JP2002228575A - タンク鋼板の腐食診断システム - Google Patents
タンク鋼板の腐食診断システムInfo
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Abstract
られた腐食診断システムを現場から利用することで、従
来、タンク検査の現場では解析不可能であった診断を短
時間で解析診断して診断結果を早期に報告することが出
来るタンク鋼板の腐食診断システムを提供することを可
能にすることを目的としている。 【解決手段】 計測部2と記憶部3とを有する板厚測定
手段1によりタンク4の鋼板の板厚を測定し、記憶部3
に記憶された計測データを通信手段によって診断センタ
ーBに通信する。診断センターBではフィルター部5に
より正当な測定値とは判断出来ないノイズデータを除去
して正当と判断出来る板厚データを作成し、その板厚デ
ータに基づいて腐食解析部6がタンク4の鋼板の腐食状
態を解析する。腐食解析部6により解析されたタンク4
の鋼板の腐食状態に基づいて腐食の原因を特定し、その
診断結果を通信手段によって顧客側Aに通信するように
構成したことを特徴とする。
Description
を管理、診断するシステムに関するものである。
防法に従って予め定められたいくつかの点を検査員がス
ポット的に超音波肉厚計で測定し、検査員がその測定値
を読み取って図面等に筆記して検査データを残すか、若
しくは測定器に計測データをメモリーし、それを一旦持
ち帰り、コンピュータを利用して報告書を作成するのが
一般であった。
の導入が進んできている。従って、従来のように、検査
員が測定値を読み取って記録する等の煩雑な作業を必要
とせず、また、連続的な板厚のデジタルデータの取得が
可能となってきている。
ト的な少ない計測データを人的レベルで処理、解析を行
っていたのに対し、コンピュータを利用して膨大で連続
的な板厚データを効率的にデータ処理、解析する必要性
が高まってきた。
て屋外タンク底板の検査、診断業務は屋外タンクの知識
を十分に持ったタンク専門技術者と、板厚を計測する検
査員が1チームとなり、タンクユーザ(現場)へ出向い
て、検査と検査報告、診断報告を実施していた。
従来例では、検査や報告書の質は、派遣された検査員や
判定、評価を担当するタンク専門技術者の技術能力や経
験に依存する場合が多く、派遣出来るタンク専門技術者
を雇用する側にも人材コストの面から人数的な制約がお
のずとあり、従来のように各現場へタンク専門技術者を
派遣する場合には対応出来るタンクユーザ(現場)の数
が人数的に制約されるという問題があった。
は持っているが、膨大で連続的な板厚データを解析する
必要があること、及び所要の診断システムが現地にない
ために、現場における速報告段階では検査工期中にタン
クユーザに対して十分な解析と高度な検査報告を行うこ
とが出来ず、一旦、計測データを持ち帰ってから解析、
報告書作成を実施し、再びタンクユーザに出向いて正式
報告を行うため、屋外タンクの開放検査では、その間、
タンクの休止期間を延長しなければならないため、タン
クの休止損失が増大するという問題がある。
その目的とするところは、遠隔地にある診断センターに
設けられた腐食診断システムを検査員が現場から利用す
ることで、従来、タンク検査の現場では解析不可能であ
った診断を短時間で解析診断して診断結果を早期に報告
することが出来るタンク鋼板の腐食診断システムを提供
せんとするものである。
の本発明に係るタンク鋼板の腐食診断システムは、タン
ク鋼板の板厚を測定する計測部と、該計測部により測定
された計測データを記憶する記憶部とを有する板厚測定
手段と、前記記憶部に記憶された前記計測データを診断
センターに通信する第1の通信手段と、前記第1の通信
手段により通信された前記計測データから正当な測定値
とは判断できないノイズデータを除去するフィルター部
と、前記フィルター部によりノイズデータを除去した計
測データにより、正当と判断出来る板厚データを作成
し、前記板厚データに基づいてタンク鋼板の腐食の状態
を解析する腐食解析部と、前記腐食解析部により解析さ
れたタンク鋼板の腐食の状態、或いはその腐食の状態に
基づいて特定した腐食の程度、概ねの腐食要因、鋼板の
推定寿命、鋼板の補修条件等の診断結果を顧客に通信す
る第2の通信手段とを有することを特徴とする。
定された計測データを第1の通信手段により診断センタ
ーに通信し、診断センターでは、その計測データから正
当な測定値とは判断出来ないノイズデータをフィルター
部により除去して正当と判断出来る板厚データを作成
し、その板厚データに基づいて腐食解析部がタンク鋼板
の腐食の状態を解析し、その腐食の状態に基づいて腐食
の程度、概ねの腐食要因、鋼板の推定寿命、鋼板の補修
条件等を特定し、第2の通信手段によりタンク鋼板の腐
食の状態、或いはその診断結果を顧客に通信することが
出来る。
ラムを装備した板厚表示部を有し、前記フィルター部に
より再編成した正当と判断出来る板厚データと前記腐食
解析部により解析されたタンク鋼板の腐食の状態、或い
はその腐食の状態に基づいて特定した診断結果を該板厚
表示部に通信する第3の通信手段を有する場合には、診
断センターで作成された正当と判断出来る板厚データと
前記腐食解析部により解析されたタンク鋼板の腐食の状
