JP2002226947A - 耐歪み時効性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼溶接継手 - Google Patents

耐歪み時効性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼溶接継手

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JP2002226947A JP2001023668A JP2001023668A JP2002226947A JP 2002226947 A JP2002226947 A JP 2002226947A JP 2001023668 A JP2001023668 A JP 2001023668A JP 2001023668 A JP2001023668 A JP 2001023668A JP 2002226947 A JP2002226947 A JP 2002226947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塑性歪みを受けた後に、250℃以下で長期使用
された場合においても歪み時効脆化が生じがたいマルテ
ンサイト系ステンレス鋼溶接継手の提供。 【解決手段】本発明の第1の溶接継手は、母材および溶
接金属の両方が、C:0.02%以下、Si:1%以下、Mn:1.
5%以下、Cr:7〜14%、Ni:0.5〜9%、Ti:0〜0.3%を
含み、残部:実質的にFeで、不純物としてのP:0.03%以
下、S:0.01%以下、Al:0.1%以下、N:0.07%以下、
C、NおよびTiの関係が式『N+(C/5)−(Ti/4)≦0.01
5』を満たし、かつ鋼中に含まれる平均粒径が10μm以
上の介在物の量が1.5×10個/m以下の鋼からな
る。また、第2の溶接継手は、母材が前記と同じ鋼で、
溶接金属が、母材および溶接熱影響部とのビッカース硬
度差の絶対値が50以下の硬さで、かつオーステナイト相
の面積割合が30〜80%の2相ステンレス鋼である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルテンサイト系
ステンレス鋼の溶接継手に関し、より詳しくは塑性歪み
を受けた後に、常温から250℃程度までの温度域にお
いて使用して好適な耐歪み時効性に優れたマルテンサイ
ト系ステンレス鋼溶接継手に関する。
【0002】
【従来の技術】11〜13質量%のCrを含むCr系の
ステンレス鋼は、経済性に優れた耐食材料として広く用
いられている。しかし、溶接構造を前提とする場合に
は、溶接時の加熱冷却にともなう硬いマルテンサイト組
織の生成により、溶接部の靭性低下や溶接割れの発生が
問題となりやすい。これらの問題に関しては、特開平1
1−61347号公報に示されるように、CとNの含有
量を0.1質量%以下に抑える対策により解決できるこ
とが示されている。
【0003】しかし、油井用ラインパイプ等では、敷設
施工において溶接後に大きな塑性歪みを加えることがあ
る。特に、海底ラインパイプでは、高能率に敷設するた
め突き合わせ円周溶接して長尺化し、コイル状に巻き取
った後にコイルを船に積み、海上でコイルを解きながら
海底に敷設していくリールバージと呼ばれる敷設法が多
用されている。
【0004】上記の場合、溶接継手は大きな塑性変形を
受けた後、管内の高温流体により250℃まで加熱され
ながら長年使用される。その際には、塑性歪みと低温加
熱に起因する歪み時効と呼ばれる脆化が生じる。
【0005】しかしながら、11〜13質量%のCrを
含むCr系のステンレス鋼とその溶接部での歪み時効脆
化現象の防止策については、未解決となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塑性
歪みを受けた溶接部が250℃以下で長期使用された場
合においても歪み時効脆化が生じることがない耐歪み時
