JP2002224745A - コイルボックス - Google Patents

コイルボックス

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JP2002224745A
JP2002224745A JP2001389911A JP2001389911A JP2002224745A JP 2002224745 A JP2002224745 A JP 2002224745A JP 2001389911 A JP2001389911 A JP 2001389911A JP 2001389911 A JP2001389911 A JP 2001389911A JP 2002224745 A JP2002224745 A JP 2002224745A
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JP
Japan
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coil
mandrel
inner diameter
heating
temperature
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JP2001389911A
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Tomoaki Kimura
智明 木村
Mitsuo Nihei
充雄 二瓶
Shigeru Nishibayashi
茂 西林
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Hitachi Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Steel Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

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  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マンドレルを用いて、コイルを巻き取り位置か
ら巻き戻し位置に旋回移載するコイルボックスにおいて
も、コイル内径部の温度低下を効果的に防止できるコイ
ルボックスを提供するにある。 【解決手段】マンドレル8は、巻取り位置においてコイ
ル状に巻取られた高温のバー材からなるコイル6の内径
部の方向に挿入される。マンドレル8は、旋回軸11を
中心に旋回可能であり、コイル6に挿入した状態で、コ
イル6を巻き取り位置から巻戻し位置に旋回移載する。
マンドレル8の先端のコイル支持部は、加熱炉80の中
に退避した状態で、バーナ41により加熱され、マンド
レルが挿入されるコイル8の内径部66の温度低下を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルボックスに係
り、特に、コイルの温度低下を低減できるコイルボック
スに関する。
【0002】
【従来の技術】熱間で薄板を圧延するホットストリップ
ミルでは、粗圧延後一旦圧延材(以下バ−材と呼称)を
巻取ってコイルを作り、その後、巻戻して仕上圧延を行
うためのコイルボックスを用いている。
【0003】コイルボックスによって巻取られたバ−材
は、次に、熱間で仕上圧延が行われるので、コイル全長
及び全幅に渡って温度が低下することが防止されなけれ
ばならない。このため、巻き取られたコイルの内面及び
端面の温度低下を防止することが重要である。
【0004】コイルボックスでのコイルの防熱を行うに
は、次の点を考慮する必要がある。即ち、バ−材の巻取
りは、粗圧延の圧延速度が240m/minと速いこと
もあって、通常40〜90mの長さのバ−材の巻取り時
間は、10〜22.5sec程度と短いものである。そ
して、バ−材は、2本のロ−ルにより構成されるクレ−
ドルロ−ル上に、マンドレルなしに巻取られる。巻取ら
れたコイルは、その内径部にマンドレルが挿入されて、
巻戻し位置のクレ−ドルロ−ラ上に、マンドレルを旋回
中心回りに旋回させて移載される。通常巻戻しはコイル
の移載前から開始される。尚、コイルは、2つのマンド
レルで両端面側より支持される。巻戻しの時間は、仕上
げ圧延機の入側の速度は60m/minと遅いため、4
0〜90secと長い。又、巻戻し中、コイルが仕上圧
延機側に持ってゆかれないように、マンドレルをコイル
内径部に挿入したままで巻戻す必要がある。
【0005】コイルの内部に冷えたマンドレルを挿入す
ると、コイルの内径部の温度が低下する。そこで、例え
ば、特開平3ー193217号公報に記載のように、コ
イルボックスのマンドレルの内部に電気ヒータを内蔵す
