JP2002223572A - 電源装置、放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置及び照明器具

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JP2002223572A
JP2002223572A JP2001017724A JP2001017724A JP2002223572A JP 2002223572 A JP2002223572 A JP 2002223572A JP 2001017724 A JP2001017724 A JP 2001017724A JP 2001017724 A JP2001017724 A JP 2001017724A JP 2002223572 A JP2002223572 A JP 2002223572A
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Koji Saeki
浩司 佐伯
Hiroshi Seike
宏 清家
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】DC−DC変換部のスイッチ素子に並列接続し
たインピーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴な
う発熱を必要以上に発生させること無く入力電流の歪み
を抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少させる。 【解決手段】DC−DC変換部2の昇圧型チョッパ回路
を構成するスイッチ素子Q1にインピーダンスが可変で
ある可変インピーダンス要素5を並列接続している。而
して、周囲温度が上昇すると放電灯Laの出力電力が減
少する方向に変化し、リアクトル電流IL1の不連続領域
が長くなる。このとき、抵抗体6の抵抗値も温度上昇に
伴なって正方向に上昇するため、可変インピーダンス要
素5のインピーダンスが増大して振動電流の減衰効果が
向上し、入力電流Iinに歪みを生じず、入力電流Ii
nの高調波成分を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置、放電灯
点灯装置及び照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電源装置の多くはコンデンサイン
プット形の整流平滑回路構成を用いており、入力高調波
の増加が問題となっている。入力高調波の増加は商用電
源電圧波形の歪みの原因となり、電力損失の増加や他機
器への誤動作・不動作等の悪影響を引き起こす原因とな
っていた。そのため、入力電流が略正弦波状になるよう
にして入力高調波成分を低減する入力電流歪み改善手段
を備えた電源装置が従来より提案されている。
【0003】図17は上記入力電流歪み改善手段を備え
た従来の電源装置を用いて負荷である放電灯を点灯する
放電灯点灯装置の詳細回路構成を示している。以下、こ
の従来例(従来例1)について簡単に説明する。
【0004】AC−DC変換部1は、電源帰還ノイズ低
減用のラインフィルタLF1〜LF4、雑防用コンデン
サC9からなるフィルタ部1a、及びダイオードブリッ
ジからなる整流回路1bにて構成され、商用電源のよう
な交流電源ACから供給される交流出力を整流してDC
−DC変換部2に供給する。
【0005】DC−DC変換部2は、スイッチ素子(例
えば電界効果トランジスタ)Q1、ダイオードD5、チ
ョークコイルL1、雑防用コンデンサC1、抵抗R1〜
R6、スイッチ素子Q1をオン/オフ制御するチョッパ
制御回路10’からなる昇圧型チョッパ回路、及びこの
昇圧型チョッパ回路の出力を平滑する平滑コンデンサC
2からなる平滑回路にて構成される。なお、このような
昇圧型チョッパ回路の回路構成は従来周知であるから詳
しい説明は省略する。
【0006】DC−DC変換部2の出力端に接続される
負荷回路は、インバータ回路3及び共振負荷部4にて構
成されている。インバータ回路3は、交互にオンされる
スイッチ素子Q2,Q3の直列回路がDC−DC変換部
2の出力端間に接続された、所謂ハーフブリッジ構成を
有している。各スイッチ素子Q2,Q3の両端にはダイ
オードが逆並列接続されている。なお、このダイオード
はスイッチ素子Q2,Q3に電界効果トランジスタを用
いる場合には、その寄生ダイオードにて代用されるのが
一般的である。これらのスイッチ素子Q2,Q3はイン
バータ制御回路20によってオン/オフ制御され、イン
バータ制御回路20が出力する制御信号に応じて駆動回
