JP2002226640A - ポリエチレン組成物、これの押出成形物 - Google Patents

ポリエチレン組成物、これの押出成形物

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JP2002226640A JP2001022143A JP2001022143A JP2002226640A JP 2002226640 A JP2002226640 A JP 2002226640A JP 2001022143 A JP2001022143 A JP 2001022143A JP 2001022143 A JP2001022143 A JP 2001022143A JP 2002226640 A JP2002226640 A JP 2002226640A
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ethylene
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ネックイン、ホット
タック性および溶融時の流動性などの押出ラミネート性
に優れ、金属腐食性のない、酸化防止剤、触媒失活剤、
滑剤、アンチブロッキング剤などに代表される添加剤を
含まない食品などの包装用に用いることの出来る重合体
だけで構成されるポリエチレン系樹脂の提供を目的とし
た。 【解決手段】 メタロセン触媒より製造される
特定の密度、MFR2. 16、FIの(A)エチレン−
α−オレフィン共重合体51〜95重量%と特定の密
度、MFR2.16の(B)高圧法低密度ポリエチレン
49〜5重量%とからなり、添加剤を含むポリエチレン
組成物を除く、押出成形用であることを特徴とするポリ
エチレン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品と直接接する
食品包装や食品容器用に好適に用いることの出来る、押
出成形用や押出ラミネート用の添加剤を含ないポリエチ
レン組成物、この押出成形物、このポリエチレン組成物
の押出成形の層を有する成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−254341号公報には、下
記の外層樹脂組成物からなる外層間に、下記の内層樹脂
または樹脂組成物からなる内層が積層されていることを
特徴とする包装用多層フィルム。 外層樹脂組成物:(A)エチレンと炭素数3〜20のα
−オレフィンとの共重合体であって、190℃、2.1
6kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)が
0.1〜10g/10分、密度が0.850g/cm
以上0.910g/cm未満のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体59.5〜99.5重量%、(B)密度が
0.915〜0.930g/cmの高圧法低密度ポリ
エチレン0〜40重量%、および(C)防曇剤0.5〜
10重量%。 内層樹脂:(D)エチレンと炭素数3〜20のα−オレ
フィンとの共重合体であって、190℃、2.16kg
荷重におけるメルトフローレート(MFR)が0.1〜
10g/10分、密度が0.900〜0.950g/c
で、かつ前記外層樹脂組成物の(A)成分であるエ
チレン・α−オレフィン共重合体の密度よりも相対的に
大きいエチレン・α−オレフィン共重合体。内層樹脂組
成物:(E)190℃、2.16kg荷重におけるメル
トフローレート(MFR)が0.1〜5g/10分、密
度が0.890〜0.930g/cmのブテン系ポリ
マー、および(F)230℃、2.16kg荷重におけ
るメルトフローレート(MFR)が0.1〜100g/
10分、密度が0.880〜0.920g/cmのプ
ロピレン系ポリマーを含む樹脂組成物が開示されてい
る。
【0003】特開平9−169359号公報には、
(i)エチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィン
との共重合体であって、(ii)密度が0.880〜0.
960g/cmの範囲にあり、(iii)メルトフロー
レート(MFR;ASTMD1238−65T、190
℃、2.16kg荷重)が0.01〜20g/10分の
範囲にあり、(iv)示差走査型熱量計(DSC)により
測定した吸熱曲線の最大ピーク位置の温度(Tm
(℃))と密度(d(g/cm))とが、Tm<40
0×d−250で示される関係を満たすエチレン系共重
合体[A]からなるポリエチレン樹脂で形成されている
ことを特徴とするバッグインボックス用ポリエチレン樹
脂製内装容器が開示されている。
【0004】特開平9−99035号公報には、密度
0.920g/cm以下のメタロセン触媒系線状低密
度ポリエチレンからなる層が内層または中間層を構成し
ている多層シートにより形成されていることを特徴とす
る医療用容器が開示されている。
【0005】特開平10−237190号公報には、下
記の特性を有するエチレン−α−オレフィン共重合体1
0〜100重量%、高圧法低密度ポリエチレン90〜0
重量%からなるゴム包装用フィルム。 エチレン−α−オレフィン共重合体; (A−1)密度(d)=0.880〜0.915(g/
cm) (A−2)190℃、2.16kg荷重におけるメルト
フロレート(MFR2.16)=0.01〜200(g/
10min) (A−3)190℃、2.16kg荷重におけるメルト
フロレート(MFR2.16)と、190℃、21.6k
g荷重におけるメルトフロレート(MFR21.6)との
比(MFR21.6)/(MFR2.16)=10〜20 (A−4)分子量分布(Mw/Mn)=2.0〜4.
