JP2002226838A - 撥水性組成物、表面処理された基材、その製造方法および輸送機器用物品 - Google Patents

撥水性組成物、表面処理された基材、その製造方法および輸送機器用物品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】水滴除去性およびその耐久性(耐摩耗性、耐薬
品性、耐候性)に優れた表面処理層を形成しうる撥水性
組成物、該撥水性組成物から形成された表面処理層を有
する表面処理された基材、その製造方法および輸送機器
用物品の提供。 【解決手段】化合物1[Rf−Si(R)p(X)3-p
と化合物4[RF−Si(R1q(X)3-q]および/ま
たは化合物5[SiX2 4](Rf:エーテル性酸素原子
を有する含フッ素有機基。RF:エーテル性酸素原子を
有しない含フッ素有機基。R、R1:炭素数1〜6のフ
ッ素原子不含炭化水素基。p、q:0、1または2。
X、X1、X2:ハロゲン原子または加水分解性基。)と
を含む撥水性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水滴の付着が少な
く、また付着した水滴の除去が容易な表面処理層を形成
しうる撥水性組成物、該撥水性組成物から形成された表
面処理層を有する表面処理された基材、該基材の製造方
法および該基材からなる輸送機器用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】基材表面に、水滴の付着が少なく、また
付着した水滴の除去が容易な性質(以下これらを水滴除
去性という。)を付与することが強く求められている。
従来から基材表面に水滴除去性を付与するために、たと
えば含フッ素シラン化合物と親水性シラン化合物とから
なる親水撥油処理剤(特開平5−331455号公報)
が提案されている。しかしこの表面処理剤は親水性を有
するため、撥水性を付与したい輸送機器用物品へは適用
できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた水滴
除去性を有し、その耐久性(耐摩耗性、耐薬品性、耐候
性等)にも優れた表面処理層を形成しうる撥水性組成物
の提供を目的とする。また、該撥水性組成物から形成さ
れた表面処理層を有する表面処理された基材、その製造
方法および輸送機器用物品の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下式1で表さ
れる化合物(以下、化合物1と記す。他の化合物も同様
に記す。)と、下記化合物4および/または下記化合物
5、とを含むことを特徴とする撥水性組成物(以下、撥
水性組成物(I)と記す。)を提供する。 RfSi(R)p(X)3-p・・・式1 RFSi(R1q(X13-q・・・式4 SiX2 4・・・式5。 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。 Rf:エーテル性酸素原子を有する含フッ素有機基。 RF:エーテル性酸素原子を有しない含フッ素有機基。 R、R1:それぞれ独立して、炭素数1〜6のフッ素原
子を含まない炭化水素基。 X、X1、X2:それぞれ独立して、ハロゲン原子または
加水分解性基。 p、q:それぞれ独立して、0、1または2。
【0005】
【発明の実施の形態】化合物1は、エーテル性酸素原子
を有する含フッ素有機基(以下、エーテル性の酸素原子
を有する含フッ素有機基をRf基という。)を一方の分
子端に有し、他方の分子端には反応性基を有する化合物
である。Rf基が、撥水性組成物(I)から形成された
表面処理層における、水滴の移動性または転落性の向上
に寄与する。この詳細な機構は不明だが、Rf基はフッ
素原子を含むため、撥水性組成物(I)から形成された
表面処理層の表面エネルギーを小さくでき、かつ、エー
