JP2009250717A - 信号分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分析対象とする信号の周波数を一方の座標軸、分析した時間を他方の座標軸とする座標上に各周波数の成分の大きさをパラメータとして3次元状にスペクトログラムを表示し、その表示の中で、容易に所望の領域を設定して、注視して観察できる信号分析装置を提供する。
【解決手段】表示制御部8は、受信部100が測定データを基に、周波数軸、時間軸の2次元座標上に、パワーの変化を示すスペクトログラムを表示し、そのスペクトログラム上に操作手段12で入力された周波数範囲と時間範囲で囲まれたゾーンマーカを生成し、表示部10に認識可能に表示する、かつゾーンマーカ内で特徴あるパワー、例えばピークパワーを示す周波数及び時間の座標位置をサーチし、サーチした座標位置に識別可能なマーカを付す。そして、演算部9は、ゾーンマーカ内の電力を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信信号を時間経過とともに周波数成分を分析する信号分析装置に関する。一般に、例えば、分析対象とする周波数(受信した周波数でもある)を一方の座標軸、分析した時間(受信した時間でもある)を他方の座標軸とする座標上に、分析して得られた各周波数の成分の大きさをパラメータとして表す、3次元的表示を行う信号分析装置があるが、本発明はこのような信号分析装置において、操作者が視覚的に認識しやすい表示を提供するものである。
以下、上記のように、受信した周波数と時間の2次元に、その周波数の成分の大きさを加えた3次元的なグラフ表示をスペクトログラムと言う。
一般には、無線機器等から出射される電波等の信号を受けて、周波数成分を分析して、その時間経過のパワーの変化を観察する信号解析装置がある(特許文献1を参照)。この信号解析装置では、分析した結果を表示するにあたって、複数の表示例が挙げられている。一つの例は、z軸(縦軸)をパワー(或いはレベルとも言われる。)、X軸(横軸)を測定した周波数、Y軸(奥行き方向の軸)を測定した時間とする3次元座標上に表示している表示例である。他の一つの表示例は、縦軸(Y軸)を測定した時間、横軸(X軸)を測定した周波数とする2次元座標上に、測定した周波数にけるパワーの大きさをパラメータとしてそのパラメータの変化が認識できるように同一パワーの大きさを結んだ等高線状のパラメータ表示の例である。
一方、電波等の信号を受けて、周波数成分を分析して、周波数とパワーの2次元として観察できる信号解析装置がある(特許文献2、3を参照)。特許文献2の技術は、測定した結果を横軸が周波数、縦軸がパワーとする2次元のグラフ上に表示するにあたって、測定した信号の帯域も算出してその帯域を示す帯域マーカを付し、その範囲で所望のデータの関数処理ができる。
特許文献3の技術は、横軸が周波数、縦軸がパワーとする2次元のグラフ上にパワー幅と帯域幅で囲まれたゾーンマーカを表示させて、その領域内のピーク点をサーチする技術である。
特開2005−148065号公報 特開2005−148065号公報 特開2004−347320号公報
現在の通信分野、例えば、ETCやシングルキャリアW−CDMA等のシングルキャリア通信方式、及びBluetooth、無線LAN(OFDM等)やマルチキャリアW−CDMA等のマルチキャリア通信方式においての測定にあたっては、使用する特定の周波数帯の信号の時間変化、或いはその付近の雑音の時間変化等を観察することが要求されている。
上記特許文献2,3の技術は、時間変化に係る測定が困難である。
上記の特許文献1の「一つの表示例」における3次元表示は、観察するのに不便な面がある。つまり、観察者が、表示されているグラフから、例えば在る時間帯である在る周波数帯で囲まれた座標領域におけるレベル変化を観察しようとすると、奥行き方向が視覚的に陰が生じやすく明確に認識できない欠点がある。また、特許文献2,3のように表示されている測定結果の画像上で、注視したい部分だけエリアで囲んで観察するにしても3次元の場合は、エリア設定に手数も要るし、特に上記のように奥行き方向の設定は困難である。