0、が開示されている。
【0006】特開平10−168249号公報には、メ
タロセン触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(成分A)50〜99重量%、およびMF
Rが0.1〜20g/10分;密度が0.915〜0.
93g/cmである高圧法低密度ポリエチレン(成分
B)1〜50重量%を含有し、MFRが5〜25g/1
0分;密度が0.87〜0.932g/cm;Q値が
3〜6;ME(3g)が1.2〜2.3;MTが1.0
g以上である樹脂組成物からなるフィルムが開示されて
いる。
【0007】特開平10−120841号公報には、直
鎖状低密度エチレン系共重合体(A)と低密度ポリエチ
レン(B)と(C)とからなるポリエチレン系樹脂組成
物であって、上記(A)がメタロセン化合物を触媒とし
た重合法で得られるエチレン80〜99.5モル%と炭
素数3〜20のα−オレフィン20〜0.5モル%とを
共重合して得られる密度0.86〜0.94g/c
、メルトフローレート0.1〜40g/10min
で、上記(B)が密度0.91〜0.93g/cm
メルトフローレートが0.1〜10g/10min、溶
融張力4g以上で、上記(C)が密度0.91〜0.9
3g/cm3、メルトフローレート1〜30g/10m
in、溶融張力4g未満であり、しかも、配合割合が
(A)50〜99重量%、{(B)+(C)}が50〜
1重量%、かつ(B)と(C)の配合比率(重量比)
(B)/(C)が100/0〜1/99であることを特
徴とする押出しラミネート用ポリエチレン系樹脂組成物
が開示されている。
【0008】特開平11−207900号公報には、下
記に示す成分Aおよび成分Bからなる樹脂組成物と基材
とを積層してなる、ホットタック性が5〜25℃のラミ
ネートフィルム。成分A:エチレン系樹脂50重量%超
過99重量%以下成分B:以下の(a)〜(c)の性状
を有するエチレンと炭素数4〜40のα−オレフィンと
の共重合体1重量%以上50重量%未満(a)密度が
0.86〜0.935g/cm(b)メルトフローレ
ート(MFR)が1〜50g/10分(c)温度上昇溶
離分別(TREF)による積分溶出量が、90℃のとき
90%以上である、が開示されている。
【0009】特開平11−166081号公報には、直
鎖状低密度ポリエチレン(A)と高圧法低密度ポリエチ
レン(B)とからなるポリエチレン系樹脂組成物におい
て、直鎖状低密度ポリエチレン(A)がメタロセン化合
物を触媒とした重合法で得られるエチレンと炭素数3〜
20のα−オレフィンとからなる共重合体で、密度0.
88〜0.94g/cm、メルトフローレート0.1
〜20g/10minであり、高圧法低密度ポリエチレ
ン(B)が、密度0.91〜0.93g/cm、メル
トフローレート0.1〜20g/10min、分子量分
布5以上、溶融張力8g以上であり、しかも、配合割合
が(A)40〜90重量%、(B)10〜60重量%で
あり、密度0.89〜0.93g/cm、メルトフロ
ーレート0.1〜10g/10min、溶融張力8g以
上であることを特徴とするポリエチレン系樹脂組成物が
開示されている。
【0010】特開平2000−52514号公報には、
メタロセン触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレ
フィン共重合体(成分A)50〜99重量%、およびM
FRが0.1〜20g/10分;密度が0.915〜
0.93g/cmである高圧法低密度ポリエチレン
(成分B)1〜50重量%を含有し、MFRが5〜25
g/10分;密度が0.87〜0.932g/cm
ME(3g)が1.2〜2.3;MTが1.0g以上で
ある樹脂組成物からなる層を含む積層体が開示されてい
る。
【0011】特開2000−53823号公報には、下
記の(1)〜(5)の性状を有する樹脂組成物をフィル
ムに成形し、さらに基材と積層することを特徴とする積
層体の製造方法:(1)MFRが5〜25g/10分、
(2)密度が0.87〜0.932g/cm、(3)
ME(3g)が1.2〜2.3、(4)MTが1.0g
以上、(5)ME(3g)とMTが以下の関係を有す
る。ME≧[0.2×MT+1]が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ネックイ
ン、ホットタック性および溶融時の流動性などの押出ラ
ミネート性に優れ、金属腐食性のない、酸化防止剤、触
媒失活剤、滑剤、アンチブロッキング剤などに代表され
る添加剤を含まない重合体だけで構成されるポリエチレ
ン系樹脂の提供を目的とした。本発明は、ゲーブルトッ
プ型紙容器、ブリックパック型紙容器などの紙複合容器
の最内層に用いて水、ジュース、コーヒー、生乳、工業
