JP2002224593A - 回転霧化頭 - Google Patents

回転霧化頭

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JP2002224593A JP2001336747A JP2001336747A JP2002224593A JP 2002224593 A JP2002224593 A JP 2002224593A JP 2001336747 A JP2001336747 A JP 2001336747A JP 2001336747 A JP2001336747 A JP 2001336747A JP 2002224593 A JP2002224593 A JP 2002224593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧化頭本体とハブ部材とを容易に組立、分解
でき、孔状塗料通路に固着した塗料の除去作業を容易に
する。 【解決手段】 霧化頭本体12の内周面12Fにはハブ
嵌合凹溝13を設け、ハブ部材14には、円板状体から
なる蓋部15と、ハブ嵌合凹溝13に弾性変形しながら
嵌合する複数本の脚部17と、各脚部17間に位置する
切欠溝18とを設ける。そして、霧化頭本体12にハブ
部材14を押込んで脚部17をハブ嵌合凹溝13に嵌合
することにより、霧化頭本体12にハブ部材14を取付
ける。この状態では、ハブ嵌合凹溝13と切欠溝18と
の間に孔状塗料通路19を形成し、内周面12Fと蓋部
15との間に環状塗料通路20を形成する。一方、霧化
頭本体12からハブ部材14を取外すことにより、ハブ
嵌合凹溝13、切欠溝18等に固着した塗料を容易に除
去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車体等の被
塗物に塗装を行なう塗装機に用いて好適な回転霧化頭に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体等の被塗物に塗装
を行なうときには、例えば塗着効率、塗装仕上り等の面
で有利な回転霧化頭型塗装装置が多用されている。そし
て、この回転霧化頭型塗装装置に用いられる回転霧化頭
は、霧化頭本体とハブ部材とによって大略構成されてい
る。
【0003】例えば、特開平9−234393号公報等
に記載された回転霧化頭型塗装装置では、回転霧化頭の
霧化頭本体は、後端側がエアモータの回転軸に取付ける
ための回転軸取付部となり、該回転軸取付部から前側に
向けて筒形ないしベル形に形成されている。また、霧化
頭本体の前部側には、放出端縁に向けて塗料を薄膜化す
る塗料薄膜化面が形成され、該塗料薄膜化面の奥部側に
は塗料溜りが設けられている。さらに、霧化頭本体に
は、塗料薄膜化面と塗料溜りとの間に位置して段付状の
ハブ嵌合段部が設けられている。
【0004】一方、回転霧化頭のハブ部材は、塗料溜り
の前方を覆うようにハブ嵌合段部に嵌合して取付けられ
るもので、該ハブ部材の外周側には、塗料溜りに供給さ
れた塗料を霧化頭本体の塗料薄膜化面に流出させるため
の塗料流出孔が多数個穿設されている。
【0005】また、霧化頭本体に形成されたハブ嵌合段
部の内周面とハブ部材の外周面のいずれか一方側には、
Oリングが嵌着され、該Oリングの弾性力によってハブ
嵌合段部に対しハブ部材を取付け、取外し可能に保持す
る構成としている。
【0006】ここで、通常色替などにより回転霧化頭を
洗浄するときには、塗装装置に回転霧化頭を取付けたま
まで、その洗浄を行う所謂自動洗浄を行っている。即
ち、自動洗浄とは、回転霧化頭を高速で回転させた状態
で、フィードチューブから霧化頭本体の塗料溜りにシン
ナ等の洗浄流体を供給し、この洗浄流体により、塗料溜
り、ハブ部材の前面、ハブ部材の後面、塗料流出孔、塗
料薄膜化面等の塗料接液部に付着している塗料を洗い流
すものである。しかし、この自動洗浄を行っても、これ
らの塗料接液部には、塗装中に塗料に含まれる顔料成分
等が僅かずつ付着し、堆積する。このため、塗料接液部
に顔料等が固着してしまった場合には、回転霧化頭を回
転軸から取外し、ブラシ等を用いて手作業で塗料接液部
に付着した顔料等の固着物を除去している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した特
開平9−234393号公報等による回転霧化頭による
と、ハブ部材は、Oリングの弾性力を利用しハブ嵌合段
部に取付け、取外し可能に保持する構成としている。こ
の場合、Oリングは、押圧することにより容易に変形す
る程度の弾性を有している。このため、回転霧化頭を例
えば40000rpm以上の高速で回転させた場合に
は、Oリングに作用する遠心力により該Oリングの内径
寸法が増大してしまう。
【0008】これに対し、霧化頭本体とハブ部材は、一
般的にアルミニウム合金、ステンレス合金、硬質な樹脂
材料等を用いて形成されている。従って、回転霧化頭を
高速回転させて遠心力が作用した場合でも、霧化頭本体
とハブ部材はOリングの変形量に比較して非常に小さく
変形するだけである。
【0009】これらのことにより、回転霧化頭を高速回
転させたときには、Oリングだけが遠心力によって拡径
することになるから、該Oリングはハブ部材を保持する
ことができなくなる。この結果、Oリングによるハブ部
材の保持力が低下し、該ハブ部材がハブ嵌合段部内でが
たつきを生じる虞れがあるという問題がある。
【0010】また、Oリングは、霧化頭本体とハブ部材
の着脱作業を繰り返すと、劣化して弾性力が低下する。
この状態で回転霧化頭を高速回転させると、Oリング
は、回転霧化頭を確実に支持することができなくなり、
該回転霧化頭の回転バランスが不安定になってしまう。
さらに、霧化頭本体とハブ部材の着脱作業を繰り返す
と、Oリングは、相手側の部材と擦れ合って損傷するか
ら、頻繁な交換を要するという問題がある。
【0011】また、色替等により回転霧化頭を自動洗浄
しても、霧化頭本体のハブ嵌合段部とハブ部材の外周面
