JP2002225837A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2002225837A
JP2002225837A JP2001015616A JP2001015616A JP2002225837A JP 2002225837 A JP2002225837 A JP 2002225837A JP 2001015616 A JP2001015616 A JP 2001015616A JP 2001015616 A JP2001015616 A JP 2001015616A JP 2002225837 A JP2002225837 A JP 2002225837A
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container
papermaking
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papermaking container
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Atsushi Sato
篤 佐藤
Akira Nonomura
著 野々村
Shinji Kodama
伸二 小玉
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタッキング性に優れ、収容物の取り出しに
も支障を来すことがない使い易い容器を提供すること。 【解決手段】 抄造容器2の開口部20の周壁部21が
内側に巻かれて形成されたカール状のフランジ部22を
有する容器である。フランジ部22の内側部22aが、
抄造容器2の内周面23の上方延在面23aより外側に
位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部の周壁部に
フランジ部を有する容器及びその製造方法に係わり、特
に、飲食品の収容に好適な容器及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】開口部
の周壁部にフランジ部を有する紙製容器に関する従来技
術としては、例えば、実公平3−38089号公報に記
載の二重容器が知られている。この二重容器は、プラス
チックス製の有底筒状の内容器と、紙単体又は紙及びプ
ラスチックスの積層物からなる有底筒状の外容器とから
なるもので、内容器のフランジ部下方の外周面に内側に
くぼんだ嵌合凹部を形成する一方で、外容器の開口端部
を内向きにカールして内向きに突出する嵌合凸部を形成
し、内容器を外容器内に配設した際に、嵌合凹部と嵌合
凸部とを嵌合させて一体的に形成したものである。
【0003】ところで、上述の二重容器は、内容器の嵌
合凹部によってその開口部の内径が狭められているた
め、容器を積み重ねる際にロスが生じてしまい、スタッ
キング性において劣るものであった。また、二重容器内
に収容された収容物を取り出す際にも、この内容器の嵌
合凹部によって収容物が容器内に留まり易く、使いづら
いものであった。
【0004】従って、本発明の目的は、スタッキング性
に優れ、収容物の取り出しにも支障を来すことがない使
い易い容器及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、抄造容器の開
口部の周壁部が内側に巻かれて形成されたカール状のフ
ランジ部を有する容器であって、前記フランジ部の内側
部が、前記抄造容器の内周面の上方延在面上又は該上方
延在面より外側に位置している容器を提供することによ
り、前記目的を達成したものである。
【0006】また、本発明は、開口部に外側に張り出す
張り出し部及び該張り出し部の周縁部から起立する周壁
部を有する抄造容器を予め形成し、次いで該周壁部を内
側に巻き込んで、内側部が該抄造容器の内周面の上方延
在面上又は該上方延在面より外側に位置するカール状の
フランジ部を形成する容器の製造方法を提供することに
より、前記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1は、本
発明の容器の一実施形態によるインスタントカップ麺用
の容器を示したものである。同図において、符号1は容
器を示している。
【0008】図1に示すように、容器1は、抄造容器2