テル性酸素原子で連結された構造に起因する高い分子鎖
運動性を有するため、表面処理層は効率的なフッ素原子
の配向ができる。すなわち、高い分子鎖運動性が、表面
処理層の表面の水滴の移動に対応したフッ素原子の配向
変化を可能にし、結果として水滴の転落性が高まると考
えられる。
【0006】従来から提案されている表面処理剤におけ
るエーテル性酸素原子を有しない含フッ素有機基も、フ
ッ素原子を含むため、該表面処理剤から形成された処理
層の表面エネルギーを小さくできる。しかし、該エーテ
ル性酸素原子を有しない含フッ素有機基は非常に剛直な
構造であるため、表面に存在するフッ素原子は配向変化
ができにくく、水滴の移動に追従できない。そのため、
水滴はある領域ではよく転落するが、別の領域では転落
しにくくなり、水滴はどこかにひっかかり、水滴の転落
性は低くなると考えられる。撥水性組成物(I)におい
て、化合物1は1種を用いてもよく、2種以上を用いて
もよい。
【0007】化合物1におけるRf基の構造は特に制限
されない。化合物1において、Rfとしては、F(C
2aO[CF(Y)CF2O]n−A−(Aは炭素数2
〜32の2価有機基(ただし、CF(Y)CF2Oのみ
からなる2価有機基を除く。)、Yはフッ素原子または
CF3、aは2〜8の整数、nは0〜50の整数。)で
表される基が好ましい。
【0008】すなわち、化合物1としては、下式2で表
される化合物が水滴除去性またはその耐久性の点で好ま
しい。ただし、a、n、A、R、p、Xは上記と同じ意
味を示す。 F(CF2)aO[CF(CF3)CF2O]n-A-Si(R)p(X)3-p・・・式2 式1または式2において、Rはメチル基またはエチル基
であることが、耐久性の点で好ましい。Xにおける加水
分解性基としては、アルコキシ基、アシロキシ基、ケト
オキシム基、アルケニルオキシ基、アミノ基、アミノキ
シ基、アミド基、イソシアネート基等が好ましく挙げら
れる。Xとしては、ハロゲン原子(特に塩素原子)、ア
ルコキシ基およびイソシアネート基より選ばれる1種以
上が好ましい。Xはその数(3−p)が大きいほど密着
性に優れるため好ましく、pは0または1が特に好まし
い。nは0〜20であることが、表面処理層の緻密性を
高くできるため好ましい。aは、2、3または4が好ま
しく、特に3が好ましい。
【0009】Aは、A1−R2(A1は炭素数1〜16の
ポリフルオロアルキレン基、R2は炭素数1〜16の2
価有機基。)で表される基であることが、水滴除去性ま
たはその耐久性の点で好ましい。A1は、直鎖構造また
は分岐構造のどちらでもよい。A1はペルフルオロアル
キレン基が好ましく、−CF(CF3)(CF2z
(zは0以上の整数であり、0、1、2、3または4が
好ましい。)または−(CF 2y−(yは1以上の整数
であり、2、3または4が好ましい。)が特に好まし
い。
【0010】R2は、炭素数1〜16のフッ素原子を含
まない2価炭化水素基が好ましい。ただし、分子内にエ
ーテル性酸素原子を含んでいてもよい。R2は、直鎖構
造または分岐構造のどちらでもよいが、直鎖構造が好ま
しい。R2としては、−(CH2s−(sは2〜16の
整数であり、2、3または4が好ましい。)、−(CH
2t−O−(CH2u−(tは2〜10の整数であり、
2、3または4が好ましい。uは2〜14の整数であ
り、2、3または4が好ましい。ただしt+uは2〜1
6を満たす。)が好ましい。
【0011】化合物1の具体例を以下に示す。 F[CF(CF3)CF2O]2(CF2)2(CH2)2SiCl3・・・化合物イ、 F[CF(CF3)CF2O](CF2)2(CH2)2O(CH2)3SiCl3・・・化合物
ロ、 F[CF(CF3)CF2O]6(CF2)2(CH2)2SiCl3・・・化合物ハ、 F[CF(CF3)CF2O]6(CF2)2(CH2)2Si(OCH3)3・・・化合物
