JP2002227186A - 二つ折り反撥形シール材を用いたシール構造およびその施工法 - Google Patents

二つ折り反撥形シール材を用いたシール構造およびその施工法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼管矢板の継手における廃棄物滲出水の流出等
の問題を解決するとともに鋼管矢板の継手以外の一般の
目地シールにも適用することが可能なシール構造および
その施工法を提供する。 【解決手段】ゴム・合成樹脂等の弾性体からなり幅方向
両端部の一側面に止水用突条が形成された止水板(6)
と、横断面「コ」の字状を呈し、二つ折りにした状態の
止水板を収容保持し得る寸法を有するプレセットケース
とを準備し、止水板(6)を二つ折りにし、かつ1対の
側板部(6a、6a)の間に固定用芯材を挟持させた状
態でプレセットケースに押込み、プレセットケースを止
水を必要とする1対の壁面の間に形成された空間(7)
内に吊り降ろし、押さえ治具で止水板(6)を押えつつ
押さえ治具のプレセットケース引抜き用溝を介してプレ
セットケースを引抜き、押さえ治具を取除いた後固定用
芯材を引上げて取除くと、止水板の側板部(6a、6
a)は弾撥的に壁面に圧接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管矢板の継手、
その他ケーソン間の目地等で止水を必要とする1対の壁
面間の空間を止水するため二つ折りにしたゴム等弾性体
からなる反撥形シール材を用いたシール構造およびその
施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来埋立地の護岸壁、防波堤等を構築す
るために、複数本の鋼管を並列に連続して打設すること
により構成する鋼管矢板が使用されている。鋼管矢板の
隣合う鋼管を相互に接続する継手として、たとえば、図
2の平面図に示すように、隣合う1対の鋼管A,Bの対
向面側にそれぞれ嵌合溝c、dが長手方向に形成された
パイプa、bを固定し、これらの嵌合溝c、dを介して
両パイプa、bを相互に嵌合するようにして配置する型
のものがある。各パイプa、bの空間内にコンクリート
eを充填して両パイプa、bを固定するとともに鋼管
A、B間を遮水する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この継手においては、
コンクリート凝固後の温度変化や地震や地盤の不等沈下
等の外力による隣合う両鋼管の相対的変位によりコンク
リートにヒビ割れfが生じ、このヒビ割れfを伝って埋
立地側の有害な廃棄物滲出水が海側に流出するという問
題が生じる。また、生コンクリートを充填時に、パイプ
の嵌合溝c、dから生コンクリートからの汚濁水が流出
するという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の鋼管矢板の継手の問
題点を解消するとともに、一般の目地シールにも応用が
可能なシール構造およびその施工法を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、本発
明によれば、ゴム・合成樹脂等の弾性体からなり幅方向
両端部の一側面に長手方向に延長する止水用突条が形成
された止水板を該止水用突条が形成された面が外側にな
るようにして幅方向中央部に沿って二つ折りにした状態
で1対の止水を必要とする壁面間に配置し、該止水板が
二つ折りの状態から折られていない状態に復帰しようと
する反撥力により該止水用突条を該1対の壁面に圧接さ
せたことを特徴とする二つ折り反撥形シール材を用いた
シール構造が提供される。
【0006】本発明のシール構造が適用される1対のシ
ールを必要とする壁面は、それぞれ嵌合溝が長手方向に
形成された1対のパイプを1対の鋼管の対向面側に固定
し、これらの嵌合溝を介して該1対のパイプを相互に嵌
合するように組合せて配置した鋼管矢板の継手におい
て、該パイプ間に形成される中央空間を形成するパイプ
壁面である。
【0007】また、本発明によれば、ゴム・合成樹脂等
の弾性体からなり幅方向両端部の一側面に長手方向に延
長する止水用突条が形成された止水板と、1対の平行に
延長する側板と該1対の側板を幅方向の一端部において
相互に連結する連結板からなり横断面「コ」の字状を呈
し、二つ折りにした状態の該止水板を収容保持し得る寸
法を有するプレセットケースとを準備し、該止水用突条
が形成された面が外側になるようにして該止水板を幅方
向中央部に沿って二つ折りにし、かつ二つ折りにするこ
とにより形成される1対の側板部の間に固定用芯材を挟
