わ
って構成されるものである。
【0063】この場合、アクイジションメモリ6の波形
データ数に比べて、時間軸方向となるLCD9の水平方
向の表示分解能は低く、高々1000ポイント程度しか
ないので、メモリに取り込んだ波形データをそのまま用
いたのでは、メモリに取り込んだ波形データによる全体
波形あるいは部分波形であっても、それを表示すること
ができない。
【0064】そこで、従来の技術の欄で説明したよう
に、アクイジションメモリ6に取り込んだ波形データの
時間長を、表示分解能に応じた分割数に分割し、各分割
時間区間(以下、単に時間区間という)のそれぞれを、
LCD9の水平方向の一つのポイントに割り当てるよう
にする。したがって、一つの時間区間当たりの表示領域
は、水平方向の一つのポイントについての垂直方向の1
列分の画素となる。
【0065】このため、表示制御部7では、マイクロプ
ロセッサ10の制御に従い、各時間区間内の複数の波形
データから、画面の垂直方向の1列分の画素データを利
用して当該時間区分の波形表示をするための圧縮表示デ
ータを生成するようにする。この圧縮表示データは、こ
の例では、次のようなものとされる。
【0066】すなわち、各時間区分内の波形データの最
大値と最小値を検出し、その最大値および最小値に対応
する表示画素の表示データを所定の輝度や色で表示する
ものとすると共に、その最大値と最小値の間の垂直方向
のすべての表示画素の表示データも、同一の輝度や色で
表示するものとする。この圧縮表示データによる全体波
形の表示例は、後述の図16に示すようなものとなる。
【0067】また、この実施の形態のデジタルオシロス
コープは、演算処理部14を備える。この演算処理部1
4は、+パルス幅の検出部、−パルス幅の検出部、周期
の検出部、周波数の検出部、デューティの検出部など、
使用者が操作部13を通じて指定できる特徴を抽出する
ための演算回路がハードウエアとして設けられた部分で
ある。
【0068】なお、操作部13を通じて指定される特徴
の検出部は、ハードウエアにより全て構成するようにし
ても良いが、マイクロプロセッサ10を用いたソフトウ
エアの処理により構成するようにすることも、勿論でき
る。この実施の形態では、検出速度やハードウエアの規
模などを考慮して、指定された特徴の検出部は、ハード
ウエアとソフトウエアの両方で構成されている。
【0069】演算処理部14あるいはマイクロプロセッ
サ10を用いたソフトウエアによる指定された特徴の抽
出方法のいくつかの例を説明する。
【0070】図2は、+パルス幅の検出部の動作を説明
するための図である。この+パルス幅の検出部は、指定
したスレッショールドレベルθ1よりも高いレベル部分
を+パルスとして、その波形データのアクイジションメ
モリ6上の位置と、そのパルス幅を算出するものであ
る。すなわち、低いレベルから高いレベルに向かう方向
にスレッショールドレベルθ1を横切る時点(+パルス
の立ち上がりがスレッショールドレベルθ1を横切る時
点)から、高いレベルから低いレベルに向かう方向にス
レッショールドレベルθ1を横切る時点(+パルスの立
ち下がりがスレッショールドレベルθ1を横切る時点)
までの時間長t1を、+パルスのパルス幅、つまり+パ
ルス幅として検出する。
【0071】そして、+パルス幅の検出部は、この例で
は、+パルスの立ち上がりがスレッショールドレベルθ
1を横切る時点の波形データのアクイジションメモリ6
のアドレス位置を、+パルスの波形格納先頭アドレスと
して検出する。
【0072】なお、この波形格納先頭アドレスは、図か
らも明らかなように、このアドレス位置から、その特徴
の波形が開始するわけではない。しかし、後述する特徴
波形部分の拡大波形の表示の際には、この波形格納先頭
アドレスよりも所定時間分手前のアドレス位置から波形
データが読み出されて、波形表示されるので、表示波形
が欠けたものとなるようなことはない。以下、他の特徴
の抽出方法においても同様である。
【0073】図3は、−パルス幅の検出部の動作を説明
するための図である。この−パルス幅の検出部は、指定
したスレッショールドレベルθ2よりも低いレベル部分
を−パルスとして、その波形データのアクイジションメ
モリ6上の位置と、そのパルス幅を検出するものであ
る。すなわち、高いレベルから低いレベルに向かう方向
にスレッショールドレベルθ2を横切る時点(−パルス
の立ち下がりがスレッショールドレベルθ2を横切る時
点)から、低いレベルから高いレベルに向かう方向にス
レッショールドレベルθ2を横切る時点(−パルスの立
ち上がりがスレッショールドレベルθ2を横切る時点)
までの時間長t2を、−パルスのパルス幅、つまり−パ
ルス幅として検出する。
【0074】そして、−パルス幅の検出部は、この例で
は、−パルスの立ち下がりがスレッショールドレベルθ
2を横切る時点の波形データのアクイジションメモリ6
のアドレスを、−パルスの波形格納先頭アドレスとして
検出する。
【0075】図4は、周期の検出部の動作を説明するた
めの図である。この周期の検出部は、指定したスレッシ
ョールドレベルθ3を横切る周期信号を構成する波形デ
ータの位置(アクイジションメモリ6のアドレス)と、
その周期の値t3を検出するものである。図4の例で
は、立ち上がりがスレッショールドレベルθ3を横切る
時点間の時間を周期の値t3として検出する。そして、
周期信号の立ち上がりが最初にスレッショールドレベル
θ3を横切る時点の波形データのアクイジションメモリ
6のアドレスを、その周期の信号の波形格納先頭アドレ
スとして検出する。
【0076】周波数は、この周期の検出部で検出された
周期の逆数として検出される。
【0077】図5は、デューティの検出部の動作を説明
するための図である。このデューティの検出部は、指定
したスレッショールドレベルθ4を横切る周期信号を構
成する波形データの位置と、そのデューティの値t4/
t5を検出するものである。すなわち、図5の例では、
立ち上がりがスレッショールドレベルθ4を横切る時点
間の時間を周期の値t5として検出すると共に、立ち上
がりがスレッショールドレベルθ4を横切る時点から、
立ち下がりがスレッショールドレベルθ4を横切る時点
までの時間長t4を検出し、デューティの値t4/t5
×100[%]を検出する。
【0078】そして、立ち上がりが最初にスレッショー
ルドレベルθ4を横切る時点の波形データのアクイジシ
ョンメモリ6のアドレスを、そのデューティの値を備え
る信号の波形格納先頭アドレスとして検出する。
【0079】図6は、立ち上がり時間の検出部の説明す
るための図である。この立ち上がり時間の検出部は、指
定した区間を横切る立ち上がり信号を構成する波形デー
タの位置(アクイジションメモリ6のアドレス)と立ち
上がり時間の値を求めるものである。すなわち、図6に
示すように、立ち上がり開始(0%)から10%立ち上
がった時点から、90%立ち上がり時点までの時間t6
を立ち上がり時間として求める。そして、立ち上がり開
始(0%)から10%立ち上がった時点の波形データの
アクイジションメモリ6のアドレスを、その立ち上がり
時間の値を備える信号の波形格納先頭アドレスとして検
出する。
【0080】図7は、立ち下がり時間の検出部の説明す
るための図である。この立ち下がり時間の検出部は、指
定した区間を横切る立ち下がり信号を構成する波形デー
タの位置(アクイジションメモリ6のアドレス)と立ち
下がり時間の値を求めるものである。すなわち、図6に
示すように、立ち下がり開始(100%)から90%に
立ち下がった時点から、10%に立ち下がった時点まで
の時間t7を立ち下がり時間として求める。そして、立
ち下がり開始(100%)から90%に立ち下がった時
点の波形データのアクイジションメモリ6のアドレス
を、その立ち下がり時間の値を備える信号の波形格納先
頭アドレスとして検出する。
【0081】以上のように構成されているこの実施の形
態の波形情報表示装置としてのデジタルオシロスコープ
における主要な波形情報表示動作を、図8〜図15に示
すフローチャートを参照しながら説明する。このフロー
チャートの動作は、マイクロプロセッサ10により行わ
れるソフトウエア動作および、演算処理部14の一部で
の処理も含むものである。
【0082】なお、指定された特徴の、全体圧縮波形の
各時間区分毎への反映の仕方としては、画素の輝度値の
変化を用いる方法、画素の色の変化を用いる方法、画素
の表示濃度の変化を用いる方法、予め複数個用意した識
別マークの中から選択して付加する方法などがある。以
下に説明する例においては、指定された特徴を全体圧縮
波形の各時間区分毎への反映の仕方としては、特徴を表
す値に応じて、当該時間区間に対応する垂直方向の列の
画素の輝度値を変更するものとした。
【0083】使用者により、波形取り込みの操作および
取り込み開始の指示があると、図8のフローチャートが
開始となり、波形データの取り込みが行われる(ステッ
プS1)。すなわち、マイクロプロセッサ10は、サン
プリング速度を決定し、フロントエンド部1からのアナ
ログ波形データを、A/D変換器2において、決定され
たサンプリング速度でデジタル波形データに変換し、ア
クイジション制御部5を介してアクイジションメモリ6
に格納する。
【0084】次に、アクイジションメモリ6に格納され
た波形データに基づき、前述したようにして各時間区分
毎の圧縮表示データを生成する(ステップS2)。そし
て、その圧縮表示データにより、LCD9の画面に、取
り込んだ波形の全体を圧縮表示する(ステップS3)。
【0085】この全体圧縮波形が表示されている状態に
おいて、使用者から操作部13を通じた観測したい波形
の特徴の指定がなされたかどうか判別し(ステップS
4)、観測したい波形の特徴の指定がなされていないと
判別したときには、全体圧縮波形のうちの特定の区間に
ついてのズーム指示があるかどうか判別する(ステップ
S5)。
【0086】ズーム指示があったときには、全体圧縮波
形をLCD9の画面の上側に表示すると共に、指示され
た区間の波形を、指示されたズーム比に応じて拡大表示
する(ステップS6)。ここで、拡大波形は、アクイジ
ションメモリ6の波形データをそのまま用いて表示した
り、ズーム比に応じて波形データを間引いて表示するよ
うにすることで表示される。拡大波形の表示方法は、以
下同様である。
【0087】次に、ズーム解除指示がされたかどうか判
別し(ステップS7)、解除指示されたと判別したとき
には、ステップS3に戻り、圧縮表示データによる全体
圧縮波形を表示する画面に戻る。
【0088】ズーム解除指示がなされなかったときに
は、その他の処理の指示がなされたかどうか判別し(ス
テップS8)、指示がなかったと判別したときには、ス
テップS6に戻り、ズーム表示画面を継続する。ステッ
プS8で、その他の処理の指示がなされたと判別したと
きには、指示された処理のルーチンへ移行する(ステッ
プS9)。
【0089】また、ステップS4において、観測したい
波形の特徴の指定がなされたと判別したときには、指定
された特徴が何であるかを認識し(ステップS10)、
指定された特徴は、各時間区分毎に一つの値のみを持つ
ようなものかどうか判別する(ステップS11)。
【0090】ここで、指定された特徴が、例えば、+パ
ルス幅、−パルス幅、周波数、周期、デューティ、立ち
上がり時間、立ち下がり時間などである場合には、各時
間区間内に、指定された特徴が複数個存在する可能性が
ある。一方、指定された特徴が、例えばパルス数、実効
値、平均値、最大値、最小値、最大値と最小値との差の
値、特定区間内のデータの存在頻度などである場合に
は、その特徴を表す値は、各時間区間毎に一つしか存在
しない。
【0091】ステップS11において、指定された特徴
は、各時間区分内に複数個、存在する可能性のあるもの
であると判別したときには、前述したような方法によ
り、演算処理部14や、マイクロプロセッサ10による
ソフトウエア演算処理により、その特徴部分の抽出を行
う(図9のステップS21)。
【0092】そして、抽出した特徴部分のアクイジショ
ンメモリ6のアドレス(前述した波形格納先頭アドレ