との間の隙間には、塗装中に塗料流出孔から塗料が入り
込んで塗料中の顔料等が堆積し、固着する。従って、こ
の隙間に固着した顔料等の固着物を除去するためには、
ハブ部材の後部を押して霧化頭本体からハブ部材を取外
す必要がある。このような場合、顔料等の固着物は、隙
間に固まってしまい、くさびと同様の作用をするから、
ハブ部材は容易に取外すことができないという問題があ
る。しかも、ハンマー等を用いてハブ部材の後部に強い
力を加えて、霧化頭本体からハブ部材を無理に取外そう
とすると、霧化頭本体のハブ嵌合段部とハブ部材の外周
面との嵌合面が損傷するという問題がある。
【0012】一方、ハブ部材には、多数の塗料流出孔が
設けられている。しかし、これらの塗料流出孔は、塗料
溜りから塗料薄膜化面に塗料を均一に流出する必要があ
るため、その径寸法は小さく、周方向に多数個列設され
ている。従って、塗料流出孔を塗料が通過するときに、
塗料中の顔料成分等が塗料流出孔の内面に付着して堆積
し、徐々に塗料流出孔の径寸法を小さくしてしまう。
【0013】この結果、各塗料流出孔の径寸法は、塗料
の堆積によってばらつきを生じるから、該各塗料流出孔
から塗料薄膜化面に流出する塗料は、その流量が安定せ
ず、塗料薄膜化面では塗料を均一に薄膜化することがで
きなくなる。このため、放出端縁から放出された塗料粒
子が不揃いとなり、塗装品質の低下を招くという問題が
ある。
【0014】しかも、塗料流出孔の径寸法が小さくなる
と、塗料が流出されずに塗料溜りに充満してしまうか
ら、塗料溜りから溢れる塗料が回転軸等の隙間に流れ込
んでしまい、エアモータに悪影響を与えるという問題が
ある。
【0015】そこで、従来技術では、金属材料からなる
細い棒状(針状)の道具を用い、この棒を多数個の塗料
流出孔に1個ずつ通し、該各塗料流出孔に堆積して固着
した塗料を除去している。このため、固着した塗料の除
去作業に非常に多くの手間を要してしまい、作業性の低
下を招くという問題がある。
【0016】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、霧化頭本体とハブ部材
とを容易に組立、分解することができるようにした回転
霧化頭を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、高速回転時で
もハブ嵌合凹溝内にハブ部材を確実に保持することがで
きるようにした回転霧化頭を提供することにある。
【0018】さらに、本発明の他の目的は、塗料通路に
固着した塗料中の顔料等の固着物を簡単に除去すること
ができるようにした回転霧化頭を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による回転霧化頭
は、筒形ないしベル形に形成され、後端側が回転軸に取
付けるための回転軸取付部となり、前面側が放出端縁に
向けて塗料を薄膜化する塗料薄膜化面となると共に奥部
側が塗料溜りとなった霧化頭本体と、前記塗料溜りの前
方を覆うように該霧化頭本体に取付けられたハブ部材と
からなる。
【0020】そして、上述した課題を解決するために、
本発明の請求項1の発明が採用する構成の特徴は、霧化
頭本体には、塗料溜りと塗料薄膜化面との間の内周面に
全周に亘って凹溝状に形成されたハブ嵌合凹溝を設け、
ハブ部材は、霧化頭本体の内周面よりも小径な円板状体
からなる蓋部と、該蓋部から軸方向の後側に延びて設け
られ先端部が弾性変形しながら前記ハブ嵌合凹溝に係
合、離脱可能に嵌合する複数本の脚部と、隣合う各脚部
間に位置して設けられた複数個の切欠溝とにより構成
し、ハブ部材の各脚部を前記ハブ嵌合凹溝に嵌合したと
きには、前記ハブ嵌合凹溝と各切欠溝との間に複数の孔
状塗料通路を形成すると共に、霧化頭本体の内周面と蓋
部の外周面との間に環状塗料通路を形成する構成とした
ことにある。
【0021】このように構成したことにより、霧化頭本
体の塗料溜りを覆うようにハブ部材をあてがい、該ハブ
部材を霧化頭本体内に押込むと、該ハブ部材の各脚部
は、それぞれが独立しているから霧化頭本体の内周面で
径方向の内側に比較的容易に弾性変形し、ハブ嵌合凹溝
で拡径して当該ハブ嵌合凹溝に嵌合する。これにより、
ハブ部材は、各脚部の弾性力によってハブ嵌合凹溝に係
合し抜止め状態に保持される。そして、回転霧化頭を高
速回転させたときには、ハブ部材の各脚部は、遠心力に
よって拡径しようとするから、ハブ嵌合凹溝に強く押付
けられ、ハブ部材の保持状態を維持する。
【0022】また、ハブ部材は、ハブ嵌合凹溝に嵌合し
た状態で、各切欠溝とハブ嵌合凹溝との間に孔状塗料通
路を形成すると共に、蓋部と霧化頭本体の内周面との間
に環状塗料通路を形成するから、塗装を行う場合には、
塗料溜りに塗料を供給することにより、塗料は該塗料溜
りから各孔状塗料通路と環状塗料通路を通って塗料薄膜
化面に流出し、放出端縁から塗料粒子となって飛行し、
被塗物に塗装される。
【0023】一方、各孔状塗料通路、環状塗料通路等に
堆積して固着した塗料中の顔料等の固着物を除去する場
合には、霧化頭本体の回転軸取付部側からハブ部材の後
面を前側に押圧する。これにより、ハブ嵌合凹溝と脚部
との隙間に固着物が固着している場合でも、ハブ部材を
霧化頭本体内に押込んだときと同様に、各脚部が比較的
容易に弾性変形するから、該ハブ部材をハブ嵌合凹溝か
ら取外すことができる。そして、霧化頭本体からハブ部
材を取外した状態では、孔状塗料通路は、ハブ部材の切
欠溝と霧化頭本体のハブ嵌合凹溝とに分割されるから、
ブラシ等を用いて切欠溝、ハブ嵌合凹溝に固着した顔料
等の固着物を容易に除去することができる。また、霧化
頭本体の内周面、ハブ部材の塗料受面等の塗料接液部に
堆積し固着した固着物も容易に除去することができる。
【0024】請求項2の発明によると、各脚部と切欠溝
は蓋部の外周側に交互に形成し、各孔状塗料通路は各切
欠溝とハブ嵌合凹溝との間に独立して形成する構成とし
たことにある。
【0025】このように構成したことにより、塗料溜り
