JPH11106518A - 自動車用樹脂外装品 - Google Patents
自動車用樹脂外装品Info
- Publication number
- JPH11106518A JPH11106518A JP28439597A JP28439597A JPH11106518A JP H11106518 A JPH11106518 A JP H11106518A JP 28439597 A JP28439597 A JP 28439597A JP 28439597 A JP28439597 A JP 28439597A JP H11106518 A JPH11106518 A JP H11106518A
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- JP
- Japan
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- resin
- weight
- dye
- black
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、無塗装の成型品でも塗装品と同等
程度の表面硬度を得ると共に、塗装品以上の深み感のあ
る色を出す事の出来る略黒色状のドアアウトサイドハン
ドルその他の自動車用樹脂外装品を提供する事を目的と
する。 【解決手段】 本発明は、着色剤としてカーボンブラッ
クとともにプラスチック染料を添加して深みを出すと共
に、従来のPC及びPBTに加えてAS(アクリロニト
リル−スチレン樹脂)を5〜15重量%の割合で混練し
てポリマーアロイ化した樹脂材を用いることにより、樹
脂材としての表面硬度を高める。又、プラスチック染料
は黒色染料を用いる事なく、青、緑、紫、赤等の染料を
複数種配合して略黒状にした耐候性の複合染料を用いる
事により一層深み感が増す。
程度の表面硬度を得ると共に、塗装品以上の深み感のあ
る色を出す事の出来る略黒色状のドアアウトサイドハン
ドルその他の自動車用樹脂外装品を提供する事を目的と
する。 【解決手段】 本発明は、着色剤としてカーボンブラッ
クとともにプラスチック染料を添加して深みを出すと共
に、従来のPC及びPBTに加えてAS(アクリロニト
リル−スチレン樹脂)を5〜15重量%の割合で混練し
てポリマーアロイ化した樹脂材を用いることにより、樹
脂材としての表面硬度を高める。又、プラスチック染料
は黒色染料を用いる事なく、青、緑、紫、赤等の染料を
複数種配合して略黒状にした耐候性の複合染料を用いる
事により一層深み感が増す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は略黒色状のドアアウ
トサイドハンドル、ルーフレールその他の自動車用樹脂
外装品に係り、特に着色剤としてカーボンブラックを分
散混合してなるPC(ポリカーボネート樹脂)とPBT
(ポリブチレンテレフタレート樹脂)を主成分とする樹
脂材にて成型された略黒色状のドアアウトサイドハンド
ルに関する。
トサイドハンドル、ルーフレールその他の自動車用樹脂
外装品に係り、特に着色剤としてカーボンブラックを分
散混合してなるPC(ポリカーボネート樹脂)とPBT
(ポリブチレンテレフタレート樹脂)を主成分とする樹
脂材にて成型された略黒色状のドアアウトサイドハンド
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりドアアウトサイドハンドル用樹
脂材料として、PA(ポリアミド樹脂)、PC(ポリカ
ーボネート樹脂)、POM(ポリアセタール)、PC+
PET(ポリエチレンテレフタラート樹脂)、PC+P
BT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)等の種々の樹
脂材を用いているが、日本国内では耐衝撃性のよいPC
をベースとして、耐薬品性、耐摩耗性、剛性、及び強度
を向上させる意味で、PCにPETやPBTとを混練し
たポリマーアロイ材を用いている場合が多い。
脂材料として、PA(ポリアミド樹脂)、PC(ポリカ
ーボネート樹脂)、POM(ポリアセタール)、PC+
PET(ポリエチレンテレフタラート樹脂)、PC+P
BT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)等の種々の樹
脂材を用いているが、日本国内では耐衝撃性のよいPC
をベースとして、耐薬品性、耐摩耗性、剛性、及び強度
を向上させる意味で、PCにPETやPBTとを混練し
たポリマーアロイ材を用いている場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら「PC+
PBT」からなるポリマーアロイ材を用いてドアアウト
サイドハンドルを成型した場合、表面硬度(鉛筆硬度:
B程度)が低く傷つきやすいという問題があった。又前
記ドアアウトサイドハンドルは黒色に着色するために分
散無機顔料であるカーボンブラックを数%入れているだ
けである為、どうしても黒色塗装品に比較して深みに欠
ける。この為従来のドアアウトサイドハンドルは前記成
型樹脂にしぼ加工を施して傷付きの問題の解消を図って
いるが、しぼ加工を施すと光沢がなくなるために、鏡面
状に塗装されている周りの車体ボデイに比較してどうし
ても違和感が生じ、意匠的に高級感に欠けてしまう。そ
こで高級感の維持と表面硬度の向上を図るために、前記
成型後の樹脂材に塗装を施しているが、塗装を行なう事
はコスト高につながるのみならず、ピンホール等の塗装
