JP2002227620A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

バルブタイミング調整装置

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JP2002227620A JP2001022361A JP2001022361A JP2002227620A JP 2002227620 A JP2002227620 A JP 2002227620A JP 2001022361 A JP2001022361 A JP 2001022361A JP 2001022361 A JP2001022361 A JP 2001022361A JP 2002227620 A JP2002227620 A JP 2002227620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンへの組付の誤差を極力解消し、組付
作業の簡素化したバルブタイミング調整装置を提供す
る。 【解決手段】 ケース15の外周部にはケース15の半
径方向外方に突出する複数の突起部40が等間隔に設け
られている。この突起部40はケース15の半径方向
に、自動組付作業に用いられる自動機のチャックの係合
を許すように構成されており、また当該チャックがバル
ブタイミング調整装置8に向けて前進してきたときにチ
ャックの受け入れを容易にするため、チャック側にテー
パ面40aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関(以
下、エンジンという)の吸排気弁の開閉タイミングを運
転条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバルブタイミング調整装置として
は、例えば特開平9−280020号公報および特開平
11−210422号公報などに開示されている。
【0003】図11は吸気カムシャフトまたは排気カム
シャフトのうち吸気カムシャフトに従来のバルブタイミ
ング調整装置を取り付けたエンジンの要部を示す斜視図
であり、図12は図11に示した従来のバルブタイミン
グ調整装置の内部構造を示す横断面図であり、図13は
図12のA−A線で断面視した縦断面図である。
【0004】図中1はエンジンの出力軸であるクランク
シャフトであり、2は吸気弁3に開閉タイミングを与え
るカム4を一体に備えた吸気カムシャフトであり、5は
排気弁6に開閉タイミングを与えるカム7を一体に備え
た排気カムシャフトであり、8は吸気カムシャフト2の
一端面に固定されたバルブタイミング調整装置であり、
9は排気カムシャフト5の一端面に固定されたスプロケ
ットであり、10はクランクシャフト1の一端面に固定
されたスプロケットであり、11はスプロケット10、
スプロケット9およびバルブタイミング調整装置8の後
述のスプロケットに巻回され図中の時計方向(矢印CW
方向)に回転駆動する無限伝達部材としてのチェーンで
ある。また、吸気カムシャフト2の他端面および排気カ
ムシャフト5の他端面には、両カムシャフトの角度規制
用位置決めスペーサ12が係合可能なスリット2aおよ
び5aが設けられている。
【0005】以下、バルブタイミング調整装置8の内部
構造を説明する。図12および図13において13はチ
ェーン11を介して連結されてクランクシャフト1と同
期回転する第1の回転体である。第1の回転体13は、
クランクシャフト1と一体に回転するスプロケット14
と、内周部から突出して複数の油圧室を構成する複数の
突起形状であるシュー15aを有するケース15と、こ
のケース15のシュー15aにより構成される上記油圧
室を塞ぐカバー16とをボルト等の締結部材17により
一体化してなるものである。
【0006】ケース15の内側には第1の回転体13と
相対回動可能なロータ(第2の回転体)18が配設され
ており、このロータ18は吸気弁3の開閉に関与する吸
気カムシャフト2にワッシャ19を介してボルト等の締
結部材20により一体固定されている。このロータ18
は上記ケース15のシュー15aにより構成される複数
の油圧室を進角油圧室21と遅角油圧室22とに区分す
る複数のベーン18aを有している。なお、上記吸気カ
ムシャフト2内には進角油圧室21への油圧を給排する
第1の油路23と遅角油圧室22への油圧を給排する第
2の油路24が設けられている。
【0007】ケース15のシュー15aの先端部および
ロータ18のベーン18aの先端部には進角油圧室21
と遅角油圧室22との間の油漏洩を防止するシール手段
25がそれぞれ配設されている。このシール手段25は
進角油圧室21または遅角油圧室22の内壁面を摺動す
るシール部材25aとこのシール部材25aを当該内壁
面側に押圧する板ばね25bとから概略構成されてい
る。
【0008】第1の回転体13としてのケース15の1
つのシュー15aには後述のロックピンを収納する収納
孔26が設けられており、この収納孔26には第1の回
転体13と第2の回転体としてのロータ18との相対回
動を規制する略円筒状のロックピン27が配設されてい
る。ロックピン27は、バルブタイミング調整装置8内
に油圧力がないエンジンの始動時に、ロータ18がカム
シャフト7に一体固定されたカム(図示せず)反力によ
り回転方向に振動し、この振動によりロータ18が第1
の回転体13に対し当接および分離を繰り返すことから
生じる打音(異音)の発生を抑制するためのものであ
る。また、ロックピン27は、角度制御困難な低油圧時
