JP4185943B2 - リードフレームの連続体の製造方法及びその加熱冷却処理装置 - Google Patents

リードフレームの連続体の製造方法及びその加熱冷却処理装置 Download PDF

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Description

本発明はリードフレームの連続体の製造方法及びその加熱冷却処理装置に関し、更に詳細にはプレス加工が施されたリードフレームの連続体に残留する残留歪を加熱冷却して除去するリードフレームの連続体の製造方法及びその加熱冷却処理装置に関する。
半導体装置に用いるリードフレームを金属帯状体にプレス加工を施して製造する際に、プレス加工が施されて形成されたリードフレームの連続体に残留する残留歪を除去すべく、リードフレームのインナーリードの先端部同士を連結した状態で連続体に加熱処理を施した後、冷却処理を施すことが行われている。
かかる加熱冷却処理装置としては、下記特許文献1に図6に示す加熱冷却処理装置が提案されている。図6に示す加熱冷却処理装置では、ガイドローラ102a、102a・・にガイドされて回転する、表面側に複数毎のプレート板104a,104a・・が設けられた無端状のチェーンコンベア100aと、ガイドローラ102b、102b・・にガイドされて回転する、表面側に複数毎のプレート板104b,104b・・が設けられた無端状のチェーンコンベア100bとが設けられている。かかるチェーンコンベア100a,100bは、同一方向に走行するプレート板104a,104a・・とプレート板104b,104b・・との間に、連続体106のリードフレームを形成した部分を挟み込んで拘束した状態で所定方向に走行するように配設されている。この連続体106を拘束して所定方向に走行する部分に、焼鈍炉108が設けられている。
かかる焼鈍炉108を連続体106と共に通過したチェーンコンベア100a,100bは、プレート板104aとプレート板104bとが分離される方向に走行し、連続体106の拘束が解除される。
連続体106の拘束を解除したチェーンコンベア100a,100bは、プレート板104a,104bの各々を洗浄する洗浄装置110と乾燥する乾燥装置112とを通過し、再度、プレート板104aとプレート板104bとの間に連続体106を拘束できる方向に走行する。
特開平9−167821号公報
図6に示す加熱冷却処理装置では、連続体106のリードフレームを形成した部分を拘束状態で焼鈍炉108を通過し、加熱処理及び冷却処理が施される。このため、加熱冷却処理を施した連続体106に形成されたリードフレームの部分では、平坦性を保持して加工歪を除去できる。
しかし、連続体106のリードフレームを形成した部分をプレート板104aとプレート板104bとの間に挟み込むことは、その制御が困難であり、更なる処理速度の向上を図り難い。
更に、プレート板104aとプレート板104bとの間に連続体106のリードフレームを形成した部分を挟み込み拘束するため、プレート板104a,104bは変形してはならず、所定厚さのプレート板を採用せざるを得ない。このため、プレート板104a,104b間に挟まれた連続体106が充分に加熱され且つ冷却されることを要し、プレート板104a,104bの焼鈍炉108内の滞留時間を長くせざるを得ず、プレート板104a,104bの走行速度を遅くするか、或いは焼鈍炉108を大型化(全長を長くする)することが必要となる。
したがって、図6に示す加熱冷却処理装置では、前述した制御の困難さと相俟って加熱冷却処理速度を更に遅くするか、或いは加熱冷却処理装置を更に大型化せざるを得ない。
そこで、本発明の課題は、プレス加工が施されたリードフレームの連続体の全体を、拘束しつつ迅速に加熱冷却処理を施すことのできるリードフレームの連続体の製造方法及びその加熱冷却処理装置を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく検討した結果、駆動ローラと従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられて回転する無端状の金属ベルトを、所定張力で引っ張ることによって、見かけ上プレート状とすることができること、かかる見かけ上プレート状の二枚の金属ベルトの間に挟み込んで拘束状態としたリードフレームの連続体を、迅速に加熱及び冷却できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、プレス加工が施されたリードフレームの連続体に残留する残留歪を、前記連続体を加熱冷却して除去する際に、該連続体を加熱冷却処理する加熱処理装置として、第1駆動ローラと第1従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第1金属ベルトと、第2駆動ローラと第2従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第2金属ベルトとが、前記第1金属ベルト及び第2金属ベルトの駆動ローラ方向に走行する部分が所定の接圧力で重ね合わされており、前記重ね合わせられた二枚の金属ベルトが加熱領域と冷却領域とを貫通して走行する加熱冷却処理装置を用い、前記二枚の金属ベルトの間に、前記連続体の全体を挟み込んで拘束しつつ加熱処理した後、冷却処理してから前記拘束を解除することを特徴とするリードフレームの連続体の製造方法にある。