薬品の包装容器として用いることができ、ポリアミド、
ポリエステル、ポリプロピレンなどのフィルムとラミネ
ートが可能で、多層軟包装フィルムの最内層に用いて、
水、ソース、ドレッシング、たれ、スープ、めんつゆ、
牛乳、ジュースなどの液体食品、ふりかけ、塩、こしょ
う、ごまなどの粉体食品、菓子、漬物、魚介類、肉類な
どの固体食品、工業用部品、電子部品などの非食品材な
どの包装材として用いることができるポリエチレン系樹
脂の提供を目的とした。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタロセン触
媒より製造される下記特性の(A)エチレン−α−オレ
フィン共重合体51〜95重量%と下記特性の(B)高
圧法低密度ポリエチレン49〜5重量%とからなり、添
加剤を含むポリエチレン組成物を除く、押出成形用であ
ることを特徴とするポリエチレン組成物に関する。 (A)エチレン−α−オレフィン共重合体の特性: (A−1)密度(d)が、0.901〜0.925(g
/cm3)。 (A−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR 2.16)が、6〜40(g/10
分)。 (A−3)FIが、150〜4000(sec-1)。 (B)高圧法低密度ポリエチレンの特性(但し、前記
(A)エチレン−α−オレフィン共重合体は除く): (B−1)密度(d)が、0.915〜0.928(g
/cm3)。 (B−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR 2.16)が、0.3〜15(g/1
0分)。
【0014】さらに好ましくは、本発明は、上記のポリ
エチレン組成物が、n−ヘキサン抽出量2.5重量%以
下であり、キシレン抽出量11重量%以下であることを
特徴とするポリエチレン組成物に関する。
【0015】さらに本発明は、上記の本発明のポリエチ
レン組成物の押出成形物に関する。
【0016】さらに好ましくは本発明は、上記の本発明
のポリエチレン組成物の押出成形物を最内層に有する成
形物に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のポリエチレン組成物は、
メタロセン触媒より製造される下記特性の(A)[(A
−1)〜(A−3)]エチレン−α−オレフィン共重合
体51〜95重量%と下記特性の(B)[(B−1)〜
(B−2)]高圧法低密度ポリエチレン49〜5重量
%、好ましくはメタロセン触媒より製造される下記特性
の(A)[(A−1)〜(A−3)]エチレン−α−オ
レフィン共重合体55〜90重量%と下記特性の(B)
[(B−1)〜(B−2)]高圧法低密度ポリエチレン
45〜10重量%、さらに好ましくはメタロセン触媒よ
り製造される下記特性の(A)[(A−1)〜(A−
3)]エチレン−α−オレフィン共重合体60〜85重
量%と下記特性の(B)[(B−1)〜(B−2)]高
圧法低密度ポリエチレン40〜15重量%、特に好まし
くはメタロセン触媒より製造される下記特性の(A)
[(A−1)〜(A−3)]エチレン−α−オレフィン
共重合体70〜80重量%と下記特性の(B)[(B−
1)〜(B−2)]高圧法低密度ポリエチレン30〜2
0重量%とからなり、添加剤を含むポリエチレン組成物
を除くまたは添加剤を含ず、添加剤を含まない重合体の
みで構成される、押出成形用または押出ラミネート用で
あることを特徴とするポリエチレン組成物である。本発
明のポリエチレン組成物は、添加剤を含むポリエチレン
組成物を除いたものである。
【0018】(A)エチレン−α−オレフィン共重合体
の特性: (A−1)密度(d)が、0.901〜0.925(g
/cm3)、好ましくは0.902〜0.920(g/
cm3)、さらに好ましくは0.903〜0.915
(g/cm3)、より好ましくは0.904〜0.91
2(g/cm3)、特に好ましくは0.904〜0.9
10(g/cm3)。 (A−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR 2.16)が、6〜40(g/10
分)、好ましくは8〜35(g/10分)、さらに好ま
しくは12〜33(g/10分)、より好ましくは15
〜31(g/10分)、特に好ましくは18〜30(g
/10分)。 (A−3)FIが、150〜4000(sec-1)、好
ましくは400〜3000(sec-1)、さらに好まし
くは800〜2500(sec-1)、特に好ましくは1
000〜2300(sec-1)、特に好ましくは120
0〜2200(sec-1)。
【0019】(B)高圧法低密度ポリエチレン(但し、
前記(A)エチレン−α−オレフィン共重合体は除く)