に、係合により角度を保持するためのものである。この
ため、ロックピン27は収納孔26内の後方壁とロック
ピン27との間に配設されたコイルばね等の付勢部材2
8により第2の回転体としてのロータ18に向けて常に
付勢されて後述の係合孔内に係合可能である。
【0009】一方、第2の回転体としてのロータ18に
は、第1の回転体13が第2の回転体としてのロータ1
8に対して所定の回転角度位置(最遅角位置)にあると
きにロックピン27の嵌入を受ける位置に係合孔29が
形成されている。
【0010】上記収納孔26を有するシュー15aには
進角油圧室21および遅角油圧室22のうち圧力の高い
方を選択して切り返し、その圧力をロックピン解除用の
油圧室99内に供給してロックピン27による係合孔2
9への係合(以下、ロックという)を解除するロック解
除バルブ30が設けられている。このロック解除バルブ
30は、ロック解除油圧供給路31を経由してロックピ
ン解除用の油圧室99内に連通している。ロック解除バ
ルブ30と進角油圧室21とは進角側圧力分配通路32
により連通しており、ロック解除バルブ30と遅角油圧
室22とは遅角側圧力分配通路33により連通してい
る。
【0011】また、第2の回転体としてのロータ18に
は、吸気カムシャフト2の一端部に設けられバルブタイ
ミング調整装置8と吸気カムシャフト2との相対角度を
規制するノックピン34と係合する凹穴35が形成され
ている。
【0012】次に、バルブタイミング調整装置のエンジ
ンへの組付方法を説明する。まず、吸気カムシャフト2
の一端部にバルブタイミング調整装置8を配設する。こ
のとき、ロックピン27と係合孔29との係合によりバ
ルブタイミング調整装置8の第1の回転体13と第2の
回転体としてのロータ18とを所定の回転角度位置に固
定すると共に、吸気カムシャフト2のノックピン34と
ロータ18の凹穴35との係合により吸気カムシャフト
2とロータ18すなわちバルブタイミング調整装置8と
を所定の回転角度位置に固定する。吸気カムシャフト2
の一端部に対するスプロケット14の固定は、スプロケ
ット14と所定の回転角度位置に固定されたロータ18
を締結部材20により固定することで間接的に行われ
る。
【0013】次に、排気カムシャフト5の一端部にスプ
ロケット9を配設する。このとき、排気カムシャフト5
のノックピン(図示せず)とスプロケット9の凹穴(図
示せず)との係合により排気カムシャフト5とスプロケ
ット9とを所定の回転角度位置に固定する。排気カムシ
ャフト5の一端部にスプロケット9をボルト(図示せ
ず)により固定する。
【0014】次に、図11に示すようにエンジン外部か
らクランクシャフト1に対してクランク固定ピン36を
ねじ込み、このクランク固定ピン36によりクランクシ
ャフト1を所定の回転角度位置に規制する。次に、吸気
カムシャフト2のスリット2aおよび排気カムシャフト
5のスリット5aに角度規制用位置決めスペーサ12を
挿入することで、両カムシャフトを所定の回転角度位置
に規制する。
【0015】次に、クランクシャフト1の一端部に配設
されたスプロケット10、排気カムシャフト5の一端部
に配設されたスプロケット9および吸気カムシャフト2
の一端部に配設されたバルブタイミング調整装置8にお
けるスプロケット14にチェーン11を巻回した後、チ
ェーン11の弛み発生を防止するためにチェーンテンシ
ョナ(図示せず)によりチェーン11に張力を与える。
この状態で、クランクシャフト1の一端部にスプロケッ
ト10をボルト(図示せず)により固定する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のバルブ
タイミング調整装置は上述の構成を有しているので、エ
ンジンへの組付時に、ロックピン27と係合孔29との
間のピンガタおよび吸気カムシャフト2のノックピン3
4とロータ18の凹穴35との間のピンガタと、排気カ
ムシャフト5のノックピン(図示せず)と、スプロケッ
ト9の凹穴(図示せず)との間のピンガタによりエンジ
ンへの組付誤差が生じ、これにより吸気カムシャフト2
に対するギアと排気カムシャフト5に対するギアとのタ
イミングにズレが生じるという課題があった。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、組付誤差を極力解消し、組付作業
の簡素化したバルブタイミング調整装置を得ることを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るバルブタ
イミング調整装置は、内燃機関のクランクシャフトと同
期回転すると共に内側に複数のシューを有する第1の回
転体と、前記内燃機関の吸気カムシャフトまたは排気カ
ムシャフトの端面に固定され前記第1の回転体内に相対
回動可能に配設されると共に外側に複数のベーンを有す
る第2の回転体と、該第2の回転体の複数のベーンと前
記第1の回転体の複数のシューとの間に形成された進角
油圧室および遅角油圧室と、前記第1の回転体に対して
前記第2の回転体を所定の角度でロックするロック部材
とを備えたバルブタイミング調整装置において、前記第
1の回転体または前記第2の回転体の少なくともいずれ
か一方に、前記内燃機関への組付け調整用のチャックに
より保持されるチャック部位を設けたことを特徴とする
ものである。
【0019】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第1の回転体に、該第1の回転体の半径方向にチャ