態、或いはその腐食の状態に基づいて特定した診断結果
を第3の通信手段により現場の板厚測定手段に設けられ
た板厚表示部に通信し、現場において検査員は、その診
断結果と正当と判断出来る板厚データを検査工期中に確
認出来る。
の厚さを測定する超音波探触子と、該タンク鋼板表面を
被覆する被覆膜の厚さを測定する渦流センサとを有し、
タンク鋼板自体の板厚測定を前記超音波探触子により測
定されたタンク鋼板の見かけ上の厚さと、前記渦流セン
サにより測定された被覆膜の厚さを計測データとして採
用した場合には好ましい。
とは、塗装膜、ゴムライニング、樹脂ライニング、ガラ
スライニング、金属コーティング等が適用可能である。
段により測定されたタンク鋼板の計測データのうち設計
上考えられない特異値をノイズデータとして除去し、更
にノイズデータを除去した計測データの相互の相関関係
により鋼板と被覆膜との音速比を求め、該音速比とノイ
ズデータを除去した計測データから正当と判断出来る計
測データから板厚データを再編成する場合には好まし
い。
の腐食診断システムの一実施形態を具体的に説明する。
図1は本発明に係るタンク鋼板の腐食診断システムの構
成を示すブロック図、図2はタンク鋼板の板厚を測定し
た計測データ構造を示す図、図3は診断センターに設け
られるフィルター部、腐食解析部の構成を示す図、図4
はフィルター部において計測データからノイズデータを
除去する様子を示す図、図5は腐食解析部の構成を示す
図、図6はタンク鋼板の全面積について板厚を計測した
場合の度数分布を示す図、図7は鋼板厚さのサンプリン
グ計測値の模式図、図8は超音波探傷における検出ゲー
トと反射エコーの波形の例を示す図、図9は板厚表示プ
ログラムの構成を示すフローチャート、図10は板厚表示
結果の一例を示す図、図11は腐食解析部による腐食解析
結果の一例を示す図、図12はタンクの検査仕様の一例を
示す図である。
等に設置された石油等を貯蔵する円筒形等のタンク4の
鋼板の板厚を測定する計測部2と、該計測部2により測
定された計測データを記憶する記憶部3等を有する板厚
測定手段であり、タンク4内に搬入されてタンク4の鋼
板の板厚を連続的に測定することが出来るものである。
められた周期内で、開放検査が実施され、タンク4の鋼
板の板厚測定や溶接線の割れ検査、沈下測定等が適宜実
施される。
るタンク4の鋼板の板厚測定について説明するが、他の
手段によるタンク4の鋼板の板厚測定や溶接線等の板厚
測定以外の各種測定手段においても適用可能である。
さを測定する超音波探触子と、タンク4の鋼板表面を被
覆する被覆膜の厚さを測定する渦流センサを有し、タン
ク4の鋼板自体の板厚測定にあっては、超音波探触子に
より測定されたタンク4の鋼板の見かけ上の厚さと、渦
流センサにより測定された被覆膜の厚さを計測データと
して採用するように構成している。
信子から発射された超音波パルスが水等の接触媒質を介
して被覆膜、鋼板、鋼板底面反射、鋼板、被覆膜の順に
伝搬し、受信子に到達するまでの時間を測定することに
より行われるので、超音波探触子により測定される板厚
の計測値は被覆膜の厚さと鋼板厚さが合わさった見かけ
上の厚さとなる。
では、タンク4の鋼板表面を被覆する被覆膜部分と鋼板
部分とでは音速が大きく異なるため、被覆膜の上面から
測定を行うと、実際の鋼板の厚さ、即ち、鋼板厚さの決
定に非常に大きな測定誤差が発生し、タンク4の鋼板の
腐食による板厚の減少状況を精確に判定することが困難
である。
膜の厚さに所定の音速比率を考慮した補正値を求めて演
算し、その補正値を超音波探触子により測定されたタン
ク4の鋼板の見かけ上の厚さから差し引いた値を鋼板厚
さとして採用することで、板厚の測定精度を向上するこ
とが出来る。
査出来るタンク4において、検査員等が超音波探触子及
び渦流センサ等を有する連続板厚測定装置を持ち込み、
タンク4の底板や側板等の鋼板の厚みやその鋼板の表面
を被覆する被覆膜の厚さ等を測定する。検査は台車型の
計測ユニット10を移動させることにより連続的に板厚デ
ータを取得し、取得したデータは一時的にPC(パーソ
ナルコンピュータ)ユニット11に蓄積される。
くは複数の超音波探触子や渦流センサ、超音波探傷器、
各種アンプ、コンピュータ等を有して構成される。超音
波探触子は、例えば該超音波探触子と鋼板の裏面までの
距離(見かけ上の鋼板の厚さ)若しくは鋼板表面までの
距離を計測し、渦流センサは鋼板に被覆される被覆膜等
の厚さ(渦流センサと鋼板表面までの距離)を計測す
る。そして、超音波探触子、渦流センサ及びロータリー
エンコーダ等の各センサにより測定した計測データをP
Cユニット11に計測データとして記憶する。
例えば位置情報を付加したデータ構造マトリックスとし
て図2に示すように整理して記憶される。尚、図2にお
いて、Xはタンク4内のX方向位置、Yはタンク4内の
Y方向位置、Tu−Bは超音波探触子によるBゲート計
測値、Tu−Fは超音波探触子によるFゲート計測値、
Teは渦流センサにより計測された被覆膜の厚さ(渦流
センサと鋼板表面までのギャップ)を示す。
2参照)は、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)
や光磁気ディスク(MO)等の記憶媒体を介して診断セ
ンターBに持ち込まれても良いし、図1に示す実施形態
