JP2002226072A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

紙葉類搬送装置

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JP2002226072A
JP2002226072A JP2001020496A JP2001020496A JP2002226072A JP 2002226072 A JP2002226072 A JP 2002226072A JP 2001020496 A JP2001020496 A JP 2001020496A JP 2001020496 A JP2001020496 A JP 2001020496A JP 2002226072 A JP2002226072 A JP 2002226072A
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Takanobu Nishimura
隆宣 西村
Yukio Asari
幸生 浅利
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送及び逆転ローラに対するインクの付着を
防止し、ローラの摩擦係数の低下による券類の分離不良
を防止できるようにする。 【解決手段】 対向配置される搬送ローラ1及び逆転ロ
ーラ2を有し、これら搬送ローラ1及び逆転ローラ2間
に重ね合わされた状態で送込まれる複数枚の券類Kを搬
送ローラ1及び逆転ローラ2が互いに逆方向に回転する
ことにより、一枚ずつ分離して搬送する搬送手段と、こ
の搬送手段の券類導入側に設けられ、搬送ローラ1及び
逆転ローラ2に対する券類の突入角度を所定角度以下に
規制するガイド体12,13とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば、自動改札機
に適用され、投入される乗車券類等を分離搬送する紙葉
類搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の自動改札機では、投入部から投入
される紙券或は定期券等の乗車券(以下、券類という)
を券整列部、磁気読取り部、磁気書込み部、印字部、パ
ンチ部、及び券取出部に略2m/sの高速で搬送通過さ
せるようになっている。
【0003】また、最近では複数の券類が重ねて投入さ
れても処理できるように、投入部と整列部との間に、複
数枚の券類を1枚ずつ分離して後方に送り出す分離部が
設けられている。この分離部は券類を前進方向へ搬送す
る搬送用駆動体と、この搬送用駆動体に対向して設けら
れ券類を後進方向へ搬送する逆送用駆動体とによって構
成されている。
【0004】搬送用及び逆送用の駆動体としてはローラ
とローラ、若しくはローラとベルト、或はベルトとベル
トとの組合せにより構成されるものが採用されている。
そして、券類は上記した駆動体との摩擦によって駆動力
が伝達され、重なった券類同士間のすべり抵抗よりも駆
動体と券類との間の摩擦力が高いことが条件となってい
る。
【0005】ところで、券類にはロイコ染料などの熱感
応性インクが塗布されており、この熱感応性インクが加
熱されることにより券類に印字される。また、券類の表
裏面の最外層には搬水性保護膜が付加され、券類の表裏
面に搬送用及び逆送用の駆動体が接触しても熱感応性イ
ンクが駆動体の表面に付着することは殆どないようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、券類の周辺断
面は裁断切口であるため熱感応性インクが露出してい
る。このため、券類の端部が搬送用或は逆送用の駆動体
に対し、ある一定角度以上で衝突すると、熱感応性イン
クが駆動体の表面に多く付着してしまう。この衝突が繰
返し行われると、駆動体の表面の広い範囲に熱感応性イ
ンクが多量に付着し、駆動体の持つ本来の摩擦係数が大
幅に低下することになる。その結果、駆動体による券類
類の分離搬送機能が損なわれてしまうという問題があっ
た。
【0007】一方、複数枚重なった状態で搬送用及び逆
送用の駆動体に送られてくる券類は搬送用の駆動体に近
いものほどその先端が先に飛び出した状態になっている