へ、 F[CF(CF3)CF2O]2(CF2)2(CH2)2Si(NCO)3・・・化合物
ト。
【0012】化合物1はそのまま用いてもよく、加水分
解生成物として使用してもよい。化合物1の加水分解物
とは、水中または酸性もしくはアルカリ性の水溶液中
で、化合物1の有する反応性基の全部または一部を加水
分解して得られる化合物をいう。酸性の水溶液として
は、塩酸、酢酸、硫酸、燐酸、スルホン酸、メタンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸等の水溶液を使用でき
る。アルカリ性の水溶液としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、アンモニア等の水溶液を使用できる。
【0013】撥水性組成物(I)から形成される表面処
理層の水滴除去性およびその耐久性を高めるために、撥
水性組成物(I)には下記化合物4および/または下記
化合物5を含む。 RFSi(R1q(X13-q・・・式4 SiX2 4・・・式5 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。 RF:エーテル性酸素原子を有しない含フッ素有機基。 R1:炭素数1〜6のフッ素原子を含まない炭化水素
基。 X1、X2:それぞれ独立して、ハロゲン原子または加水
分解性基。 q:0、1または2。
【0014】化合物4におけるRFは、フッ素原子を有
しない炭素原子(たとえば、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基)が隣のケイ素原子と結合するのが好まし
い。RFは、ポリフルオロアルキル基が好ましく、特に
隣のケイ素原子と結合する端部がアルキレン基(特に、
エチレン基)であって、他の部分がペルフルオロアルキ
ル基であることが好ましい。ペルフルオロアルキル基の
炭素数は3〜16が好ましい。
【0015】R1は炭素数の小さいアルキル基が好まし
く、メチル基またはエチル基が特に好ましい。X1また
はX2は、上記のXと同じ基が好ましく挙げられるが、
特に塩素原子、アルコキシ基またはイソシアネート基が
好ましい。qは、密着性の点または形成された層の耐久
性に優れることから0または1が好ましい。化合物4は
1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0016】化合物4の具体例を以下に示す。ただし、
下式中のX1、R1は上記と同じ意味を示し、好ましい態
様も同じである。eは1〜17の整数、mは2、3また
は4である。 F(CF2)e(CH2)mSiX1 3、 F(CF2)e(CH2)mSi(R1)X1 2、 F(CF2)eCONH(CH2)mSiX1 3、 F(CF2)eCONH(CH2)mSi(R1)X1 2、 F(CF2)eCONH(CH2)mNH(CH2)mSiX1 3、 F(CF2)eCONH(CH2)mNH(CH2)mSi(R1)X1 2
【0017】化合物5は、反応性基がケイ素原子に直接
結合した化合物である。反応性基の効果により密着性ま
たは緻密性が高まり、耐久性の向上に寄与する。化合物
5としては、テトラクロロシラン、テトライソシアネー
トシラン、テトラアルコキシシランまたはそれらの加水
分解生成物が好ましい。化合物5は2種以上を併用して
もよい。
【0018】撥水性組成物(I)における化合物1の割
合は、(化合物1)/(化合物1+化合物4+化合物
5)が0.5/10〜6/10であるのが好ましい。撥
水性組成物(I)は、上記の必須成分のみからなってい
てもよいが、経済性、作業性、表面処理層の厚さ制御の
しやすさ等を考慮し、有機溶剤を含んでいてもよい。有
機溶剤は、必須成分を溶解するものであれば特に制限さ
れない。有機溶剤としては、アルコール類、ケトン類、
芳香族炭化水素類、パラフィン系炭化水素類、酢酸エス