路3aを介してスイッチ素子Q2,Q3を交互に高周波
でオン/オフさせ、放電灯の予熱、始動、点灯時の発振
周波数の制御、及び放電灯異常時の保護動作などの制御
を行う。
【0007】インバータ回路3の出力端(スイッチ素子
Q3の両端)に接続される共振負荷部4は、直流カット
用コンデンサC3と、インダクタンスL2及びコンデン
サC4の直列共振回路と、コンデンサC4に並列接続さ
れた放電灯Laとで構成される。
【0008】交流電源ACの交流出力がフィルタ部1a
を介して整流回路1bに入力されて全波整流される。整
流回路1bで整流された直流電圧(入力電圧)Vinは
DC−DC変換部2の昇圧型チョッパ回路に入力され、
昇圧型チョッパ回路にて所望の直流電圧に変換され、平
滑回路にて平滑された直流電圧(出力電圧)Vdcとし
てインバータ回路3に出力される。インバータ回路3
は、インバータ制御回路20の制御信号を受けた駆動回
路3aにてスイッチ素子Q2,Q3を高周波で交互にオ
ン/オフすることにより、スイッチ素子Q3の両端に接
続されたインダクタンスL2及びコンデンサC4からな
る共振回路にて高周波電力に変換し、放電灯Laに高周
波電力を供給して点灯制御する構成となっている。
【0009】而して、上記従来例1においては、入力電
流歪みを改善する手段として昇圧型チョッパ回路を用い
ており、以下、簡単に昇圧型チョッパ回路の回路動作を
説明する。まず、スイッチ素子Q1がオンすると、整流
回路1bの出力端間がチョークコイルL1を介して短絡
され、チョークコイルL1には整流回路1bからの入力
電圧Vinの瞬時値に比例した傾きで増加する電流が流
れる。次にスイッチ素子Q1がオフするとチョークコイ
ルL1に誘導起電圧が発生し、入力電圧Vinに重畳し
てダイオードD5を介して平滑コンデンサC2が充電さ
れる。このときにチョークコイルL1から流れる電流I
L1は、DC−DC変換部2の出力電圧Vdcと入力電圧
Vinの差に比例した傾きで減少していく。このサイク
ルを交流電源ACの電源電圧の1周期の全期間で繰り返
すことにより、交流電源ACからは包絡線が正弦波であ
るノコギリ歯状の入力電流が流れる。この入力電流をフ
ィルタ部1aに設けられた低周波フィルタを通すことに
より、入力電圧(電源電圧)と相似した波形の入力電流
とすることができ、高調波成分を低く押さえることがで
きる。
【0010】上述のようなスイッチ素子Q1のオン/オ
フ制御は、図18に示すようなチョッパ制御回路10’
にて行われる。このチョッパ制御回路10’には、入力
電圧Vinを分圧抵抗R1,R2で分圧して得られる検
出電圧V1、チョークコイルL1に流れる電流IL1によ
りチョークコイルL1の2次巻線n2に誘起されて抵抗
R3を介して取り込まれる検出電圧V2、スイッチ素子
Q1にオン時に流れる電流IQ1を検出抵抗R4で電圧変
換して得られる検出電圧V3、DC−DC変換部2の出
力電圧Vdcを分圧抵抗R5,R6で分圧して得られる
検出電圧V4が与えられる。そして、チョッパ制御回路
10’がこれらの検出電圧V1〜V4に応じてスイッチ
素子Q1のスイッチング周波数あるいはオンデューティ
比を調整することにより、交流電源ACからの入力電流
を正弦波に近づけるとともに、交流電源ACの電源電圧
の変動や負荷回路の変動に対してDC−DC変換部2の
出力電圧Vdcを略一定とする制御を行うものである。
【0011】以下、チョッパ制御回路10’の制御動作
をさらに詳しく説明する。チョッパ制御回路10’は、
図18に示すように演算増幅器OP、乗算器MP、比較
器CP、フリップフロップ回路FF並びにドライブ回路
Dを具備し、演算増幅器OPの反転入力端子に検出電圧
V4、乗算器MPに検出電圧V1、比較器CPの反転入
力端子に検出電圧V3、フリップフロップ回路FFの一
方の入力端子に検出電圧V2がそれぞれ入力されてい
る。ドライブ回路Dは、フリップフロップ回路FFの出
力信号に応じて図19に示すような方形波のパルス信号
からなる制御信号S1をスイッチ素子Q1のゲートに出
力し、制御信号S1がHレベルのときにスイッチ素子Q
1をオン、制御信号S1がLレベルのときにスイッチ素
子Q1をオフする。演算増幅器OPの非反転入力端子に
は基準電源refから基準電圧Vrが入力されており、
検出電圧V4が基準電圧Vrよりも高い場合に演算増幅
器OPの出力電圧が低下し、検出電圧V4が基準電圧V
rよりも低い場合に演算増幅器OPの出力電圧が上昇す
る。ここで、演算増幅器OPの出力端子がコンデンサC
oを介して反転入力端子に接続されており、演算増幅器
OPの出力電圧はコンデンサCoの負帰還動作によって
積分されて比較的緩やかに変化する。