方が確実に分離することができる。
【0008】しかしながら、従来においては、逆送用の
駆動体に近い方の券類がその先端を先に飛び出した状態
で送り込まれてくることがあり、このような場合には搬
送用の駆動体に近い券類までも後方に送り返されてしま
い、分離に支障を来すという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に着目してなされたも
ので、第1及び第2の駆動体に紙葉類のインクが多量に
付着することを防止するとともに、第1及び第2の駆動
体に紙葉類が送り込まれる前に、予め分離し易いように
その先端部を整位できるようにした紙葉類搬送装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、対向配置される第1
及び第2の駆動体を有し、これら第1及び第2の駆動体
間に重ね合わされた状態で送込まれる複数枚の紙葉類を
前記第1及び第2の駆動体が互いに逆方向に回転するこ
とにより、一枚ずつ分離して搬送する搬送手段と、この
搬送手段の紙葉類導入側に設けられ、前記第1及び第2
の駆動体に対する前記紙葉類の突入角度を所定角度以下
に規制する規制手段と、を具備する。
【0011】請求項6記載のものは、対向配置される第
1及び第2の駆動ローラ間に重ね合わされた状態で送込
まれる複数枚の紙葉類を前記第1及び第2の駆動ローラ
が互いに逆方向に回転することにより、一枚ずつ分離し
て搬送する搬送手段と、前記第1及び第2の駆動ローラ
の少なくとも一方の周面にその周方向に沿う中心線を中
心として対称的にクロス状に形成された溝部と、を具備
する。
【0012】請求項7記載のものは、紙葉類を第1の方
向に送る第1の駆動体と、この第1の駆動体に対向配置
され前記紙葉類を前記第1の方向とは逆の第2の方向に
送る第2の駆動体とを有し、前記第1及び第2の駆動体
間に重ね合わされた状態で送込まれてくる複数枚の紙葉
類を一枚ずつ分離して搬送する搬送手段と、この搬送手
段の紙葉類導入側に設けられ、この紙葉類導入側に送ら
れてくる前記紙葉類のうち前記第1の駆動体に近い紙葉
類の先端部を前記第2の駆動体に近い紙葉類の先端部よ
りも前方に突出するようにずらせて整位する整位手段
と、を具備する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は例えば、鉄道の自動改札機に搭載さ
れ、投入部から複数枚重ね合わされた状態で投入された
紙葉類としての紙券或は定期券等の乗車券(以下、券類
Kという)を1枚ずつ分離して後方に送り出す搬送装置
を示すものである。
【0015】この搬送装置は券類Kを前進方向へ搬送す
る第1の駆動体としての搬送ローラ1と、この搬送ロー
ラ1の上方に搬送路Hを介して対向配置され、券類Kを
後進方向へ搬送する第2の駆動体としての逆転ローラ2
とを有している。
【0016】搬送ローラ1及び逆転ローラ2と券類Kと
の間に発生する摩擦力は券類同士間のすべり抵抗よりも
高くされ、券類Kの分離搬送を可能ならしめている。
【0017】ところで、券類Kは図7に示すように基材
4を有し、この基材4の表面側には感熱アンダーコート
層5を介してロイコ染料などの熱感応性インク6が塗布
されている。熱感応性インク6が加熱されることによ
り、券類Kの表面に印字がなされるようになっている。
また、この基材4の裏面側には磁気アンダーコート層8
を介して磁気層9が形成されている。そして、この券類
Kの表裏面の最外層には搬水性保護膜10が付加され、
券類Kの表裏面に搬送ローラ1、逆転ローラ2が転がり
接触しても熱感応性インク6がローラ1,2の表面に付
着することが殆どないようになっている。
【0018】また、投入された券類Kは図示しない搬送
ベルトにより挟持されて搬送されるが、このとき、搬送
ベルトとの間で多少滑りが発生するが、券類Kの表裏面
から熱感応インク6が搬送ベルトに移ることもないよう
になっている。
【0019】しかしながら、券類Kの周辺断面は裁断切
口であるため、熱感応性インク6が露出している。この
ため、券類Kの端部が搬送ローラ1或は逆転ローラ2に
対し所定角度以上の突入角度で突入すると、熱感応性イ
ンク6が搬送ローラ1或は逆転ローラ2の表面に多く付