ス)を検出すると共に、その特徴を表す値を算出し、そ
れらアドレスと、特徴を表す値とを、メインメモリ11
に記憶する(ステップS22)。また、記憶した特徴部
分が、それぞれどの時間区分に含まれるかを検出し、そ
の検出結果もメインメモリ11に記憶しておく(ステッ
プS23)。
【0093】次に、操作部13を通じて使用者により入
力された、指定された特徴についての範囲設定を判別す
る(ステップS24)。範囲設定が、「ある値以上」で
あると判別した場合には、各時間区分内における指定さ
れた特徴を表す値の最大値を算出し、その算出した最大
値を各時間区分についての指定された特徴を表す値とし
て、メインメモリ11に記憶する(ステップS25)。
【0094】次に、設定された範囲を複数に分割し、各
分割範囲毎についての反映の仕方と、設定範囲外の場合
の反映の仕方を決定する。この例では、反映の仕方とし
ては、前述したように輝度値の変化を用いるので、各分
割範囲毎に異なる輝度値を割り付け、さらに、設定され
た範囲外については、それらの割り付けられた輝度値と
は異なる輝度値を一律に割り付ける(ステップS2
6)。
【0095】次に、ステップS25で算出された各時間
区分毎の最大値が、ステップS26で決定された分割範
囲のいずれに属するか、あるいは、いずれにも属さず設
定範囲外のものであるかを判定し、その判定された範囲
に割り付けられた輝度値を識別する。そして、LCD9
の画面に表示されている全体圧縮波形における、各時間
区分の圧縮表示データによる表示部分(各時間区分が対
応する水平ポイントの垂直方向の部分)の画素値を、識
別された輝度値で表示する(ステップS27)。
【0096】このようにして、LCD9の画面に表示さ
れている全体圧縮波形には、各時間区分毎に、指定され
た特徴を表す値が反映されるので、使用者は、表示され
ている全体圧縮波形から、その指定した特徴についての
おおよその観測を直感的に行うことができるようにな
る。そして、この実施の形態では、さらに、その全体圧
縮波形について詳細表示の指示をすることにより、指定
された特徴についてのさらに詳細な表示を自動的に行え
るようにしている。
【0097】この場合に、この実施の形態では、使用者
は詳細観測の指示をするだけで、指定された特徴につい
てのさらに詳細な表示を自動的に行えるし、また、全体
圧縮波形の中の観測したい時間区間を指定して、その時
間区間のみを詳細に観測することもできるようにしてい
る。
【0098】すなわち、マイクロプロセッサ10は、ス
テップS27での表示画面において、詳細観測の指示が
使用者により操作部13を通じてなされたか否か判別す
る(ステップS28)。詳細観測の指示がなされていな
いと判別したときには、その他の処理の指示がなされた
かどうか判別し(ステップS29)、指示がなかったと
判別したときには、ステップS27に戻り、各時間区分
の波形部分が特徴を表す値に応じた反映がなされた全体
圧縮波形の表示画面を継続する。ステップS29で、そ
の他の処理の指示がなされたと判別したときには、指示
された処理のルーチンへ移行する(ステップS30)。
【0099】また、ステップS28で、詳細観測の指示
がなされたと判別したときには、図10のルーチンに続
き、使用者により拡大したい時間区分の指定が、全体画
面においてなされたかどうか判別する(ステップS4
1)。
【0100】時間区分の指定がないと判別したときに
は、全ての時間区間のうちの、範囲設定に適合する指定
された特徴の波形部分の中から、前記指定された特徴を
表す値の大きい順に選択した波形部分の拡大波形を、L
CD9の画面の下側に表示する(ステップS42)。こ
のとき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮波形を引
き続き表示すると共に、拡大表示されている時間区間
が、どの部分であるかを識別表示する。
【0101】このステップS42での表示の際、拡大表
示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」の指示に応
じて、自動的に順次に表示される。なお、一定時間毎に
自動的に順次に表示するようにしても良い。
【0102】次に、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS43)、指示がなかったと判別
したときには、ステップS42に戻り、全体圧縮波形と
拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS43
で、その他の処理の指示がなされたと判別したときに
は、指示された処理のルーチンへ移行する(ステップS
44)。
【0103】また、ステップS41において、使用者に
より拡大したい時間区分の指定がなされたと判別したと
きには、その指定された時間区分を識別し(ステップS
45)、指定された時間区分内の、範囲設定に適合する
指定された特徴の波形部分の中から、前記指定された特
徴を表す値の大きい順に選択した波形部分の拡大波形
を、LCD9の画面の下側に表示する(ステップS4
6)。このとき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮
波形を引き続き表示すると共に、拡大表示されている時
間区間が、どの部分であるかを識別表示する。
【0104】この場合にも、このステップS46での表
示の際、拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表
示」の指示に応じて、自動的に順次に表示するようにし
ても良いし、一定時間毎に自動的に順次に表示するよう
にしても良い。
【0105】次に、使用者により、拡大したい時間区分
の指定の変更が、全体圧縮波形において行われたか否か
判別し(ステップS47)、指定の変更があったと判別
したときには、ステップS45に戻り、その時間区分を
識別して、その時間区分内の、範囲設定に適合する指定
された特徴の波形部分の中から、前記指定された特徴を
表す値の大きい順に選択した波形部分の拡大波形を、L
CD9の画面の下側に表示する(ステップS46)。
【0106】ステップS47で時間区分の変更がないと
判別したときには、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS48)、指示がなかったと判別
したときには、ステップS46に戻り、全体圧縮波形と
拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS48
で、その他の処理の指示がなされたと判別したときに
は、指示された処理のルーチンへ移行する(ステップS
49)。
【0107】また、ステップS24で、範囲設定が、
「ある値以下」であると判別した場合には、各時間区分
内における指定された特徴を表す値の最小値を算出し、
その算出した最小値を各時間区分についての指定された
特徴を表す値として、メインメモリ11に記憶する(図
9のステップS31)。
【0108】次に、設定された範囲を複数に分割し、各
分割範囲毎についての、反映の仕方と、設定範囲外の場
合の反映の仕方を決定する。この例では、反映の仕方と
しては、前述したように輝度値の変化を用いるので、各
分割範囲毎に異なる輝度値を割り付け、さらに、設定さ
れた範囲外については、それらの割り付けられた輝度値
とは異なる輝度値を一律に割り付ける(ステップS3
2)。
【0109】次に、ステップS31で算出された各時間
区分毎の最小値が、ステップS32で決定された分割範
囲のいずれに属するか、あるいは、いずれにも属さず設
定範囲外のものであるかを判定し、その判定された範囲
に割り付けられた輝度値を識別する。そして、LCD9
の画面に表示されている全体圧縮波形における、各時間
区分の圧縮表示データによる波形表示部分(各時間区分
が対応する水平ポイントの垂直方向の部分)の画素値
を、識別された輝度値で表示する(ステップS33)。
【0110】そして、以上のようにして、指定された特
徴を表す値が時間区分毎に反映された全体圧縮波形の表
示画面において、詳細観測の指示が使用者により操作部
13を通じてなされたか否か判別する(ステップS3
4)。詳細観測の指示がなされていないと判別したとき
には、その他の処理の指示がなされたかどうか判別し
(ステップS35)、指示がなかったと判別したときに
は、ステップS33に戻り、各時間区分の波形部分が特
徴を表す値に応じた反映がなされた全体圧縮波形の表示
画面を継続する。ステップS35で、その他の処理の指
示がなされたと判別したときには、指示された処理のル
ーチンへ移行する(ステップS36)。
【0111】また、ステップS34で、詳細観測の指示
がなされたと判別したときには、図11のルーチンに続
き、使用者により拡大したい時間区分の指定が、表示さ
れている全体圧縮波形においてなされたかどうか判別す
る(ステップS51)。
【0112】時間区分の指定がないと判別したときに
は、全ての時間区間のうちの、範囲設定に適合する指定
された特徴の波形部分の中から、前記指定された特徴を
表す値の小さい順に選択した波形部分の拡大波形を、L
CD9の画面の下側に表示する(ステップS52)。こ
のとき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮波形を引
き続き表示すると共に、拡大表示されている時間区間
が、どの部分であるかを識別表示する。
【0113】なお、このステップS52での表示の際、
拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」の指
示に応じて、自動的に順次に表示するようにしても良い
し、一定時間毎に自動的に順次に表示するようにしても
良い。
【0114】次に、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS53)、指示がなかったと判別
したときには、ステップS52に戻り、全体圧縮波形と
拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS53
で、その他の処理の指示がなされたと判別したときに
は、指示された処理のルーチンへ移行する(ステップS
54)。
【0115】また、ステップS51において、使用者に
より拡大したい時間区分の指定がなされたと判別したと
きには、その指定された時間区分を識別し(ステップS
55)、指定された時間区分内の、範囲設定に適合する
指定された特徴の波形部分の中から、前記指定された特
徴を表す値の小さい順に選択した波形部分の拡大波形
を、LCD9の画面の下側に表示する(ステップS5
6)。このとき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮
波形を引き続き表示すると共に、拡大表示されている時
間区間が、どの部分であるかを識別表示する。
【0116】この場合にも、このステップS56での表
示の際、拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表
示」の指示に応じて、自動的に順次に表示するようにし
ても良いし、一定時間毎に自動的に順次に表示するよう
にしても良い。
【0117】次に、使用者により、拡大したい時間区分
の指定の変更が、全体圧縮波形において行われたか否か
判別し(ステップS57)、変更されたと判別したとき
には、ステップS55に戻り、その時間区分を識別し
て、その時間区分内の、範囲設定に適合する指定された
特徴の波形部分の中から、前記指定された特徴を表す値
の小さい順に選択した波形部分の拡大波形を、LCD9
の画面の下側に表示する(ステップS56)。
【0118】ステップS57で時間区分の変更がないと
判別したときには、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS58)、指示がなかったと判別
したときには、ステップS56に戻り、全体圧縮波形と
拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS58
で、その他の処理の指示がなされたと判別したときに
は、指示された処理のルーチンへ移行する(ステップS
59)。
【0119】また、ステップS24で、範囲設定が、
「ある値以上、かつ、ある値以下」とされた特定範囲区
間の設定であると判別した場合には、各時間区分内にお
ける指定された特徴を表す値が、設定された特定範囲区
間内の値であるかどうか、つまり各時間区分内に設定範
囲に適合する、指定された特徴を表す値が存在するかど
うかを検出する。そして、設定範囲に適合する指定され
た特徴を表す値の有無を、各時間区分についての指定さ
れた特徴を表す値とし、当該時間区分毎の指定された特
徴の有無を、メインメモリ11に記憶する(ステップS
61)。
【0120】次に、設定範囲に適合する指定された特徴
を表す値の「有」、「無」には、この例の反映の仕方と
して、異なる輝度値を割り付ける(ステップS62)。
そして、LCD9の画面に表示されている全体圧縮波形
のうちの各時間区分の圧縮表示データによる波形表示部
分の画素値を、その時間区分の指定された特徴を表す値
「有」、「無」に応じた輝度で表示する(ステップS6
3)。
【0121】なお、設定範囲に適合する指定された特徴
を表す値が「有」の時間区分については、その特徴を表
す値をもメインメモリ11に記憶しておき、設定された
範囲を複数に分割し、各分割範囲毎についての輝度値を
定め、前記メインメモリ11に記憶した特徴を表す値が
どの分割範囲に属するかに応じて、その時間区分につい
ての表示輝度値を決定するようにしてもよい。この場合
には、設定範囲に適合する指定された特徴を表す値が
「無」の時間区分については、「有」の場合に割り当て
られた輝度値と異なる値が一律に割り付けられる。
【0122】そして、上記のようにして、指定された特
徴を表す値が時間区分毎に反映された全体圧縮波形の表
示画面において、詳細観測の指示が使用者により操作部
13を通じてなされたか否か判別する(ステップS6
4)。詳細観測の指示がなされていないと判別したとき
には、その他の処理の指示がなされたかどうか判別し
(ステップS65)、指示がなかったと判別したときに
は、ステップS63に戻り、各時間区分の波形部分が特
徴を表す値に応じた反映がなされた全体圧縮波形の表示
画面を継続する。ステップS65で、その他の処理の指
示がなされたと判別したときには、指示された処理のル
ーチンへ移行する(ステップS66)。
【0123】また、ステップS64で、詳細観測の指示
がなされたと判別したときには、使用者により拡大した
い時間区分の指定が、全体画面においてなされたかどう
か判別する(ステップS67)。
【0124】時間区分の指定がないと判別したときに
は、全ての時間区間のうちの、範囲設定に適合する指定
された特徴の波形部分の中から、前記指定された特徴を
表す値の小さい順に選択した波形部分の拡大波形を、L
CD9の画面の下側に表示する(ステップS68)。こ
のとき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮波形を引
き続き表示すると共に、拡大表示されている時間区間
が、どの部分であるかを識別表示する。
【0125】なお、ステップS68では、全ての時間区
間のうちの、範囲設定に適合する指定された特徴の波形
部分の中から、前記指定された特徴を表す値の大きい順
に選択した波形部分の拡大波形を、LCD9の画面の下
側に表示するように定めても良い。
【0126】また、このステップS68での表示の際、
拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」の指
示に応じて、自動的に順次に表示するようにしても良い
し、一定時間毎に自動的に順次に表示するようにしても
良い。
【0127】次に、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS69)、指示がなかったと判別
したときには、ステップS68に戻り、全体圧縮波形と
拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS69
で、その他の処理の指示がなされたと判別したときに
は、指示された処理のルーチンへ移行する(ステップS
70)。
【0128】また、ステップS67において、使用者に
より拡大したい時間区分の指定がなされたと判別したと
きには、その指定された時間区分を識別し(ステップS
71)、指定された時間区分内の、範囲設定に適合する
指定された特徴の波形部分の中から、前記指定された特
徴を表す値の小さい順に選択した波形部分の拡大波形
を、LCD9の画面の下側に表示する(ステップS7
2)。このとき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮
波形を引き続き表示すると共に、拡大表示されている時
間区間が、どの部分であるかを識別表示する。
【0129】なお、ステップS72では、全ての時間区
間のうちの、範囲設定に適合する指定された特徴の波形
部分の中から、前記指定された特徴を表す値の大きい順
に選択した波形部分の拡大波形を、LCD9の画面の下
側に表示するように定めても良い。
【0130】また、このステップS72での表示の際、
拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」の指
示に応じて、自動的に順次に表示するようにしても良い
し、一定時間毎に自動的に順次に表示するようにしても
良い。
【0131】次に、使用者により、拡大したい時間区分
の指定の変更が、全体圧縮波形において行われたか否か
判別し(ステップS73)、変更されたと判別したとき
には、ステップS71に戻り、その時間区分を識別し
て、その時間区分内の、範囲設定に適合する指定された
特徴の波形部分の中から、前記指定された特徴を表す値
の小さい順に選択した波形部分の拡大波形を、LCD9
の画面の下側に表示する(ステップS72)。
【0132】ステップS73で時間区分の変更がないと
判別したときには、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS74)、指示がなかったと判別
したときには、ステップS72に戻り、全体圧縮波形と
拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS74
で、その他の処理の指示がなされたと判別したときに
は、指示された処理のルーチンへ移行する(ステップS
75)。
【0133】次に、図8のステップS11において、指
定された特徴は、時間区分毎に1つのみの値を持つもの
であると判別したときには、図13〜図15の処理ルー
チンを実行する。
【0134】すなわち、まず、演算処理部14や、マイ
クロプロセッサ10によるソフトウエア演算処理によ
り、各時間区分毎の特徴を表す値を算出する(ステップ
S81)。そして、算出した各時間区分毎の特徴を表す
値を、各時間区間に対応させてメインメモリ11に記憶
する。このとき、必要に応じて、例えば、指定された特
徴の種類に応じて、隣接する2つの時間区分についての
指定された特徴を表す値も算出して、それらの区間に対
応して記憶する(ステップS82)。
【0135】次に、操作部13を通じて使用者により入
力された、指定された特徴についての範囲設定を判別す
る(ステップS83)。範囲設定が、「ある値以上」ま
たは「ある値以下」であると判別した場合には、設定さ
れた範囲を複数に分割し、各分割範囲毎についての、反
映の仕方と、設定範囲外の場合の反映の仕方を決定す
る。この例では、反映の仕方としては、前述したように
輝度値の変化を用いるので、各分割範囲毎に異なる輝度
値を割り付けると共に、設定された範囲外については、
それらの割り付けられた輝度値とは異なる輝度値を一律
に割り付ける(ステップS84)。
【0136】次に、各時間区分についての指定された特
徴を表す値が、ステップS84で決定された分割範囲の
いずれに属するか、あるいは、いずれにも属さず設定範
囲外のものであるかを判定し、その判定された範囲に割
り付けられた輝度値を識別する。そして、LCD9の画
面に表示されている全体圧縮波形における、各時間区分
の圧縮表示データによる波形表示部分の画素値を、識別
された輝度値で表示する(ステップS85)。
【0137】そして、以上のようにして、指定された特
徴を表す値が時間区分毎に反映された全体圧縮波形の表
示画面において、詳細観測の指示が使用者により操作部
13を通じてなされたか否か判別する(ステップS8
6)。詳細観測の指示がなされていないと判別したとき
には、その他の処理の指示がなされたかどうか判別し
(ステップS87)、指示がなかったと判別したときに
は、ステップS85に戻り、各時間区分の波形部分が特
徴を表す値に応じた反映がなされた全体圧縮波形の表示
画面を継続する。
【0138】ステップS87で、その他の処理の指示が
なされたと判別したときには、指示された処理のルーチ
ンへ移行する(ステップS88)。また、ステップS8
6で、詳細観測の指示がなされたと判別したときには、
図14のルーチンに続く。
【0139】また、ステップS83で、範囲設定が、
「ある値以上、かつ、ある値以下」とされた特定範囲区
間の設定であると判別した場合には、各時間区分内毎の
指定された特徴を表す値が、設定された特定範囲区間内
の値であるかどうか、つまり各時間区分内に設定範囲に
適合する、指定された特徴を表す値が存在するかどうか
を検出する。そして、設定範囲に適合する指定された特
徴を表す値の有無を、各時間区分についての指定された
特徴を表す値とし、当該時間区分毎の指定された特徴の
有無を、メインメモリ11に記憶する(ステップS8
9)。
【0140】次に、設定範囲に適合する指定された特徴
を表す値の「有」、「無」に、この例の反映の仕方とし
て、異なる輝度値を割り付ける(ステップS90)。そ
して、LCD9の画面に表示されている全体圧縮波形の
うちの各時間区分の圧縮表示データによる波形表示部分
の画素値を、その時間区分の指定された特徴を表す値
「有」、「無」に応じた輝度で表示する(ステップS9
1)。
【0141】なお、設定範囲に適合する指定された特徴
を表す値が「有」の時間区分については、その特徴を表
す値をもメインメモリ11に記憶しておき、設定された
範囲を複数に分割し、各分割範囲毎についての輝度値を
定め、前記メインメモリ11に記憶した特徴を表す値が
どの分割範囲に属するかに応じて、その時間区分につい
ての表示輝度値を決定するようにしてもよい。この場合
には、設定範囲に適合する指定された特徴を表す値が
「無」の時間区分については、「有」の場合に割り当て
られた輝度値と異なる値が一律に割り付けられる。
【0142】そして、上記のようにして、指定された特
徴を表す値が時間区分毎に反映された全体圧縮波形の表
示画面において、詳細観測の指示が使用者により操作部
13を通じてなされたか否か判別する(ステップS9
2)。詳細観測の指示がなされていないと判別したとき
には、その他の処理の指示がなされたかどうか判別し
(ステップS93)、指示がなかったと判別したときに
は、ステップS91に戻り、各時間区分の波形部分が特
徴を表す値に応じた反映がなされた全体圧縮波形の表示
画面を継続する。ステップS93で、その他の処理の指
示がなされたと判別したときには、指示された処理のル
ーチンへ移行する(ステップS94)。
【0143】また、ステップS92で、詳細観測の指示
がなされたと判別したときには、図14のルーチンに続
く。
【0144】図14の処理ルーチンにおいては、まず、
使用者により拡大したい時間区分の指定が、表示されて
いる全体圧縮波形においてなされたかどうか判別する
(ステップS101)。時間区分の指定がないと判別し
たときには、使用者による範囲設定がいずれであったか
判別する(ステップS102)。
【0145】範囲設定が、「ある値以上」であると判別
した場合には、全ての時間区間のうちの、範囲設定に適