ックの係合を許すチャック部位を設けたことを特徴とす
るものである。
【0020】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、チャック部位を第1の回転体の外周部に設けたこと
を特徴とするものである。
【0021】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第1の回転体に、カムシャフトの端面側から第1の
回転体の軸線方向に向けてチャックの進入を許すチャッ
ク部位が設けられたことを特徴とするものである。
【0022】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、チャック部位をアクチュエータ組立用のボルトヘッ
ドとしたことを特徴とするものである。
【0023】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第1の回転体の外郭部を多角形状とし、該多角形状
の外郭部をチャック部位としたことを特徴とするもので
ある。
【0024】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第1の回転体の外郭部に、少なくとも1つの平面部
を含むチャック部位が設けたことを特徴とするものであ
る。
【0025】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、チャック部位を第1の回転体または第2の回転体を
回転可能に支持するものとしたことを特徴とするもので
ある。
【0026】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第1の回転体の外郭部に、内燃機関のクランクシャ
フトの回転を伝達する無限伝達部材との接触を避ける逃
げ溝を隔ててチャック部位を設けたことを特徴とするも
のである。
【0027】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、チャック部位を、カムシャフトとの締結のために第
2の回転体に設けられた多角形状の締結用座面としたこ
とを特徴とするものである。
【0028】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第2の回転体に、該第2の回転体の半径方向にチャ
ックの係合を許すチャック部位を設けたことを特徴とす
るものである。
【0029】この発明に係るバルブタイミング調整装置
は、第2の回転体に、カムシャフトの端面側から第2の
回転体の軸線方向に向けてチャックの進入を許すチャッ
ク部位を設けたことを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるバ
ルブタイミング調整装置の内部構成を示す横断面図であ
り、図2は図1のA−A線で断面視した縦断面図であ
り、図3は図1および図2に示したバルブタイミング調
整装置を吸気カムシャフトに組付けたエンジンの要部を
示す正面図である。なお、この実施の形態1の構成要素
のうち、図11から図13に示した従来のバルブタイミ
ング調整装置の構成要素と共通するものについては、同
一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0031】この実施の形態1の特徴は、従来のノック
ピンによる吸気カムシャフト2と第2の回転体としての
ロータ18との位置決め、及び、排気カムシャフト5と
スプロケット9との位置決めを廃止すると共に、ケース
15の外周部(外郭部)にケース15の半径方向外方に
突出する複数(この実施の形態1では6個)の突起部
(チャック部位)40を等間隔に設けた点にある。この
突起部40はケース15の半径方向に、自動組付作業に
用いられる自動機のチャックの係合を許すように構成さ
れており、また当該チャックが図2の左側からバルブタ
イミング調整装置8に向けて前進してきたときにチャッ
クの受け入れを容易にするため、チャック側にテーパ面
40aが形成されている。また、図2に示すように、ケ
ース15の外周部にはスプロケット14と突起部40と
の間にスプロケット14に巻回されるチェーン11と突
起部40との接触を避けるための逃げ溝41が形成され
ている。
【0032】吸気カムシャフト2内には、第1の油路2
3と進角油圧室21とを連通する第1の環状油路42が
形成されており、この第1の環状油路42により吸気カ
ムシャフト2に対してバルブタイミング調整装置8が如
何なる回転角度位置にあっても進角油圧室21に対して
油圧を給排することが可能である。また、ロータ18
と、スプロケット14との勘合部には、第2の油路24
と遅角油圧室22とを連通する第2の環状油路43が形
成されており、この第2の環状油路43により吸気カム
シャフト2に対してバルブタイミング調整装置8が如何
なる回転角度位置にあっても遅角油圧室22に対して油
圧を給排することが可能である。
【0033】なお、この実施の形態1では、ロータ18
を吸気カムシャフト2に固定するための締結部材20の
着座用凹部44の内周面を円環状に形成している。ま
た、この実施の形態1では、ロック解除バルブ30がス
プロケット14側に設けられており、ロック解除油圧供
給路31を通じて付勢部材28の付勢力に抗する油圧を
ロックピン解除用の油圧室99へ供給してロックピン2
7と係合孔29との係合を解除できるように構成されて
いる。
【0034】次にバルブタイミング調整装置8のエンジ
ンへの組付方法について説明する。この説明にあたって
