JP2002224973A - チェーン取外補助具 - Google Patents

チェーン取外補助具

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JP2002224973A
JP2002224973A JP2001019437A JP2001019437A JP2002224973A JP 2002224973 A JP2002224973 A JP 2002224973A JP 2001019437 A JP2001019437 A JP 2001019437A JP 2001019437 A JP2001019437 A JP 2001019437A JP 2002224973 A JP2002224973 A JP 2002224973A
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JP
Japan
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chain
tenter
sheet
turntable
guide
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Withdrawn
Application number
JP2001019437A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsunaga
洋 松永
Akira Taniyama
昭 谷山
Tokukazu Fuchino
徳和 渕野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】入口に搬送されてきたシート状物を、チェーン
に連結されたクリップで把持して、そのチェーンを出口
に向けて駆動させることによって、シート状物に横方向
の張力を加えて延伸するテンタからの、そのチェーンの
取り外しを補助するチェーン取外補助具に関し、テンタ
からのチェーン取外作業を安全かつ容易に作業効率良く
行える。 【解決手段】テンタ30から取り外された紐状のチェー
ン34を載置した状態に巻き取るターンテーブル63
と、テンタ30とターンテーブル63との間に配備さ
れ、テンタ30側を中心としてターンテーブル63側が
水平面内で回動しながらテンタ30から取り外された紐
状のチェーン34を水平方向に案内する回動案内具62
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物を把持
してテンタ内を搬送されることによってそのシート状物
に横方向に張力を加えるクリップが連結されたチェーン
の、そのテンタからの取り外しを補助するチェーン取外
補助具に関する。
【0002】本発明は、入口に搬送されてきたシート状
物を、チェーンに連結されたクリップで把持して、その
チェーンを出口に向けて駆動させることによって、シー
ト状物に横方向の張力を加えて延伸するテンタからの、
そのチェーンの取り外しを補助するチェーン取外補助具
に関する。
【0003】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなるシート状物は、写
真フィルムの支持体、包装用フィルム、磁気記録テープ
の支持体等に広く使用されている。
【0004】この熱可塑性樹脂からなるシート状物の多
くは、溶融状態の熱可塑性樹脂を冷却しながら流延させ
てシート状物を形成した後、このシート状物に必要な強
度を与えるため、縦方向に延伸したり、テンタにおいて
横方向に延伸することにより製造される。
【0005】テンタ内でシート状物を横方向に延伸する
にあたっては、従来から、シート状物に熱を加えつつテ
ンタ内を搬送させながら横方向に延伸することが一般的
に行われている。このような、シート状物を搬送させな
がら横方向に延伸するテンタには、入口に搬送されてき
たシート状物を、チェーンに連結されたクリップで把持
して、そのチェーンを出口に向けて駆動することによっ
て、シート状物に横方向の張力を加えて延伸するものが
ある。
【0006】ここで、長期間にわたってシート状物を製
造し続けると、チェーンの交換を余儀なくされるが、ク
リップが連結されたチェーンは非常に重いものである。
【0007】したがって、従来では、テンタからチェー
ンを取り外す際には、取り外されたチェーンを大勢で支