不良や傷付が発生した場合、再塗装を行なわなければな
らず、保守及び修理費用の増大につながる。本発明はか
かる従来技術の欠点に鑑み、無塗装でも塗装品と同等程
度の表面硬度を得ると共に、塗装品以上の深み感のある
色を出す事の出来る略黒色状のドアアウトサイドハンド
ル、ルーフレールその他の自動車用樹脂外装品を提供す
る事を目的とする。
PBT」からなるポリマーアロイ材を用いてドアアウト
サイドハンドルを成型した場合、表面硬度(鉛筆硬度:
B程度)が低く傷つきやすいという問題があった。又前
記ドアアウトサイドハンドルは黒色に着色するために分
散無機顔料であるカーボンブラックを数%入れているだ
けである為、どうしても黒色塗装品に比較して深みに欠
ける。この為従来のドアアウトサイドハンドルは前記成
型樹脂にしぼ加工を施して傷付きの問題の解消を図って
いるが、しぼ加工を施すと光沢がなくなるために、鏡面
状に塗装されている周りの車体ボデイに比較してどうし
ても違和感が生じ、意匠的に高級感に欠けてしまう。そ
こで高級感の維持と表面硬度の向上を図るために、前記
成型後の樹脂材に塗装を施しているが、塗装を行なう事
はコスト高につながるのみならず、ピンホール等の塗装
不良や傷付が発生した場合、再塗装を行なわなければな
らず、保守及び修理費用の増大につながる。本発明はか
かる従来技術の欠点に鑑み、無塗装でも塗装品と同等程
度の表面硬度を得ると共に、塗装品以上の深み感のある
色を出す事の出来る略黒色状のドアアウトサイドハンド
ル、ルーフレールその他の自動車用樹脂外装品を提供す
る事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色剤として
カーボンブラックとともにプラスチック染料を添加して
深みを出すと共に、従来のPC及びPBTに加えてAS
(アクリロニトリル−スチレン樹脂)を5〜15重量%
の割合で混練してポリマーアロイ化した樹脂材を用いる
ことにより、樹脂材としての表面硬度を高め、これによ
り本発明の目的を達成せんとするものである。又、プラ
スチック染料は黒色染料を用いる事なく、青、緑、紫、
赤等の染料を複数種配合して略黒状にした複合染料を用
いる事により一層深み感が増す。勿論、前記複数種のプ
ラスチック染料は耐候性を有する染料を用いるのがよい
事は当然である。
カーボンブラックとともにプラスチック染料を添加して
深みを出すと共に、従来のPC及びPBTに加えてAS
(アクリロニトリル−スチレン樹脂)を5〜15重量%
の割合で混練してポリマーアロイ化した樹脂材を用いる
ことにより、樹脂材としての表面硬度を高め、これによ
り本発明の目的を達成せんとするものである。又、プラ
スチック染料は黒色染料を用いる事なく、青、緑、紫、
赤等の染料を複数種配合して略黒状にした複合染料を用
いる事により一層深み感が増す。勿論、前記複数種のプ
ラスチック染料は耐候性を有する染料を用いるのがよい
事は当然である。
【0005】かかる発明は、PC及びPBTに加えてA
Sを配合することにより表面硬度が高まる。尚、前記A
S樹脂は5重量%より少ないと硬さやつや(透明感)の
効果が出ず、又、15重量%より多いとくもりが出て意
匠上好ましくない。又、ASはABSやPS−HI等の
他のスチレン系樹脂に比較してラバー成分がないために
透明感が高く、而も染料との組合せにより一層の透明
感、即ち深みが達成される。
Sを配合することにより表面硬度が高まる。尚、前記A
S樹脂は5重量%より少ないと硬さやつや(透明感)の
効果が出ず、又、15重量%より多いとくもりが出て意
匠上好ましくない。又、ASはABSやPS−HI等の
他のスチレン系樹脂に比較してラバー成分がないために
透明感が高く、而も染料との組合せにより一層の透明
感、即ち深みが達成される。
【0006】従ってカーボンブラックはプラスチック染
料よりその使用量を少なくする事により、透明感が得ら
れる。好ましくはカーボンブラックとプラスチック染料
夫々の添加割合は、カーボンブラックを略0.05〜1
重量%、又染料はASの配合比にもよるが、略0.5〜
1.5重量%にするのがよい。又主成分たるPC(ポリ
カーボネート)も従来はカーボンブラックを数重量%添
加していたがゆえに、加熱溶融時の熱分解による分子量
の低下と機械的強度の低下を起こしやすかったが、本発
明ではカーボンブラックを1重量%以下とし、而も比較
的分子量低下を引起こす事の少ない染料を用いているた
めに前記欠点が解消される。
料よりその使用量を少なくする事により、透明感が得ら
れる。好ましくはカーボンブラックとプラスチック染料
夫々の添加割合は、カーボンブラックを略0.05〜1
重量%、又染料はASの配合比にもよるが、略0.5〜
1.5重量%にするのがよい。又主成分たるPC(ポリ
カーボネート)も従来はカーボンブラックを数重量%添
加していたがゆえに、加熱溶融時の熱分解による分子量
の低下と機械的強度の低下を起こしやすかったが、本発
明ではカーボンブラックを1重量%以下とし、而も比較
的分子量低下を引起こす事の少ない染料を用いているた
めに前記欠点が解消される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成材の種類、配合割合、その物
理的、化学的条件等は特に特定的な記載がないかぎり
は、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単
なる説明例にすぎない。図1は本発明のドアアウトサイ
ドハンドルの樹脂成型品を製造するための射出成型装置
で、ペレット状の樹脂材を投入するホッパ21、スクリ