本発明の目的は、分析対象とする信号の周波数を一方の座標軸、分析した時間を他方の座標軸とする座標上に各周波数の成分の大きさをパラメータとして3次元状にスペクトログラムを表示し、その表示の中で、容易に所望の領域を設定して、注視して観察できる信号分析装置を提供することである。
請求項1の発明は、操作部(12)と、表示部(10)と、入力信号を受信し、該操作部で設定された第1の周波数範囲に亘る入力信号を該操作部で設定された第1の時間範囲に亘ってパワーを測定し、デジタルの測定データとして出力する受信部(100)と、該測定データを元に周波数軸、時間軸の2次元座標上に、前記パワーの大きさの変化が認識可能にしたスペクトログラムを前記表示部に表示させるグラフ生成手段(8a)と
該表示されているスペクトログラム上に前記操作部で設定された第2の周波数範囲と第2の時間範囲とで囲まれたゾーンマーカを生成し、前記表示部に認識可能に表示するゾーンマーカ生成手段(8c)とを備えた。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ゾーンマーカ内で特徴あるパワーを示す周波数及び時間の座標位置をサーチし、サーチした座標位置に該特徴を示す識別可能なピークマーカを付すピークマーカ生成手段(8b)とを備えた。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ゾーンマーカ内における単位時間当たりの周波数方向積算電力、単位周波数当たり且つ単位時間当たりの電力又はそれらの双方の電力を求めて、前記表示部に表示させる演算部(9)を備えた。
本発明によれば、周波数軸、時間座標軸とする座標上に各周波数の成分の大きさをパラメータとして3次元状にスペクトログラムを表示し、その2次元座標状に平面的に所望の時間位置及び周波数位置にゾーンマーカを設定できるので、容易に設定でき、かつそのゾーンマーカ内パワーの変化を注視、観察できる。さらに領域内のパワーの特徴点、例えば、ピークパワーをサーチしてその座標位置にピークマーカを付すことで、位置が視覚的に認識できる。さらには単位時間当たり、或いは、単位周波数当たり且つ単位時間当たり、のいずれに注目した電力も求めることができる。強いては、上記シングル及びマルチの通信分野における特定の周波数領域及び時間領域における信号、雑音の時間経過の測定を容易にできる。
本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る実施形態の機能構成を示す図である。図2は、スケール設定について図1と異なる他の形態を説明するための図である。図3〜図5は、表示例を示す図である。
ここで今後の説明上、観察者が解析したい条件として、解析対象とする入力RF信号(受信信号)の中心周波数をfc、周波数帯域をΔF、周波数分解能帯域幅(RBW)を操作部12で入力したとして説明する。また、受信部100のA/D変換部2等は中間周波数(センター)fIFを中心として±ΔFMax/2(但し、ΔFMax≧ΔF)の範囲で動作し、FFT処理部4は、fIF±ΔFMax/2の範囲でFFT処理可能に設計されているものとする。
図1でRF部1は、掃引部1c、ローカルosc部1b、ミキサ部1aとを有する。ローカルosc部1bは、制御部11から掃引部1cを介して測定周波数の中心周波数fcの指示を受けて、ローカル周波数(fc+fIF)の信号を発信してミキサ部1aへ送る。ミキサ部1aは、観察対象である周波数(fc±ΔFMax)の信号とローカル周波数(fc+fIF)の信号とをミキシングして中間周波数(fIF±ΔFMax)の信号に変換して、A/D変換部2へ送る。