の開口部20の周壁部21が内側に巻き込まれて形成さ
れたカール状のフランジ部22が形成されたものであ
る。容器1は、抄造容器2の内周面23及びフランジ部
22を覆う樹脂層3がフィルムで形成されている。
【0009】図2に示すように、フランジ部22の内側
部22aは、抄造容器2の内周面23の上方延在面23
aより外側に位置している。
【0010】フランジ部22は、後述するように抄造容
器2の開口部20における張り出し部24の周縁部から
起立する前記周壁部21が内側に巻き込まれて形成され
たものである。本明細書において、前記カール状とは、
周壁部21の端部が、閉空間又は略閉空間を形成するよ
うに内側に巻き込まれた状態をいい、周壁部21が単に
上向きや内向きに沿った状態で、その端部が閉空間又は
略閉空間を形成するよう内側に巻き込まれていない状態
は含まれない。
【0011】この張り出し部24の傾斜角度θ(開口縁
Eとのなす角度)は、フランジ部22の抄造後における
曲げ加工工程において、抄造容器2を加工治具に設置し
やすくする点において0〜15度であることが好まし
く、5〜10度であることがより好ましい。
【0012】フランジ部22の張り出し幅(張り出し部
の24の屈曲部からフランジ部22の最外端部までの長
さ)Wは、形成する容器の用途、形態等に応じて適宜の
長さに設定することができるが、開口部20の強度、フ
ランジ部22に蓋材をシール際のシール性(蓋材の剥離
強度)、内容物を飲食する際におけるフランジ部の口当
たりの良さ、周壁部を巻き込んでフランジ部を形成する
際のしわの発生防止、加工性の点において、2〜5mm
であることが好ましく、2.5〜4mmであることがよ
り好ましい。同様に、フランジ部22の厚さ(フランジ
部22の下端部から上端部までの高さ)は、形成する容
器の用途、形状等に応じて適宜の長さ及び高さに設定す
ることができるが、開口部20の強度、フランジ部に蓋
材をシールする工程で、丸められたフランジ部に当該蓋
材を被せる際等に受ける圧力に対する耐性(耐力)、内
容物を飲食する際におけるフランジ部の口当たりの良さ
において、2〜5mmであることが好ましく、2.5〜
4mmであることがより好ましい。
【0013】抄造容器2は、パルプを主体として抄造さ
れたパルプ層で構成されている。パルプ層の密度は、表
面平滑性、表面強度、圧縮強度、防水性、保形性、スタ
ック時の紙粉発生防止の点、内容物を充填したり、容器
を重ねた際のクッション性の点において、0.4〜1.
5g/cm3であることが好ましく、0.6〜1.1g
/cm3であることがより好ましい。
【0014】また、抄紙時の安定性、保形性、薄肉軽量
で圧縮強度を持たせる、抄紙又は乾燥時間の短縮等の点
から、抄造容器の厚み(以下、厚みという時は、乾燥後
の厚みをいう。)は、0.5〜2.0mmであることが
好ましく、0.5〜1.0mmであることがより好まし
い。また、抄造容器2の上端部20を巻き込みし易く
し、フランジ部を形成し易くする観点から、抄造容器2
における前記周壁部21の厚みを薄く形成することもで
き、その場合の周壁部21の厚みは、0.5〜1.5m
mであることが好ましく、0.5〜0.7mmであるこ
とがより好ましい。
【0015】抄造容器2の内面25部分の表面平滑性
は、後述する樹脂フィルムとの密着性、樹脂フィルムの
ピンホール発生防止等の点において、後述の方法で測定
された中心線平均粗さRa及び最大高さRmaxにおい
て、Raが100〜500μm(JIS B 0601
に準拠して測定された値。以下同じ。)、Rmaxが25
0μm以下(JIS B 0601に準拠して測定され
た値。以下同じ。)であることが好ましく、Raが10
0〜250μm、Rmaxが200μm以下であることが
より好ましい。
【0016】また、抄造容器2の外面部分の表面平滑性
は、印刷適性を良好にする等の点において、後述の方法
で測定された中心線平均粗さRa及び最大高さRmaxに
おいて、Raが1〜15μm、Rmaxが15μm以下であ
ることが好ましく、Raが5〜15μm、Rmaxが10
μm以下であることが好ましい。
【0017】抄造容器2は、パルプを主体として抄造さ
れたものであり、パルプ繊維のみからなるものでもよ
く、また、パルプ繊維に、タルクやカオリナイト等の無