合する指定された特徴の値の時間区分の拡大波形を、前
記特徴の値が大きい順に、LCD9の画面の下側に表示
する(ステップS103)。このとき、LCD9の画面
の上側には、全体圧縮波形を引き続き表示すると共に、
拡大表示されている時間区間が、どの部分であるかを識
別表示する。
【0146】なお、このステップS103での表示の
際、拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」
の指示に応じて、自動的に順次に表示するようにしても
良いし、一定時間毎に自動的に順次に表示するようにし
ても良い。
【0147】次に、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS104)、指示がなかったと判
別したときには、ステップS103に戻り、全体圧縮波
形と拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS
104で、その他の処理の指示がなされたと判別したと
きには、指示された処理のルーチンへ移行する(ステッ
プS109)。
【0148】ステップS102で、範囲設定が、「ある
値以下」であると判別した場合には、全ての時間区間の
うちの、範囲設定に適合する指定された特徴の値の時間
区分の拡大波形を、前記特徴の値が小さい順に、LCD
9の画面の下側に表示する(ステップS103)。この
とき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮波形を引き
続き表示すると共に、拡大表示されている時間区間が、
どの部分であるかを識別表示する。
【0149】なお、このステップS105での表示の
際、拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」
の指示に応じて、自動的に順次に表示するようにしても
良いし、一定時間毎に自動的に順次に表示するようにし
ても良い。
【0150】次に、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS106)、指示がなかったと判
別したときには、ステップS105に戻り、全体圧縮波
形と拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS
106で、その他の処理の指示がなされたと判別したと
きには、指示された処理のルーチンへ移行する(ステッ
プS109)。
【0151】ステップS102で、範囲設定が、「ある
値以上、かつ、ある値以下」であると判別した場合に
は、全ての時間区間のうちの、範囲設定に適合する指定
された特徴の値の時間区分の拡大波形を、前記特徴の値
が大きい順、または小さい順のいずれか予め定められた
方の順序で、LCD9の画面の下側に表示する(ステッ
プS107)。このとき、LCD9の画面の上側には、
全体圧縮波形を引き続き表示すると共に、拡大表示され
ている時間区間が、どの部分であるかを識別表示する。
【0152】なお、このステップS107での表示の
際、拡大表示部分は、使用者の「次の拡大波形の表示」
の指示に応じて、自動的に順次に表示するようにしても
良いし、一定時間毎に自動的に順次に表示するようにし
ても良い。
【0153】次に、その他の処理の指示がなされたかど
うか判別し(ステップS108)、指示がなかったと判
別したときには、ステップS107に戻り、全体圧縮波
形と拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップS
108で、その他の処理の指示がなされたと判別したと
きには、指示された処理のルーチンへ移行する(ステッ
プS109)。
【0154】また、ステップS101で、使用者により
拡大したい時間区分が指定されていると判別したときに
は、その指定された時間区分を識別し(図15のステッ
プS111)、指定された時間区分の波形データによ
る、当該時間区分の拡大波形を、LCD9の画面の下側
に表示する(ステップS112)。このとき、LCD9
の画面の上側には、全体圧縮波形を引き続き表示すると
共に、拡大表示されている時間区間が、どの部分である
かを識別表示する。
【0155】次に、使用者により、拡大したい時間区分
の指定の変更が、全体圧縮波形において行われたか否か
判別し(ステップS113)、変更されたと判別したと
きには、ステップS111に戻り、その時間区分を識別
して、その時間区分の拡大波形を、LCD9の画面の下
側に表示する(ステップS112)。
【0156】ステップS113で時間区分の変更がない
と判別したときには、その他の処理の指示がなされたか
どうか判別し(ステップS114)、指示がなかったと
判別したときには、ステップS112に戻り、全体圧縮
波形と拡大波形との並列表示画面を継続する。ステップ
S114で、その他の処理の指示がなされたと判別した
ときには、指示された処理のルーチンへ移行する(ステ
ップS115)。
【0157】次に、具体例を挙げて、上述の動作をさら
に説明する。
【0158】図16は、アクイジションメモリ6に取り
込んだ波形データの時間長を1000個の時間区分に分
け、各時間区分についての圧縮表示データを生成し、そ
の圧縮データにより、アクイジションメモリ6に取り込
んだ波形の全体を圧縮表示した場合の一例を示すもので
ある。また、図17は、図16における区間Aの部分を
拡大表示したものである。この例では、区間Aは、4個
の時間区間B,C,D,Eを含むものである。
【0159】図17から判るように、この実施の形態に
おいては、前述したように、各時間区間の圧縮表示デー
タとしては、各時間区間の波形データの最大値と最小値
を求め、それら最大値および最小値に対応する画素と、
それらの間の値に相当する全ての画素からなるものと
し、それらの画素を、図17において黒丸で示すよう
に、所定の輝度で光らせて表示する。
【0160】したがって、この全体波形の圧縮波形表示
では、各々の時間区分内に含まれる信号の最大値と最小
値を抽出し、その間を線で結んで表示(ジョイント表
示)したものとなっているため、図16に示すように、
波形全体が一様に塗りつぶされ、波形の特徴をつかむこ
とはできない。これ以外の表示方法、例えば全データを
表示をしたり、時間区分内のデータの頻度情報を輝度や
色や密度により表現したりしたとしても、このままの表
示では、例えば+パルス幅などの波形の詳細情報をつか
むことはできない。
【0161】しかし、この実施の形態では、上述したよ
うにして、使用者が観測したい波形の特徴を指定するこ
とにより、その特徴を全体圧縮波形に反映させることが
でき、例えば+パルス幅などの波形の詳細情報を把握す
ることができる。
【0162】以下に、一つの時間区分内に指定された特
徴が複数個存在するような波形の特徴の例として、+パ
ルス幅が、使用者が観測したい波形の特徴として指定さ
れた場合について、具体的に説明する。以下の説明にお
いては、説明の簡単のため、全体圧縮波形の全ての時間
区間についての処理を説明する代りに、4個の時間区分
B,C,D,Eを含む区間Aを代表として、処理動作を
説明することとする。
【0163】今、例えば図17に示した時間区分B,
C,D,Eに含まれる全データを拡大表示した場合に、
各時間区分B,C,D,Eが、図18に示すような複数
のパルスが含まれているとする。前述したように、使用
者から、操作部13を通じて、観測したい波形の特徴と
して+パルス幅の指定があると、マイクロプロセッサ1
0は、演算処理部14に+パルスの抽出を指示する。
【0164】演算処理部14では、これを受けて、各時
間区分内にて、あらかじめ指定されたスレッショルドレ
ベル(LEVEL1)を横切る+パルス信号を抽出す
る。そして、マイクロプロセッサ10の指示により、抽
出結果をメインメモリ11に格納する。すなわち、図1
8について説明すると、時間区分Bの先頭のデータか
ら、順次、波形データをサーチし、+パルス信号が見つ
かるたびに、LEVEL1と交わる+パルス信号を構成
する波形データの格納された先頭アドレスと、その+パ
ルス幅の値をメインメモリ11上に記憶していく。
【0165】図19は、前記4個の時間区分B,C,
D,E内について、実際に波形格納先頭アドレスと、+
パスル幅の値を記憶した状態を示す。ここで、図18の
パルスgのように2つの時間区分にまたがるパルス信号
は、時間的に前側の時間区分に含めるものとする。した
がって、ここでは、パルスgは時間区分Dに含められ
る。
【0166】次に、各時間区分の特徴を表す値を求め
る。この場合に、使用者による範囲設定の第1の例とし
て、ある値以下、例えば100ns(nsはナノ秒、以
下同じ)以下の+パルス幅を抽出する設定がなされた場
合には、先に抽出した+パルス信号のデータから、各時
間区分内の+パルス幅の最小値を検出し、その値をその
時間区分の特徴を表す値として記憶する。
【0167】時間区分B、C、D、Eでの例を示すと、
図19の+パルス信号のデータの中から、各時間区分内
での最小の+パルス幅を検出し、その値をその時間区分
での特徴を表す値としてメインメモリ11に記憶する。
この例の場合、時間区分Bでは、パルスaしかないた
め、その+パルス幅の値150nsが、その時間区分の
特徴を表す値として記憶される。時間区分Cでは、パル
スb、パルスc、パルスdおよびパルスeの中で最小の
+パルス幅の値を持つパルスbの値5nsがその時間区
分の特徴を表す値として記憶される。
【0168】同様の処理にて、時間区分D、時間区分E
に関しても、最小の+パルス幅の値が、その時間区分の
特徴を表す値として記憶される。このように、ある値以
下という範囲設定がなされた第1の例の場合において、
時間区分B、C、D、Eに関して記憶した結果を、図2
0に示す。
【0169】また、使用者による範囲設定の第2の例と
して、ある値以上、例えば10μs(μsはマイクロ
秒、以下同じ)以上の+パルス幅を抽出する設定がなさ
れた揚合には、先に抽出した+パルス幅のデータから各
時間区分内の+パルス幅の最大値を検出し、その値をそ
の時間区分の特徴を表す値としてメインメモリ11に記
憶する。このように、ある値以上という範囲設定がなさ
れた第2の例の場合において、時間区分B、C、D、E
に関して記憶した結果を、図21に示す。
【0170】さらに、使用者による範囲設定の第3の例
として、ある値以上、かつ、ある値以下、例えば100
ns以上10μs以下の+パルス幅を抽出する設定がな
された場合には、先に抽出した+パルス幅のデータで、
その範囲に合致するものの有無をその時間区分の特徴を
表す値としてメインメモリ11に記憶する。この第3の
例の場合おける、時間区分B、C、D、Eに関して記憶
した結果を図22に示す。
【0171】次に、上述のようにして算出した、各時間
区分の特徴を表す値の検出結果に基づき、画面上の全体
圧縮波形中の各時間区分の波形データに反映される情報
を決定する処理の一例を示す。ここでは、前述もしたよ
うに、表示画面上の波形データの輝度として、特徴情報
を反映する例を示す。しかし、前述もしたように、輝度
以外にも色、密度や識別マークなどにより特徴情報を反
映することが可能である。以下、同様である。
【0172】まず、前述の第1の例の範囲設定の100
ns以下の範囲設定がなされた場合には、範囲設定内の
+パルス幅の値を複数の区分に分け、各分割区分ごとに
反映の仕方に関する情報を決定する。図23に、範囲設
定内の+パルス幅の値を10個の区分に分けた場合の例
を示す。ここでは、100ns以下の+パルス幅の値を
10nsごとに分け、+パルス幅の値が小さくなるごと
に、反映の仕方として+10%ずつ輝度を増している。
また、100nsより大きな設定範囲外の値を持つ+パ
ルス幅に関しては、設定範囲内のデータを識別し易くす
るため、輝度を一律に−50%としている。
【0173】次に、この図23の表に基づき、各時間区
分ごとに反映する輝度情報を決定する。図24は、図2
3の表に従い決定した時間区分B、C、D、Eの輝度情
報である。ここで求められた輝度情報により、全体圧縮
波形中の各時間区分の圧縮表示データが表示されること
