JP2002225156A - 紙製容器の製造方法およびこの方法により製造された紙製容器 - Google Patents

紙製容器の製造方法およびこの方法により製造された紙製容器

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JP2002225156A JP2001021194A JP2001021194A JP2002225156A JP 2002225156 A JP2002225156 A JP 2002225156A JP 2001021194 A JP2001021194 A JP 2001021194A JP 2001021194 A JP2001021194 A JP 2001021194A JP 2002225156 A JP2002225156 A JP 2002225156A
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Tomoaki Takasaki
智明 高崎
Yoshiki Ueda
佳樹 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凹凸一対のプレス金型でプレス成形された鍔部
を有する紙製容器は、鍔部に皺が発生して段差ができる
ため、容器の密封性を得ることが困難であるという問題
点を解決する。 【解決手段】成形加工後の容器鍔部を加熱加圧し、表面
の熱可塑性樹脂を溶融させ、成形により鍔部に生じた皺
の段差を該溶融した熱可塑性樹脂により埋めることで解
消した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、罫線加工を施して
なる枚葉のブランクを、凹凸一対のプレス金型でプレス
成形された鍔部を有する紙製容器において、成形加工後
の容器鍔部を加熱加圧し、表面の熱可塑性樹脂を溶融さ
せ、成形により鍔部に生じた皺の段差を解消させた紙容
器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、罫線加工を施してなる枚葉のブ
ランクを凹凸一対のプレス金型でプレス成形して得られ
る、鍔部を有する紙製容器は存在するが、平坦なブラン
クを立体的に成形するため、容器のコーナー部や鍔部の
角部などに皺が寄り、段差が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような段差を有す
る容器はブランクの内面側に熱可塑性樹脂層を設けて
も、蓋材との間での完全密閉ができず、液体等の内容物
を充填し、流通及び長期間の保存が困難であった。ま
た、紙を主体とした容器であるため、耐水性が不十分で
内容物を充填した容器の熱水殺菌などが不可能であっ
た。また、内容物を充填した容器を冷凍、流通、解凍す
る場合においても容器の耐水性が不足し、結露による容
器の剛性低下が著しかった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、凹凸一対のプレス金型でプレス成形された鍔部
を有する紙製容器において、鍔部を平滑化することによ
り、液体等の内容物を充填し、流通及び長期間の保存、
熱水殺菌が可能な耐水性、密封性を有する紙製容器、ま
た、内容物を充填した容器を冷凍、流通、解凍する場合
の結露による剛性低下を防止した紙製容器を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたものである。すなわち本発明の請
求項1に記載された発明は、板紙の少なくとも容器内面
側となる面に熱可塑性樹脂層を設けた積層材を打ち抜
き、罫線加工を施してなる枚葉のブランクを、凹凸一対
のプレス金型でプレス成形してなる、鍔部を有する紙製
容器の製造方法において、成形加工後の容器鍔部を加熱
加圧し、表面の熱可塑性樹脂を溶融させ、成形により鍔
部に生じた皺の段差を該溶融した熱可塑性樹脂により埋
めることで解消したことを特徴とする紙製容器の製造方
法である。
【0006】請求項2記載の発明は、板紙と貼り合わせ
た容器内面側の熱可塑性樹脂層の厚みが20μm以上で
あることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器の製造
方法である。
【0007】請求項3記載の発明は、積層材中に、酸素
透過抑制層を含むことを特徴とする、請求項1または請
求項2のいずれかに記載の紙製容器の製造方法である。