る方式が知られている。また、コイルボックスとは目的
が異なるが、特開平3−47624号公報や特開昭58
−17153号公報に記載のように、仕上げ圧延あるい
は圧延中の熱延薄板を巻取るドラムを予め加熱する方式
が知られており、これをコイルボックスに適用すること
も考えられる。特開平3−47624号公報に記載の方
式は、巻き取り用のドラムを予め燃焼ガスによって加熱
しておくものであり、特開昭58−17153号公報に
記載の方式は、巻き取り用のドラムを予め電気式で加熱
しておくものである。
【0006】また、コイルボックスに巻き取られたコイ
ルの端面からの防熱を図る方式として、例えば、特開昭
60−115305号公報や特開平3ー193217号
公報に記載のように、コイルの端面をバーナーで加熱す
る方式が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最初に、コイル内径部
の温度低下について述べると、特開平3ー193217
号公報に記載のように、コイルボックスのマンドレルの
内部に電気ヒータを内蔵する方式では、マンドレル自体
にヒータを内蔵させる構造となるため、マンドレルの強
度が低下するという問題がある。
【0008】また、特開平3−47624号公報や特開
昭58−17153号公報に記載の方式は、コイルボッ
クスとは目的が異なるため、このままでは、コイルボッ
クスには適用できないものである。即ち、いずれの方式
も、巻き取りドラムの位置は、固定しておき、この固定
された巻き取りドラムに対して、燃焼ガスやヒータを用
いる加熱装置を進退させて、巻き取りドラムを加熱する
ものである。しかしながら、コイルボックスにおいて
は、マンドレルは、巻き取ったコイルをその巻き取り位
置から巻き戻し位置に移動するために、旋回する構造と
なっているため、コイルボックスには適用できないもの
である。また、特に、コイルの両端部から2本のマンド
レルをそれぞれ挿入して、コイルを支持するダブルマン
ドレルでは、上述の従来方式のような加熱装置を配置す
る適当な位置がなく、そのままでは、適用できないもの
である。
【0009】従って、従来の方式では、コイル内径部の
温度低下の防止を効果的に図れないという問題がある。
【0010】次に、コイルの端面部の温度低下防止につ
いて述べると、コイルは、マンドレルによって、コイル
巻き取り位置からコイル巻き戻し位置に移送され、これ
は、マンドレルの旋回動作によって行われる。従って、
マンドレルが旋回する領域には、特開昭60−1153
05号公報や特開平3ー193217号公報に記載のよ
うなコイルの端面を加熱するためのバーナーを設置でき
ず、この領域における温度低下防止が充分でないという
問題がある。
【0011】特に、コイルは、その底面を2本のクレド
ールローラ上に支持された状態で巻き戻されるため、巻
き戻しが進むに従って、コイルの直径は徐々に小さくな
る。コイルの端部の温度低下について見ると、コイル端
部の外径部に比べて内径部のほうが仕上げ圧延までの時
間が長いため、温度低下が著しい。しかし、このコイル
端面の内径部は、巻き戻しとともに、その中心位置が変
化するため、従来のように、加熱位置が固定のものにあ
っては、効果的に加熱を必要とするコイル端部の内径部
を加熱できないものである。
【0012】本発明の目的は、マンドレルを用いて、コ
イルを巻き取り位置から巻き戻し位置に旋回移載するコ
イルボックスにおいても、コイル内径部の温度低下を効
果的に防止できるコイルボックスを提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、巻取り位置においてコイル状に巻取られ
た高温のバー材からなるコイルの内径部の方向に移動可
能で、上記コイルの内径部に挿入されるマンドレルと、
このマンドレルを上記コイルに挿入した状態で、上記コ
イルを上記巻き取り位置から巻戻し位置に旋回移載する
旋回手段とを有し、この巻戻し位置にて巻戻し作業を行
うコイルボックスにおいて、上記コイルの内径部から退
避した位置に設けられ、上記マンドレルの先端の上記コ
イル支持部を外周から加熱するとともに、上記旋回手段
とともに旋回可能なマンドレル加熱手段を備えるように
したものであり、かかる構成により、予め加熱手段によ
りマンドレルを加熱するので、コイルの内径部の温度低
下を減少でき、しかも、加熱手段は、退避位置に設けら
れるので、コイルとの干渉も生じなくし得るものとな
る。
【0014】上記コイルボックスにおいて、好ましく
は、上記マンドレル加熱手段は、上記コイルの内径部か
ら退避した位置において、上記コイル支持部の外周を覆
う加熱炉と、この加熱炉に取り付けられ、加熱炉の内壁
面と上記コイル支持部との間に高温の燃料ガスを噴出す
るバーナから構成され、さらに、上記マンドレルを空転
させるアクチュエータを備えるようにしたものであり、