効性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼溶接継手を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は下記
(1)、(2)の耐歪み時効性に優れたマルテンサイト
系ステンレス鋼溶接継手にある。 (1)母材および溶接金属が、いずれも、質量%で、
C:0.02%以下、Si:1%以下、Mn:1.5%
以下、Cr:7〜14%、Ni:0.5〜9%、Ti:
0〜0.3%、Mo:0〜5%、W:0〜5%、Cu:
0〜5%、V:0〜0.1%、Nb:0〜0.05%、
Ca:0〜0.015を含み、残部は実質的にFeから
なり、不純物としてのPが0.03%以下、Sが0.0
1%以下、Alが0.1%以下、Nが0.07%以下
で、C、NおよびTiの関係が下記式を満たし、かつ鋼
中に含まれる平均粒径が10μm以上の介在物の量が
1.5×10 個/m 以下の鋼からなることを特
徴とする耐歪み時効性に優れたマルテンサイト系ステン
レス鋼溶接継手(第1発明)。
【0008】N+(C/5)−(Ti/4)≦0.015 ここで、上記式中の元素記号は、母材および溶接金属の
鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を意味する。 (2)母材が、質量%で、C:0.02%以下、Si:
1%以下、Mn:1.5%以下、Cr:7〜14%、N
i:0.5〜9%、Ti:0〜0.3%、Mo:0〜5
%、W:0〜5%、Cu:0〜5%、V:0〜0.1
%、Nb:0〜0.05%、Ca:0〜0.015を含
み、残部は実質的にFeからなり、不純物としてのPが
0.03%以下、Sが0.01%以下、Alが0.1%
以下、Nが0.07%以下で、C、NおよびTiの関係
が下記式を満たし、かつ鋼中に含まれる平均粒径が10
μm以上の介在物の量が1.5×10 個/m
下の鋼であり、溶接金属が、母材および溶接熱影響部と
のビッカース硬度差の絶対値が50以下の硬さで、かつ
オーステナイト相の面積割合が30〜80%のオーステ
ナイト相とフェライト相のみからなる2相ステンレス鋼
であることを特徴とする耐歪み時効性に優れたマルテン
サイト系ステンレス鋼溶接継手(第2発明)。
【0009】N+(C/5)−(Ti/4)≦0.015 ここで、上記式中の元素記号は、母材の鋼中に含まれる
各元素の含有量(質量%)を意味する。
【0010】なお、上記本発明にいう介在物とは、JI
S G 0555に規定される試験方法において対象と
される非金属介在物のことであり、その平均粒径とは、
長径と短径の平均値のことである。
【0011】また、上記介在物量とは、JIS G 0
555に規定されている点算法による顕微鏡試験方法に
準拠して、100倍の顕微鏡視野でカウントすることに
より測定される値とする。
【0012】さらに、上記オーステナイト相の面積割合
とは、上記と同様に、JIS G0555に規定されて
いる点算法による顕微鏡試験方法に準拠して、測定され
る値とする。
【0013】また更に、上記本発明にいう溶接継手と
は、アーク溶接、電気抵抗溶接、レーザ溶接などにより
接合された部位で、母材、溶接金属および溶接熱影響部
で構成される部位を指す。したがって、継目無鋼管同士
の突き合わ円周溶接部位や、管長手方向に溶接接合して
製造された溶接鋼管のシーム溶接部位とこの溶接鋼管同
士の突き合わ円周溶接部位なども本発明にいう溶接継手
の対象となる。
【0014】本発明者等は、上記の課題を達成するため
に鋭意実験研究を行い、以下のことを知見し、上記の本
発明を完成させた。
【0015】(a)高Crマルテンサイト系ステンレス鋼
における溶接熱影響部(以下、HAZという)、溶接金
属での歪み時効は、マルテンサイトを構成するラス組織
に塑性加工時に転位が多数導入され、この転位が導入さ
れたラス組織にその後の加熱により固溶したC、Nが固
着されることにより生じる。特にHAZでは、結晶粒が