【0008】請求項4記載の発明は、酸素透過抑制層
が、無機物の薄膜を形成した延伸樹脂フィルム、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリアクリロニトリルフィルムから選ばれるい
ずれかであることを特徴とする、請求項3に記載の紙製
容器の製造方法である。
【0009】請求項5記載の発明は、積層材の、成形後
の容器において板紙の外側となる位置に、少なくとも一
層の熱可塑性樹脂層を設けたことを特徴とする、請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の紙製容器の製造方
法である。
【0010】請求項6記載の発明は、紙製容器に用いる
板紙が、イソシアネート樹脂を含むことを特徴とする請
求項1ないし請求項5のいずれかに記載の紙製容器の製
造方法である。
【0011】請求項7記載の発明は、板紙が含有するイ
ソシアネート樹脂が、マイクロカプセルに封入され水に
分散され、板紙の抄紙工程で添加されて成ることを特徴
とする、請求項6に記載の紙製容器の製造方法である。
【0012】請求項8記載の発明は、板紙が含有するイ
ソシアネート樹脂が、溶剤に分散され、板紙の抄紙後に
板紙に対して含浸加工されてなることを特徴とする請求
項6に記載の紙製容器の製造方法である。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1ないし請
求項8のいずれかに記載の方法により製造されたことを
特徴とする、紙製容器である。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
紙製容器に内容物を収納し、開口部を蓋材で密封したこ
とを特徴とする紙製容器包装体である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例として実施
の形態を説明する。
【0016】本発明の紙容器は、板紙の少なくとも容器
内面側となる面に熱可塑性樹脂層を設けた積層材を打ち
抜き、罫線加工を施してなる枚葉のブランクを、凹凸一
対のプレス金型でプレス成形して、鍔部を有する紙製容
器の製造方法において、成形加工後の容器鍔部を加熱加
圧し、表面の熱可塑性樹脂を溶融させ、鍔部に生じた皺
による段差を解消したものである。
【0017】本発明に用いる枚葉のブランクの構成は、
容器の外側より板紙/少なくとも1層の熱可塑性樹脂層
を有していれば良く、容器の外側にも熱可塑性樹脂層を
設けることができる。
【0018】板紙としては、カップ用紙、カード紙、絞
り用紙、コートボール紙、中芯原紙、その他容器として
実用可能な程度の強度を有する板紙であれば限定される
ものではないが、坪量が150g/m2以上、密度が1
g/cm3以下であれば使用が可能であり、プレス成形
後の段差吸収性を考慮すると、密度が0.6g/cm3
以下、引っ張り破断強度が47N/15mm(4.8k
gf/15mm)以上、引っ張り破断伸びが1.5%以
上であるものが好ましい。
【0019】板紙と貼り合わせる容器内面側の熱可塑性
樹脂層としては、内容物と接する面が熱可塑性を有して
いれば良く、例えばポリプロピレン樹脂あるいはポリエ
チレン樹脂に代表されるポリオレフィン樹脂や微生物分
解性樹脂が使用できる。また、蓋との接着性を向上する
ためにはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリオレ
フィン樹脂の酸変性物が好ましく使用でき、内容物への
樹脂臭気移行を低減させる場合はポリエチレンテレフタ
レート樹脂に代表されるポリエステル樹脂が好ましく使
用できる。また、樹脂に対してストレスクラッキング性
が高い内容物を収納する場合はエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロニト
リル等を用いることができる。
【0020】これらの樹脂層は、プレス成形された容器
鍔部を加熱加圧し、皺による段差の解消を図る上で各樹
脂共に未延伸、あるいはそれに近い状態が好ましい。こ
れは、本発明が加熱加圧により熱可塑性樹脂を溶融させ
段差を埋めるというものであるからである。
【0021】また、板紙と容器内面側の内容物と接する
熱可塑性樹脂層との間には、内容物の保存性を高め、長
期保存を目的として、酸素透過を抑制する層を設けるこ
ともできる。
