JP2002228541A - 振動台及びその制御装置並びに制御方法 - Google Patents

振動台及びその制御装置並びに制御方法

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JP2002228541A JP2001025640A JP2001025640A JP2002228541A JP 2002228541 A JP2002228541 A JP 2002228541A JP 2001025640 A JP2001025640 A JP 2001025640A JP 2001025640 A JP2001025640 A JP 2001025640A JP 2002228541 A JP2002228541 A JP 2002228541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動台において、目標の振動台伝達特性に対す
る振動台側の影響をオフラインで補償する共に、振動台
伝達特性の変動をオンラインで補償し、高精度かつ高速
に振動台特性を補償すること。 【解決手段】目標信号Xをオフラインで補償して入力補
償信号Uを生成するオフライン補償手段108と、入力
補償信号Uをオンラインで補償して加振機102側に出
力する第一の適応フィルタ2と、目標信号Xをオンライ
ンで補償する第二の適応フィルタ3と、第二の適応フィ
ルタ3から出力される修正信号X'とテーブル101の
出力信号Yに基づいて振動台伝達特性の変動をオンライ
ンで同定し、かつ振動台伝達特性の変動を補償するため
の制御信号ai、bjを第一の適応フィルタ2及び第二の適
応フィルタ3に出力する前記同定手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動台及びその制
御装置並びに制御方法に係わり、特に、加振対象である
供試体や振動台の非線形性を含む振動台伝達特性の変動
をオンラインで補償するための振動台及びその制御装置
並びに制御方法に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動台制御方法では、例えば、
『3次元6自由度振動台のサーボ機構』(機械設計、第
35巻第4号、1991年4月、25頁〜28頁)に開
示されるように、振動台の変位や加速度をフィードバッ
クしていた(以下、従来技術1という)。
【0003】また、特開平10−318879号公報、
特開平11−94689号公報などに開示されるよう
に、外乱オブザーバを用いて外乱を推定し、この外乱を
相殺する補償信号を生成して制御する方法もある(以
下、従来技術2という)。
【0004】さらに、WO97/11344号公報に開
示されるように、供試体反力を計測し、この反力を相殺
する補償信号を生成して制御する方法もある(以下、従
来技術3という)。
【0005】さらに、『電気油圧式地震振動台の波形制
御』(日本機械学会、Dynamics andDesign Conference
'99講演論文集、Vol.B、1999年3月、15頁〜
18頁)に開示されるように、供試体を含む振動台の逆
伝達関数の適応フィルタを作成し、この適応フィルタと
等価なフィルタで振動台への入力信号を補償し、見かけ
上の振動台伝達特性を無負荷のときと等価にする方法も
ある(以下、従来技術4という)。
【0006】さらに、特開平6−195105号公報に
開示されるように、制御対象と調整操作部を合わせた系
の動特性モデルを同定し、参照モデルと同一の伝達特性
を実現するために調整操作部の制御パラメータを決定す
る方法もある(以下、従来技術5という)。
【0007】さらに、『耐震設計と構造動力学』(日本
機械学会編、1985年、267頁〜275頁)に開示
されるように、目標波形に供試体を含む振動台の逆伝達
関数を乗じ、振動台への指令信号を補正するという方法
もある(以下、従来技術6という)。また、『電気油圧
式振動試験機に関する研究(第3報)』(日本機械学会
論文集、第42巻第361号、1976年9月、274
4頁〜2751頁)に開示されるように、供試体のモデ
ルを持った加振機制御回路で供試体反力を補償するとい
う方法もある(以下、従来技術7という)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
1では、供試体の重量がテーブル重量に比べて大きくな
るにつれて補償効果が小さくなる。特に供試体が共振す
る振動数付近で加振する場合の補償効果が小さくなる。
【0009】また、従来技術2では、外乱を推定する際
に正確に同定された振動台モデルを必要とし、必ずしも
容易でなかった。
【0010】さらに、従来技術3では、一般の振動台に
は具備されていない供試体反力を計測する手段が必要と
なっていた。
【0011】さらに、従来技術4では、適応フィルタが
次数の大きなFinite Impulse Response型のフィルタで
あるため、適応に比較的長い時間を要していた。しか
も、振動台制御で一般的に利用される前述の逆伝達関数
補償法で入力信号をオフライン補正した場合には、目標
波形ではなく、補償された信号を実現するように制御さ
れてしまうものであった。
【0012】さらに、従来技術5では、制御対象の遅れ
をも考慮した一定時間にわたって調整操作部の制御パラ
メータを保持し続けねばならず、この時間中に制御対象
の特性が変化する場合には補償できない、ということに
対して配慮されていなかった。
【0013】さらに、従来技術6及び7では、供試体の
特性が、例えば供試体の部材が破断するなどして、加振
中に変化する場合、あるいは供試体の特性に非線形性が
ある場合は必ずしも補償されるものではなかった。
【0014】本発明の目的は、テーブルの運動状態を計