に供給された塗料は各孔状塗料通路から均一に流出し、
環状塗料通路に流出する。
【0026】請求項3の発明によると、環状塗料通路
は、霧化頭本体の内周面とハブ部材の蓋部外周面との間
に全周に亘って円環状に形成したことにある。
【0027】このように構成したことにより、各孔状塗
料通路を通過した塗料は、環状塗料通路を流れて塗料薄
膜化面に供給される。
【0028】請求項4の発明によると、各脚部は、蓋部
の位置から先端部の方向に離間するに従って径方向外側
に向けて拡径する拡径脚部として形成したことにある。
【0029】このように構成したことにより、各脚部
は、その先端部が最も径方向の外側に位置しているか
ら、ハブ部材を霧化頭本体内に押込んだときには、各脚
部の先端部をハブ嵌合凹溝に確実に嵌合することができ
る。
【0030】請求項5の発明によると、霧化頭本体のハ
ブ嵌合凹溝と内周面との間の境界部は、滑らかな円弧面
として形成したことにある。
【0031】このように構成したことにより、塗料等が
塗料溜りから塗料薄膜化面に向けてハブ嵌合凹溝を乗り
越えるように流れるときに、円弧面はこの塗料等を飛散
させることなく、円滑に流通することができる。
【0032】請求項6の発明によると、環状塗料通路
は、後側から前側に向けて漸次径寸法が大きくなる環状
塗料通路として形成したことにある。
【0033】このように構成したことにより、霧化頭本
体の内周面が、後側から前側に向けて拡径する内周面と
なるから、ハブ部材を霧化頭本体に組付けるときに、拡
径内周面は、ハブ部材の脚部を徐々に弾性変形させてハ
ブ嵌合凹溝に容易に嵌合させることができる。また、各
孔状塗料通路を通過した塗料は、環状塗料通路を流れて
塗料薄膜化面に供給される。
【0034】請求項7の発明によると、環状塗料通路
は、後側から前側に向けてほぼ等しい径寸法をもった環
状塗料通路として形成したことにある。
【0035】このように構成したことにより、各孔状塗
料通路を通過した塗料は、均径な環状塗料通路を流れて
塗料薄膜化面に供給される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回転霧化頭を用いた回転霧化頭型塗装装置を図1ないし
図8に従って詳細に説明する。
【0037】1は回転霧化頭型塗装装置のカバーで、該
カバー1は円筒状に形成され、その内部には、後述のエ
アモータ2を収容している。
【0038】2はカバー1内に収容されたエアモータ
で、該エアモータ2は、筒状に形成されたモータケーシ
ング2Aと、該モータケーシング2A内に収容されたエ
アタービン2Bと、後述する回転軸3を回転可能に軸支
する静圧エア軸受2Cとによって大略構成されている。
そして、エアモータ2は、エアタービン2Bに圧縮エア
が供給されることにより、回転軸3を回転駆動するもの
である。
【0039】3はエアモータ2の静圧エア軸受2Cに回
転可能に支持された中空の回転軸で、該回転軸3の先端
はエアモータ2の前側に突出し、その先端部には後述の
回転霧化頭11が取付けられている。また、回転軸3の
基端側はエアモータ2のエアタービン2Bに取付けられ
ている。
【0040】4は回転軸3内に挿通して設けられたフィ
ードチューブで、該フィードチューブ4の先端部は、回
転軸3から突出して回転霧化頭11内に延在している。
そして、フィードチューブ4は、同軸な二重筒として形
成され、中央に位置して塗料と洗浄流体としてのシンナ
等が流通する塗料通路4Aと、該塗料通路4Aの外周側
に位置してシンナ等が流通する環状のシンナ通路4Bと
によって構成されている。そして、フィードチューブ4
は、塗装作業時には、塗料通路4Aから回転霧化頭11
に向け塗料を供給する。また、塗料の色替等に伴う洗浄
作業時には、塗料通路4Aは後述するハブ部材14の前
面等を洗浄するシンナ等を供給し、シンナ通路4Bは霧
化頭本体12の塗料薄膜化面12C、放出端縁12D等
を洗浄するシンナ等を供給する。
【0041】5はカバー1の先端部に取付けられたシェ
ーピングエアリングで、該シェーピングエアリング5
は、円筒状に形成され、その先端側には回転霧化頭11
から噴霧された塗料の噴霧パターン等を制御するための
エアを噴出するエア噴出口5A,5A,…が周方向に多
数個形成されている。
【0042】次に、11は回転軸3の先端部に取付けら
れた本実施の形態による回転霧化頭で、該回転霧化頭1
1は、図2に示す如く、後述する霧化頭本体12、ハブ
嵌合凹溝13、ハブ部材14、孔状塗料通路19、環状
塗料通路20等によって大略構成されている。
【0043】12は回転霧化頭11の外形をなし、後部
側から前部側に向けて拡開するベル形に形成された霧化
頭本体で、該霧化頭本体12は、例えばアルミニウム合
金、ステンレス合金、硬質な樹脂材料等を用いて形成さ
れている。ここで、霧化頭本体12を樹脂材料によって
形成する場合には、導電性を有する導電性樹脂材料、ま
たは表面に導電性塗料の皮膜処理を施した非導電性の樹
脂材料が用いられている。これにより、霧化頭本体12
には、塗装を行なう場合に高電圧を印加することができ
るから、該霧化頭本体12は、その表面を流れる塗料を
高電圧に直接的に帯電させることができる。
【0044】そして、霧化頭本体12は、その後端側が
円筒状の回転軸取付部12Aとなり、該回転軸取付部1
2Aの奥部にはエアモータ2の回転軸3に螺着される雌
ねじ12A1が刻設されている。また、霧化頭本体12
には、回転軸取付部12Aの奥部を閉塞するように環状
隔壁12Bが径方向内向きに突出して形成され、該環状
隔壁12Bの内周側には回転軸3の先端側から突出した
フィードチューブ4の先端が挿通される。
【0045】一方、霧化頭本体12の前面側は、円皿状
に拡開する塗料薄膜化面12Cとなり、霧化頭本体12
の前端(外周端)は塗料薄膜化面12Cに連続した放出
端縁12Dとなっている。また、霧化頭本体12には、
奥部側に位置して環状隔壁12Bと後述のハブ部材14
との間に塗料溜り12Eが設けられ、該塗料溜り12E
