JP2002226577A - マーブル模様の多色プラスチック成形品及びその製造方法ならびに同成形品用熱可塑性樹脂材料 - Google Patents
マーブル模様の多色プラスチック成形品及びその製造方法ならびに同成形品用熱可塑性樹脂材料Info
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 熱可塑性樹脂製のマーブル模様、多色成形
品を製造するための方法を簡易化すること、その方法に
使用するための特別な樹脂ペレット原料を提供するこ
と、その結果として美しい色鮮やかなマーブル模様を呈
する樹脂成形品を提供すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂、特にポリアミド系樹脂の末
端基が下記エンドキャッピング剤から選ばれた少なくと
も1種又はその組み合わせによる化学修飾によって、染
料との高ないし低親和性を付与されるとともに造粒化さ
れてなる樹脂ペレット材料。前記樹脂ペレット材料を複
数ブレンドした配合物を混練して予め所望形状の無色成
形品を製造した後、その中に含まれるエンドキャッピン
グ剤に対応する酸性染料及び/又は塩基性染料の複数染
料を含む1又は複数浴染液中で無色成形品に浸染を施す
各工程からなるマーブル模様の多色成形品製造方法。末
端基が同じく複数エンドキャッピング剤で化学修飾され
た熱可塑性樹脂ならびに前記樹脂に染着された酸性及び
/又は塩基性染料からなるマーブル模様多色成形品。
品を製造するための方法を簡易化すること、その方法に
使用するための特別な樹脂ペレット原料を提供するこ
と、その結果として美しい色鮮やかなマーブル模様を呈
する樹脂成形品を提供すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂、特にポリアミド系樹脂の末
端基が下記エンドキャッピング剤から選ばれた少なくと
も1種又はその組み合わせによる化学修飾によって、染
料との高ないし低親和性を付与されるとともに造粒化さ
れてなる樹脂ペレット材料。前記樹脂ペレット材料を複
数ブレンドした配合物を混練して予め所望形状の無色成
形品を製造した後、その中に含まれるエンドキャッピン
グ剤に対応する酸性染料及び/又は塩基性染料の複数染
料を含む1又は複数浴染液中で無色成形品に浸染を施す
各工程からなるマーブル模様の多色成形品製造方法。末
端基が同じく複数エンドキャッピング剤で化学修飾され
た熱可塑性樹脂ならびに前記樹脂に染着された酸性及び
/又は塩基性染料からなるマーブル模様多色成形品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は美麗で鮮明なマーブ
ル模様入り多色プラスチック成形品、例えばファッショ
ングッズ、日用雑貨類、装飾品等の個々の消費者ニーズ
に適合しうる多様性を備えた物品及びその簡便な製造方
法ならびにそれに使用するための熱可塑性合成樹脂材料
に関する。特に、ポリアミド樹脂からなり、その末端基
に予め酸性染料、塩基性染料との様々な親和性レベルの
エンドキャッピング剤を導入して、化学修飾することを
特徴とする前記プラスチック成形品とその製造方法なら
びにそのための樹脂材料を提供するものである。
ル模様入り多色プラスチック成形品、例えばファッショ
ングッズ、日用雑貨類、装飾品等の個々の消費者ニーズ
に適合しうる多様性を備えた物品及びその簡便な製造方
法ならびにそれに使用するための熱可塑性合成樹脂材料
に関する。特に、ポリアミド樹脂からなり、その末端基
に予め酸性染料、塩基性染料との様々な親和性レベルの
エンドキャッピング剤を導入して、化学修飾することを
特徴とする前記プラスチック成形品とその製造方法なら
びにそのための樹脂材料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来マーブル模様のような不定形模様、
流れ模様、斑模様を呈する多色模様の合成樹脂成形品の
製造方法としては、例えば顔料と樹脂を使用し、1色の
着色樹脂ペレットを調製し、また同様に次の1色の樹脂
ペレットを調製するなど逐一1色ずつ順次調製していく
複数工程を経た後、全部の着色樹脂ペレットを混合し、
混練して成形する方法が一般的であった。さらに特殊な
金型や装置を用いた混色又は多色樹脂成形方法も知られ
ている(プラスチックエージ社発行「射出成形」)。そ
の他の方法としては、例えば異なる2種の着色樹脂(着
色ポリスチレン系樹脂と着色ポリスルホン)のドライブ
レンドを均質混練することなく射出成形する方法(特開
昭64−42214)、オレフィン系樹脂とナイロン樹
脂との混合物を射出成形した後、得られた成形基体に所
望の色の色素による浸染を施してマーブル調模様付き合
成樹脂成形品を製造する方法(特開平10−24455
5)などが知られている。またそのような多色着色樹脂
成形体用材料として、架橋オレフィン重合体及び/又は
オレフィン重合体を顔料と混練し、得られた粒状体を架
橋することによって、合成樹脂特にオレフィン系樹脂用
の模様着色材料を製造する方法(特開平3−20084
1)が公知である。
流れ模様、斑模様を呈する多色模様の合成樹脂成形品の
製造方法としては、例えば顔料と樹脂を使用し、1色の
着色樹脂ペレットを調製し、また同様に次の1色の樹脂
ペレットを調製するなど逐一1色ずつ順次調製していく
複数工程を経た後、全部の着色樹脂ペレットを混合し、
混練して成形する方法が一般的であった。さらに特殊な
金型や装置を用いた混色又は多色樹脂成形方法も知られ
ている(プラスチックエージ社発行「射出成形」)。そ
の他の方法としては、例えば異なる2種の着色樹脂(着
色ポリスチレン系樹脂と着色ポリスルホン)のドライブ
レンドを均質混練することなく射出成形する方法(特開
昭64−42214)、オレフィン系樹脂とナイロン樹
脂との混合物を射出成形した後、得られた成形基体に所
望の色の色素による浸染を施してマーブル調模様付き合
成樹脂成形品を製造する方法(特開平10−24455
5)などが知られている。またそのような多色着色樹脂
成形体用材料として、架橋オレフィン重合体及び/又は
オレフィン重合体を顔料と混練し、得られた粒状体を架
橋することによって、合成樹脂特にオレフィン系樹脂用
の模様着色材料を製造する方法(特開平3−20084
1)が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のマーブル模様成
形体の製造方法はしかしながら、様々な問題があった。
一般的方法によれば、各原料樹脂から逐一各1色の着色
樹脂配合物を製造した後それらを混合して多色樹脂成形
品に成形しているので、多数着色樹脂材料の材料交換時
の煩雑さ、安定した着色材料交換時間の確保、材料交換
毎の付着材料ロスなど、多くの問題があった。また特殊
な装置や金型を利用する場合は設備としての汎用性にも
欠けていた。そのため製造コストの増大、さらには製品
価格の上昇にもつながっていた。
形体の製造方法はしかしながら、様々な問題があった。
一般的方法によれば、各原料樹脂から逐一各1色の着色
樹脂配合物を製造した後それらを混合して多色樹脂成形