のように第1の通信手段となるLAN(Local Area Net
work)や無線、或いはインターネットや電話回線、専用
回線や通信衛星等を利用した空中電波による通信網等を
介してパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と
いう)やインターネットが利用可能な携帯電話機や携帯
通信端末機等により診断センターBに通信しても良い。
測定の最中、若しくは測定完了後に測定器と一体型のパ
ソコン或いは測定器とは別体のパソコンを介して記憶部
3に記憶した計測データを診断センターB側の診断サー
バ9へ送信出来るようになっている。
中、または計測終了後にPCユニット11から携帯電話等
の通信手段を用いて、測定完了した計測データを遠隔地
にある診断センターBにデータ通信する。その際、計測
データ及び写真等の現場測定データは既存の圧縮技術等
を利用して診断センターBに設けられた診断サーバ9に
送信される。
トワーク接続されたコンピュータを利用して診断サーバ
9で受信した計測データを該診断サーバ9に蓄積した腐
食データベース13を利用して、該診断サーバ9にネット
ワーク接続された解析PC12に装備されるフィルター部
5と腐食解析部6により、各タンク4の鋼板の板厚及び
腐食の状況を遠隔地にて解析診断することが出来る(図
3参照)。
すように、板厚測定手段1の記憶部3に記憶された計測
データから正当な測定値とは判断出来ないノイズデータ
を除去するためのフィルター部5と、フィルター部5に
よりノイズデータを除去した計測データにより正当と判
断出来る板厚データを作成し、該板厚データに基づいて
タンク4の鋼板の腐食の状態を解析する腐食解析部6
と、図9に示す板厚表示プログラム14を装備した板厚表
示部7が設けられた解析PC(パーソナルコンピュー
タ)12が装備されており、腐食解析部6により解析され
たタンク4の鋼板の腐食の状態に基づいて腐食の程度、
概ねの腐食要因、鋼板の推定寿命、鋼板の補修条件等を
特定することが出来るようになっている。
定されたタンク4の鋼板の計測データのうち設計上考え
られない特異値をノイズデータとして除去し、更にノイ
ズデータを除去した計測データの相互の相関関係により
鋼板と被覆膜との音速比を求め、該音速比とノイズデー
タを除去した計測データから正当と判断出来る計測デー
タを板厚データとして再編成するものである。
は各種計測データの特異値を検出し、ノイズカットまた
はデータの補完を実施する。例えば、被覆膜上からの板
厚測定において、超音波探触子と渦流センサにより計測
されたデータでは連続板厚測定装置においてタンク4の
鋼板の表面状態、或いは鋼板中の介在物が影響して、正
当な板厚とは判断出来ない計測値が記録される場合があ
る。
ンク4鋼板の表面状態に影響するノイズデータをカット
する仕組みについて以下に説明する。例えば、被覆膜厚
さ測定値Teに対して計測データの度数分布aを計算す
る。次に、求めた被覆膜厚さ測定値の度数分布aに対し
て、その度数分布aから外れる被覆膜の厚さの値を記録
した位置について、設計上、実際に考えられない計測値
と判定し、所定の閾値bを区切りにして関係する位置の
板厚データを削除、不採用とする(図4参照)。
在物等のノイズデータのカット処理について詳細に説明
する。超音波にて鋼板厚さの連続板厚測定を行う場合、
特に鋼材中にラミネーション若しくはスラグの巻き込み
等の介在物が存在する場合、本来の測定では鋼材の端部
からのエコーを捕らえたいにも関わらず、それ等介在物
により反射して帰るエコーを検出することがある。
ていなくても、介在物のある測定位置では、真の板厚よ
りも急激に薄く測定してしまうことがある。従って、板
厚測定においては、このような介在物により、測定値が
変化する場所のデータについては、それは真の板厚と呼
べないためにノイズとしてカットすべきである。
より連続してサンプリングされる計測データにおいて、
計測データの絶対値の挙動を連続面で監視する挙動解析
と、鋼板の広範囲な面積に対して取得した計測データの
測定板厚に対するデータの度数分布とを併用解析するこ
とにより鋼材中の介在物等による計測ノイズをカットす
ることが出来る。
ノイズのカットは以下に示す、式の指標を用いて自
動的におこなうことが出来る。尚、Lは連続サンプリン
グで得られる鋼板厚さの離散データにおける変動の監視
範囲[mm]、Tは鋼材の設計板厚[mm]、Mは判定板厚
[mm]、α及びβは任意の定数である。
ける変動の監視範囲であり、図7に示すように、連続し
てサンプリングされた鋼板厚さのデータにおいて、判定
しようとする現時点の鋼板厚さの計測値t(i)と1つ
前にサンプリングされた鋼板厚さの計測値t(i−1)
の絶対値の変化の許容範囲を示す。
幅t(i)−t(i−1)がL以上で急変して記録され
た計測値t(i)について、ノイズカットの第1の権利
を与えるものである。
サンプリングデータについて、ノイズカットをすべきか
否かのフラグ判定をおこなうための監視範囲Lを決定す
る。式中のαは対象タンクの測定結果により、決定さ
れるのが望ましい。
板厚Mは任意に定めることが出来るが、判定しようとす
るデータを含む1枚の鋼板の測定結果より、決定される
のが望ましい。
る現時点の鋼板厚さの計測値t(i)が1つ前にサンプ
リングされた鋼板厚さの計測値t(i−1)より監視範