により、圧縮表示された全体圧縮波形においても、+パ
ルス幅に関する特徴を簡単にかつ直感的に得ることがで
きる。図25に、時間区分B、C、D、Eの表示例を模
式的に示す。図25においては、丸印で示す画素の輝度
は、色が濃いほど輝度が高いものとして示している。後
述する表示例の模式図においても同様である。
【0174】ここで、アクイジションメモリ6に取り込
まれた同一波形データに対しては、+パルス信号を構成
する波形データの先頭アドレスと、+パルス幅の値がメ
インメモリ11に記憶されている(図19参照)ため、
再度、+パルス信号を検出し直さなくても、抽出する+
パルス幅の範囲設定を変更し、輝度情報による反映の仕
方を変えることにより、波形の特徴を一番判別し易い状
態を作りだすことができる。したがって、未知の波形に
対する特徴を簡単にかつ直感的に得ることができる。
【0175】例えば、抽出する+パルス幅の範囲を、1
00nsから100μs以下のように大きくすると、波
形全体に含まれる大まかな+パルスの分布をつかむこと
ができる。逆に、抽出する+パルス幅の範囲を、100
nsから20ns以下のように小さくすると、グリッジ
のような現象のみを確実につかむことができる。図26
に、抽出する+パルス幅の範囲を20nsとした揚合の
時間区分B、C、D、Eの表示例を模式的に示す。
【0176】範囲設定の第2の例の場合も同様にして、
10μs以上の範囲設定内の+パルス幅の値を複数の区
分に分け、各分割区分ごとに異なる反映の程度を決定す
る。この例の場合には、前述の図23に示したのと同様
に分割区分ごとに異なる輝度値を割り付ける。また、1
0μs以下の範囲設定外には、設定範囲内とは異なる輝
度値を一律に割り付ける。
【0177】そして、その割り付けに基づき、各時間区
分ごとに反映する輝度情報を決定し、全体圧縮波形中に
おいて、各時間区分ごとの波形部分としてその輝度値で
表示する。
【0178】設定範囲の第3の例の場合には、100n
s以上10μs以下の範囲設定内の+パルス幅の値の有
無に対して、反映の程度を異ならせように、この例で
は、異なる輝度値を割り付けるように決定する。そし
て、その割り付けに基づき、各時間区分ごとに反映する
輝度情報を決定し、全体圧縮波形中において、各時間区
分ごとの波形部分としてその輝度値で表示する。
【0179】次に、上記処理により波形の特徴が識別表
示された全体圧縮波形の一部について、さらに詳細に観
測する揚合に、特徴を抽出するための範囲設定内の値を
持つすべての波形を、範囲設定により決定される順序に
従い、自動的に最適な設定で拡大表示する処理方法の具
体例について説明する。
【0180】図27は、図16の波形データに対して抽
出する+パルス幅の範囲を、10ns以下とした場合の
表示例である。この図27では、10ns以下の+パル
ス幅を備える時間区分として、3個の時間区分C,F,
Gが存在することが示されている。
【0181】ここで、+パルス幅について、10ns以
下の波形を詳細に観測しようとした場合、この発明によ
らないときには、図27において、輝度の一番明るい時
間区分F,C,Gを手動にて拡大し、観測する必要があ
った。しかし、この実施の形態によれば、以下のよう
に、簡単に所望する部分を自動的に最適な状態に拡大し
て観測することができる。
【0182】すなわち、前述したように使用者は、操作
部13を通じて詳細観測指示を入力する。すると、マイ
クロプロセッサ10は、設定されている範囲に適合する
指定された特徴を表す値を抽出する。
【0183】図28は、図16の波形データに対して抽
出する+パルス幅の範囲を10ns以下とした場合にお
いて、詳細観測指示をした場合のメインメモリ11の記
憶データを示すもので、範囲設定内の+パルス信号を含
む時間区分と、その+パルス信号を構成する波形データ
の先頭アドレスおよびその+パルス幅の値と、パルス名
とからなる。
【0184】今、ここで、拡大表示したい時間区分が使
用者により指定されていないとすると、特徴を抽出する
範囲設定が、ある値以下(10ns以下)のため、すべ
ての時間区分内の適合する波形データの中から、値が小
さい順番に選択した波形部分を、細部が確認できる状態
で自動的に拡大表示する。
【0185】図29に、+パルス幅の値の小さい順に自
動的に拡大表示された表示画面の例を示す。すなわち、
それまで表示された全体圧縮波形は、画面の上半分の領
域に垂直方向が1/2に圧縮されて表示される。そし
て、細部の拡大波形は、画面の下半分の領域に表示され
る。
【0186】この図29の表示画面の映出に当っては、
最初に図28の表より、+パルス幅の値の小さい順番を
検出する。ここでは、時間区分Cのパルスbが5nsで
一番小さいことが判る。拡大表示する指示が実行される
と、図28のパルスcを構成する波形データの先頭アド
レスと、その+パルス幅の値を使用して最適な状態で波
形を表示するための設定を自動的に行う。
【0187】次に、2番目のパルスを表示する指示があ
ると、同様の処理にて時間区分Fのパルスjを表示す
る。次に、3番目のパルスを表示する指示があると、同
様の処理にて時間区分Gのパルスkを表示する。ここ
で、前述したように、n番目のパルスを表示する指示
は、使用者による指示に基づく場合であっても良いし、
n−1番目のパルスの表示から一定時間経過した後に発
生するマイクロプロセッサ10からの指示の場合であっ
てもよい。
【0188】図29の画面では、全体圧縮波形のどの部
分を拡大しているかが判るように、パルスcを含む時間
区分Cの部分に、識別表示の例としてのカーソル21を
重ねて表示している。
【0189】なお、全体圧縮波形中のどの部分を拡大し
ているかの識別表示としては、カーソルに限られるもの
ではなく、例えば、輝度、色、密度や識別マークなどを
変化させて拡大表示している波形データの位置を識別表
示することができる。
【0190】なお、図29の例は、波形の特徴を識別表
示した全体圧縮波形と、パルスcの拡大表示とを同一画
面上で行った場合の例であるが、2個のLCD画面を持
つような装置の場合には、それらの2個の画面の一方に
全体圧縮波形、他方に拡大波形を表示するようにしても
良い。
【0191】以上の説明は、範囲設定が、ある値以下で
ある場合であるが、範囲設定が、ある値以上(例えば、
10μs以上)の場合には、すべての時間区分内の適合
する波形データの中から値が大きい順番に選択した波形
部分を、上述と同様にして、細部が確認できる状態に自
動的に拡大表示する。
【0192】また、範囲設定が、ある値以上かつある値
以下(例えば、10ns以上10μs以下)の場合に
は、すべての時間区分内の適合する波形データの中から
値が小さい順番または大きい順番に選択した波形部分
を、上述と同様にして、細部が確認できる状態に自動的
に拡大表示する。
【0193】そして、これらの場合においても、同様に
して、もし、拡大表示したい時間区分が指定されている
場合には、上記条件にて指定された時間区分内の波形デ
ータに対してのみ自動拡大表示を実施する。
【0194】以上の具体例は、一つの時間区分内に指定
された特徴が複数個存在するような波形の特徴の一つで
ある+パルス幅の場合であるが、−パルス幅や周波数、
周期、デューティ、立ち上がり時間、立ち下がり時間な
どが、観測したい特徴として指定された場合も、上述の
例と同様となる。
【0195】なお、+パルス幅や−パルス幅の特徴の抽
出は、上記の例で示したようなデジタル信号だけでな
く、図30に示すような繰り返しの正弦波(例えば商用
電源など)に載ったグリッジ22の検出にも有効な手段
となる。すなわち、この場合には、スレッショールドレ
ベルをグリッジを検出するために適切なレベルに選定し
て、+パルス幅、−パルス幅を選び、所定のパルス幅よ
り狭いパルスとしてグリッジを検出することができる。
【0196】次に、指定された特徴を表す値として、各
時間区分毎に一つの値のみが算出される特徴の例とし
て、パルスの数の場合について、具体的に説明する。こ
の例は、画面に表示された全体圧縮波形を構成するデジ
タルデータの中から、パルスの数に関する特徴を抽出
し、その抽出した結果を画面上の全体圧縮波形に反映す
る処理方法の一例の場合である。
【0197】図31は、図16の場合と同様に、アクイ
ジションメモリ6に取り込んだ波形データに基づいて、
LCD9の画面上に圧縮表示された全体圧縮波形の一例
を示す。また、図32は、図31の区間Hの部分を拡大
表示したものである。この例では、区間Hは、時間軸方
向の7ポイント、つまり、7個の時間区分J、K、L、
M、N、O、Pを含むものである。
【0198】この例の場合にも、前述したように、各時
間区間の圧縮表示データは、各時間区間の波形データの
最大値と最小値を求め、それら最大値および最小値に対
応する画素と、それらの間の値に相当する全ての画素か
らなるものとし、それらの画素を、図32において黒丸
で示すように、所定の輝度で光らせて表示するものであ
る。
【0199】以下の説明においては、説明の簡単のた
め、全体圧縮波形の全ての時間区間についての処理を説
明する代りに、上記の7個の時間区分J、K、L、M、
N、O、Pを含む区間Hを代表として、処理動作を説明
することとする。
【0200】今、例えば図32に示した時間区分J、
K、L、M、N、O、Pに含まれる全データを拡大表示
した場合に、各時間区分J、K、L、M、N、O、Pに
は、図33に示すような複数のパルスが含まれていると
する。前述の図18の例の場合には、波形を構成する+
パルスの幅が変化していたが、この図33の例では+パ
ルス幅はほぼ一定となっている。
【0201】前述したように、使用者から、操作部13
を通じて、観測したい波形の特徴としてパルスの数の指
定があると、マイクロプロセッサ10は、演算処理部1
4にパルスの数の抽出を指示する。
【0202】パルスの数に関する特徴を抽出する場合に
は、+パルスまたは−パルスのどちらに関する検出を行
っても得られる結果はほぽ同等となるため、この例で
は、予め指定されたスレッショルドレベル(LEVEL
2)を横切る+パルス信号を抽出する。このとき、2つ
以上の時間区間にまたがるパルスは、時間的に前の時間
区間に含まれるものとしている。
【0203】演算処理部14は、こうして検出した+パ
ルスの数を各時間区分毎に求め、その結果をメインメモ
リ11に記憶する。時間区分J,K,L,M,N,O,
P内に含まれるパルスの数を求めた結果を図34に示
す。この結果が、個々の時間区分の特徴を表す値とな
る。
【0204】また、この例では、個々の時間区分のパル
スの数だけでなく、隣接する2つ以上の時間区分のパル
スの数を合わせた数値を、特徴を表す値として算出する
ようにする。この隣接する2つ以上の時間区分のパルス
の数は、パルスの数に関する特徴を抽出するための有効
な手段となる。隣接する2つの時間区分(以下、この連
続する2つの時間区分を隣接時間区分という)に含まれ
るパルスの数を求めた結果を、図35と図36に示す。
【0205】次に、以上のようにして求めた時間区分の
特徴を表す値に基づき、画面上の全体圧縮波形中の各時
間区分の波形データに反映される情報を決定する処理の
一例を示す。ここでは、表示画面上の波形データの輝度
として、特徴情報を反映する例を示すが、前述もしたよ
うに、輝度以外にも色、密度や識別マークなどにより特
徴情報を反映することが可能である。
【0206】以下の説明では、連続した複数個のパルス
列、例えば8個のパルス列が存在する可能性のある区間
を検出する一例を示す。なお、このように特定の数のパ
ルス列を検出する場合、検出したいパルスの数Nの前後
の値N−αと、値N+αの範囲を設定範囲とする。例え
ばα=3とすれば、検出するパルス数が8個の場合に
は、5個以上、11個以下を範囲設定とする。
【0207】このように上下限の範囲設定がなされた場
合、各時間区分の特徴を表す値が、その範囲に合致する
か否かにより、反映情報を決定する。例えば、設定範囲
に合致する場合には輝度を+100%とし、合致しない
場合には、識別し易くするため、輝度を一律に−50%