かかる構成により、マンドレルの偏熱を防止し得るもの
となる。
【0015】上記コイルボックスにおいて、好ましく
は、さらに、上記マンドレル加熱手段を上記コイル端面
に対して進退するマンドレル進退手段を備えるようにし
たものであり、かかる構成により、マンドレルを支持す
る部材と加熱手段の干渉を防止し得るものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本発明
の一実施の形態によるホットストリップミルの全体構成
図である。
【0017】200〜250mm厚のスラブ62(板幅
は600〜2200mm)は、粗圧延機1により25〜
40mm厚のバ−材2に圧延される。バ−材2は、テ−
ブルロ−ラ3により搬送され、コイルボックス90で巻
取られる。コイルボックス90は、バ−材2をエントリ
シュ−ト4で上方に押し上げ、3本のロ−ラにより構成
されるベンディングロ−ラ3により、曲げ加工を行い、
クレ−ドルロ−ラ7上にコイル6を形成する。形成され
たコイル6は、マンドレル8により支持される。マンド
レル8は、スタンド10の旋回軸11を中心にア−ム9
で旋回される構造を有している。マンドレル8により支
持されたコイル6は、アーム9によって旋回されて、巻
戻し用クレ−ドル13に移載される。
【0018】移載されたコイル12は巻戻され、かつ、
巻戻されたバ−材64は、ピンチ・レベラ14により、
真直に矯正される。矯正されたバー材の内、先行するバ
−材65の尾端及び後行するバ−材64の先端は、剪断
機15により各々剪断され、両者は接合機16により接
合される。接合されたバ−材は、仕上圧延機17により
連続的に圧延され、熱延薄板18が製造される。
【0019】次に、図2を用いて、コイルボックスの中
のマンドレルの加熱構造について説明する。図2は、本
発明の一実施の形態によるコイルボックスの部分断面を
示す平面図である。
【0020】矢印A方向から搬送されてきたバー材は、
コイルボックスで巻き取られ、コイル6として、図示し
ないクレドールローラの上に載置される。巻き取られた
コイルの幅は、実線でしめされるコイル6の2200m
m幅の広いものから1点鎖線で示されるコイル19の6
00mmのように狭いものまで、各種幅のものが巻き取
られる。コイル径は、広幅のコイル6でφ2500m
m,狭幅のコイル19でφ1500mm程度である。
【0021】コイル6,19の移載時には、破線で示す
コイルの内径66にマンドレル8がコイル6の両端面よ
り挿入され、巻き戻し側(図中、右側に2点鎖線で示
す)に移載される。移載されたコイル12は、巻き戻さ
れて矢印B方向に搬送され、仕上げ圧延機により、薄板
が製造される。
【0022】次に、マンドレル8の挿入・旋回構造につ
いて説明する。なお、マンドレル8は、コイル6,19
の両端面から挿入するため、コイルの両端側にそれぞ
れ、独立して設置しているが、両者は左右対称の構造で
あるため、ここでは、その一方の構造について説明す
る。
【0023】マンドレル8は、2個の軸受24,24’
により、内円筒軸26の内側に回転可能に支承されてい
る。内円筒軸26は、2個の軸受25,25’により、
外円筒軸23の内側にスラスト方向に摺動可能に支承さ
れている。内円筒軸26の一端には、エンドカバー27
が固定されており、このエンドカバー27には、ブラケ
ット30が固定されている。ブラケット30には、シリ
ンダ28が取付されており、シリンダ28が矢印C方向
に動作することによって、内円筒軸26が、外円筒軸2
3内を摺動して、マンドレル8の先端が、矢印D方向に
移動して、コイル6,19の内径部66に挿入される。
【0024】マンドレル8の先端は、露出しているが、
基部は、断熱リング22によって外周を覆われている。
マンドレル8のコイル内径66への挿入長は、マンドレ
ル8を蓋う断熱リング22より先端の部分である。
【0025】外円筒軸23は、2本のアーム33,36
によって固定されている。アーム33,36は、2個の
ボス34に固定されている。ボス34は、それぞれ、旋
回軸11に固定されている。旋回軸11は、2個のスタ
ンド10,10’によって、回転可能に支承されてい
る。旋回軸11の一端は、1対のシリンダ35,35’
と係合している。シリンダ35,35’の先に取付られ
たラックギアが、それぞれ、旋回軸11の一端に取り付
けられたピニオンギアと係合する構造となっており、シ
リンダ35とシリンダ35’をそれぞれ逆方向に駆動す
ることにより、その動きをラックギア,ピニオンギアを
介して、旋回軸11に伝達することにより、旋回軸11
を矢印E方向に回動することができる。従って、シリン
ダ11を動作させることによって、旋回軸11が回動
し、外円筒軸23,内円筒軸26によって支持されたマ
ンドレル8を旋回し、巻戻し側のクレ−ドル上に、2点