は図11および図3を参照する。まず、吸気カムシャフ
ト2の一端部にバルブタイミング調整装置8を配設す
る。このとき、ロックピン27と係合孔29との係合に
よりバルブタイミング調整装置8の第1の回転体13と
第2の回転体としてのロータ18とが所定の回転角度位
置(最遅角位置)に固定されている。この状態におい
て、バルブタイミング調整装置8は吸気カムシャフト2
に対して自由回転可能である。
【0035】次に取付角度が任意の回転角度位置である
吸気カムシャフト2の一端部に対するスプロケット14
の固定は、スプロケット14と所定の回転角度位置に固
定されたロータ18を締結部材20により固定すること
で間接的に行われる。
【0036】次に、図3に示すように、第1のガイドレ
ール45および第2のガイドレール46に沿わせつつ、
クランクシャフト1の一端部に配設されたスプロケット
10、排気カムシャフト5の一端部に配設されたスプロ
ケット9および吸気カムシャフト2の一端部に配設され
たバルブタイミング調整装置8におけるスプロケット1
4にチェーン11を巻回する。その後、チェーン11の
弛み発生を防止するためにチェーンテンショナ47によ
りチェーン11に張力を与える。
【0037】次に、図11に示すようにエンジン外部か
らクランクシャフト1に対してクランク固定ピン36を
ねじ込み、このクランク固定ピン36によりクランクシ
ャフト1を所定の回転角度位置に規制する。次に、吸気
カムシャフト2のスリット2aおよび排気カムシャフト
5のスリット5aに角度規制用位置決めスペーサ12を
挿入することで、両カムシャフトを所定の回転角度位置
に規制する。
【0038】次に、バルブタイミング調整装置8の突起
部40を自動機のチャックにより保持する。この実施の
形態1では突起部40が等間隔で6個設けられているの
で、自動機のチャックが60°回転するまでに突起部4
0の位置を探し出すことができる。
【0039】次に、吸気カムシャフト2と排気カムシャ
フト5との間のチェーン11の弛みを解消するためにス
プロケット9およびチャックにより保持された突起部4
0をそれぞれ反対方向に捻る。すなわち、バルブタイミ
ング調整装置8のチャックにより保持された突起部40
を時計方向(図11中の矢印CW方向)に捻り、スプロ
ケット9を反時計方向(図11中の矢印CCW方向)に
捻る。この状態で、クランクシャフト1の一端部にスプ
ロケット10をボルト等の締結部材48により固定し、
排気カムシャフト5の一端部にスプロケット9をボルト
等の締結部材49により固定する。
【0040】ここで、排気カムシャフト5に対する締結
部材49の締付けに先行して吸気カムシャフト2に対す
る組付角度が任意の回転角度位置にて締結部材20の締
付けを行う場合には、従来のエンジンへの組付時に、ロ
ックピン27と係合孔29との間のピンガタおよび吸気
カムシャフト2のノックピン34とロータ18の凹穴3
5との間のピンガタによる組付誤差が生じていたが、自
動機のチャックによりバルブタイミング調整装置8の第
1の回転体13のみを時計方向に捻ることにより、第1
の回転体13に対して最遅角位置にロックピン27によ
り固定された第2の回転体としてのロータ18のベーン
18aを第1の回転体13のケース15のシュー15a
に強く当接させることができるので、ロックピン27と
係合孔29との間にピンガタ(クリアランス)があって
も、そのガタによる組付誤差を極小に抑制することがで
きる。
【0041】締結部材20および49の締付けが上記の
場合、上記ガタによる組付誤差を抑制するためには自動
機のチャックの回転トルク(時計方向への回転トルク)
を排気カムシャフト5側のスプロケット9の回転トルク
(反時計方向への回転トルク)よりも高く設定すること
が必要である。
【0042】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、第1の回転体13に突起部40を設けたことによ
り、この突起部40を保持する自動機のチャックにより
第1の回転体13のみを捻ることができるので、ロック
ピン27と係合孔29との間にガタ(係合に必要なすき
間)があっても、組付作業の現場において、そのガタに
よる組付誤差を極小に抑制することができ、これにより
バルブタイミング調整装置8を吸気カムシャフト2に精
度よく組付けることができるという効果がある。
【0043】この実施の形態1では、第1の環状油路4
2と第2の環状油路43を設けたことにより、バルブタ
イミング調整装置8を吸気カムシャフト2に対して任意
の角度で組付が可能となるので、自動組付作業を簡素化
できるという効果がある。
【0044】この実施の形態1では、第1の回転体13
に突起部40を設けたことにより、バルブタイミング調
整装置8を自動機のチャックにより回転保持したまま吸
気カムシャフト2に締結することができるので、締結ト
ルクによるバルブ開閉タイミングのズレを解消できると
いう効果がある。
【0045】この実施の形態1では、従来のバルブタイ
ミング調整装置やカムシャフトに設けられていた高い位
置精度が要求されるノックピンや凹穴の加工が不要とな
るので、バルブタイミング調整装置を安価に製作するこ
とが可能となるという効果がある。
【0046】この実施の形態1では、突起部40を第1
の回転体13のケース15の外郭部に設けたことによ
り、突起部40を油圧が印加される内部から離すことが
できるので、ケース15の機械的強度を確保することが
できる。
【0047】この実施の形態1では、逃げ溝41を設け
