JP2002228120A - 燃焼プレートおよび該燃焼プレートを持つ表面燃焼バーナ - Google Patents

燃焼プレートおよび該燃焼プレートを持つ表面燃焼バーナ

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JP2002228120A
JP2002228120A JP2001025571A JP2001025571A JP2002228120A JP 2002228120 A JP2002228120 A JP 2002228120A JP 2001025571 A JP2001025571 A JP 2001025571A JP 2001025571 A JP2001025571 A JP 2001025571A JP 2002228120 A JP2002228120 A JP 2002228120A
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combustion
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combustion plate
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JP2001025571A
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English (en)
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Yutaka Yamada
山田  豊
Masanobu Umezawa
正信 梅澤
Hiroshi Fukutomi
宏 福富
Keiji Kobayashi
敬示 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbon Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Nippon Carbon Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆火の発生を大きく抑制することができる、
炭化珪素繊維を燃焼面に持つ表面燃焼バーナ用の燃焼プ
レートを得る。 【解決手段】 燃焼プレート20を、炭化珪素繊維の積
層成形体である第1の層21と、その裏面に積層した炭
化珪素繊維よりも熱伝導率の低い例えばシリカまたはア
ルミナの一方または双方を主成分とするセラミック繊維
からなる第2の層22とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面燃焼方式に用
いられる燃焼プレートおよび該燃焼プレートを持つ表面
燃焼バーナに関する。
【0002】
【従来の技術】表面燃焼方式を採用したバーナは、燃焼
ガスの熱量を輻射へ効率的に変換することができること
から、表面燃焼バーナとして広く用いられている。最も
普及している表面燃焼バーナはシュバンクバーナと呼ば
れており、粘土を焼結した陶器質のセラミックに炎孔を
多数設けて燃焼プレートとしている。この種の燃焼プレ
ートの輻射率は0.3程度と低く、また、炎孔付近が赤
熱しないために、輻射への変換効率はあまり高くない。
【0003】特開平3−28612号公報には、金属繊
維の2層構造をなす複合焼結板であり、表面層はニッケ
ル合金、タングステンなどの高温用金属繊維であり、背
面層はそれらの材料よりも安価なステンレス繊維である
燃焼プレートが記載されている。しかし、ニッケル合
金、タングステンなどの高温用金属繊維も輻射率は0.
6程度と低く、輻射への変換効率は満足したものではな
い。また、製造コストも比較的高価である。
【0004】そこで、輻射率の高い炭化珪素の繊維を集
積し、繊維間で燃焼させることで表面を赤熱させるよう
にした炭化珪素繊維燃焼プレートが知られている(特開
昭52−7037号公報など参照)。この種の燃焼プレ
ートは繊維の積層体であるため、シュバンクバーナの場
合のように赤熱しない炎孔部がなく全表面が赤熱するこ
とに加え、輻射率が0.9以上と高いために同じ表面温
度で輻射される赤外線が大きく、輻射への高い変換効率
が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、前記した炭化珪
素繊維燃焼プレートは、市販の炭化珪素繊維を積層した
ものを加圧成形することにより作られる。その際に、繊
維の積層が一様でないなどの理由から、成形品での間隙
率が不均一となる場合が起こり得る。表面燃焼バーナの
燃焼プレートとして間隙率にバラツキのあるものを用い
ると、炭化珪素は熱伝導率が高いことから、間隙率の相
対的に高い部分の火炎が上流側(混合ガスの流入側)へ
侵食するようになり、この火炎の侵食が進行して燃焼プ