【0012】乗算器MPの一方の入力端子には演算増幅
器OPの出力が入力され、他方の入力端子には検出電圧
V1が入力されており、乗算器MPからはDC−DC変
換部2の入力電圧に対応した検出電圧V1に、DC−D
C変換部2の出力電圧Vdcに応じた演算増幅器OPの
出力電圧を乗算した電圧が出力される。このような乗算
器MPの出力電圧は、交流電源ACの電源電圧波形と、
DC−DC変換部2の出力電圧Vdcとを基準電圧re
fによって略一定とする情報を併せ持つものになり、比
較器CPの非反転入力端子に入力される。ここで、図1
9に示すようにスイッチ素子Q1に流れる電流IQ1が増
加傾向にある場合、乗算器MPの出力電圧が検出電圧V
3を上回るために比較器CPの出力はHレベルとなる。
スイッチ素子Q1に流れる電流IQ1が増加していくとつ
いには検出電圧V3が乗算器MPの出力電圧を上回り、
比較器CPの出力がLレベルに反転する。比較器CPの
出力がLレベルに反転するとフリップフロップ回路FF
の出力信号も反転するため、ドライブ回路Dから出力さ
れる制御信号S1がHレベルからLレベルに反転してス
イッチ素子Q1がオフする。スイッチ素子Q1がオフし
て電流IQ1が停止すると、チョークコイルL1に誘導起
電圧が発生し、入力電圧Vinに重畳してダイオードD
5に平滑コンデンサC2を充電する充電電流ID5が流れ
る(図17参照)。この充電電流ID5はスイッチ素子Q
1がオフの時に流れ、図19に示すようにチョークコイ
ルL1に蓄積されたエネルギの放出とともに徐々に減少
してやがてゼロになる。充電電流ID5がゼロになるとチ
ョークコイルL1の2次巻線n2に発生する誘導起電圧
の向きが反転し、それに伴って検出電圧V2も反転する
ことになる。検出電圧V2が反転すればフリップフロッ
プ回路FFの出力信号も反転するため、ドライブ回路D
から出力される制御信号S1がLレベルからHレベルに
反転してスイッチ素子Q1がオンする。
【0013】以上の動作を数十kHzの周波数で繰り返
すとともに各検出電圧V1〜V4に応じてスイッチ素子
Q1のスイッチング周波数もしくはオンデューティ比を
変化させてチョークコイルL1に蓄積されるエネルギ量
を可変させることにより、図19に示すような鋸刃状の
リアクトル電流IL1(=IQ1+ID5)が流れ、フィルタ
部1aによって平均化された正弦波状の電流(AVG)
が入力電流となり、交流電源ACから入力される入力電
流Iinの波形が図20に示すような正弦波に近い波形
となる。
【0014】本従来例のような昇圧型チョッパ回路の制
御方式は、一般的にゼロクロススイッチング制御方式と
呼ばれており、チョークコイルL1にはリアクトル電流
L1が略連続的に流れ、リアクトル電流IL1がゼロにな
ると再びリアクトル電流IL1が流れるという動作が繰り
返される。このようなゼロクロススイッチング制御方式
を用いれば入力電流Iinを略正弦波状にできるために
入力力率は略1となり、入力電流Iinの高調波成分も
大幅に低減できる。ところが、このようなゼロクロスス
イッチング制御方式の場合、チョッパ制御回路10’の
回路構成が非常に複雑となり、また制御動作に必要な各
種の検出信号V1〜V4を得るための回路構成も必要と
なるために部品点数が増加し、コストアップが避けられ
ないという問題がある。
【0015】上記従来例1が持つ問題を解決する従来例
(従来例2)として、図21に示すように他の入力電流
歪み改善手段を備えた電源装置を用いた放電灯点灯装置
が提案されている。この従来例2が従来例1と異なる点
は、図22に示すようにチョッパ制御回路10が簡略化
されている点にある。具体的には、比較器CP、基準電
圧源ref、フリップフロップ回路FF並びにドライバ
回路Dのみでチョッパ制御回路10が構成されており、
DC−DC変換部2の出力電圧を検出した検出電圧V4
のみに応じてスイッチ素子Q1の制御が行われる。すな
わち、検出電圧V4と基準電圧Vrを比較した比較器C
Pの出力がフリップフロップ回路FFの一方の入力端子
に入力され、フリップフロップ回路FFの他方の入力端
子には周期一定の方形波パルスからなる同期信号S0が
入力されており、フリップフロップ回路FFの出力信号
に応じてドライブ回路Dから出力する制御信号S1をス
イッチ素子Q1のゲートに出力し、検出電圧V4に基づ
いて出力電圧Vdcを所望の値とするようにオンデュー
ティ比を調整しながら、同期信号S0の周波数に同期し
た一定の周波数でスイッチ素子Q1をオン/オフしてい
る。
【0016】ところが、上記従来例2ではチョッパ制御
回路10が一定の周波数でスイッチ素子Q1をオン/オ
フ制御しており、従来例1におけるチョッパ制御回路1