テル類等が好ましく、パラフィン系炭化水素類または酢
酸エステル類が特に好ましい。有機溶剤は1種に限定さ
れず、極性、蒸発速度等の異なる2種以上の溶剤を混合
して使用してもよい。
【0019】撥水性組成物(I)における有機溶剤の割
合は、化合物1、化合物4および/または化合物5の合
量の100質量部に対して、100,000質量部以下
が好ましく、特に10,000質量部以下が好ましい。
100,000質量部超では、処理ムラが発生する場合
がある。
【0020】撥水性組成物(I)は公知の方法で塗布で
きる。たとえば、はけ塗り、流し塗り、回転塗布、浸漬
塗布、スキージ塗布、スプレー塗布、手塗り等の方法を
用いることができる。そして、大気中または窒素雰囲気
中において乾燥させることで、表面処理層を形成でき
る。処理方法によっては、余剰成分が発生し外観品質を
損なう場合があるが、溶剤拭きまたは空拭き等で余剰成
分を除去し外観を調節すればよい。
【0021】撥水性組成物(I)から形成された表面処
理層の厚さは特に限定されないが、経済性を考慮する
と、50nm以下の厚さが好ましく、その下限は単分子
層の厚さである。
【0022】撥水性組成物(I)には、目的に応じて機
能性添加剤を含んでもよい。機能性添加剤としては、必
須成分との反応性または相溶性等を考慮して選択するの
が好ましく、片末端反応性ポリジメチルシロキサン、両
末端反応性ポリジメチルシロキサン等の非フッ素系撥水
性材料、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の
金属酸化物の超微粒子、染料または顔料等の着色用材
料、防汚性材料、触媒、各種樹脂等が好ましく挙げられ
る。機能性添加剤の添加量は、化合物1、化合物4およ
び/または化合物5の合量の100質量部に対して、
0.01〜20質量部が好ましい。過剰な添加は、水滴
除去性等を低下させることがある。
【0023】本発明の表面処理された基材は、少なくと
も1層の表面処理層を有し、該表面処理層の最外層が、
撥水性組成物(I)から形成された層であるのが好まし
い。また、表面処理層の水滴除去性またはその耐久性を
向上させるために、最外層である第1層の内側に接する
第2層として、化合物4を含む撥水性組成物(II)ま
たは化合物5を含む撥水性組成物(III)から形成さ
れた層を設けるのが好ましい。また、最外層である第1
層の内側に接する第2層として、化合物4を含む撥水性
組成物(II)から形成された層を設け、第2層の内側
に接する第3層として、化合物5を含む撥水性組成物
(III)から形成された層を設けるのも好ましい。
【0024】撥水性組成物(II)における化合物4
は、撥水性組成物(I)において記載した化合物4と同
じ化合物が好ましく挙げられる。化合物4としては、撥
水性組成物(II)から形成された層の表面の水に対す
る接触角の値が、100度以上である表面を形成できる
化合物であることが好ましい。撥水性組成物(III)
における化合物5は、撥水性組成物(I)において記載
した化合物5と同じ化合物が好ましく挙げられる。
【0025】本発明における表面処理層の概念は、境界
線が厳密に引ける状態ではなく、各層の間で、ミクロに
みて界面の一部または全部が相互に入り交じっていても
よい。表面処理層に、撥水性組成物(II)から形成さ
れた層または撥水性組成物(III)から形成された層
があると、水滴除去性の耐久性向上に効果がある。この
機構は不明であるが、撥水性組成物(II)から形成さ
れた層はその高い撥水効果により、水に伴う各種劣化因
子が層に浸透するのを防止する効果があり、撥水性組成
物(III)から形成された層はその優れた反応性によ
り、基材と撥水性組成物(I)から形成された層または
撥水性組成物(II)から形成された層との密着性を高
める効果があると考えられる。
【0026】撥水性組成物(II)または撥水性組成物