上記は解析したい入力RF信号の周波数を周波数fcとしたが、例えば、周波数fc以外の周波数についてもデータを取得しておく場合、ローカルosc部1bは、掃引部1cで掃引されることにより、次々とローカル周波数{fc±k×(ΔFMax/2)+fIF}のkを0からnまで可変した信号をミキサ部1aへ送ることにより、センター周波数fck=fc±k×ΔF(kは0〜n)として、帯域±ΔFMax/2の入力RF信号を取り込むことができる。つまり{fc−n×ΔF−(ΔFMax/2)}〜(fc+n×ΔFMax+(ΔFMax/2)})迄の周波数の入力RF信号を取り込むことができる。なお、kは整数で0〜nを変化させれば、帯域をダブって測定することなく効率的にデータ取得できるが、例えば、小数点のステップで変化させて細かくデータを取得しておく。
ただし、制御部11は、所定の最大観察時間thだけ(操作部12から観察時間tvが設定されている場合は、th≧tv)ローカルosc部1bに対して少なくともその最大観察時間thの間は、ローカル周波数(fc±k×ΔFMax/2+fIF)を可変することなく維持し、最大観察時間th経過後に変える。或いは操作部12からの指示があるまで同一周波数を維持させても良い。所定の最大観察時間thとは、観察時間tvを変えて観測したい場合に予想される最大の観測時間である。
A/D変換部2は、RF部1から出力される中間周波数信号(周波数:fIF±ΔFMax/2)を制御部11からの所定のクロックでデジタルデータに変換する。同一の中間周波数信号について最大観察時間th間はクロックに対応してデジタルデータに変換する。
元データ記憶部3は、A/D変換部2から出力されるデジタルデータ(振幅値)を、観察対象である測定周波数(例えば、fc+k×ΔFMax/2)、クロックの経過時間(最大観察時間th)をアドレスとしたメモリ領域に、ほぼクロックと同じタイミングの書き込み信号により記憶する。記憶されたデジタルデータは、いわば時間領域のデータである。
FFT処理部4は、操作部12から受けた、観察周波数fv(例えば、k=0として、fc)、観察時間tv(範囲としては、スタート時間ts〜ストップ時間tt:通常は、スタート時間tsは測定開始時刻=0)を受けて、元データ記憶部3から該当する観察周波数、及び観察時間の時間領域データ(デジタルデータ)を読み出す。そして、FFT処理部4は、受けた時間領域データを所定時間間隔でFFT処理して周波数領域データに変換して、操作部12から指定された観察帯域幅ΔFの範囲で所望の分解能帯域幅(RBW)で各周波数成分とその大きさを算出する。
このとき、FFT処理部4は、FFT処理する処理のタイミングの時間間隔をΔtとすると、観察周波数の時間領域データから各処理タイミングで時間窓ΔT(ΔT≧Δt)だけの時間領域データを元データ記憶部3から読み出してFFT処理する。そして、処理タイミングを1間隔Δtだけ時間窓ΔTごとズラしながら観察時間のtvになるまで繰り返しFFT処理を行う。つまり、m×Δt(例えば、mは、1〜tv/Δt)のタイミングで時間位置(アドレス)m×Δtを中心とした±ΔT/2間の時間領域データを読み出してFFT演算し、これをm=tv/Δtになるまで繰り返す。時間窓ΔTは、時間領域データが周波数領域データに変換するのに十分な時間である。極端な例では、1周期にも満たない時間領域データを周波数領域データに変換してもその周波数が分解能良く特定できない恐れがある。なお、タイミングの時間間隔Δtは、A/D変換部2のクロックと同じ周期であっても良い。
検波部5は、各周波数成分の大きさ(パワー)を実効値、平均値、もしくはピーク値に変換して出力(以下、これを「パワー」と言う。)する。ログ変換部6は、検波部5からの出力を対数に圧縮して記憶部7へ送る。
記憶部7は、例えば、一方のアドレスを観察周波数(n=0の場合:(fc−ΔF/2)〜(fc+ΔF/2)の範囲)、他方のアドレスを観察時間tvの経過とするメモリ領域に、該当する周波数成分のパワーを記憶する。この記憶状態から、観察周波数を縦軸、観察時間を横軸とする座標に、観察周波数各成分のパワーを色パラメータとして表示部10に表示させると図3のように示せる。図3(A)のグラフ及び左下の「Frequensy and Time」の欄に示すように、観察周波数(センタ周波数)が6.000000GHz、観察帯域幅ΔF(Freq,span)=5MHz、したがって、縦軸は5.997500GHz〜6.002500GHzである。横軸は観察時間(全観察時間:Capture Length)が20msである。