えなければならず、多くの労力を必要とする危険な作業
であった。
【0008】そのため、テンタからチェーンを取り外す
際に、リンクプレートどうしを連結しているローラを抜
き取り、チェーンをいくつにも分断した状態にしてから
取り外すこともあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このチ
ェーンの分断作業はことのほか面倒な作業であり、テン
タからのチェーン取外作業の作業効率を低下させてい
た。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、テンタからの
チェーン取外作業を安全かつ容易に作業効率良く行える
チェーン取外補助具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のチェーン取外補助具は、所定の入口から送り込まれ
所定の出口から送り出されるシート状物の両脇に配備さ
れた、複数のクリップが連結されて上記入口と上記出口
との間で循環するチェーンを備え、その入口から送り込
まれたシート状物の両脇をそのチェーンのクリップで挟
んで横方向に張力を加えることによりそのシート状物を
横方向に延伸するテンタを構成する上記チェーンの、そ
のテンタからの取り外しを補助するチェーン取外補助具
であって、上記テンタから取り外された紐状のチェーン
を載置した状態に巻き取るターンテーブルと、上記テン
タと上記ターンテーブルとの間に配備され、上記ターン
テーブル側が上記テンタ側を中心として水平面内で回動
しながら、上記テンタから取り外された紐状のチェーン
を水平方向に案内する回動案内具とを備えたことを特徴
とする。
【0012】本発明のチェーン取外補助具は、上記回動
案内具によって上記テンタから取り外されたチェーンを
支持させることができるため、チェーン取外作業を安全
かつ容易に行わせることができるとともに上記テンタか
ら上記チェーンを紐状の状態のまま取り外すことが可能
となりチェーン取外作業を作業効率良く行わせることが
できる。また、上記ターンテーブルを備えたことによ
り、取り外したチェーンの収容をスムーズに行わせるこ
とができる。さらに、上記ターンテーブルに上記チェー
ンを巻き取り続けると、上記ターンテーブルの巻き取り
径は徐々に大きくなるが、上記回動案内具は、上記テン
タ側を中心としてそのターンテーブル側が水平面内で回
動するものであるため、そのターンテーブルの巻き取り
径に応じて、上記チェーンを上記ターンテーブルに案内
させることができ、チェーン取外作業を安全かつ容易に
作業効率良く行わせることができる。
【0013】また、本発明のチェーン取外補助具におい
て、上記テンタと上記回動案内具との間に、上記テンタ
から取り外された紐状のチェーンを水平方向に固定的に
案内する固定案内具を備えた態様であることが好まし
い。
【0014】上記固定案内具によって、上記テンタから
取り外されたチェーンをより安定して支持させることが
できるため、チェーン取外作業を安全かつ容易に作業効
率良く行わせることができる。
【0015】さらに、本発明のチェーン取外補助具にお
いて、上記ターンテーブルおよび上記回動案内具がそれ
ぞれ別々の移動可能な各フレーム上に配備されたもので
あることが好ましい態様の1つであり、上記固定案内具
は、上記ターンテーブルおよび上記回動案内具とは別の
移動可能なフレーム上に配備されたものであることも好
ましい態様の1つである。
【0016】上記ターンテーブル、上記回動案内具、お
よび上記固定案内具それぞれが、別々のフレーム上に配
備されているものであるため、独立して上下方向の位置
調整を行うことが可能となり、上記テンタから取り外さ
れたチェーンを上記ターンテーブルまで水平に案内させ
ることができ、チェーン取外作業をスムーズに行わせる
ことができる。また、上記フレームそれぞれが移動可能
なものであるため、上記ターンテーブル、上記回動案内
具、および上記固定案内具それぞれの配置調整を容易に
行わせることができ、この結果、上記テンタから上記チ
ェーンを最も作業効率の良い経路で取り外すことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】ここでは、まず最初に、写真フィ
ルムの支持体となる、熱可塑性樹脂であるポリエステル
からなるシート状物などを製造するシート状物製造装置