(III)は、化合物4または化合物5等の必須成分の
みからなっていてもよいが、経済性、作業性、処理層の
厚さ制御のしやすさ等を考慮して、有機溶剤を含んでい
てもよい。有機溶剤としては、撥水性組成物(I)にお
いて記載した有機溶剤が好ましく使用できる。
【0027】撥水性組成物(II)または撥水性組成物
(III)には、目的に応じて機能性添加剤を含んでも
よい。機能性添加剤としては、撥水性組成物(I)にお
いて記載したものが好ましく挙げられる。また、撥水性
組成物(II)または撥水性組成物(III)の塗工に
ついても、撥水性組成物(I)において記載した方法が
好ましく挙げられる。
【0028】撥水性組成物(II)または撥水性組成物
(III)から形成された層の厚さは特に限定されない
が、あまり厚すぎると損傷が目立ちやすくなるため、5
0nm以下が好ましい。その下限は単分子層の厚さであ
る。層の厚さは各撥水性組成物の濃度、塗布条件、加熱
条件等によって適宜制御しうる。表面処理層全体の厚さ
は、経済性も考慮して100nm以下が好ましい。
【0029】表面処理された基材の製造方法は、基材表
面に表面処理層を形成する工程を含み、かつ、該表面処
理層の少なくとも最外層に撥水性組成物(I)から形成
された層を有する製造方法が好ましい。少なくとも2層
の表面処理層を有する表面処理された基材の製造方法
は、基材表面に化合物4を含む撥水性組成物(II)ま
たは化合物5を含む撥水性組成物(III)を用いて第
2層を形成する工程、撥水性組成物(I)を用いて第1
層を形成する工程を含む製造方法が好ましい。
【0030】また、少なくとも3層の表面処理層を有す
る表面処理された基材の製造方法は、化合物5を含む撥
水性組成物(III)を用いて第3層を形成する工程、
化合物4を含む撥水性組成物(II)を用いて第2層を
形成する工程、撥水性組成物(I)を用いて第1層を形
成する工程を含む製造方法が好ましい。
【0031】表面処理層は基材表面に形成されるが、基
材表面には蒸着膜、スパッタ膜、湿式法等により形成さ
れた各種の膜があってもよい。基材がソーダライムガラ
スである場合は、Naイオンの溶出を防止する膜を設け
ることが耐久性の点で好ましい。撥水性組成物(II
I)を用いて形成された層は、Naイオンの溶出を防止
する機能も有する。
【0032】撥水性組成物(I)〜(III)を基材表
面に塗布する場合、特別な前処理は必要ないが、目的に
応じて、酸処理(希釈したフッ酸、硫酸、塩酸等を用い
た処理)、アルカリ処理(水酸化ナトリウム水溶液等を
用いた処理)または放電処理(プラズマ照射、コロナ照
射、電子線照射等)を行ってもよい。撥水性組成物
(I)、撥水性組成物(II)または撥水性組成物(I
II)を用いて表面処理層を形成するには、熱処理は必
要ではなく、室温に放置すればよい。
【0033】本発明における基材は特に限定されず、金
属、プラスチック、ガラス、セラミック、またはその組
み合わせ(複合材料、積層材料等)が好ましく使用でき
る。特にガラスまたはプラスチック等の透明な基材が好
ましい。基材の形状は平板に限られず、全面または一部
に曲率を有していてもよい。
【0034】本発明の表面処理された基材は、輸送機器
用物品としての用途が好ましい。輸送機器用物品とは、
電車、自動車、船舶、航空機等におけるボディー、窓ガ
ラス(フロントガラス、サイドガラス、リアガラス)、
ミラー、バンパー等が好ましく挙げられる。
【0035】本発明の表面処理された基材または輸送機
器用物品は、その表面が優れた水滴除去性を有するた
め、表面への水滴の付着が少なく、付着した水滴がすみ
やかにはじかれる。加えて輸送機器の運行に伴う風圧と
の相互作用により、付着した水滴は表面を急速に移動
し、水滴として溜ることない。このため、水分が誘発す
る悪影響を排除できる。
【0036】特に、各種窓ガラス等の透視野部での用途