測する計測手段以外の計測手段や供試体モデルや正確な
振動台モデルを必要とすることなく、目標の振動台伝達
特性に対する振動台側の影響をオフラインで補償するこ
とができると共に、振動台伝達特性の変動をオンライン
で補償することができ、これにより高精度かつ高速に振
動台特性を補償することができる振動台及びその制御装
置並びに制御方法を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、第二の制御装置を有
する既存の振動台に第一の制御装置を追加するのみで、
テーブルの運動状態を計測する計測手段以外の計測手段
や供試体モデルや正確な振動台モデルを必要とすること
なく、目標の振動台伝達特性に対する振動台側の影響を
オフラインで補償することができると共に、振動台伝達
特性の変動をオンラインで補償することができ、これに
より高精度かつ高速に振動台特性を補償することができ
る振動台を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の振動台の第1の特徴は、供試体を搭載するた
めのテーブルと、このテーブルを加振する加振手段と、
前記テーブルの運動状態を計測する計測手段と、前記テ
ーブルを加振するための信号を発生する信号発生器と、
前記計測手段の検出信号及び前記信号発生器の信号に基
づいて前記加振手段を制御する制御装置と、を備えた振
動台であって、前記信号発生器は、振動台で実現する目
標信号を発生する目標信号発生手段と、この目標信号発
生手段の目標信号をオフラインで補償して入力補償信号
を生成するオフライン補償手段とを有しており、前記制
御装置は、前記オフライン補償手段から出力される入力
補償信号を同定手段から出力される制御信号に基づいて
オンラインで補償して、指令信号を前記加振手段側に出
力する第一の適応フィルタと、前記目標信号発生手段か
ら出力される目標信号を前記同定手段から出力される制
御信号に基づいてオンラインで補償して、修正信号を出
力する第二の適応フィルタと、この第二の適応フィルタ
から出力された修正信号と前記計測手段で検出した検出
信号に基づいて振動台伝達特性の変動をオンラインで同
定し、かつ振動台伝達特性の変動を補償するための制御
信号を前記第一の適応フィルタ及び前記第二の適応フィ
ルタに出力する前記同定手段とを有している、構成にし
たことにある。
【0017】本発明の振動台の第2の特徴は、供試体を
搭載するためのテーブルと、このテーブルを加振する加
振手段と、前記テーブルの運動状態を計測する計測手段
と、前記テーブルを加振するための信号を発生する信号
発生器と、前記計測手段の検出信号及び前記信号発生器
の信号に基づいて前記加振手段を制御する制御装置と、
を備えた振動台であって、前記信号発生器は、振動台で
実現する目標信号を発生する目標信号発生手段と、この
目標信号発生手段の目標信号をオフラインで補償して入
力補償信号を生成するオフライン補償手段とを有してお
り、前記制御装置は、前記オフライン補償手段から出力
される入力補償信号を同定手段から出力される制御信号
に基づいてオンラインで補償して、指令信号を前記加振
手段側に出力する第一の適応フィルタと、前記目標信号
発生手段から出力される目標信号を前記同定手段から出
力される制御信号に基づいてオンラインで補償して、修
正信号を出力する第二の適応フィルタと、目標の振動台
伝達特性もしくは予め同定された無負荷状態の振動台伝
達特性を有して前記第二の適応フィルタから出力される
修正信号に対する目標の振動台出力信号を生成する参照
信号生成手段と、この参照信号生成手段で生成された目
標の振動台出力信号と前記計測手段で検出した検出信号
とに基づいて振動台伝達特性の変動をオンラインで同定
し、かつ振動台伝達特性の変動を補償するための制御信
号を前記第一の適応フィルタ及び前記第二の適応フィル
タに出力する前記同定手段とを有している、構成にした
ことにある。
【0018】そして、特に好ましくは、前記第一の適応
フィルタの特性と前記第二の適応フィルタの特性を同一
にすると共に、この両適応フィルタの特性を振動台伝達
特性の変動の逆特性とするための制御信号を出力する前
記同定手段としている、構成にしたことにある。
【0019】さらに好ましくは、前記同定手段への2つ
への入力信号それぞれに作用する同じ特性のローパスフ
ィルタもしくはバンドパスフィルタを有している、構成
にしたことにある。
【0020】本発明の振動台の第3の特徴は、供試体を
搭載するためのテーブルと、このテーブルを加振する加
振手段と、前記テーブルの運動状態を計測する計測手段
と、前記テーブルを加振するための信号を発生する信号
発生器と、前記計測手段の検出信号及び前記信号発生器
の信号に基づいて前記加振手段を制御する制御装置と、
を備えた振動台であって、前記信号発生器は、振動台で
実現する目標信号を発生する目標信号発生手段と、この
目標信号発生手段の目標信号をオフラインで補償して入
力補償信号を生成するオフライン補償手段とを有してお
り、前記制御装置は、前記目標信号発生手段から出力さ
れる目標信号及び前記計測手段の検出信号に基づいて前
記入力補償手段から出力される入力補償信号の補償を行
う第一の制御装置と、この第一の制御装置から出力され
る指令信号を前記計測手段の検出信号に基づいて補償す
る第二の制御装置とを有し、前記第一の制御装置は、前
記オフライン補償手段から出力される入力補償信号を同
定手段から出力される制御信号に基づいてオンラインで
補償して、指令信号を前記第二の制御装置に出力する第
一の適応フィルタと、前記目標信号発生手段から出力さ
れる目標信号を前記同定手段から出力される制御信号に
基づいてオンラインで補償して、修正信号を出力する第
二の適応フィルタと、この第二の適応フィルタから出力
された修正信号と前記計測手段で検出した検出信号に基