たことにより、スプロケット14が小径であってもチェ
ーン11と突起部40との接触を避けることができ、チ
ェーン11の回転駆動に支障を与えることがないという
効果がある。
【0048】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示す
横断面図である。なお、この実施の形態2の構成要素の
うち、実施の形態1の構成要素と共通するものについて
は、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0049】この実施の形態2の特徴は、ケース15の
外周部(外郭部)にケース15の半径方向内方に凹むす
る複数(この実施の形態2では4個)の凹溝(チャック
部位)50を等間隔に設けた点にある。この凹溝50は
ケース15の半径方向に、自動組付作業に用いられる自
動機のチャックの係合を許すように構成されている。
【0050】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、凹溝50を設けたことにより、実施の形態1と同様
の効果を得ることができる。
【0051】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示す
横断面図である。なお、この実施の形態3の構成要素の
うち、実施の形態1等の構成要素と共通するものについ
ては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0052】この実施の形態3の特徴は、第1の回転体
13としてのカバー16に軸線方向に凹む複数(この実
施の形態3では4個)の凹穴(チャック部位)51を等
間隔に設けた点にある。
【0053】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、凹穴51を設けたことにより、実施の形態1等と同
様の効果を得ることができる。
【0054】なお、この実施の形態3では、カバー16
の厚みが薄く強度が低い場合には、締結部材17の頭部
(この実施の形態3では、六角形凹穴)をチャック部位
として使用することも可能である。
【0055】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示す
横断面図である。なお、この実施の形態4の構成要素の
うち、実施の形態1等の構成要素と共通するものについ
ては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0056】この実施の形態4の特徴は、第1の回転体
13としてのケース15の外郭部に、角部と平面部とを
組み合わせたチャック部位としての多角形状(この実施
の形態4では八角形)部52を設けた点にある。
【0057】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ケース15に多角形状部52を設けたことにより、
第1の回転体としてのケース15の形状を簡素化できる
と共に、油圧が印加される内部から離した位置にチャッ
ク部位を設けたので、第1の回転体の機械的強度を確保
できるという効果がある。
【0058】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示す
横断面図である。なお、この実施の形態5の構成要素の
うち、実施の形態1等の構成要素と共通するものについ
ては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0059】この実施の形態5の特徴は、第1の回転体
13としてのケース15の外周部(外郭部)に複数(こ
の実施の形態5では4個)の平面部(チャック部位)5
3を等間隔に設けた点にある。
【0060】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、平面部53を設けたことにより、実施の形態1等と
同様の効果を得ることができる。
【0061】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示す
横断面図である。なお、この実施の形態6の構成要素の
うち、実施の形態1等の構成要素と共通するものについ
ては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0062】この実施の形態6の特徴は、第2の回転体
としてのロータ18に設けられた着座用凹部44の内面
を多角形状(この実施の形態6では八角形)部54を設
けた点にある。
【0063】この実施の形態6では、第2の回転体の着
座用凹部44を自動機のチャックにより保持できるの
で、例えばエンジンの吸気カムシャフト2に組み付ける
場合、第1の回転体13を時計方向に捻るときに第2の
回転体を時計方向に捻られないように角度位置を保持す
ることができる。これにより、第2の回転体を第1の回
転体13に対して最遅角位置に固定することができる。
また、この実施の形態6をエンジンの排気カムシャフト
に組み付ける場合、第2の回転体の着座用凹部44を反
時計方向へ捻ることにより、第2回転体を第1の回転体
13に対して最遅角位置に固定することができる。
【0064】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、第2の回転体に多角形状部54を設けたことによ
り、実施の形態1等と同様の効果を得ることができる
他、締結部材20の締結工具と同軸で自動機のチャック