とする。すなわち、この例の場合であれば、図37に示
すように、各時間区分のパルス数Kが、K>11あるい
はK<5のときには、輝度は、−50%となるように割
り付け、5≦K≦11のときには、輝度は+100%と
なるように割り付ける。
【0208】したがって、図37の割り付けに基づき、
図34の各時間区分J、K、L、M、N、O、Pのパル
ス数の情報を参照して、各時間区分ごとの輝度情報を決
定すると、時間区分J、K、L、M、N、O、Pの輝度
情報は、図38に示すようなものとなる。これに基づい
た実際の表示例を図41に模式的に示す。図41では、
黒丸は100%輝度、薄い色の丸印は−50%輝度を示
すものである。
【0209】次に、図37の割り付けに基づき、連続す
る2つの時間区分ごとの輝度情報について説明する。ま
ず、図35の隣接時間区分J−K、L−M、N−O、P
−Qのパルス数の情報を参照して、これらの隣接時間区
分J−K、L−M、N−O、P−Qの輝度情報を決定す
ると、図39に示すようなものとなる。これに基づいた
実際の表示例を図42に模式的に示す。この図42にお
いても、黒丸は100%輝度、薄い色の丸印は−50%
輝度を示している。
【0210】同様に、図36の隣接時間区分I−J、K
−L、M−N、O−Pのパルス数の情報を参照して、そ
れらの隣接時間区分I−J、K−L、M−N、O−Pの
輝度情報を決定すると、図40に示すようなものとな
る。これに基づいた実際の表示例を図43に模式的に示
す。この図43においても、黒丸は100%輝度、薄い
色の丸印は−50%輝度を示している。
【0211】隣接する2つの時間区分のパルス数を特徴
として反映した図42や図43では、単独の時間区分の
パルス数の特徴を反映した図41では識別できなかった
時間区分Oや時間区分Pに含まれるパルス列が、識別さ
れて表示されていることが判る。
【0212】このように、パルスの数に関する特徴を抽
出する場合、個々の時間区分に対する特徴を抽出するだ
けでなく、隣接する複数の時間区分の特徴を合わせて抽
出することで、目的とする特徴を簡単にかつ直感的に得
ることができる。
【0213】ここで、アクイジションメモリ6に取り込
まれた同一波形データに対しては、各時間区間に含まれ
るパルスの数の情報を記憶している(図34参照)た
め、再度、パルス信号を検出し直さなくても、抽出する
パルスの数の範囲設定を変更し、輝度情報による反映の
仕方を変えることにより、波形の特徴を一番判別し易い
状態を作りだすことができ、圧縮表示された波形データ
から目的とする特徴を簡単にかつ直感的に得ることがで
きる。
【0214】次に、上記処理により波形の特徴が識別表
示された全体圧縮波形の一部について、さらに詳細に観
測する場合に、範囲設定内の特定の値を持つ時間区分内
の波形を、自動的に最適な設定で拡大表示する処理方法
の具体例について説明する。
【0215】図44は、図31の波形データに対して隣
接する2つの時間区分内のパルスの数を7個以上、か
つ、9個以下とした場合の表示例である。この図44で
は、隣接時間区分R−S,K−L,Q−P,T−Uが、
指定された特徴を備える部分であることが表示されてい
る。
【0216】ここで、パルスの数が7個以上9個以下の
波形を詳細に観測しようとした場合、この発明によらな
いときには、図44で、黒の線で示した輝度の一番明る
い時間区分を手動にて拡大し、観測する必要があった
が、この実施の形態によれば、以下のように、簡単に所
望する部分を自動的に最適な状態に拡大して観測するこ
とができる。
【0217】すなわち、前述したように使用者は、操作
部13を通じて詳細観測指示を入力する。すると、マイ
クロプロセッサ10は、設定されている範囲に適合する
指定された特徴を表す値を抽出する。
【0218】図45は、図31の波形データに対して抽
出するパルスの数の範囲を7個以上9個以下とした場合
において、詳細観測指示をした場合のメインメモリ11
の記憶データを示すもので、範囲設定内パルスの数の値
を持つ隣接時間区分と、その先頭アドレスと、それに含
まれるパルス数とからなる。
【0219】今、ここで、拡大表示したい時間区分が使
用者により指定されていない場合には、特徴の抽出が上
下限範囲でなされていることから、適合する時間区分の
波形が、例えば画面の左端側から順番に、細部が確認で
きる状態で自動的に拡大表示される。
【0220】また、使用者によって拡大表示したい時間
区分が指定されている場合には、上記条件にて指定され
た時間区分内の波形データに対してのみ、自動拡大表示
が実施される。
【0221】ここでは、設定範囲内のパルスの数の値を
持つ時間区分のデータを、画面左から順番に自動的に拡
大し表示する場合の例を示す。このとき、前述の例と同
様に、LCD9の画面が上下に分割され、それまで表示
された全体圧縮波形は、画面の上半分の領域に垂直方向
が1/2に圧縮されて表示される。そして、細部の拡大
波形は、画面の下半分の領域に表示される。
【0222】拡大表示する指示が実行されると、まず最
初に、図36の隣接時間区分R−Sの波形データのアド
レスを使用して、最適な状態で波形を表示するための設
定を自動的に行う。
【0223】次に、2番目の区間を表示する指示が実行
されると、同様の処理にて隣接時間区分K−Lを表示す
る。次に、3番目の区間を表示する指示が実行される
と、同様の処理にて隣接時間区分O−Pを表示する。
【0224】図46は、波形の特徴を識別表示した全体
圧縮波形と、隣接時間区分K−Lの拡大表示とを、同一
画面上で行った場合の例である。ここでは、全体表示の
どの部分を拡大しているかが判るように、時間区分K−
Lの部分にカーソル21を重ねて表示している。前述と
同様に、カーソル21によって識別表示する以外にも、
輝度、色、密度や識別マークなどを変化させて拡大表示
している波形データの位置を識別表示することができ
る。
【0225】なお、図46の例は、波形の特徴を識別表
示した全体圧縮波形と、その一部の拡大表示とを同一画
面上で行った場合の例であるが、2個のLCD画面を持
つような装置の場合には、それらの2個の画面の一方に
全体圧縮波形、他方に拡大波形を表示するようにしても
良い。
【0226】以上の具体例は、各時間区分毎に指定され
た特徴を表す値を一つのみ備える波形の特徴の一つであ
るパルスの数の場合であるが、画面に表示された波形を
構成するデジタルデータの中から実効値、平均値、最大
値、最小値、最大値と最小値の差や特定区間内のデータ
の存在頻度に関する特徴を指定した場合にも、上述と同
様の動作を行うものである。
【0227】その場合に、特徴として実効値が指定され
た場合には、演算処理部14あるいはマイクロプロセッ
サ10は、各時間区分の波形データの位置と、その時間
区分内のデータの実効値を求め、その実効値を各時間区
分の特徴を表す値とする。
【0228】また、特徴として平均値が指定された場合
には、演算処理部14あるいはマイクロプロセッサ10
は、各時間区分の波形データの位置と、その時間区分内
のデータの平均値を求め、その平均値を各時間区分の特
徴を表す値とする。
【0229】また、特徴として最大値が指定された場合
には、演算処理部14あるいはマイクロプロセッサ10
は、各時間区分の波形データの位置と、その時間区分内
のデータの最大値を求め、その最大値を各時間区分の特
徴を表す値とする。
【0230】また、特徴として最小値が指定された場合
には、演算処理部14あるいはマイクロプロセッサ10
は、各時間区分の波形データの位置と、その時間区分内
のデータの最小値を求め、その最小値を各時間区分の特
徴を表す値とする。
【0231】また、特徴として最大値と最小値の差の値
(P−P値)が指定された場合には、演算処理部14あ
るいはマイクロプロセッサ10は、各時間区分の波形デ
ータの位置と、その時間区分内のデータの最大値と最小
値を求め、さらにその差の絶対値(P−P値)を求め、
そのP−P値を各時間区分の特徴を表す値とする。
【0232】また、特徴として特定区間内のデータの存
在頻度に関する特徴が指定された場合には、演算処理部
14あるいはマイクロプロセッサ10は、各時間区分の
波形データの位置と、その時間区分内のデータの、指定
した2つのスレッショルドレベル間の存在頻度を求め、
その存在頻度の値を各時間区分の特徴を表す値とする。
【0233】なお、上述の説明で挙げた波形の特徴は、
例示であって、この発明において取り扱いの対象となる
波形の特徴は、これらに限らないものであることはいう
までもない。
【0234】また、上述の説明では、圧縮表示データに
よって、アクイジションメモリ6の波形データの全体に
ついての波形を表示するようにしたが、メモリの容量が
大きい場合には、その一部の波形データ部分について上
述と同様の複数個の時間区分に分けて、圧縮波形表示を
することも考えられ、その場合にも、この発明は適用可
能である。
【0235】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、メモリに取り込んだデジタル波形データに基づいて
生成した圧縮データにより波形表示をするため、その波
形表示からでは波形細部の観測が困難になる場合におい
ても、指定した波形の特徴を、メモリのデジタル波形デ
ータから抽出し、その結果を波形表示に反映するように
したので、波形データの特徴を、簡単にかつ直感的に把
握することができる。
【0236】また、この発明によれば、指定した波形の
特徴部分を自動的に拡大表示することができるようにし
たので、圧縮表示された波形の細部を容易に観測するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による波形情報表示装置の実施の形態
のブロック図である。
【図2】実施の形態において、指定した特徴の抽出方法
の例を示す図である。
【図3】実施の形態において、指定した特徴の抽出方法
の例を示す図である。
【図4】実施の形態において、指定した特徴の抽出方法
の例を示す図である。
【図5】実施の形態において、指定した特徴の抽出方法
の例を示す図である。
【図6】実施の形態において、指定した特徴の抽出方法
の例を示す図である。
【図7】実施の形態において、指定した特徴の抽出方法
の例を示す図である。
【図8】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明の
ためのフローチャートの一部を示す図である。
【図9】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明の
ためのフローチャートの一部を示す図である。
【図10】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明
のためのフローチャートの一部を示す図である。
【図11】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明
のためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明
のためのフローチャートの一部を示す図である。
【図13】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明
のためのフローチャートの一部を示す図である。
【図14】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明
のためのフローチャートの一部を示す図である。
【図15】実施の形態の波形情報表示装置の動作の説明
のためのフローチャートの一部を示す図である。
【図16】実施の形態の波形情報表示装置における圧縮
波形表示例を示す図である。
【図17】図16の一部を拡大して示した図である。
【図18】図17の表示部分に対応する波形データによ
る波形の例の拡大図である。
