JP2002224420A - 景品交換媒体とその不正防止管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ゲーム機で獲得した遊技媒体と交
換する景品交換媒体と、その不正を防止する不正防止管
理装置を提供する。 【構成】 本発明は、遊技機を介して獲得する遊技媒体
と交換する景品交換媒体をケース２に収納の多容量記録
媒体１を使用し、その多容量記録媒体には換金額に対応
して異なるソフトウエアが記憶してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機で獲得した
遊技媒体と交換する景品交換媒体と、その不正を防止す
る不正防止管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、遊技機を介して遊技を行った結
果、獲得した遊技媒体を景品等に交換することが行われ
ている。この遊技媒体には、例えば、パチンコ機では、
パチンコ玉であり、スロットマシンではメダルである。
そして、遊技者は、遊技店の景品交換所で、獲得した遊
技媒体に相当する景品（たばこ、チョコレート等）と交
換したり、或いは、換金交換者を介して、現金に交換可
能な景品交換媒体と交換している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記景品交換媒体は、
現金と交換するので、市場において、等価値を有する商
品である。そこで、この景品交換媒体は、例えば、２０
０円の場合にはボールペンであり、１０００円の場合に
は同じボールペンでも金泊を施した物等が使用されてい
る。又、この景品交換媒体は、遊技店と換金交換者を経
て、再度、遊技店に戻されるという、循環使用をしてい
るので、その補充品はほとんどなく、景品交換媒体を製
作している者にとってメリットがないし、この景品交換
媒体を製作するコストが高くついて、メリットが少ない
という問題がある。又、景品交換媒体を不正に製作し、
現金に交換する者に対する不正防止を図ることが要求さ
れている。そこで、本発明は、製造コストを下げ、製造
者及び遊技店にとってメリットがある景品交換媒体を提
供すると共に、この景品交換媒体を不正に製作して現金
に交換することを防止する不正防止管理装置を提供する
ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の遊技機を介し
て獲得する遊技媒体と交換する景品交換媒体は、ケース
に収納の多容量記録媒体を使用し、その多容量記録媒体
には換金額に対応して異なるソフトウエアが記憶してあ
る。そのため、換金額に対応して製作する景品交換媒体
は安価に製作できるし、遊技者が換金することなく所有
することによって、新たな景品交換媒体を補充できるメ
リットが生ずる。請求項２の不正防止管理装置は、遊技
店において、遊技者が獲得した遊技媒体に対し、データ
として、日時、時間、種類毎の景品交換媒体の数をレシ
ート又は景品交換媒体に記録し、通信回線を介して換金
交換者に備えた通信装置に送信する。一方、換金交換者
側に備えた通信受信装置は、遊技者が持参したレシート
に記録のデータを読み込んで、通信装置からのデータと
照合することによって、不正防止を図る。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１は、多容量記録媒体１（ＣＤ
−ＲＯＭ、ＤＶＤーＲＯＭ等）と合成樹脂製のケース２
で構成の景品交換媒体であり、遊技者が獲得した遊技媒
体によって、遊技店が遊技者に与えるものである。この
多容量記録媒体１は、よく知られているものであり、換
金額に対応して（市場価値に対応して）、異なるソフト
ウエア（内容）が記憶してある。例えば、景品交換媒体
の換金額が２００円の場合には、新進陶芸家の作品群
が、１０００円の場合には有名陶芸家の作品群が記録し
てある。

【０００６】このように、多容量記録媒体１に記録して
ある内容が異なることによる製作コストの相違は、著作
権料であり、その他の費用は同じである。尚、新進陶芸
家の作品群の著作権料は安価であり、且つ、宣伝媒体と
して使用できるメリットがある。そのため、２００円の
多容量記録媒体１の製作費と、１０００円の多容量記録
媒体１の製作費は、それらの換金価格に応じてかからな
いので、従来のように、金箔をもって価格差をつけるの
と製作費においてメリットが生ずる。即ち、安価に製作
できる。尚、多容量記録媒体１の表面には、その記録さ
れている内容が判る表示が記載してある。

【０００７】又、この景品交換媒体は、前記多容量記録
媒体１を透明の樹脂ケースに収納し、熱融着等で閉鎖す
る。従って、多容量記録媒体１に興味を持っている者
は、ケース２をナイフ等で開けて、多容量記録媒体１を
所有する。しかし、換金したい者は、換金交換者に持参
して現金に換金する。又、換金交換者は、この多容量記
録媒体１を遊技店に戻し、その際に、手数料を遊技店か
ら貰い、ケース２に収納の多容量記録媒体１（景品交換
媒体）は、遊技店、遊技者、換金交換者の間を循環す
る。

【０００８】この多容量記録媒体１は、ケース２に収納
された景品交換媒体として循環使用されるが、前記した
様に遊技者に興味がある内容が記録してあると、遊技者
が所有することとなり、換金される景品交換媒体は減少
する。そのため、景品交換媒体を遊技店に納入する者
は、景品交換媒体を補充する必要があり、メリットを得
ることができるし、２００円と１０００円の多容量記録
媒体１にかかる費用も、その換金額に対して安価に製作
できるのでメリットが生ずる。

【０００９】尚、前記多容量記録媒体１は、透明の樹脂
ケースに熱溶着して収納されているので、遊技者が一旦
ナイフ等で開けたときには、その痕跡が残り、換金交換
者はその痕跡を容易に見ることができて、不正な換金を
防止することができる。