また、本発明は、プレス加工が施されたリードフレームの連続体に残留する残留歪を、前記連続体を加熱冷却して除去する加熱冷却処理装置であって、第1駆動ローラと第2従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第1金属ベルトと、第2駆動ローラと第2従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第2金属ベルトとが設けられ、前記第1金属ベルトの第1駆動ローラ方向に走行する部分と、前記第2金属ベルトの第2駆動ローラ方向に走行する部分とが所定の接圧力で重ね合わされており、前記重ね合わされた二枚の金属ベルトの間に供給された前記連続体の全体を拘束して加熱冷却できるように、前記二枚の金属ベルトが加熱領域と冷却領域とを貫通して走行可能に設けられていることを特徴とするリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置でもある。
かかる本発明において、リードフレームの連続体を、張力を加えつつ単独で予備加熱し、引き続いて加熱領域に供給することによって、迅速にリードフレームの連続体を所定温度まで加熱でき、処理速度を更に向上できると共に、加熱領域に供給されるリードフレームのピッチの調整も行うことができる。
また、重ね合わされた二枚の金属ベルトに沿って一対のバックアップローラから成る複数個の把持手段を配設し、前記把持手段を構成する一対のバックアップローラの間に重ね合わせた二枚の金属ベルトを挟み込んで所定の接圧力を付与することにより、二枚の金属ベルトを所定の接圧力で容易に重ね合わすことができる。
更に、第1従動ローラとして用いた第1加熱ローラと第2従動ローラとして用いた第2加熱ローラとを含む領域及びその近傍を加熱領域とすることによって、二枚の金属ベルトの間に挟まれた連続体を迅速に所定温度に昇温できる。
この第1従動ローラ又は第2従動ローラを、重ね合わされている二枚の金属ベルトの走行方向と異なる方向に走行する連続体の一面側を、前記第1従動ローラ又は第2従動ローラの表面に沿って走行させて、前記連続体の走行方向を二枚の金属ベルト間に連続体に供給できる方向に変更するガイドローラとすることにより、連続体の短軸方向の反り(幅反り)等を修正できる。
また、第1従動ローラとして用いた第1加熱ローラと、第2従動ローラとして用いた第2加熱ローラとの他に第3加熱ローラを設け、前記第3加熱ローラの表面に一面側を接触して走行した連続体の他面側を、前記第1従動ローラ又は第2従動ローラの表面に沿って走行させ、重ね合わされている二枚の金属ベルトの走行方向と異なる方向に走行する連続体を、その走行方向を変更して前記二枚の金属ベルトの間に供給できるように、前記第1加熱ローラ、第2加熱ローラ及び第3加熱ローラを配設することによって、連続体の長軸方向の反り(長反り)を修正できる。
本発明によれば、駆動ローラと従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している二枚の金属ベルトの部分の間に、リードフレームの連続体の全体を挟み込んで加熱冷却を施すことができる。
この様に、一対のローラ間に巻き付けられて回転する無端状の金属ベルトは、その厚さを薄くしても張力によって見かけ上プレート状にでき、二枚の金属ベルトの間に挟み込まれた連続体を、迅速に所定温度に加熱し且つ冷却できる。
更に、二枚の金属ベルトの間に連続体の全体を挟み込むため、リードフレームが形成された部分のみを挟み込む場合に比較して、その制御は容易である。
その結果、本発明によれば、プレス加工されたリードフレームの連続体に残留する残留歪の除去を、連続体を迅速に加熱冷却することによって行うことができ、リードフレームの連続体の歪除去速度を向上でき、リードフレームの生産性の向上を図ることができる。
本発明に係る加熱冷却処理装置の一例の概要を図1に示す。図1に示す第1駆動ローラ10aと第1従動ローラ10bとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられて回転する第1金属ベルト12aと、第2駆動ローラ10cと第2従動ローラ10dとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられて回転する第2金属ベルト12bとが設けられている。この第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bとしてはステンレスベルトを用いることができ、その厚さを約0.3mm程度とすることが好ましい。