大きく、また急熱急冷の熱サイクルを受けるため、過飽
和の固溶C、Nを含んだ組織となりやすく、そのために
歪み時効による脆化が顕著となる。
【0016】上記の現象を解析し、その防止手段を見出
すために、HAZを含めた溶接部に3%の引張塑性歪み
を与えた後、歪みが0%となるまで圧縮歪みを加える歪
みサイクルを5回与え、その後300℃に2時間保持す
る時効処理を行ない、歪み時効脆化を評価するという試
験を重ねた。
【0017】その結果、質量%で、Cr:7〜14%、
Ni:0.5〜9%を含むマルテンサイト系ステンレス
鋼においては、C含有量を0.015%以下、N含有量
を0.07%以下に抑えた上で、その合計含有量を下記
(1) 式を満たす量以下に制限するか、より望ましくは下
記(2) 式を満たす量のTiを積極的に添加含有させる
と、溶接部の歪み時効脆化が大幅に抑制されることを知
見した。
【0018】 N+(C/5)≦0.015 ・・・・・・・・・・ (1) N+(C/5)−(Ti/4)≦0.015 ・・・・ (2) ここで、Cに比べてNの方が許容上限値が高いのは、N
の方が溶接熱サイクルによる融点直下の高温への加熱に
よってもTi化合物としてより安定に固定できるためで
ある。
【0019】ただし、上記の要件を満足させただけで
は、歪み時効後の衝撃靭性が不十分であり、十分な衝撃
靭性を確保するための手段を見出すために、さらに研究
を重ねた結果、酸化物や硫化物などの介在物の影響を抑
えることも重要であることがわかった。すなわち、大き
な介在物が多く存在すると、その周囲に塑性歪みの局部
的な集中が生じ、その結果、大きな介在物の周囲で歪み
時効脆化が生じることが判明した。
【0020】しかし、平均粒径が10μm以上の介在物
の量を、1.5×10 個/m以下に抑えると、介
在物周辺での転位集積が実質的に生じなくなり、介在物
周辺の転位集積起因による歪み時効脆化がほとんど生じ
なくなることを知見した。
【0021】なお、平均粒径が10μm以上の大きな介
在物の量は、鋼の化学組成に依存することはいうまでも
ないが、化学組成が同じでも、その大きさは鋼の鋳込み
温度や凝固速度にも左右され、例えば高温で鋳込むほど
大きくなりやすい傾向があるので、その大きさと量を制
御することが可能である。
【0022】(b)母材に近い化学組成のいわゆる共金系
の溶接材料を使用する場合には、溶接金属についても、
母材およびHAZと同じ要件を満たせば、歪み時効脆化
が大幅に抑制されるとともに、十分な歪み時効後の衝撃
靭性が確保されることを知見した。
【0023】(c)一方、場合によっては、特開平9−8
12072号公報に示されるように、溶接後の後熱処理
を省略するため、溶接のままでも硬さが母材の硬さより
も著しく高くなることがない2相ステンレス鋼を溶接金
属として用いる場合がある。
【0024】この2相ステンレス鋼を溶接金属として用
いる場合でも、母材が、上記(a)に記載の2条件を満た
し、溶接金属が、母材および溶接熱影響部とのビッカー
ス硬度差の絶対値が50以下の硬さで、かつオーステナ
イト相の面積割合が30〜80%のオーステナイト相と
フェライト相のみからなる2相ステンレス鋼であれば、
上記(a)、(b)の場合と同様に、歪み時効脆化が大幅に
抑制されるとともに、十分な歪み時効後の衝撃靭性が確
保されることを知見した。
【0025】ここで、上記(c)の場合に、歪み時効脆化
が大幅に抑制されるとともに、十分な歪み時効後の衝撃
靭性が確保されるのは、次の理由によることもわかっ
た。
【0026】2相ステンレス鋼は、周知のように、フェ
ライト相とオーステナイト相の2相からなり、マルテン
サイトは含まないが、強度確保の観点から高Nであるこ
とが必須となる。このため、溶接金属中のNが溶融境界
を通してマルテンサイトのHAZに拡散し、過飽和に固
溶されることで歪み時効脆化がより促進される。
【0027】しかし、溶接金属のオーステナイト量が面
積割合で30%以上であると、溶接金属中のNの活量が