ューを内蔵し、樹脂の計量、可塑化(溶融)、射出する
加熱シリンダ22、該加熱シリンダ22の先端にあり、
金型24のスプールブッシュに接して溶融樹脂の金型へ
の流路を形成するノズル25、射出の際金型24内に発
生する内力を受け止めるために必要な力で金型24を型
締めし、射出されたドアアウトサイドハンドル成型品が
冷却固化すると金型24を開いて前記成型品を取り出す
型締装置26からなる。
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成材の種類、配合割合、その物
理的、化学的条件等は特に特定的な記載がないかぎり
は、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単
なる説明例にすぎない。図1は本発明のドアアウトサイ
ドハンドルの樹脂成型品を製造するための射出成型装置
で、ペレット状の樹脂材を投入するホッパ21、スクリ
ューを内蔵し、樹脂の計量、可塑化(溶融)、射出する
加熱シリンダ22、該加熱シリンダ22の先端にあり、
金型24のスプールブッシュに接して溶融樹脂の金型へ
の流路を形成するノズル25、射出の際金型24内に発
生する内力を受け止めるために必要な力で金型24を型
締めし、射出されたドアアウトサイドハンドル成型品が
冷却固化すると金型24を開いて前記成型品を取り出す
型締装置26からなる。
【0008】かかる装置において、下記のような種々の
樹脂材を用いて本発明の効果を確認した。
樹脂材を用いて本発明の効果を確認した。
【0009】(実施例1)PC:約60重量%、PBT
を約30重量%、ASを約10重量%の割合で加熱混練
した溶融ポリマーアロイ材に着色剤として、カーボンブ
ラックとプラスチック染料夫々1重量%添加して分散し
て得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前記射出成型
装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型品を製造し
た。尚、プラスチック染料には耐候性を有する染料を複
数種組合せて全体として略黒色状の染料を形成する。か
かる染料の組合せは例えば、アンスラキノン系の赤、
紫、青、緑、アンスラピリドン系の赤〜紫、ペリノン系
の赤等の耐候性を有する染料で行なう。
を約30重量%、ASを約10重量%の割合で加熱混練
した溶融ポリマーアロイ材に着色剤として、カーボンブ
ラックとプラスチック染料夫々1重量%添加して分散し
て得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前記射出成型
装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型品を製造し
た。尚、プラスチック染料には耐候性を有する染料を複
数種組合せて全体として略黒色状の染料を形成する。か
かる染料の組合せは例えば、アンスラキノン系の赤、
紫、青、緑、アンスラピリドン系の赤〜紫、ペリノン系
の赤等の耐候性を有する染料で行なう。
【0010】(実施例2)次に実施例2として、PC:
約40重量%、PBTを約45重量%、ASを約15重
量%の割合で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色
剤として、カーボンブラック0.5重量%とプラスチッ
ク染料1重量%夫々添加して分散して得た略黒色状樹脂
材をペレット状化して前記射出成型装置を用いてドアア
ウトサイドハンドル成型品を製造した。 (実施例3)次に実施例3として、PC:約65重量
%、PBTを約30重量%、ASを約5重量%の割合で
加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色剤として、カ
ーボンブラックとプラスチック染料夫々1重量%添加し
て分散して得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前記
射出成型装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型品
を製造した。
約40重量%、PBTを約45重量%、ASを約15重
量%の割合で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色
剤として、カーボンブラック0.5重量%とプラスチッ
ク染料1重量%夫々添加して分散して得た略黒色状樹脂
材をペレット状化して前記射出成型装置を用いてドアア
ウトサイドハンドル成型品を製造した。 (実施例3)次に実施例3として、PC:約65重量
%、PBTを約30重量%、ASを約5重量%の割合で
加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色剤として、カ
ーボンブラックとプラスチック染料夫々1重量%添加し
て分散して得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前記
射出成型装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型品
を製造した。
【0011】(比較例1)比較例1として、PC:約6
8重量%、PBTを約30重量%、ASを約2重量%の
割合で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色剤とし
て、カーボンブラックとプラスチック染料夫々1重量%
添加して分散して得た略黒色状樹脂材をペレット状化し
