JP2004142809A - 容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器1の製造方法であって、合成樹脂製容器口部11の端面11Aを加熱軟化させた状態で平滑化し、該容器口部11の端面11Aに合成樹脂製薄膜31を溶着するもの。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器として、合成樹脂製容器口部の端面に合成樹脂製薄膜を溶着するものがある。このとき、特許文献1では、容器口部の端面を切断後、該端面をエンドミル等の切削加工により平滑化する。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−285739([0006])
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
▲1▼エンドミル等の切削加工により容器口部の端面を平滑化するものであり、加工くずが容器内に落下し、製品不良になる虞がある。
【0005】
▲2▼容器口部の端面の幅が、容器口部の肉厚と同等であり、薄膜の該端面に対する該溶着面積が小さく、溶着強度が安定しない。
【0006】
本発明の課題は、容器口部の端面に薄膜を溶着するに際し、該端面を平滑化して溶着の確実を図りながら、平滑化の加工くずを発生させないことにある。
【0007】
本発明の他の課題は、容器口部の端面を幅広化し、該端面に対する薄膜の溶着面積を拡大し、薄膜の溶着強度を安定化することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、合成樹脂製容器口部の端面を加熱軟化させた状態で平滑化し、該容器口部の端面に合成樹脂製薄膜を溶着する容器の製造方法である。
【0009】
請求項2の発明は、合成樹脂製容器口部の端面を加熱軟化させた状態で平滑化するとともに、該端面を幅広化し、該容器口部の端面に合成樹脂製薄膜を溶着する容器の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
容器1は、図1に示す如く、容器本体10とキャップ20を有する。
容器本体10は、合成樹脂からなる。容器本体10は容器口部11におねじ部12を備える。容器本体10の合成樹脂は、例えばEVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)を挟んで最内層と最外層のそれぞれにLDPE(低密度ポリエチレン)等のポリオレフィン樹脂層を用いることができ、それらの構成樹脂層の間に、例えば接着ポリオレフィン等の接着性樹脂層を設けたり、再生樹脂層を設けることもできる。
【0011】
キャップ20は、合成樹脂からなる。キャップ20はめねじ部21を備える。キャップ20の合成樹脂は、容器本体10より融点の高いものを使用することが望ましい。
【0012】
容器1の製造手順は以下の如くなされる。
(1)容器本体10の容器口部11の端面11Aを熱板40により押圧して加熱軟化(又は溶融)させた状態で、熱板40により圧延(圧下)して平滑化する。端面11Aは、熱板40の圧延後の離隔により空冷され、平滑面を固化される。
【0013】
熱板40は、図2(A)に示す如く、環状凹部41を有し、凹部41の内周径を容器口部11の内径に略等しく、凹部41の外周径を容器口部11の外径より大径にする。熱板40の凹部41により容器口部11の端面11Aを圧下することにより、図2(B)に示す如く、端面11Aの外径を径方向外方に展延させ、端面11Aを容器口部11の肉厚に対し容器口部11の外方に幅広化(つば付き状)させながら平滑化する。
【0014】
熱板40は、図3(A)に示す如く、環状凹部42を有し、凹部42の内周径を容器口部11の内径より小径に、凹部42の外周径を容器口部11の外径より大径にする。熱板40の凹部42により容器口部11の端面11Aを圧下することにより、図3(B)に示す如く、端面11Aの内径を径方向内方に、端面11Aの外径を径方向外方に展延させ、端面11Aを容器口部11の肉厚に対し容器口部11の内外双方に幅広化(つば付き状)させながら平滑化することができる。
【0015】
尚、熱板40は、凹部41、42を有さなくても、容器口部11の端面11Aを圧下することにより、端面11Aの内外径を径方向内外方に展延させ、端面11Aを容器口部11の肉厚に対し容器口部11の内外に幅広化させながら平滑化することができる。但し、熱板40は、凹部41、42を有することにより、端面11Aに施す幅広化の整形を行なう。
【0016】
(2)上述(1)の容器本体10に内容物を充填した後、容器口部11の端面11AにHDPE(高密度ポリエチレン)等のポリオレフィン樹脂等の合成樹脂製薄膜31を載せ、薄膜31の上にAL等の金属製薄板32を載せる。そして、容器本体10のおねじ部12に非金属製キャップ20のめねじ部21を螺合(容器本体10とキャップ20は打ち込み結合等でも可)し、容器1とする。
【0017】
(3)上述(2)の容器1を高周波誘導加熱装置に通し、高周波誘導加熱する。これにより、薄板32は発熱し、この熱が薄膜31及び容器口部11の端面11Aに伝わり、これらを軟化(又は溶融)させ、溶着する。尚、金属製薄板32のキャップ20側との接触面は剥離剤や非溶融物を設けることにより、加熱時にキャップ20と接着しないよう処理されている。
【0018】
