JP2001002043A - 抄造容器及びその製造方法 - Google Patents

抄造容器及びその製造方法

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JP2001002043A
JP2001002043A JP17425199A JP17425199A JP2001002043A JP 2001002043 A JP2001002043 A JP 2001002043A JP 17425199 A JP17425199 A JP 17425199A JP 17425199 A JP17425199 A JP 17425199A JP 2001002043 A JP2001002043 A JP 2001002043A
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Japan
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container
papermaking container
papermaking
pulp
mold
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JP17425199A
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English (en)
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Goichi Koseki
護一 小関
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NK KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、嵌合する蓋を有するプラスチック製の
包装容器が広く用いられているが、焼却の際に有害物質
の発生や環境汚染の問題があり、焼却しても安全な包装
容器が望まれていた。 【解決手段】 蓋体を嵌合できるように形成された構造
を有する抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上がり角度
が、水平面に対し90度未満となるよう形成された抄造
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄造容器とその製
造方法に関する。更に詳しくは、抄造成形物からなり、
蓋体を嵌合できるよう形成された抄造容器及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック製の包装容器は、製
造が容易で、大量生産に向いていることから広く用いら
れてきたが、焼却による環境汚染の原因となり、ダイオ
キシン等の有害物質を発生することから、焼却条件等の
見直しが行われると共に、焼却しても有害物質の発生し
ない容器への転換が求められている。また、プラスチッ
ク製の食品用の包装容器は、用いるプラスチックの軟化
点、溶融点が低いために、火に近づけたり、電子レンジ
等で加熱した時に、変形したり、溶融したりして火傷の
原因となる危険性がある。
【0003】これに対し天然パルプを原料とする容器と
しては、パルプモールディング法による抄造容器が知ら
れ、有害物質を発生することなく焼却処分を行うことが
でき、環境を汚染することもなく、また、耐熱性が高
く、熱による変形等も起こらず、極めて安全性の高い容
器として知られている。しかしながら、抄造容器は、そ
の製造工程が抄紙工程と加熱乾燥・プレス工程とからな
り、抄紙工程で成形された金網の構造上から、また、プ
レス工程にて金型を用いているため、上記包装容器底面
に対する壁面の立ち上がり角度を、容器内側に90度未
満にすることは不可能であった。また、抄造容器の側壁
面上部の仕上がりが粗雑で、蓋を装着した場合に容器と
の密着性が悪かった。従って、上記抄造容器はプラスチ
ック製のタッパーウエアーや密閉容器と比較すると、蓋
との密着性が悪く、調理食品、加工食品、貯蔵食品等の
食品を封入する容器として用いることはできず、用途が
極めて限定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の問
題を解決し、パルプ原料から得られる抄造容器であっ
て、該抄造容器の内側面の立ち上がり角度が、水平面に
対し90度未満となるようにし、それに用いる蓋体は上
記抄造容器に嵌合するよう形成されているので、上記抄
造容器に嵌合密接して、調理食品、加工食品、貯蔵食品
等の食品を密封する包装容器として用いることができ、
更に上記抄造容器は焼却処理を行っても有害物質の発生
もなく、環境を汚染することもなく、また、耐熱性が高
く、極めて安全性の高い包装容器として利用することが