の特性: (B−1)密度(d)が、0.915〜0.928g/
cm3)、好ましくは0.916〜0.926(g/c
3)、さらに好ましくは0.917〜0.925(g
/cm3)、特に好ましくは0.918〜0.924
(g/cm3)。 (B−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR 2.16)が、0.3〜15(g/1
0分)、好ましくは1〜12(g/10分)、さらに好
ましくは2〜9(g/10分)、より好ましくは2.2
〜8(g/10分)、特に好ましくは2.5〜6(g/
10分)。
【0020】上記のポリエチレン組成物において、メタ
ロセン触媒より製造される(A)エチレン−α−オレフ
ィン共重合体が上記の組成割合より低い場合、ホットタ
ック性能が低下するため好ましくなく、メタロセン触媒
より製造される(A)エチレン−α−オレフィン共重合
体が上記の組成割合より高い場合、押出ラミネート成形
時のネックインが悪化するため好ましくなく、また、
(B)高圧法低密度ポリエチレンが上記の組成割合より
高い場合、ホットタック性能が低下するため好ましくな
く、(B)高圧法低密度ポリエチレンが上記の組成割合
より低い場合、押出ラミネート成形時のネックインが悪
化するため好ましくない。
【0021】上記のポリエチレン組成物において、メタ
ロセン触媒より製造される(A)エチレン−α−オレフ
ィン共重合体の密度が、上記の範囲より低い場合、n−
ヘキサン抽出量やキシレン抽出量などの溶剤に溶出する
成分が増大し,包装する物を汚染する可能性が高まるた
め好ましくなく、上記の範囲より大きい場合、ホットタ
ック性能が低下するため好ましくない。
【0022】上記のポリエチレン組成物において、メタ
ロセン触媒より製造される(A)エチレン−α−オレフ
ィン共重合体の190℃、2.16Kg荷重におけるメ
ルトフローレート(MFR2.16)が、上記の範囲より低
い場合、フィッシュアイ量(FE)が増えるため好まし
くなく、上記の範囲より大きい場合押出ラミネート成形
時のネックインが悪化し,またホットタック性能が低下
するため好ましくない。
【0023】上記のメタロセン触媒より製造される
(A)エチレン−α−オレフィン共重合体のFI(フロ
ー・インデックス)が、上記の範囲より低い場合、押出
ラミネート成形時のトルクが増大するため好ましくな
く、上記の範囲より大きい場合、押出ラミネート成形時
の樹脂温度が不安定になる等の不具合が生じるため好ま
しくない。
【0024】上記のポリエチレン組成物において、
(B)高圧法低密度ポリエチレン(但し、前記(A)エ
チレン−α−オレフィン共重合体は除く)の密度が、上
記の範囲より低い場合押出ラミネート成形時の発煙や臭
いが生ずるため好ましくなく、上記の範囲より大きい場
合、ホットタック性能が低下するため好ましくない。
【0025】上記のポリエチレン組成物において、
(B)高圧法低密度ポリエチレン(但し、前記(A)エ
チレン−α−オレフィン共重合体は除く)の190℃、
2.16Kg荷重におけるメルトフローレート(MFR
2.16)が、上記の範囲より低い場合フィッシュアイ量が
増えるため好ましくなく、上記の範囲より大きい場合、
押出ラミネート成形時のネックインが悪化するため好ま
しくない。
【0026】ポリエチレン組成物は、n−ヘキサン抽出
量2.5重量%以下、好ましくはn−ヘキサン抽出量
2.3重量%以下であり、さらに好ましくはn−ヘキサ
ン抽出量2.1重量%以下であり、より好ましくはn−
ヘキサン抽出量1.8重量%以下であり、特に好ましく
はn−ヘキサン抽出量1.5重量%以下である。ポリエ
チレン組成物は、キシレン抽出量11重量%以下、好ま
しくはキシレン抽出量10重量%以下、さらに好ましく
はキシレン抽出量9重量%以下、より好ましくはキシレ
ン抽出量8重量%以下、特に好ましくはキシレン抽出量
6重量%以下である。
【0027】ポリエチレン組成物は、ネックインが好ま
しくは140mm以下、さらに好ましくは120mm以
下、より好ましくは100mm以下、特に好ましくは6
0mm以下が、好ましい。
【0028】ポリエチレン組成物は、トルクが好ましく
は70A以下、さらに好ましくは65A以下、より好ま
しくは60A以下、特に好ましくは50A以下が、好ま
しい。
【0029】メタロセン触媒より製造されたエチレン−
α−オレフィン共重合体(A)は、メタロセン触媒を用
いた公知の重合方法、例えば気相重合反応、液相重合反
応などの方法により製造することが出来る。気相重合反
応より製造されたメタロセン触媒より製造されたエチレ
ン−α−オレフィン共重合体を用いることが出来る。
【0030】メタロセン触媒は、公知のメタロセン系触
媒を用いることができる。例えば、メタロセン系触媒と