鎖線で示すコイル12のように移載される。
【0026】本実施の形態では、コイルの内径部66に
挿入されるマンドレル8は、コイルへの挿入前に加熱す
る構造となっている。即ち、コイルの温度は、1100
〜950℃程度であり、これに常温のマンドレル8が挿
入され接触すると、マンドレルと接触するコイルの内径
部の大幅な温度低下が生じるためである。
【0027】マンドレル8が退避している位置におい
て、マンドレル8の先端部、即ち、マンドレル8のコイ
ル支持部は、加熱炉80内に内包されている。加熱炉8
0は、鉄皮20と、この鉄皮20の内側に固定された内
層耐火物21から構成されている。加熱炉80にはバ−
ナ41が設けられている。バ−ナ41から噴出される燃
焼炎44が、マンドレル8と耐火物21間を流動し、マ
ンドレル8を約800℃程度に加熱する。コイルの温度
は、1100℃〜950℃であるため、マンドレル8も
同程度の温度まで加熱することが好ましいが、マンドレ
ル8の材質である耐熱鋼SNCMの耐熱限界との関係
で、約800℃に加熱するようにしている。従って、コ
イルと加熱されたマンドレル8との間に温度差が生じる
ことになるが、マンドレル8が常温の場合と比べて、そ
の温度差は小さいため、コイルの内径部66にマンドレ
ル8が接触しても、従来に比べて、コイルの内径部66
の温度低下の防止を図ることができる。
【0028】また、マンドレル8の他端には、ベルト伝
達機構31,32を介してモータ29の駆動力が伝達さ
れるようになっている。マンドレル8は、軸受25,2
5’によって回転可能に支承されており、モータ29に
よって、マンドレル8を回転することができ、これによ
って、マンドレル8の偏加熱を防いでいる。マンドレル
8の回転は、マンドレル8の先端部が、図示したバーナ
41によって加熱される位置にある時に行われる。な
お、バーナは、1個設けてあるが、これは、複数個備え
てもよく、また、バーナの数が多いときには、マンドレ
ルを比較的均一に加熱できるため、マンドレルの回転機
構を設けなくてもよい。
【0029】加熱炉80は、ア−ム81に支持されてい
る。アーム81のコイル6,19と対抗する面には、耐
火物21aが取付てあり、コイル6,19からの輻射熱
を妨げるようにしてある。
【0030】アーム81は、ボス82に固定されてお
り、ボス82には、軸39が取り付けてある。軸39
は、旋回軸11の中に摺動自在に支承されている。アー
ム81とボス34の間には、シリンダ40が取り付けて
あり、シリンダ40を動作させることによって、アーム
81は、矢印F方向,即ち,コイルの端面方向に摺動可
能である。
【0031】コイルの幅が、コイル6のように、幅広で
ある場合には、シリンダ40は駆動されず、コイル6の
内径部66にマンドレル8の先端部を挿入する場合に
は、シリンダ28のみが駆動され、マンドレル8が矢印
D方向に摺動する。しかしながら、コイルの幅が、コイ
ル19のように幅狭である場合には、シリンダ28を駆
動してマンドレル8を所定量だけ鉄皮20から突出させ
た上で、シリンダ28とシリンダ40を同時に駆動し
て、マンドレル8を鉄皮20から突出させた状態で、マ
ンドレル8とアーム81を同時に矢印D,F方向に移動
して、幅狭のコイル19の内径部66に挿入させる構造
としている。
【0032】これは、マンドレル8を幅狭のコイル19
の内径部66に挿入する際、外円筒軸23内を大きなス
トロークで内円筒軸26を摺動させると、加熱炉80と
内円筒軸26が干渉するためである。この干渉を防止す
るために、マンドレル8のコイル支持部と内円筒軸26
間に設けた断熱リング22を加熱炉80内に挿入を終え
たところで、加熱炉80をシリンダ40によりマンドレ
ル8と同期してコイル端面側に押し出して、干渉を避け
るようにしている。
【0033】なお、加熱炉80は、コイル端面方向に進
退できるとしたが、コイル幅の大小に於ける差が少ない
場合は加熱炉80を固定設置にしてもよい。
【0034】以上のようにして、コイルボックスのマン
ドレルは、コイル内径部に挿入する前に加熱しておくの
で、マンドレルをコイル内径部に挿入した際にも、コイ
ル内径部での温度低下を少なくすることができる。
【0035】マンドレルの加熱方法として、コイルを支
持するマンドレル部が退避した際に、この部分を加熱炉
内に内包して加熱するので、コイルを支持して移載する
前に十分高温に加熱でき、コイル内径部を支持する際
に、コイルの内径部の温度低下を減少させることができ
る。
【0036】また、挿入するマンドレルの全長を短くで
き、マンドレルをコイルの内径部に挿入する時間を短く
できる。即ち、マンドレルの温度が低いと、マンドレル
と接触した部分のみコイルの温度低下が生じるため、マ
ンドレルが短いと、コイル内気部に温度のバラツキが発
生するため、従来は、コイル内径部の全長に亘ってマン