低減して溶接金属内にNが滞留するようになり、マルテ
ンサイト組織のHAZへのNの拡散が抑制される。
【0028】また、溶接金属の硬さが母材およびHAZ
の硬さよりも高い場合でも、その差がビッカース硬さで
50以下、すなわち、母材および溶接熱影響部とのビッ
カース硬度差の絶対値が50以下の硬さであると、歪み
付加時に溶融境界での塑性歪み集中が生じにくくなり、
上記オーステナイト量30%以上との相乗効果によって
歪み時効脆化が抑制される。
【0029】ただし、オーステナイト率が面積割合で8
0%を超えると、溶接部(溶接金属)の強度が母材の強
度に比べて低くなるり、継手全体の強度が実用に適さな
くなる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のマルテンサイト系
ステンレス鋼溶接継手を前記のように規定した理由につ
いて詳細に説明する。なお、以下において、「%」は特
に断らない限り「質量%」を意味する。また、各元素の
説明は、母材および溶接金属ともに共通である。
【0031】先ず、本発明になる第1発明と第2発明の
溶接継手に共通な点について説明する。
【0032】鋼の化学組成; C:0.02%以下 C含有量が0.02%を超えると、他の添加元素の含有
量にもよるが、焼入れままのマルテンサイト率(面積割
合)95%以上の鋼の硬度が高くなり、ロックウエルC
スケール硬度(HRc)が26を超えてカソード防食下
での割れを生じる。このため、C含有量は0.02%以
下とする。好ましい上限は0.015%である。なお、
C含有量は低ければ低いほどよく、この場合には溶接の
ままでの靭性が良好となる。よって、C含有量の下限は
特に定める必要はないが、過度の低減はコスト上昇を招
くので、経済性の観点からは0.001%以上とするの
がよい。
【0033】Si:1%以下 Siは脱酸剤として添加されるが、その含有量が1%を
超えると熱間加工性が劣化するので、1%以下とする。
好ましい上限は0.7%、より好ましい上限は0.5%
である。なお、下限は特に定めないが、脱酸効果を確実
に得るためには0.01%以上とするのがよい。
【0034】Mn:1.5%以下 Mnは、上記のSiと同様に、脱酸剤として添加される
が、その含有量が1.5%を超えると熱間加工性が劣化
するので、1.5%以下とする。好ましい上限は1%、
より好ましい上限は0.8%である。なお、下限は特に
定めないが、脱酸効果を確実に得るためには0.1%以
上とするのがよい。
【0035】Cr:7〜14% Crは、耐炭酸ガス腐食性を向上させる成分である。し
かし、7%未満では十分な耐炭酸ガス腐食性が得られな
い。一方、14%を超えると、焼入れままでマルテンサ
イト率90%以上の組織を得ることが困難になる。よっ
て、Cr含有量は7〜14%とする。好ましい範囲は8
〜13%、より好ましい範囲は10〜13%である。
【0036】Ni:0.5〜9% Niは、溶接のままで、フェライト率(面積割合)が5
%以下のマルテンサイト組織を得るためには、最低でも
0.5%以上が必要である。しかし、9%を超えて過剰
に含有させると、残留オーステナイト量が増加し、強度
低下を招く。よって、Niは0.5〜9%とする。好ま
しい範囲は1〜8%、より好ましい範囲は1〜7%であ
る P:0.03%以下 Pは不純物成分であり、その含有量が0.03%を超え
ると、硫化水素環境での硫化物割れ性を高める作用が顕
著に現われるので、0.03%以下とする。なお、P含
有量は低ければ低いほどよい。
【0037】S:0.01以下 Sは、上記のPと同様に、不純物成分であり、その含有
量が0.01%を超えると、溶接時の高温割れ感受性、
多層溶接時の再熱割れ感受性を上昇させるので、0.0
1%以下とする。なお、S含有量は低ければ低いほどよ
い。
【0038】Al:0.1%以下 Alは、上記のSi、Mnと同様に、脱酸剤として添加
されるが、その含有量が0.1%を超えると、粒径の大
きな介在物量が急激に増加し、脆化しやすいので、0.