品に成形しているので、多数着色樹脂材料の材料交換時
の煩雑さ、安定した着色材料交換時間の確保、材料交換
毎の付着材料ロスなど、多くの問題があった。また特殊
な装置や金型を利用する場合は設備としての汎用性にも
欠けていた。そのため製造コストの増大、さらには製品
価格の上昇にもつながっていた。
【0004】さらに複数の着色樹脂を使用する方法の場
合、成形品の形態に一定の制約があり、自由に所望の形
状に成形することが困難であり、その上目的とするファ
ッション感覚に優れた製品用途に適する多品種少量生産
方法方式には全く対応できなかった。またマーブル模様
成形品の樹脂成分として知られるオレフィン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂を主体とする成形品では、着色性に難
点があり、色鮮やかで美しい満足できる製品を得ること
は困難であった。
合、成形品の形態に一定の制約があり、自由に所望の形
状に成形することが困難であり、その上目的とするファ
ッション感覚に優れた製品用途に適する多品種少量生産
方法方式には全く対応できなかった。またマーブル模様
成形品の樹脂成分として知られるオレフィン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂を主体とする成形品では、着色性に難
点があり、色鮮やかで美しい満足できる製品を得ること
は困難であった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みて、
美しく色鮮やかなマーブル模様入り多色プラスチック成
形品、例えば高級感のあるファッショングッズ、日用雑
貨類、装飾品等を提供することならびに同成形品の、着
色、成形工程の簡略化された製造方法を提供すること、
さらにはそのための樹脂材料を提供することを目的とす
る。
美しく色鮮やかなマーブル模様入り多色プラスチック成
形品、例えば高級感のあるファッショングッズ、日用雑
貨類、装飾品等を提供することならびに同成形品の、着
色、成形工程の簡略化された製造方法を提供すること、
さらにはそのための樹脂材料を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)末端アミ
ノ基又は/及びカルボキシル基を有する熱可塑性合成樹
脂の末端基が、酸性染料易染性タイプのエンドキャッピ
ング剤、塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピング
剤、ならびに酸性染料難染性タイプのエンドキャッピン
グ剤、からなるグループから選ばれた単独又は組み合わ
せからなるエンドキャッピング剤によって化学修飾され
ていることを特徴とするマーブル模様の多色プラスチッ
ク成形品製造用樹脂材料、(2)塩基性染料可染性タイ
プのエンドキャッピング剤が式(I)
ノ基又は/及びカルボキシル基を有する熱可塑性合成樹
脂の末端基が、酸性染料易染性タイプのエンドキャッピ
ング剤、塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピング
剤、ならびに酸性染料難染性タイプのエンドキャッピン
グ剤、からなるグループから選ばれた単独又は組み合わ
せからなるエンドキャッピング剤によって化学修飾され
ていることを特徴とするマーブル模様の多色プラスチッ
ク成形品製造用樹脂材料、(2)塩基性染料可染性タイ
プのエンドキャッピング剤が式(I)
【化4】 (式中、R1とR2は同一又は異なって低級アルキル基
で置換されていてもよいフェニル基を示し、Mはアルカ
リ金属を示す)で表される化合物であり、酸性染料易染
性タイプのエンドキャッピング剤が式(II)
で置換されていてもよいフェニル基を示し、Mはアルカ
リ金属を示す)で表される化合物であり、酸性染料易染
性タイプのエンドキャッピング剤が式(II)
【化5】 (式中、R3とR4は同一又は異なって異なって低級ア
ルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す)で
表される化合物であり、酸性染料難染性タイプのエンド
キャッピング剤が式(III)
ルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す)で
表される化合物であり、酸性染料難染性タイプのエンド
キャッピング剤が式(III)
【化6】 (式中、R5、R6及びR7は同一又は異なって、低級
アルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す)
であって、粒状又は粉末状であることを特徴とする前記
(1)記載の樹脂、(3)熱可塑性樹脂がポリアミド樹
脂である前記(1)又は(2)に記載の樹脂材料。
(4)ポリアミド樹脂はナイロン−6又はナイロン−6
6等のナイロンである前記(1〜3のいずれかに記載の
樹脂材料、(5)R1及びR2がフェニル基であり、R
3及びR4がp−トルイル基であり、R5、R6及びR
7がt−ブチル置換フェニル基であることを特徴とする
前記(1)〜(4)のいずれかに記載の樹脂材料、
(6)アミノ基又はカルボキシル基を末端に有する熱可
塑性合成樹脂製のマ−ブル模様多色成形品の製造におい
て、熱可塑性合成樹脂原料の複数ロットを供給しその各
々に対し、末端基のキャッピング剤として、酸性染料易
染性タイプのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性
タイプのエンドキャッピング剤、及び酸性染料難染性タ
イプのエンドキャッピング剤、から選ばれた1種又は2
種以上の組み合わせを配合し、得られた各樹脂配合物を
溶融押出により造粒加工し、その結果末端基がエンドキ
ャッピング剤で化学修飾された粒状ないし粉末状樹脂原
料を調製する工程、前記樹脂原料の中から選ばれた2種
以上の樹脂原料のブレンド体を混練して、所望形状に押
出加工又は射出成形を行わせることにより無色成形基体
を製造する工程、次いで無色成形基体を、酸性染料及び
塩基性染料から選択した相異なる色の複数染料を1浴槽
又は複数槽内に含む染液浴で浸染させる工程からなるこ
とを特徴とする、マーブル模様の多色プラスチック成形
品の製造方法、(7)熱可塑性合成樹脂がポリアミド樹
脂であることを特徴とする前記(6)記載の製造方法、
(8)ポリアミド樹脂がナイロン−6又はナイロン−6
6等のナイロンであることを特徴とする前記(7)記載
の製造方法、(9)エンドキャッピング剤が前記(2)
記載の化合物から選ばれていることを特徴とする前記
(6)〜(8)のいずれかに記載の製造方法、(10)
アミノ基又は/及びカルボキシル基を末端に有する熱可
塑性合成樹脂の末端が、酸性染料易染性タイプのエンド
キャッピング剤塩基性染料可染性タイプのエンドキャッ
ピング剤、ならびに酸性染料難染性タイプのエンドキャ
ッピング剤、からなるグループから選ばれた少なくとも
1種以上のエンドキャッピング剤で化学修飾されたポリ
アミド樹脂から形成され、前記各エンドキャッピング剤
に対応する酸性染料及び塩基性染料で染色されているこ
とを特徴とするマーブル模様多色プラスチック成形品、