【図19】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図20】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図21】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図22】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図23】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図24】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図25】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図26】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図27】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図28】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図29】実施の形態の波形情報表示装置において、圧
縮波形と拡大波形を並列に表示する例を示す図である。
【図30】実施の形態の波形情報表示装置において観測
可能な特徴の例を示す図である。
【図31】実施の形態の波形情報表示装置における圧縮
波形表示例を示す図である。
【図32】図31の一部を拡大して示した図である。
【図33】図32の表示部分に対応する波形データによ
る波形の例の拡大図である。
【図34】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図35】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図36】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図37】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図38】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図39】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図40】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図41】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図42】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図43】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図44】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【図45】実施の形態の波形情報表示装置の動作の具体
例を説明するために用いる図である。
【図46】実施の形態の波形情報表示装置において、指
定された特徴を表示波形に反映した状態を模式的に表し
た表示例を示す図である。
【符号の説明】
5 アクイジション制御部 6 アクイジションメモリ 7 表示制御部 9 LCD 10 マイクロプロセッサ 11 メインメモリ 13 操作部 14 演算処理部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月3日(2002.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0148
【補正方法】変更
【補正内容】
【0148】ステップS102で、範囲設定が、「ある
値以下」であると判別した場合には、全ての時間区間の
うちの、範囲設定に適合する指定された特徴の値の時間
区分の拡大波形を、前記特徴の値が小さい順に、LCD
9の画面の下側に表示する(ステップS10)。この
とき、LCD9の画面の上側には、全体圧縮波形を引き
続き表示すると共に、拡大表示されている時間区間が、
どの部分であるかを識別表示する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力信号をデジタル波形データに
    変換してメモリに格納する工程と、 前記メモリに格納したデジタル波形データを複数個の時
    間区分に分割し、画面上に波形表示するための各時間区
    分毎の圧縮表示データを生成する工程と、 前記各時間区分毎の前記デジタル波形データに対して、
    指定された特徴を抽出し、当該抽出した特徴に基づい
    て、その時間区分の前記指定された特徴を表す値を求め
    る演算処理を施す演算処理工程と、 前記各時間区分毎の前記圧縮表示データに基づいて前記
    画面上に表示される前記各時間区分毎の波形表示部分
    を、前記演算処理工程において求められた前記特徴を表
    す値を反映した状態に表示制御する表示制御工程と、 を備える波形情報表示方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記指定された特徴は、その特徴を備える波形部分が前
    記時間区分内に複数個存在することが可能なものであ
    り、 前記演算処理工程においては、前記指定された特徴を備
    える波形部分を、前記各時間区分毎に抽出すると共に、
    前記抽出した特徴を表す値は、範囲設定に従い求めるも
    のであって、 前記範囲設定が、ある値以下とされている場合には、前
    記各時間区分における前記特徴を表す値の最小値を、前
    記各時間区分の前記指定された特徴を表す値として求
    め、 前記範囲設定が、ある値以上とされている場合には、前
    記各時間区分における前記特徴を表す値の最大値を、前
    記各時間区分の前記指定された特徴を表す値として求
    め、 前記範囲設定が、ある値以上、かつ、ある値以下の場合
    には、前記各時間区分における前記特徴を表す値で前記
    設定範囲に合致するものの有無を、前記指定された特徴
    を表す値として求め、 前記表示制御工程では、前記演算処理工程で求められた
    前記各時間区分毎の前記指定された特徴を表す値を、前
    記画面上に表示される前記各時間区分毎の波形表示部分
    に反映させるようにすることを特徴とする波形情報表示
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記表示制御工程は、 前記各時間区分毎の波形表示部分への反映の仕方を、前
    記各時間区分の特徴を表す値に応じて決定するものであ
    って、 前記範囲設定が、前記ある値以下または前記ある値以上
    の場合には、その範囲内を複数の区間に分割し、当該分
    割した各範囲区間に対応して前記反映の仕方を変更する
    ように割り付け、また、前記時間区分の特徴を表す値が
    前記設定範囲外の値のときには、一律に、前記分割した
    各範囲区間に割り付けられた反映の仕方とは異なる反映
    の仕方を割り付け、 前記範囲設定が、前記ある値以上かつある値以下の場合
    には、その範囲内の前記特徴を表す値の有無に応じて前
    記反映の仕方を決定し、また範囲外の値には、一律に、
    前記有無に応じた反映の仕方とは異なる前記反映の仕方
    を割り付けることを特徴とする波形情報表示方法。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3において、 前記指定される特徴は、正パルスのパルス幅、負パルス
    のパルス幅、周波数、周期、デューティ、立ち上がり時
    間、立ち下がり時間のうちのいずれかであることを特徴
    とする波形情報表示方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記指定された特徴は、その特徴を表す値が前記各時間
    区分毎に一つのみ存在するものであり、 前記演算処理工程においては、前記指定された特徴を表
    す値を、予め定められた所定の方法で前記各時間区分毎
    に算出し、その算出した前記特徴を表す値を、前記各時
    間区分毎の前記指定された特徴を表す値として求め、 前記表示制御工程では、前記演算処理工程で求められた
    前記各時間区分毎の前記指定された特徴を表す値を、前
    記画面上に表示される前記各時間区分毎の波形表示部分
    に反映させるようにすることを特徴とする波形情報表示
    方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記表示制御工程においては、予め設定された範囲指定
    に従って、前記各時間区分毎の波形表示部分への反映の
    仕方を、前記各時間区分毎の前記指定された特徴を表す
    値に応じて決定することを特徴とする波形情報表示方
    法。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6において、 前記指定された特徴は、前記各時間区分内の、パルス
    数、波形データの実効値、波形データの平均値、波形デ
    ータの最大値、波形データの最小値、波形データの最大
    値と最小値との差、データの出現頻度のいずれかである
    ことを特徴とする波形情報表示方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかにおいて、 前記特徴を表す値の前記波形表示への反映の仕方は、前
    記各時間区分毎の前記波形表示部分の輝度、色、濃度、
    のうちのいずれか、または、前記波形表示部分に付加さ
    れる識別マークの変化によることを特徴とする波形情報
    表示方法。
  9. 【請求項9】請求項2または請求項3において、 前記演算処理工程においては、前記指定された特徴を備
    える波形部分を、前記各時間区分毎に抽出すると共に、
    前記抽出した波形部分の前記メモリのアドレス位置を記
    憶するものであり、 前記指定された特徴に関する詳細を観測する指示があっ
    た場合に、全ての前記時間区分内の前記範囲設定内の値
    を持つ波形部分を、前記範囲設定により決定される順序
    に従って拡大表示するようにする詳細表示工程を備える
    ことを特徴とする波形情報表示方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記詳細表示工程は、 前記範囲設定が、ある値以下とされている場合には、全
    ての時間区分内の、前記範囲設定内の値を持つ波形部分
    の中から、前記特徴を表す値が小さい順序で、拡大表示
    し、 前記範囲設定が、ある値以上とされている場合には、全
    ての時間区分内の、前記範囲設定内の値を持つ波形部分
    の中から、前記特徴を表す値が大きい順序で、拡大表示
    し、 前記範囲設定が、ある値以上、かつ、ある値以下の場合
    には、全ての時間区分内の、前記範囲設定内の値を持つ
    波形部分の中から、前記特徴を表す値が小さい順序また
    は大きい順序で、拡大表示することを特徴とする波形情
    報表示方法。
  11. 【請求項11】請求項2または請求項3において、 前記演算処理工程においては、前記指定された特徴を備
    える波形部分を、前記各時間区分毎に抽出すると共に、
    前記抽出した波形部分の前記メモリのアドレス位置を記
    憶するものであり、 前記指定された特徴に関する詳細を観測する時間区分を
    指定する指示があった場合に、前記指定された時間区分
    内の前記範囲設定内の値を持つ波形部分を、前記範囲設
    定により決定される順序に従って拡大表示するようにす
    る詳細表示工程を備えることを特徴とする波形情報表示
    方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記詳細表示工程は、 前記範囲設定が、ある値以下とされている場合には、前