ドレルを挿入する必要があるのに対して、マンドレルを
予め加熱することにより、短いマンドレルを挿入して
も、コイル内径部の温度低下が生じないため、挿入する
マンドレルの全長を短くできるからである。
【0037】また、加熱炉は、コイル位置より退避した
位置に設けられており、マンドレルは、この加熱炉によ
り加熱されるので、加熱炉とコイルとの干渉が生じな
い。
【0038】また、マンドレルの加熱は、空転しながら
行うので、マンドレルの偏熱が生じない。
【0039】また、マンドレルの加熱炉は、コイル端面
に対し進退ストロ−クできるので、マンドレルを支持す
る部材との干渉を生じさせず、マンドレル長の長大化を
防止できる。
【0040】また、マンドレルの加熱炉は、マンドレル
の旋回と同時に旋回する構造としたのでダブルマンドレ
ル方式のコイル支持のコイルボックスにも、加熱炉とコ
イルとの干渉なしに設置できる。
【0041】また、マンドレルは、外部から加熱炉によ
り加熱する方式を採用しているため、マンドレルの内部
にヒータを設ける方式にように、マンドレルの強度が低
下することがない。
【0042】次に、コイル端面の温度低下防止方法につ
いて、図3及び図4を用いて説明する。図3は、図2の
X−X矢視図である。図4は、図2に示す状態からマン
ドレル8が旋回軸11を中心に矢印E方向に旋回した状
態での、Y−Y矢視図である。
【0043】最初に、バーナによるコイル端面の加熱方
法について説明する。図3において、アーム81は、軸
39に取り付けられているとともに、軸39は、旋回軸
11に対して摺動可能である。アーム81の先端には、
鉄皮21が固定され、鉄皮21の内周面には、耐熱材2
0が取り付けられている。アーム41に取り付けられた
バーナ41によって、マンドレル8が加熱される。
【0044】さらに、アーム81には、2個のバーナ4
2a,42bが取り付けられている。バーナ42a,4
2bからは、破線で示す円形の燃料炎45a,45bが
コイルの端面に向かって噴出し、コイルの端面を加熱す
る。バーナ42aは、マンドレル8の近傍に配置されて
おり、バーナ42bは、軸39に近い位置に配置されて
いる。従って、図4に示すように、バーナ42aは、コ
イルの端面の内、内径部寄りの位置を加熱し、バーナ4
2bは、外径部寄りの位置を加熱する。
【0045】コイル12の径が大きい際には、バ−ナ4
2bも使用されるが、コイル12が径小なった時点で、
バ−ナ42bの燃焼は停止される。そして、コイル12
の内径に近い端部を加熱するバ−ナ42aは、コイル巻
き戻し終了までコイル端面の加熱を続けるのに使用され
る。
【0046】巻き戻し用のコイル12は、2本のクレド
ールローラ13の上に載置されているが、コイル12の
巻き戻しが進むに連れて、コイル12の外径は小さくな
り、アーム81は、矢印G方向に回動する。アームの回
動に従って、コイル12の内径部の位置も次第にクレド
ールローラ13に近づく位置に移動する。従って、コイ
ル端面を加熱するバーナの位置が固定であると、最も温
度低下の影響を受けるコイルの内径部近傍を効果的に加
熱するのが困難であるが、コイルの巻き戻しとともに回
動するアーム81上にバーナ42を設けることにより、
コイル端面の,特に、内径部近傍を効率よく加熱するこ
とができる。
【0047】次に、コイル端面からの放熱を低減する方
法について、図2及び図4を用いて説明する。図4に示
すように、コイル12の巻き戻し位置では、2本のクレ
ドールローラ13の巻き戻し用のコイル12が載置され
ている。コイル12の端面に接近してカバー52が配置
されており、コイル12の端面からの放熱を抑制してい
る。カバー52は、図2に示すように、コイル12の両
端面に配置される。カバー52の内面には、耐熱材が取
り付けられている。カバ−52は、マンドレル8が旋回
する際に、アーム81およびアーム18に取り付けられ
た加熱炉が通過するスペ−ス以外の区域に設けられてい
る。
【0048】また、カバ−52の上方にブラケット51
が設けられ、シリンダ49によりジョイント50を介し
て矢印H方向に退避できる上部カバ−48が設けられて
いる。上部カバ−48は、コイル12の上面部も蓋うの
で放熱防止効果が大である。カバー48は、図2ではコ
イル12の上面の一部を蓋っているが、この蓋いの面積
は更に大きくできるのは勿論である。
【0049】コイルを巻き取り位置から巻き戻し位置に
旋回する時には、カバー48は、シリンダ49によって
矢印H方向に退避される。また、事故時には、コイル1
2をライン外にクレ−ン等で搬出することが必要となる
ので、シリンダ49により上部カバ−48をライン進行
方向(H方向)に退避させることができる。
【0050】カバ−52,48は、軸受47で支持され
る支持棒46,46’をシリンダ53により操作して、
コイルの幅に対応できるようにされている。