づいて振動台伝達特性の変動をオンラインで同定し、か
つ振動台伝達特性の変動を補償するための制御信号を前
記第一の適応フィルタ及び前記第二の適応フィルタに出
力する前記同定手段とを有している、構成にしたことに
ある。
【0021】前記目的を達成するための本発明の振動台
の制御装置の特徴は、信号発生器から出力されるテーブ
ル加振用の信号と供試体を搭載するためのテーブルの運
動状態を計測する計測手段の検出信号とに基づいて、前
記テーブルを加振する加振手段を制御する振動台の制御
装置であって、前記信号発生器のオフライン補償手段か
ら出力される入力補償信号を同定手段から出力される制
御信号に基づいてオンラインで補償して、指令信号を前
記加振手段側に出力する第一の適応フィルタと、前記信
号発生器の目標信号発生手段から出力される目標信号を
前記同定手段から出力される制御信号に基づいてオンラ
インで補償して、修正信号を出力する第二の適応フィル
タと、この第二の適応フィルタから出力された修正信号
と前記計測手段で検出した検出信号に基づいて振動台伝
達特性の変動をオンラインで同定し、かつ振動台伝達特
性の変動を補償するための制御信号を前記第一の適応フ
ィルタ及び前記第二の適応フィルタに出力する前記同定
手段とを有している、構成にしたことにある。
【0022】前記目的を達成するための本発明の振動台
の制御方法の特徴は、供試体を搭載するためのテーブル
と、このテーブルを加振する加振手段と、前記テーブル
の運動状態を計測する計測手段と、前記テーブルを加振
するための信号を発生する信号発生器と、前記計測手段
の検出信号及び前記信号発生器の信号に基づいて前記加
振手段を制御する制御装置とを備えた振動台の制御方法
であって、前記信号発生器の目標信号発生手段で振動台
で実現する目標信号を発生し、前記信号発生器のオフラ
イン補償手段で前記目標信号発生手段の目標信号をオフ
ラインで補償して入力補償信号を発生し、前記制御装置
の第一の適応フィルタで、前記オフライン補償手段から
出力される入力補償信号を同定手段から出力される制御
信号に基づいてオンラインで補償して、指令信号を前記
加振手段側に出力し、前記制御装置の第二の適応フィル
タで、前記目標信号発生手段から出力される目標信号を
前記同定手段から出力される制御信号に基づいてオンラ
インで補償して、修正信号を同定手段側に出力し、前記
制御装置の同定手段で、前記第二の適応フィルタから出
力された修正信号と前記計測手段で検出した検出信号に
基づいて振動台伝達特性の変動をオンラインで同定し、
かつ振動台伝達特性の変動を補償するための制御信号を
前記第一の適応フィルタ及び前記第二の適応フィルタに
出力する構成にしたことにある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の振動台の一実施例
を図を参照しながら説明する。
【0024】まず、振動台の全体構成を図2を参照しな
がら説明する。図2は本発明の振動台の構成図である。
【0025】振動台100は、供試体106を搭載する
ためのテーブル101と、このテーブル101を加振す
る加振手段を構成する加振機102と、テーブル101
の運動状態を計測する計測手段を構成する加速度計測手
段104と、テーブル101を加振するための信号を発
生する信号発生器1と、加速度計測手段104の検出信
号及び信号発生器1の信号に基づいて加振機102を制
御する制御装置110とを備えている。
【0026】即ち、テーブル101は軸受105を介し
て基礎107上に加振可能に支持されている。ただし、
軸受105は振動台の構成によっては必ずしも必要とは
限らない。また、テーブル101は同じく基礎107上
に設置されている加振機102のピストン102aに連
結されている。また、テーブル101の上面には加速度
計測手段104が設置されている。加振機102は、目
標加速度波形Xを再現するように、少なくとも加速度計
測手段104で計測した実現加速度波形Yがフィードバ
ックされる制御装置110によって制御される。テーブ
ル101上には試験対象である供試体106が設置され
る。
【0027】さらには、信号発生器1は、振動台で実現
する目標信号である目標加速度波形Xを発生する目標信
号発生手段109と、この目標信号発生手段109の目
標加速度波形Xをオフラインで補償して入力補償信号で
ある入力補償加速度波形Uを発生するオフライン補償手
段108とを有している。
【0028】次に、本発明の振動台100の制御装置1
10、特に第二の制御装置103を主体に図3を参照し
ながら説明する。図3は本発明の振動台における制御装
置の特に第二の制御装置を詳細に示す制御ブロック図で
ある。
【0029】図3において、信号発生器1の目標信号発
生手段109で発生される地震加速度などの目標加速度
波形Xは、例えば、試加振の結果に応じて供試体106
を含む振動台の伝達特性の逆伝達関数Hの特性を持つオ
フライン補償手段108で入力補償加速度波形Uにオフ
ライン補正され、制御装置110の第一の制御装置11
1に入力される。この第一の制御装置111で入力補償
加速度波形Uが指令加速度波形U'に補正され、この補
正された指令加速度波形U'が加振機102の制御装置
103に入力される。
【0030】そして、加速度計測手段104で計測した
テーブル101の実現加速度波形Yを含むフィードバッ
ク信号Zがフィードバックされ、ブロックBで示される
処理を施された後、入力補償加速度波形U'に適当な処
理Pを施された信号と比較され、偏差信号Eを算出す
る。この偏差信号Eに適当な処理Qを施して加振機10
2の駆動信号Cが出力される。加振機102はこの駆動
信号Cに基づいてテーブル駆動力Fを発生させる。ここ
では駆動信号Cからテーブル駆動力Fまでの伝達関数を
Aで表している。その結果、実現加速度波形Yが得られ