1%以下とする。好ましい上限は0.06%、より好ま
しい上限は0.03%である。なお、下限は特に定めな
いが、脱酸効果を確実に得るためには0.004%以
上、より好ましくは0.006%以上とするのがよい。
【0039】Ti:0〜0.3% Tiは添加しなくてもよい。添加すれば、C、Nを固定
し、耐歪み時効性の向上に寄与するだけでなく、焼入れ
焼戻し後の靭性、強度を向上させる作用を有する元素で
ある。このため、これらの効果を得たい場合には添加し
てもよく、その効果は0.04%以上で顕著になる。し
かし、0.3%を超えて含有させると、溶接高温割れ感
受性を増大させる。よって、添加する場合のTi含有量
は0.04〜0.3%とするのがよい。ただし、その含
有量は、後述するように、C、Nとの関係を満足する量
とする必要がある。
【0040】Mo、W、Cu:いずれも0〜5% これらの元素は添加しなくてもよい。添加すれば、いず
れの元素も、耐歪み時効性および靭性を損なうことな
く、Crとの共存下で炭酸ガス環境での局部腐食を防止
するとともに、強度を向上させる作用がある。このた
め、これらの効果を得たい場合には1種以上を添加して
もよく、その効果はいずれの元素も0.5%以上で顕著
になるが、5%で耐局部腐食性の向上効果は飽和する。
よって、添加する場合のこれら元素の含有量は、いずれ
の元素も0.5〜5%とするのがよい。
【0041】 V、Nb:それぞれ、0〜0.1%、0〜0.05% これらの元素は添加しなくてもよい。添加すれば、いず
れの元素も、耐歪み時効性および靭性を損なうことな
く、強度を向上させる他、強度ばらつきを小さくする作
用もある。このため、その効果を得たい場合には1種以
上を添加してもよく、その効果は、Vでは0.02%以
上、Nbでは0.01%以上で顕著になる。しかし、V
については0.1%、Nbについては0.05%を超え
て含有させると、かえって靭性の低下を招く。よって、
添加する場合のこれら元素の含有量は、Vについては
0.02〜0.1%、Nbについては0.01〜0.0
5%とするのがよい。
【0042】Ca:0〜0.015% Caは添加しなくてもよい。添加すれば、耐歪み時効性
および靭性を損なうことなく、熱間加工性を向上させる
作用がある。このため、その効果を得たい場合には添加
してもよく、その効果は0.001%以上で顕著になる
が、0.015%を超えて含有させると、耐食性の低下
を招くだけでなく、溶融状態の溶接金属中の浮遊スラグ
量を増加させ溶接作業性を損なう。よって、添加する場
合のCa含有量は、0.001〜0.015%とするの
がよい。
【0043】C、NおよびTiの関係式:C、Nおよび
Tiの含有量は、上記の範囲内において、Ti無添加鋼
の場合には下記の(1) 式、Ti添加鋼の場合には下記の
(2) 式を満足する必要がある。
【0044】 N+(C/5)≦0.015 ・・・・・・・・・・ (1) N+(C/5)−(Ti/4)≦0.015 ・・・・ (2) これは、前述したように、上記の(1) 式または(2) 式を
満たさない場合には、塑性加工時に転位が導入されたラ
ス組織にその後の加熱により固溶したC、Nが固着し、
過飽和の固溶C、Nを含んだ組織となって歪み時効によ
る脆化が顕著となる。これに対し、上記の(1) 式または
(2) 式を満たす場合には、過剰な固溶C、Nが存在しな
いか、存在する場合でもTiCまたはTiNとして固定