【0022】この酸素透過抑制層の構成、材質として
は、無機物すなわちガラス、アルミナ、アルミニウム、
その他金属の薄膜を、物理蒸着や化学蒸着などの公知の
方法により設けた延伸樹脂フィルム、あるいはエチレン
−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアクリロニトリル等の酸素バリア性を有する材料を、
要求品質に応じて1層あるいは複数層組み合わせて設け
ることができる。例えば、成形された容器の酸素透過量
が、容器1個・1日あたり0.1cm3以下(0.1c
3/pkg/day以下)となるようにすることがで
きる。
【0023】板紙と貼り合わせる容器内面側の熱可塑性
樹脂層の厚みは、20μm以上、望ましくは次の式で求
められた厚み以上である。
【0024】まず、紙単体をプレスした際の鍔部最大
(皺、段差部)厚み(μm):T’は、
【数1】 T:紙の厚み ρ1:パルプ密度(本発明では1.5g/cm3 とす
る) ρ2:紙の密度 紙の重なり枚数:通常は3枚 で求めることができる。また、内面熱可塑性樹脂層(μ
m):T”は、
【数2】 で求めることができる。
【0025】本発明では、容器に光沢等の美粧性、滑り
性、耐水、耐油性を付与する為に、必要に応じて板紙の
容器外面側に樹脂層を設けることも可能である。樹脂の
材質は、前記要求性能を満足するもので有れば特に限定
されるものではないが、ポリプロピレン樹脂及びポリエ
チレン樹脂に代表されるポリオレフィン樹脂、微生物分
解性樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂に代表され
るポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂が比較的安価で汎
用的である。尚、前記熱可塑性樹脂層は前述の要求品質
により、未延伸、延伸いずれのものも選択して用いるこ
とができる。
【0026】本発明の紙容器における熱可塑性樹脂とそ
の他の添加物の総使用量は、紙容器として流通、廃棄さ
れる為、対紙比で50wt%未満であることが好まし
い。
【0027】紙製容器に耐水、耐熱水性を付与する場合
には、ブランクに、イソシアネート樹脂を含んだ板紙を
用いることができる。板紙へイソシアネート樹脂を添加
する方法としては、有機溶剤にて希釈したイソシアネー
ト樹脂を、グラビア、ディップ、コンマ、ロール、ブレ
ード、エアナイフ等の周知のコーター、グラビア印刷機
で板紙全体に塗工、含浸する方法や、カプセル等にイソ
シアネート樹脂を封入し、水に分散させたブロックイソ
シアネート樹脂を板紙の抄紙時に添加する方法があげら
れる。
【0028】用いるイソシアネート樹脂としては、周知
のものであって良いが、例えばフェニレンジイソシアネ
ート(PDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、4,
4’ジイソシアネートジフェニルメタン(MDI)等の
芳香族イソシアネート、キシリレンジイソシアネート
(XDI)等の芳香族脂肪族イソシアネート、水添TD
I、水添XDI、水添MDI、ヘキサメチレンジイソシ
アネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)等の脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネー
ト及びこれらの誘導体であるポリオール付加物、ビュレ
ット体、3量体である3官能以上のポリイソシアネー
ト、リジントリイソシアネート(LTI)等の3官能イ
ソシアネートの他、イソシアネートを含む各種のオリゴ
マー、ポリマーを使用することができる。
【0029】板紙に添加されたイソシアネート樹脂は、
パルプの表面に被膜を形成し、パルプの繊維間強度を向
上すると共に、紙中の水酸基や水分、あるいは大気中の
水分と反応し尿素化合物を生成する。生成された尿素化
合物は耐水性、耐熱性に優れるため、イソシアネート樹
脂を添加した板紙は高い乾燥強度、湿潤強度、耐熱水性
を有する。
【0030】また、ブランクには必要に応じて印刷を施
すことができる。印刷は、容器外側に印刷を設ける場合
は板紙の容器外側表面あるいは板紙の容器外側に貼合す
る樹脂層の表裏いずれかに、容器内面に印刷を設ける場
合は板紙の容器内側表面あるいは板紙の容器内側に貼合
する樹脂層、または酸素透過を抑制する層の表裏いずれ