    記指定された時間区分内の、前記範囲設定内の値を持つ
    波形部分の中から、前記特徴を表す値が小さい順序で、
    拡大表示し、 前記範囲設定が、ある値以上とされている場合には、前
    記指定された時間区分内の、前記範囲設定内の値を持つ
    波形部分の中から、前記特徴を表す値が大きい順序で、
    拡大表示し、 前記範囲設定が、ある値以上、かつ、ある値以下の場合
    には、前記指定された時間区分内の、前記範囲設定内の
    値を持つ波形部分の中から、前記特徴を表す値が小さい
    順序または大きい順序で、拡大表示することを特徴とす
    る波形情報表示方法。
  13. 【請求項13】請求項5または請求項6において、 前記演算処理工程においては、前記指定された特徴を表
    す値を、前記各時間区分毎に抽出して記憶するものであ
    り、 範囲設定を伴う前記指定された特徴に関する詳細を観測
    する指示があった場合に、前記範囲設定内の値を持つ時
    間区分を、前記範囲設定により決定される順序に従って
    拡大表示するようにする詳細表示工程を備えることを特
    徴とする波形情報表示方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、 前記詳細表示工程は、 前記範囲設定が、ある値以下とされている場合には、前
    記範囲設定内の値を持つ時間区分の中から、前記特徴を
    表す値が小さい順序で、拡大表示し、 前記範囲設定が、ある値以上とされている場合には、前
    記範囲設定内の値を持つ時間区分の中から、前記特徴を
    表す値が大きい順序で、拡大表示し、 前記範囲設定が、ある値以上、かつ、ある値以下の場合
    には、前記範囲設定内の値を持つ時間区分の中から、前
    記特徴を表す値が小さい順序または大きい順序で、拡大
    表示することを特徴とする波形情報表示方法。
  15. 【請求項15】請求項5または請求項6において、 前記演算処理工程においては、前記指定された特徴を表
    す値を、前記各時間区分毎に抽出して記憶するものであ
    り、 前記指定された特徴に関する詳細を観測する時間区間を
    指定する指示があった場合に、前記指定された時間区分
    を拡大表示するようにする詳細表示工程を備えることを
    特徴とする波形情報表示方法。
  16. 【請求項16】請求項9〜請求項15のいずれかにおい
    て、 前記メモリに格納された波形データの前記各時間区分毎
    の圧縮表示データによる圧縮波形と、前記拡大表示され
    た波形とを、同一画面上または異なる画面上に表示する
    と共に、 前記拡大表示された波形を含む時間区分の前記圧縮波形
    上における位置を識別する表示を画面上で行なうことを
    特徴とする波形情報表示方法。
  17. 【請求項17】アナログ入力信号をデジタル波形データ
    に変換するA/D変換手段と、 前記デジタル波形データをメモリに格納する手段と、 前記メモリに格納したデジタル波形データを複数個の時
    間区分に分割し、画面上に波形表示するための各時間区
    分毎の圧縮表示データを生成する手段と、 前記アナログ入力信号の波形について、観測したい特徴
    を指定するための第1の操作手段と、 前記各時間区分毎の前記デジタル波形データに対して、
    前記第1の操作手段を通じて指定された特徴を抽出し、
    当該抽出した特徴に基づいて、その時間区分の前記指定
    された特徴を表す値を求める演算処理を施す演算処理手
    段と、 前記各時間区分毎の前記圧縮表示データに基づいて前記
    画面上に表示される前記各時間区分毎の波形表示部分
    を、前記演算処理手段で抽出した特徴を表す値を反映し
    た状態に表示制御する表示制御手段と、 を備える波形情報表示装置。
  18. 【請求項18】請求項17において、 前記指定された特徴は、その特徴を備える波形部分が前
    記時間区分内に複数個存在することが可能なものであ
    り、 前記指定された特徴を表す数値について注目したい範囲
    を設定するための第2の操作手段を備えると共に、 前記演算処理手段は、 前記第2の操作手段を通じての範囲設定が、ある値以下
    とされている場合には、前記各時間区分における前記特
    徴を表す値の最小値を、前記各時間区分の特徴を表す値
    として算出する手段と、 前記第2の操作手段を通じての範囲設定が、ある値以上
    とされている場合には、前記各時間区分における前記特
    徴を表す値の最大値を、前記各時間区分の特徴を表す値
    として算出する手段と、 前記第2の操作手段を通じての範囲設定が、ある値以
    上、かつ、ある値以下の場合には、前記各時間区分にお
    ける前記特徴を表す値で前記設定範囲に合致するものの
    有無を前記各時間区分の特徴を表す値として算出する手
    段とを備え、 前記表示制御手段は、前記演算処理工程で求められた前
    記各時間区分毎の前記指定された特徴を表す値を、前記
    画面上に表示される前記各時間区分毎の波形表示部分に
    反映させる手段を備えることを特徴とする波形情報表示
    装置。
  19. 【請求項19】請求項18において、 前記表示制御手段は、 範囲設定が、前記ある値以下または前記ある値以上の場
    合には、その範囲内を複数の区間に分割し、当該分割し
    た各範囲区間に対応して前記反映の仕方を変更するよう
    に割り付け、また、前記時間区分の特徴を表す値が前記
    設定範囲外の値のときには、一律に、前記分割した各範
    囲区間に割り付けられた反映の仕方とは異なる反映の仕
    方を割り付け、前記各時間区分の特徴を表す値が含まれ
    る分割区間に割り付けられた反映の仕方で前記各時間区
    分毎の波形表示部分へ反映させるようにする手段と、 範囲設定が、前記ある値以上かつある値以下の場合に
    は、その範囲内の前記特徴を表す値の有無に応じて前記
    反映の仕方を決定し、また範囲外の値には、一律に、前
    記有無に応じた反映の仕方とは異なる前記反映の仕方を
    割り付けて、前記各時間区分の特徴を表す値が含まれる
    分割区間に割り付けられた反映の仕方で前記各時間区分
    毎の波形表示部分へ反映させるようにする手段と、 を備えることを特徴とする波形情報表示装置。
  20. 【請求項20】請求項18または請求項19において、 前記第1の操作手段により指定される特徴は、正パルス
    のパルス幅、負パルスのパルス幅、周波数、周期、デュ
    ーティ、立ち上がり時間、立ち下がり時間のうちの1つ
    以上のものであることを特徴とする波形情報表示装置。
  21. 【請求項21】請求項17において、 前記指定された特徴は、その特徴を表す値が前記各時間
    区分毎に一つのみ存在するものであり、 前記演算処理手段は、前記第1の操作手段により指定さ
    れた特徴を、予め定められた所定の方法で前記各時間区
    分毎に算出し、その算出した前記特徴を表す値を、前記
    各時間区分毎の前記指定された特徴を表す値として求め
    る手段を備え、 前記表示制御手段は、前記演算処理手段で求められた前
    記各時間区分毎の前記指定された特徴を表す値を、前記
    画面上に表示される前記各時間区分毎の波形表示部分に
    反映させる手段を備えることを特徴とする波形情報表示
    装置。
  22. 【請求項22】請求項21において、 前記表示制御手段は、予め設定された範囲指定に従っ
    て、前記各時間区分毎の波形表示部分への反映の仕方
    を、前記各時間区分毎の前記指定された特徴を表す値に
    応じて決定する手段を備えることを特徴とする波形情報
    表示装置。
  23. 【請求項23】請求項21または請求項22において、 前記第1の操作手段により指定される特徴は、前記各時
    間区分内の、パルス数、波形データの実効値、波形デー
    タの平均値、波形データの最大値、波形データの最小
    値、波形データの最大値と最小値との差、データの出現
    頻度のうちの1つ以上であることを特徴とする波形情報
    表示装置。
  24. 【請求項24】請求項17〜請求項23のいずれかにお
    いて、 前記表示制御手段における前記特徴を表す値の前記波形
    表示への反映の仕方は、前記各時間区分毎の前記波形表
    示部分の輝度、色、濃度、のうちのいずれか、または、
    前記波形表示部分に付加される識別マークの変化による
    ものであることを特徴とする波形情報表示装置。
  25. 【請求項25】請求項18または請求項19において、 前記演算処理手段は、前記指定された特徴を備える波形
    部分を、前記各時間区分毎に抽出する手段と、前記抽出
    した波形部分の前記メモリのアドレス位置を記憶する手
    段を含むものであると共に、 前記指定された特徴に関する詳細を観測する指示を入力
    するための第3の操作手段と、 前記第3の操作手段を通じて前記指定された特徴に関す
    る詳細を観測する指示があった場合に、全ての前記時間
    区分内の前記範囲設定内の値を持つ波形部分を、前記範
    囲設定により決定される順序に従って拡大表示するよう
    にする詳細表示手段と、 を備えることを特徴とする波形情報表示装置。
  26. 【請求項26】請求項18または請求項19において、 前記演算処理手段は、前記指定された特徴を表す値を、
    前記各時間区分毎に抽出して記憶する手段を含むもので
    あると共に、 範囲設定を伴って前記指定された特徴に関する詳細を観
    測する時間区分を指定するための第3の操作手段と、 前記第3の操作手段を通じて前記指定された特徴に関す
    る詳細を観測する時間区分を指定する指示があった場合
    に、前記範囲設定内の値を持つ時間区分を、前記範囲設
    定により決定される順序に従って拡大表示するようにす
    る詳細表示手段と、 を備えることを特徴とする波形情報表示装置。
  27. 【請求項27】請求項21または請求項22において、 前記演算処理手段は、前記指定された特徴を表す値を、
    前記各時間区分毎に抽出して記憶する手段を含むもので
    あると共に、 範囲設定を伴う前記指定された特徴に関する詳細を観測
    する指示を入力するための第3の操作手段と、 前記第3の操作手段を通じて前記指定された特徴に関す
    る詳細を観測する指示があった場合に、前記範囲設定内
    の値を持つ時間区分を、前記範囲設定により決定される
    順序に従って拡大表示するようにする詳細表示手段とを
    備えることを特徴とする波形情報表示装置。
  28. 【請求項28】請求項21または請求項22において、 前記演算処理手段は、前記指定された特徴を表す値を、
    前記各時間区分毎に抽出して記憶する手段を含むもので
    あると共に、 前記指定された特徴に関する詳細を観測する時間区間を
    指定する指示を入力するための第3の操作手段と、 前記第3の操作手段を通じて前記指定された特徴に関す
    る詳細を観測する時間区間を指定する指示があった場合
    に、前記指定された時間区分を拡大表示するようにする
    詳細表示手段とを備えることを特徴とする波形情報表示
    装置。
  29. 【請求項29】請求項25〜請求項28のいずれかにお
    いて、 前記メモリに格納された波形データの前記各時間区分毎
    の圧縮表示データにより圧縮波形と、前記拡大表示され
    た波形とを、同一画面上または異なる画面上に表示する
    手段と、 前記拡大表示された波形を含む時間区分の前記圧縮波形
    上における位置を識別する表示を画面上で行なう手段
    と、 を備えることを特徴とする波形情報表示装置。
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