かかる第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの各々は、見かけ上プレート状(第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bが撓んでいない状態)となるように所定張力で引っ張られて回転している。その張力は約100kg程度とすることが好ましい。この張力は、第1駆動ローラ10a及び第2駆動ローラ10cの各々を、所定圧力を付加したシリンダ装置14a,14bによって押圧して生じさせている。
かかる第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bは、同期されて同一方向に回転する第1駆動ローラ10a及び第2駆動ローラ10cの方向(いわゆる引張方向)に走行する二枚の金属ベルトの部分が重ね合わされている。この重ね合わされた部分では、第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bに沿って上部のバックアップローラ16aと下部のバックアップローラ16bとから成る複数個の把持手段が配設されている。かかる複数個の把持手段の各々を構成するバックアップローラ16a,16bの間に第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bを挟み込み、所定の接圧力で第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bを重ね合わせている。
かかるバックアップローラ16a,16bを図2に示す。下部のバックアップローラ16bは、図2に示す様に、基台30a,30b上に回転自在に支承されている。この下部のバックアップローラ16bに対し、支持部材32によって支持されている上部のバックアップローラ16aが所定の力で押し付けられている。かかる押付力は支持部材32に加えられている。この押付力によって、所定の接圧力で第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bを挟み込むことができる。
この支持部材32には、図3に示す様に、二本のバックアップローラ16aが支持されている。
また、第1従動ローラ10b及び第2従動ローラ10dは共に加熱ローラであって、第1従動ローラ10b(第1加熱ローラ10bと称することがある)及び第2従動ローラ10d(第2加熱ローラ10dと称することがある)を含む領域及びその近傍が加熱領域(以下、加熱部17と称することがある)に形成されている。かかる加熱部17では、その内壁面にも複数のヒータが設けられており、加熱部17内の雰囲気温度は最高600℃にも達することがある。この加熱部17の外方から第1駆動ローラ10a及び第2駆動ローラ10bに至る間は、加熱手段が設けられておらず冷却領域に形成されている。冷却領域では、必要に応じて冷風を吹き込んで所定温度範囲となるように温度制御を行ってもよい。
図1に示す加熱冷却処理装置では、所定圧力で重ね合わされた第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bが、第1従動ローラ10b及び第2従動ローラ10dから第1駆動ローラ10a及び第2駆動ローラ10bの方向に、加熱部17及び冷却領域を貫通して走行している。
更に、図1に示す加熱冷却処理装置では、加熱部17にリードフレームの連続体20が供給される供給口近傍に予熱部18が設けられている。この予熱部18には、連続体20のガイド18aのみが設けられており、その雰囲気温度は、加熱部17と略同一温度に維持されている。かかる予熱部18に供給される連続体20には、予熱部18の外方に設けられた張力付加ローラ22によって、第1従動ローラ10b及び第2従動ローラ10dとの間に所定張力を付加しつつ予備加熱を施す。かかる予備加熱を施した連続体20を、引き続いて加熱部17に供給することによって、迅速に連続体20を所定温度まで加熱できるため、処理速度を向上でき、且つ加熱部17に供給される連続体20のリードフレームのピッチの調整も容易に行うことができる。
予熱部18を通過する連続体20は、図1に示す様に、張力付加ローラ22によって、第1従動ローラ10b及び第2従動ローラ10dとの間で所定張力が付加されつつ第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの走行方向に対して直角方向(装置の上方から下方に向けて)に走行している。このため、予熱部18を通過して加熱部17に供給した連続体20の一面側を、重ね合わされた第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの走行方向と同一方向に走行するように、第1従動ローラ10bの表面に沿って約1/4周程走行させることによって走行方向を変更できる。この第1従動ローラ10bには、その表面に第1金属ベルト12aが約1/2周摺接して走行しており、連続体20は第1従動ローラ10bの表面に摺接して走行する第1金属ベルト12aの表面に摺接する。