なお、受信部100内においては、各部の動作は一つの時系列として連続して動作する(リアルタイム)ようにしても良いが、元データ記憶部3に一定量の時間領域データが記憶された後におけるFFT処理部4以降のデータ処理動作は、元データ記憶部3が時間領域データを記憶するまでのデータ取得動作とは別個のタイミングで動作できる。したがって、測定によるデータ取得動作は、細かく広く、早く取得する構成にし、それ以降のデータ処理動作は、操作者の要求に対応できるペースで処理する構成とすることができる。
以下、表示制御部8及び演算部9を中心に、それらの構成が達成する機能別に構成を説明する。
[1.スケーリング及グラフ表示機能]
スケール設定手段8abは、予め表示部10に色表示させるための色情報を保有し、異なる色相間の階調、或いは同一色系統の濃淡階調を生成できる。ここでの例としては、R(赤)―G(緑)―B(青)の各色間の階調を生成できるものとして説明する。
スケール設定手段8abは、操作部12から操作者が観察対象としたいパワーの範囲としてスケールレベルL(範囲としては、下限値Ls、上限値Lt)の情報を受けて、このスケールレベルLを例えば、予め記憶されている寸法の直線に、g等分の直線目盛りに割り振る。したがって、直線の等分目盛りに、Ls、Ls+ΔL、Ls+2ΔL、・・・・・、Ls+(n−1)ΔL、Lt(ここで、ΔL=(Lt−Ls)/g)に相当するパワーが値付けされる。そして、スケール設定手段8abは、例えば、Ltの目盛り位置をR(赤)の最大濃さ、中間の目盛り位置(Lt−Ls)/2をG(緑)の最大濃さ、Lsの目盛り位置をG(青)の最大濃さとするとともに、それらの間の色相間の階調データを生成する。
そして、スケール設定手段8abは、目盛りに値付けされたパワーと目盛りに対応して生成された階調データとを対応させて、指定されたスケールレベルLの範囲内のスケールとしてスケーリング手段8aaに送る。このとき、範囲内のスケールと合わせて、スケールレベルLを越える範囲のパワーとに対応する色表示として、範囲内のスケールに使用しなかった色を割り当て、その割り当て情報も、スケーリング手段8aaに送る。そして、例えば、範囲内がR、G、Bとすれば下限値Lsを下回るパワーには薄紫色、上限値Ltを越えるパワーについては濃い桃色というように割り当てる。
また、スケール設定手段8abは、目盛りとパワーと対応付けされた階調とを対応させて、範囲内のスケールとして表示部10に表示させる。
スケーリング手段8aaは、記憶部7から観察周波数fv、観察時間tv、及び観察周波数fvと観察時間tvで特定されるパワーの値を受けて、そのパワーの値と、スケール設定手段8abから送られたスケールとを比較し、そのパワーの値における階調を特定する。これを全観察周波数fvと全観察時間tvで特定される全パワーの値に例えばR、G,B階調の値付けを行う。なお、記憶部7から出力されるパワーの値が、下限値Lsを下回るパワーにはR、G,Bとは異なる薄紫色を割り当て、上限値Ltを越えるパワーについてもR、G,Bとは異なる濃い桃色を割り当てる。
グラフ生成手段8aは、予めグラフ、例えば、縦軸を周波数、横軸を時間とする直交座標のグラフのフォーマットを記憶しておき、操作部12から設定された観察周波数fv、観察帯域ΔFを元に縦軸の縮尺を決定して割り付け、同様に観察時間tvで横軸の縮尺を決定して割り付けて、表示部10に表示させるとともに、グラフ上で観察周波数fvと観察時間で特定される座標位置に、スケーリング手段8aaでスケーリングされた、パワーの大きさに応じて階調表示する。
グラフ生成手段8aによるグラフ表示例を図3(A)に示す。
向かってグラフの右端の近くに、下限パワーLs=―96dBm、上限パワーLt=―44dBmとし、その間を縦方向に10等分した直線目盛り上にR(赤)、G(緑)、B(青)の階調表示を行い。操作者に、階調とパワーの大きさとの関係が認識できるように表示している。つまり、グラフとしては、縦軸は5.997500GHz〜6.002500GHzとし、横軸は全観察時間が20msとする座表上に、パワーの値を階調で示している。そして、上限パワーLt=―44dBmを越えたパワーについては、濃い桃色の表示が成されている。なお、図3では(図4も同じ)、グラフが、白黒印刷のため、カラーにならないので、文字で主たる色を説明している。