されるために、過飽和の固溶C、Nを含んだ組織にはな
らず、転位が導入されたラス組織にC、Nが固着される
ことがなく、歪み時効による脆化が抑制される。
【0045】介在物の大きさと量;本発明の溶接継手を
構成する母材および第1発明の溶接継手を構成する溶接
金属は、鋼中に存在する平均粒径が10μm以上の介在
物量が1.5×10 個/m 以下でなければなら
ない。これは、前述したように、平均粒径が10μm以
上の介在物量が1.5×10 個/m を超える場
合には、介在物の周囲に対する塑性歪みの局部的な集中
が顕著になり、その結果、介在物の周囲で歪み時効脆化
が生じるようになるからである。
【0046】ここで、本発明にいう介在物とは、前述し
たように、JIS G 0555に規定される試験方法
において対象とされる非金属介在物のことである。
【0047】また、上記介在物量とは、JIS G 0
555に規定されている点算法による顕微鏡試験方法に
準拠して、100倍の顕微鏡視野でカウントすることに
より測定される値である。
【0048】次に、本発明になる第2発明の溶接継手に
ついて説明する。
【0049】本発明になる第2発明の溶接継手は、溶接
金属を2相ステンレス鋼としたものであるが、その2相
ステンレス鋼は、オーステナイト相の面積割合が30〜
80%のオーステナイト相とフェライト相のみからなる
2相ステンレス鋼で、かつその硬さは母材およびHAZ
の硬さとのビッカース硬度差の絶対値が50以下の硬さ
でなければならない。
【0050】これは、前述したように、オーステナイト
相が面積割合で30%以上の場合には、溶接金属中のN
の活量が減少して溶接金属内にNが滞留し、HAZへの
Nの拡散が抑制され、その結果として溶接部での歪み時
効脆化が抑制させる。ただし、溶接金属のオーステナイ
ト相が面積割合で80%を超えると、溶接部(溶接金
属)の強度が母材の強度に比べて低くなって継手全体の
強度が実用に適さなくなる。 また、その硬さが母材お
よびHAZの硬さとの差がある場合でも、その差の絶対
値がビッカース硬さで50以下の場合には、歪み付加時
に溶融境界での塑性歪み集中が生じにくくなり、両者の
相乗効果によって歪み時効脆化が抑制されるようになる
からである。
【0051】ここで、上記オーステナイト相の面積割合
とは、前述したように、JIS G0555に規定され
ている点算法による顕微鏡試験方法に準拠して、測定さ
れる値である。
【0052】以上に説明した本発明の溶接継手は、上記
の要件を満たす板材、管材をアーク溶接にて突き合わせ
溶接することにより得られる。その際に用いる溶接材料
は、母材に近い共金系の溶接材料または2相ステンレス
鋼製の溶接材料で、本発明で規定する条件を満たす溶接
金属が得られるものであればよく、その化学組成は特に
制限されない。
【0053】しかし、第1発明の溶接継手を構成する溶
接金属を得るための共金系の溶接材料としては、上記本
発明の溶接継手を構成する母材に近い化学組成を有する
ものを用いるのが好ましい。
【0054】また、第2発明の溶接継手を構成する溶接
金属である2相ステンレス鋼としては、下記の化学組成
を有するものであることが好ましい。
【0055】質量%で、Cr:22〜27%、Ni:7
〜11%、Mo:1.5〜5%、Si:1%以下、M
n:2%以下、sol.Al:0.1%以下、N:0.