できる抄造容器とその製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明は、
(1) 蓋体を嵌合できるように形成された構造を有す
る抄造容器であって、該抄造容器の嵌合部の内側面の立
ち上がり角度が、水平面に対し90度未満となるよう形
成されていることを特徴とする抄造容器、(2) 抄造
容器の嵌合部の内側面の立ち上がり角度が、水平面に対
し90度未満となるよう形成されている抄造容器を、
(1)上記抄造容器の外形に合わせて成形された金網の上
に吸引脱水してパルプ液よりパルプ成分を抄き取り、湿
潤成形体を得る工程、(2)上型と下型とよりなる加熱成
形型の該下型に、上記湿潤成形体を金網と共に填め込
み、上記抄造容器の嵌合部の内側面に接する位置に弾性
体を設けた上型を用いて、加圧加熱して乾燥を行うと同
時にプレス成形を行って抄造容器を得る工程、の(1)及
び(2)の工程を順次行って抄造容器を製造することを特
徴とする抄造容器の製造方法,(3)抄造容器の嵌合部
の内側面の立ち上がり角度が、水平面に対し90度未満
となるよう形成されている抄造容器を、上型と下型とよ
りなる加熱成形型を用いて、(1)上記抄造容器の外形に
合わせて成形された金網を上記下型に填め込み、上記金
網上に吸引脱水してパルプ液よりパルプ成分を抄き取る
工程、(2) 上記抄造容器の嵌合部の内側面に接する位置
に弾性体を設けた上型を用いて、加圧加熱して乾燥を行
うと同時にプレス成形を行って抄造容器を得る工程、の
(1)及び(2)の工程を連続して行うことにより抄造容器を
製造することを特徴とする抄造容器の製造方法、及び
(4)弾性体の上面にスペーサーを設けた上型を用いて
成形を行う請求項2又は3記載の抄造容器の製造方法、
を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を実施例に基づき
詳細に説明する。図1は、本願発明の抄造容器1の実施
例を示す断面図である。図1には、抄造容器1と該容器
に嵌合するよう形成された蓋体5が示され、上記抄造容
器1の嵌合部2の内側面3の立ち上がり角度4が、水平
面に対し90度未満である例を示している。
【0007】本願発明の抄造容器1は、図1に示すよう
に、上記抄造容器1の嵌合部2の内側面3の立ち上がり
角度4が、水平面に対し90度未満であることが必要で
ある。上記嵌合部2は、別に形成される蓋体5の嵌合部
6と嵌合するように形成されており、上記嵌合部2に形
成される上記角度4は該嵌合部2の内側面3と水平面と
の間に形成される角度をいい、該角度4が90度未満で
あることが必要である。上記水平面は、一般的に水準器
等を用いて得られる水平面をいい、本願発明において
は、上記抄造容器1の底面7が平面である場合には、該
底面7を採用することもできる。底面7を用いる場合に
は、該底面7の内底面を用いることもできる。
【0008】上記立ち上がり角度4は、90度未満とな
るように設けられるが、90度未満から80度程度まで
が用いられ、嵌合する蓋体5が抄造容器1に対し、無理
なく嵌合することができ、且つ、嵌合後蓋体5が抄造容
器1に密接していることが望ましく、90度未満〜85
度程度であるのが好ましい。さらに、上記角度4が更に
小さくなると、嵌合の際の抵抗が大きくなり、嵌合して
も、外れ難くなったり、また、嵌合が不可能となる。
【0009】本願発明の抄造容器1は、天然木又は繊維
質の多い植物より得られるパルプ、及び上記パルプより
製造された製紙等の古紙より再生して得られるパルプを
原材料として得られる。天然木としては、従来パルプ原
料に用いられる木がいずれも利用でき、えぞ松、とど
松、赤松等の針葉樹、ぶな、なら、かし等の広葉樹、及
び輸入原木として、ダグラスファー、マングローブ、ユ
ーカリ等が挙げられる。また、繊維質の多い植物及び原
としては、ワラ、葦、バガス、リンター等が挙げられ
る。
【0010】古紙としては、新聞紙、雑誌、板紙、包装
箱、その他印刷物等を回収し、脱墨、脱樹脂して得られ
る再生パルプを用いることができる。再生パルプは、1
00%単独でも用いることができるが、新しいパルプに
混合して用いることもできる。
【0011】本願発明の抄造容器1は、該抄造容器1に
物を収納し、それに蓋体5を嵌合して包装容器として用
いるものであり、包装の対象には食品、その他があり、
食品としては、少量の総菜を入れる場合、魚等の長いも
のを入れる場合等様々あり、上から見た形状として、円
形、楕円形、四角形、長方形、六角形、八角形等が挙げ
られるが、特に形状によって限定されるものではない。
また、横から見た形状も特に限定されない。抄造容器1
の高さより蓋体5の高さが低い場合、抄造容器1の高さ
より蓋体5の高さが2〜4倍もある場合等様々である。
抄造容器1の底面6の形状も、底面全面が平坦の場合、