全体について、図1及び図2を用いて、以下説明する。
【0018】図1は、シート状物製造装置の前半部分を
説明するための図、図2は、シート状物製造装置の後半
部分を説明するための図である。
【0019】このシート状物製造装置1は、溶融状態の
熱可塑性樹脂をシート状に流延しながら冷却してシート
状物とした後、このシート状物を縦方向に延伸し、その
後、横方向にも延伸することにより、写真フィルムの支
持体を連続して製造する装置であって、溶融状態の熱可
塑性樹脂を流延してシート状にする流延装置10と、縦
方向への延伸を行う縦延伸装置20と、横方向への延伸
を行うテンタ30と、製造された支持体をロール状に巻
き取る巻取装置40とを有する。さらに、このシート状
物製造装置1は、装置起動時には、上流側の装置から徐
々に製造条件を整えて安定させていき、最終的に巻取装
置40までシート状物を通すものであり、このため、流
延装置10、縦延伸装置20、及びテンタ30それぞれ
の出口側には、各装置が製造条件を整えて安定するまで
の間に搬送されてくる、製品としては不十分なものを回
収するための回収装置(不図示)が設けられている。ま
た、これらの回収装置は、各装置が製造条件を整えて製
造段階に移った後に、何らかの理由により製品としては
不十分なものが製造されてきた場合にも稼働されるもの
である。
【0020】シート状物の製造にあたっては、まず、一
例としてテレフタル酸とエチレングリコールを重合した
ものをペレット状としたバージンペレットと、各回収装
置で回収されたものを再利用した再生原料それぞれを別
々に乾燥させた後、両者を混合させた状態で加熱し、溶
融状態の熱可塑性樹脂にする。
【0021】流延装置10は、ダイ11と回転ドラム1
2とを備えたものである。ダイ11は、溶融状態の熱可
塑性樹脂を吐出するスリット状のリップ部を有し、回転
ドラム12の上方に設けられている。バージンペレット
と再生原料との両者を混合させた状態で加熱して得られ
た溶融状態の熱可塑性樹脂は、ダイ11のリップ部か
ら、回転ドラム12の周面に連続的に吐出される。回転
ドラム12の周面に吐出された熱可塑性樹脂は、回転ド
ラム12がダイ11から、図1では時計回りに、略3/
4周するまでの間、回転ドラム12の周面の内方から水
冷されるとともに回転ドラム12の周面の外方から風を
吹き付けられて空冷されることによって急冷却され、所
定の厚みの無配向のシート状物になる。
【0022】なお、図2には、製造された支持体が巻取
装置40に巻き取られている状態が示されており、図1
および図2では、ダイ11のリップ部から吐出された溶
融状態の熱可塑性樹脂が支持体となって巻取装置40に
巻き取られるまでの経路を1点鎖線で表し、その経路の
途中で不図示の回収装置に回収される経路を2点鎖線で
表している。
【0023】流延装置10で形成されたシート状物は、
次に、図1に示す縦延伸装置20に搬送される。
【0024】縦延伸装置20には、入口と出口との間
に、搬送されてきたシート状物が所定のラップ角をもっ
て巻き付くように配置された複数の回転ロール21が備
えられている。また複数の回転ロール21それぞれは、
各所定の温度に調整されている。搬送されてきたシート
状物は、これらの回転ロール21によって、加熱された
り冷却されたりしながら出口に向かって搬送される。こ
れらの回転ロール21には、シート状物を延伸前に加熱
する複数の予熱回転ロール21aと、シート状物を加熱
した状態で縦方向に延伸する複数の延伸回転ロール21
bと、縦方向に延伸されたシート状物を冷却する複数の
冷却回転ロール21cとがある。この縦延伸装置20に
おける、シート状物の縦方向の延伸は、複数の延伸回転
ロール21bのうちの出口側の回転延伸ロールの回転速
度を、入口側の回転延伸ロールの回転速度よりも高速に
した状態でシート状物を通過させることにより行われ
る。
【0025】縦延伸装置20で縦方向に延伸されたシー
ト状物は、次に、図1と図2とに分かれて示されたテン
タ30に搬送される。
【0026】テンタ30は、それぞれ各所定の温度に調
整された複数の区画を有するものである(図1は、複数
の区画のうち上流側の区画を表したものであり、図2
は、複数の区画のうち下流側の区画を表したものであ
り、途中の区画は図示省略されている。)。これら複数
の区画は、上流側から順に、予熱ゾーン、延伸ゾーン、
熱固定ゾーン、熱緩和ゾーン、冷却ゾーンに複数ずつ割