囲L以上、板厚方向で減少し、且つ、現時点の鋼板厚さ
の計測値t(i)が判定板厚Mより小さければ、その計
測値はノイズの疑いがあると判定されてノイズカットの
フラグが発火する。
状態で判定しようとする現時点の鋼板厚さの計測値t
(i)の次にサンプリングされた鋼板厚さの計測値t
(i+1)が現時点の鋼板厚さの計測値t(i)よりも
監視範囲L以上、板厚方向に大きくなった場合で、且つ
鋼板厚さの計測値t(i+1)が判定板厚Mよりも大き
い場合、鋼板厚さの計測値t(i)はノイズとしてカッ
ト出来る第2の権利を取得する。
定めるとしたが、その具体的な定め方については、通
常、このような判定レベルは測定中、若しくは測定して
いる検査員の感覚では一意に決めにくい。しかしなが
ら、フィルター部5におけるノイズカットは測定の事後
に行われるものであり、計測した鋼板の広い範囲におけ
る厚さの計測値の度数分布が分かれば、監視範囲Lと判
定板厚Mのような閾値を比較的容易に決めることが可能
である。
た場合の度数分布を示したものである。例えば、図6の
Cに示すように測定した板厚に対して分布の山が3つの
成分に分かれている。これは、測定データ中に介在物や
ラミネーションが存在した場合に多い分布図である。
介在物やラミネーションの疑いのある計測値の分布と推
測出来る。但し、疑いがあるというだけで実際には分布
特性だけでは2つの分布に表されたデータの全てが介在
物やラミネーションであるか否かは判定出来ない。本当
に鋼板が腐食して板厚値が減少して得られたデータであ
る可能性もあり得るからである。
析することにより、疑わしき板厚値のデータ集団と、そ
うでない板厚値のデータ集団の範囲が分かることより、
この場合、図6のCに示す一番右側の分布(第1主成分
と考えられる)の板厚最小値もしくは、その信頼区間の
再下限(例えば、第1主成分と考えられる分布の厚さの
平均値−3σ)を判定板厚Mに、また、監視範囲Lは、
例えば変動幅t(i)−t(i−1)等の度数分布を求
め、その度数分布の3σを監視範囲Lに設定して挙動解
析を行えば良い。尚、σは該度数分布の標準偏差を表
す。
の介在物等によるノイズカットは、前述した鋼板厚さの
サンプリング計測値の絶対値の挙動を鋼板の広範囲な面
積に対して取得した計測値の度数分布より得られた閾値
により監視して与えられる第1及び第2の権利を共に満
足した計測値について、それをノイズと判断することが
可能で、それがノイズデータと判断され、該ノイズデー
タの削除がなされるものである。
度や鋼板の表面状態が影響して鋼板からの反射エコーの
絶対値が低下することがあるため、図8に示すように、
検出ゲートを予め複数(本実施形態ではBゲート、Fゲ
ートの2種類)設けて反射エコーを監視する工夫がなさ
れている。
トを複数設定し、仮にエコーレベルが低下して、高い側
のゲートに計測データが得られない場合や高い側と低い
側の両者共に計測データが得られない場合があるが、フ
ィルター部5では同測定位置におけるこれ等複数の検出
ゲートへの反射エコーのヒット状況(ON/OFF状
況)と検出距離の絶対値を保持し、判定することによ
り、何れか一方のデータが欠けても、もう一方のデータ
で補完する。これらの自動作業により、正式な板厚デー
タマトリックスを再編する。
る。例えば、図8に示すように、低い出力電圧を検出す
るFゲートと、Fゲートの検出電圧よりも高い出力電圧
を検出するBゲートを備えているものとする。
ト及びFゲートの両者で共に同一測定箇所の反射エコー
波形から、それぞれ時間t1、t2で異なる出力電圧を
検出していたものとする。
トで検出した時間t1での出力電圧を図4に示すTu−
Fセルにデータとして格納し、また、高い出力電圧を検
出するBゲートで検出した時間t2での出力電圧を図4
に示すTu−Bセルにデータとして格納する。
Fゲートにて時間t1に出力電圧を検出し、検出電圧の
高い側に備えたBゲートでは出力電圧を検出しない場合
には、時間t1での出力電圧を図4に示すTu−Fセル
にデータとして格納する。
ゲート及び高い側のBゲートで共に時間t2で出力電圧
を検出した場合には、時間t2での出力電圧を図4に示
すTu−Bセル及びTu−Fセルにデータとして格納す
る。
共に出力電圧を検出しない場合には、図4に示すTu−
Bセル及びTu−Fセルにデータとして格納しない。
完方法とは、同一の測定箇所にて、前述したTu−Bセ
ルまたはTu−Fセルに格納したデータにおいて、例え
ば、Bゲート、Fゲート共にデータが存在する場合に
は、Bゲートデータを板厚データとして採用する。
トでデータが得られた場合にはFゲートデータを板厚デ
ータとして採用する。また、Bゲート、Fゲート共にデ
ータが得られない場合には、未測定と判定する。
について詳細に説明する。超音波探触子により得られる
全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)と被覆膜の厚さとの間
には、鋼板と被覆膜との音速比を比例定数とする1次関
数が成立している。
タの相互の相関関係により鋼板と被覆膜との音速比を求
めることが出来、その音速比とノイズデータを除去した
計測データから正当と判断出来る計測データを板厚デー
タとして再編成することが出来る。
設けられている超音波探触子を用いて測定する場合、超
音波は被覆膜と鋼板という音速が異なる2つの材質内を