図1に示すように底面の中心部周辺が底面6より盛り上
がっている場合等あり、特に限定されない。蓋体5の形
状も、台形状、平板状、半円形状等種々あり特に限定さ
れない。
【0012】本願発明の抄造容器1には、これに嵌合す
るように形成された蓋体5を用いることができる。該蓋
体5は、上記抄造容器1の嵌合部2の内側面3の立ち上
がり角度4が、水平面に対し90度未満となっている抄
造容器1と嵌合するように形成されており、嵌合後は簡
単に外れないように、蓋体5の嵌合部6が抄造容器1の
嵌合部2に、しっかりと嵌合していることが必要であ
る。そのためには、図1に示すように、上記蓋体5の嵌
合部6の外側面3a(或いは内側面)の立ち上がり角度
4aが、水平面に対し90度未満となるよう形成されて
いるのが好ましく、両立ち上がり角度が一致しているの
がより好ましい。
【0013】上記蓋体5は、抄造成形物より成形された
ものであっても、また、プラスチック成形物であっても
よく、いずれの場合も上記立ち上がり角度4aが90度
未満であるのが、嵌合面が密接し、且つ強固に嵌合でき
るので好ましい。
【0014】上記蓋体5の成形は、該蓋体5が抄造成形
物である場合には、上記抄造容器1に用いる原材料をそ
のまま用いることができ、また、上記抄造容器1と同様
に成形することにより得ることができる。また、プラス
チック成形物を用いる場合には、従来公知のプラスチッ
ク成形法によって得られる。上記蓋体5の成形に用いる
プラスチック原料としては、熱可塑性プラスチックが好
ましく、透明な樹脂としては、ポリスチレン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリアクリル樹脂等が挙げられ、また、
不透明なものとしては、耐衝撃性ポリスチレン、フィラ
ー入りポリプロピレン等が挙げられる。
【0015】本願発明の抄造容器1を製造するには、ま
ずパルプ液からパルプ成分を金網等の上に抄き取り、押
圧又は吸引脱水し、次いで加圧又は減圧下で加熱乾燥を
行うと同時にプレス成形を行って抄造容器1が得られ
る。本願発明の方法においては、通常パルプモールディ
ング法で用いられる装置の多くがそのまま利用すること
ができるが、下記のような装置上の改良を行うことが必
要である。つまり、金網は成形して得られる抄造容器1
の外形に合わせて予め成形しておくことが必要であり、
また、従来のプレス成形用金型のように上型と下型がす
べて金属から形成されている場合に、下型11の内側壁
面15の立ち上がり角度が水平面に対し90度未満である
と、上型を下型に填め込むことができないので、上型の
填め込み及び取り外しが自由となるように形成しておく
ことが必要である。
【0016】本願発明の抄造容器1の製造方法で用いる
装置上の、改良点を下記〜に示し、これについて説
明すると、 得ようとする抄造容器1の外形に合わせた金網の型10
を成形しておくことは、正確な寸法の抄造容器1を得る
には、パルプ液からパルプ成分を抄取して得られるパル
プの湿潤成形物17の形状は、得ようとする抄造容器1
により近い物が好ましく、そのためには、得ようとする
抄造容器1の外形に合わせた金網10を成形して用いるこ
とが必要となる。金網の成形には、図2に示すように、
専用の上下の金型20、21により、金網10を加圧成形して
図3に示すように、成形された金網10を得る。また、上
記金型20、21により成形して得られた上記金網10をその
まま用いることもできるが、上位金網10を使用し、パル
プ成分を抄き取る際に、該金網10を四方に拡げてパルプ
成分が金網上に載り易いようにして用いることもでき
る。蓋体5が抄造成形物から形成される場合にも、抄造
容器1と同様に蓋体5の外形に合わせた金網を形成して
用いることが必要である。
【0017】下型11は、金属製であり、図6に示すよ
うに、プレス成形する抄造容器1の外形に合わせた型に
成形されている。つまり、プレス成形の受け手である下
型11の型は固定しており、抄造容器1の嵌合部2の外側
面の接する下型11の側壁面15の立ち上がり角度は、抄造
容器1の内側面3の立ち上がり角度4と同じ90度未満と
なるよう下型11を成形しておくことが好ましい。
【0018】上型12は、図6に示すように、金属製の
上型12a、12bの2体よりなり、両者はプレス圧をスムー
スに伝達するようにショルダーボルト19を用いて連結さ
れており、上型12aと12bの間には間隙が設けられてい
る。そして上型12bが上型12aに接している面の該上型12
aの周囲には、該周囲を囲繞してスペーサー14と弾性体1
3が設けられている。該スペーサー14は、設けなくとも
成形はできるが、設ける場合には該弾性体13と上型12a
に挟まれ、弾性体13の上部にくるように設けるのが好
ましい。上型12には、該上型12に圧力を加えていくと、