は、フィードチューブ4から吐出された塗料を一時的に
溜め、拡散する空間である。さらに、塗料溜り12Eと
塗料薄膜化面12Cとの間に位置する霧化頭本体12の
内周面12Fは、図5に示すように、後側から前側に向
けて拡径した拡径内周面として形成されている。また、
前側が拡径した拡径内周面12Fの前端部(塗料薄膜化
面12Cとの境界部)の内径寸法D1は、後述するハブ
嵌合凹溝13の最大内径寸法D2よりも大きく設定され
ている(D1>D2)。
【0046】そして、霧化頭本体12は、回転霧化頭1
1が高速回転している状態で、塗料溜り12Eに塗料が
供給されると、この塗料を後述する孔状塗料通路19か
ら塗料薄膜化面12Cに供給する。これにより、塗料薄
膜化面12Cに供給された塗料は、放出端縁12Dから
塗料粒子となって噴霧される。
【0047】13は霧化頭本体12の内周面12Fに設
けられたハブ嵌合凹溝で、該ハブ嵌合凹溝13は、後述
するハブ部材14の脚部17先端が係合、離脱可能に嵌
合するもので、拡径内周面12Fの前,後方向中間位置
を全周に亘り断面円弧状に窪ませることによって形成さ
れている。また、ハブ嵌合凹溝13は、図6に示す如
く、内周面12Fとの間の境界部が滑らかな前側円弧面
13A,後側円弧面13Bとなっている。そして、各円
弧面13A,13Bは、塗料溜り12Eから塗料薄膜化
面12Cに向け塗料が流れるときに、この塗料が飛散せ
ずに円滑にハブ嵌合凹溝13を乗り越えることができる
ようにしている。
【0048】ここで、ハブ嵌合凹溝13の最大内径寸法
D2は、前側円弧面13Aの位置での内径寸法D3よりも
大きな寸法で、内周面12Fの前端部の内径寸法D1よ
りも小さな寸法に設定されている(D1>D2>D3)。
また、ハブ嵌合凹溝13の最大内径寸法D2は、後述す
るハブ部材14の脚部17の最大外径寸法D6と同じ寸
法か、または僅かに小さな寸法に設定されている(D2
≦D6)。これにより、ハブ嵌合凹溝13は、前側円弧
面13Aを乗り越えて嵌合するハブ部材14の各脚部1
7をがたつかせることなく確実に保持することができ
る。
【0049】14は塗料溜り12Eの前方を覆うように
霧化頭本体12に着脱可能に取付けられたハブ部材で、
該ハブ部材14は、遠心力の作用によって変形し易く適
度な弾性と撓み性をもった材料、例えばポリエーテルス
ルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)、ポリオキシメチレン(PO
M)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリイミド(PI)等の樹脂材
料を用いてほぼ円板状に形成されている。そして、ハブ
部材14は、図7に示す如く、後述の蓋部15、脚部1
7、切欠溝18等によって大略構成されている。
【0050】15はハブ部材14の本体部をなす円板状
に形成された蓋部で、該蓋部15は、その前面15Aが
平坦面となり、後面側がフィードチューブ4から吐出さ
れる塗料を受けると共に前述した塗料溜り12Eを閉塞
する塗料受面15Bとなっている。また、蓋部15の外
周面15Cは、前端部の外径寸法D4が後端部の外径寸
法D5よりも大きな寸法に設定され(D4>D5)、これ
により、後側から前側に向け漸次径寸法が大きくなる拡
径外周面として形成されている。また、蓋部15の前端
部の外径寸法D4は、霧化頭本体12の拡径内周面12
F前端部の内径寸法D1よりも小さく設定されている
(D1>D4)。さらに、蓋部15の後端部の外径寸法D
5はハブ嵌合凹溝13の前側円弧面13Aの位置(即
ち、拡径内周面12Fの後端位置)での内径寸法D3よ
りも小さく設定されている(D3>D5)。
【0051】一方、塗料受面15Bの中心部には、フィ
ードチューブ4から吐出された塗料の受渡しを円滑にす
るために後側に突出した円錐状突起15Dが形成されて
いる。ここで、蓋部15の外周面15Cは、霧化頭本体
12に取付けられた状態で、内周面12Fとの間に一定
の隙間寸法を有し、後述する環状塗料通路20を形成す
る。
【0052】16,16,…は蓋部15の軸中心側に設
けられた4個のシンナ流出孔で、該各シンナ流出孔16
は、塗料受面15B(円錐状突起15D)から前面15
Aに亘って穿設されている。そして、シンナ流出孔16
は、前面15Aに付着した塗料を洗浄するときに、シン
ナを塗料受面15Bから前面15A側に供給する通路を
なしている。
【0053】17,17,…は蓋部15の後面外周側に
一体的に形成された複数本の脚部(実施例の場合14
本)で、該各脚部17は、図8に示すように、1本1本
が独立して形成され、かつ周方向に等間隔で、全周に亘
って配置されている。また、脚部17は、蓋部15の後
面外周側から先端部17Aの方向(軸方向の後側)に離
間するに従って径方向外側に向けて拡径する拡径脚部と
して形成され、その先端部17A位置での最大外径寸法
D6は、蓋部15の後端部の外径寸法D5よりも大きく設
定されている(D6>D5)。また、脚部17の先端部1
7Aは、自由端となってハブ嵌合凹溝13にほぼ合致す
るような球面形状をなしている。
【0054】また、脚部17の先端部17Aの最大外径
寸法D6は、蓋部15の前端部の外径寸法D4と同じ寸法
か、または小さな寸法に形成されている(D6≦D4)。
さらに、各脚部17(先端部17A位置)の最大外径寸
法D6は、ハブ嵌合凹溝13の最大内径寸法D2と同じ寸
法か、または僅かに大きな寸法に設定されている(D6
≧D2)。
【0055】そして、各脚部17は、それぞれが独立し
ていることにより、比較的容易に弾性変形することがで
きるから、ハブ嵌合凹溝13に対する着脱作業を容易に
行うことができる。しかも、各脚部17の最大外径寸法
D6は、ハブ嵌合凹溝13の最大内径寸法D2と同じ寸法
か、または僅かに大きな寸法に設定しているから、該各
脚部17はハブ嵌合凹溝13に確実に保持されることに
なる。
【0056】以上の点から霧化頭本体12の内周面12
Fの前端部の内径寸法D1、ハブ嵌合凹溝13の最大内