及び(11)熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂、特にナイ
ロン−6又はナイロン−66等のナイロンである前記
(10)に記載のマーブル模様多色プラスチック成形
品、に関する。
アルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す)
であって、粒状又は粉末状であることを特徴とする前記
(1)記載の樹脂、(3)熱可塑性樹脂がポリアミド樹
脂である前記(1)又は(2)に記載の樹脂材料。
(4)ポリアミド樹脂はナイロン−6又はナイロン−6
6等のナイロンである前記(1〜3のいずれかに記載の
樹脂材料、(5)R1及びR2がフェニル基であり、R
3及びR4がp−トルイル基であり、R5、R6及びR
7がt−ブチル置換フェニル基であることを特徴とする
前記(1)〜(4)のいずれかに記載の樹脂材料、
(6)アミノ基又はカルボキシル基を末端に有する熱可
塑性合成樹脂製のマ−ブル模様多色成形品の製造におい
て、熱可塑性合成樹脂原料の複数ロットを供給しその各
々に対し、末端基のキャッピング剤として、酸性染料易
染性タイプのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性
タイプのエンドキャッピング剤、及び酸性染料難染性タ
イプのエンドキャッピング剤、から選ばれた1種又は2
種以上の組み合わせを配合し、得られた各樹脂配合物を
溶融押出により造粒加工し、その結果末端基がエンドキ
ャッピング剤で化学修飾された粒状ないし粉末状樹脂原
料を調製する工程、前記樹脂原料の中から選ばれた2種
以上の樹脂原料のブレンド体を混練して、所望形状に押
出加工又は射出成形を行わせることにより無色成形基体
を製造する工程、次いで無色成形基体を、酸性染料及び
塩基性染料から選択した相異なる色の複数染料を1浴槽
又は複数槽内に含む染液浴で浸染させる工程からなるこ
とを特徴とする、マーブル模様の多色プラスチック成形
品の製造方法、(7)熱可塑性合成樹脂がポリアミド樹
脂であることを特徴とする前記(6)記載の製造方法、
(8)ポリアミド樹脂がナイロン−6又はナイロン−6
6等のナイロンであることを特徴とする前記(7)記載
の製造方法、(9)エンドキャッピング剤が前記(2)
記載の化合物から選ばれていることを特徴とする前記
(6)〜(8)のいずれかに記載の製造方法、(10)
アミノ基又は/及びカルボキシル基を末端に有する熱可
塑性合成樹脂の末端が、酸性染料易染性タイプのエンド
キャッピング剤塩基性染料可染性タイプのエンドキャッ
ピング剤、ならびに酸性染料難染性タイプのエンドキャ
ッピング剤、からなるグループから選ばれた少なくとも
1種以上のエンドキャッピング剤で化学修飾されたポリ
アミド樹脂から形成され、前記各エンドキャッピング剤
に対応する酸性染料及び塩基性染料で染色されているこ
とを特徴とするマーブル模様多色プラスチック成形品、
及び(11)熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂、特にナイ
ロン−6又はナイロン−66等のナイロンである前記
(10)に記載のマーブル模様多色プラスチック成形
品、に関する。
【0007】前記目的を達成するための本発明は第1の
側面として末端アミノ基又は/及びカルボキシル基を有
する熱可塑性合成樹脂の末端基が、酸性染料易染性タイ
プのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性タイプの
エンドキャッピング剤、ならびに酸性染料難染性タイプ
のエンドキャッピング剤、からなるグループから選ばれ
た単独又は組み合わせからなるエンドキャッピング剤に
よって化学修飾されてなる、マーブル模様の多色プラス
チック成形品用樹脂ペレット材料である。
側面として末端アミノ基又は/及びカルボキシル基を有
する熱可塑性合成樹脂の末端基が、酸性染料易染性タイ
プのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性タイプの
エンドキャッピング剤、ならびに酸性染料難染性タイプ
のエンドキャッピング剤、からなるグループから選ばれ
た単独又は組み合わせからなるエンドキャッピング剤に
よって化学修飾されてなる、マーブル模様の多色プラス
チック成形品用樹脂ペレット材料である。
【0008】さらに本発明の第2の側面は、アミノ基又
は/及びカルボキシル基を末端に有する熱可塑性合成樹
脂製のマ−ブル模様多色成形品の製造において、前記熱
可塑性合成樹脂原料の複数ロットを供給しその各々に対
し、前記末端基のキャッピング剤として、酸性染料易染
性タイプのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性タ
イプのエンドキャッピング剤、ならびに酸性染料難染性
タイプのエンドキャッピング剤、から選ばれた1種又は
2種以上の組み合わせを配合し、得られた各樹脂配合物
を溶融押出により造粒加工し、その結果末端基がエンド
キャッピング剤で化学修飾された粒状ないし粉末状樹脂
材料を調製する工程、前記樹脂材料の中から選ばれた2
種以上の樹脂材料のブレンド体を混練して、所望形状に
押出加工又は射出成形を行わせることにより無色成形基
体を製造する工程、次いで無色成形基体を、酸性染料及
び塩基性染料から選択した相異なる色の複数染料を1浴
槽内に含む染液浴で浸染させる工程からなることを特徴
とする、マーブル模様の多色プラスチック成形品の製造
方法である。
は/及びカルボキシル基を末端に有する熱可塑性合成樹
脂製のマ−ブル模様多色成形品の製造において、前記熱
可塑性合成樹脂原料の複数ロットを供給しその各々に対
し、前記末端基のキャッピング剤として、酸性染料易染
性タイプのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性タ
イプのエンドキャッピング剤、ならびに酸性染料難染性
タイプのエンドキャッピング剤、から選ばれた1種又は
2種以上の組み合わせを配合し、得られた各樹脂配合物
を溶融押出により造粒加工し、その結果末端基がエンド
キャッピング剤で化学修飾された粒状ないし粉末状樹脂
材料を調製する工程、前記樹脂材料の中から選ばれた2
種以上の樹脂材料のブレンド体を混練して、所望形状に
押出加工又は射出成形を行わせることにより無色成形基
体を製造する工程、次いで無色成形基体を、酸性染料及
び塩基性染料から選択した相異なる色の複数染料を1浴
槽内に含む染液浴で浸染させる工程からなることを特徴
とする、マーブル模様の多色プラスチック成形品の製造
方法である。
【0009】本発明の第3の側面は、アミノ基又は/及
びカルボキシル基を末端に有する熱可塑性合成樹脂の末
端が、酸性染料易染性タイプのエンドキャッピング剤、
塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピング剤、なら
びに酸性染料難染性タイプのエンドキャッピング剤、か
らなるグループから選ばれた少なくとも1種又は2種以