において、水滴の飛散により視野の確保が非常に容易と
なり、車輌等の運行において安全性が向上できる。ま
た、水滴が氷結するような環境下でも氷結しにくく、氷
結したとしても解凍は著しく速い。さらに、水滴の付着
がほとんどないため、清浄の作業回数を少なくでき、し
かも清浄作業を容易に行うことができる。
【0037】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は
これらの例に限定されない。各例における各種物性の測
定は以下の方法で行い、結果を表1(単位:度)に示し
た。サンプル基板:洗浄されたガラス板(10cm×1
0cm×厚さ3cm)。
【0038】1.水滴除去性 1−1.接触角 サンプルの表面に置いた、直径1mmの水滴の接触角を
測定した。表面における異なる5ケ所で測定を行い、そ
の平均値を示した。
【0039】1−2.転落角 水平に保持したサンプルの表面に50μLの水滴を滴下
した後、サンプルを徐々に傾け、水滴が転落しはじめた
時のサンプルと水平面との角度(転落角)を測定した。
転落角が小さいほど水滴除去性に優れる。
【0040】2.耐摩耗性 サンプルを下記試験条件にて磨耗試験を行った後、接触
角および転落角を測定した。 試験機:ケイエヌテー社往復式トラバース試験機。 試験条件:ネル布、荷重1kg、摩耗回数3000往
復。
【0041】3.耐候性試験 紫外線を8時間(70℃)照射した後、湿潤曝露を4時
間(50℃)行う工程を1サイクルとして、200サイ
クル繰り返して耐候性試験を行った後、接触角および転
落角を測定した。
【0042】[使用した化合物] 化合物ニ:F(CF2)8(CH22SiCl3 化合物ホ:Si(NCO)4 化合物チ:F(CF2)8(CH2)2Si(NCO)3 化合物リ:Si(OC2H5)4 化合物ヌ:F(CF2)8(CH22Si(OCH3)3 化合物イ、ロ、ハ、ヘ、トについては前記のものを使
用。
【0043】[処理剤1〜11の調整]撹拌機、温度計
がセットされたガラス容器に下記の各原料を入れ、25
℃にて10分間撹拌して処理剤1〜11を得た。 処理剤1:化合物イを0.6g、化合物ニを2.4g、
酢酸ブチルを97.0g。 処理剤2:化合物イを1.5g、化合物ニを1.5g、
酢酸ブチルを97.0g。 処理剤3:化合物イを2.4g、化合物ニを0.6g、
酢酸ブチルを97.0g。 処理剤4:化合物ロを0.6g、化合物ニを2.4g、
酢酸ブチルを97.0g。 処理剤5:化合物ハを0.6g、化合物ニを2.4g、
酢酸ブチルを97.0g。
【0044】処理剤6:化合物イを0.6g、化合物チ
を2.4g、酢酸ブチルを97.0g。 処理剤7:化合物トを0.6g、化合物チを0.6g、
酢酸ブチルを97.0g。 処理剤8:化合物ヌを2.4g、化合物ヘを0.6g、
イソプロピルアルコールを97.0g。得られた処理剤
にさらに硝酸水溶液(0.1mol/L)を3.2g滴
下し、25℃で3昼夜撹拌した。 処理剤9:化合物イを2.4g、化合物ホを0.6g、
酢酸ブチルを97.0g。 処理剤10:化合物イを0.5g、化合物ホを0.2
g、化合物ニを2.3g、酢酸ブチルを97.0g。
【0045】処理剤11:化合物ホを2.0g、酢酸ブ
チルを98.0g。 処理剤12:化合物リを3.0g、イソプロピルアルコ
ールを97.0。得られた処理剤にさらに硝酸水溶液
(0.1mol/L)を3.0g滴下し、25℃で1昼
夜撹拌した。 処理剤13:化合物リを3.0g、イソプロピルアルコ
ールを97.0g(処理剤11A)。パラトルエンスル
ホン酸を10.0g、イソプロピルアルコールを90.
0g(処理剤11B)。処理剤11Aの50gと処理剤
11Bの1gを処理の直前に撹拌混合した。 処理剤14:化合物イを3.0g、酢酸ブチルを97.
0g。 処理剤15:化合物ニを3.0g、酢酸ブチルを97.