径寸法D2、ハブ嵌合凹溝13の前側円弧面13Aの位
置での内径寸法D3と、ハブ部材14の蓋部15の前端
部の外径寸法D4、蓋部15の後端部の外径寸法D5、脚
部17の先端部17A位置での最大外径寸法D6とは、
下記数1の関係にある。
【0057】
【数1】D1>D2>D3 D4≧D6>D5 D6≧D2 D1>D4 D3>D5
【0058】18,18,…は蓋部15の後面外周側に
各脚部17と交互に形成された複数個(実施例では14
個)の切欠溝で、該各切欠溝18は、隣合う各脚部17
間に位置してほぼU字形状に形成され、かつ周方向に等
間隔で全周に亘って配置されている。そして、切欠溝1
8は、ハブ部材14の脚部17を霧化頭本体12のハブ
嵌合凹溝13に嵌合したときに、該ハブ嵌合凹溝13と
の間に後述の孔状塗料通路19を形成するものである。
【0059】19,19,…は霧化頭本体12内にハブ
部材14を取付けたときに、該霧化頭本体12のハブ嵌
合凹溝13の内周面とハブ部材14の各切欠溝18との
間に形成される複数個の孔状塗料通路で、該各孔状塗料
通路19は、図3に示すように周方向に等間隔で、全周
に亘り、各脚部17と交互に切欠溝18と対応した数だ
け独立して多数個列設されている。そして、各孔状塗料
通路19は、回転霧化頭11を高速回転し、フィードチ
ューブ4から塗料溜り12Eに塗料を供給したときに、
この塗料を後述の環状塗料通路20に向け均一に流通す
るものである。
【0060】また、20は霧化頭本体12内にハブ部材
14を取付けたときに、該霧化頭本体12の拡径内周面
12Fとハブ部材14の蓋部15の外周面15Cとの間
に形成される環状塗料通路で、該環状塗料通路20は、
図2、図4に示す如く、全周に亘って円環状をなし、内
周面12F、外周面15Cにより後側から前側に向けて
漸次径寸法が大きくなるように拡径している。これによ
り、拡径した環状塗料通路20は、霧化頭本体12の拡
径内周面12Fと蓋部15の外周面15Cとの間で、塗
料を均一に流通することができ、また各面15C、12
Fに接触するようにシンナを流通することができる。
【0061】ここで、環状塗料通路20の幅寸法a(図
2中に図示)は、その前端側で下記数2の関係にある。
【0062】
【数2】a≒(D1−D4)/2
【0063】本実施の形態による回転霧化頭11は上述
の如き構成を有するもので、次に、回転霧化頭11の組
立作業、回転霧化頭11による塗装動作および固着した
塗料中の顔料等の除去(分解)作業について説明する。
【0064】最初に、回転霧化頭11の組立作業、即ち
霧化頭本体12にハブ部材14を組付ける作業について
説明する。
【0065】まず、霧化頭本体12の塗料溜り12Eを
覆うようにハブ部材14をあてがい、該ハブ部材14を
塗料溜り12E側に押込むように押圧する。このとき
に、霧化頭本体12の拡径内周面12Fは、その前端部
の内径寸法D1が各脚部17の最大外径寸法D6よりも大
きく設定されているから、ハブ部材14を霧化頭本体1
2の中央に位置決めすることができる。しかも、拡径内
周面12Fは、前側から後側に向け漸次径寸法が小さく
なっているから、ハブ部材14の各脚部17は、徐々に
弾性変形することができ、前側円弧面13Aを乗り越え
ることによってハブ嵌合凹溝13に容易に嵌合すること
ができる。さらに、脚部17は、1本、1本が独立して
いるから、比較的容易に撓むことができ、これによって
もハブ嵌合凹溝13に容易に嵌合することができる。
【0066】そして、ハブ嵌合凹溝13に嵌合したハブ
部材14の各脚部17は、その最大外径寸法D6がハブ
嵌合凹溝13の最大内径寸法D2と同じ寸法か、または
僅かに大きな寸法に設定されているから、各脚部17
は、ハブ嵌合凹溝13に合致し、確実に保持される。
【0067】次に、このように組立てられた回転霧化頭
11を用いて被塗物に塗料を噴霧する塗装作業について
説明する。
【0068】まず、エアモータ2によって回転軸3と共
に回転霧化頭11を高速、例えば3000〜10000
0rpmで回転駆動する。このときには、回転霧化頭1
1の霧化頭本体12、ハブ部材14に遠心力が作用する
が、該ハブ部材14の各脚部17は、それぞれ独立して
形成されており、弾性変形し易くなっているから、霧化
頭本体12よりもハブ部材14の各脚部17の方が径方
向に大きく広がる。これにより、該各脚部17は、ハブ
嵌合凹溝13に強く押付けられるから、ハブ嵌合凹溝1
3によるハブ部材14の保持状態をより一層高めること
ができる。
【0069】そして、フィードチューブ4からハブ部材
14の塗料受面15Bに塗料を供給すると、塗料受面1
5Bに供給された塗料は、遠心力により塗料溜り12E
から各孔状塗料通路19、環状塗料通路20を通って霧
化頭本体12の塗料薄膜化面12Cに流出する。このと
き、各孔状塗料通路19は、蓋部15の外周側に全周に
亘り等間隔で独立して形成されているから、塗料溜り1
2Eに供給された塗料は、各孔状塗料通路19から均一
に流出する。しかも、環状塗料通路20は、ほぼ一定の
幅寸法aをもって形成しているから、塗料を全周に亘っ
て均一に流通することができる。これにより、塗料薄膜
化面12Cに供給された塗料は、放出端縁12Dから塗
料粒子となって噴霧され、被塗物に塗着する。
【0070】この塗装時に、回転霧化頭11に高電圧発
生器(図示せず)から供給される高電圧を印加すること
により、霧化頭本体12等の表面を流れる塗料を高電圧
に直接的に帯電させることができるから、この帯電塗料
を被塗物に向け飛行させて塗着効率を高めることができ
る。
【0071】次に、前色の塗装が終了し、次色の塗料に
色替を行う場合の色替動作について説明する。
【0072】まず、塗料の色替を行う場合には、各部に
付着している前色の塗料を洗浄する、所謂自動洗浄を行
う。この自動洗浄作業では、回転霧化頭11を回転させ
た状態で、フィードチューブ4の塗料通路4Aにシンナ
を供給して前色の塗料を排出した後に、シンナ通路4B
から回転霧化頭11に向け洗浄流体となるシンナ等を供