り当てられている。また、シート状物の両側からシート
状物の両脇それぞれを把持するクリップが下流側に向か
って各区画内を走行している。シート状物はこのクリッ
プに両脇を把持された状態で、各区画内を通過してい
く。まず予熱ゾーンでは、搬送中のシート状物を加熱
し、延伸ゾーンでは、予熱ゾーンよりも高温の雰囲気の
中で、シート状物にクリップで横方向に張力を加えなが
らクリップを搬送することにより、シート状物を横方向
に延伸する。熱固定ゾーンでは、延伸ゾーンよりも高温
の雰囲気の中でシート状物の分子配向を固定させる。熱
緩和ゾーンでは、シート状物を焼きなましし、冷却ゾー
ンでは、シート状物を急冷却する。下流側の最後の区画
を出たシート状物は、シート状物の、テンタのクリップ
で把持されていた両脇部分それぞれが、図2の点線で表
された経路に従って除去され、残った中央部分が、この
シート状物製造装置で製造されるべき支持体として巻取
装置40に向けて搬送される。
【0027】そして、支持体が巻取装置40に正確に巻
き取られるようにするため、巻取装置40直前まで搬送
されてきた支持体は横方向の位置制御及び、巻取装置4
0に巻き取られるときの張力の調整を受けた後、巻取装
置40によってロール状に巻き取られる。
【0028】ここで、図1、図2に示すシート状物製造
装置中の、図1と図2とに分かれて示すテンタ30が本
発明のテンタの一実施形態に相当するものであり、この
テンタの特徴的な部分について詳述する前に、テンタ3
0の全体が示された図3を用いて、テンタ30について
詳細に説明する。
【0029】図3は、テンタの斜視図である。
【0030】テンタ30は、シート状物が送り込まれる
入口部31と、シート状物を送り出す出口部32と、入
口部から送り込まれたシート状物の両脇に配備された2
つのチェーン34とを備え、入口部と出口部との間に設
けられた箱体33を構成の一部として有するものであ
る。なお、図3には、シート状物が1点鎖線で表されて
いる。
【0031】箱体33は、それぞれ各所定の温度に調整
された複数の区画が連結してなる、長尺の矩形筒状体で
ある。複数の区画は、入口部31側から順に、予熱ゾー
ン30a、延伸ゾーン30b、熱固定ゾーン30c、熱
緩和ゾーン30d、冷却ゾーン30fに複数ずつ割り当
てられている。また、上述のシート状物製造装置におけ
るテンタの説明では省略したが、テンタ30には、熱緩
和ゾーン30dと冷却ゾーン30fとの間に、ニュート
ラルゾーン30eが設けられている。このニュートラル
ゾーン30eは、熱緩和ゾーン30dと冷却ゾーン30
fとの温度差が大きいため、両ゾーンどうしの熱の遮断
を行う機能を有するゾーンである。
【0032】2つのチェーン34は、入口部31と出口
部32との間でそれぞれ各区画内を循環するものであっ
て(図中の矢印参照)、一方のチェーン34と他方のチ
ェーン34との間隔が、予熱ゾーン30aでは出口部3
2側にいくにしたがってやや広がるように、また延伸ゾ
ーン30bでは、出口部32側にいくにしたがって大き
く広がり、延伸ゾーン30bの終りでは、入口部31に
おける両チェーン34の間隔の3倍から4倍程度の間隔
まで広がるように配置されている。さらに、両チェーン
34は、熱固定ゾーン30c以降のゾーンでは、この3
倍から4倍程度に広がった間隔がやや狭まった間隔に配
置されている。また、2つのチェーン34のいずれに
も、多数のクリップ(不図示)が連結されている。これ
らクリップは、送り込まれてくるシート状物の両脇を入
口部31で把持し、この両脇を把持した状態で、チェー
ン34の循環に伴って出口部32に向かって移動する。
これらクリップに両脇を把持されたシート状物は、出口
部32に向かって各区画内を通過する。したがって、各
チェーン34に連結されたクリップどうしは、入口部3
1から延伸ゾーン30bの終わりまでは互いに離間する
ように移動し、シート状物は、入口部31に送り込まれ
たときの横方向の幅よりも3倍から4倍程度の幅にまで
延伸される。
【0033】各区画内においては、各区画内の空気の一
部を一旦回収し、所定の温度に調節した後に、その温度
調整された空気を通過していくシート状物に吹き付け、
予熱ゾーン30aから熱緩和ゾーン30dまではシート
状物を加熱し、冷却ゾーン30fではシート状物を冷却
する。なお、熱固定ゾーン30c及び熱緩和ゾーン30
dでは、シート状物をそのシート状物の軟化点付近まで
加熱する。