上のキャッピング剤で化学修飾された例えばポリアミド
樹脂等の熱可塑性樹脂から成形され、前記各キャッピン
グ剤に対応する酸性染料及び塩基性染料で染色されてい
ることを特徴とするマーブル模様多色プラスチック成形
品である。
びカルボキシル基を末端に有する熱可塑性合成樹脂の末
端が、酸性染料易染性タイプのエンドキャッピング剤、
塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピング剤、なら
びに酸性染料難染性タイプのエンドキャッピング剤、か
らなるグループから選ばれた少なくとも1種又は2種以
上のキャッピング剤で化学修飾された例えばポリアミド
樹脂等の熱可塑性樹脂から成形され、前記各キャッピン
グ剤に対応する酸性染料及び塩基性染料で染色されてい
ることを特徴とするマーブル模様多色プラスチック成形
品である。
【0010】前記第1〜第3の発明の側面において、 (1)アミノ基又はカルボキシル基を末端基として有す
る熱可塑性樹脂は好ましくはポリアミド系樹脂、特にナ
イロン−6又はナイロン−66である。 (2)上記エンドキャッピング剤を表す式中、R1、R
2、R3、R4、R5、R6及びR7で示される低級ア
ルキル基で置換されていてもよいフェニル基における低
級アルキル基としては好ましくは炭素数C1〜C6の直
鎖、分枝状のアルキル基であって、具体的には例えばメ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、t−ブチルが例示される。またMで表されるアルカ
リ金属としてナトリウム、カリウムが例示される。 (3)樹脂末端基のエンドキャッピング剤において、好
ましい例は樹脂を塩基性染料可染性にするキャッピング
剤の場合、ナトリウムスルホフェニルアミノ−ビス(p
−三級ブチル−フェノキシ)トリアジンであり、樹脂を
酸性染料易染性にするキャッピング剤の場合、ヘキサメ
チレンジアミン−p−トルエンスルフォネートであり、
樹脂を酸性染料難染性にするキャッピング剤の場合、ト
リス(p−三級ブチル−フェノキシ)−トリアジンであ
る。
る熱可塑性樹脂は好ましくはポリアミド系樹脂、特にナ
イロン−6又はナイロン−66である。 (2)上記エンドキャッピング剤を表す式中、R1、R
2、R3、R4、R5、R6及びR7で示される低級ア
ルキル基で置換されていてもよいフェニル基における低
級アルキル基としては好ましくは炭素数C1〜C6の直
鎖、分枝状のアルキル基であって、具体的には例えばメ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、t−ブチルが例示される。またMで表されるアルカ
リ金属としてナトリウム、カリウムが例示される。 (3)樹脂末端基のエンドキャッピング剤において、好
ましい例は樹脂を塩基性染料可染性にするキャッピング
剤の場合、ナトリウムスルホフェニルアミノ−ビス(p
−三級ブチル−フェノキシ)トリアジンであり、樹脂を
酸性染料易染性にするキャッピング剤の場合、ヘキサメ
チレンジアミン−p−トルエンスルフォネートであり、
樹脂を酸性染料難染性にするキャッピング剤の場合、ト
リス(p−三級ブチル−フェノキシ)−トリアジンであ
る。
【0011】エンドキャッピング剤によるポリアミド樹
脂の化学修飾では次のような反応が起こり、それが次後
に使用される染料との親和性を付与するものと考えられ
る。しかしながらキャッピング剤Bの場合は親和性を付
与するものではないが、他の親和性付与性のものと組み
合わせることによって、染色後に色の濃淡効果を発揮さ
せることができるものである。
脂の化学修飾では次のような反応が起こり、それが次後
に使用される染料との親和性を付与するものと考えられ
る。しかしながらキャッピング剤Bの場合は親和性を付
与するものではないが、他の親和性付与性のものと組み
合わせることによって、染色後に色の濃淡効果を発揮さ
せることができるものである。
【0012】樹脂を酸性染料難染性にする場合:
【化7】
【0013】樹脂を塩基性染料可染性にする場合:
【化8】
【0014】樹脂を酸性染料易染性にする場合:
【化9】
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のマーブル模様入り多色プ
ラスチック成形品及び同成形品用合成樹脂材料におい
て、対象とする熱可塑性合成樹脂は末端にアミノ基又は
/及びカルボキシル基を有する耐熱性、機械的性質に優
れた樹脂であり、ポリアミド樹脂が最も好ましい。すな
わち本発明で用いるポリアミド樹脂とは、脂肪族、脂環
族又は芳香族ジアミン、例えばジアミノブタン、ヘキサ
メチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチ
レンジアミン、2,2,4−又は2,4,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、1,3−又は1,4−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(p−アミノシ
クロヘキシルアミン)、m−又はp−キシリレンジアミ
ン等及びジカルボン酸、例えばアジピン酸、スベリン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフ
タール酸等又はその誘導体の重縮合によって得られるポ
リアミド;ε−カプロラクタム、ω−ラウリンラクタム
等のラクタム類からの開環重合により得られるポリアミ
ド;ε−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸
の重縮合によって得られるポリアミド又はこれらの混合
物、或いはポリカプロラクタム、ポリヘキサメチレンア
ジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリデカン
アミドを主成分とする共重合体が例示される。しかしな
がら好ましいポリアミド樹脂はポリカプロラクタム(ナ
イロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン
66)である。これら樹脂の分子量に制限は特にない
が、アミノ基及びカルボキシル基の末端基が10〜10
0mmol/kg、特に20〜80 mmol/kgで
あることが望ましい。
ラスチック成形品及び同成形品用合成樹脂材料におい
て、対象とする熱可塑性合成樹脂は末端にアミノ基又は
/及びカルボキシル基を有する耐熱性、機械的性質に優
れた樹脂であり、ポリアミド樹脂が最も好ましい。すな
わち本発明で用いるポリアミド樹脂とは、脂肪族、脂環
族又は芳香族ジアミン、例えばジアミノブタン、ヘキサ
メチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチ
レンジアミン、2,2,4−又は2,4,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、1,3−又は1,4−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(p−アミノシ