弾性体13は上型12aと下型11の両方から圧力が加わ
り、側壁面15の方向に押し出されるようになり、該側
壁面15に当接するように設けられている。
【0019】図6は、上型12を下型11に填め込む前の状
態を、また、図7は、下型11に上型12を填め込んだ時の
状態を、各々示している。また更に、図8は、下型11に
図4に示す湿潤成形物17を金網10に載せて填め込み、そ
の上から上型12を填め込み、加圧加熱して乾燥を行うと
同時にプレス成形を行っている時の状態を示している。
【0020】この時上型12に設けた弾性体13は、図7に
示すように、上型12を下型11に填め込む時に該下型11の
入口から支障なく入るようになっており、更に、上型12
は成形終了後も容易に下型11から外すことができるよ
うになっている。上型12に圧力を加えると、図8に示す
ように、弾性体13は下型11の側壁面15の方向に押し出さ
れて移動し、金網10と湿潤成形体17を押圧し、側壁
面15に当接して、圧縮成形が行われ、図9に示すような
抄造容器1が得られる。この時該抄造容器1の嵌合部2
の内側面3には、該内側面3の立ち上がり角度4が、水
平面に対し90度未満となるよう形成されている。
【0021】上記弾性体13は、下型11の内壁面全面に当
接するように設けられていても、また、内側壁の全面に
当接するように設けられていてもよい。また更に、得ら
れる抄造容器1の嵌合部2の内側面3にのみ当接するよ
うに設けられていてもよい。
【0022】上記弾性体13には、ゴム製弾性体、プラス
チック製高分子弾性体が用いられ、これらのうち、圧縮
性の高い物が好ましい。ゴム製弾性体としては、天然ゴ
ム、合成ゴム等を原材料として得られ、圧縮性ゴムが好
ましい。圧縮性ゴムとしては、シリコンゴム等が挙げら
れる。また、プラスチック製高分子弾性体としては、シ
リコンゴム発泡樹脂等の高発泡性樹脂が挙げられる。
【0023】上記弾性体13を設ける時には、該弾性体13
と上型12aの間に、金属製のスペーサー14を設けること
ができる。該スペーサー14は、図6〜8に示すように弾
性体13の上部に、上型12aと挟まれる形に設けるのが好
ましい。スペーサー14は、金属からなっており、金属と
しては、アルミニウム、銅、真鍮、その他の銅合金、鉛
等が挙げられるが、アルミニウム、銅が好ましい。
【0024】上記スペーサー14を用いることによって、
上記弾性体13だけでは得られなかった抄造容器1の表面
が木目細かく仕上げられ、特に該抄造容器1の内壁面上
部の上型12aとの接触する面付近に生じる粗雑な表面の
形成が防止でき、均一な面が得られる。更に、スペーサ
ー14を用いることにより、上記立ち上がり角度4を精
度よく設定することができる。
【0025】上型12について、上記例で2体よりなる構
造について述べたが、上型12が、上型12aと上型12bと
分離せず、一体になった上型12を用いることもできる。
図6において上型12aと上型12bに分離せず、1体の上型
12を形成している場合に、スペーサー14及び弾性体13
は、上記2体型の例と全く同様に設けて用いることがで
きる。上記1体型の場合、プレス加工の際の圧力の加わ
り方が、瞬間的に加わるために、2体型に比較して成形
物の厚みにバラツキ生じることがあるので、2体型の方
が好ましい。
【0026】製造の順序を説明すると、(1)成形した金
網10上にパルプ液からパルプ成分を抄き取り、吸引又は
押圧・脱水して湿潤成形体17を形成する(図4、
5)、(2)金網10に湿潤成形体17を載せたまま下型11
に填め込む、(3)弾性体13を設けた上型12を上記下型11
にはめ込む、(4)加圧・加熱して残りの水分を除き、同
時にプレス成形して整形する。成形終了後、圧力を下げ
ることにより、弾性体13は元の形状に戻り、上型12を下
型11より外し、下型11より成形物を取り出して、本願発
明の抄造容器1が得られる。
【0027】本願発明の抄造容器1 を製造する第1の
方法は、上記方法において、(1)の工程を分離して行
い、(2)〜(4)の工程を、1工程として行う2工程によっ
て行う。(1)の工程は、図4に示すように、吸引又は押
圧脱水する脱水用専用型22を用いて、該型22の上に金網
10を置き、吸引しながらパルプ液を供給し、該金網10上
にパルプ成分を抄き取る。次いで、金網10のまま、一組
の上型12と下型11とからなる加熱成形型の下型11に填め
込み、上記した改良を施した上型12を用い、図8に示す
ように、加圧・加熱して乾燥を行うと同時にプレス成形
を行って抄造容器1を得る。該下型11には、プレス加工
用の加圧装置以外に、残存水分の除去を行うことができ
るように、加熱装置と水・水蒸気の通路16を設けておく
ことが必要である。
【0028】本願発明の抄造容器1 を製造する第2の
方法は、上型12と下型11とよりなる加熱成形型を用い
て、上記の工程をすべて行うものである。まず、予め成