レートの裏面にまで達する場合に、逆火が生じる可能性
がある。そのようなこともあり、従来の炭化珪素繊維を
用いた燃焼プレートでは、長時間にわたる高負荷燃焼を
継続することが困難な場合が生じていた。
【0006】このような逆火現象が生じるのを回避する
ために、間隙率が一定になるように特別の成形手法を施
した炭化珪素繊維同士を接合し保形することが行われる
が、市販の積層繊維ではなく特別の成型加工品を用いる
ことから、高価なものとならざるを得ない。
【0007】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、熱伝導率の高い炭化珪素
繊維を用いた表面燃焼方式用の燃焼プレートでありなが
ら、コストの高騰を招くことなく逆火現象が生じるのを
実質上完全に抑制することのできる燃焼プレートおよび
燃焼プレートを持つ表面燃焼バーナを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による燃焼プレートは、炭化珪素繊維の積層
成形体である第1の層の裏面に、炭化珪素繊維よりも熱
伝導率の低い耐熱性繊維からなる第2の層を積層してな
ることを特徴とする。この燃焼プレートでは、炭化珪素
繊維よりも熱伝導率の低い耐熱性繊維層(第2の層)が
上流側(混合ガスの流入側)に積層されているので、部
分的に高い間隙率の領域が存在するなど何らかの事情で
火炎が炭化珪素繊維の積層成形体(第1の層)の上流側
(混合ガスの流入側)へ侵食する事態が生じても、その
火炎の侵食は、第2の層において抑制され停止する。そ
のために、燃焼プレートの裏面にまで火炎が到達するこ
とはなく、従来の炭化珪素繊維の積層成形体のみで形成
される燃焼プレートの場合と比較して、逆火現象が発生
する可能性は大きく低下する。そのために、長時間にわ
たる高負荷燃焼を安定して行うことが可能となる。
【0009】本発明の燃焼プレートにおいて、第1の層
を構成する炭化珪素繊維の積層成形体は任意のものであ
ってよく、従来市販されている、あるいは従来の表面燃
焼方式用の燃焼プレートに用いられてきた炭化珪素繊維
の積層成形体をそのまま用いることができる。また、燃
焼プレートの厚みは、2つの層の合計厚みが従来の燃焼
プレートの厚み(例えば、3mm程度)と同等であれば
よく、従って、第1の層である炭化珪素繊維の積層成形
体の厚みを、従来のものよりも薄くすることができる。
それにより、材料コストの低減ももたらされる。
【0010】第2の層を構成する、炭化珪素繊維よりも
熱伝導率の低い耐熱性繊維も、所要の耐熱性を有するこ
とを条件に任意のものを用いることができ、シリカ系繊
維、アルミナ系繊維あるいはジルコニア繊維のようなも
のであってよいが、コストの面からシリカまたはアルミ
ナの一方または双方を主成分とするセラミック繊維は望
ましい。上記したシリカまたはアルミナの一方または双
方を主成分とするセラミック繊維は、市販されているよ
うな、単に積層して成形した不織布状のもの、あるい
は、織編物を積層成形したものであってよい。
【0011】なお、前記したように、金属繊維を2層構
造とした燃焼プレートは知られているが、熱伝導率の違
いについての配慮がなく、単に2層とする構成のみで
は、本発明による燃焼プレートのような逆火防止機能を
奏することはできない。また、ステンレスは炭化珪素と
同程度の熱伝導率であり、本発明において第2の層の素
材としてステンレスを用いても逆火防止効果は得られな
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による燃焼プレート
および該燃焼プレートを持つ表面燃焼バーナを実施の形
態に基づき説明する。図1は、本発明による燃焼プレー
ト20を持つ表面燃焼バーナ10の一実施の形態を示す
概略断面図である。表面燃焼バーナ10は、燃焼プレー
ト20を上端に備えた筒体11と、該筒体11の底面に
接続した燃料ガスと空気の混合ガス(予混合気)を供給
する供給管12と、供給管12の上流側に配置した送風
機13とを備えている。供給管12には燃料ガス供給ノ
ズル14が開口しており、そこからの燃料ガスと送風機
13からの空気とが混合して混合ガス(予混合気)とな
り、筒体11内に流入する。筒体11には整流板15が
配置されており、供給管12からの混合ガス流は燃焼プ
レート20に向けた均一流とされる。なお、上記の表面
燃焼バーナ10の構成は、表面燃焼バーナの一例であっ
て、他に多くの形態のものが存在することはいうまでも
ない。整流板15や送風機13を省略することもでき
る。
【0013】燃焼プレート20は、平均繊維径14μm
程度の炭化珪素繊維を加圧成形した第1の層21と、該
炭化珪素繊維よりも熱伝導率の低い耐熱性繊維である平
均繊維径11μm程度のシリカまたはアルミナの一方ま
たは双方を主成分とするセラミック繊維の不織布である
第2の層22とからなる。第1の層21と第2の層22