伝播するため、鋼板の板厚を正確に知るには、超音波探
触子から得られる全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測
定値に対して被覆膜と鋼板の音速の違いを考慮した厚さ
の補正値を求める必要がある。
と、鋼板は圧延して製造されているため、厚さは略一定
と考えられ、被覆膜の厚さが大きい程、全体厚(鋼板の
見かけ上の厚さ)も大きくなると考えられる。従って、
本実施形態で利用される連続板厚測定装置に超音波探触
子と渦流センサから同時に得られた多数の全体厚(鋼板
の見かけ上の厚さ)の測定値と、被覆膜厚さ測定値の間
には正の相関関係が成立すると考えられる。
さ)の測定値と被覆膜厚さ測定値の間に存在する正の相
関関係に基づいて統計的処理を行って被覆膜鋼板の鋼板
部分を伝播する時の超音波の音速と被覆膜鋼板の被覆膜
部分を伝播する時の超音波の音速との音速比を求めるこ
とが出来る。
て、前記相関関係が全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の
測定値と被覆膜厚さ測定値との1次関数の関係であり、
しかも該音速比が該1次関数の比例定数として測定され
た全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測定値と被覆膜厚
さ測定値の関係の全部または一部を用いて最小自乗法に
より一意的に決定されることが好ましい。
板の見かけ上の厚さ)の測定値と被覆膜厚さ測定値は、
測定で得られた全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測定
値と被覆膜厚さ測定値の関係の全部または一部を用いて
行うことが出来る。例えば、測定時の人為的な影響で変
動した測定値、鋼板の腐食が著しい箇所、溶接部分の近
傍等における測定値を除いて最小自乗法を適用すること
でより信頼性の高い音速比を決定することが出来る。
いて、前記厚さの補正値を被覆膜厚さ測定値と音速比の
積で計算することが出来る。
測定値と被覆膜厚さ測定値の間の関係が1次関数の関係
であるため、厚さの補正値は1次関数の比例定数である
音速比と被覆膜厚さ測定値の積で求められる。更に前述
したように、全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測定値
及び被覆膜の厚さの測定値において、測定値の分布と挙
動を考慮して測定上に現れるノイズや特異値をカットし
たデータを用いることにより、実際に測定して得られた
測定値の特性を反映させて信頼性の高い音速比を求める
ことが可能であり、被覆膜厚さ測定値の積により厚さの
補正値を得ることが出来る。
されるタンク4の底板の全体厚(鋼板の見かけ上の厚
さ)を、超音波探触子と渦流センサを備えた連続板厚測
定装置を用いて測定する場合、連続板厚測定装置に設け
られている超音波探触子による測定では被覆膜表面に接
触させた超音波探触子から発射した超音波が被覆膜を通
過して鋼板底面で反射して、超音波探触子に到達するま
での伝播時間(2t0)が測定される。
測定される。従って、被覆膜の厚さをTe、鋼板厚をT
u、被覆膜中の音速をVc、鋼板中の音速をVsとする
と、以下の式が成立する。
音波探触子では、例えば、鋼板中の音速Vsを定数とし
て全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)を検出しているの
で、上記式にVsを乗じて得られる以下の式の左辺
t0Vsは、超音波探触子により測定されるタンク鋼板
の全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)に相当する。
られる全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測定値と被覆
膜厚さ測定値を対象とすると、鋼板は圧延して製造され
ているため鋼板厚は略一定と考えられるので上記式は
被覆膜の厚さTeが厚くなると、それに従ってタンク4
の底板の全体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)t0Vsが増
加する関係が成立する。
覆膜の厚さと鋼板厚という超音波の音速が異なる2材質
から構成されているため、鋼板中の音速Vsを厚さ測定
における定数とした場合、被覆膜の厚さの寄与は音速比
(Vs/Vc)による修正を受けて(Vs/Vc)×T
eとなるべきである。
と被覆膜の厚さTeとの間には、音速比(Vs/Vc)
を比例定数とする1次関数が成立している。従って、全
体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測定値と被覆膜厚さ測
定値との間に存在する1次関数を基とした相関関係から
最小自乗法により比例定数(音速比;Vs/Vc)を一
意的に決定することが出来る。
定対象としている円筒タンク鋼板の被覆膜部分と鋼材部
分の音速の比となっている。
されずに一般的に成立する関係式であるため上記式の
音速比(Vs/Vc)を比例定数kに置き換えて鋼板厚
Tuを示す以下の式を求めると、任意の点における全
体厚(鋼板の見かけ上の厚さ)の測定値と被覆膜厚さ測
定値から鋼板部分のみの厚さTuを求めることが出来
る。
ルター部5により被覆膜表面の特異な凹凸や鋼材中の介