持させた状態で該プレセットケースに押込み、該止水板
を保持した該プレセットケースを止水を必要とする1対
の壁面の間に形成された空間内に吊り降ろし、該プレセ
ットケースの「コ」の字状横断面よりも僅かに大きい
「コ」の字状のプレセットケース引抜き用溝が形成され
た押さえ治具を該プレセットケースの上端部が該プレセ
ットケ−ス引抜き用溝内に嵌合するようにして該1対の
壁面間の空間内に配置し、該押さえ治具の該プレセット
ケース引抜き用溝を介して該プレセットケースを上方に
引抜き、該押さえ治具を取除いた後、該固定用芯材を引
上げて取除くことを特徴とする二つ折り反撥形シール材
の施工法が提供される。
【0008】
【作用】上記の施工法により施工された二つ折り反撥形
シール材は、プレセットケースを引抜くことにより、止
水板が二つ折りの状態から折られていない状態に復帰し
ようとする反撥力によりその両側板部が弾撥的に拡開
し、両側板部の両端部に形成された止水用突条が止水を
必要とする1対の壁面に圧接することにより、止水が行
われる。
【0009】したがって、鋼管矢板の継手に本発明を適
用する場合は、コンクリート等の充填材を充填する必要
がなく、充填材を充填する場合でも、止水は二つ折り反
撥形シール材により行われるので、コンクリートにヒビ
割れが生じても埋立地側の有害な廃棄物滲出水が海側に
流出することがない。また、生コンクリートを充填時
に、パイプの嵌合溝から生コンクリートからの汚濁水が
流出することもない。
【0010】本発明を対向するケーソン間の目地その他
一般の目地のシールに適用する場合は、簡単な方法で確
実に目地のシールを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。
【0012】図1および図3〜図14は本発明を上記2
本のパイプを組合せる型の鋼管矢板の継手に適用した実
施形態を示すものであり、図1は施工が完成した状態を
示す平面図、図3は止水部分の拡大平面図、図4〜図1
4は施工法を手順を追って示す説明図である。
【0013】図1に示す鋼管A,Bを接続する継手1に
おいては、該1対の鋼管A,Bの対向面側において、そ
れぞれ嵌合溝4、5が長手方向に形成されたパイプ2、
3が溶接固定されており、これらの嵌合溝4,5を介し
て両パイプ2、3が相互に嵌合するようにして配置され
ている。そして施工が完了した状態においては、鋼管
A,B間の空間において止水を必要とする高さに相当す
る長さを有する止水板6が幅方向の中央部に沿って全長
にわたり二つ折りにした状態で、組合せた両パイプ2、
3の間に形成される中央空間7内に配置されており、止
水板6が二つ折りの状態から折られていない状態に復帰
しょうとする反撥力により、止水板6の両側板部6a、
6aが弾撥的に拡開しようとして、両側板部の両端部に
形成された複数の止水用突条8(図3)が中央空間7を
画成するパイプ2、3の端部2a、3aの内周面に圧接
されて止水が行なわれている。
【0014】この止水板6を継手1に施工するには次の
手順による。
【0015】1.止水板、プレセットケースおよび固定
用芯材の準備 まず止水板6、プレセットケース9および固定芯材10
を準備する。
【0016】止水板6は、図4の斜視図に示すように1
枚の板からなり、ゴム・合成樹脂等の弾性体で形成され
ている。止水板6の長さは継手A,B間の止水が必要な
部分の高さに相当する長さであってかつパイプ2、3の
海底からの高さよりも所定値だけ小さい長さとし、その
幅は二つ折りにした状態でその側板部6a、6aが止水
を必要とする1対の壁面(本実施形態においてはパイプ
2、3の端部2a、3aの内周面)に当接して充分な押
圧力を作用し得るだけの寸法に形成する。
【0017】止水板6の二つ折りにした状態で止水を必
要とする壁面に当接する一方の面の両端部には複数の止
水用突条8が長手方向に形成されている。また、その反
対側の面の中央部には後述の固定芯材の一方の側縁部を
支持するための固定芯材支持溝6bが長手方向に形成さ
れている。
【0018】プレセットケース9は、図5の斜視図に示
すように、鋼板等によって形成され、幅方向の面を対向
させた状態で平行に延長する1対の側板9a、9aとこ
れら1対の側板を幅方向の一端部において相互に連結す
る連結板9bからなり横断面「コ」の字状または「U」
の字状(本明細書においては両者をまとめて「コの字
状」という)を呈し、二つ折りにした状態の止水板6を
収容保持し得る寸法を有する。プレセットケース9の側
板9a、9aの幅は止水板6の側板部6a、6aの幅よ
りも小さく、止水板6をプレセットケース9に押しこん
だ時止水板6の側板部6a、6aの止水用突条8が形成