て前記射出成型装置を用いてドアアウトサイドハンドル
成型品を製造した。 (比較例2)次に比較例2として、PC:約40重量
%、PBTを約40重量%、ASを約20重量%の割合
で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色剤として、
カーボンブラックとプラスチック染料夫々1重量%添加
して分散して得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前
記射出成型装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型
品を製造した。
8重量%、PBTを約30重量%、ASを約2重量%の
割合で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色剤とし
て、カーボンブラックとプラスチック染料夫々1重量%
添加して分散して得た略黒色状樹脂材をペレット状化し
て前記射出成型装置を用いてドアアウトサイドハンドル
成型品を製造した。 (比較例2)次に比較例2として、PC:約40重量
%、PBTを約40重量%、ASを約20重量%の割合
で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色剤として、
カーボンブラックとプラスチック染料夫々1重量%添加
して分散して得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前
記射出成型装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型
品を製造した。
【0012】(比較例3)次に比較例3として、PC:
約40重量%、PBTを約40重量%、ASを約20重
量%の割合で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色
剤として、カーボンブラックを5重量%添加して分散し
て得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前記射出成型
装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型品を製造し
た。 (比較例4)次に比較例4として、比較例3の表面に公
知の焼き付け塗装を行なう。
約40重量%、PBTを約40重量%、ASを約20重
量%の割合で加熱混練した溶融ポリマーアロイ材に着色
剤として、カーボンブラックを5重量%添加して分散し
て得た略黒色状樹脂材をペレット状化して前記射出成型
装置を用いてドアアウトサイドハンドル成型品を製造し
た。 (比較例4)次に比較例4として、比較例3の表面に公
知の焼き付け塗装を行なう。
【0013】次に前記各実施例と比較例について鉛筆硬
度、落砂試験後の光沢、目視(深み感)を確認した。
度、落砂試験後の光沢、目視(深み感)を確認した。
【0014】
【表1】
【0015】表1の実験結果より明らかな如く、前記A
S樹脂は5重量%より少ないと硬さやつや(透明感)の
効果が出ず、又、15重量%より多いとくもりが出て意
匠上好ましくないことが明らかになった。又実施例1〜
3はいずれも塗装を施した比較例4と同等品質若しくは
それ以上の品質を確保できた。特に、本実施例1〜3は
図2にしめすように、硬度と透明感のあるAS樹脂が混
練されたアロイ材10が略黒色状に染色され、そして該
透明感のある染色樹脂中にカーボンブラック11が分散
されている構成を取るために、比較例4の表面のみに光
沢が有るのではなく、肉厚全体として透明感と深みのあ
る光沢性を得る事が出来る。
S樹脂は5重量%より少ないと硬さやつや(透明感)の
効果が出ず、又、15重量%より多いとくもりが出て意
匠上好ましくないことが明らかになった。又実施例1〜
3はいずれも塗装を施した比較例4と同等品質若しくは
それ以上の品質を確保できた。特に、本実施例1〜3は
図2にしめすように、硬度と透明感のあるAS樹脂が混
練されたアロイ材10が略黒色状に染色され、そして該
透明感のある染色樹脂中にカーボンブラック11が分散
されている構成を取るために、比較例4の表面のみに光
沢が有るのではなく、肉厚全体として透明感と深みのあ
る光沢性を得る事が出来る。
【0016】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、無塗
装の成型品でも塗装品と同等程度の表面硬度を得ると共
に、塗装品以上の深み感のある色を出す事の出来る略黒
色状のドアアウトサイドハンドル、ルーフレールその他
の自動車用樹脂外装品を得る事が出来る。
装の成型品でも塗装品と同等程度の表面硬度を得ると共
に、塗装品以上の深み感のある色を出す事の出来る略黒
色状のドアアウトサイドハンドル、ルーフレールその他
の自動車用樹脂外装品を得る事が出来る。
【図1】本発明の実施形態のドアアウトサイドハンドル
を成型するための射出成型装置の概略図を示す。
を成型するための射出成型装置の概略図を示す。
【図2】本実施例の成型品の断面図である。
【符号の説明】 10 硬度と透明感のあるAS樹脂が混練されたアロイ
材 11 カーボンブラック
材 11 カーボンブラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 67/02 //(C08L 67/02 25:12)
Claims (1)
- 【請求項1】 着色剤としてカーボンブラックを分散混