着してしまう。この衝突が繰返し行われると、搬送ロー
ラ1及び逆転ローラ2の表面の広い範囲に熱感応性イン
ク6が多量に付着し、搬送ローラ1及び逆転ローラ2が
有する本来の摩擦係数が大幅に低下することになる。そ
の結果、複数枚の券類Kを1枚ずつに分離する機能が損
なわれるという問題があった。
【0020】そこで、この発明では、搬送ローラ1及び
逆転ローラ2の券類導入側に規制手段としてのガイド体
12,13を配設し、これらガイド体12,13により
搬送ローラ1及び逆転ローラ2に対する券類Kの突入角
度を所定の角度以下に規制することにより、分離機能を
良好に維持できるようにするものである。
【0021】図8は、券類Kが搬送ローラ1或は逆転ロ
ーラ2に衝突してその表面に券類Kに塗布されたインク
6が付着する場合において、搬送ローラ1或は逆転ロー
ラ2に対する券類Kの衝突角度θと、搬送ローラ1或は
逆転ローラ2の表面におけるインク付着面積率の関係を
実験にて明らかにしたものである。
【0022】搬送ローラ1及び逆転ローラ2としてポリ
オレフィンゴムローラを用いて測定した結果、券類Kの
衝突角度θとローラに対するインク付着面積率S(%)
は指数関数的な関係が認められ、(1)式のような式で
表現される。
【0023】 インク面積率S(%)=A×exp(B×θ) (1) ここで、θ:券類がローラに突入したポイントの接線と
券類Kの進行方向とがなす角度(deg)、 A、B:券類の速度と券類の種類による定数 具体的な実験では、外径25mm×幅10mmのローラ
を用いて、2m/sの速度でエドモンソン券がローラ面
に衝突する角度を高速ビデオで撮影してローラの接線と
券類の突入方向のなす角度θを測定した。
【0024】θ(deg)とインク面積率S(%)の関
係として(2)式が得られた。
【0025】 S(%)=0.17exp(0.05θ) (2) 図9はこの実験のローラのPET券に対する摩擦係数μ
とインク付着面積率S(%)との関係を測定した結果を
示すものである。
【0026】券類同士間の摩擦係数は略0.4〜0.5
であることから、搬送ローラ1及び逆転ローラ2に必要
な摩擦係数としては0.8以上が必要と考えられる。
【0027】従って、ローラ1,2のインク付着面積率
S(%)は30%以下である必要がある。よって、イン
ク付着面積を30%以下として搬送ローラ1及び逆転ロ
ーラ2の摩擦係数を維持するには、図8からローラ1,
2の接線と券類の突入方向のなす角度θが25度以下で
あれば良いことが見出された。
【0028】即ち、θが25度以下になるようにガイド
体12,13の取込口の高さを規定することが必要であ
ることが見出された。
【0029】実際の分離装置において、θは搬送ローラ
1と逆転ローラ2との間に券類Kを送りこむ搬送系の位
置関係と券類Kのバタツキ程度で変動する。自動改札機
の場合にはエドモンソン券が最も小形で、その長さは5
8mmであることから、直径25mmのローラ1,2に
衝突する高さは2mm以下であれば良い。これは幾何学
的な計算で求めることができる。
【0030】従って、券類Kの搬送路Hからのガイド体
12の高さは2mmとした。ガイド体12,13は搬送
路Hを介して上下に設置するのでガイド体12,13の
開口幅はその2倍の4mmである。
【0031】一方、ガイド板12,13は券類衝突時の
運動エネルギーを吸収するために弾性体とされ、その材
料としては0.8mm〜1.2mmのポリエステル、ポ
リイミド、ポリプロピレン板或は0.5mm〜0.8m
mのステンレス板が用いられている。
【0032】さらに、ガイド体12,13の表面の摩擦
係数を高めて滑りを防止するため、上記のガイド体1
2,13の表面には厚さ0.1mm〜0.3mmのゴム
を貼った。このゴムとしては摩擦係数が1以上が望まれ
るために、ポリオレフィンゴムやク口口プレンゴムを採
用した。ガイド体12,13をゴム単体で形成する場合
には肉厚が2mm〜5mmのゴム板を用いても良い。
【0033】また、ガイド板12,13の表面を荒らし
ても滑りの低減が期待できる。
【0034】ガイド板12,13の表面にギザギザの条
痕を付ける場合は、券類の厚さの1/2〜1/5に当た
る0.2mm〜0.05mmの深さと幅の溝を券類に対
して平行に多数形成することで券類とガイドの滑りを低