クロヘキシルアミン)、m−又はp−キシリレンジアミ
ン等及びジカルボン酸、例えばアジピン酸、スベリン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフ
タール酸等又はその誘導体の重縮合によって得られるポ
リアミド;ε−カプロラクタム、ω−ラウリンラクタム
等のラクタム類からの開環重合により得られるポリアミ
ド;ε−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸
の重縮合によって得られるポリアミド又はこれらの混合
物、或いはポリカプロラクタム、ポリヘキサメチレンア
ジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリデカン
アミドを主成分とする共重合体が例示される。しかしな
がら好ましいポリアミド樹脂はポリカプロラクタム(ナ
イロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン
66)である。これら樹脂の分子量に制限は特にない
が、アミノ基及びカルボキシル基の末端基が10〜10
0mmol/kg、特に20〜80 mmol/kgで
あることが望ましい。
【0016】本発明の対象とするその他の熱可塑性樹脂
としては、例えばポリテレフタール酸エチレン等の飽和
ポリエステル樹脂、特に溶融性のあるポリイミド樹脂、
さらにはポリベンズイミダゾール(イソフタール酸と
3,3’−ジアミノベンジジンとの重縮合物)、ポリベ
ンズイミダゾピロロン(ピロメリット酸2無水物と3,
3’−ジアミノベンジジンとの重縮合物)等が挙げられ
る。前記ポリアミド系樹脂はポリアミド系樹脂単独でも
或いは共通の末端基を有する他の熱可塑性樹脂とのブレ
ンドの形でも使用することができる。
としては、例えばポリテレフタール酸エチレン等の飽和
ポリエステル樹脂、特に溶融性のあるポリイミド樹脂、
さらにはポリベンズイミダゾール(イソフタール酸と
3,3’−ジアミノベンジジンとの重縮合物)、ポリベ
ンズイミダゾピロロン(ピロメリット酸2無水物と3,
3’−ジアミノベンジジンとの重縮合物)等が挙げられ
る。前記ポリアミド系樹脂はポリアミド系樹脂単独でも
或いは共通の末端基を有する他の熱可塑性樹脂とのブレ
ンドの形でも使用することができる。
【0017】前記熱可塑性樹脂の末端アミノ基又はカル
ボキシル基に反応して末端を化学修飾し、次後に施され
る染料との様々なレベルの親和性(高から低まで)を与
えるエンドキャッピング剤の好ましいものは、 (A)酸性染料易染性キャッピング剤、例えばヘキサメ
チレンジアミン−p−トルエンスルホネート; (B)塩基性染料可染性タイプキャッピング剤、例えば
4−ナトリウムスルホフェニルアミノ−ジフェノキシト
リアジン; (C) 酸性染料難染性キャッピング剤、例えばトリフ
ェノキシトリアジン(トリフェニルシアヌレート)であ
る。 そしてポリアミド樹脂等に対してほぼ当量からやや過剰
量、具体的には0.9〜1.2倍の当量で添加される。
ボキシル基に反応して末端を化学修飾し、次後に施され
る染料との様々なレベルの親和性(高から低まで)を与
えるエンドキャッピング剤の好ましいものは、 (A)酸性染料易染性キャッピング剤、例えばヘキサメ
チレンジアミン−p−トルエンスルホネート; (B)塩基性染料可染性タイプキャッピング剤、例えば
4−ナトリウムスルホフェニルアミノ−ジフェノキシト
リアジン; (C) 酸性染料難染性キャッピング剤、例えばトリフ
ェノキシトリアジン(トリフェニルシアヌレート)であ
る。 そしてポリアミド樹脂等に対してほぼ当量からやや過剰
量、具体的には0.9〜1.2倍の当量で添加される。
【0018】ポリアミド樹脂とエンドキャッピング剤と
からなる配合物は、例えば押出機(1軸又は2軸スクリ
ュー)と切断機とからなるペレタイザーによって加熱溶
融され、ストランドに押出され、次いで適切な長さに細
断されて粒状ないし粉状好ましくは粒状又は粉末ペレッ
トに造粒される。例えばポリアミド樹脂の場合、加熱温
度はその種類に応じて異なるが、220〜270℃(ナ
イロン−6、−66)である。このときポリアミド樹脂
の末端基がキャッピング剤との反応により化学修飾され
た構造の、樹脂ペレット材料、特にマーブル模様入り多
色樹脂成形品の製造に適した材料が得られる。
からなる配合物は、例えば押出機(1軸又は2軸スクリ
ュー)と切断機とからなるペレタイザーによって加熱溶
融され、ストランドに押出され、次いで適切な長さに細
断されて粒状ないし粉状好ましくは粒状又は粉末ペレッ
トに造粒される。例えばポリアミド樹脂の場合、加熱温
度はその種類に応じて異なるが、220〜270℃(ナ
イロン−6、−66)である。このときポリアミド樹脂
の末端基がキャッピング剤との反応により化学修飾され
た構造の、樹脂ペレット材料、特にマーブル模様入り多
色樹脂成形品の製造に適した材料が得られる。
【0019】次にマーブル模様多色成形品の製造を、特
にポリアミド樹脂を例に述べる。先ず前述のように、3
種のキャッピング剤A、B、Cを夫々単独使用したポリ
アミド樹脂ペレット材料(計3種)、2種同士の組み合
わせ(A+B、A+C、B+C)を使用した樹脂ペレッ
ト材料(計3種)又は3種の組み合わせ(A+B+C)
を使用した同じくポリアミド樹脂ペレット材料(1種)
を夫々調製しておく。さらに必要ならばキャッピング剤
無添加のポリアミド樹脂ペレットも材料の1つとして使
用する。この場合、例えばキャッピング剤無添加のナイ
ロン6ペレットと下記実施例1〜3のいずれかのペレッ
トとを混合使用し、成形ついで染色することによって、
美しくしかも色鮮やかなマーブル模様成形品が得られ
る。
にポリアミド樹脂を例に述べる。先ず前述のように、3
種のキャッピング剤A、B、Cを夫々単独使用したポリ
アミド樹脂ペレット材料(計3種)、2種同士の組み合
わせ(A+B、A+C、B+C)を使用した樹脂ペレッ
ト材料(計3種)又は3種の組み合わせ(A+B+C)
を使用した同じくポリアミド樹脂ペレット材料(1種)
を夫々調製しておく。さらに必要ならばキャッピング剤
無添加のポリアミド樹脂ペレットも材料の1つとして使
用する。この場合、例えばキャッピング剤無添加のナイ
ロン6ペレットと下記実施例1〜3のいずれかのペレッ
トとを混合使用し、成形ついで染色することによって、
美しくしかも色鮮やかなマーブル模様成形品が得られ
る。
【0020】次いでこれら樹脂ペレット材料を目的とす
る配色のマーブル模様に染色又は着色するために適宜複
数種(2〜5種)を組み合わせて、通常のブレンド法例
えばハンドブレンド、タンブラー、ヘンシェルミキサー
などを用いてブレンドする。このブレンド物に、目的と
する形状に応じた成形加工、例えば押出加工又は射出成
形加工を施して無色の成形基体とする。押出加工又は射
出成形はいずれもプランジャー式或いは1軸又は多軸ス
クリュー式の各押出機又は射出成形機によって行われ、
そこで樹脂が混練されるが、マーブル模様を現出させる
目的からすれば均質混練はその目的に反してしまうの
で、樹脂混練効果の少ないプランジャー式のものが好ま