在物等に起因するノイズデータを除去した計測データに
より正当と判断出来る板厚データを再編成し、板厚測定
手段1により計測した範囲に対して任意の測定範囲また
は単位面積において、前記板厚データを読み込み、板厚
データの度数分布を計算及び表示し、また、鋼板厚さの
最小値や腐食深さの最大値などの標準パラメータ、及び
腐食の発生頻度や変動率等の診断パラメータの数値計算
を行う。
明確に表し、標準パラメータは該当する鋼板の腐食速度
並びにタンクの運転年数を考慮した余寿命等の推定に用
いる。また、診断パラメータは主に板厚分布の形状を数
値評価するものであり、該当する鋼板若しくは任意の測
定範囲にて腐食の形態(例えば、全面腐食か局部腐食
か、若しくは単位距離または単位面積にどの程度の頻度
で腐食が存在するか)についての判定指標とされる。
けて判断することにより、腐食の程度と鋼材の損傷程度
を定量的に特徴付けることが可能である。図11は腐食解
析部6により解析された腐食解析結果の一例を示す。
ば、「標準偏差」とは、単位測定範囲内における鋼板厚
さもしくは腐食深さの偏差である。また、「尖度」とは
単位測定範囲内における腐食の分布形状を表す指標であ
り、概ね計測した腐食深さの極値成分の情報量を表す。
また、「歪度」とは単位測定範囲内における腐食の変動
形状を表す指標であり、概ね計測した腐食深さにおける
平均腐食深さからの歪み度合いを表す。
ける腐食の変動形状を表す指標であり、概ね計測した腐
食深さにおける平均腐食深さからの変動度合いを表す。
また、「腐食頻度」とは本実施形態において連続測定に
より得られる鋼板厚さの離散データを腐食深さの離散デ
ータへ変換し、変換した腐食深さの離散データを測定距
離または測定面積の軸でフーリエ変換したものであり、
単位距離若しくは単位測定面積における腐食の発生頻度
を表す。
おける腐食の平均発生頻度を表す。また、「等価頻度
幅」とは単位測定範囲内における腐食発生頻度の概ねの
安定領域(腐食深さの平均値をその前後でクロスするデ
ータの頻度)を表す。
出現する腐食の極大値の発生頻度を表す。また、「安定
指数」とは単位測定範囲内における断面残肉形状の安定
度を表す。また、「不安定指数」とは単位測定範囲内に
おける断面残肉形状の不安定度を表す。
スポット的に測定した鋼板厚さのデータからでは、鋼板
の設計板厚に対して少ない測定点で得られたデータの最
小値とタンクの運転年数からタンク4の鋼板の代表的な
腐食速度を求め、タンク4の鋼板全体の余寿命をデータ
の最小値をタンク4の運転年数で除して得られる腐食速
度を比例定数とする1次関数による判定をおこなってい
たが、本実施形態では、平面的で連続的に得られた鋼板
の板厚データから腐食解析部6によりタンク4の鋼板の
腐食の状態を前記パラメータで定量化することにより、
鋼板の腐食状況について従来より高精度で現実的な損傷
評価を行うことが出来る。
ク4の設計条件と使用条件や検査条件等を記録した腐食
データベース13に格納された診断パラメータを引用し、
必要最小限の解析をおこなう。また、腐食解析部6で
は、過去の検査事例を基に定期的に多変量解析した多種
多様なタンク4の使用環境と腐食速度との相関係数を計
算して得られた重み係数(タンク4の種類とそれぞれの
使用環境の毎に、腐食の進行速度を複数段階に区別して
整理した最大数を1とした重み係数)を計算し、更に、
腐食解析部6で求めた推定寿命に所定の重みを乗じるこ
とが可能であり、従来よりも高精度で現実的な余寿命推
定を行うことが出来る。
タンク4の製品仕様や設計仕様、更には過去全検査分デ
ータを格納した腐食データベース13から読み出した検査
条件を判定し、解析条件が決定される。仮に全面を検査
した場合は、タンク4全体の板厚の最小値と腐食の発生
位置が明確に分かるので、それら鋼板厚さ及び腐食深さ
の絶対値と腐食位置はタンク4の設計仕様と環境仕様と
共に腐食データベース13に格納、蓄積されることから、
次の機会に実施される多変量解析に常時反映することが
可能である(図3参照)。
部分的にランダムに範囲を指定して検査した場合等はタ
ンク4全体の板厚の最小値が実質的には不明確である。
この場合は部分的に得られた測定範囲における代表的な
最大腐食量(最小板厚値)を利用して、図5に示した解
析診断フロー手順における極値解析を用いてタンク4全
体の最大腐食深さと余寿命の推定値を算出する。
鋼板の腐食の状態、或いはその腐食の程度に基づいて概
ねの腐食要因と鋼板の補修条件、鋼板の推定余寿命を決
定し、更に多変量解析で得られる腐食速度と使用環境の
寄与度(相関係数)により、概ねの改善対策を特定す
る。
とフィルター部5にて再編成された正当と判断出来る板
厚データは第2の通信手段となる通信サーバ15と顧客側
Aのパソコン16との間でインターネットや電話回線等の
通信網を介してファクシミリや電子メール等により顧客
側Aに正式な診断報告書17の形式で通信される。
厚表示部8を有しても良く、該板厚表示部8には図9に
示す板厚表示プログラム14が設けられても良い。この場
合、診断センターBのフィルター部5にて再編成された
正当と判断出来る板厚データをパソコン16上で表示で
き、顧客にて確認が必要とされる測定部位の鋼板厚さの
出力が可能である。
けられており、該板厚表示部8には図8に示す板厚表示