して、周期律表第IV又はV族遷移金属のメタロセン化
合物と、有機アルミニウム化合物及び/又はイオン性化
合物の組合せを用いることが出来る。
【0031】周期律表第IV又はV族遷移金属としては、
チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム
(Hf)、バナジウム(V)などが好ましい。
【0032】(A)エチレン−α−オレフィン共重合体
は、エチレンを主成分として、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン
−1、オクテン−1などの炭素数2〜8の直鎖状α−オ
レフィンや、シクロペンテン、シクロヘキセンなどの環
状α−オレフィンなどのα−オレフィンあるいはこれら
の混合物とメタロセン触媒より製造された共重合体を用
いることが出来る。さらにエチレン50モル%以上、さ
らに60モル%以上、特に70モル%以上と炭素数3〜
8のオレフィンとのエチレン−α−オレフィン共重合体
を好ましく用いることができる。特に、エチレンとα−
オレフィンとの共重合体中のα−オレフィンから誘導さ
れる繰り返し単位は、通常、好ましくは10モル%以下
の範囲、さらに好ましくは0.1〜9モル%の範囲、よ
り好ましくは0.1〜8モル%の範囲、特に好ましくは
0.1〜7モル%の範囲である。
【0033】(B)高圧法低密度ポリエチレンは、公知
の高圧法ラジカル重合により製造することができる。
(B)高圧法低密度ポリエチレンとしては、エチレンの
単独重合体の他、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の他
のモノマーとの共重合体を用いることができる。エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を用いる場合は、共重合体中の
酢酸ビニルから誘導される繰り返し単位は、通常、20
wt%以下であることが好ましい。
【0034】本発明のポリエチレン組成物は、各成分を
バンバリーミキサー、ロールミキサー、ニーダー、高速
回転ミキサー、押出機等の各種混練機、好ましくは単軸
もしくは2軸押出機を用いて混合・混練して得ることが
できる。また、Tダイ成形加工時に混練することもでき
る。また、適当な良溶媒を用いて、溶液ブレンドによっ
て混合することもできる。
【0035】本発明のポリエチレン組成物は、厚み5μ
m〜300μmの層として他のフィルム、シートまたは
成形物などに押出ラミネートすることができる。
【0036】本発明のポリエチレン組成物は、単独で用
いることはもちろん、延伸プラスチックフィルム(ナイ
ロン、ポリエステル、ポリロピレンの単独または、ポリ
エチレン、エチレンビニルアルコール等との共押出フィ
ルム)、無延伸プラスチックフィルム、紙、アルミ、金
属または無機物、有機物蒸着フィルムなどと貼りあわせ
た多層の成形物、押出ラミネートした多層の成形物とし
て用いることが出来る。
【0037】本発明のポリエチレン組成物は、上記フィ
ルム、紙、金属、またはこれらの複合体と貼りあわせて
食品、雑貨、工業用部品、工業製品等を包装するために
用いられる貼合用フィルムとして用いることが出来る。
【0038】本発明のポリエチレン組成物は、紙と直接
積層することにより、または紙と他の層を介してラミネ
ートすることによりゲーブルトップ型紙容器、ブリック
パック型紙容器などの紙複合容器の最内層として用いる
ことができ、該紙複合容器は、水、ジュース、コーヒ
ー、生乳などの食品包装容器、工業薬品の包装容器とし
て用いることができる。本発明のポリエチレン組成物
は、紙に直接押出ラミネートすることにより、紙に他の
層積層した積層体に、直接または他の層を介して押出ラ
ミネートすることにより、または紙に他の層を介して押
出ラミネートすることによりゲーブルトップ型紙容器、
ブリックパック型紙容器などの紙複合容器の最内層とし
て用いることができ、該紙複合容器は、水、ジュース、
コーヒー、生乳などの食品包装容器、工業薬品の包装容
器として用いることができる。
【0039】本発明のポリエチレン組成物は、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリプロピレンなどのフィルムと直
接または他の層を介して押出成形などのよりラミネート
することにより、多層軟包装フィルムの最内層に用いる
ことができ、水、ソース、ドレッシング、たれ、スー
プ、めんつゆ、牛乳、ジュースなどの液体食品、ふりか
け、塩、こしょう、ごまなどの粉体食品、菓子、漬物、
魚介類、肉類などの固体食品、工業用部品、電子部品な
どの非食品材などの包装材として用いることができる。
【0040】本発明のポリエチレン組成物は、水、ソー