機物、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊維、ポリオ
レフィン等の熱可塑性合成樹脂の粉末又は繊維、非木材
又は植物質繊維、多糖類等の他の成分を含有させること
もできる。これら他の成分の配合量は、パルプ繊維及び
該他の成分の合計量に対して1〜70重量%、特に5〜
50重量%であることが好ましい。また、パルプ層に
は、その抄造時において適宜添加された繊維の分散剤、
成形助剤、着色顔料、着色助剤等を含んでいても良い。
【0018】前記樹脂層3は、容器1に耐水性(防漏
性)、ガスバリア性等を付与するための層である。従っ
て、樹脂層3に用いられる樹脂は、その機能を付与でき
るものであれば、特にその材質、厚さ、形成方法等に制
限はないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹
脂、ポリ塩化ビニル等のポリビニル系樹脂、ポリスチレ
ン等のスチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂のフィルムを用
いた、いわゆるスキンパックによる製造方法が好ましく
用いられる。また、樹脂層3は単層・多層のいずれの層
構造を有するものであってもよい。
【0019】次に、本発明の容器の製造方法における好
ましい実施形態を、前記容器1の製造方法に基づいて、
図面を参照しながら説明する。
【0020】先ず、有底筒状で且つその開口部20に外
側に張り出す張り出し部24及び張り出し部24の周縁
部から起立する周壁部21を有する抄造容器2を予め形
成する(図3(a)参照)。
【0021】抄造容器2の周壁部21は、後述の治具1
3を周壁部21に押圧させてその凹状部130に沿って
周壁部21を内側に巻き込む際に、凹状部130におけ
る周壁部21の巻き込み開始位置が略同位置にでき、周
壁部21の内側への巻き込みがスムーズに行える点か
ら、治具13による押圧方向に平行な方向に起立するよ
うに形成しておくことが好ましく、治具の操作性の点か
らは、略垂直又は垂直に起立するように形成しておくこ
とが好ましい。
【0022】抄造容器2は、図3(a)及び(b)に示
すように、雄型11と雌型12とからなる一組の製造型
を用いて形成することができる。
【0023】雄型11には、例えば、下側に凸でその外
面に所望形状を有するとともに外部と内部とを連通する
複数の気液流通路110を有する抄紙部111と、抄紙
部111を被覆する所定の目開き及び線径を有するネッ
ト(図示せず)とを備えたものを用いる。
【0024】気液通路110は、脱水効率、及び抄紙部
111が弾性変形して抄造容器2を押圧する場合に、抄
紙部111の強度を十分に確保する点から、抄紙部11
1の外面において1cm2当たり1〜4個、特に、1〜
2個形成されていることが好ましい。
【0025】雄型11は、雌型12の凹部内に挿入する
際に、既に当該雄型111のネット表面に抄造された抄
造容器2の繊維が掻き取られることがないように、雌型
12の凹部よりスリムな形状とすることが好ましく、雄
型11の抄紙部111が雌型12の凹部の底面に当接し
た後に当該雄型11を押圧することによって抄紙部11
1が弾性変形して抄造容器2を押圧することができるよ
うになしてあることが好ましい。雄型11の抄紙部11
1は、弾性変形可能な材料で、耐熱・耐食性を有する材
料で構成されている。そのような材料としては、シリコ
ーンゴム、可撓性ラバー、ウレタンゴム等のゴム系材料
が挙げられる。このような形態の抄紙部111を備えた
雄型11を用いることで、抄造容器2のような、複雑な
表面形状や、深い絞り部分を有する成形体を成形する場
合にも転写精度の高い抄造容器を製造することができ
る。
【0026】前記ネットは、少なくとも抄紙部111の
外面をなす外周面及び底面をその表面形状に沿って密着
被覆するように配設されている。ネットは伸縮自在な材
料から形成されている。そのような材料には、植物繊維
及び動物繊維のような天然素材、再生樹脂、半合成樹
脂、熱可塑性樹脂及び熱硬化製樹脂のような合成樹脂又
は金属等が挙げられる。ネットは、単層及び複層のいず
れから構成されてもよい。ネットが単層から構成されて
いる場合、ネットとして、ネットを抄紙部111の外面
に密着被覆させた状態での平均開孔面積率が10〜80