0g。
【0046】[例1]サンプル基板に処理剤1を0.5
mL滴下し、自動車のワックスがけの要領で塗り広げ
た。これを1昼夜室温にて保管してサンプル1を得た。
【0047】[例2]例1の処理剤1の代わりに処理剤
2を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル2を得
た。
【0048】[例3]例1の処理剤1の代わりに処理剤
3を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル3を得
た。
【0049】[例4]例1の処理剤1の代わりに処理剤
4を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル4を得
た。
【0050】[例5]例1の処理剤1の代わりに処理剤
5を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル5を得
た。
【0051】[例6]例1の処理剤1の代わりに処理剤
6を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル6を得
た。
【0052】[例7]例1の処理剤1の代わりに処理剤
7を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル7を得
た。
【0053】[例8]例1の処理剤1の代わりに処理剤
8を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル8を得
た。
【0054】[例9]例1の処理剤1の代わりに処理剤
9を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル9を得
た。
【0055】[例10]例1の処理剤1の代わりに処理
剤10を用いた以外は、例1と同様にしてサンプル10
を得た。
【0056】[例11]サンプル基板に処理剤11を
0.5mL滴下し、自動車のワックスがけの要領で塗り
広げた。室温で1分間放置後、処理剤1を0.5mL滴
下し自動車のワックスがけの要領で塗り広げた。これを
1昼夜室温にて保管してサンプル12を得た。
【0057】[例12]例11における処理剤11の代
わりに処理剤12を用いた以外は、例11と同様にして
サンプル12を得た。
【0058】[例13]例11における処理剤11の代
わりに処理剤13を用いた以外は、例11と同様にして
サンプル13を得た。
【0059】[例14]例11における処理剤11の代
わりに処理剤15を用いた以外は、例11と同様にして
サンプル14を得た。
【0060】[例15]サンプル基板に処理剤11を
0.5mL滴下し、自動車のワックスがけの要領で塗り
広げた。室温で1分間放置後、処理剤15を0.5mL
滴下し、自動車のワックスがけの要領で塗り広げた。室
温にて1分間放置後、さらに処理剤1を0.5mL滴下
し、自動車のワックスがけの要領で塗り広げた。これを
1昼夜室温にて保管してサンプル15を得た。
【0061】[例16]例8のサンプル8を200℃で
60分間加熱してサンプル16を得た。
【0062】[例17]サンプル基板に処理剤11を
0.5mL滴下し、自動車のワックスがけの要領で塗り
広げた。これを650℃で7分間加熱し、室温まで冷却
した。次に、処理剤1を0.5mL滴下し、自動車のワ
ックスがけの要領で塗り広げた。これを1昼夜室温にて
保管してサンプル17を得た。
【0063】[例18]サンプル基板に処理剤12を
0.5mL滴下し、自動車のワックスがけの要領で塗り
広げた。これを200℃にて10分間加熱後、室温まで
冷却した。次に処理剤1を0.5mL滴下し自動車のワ
ックスがけの要領で塗り広げた。これを1昼夜室温にて
保管してサンプル18を得た。
【0064】[例19]例1における処理剤1の代わり
に処理剤14を用いた以外は、例1と同様にしてサンプ
ル19を得た。
【0065】[例20]例1における処理剤1の代わり
に処理剤15を用いた以外は、例1と同様にしてサンプ
ル20を得た。
【0066】
【表1】
【0067】[例21]サンプル1について、表2に示
す薬品に24時間浸漬し、取り出し直後に洗浄した後、
外観を観察し、接触角および転落角を測定した。結果を
表2に示した。サンプル15についても、同様にして、
結果を表3に示した。
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】[例22]自動車用フロント合わせガラス
の表面に、例1の方法を用いて表面処理層を形成し、該
ガラスを自動車のフロントに装着した。この自動車を用