第1従動ローラ10bの表面に沿って約1/4周走行した連続体20は、第1従動ローラ10bの表面に1/2周摺接して走行した第1金属ベルト12aと、第2従動ローラ10dの表面に約1/2周摺接して走行した第2金属ベルト12bとの間に挟み込まれる。かかる第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bは、加熱部17内の雰囲気内の通過及び第1従動ローラ10b(第1加熱ローラ10b)、第2従動ローラ10d(第2加熱ローラ10d)の表面との摺接による加熱によって所定温度に加熱される。
この様にして重ね合わされた第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bは、重ね合わされた第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bに沿って設けられた一対のバックアップローラ16a,16bから成る複数個の把持手段によって所定の接圧力によって重ね合わされている。このため、図4に示す様に、重ね合わされた第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの間に挟み込まれた連続体20は、加熱部17を通過する間に、所定の拘束力で拘束されつつ所定温度下で加熱処理される。このため、連続体20に残留している加工歪を除去しつつ、そのリードフレームに幅そりやリード段差が発生することを防止できる。
更に、連続体20を、張力付加ローラ22によって第1従動ローラ10b及び第2従動ローラ10dとの間で所定張力を付加しつつ、加熱部17内に設けられた第1従動ローラ10b(第1加熱ローラ10b)の表面の一部に沿って走行させることによって、既に連続体20内に発生していたリードフレームの幅そりやリード段差を矯正できる。
尚、図1では、連続体20を装置の上方から下方に向けて供給しているが、連続体20を装置の下方から上方に向けて供給しても、連続体20の走行方向を変更すべく、連続体20を第2従動ローラ10dの表面に沿って走行させることによって、同様な作用効果を得ることができる。
かかる加熱部17内で第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの間に挟み込まれて拘束状態で加熱処理が施された連続体20は、一対のバックアップローラ16a,16bから成る複数個の把持手段によって所定の接圧力で重ね合わされている第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの間に挟み込まれて冷却領域を通過し、拘束状態で所定温度まで冷却される冷却処理が施される。このため、連続体20の冷却処理の際に発生し易い、リードフレームの幅そりやリード段差の発生を防止できる。
連続体20が所定温度まで冷却されて冷却処理が終了した後、第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの各々は対応する第1駆動ローラ10a,第2駆動ローラ10cに巻き付けられ、第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの重なりが解除される。この際に、所定温度に冷却された連続体20は、第2駆動ローラ10cの表面に約1/2周摺接して走行する第2金属ベルト12bの表面に摺接して約1/4周走行してから第2金属ベルト12bより剥離されて引き取られる。この連続体20を第2金属ベルト12bから剥離する箇所には、グリップローラ24が設けられている。かかるグリップローラ24は連続体20の同期搬送を行うためのローラである。
尚、第1駆動ローラ10a及び第2駆動ローラ10cを駆動する駆動源は、モータ等の単一の駆動源とすることが、第1駆動ローラ10a及び第2駆動ローラ10cを容易に同期して同一方向に回転できるため好ましい。
図1〜図4に示す加熱冷却処理装置では、連続体20の一面側を第1従動ローラ10b(第1加熱ローラ10b)の表面に沿って走行させることにより、連続体20の走行方向を変更し、重ね合わされた第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの間に連続体20を供給している。このため、加熱・冷却処理した連続体20には、その長手方向の反り(長反り)が発生することがある。
この場合、図5に示す様に、第1従動ローラ10bとして用いた第1加熱ローラ10bと、第2従動ローラ10dとして用いた第2加熱ローラ10dとの他に、第3加熱ローラ10eを第1従動ローラ10bの上方に設ける。