とは、ニードル処理で一体化されている。不織布に代
え、上記繊維による織編物であってもよい。
【0014】上記の構成である燃焼プレート20を備え
た表面燃焼バーナ10において、混合ガスは整流板15
ガスを通過し、燃焼プレート20の裏面に達し、第2の
層22から第1の層21を通過して第1の層21の表面
で燃焼する。燃焼により第1の層21の表面は全面が赤
熱して、高い輻射への変換効率が得られる。
【0015】第1の層21に部分的に高い間隙率の領域
が存在して、そこから火炎が上流側(混合ガスの流入
側)へ侵食する事態が生じても、その火炎の侵食は、炭
化珪素繊維よりも熱伝導率の低い耐熱性繊維の層である
第2の層22において停止する。そのために、燃焼プレ
ート20の裏面にまで火炎が到達することはなく、逆火
現象の発生は有効に阻止される。
【0016】以下に、本発明者らが行った実験結果を説
明する。第1の層21が1mm厚、第2の層22が2m
m厚の燃焼プレート20を製造した。比較例として、第
1の層21が3mm厚および10mm厚であり、第2の
層22を持たない2つの燃焼プレートC1,C2を製造
した。本発明品である燃焼プレート20と比較品である
燃焼プレートC1,C2について、同じ燃焼条件下(面
負荷600kW/m2)で表面燃焼を行い、逆火現象の
発現具合を調べた。
【0017】比較例品C1の場合、燃焼速度の遅い13
A供給ガスで大気中で燃焼を行っても、数分で逆火が生
じた。比較例品C2の場合でも30分程度で逆火が確認
された。本発明品である燃焼プレート20の場合には、
13A供給ガスで長時間燃焼を行っても逆火しないだけ
でなく、燃焼速度のより速い試験ガス13A−2(燃焼
速度CP=74.3)であっても逆火現象は確認できな
かった。
【0018】上記の実験から、本発明による燃焼プレー
ト20の有効性が確認できる。さらに、同じ厚さの燃焼
プレートを製造する場合であっても、すべてを炭化珪素
繊維により製造したものと比較して、第2の層としてよ
り安価な素材を使用できることから、材料コストを低減
できる効果ももたらされる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、炭化珪素繊維を燃焼面
に持つ表面燃焼バーナ用の燃焼プレートにおいて、逆火
の発生の可能性を大きく抑制することができる。それに
より、本発明による燃焼プレートを持つ表面燃焼バーナ
においては、高負荷燃焼を長時間にわたり安定して行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃焼プレートを持つ表面燃焼バー
ナの一形態を示す断面図。
【符号の説明】
10…表面燃焼バーナ、20…燃焼プレート、21…炭
化珪素繊維である第1の層、22…炭化珪素繊維よりも
熱伝導率の低い耐熱性繊維である第2の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅澤 正信 東京都中央区八丁堀2−6−1 日本カー ボン株式会社内 (72)発明者 福富 宏 東京都中央区八丁堀2−6−1 日本カー ボン株式会社内 (72)発明者 小林 敬示 東京都中央区八丁堀2−6−1 日本カー ボン株式会社内 Fターム(参考) 3K017 BA05 BA07 BB06 BC07 BG03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素繊維の積層成形体である第1の
    層の裏面に、炭化珪素繊維よりも熱伝導率の低い耐熱性
    繊維からなる第2の層を積層してなることを特徴とする
    燃焼プレート。
  2. 【請求項2】 第2の層を形成する炭化珪素繊維よりも
    熱伝導率の低い耐熱性繊維が、シリカまたはアルミナの
    一方または双方を主成分とするセラミック繊維であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃焼プレート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の燃焼プレートを
    燃焼面として持つ表面燃焼バーナ。
JP2001025571A 2001-02-01 2001-02-01 燃焼プレートおよび該燃焼プレートを持つ表面燃焼バーナ Pending JP2002228120A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100837189B1 (ko) 2007-03-28 2008-06-11 방재원 무화염 실리카 매트 제조방법 및 그 무화염 가열장치
KR200468508Y1 (ko) * 2010-06-01 2013-08-16 그린화이어주식회사 예혼합 표면 연소 버너

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