JP2001206339A - 紙製カップとその製造方法 - Google Patents

紙製カップとその製造方法

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JP2001206339A
JP2001206339A JP2000023012A JP2000023012A JP2001206339A JP 2001206339 A JP2001206339 A JP 2001206339A JP 2000023012 A JP2000023012 A JP 2000023012A JP 2000023012 A JP2000023012 A JP 2000023012A JP 2001206339 A JP2001206339 A JP 2001206339A
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paper cup
edge
paper
lip
cup
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Minoru Nagae
実 永江
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Toppan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙の坪量を下げても横押し強度は低下しない紙
製カップとその製造方法を提供すること。 【解決手段】胴部11と底部12とからなり、開口部周
縁が外側にカールした口縁部を有する紙製カップであっ
て、口縁部14の縦断面形状が角形に成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙製カップとその
製造方法に関するものであり、特に、使用する紙の低坪
量化に対応可能な紙製カップとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】容器リサイクル法などの関係で容器の質
量で企業の負担金が決まってくるようになり、容器の減
量化の動きが起こっている。
【0003】この減量化に対して、紙製カップの場合に
は使用する紙カップ原紙の坪量を下げることが有効であ
ることはいうまでもない。しかし低坪量化を行うと紙製
カップのリップ強度が弱くなるという問題が発生してく
る。
【0004】リップ強度とはカップ口縁部の横押し方向
の強度であって、即席麺用の断熱カップ等では特に要求
される品質項目で、カップを手で持って食する際、リッ
プ強度が弱いとカップを手で持った時に変形してしまい
食べにくく、また、中身がこぼれ易くなり、火傷等の問
題が生ずる恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の紙製
カップ成形方法では、紙の坪量を下げると横押し強度が
低下するという点に着目してなされたもので、紙の坪量
を下げても横押し強度は低下しない紙製カップとその製
造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側にカールした
口縁部を有する紙製カップであって、前記口縁部の縦断
面形状が角形に成形されていることを特徴とする紙製カ
ップである。
【0007】このように、口縁部の縦断面形状が角形に
成形されているので、横押し強度が向上する。
【0008】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記口縁部先端の内側面と胴部外側面とが熱融着に
より接着していることを特徴とする紙製カップである。
【0009】このように、口縁部先端の内側面と胴部外
側面とが熱融着により接着しているので、横押し強度は
さらに向上する。
【0010】また、第3の発明は、紙製カップを作製す
る紙製カップ成形工程の後に、成形した紙製カップの口
縁部を加熱加圧により縦断面形状を角形に成形する口縁
部角形成形工程を設けたことを特徴とする第1の発明の
紙製カップの製造方法である。
【0011】また、第4の発明は、紙製カップを作製す
る紙製カップ成形工程、成形した紙製カップの口縁部の
先端近傍にホットエアーを吹き付けるホットエアー吹き
付け工程、ホットエアーを吹き付け加熱された紙製カッ
プの口縁部を加熱加圧により縦断面形状を角形に成形す
る口縁部角形成形工程、上記各工程からなる第2の発明
の紙製カップの製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。本発明の紙製カップは、例えば図1に示すよ
うに、胴部(11)と底部(12)とからなり、開口部
周縁が外側にカールした口縁部を有しており、この口縁
部はカップ成形後、縦断面が角形状になるように成形
し、角形口縁部(14)としている。
【0013】紙製カップは、先ず、胴部を形成する胴部
材、底部を形成する底部材とも、坪量が170g/m2
〜400g/m2 程度の紙カップ原紙の両面または片面
に低密度ポリエチレン樹脂を10μm〜50μm程度塗
布したポリエチレン加工紙を一般的な紙カップ成形機に
セットして作製することができる。紙製カップの構造
は、胴部(11)と底部(12)とからなり、開口部周