を構成できるので、設備の小型化を図れるという効果が
ある。
【0065】実施の形態7.図9は、この発明の実施の
形態7によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示
す横断面図である。なお、この実施の形態7の構成要素
のうち、実施の形態1等の構成要素と共通するものにつ
いては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0066】この実施の形態7の特徴は、実施の形態1
の突起部40と実施の形態6の多角形状部54とを両方
設けた点である。なお、この実施の形態8においては、
進角油圧室21内に第2の回転体としてのロータ18を
第1の回転体13に対して最も進角側に付勢する付勢部
材55が配設されており、第2の回転体が最進角位置に
あるときに第1の回転体13と第2の回転体との自由回
転がロック部材によって規制されるように構成されてい
る。
【0067】この実施の形態7に係るバルブタイミング
調整装置8を例えば、吸気カムシャフト2に組付け、ス
プロケット9を排気カムシャフト5に組付ける場合に
は、両カムシャフト間のチェーン11の弛みを防止する
ためには、実施の形態1〜6のようにバルブタイミング
調整装置をスプロケット9や10に先駆けて取り付ける
ことなく、第1の回転体13を時計方向に捩ると同時に
第2の回転体としてのロータ18を反時計方向に捩る。
このとき、吸気カムシャフトは最遅角位置で、第2回転
体のベーン18aを第1回転体13のシュー15aに強
く当接させることができる。これにより、両バルブタイ
ミング調整装置の組付誤差を極小に抑制することができ
る。
【0068】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、突起部40および多角形状部54を設けたことによ
り、実施の形態1等と同様の効果を得ることができる
他、締結部材20の締結工具と同軸で自動機のチャック
を構成できるので、設備の小型化を図れるという効果が
ある。
【0069】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8によるバルブタイミング調整装置の内部構成を示
す横断面図である。なお、この実施の形態8の構成要素
のうち、実施の形態1等の構成要素と共通するものにつ
いては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0070】この実施の形態8の特徴は、実施の形態1
の突起部40と実施の形態6の多角形状部54とを両方
設けた点にある。なお、この実施の形態8においては、
進角油圧室21内に第2の回転体としてのロータ18を
第1の回転体13に対して最も進角側に付勢する付勢部
材55が配設されており、第2の回転体が最進角位置に
あるときに第1の回転体13と第2の回転体との自由回
転がロック部材によって規制されるように構成されてい
る。
【0071】この実施の形態8に係るバルブタイミング
調整装置を例えば排気カムシャフト5に組付け、かつ実
施の形態1から実施の形態5に係るバルブタイミング調
整装置を吸気カムシャフト2に組付ける場合には、両カ
ムシャフト間のチェーン11の弛みを防止するために、
まず、吸気カムシャフト2の一端部に対するスプロケッ
ト14の固定をスプロケット14と所定の回転角度位置
に固定されたロータ18を締結部材20により固定する
ことで間接的に行い、吸気カムシャフト2側のバルブタ
イミング調整装置の第1の回転体13および排気カムシ
ャフト5側のバルブタイミング調整装置の第2の回転体
を時計方向に捻ると同時に排気カムシャフト5側のバル
ブタイミング調整装置の第1の回転体13を反時計方向
に捻る。このとき、吸気カムシャフト2側のバルブタイ
ミング調整装置では最遅角位置で、排気カムシャフト5
側のバルブタイミング調整装置では最進角位置で、それ
ぞれ第2の回転体のベーン18aを第1の回転体13の
シュー15aに強く当接させることができる。これによ
り、両バルブタイミング調整装置の組付誤差を極小に抑
制することができる。
【0072】実施の形態8を排気カムシャフト5に組み
付け、かつ実施の形態7に係るバルブタイミング調整装
置を例えば排気カムシャフト5に組付け、かつ実施の形
態1から実施の形態5に係るバルブタイミング調整装置
を吸気カムシャフト2に組み付ける場合には、両カムシ
ャフト間の吸気カムシャフトの第1の13と排気カムシ
ャフトの第2回転体を時計方向、吸気カムシャフトの第
2と排気カムシャフトの第1の13を反時計方向に捻
る。このとき、吸気カムシャフト2側のバルブタイミン
グ調整装置では最遅角位置で、排気カムシャフト5側の
バルブタイミング調整装置では最進角位置で、それぞれ
第2の回転体のベーン18aを第1の回転体13のシュ
ー15aに強く当接させることができる。これにより、
両バルブタイミング調整装置の組付誤差を極小に抑制す
ることができる。
【0073】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、突起部40および多角形状部54を設けたことによ
り、実施の形態1等と同様の効果を得ることができる
他、締結部材20の締結工具と同軸で自動機のチャック
を構成できるので、設備の小型化を図れるという効果が
ある。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1の回転体または第2の回転体の少なくともいず
れか一方に、内燃機関への組付け調整用のチャックによ