【0034】箱体33を出たシート状物は、クリップに
よって把持されている両脇部分がスライスされる。出口
部32では、シート状物の両脇を把持していたクリップ
の把持が解除され、シート状物の、両脇部分がスライス
されたことによって残った中央部分が製品として送り出
される。なお、シート状物のスライスされた両脇部分は
回収装置によって回収される(図2の点線で表された経
路参照)。
【0035】また、このテンタ30は、レール部材を備
えている。以下、クリップ及びチェーン34について図
4及び図5を用いて詳述するとともに、このレール部材
についても図5を用いて詳述する。
【0036】図4は、本実施形態のテンタに備えられた
クリップが連結された状態の概略を示した斜視図であ
り、図5は、クリップとレール部材とを表した断面図で
ある。なお、図4及び図5の双方には、クリップで把持
されたシート状物が1点鎖線で表されている。
【0037】クリップ35は、テンタ30の箱体33内
で、シート状物が加熱されるとき同時に加熱されること
から、耐熱性に優れた金属製であって、本体351と、
4つの上下ローラ352と、2本の回転軸353と、4
つのリンクプレート341と、把持部材354と、図6
に示された2つの背面ローラ355とを備えている。上
下ローラ352は、2本の回転軸353それぞれの上下
に設けられ、その回転軸353は、回転自在に、本体3
51を貫通している。また、リンクプレート341の一
端は、回転軸353に挿通された状態で、上下ローラ3
52と本体351との間に位置し、他端は、隣のクリッ
プ35の近い方の回転軸に挿通されている。したがっ
て、隣り合うクリップ35どうしはリンクプレート34
1によって連結され、このリンクプレート341の集ま
りによって、無端状のチェーン34が形成される。この
チェーン34は、不図示のスプロケットからの動力を受
けて、入口部31と出口部32との間でそれぞれ各区画
内を循環することによって、クリップ35を入口部31
から出口部32まで搬送する。なお、チェーン34は、
図3を用いて説明した如く、入口部31から送り込まれ
たシート状物の両脇それぞれに配備されている。
【0038】把持部材354は、把持部位3541と、
第1の部位3542と、第2の部位3543と、回動軸
3544とを有する。第1の部位3542と第2の部位
3543とは、回動軸3544を挟んで設けられてい
る。回動軸3544は、本体351に回動自在に軸支さ
れたものであって、把持部材354は、この回動軸35
44を中心にして回動することにより、把持姿勢(図5
において実線であらわされた把持部材の姿勢)と、把持
解除姿勢(図5において二点鎖線であらわされた把持部
材の姿勢)との間で姿勢を切り替えるものである。ここ
で、把持部材354の把持姿勢と把持解除姿勢とについ
て、もう少し詳しく説明する。本体351は、載置面3
511を有し、2つのチェーン34それぞれの循環によ
って、テンタ30の入口部31に搬送されてきた2つの
クリップ35それぞれの載置面3511には、シート状
物の両脇それぞれが載置されるとともに、不図示のクリ
ップ把持開始機構によって、把持部材354は、回動軸
3544を中心にして回動させられ、把持部位3541
が載置面3511に接近し、シート状物の、載置面35
11に載置された両脇それぞれを、把持部位3511と
載置面3511とで挟み込む。すなわち、把持部位35
41が、入口部31から送り込まれたシート状物の厚み
未満の所定長まで載置面3511に接近し、シート状物
を把持しているときの把持部材354の姿勢が把持姿勢
である。一方、出口部32では、不図示のクリップ把持
解除機構によって、把持部材354は、回動軸3544
を中心にして回動させられ、把持部位3541が載置面
3511から離間し、シート状物の、載置面3511に
載置された両脇それぞれの、把持部位3511と載置面
3511とによる挟み込みが解除される。すなわち、把
持部位3541が、入口部31から送り込まれたシート
状物の厚み以上の所定長まで載置面3511から離間
し、シート状物を把持していないときの把持部材354
の姿勢が把持解除姿勢である。
【0039】また、図5に示された2つの背面ローラ3
55は、本体351の、把持部材354が設けられた側
とは反対側の面に、上下に設けられたものである。
【0040】次に、図5を用いて、レール部材36につ
いて説明する。図5に示されたレール部材36は、本体