%、特に20〜40%となるようなものを用いることが
吸水性、通気性及び強度の点から好ましい。ネットが複
層から構成されている場合には、例えば、ネットを第1
ネットと該第1ネットより目の細かい第2ネットとによ
り構成し、第1ネットを収容部111の外面に密着させ
て被せるとともに、第2ネットを第1ネットの上に被せ
ることが好ましい。或いは、第1ネットを抄紙部111
の外面に密着させて被せるとともに第2ネットを第1ネ
ット上に一体的に形成させることが好ましい。ネットを
複層から構成することにより、抄紙部に形成される気液
流通路の数を減らすことができるとともに、抄紙部の強
度が確保でき、且つパルプ層を均一な厚みでネット上に
形成させることができる。
【0027】一方、雌型12には、雄型11の前記ネッ
トの表面に抄造された抄造容器の外形に対応し、抄紙部
111の外径よりも内径が大きく且つ抄紙部111の高
さよりも浅い内面形状の凹部120を有する金属製の型
を用いる。また、脱水の他、乾燥も行える点から雌型1
2には加熱手段(図示せず)を備えたものを用いること
が好ましい。
【0028】抄造容器2は、図3(a)に示すように、
抄造容器2用のスラリーSを湛えたプールP内に雄型1
1を浸漬した後、気液流通路110を通じてスラリーS
中の水分を吸引し、前記ネット(図示せず)で固形分
(パルプ繊維等)を抄紙することによって、雄型11の
該ネットの外表面に湿潤状態で抄造される。
【0029】抄造容器2の抄造に用いられるスラリー
は、パルプ繊維と水のみからなるものが好ましく用いら
れる。また、パルプ繊維と水に加えてタルクやカオリナ
イト等の無機物、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊
維、ポリオレフィン等の熱可塑性合成樹脂の粉末又は繊
維、非木材又は植物質繊維、多糖類等の成分を含有して
いてもよい。これらの成分の配合量は、パルプ繊維及び
該成分の合計量に対して1〜70重量%、特に5〜50
重量%であることが好ましい。また、スラリーには、パ
ルプ繊維の分散剤、成形助剤、着色料、着色助剤等を適
宜添加することができる。また、前記スラリーには、サ
イズ剤、顔料、定着剤等を適宜添加することができる。
【0030】抄造容器2は、前記フランジ部22を形成
する前に予め乾燥させて高密度化させることが好まし
い。具体的には、所定時間の抄紙後、雄型11をスラリ
ーから引き上げ、図3(b)に示すように、当該雄型1
1に対応する金属製の雌型12に突き合わせる。雄型1
1を雌型12に挿入する際には、抄造容器2の底部が、
雌型12の凹部120の底面に最初に当接するように行
う。次いで、雄型11を所定の押圧手段により所定の圧
力で押圧する。この押圧により、雄型11は、雌型12
の凹部120の形状に追随するように押圧変形して膨張
し、凹部120の空間を完全に埋める。その結果、抄紙
部111の表面に形成された抄造容器2が更に加圧脱水
され且つ抄造容器2に凹部120の内面形状が転写され
る。この場合、抄紙部111は、その側面部が下方に向
けて先細るテーパー状に形成されているので、抄紙部1
11が押圧されると、その圧力は均等に且つ隅々まで行
き渡り、雌型12の凹部120の内面形状が抄造容器2
に一層忠実に転写される。
【0031】そして、さらに雌型12をその加熱手段
(図示せず)で加熱し、抄造容器2を乾燥して高密度化
させる。雌型12は、抄造容器2の外表面に後を残さな
いように、内面に排気孔を有していないものを用いるこ
とが好ましいが、乾燥時間の短縮を望む場合には排気孔
を有するものを用いることもできる。
【0032】抄造容器2の脱水・乾燥時には、雄型11
の気液通路110を通じて抄造容器2の水分(水及び蒸
気)を吸引し、外部に排水する。抄造容器2の脱水・乾
燥時における押圧力は、脱水効率を高めて高密度化を図
る観点から、0.5〜3.0MPaであることが好まし
く、1.5〜2.2MPaであることがより好ましい。
また、抄造容器2の乾燥時における金型温度(雌型12
の温度)は、乾燥による焦げ防止、乾燥効率等の点にお
いて、130〜240℃であることが好ましく、150
〜200℃であることがより好ましい。
【0033】抄造容器2が所定の含水率まで乾燥された
ところで加熱・乾燥を終了する。そして、抄造容器2の
脱水・乾燥後、抄造容器2を、雄型11及び雌型12内