15〜0.4%を含み、必要に応じて、2%以下のC
u、3.5%以下のW、0.15%以下のTi、0.1
5%以下のNb、0.15%以下のZr、0.01%C
aおよび0.01%以下のBのうちの1種以上を含み、
残部は実質的にFeで、不純物としてのCが0.03%
以下、Pが0.02%以下、Sが0.01%以下の2相
ステンレス鋼。
【0056】
【実施例】化学組成および平均粒径10μm以上の介在
物量が表1に示す値の16種類のマルテンサイト系ステ
ンレス鋼からなり、同じく表1に示す降伏強さ(YS:
MPa)を有する外径168mm、厚さ12mmの鋼管
を準備した。その際、代符CとPの鋼管は、同じ溶湯を
分湯し、鋳込み温度を変えて鋳込むことによって平均粒
径10μm以上の介在物量を異ならせた鋼を用いて製造
した。
【0057】
【表1】 また、上記鋼管の母材と同一の各鋼片を線材に加工し、
線径2mmの共金系溶接材料16種類を準備する一方、
表2に示す化学組成を有する2種類の2相ステンレス鋼
からなる線径2mmの溶接材料を準備した。
【0058】その際、共金系溶接材料の素材である16
種類の各鋼の熱間加工性を、試験温度1000℃で捻り
試験をおこなって調べた結果、代符JおよびKの鋼の破
断に至るまでの捻り回数は25回以上であったが、代符
A〜IおよびL〜Pの鋼は15〜20回であった。
【0059】
【表2】 準備した各鋼管は、管端にV開先を加工し同じ代符の鋼
管同士を突き合わせ、管を水平に固定して全姿勢にて、
溶接電流130A、溶接電圧12V、溶接速度15cm
/minの条件で、TIG溶接による円周溶接をおこな
った。その際、準備した鋼管と溶接材料とを種々に組合
せ、表3に示す化学組成を有する20種類の溶接継手を
作製した。
【0060】
【表3】 得られた各溶接継手のうち、2相ステンレス鋼製の溶接
材料を用いた以外の溶接継手は、650℃に5分間加熱
保持する後熱処理を施した後、HAZを含む溶接部に3
%の引張塑性歪み付与後、歪みが0%になるまで圧縮歪
みを付与する操作を1サイクルとする歪みサイクルを5
回与え、次いで、300℃に2時間加熱保持する時効処
理を施し、下記の歪み時効脆化評価試験と耐食性試験に
供した。
【0061】一方、2相ステンレス鋼製の溶接材料を用
いた各溶接継手は、母材のHAZ部と非HAZ部の硬度
差と、溶接金属のオーステナイト率を調べる一方、溶接
のままのHAZを含む溶接部に、上記と同じ条件で、歪
みサイクルと時効処理を施し、下記の歪み時効脆化評価
試験と耐食性試験に供した。
【0062】歪み時効脆化評価試験:各溶接継手から、
溶融線がノッチ底に位置するJIS Z 2202に規
定されるVノッチ試験片を各3個づつ採取し、試験温度
−30℃でシャルピー衝撃試験をおこなってシャルピー
衝撃値を調べ、3個の試験片ともにシャルピー衝撃値が
100J/cm を上回ったものを耐歪み時効性が良
好(○)、3個の試験片ともにシャルピー衝撃値が10
0J/cm を下回ったものを耐歪み時効性が不芳
(×)として評価した。
【0063】耐食性試験:各溶接継手から、長手方向の
中央部に溶接金属が位置する長さ100mm、幅20m
m、厚さ2mmの試験を採取し、この試験片を温度17
5℃の3MPaCO +25質量%NaClの水溶液
中に15日間浸漬し、腐食減量を調べた。
【0064】評価は、腐食減量が0.2mm/年以下の
ものを優良(◎)、0.2mm/年を超え0.4mm/
年以下のものを良好(○)として評価した。
【0065】以上の結果を、表4に、2相ステンレス鋼
製の溶接材料を用いた各溶接継手の母材のHAZ部と非
HAZ部の硬度差と溶接金属のオーステナイト率ととも
に併せて示した。
【0066】
【表4】 表4からわかるように、母材および溶接金属とも、本発
明で規定する条件を満たす継手代符AJ1〜AJ13の
溶接継手は、いずれも、耐歪み時効特性が良好である。
【0067】これに対し、母材および溶接金属のいずれ
か一方または両方が、本発明で規定する条件を満たして
いない継手代符BJ1〜BJ7の溶接継手は、いずれも