形した金網10を下型11に填め込み、該金網10の上から吸
引しながらパルプ液を供給して該金網上にパルプ成分を
抄き取る。次いで、上記下型11の上から上記改良を施し
た上型12を填め込み、図8に示すように、加圧下に加熱
して乾燥を行い、同時にプレス成形を行って抄造容器1
を得る。
【0029】上記方法においては、それぞれ下記のよう
な装置を必要とする。第1の製造方法では、図4に示す
ような脱水用専用型22を用いるが、該型22には水を吸引
する装置及び、水の排水通路23等が備えられており、速
やかにパルプ液から水を除去することができる。上記加
熱成形型において、上型12には加熱装置,減圧装置、蒸
気の通路及びプレス(加圧)装置を、また、下型11には
加熱装置,減圧装置及び蒸気の通路を、各々設けること
ができる。加熱成形型には、上型・下型の両型に加熱装
置を備えておくのが好ましい。そうすることにより、乾
燥後に残存している水分があれば、加圧しながら加熱し
て除去することができる。加熱装置は、予め型をくり抜
いて設けた穴に、棒ヒーター又はパネルヒーターを埋め
込んで設けられる。
【0030】第2の製造方法には、吸引脱水装置と、乾
燥時の水蒸気を除去するための装置が必要であるが、こ
れらは下型11に水又は蒸気の除去の通路として、両方法
に共通して用いることができる。第2の方法の型には、
上型12には、排水装置(蒸気通過装置を兼ねる。)、加
熱装置,減圧装置及びプレス(加圧)装置を、また、下
型11には排水装置(蒸気通過装置)、加熱装置及び減圧
装置を、各々設けることができる。
【0031】蓋体5が抄造成形体からなる時には、該蓋
体5は上記抄造容器1を製造する2方法のいずれかによ
って製造することができる。蓋体5の製造は、抄造容器
1と同様に金網10の型を成形することから始まり、上記
蓋体5を成型するための上下の型を用意し、抄紙、乾
燥、プレス成形を行って、上記抄造容器1に嵌合する蓋
体5が得られる。該蓋体5の形状は、容器本体2に嵌合
するためには、図1に示すように、蓋体5の嵌合部6の
外側面3aの立ち上がり角度4aが、水平面に対し90度
未満となるようにし、抄造容器1の立ち上がり角度4と
一致しているのが好ましい。
【0032】また、上記蓋体5がプラスチック成形体よ
りなる時には、通常プラスチックの成形に用いられプレ
ス成形機又は真空圧空成形機により製造することができ
る。抄造容器1が抄造成形体から形成されていても、プ
ラスチック製の蓋体5は、従来の嵌合する容器の製造と
はなんら異なるところく、製造し用いることができる。
通常店頭にで密封して並べられる食品等の場合、中味が
見える方が好ましく、そのためには透明なプラスチック
製の蓋体5が用いられることが多い。
【0033】
【発明の効果】本願発明の抄造容器は、抄造成形物より
形成され、上記抄造容器の内側面の立ち上がり角度が、
水平面に対し90度未満であることにより、蓋体とよく
嵌合し、食品等の商品を密封する容器に用いて、輸送上
及び衛生上、安心して取り扱うことができるという効果
が得られる。
【0034】本願発明の抄造容器は、抄造成形物より形
成されているために、焼却によって有害物質を発生しな
いので、焼却のための特別な装置を必要とすることもな
く、また、焼却場の周辺及び環境を汚染することもな
く、生じる焼却灰の処理も容易に、且つ、安全に処理す
ることができるという効果を有する。
【0035】本願発明の抄造容器は、耐熱性が高く、且
つ熱伝導性が低いため、従来のプラスチック製のように
加熱により変形したり、溶融することがなく、電子レン
ジ等で加熱した場合にも、手を火傷したりすることなく
安心して取り扱うことができ、更にそのまま食器として
用いることもできて、極めて安全な容器及び食器として
利用できるという効果が得られる。
【0036】本願発明の抄造容器の製造方法は、抄造成
形体より形成され、抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上
がり角度が、水平面に対し90度未満である抄造容器
を、従来の抄造容器の製造装置に、(1)得られる抄造容
器の外形に合わせて成形された金網上にパルプ液よりパ
ルプ成分を抄き取り、パルプ成分を金網と共に下型に填
め込み、(2)上型と下型とよりなる加熱成形型の該下型
を、上記抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上がり角度
が、水平面に対し90度未満である容器本体の外形に合
わせた型に形成し、及び(3)上型に、得られる抄造容器
の内側面に接する位置に弾性体を設けて製造を行うこと
により、従来得られなかった抄造成形体よりなる上記抄
造容器を製造することができるという効果が得られる。
【0037】抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上がり角