から、図3(c)に示すように、前記フランジ部22を
形成するための治具13,雌治具14内に移動させる。
移動に際しては、雄型11の気液通路110を通じて抄
造容器2を負圧吸引して抄紙部111に吸着させ、雌型
12から離脱させて雌治具14内に納めた後に、気液通
路110を通じて圧縮空気をパージして当該雄型11か
ら離脱させることにより抄造容器2を雌治具14内に納
める。
【0034】次に、形成された湿潤状態の抄造容器2の
周壁部21を内側に巻き込んで、フランジ部22の内側
部22aが抄造容器2の内周面23の上方延在面23a
より外側に位置するフランジ部22を形成する。
【0035】フランジ部22の形成に当たっては、図4
(a)に示すように、形成されるフランジ部22の形態
に対応して湾曲する凹状部130を有する金属製の治具
13と、張り出し部24を下方より支持する支持面部1
40を有する雌治具14とを用いる。
【0036】そして、雌治具14内に収容された抄造容
器2の上方から治具13を降下させ、周壁部21を凹状
部130に沿って内側に巻き込む。そして、これらの治
具を図4(b)に示すようにこれらの治具を突き合わ
せ、内側部22aが抄造容器2における内周面23の上
方延在面23aの外側に位置するフランジ部22を形成
する。フランジ部22を形成した後、治具13,雌治具
14開いて形成された容器(半製品)を脱型する。
【0037】次に、樹脂層3を形成する。樹脂層3は、
抄造容器2の内面25及びフランジ部22を覆うように
形成する。樹脂層3の形成は、真空成形等の定法により
行うことができる。真空成形による場合には、前記抄造
容器2の脱水・乾燥工程で使用した雌型(図3(b)参
照)とほぼ同寸法で真空吸引路及びバンドヒーターを備
えた真空成形型(図示せず)を用い、当該真空成形型内
に半製品の抄造容器2をセットし、更に該抄造容器2の
開口部を塞ぐように樹脂フィルムをセットする。そし
て、樹脂フィルムにその上方からヒーターを備えたプラ
グ(図示せず)を当接させて樹脂フィルムを軟化させて
前記真空成形型に突き合わせる一方で、抄造容器2の通
気性を利用して前記真空吸引路を通じて容器を真空引き
し、パルプ層の表面に樹脂フィルムを密着させる。そし
て、所定のトリミングを行って容器の製造を完了する。
【0038】以上説明したように、本実施形態の容器1
は、抄造容器2の開口部20の周壁部21が内側に巻か
れてカール状のフランジ部22が形成され、その内側部
22aが、抄造容器2の内周面23の上方延在面23a
より外側に位置しているので、スタッキング性に優れ、
収容物の取り出しにも支障を来すことがない。
【0039】また、抄造容器2の開口部20の周壁部2
1を内側に巻き込むため、板紙と異なり、パルプ繊維に
配向性のない抄造容器の場合でも、フランジ部22の形
成時にその破断やしわ等の発生を抑えることができる。
また、フランジ部22は、湾曲しており、抄造容器2の
開口部20の端部が露出しないため、口当たりや外観も
良好であり、その強度も十分なものである。
【0040】また、本実施形態の容器1は、抄造容器2
の表面が平滑であり、内表面及び外表面に接合部等がな
いため、印刷適性が良好であるほか、樹脂フィルムの密
着性も良好である。
【0041】本発明は、前記実施形態に限定されず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲において、変更が可能であ
る。
【0042】例えば、前記実施形態の容器1におけるよ
うに、フランジ部22の内側部22aが抄造容器2にお
ける内周面23の上方延在面23aの外側に位置するよ
うにフランジ部22を形成することが好ましいが、内側
部22aが上方延在面23a上に位置するようにフラン
ジ部22を形成することもできる。
【0043】また、図5(a)に示すように、開口部に
水平に張り出す張り出し部24’及び張り出し部24’
の周縁部から起立する周壁部21’を有する抄造容器
2’を予め形成し、周壁部21’を同図(b)に示すよ
うに内側に巻き込んで、内側部22a’が上方延在面2
3a’上(又は外側)に位置するようにフランジ部2
2’を形成した抄造容器2’を用いることもできる。
【0044】また、樹脂層は、前記実施形態の容器1に
おけるように口径の広い容器の場合には樹脂フィルムで