減することが可能である。
【0035】ところで、上記した自動改札機の分離部に
複数枚重なった状態で送られてくる券類Kは図3に示す
ように、搬送ローラ1に近い方の券類(この場合は下層
の券類)の先端が逆転ローラ2に近い方の券類の先端よ
りも少し先に飛び出した状態で送られてくる方が券類を
確実に分離できる。
【0036】しかし、図4に示すように、逆転ローラ2
側に近い方の券類(この場合は上層の券類)の先端が搬
送ローラ1に近い方の券類の先端よりも少し先に飛び出
した状態で送り込まれてくると、その下部側の券類も同
じように後方に送り返されてしまい、分離に支障を来す
という問題があった。
【0037】そこで、この発明では、図1に示すように
搬送路H中に、複数枚重なった状態で送られてくる券類
Kを斜め上方に案内する案内板15を設け、この案内板
15によって券類Kが案内される方向に整位手段として
の予備分離板16を先端側が下降するように傾斜した状
態で設けた。
【0038】図2は予備分離板16を示すものである。
【0039】この予備分離板16の下面側には、券類K
の厚さの1〜2倍にあたる0.15〜0.3mmの段差
16a,16bが複数刻みで形成されている。
【0040】搬送ベルトにより挟持搬送されてきた複数
枚重なった券類Kは、案内板15により予備分離板16
に向かって案内されて予備分離板16に接触する。
【0041】これにより、券類Kの先端部が予備分離板
16の段差16a,16bに当接してずれ、即ち、下部
側の券類の先端部が上部側の券類の先端部より先に飛び
出すようにずらされて予備分離される。このように予備
分離されたのち、券類Kは搬送ローラ1と逆転ローラ2
との間に導かれて分離搬送される。
【0042】尚、図2に示す予備分離板16の取付けの
向きと位置は、搬送ローラ1が下側に位置し、逆転ロー
ラ2が上側に位置する場合であって、搬送ローラ1が逆
転ローラ2の上部側に位置する場合には、予備分離板1
6は搬送ルートHを中心として線対称的に下部側に取り
付けられる。
【0043】また、予備分離板16も上記したガイド板
12,13と同様に券類Kの運動エネルギーを吸収した
ほうが安定した予備分離が行えるため、予備分離板16
の材質についても上記ガイド体12,13と同様な弾性
と摩擦係数を有する材料が好ましい。
【0044】図5及び図6は本発明の第2の実施の形態
である搬送及び逆転ローラ21,22を示すものであ
る。
【0045】この実施の形態では、ローラ21,22上
に付着するインクの堆積を防ぐためにローラ21,22
の表面に溝23を形成し、ローラ21,22と券類Kと
の摺動によりインクを溝23に掃出してローラ21,2
2の摩擦係数の低下を防止するものである。
【0046】ただし、ここで考慮しなくてはならない問
題は、付着したインクはローラ21,22の軸方向に広
がる傾向があるが、溝23をローラ21,22の外周方
向に沿って形成すると、エドモンソン券などのように小
形サイズの券類は溝によってスキューしてしまうことが
ある。また、溝23をローラの軸方向に形成した場合に
は、インクのシングサイトには成り難い。
【0047】そこで、この発明では、溝18をローラ外
周面の周方向に沿う中心線を中心として対称的にクロス
するように形成することにより券類がスキューすること
なくインクのシンクサイトを与えることができるように
した。
【0048】実際の例では外径25mm×幅10mmの
ゴムローラの周面に幅1mm×深さ1mmの溝18を設
けた。
【0049】この結果、ゴムローラに溝18を入れない
場合に比べて摩擦係数が1.2から0.6に低下する期
間が略2.2倍に延びた。これは通常の券類Kの通過時
の摺動によっても溝18へのインクの掃き出しが行われ
ていることを示唆している。
【0050】なお、上記した実施の形態では、搬送用及
び逆送用の駆動体としてそれぞれゴムローラ1,21、
2,22を用いたが、これに限られることなく、図10
に示すように、搬送用の駆動体としてベルト31を用い
ても良く、また、図11に示すように、逆送用の駆動体
としてベルト32を用いても良く、さらに、図12に示
すように、搬送用及び逆送用の駆動体としてそれぞれベ
ルト33,34を用いるようにしても良い。