ス、ドレッシング、たれ、スープ、めんつゆ、牛乳、ジ
ュースなどの液体食品、ふりかけ、塩、こしょう、ごま
などの粉体食品、菓子、漬物、魚介類、肉類などの固体
食品、工業用部品、電子部品などの非食品材などと直接
接触する層として用いることができる。ポリエチレン組
成物は、添加剤を含まないため食品と直接接触する用
途、例えば、食品包装用や食品を入れる容器の最内層に
用いることが出来る。
【0041】本発明のポリエチレン組成物は、紙やポリ
アミド、ポリエステル、ポリプロピレンなどのフィルム
と直接積層することにより、または他の層を介して押出
ラミネートすることによりゲーブルトップ型紙容器、ブ
リックパック型紙容器などの紙複合容器や包装材、好ま
しくはポリエチレン組成物の押出ラミネート層を最内層
に有する紙複合容器や包装材を製造することができる。
【0042】本発明のポリエチレン組成物は、公知の押
出成形機を用いて成形でき、例えば、Tダイ成形機など
で押出成形することができる。本発明のポリエチレン組
成物は、公知の押出ラミネート成形機を用いてフィルム
などに押出ラミネートを行うことが出来る、例えばシン
グルラミネーター、タンデムラミネーター、共押出ラミ
ネーターなどを用いてフィルムなどに押出ラミネートす
ることができる。
【0043】本発明のポリエチレン組成物は、下記添加
剤を含まない組成物である。本発明のポリエチレン組成
物に含まない添加剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪族
アミド、金属せっけん、グリセリンエステル等の滑剤;
天然シリカ、合成シリカ、シリケート類、タルク、珪藻
土等のアンチブロッキング剤;フェノール系、りん系、
イオウ系等の酸化防止剤;ステアリン酸塩、ハイドロタ
ルサイト類化合物等の触媒失活剤・酸中和剤;ベンゾフ
ェノン、ベンゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収
剤;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、りん
系、ハロゲン系等の難燃剤;シリカ、炭酸カルシウム、
マイカ、カーボンブラック等の無機・有機充填剤;アゾ
系、フタロシアニン系、キナクリドン系、酸化鉄、群青
等の顔料;帯電防止剤;界面活性剤、増核剤、可塑剤、
防曇剤、抗菌剤、セラミックス、油脂などを挙げること
が出来る。本発明のポリエチレン組成物は、「食品用ポ
リエチレン中の添加剤の分析」[食衛誌(229頁、v
ol.27、No.3、1986)]に記載の分析方法
で、添加剤が分析されないポリエチレン組成物が好まし
い。
【0044】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0045】樹脂およびフィルムの特性は、下記の測定
方法により求めた。 (1)密度:JIS K7112に準拠して、190
℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレイト測定
時に得られるストランドを100℃で1時間熱処理し、
1時間かけて室温まで徐冷したサンプルを密度勾配管を
用いて測定した。 (2)メルトフローレイト(MFR2.16):JIS
K7210に準拠して、メルトインデクサーを用い
て、190℃における2.16Kg荷重での10分間に
ストランド状に押し出される樹脂の重量を測定すること
により求めた。 (3)FI(フロー・インデックス):東洋精機社製・
キャビログラフ1Cにて、バレル温度190℃、バレル
径9.55mm、オリフィス直径1mm、オリフィス長
さ30mmにて、剪断応力が240kPaとなるときの
剪断速度より求めた。
【0046】(4)ネックイン:65mmφ押出機、L
/D=24,押出機駆動モーター30KW、ダイス開口
長450mm、ダイスリップクリアランス0.7mmt
の押出ラミネータ(南千住製作所(株)製作)を用いて、
フィルム製膜速度100m/分、スクリュー回転数75
rpm(吐出量55Kg/h)、320℃、エアーギャ
ップ100mmの条件にて、基材にPETフィルムを用
い押出ラミネート成形を行った。このPETフィルム上
へ押し出されたフィルム巾より,以下の式(1)に従
い、ネックインを算出した。
【数1】
【0047】(5)トルク:上記(3)ネックイン測定
において、フィルム成形時の押出機モーターにかかる電
流値(A)を読み取った。
【0048】(6)ホットタック性:90mmφ×2・
タンデム押出ラミネーターを用いて、表面基材層として
二軸延伸6−ナイロン(厚み:15μm)を用い、二軸
延伸6−ナイロンの一面にイソシアネート系アンカーコ
ート剤を塗布,乾燥した後、このアンカーコート剤を塗