る。
【0031】テーブル101や加振機ピストン102a
などの可動部分の質量をMとすると、テーブル駆動力F
から実現加速度波形Yの伝達関数は1/Mとなる。この
とき、供試体106がテーブル101に搭載されている
と、実現加速度波形Yにより供試体106が振動し、テ
ーブル101に供試体106から荷重F'が加わること
になる。ここでは、実現加速度波形Yから荷重F’まで
の伝達関数をTで表す。
【0032】なお、ブロックBを介してフィードバック
されるフィードバック信号Zにはテーブル101や加振
機102の速度や変位などが含まれていてもよい。以下
に示す実施例の説明では、フィードバック信号Zは実現
加速度波形Yだけとして簡略化して説明する。
【0033】オフライン補償手段108の伝達関数H=
1、即ち、オフライン補償を行わない場合であって、供
試体106が搭載されていない無負荷状態のとき、目標
加速度波形Xから実現加速度波形Yまでの伝達関数は次
の式(1)で表される。
【0034】 Y/X=M-1AQP(1+BM-1AQ)-1≡G (1) そして、ブロックB、P、Qは使用周波数範囲でGが1
となるように調整して使用される。ところが、供試体1
06が搭載されている場合には、伝達関数は次の式(2)
のように変化する。
【0035】 Y/X=M-1AQP(1+BM-1AQ-TM-1)-1≡GJ (2) 即ち、伝達関数Tが加わることにより振動台伝達特性が
Jだけ変化し、式(1)の下で調整されたブロックB、
P、Qを用いると波形再現性が低下する。
【0036】そこで、信号発生器1のオフライン補償手
段108における逆伝達関数補償法では、供試体特性が
変動しない条件での加振、例えば目標の加速度よりも小
さい加速度での加振(試加振)を繰り返し行い、供試体
106による振動台伝達特性の変化Jを同定し、オフラ
イン補償手段108の伝達関数HをJ-1としてから、
目標の加速度で加振(本加振)する。
【0037】この方法を用いれば、目標加速度波形Xか
ら実現加速度波形Yまでの伝達関数を次の式(3)とする
ことができる。
【0038】 Y/X=M-1AQP(1+BM-1AQ-TM-1)-1H=GJH=G (3) 即ち、供試体106による振動台伝達特性の変化を補償
でき、波形再現性を維持できる。
【0039】しかしながら、供試体特性の振幅依存性に
起因して伝達関数Tが加振加速度とともに変動したり、
供試体106の破壊に起因して伝達関数Tが時間的に変
化したりするなどにより、伝達関数Tが非線形な場合に
は、この振動台伝達特性の変動を補償できない場合が生
ずる。そこで、本発明では、第一の制御装置111を設
けることにより、このような振動台伝達特性の変動を補
償することができる。その詳細は後述する。
【0040】次に、本発明の振動台100の制御装置1
10、特に第一の制御装置111を主体に図1を参照し
ながら説明する。図1は本発明の振動台における制御装
置の特に第一の制御装置の詳細を示す制御ブロック図で
ある。
【0041】第一の制御装置111は、入力補償加速度
波形Uを補正する第一の適応フィルタ2と、第一の適応
フィルタ2と同一の特性を有して目標加速度波形Xを補
正する第二の適応フィルタ3と、第二の適応フィルタ3
によって補正された信号(修正加速度波形)X'に基づ
いて目標の出力加速度波形Y'を算出する参照信号生成
手段4と、参照信号生成手段4が算出した目標出力加速
度波形Y'に含まれるノイズや直流成分を除去するため
の参照信号フィルタ5と、加速度計測手段104で得ら
れる実現加速度波形Yに含まれるノイズや直流成分を除
去するための出力信号フィルタ6と、参照信号フィルタ
5から出力される参照信号R並びに出力信号フィルタ6
から出力される出力信号Vから供試体106による振動
台伝達特性の変動を同定して第一の適応フィルタ2並び
に第二の適応フィルタ3の制御係数ai、bjを算出する同
定手段7と、を有している。
【0042】この同定手段7で算出された制御係数ai
bj(i=1、…、n、j=0、…、n)は、第一の適応フィルタ
2及び第二の適応フィルタ3に逐次伝達され、両適応フ
ィルタ2、3の特性が逐次変更される。
【0043】第一の適応フィルタ2は、供試体106に
よる振動台伝達特性の変動を補償するものであり、その
機能は例えば次のようにして実現される。信号発生器1
から入力補償加速度波形U[k](kはサンプリング回数)
を受けた第一の適応フィルタ2は、同定手段7より指示
された制御係数ai、bjに応じて、次の式(4)に基づいて
指令加速度波形U'[k]を生成する。 U'[k]=bU[k]+bU[k-1]+…+bnU[k-n]-aU'[k-1]-…-anU'[k-n] ( 4) ただし、制御係数の初期値はb=1、ai=0(i=1、…、
n)、bj=0(j=1、…、n)である。そして、生成された指
令加速度波形U'[k]は第二の制御装置103に入力され
る。
【0044】一方、第二の適応フィルタ3は、指令加速
度波形U'[k]からオフライン補償手段108の影響を受
けていない目標加速度波形Xに、第一の適応フィルタ2
と同一の特性のフィルタを作用させて、修正加速度波形
X'[k]を生成する。その機能は例えば次のようにして実
現される。
【0045】信号発生器1から目標加速度波形X[k]を
受けた第二の適応フィルタ3は、第一の適応フィルタ2
と同一の制御係数ai、bjに応じて、次の式(5)に基づい
て修正加速度波形X'[k]を生成する。 X'[k]=bX[k]+bX[k-1]+…+bnX[k-n]-aX'[k-1]-…-anX'[k-n] ( 5) そして、この生成された修正加速度波形X'[k]は参照信
号生成手段4に入力される。
【0046】参照信号生成手段4は、目標の振動台伝達
特性あるいは予め同定された無負荷状態の振動台伝達特