度が、水平面に対し90度未満である抄造容器を、上型
と下型とよりなる加熱成形型を用いて、(1)上記抄造容
器の外形に合わせて成形した金網を上記下型に填め込
み、上記金網上に吸引脱水してパルプ液よりパルプ成分
を抄き取る工程、(2) 上記抄造容器の内側面に接する位
置に弾性体を設けた上型を用いて、加圧加熱して乾燥を
行うと同時にプレス成形を行って抄造容器を得る工程、
の(1)及び(2)の工程を連続して行うことによって、従来
得られなかった抄造成形体よりなる上記抄造容器を得る
ことができると共に、更に、従来の製造方法において必
要とされた吸引脱水装置、乾燥装置を組み込んで一体化
した装置により製造することにより、装置に要する敷地
も設備投資も少なくて済み、人手も省力化することがで
き、経済的に有利に、上記抄造容器を製造できるという
効果が得られる。
【0038】上記抄造容器を製造する方法において、上
型の成形される抄造容器の内側面に接する位置に弾性体
を設けた上型を用いているが、該弾性体の上面にスペー
サーを設けた上型を用いて成形を行うことによって、表
面がきめ細かく仕上げた抄造容器、特に該抄造容器の内
側面上部の成形部に生じる粗雑な表面の形成されない、
滑らかな面の抄造容器を製造することができる。更に、
スペーサーを用いることによって、形成された抄造容器
の嵌合部に設けられる立ち上がり角度の精度を向上させ
ることができ、正確な嵌合部を有する抄造容器を製造す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の抄造容器の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本願発明の抄造容器の製造方法で用いる金網を
成形する型及び成形前の金網の概略を示す断面図であ
る。
【図3】本願発明の抄造容器の製造方法で用いる金網を
成形する型を用いて得られる成形後の金網の概略を示す
断面図である。
【図4】本願発明の抄造容器の製造方法で用いる脱水用
専用型に金網を填め込み、該金網上にパルプ成分を抄き
取った状態の概略を示す断面図である。
【図5】本願発明の抄造容器の製造方法で図4で得られ
る湿潤成形体と金網の概略を示す断面図である。
【図6】本願発明の抄造容器の製造方法の加熱成形型の
下型に上型を填め込む前の状態の概略を示す断面図であ
る。
【図7】本願発明の抄造容器の製造方法の加熱成形型の
下型に上型を填め込んだ状態の概略を示す断面図であ
る。
【図8】本願発明の抄造容器の製造方法の加熱成形型の
上型と下型の間に、湿潤成形体と金網を填め込んで加圧
加熱して乾燥を行うと同時にプレス成形を行っている状
態の概略を示す断面図である。
【図9】本願発明の抄造容器の製造方法により得られた
容器本体の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 抄造容器 2 嵌合部 3 内側面 4 立ち上がり角度 10 金網 11 下型 12 上型 13 弾性体 17 湿潤成形体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月17日(2000.5.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明は、
(1)蓋体を嵌合できるように形成された構造を有する
抄造容器であって、該抄造容器の嵌合部の内側面の立ち
上り角度が、水平面に対し90度未満となるよう形成さ
れていることを特徴とする抄造容器、(2)抄造容器の
嵌合部の内側面の立ち上り角度が、水平面に対し90度
未満となるよう形成されている抄造容器を、(1)上記抄
造容器の外形に合わせて成形された金網の上に吸引脱水
してパルプ液よりパルプ成分を抄き取り、湿潤成形体を
得る工程、(2)上記抄造容器の嵌合部の内側面に接する
位置に弾性体を設けた上型と、上記抄造容器の嵌合部の
外側面が接する下型の側壁面の立ち上り角度が、抄造容
器の嵌合部の内側面の立ち上り角度と同じ90度未満と
なるよう形成されている下型とよりなる加熱成形型の該
下型に、上記湿潤成形体を金網と共に填め込み、上記上
型をもちいて、加圧加熱して乾燥をを行うと同時にプレ
ス成形を行って抄造容器を得る工程、の(1)及び(2)の工
程を順次行って抄造容器を製造することを特徴とする抄
造容器の製造方法、(3)抄造容器の嵌合部の内側面の
立ち上り角度が、水平面に対し90度未満となるよう形
成されている抄造容器を、上記抄造容器の嵌合部の内側
面に接する位置に弾性体を設けた上型と、上記抄造容器
の嵌合部の外側面が接する下型の側壁面の立ち上り角度
が、抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上り角度と同じ9