【0051】以上説明したように、コイル巻戻し位置に
おいて、マンドレル加熱炉が旋回する際に通過しない領
域にコイル端面及びコイル上部の保熱壁を設けたのでコ
イルの保熱効果が大である。
【0052】また、コイルの上部保熱壁は、バ−材進行
方向に退避できるので、コイルの旋回時に支障を及ぼす
ことなく、また、事故時コイルの搬出に支障を及ぼさな
いものである。
【0053】次に、本発明の他の実施の形態によるコイ
ルボックスについて、 図5を用いて説明する。図5
は、本発明の他の実施の形態によるコイルボックスの平
面図である。なお、図2と同一符号は同一部分を示して
いる。
【0054】アーム81とアーム36の間には、シリン
ダ60が取り付けられている。シリンダ60を駆動する
ことにより、アーム81は、矢印F’方向に摺動して、
アーム81をコイル6,19の端面に近接させることが
できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、マンドレルを用いてコ
イルを巻き取り位置から巻き戻し位置に旋回移載するコ
イルボックスにおけるコイル内径部の温度低下を効果的
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるホットストリップ
ミルの全体構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるコイルボックスの
部分断面を示す平面図である。
【図3】図2のX−X矢視図である。
【図4】図2に示す状態からマンドレル8が旋回軸11
を中心に矢印E方向に旋回した状態での、Y−Y矢視図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態によるコイルボックス
の部分断面を示す平面図である。
【符号の説明】
5…ベンデングロ−ラ 6,12,19…コイル 7…クレ−ドルロ−ラ 8…マンドレル 11…旋回軸 13…巻戻し用クレ−ドルロ−ラ 20…鉄皮 21…耐熱材 23…外円筒軸 26…内円筒軸 28,35,35’,40,49,53,60…シリン
ダ 29…モータ 41,42a,42b…バーナ 48,52…カバー 66…内径部 81…アーム 90…コイルボックス
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21C 47/24 B21C 47/24 F 47/26 47/26 A 47/28 47/28 B (72)発明者 二瓶 充雄 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 西林 茂 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E026 AA03 DA03 DA18 EA09 FA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取り位置においてコイル状に巻取られた
    高温のバー材からなるコイルの内径に対して軸方向に移
    動可能で、上記コイルの内径部に挿入されるマンドレル
    と、 このマンドレルを上記コイルに挿入した状態で、上記コ
    イルを上記巻き取り位置から巻戻し位置に旋回移載する
    旋回手段とを有し、 この巻戻し位置にて巻戻し作業を行うコイルボックスに
    おいて、 上記コイルの内径部から退避した位置に設けられ、上記
    マンドレルの先端の上記コイル支持部を外周から加熱す
    るとともに、上記旋回手段とともに旋回可能なマンドレ
    ル加熱手段を備えたことを特徴とするコイルボックス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコイルボックスにおいて、 上記マンドレル加熱手段は、上記コイルの内径部から退
    避した位置において、上記コイル支持部の外周を覆う加
    熱炉と、この加熱炉に取り付けられ、加熱炉の内壁面と
    上記コイル支持部との間に高温の燃料ガスを噴出するバ
    ーナから構成され、 さらに、上記マンドレルを空転させるアクチュエータを
    備えたことを特徴とするコイルボックス。
  3. 【請求項3】請求項1記載のコイルボックスにおいて、
    さらに、 上記マンドレル加熱手段を上記コイル端面に対して進退
    するマンドレル進退手段を備えたことを特徴とするコイ
    ルボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104870114A (zh) * 2012-12-24 2015-08-26 株式会社Posco 卷箱的心轴

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