上述(1)において、熱板40により平滑化した端面11Aの平滑度を複数のワーク(容器本体10)について調査した結果、図4(A)の結果を得た。平滑度は端面11Aの山部と谷部の高さの差(mm)で評価した。上述(1)により得られる端面11Aの平滑度は0.20mmの範囲に入り、上述(2)、(3)で薄膜31を欠陥の発生なく確実に端面11Aに溶着できる値(許容平滑度:0.20mm)となることを認めた。これに対し、従来のエンドミルにより平滑化した端面11Aの平滑度は、図4(B)の如く、許容値を超える0.24mmになることを認めた。
【0019】
尚、上述(1)で熱板40により端面11Aを平滑化する方法は下記(a)〜(e)にて代えることもできる。
【0020】
(a)熱板40にて端面11Aを加熱軟化(又は溶融)させ、冷却板により圧延(圧下)して平滑化する(端面11Aの幅広化を併せ行なうこともできる)。
【0021】
(b)熱板40の代わりに熱風吹出装置の熱風で端面11Aを加熱軟化(又は溶融)させ、冷却板により圧延(圧下)して平滑化する(端面11Aの幅広化を併せ行なうこともできる)。
【0022】
(c)熱板40の代わりにヒータの輻射熱で端面11Aを加熱軟化(又は溶融)させ、冷却板により圧延(圧下)して平滑化する(端面11Aの幅広化を併せ行なうこともできる)。
【0023】
(d)熱板40の代わりに超音波ヘッドで端面11Aを加熱軟化(又は溶融)させ、超音波ヘッドにより圧延(圧下)して平滑化する(端面11Aの幅広化を併せ行なうこともできる)。
【0024】
(e)熱板40の代わりに超音波ヘッドで端面11Aを加熱軟化(又は溶融)させ、冷却板により圧延(圧下)して平滑化する(端面11Aの幅広化を併せ行なうこともできる)。
【0025】
上述(a)〜(e)で、冷却板又は超音波ヘッドの加圧面に、熱板40における環状凹部41、42と同様の凹部を設け、端面11Aに施す幅広化の整形を行なうこともできる。
【0026】
本実施形態によれば以下の作用がある。
(請求項1に対応する作用)
▲1▼容器口部11の端面11Aを加熱軟化させた状態で圧延により平滑化するものであり、加工くずを発生させない。薄膜31が平滑化された端面11Aに溶着され、溶着の確実を図ることができる。
【0027】
(請求項2に対応する作用)
▲2▼容器口部11の端面11Aが上述▲1▼の圧延により幅広化されて平滑化される。薄膜31の該端面11Aに対する溶着面積が拡大し、薄膜31の溶着強度を安定化できる。
【0028】
(請求項3に対応する作用)
▲3▼容器1を高周波誘導加熱装置に通過させることにより、金属製薄板32が発熱し、この熱が薄膜31及び容器口部11の端面11Aに伝わり、これらを軟化させ、溶着させる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、容器口部の端面に薄膜を溶着するに際し、該端面を平滑化して溶着の確実を図りながら、平滑化の加工くずを発生させない。
【0030】
また、本発明によれば、容器口部の端面を幅広化し、該端面に対する薄膜の溶着面積を拡大し、薄膜の溶着強度を安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は容器を示す模式図である。
【図2】図2は容器口部の端面の平滑化状態を示す模式図である。
【図3】図3は容器口部の端面の他の平滑化状態を示す模式図である。
【図4】図4は容器口部の端面の平滑度を示す線図である。
【符号の説明】
1 容器
11 容器口部
11A 端面
20 キャップ
31 薄膜
32 薄板
40 熱板
Claims (3)
- 合成樹脂製容器口部の端面を加熱軟化させた状態で平滑化し、
該容器口部の端面に合成樹脂製薄膜を溶着する容器の製造方法。 - 合成樹脂製容器口部の端面を加熱軟化させた状態で平滑化するとともに、該端面を幅広化し、
該容器口部の端面に合成樹脂製薄膜を溶着する容器の製造方法。 - 前記容器口部の端面に合成樹脂製薄膜を載せ、該薄膜の上に金属製薄板を載せ、該容器口部に非金属製キャップを結合した状態で高周波誘導加熱することにより、該容器口部の端面に該薄膜を溶着する請求項1又は2に記載の容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311797A JP2004142809A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 容器の製造方法 |
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JP2002311797A Pending JP2004142809A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 容器の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007193969A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Toyota Motor Corp | 密閉型電池及びその製造方法 |
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JP2002225156A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Toppan Printing Co Ltd | 紙製容器の製造方法およびこの方法により製造された紙製容器 |
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2002
- 2002-10-25 JP JP2002311797A patent/JP2004142809A/ja active Pending
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