性を有する振動台モデルが修正加速度波形X'[k]に基づ
いて生成すべき目標の出力加速度波形Y'[k]を算出する
ものであり、例えばその機能は次のようにして実現され
る。
【0047】目標の振動台モデルあるいは予め同定され
た無負荷状態の振動台モデルのシステム行列、制御行
列、出力行列、伝達行列をそれぞれAST、BST、CST
STとおき、状態変数ベクトルをXST[k]とおくと、目
標の出力加速度波形Y'[k]は次の式(6)で得られる。
【0048】
【数1】 このようにして算出された目標の出力加速度波形Y'[k]
は参照信号フィルタ5に入力される。一方、加速度計測
手段104で得られた実現加速度波形Y[k]は出力信号
フィルタ6に入力される。
【0049】参照信号フィルタ5は参照信号生成手段4
で生成された目標出力加速度波形Y'[k]に含まれるノイ
ズや直流成分を除去した参照信号R[k]を生成するため
のものである。一方、出力信号フィルタ6は加速度計測
手段104で得られた実現加速度波形Y[k]に含まれる
ノイズや直流成分を除去した出力信号V[k]を生成する
ためのものである。例えば、両フィルタ5、6はバンド
パスフィルタであって、その機能は次のようにして実現
される。
【0050】バンドパスフィルタのシステム行列、制御
行列、出力行列、伝達行列をそれぞれABP、BBP
BP、DBPとおき、状態変数ベクトルをXBP1[k]、X
BP2[k]とおくと、参照信号R[k]は次の式(7)で得られ
る。
【0051】
【数2】 一方、出力信号V[k]は次の式(8)で得られる。
【0052】
【数3】 そして、これらの参照信号R[k]と出力信号V[k]は同定
手段7に入力される。
【0053】同定手段7は、参照信号R[k]と出力信号
V[k]を比較し、目標の振動台伝達特性あるいは予め同
定した無負荷状態の振動台伝達特性に対する振動台伝達
特性の変動を逐次同定する。そして、同定手段7は、こ
の同定した変動の逆特性を実現する制御係数ai、bjを生
成する。同定手段7の機能は、例えば、次のようにして
実現される。
【0054】参照信号R[k]は、目標加速度波形X[k]に
対し、第二の適応フィルタ3と参照信号生成手段4と参
照信号フィルタ5の影響を受ける。一方、出力信号V
[k]は、オフライン補償手段108と第一の適応フィル
タ2と第二の制御装置103と供試体106を含む振動
台の伝達特性と出力信号フィルタ6の影響を受ける。こ
こで、第一の適応フィルタ2と第二の適応フィルタ3の
伝達特性は同一であり、また、参照信号フィルタ5と出
力信号フィルタ6の伝達特性は同一である。したがっ
て、参照信号R[k]と出力信号V[k]を比較すれば、目標
の振動台伝達特性あるいは予め同定された無負荷状態の
振動台伝達特性とオフライン補償された振動台の伝達特
性との差を得ることができる。つまり、供試体特性の非
線形性などによる振動台伝達特性の変動DJを抽出するこ
とができる。
【0055】この変動DJを参照信号R[k]と出力信号V
[k]とから同定する方法の1つに逐次最小2乗法があ
る。この逐次最小2乗法では、最新の参照信号R[k]と
過去m点の参照信号R[k-i]と出力信号V[k-i]から求ま
る最新の出力信号の推定値V'[k]を次の式(9)で求め
る。 V'[k]=a'0R[k]+a'1R[k-1]+…+a'nR[k-n]-b'V[k-1]-…-b'nV[k-n] ( 9) そして、実際の出力信号V[k]に対する出力信号の推定
値V'[k]の誤差が最小となるような係数a'j、b'iを算出
する。この係数a'j、b'iが同定された変動DJを表すパラ
メータである。
【0056】したがって、この変動DJを補償するための
制御係数ai、bjは次の式(10)で求められる。
【0057】 ai=a'i/a' bi=b'i/a' (10) b=1/a' これらの制御係数ai、bjは第一の適応フィルタ2と第二
の適応フィルタ3に送られ、これら適応フィルタ2、3
の動特性は変動DJを補償するように変更される。
【0058】以上のように、本実施例によれば、目標の
振動台伝達特性に対する無負荷時の振動台伝達特性の誤
差あるいは供試体搭載時に試加振したときの振動台伝達
特性の誤差を観測雑音の影響を受け難い逆伝達関数補償
手段でオフライン補正し、一方、加振中に生じる供試体
106や振動台の非線形性を含む原因による振動台伝達
特性の変動を第一の制御装置111でオンライン補償す
ることができ、これにより高精度かつ高速に前記誤差の
同定並びにこの振動台伝達特性の補償を行うことができ
る。
【0059】また、第一の制御装置111は、既存の第
二の制御装置103を有する振動台に容易に付加するこ
とができる。なお、本発明の第一の制御装置111は第
二の制御装置103と同一の演算装置で実現されても良
い。また、第一の制御装置111は、各構成要素毎に異
なる演算装置で実現されても良く、あるいは、いくつか
の構成要素をまとめて複数の演算装置で実現されても良
い。
【0060】次に、本発明の振動台の制御動作を図4を
参照しながら説明する。図4は本発明の振動台の制御動
作を示すフローチャート図である。
【0061】まず、同定手段7の制御係数をb=1、ai
=0、bi=0に初期化する(200)。次いで、入力補償
加速度波形Uを第一の適応フィルタ2に読み込み(20
1)、目標加速度波形Xを第二の適用フィルタ3に読込
み(202)、実現加速度波形Yを出力信号フィルタ6
に読み込む(203)。
【0062】この入力補償加速度波形Uに基づき、第一
の適応フィルタ2で、指令加速度波形U'を算出する
(204)。
【0063】また、目標加速度波形Xに基づき、第二の
適応フィルタ3で、修正加速度波形X'を算出し、この
修正加速度波形X'を参照信号生成手段4に出力する
(205)する。そして、この修正加速度波形X'に基