しい。また目的とする成形品の形状が例えば管状、棒
状、シート状、異形材のような比較的単純な形状の場合
は押出加工によるのがよい。他方、射出成形は材料を加
熱シリンダーに供給しその中で可塑化した後、スクリュ
ー又はプランジャーで材料に圧力を加えてノズルからス
プルーを経て密閉金型の中に注入して所要の形状を付与
するものであるので、比較的複雑な形状の成形品の成形
に適している。
る配色のマーブル模様に染色又は着色するために適宜複
数種(2〜5種)を組み合わせて、通常のブレンド法例
えばハンドブレンド、タンブラー、ヘンシェルミキサー
などを用いてブレンドする。このブレンド物に、目的と
する形状に応じた成形加工、例えば押出加工又は射出成
形加工を施して無色の成形基体とする。押出加工又は射
出成形はいずれもプランジャー式或いは1軸又は多軸ス
クリュー式の各押出機又は射出成形機によって行われ、
そこで樹脂が混練されるが、マーブル模様を現出させる
目的からすれば均質混練はその目的に反してしまうの
で、樹脂混練効果の少ないプランジャー式のものが好ま
しい。また目的とする成形品の形状が例えば管状、棒
状、シート状、異形材のような比較的単純な形状の場合
は押出加工によるのがよい。他方、射出成形は材料を加
熱シリンダーに供給しその中で可塑化した後、スクリュ
ー又はプランジャーで材料に圧力を加えてノズルからス
プルーを経て密閉金型の中に注入して所要の形状を付与
するものであるので、比較的複雑な形状の成形品の成形
に適している。
【0021】無色の成形基体は最後に、1浴槽内に夫々
のキャッピング剤に対応する酸性染料及び/又は塩基性
染料を含み、さらに酢酸などで酸性にし、ユニソルトな
どで汚染防止を施した1浴液中で、例えば80〜100
℃にて30〜60分間浸染処理を施されて、最終的に鮮
明な色の、美しいマーブル模様入り多色成形品が得られ
る。又この場合、酸性染料と塩基性染料とをそれぞれ別
の1浴槽として合計2浴槽とし、あるいは複数の酸性染
料浴槽と複数の塩基性染料浴槽との合計数の複数の染料
浴槽とし、無色の成形基体をそれぞれの浴液中で所望の
順序で染色してもよい。要するに複数の浴槽を用いて無
色成形基体を染色してもよい。
のキャッピング剤に対応する酸性染料及び/又は塩基性
染料を含み、さらに酢酸などで酸性にし、ユニソルトな
どで汚染防止を施した1浴液中で、例えば80〜100
℃にて30〜60分間浸染処理を施されて、最終的に鮮
明な色の、美しいマーブル模様入り多色成形品が得られ
る。又この場合、酸性染料と塩基性染料とをそれぞれ別
の1浴槽として合計2浴槽とし、あるいは複数の酸性染
料浴槽と複数の塩基性染料浴槽との合計数の複数の染料
浴槽とし、無色の成形基体をそれぞれの浴液中で所望の
順序で染色してもよい。要するに複数の浴槽を用いて無
色成形基体を染色してもよい。
【0022】前記浸染処理において使用される酸性染料
及び塩基性染料は、慣用のものから適宜、所望の色を選
んで使用することが出来る。酸性染料はスルホン酸基又
はカルボン酸基を有する標準的酸性染料;スルホン酸基
と、アゾ基のオルト位置に水酸基、カルボキシル基又は
アミノ基を有し染色中にクロム錯塩化される酸性媒染染
料;クロム、コバルト、ニッケル又は銅により錯塩化さ
れた金属錯塩酸性染料に大別される。酸性染料は濃赤、
緑、青等の鮮明色の色;酸性媒染染料は黒、茶、紺など
の濃色;金属錯塩酸性染料は赤或いはベージュ、オリー
ブ、グレーなどの淡色を要求される場合に夫々適してい
るので、所望の色調に応じて適宜選択することが出来
る。
及び塩基性染料は、慣用のものから適宜、所望の色を選
んで使用することが出来る。酸性染料はスルホン酸基又
はカルボン酸基を有する標準的酸性染料;スルホン酸基
と、アゾ基のオルト位置に水酸基、カルボキシル基又は
アミノ基を有し染色中にクロム錯塩化される酸性媒染染
料;クロム、コバルト、ニッケル又は銅により錯塩化さ
れた金属錯塩酸性染料に大別される。酸性染料は濃赤、
緑、青等の鮮明色の色;酸性媒染染料は黒、茶、紺など
の濃色;金属錯塩酸性染料は赤或いはベージュ、オリー
ブ、グレーなどの淡色を要求される場合に夫々適してい
るので、所望の色調に応じて適宜選択することが出来
る。
【0023】あらゆる色が揃っており種類の最も多い標
準的酸性染料は例えばアゾ染料、特にモノアゾ染料(例
オレンジII、C.I. Acid Orange 7);緑、青色が主体の
アントラキノン染料、特に1,4−ジアミノアントラキ
ノン(例C.I. Acid Blue 40);赤、青、紫、緑が主体
のトリフェニルメタン染料(例C.I. Acid Blue 83);
キサンテン染料(例C.I. Acid Red 51など);黄色のピ
ラゾロン染料(C.I. Acid Yellow 23)などが挙げられ
る。酸性媒染染料は例えばo,o’−ジヒドロキシアゾ
ベンゼン骨格を有するモノアゾ染料(例C.I. Mordant B
lack 11)が挙げられる。金属錯塩酸性染料は例えばコ
バルト系の1:2型(金属原子:染料分子が1:2)
(例C.I.Acid Red 296、C.I. Acid Violet 78)、1:
1型(例C.I. Acid Red 184)などが挙げられる。
準的酸性染料は例えばアゾ染料、特にモノアゾ染料(例
オレンジII、C.I. Acid Orange 7);緑、青色が主体の
アントラキノン染料、特に1,4−ジアミノアントラキ
ノン(例C.I. Acid Blue 40);赤、青、紫、緑が主体
のトリフェニルメタン染料(例C.I. Acid Blue 83);
キサンテン染料(例C.I. Acid Red 51など);黄色のピ
ラゾロン染料(C.I. Acid Yellow 23)などが挙げられ
る。酸性媒染染料は例えばo,o’−ジヒドロキシアゾ
ベンゼン骨格を有するモノアゾ染料(例C.I. Mordant B
lack 11)が挙げられる。金属錯塩酸性染料は例えばコ
バルト系の1:2型(金属原子:染料分子が1:2)
(例C.I.Acid Red 296、C.I. Acid Violet 78)、1:
1型(例C.I. Acid Red 184)などが挙げられる。
【0024】塩基性染料、広義にはカチオン染料はアミ
ノ基又は置換アミノ基を含み色素部分が陽イオンの染料
であって、例えばトリフェニルメタン染料(例C.I. Bas
ic Red 9、C.I. Basic Violet 14、C.I. Basic Green
4、C.I. Basic Blue 5 )、アゾ染料(例C.I. Basic Br
own 1)、シアニン染料(例C.I. Basic Orange 21、C.
I. Basic Yellow 11)など、他にアントラキノンカチオ
ン染料(青色)も挙げられる。
ノ基又は置換アミノ基を含み色素部分が陽イオンの染料
であって、例えばトリフェニルメタン染料(例C.I. Bas
ic Red 9、C.I. Basic Violet 14、C.I. Basic Green
4、C.I. Basic Blue 5 )、アゾ染料(例C.I. Basic Br
own 1)、シアニン染料(例C.I. Basic Orange 21、C.