【0051】上記したように、搬送ローラ1及び逆転ロ
ーラ2に対する券類の突入角度を所定角度(25度)以
下に規制するガイド体12,13を備えるため、インク
が端部に露出した券類が搬送ローラ1或は逆転ローラ2
に衝突することに起因するインクの付着を極力防止でき
る。従って、搬送ローラ1及び逆転ローラ2の摩擦係数
の低下を防止して分離機能を良好に維持できる。
【0052】また、ガイド体12,13を弾性体により
構成するため、券類の突入エネルギーを吸収してから搬
送ローラ1或は逆転ローラ2に衝突させることができ
る。従って、券類が搬送ローラ1或は逆転ローラ2から
大きく跳ね返ることによるジャャムの発生を防止するこ
とができる。
【0053】また、複数枚重ねられた状態で送られてく
る券類の先端部を予備分離板16の段差部16a,16
bに当接させることにより、搬送ローラ1に近い方の券
類の先端部が逆転ローラ2に近い方の券類の先端部より
も先に突出するように整位してから搬送ローラ1と逆転
ローラ2との間に送込むため、安定した分離が可能にな
る。
【0054】また、搬送及び逆転ローラ21,22の外
周面にその中心線を対象にクロスした状態で溝18を形
成するため、ローラ21,2の表面に付着したインクを
溝18に掃き出すことができる。従って、インクの付着
に起因する摩擦係数の低下を低減することができ、分離
機能を良好に維持できる。
【0055】尚、上記実施の形態では、自動改札機の分
類部について適用したが、本発明はこれに限られること
なく、ラベルの記録装置や、乗車券の発券機、或は、ワ
ープロ用熱感応記録紙の製造装置の媒体搬送部に適用す
るものであっても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、搬送及び
逆送用の駆動体に対する紙葉類の突入角度を所定角度
(25度)以下に規制する規制手段を備えるため、イン
クが端部に露出した紙葉類が搬送或は逆送用の駆動体に
衝突することに起因するインクの付着を極力防止でき
る。従って、搬送及び逆転用の駆動体の摩擦係数の低下
を防止して分離機能を良好に維持できる。
【0057】また、複数枚重ねられた状態で送られてく
る紙葉類の先端部を整位手段に接触させ、搬送用の駆動
体に近い方の紙葉類の先端部が逆送用の駆動体に近い方
の紙葉類の先端部よりも先に突出するように整位したの
ち、搬送用の駆動体と逆送用の駆動体との間に送込むた
め、安定した分離が可能になる。
【0058】また、搬送及び逆送用の駆動ローラの外周
面にその中心線を中心として対称的にクロスした状態で
溝部を形成するため、駆動体の表面に付着したインクを
溝部に掃き出すことができる。従って、インクの付着に
起因する摩擦係数の低下を低減することができ、分離機
能を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である紙葉類の分離搬送
装置を示す構成図。
【図2】予備用分離板を示す斜視図。
【図3】分離部に送られてくる紙葉類の重なり状態を示
す図。
【図4】分離部に送られてくる紙葉類の重なり状態を示
す図。
【図5】分離用のローラの他の実施の形態を示す正面
図。
【図6】分離用のローラを示す側面図。
【図7】紙葉類を示す側断面図。
【図8】券類の衝突角度とインク付着面積率との関係を
示すグラフ図。
【図9】インク付着面積率とローラの摩擦係数との関係
を示すグラフ図。
【図10】分離部の第1の変形例を示す図。
【図11】分離部の第2の変形例を示す図。
【図12】分離部の第3の変形例を示す図。
【符号の説明】
1,21…搬送ローラ(第1の駆動体)、2,22…逆
転ローラ(第2の駆動体)、K…券類(紙葉類)、1
2,13…ガイド体(規制手段)、18…溝部、16…
予備分離板(整位手段)、31,34…ベルト(第1の
駆動体)、32…ベルト(第2の駆動体)。
フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA15 FB09 FC01 GA01 JD02 JD08 JD09 JD10 JD14 JD31 JD35 JD38 JD39 KB05 KB16 KB17 LA03 LA13 LD10 LD24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置される第1及び第2の駆動体を