351の上方と下方とに設けられた、断面略コ字状のレ
ール部361を有するものである。このレール部361
の、図5における左側の部分、すなわち把持部材354
側の部分が外周側の軌道になり、反対側の部分が内周側
の軌道になる。上下ローラ352は、このレール部36
1内に、外周側の軌道と内周側の軌道とに接した状態で
収められ、チェーン34が不図示のスプロケットから動
力を受けたことに伴い、上下ローラ352がレール部3
61に沿って走行する。また、2つの背面ローラ355
のうちの、下側の背面ローラ355は、下方のレール部
361の、内周側の軌道に載置された状態で、クリップ
35の自重を受けながら走行する。また、上側の背面ロ
ーラ355と、上方のレール部361の、内周側の軌道
との間には若干の隙間が設けられ、チェーン34の循環
に伴ってクリップ35が浮き上がると、上側の背面ロー
ラ355が、上方のレール部361の、内周側の軌道に
接して、それ以上の浮き上がりが防止される。なお、レ
ール部材36は、テンタ30の左右それぞれに配備され
ている。
【0041】続いて、このようなテンタ30からチェー
ン34を取り外す際に用いられる、本発明における一実
施形態のチェーン取外補助具について、図6から図8を
用いて説明する。
【0042】図6は本実施形態のチェーン取外補助具を
用いてテンタからチェーンを取り外しているときの様子
を表す図である。
【0043】チェーン取外補助具60は、固定案内具6
1、回動案内具62、およびターンテーブル63を、テ
ンタ30側からこの記載順に備えたものである。また、
これらの各部材61,62,63は、別々の移動可能な
フレーム64,65,66上に配備されている。これら
のフレーム64,65,66それぞれの高さは、テンタ
30からターンテーブル63までのチェーン34の取外
経路が水平になるように調整されている。したがって、
テンタ30からチェーン34をスムーズに取り外すこと
ができる。また、各フレーム64,65,66が移動可
能であるため、各部材61,62,63の配置調整を容
易に行うことができ、チェーン34をテンタ30から最
も作業効率の良い経路で取り外すことができる。図6に
は、各フレーム64,65,66の位置調整によって、
各部材61,62,63が、テンタ30からチェーン3
4を最も作業効率の良い状態で取り外すことができる位
置に配置された状態が示されている。
【0044】回動案内具62が配備されたフレーム65
の四隅には、ネジ棒651と走行ローラ652と支持部
材653とが設けられている。これらのネジ棒651に
よって、回動案内具62の高さ調整がなされるとともに
走行ローラ652を接地面から浮かせて回動案内具62
の配置位置を固定する。支持部材653は転倒を防止す
るためのものである。また、ターンテーブル63が配備
されたフレーム66の四隅にも、走行ローラ661と支
持部材662とが設けられている。なお、回動案内具6
2が配備されたフレーム65と、ターンテーブル63が
配備されたフレーム66とは、互いの位置調整が終了し
た後、不図示の連結部材で連結され、ターンテーブル6
3の配置位置も固定される。
【0045】続いて、固定案内具61について図7を用
いて説明する。
【0046】図7はチェーンを案内している状態の固定
案内具をチェーンの取外方向上流側から見たときの図で
ある。
【0047】固定案内具61は水平方向に直線的に延在
するものであって、天板611と、側板612と、地板
613と、ヒンジ機構614とを有する。天板611と
側板612とはヒンジ機構614によって連結されてお
り、天板611は図中の矢印方向に回動自在なものであ
る。また、天板611は、長手方向に延在する2つのガ
イド壁6111を備えている。これらのガイド壁611
1は、チェーンを構成する各クリップ35の上方の上下
ローラ352を案内するものである。また、地板613
は、長手方向に延在する外側ガイド壁6131と、同じ
く長手方向に延在する内側ガイド壁6132とを有す
る。これらのガイド壁6131,6132は、下方の上
下ローラ352を案内するものである。また、内側ガイ
ド壁6132の上面には各クリップ35の下方の背面ロ
ーラ355が載置され、背面ローラ355はこの内側ガ
イド壁6132の上面を走行する。
【0048】次いで、回動案内具62とターンテーブル
63とについて、図8を図6とともに用いて説明する。