布した二軸延伸6−ナイロンの側にNo.1押出機より
中間層の樹脂(ミラソン16P)を樹脂温度320℃に
て押出ラミネートし、さらにその直後にNo.2押出機
により評価対象組成物を押出ラミネートし、表面基材層
として二軸延伸6−ナイロン、中間層(ミラソン16
P)および評価対象組成物層の順に積層した3層のフィ
ルムを製造した。製造した3層のフィルムの厚みは、二
軸延伸6−ナイロンが15μm、中間層が20μm、評
価対象組成物層が30μmであった。そのフィルムをテ
ラー社製ホットタックテスターにて、上部熱盤として金
属ダイ、下部熱盤としてシリコンゴムコーティングダ
イ、シール時間0.2秒、シール圧力2Kg/cm2
剥離速度2000mm/分、剥離開始後0.187秒後
の条件での剥離応力を、1インチ巾のフィルムを用い
て、温度120℃で観察し、以下のように判断した。 ○:0.8N/インチ以上の応力を示す場合、 ×:0.8N/インチ未満の応力を示す場合。
【0049】(7)金属腐食性:以下の促進試験によ
り,樹脂が金属腐食を引き起こすか否かを判定した。評
価対象とする樹脂をSPCC鋼板(1mm厚、鏡面仕上
げ品)を包含するように、温度170℃、時間5分でプ
レス成形した。さらに、溶融プレス機にて280℃、3
0分間保持した後,室温まで冷却し、SPCC鋼板を樹
脂より丁寧に切り出し、鋼板を40℃、95%RH雰囲
気下で24時間放置した後、SPCC鋼板の錆の発生度
合いを目視にて観察した。 ○:促進試験前のSPCC鋼板と同等の表面状態の場
合、 ×:鋼板表面にサビによるわずかな赤茶色の変色が認め
られた場合。
【0050】(8)フィッシュアイ量(FE):上記
(3)ネックイン測定において、フィルム成形時の溶融
ウェブ中のジェル量を目視で観察し、標準サンプルでの
溶融ウェブ中のジェル量の目視の観察とを比較した。標
準サンプルとして、ミラソン16P(密度:0.923
g/cm、MFR:3.7g/10分)を用いた。 ○:標準サンプルよりジェル量が少ない、×:標準サン
プルと同等以上にジェル量が多い。
【0051】(8)n−ヘキサン抽出量:試料約2.5
gを精密に量り、温度計、還流冷却器及びかくはん棒を
装置した2000mlの三頚フラスコに採り、n−ヘキ
サン1000mlを加え、これを20分から25分の間
に50℃となるように徐々に加熱し、この温度で二時間
保つた後抽出液を温時ろ過して重量既知の共栓三角フラ
スコ中に採り、ろ液の重量を量る。この場合、回収率は
少なくとも最初の溶媒の90%以上でなければならな
い。次に、ろ液の約半量を1000mlのビーカーに移
し、ビーカーをガラスカバーで覆い、窒素を連続的に流
しながら溶媒を蒸発させる。溶媒を蒸発させながら残り
のろ液及び最後に三角フラスコをn−ヘキサン20ml
ずつで2回洗つた洗液を加え、全溶液を約50mlまで
濃縮した後、これを重量既知の石英製蒸発皿に採り、ビ
ーカーを20mlずつ温n−ヘキサンで2回洗い、洗液
を蒸発皿に合わす。ビーカー中に温n−ヘキサン不溶性
の残渣のあるときは、トルエンを加え加熱して溶かし、
蒸発皿に合わす。蒸発皿を注意して水溶上で加熱して溶
液を蒸発乾固した後、真空デシケーター中に入れ、12
時間放冷後蒸発残渣量を精密に量り、この残渣量(g)
をAとし式(2)によりn−ヘキサン抽出物を求める。
【数2】 (9)キシレン抽出量:試料5gを精密に量り、温度計
及び還流冷却器を装置した2000mlの二頚フラスコ
に採り、キシレン1000mlを加え、これにガラス製
沸騰石を投入した後急速に加熱し、沸騰開始後は還流が
起こる程度に加熱を続ける。2時間還流後フラスコを5
0℃まで冷却し、更に冷水により25℃から30℃まで
の温度に急速に冷却した後、25℃±1℃の恒温槽中に
一夜放置する。次に、抽出液をろ紙、更にガラスろ過器
を用いてろ過し、最初のろ液450mlから500ml
を重量既知の1000mlの三角フラスコ中に採り、こ
れを精密に量り、このろ液の重さ(g)をW1とする。三
角フラスコ中にマグネチツクスターラーを入れ冷却管に
連結後、窒素を毎分2Lから3Lの速度で吹き込み、撹
拌しながら毎分12mlから13mlの速度で蒸留す
る。フラスコ中の溶液が30mlから50mlとなつた
とき、これを重量既知の乾燥蒸発皿に採り、フラスコを
約15mlずつのキシレンで二回洗浄し、洗液は蒸発皿
に合わす。次に、蒸発皿上に静かな窒素気流を送り、過
熱しないよう注意しながら熱板上で蒸板乾固させる。蒸
発皿を真空デシケーター中で12時間放冷した後、蒸発
残渣量を精密に量り、この残渣量(g)をW2とし、式
(3)によりキシレン可溶物を求める。
【数3】
【0052】[実施例1〜3、比較例1〜4]表1に示
す粉状のエチレン−α−オレフィン共重合体:75重量
%と、高圧法低密度ポリエチレンとしてミラソン16P