形成することが好ましいが、樹脂を含む塗料を塗布する
ことによって形成することもできる。このような塗料と
しては、汎用の防水性、防湿性塗料を用いることがで
き、特に、インスタントカップ麺の用に食品容器で、耐
熱性が必要な場合には、アクリル樹脂エマルジョン系や
ワックス系の塗料を用いることができる。樹脂層を樹脂
フィルムで形成するか或いは塗料の塗布により形成する
かの選択は、深い容器やくびれた部分を有するような容
器等の容器の形状や、容器の使用目的により必要とされ
るバリア特性等により適宜行うことができる。
【0045】また、本発明の容器に用いられる抄造容器
は、前記実施形態の容器1におけるように、上方に向け
て漸次拡開するカップ状形態の抄造容器のほか、内径が
一定の有底筒状の抄造容器が特に好適であるが、くびれ
を有する抄造容器や、浅底の抄造容器を用いることもで
きる。
【0046】また、前記実施形態の容器の製造方法で
は、抄造容器を乾燥させた後に、フランジ部を形成する
ようにしたが、抄造容器を脱水させた後に、フランジ部
を形成し、その後乾燥を行うようにすることもできる。
この場合には、脱水後の抄造容器の含水率は、10〜3
0%であることが好ましく、10〜15%であることが
より好ましい。また、フランジ部の形成を行った後に樹
脂層を形成するようにしたが、樹脂層を形成した後にフ
ランジ部の形成を行うこともできる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。図1及び図2に示す形態の容器で、下記寸法
形状を有するものを下記のように作製した。
【0048】<容器寸法形状> 高さH:110mm 開口部内径φ1:90mm 底部外径φ2:70mm 抄造容器張り出し部傾斜角度θ:5度 抄造容器周壁部厚みT1:0.8mm 抄造容器胴部厚みT2:1.0mm 抄造容器底部厚みT3:1.2mm
【0049】<抄造容器の抄造>抄造容器に対応したシ
リコーンゴム製の抄紙部及び該抄紙部を覆うナイロン製
のネット(50メッシュ、線径100μm)を備えた雄
型を、下記組成のスラリー中に浸漬させ、抄造容器を形
成した。 パルプスラリー:(パルプ繊維(バージンパルプ:模造
古紙=3:7(重量比)、パルプスラリー濃度0.5重
量%) サイズ剤(対パルプ重量比2%)
【0050】<抄造容器の脱水・乾燥条件等>抄造容器
を前記雄型に対応する雌型との間に配置し、下記条件で
押圧下に脱水・乾燥した。 金型温度:145℃ 押圧力:2.0MPa(540秒間)
【0051】<フランジ部の形成>下記の条件でフラン
ジ部の曲げ加工を行い垂下部を形成した。 治具13(アルミニウム製)の表面温度:140℃ 雌治具14(アルミニウム製)の表面温度:30℃ 押圧力:0.5tonf
【0052】<樹脂層の形成>下記の樹脂フィルムを内
層が内パルプ層に接するように配置して下記の成形条件
で積層した。そして、余分なフィルムを積層後にパルプ
層の端部において切断した。 樹脂フィルム; 外層/内層=高密度ポリエチレン/低密度ポリエチレン 樹脂フィルム層厚み:150μm 成形条件; 真空成形機:三和興業製 商品名PLAVAC−FE3
6PHS フィルム加熱方式:赤外線ヒーター(ヒーターと樹脂フ
ィルムの間隔110mm) フィルム加熱温度:250℃(成形機表示温度) フィルム加熱時間:35秒 プラグ寸法:直径60mm×長さ110mm プラグ材質:アルミニウム(表面にテフロン(登録商
標)加工) プラグ温度:115℃(プラグ実表面温度) 真空成形用金型:口部孔径φ88mm、底部径φ70m
m、高さ110mm 真空成形用金型温度:105℃(金型内側実表面温度) 成形時間:12秒
【0053】〔抄造容器の厚みの測定〕形成した抄造容
器一部断片を切り出し、工具顕微鏡により各層の厚みを
測定した。
【0054】〔パルプ層の密度の測定〕前記の厚み及び
切り出した断片の面積並びにその重量、成形体の全体重
量に基づいて、パルプの密度を算定した。
【0055】〔表面の平滑性の測定〕表面粗さの測定に
はサーフコム120A〔(株)東京精密社製〕を用い、
測定条件は、カットオフ:2.5mm、測定長さ:1
0.00mm、フィルタ:2CR、測定倍率:500、
傾斜補正:直線、極性:標準とした。
【0056】このようにして作製された容器は、全層
(抄造容器のパルプ層+樹脂層)厚みが0.8〜1.3