【0049】図8は本実施形態のチェーン取外補助具を
上方から見たときの図である。なお、図8に示された矢
印は、チェーン34の取外方向を表す。
【0050】回動案内具62は、図6に示されるよう
に、チェーンの取外方向下流側、すなわちターンテーブ
ル63側に回動ローラ621を有するものであって、固
定案内具61と同じく、水平方向に直線的に延在するも
のである。この回動案内具62は、チェーンの取外方向
上流側、すなわち固定案内具61側を支点として、回動
ローラ621によって水平面内で回動自在なものであ
る。図8に示された2点鎖線は、回動案内具62を回動
させたときの状態を表すものである。
【0051】ターンテーブル63は、円盤部631と軸
心部632とを有するものであって、軸心部632にチ
ェーン34の先端を巻き付けた状態で、チェーン34を
円盤部631上に巻き取っていくものである。
【0052】最後に、本実施形態のチェーン取外補助具
60を用いてテンタ30からチェーン34を取り外すチ
ェーン取外作業について図6を参照しながら説明する。
【0053】チェーン34は、テンタ30に取り付けら
れている状態では無端状のものであるため、テンタ30
の稼働を停止した後、隣り合うクリップの互いに隣接す
る回転軸353を抜き去ることで1枚のリンクプレート
341を取り去り、チェーン34を無端状のものから紐
状のものにする。その後、紐状となったチェーン34の
一方の先端をテンタ30から引き取り出し、固定案内具
61まで導き、固定案内具61によってチェーン34の
先端を回動案内具62に向けて案内させる。この際、回
動案内具62をターンテーブル63の軸心部632に向
けておく。続いて、回動案内具62によってチェーン3
4の先端をターンテーブル63の軸心部632に向けて
案内させる。このようにしてターンテーブル63の軸心
部632に到達したチェーン34の先端を軸心部632
に巻き付ける。その後、テンタ30から取り外されたチ
ェーン34は、紐状のまま固定案内具61及び回動案内
具62を経由してターンテーブル63の円盤部631上
に巻き取られる。チェーン34をターンテーブル63に
巻き取り続けると、円盤部61上でのチェーン34を巻
き取る径は徐々に大きくなり、その径に応じて回動案内
具62を回動させ、チェーン34をテーンテーブル63
に巻き取とりやすくする。なお、1つのターンテーブル
63でチェーン34を総て巻き取ることができない場合
には、チェーン34の、ターンテーブル631に巻き取
られた部分とターンテーブル631に巻き取られる前の
部分との間でチェーン34を分断し、新たなターンテー
ブル631に切り替えてから、また同様に取外作業を行
えばよい。
【0054】以上のように、チェーン取外作業に本実施
形態のチェーン取外補助具60を用いることで、固定案
内具61及び回動案内具62によってチェーン34を支
持させることができるため、チェーン取外作業を安全か
つ容易に行わせることができるとともにテンタ30から
チェーン34を紐状の状態のまま取り外すことが可能と
なりチェーン取外作業を作業効率良く行わせることがで
きる。また、ターンテーブル63によって、取り外した
チェーン34の収容をスムーズに行わせることができ
る。さらに、回動案内具62の回動によって、チェーン
取外作業を安全かつ容易に作業効率良く行わせることが
できる。
【0055】なお、本発明のチェーン取外補助具60
は、テンタ30にチェーン34を取り付けるチェーン取
付作業においても使用することができる。すなわち、新
しいチェーン34をターンテーブル63に巻き付けた状
態で用意し、ターンテーブル63から新しいチェーン3
4を、回動案内具62、固定案内具61の順に経由させ
てテンタ30に送り込めばよい。チェーン取付作業にお
いても、本実施形態のチェーン取外補助具60を用いる
ことで、取外作業のときと同様に、チェーン取付作業を
安全かつ容易に作業効率良く行わせることができる。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のチェー
ン取外補助具によれば、テンタからのチェーン取外作業
を安全かつ容易に作業効率良く行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状物製造装置の前半部分を説明するため
の図である。
【図2】シート状物製造装置の後半部分を説明するため