耐歪み時効特性が不芳である。
【0068】具体的に説明すると、継手代符BJ1とB
J2の溶接継手は、母材のC、NおよびTiの関係が本
発明で規定する式「N+(C/5)−(Ti/4)≦0.0
15」を満たさないため、耐歪み時効性が不芳である。
【0069】継手代符BJ3とBJ4の溶接継手は、母
材は本発明で規定する条件を満たすものの、溶接金属の
C、NおよびTiの関係が本発明で規定する式「N+
(C/5)−(Ti/4)≦0.015」を満たさないた
め、耐歪み時効性が不芳である。
【0070】継手代符BJ5の溶接継手は、2相ステン
レス鋼からなる溶接金属のオーステナイト量が少なすぎ
るため、耐歪み時効性が不芳である。
【0071】継手代符BJ6の溶接継手は、2相ステン
レス鋼からなる溶接金属のオーステナイト量は本発明で
規定する範囲内であるが、その硬さが硬すぎるため、耐
歪み時効性が不芳である。
【0072】継手代符BJ7の溶接継手は、母材と溶接
材料が同じ溶湯を分湯した鋼であるので、母材と溶接金
属の化学組成は実質同じで本発明の範囲内であるが、母
材の鋼中の平均粒径10μm以上の介在物量が多すぎる
ため、耐歪み時効性が不芳である。
【0073】
【発明の効果】本発明の溶接継手は、塑性歪みを受けた
後に時効されても脆化が生じず、耐歪み時効性に優れて
いる。このため、例えば、突き合わせ円周溶接して長尺
化され、リールバージと呼ばれる敷設法が適用される海
底ラインパイプに適用して好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母材および溶接金属が、いずれも、質量%
    で、C:0.02%以下、Si:1%以下、Mn:1.
    5%以下、Cr:7〜14%、Ni:0.5〜9%、T
    i:0〜0.3%、Mo:0〜5%、W:0〜5%、C
    u:0〜5%、V:0〜0.1%、Nb:0〜0.05
    %、Ca:0〜0.015を含み、残部は実質的にFe
    からなり、不純物としてのPが0.03%以下、Sが
    0.01%以下、Alが0.1%以下、Nが0.07%
    以下で、C、NおよびTiの関係が下記式を満たし、か
    つ鋼中に含まれる平均粒径が10μm以上の介在物の量
    が1.5×10個/m 以下の鋼からなることを特
    徴とする耐歪み時効性に優れたマルテンサイト系ステン
    レス鋼溶接継手。 N+(C/5)−(Ti/4)≦0.015 ここで、上記式中の元素記号は、母材および溶接金属の
    鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を意味する。
  2. 【請求項2】母材が、質量%で、C:0.02%以下、
    Si:1%以下、Mn:1.5%以下、Cr:7〜14
    %、Ni:0.5〜9%、Ti:0〜0.3%、Mo:
    0〜5%、W:0〜5%、Cu:0〜5%、V:0〜
    0.1%、Nb:0〜0.05%、Ca:0〜0.01
    5を含み、残部は実質的にFeからなり、不純物として
    のPが0.03%以下、Sが0.01%以下、Alが
    0.1%以下、Nが0.07%以下で、C、NおよびT
    iの関係が下記式を満たし、かつ鋼中に含まれる平均粒
    径が10μm以上の介在物の量が1.5×10 個/
    以下の鋼であり、溶接金属が、母材および溶接熱
    影響部とのビッカース硬度差の絶対値が50以下の硬さ
    で、かつオーステナイト相の面積割合が30〜80%の
    オーステナイト相とフェライト相のみからなる2相ステ
    ンレス鋼であることを特徴とする耐歪み時効性に優れた
    マルテンサイト系ステンレス鋼溶接継手。 N+(C/5)−(Ti/4)≦0.015 ここで、上記式中の元素記号は、母材の鋼中に含まれる
    各元素の含有量(質量%)を意味する。
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