かに、いずれも周知の印刷方法で行うことができる。
【0031】凹凸一対のプレス型でプレスする方法とし
ては、従来から広く用いられているプレス装置を用いる
ことができ、また、プレス時にブランクを加熱する方法
としては、加熱空気、火炎、他の熱源を利用して直接ブ
ランクを加熱することも可能であるが、望ましくはプレ
ス機の上下あるいは左右一対のプレス板のそれぞれに、
凹形状、凸形状の加熱可能なプレス型を取り付け、その
間にブランクを載置し、プレス型を型閉め、加圧する方
法が採用できる。なお、前記ブランクは、所望形状に打
ち抜き罫線加工を施した板紙の容器内面側に熱可塑性樹
脂層を設けた紙を主体としたものである。
【0032】本発明は、プレス成形加工後の容器鍔部を
加熱加圧し、表面の熱可塑性樹脂を溶融させ、成形によ
り鍔部に生じた皺の段差を解消させることを特徴とする
ものである。
【0033】この鍔部の加熱加圧方法としては、プレ
ス成形された容器鍔部を熱板で加熱と同時に加圧する方
法、容器鍔部を加熱空気、火炎、または他の熱源で加
熱し熱可塑性樹脂層を溶融させた後、鍔部を加圧する方
法、容器鍔部に超音波ウエルダーを当て、超音波振動
により熱可塑性樹脂層を溶融しつつ鍔部を加圧する方法
があるが、いずれも容器内面側から延長された容器鍔部
の熱可塑性樹脂層を樹脂の融点以上に加熱、完全に溶融
させ加圧する事が必要である。
【0034】この為、熱板で直接加熱加圧する場合は、
溶融した熱可塑性樹脂層が熱板に付着しないように熱板
表面に、テフロン(登録商標)等の熱硬化性樹脂、ある
いは前記熱可塑性樹脂層の融点よりも高い融点を有する
樹脂による被膜などの部材を配する必要がある。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】<実施例1>ブランクの構成として、 ・板紙:密度が0.46g/cm3 、厚みが450μ
m、引っ張り破断強度(CD方向、すなわち反抄紙方
向)が77N/15mmの板紙 ・熱可塑性樹脂層:メルトフローレート(MFR)(J
IS K6758)が10g/10分、融点が155
℃、厚みが95μmの未延伸ポリプロピレンフィルム を用い、容器外側より板紙8、熱可塑性樹脂層9の順と
なるように、板紙8と熱可塑性樹脂層9とをポリエステ
ルウレタン系接着剤を用いてドライラミネーションにて
貼合後、打ち抜き、罫線加工を施し、図1に示す形状
の、成形用罫線3、5を有する枚葉のブランク1を得
た。
【0037】このブランク1を、図5に示すようにプレ
ス機に取り付け150℃に加熱された凹凸一対のプレス
型(10a、10b)にてプレスし、図2に示す形状
の、110mm×140mm×30mm(縦×横×高
さ、縦横共に鍔部の寸法を含む)の大きさの紙製容器2
を成形した。なお、成形後の容器鍔部6の図2にA−
A'線で示す部分は図3に示す断面形状を有していた。
【0038】次に、プレス成形された紙製容器2を超音
波ウエルダーに移載し、超音波振動により鍔部6の熱可
塑性樹脂層9の溶融加圧を行い、紙製容器鍔部6の平滑
化を行った。その結果、鍔部6は図4に示す断面形状と
なり、鍔部6の容器内面側は完全に平滑化されていた。
【0039】得られた紙製容器に蒸留水を充填し、未延
伸ポリプロピレンフィルム50μmのシール層と2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmの積層
体より成る蓋材をヒートシールにより鍔部に接着して紙
製容器を封止したところ、内容物の液漏れはなく、十分
な密封性を得ることができた。
【0040】<実施例2>ブランクの構成として、 ・板紙:密度が0.46g/cm3、厚みが450μ
m、引っ張り破断強度(反抄紙方向)が77N/15m
mの原紙に、イソシアネート樹脂として、イソホロンジ
イソシアネート(IPDI)樹脂の有機溶剤希釈液をグ
ラビアコーターを用いて含浸し、IPDI樹脂が乾燥重
量で10g/m2含浸された含浸紙 ・酸素透過抑制層:厚さが12μmの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルム上に酸化珪素(SiO
x)を50nmの厚さに蒸着した蒸着フィルム ・内層熱可塑性樹脂層:MFRが10g/10分(実施
例1に同じ)、融点が155℃、厚みが 100μ
mの未延伸ポリプロピレンフィルム を用い、以下実施例1と同様にして、本発明の紙製容器
を得た。
【0041】得られた紙製容器に蒸留水を満充填し、未