【００１０】又、前記景品交換媒体を不正に作成して、
換金を試みることに対する不正防止手段として、遊技店
は毎日、景品交換媒体に異なるシールを貼る。この手間
暇は、コストがかかるが、例えば、換金額が１０００円
であれば、かかるコストをかけても不正に対するメリッ
トはある。又、換金学が１０００円のものを纏めて、例
えば、５個毎（５０００円相当）に束ねることによっ
て、シールを貼る数が減少して、手間暇をかけずに行う
ことができる。この様に、高額な換金可能な景品交換媒
体を製作すると、その換金額に対応する製作費の低減を
図ることができると共に、毎日のように異なるシール等
を貼るという、簡便な手段で、不正防止を図ることがで
きる。

【００１１】しかしながら、前記の不正防止策では不十
分であるので、図２に概念を示す不正防止管理装置につ
いて説明する。尚、ハードウエア等は既に知られた構成
の装置を使用できるので、その制御する概念について説
明する。

【００１２】遊技店には、遊技者が持参する景品媒体を
計数する景品媒体計数器が備えてある。そして、遊技者
が遊技媒体を景品媒体計数器に投入すると計数されて、
残り球を排出すると共に、発行器によってレシートが発
行される。このレシートには、データとして、発行日
時、時間、種類毎の景品交換媒体の数（例えば、１００
０円：２、２００円：５）及び、それらをバーコード化
したバーコードが印字されている。尚、このレシートは
磁気等による記録方式であってもよいし、前記データは
前記に限定されず、整理番号、暗証番号等を追記できる
し、状況によって適宜選択して構成でき、例えば、暗証
番号だけであってもよい。そして、遊技店の従業員は、
このレシートと共に、景品交換媒体を遊技者に渡す。

【００１３】一方、前記発行器で発行された内容（前記
レシートに記載の内容）は、通信装置（パソコン等で構
成）を介して、換金交換者に送信されると共に、そのデ
ータを記憶し、何時でも、キーボードやマウス等を介し
てモニターに映し出せるように構成する。この換金交換
者には、前記遊技店に備えた通信装置からの通信回線を
介して送信されるデータを受け取る通信受信装置（パソ
コン等で構成）が備えてある。そして、この通信受信装
置には、モニターと前記レシートのバーコードを読み取
るバーコード読取装置（又は磁気記録読取装置）が備え
てある。

【００１４】そして、換金交換者は、遊技者が持参した
レシートをバーコード読取装置（又は磁気記録読取装
置）を介して読み取ると、通信受信装置は、この内容
と、前記予め遊技店から送信されたデータが一致するか
否かを照合し、その結果をモニターに映し出す。尚、バ
ーコード読取装置を備えていない場合には、キーボード
を介してレシートの内容を入力する。そして、モニター
の映し出された結果が、正規なレシートである場合に
は、換金交換者は、景品交換媒体と現金を交換する。一
方、モニターには、かかる該当データがないときには、
レシートが不正に作成されたか、通信回線に関するデー
タミスか、を検証するために、遊技店に確認する。

【００１５】以上のように、レシートにデータとして
「日時、時間、及び種類毎の景品交換媒体の数」が記録
され、且つ、通信回線を介して換金交換者に予めデータ
を送信してあるので、不正なレシートを作成すると共に
不正に製作した景品交換媒体を介して、現金に交換する
ことを防止できる。即ち、レシートに時間と種類毎の景
品交換媒体の数が記載してあるので、かかる２点で合致
させることは、遊技店の従業員や換金交換者が不正を行
うか、通信機器等が故障でない限り、不正を行うことは
不可能である。従って、景品交換媒体が高額になる場合
の不正防止手段としては有効である。尚、レシートにバ
ーコードを作成しておくと、換金交換者は、より簡便に
取り扱うことができて好ましい。又、前記はレシートを
介して日時等のデータを記載する方式であるが、景品交
換媒体に直接、印字（又は記録）する方式であってもよ
い（図１のケース２参照）。この場合、その印字は、景
品交換媒体に空白がある限り順次使用可能であり、空白
がなくなったとき、消去して再利用することによって、
有効利用を図ることができる。

【００１６】又、前記多容量記録媒体１に記録のソフト
ウエア（内容）は、換金額に対応して、歌手を異にする
歌、演奏者を異にする音楽、ゲームのソフトウエア、そ
の他種々のもので区別してもよい。又、遊技機は、パチ
ンコ機の他にスロットマシンで獲得した遊技媒体（メダ
ル等）にも適用できることは言うまでもない。

【００１７】

【発明の効果】請求項１の景品交換媒体は、換金額に対
応して異なるソフトウエアが記憶してあるケースに収納
の多容量記録媒体を使用するので、換金額に対応して製
作する景品交換媒体は安価に製作できるし、遊技者が換
金することなく所有することによって、新たな景品交換
媒体を補充できるメリットが生ずる。又、請求項２の不
正防止管理装置は、遊技店側から発行のレシートに記録
のデータを換金交換者側に送信し、換金交換者側で送信
データと発行されたレシートを照合することができるの
で不正防止を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】現金換金品の多容量記録媒体とケースの図であ
る。

【図２】不正防止管理装置の概念を示す図である。

【符号の説明】

１ 多容量記録媒体 ２ ケース

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機を介して獲得する遊技媒体と交換
   する景品交換媒体であって、 その景品交換媒体はケースに収納の多容量記録媒体であ
   り、 その多容量記録媒体には換金額に対応して異なるソフト
   ウエアが記憶してあることを特徴とする景品交換媒体。
2. 【請求項２】 遊技店において、遊技者が獲得した遊技
   媒体に対し、日時、時間、種類毎の景品交換媒体の数等
   のデータをレシート又は景品交換媒体に記録すると共
   に、通信回線を介して換金交換者に備えた通信装置に送
   信し、 遊技者が持参した景品交換媒体又はレシートに記録のデ
   ータを通信受信装置に入力し、 この通信受信装置は前記通信装置からのデータと照合す
   ることを特徴とする不正防止管理装置。