された両端部がプレセットケース9の側板9a、9aの
外端縁から突出するように形成されている。また、プレ
セットケース9の長さはパイプ2、3の海底からの高さ
よりも所定値だけ長くなるように設定してある。プレセ
ットケース9の「コ」の字状横断面の空間は止水板6を
保持する止水板保持空間9dを構成する。プレセットケ
ース9の一端部にはプレセットケース9を吊下げるロー
プを挿通させるための1対のロープ挿通孔9e、9eが
形成されている。
【0019】固定用芯材10は、図6の斜視図に示すよ
うに、金属、硬質合成樹脂等からなる板11の両面にに
滑り止めテープ等の摩擦材12を貼り付けてなるもの
で、止水板6をプレセットケース9に保持する間、止水
板6の二つ折り形状を保持し、プレセットケース引抜き
時に止水板6が押え治具につぶされ形崩れしてプレセッ
トケースが抜けなくなることを防止するために使用され
るものである。固定用芯材10は止水板6とほぼ同じ長
さを有し、また二つ折りにした止水板6の両側板部6
a、6aの幅およびプレセットケース9の側板9a、9
aの幅よりも所定寸法だけ短い幅を有するように形成さ
れている。また固定用芯材10の厚みは止水板6をプレ
セットケース9に押しこんだ時の止水板6の両側板部6
a、6a間の間隙の幅にほぼ等しくなるように形成され
ている。
【0020】2.止水板のプレセットケースへの取付 こうして準備したプレセットケース9を、図7の正面図
に示す1対のL形鋼を対向するようにして構成したプレ
セットケース固定治具13に挟みこむようにして取付け
る。次に、止水板6の止水用突条8が下向きになるよう
にして止水板6をプレセットケース固定治具13の1対
のL形鋼の頂端縁上に載置し、固定用芯材10の一方の
側縁部を断面T字形の押さえ板14の下端部に取付けら
れた1対の固定用芯材保持板14a、14aの間に挟持
させ、固定用芯材10の他方の側縁部を止水板6の固定
用芯材支持溝6b内に支持させ、押え板14を下方に押
圧する。これによって、図8の斜視図、さらに図9正面
図に示すように、止水板6の止水用突条8が外側に来る
ようにして止水板6はその幅方向中央部に沿って二つ折
りにされ、二つ折りにすることにより形成される1対の
側板部6a、6aの間に固定用芯材10が挟持され、か
つ止水用突条8が形成された両端部を除く止水板6の側
板部6a、6aがプレセットケース9の側板9a、9a
の内面に当接するようにして止水板6がプレセットケー
ス9の止水板保持空間9d内に押しこまれる。なお、後
の工程でプレセットケース9が容易に引抜けるように、
止水板6の外側面(図4における下側の面)とプレセッ
トケース9の側板9a、9aの内側面には滑材を塗布し
ておくことが望ましい。
【0021】3.プレセットケースのパイプ中央空間へ
の挿入 次に、止水板6を保持したプレセットケース9を止水板
6の下端縁が海底に達するまでパイプ2、3の中央空間
7内に吊り降ろす。
【0022】前述のように、止水板6の長さはパイプ
2、3の海底からの高さよりも所定値だけ小さく、一方
プレセットケース9の長さはパイプ2、3の海底からの
高さよりも所定値だけ大きいので、止水板6の下端縁と
プレセットケース9の下端縁を揃えることにより、プレ
セットケース9をパイプ2、3の中央空間7に挿入した
時プレセットケース9の上端縁は、図10の斜視図に示
すように、止水板6の上端縁およびパイプ2、3の上端
縁よりも上方に位置することになる。
【0023】4.押さえ治具の取付 こうして図10および図11の平面図に示すように止水
板6および固定用芯材10を保持したプレセットケース
9をパイプ2、3の中央空間7内に挿入した後図10に
示す押さえ治具15を中央空間7内に配置する。
【0024】押さえ治具15はプレセットケース9のこ
「コ」の字状横断面よりも大きい押え板15aとその両
側端から垂下する1対の取付板15b、15bからな
り、押え板15aの中央部にはプレセットケース9の
「コ」の字状横断面よりも僅かに大きい「コ」の字状の
開口部であるプレセットケース引抜き用溝15cが形成
されている。また押さえ治具15の取付板15b、15
bにはボルト挿通孔15dが形成されている。このプレ
セットケース引抜き用溝15cにプレセットケース9の
上端部が嵌合しそのロープ挿通孔9e、9eが形成され
た部分が押さえ治具15の上面から上方に突出するよう
に押え治具15を配置し、図12の平面図に示すよう
に、押さえ治具15の取付板15b、15bのボルト挿
通孔15d、15dにボルト16を挿通し、パイプ2、
3の端部2a、3aの上端部の対応位置に形成されたボ
ルト孔17にねじ込むことにより押さえ治具15をパイ