合してなるPC(ポリカーボネート樹脂)とPBT(ポ
リブチレンテレフタレート樹脂)とを主成分とする樹脂
材にて成型された略黒色状のドアアウトサイドハンド
ル、ルーフレールその他の自動車用樹脂外装品におい
て、 着色剤としてカーボンブラックとともにプラスチック染
料を添加し、PC及びPBTを85〜95重量%、AS
(アクリロニトリル−スチレン樹脂)を5〜15重量%
の割合で混練した略黒色状樹脂材にて成型されたことを
特徴とする自動車用樹脂外装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28439597A JPH11106518A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 自動車用樹脂外装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28439597A JPH11106518A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 自動車用樹脂外装品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11106518A true JPH11106518A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17678024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28439597A Pending JPH11106518A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 自動車用樹脂外装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11106518A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176972A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および樹脂成形品 |
WO2013079477A1 (de) | 2011-11-30 | 2013-06-06 | Bayer Intellectual Property Gmbh | Mehrschichtkörper aus polycarbonat mit tiefenglanzeffekt |
WO2013079478A1 (de) | 2011-11-30 | 2013-06-06 | Bayer Intellectual Property Gmbh | Mehrschichtkörper aus polycarbonat mit tiefenglanzeffekt |
WO2014095981A1 (de) | 2012-12-20 | 2014-06-26 | Bayer Materialscience Ag | Mehrschichtkörper aus polycarbonat mit hoher bewitterungsstabilität |
KR20180018252A (ko) | 2015-10-02 | 2018-02-21 | 덴쇼 덴키 고교 가부시키가이샤 | 수지 성형품 및 수지 성형품의 제조 방법, 및 수지 성형품의 제조 장치 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP28439597A patent/JPH11106518A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176972A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および樹脂成形品 |
WO2013079477A1 (de) | 2011-11-30 | 2013-06-06 | Bayer Intellectual Property Gmbh | Mehrschichtkörper aus polycarbonat mit tiefenglanzeffekt |
WO2013079478A1 (de) | 2011-11-30 | 2013-06-06 | Bayer Intellectual Property Gmbh | Mehrschichtkörper aus polycarbonat mit tiefenglanzeffekt |
WO2014095981A1 (de) | 2012-12-20 | 2014-06-26 | Bayer Materialscience Ag | Mehrschichtkörper aus polycarbonat mit hoher bewitterungsstabilität |
US9845412B2 (en) | 2012-12-20 | 2017-12-19 | Covestro Deutschland Ag | Multi-layer body made of polycarbonate with high weathering resistance |
KR20180018252A (ko) | 2015-10-02 | 2018-02-21 | 덴쇼 덴키 고교 가부시키가이샤 | 수지 성형품 및 수지 성형품의 제조 방법, 및 수지 성형품의 제조 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020108 |