給する。このときに、環状塗料通路20は、ほぼ一定の
幅寸法aをもって形成し、かつ前側に向け漸次径寸法が
大きくなるように拡径して形成しているから、ハブ部材
14の外周面15Cにもシンナを供給することができ
る。
【0073】これにより、環状塗料通路20を流通する
シンナは、霧化頭本体12の拡径内周面12F、ハブ部
材14の外周面15Cに付着した前色塗料を効率よく洗
浄することができる。また、孔状塗料通路19から流出
したシンナは、霧化頭本体12の塗料薄膜化面12C、
放出端縁12Dに付着した塗料を洗浄し、シンナ流出孔
16から流出したシンナは、ハブ部材14の前面15A
を洗浄することができる。
【0074】一方、ハブ部材14の切欠溝18、ハブ嵌
合凹溝13と各脚部17との間の隙間等に付着した塗料
は、前述した自動洗浄作業では除去することができな
い。このため、ハブ部材14の切欠溝18等には、付着
した塗料中に含まれる顔料成分等が徐々に堆積して固着
物となる。このため、この固着物は、回転霧化頭11を
分解し、この分解状態で除去するようになっている。そ
こで、回転霧化頭の分解作業、固着物の除去作業につい
て説明する。
【0075】まず、霧化頭本体12からハブ部材14を
取外す場合には、これに先立って回転軸3から回転霧化
頭11を取外す。次に、霧化頭本体12の回転軸取付部
12A内に棒状の分解用治具(図示せず)を挿入し、該
冶具によってハブ部材14を後側から押圧する。このと
きに、例えば脚部17とハブ嵌合凹溝13との間に塗料
中の顔料等が固着物となって固着している場合でも、各
脚部17は、独立して形成され、弾性変形し易くなって
いるから、ハブ部材14は、脚部17を弾性変形させな
がらハブ嵌合凹溝13から容易に取外すことができる。
【0076】このようにして霧化頭本体12からハブ部
材14を取外した状態では、各孔状塗料通路19は、霧
化頭本体12側のハブ嵌合凹溝13とハブ部材14側の
切欠溝18とに分割されるから、ブラシ等を用いてハブ
嵌合凹溝13、切欠溝18を擦ることにより、固着物を
容易に除去することができる。その他にも、洗浄が困難
な霧化頭本体12の塗料溜り12E、内周面12F、ハ
ブ部材14の外周面15C、脚部17等の塗料接液部に
堆積し固着した固着物を、ハブ嵌合凹溝13、切欠溝1
8と同様に容易に除去することができる。
【0077】かくして、本実施の形態によれば、霧化頭
本体12は金属材料または硬質な樹脂材料を用いて形成
し、ハブ部材14は適度な弾性と撓み性を有する樹脂材
料を用いて形成している。また、霧化頭本体12の拡径
内周面12Fにはハブ嵌合凹溝13を設け、ハブ部材1
4には該ハブ嵌合凹溝13に係合、離脱可能に嵌合する
脚部17を設けている。これにより、霧化頭本体12に
ハブ部材14を取付けるときには、霧化頭本体12の内
周面12Fにハブ部材14をあてがい、該ハブ部材14
を押込むことにより、脚部17を弾性変形させながらハ
ブ嵌合凹溝13内に嵌合することができる。
【0078】この結果、回転霧化頭11を高速回転させ
たときには、適度な弾性と撓み性を有する樹脂材料を用
いて形成されたハブ部材14は、その脚部17をハブ嵌
合凹溝13に強く押付けることができるから、ハブ嵌合
凹溝13内での脚部17の保持力を高めることができ、
ハブ部材14の脱落事故等を未然に防止して、回転霧化
頭11に対する信頼性を向上することができる。また、
ハブ部材14の回転バランスを長期に亘って安定させる
ことができる。
【0079】一方、自動洗浄作業では除去することが困
難な、ハブ部材14の切欠溝18、ハブ嵌合凹溝13と
各脚部17との間の隙間等に堆積し固着した顔料等の固
着物を除去する場合には、分解用治具を用いて霧化頭本
体12の回転軸取付部12A側からハブ部材14を押圧
することにより、該ハブ部材14を霧化頭本体12から
容易に取外すことができる。この状態では、孔状塗料通
路19は、霧化頭本体12側のハブ嵌合凹溝13とハブ
部材14側の切欠溝18とに分離することができるか
ら、ブラシ等を用いてハブ嵌合凹溝13、切欠溝18を
擦ることにより、各部に固着した固着物を容易に除去す
ることができ、作業性を向上することができる。
【0080】また、環状塗料通路20は、ほぼ一定の幅
寸法aをもって形成しているから、塗装を行うときに
は、塗料を全周に亘って均一に流通することができ、塗
装品質を高めることができる。一方、塗料の洗浄を行う
ときには、霧化頭本体12の内周面12F、ハブ部材1
4の外周面15Cに付着した塗料をシンナによって効率
よく洗浄することができ、洗浄効率を向上することがで
きる。
【0081】また、ハブ部材14の各脚部17は、それ
ぞれが独立して形成されているから、ハブ嵌合凹溝13
に嵌合、離脱するときに容易に弾性変形することができ
る。これにより、従来技術で述べたように、例えば脚部
17とハブ嵌合凹溝13との間の孔状塗料通路19に顔
料等の固着物が固着している場合でも、ハブ部材14
は、指先の力だけで取外したり、取付けたりすることが
でき、着脱作業を容易に行うことができる。
【0082】さらに、ハブ嵌合凹溝13は、拡径内周面
12Fとの間の境界部を滑らかな円弧面13A,13B
としているから、塗料溜り12Eから塗料薄膜化面12
Cに向けて流れる塗料は、境界部で飛散することなく、
ハブ嵌合凹溝13を円滑に乗り越えることができる。こ
れにより、円弧面13A,13Bは、霧化頭本体12内
での塗料の流れをスムーズにして塗装品質を向上するこ
とができる。
【0083】また、後側から前側に向けて径寸法が大き
くなる拡径した環状塗料通路20によって、霧化頭本体
12の内周面12Fも、後側から前側に向けて拡径した
拡径内周面として形成されているから、ハブ部材14を
霧化頭本体12に取付けるときに、該ハブ部材14は、
霧化頭本体12の中央に位置決めすることができ、取付
作業を容易かつ正確に行うことができる。
【0084】一方、ハブ部材14の各脚部17は、独立
形状によって弾性変形し易くなっているから、ハブ部材