縁が外側にカールした口縁部(13)を有したものであ
る。この場合の口縁部は縦断面形状が略円形である(図
4参照)。
【0014】口縁部を角形口縁部(14)にする方法に
ついて詳述する。2つの方法が考えられるが、第1の方
法は、図2(a)〜(c)に示すように、先ず成形され
た略円形の口縁部を有する紙製カップ(10a)を口縁
部の下側で受けるようにダイリング(21)上に載置
し、ついで、口縁部の上から溝型を有する70°Cから
150°Cに加熱されたつぶし型(22)で加圧(圧
力;0.5〜10MPa、加圧時間;0.1〜1.0
秒)し、角形口縁部(14)とする方法である。口縁部
の内側面先端と胴部外側面とは接着していない。
【0015】第2の方法は、図3(a)〜(d)に示す
ように、先ず、成形された略円形の口縁部を有する紙製
カップ(10a)の口縁部先端の内側面と胴部外側面と
に、口縁部先端近傍から110°C〜500°Cに加熱
されたホットエアー(23)を圧力0.5〜10MPa
程度(前記加熱温度によって決まる)で0.5秒程度吹
き付け、ついで、この紙製カップを口縁部の下側で受け
るようにダイリング(21)上に載置し、ついで、口縁
部の上から溝型を有する70°Cから150°Cに加熱
されたつぶし型(22)で加圧(圧力;0.5〜10M
Pa、加圧時間0.1〜1.0秒)し、角形口縁部(1
4)とする方法である。口縁部の内側面先端と胴部外側
面とは完全に接着している。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 〈実施例1〉先ず、胴部を形成する胴部材として坪量2
70g/cm2 のカップ原紙の片面に厚さ30μmの低
密度ポリエチレン樹脂を塗布したポリエチレン加工紙
を、また、底部を形成する底部材として坪量210g/
cm2 のカップ原紙の片面に厚さ30μmの低密度ポリ
エチレン樹脂を塗布したポリエチレン加工紙をそれぞれ
準備し、一般的な紙カップ成形機を使用して、ポリエチ
レンを内側にした、高さ105mm、口径140mm、
底径100mm、口縁部高さ5mm、口縁部幅5mm、
テーパー角度7.5°の口縁部縦断面が略円形の紙製カ
ップ(10a)を成形した。
【0017】つぎに、この口縁部縦断面が略円形の紙製
カップ(10a)を口縁部の下側で受けるようにダイリ
ング(21)上に載置し、ついで、口縁部の上から溝型
を有する110°Cに加熱されたつぶし型(22)で
0.2秒間加圧し(圧力は5MPa)、上部幅4mm、
下部幅4.5mm、高さ4mmの角形口縁部(14)を
有する高さ105mm、口径139mm、底径100m
m、テーパー角度7.5°の実施例1の紙製カップ(1
0)を作製した。
【0018】〈実施例2〉胴部を形成する胴部材として
坪量270g/cm2 のカップ原紙の片面に厚さ30μ
mの低密度ポリエチレン樹脂を、もう一方の片面に厚さ
20μmの低密度ポリエチレン樹脂をそれぞれ塗布した
ポリエチレン加工紙を用いた以外は、実施例1と同じ材
料、方法で実施例2の紙製カップを作製した。
【0019】〈実施例3〉胴部を形成する胴部材として
坪量220g/cm2 のカップ原紙を用いた以外は、実
施例1と同じ材料、方法で実施例3の紙製カップを作製
した。
【0020】〈実施例4〉胴部を形成する胴部材として
坪量220g/cm2 のカップ原紙を用いた以外は、実
施例2と同じ材料、方法で実施例4の紙製カップを作製
した。
【0021】〈実施例5〉先ず、実施例1と同じ材料、
方法で縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップ
(10a)を作製する。つぎに、この口縁部縦断面が略
円形の紙製カップの口縁部先端の内側面と胴部外側面
に、口縁部先端近傍から150°Cのホットエアーを
0.2秒間あてて加熱し、この紙製カップを口縁部の下
側で受けるようにダイリング(21)上に載置し、つい
で、口縁部の上から溝型を有する110°Cに加熱され
たつぶし型(22)で0.2秒間加圧し(圧力は5MP
a)、口縁部の内側面先端と胴部外側面とが熱により接
着した実施例5の紙製カップが作製できた。なお、ホッ
トエアーは円周状に20か所からあてるようにした。
【0022】〈実施例6〉実施例2と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、その後、実施例5と同様に口縁部近傍をホットエア
ー(23)をあてて加熱してから実施例1と同じ条件で
口縁部を略角形に加工し、実施例6の紙製カップとし
た。胴部材として両面にポリエチレンが塗布された加工
紙を使用したので口縁部の内側面先端と胴部外側面とは
熱により強固に接着している。
【0023】〈実施例7〉実施例3と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、その後、実施例5と同様に口縁部近傍をホットエア
ー(23)をあてて加熱してから実施例1と同じ条件で
口縁部を略角形に加工し、実施例7の紙製カップとし
た。
【0024】〈実施例8〉実施例4と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、その後、実施例5と同様に口縁部近傍をホットエア