0度未満となるよう形成されている下型とよりなる加熱
成形型を用いて、(1)上記抄造容器の外形に合わせて成
形された金網を上記下型に填め込み、上記金網上に吸引
脱水してパルプ液よりパルプ成分を抄き取る工程、(2)
上記上型を用いて、加圧加熱して乾燥を行うと同時にプ
レス成形を行って抄造容器を得る工程、の(1)及び(2)の
工程を連続して行うことにより抄造容器を製造すること
を特徴とする抄造容器の製造方法、及び(4)弾性体の
上面にスペーサーを設けた上型を用いて加圧加熱して乾
燥を行うと同時にプレス成形を行う上記(2)又は
(3)記載の抄造容器の製造方法、を要旨とするもので
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本願発明の抄造容器1は、天然木又は繊維
質の多い植物より得られるパルプ、及び上記パルプより
製造された製紙等の古紙より再生して得られるパルプを
原材料として得られる。天然木としては、従来パルプ原
料に用いられる木がいずれも利用でき、えぞ松、とど
松、赤松等の針葉樹、ぶな、なら、かし等の広葉樹、及
び輸入原木として、ダグラスファー、マングローブ、ユ
ーカリ等が挙げられる。また、繊維質の多い植物及び
材料としては、ワラ、葦、バガス、リンター等が挙げら
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本願発明の抄造容器1を製造するには、ま
ずパルプ液からパルプ成分を金網等の上に抄き取り、押
圧又は吸引脱水し、次いで加圧又は減圧下で加熱乾燥を
行うと同時にプレス成形を行って抄造容器1が得られ
る。本願発明の方法においては、通常パルプモールディ
ング法で用いられる装置の多くがそのまま利用すること
ができるが、下記のような装置上の改良を行うことが必
要である。つまり、金網は成形して得られる抄造容器1
の外形に合わせて予め成形しておくことが必要であり、
また、従来のプレス成形用金型のように上型と下型がす
べて金属からなり固定された形状に形成されている場合
に、下型の内側壁面の立ち上り角度が水平面に対し90
未満であると、上型は下型に填め込むことができないの
で、本願発明では上型12の填め込み及び取り外しが自
由となるように、下記のように形成しておくことが必要
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本願発明の抄造容器1の製造方法で用いる
装置上の改良点を下記〜に示し、これについて説明
すると、 得ようとする抄造容器1の外形に合わせた金網の型1
0を成形しておくことは、正確な寸法の抄造容器1を得
るには、パルプ液からパルプ成分を抄取して得られるパ
ルプの湿潤成形17の形状は、得ようとする抄造容器
1により近い物が好ましく、そのためには、得ようとす
る抄造容器1の外形に合わせた金網10を成形して用い
ることが必要となる。金網10の成形には、図2に示す
ように、専用の上下の金型20、21により、金網10
を加圧成形して図3に示すように、成形された金網10
を得る。また、上記金型20,21により成形して得ら
れた上金網10をそのまま用いることもできるが、上
金網10を使用し、パルプ成分を抄き取る際に、該金
網10を四方に拡げてパルプ成分が金網上に載り易いよ
うにして用いることもできる。蓋体5が抄造成形物から
形成される場合にも、抄造容器1と同様に蓋体5の外形
に合わせた金網を形成して用いることが必要である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】上型12は、図6に示すように、金属製
の上型12a、12bの2体よりなり、両者はプレス圧
をスムースに伝達するようにショルダーボルト19を用
いて連結されており、上型12aと12bの間には間隙
が設けられている。そして上型12bが上型12aに接
している面の該上型12の周囲には、該周囲を囲繞し
て弾性体13又は及びスペーサー14が設けられてい
る。該スペーサー14は、設けなくとも成形はできる
が、設ける場合には該弾性体13と上型12aに挟ま
れ、弾性体の上部にくるように設けるのが好ましい。上
型12には、該上型12に圧力を加えていくと、弾性体
13は上型12aと下型11の両方から圧力が加わり、
側壁面15の方向に押し出されるようになり、側壁面1
5に当接するように設けられている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】蓋体5が抄造成形からなる時には、該蓋
体5は上記抄造容器1を製造する2方法のいずれかによ
って製造することができる。蓋体5の製造は、抄造容器
1と同様に金網10の型を成形することから始まり、上記
蓋体5を成形するための上下の型を用意し、抄紙、乾
燥、プレス成形を行って、上記抄造容器1に嵌合する蓋
体5が得られる。該蓋体5の形状は、上記抄造容器1の