かかる第1加熱ローラ10b、第2加熱ローラ10d及び第3加熱ローラ10eは、第3加熱ローラ10eの表面に沿って一面側が接触して走行した連続体20の他面側を、第1加熱ローラ10bの表面に沿って走行し、重ね合わされている第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの走行方向と異なる方向に走行する連続体20を、その走行方向を変更して重ね合わされている第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの間に供給できるように配設されている。
この様に、第3加熱ローラ10eの表面に連続体20の一面側を接触させて走行した後、連続体20の他面側を第1加熱ローラ10bの表面に沿って走行させることによって、連続体20に発生する長反りを修正できる。
図5では、連続体20を装置の上方から下方に向けて供給しているが、連続体20を装置の下方から上方に向けて供給しても、第3加熱ローラ10eを第2従動ローラ10dの下方に設けることによって、同様な作用効果を奏することができる。
この場合、第2従動ローラ10dの下方に設けた第3加熱ローラ10eの表面に、一面側を接触して走行した連続体20の他面側を、第2加熱ローラ10dの表面に沿って走行させることによって、重ね合わされている第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bの走行方向と異なる方向に走行する連続体20を、その走行方向を変更して重ね合わされている第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの間に供給できる。
かかる第1加熱ローラ10b、第2加熱ローラ10d及び第3加熱ローラ10eのうち、第1加熱ローラ10b及び第2加熱ローラ10dを同一温度に制御しつつ、第3加熱ローラ10eを第1加熱ローラ10b及び第2加熱ローラ10dの温度との温度差ができるように制御してもよい。
この様に、第3加熱ローラ10eと第1加熱ローラ10b及び第2加熱ローラ10dとの温度差を調整することによって、連続体20に発生する長反りの調整を容易に行うことができる。
尚、図5に示す加熱冷却処理装置では、図1に示す加熱冷却処理装置と第3加熱ローラ10eを設けたことを除いて殆ど異ならず、同一部材については詳細な説明を省略した。
図1及び図5に示す加熱冷却処理装置では、リードフレームが形成された部分のみを挟み込む図6に示す加熱冷却処理装置に比較して、リードフレームの連続体を迅速に二枚の金属ベルト間に挟みこみ所定温度に加熱し且つ冷却でき、その制御は容易である。
この様に、図1及び図5に示す加熱冷却処理装置では、連続体20の加熱冷却処理を迅速に行うことができ、リードフレームの生産性を向上できる。
また、図1及び図5示す加熱冷却処理装置では、第1金属ベルト12a及び第2金属ベルト12bとしては、冷却領域で充分に冷却される程度の薄い金属ベルトを採用できる。このため、第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの重なりが解除された後、第1金属ベルト12aと第2金属ベルト12bとの各々を冷却する特別の冷却手段を設けることを要しない。
本発明に係る加熱冷却処理装置の一例を説明するための概略図である。 図1に示す加熱冷却処理装置に用いられる一対のバックアップローラを説明する正面図である。 図2に示す一対のバックアップローラを説明する部分側面図である。 重ね合わされた金属ベルト12a,12b間に挟み込まれた連続体20を説明する部分断面斜視図である。 本発明に係る加熱冷却処理装置の他の例を説明するための部分概略図である。 従来の加熱冷却処理装置を説明するための概略図である。
符号の説明
10a 第1駆動ローラ
10b 第1従動ローラ(第1加熱ローラ)
10c 第2駆動ローラ
10d 第2従動ローラ(第2加熱ローラ)
10e 第3加熱ローラ
12a 第1金属ベルト
12b 第2金属ベルト
14a,14b シリンダ装置
16a,16b バックアップローラ
17 加熱部
18 予熱部
20 連続体
22 張力付加ローラ
24 グリップローラ

Claims (12)

  1. プレス加工が施されたリードフレームの連続体に残留する残留歪を、前記連続体を加熱冷却して除去する際に、
    該連続体を加熱冷却処理する加熱処理装置として、第1駆動ローラと第1従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第1金属ベルトと、第2駆動ローラと第2従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第2金属ベルトとが、前記第1金属ベルト及び第2金属ベルトの駆動ローラ方向に走行する部分が所定の接圧力で重ね合わされており、前記重ね合わされた二枚の金属ベルトが加熱領域と冷却領域とを貫通して走行する加熱冷却処理装置を用い、
    前記二枚の金属ベルトの間に、前記連続体の全体を挟み込んで拘束しつつ加熱処理した後、冷却処理してから前記拘束を解除することを特徴とするリードフレームの連続体の製造方法。
  2. リードフレームの連続体を、張力を加えつつ単独で予備加熱し、引き続いて加熱領域に供給する請求項1記載のリードフレームの連続体の製造方法。