り保持されるチャック部位を設けたことにより、吸気カ
ムシャフトまたは排気カムシャフトに対してバルブタイ
ミング調整装置を回転可能に支持することができるの
で、バルブタイミング調整装置の内燃機関への組付時に
組付誤差を極力解消して吸排気弁の開閉タイミングのズ
レを解消することができると共に、組付作業、特に自動
組付作業を簡素化できるという効果がある。
【0075】この発明によれば、第1の回転体に、該第
1の回転体の半径方向にチャックの係合を許すチャック
部位を設けたことにより、第1の回転体のチャック部位
を通じてバルブタイミング調整装置を容易に支持するこ
とができるので、自動組付作業を簡素化できるという効
果がある。
【0076】この発明によれば、チャック部位を第1の
回転体の外周部に設けたことにより、油圧が印加される
内部から離した位置にチャック部位を設けたので、第1
の回転体の機械的強度を確保することができる。
【0077】この発明によれば、第1の回転体に、カム
シャフトの端面側から第1の回転体の軸線方向に向けて
チャックの進入を許すチャック部位が設けられたことに
より、第1の回転体のチャック部位を通じてバルブタイ
ミング調整装置を容易に支持することができるので、自
動組付作業を簡素化できるという効果がある。
【0078】この発明によれば、チャック部位をアクチ
ュエータ組立用のボルトヘッドとしたことにより、第1
の回転体のチャック部位を通じてバルブタイミング調整
装置を容易に支持することができるので、自動組付作業
を簡素化できるという効果がある。
【0079】この発明によれば、第1の回転体の外郭部
を多角形状とし、該多角形状の外郭部をチャック部位と
したことにより、第1の回転体の形状を簡素化できると
いう効果があると共に、油圧が印加される内部から離し
た位置にチャック部位を設けたので、第1の回転体の機
械的強度を確保できるという効果がある。
【0080】この発明によれば、第1の回転体の外郭部
に、少なくとも1つの平面部を含むチャック部位が設け
たことにより、第1の回転体の形状を簡素化できると共
に、第1の回転体のチャック部位を通じてバルブタイミ
ング調整装置を容易に支持することができるので、自動
組付作業を簡素化できるという効果がある。
【0081】この発明によれば、チャック部位を第1の
回転体または第2の回転体を回転可能に支持するものと
したことにより、第1の回転体のチャック部位を通じて
バルブタイミング調整装置を容易に支持することができ
るので、自動組付作業を簡素化できるという効果があ
る。
【0082】この発明によれば、第1の回転体の外郭部
に、内燃機関のクランクシャフトの回転を伝達する無限
伝達部材との接触を避ける逃げ溝を隔ててチャック部位
を設けたことにより、第1の回転体が小径で無限伝達部
材がチャック部位に接触するのを避けることができるの
で、小径の第1の回転体にも適用可能であるという効果
がある。
【0083】この発明によれば、チャック部位を、カム
シャフトとの締結のために第2の回転体に設けられた多
角形状の締結用座面としたことにより、締結トルクによ
るズレを防止することができると共に、一方のカムシャ
フトに第1の回転体にチャック部位を設けたバルブタイ
ミング調整装置を適用する場合に他方のカムシャフトに
適用するのに好適であるという効果がある。
【0084】この発明によれば、第2の回転体に、該第
2の回転体の半径方向にチャックの係合を許すチャック
部位を設けたことにより、締結トルクによるズレを防止
することができると共に、一方のカムシャフトに第1の
回転体にチャック部位を設けたバルブタイミング調整装
置を適用する場合に他方のカムシャフトに適用するのに
好適であるという効果がある。
【0085】この発明によれば、第2の回転体に、カム
シャフトの端面側から第2の回転体の軸線方向に向けて
チャックの進入を許すチャック部位を設けたことによ
り、締結トルクによるズレを防止することができると共
に、一方のカムシャフトに第1の回転体にチャック部位
を設けたバルブタイミング調整装置を適用する場合に他
方のカムシャフトに適用するのに好適であるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図2】 図1のA−A線で断面視した縦断面図であ
る。
【図3】 図1および図2に示したバルブタイミング調
整装置を吸気カムシャフトに組付けたエンジンの要部を
示す正面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態6によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態7によるバルブタイミ
ング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態8によるバルブタイ
ミング調整装置の内部構成を示す横断面図である。
【図11】 吸気カムシャフトまたは排気カムシャフト
のうち吸気カムシャフトに従来のバルブタイミング調整
装置を取り付けたエンジンの要部を示す斜視図である。
【図12】 図11に示した従来のバルブタイミング調
整装置の内部構造を示す横断面図である。
【図13】 図12のA−A線で断面視した縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 クランクシャフト、2 吸気カムシャフト、3 吸
気弁、4 カム、5排気カムシャフト、6 排気弁、7
カム、8 バルブタイミング調整装置、9,10 ス