ー(23)をあてて加熱してから実施例1と同じ条件で
口縁部を略角形に加工し、実施例8の紙製カップとし
た。胴部材として両面にポリエチレンが塗布された加工
紙を使用したので口縁部の内側面先端と胴部外側面とは
熱により強固に接着している。
【0025】〈比較例1〉実施例1と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、これを比較例1の紙製カップとした。
【0026】〈比較例2〉実施例2と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、これを比較例2の紙製カップとした。
【0027】〈比較例3〉実施例3と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、これを比較例3の紙製カップとした。
【0028】〈比較例4〉実施例4と同じ材料、方法で
縦断面形状が略円形の口縁部を有する紙製カップを作製
し、これを比較例4の紙製カップとした。
【0029】このようにして作製した実施例8種類、比
較例4種類、合計12種類の紙製カップのリップ強度を
下記する方法により測定、評価した。その結果を表1に
示す。 リップ強度 ‥ 紙製カップを横置きし、上から30m
m/sec.の速度で押しつぶし、その時の最大強さを
測定する。
【0030】
【表1】
【0031】このように、外側にカールした口縁部の断
面形状を円形から角形に加工することにより、リップ強
度が大幅に向上することがわかる(実施例1と比較例
1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施例
4と比較例4)。また、口縁部先端の内側面と胴部外側
面とを熱接着させるとリップ強度はさらに強くなること
がわかる(実施例1と実施例5、実施例2と実施例6、
実施例3と実施例7、実施例4と実施例8)。さらに、
胴部材に両面ポリエチレン加工紙を使用した方がリップ
強度が向上することもわかる(実施例1と実施例2、実
施例3と実施例4)。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、口縁部の
断面形状を角形にすることにより紙製カップのリップ強
度を向上させることができる。このことにより、使用し
ている紙の低坪量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製カップの一例を示す部分断面説明
図である。
【図2】口縁部を角形口縁部にする加工工程の一例を示
す模式説明図である。
【図3】口縁部を角形口縁部にする加工工程の別の一例
を示す模式説明図である。
【図4】従来の紙製カップの一例を示す部分断面説明図
である。
【符号の説明】
10‥‥紙製カップ(口縁部断面形状略角形) 10a‥紙製カップ(口縁部断面形状略円形) 11‥‥胴部 12‥‥底部 13‥‥口縁部(縦断面形状略円形) 14‥‥口縁部(縦断面形状略角形) 21‥‥ダイリング 22‥‥つぶし型 23‥‥ホットエアー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側
    にカールした口縁部を有する紙製カップであって、前記
    口縁部の縦断面形状が角形に成形されていることを特徴
    とする紙製カップ。
  2. 【請求項2】前記口縁部先端の内側面と胴部外側面とが
    熱融着により接着していることを特徴とする請求項1記
    載の紙製カップ。
  3. 【請求項3】紙製カップを作製する紙製カップ成形工程
    の後に、成形した紙製カップの口縁部を加熱加圧により
    縦断面形状を角形に成形する口縁部角形成形工程を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の紙製カップの製造方
    法。
  4. 【請求項4】紙製カップを作製する紙製カップ成形工
    程、 成形した紙製カップの口縁部の先端近傍にホットエアー
    を吹き付けるホットエアー吹き付け工程、 ホットエアーを吹き付け加熱された紙製カップの口縁部
    を加熱加圧により縦断面形状を角形に成形する口縁部角
    形成形工程、 上記各工程からなる請求項2記載の紙製カップの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001301740A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Tokan Kogyo Co Ltd 簡易容器
JP2016078868A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 日清食品ホールディングス株式会社 紙製容器
US10582787B2 (en) 2012-08-22 2020-03-10 Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. Paper-based container lids and methods for making the same

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