図3(B)は、図3(A)のグラフの一部を拡大した図である。図3(B)で上の方から順に青色、緑色、赤色、桃色、再び、赤色、緑色、青色と言うようパワーが桃色点をピークとして急激に変化している態様を認識できる。そして、ピーク点は桃色で示され、スケールを越える大きさのパワーであることが認識できる。
図4(B)は、図4(A)の一部拡大図であるが、この場合も赤色点を中心としてパワーが変化しているのが確認できる。この場合は、ピークが赤色なのでスケール範囲内のパワーである。
(1.1スケーリングの変形例)
以下にスケーリングの変形例を説明する。測定やグラフの生成のしかた等は、上記説明の通りである。
1.1A パワー分類スケール
スケール設定手段8abは、ここでは、上記説明のように色相間が連続する階調表示では無く、直線目盛りの等分目盛り、例えば、上記のLs、Ls+ΔL、Ls+2ΔL、・・・・・、Ls+(n−1)ΔL、Ltの1つの目盛り間は同じ色とし、目盛りが変わるたびに異なる色にする。したがって、10等分の目盛りであれば十色で、パワーがどの目盛りに分類されるかを示す。目盛り間隔に入るパワーが値付けされる。そして、これら10等分に属さない、或いは越えるパワーについては、10等分に割り付けた十色以外の色を割り当てる。なお、ここで言う十色とは、同一系統の色でも明度の差が認識できれば、それらを含めても良い(例えば、濃い青と、薄い青はそれらの差が認識できればこれで2色と数えても良い)。
スケーリング手段8aaは、記憶部7から観察周波数fv、観察時間tv、及び観察周波数fvと観察時間tvで特定されるパワーの値を受けて、そのパワーの値がスケール設定手段8abから送られたスケールとを比較し、そのパワーの値が10等分の目盛り間隔のいずれの目盛り間隔に属するかを判断し属する色を付ける。
グラフ生成手段8aは、観察周波数fv、観察帯域ΔFを基にした縦軸、観察時間tvの横軸の座標上に観察周波数fvと観察時間tvで特定される座標位置に、スケーリング手段8aaでスケーリングされた、パワーの色を表示する。したがって、パワーは異なる色の帯状に分類されて表示される。
1.1B 自動スケール設定
上記のように操作部12からのスケールレベルLを受けてスケールを生成していたが、ここでは、図2(A)に示すようにレベル範囲サーチ手段13が、記憶部7が記憶するパワー値の最小値と最大値をサーチし、それぞれ最小値を下限値Lsとし、最大値を上限値Ltとしてスケール設定手段8abに設定する。この場合、全てのパワーが下限値Ls―上限値Ltの範囲に入ることになり、範囲を超えるパワーは、無い。したがって、下限値Ls―上限値Ltを操作部12で設定したときは、それを越えるパワーを識別する必要があるが、この場合、全て範囲内の色で表示される。ただし、この場合は、任意の範囲を設定できないそれがある。そこで、スケールにだけ、所望のパワー範囲をマーキングすることもできる。
1.1C 統計値に基づくスケール設定
上記の自動スケール設定と類似するが、ここでは、図2(A)の構成を使用するがレベル範囲サーチ手段13の代わりに図2(B)のレベル範囲サーチ手段14を用いる構成を採る。図2(B)において、ヒストグラム算出手段14aは記憶部7が記憶するパワー値のヒストグラム(パワー分布)を算出する。そして、統計値算出手段14bは操作部12から指示された統計値の種類と値、例えば、平均値+3σ、平均値―3σ、或いは+10%、90%等のパワー値を算出する。そして例えば、平均値―3σのパワー値を下限値Ls、平均値+3σのパワー値を上限値Ltとしてスケール設定手段8abへ送る。以降は上記の通りに動作する。