プロケット、11 チェーン、12 角度規制用位置決
めスペーサ、13 第1の回転体、14 スプロケッ
ト、15 ケース、15a シュー、16 カバー、1
7 締結部材、18 ロータ(第2の回転体)、18a
ベーン、19 ワッシャ、20 締結部材、21 進
角油圧室、22 遅角油圧室、23 第1の油路、24
第2の油路、25 シール手段、25a シール部
材、25b 板ばね、26 収納孔、27 ロックピ
ン、28 付勢部材、29 係合孔、30 ロック解除
バルブ、31 ロック解除油圧供給路、32 進角側圧
力分配通路、33 遅角側圧力分配通路、34 ノック
ピン、35 凹穴、36クランク固定ピン、40 突起
部(チャック部位)、40a テーパ面、41逃げ溝、
42 第1の環状油路、43 第2の環状油路、44
着座用凹部、45 第1のガイドレール、46 第2の
ガイドレール、47 チェーンテンショナ、48,49
締結部材、50 凹溝(チャック部位)、51 凹穴
(チャック部位)、52 多角形状部(チャック部
位)、53 平面部(チャック部位)、54 多角形状
部(チャック部位)、55 付勢部材、56,99 ロ
ックピン解除用油圧室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C030 CC09 3G018 AA06 AB07 AB17 BA33 CA20 DA05 DA20 DA71 DA72 DA85 DA86 GA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトと同期回転
    すると共に内側に複数のシューを有する第1の回転体
    と、前記内燃機関の吸気カムシャフトまたは排気カムシ
    ャフトの端面に固定され前記第1の回転体内に相対回動
    可能に配設されると共に外側に複数のベーンを有する第
    2の回転体と、該第2の回転体の複数のベーンと前記第
    1の回転体の複数のシューとの間に形成された進角油圧
    室および遅角油圧室と、前記第1の回転体に対して前記
    第2の回転体を所定の角度でロックするロック部材と、
    前記第1の回転体および前記第2の回転体のいずれか他
    方に設けられ前記ロック部材の嵌入を受ける係合孔とを
    備えたバルブタイミング調整装置において、 前記第1の回転体または前記第2の回転体の少なくとも
    いずれか一方に、前記内燃機関への組付け調整用のチャ
    ックにより保持されるチャック部位を設けたことを特徴
    とするバルブタイミング調整装置。
  2. 【請求項2】 第1の回転体には、該第1の回転体の半
    径方向にチャックの係合を許すチャック部位が設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調
    整装置。
  3. 【請求項3】 チャック部位は第1の回転体の外周部に
    設けられたことを特徴とする請求項2記載のバルブタイ
    ミング調整装置。
  4. 【請求項4】 第1の回転体には、カムシャフトの端面
    側から第1の回転体の軸線方向に向けてチャックの進入
    を許すチャック部位が設けられたことを特徴とする請求
    項1記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 【請求項5】 チャック部位はアクチュエータ組立用の
    ボルトヘッドであることを特徴とする請求項4記載のバ
    ルブタイミング調整装置。
  6. 【請求項6】 第1の回転体の外郭部を多角形状とし、
    該多角形状の外郭部をチャック部位としたことを特徴と
    する請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 【請求項7】 第1の回転体の外郭部には、少なくとも
    1つの平面部を含むチャック部位が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 【請求項8】 チャック部位は第1の回転体または第2
    の回転体を回転可能に支持するものであることを特徴と
    する請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 【請求項9】 第1の回転体の外郭部には、内燃機関の
    クランクシャフトの回転を伝達する無限伝達部材との接
    触を避ける逃げ溝を隔ててチャック部位が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装
    置。
  10. 【請求項10】 チャック部位は、カムシャフトとの締
    結のために第2の回転体に設けられた多角形状の締結用
    座面であることを特徴とする請求項1記載のバルブタイ
    ミング調整装置。
  11. 【請求項11】 第2の回転体には、該第2の回転体の
    半径方向にチャックの係合を許すチャック部位が設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング
    調整装置。
  12. 【請求項12】 第2の回転体には、カムシャフトの端
    面側から第2の回転体の軸線方向に向けてチャックの進
    入を許すチャック部位が設けられたことを特徴とする請
    求項1記載のバルブタイミング調整装置。
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