I. Basic Yellow 11)など、他にアントラキノンカチオ
ン染料(青色)も挙げられる。
【0025】本発明によればその樹脂成形品は美麗、色
鮮やかなマーブル調の色調を与えることができるので、
各種のファッショングッズ、雑貨類、日用品など、例え
ば若者世代向けの携帯電話やモバイルコンピューターな
どのケーシング、ペンダントなどの装身具、ボールペ
ン、シャープペン、筆箱などの文具用、各種抽斗、小
箱、みだれ箱等の容器、入れ物類、花瓶、盆、トレーさ
らには台所の調理台に至るまで枚挙に遑がないほど広範
な用途、特に美観と装飾性さらには耐熱性、機械的強度
を要求されるあらゆる製品の用途に使用できる。
鮮やかなマーブル調の色調を与えることができるので、
各種のファッショングッズ、雑貨類、日用品など、例え
ば若者世代向けの携帯電話やモバイルコンピューターな
どのケーシング、ペンダントなどの装身具、ボールペ
ン、シャープペン、筆箱などの文具用、各種抽斗、小
箱、みだれ箱等の容器、入れ物類、花瓶、盆、トレーさ
らには台所の調理台に至るまで枚挙に遑がないほど広範
な用途、特に美観と装飾性さらには耐熱性、機械的強度
を要求されるあらゆる製品の用途に使用できる。
【0026】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 〔実施例1〜3〕ポリアミド樹脂としてナイロン6(ユ
ニチカナイロンA1030BRL)に対して、エンドキャッピン
グ剤として下記表1に記載の各物質を、前者のアミノ
基、カルボキシル基末端基の1.2倍当量分を添加し
て、ペレタイザーで250℃にて溶融混練して、ナイロ
ン6樹脂の末端がキャッピング剤で化学修飾された粒状
の各樹脂ペレットを得た。表1中、キャッピング剤の酸
性染料易染性タイプのエンドキャッピング剤(A)はヘ
キサメチレンジアミン−p−トルエンスルフォネート、
塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピング剤(B)
はナトリウムスルホフェニルアミノ−ジフェノキシトリ
アジン、酸性染料難染性タイプのエンドキャッピング剤
(C)はトリフェニルシアヌレートである。
る。 〔実施例1〜3〕ポリアミド樹脂としてナイロン6(ユ
ニチカナイロンA1030BRL)に対して、エンドキャッピン
グ剤として下記表1に記載の各物質を、前者のアミノ
基、カルボキシル基末端基の1.2倍当量分を添加し
て、ペレタイザーで250℃にて溶融混練して、ナイロ
ン6樹脂の末端がキャッピング剤で化学修飾された粒状
の各樹脂ペレットを得た。表1中、キャッピング剤の酸
性染料易染性タイプのエンドキャッピング剤(A)はヘ
キサメチレンジアミン−p−トルエンスルフォネート、
塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピング剤(B)
はナトリウムスルホフェニルアミノ−ジフェノキシトリ
アジン、酸性染料難染性タイプのエンドキャッピング剤
(C)はトリフェニルシアヌレートである。
【0027】各実施例における使用樹脂とエンドキャッ
ピング剤は表1に示すとおりである。
ピング剤は表1に示すとおりである。
【表1】
【0028】〔実施例4〕実施例1〜3で得た樹脂ペレ
ットのうち、実施例1と実施例2で得られた樹脂ペレッ
トを等重量ブレンドしプランジャー式射出成形機で混練
加工し、無色箱形状に成形した。さらに酸性染料(赤)
と塩基性染料(青)とを等重量で含む1浴染液中で60
〜80℃にて30分間浸染させて、得られた着色成形品
の外観を目視により判定した。結果は表2にまとめて示
す。
ットのうち、実施例1と実施例2で得られた樹脂ペレッ
トを等重量ブレンドしプランジャー式射出成形機で混練
加工し、無色箱形状に成形した。さらに酸性染料(赤)
と塩基性染料(青)とを等重量で含む1浴染液中で60
〜80℃にて30分間浸染させて、得られた着色成形品
の外観を目視により判定した。結果は表2にまとめて示
す。
【0029】〔実施例5〕実施例2と実施例3で得られ
た樹脂ペレットを等重量混合し、プランジャー式射出機
成形機で混練加工し、無色箱形状に成形した。さらに塩
基性染料(青)と酸性染料(黄色)とを等重量で含む1
浴染液中60〜80℃で30分間浸染させて得られた着
色成形品の外観を目視により判定した。結果を表2にま
とめて示す。
た樹脂ペレットを等重量混合し、プランジャー式射出機
成形機で混練加工し、無色箱形状に成形した。さらに塩
基性染料(青)と酸性染料(黄色)とを等重量で含む1
浴染液中60〜80℃で30分間浸染させて得られた着
色成形品の外観を目視により判定した。結果を表2にま
とめて示す。
【0030】〔実施例6〕樹脂ペレットとして実施例1
で得られたペレットと実施例2で得られたペレットと実
施例3で得られたペレットとの各ペレット等量混合物を
使用し、染料として酸性染料(青)と塩基性染色(黄
色)との等量混合物を使用する以外は実施例4と同様に
して着色成形品を得た。
で得られたペレットと実施例2で得られたペレットと実
施例3で得られたペレットとの各ペレット等量混合物を
使用し、染料として酸性染料(青)と塩基性染色(黄
色)との等量混合物を使用する以外は実施例4と同様に
して着色成形品を得た。
【0031】〔実施例7〕樹脂ペレットとして実施例1
で得られた樹脂ペレットとナイロン6樹脂ペレットとの
等量混合物を使用し、染料として酸性染料(赤)を使用
する以外は、実施例4と同様にして着色成形品を得た。
で得られた樹脂ペレットとナイロン6樹脂ペレットとの
等量混合物を使用し、染料として酸性染料(赤)を使用
する以外は、実施例4と同様にして着色成形品を得た。
【0032】〔実施例8〕樹脂ペレットとして実施例2
のペレットとナイロン66ペレット(ユニチカナイロン
A175)とを使用し、染料として塩基性染料(青)を使
用する以外は、実施例4と同様にして着色成形品を得
た。
のペレットとナイロン66ペレット(ユニチカナイロン
A175)とを使用し、染料として塩基性染料(青)を使
用する以外は、実施例4と同様にして着色成形品を得
た。
【0033】〔比較例1、2〕比較のため、樹脂として
上記ナイロン6とナイロン66(ユニチカナイロンA17
5)又はポリプロピレン(PP)とのブレンドを使用し、
エンドキャッピング剤を使用しない他は実施例と同じ条
件でペレットを製造し、成形し染色した。結果は同じく
表2に掲げる。
上記ナイロン6とナイロン66(ユニチカナイロンA17
5)又はポリプロピレン(PP)とのブレンドを使用し、
エンドキャッピング剤を使用しない他は実施例と同じ条
件でペレットを製造し、成形し染色した。結果は同じく
表2に掲げる。
【0034】
【表2】
【0035】なお、本実施例及び比較例で使用された酸
性染料と塩基性染料の詳細は下記のとおりである。 酸性染料(赤) :Suminol Mill Red(住友化学) 酸性染料(黄色) :Kayanol Yellow NFG(日本化薬) 酸性染料(青) :Tention Blue(CIBA SC) 塩基性染料(青) :Aizen Cathion Blue(保土ヶ谷化
学) 塩基性染料(黄色):Maxilon Brill Flavine Yellow
(ヘキスト)
性染料と塩基性染料の詳細は下記のとおりである。 酸性染料(赤) :Suminol Mill Red(住友化学) 酸性染料(黄色) :Kayanol Yellow NFG(日本化薬) 酸性染料(青) :Tention Blue(CIBA SC) 塩基性染料(青) :Aizen Cathion Blue(保土ヶ谷化
学) 塩基性染料(黄色):Maxilon Brill Flavine Yellow
(ヘキスト)
【0036】
【発明の効果】本発明のマーブル模様樹脂成形品製造方
法によれば、従来方法とは全く異なり、化学的方法によ
ってポリアミド樹脂等の末端を化学修飾する方法であっ
て、従来方法による多色着色樹脂成形体製造の場合に遭
遇していた問題点、多数の工程を要し煩雑で手間がかか
り、装置洗浄、染料液交換などの時間的ロスなどを免れ
ている。すなわち本発明方法では多色着色であっても、
染料に対応するキャッピング剤で化学修飾された熱可塑