また、図2(A)のレベル範囲サーチ手段13と図2(B)のレベル範囲サーチ手段14を併用することもできる。つまり、レベル範囲サーチ手段13により検索したパワー値の最小値を下限値Lsとし、最大値を上限値Ltとしてスケール設定手段8abに設定する。一方で、レベル範囲サーチ手段14が検索した、例えば、平均値+3σ、平均値―3σ、の各レベル点をスケールにマーキングし、どのパワー付近が3σ点かを認識可能にすることができる。
[1.2ゾーンマーカ及びピークマーカ表示機能]
表示制御部8に含まれるゾーンマーカ生成手段8cは、制御部11から操作部12で入力されたゾーン時間Tz(範囲はスタートTs―ストップTt形式、或いはセンター時間±時間幅で設定可能である。)、及びゾーン周波数Fz(範囲はスタートFs―ストップFt形式、或いはセンター周波数±周波数幅で設定可能である。)を受けて、そのゾーン時間Tz及びゾーン周波数Fzを、グラフ生成手段8aが周波数、時間をグラフの座標に割つけた座標情報を基に、該グラフ上にゾーン時間Tzとゾーン周波数Fzで囲われたゾーンマーカを表示部10に表示させる。図3(A)の表示例では、点線のT1―T2間のゾーン時間Tzと、点線のゾーン周波数Fzで囲われた四角枠(実線)がゾーンマーカの領域である。図3(A)の左上に表示されている「MKR」がゾーンマーカの情報の表示欄を示す。時間「8.280ms」がT1の時間、時間「15.480ms」がT2の時間を示し、周波数のゾーンは、センター周波数が6.000000GHz、周波数幅ΔFzが500kHzであることを示している。ゾーンマーカ表示は、観察対象の領域を絞って注視、観察するのに便利である。
ピークマーカ生成手段8bは、最大値検出手段8baを有し、ゾーン時間Tzとゾーン周波数Fzで囲われたゾーンマーカ領域にあるパワーを記憶部7から読み出してその最大値(ピーク値)をサーチし、その最大値を示す時間と周波数の位置を特定し、グラフ生成手段8aが生成した座標情報を参照して、特定した時間、周波数の位置に、識別可能なマーカを付す。図4(A)のグラフ中の星印がピークマーカに該当する。そして、図4(A)の左上に表示されている「MKR星印」がピークマーカの情報の表示欄を示す。表示されている「25.6ms」が横軸の時間位置、「5.992187500」が縦軸の周波数位置、そして、「―7.00dBm」がその位置におけるパワーの値を示している。
なお、上記ピークマーカ機能の説明は、ゾーンマーカ領域内のパワーの特徴点としてパワーのピーク点を表示させたが、最大点、2番目の大きさの点、3番目の大きさの点等の各点、或いはそれらの複数点を表示することもできる。大きさを比較して順位を決定すれば可能である。最小点を検出してその位置にマーカを付すこともできる。時間方向にパワーの変化の大きい変曲点をサーチしてその位置にマーカを表示することもできる。
[1.3電力積算機能]
図1の演算部9は、制御部11から操作部12で指定されたゾーン時間Tzとゾーン周波数Fzを受けて、それらで囲われたゾーンマーカ領域にあるパワーを記憶部7から読み出して、次の式で示す単位周波数当たりの電力Pf(時間軸方向に積算した電力)、及び/又は単位時間当たりの電力Pt(周波数方向に積算した電力)を算出し、表示制御部8を介して表示部10に表示させる。
TtFt
Pf={ΣΣP/((Ft−Fs)×(Tt−Ts))}×σf×σt
TsFs
TtFt
Pt={ΣΣP/(Tt−Ts)}×σt
TsFs
Ts:ゾーンマーカ領域のスタート時間(単位ms)
Tt:ゾーンマーカ領域のストップ時間(単位ms)
Fs:ゾーンマーカ領域のスタート周波数(単位Hz)
Ft:ゾーンマーカ領域のストップ周波数(単位Hz)
σf:単位周波数(例えば、1Hz当たりの電力を求めるのであればσf=1,1kHz単位の電力を求めるのであればσf=1000)
σt:単位時間(例えば、1ms当たりの電力を求めるのであればσt=1,10ms単位の電力をもとめるのであればσt=10)
図3(A)の左上に表示されている「MKR」の表示欄に示される時間「8.280ms」(=Ts(T1))から時間「15.480ms」(=Tt(T2))が時間領域における積分範囲であり、センター周波数が6.000000GHzを中心として周波数幅ΔFz=500kHzが周波数領域における積分範囲であることを示す。そして、「−79.34dBm/500kHz」は、500KHz当たり(この場合の単位時間当たりに相当する)の電力Pfがー79.34dBmであることを示している(つまり、この場合は、ゾーンマーカ領域の周波数幅かつ時間幅だけ積算した電力であって、Pf=Ptになる。)。