プ2、3にボルト止めする。
【0025】5.プレセットケースの引抜き 図13の斜視図に示すように、プレセットケース9のロ
ープ挿通孔9e、9eにロープを通し、プレセットケー
ス9を吊上げることにより押さえ治具15のプレセット
ケース引抜き用溝15cを介してプレセットケース9を
引抜く。この時止水板6と固定用芯材10は押さえ治具
15に頂部が押えられているのでパイプ2、3の中央空
間7内にとどまるが、プレセットケース9が引抜かれる
につれて止水板6は下端部から上方に向かって開放され
るので、図14の平面図に示すように、二つ折りにした
状態から折られていない状態に復帰しようとしてその側
板部6a、6aが拡開し、パイプ2、3の端部2a、3
aの内周面に圧接する。
【0026】6.押さえ治具と固定用芯材の除去 こうしてプレセットケース9を引抜いた後ボルト16を
外し押さえ治具15をパイプ2、3から取り除く。次い
で中央空間7から固定用芯材10を引上げて取り除き、
二つ折り反撥形シール材の施工を完了する。
【0027】上記方法により施工された鋼管矢板用継手
のシール構造は、二つのパイプ2、3の中央空間7に配
置されるので、パイプ2、3によって形成される他の空
間内に止水板6を配置する場合に比べて止水板が1本で
すみ、設置の手間およびコストを最小限にとどめること
ができるので有利である。
【0028】図15は他の型の鋼管矢板用継手に本発明
を適用した実施形態を示す平面図である。図15および
他の実施形態を示す図16において図1の実施形態と同
一構成要素は同一符号で示し、詳細な説明を省略する。
【0029】図15の鋼管矢板用継手20においては、
1対の鋼管A,B間の対向面間において、鋼管Aには1対
のL形鋼21、21がその一端部を相互に接近させるよ
うにして対向して溶接固定されており、鋼管BにはT形
鋼22がそのフランジ部22aをL形鋼21、21によ
って囲まれた空間内に収容されるようにして溶接固定さ
れている。T形鋼22のフランジ部22aの外側の面2
2bと鋼管Aの周面の間の空間23内には前記の方法に
より、二つ折りにした止水板6が挿入され、その側板部
6a、6aが弾撥的にT字鋼の外側の面22bおよび鋼
管Aの周面に圧接されている。この実施形態において、
押さえ治具15はL形鋼21、21の側板部21a、2
1aに形成されたボルト孔21b、21bにボルトをね
じ込むことによってボルト止めされる。
【0030】図16はケーソン間の目地を止水するため
に本発明を適用した実施形態を示す平面図である。
【0031】1対のケーソンC,D間には目地30が形
成されており、この目地30内には、前記の方法によ
り、二つ折りにした止水板6が挿入され、その側板部6
a、6aが弾撥的にケーソンC,Dの対向面31、32
に圧接されている。止水板6の両端部側の目地30の端
部にはスポンジ等からなる目地材33が設けられてお
り、止水板6と目地材33の間には砂等の充填材34が
充填されている。なお、35はケーソンC,Dの衝突を
防止するためのスペース材である。
【0032】この実施形態においては、ケーソンC、D
の端部中央にホールインアンカー36、36が設置され
ており、これによって押さえ治具15を固定するように
している。
【0033】本発明は、上記各実施形態に限らず、種々
の目地構造のシールに適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の施工法に
より施工された二つ折り反撥形シール材は、プレセット
ケースを引抜くことにより、止水板が二つ折りの状態か
ら折られていない状態に復帰しようとする反撥力により
その両側板部が弾撥的に拡開し、両側板部の両端部に形
成された止水用突条が止水を必要とする1対の壁面に圧
接することにより、止水が行われる。
【0035】したがって、鋼管矢板の継手に本発明を適
用する場合は、コンクリート等の充填材を充填する必要
がなく、充填材を充填する場合でも、止水は二つ折り反
撥形シール材により行われるので、コンクリートにヒビ
割れが生じても埋立地側の有害な廃棄物滲出水が海側に
流出することがない。また、生コンクリートを充填時
に、パイプの嵌合溝から生コンクリートからの汚濁水が
流出することもない。
【0036】本発明を対向するケーソン間の目地その他
一般の目地のシールに適用する場合は、簡単な方法で確
実に目地のシールを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール構造を2つのパイプを組合せた
型の鋼管矢板の継手に適用した実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】従来の鋼管矢板の継手の1例を示す平面図であ