プログラム14が設けられている。そして、図1に示すよ
うに、フィルター部5により再編成した正当と判断出来
る板厚データ及び腐食解析部6により解析されたタンク
4の鋼板の腐食の状態、或いはその腐食の状態に基づい
て特定した診断結果を第3の通信手段となる通信サーバ
15、PCユニット11等を利用してインターネットや電話
回線等の通信網を介して板厚表示部8に通信する。
で受けた計測データを図3に示す板厚データベース9a
に蓄積し、腐食解析部6による解析診断後は第3の通信
手段によりタンク4の検査現場に待機する検査員に対し
てもフィルター部5により再編成した正当と判断出来る
板厚データと診断結果が返信され、検査員は更に詳細な
板厚の確認が可能となる他に、顧客に対して診断結果の
内容を検査工期中に即座に報告することが可能となる。
に、フィルター部5で再編成した正当と判断出来る板厚
データに基づいてタンク4の鋼板の腐食位置を該鋼板の
図面に二次元平面上にマッピングして、例えば、複数色
により階色表示させることが出来る。これにより、腐食
の位置と状況が一目瞭然となる。尚、板厚表示の色分け
と、板厚に対応する色分けレベルは任意に変更可能であ
る。図10はタンク4の底板の腐食状態をマッピングした
一例である。
納されたタンクの検査仕様の一例を示す。図3に示す腐
食データベース13は過去の検査分全て、設計仕様と、環
境仕様に整理されており、タンク4の検査が完了した時
点で、タンク4の解析診断結果と各種パラメータは図3
に示す腐食データベース13に反映され、板厚データベー
ス9aに格納される計測データと共に診断サーバ9に保
管される。
種多様のタンク4の検査実績により蓄積された解析診断
結果の各パラメータと腐食データベース13に格納される
多種多様のタンク4の設計条件と環境条件により行われ
るものであり、そこでは、タンク4の使用環境と腐食速
度との相関係数を計算して得られた重み係数(タンク4
の種類とそれぞれの使用環境の毎に、腐食の進行速度を
複数段階に区別して整理した最大数を1とした重み係
数)が得られ、主に図3に示す腐食解析部6の腐食解析
結果の鋼板の推定寿命に該重み係数を乗じることにより
高精度な余寿命判定を行うことが出来る。
果に基づいて予め設定された鋼板の板厚の基準値、腐食
速度の基準値とを判定し、補修の要否若しくは補修すべ
き位置の判定、或いは鋼板の余寿命と次回の開放検査ま
での周期を主な診断結果として検査現場において短時間
で出力することが出来る。
合したタンク4の鋼板の診断報告書(診断書)を顧客側
Aにファクシミリや電子メール等により通信することが
出来る。
はタンクユーザーである顧客が前記診断結果に基づき、
タンク4の異常箇所または範囲の補修の要否を判定し、
タンクユーザーもしくはタンクユーザーが雇用する工事
業者は指示された位置の補修を実施し、検査と補修の合
格をもって、タンクユーザーはタンク4の通常の運転を
再開する。
検査結果の早期の解析と報告、補修の意思決定にスピー
ドが要求されるため、本発明に係るタンク鋼板の腐食診
断システムを利用することで検査工期を短縮し、タンク
休止による損失を最小限に抑えることが出来る。
量、情報量が増え、検査の信頼性は向上する反面、現地
で計測しながら膨大なデータを処理、解析するのは診断
センターBに装備する各種のデータベースや解析システ
ムを持ち込めば不可能ではないが、現実的な作業性を考
慮すると、タンク4内での計測作業と解析作業とを同じ
作業者が同時に行うには作業環境等を考慮すると効率が
悪く、適当でない。
地の診断センターBに送信することにより現地の板厚測
定作業と並行して遠隔地にて解析作業を行うことが出来
る。現地及び診断センターB間では計測データは、例え
ば、Zip、Lzh等の概知のデータ圧縮技術と電話回
線やインターネット等を利用して通信される。
診断をおこなうことにより、正当と判断出来る板厚デー
タ及びその診断結果を顧客側Aに返信する。顧客側Aに
て検査員もしくはタンクユーザーは的確な検査結果と診
断結果を検査工期内にて即日受けることが可能でありる
ことから、検査員の工数を削減して且つ検査期間を短縮
することが出来、タンク4の開放検査による休止期間が
飛躍的に短縮出来る。
で解析不可能な膨大な量の計測データを遠隔地にある診
断センターBの腐食データベース13、腐食解析部6に装
備される各種データ処理システムを利用することによっ
て、その診断結果を即時に入手することが可能となる。
そして、従来以上の高精度で迅速なタンク4の鋼板の診
断サービスを提供することが出来る。
段1を利用した場合、現地に派遣される検査員は計測業
務と報告業務のみを実施すればよく、高度な腐食の専門
技術者やタンク専門技術者を現地に必要としない。従っ
て、遠隔地にある診断センターには少人数のタンク専門
技術者が待機していれば、国内外を問わず、同時に複数
の現場で検査を実施しても診断対応可能で、タンク専門
技術者の人数的な制限は大きく緩和される。
の屋外のタンク4では、腐食形態や腐食進展(腐食速
度)の特徴がそれらの使用条件や設置環境の条件により
様々であり、検査で得られた板厚のデータの最小値のみ
では鋼板の余寿命推定が容易でない。
ータベース13を装備することにより、タンク4の材質、
使用年数、設置場所、設置環境等の多くの関係パラメー
タと併せて多変量解析し、多変量解析結果を、板厚の検