延伸ポリプロピレンフィルム50μmのシール層と2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmの積
層体より成る蓋材で密閉し、121℃×30分間熱水殺
菌を行った。その後紙製容器の外面を乾燥した後、外観
を観察したところ、内容物の液漏れ、紙製容器の破損は
なく、紙製容器は形状を保持していた。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、凹凸一対
のプレス金型でプレス成形された鍔部を有する紙製容器
において、鍔部を平滑化し、液体等の内容物を充填し、
流通及び長期間の保存、熱水殺菌が可能な耐水性、密封
性を有する紙製容器や、内容物を充填した容器を冷凍、
流通、解凍する場合の結露による剛性低下を防止した紙
製容器を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枚葉のブランクを示す平面図。
【図2】本発明の紙製容器を示す斜視図。
【図3】本発明の紙製容器鍔部のプレス成形直後の断面
図。
【図4】本発明の紙製容器鍔部の加熱加圧後の断面図。
【図5】本発明のプレス工程概念図。
【符号の説明】
5…罫線 6…紙製容器鍔部 7…鍔部に生じた皺 8…板紙 9…容器内面側熱可塑性樹脂層 10a…プレス型(凸型) 10b…プレス型(凹型)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙の少なくとも容器内面側となる面に熱
    可塑性樹脂層を設けた積層材を打ち抜き、罫線加工を施
    してなる枚葉のブランクを、凹凸一対のプレス金型でプ
    レス成形してなる、鍔部を有する紙製容器の製造方法に
    おいて、成形加工後の容器鍔部を加熱加圧し、表面の熱
    可塑性樹脂を溶融させ、成形により鍔部に生じた皺の段
    差を該溶融した熱可塑性樹脂により埋めることで解消し
    たことを特徴とする紙製容器の製造方法。
  2. 【請求項2】板紙と貼り合わせた容器内面側の熱可塑性
    樹脂層の厚みが20μm以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の紙製容器の製造方法。
  3. 【請求項3】積層材中に、酸素透過抑制層を含むことを
    特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の紙製容器の製造方法。
  4. 【請求項4】酸素透過抑制層が、無機物の薄膜を形成し
    た延伸樹脂フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重
    合体フィルム、ポリアミドフィルム、ポリアクリロニト
    リルフィルムから選ばれるいずれかであることを特徴と
    する、請求項3に記載の紙製容器の製造方法。
  5. 【請求項5】積層材の、成形後の容器において板紙の外
    側となる位置に、少なくとも一層の熱可塑性樹脂層を設
    けたことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の紙製容器の製造方法。
  6. 【請求項6】紙製容器に用いる板紙が、イソシアネート
    樹脂を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載の紙製容器の製造方法。
  7. 【請求項7】板紙が含有するイソシアネート樹脂が、マ
    イクロカプセルに封入され水に分散され、板紙の抄紙工
    程で添加されて成ることを特徴とする、請求項6に記載
    の紙製容器の製造方法。
  8. 【請求項8】板紙が含有するイソシアネート樹脂が、溶
    剤に分散され、板紙の抄紙後に板紙に対して含浸加工さ
    れてなることを特徴とする請求項6に記載の紙製容器の
    製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項8のいずれかに記載
    の方法により製造されたことを特徴とする、紙製容器。
  10. 【請求項10】請求項9記載の紙製容器に内容物を収納
    し、開口部を蓋材で密封したことを特徴とする紙製容器
    包装体。
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