の図である。
【図3】テンタの斜視図である。
【図4】本実施形態のテンタに備えられたクリップが連
結された状態の概略を示した斜視図である。
【図5】クリップとレール部材とを表した断面図であ
る。
【図6】本実施形態のチェーン取外補助具を用いてテン
タからチェーンを取り外しているときの様子を表す図で
ある。
【図7】チェーンを案内している状態の固定案内具をチ
ェーンの取外方向上流側から見たときの図である。
【図8】本実施形態のチェーン取外補助具を上方から見
たときの図である。
【符号の説明】 1 シート状物製造装置 10 流延装置 11 ダイ 12 回転ドラム 20 縦延伸装置 21 回転ロール 21a 予熱回転ロール 21b 延伸回転ロール 21c 冷却回転ロール 30 テンタ 31 入口部 32 出口部 33 箱体 34 チェーン 341 リンクプレート 35 クリップ 351 本体 3511 載置面 352 上下ローラ 353 回転軸 354 把持部材 3541 把持部位 3542 第1の部位 3543 第2の部位 3544 回動軸 355 背面ローラ 36 レール部材 361 レール部 40 巻取装置 60 チェーン取外補助具 61 固定案内具 611 天板 6111 ガイド壁 612 側板 613 地板 6131 外側ガイド壁 6132 内側ガイド壁 614 ヒンジ機構 62 回動案内具 621 回動ローラ 63 ターンテーブル 631 円盤部 632 軸心部 64,65,66 フレーム 651 ネジ棒 652,661 走行ローラ 653,662 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渕野 徳和 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3C031 EE11 4F210 AG01 QA02 QL03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の入口から送り込まれ所定の出口か
    ら送り出されるシート状物の両脇に配備された、複数の
    クリップが連結されて前記入口と前記出口との間で循環
    するチェーンを備え、該入口から送り込まれたシート状
    物の両脇を該チェーンのクリップで挟んで横方向に張力
    を加えることにより該シート状物を横方向に延伸するテ
    ンタを構成する前記チェーンの、該テンタからの取り外
    しを補助するチェーン取外補助具であって、 前記テンタから取り外された紐状のチェーンを載置した
    状態に巻き取るターンテーブルと、 前記テンタと前記ターンテーブルとの間に配備され、前
    記ターンテーブル側が前記テンタ側を中心として水平面
    内で回動しながら、前記テンタから取り外された紐状の
    チェーンを水平方向に案内する回動案内具とを備えたこ
    とを特徴とするチェーン取外補助具。
  2. 【請求項2】 前記テンタと前記回動案内具との間に、
    前記テンタから取り外された紐状のチェーンを水平方向
    に固定的に案内する固定案内具を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のチェーン取外補助具。
  3. 【請求項3】 前記ターンテーブルおよび前記回動案内
    具がそれぞれ別々の移動可能な各フレーム上に配備され
    たものであることを特徴とする請求項1記載のチェーン
    取外補助具。
  4. 【請求項4】 前記固定案内具は、前記ターンテーブル
    および前記回動案内具とは別の移動可能なフレーム上に
    配備されたものであることを特徴とする請求項2記載の
    チェーン取外補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113727826A (zh) * 2019-04-18 2021-11-30 株式会社日本制钢所 拉伸装置及拉伸装置的部件更换方法

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CN113727826B (zh) * 2019-04-18 2023-06-20 株式会社日本制钢所 拉伸装置及拉伸装置的部件更换方法

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