づき、参照信号生成手段4で、目標出力加速度波形Y'
を算出し、この目標出力加速度波形Y'を参照信号フィ
ルタ5に出力する(206)。さらに、この目標出力加
速度波形Y'に基づき、参照信号フィルタ5で、参照信
号Rを算出し、この参照信号Rを同定手段7に出力する
(207)。一方、先に読み込まれた実現加速度波形Y
に基づき、出力信号フィルタ6で、出力信号Vを算出
し、この出力信号Vをを同定手段7に出力する(20
8)。
【0064】この出力信号Vと先に算出された参照信号
Rとに基づき、同定手段7は供試体106や振動台の非
線形性を含む原因による振動台伝達特性の変動を同定す
る(209)。さらに、同定手段7は、第一の適応フィ
ルタ2及び第二の適応フィルタ3の制御係数ai、bjを算
出し(210)、この算出した制御係数ai、bjを第一の
適応フィルタ2及び第二の適応フィルタ3へ伝達し(2
11)、第一の適用フィルタ2及び第二の適応フィルタ
3における次回の演算に利用する。最後に、先に第一の
適応フィルタ2で算出した指令加速度波形U'を第二の
制御装置103に出力する(212)。
【0065】以上の動作を繰り返し行い、供試体106
や振動台の非線形性を含む原因による振動台伝達特性の
変動をオンラインで補償する。
【0066】なお、処理の順序はこれに限定されず、等
価な処理が行なえれば順序が入れ替わっても、あるい
は、並列処理されてもよい。また、制御装置111の演
算速度が不十分な場合は、同定手段7における同定演算
を間引いて実施しても良い。
【0067】一般に振動台伝達特性は高次の遅れ系で近
似される。そのため、特に振動台の加振周波数範囲を超
えるような高周波数域における振動台の応答倍率は低下
する。それにもかかわらず、第一の適用フィルタ2のみ
を用いて目標加速度波形の実現を試みると、第一の適応
フィルタ2の特性が不安定となる可能性がある。これに
対して、本実施例では、目標の振動台伝達特性あるいは
予め同定された無負荷状態の振動台伝達特性を有する参
照信号生成手段4で生成した目標出力加速度波形Y'を
用いるので、上述のような現象を回避することができ
る。
【0068】また、繰り返し試加振をして入力補償加速
度波形Uを生成する逆伝達関数補償法に比べて、本加振
の最中に逐次同定して指令加速度波形U'を生成する第
一の制御装置111による制御は、観測雑音による悪影
響を受ける可能性がある。これに対して、本実施例で
は、加振機102や第二の制御装置103の特性の補償
や供試体106の慣性負荷としての振動台伝達特性への
影響の補償をオフライン補償手段108における逆伝達
関数補償で行い、供試体106や振動台の非線形性を含
む原因による振動台伝達特性の変動をオンライン補償を
行うことにより、高速で高い補償効果を得ることができ
る。
【0069】次に、本発明の振動台の補償原理を図5か
ら図8を参照しながら説明する。
【0070】図5に示すような目標の擬似速度応答スペ
クトルとなる最大振幅1000cm/s の目標加速度波形
で、固有値が20Hzであり、加振加速度が200cm/s
で弾性限界となるような1自由度系供試体を加振する
例により説明する。
【0071】まず、第一の制御装置111を利用しない
状態で、実現加速度が200cm/sになるように振幅を
縮小した目標加速度波形で試加振して逆伝達関数補償を
行うと、図6に示すような擬似速度応答スペクトルが得
られる。このとき、供試体106の固有値がある20H
z付近では供試体106がエネルギーを吸収するので、
逆伝達関数補償は20Hz付近の周波数成分が強調され
ている。
【0072】次に、第一の制御装置111を利用しない
まま本加振を行う。つまり、試加振の結果得られた逆伝
達関数補償によって20Hz付近の周波数成分が強調さ
れたままの波形を最大振幅が1000cm/sになるよう
に振幅を5倍にして加振し、目標の擬似速度応答スペク
トルを得ることを目的として本加振を行う。この本加振
で得られる擬似速度応答スペクトルは、図7で明らかな
ように、20Hz付近の応答が過大となってしまう。こ
の現象は、供試体106の塑性変形に起因して供試体1
06の見かけ上の固有値が試加振時の20Hz付近から
移動した結果、供試体106がエネルギー吸収する周波
数成分が移動するために生じる。即ち、20Hz付近の
周波数成分は逆伝達関数補償で強調されているのに対
し、供試体106の塑性変形によるエネルギー吸収が減
るため過大な応答となる。したがって、第一の制御装置
111の制御を利用しない場合、本加振における波形再
現性が低下する。
【0073】これに対して、第一の制御装置111の制
御を利用して本加振を行うと、図8のような擬似速度応
答スペクトルが得られる。この疑似速度応答スペクトル
は、図7と比較して明らかなように、第一の制御装置1
11の制御によって供試体106の見かけ上の固有値の
変動に起因する振動台伝達特性の変動が補償されてい
る。
【0074】第一の制御装置111に用いる参照信号フ
ィルタ5と出力信号フィルタ6は、バンドパスフィルタ
に限定されず、両フィルタ5、6が共にノイズ除去を目
的としたローパスフィルタであってもよい。また、両フ
ィルタ5、6は、その特性が一致していることが好まし
いが、無負荷状態において参照信号と出力信号との差が
十分に小さくなる場合は両フィルタの特性が一致してい
なくてもよい。さらに、両信号の直流成分並びにノイズ
が十分に小さい場合には、両フィルタ5、6が共になく
てもよい。
【0075】また、第一の適応フィルタ2、第二の適応
フィルタ3、参照信号生成手段4、参照信号フィルタ
5、出力信号フィルタ6、及び同定手段7で扱われる信
号は、加速度信号に限定されず、変位信号でもよい。
【0076】さらには、同定手段7では、参照信号に対
する出力信号の伝達特性を算出し、これをカーブフィッ
トさせて伝達関数を算出し、その逆伝達関数のパラメー