る。
【図3】図1の中央部を拡大して示す平面図である。
【図4】二つ折りにする前の止水板を示す斜視図であ
る。
【図5】プレセットケースを示す斜視図である。
【図6】固定芯材を示す斜視図である。
【図7】止水板をプレセットケースへの取付る工程を示
す正面図である。
【図8】プレセットケースに止水板が取付けられる過程
を示す斜視図である。
【図9】プレセットケースに止水板が取付けられた状態
を示す正面図である。
【図10】プレセットケースをパイプの中央空間に挿入
し、押さえ治具で固定する工程を示す斜視図である。
【図11】プレセットケースをパイプの中央空間内に挿
入した状態を示す平面図である。
【図12】押さえ治具がプレセットケースと嵌合した状
態で押さえ治具により止水板を押えた状態を示す平面図
である。
【図13】押さえ治具のプレセットケース引抜き用溝を
介してプレセットケースを引抜く工程を示す斜視図であ
る。
【図14】押さえ治具を取り除いた状態を示す平面図で
ある。
【図15】本発明の施工法を他の型の鋼管矢板継手に適
用した実施形態を示す平面図である。
【図16】本発明の施工法をケーソンの目地シールに適
用した実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1、20 鋼管矢板の継手 2、3 パイプ 4、5 嵌合溝 6 止水板 6a、6a 止水板の側板部 7 中央空間 8 止水用突条 9 プレセットケース 9a プレセットケースの側板 10 固定芯材 15 押さえ治具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム・合成樹脂等の弾性体からなり幅方向
    両端部の一側面に長手方向に延長する止水用突条が形成
    された止水板を該止水用突条が形成された面が外側にな
    るようにして幅方向中央部に沿って二つ折りにした状態
    で1対の止水を必要とする壁面間に配置し、該止水板が
    二つ折りの状態から折られていない状態に復帰しようと
    する反撥力により該止水用突条を該1対の壁面に圧接さ
    せたことを特徴とする二つ折り反撥形シール材を用いた
    シール構造。
  2. 【請求項2】該1対のシールを必要とする壁面は、それ
    ぞれ嵌合溝が長手方向に形成された1対のパイプを1対
    の鋼管の対向面側に固定し、これらの嵌合溝を介して該
    1対のパイプを相互に嵌合するように組合せて配置した
    鋼管矢板の継手において、該パイプ間に形成される中央
    空間を形成するパイプ壁面であることを特徴とする請求
    項1記載のシール構造。
  3. 【請求項3】ゴム・合成樹脂等の弾性体からなり幅方向
    両端部の一側面に長手方向に延長する止水用突条が形成
    された止水板と、1対の平行に延長する側板と該1対の
    側板を幅方向の一端部において相互に連結する連結板か
    らなり横断面「コ」の字状を呈し、二つ折りにした状態
    の該止水板を収容保持し得る寸法を有するプレセットケ
    ースとを準備し、 該止水用突条が形成された面が外側になるようにして幅
    方向中央部に沿って該止水板を二つ折りにしかつ二つ折
    りにすることにより形成される1対の側板部の間に固定
    用芯材を挟持させた状態で該プレセットケースに押込
    み、 該止水板を保持した該プレセットケースを止水を必要と
    する1対の壁面の間に形成された空間内に吊り降ろし、 該プレセットケースの「コ」の字状横断面よりも僅かに
    大きい「コ」の字状のプレセットケース引抜き用溝が形
    成された押さえ治具を該プレセットケースの上端部が該
    プレセットケ−ス引抜き用溝内に嵌合するようにして該
    1対の壁面間の空間内に配置し、 該押さえ治具の該プレセットケース引抜き用溝を介して
    該プレセットケースを上方に引抜き、 該押さえ治具を取除いた後、該固定用芯材を引上げて取
    除くことを特徴とする二つ折り反撥形シール材の施工
    法。
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US10584455B2 (en) * 2016-12-07 2020-03-10 Lucio PEDROCCO Sheet pile of concrete and wall comprising a plurality of said sheet piles

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