mmで、薄肉、軽量で、3個をスタックしても正立で
き、スタッキング性も良好で、収容物の取り出しもスム
ーズに行えることが確認された。また、表面の平滑性が
高く、中心線平均粗さRaが100〜200μm、最大
高さRmaxが200μm以下であり、樹脂フィルムの密
着性も良好でピンホールもなく、外表面の印刷適性も良
好であった。
【0057】
【発明の効果】本発明の容器は、スタッキング性に優
れ、収容物の取り出しにも支障を来すことがない使い易
いものである。
【0058】また、本発明の容器の製造方法によれば、
前記本発明の容器を好適に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の一実施形態を模式的に示した判
断面図である。
【図2】同実施形態に用いられている抄造容器の要部拡
大断面図である。
【図3】本発明による容器の製造工程の一部を模式的に
示す図であり、(a)は、抄造容器の抄造工程を示す
図、(b)は脱水・乾燥工程を示す図、(c)はフラン
ジ部の形成工程を示す図である。
【図4】フランジ部の形成工程を示す要部の概略断面図
であり、(a)は治具の突き合わせ前の状態を示す図、
(b)は治具を突き合わせてフランジ部を形成している
状態を示す図である。
【図5】本発明の容器に用いられる抄造容器の他の実施
形態を示す要部概略図であり、(a)はフランジ部の形
成前の状態を示す図、(b)はフランジ部を形成した後
の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 容器 2 抄造容器 21 周壁部 22 フランジ部 22a 内側部 23 内周面 23a 上方延在面 24 張り出し部 25 内面 3 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小玉 伸二 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3E033 AA08 BA10 CA05 DA08 DD01 EA10 FA02 3E062 AA10 AB14 AC05 JA07 JB11 JB23 JC02 JC06 JD01 JD02 4L055 BF07 BF08 BF09 FA30 GA05 GA50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄造容器の開口部の周壁部が内側に巻か
    れて形成されたカール状のフランジ部を有する容器であ
    って、前記フランジ部の内側部が、前記抄造容器の内周
    面の上方延在面上又は該上方延在面より外側に位置して
    いる容器。
  2. 【請求項2】 前記抄造容器の内面及び前記フランジ部
    を覆う樹脂層が形成されている請求項1又は2記載の容
    器。
  3. 【請求項3】 前記樹脂層がフィルムで形成されている
    請求項1〜3の何れかに記載の容器。
  4. 【請求項4】 開口部に外側に張り出す張り出し部及び
    該張り出し部の周縁部から起立する周壁部を有する抄造
    容器を予め形成し、次いで該周壁部を内側に巻き込ん
    で、内側部が該抄造容器の内周面の上方延在面上又は該
    上方延在面より外側に位置するカール状のフランジ部を
    形成する容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 外部と内部とを連通する複数の気液流通
    路を有する弾性変形可能な抄紙部と、抄紙部を被覆する
    ネットとを備えた雄型をパルプスラリー中に浸漬し、前
    記気液流通路を通じて前記雄型の外部から内部へ向けて
    該パルプスラリー中の水分を吸引して前記ネットの表面
    に湿潤状態の前記抄造容器を形成した後に、該抄造容器
    が形成された前記雄型を、該抄造容器の外形に対応した
    形状の凹部を有する雌型の該凹部に、該抄造容器の底部
    が前記凹部の底面に当接するように挿入し、次いで前記
    抄紙部を前記凹部の形状に追随するように変形させて、
    前記脱水状態の前記抄造容器を形成する請求項4記載の
    容器の製造方法。
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