(密度:0.923g/cm、MFR2.16:3.
7g/10分):25重量%との割合でコーンブレンダ
ーにてドライブレンドを行った後、添加剤を添加するこ
となく単軸混練押出機(池貝鉄工(株)製:FS65)
を用い、樹脂温度190℃、吐出量40Kg/時、スク
リーンメッシュ(5層:80/100/120/120
/80)の条件にて溶融混練を行い、添加剤を含まない
重合体のみの樹脂組成物を得た。得られた添加剤を含ま
ない重合体のみの樹脂組成物を用いて、フィッシュアイ
量、ホットタック性、ネックイン、トルク、金属腐食
性、n−ヘキサン抽出量およびキシレン抽出量の評価を
行い、結果を表2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明のポリエチレン樹脂は、ジェル量
が少なく、ネックイン、ホットタック性および溶融時の
流動性などの押出成形性や押出ラミネート性に優れ、金
属腐食性のない、酸化防止剤、触媒失活剤、滑剤、アン
チブロッキング剤などに代表される添加剤を含まないポ
リエチレンのみの組成物を提供することが出来る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/08 (C08L 23/08 23:06) 23:06) B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 3E086 AA01 AB01 BA04 BA15 BB90 CA01 CA11 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AA21 AA21X AA28 AA28X AA82 AA88 AH04 BB06 BC04 4F100 AK04B AK06A AK48C AK62A AK63A AL05A BA10C EH17 EJ38C GB15 JA06A JA13A JB02 JL01 YY00A 4F207 AA03E AA04 AA07 AG01 AH54 AR15 AR17 AR18 KA01 KA17 KF01 4J002 BB03X BB051 BB06X GG00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタロセン触媒より製造される下記特性の
    (A)エチレン−α−オレフィン共重合体51〜95重
    量%と下記特性の(B)高圧法低密度ポリエチレン49
    〜5重量%とからなり、添加剤を含むポリエチレン組成
    物を除く、押出成形用であることを特徴とするポリエチ
    レン組成物。 (A)エチレン−α−オレフィン共重合体の特性: (A−1)密度(d)が、0.901〜0.925(g
    /cm3)。 (A−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
    フローレート(MFR 2.16)が、6〜40(g/10
    分)。 (A−3)FIが、150〜4000(sec-1)。 (B)高圧法低密度ポリエチレンの特性(但し、前記
    (A)エチレン−α−オレフィン共重合体は除く): (B−1)密度(d)が、0.915〜0.928(g
    /cm3)。 (B−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
    フローレート(MFR 2.16)が、0.3〜15(g/1
    0分)。
  2. 【請求項2】ポリエチレン組成物が、n−ヘキサン抽出
    量2.5重量%以下であり、キシレン抽出量11重量%
    以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリエチ
    レン組成物。
  3. 【請求項3】ポリエチレン組成物が、食品包装用の最内
    層に用いることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1
    項に記載のポリエチレン組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載のポリエチレン組成物
    の押出成形物。
  5. 【請求項5】請求項1〜3に記載のポリエチレン組成物
    の押出成形物を最内層に有する成形物。
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JP2007502881A (ja) * 2003-08-19 2007-02-15 イネオス ヨーロッパ リミテッド ポリマーブレンド

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