    有し、これら第1及び第2の駆動体間に重ね合わされた
    状態で送込まれる複数枚の紙葉類を前記第1及び第2の
    駆動体が互いに逆方向に回転することにより、一枚ずつ
    分離して搬送する搬送手段と、 この搬送手段の紙葉類導入側に設けられ、前記第1及び
    第2の駆動体に対する前記紙葉類の突入角度を所定角度
    以下に規制する規制手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記紙葉類の突入角度は前記第1或は第
    2の駆動体に対する前記紙葉類の当接点における接線と
    紙葉類の突入方向とのなす角度である請求項1記載の紙
    葉類搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は弾性を有するガイド体で
    あることを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド体の紙葉類との摩擦係数が1
    以上であることを特徴とする請求項3記載の紙葉類搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド体の紙葉類接触面に凹凸部を
    形成したことを特徴とする請求項3記載の紙葉類搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 対向配置される第1及び第2の駆動ロー
    ラ間に重ね合わされた状態で送込まれる複数枚の紙葉類
    を前記第1及び第2の駆動ローラが互いに逆方向に回転
    することにより、一枚ずつ分離して搬送する搬送手段
    と、 前記第1及び第2の駆動ローラの少なくとも一方の周面
    にその周方向に沿う中心線を中心として対称的にクロス
    状に形成された溝部と、 を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。
  7. 【請求項7】 紙葉類を第1の方向に送る第1の駆動体
    と、この第1の駆動体に対向配置され前記紙葉類を前記
    第1の方向とは逆の第2の方向に送る第2の駆動体とを
    有し、前記第1及び第2の駆動体間に重ね合わされた状
    態で送込まれてくる複数枚の紙葉類を一枚ずつ分離して
    搬送する搬送手段と、 この搬送手段の紙葉類導入側に設けられ、この紙葉類導
    入側に送られてくる前記紙葉類のうち前記第1の駆動体
    に近い紙葉類の先端部を前記第2の駆動体に近い紙葉類
    の先端部よりも前方に突出するようにずらせて整位する
    整位手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記整位手段は弾性を有することを特徴
    とする請求項7記載の紙葉類搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記整位手段は紙葉類との摩擦係数が1
    以上であることを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送
    装置。
  10. 【請求項10】 前記整位手段は紙葉類の先端部を当接
    させる複数の段差部有したことを特徴とする請求項7記
    載の紙葉類搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の駆動体はローラと
    ローラ、或はローラとベルト又は、ベルトとベルトの組
    み合わせであることを特徴とする請求項1,7に記載の
    紙葉類搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009018875A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Seiko Epson Corp 媒体分離機構、媒体送り出し装置および媒体処理装置

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