性樹脂ペレット材料を複数使用するので、1回のみの工
程で着色樹脂成形体を成形できるので製造工程が短縮さ
れ、製造方法が極めて簡易化される。従って、ファッシ
ョングッズのような、特に大量生産品ならぬ多品種少量
生産に極めて適した方法である。また、本発明による成
形品用の特別な樹脂ペレット材料は染料との親和性を予
め付与されているので、その材料を使用する本発明方法
により得られる成形品は、従来方法による成形体とは明
確に識別できるほどの鮮明な色の、美しいマーブル調色
調を有する。
法によれば、従来方法とは全く異なり、化学的方法によ
ってポリアミド樹脂等の末端を化学修飾する方法であっ
て、従来方法による多色着色樹脂成形体製造の場合に遭
遇していた問題点、多数の工程を要し煩雑で手間がかか
り、装置洗浄、染料液交換などの時間的ロスなどを免れ
ている。すなわち本発明方法では多色着色であっても、
染料に対応するキャッピング剤で化学修飾された熱可塑
性樹脂ペレット材料を複数使用するので、1回のみの工
程で着色樹脂成形体を成形できるので製造工程が短縮さ
れ、製造方法が極めて簡易化される。従って、ファッシ
ョングッズのような、特に大量生産品ならぬ多品種少量
生産に極めて適した方法である。また、本発明による成
形品用の特別な樹脂ペレット材料は染料との親和性を予
め付与されているので、その材料を使用する本発明方法
により得られる成形品は、従来方法による成形体とは明
確に識別できるほどの鮮明な色の、美しいマーブル調色
調を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA54 AA55 AC13 AC19 AE09 BA01 BB05 BC07 4J001 DA01 DB01 DD07 DD13 EA02 EA06 EA08 EA12 EB08 EB09 EB10 EB14 EB37 EC03 EC07 EC08 EC09 EC10 EC13 EC14 EC43 GE02 GE06 JA01
Claims (11)
- 【請求項1】末端アミノ基又は/及びカルボキシル基を
有する熱可塑性合成樹脂の末端基が、酸性染料易染性タ
イプのエンドキャッピング剤、塩基性染料可染性タイプ
のエンドキャッピング剤、ならびに酸性染料難染性タイ
プのエンドキャッピング剤、からなるグループから選ば
れた単独又は組み合わせからなるエンドキャッピング剤
によって化学修飾されていることを特徴とするマーブル
模様の多色プラスチック成形品製造用樹脂材料。 - 【請求項2】塩基性染料可染性タイプのエンドキャッピ
ング剤が式(I) 【化1】 (式中、R1とR2は同一又は異なって低級アルキル基
で置換されていてもよいフェニル基を示し、Mはアルカ
リ金属を示す)で表される化合物であり、酸性染料易染
性タイプのエンドキャッピング剤が式(II) 【化2】 (式中、R3とR4は同一又は異なって異なって低級ア
ルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す)で
表される化合物であり、酸性染料難染性タイプのエンド
キャッピング剤が式(III) 【化3】 (式中、R5、R6及びR7は同一又は異なって、低級
アルキル基で置換されていてもよいフェニル基を示す)
であって、粒状又は粉末状であることを特徴とする請求
項1記載の樹脂。 - 【請求項3】熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂である請求
項1又は2に記載の樹脂材料。 - 【請求項4】ポリアミド樹脂はナイロン−6又はナイロ
ン−66等のナイロンである請求項1〜3のいずれかに
記載の樹脂材料。 - 【請求項5】R1及びR2がフェニル基であり、R3及
びR4がp−トルイル基であり、R5、R6及びR7が
t−ブチル置換フェニル基であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の樹脂材料。 - 【請求項6】アミノ基又はカルボキシル基を末端に有す
る熱可塑性合成樹脂製のマ−ブル模様多色成形品の製造
において、熱可塑性合成樹脂原料の複数ロットを供給し
その各々に対し、末端基のキャッピング剤として、酸性
染料易染性タイプのエンドキャッピング剤、塩基性染料
可染性タイプのエンドキャッピング剤、及び酸性染料難
染性タイプのエンドキャッピング剤、から選ばれた1種
又は2種以上の組み合わせを配合し、得られた各樹脂配
合物を溶融押出により造粒加工し、その結果末端基がエ
ンドキャッピング剤で化学修飾された粒状ないし粉末状
樹脂原料を調製する工程、前記樹脂原料の中から選ばれ
た2種以上の樹脂原料のブレンド体を混練して、所望形
状に押出加工又は射出成形を行わせることにより無色成
形基体を製造する工程、次いで無色成形基体を、酸性染
料及び塩基性染料から選択した相異なる色の複数染料を
1浴槽又は複数槽内に含む染液浴で浸染させる工程から
なることを特徴とする、マーブル模様の多色プラスチッ
ク成形品の製造方法。 - 【請求項7】熱可塑性合成樹脂がポリアミド樹脂である
ことを特徴とする請求項6記載の製造方法。 - 【請求項8】ポリアミド樹脂がナイロン−6又はナイロ
ン−66等のナイロンであることを特徴とする請求項7
記載の製造方法。 - 【請求項9】エンドキャッピング剤が請求項2記載の化
合物から選ばれていることを特徴とする請求項6〜8の
いずれかに記載の製造方法。 - 【請求項10】アミノ基又は/及びカルボキシル基を末
端に有する熱可塑性合成樹脂の末端が、酸性染料易染性
タイプのエンドキャッピング剤塩基性染料可染性タイプ
のエンドキャッピング剤、ならびに酸性染料難染性タイ
プのエンドキャッピング剤、からなるグループから選ば
れた少なくとも1種以上のエンドキャッピング剤で化学
修飾されたポリアミド樹脂から形成され、前記各エンド
キャッピング剤に対応する酸性染料及び塩基性染料で染
色されていることを特徴とするマーブル模様多色プラス
チック成形品。 - 【請求項11】熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂、特にナ
イロン−6又はナイロン−66等のナイロンである請求
項10に記載のマーブル模様多色プラスチック成形品。
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---|---|---|---|
JP2001026129A JP2002226577A (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | マーブル模様の多色プラスチック成形品及びその製造方法ならびに同成形品用熱可塑性樹脂材料 |
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JP2001026129A Pending JP2002226577A (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | マーブル模様の多色プラスチック成形品及びその製造方法ならびに同成形品用熱可塑性樹脂材料 |
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JP (1) | JP2002226577A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210038309A (ko) * | 2019-09-30 | 2021-04-07 | 주식회사 엘지화학 | 마블 칼라 성형품 및 마블 칼라 효과 평가 시스템 |
US12116472B2 (en) | 2019-09-30 | 2024-10-15 | The Procter & Gamble Company | Molded article having a wood grain-like appearance |
-
2001
- 2001-02-01 JP JP2001026129A patent/JP2002226577A/ja active Pending
Cited By (3)
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