  3. 重ね合わされた二枚の金属ベルトに沿って一対のバックアップローラから成る複数個の把持手段を配設し、前記把持手段を構成する一対のバックアップローラの間に重ね合わせた二枚の金属ベルトを挟み込んで所定の接圧力を付与する請求項1又は請求項2記載のリードフレームの連続体の製造方法。
  4. 第1従動ローラとして用いた第1加熱ローラと第2従動ローラとして用いた第2加熱ローラとを含む領域及びその近傍を加熱領域とする請求項1〜3のいずれか一項記載のリードフレームの連続体の製造方法。
  5. 連続体として、重ね合わされている二枚の金属ベルトの走行方向と異なる方向に走行する連続体を用い、前記連続体を二枚の金属ベルトの間に供給できるように、前記連続体の一面側を金属ベルトの一方が摺接して走行する第1従動ローラ又は第2従動ローラに摺接させて前記連続体の走行方向を変更する請求項1〜4のいずれか一項記載のリードフレームの連続体の製造方法。
  6. 第1従動ローラとして用いた第1加熱ローラと、第2従動ローラとして用いた第2加熱ローラとの他に第3加熱ローラを設け、
    連続体として、重ね合わされている二枚の金属ベルトの走行方向と異なる方向に走行する連続体を用い、前記連続体の一面側を第3加熱ローラの表面に接触して走行させた後、前記連続体を二枚の金属ベルトの間に供給できるように、前記連続体の他面側を金属ベルトの一方が摺接して走行する第1従動ローラ又は第2従動ローラに摺接させて前記連続体の走行方向を変更する請求項1〜4のいずれか一項記載のリードフレームの連続体の製造方法。
  7. プレス加工が施されたリードフレームの連続体に残留する残留歪を、前記連続体を加熱冷却して除去する加熱冷却処理装置であって、
    第1駆動ローラと第従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第1金属ベルトと、
    第2駆動ローラと第2従動ローラとから成る一対のローラ間に無端状に巻き付けられ、所定張力で引っ張られて回転している第2金属ベルトとが設けられ、
    前記第1金属ベルトの第1駆動ローラ方向に走行する部分と、前記第2金属ベルトの第2駆動ローラ方向に走行する部分とが所定の接圧力で重ね合わされており、
    前記重ね合わされた二枚の金属ベルトの間に供給された前記連続体の全体を拘束して加熱冷却できるように、前記二枚の金属ベルトが加熱領域と冷却領域とを貫通して走行可能に設けられていることを特徴とするリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置。
  8. 加熱領域に供給される連続体に単独で予備加熱を施す予熱部が、前記加熱領域の直前に設けられており、前記予熱部を通過する連続体に張力を付与する張力付加ローラが設けられている請求項7記載のリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置。
  9. 重ね合わされている二枚の金属ベルトに沿って一対のバックアップローラから成る複数個の把持手段が配設され、前記把持手段を構成する一対のバックアップローラの間に、二枚の金属ベルトが所定の接圧力で重ね合わせられるように、前記二枚の金属ベルトが挟み込まれている請求項7又は請求項8記載のリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置。
  10. 第1従動ローラとして用いた第1加熱ローラと第2従動ローラとして用いた第2加熱ローラとを含む領域及びその近傍が加熱領域である請求項7〜9のいずれか一項記載のリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置。
  11. 第1従動ローラ又は第2従動ローラが、重ね合わされている二枚の金属ベルトの走行方向と異なる方向に走行する連続体の一面側を、前記第1従動ローラ又は第2従動ローラの表面に沿って走行させて、前記連続体の走行方向を二枚の金属ベルトの間に供給できる方向に変更するガイドローラでもある請求項7〜10のいずれか一項記載のリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置。
  12. 第1従動ローラとして用いた第1加熱ローラと、第2従動ローラとして用いた第2加熱ローラとの他に第3加熱ローラが設けられ、
    前記第3加熱ローラの表面に一面側を接触して走行した連続体の他面側を、前記第1従動ローラ又は第2従動ローラの表面に沿って走行させ、重ね合わされている二枚の金属ベルトの走行方向と異なる方向に走行する連続体を、その走行方向を変更して前記二枚の金属ベルトの間に供給できるように、前記第1加熱ローラ、第2加熱ローラ及び第3加熱ローラが配設されている請求項7〜11のいずれか一項記載のリードフレームの連続体の加熱冷却処理装置。
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