嵌合部2に嵌合するためには、図1に示すように、蓋体
5の嵌合部6の外側面3aの立ち上り角度4aが、水平
面に対し90度未満となるようにし、抄造容器1の立ち
上り角度4と一致しているのが好ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】本願発明の抄造容器の製造方法は、抄造成
より形成され、抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上
り角度が、水平面に対し90度未満である抄造容器を、
(1)得られる抄造容器の外形に合わせて成形された金網
上にパルプ液からパルプ成分を抄き取り、次いで(2)
記抄造容器の嵌合部の内側面に接する位置に弾性体を設
けた上型と、上記抄造容器の嵌合部の外側面が接する下
型の側壁面の立ち上り角度が、抄造容器の嵌合部の内側
面の立ち上り角度と同じ90度未満となるよう形成され
ている下型とよりなる加熱成形型の該下型に、上記パル
プ成分を金網と共に填め込み、上記上型を用いて、加圧
加熱して乾燥を行うと同時にプレス成形を行って抄造容
器の製造を行うことにより、従来得られなかった抄造成
形体よりなる上記抄造容器を製造することができるとい
う効果が得られる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、得られる抄造容器の嵌合部の内側面
に接する位置に弾性体を設けた上型と、上記抄造容器の
嵌合部の外側面が接する下型の内側面の立ち上り角度が
水平方向に対し90度未満となるよう形成されている
型とよりなる加熱成形型を用いて、(1)上記抄造容器の
外形に合わせて成形された金網を上記下型に填め込み、
上記金網上に吸引脱水してパルプ液よりパルプ成分を抄
き取る工程、(2)上記上型を用いて、加圧加熱して乾燥
を行うと同時にプレス成形を行って抄造容器を得る工
程、の(1)及び(2)の工程を連続して行うことによって、
従来得られなかった抄造成形物よりなる上記抄造容器を
得ることができると共に、更に、従来の製造方法におい
て必要とされた吸引脱水装置、加熱成形装置を組み込ん
で一体化した装置により製造することにより、装置に要
する敷地も設備投資も少なくて済み、人手も省力化する
ことができ、経済的に有利に、上記抄造容器を製造する
ことができるという効果が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体を嵌合できるように形成された構造
    を有する抄造容器であって、該抄造容器の嵌合部の内側
    面の立ち上がり角度が、水平面に対し90度未満となる
    よう形成されていることを特徴とする抄造容器。
  2. 【請求項2】 抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上がり
    角度が、水平面に対し90度未満となるよう形成されて
    いる抄造容器を、 (1)上記抄造容器の外形に合わせて成形された金網の
    上に吸引脱水してパルプ液よりパルプ成分を抄き取り、
    湿潤成形体を得る工程、 (2)上型と下型とよりなる加熱成形型の該下型に、上
    記湿潤成形体を金網と共に填め込み、上記抄造容器の嵌
    合部の内側面に接する位置に弾性体を設けた上型を用い
    て、加圧加熱して乾燥を行うと同時にプレス成形を行っ
    て抄造容器を得る工程、の(1)及び(2)の工程を順
    次行って抄造容器を製造することを特徴とする抄造容器
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 抄造容器の嵌合部の内側面の立ち上がり
    角度が、水平面に対し90度未満となるよう形成されて
    いる抄造容器を、上型と下型とよりなる加熱成形型を用
    いて、 (1)上記抄造容器の外形に合わせて成形された金網を上
    記下型に填め込み、上記金網上に吸引脱水してパルプ液
    よりパルプ成分を抄き取る工程、 (2) 上記抄造容器の嵌合部の内側面に接する位置に弾性
    体を設けた上型を用いて、加圧加熱して乾燥を行うと同
    時にプレス成形を行って抄造容器を得る工程、の(1)及
    び(2)の工程を連続して行うことにより抄造容器を製造
    することを特徴とする抄造容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 弾性体の上面にスペーサーを設けた上型
    を用いて成形を行う請求項2又は3記載の抄造容器の製
    造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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