査結果に反映させることにより、タンク4の鋼板のより
最適な診断結果とより的確な補修提案及び設備の改善提
案を客先に提供可能となる。
は、通常タンクの専門技術者によってシステム運用され
るが、それらの解析手順は完全に自動化されてもよい。
この場合、システムは完全なエキスパートシステムとな
り、タンク専門技術者のような高度な技術をもつ人材は
本実施形態の検査サービス作業に必ずしも必要を求めら
れない。
するので、遠隔地にある診断センターに設けられた腐食
診断システムを現場から利用することで、従来、タンク
検査の現場では解析不可能であった診断を短時間で解析
診断して診断結果を早期に報告することが出来るタンク
鋼板の腐食診断システムを提供することが出来る。
データから正当な測定値とは判断出来ないノイズデータ
をフィルター部により除去して正当と判断出来る板厚デ
ータを作成し、その板厚データに基づいて腐食解析部が
タンク鋼板の腐食による損傷状態を解析し、その腐食の
状態に基づく概ねの腐食要因と補修条件を特定すること
が出来る。
データを第1の通信手段により診断センターに通信し、
診断センターでは、その計測データから正当な測定値と
は判断出来ないノイズデータをフィルター部により除去
して正当と判断出来る板厚データを作成し、その板厚デ
ータに基づいて腐食解析部がタンク鋼板の腐食の状態を
解析し、その腐食の状態に基づいて概ねの腐食要因と補
修条件を特定し、第2の通信手段によりタンク鋼板の腐
食の状態、或いはその診断結果を顧客に通信することが
出来る。
を装備した板厚表示部を有し、フィルター部により再編
成した正当と判断出来る板厚データを該板厚表示部に通
信する第3の通信手段を有する場合には、診断センター
で作成された正当と判断出来る板厚データを第3の通信
手段により現場の板厚測定手段に設けられた板厚表示部
に通信し、現場において検査員がタンク鋼板の板厚状態
をより詳細に確認出来、必要箇所は即日、より詳細に検
査することが出来る他、検査工期中にて診断結果を客先
に報告、的確な補修提案が可能となる。
実施形態の構成を示すブロック図である。
示す図である。
解析部の構成を示す図である。
ータを除去する様子を示す図である。
合の度数分布を示す図である。
る。
波形の例を示す図である。
トである。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 タンク鋼板の板厚を測定する計測部と、
該計測部により測定された計測データを記憶する記憶部
とを有する板厚測定手段と、 前記記憶部に記憶された前記計測データを診断センター
に通信する第1の通信手段と、 前記第1の通信手段により通信された前記計測データか
ら正当な測定値とは判断できないノイズデータを除去す
るフィルター部と、 前記フィルター部によりノイズデータを除去した計測デ
ータにより、正当と判断出来る板厚データを作成し、前
記板厚データに基づいてタンク鋼板の腐食の状態を解析
する腐食解析部と、 前記腐食解析部により解析されたタンク鋼板の腐食の状
態、或いはその腐食の状態に基づいて特定した診断結果
を顧客に通信する第2の通信手段と、 を有することを特徴とするタンク鋼板の腐食診断システ
ム。 - 【請求項2】 前記板厚測定手段は、板厚表示プログラ
ムを装備した板厚表示部を有し、前記フィルター部によ
り再編成した正当と判断出来る板厚データと、前記腐食
解析部により解析されたタンク鋼板の腐食の状態、或い
はその腐食の状態に基づいて特定した診断結果とを該板
厚表示部に通信する第3の通信手段を有することを特徴
とする請求項1に記載のタンク鋼板の腐食診断システ
ム。 - 【請求項3】 前記計測部は、タンク鋼板の見かけ上の
厚さを測定する超音波探触子と、該タンク鋼板表面を被
覆する被覆膜の厚さを測定する渦流センサとを有し、 タンク鋼板自体の板厚測定は、前記超音波探触子により
測定されたタンク鋼板の見かけ上の厚さと、前記渦流セ
ンサにより測定された被覆膜の厚さを計測データとして
採用したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のタンク鋼板の腐食診断システム。 - 【請求項4】 前記フィルター部は、前記板厚測定手段
により測定されたタンク鋼板の計測データのうち設計上
考えられない特異値をノイズデータとして除去し、更に
ノイズデータを除去した計測データの相互の相関関係に
より鋼板と被覆膜との音速比を求め、該音速比とノイズ
データを除去した計測データから正当と判断出来る計測
データから板厚データを再編成することを特徴とする請
求項1〜3のいずれか1項に記載のタンク鋼板の腐食診
断システム。
Priority Applications (1)
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JP2001025195A JP2002228575A (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | タンク鋼板の腐食診断システム |
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Publications (1)
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