タからなる制御係数を第一の適応フィルタ2及び第二の
適応フィルタ3に送り、第一の適応フィルタ2及び第二
の適応フィルタ3では、この制御係数に応じて信号を補
正するようにしてもよい。
【0077】また、オフライン補償手段の伝達特性をH
=1、即ち、逆伝達関数補償を行わなくてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
テーブルの運動状態を計測する計測手段以外の計測手段
や供試体モデルや正確な振動台モデルを必要とすること
なく、目標の振動台伝達特性に対する振動台側の影響を
オフラインで補償することができると共に、振動台伝達
特性の変動をオンラインで補償することができ、これに
より高精度かつ高速に振動台特性を補償することができ
る振動台及びその制御装置並びに制御方法を得ることが
できる。
【0079】また、本発明によれば、第二の制御装置を
有する既存の振動台に第一の制御装置を追加するのみ
で、テーブルの運動状態を計測する計測手段以外の計測
手段や供試体モデルや正確な振動台モデルを必要とする
ことなく、目標の振動台伝達特性に対する振動台側の影
響をオフラインで補償することができると共に、振動台
伝達特性の変動をオンラインで補償することができ、こ
れにより高精度かつ高速に振動台特性を補償することが
できる振動台を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動台における制御装置の特に第一の
制御装置の詳細を示す制御ブロック図である。
【図2】本発明の振動台の構成図である。
【図3】本発明の振動台における制御装置の特に第二の
制御装置を詳細に示す制御ブロック図である。
【図4】本発明の振動台の制御動作を示すフローチャー
ト図である。
【図5】振動台における目標の擬似速度応答スペクトル
の一例を示す図である。
【図6】振動台の第一の制御装置を利用しない状態で試
加振した結果の擬似速度応答スペクトルの一例を示す図
である。
【図7】振動台の第一の制御装置を利用しない状態で本
加振した結果の擬似速度応答スペクトルの一例を示す図
である。
【図8】振動台の第一の制御装置を利用して本加振した
結果の擬似速度応答スペクトルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…信号発生器、2…第一の適応フィルタ、3…第二の
適応フィルタ、4…参照信号生成手段、5…参照信号フ
ィルタ、6…出力信号フィルタ、7…同定手段、101
…テーブル、102…加振機、102a…加振機ピスト
ン、103…第二の振動台制御装置、104…加速度計
測手段、105…軸受、106…供試体、107…基
礎、108…オフライン補償手段、109…目標信号発
生手段、110…制御装置、111…第一の制御装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供試体を搭載するためのテーブルと、この
    テーブルを加振する加振手段と、前記テーブルの運動状
    態を計測する計測手段と、前記テーブルを加振するため
    の信号を発生する信号発生器と、前記計測手段の検出信
    号及び前記信号発生器の信号に基づいて前記加振手段を
    制御する制御装置と、を備えた振動台であって、 前記信号発生器は、振動台で実現する目標信号を発生す
    る目標信号発生手段と、この目標信号発生手段の目標信
    号をオフラインで補償して入力補償信号を生成するオフ
    ライン補償手段とを有しており、 前記制御装置は、前記オフライン補償手段から出力され
    る入力補償信号を同定手段から出力される制御信号に基
    づいてオンラインで補償して、指令信号を前記加振手段
    側に出力する第一の適応フィルタと、前記目標信号発生
    手段から出力される目標信号を前記同定手段から出力さ
    れる制御信号に基づいてオンラインで補償して、修正信
    号を出力する第二の適応フィルタと、この第二の適応フ
    ィルタから出力される修正信号と前記計測手段で検出し
    た検出信号に基づいて振動台伝達特性の変動をオンライ
    ンで同定し、かつ振動台伝達特性の変動を補償するため
    の制御信号を前記第一の適応フィルタ及び前記第二の適
    応フィルタに出力する前記同定手段とを有していること
    を特徴とする振動台。
  2. 【請求項2】供試体を搭載するためのテーブルと、この
    テーブルを加振する加振手段と、前記テーブルの運動状
    態を計測する計測手段と、前記テーブルを加振するため
    の信号を発生する信号発生器と、前記計測手段の検出信
    号及び前記信号発生器の信号に基づいて前記加振手段を
    制御する制御装置と、を備えた振動台であって、 前記信号発生器は、振動台で実現する目標信号を発生す
    る目標信号発生手段と、この目標信号発生手段の目標信
    号をオフラインで補償して入力補償信号を生成するオフ
    ライン補償手段とを有しており、 前記制御装置は、前記オフライン補償手段から出力され
    る入力補償信号を同定手段から出力される制御信号に基
    づいてオンラインで補償して、指令信号を前記加振手段
    側に出力する第一の適応フィルタと、前記目標信号発生
    手段から出力される目標信号を前記同定手段から出力さ
    れる制御信号に基づいてオンラインで補償して、修正信
    号を出力する第二の適応フィルタと、目標の振動台伝達
    特性もしくは予め同定された無負荷状態の振動台伝達特
    性を有して前記第二の適応フィルタから出力される修正
    信号に対する目標の振動台出力信号を生成する参照信号
    生成手段と、この参照信号生成手段で生成された目標の