このように、所望の観察範囲であるゾーンマーカ領域に注視して、他の領域とは区別して電力を求めることができるので便利である。
なお、雑音測定で、所定領域における雑音の電力密度(dBm/Hz)を求めることがある。この場合は、σf=1、σt=1として上記電力Pfを算出すれば良い。
[1.3拡大表示機能]
操作部12から拡大指示があった場合、グラフ生成手段8aが、それまで観察周波数fv(観察帯域幅ΔF)及び観察時間tvを2次元とした座標にパワーを表示していたのを、ゾーン周波数Fzとゾーン時間Tzとを2次元とする座標の縮尺を変更し、その範囲内のパワーだけを表示する。画像としては拡大される。例えば、図3の右端に「Freq trace point :513」「Time trace point:501」は、それぞれ縦軸の横軸の表示ドット数であり、グラフ生成手段8aが、最初に513ドットに5MHzを割り当てて表示し、ゾーン周波数Fzの周波数幅としてのΔFz500kHzを割りあてて表示すれば、縦軸は10倍に拡大されたことになる。この拡大が実効あるものにするためにはパワーの値をそれだけ細かく表示する必要がある。したがって、予め10倍の細かさの周波数に係るパワーのデータを取得して(A/D変換部2による変換の細かさが必要である。)元データ記憶部3及び記憶部7に記憶させておき、拡大されたときに使用できる構成にする。
上記説明における標示制御部8、演算部9及び制御部11は、上記説明の機能を記載したプログラムとそれを実行するCPU及び処理に必要なメモリで構成される。
本発明に係る実施形態の機能構成を示す図である。 スケール設定について図1と異なる他の形態を説明するための図である。 表示例を示す図である。 他の表示例を示す図である。
符号の説明
1 RF部、 2 A/D変換部、 3 元データ記憶部、 4 FFT処理部、
5 検波部、 6 ログ変換部、 7 記憶部、 8 表示制御部、
8a グラフ生成手段、 8aa スケーリング手段、 8ab スケール設定手段、
8b ピークマーカ生成手段、 8c ゾーンマーカ生成手段、 9 演算部、
10 表示部、 11 制御部、 12 操作部、
13、14 レベル範囲サーチ手段、14a ヒストグラム算出手段、
14b 統計値算出手段、
100 受信部

Claims (3)

  1. 操作部(12)と、表示部(10)と、入力信号を受信し、該操作部で設定された第1の周波数範囲に亘る入力信号を該操作部で設定された第1の時間範囲に亘ってパワーを測定し、デジタルの測定データとして出力する受信部(100)と、該測定データを元に周波数軸、時間軸の2次元座標上に、前記パワーの大きさの変化が認識可能にしたスペクトログラムを前記表示部に表示させるグラフ生成手段(8a)と
    該表示されているスペクトログラム上に前記操作部で設定された第2の周波数範囲と第2の時間範囲とで囲まれたゾーンマーカを生成し、前記表示部に認識可能に表示するゾーンマーカ生成手段(8c)とを備えたことを特徴とする信号分析装置。
  2. 前記ゾーンマーカ内で特徴あるパワーを示す周波数及び時間の座標位置をサーチし、サーチした座標位置に該特徴を示す識別可能なピークマーカを付すピークマーカ生成手段(8b)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の信号分析装置。
  3. 前記ゾーンマーカ内における単位時間当たりの周波数方向積算電力、単位周波数当たり且つ単位時間当たりの電力又はそれらの双方の電力を求めて、前記表示部に表示させる演算部(9)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の信号分析装置。
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