14を霧化頭本体12と同様の金属材料、硬質な樹脂材
料等によって形成した場合でも、各脚部17は、容易に
撓むことができ、ハブ嵌合凹溝13内で十分な保持力を
得ることができる。
【0085】なお、実施の形態では、霧化頭本体12と
ハブ部材14との間には、それぞれ後側から前側に向け
て漸次径寸法が大きくなった霧化頭本体12の拡径内周
面12Fと蓋部15の外周面15Cとによって拡径した
環状塗料通路20を形成した場合を例に挙げて説明し
た。
【0086】しかし、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図9に示す変形例のような回転霧化頭31を
用いてもよい。この場合、回転霧化頭31は、回転軸取
付部32A、環状隔壁32B、塗料薄膜化面32C、放
出端縁32D、塗料溜り32E、内周面32Fからな
り、内周面32Fにハブ嵌合凹溝33が設けられた霧化
頭本体32と、蓋部35、シンナ流出孔36、脚部3
7、切欠溝38からなるハブ部材34と、ハブ嵌合凹溝
33と切欠溝38との間の孔状塗料通路39とによって
大略構成する。そして、ほぼ等しい径寸法をもった均径
内周面32Fと蓋部35の外周面35Cとの間には、後
側から前側に向けてほぼ等しい径寸法をもった均径な環
状塗料通路40を形成する構成としてもよい。
【0087】従って、この変形例によれば、均径な環状
塗料通路40は、孔状塗料通路39を通過した塗料を、
塗料薄膜化面32Cに供給することができる。また、シ
ンナ等を供給したときには、環状塗料通路40に付着し
た塗料を洗浄することができる。
【0088】また、実施の形態では、ハブ部材14には
14本の各脚部17を設けた場合を例に挙げて図示した
が、本発明はこれに限らず、脚部17は、ハブ部材14
を霧化頭本体12に支持することができる本数、即ち、
周方向に3本以上設けられていればよい。そして、脚部
17の本数が少ない場合には、孔状塗料通路は周方向に
延びるスリット状の長孔となる。
【0089】一方、実施の形態では、回転霧化頭11の
霧化頭本体12を金属材料または導電性の樹脂材料によ
って形成し、該霧化頭本体12等を介して直接的に塗料
を高電圧に帯電させる直接帯電式の回転霧化頭型塗装装
置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えばカバー1の外周側には外部電極を設け、この外部電
極が回転霧化頭11から噴霧された塗料を間接的に高電
圧に帯電させる間接帯電式の回転霧化頭型塗装装置に適
用してもよい。
【0090】さらに、実施の形態では、霧化頭本体12
をベル形状に形成した場合を例示したが、霧化頭本体は
回転軸取付部から放出端縁に向けて徐々に大径となった
筒形状に形成してもよい。
【0091】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、霧化頭本体には、塗料溜りと塗料薄膜化面との間
の内周面に全周に亘って凹溝状に形成されたハブ嵌合凹
溝を設け、ハブ部材は、霧化頭本体の内周面よりも小径
な円板状体からなる蓋部と、該蓋部から軸方向の後側に
延びて設けられ先端部が弾性変形しながら前記ハブ嵌合
凹溝に係合、離脱可能に嵌合する複数本の脚部と、隣合
う各脚部間に位置して設けられた複数個の切欠溝とによ
り構成し、ハブ部材の各脚部を前記ハブ嵌合凹溝に嵌合
したときには、前記ハブ嵌合凹溝と各切欠溝との間に複
数の孔状塗料通路を形成すると共に、霧化頭本体の内周
面と蓋部の外周面との間に環状塗料通路を形成する構成
としている。
【0092】従って、霧化頭本体の塗料溜りを覆うよう
にハブ部材をあてがい、該ハブ部材を霧化頭本体内に押
込むことにより、該ハブ部材の各脚部を弾性変形させ
る。このときに各脚部は、それぞれが独立しているから
霧化頭本体の内周面で径方向の内側に比較的容易に弾性
変形することができ、ハブ嵌合凹溝で拡径して当該ハブ
嵌合凹溝に嵌合することができる。これにより、各脚部
は、その弾性力によってハブ部材をハブ嵌合凹溝に係合
し、抜止め状態に保持することができる。そして、回転
霧化頭を高速回転させたときには、ハブ部材の各脚部
は、遠心力によって拡径しようとするから、該各脚部
は、ハブ部材を霧化頭本体内に強固に支持することがで
きるから、ハブ部材の脱落事故等を未然に防止して、回
転霧化頭に対する信頼性を向上することができる。
【0093】また、ハブ部材は、ハブ嵌合凹溝に嵌合し
た状態で、各切欠溝とハブ嵌合凹溝との間に孔状塗料通
路を形成すると共に、蓋部と霧化頭本体の内周面との間
に環状塗料通路を形成する構成としている。これによ
り、塗装を行う場合には、塗料溜りに塗料を供給するこ
とにより、この塗料は該塗料溜りから各孔状塗料通路と
環状塗料通路を通して塗料薄膜化面に均一に流出させる
ことができ、放出端縁から均一な塗料粒子として飛行さ
せ、被塗物の塗装品質を向上することができる。
【0094】しかも、各孔状塗料通路、環状塗料通路等
に堆積して固着した塗料中の顔料等の固着物を除去する
場合には、霧化頭本体の回転軸取付部側からハブ部材の
後面を前側に押圧する。これにより、ハブ嵌合凹溝と脚
部との隙間に固着物が固着している場合でも、ハブ部材
を霧化頭本体内に押込んだときと同様に、各脚部を容易
に弾性変形させて、該ハブ部材をハブ嵌合凹溝から取外
すことができる。そして、霧化頭本体からハブ部材を取
外した状態では、孔状塗料通路は、ハブ部材の切欠溝と
霧化頭本体のハブ嵌合凹溝とに分割されるから、ブラシ
等を用いて切欠溝、ハブ嵌合凹溝に固着した顔料等の固
着物を容易に除去することができ、また、霧化頭本体の
内周面、ハブ部材の塗料受面等の塗料接液部に堆積し固
着した固着物も容易に除去することができ、作業性を向
上することができる。
【0095】請求項2の発明によれば、各脚部と切欠溝
は蓋部の外周側に交互に形成し、各孔状塗料通路は各切
欠溝とハブ嵌合凹溝との間に独立して形成する構成とし
ている。これにより、塗料溜りに供給された塗料は各孔
状塗料通路から均一に流出し、環状塗料通路に流出する