    振動台出力信号と前記計測手段で検出した検出信号とに
    基づいて振動台伝達特性の変動をオンラインで同定し、
    かつ振動台伝達特性の変動を補償するための制御信号を
    前記第一の適応フィルタ及び前記第二の適応フィルタに
    出力する前記同定手段とを有していることを特徴とする
    振動台。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の振動台におい
    て、前記第一の適応フィルタの特性と前記第二の適応フ
    ィルタの特性を同一にすると共に、この両適応フィルタ
    の特性を振動台伝達特性の変動の逆特性とするための制
    御信号を出力する前記同定手段としていることを特徴と
    する振動台。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れかの振動台におい
    て、前記同定手段への2つへの入力信号それぞれに作用
    する同じ特性のローパスフィルタもしくはバンドパスフ
    ィルタを有していることを特徴とする振動台。
  5. 【請求項5】供試体を搭載するためのテーブルと、この
    テーブルを加振する加振手段と、前記テーブルの運動状
    態を計測する計測手段と、前記テーブルを加振するため
    の信号を発生する信号発生器と、前記計測手段の検出信
    号及び前記信号発生器の信号に基づいて前記加振手段を
    制御する制御装置と、を備えた振動台であって、 前記信号発生器は、振動台で実現する目標信号を発生す
    る目標信号発生手段と、この目標信号発生手段の目標信
    号をオフラインで補償して入力補償信号を生成するオフ
    ライン補償手段とを有しており、 前記制御装置は、前記目標信号発生手段から出力される
    目標信号及び前記計測手段の検出信号に基づいて前記入
    力補償手段から出力される入力補償信号の補償を行う第
    一の制御装置と、この第一の制御装置から出力される指
    令信号を前記計測手段の検出信号に基づいて補償する第
    二の制御装置とを有し、 前記第一の制御装置は、前記オフライン補償手段から出
    力される入力補償信号を同定手段から出力される制御信
    号に基づいてオンラインで補償して、指令信号を前記第
    二の制御装置に出力する第一の適応フィルタと、前記目
    標信号発生手段から出力される目標信号を前記同定手段
    から出力される制御信号に基づいてオンラインで補償し
    て、修正信号を出力する第二の適応フィルタと、この第
    二の適応フィルタから出力された修正信号と前記計測手
    段で検出した検出信号に基づいて振動台伝達特性の変動
    をオンラインで同定し、かつ振動台伝達特性の変動を補
    償するための制御信号を前記第一の適応フィルタ及び前
    記第二の適応フィルタに出力する前記同定手段とを有し
    ていることを特徴とする振動台。
  6. 【請求項6】信号発生器から出力されるテーブル加振用
    の信号と供試体を搭載するためのテーブルの運動状態を
    計測する計測手段の検出信号とに基づいて、前記テーブ
    ルを加振する加振手段を制御する振動台の制御装置であ
    って、 前記信号発生器のオフライン補償手段から出力される入
    力補償信号を同定手段から出力される制御信号に基づい
    てオンラインで補償して、指令信号を前記加振手段側に
    出力する第一の適応フィルタと、 前記信号発生器の目標信号発生手段から出力される目標
    信号を前記同定手段から出力される制御信号に基づいて
    オンラインで補償して、修正信号を出力する第二の適応
    フィルタと、 この第二の適応フィルタから出力された修正信号と前記
    計測手段で検出した検出信号に基づいて振動台伝達特性
    の変動をオンラインで同定し、かつ振動台伝達特性の変
    動を補償するための制御信号を前記第一の適応フィルタ
    及び前記第二の適応フィルタに出力する前記同定手段
    と、 を有していることを特徴とする振動台の制御装置。
  7. 【請求項7】供試体を搭載するためのテーブルと、この
    テーブルを加振する加振手段と、前記テーブルの運動状
    態を計測する計測手段と、前記テーブルを加振するため
    の信号を発生する信号発生器と、前記計測手段の検出信
    号及び前記信号発生器の信号に基づいて前記加振手段を
    制御する制御装置とを備えた振動台の制御方法であっ
    て、 前記信号発生器の目標信号発生手段で振動台で実現する
    目標信号を発生し、 前記信号発生器のオフライン補償手段で前記目標信号発
    生手段の目標信号をオフラインで補償して入力補償信号
    を発生し、 前記制御装置の第一の適応フィルタで、前記オフライン
    補償手段から出力される入力補償信号を同定手段から出
    力される制御信号に基づいてオンラインで補償して、指
    令信号を前記加振手段側に出力し、 前記制御装置の第二の適応フィルタで、前記目標信号発
    生手段から出力される目標信号を前記同定手段から出力
    される制御信号に基づいてオンラインで補償して、修正
    信号を同定手段側に出力し、 前記制御装置の同定手段で、前記第二の適応フィルタか
    ら出力された修正信号と前記計測手段で検出した検出信
    号に基づいて振動台伝達特性の変動をオンラインで同定
    し、かつ振動台伝達特性の変動を補償するための制御信
    号を前記第一の適応フィルタ及び前記第二の適応フィル
    タに出力することを特徴とする振動台の制御方法。
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