いて、日中2時間の走行テストを3ケ月間行い、表面へ
の汚れ、ほこりの付着状態、また、雨天時の水滴の付着
状態を肉眼で観察した。
【0071】その結果、汚れ、ほこりの付着、水滴の付
着はほとんど観察されず、よって水垢の発生もほとんど
観察されなかった。まれにそれらの発生が認められて
も、ティッシューパーで軽く拭くことにより容易に除去
できた。また雨天時の走行においては、表面の水滴がは
じかれ、走行による風圧との相互作用によって水滴がす
みやかに移動し、ワイパーを使用することなく視野が確
保できた。
【0072】[例23]例22におけるフロント合わせ
ガラスを、サイドガラスまたはリアガラスに変更して走
行テストを行ったところ、例22と同じ効果が確認でき
た。
【0073】[例24]既に常用して5年間が経過した
自動車用フロント合わせガラスを、炭酸カルシウムで研
磨した後、水洗し、1時間乾燥した。該ガラスに例1の
方法を用いて表面処理層を形成した。この自動車を用い
て、例22と同様の走行テストを行ったところ、例22
と同じ効果が確認できた。
【0074】
【発明の効果】本発明の表面処理された基材または輸送
機器用物品は、以下の優れた効果が認められる。水滴除
去性に優れ、ほこり、汚れ、水滴の付着がなく、それに
よる水垢の発生がない。まれにそれらの発生があって
も、容易に除去できる。また、水が誘発する悪影響を遮
断でき、表面の洗浄が簡単に行える。水滴除去性の持続
性に優れ、半永久的に水滴除去性が維持できる。特別な
前処理を必要とせず、常温で表面処理層が形成できるた
め、経済的である。本発明の表面処理された基材は輸送
機器用物品に最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D025 AA01 AC20 AD01 AD09 AD13 4H020 BA36 4J038 DL051 DL052 DL071 DL072 DL081 DL082 GA12 NA07 PB07 PC02 PC03 PC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式1で表される化合物と、下式4で表さ
    れる化合物および/または下式5で表される化合物、と
    を含むことを特徴とする撥水性組成物。 RfSi(R)p(X)3-p・・・式1 RFSi(R1q(X13-q・・・式4 SiX2 4・・・式5 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。 Rf:エーテル性酸素原子を有する含フッ素有機基。 RF:エーテル性酸素原子を有しない含フッ素有機基。 R、R1:それぞれ独立して、炭素数1〜6のフッ素原
    子を含まない炭化水素基。 X、X1、X2:それぞれ独立して、ハロゲン原子または
    加水分解性基。 p、q:それぞれ独立して、0、1または2。
  2. 【請求項2】式1におけるRfが、F(CF2aO[C
    F(Y)CF2O]n−A−(Aは炭素数2〜32の2価
    有機基(ただし、CF(Y)CF2Oのみからなる2価
    有機基を除く。)aは2〜8の整数、Yはフッ素原子ま
    たはCF3、nは0〜50の整数。)である、請求項1
    に記載の撥水性組成物。
  3. 【請求項3】式1におけるXが、ハロゲン原子、アルコ
    キシ基およびイソシアネート基より選ばれる1種以上の
    加水分解性基である、請求項1または2に記載の撥水性
    組成物。
  4. 【請求項4】前記撥水性組成物における式1で表される
    化合物の割合が、(式1で表される化合物)/(式1で
    表される化合物+式4で表される化合物+化合物5)と
    して0.5/10〜6/10である、請求項1、2また
    は3に記載の撥水性組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の撥水性組
    成物から形成された表面処理層を有することを特徴とす
    る表面処理された基材。
  6. 【請求項6】基材表面に表面処理層を形成する工程を含
    み、かつ、該表面処理層の少なくとも最外層に請求項1
    〜4のいずれかに記載の撥水性組成物から形成された層
    を有することを特徴とする表面処理された基材の製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の表面処理された基材から
    なる輸送機器用物品。
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