から、均一な塗料粒子として被塗物に塗着することがで
きる。
【0096】請求項3の発明によれば、環状塗料通路
は、霧化頭本体の内周面とハブ部材の蓋部外周面との間
に全周に亘って円環状に形成しているので、環状塗料通
路は、各孔状塗料通路を通過した塗料を塗料薄膜化面に
供給することができる。
【0097】請求項4の発明によれば、各脚部は、蓋部
の位置から先端部の方向に離間するに従って径方向外側
に向けて拡径する拡径脚部として形成しているので、ハ
ブ部材を霧化頭本体内に押込んだときには、各脚部は、
最も径方向の外側に位置する先端部をハブ嵌合凹溝に確
実に嵌合することができる。
【0098】請求項5の発明によれば、霧化頭本体のハ
ブ嵌合凹溝と内周面との間の境界部は、滑らかな円弧面
として形成しているので、塗料等が塗料溜りから塗料薄
膜化面に向けてハブ嵌合凹溝を乗り越えるように流れる
ときに、円弧面はこの塗料等を飛散させることなく、円
滑に流通することができ、塗料の供給を安定化させて、
塗装品質を向上することができる。
【0099】請求項6の発明によれば、環状塗料通路
は、後側から前側に向けて漸次径寸法が大きくなる環状
塗料通路として形成しているので、霧化頭本体の内周面
は、後側から前側に向けて拡径する内周面となるから、
該拡径内周面は、ハブ部材の脚部を徐々に弾性変形させ
てハブ嵌合凹溝に容易に嵌合させることができ、組立作
業性を向上することができる。また、環状塗料通路は、
各孔状塗料通路を通過した塗料を塗料薄膜化面に供給す
ることができる。
【0100】請求項7の発明によれば、環状塗料通路
は、後側から前側に向けてほぼ等しい径寸法をもった環
状塗料通路として形成しているので、環状塗料通路は、
各孔状塗料通路を通過した塗料を塗料薄膜化面に供給す
ることができ、洗浄流体を供給したときには、環状塗料
通路に付着した塗料を洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による回転霧化頭を備えた
回転霧化頭型塗装装置を示す断面図である。
【図2】図1中の回転霧化頭を拡大して示す拡大断面図
である。
【図3】図2中の矢示III−III方向からみた要部拡大断
面図である。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向からみた要部拡大断面
図である。
【図5】霧化頭本体とハブ部材とを分解して示す分解断
面図である。
【図6】ハブ嵌合凹溝の近傍を拡大して示す要部拡大断
面図である。
【図7】ハブ部材を単体で拡大して示す正面図である。
【図8】ハブ部材を図7中の矢示VIII−VIII方向からみ
た右側面図である。
【図9】本発明の変形例による回転霧化頭を図2と同様
位置からみた拡大断面図である。
【符号の説明】
11,31 回転霧化頭 12,32 霧化頭本体 12A,32A 回転軸取付部 12C,32C 塗料薄膜化面 12D,32D 放出端縁 12E,32E 塗料溜り 12F,32F 内周面 13,33 ハブ嵌合凹溝 13A,13B 円弧面 14,34 ハブ部材 15,35 蓋部 15C,35C 外周面 17,37 脚部 17A 先端部 18,38 切欠溝 19,39 孔状塗料通路 20,40 環状塗料通路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形ないしベル形に形成され、後端側が
    回転軸に取付けるための回転軸取付部となり、前面側が
    放出端縁に向けて塗料を薄膜化する塗料薄膜化面となる
    と共に奥部側が塗料溜りとなった霧化頭本体と、前記塗
    料溜りの前方を覆うように該霧化頭本体の内周面に取付
    けられたハブ部材とからなる回転霧化頭において、 前記霧化頭本体には、前記塗料溜りと塗料薄膜化面との
    間の内周面に全周に亘って凹溝状に形成されたハブ嵌合
    凹溝を設け、 前記ハブ部材は、前記霧化頭本体の内周面よりも小径な
    円板状体からなる蓋部と、該蓋部から軸方向の後側に延
    びて設けられ先端部が弾性変形しながら前記ハブ嵌合凹
    溝に係合、離脱可能に嵌合する複数本の脚部と、隣合う
    各脚部間に位置して設けられた複数個の切欠溝とにより
    構成し、 前記ハブ部材の各脚部を前記ハブ嵌合凹溝に嵌合したと
    きには、前記ハブ嵌合凹溝と各切欠溝との間に複数の孔
    状塗料通路を形成すると共に、前記霧化頭本体の内周面
    と蓋部の外周面との間に環状塗料通路を形成する構成と
    したことを特徴とする回転霧化頭。
  2. 【請求項2】 前記各脚部と切欠溝は前記蓋部の外周側
    に交互に形成し、前記各孔状塗料通路は前記各切欠溝と
    ハブ嵌合凹溝との間に独立して形成してなる請求項1に
    記載の回転霧化頭。
  3. 【請求項3】 前記環状塗料通路は、前記霧化頭本体の
    内周面とハブ部材の蓋部外周面との間に全周に亘って円
    環状に形成してなる請求項1または2に記載の回転霧化
    頭。
  4. 【請求項4】 前記各脚部は、前記蓋部の位置から先端
    部の方向に離間するに従って径方向外側に向けて拡径す
    る拡径脚部として形成してなる請求項1,2または3に
    記載の回転霧化頭。
  5. 【請求項5】 前記霧化頭本体のハブ嵌合凹溝と内周面
    との間の境界部は、滑らかな円弧面として形成してなる
    請求項1,2,3または4に記載の回転霧化頭。
  6. 【請求項6】 前記環状塗料通路は、後側から前側に向
    けて漸次径寸法が大きくなる環状塗料通路として形成し
    てなる請求項1,2,3,4または5に記載の回転霧化
    頭。
  7. 【請求項7】 前記環状塗料通路は、後側から前側に向
    けてほぼ等しい径寸法をもった環状塗料通路として形成
    してなる請求項1,2,3,4または5に記載の回転霧
    化頭。
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