0’のようにチョークコイルL1に蓄積されるエネルギ
量を全波整流後の脈流電圧(入力電圧)Vinの検出電
圧V1に応じて可変するようにスイッチ素子Q1をオン
/オフする制御を行っていないため、図23に示すよう
にチョークコイルL1に流れるリアクトル電流IL1の包
絡線波形(AVG)が正弦波に対して若干歪んだ波形と
なり、フィルタ部1aを介した入力電流波形も同様に歪
んだ波形となる。この場合、入力電流Iinも図24に
示すように正弦波に対して若干歪んだ波形となる。
【0017】本従来例のような昇圧型チョッパ回路の制
御方式は、一般的に不連続チョッパ制御方式と呼ばれて
おり、チョークコイルL1にはリアクトル電流IL1が連
続的に流れず、リアクトル電流IL1が一旦ゼロとなって
から流れる向きが反転するまでの間に暫くリアクトル電
流IL1が流れない不連続領域が生じる。本制御方式の場
合、従来例1で説明したゼロクロススイッチング方式と
比べると入力電流Iinに若干の歪みを生じるが、コン
デンサインプット形の整流平滑回路構成の場合のような
入力電流の休止期間は発生しないので入力力率は1に近
い値となり、入力高調波も低減される。本制御方式であ
れば、チョッパ制御回路10を簡略化でき、またスイッ
チ素子Q1の制御動作に必要な各検出信号を得るための
回路構成も簡略化できるために部品点数が削減でき、大
幅なコストダウンが図れるという利点がある。
【0018】一方、上記不連続チョッパ制御方式による
不具合として、図25及び図26に示すように入力電流
Iinの波形が大きく歪んでしまうことがある。この原
因は、入力電圧Vinの電圧ピーク近傍(位相π/2近
傍)における高い入力電圧の時に、リアクトル電流IL1
がゼロになる前にスイッチ素子Q1がオンすることとな
り、リアクトル電流IL1が不連続状態から一時的に連続
状態になるためである。このような状態になるとリアク
トル電流IL1の平均値である入力電流Iinの波形も図
26のように大きく歪み、入力高調波が増大することに
なる。このような不具合を解消するためには入力電圧V
inの電圧ピーク近傍においても確実にリアクトル電流
L1の不連続領域が発生するようにチョークコイルL1
のインダクタンス値及びスイッチ素子Q1のスイッチン
グ周波数(あるいはオン幅)を設定してやればよい。
【0019】また、上記不連続チョッパ制御方式には、
次のような不具合もある。すなわち、リアクトル電流I
L1の不連続領域では、昇圧型チョッパ回路が図27に示
すような等価回路で表され、スイッチ素子Q1及びダイ
オードD5がオフとなっている。このとき、チョークコ
イルL1の寄生容量C01とスイッチ素子Q1の寄生容量
C02並びにその他の容量成分により、図28に示すよう
にAC−DC変換部1とチョークコイルL1とスイッチ
素子Q1の回路ループに振動電流が流れる。この振動電
流が流れている期間において、次サイクルでのスイッチ
素子Q1のオン動作が振動電流の山部もしくは谷部で開
始されるとスイッチ素子Q1のドレイン電流Idのピー
ク値が変化する。すなわち、図29(a)に示すように
振動電流が流れていない場合のスイッチ素子Q1のドレ
イン電流Idのピーク値をIp1とした場合、振動電流が
流れ、且つ振動電流の谷部でスイッチ素子Q1がオンし
た場合のドレイン電流Idのピーク値Ip2は、図29
(b)に示すように振動電流が流れない場合のピーク値
Ip1よりも低い値となる。また、振動電流が流れ、且つ
振動電流の山部でスイッチ素子Q1がオンした場合のド
レイン電流Idのピーク値Ip3は、図29(c)に示す
ように振動電流が流れない場合のピーク値Ip1よりも高
い値となる。その結果、振動電流の発生によって交流電
源ACの電源電圧の1周期内で入力電流Iinのピーク
値が大きく変化することになり、図29(d)に示す振
動電流が生じない場合に比べて、図29(e)に示すよ
うに入力電流Iinが略正弦波状とならずに歪んだ波形
となる。
【0020】このような不具合を解消するために、スイ
ッチ素子Q1と並列に接続したインピーダンス要素で上
記振動電流を抑制する構成が従来より採用されている。
ここで、上記インピーダンス要素として抵抗R10とコ
ンデンサC10の直列回路をスイッチ素子Q1に並列接
続した場合の昇圧型チョッパ回路の等価回路を図30に
示す。而して、リアクトル電流IL1の不連続領域に流れ
る振動電流をインピーダンス要素の抵抗R10によって
減衰させることにより、図31に示すように上記不連続
領域における振動電流を抑制して入力電流Iinの歪み
を改善することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インピ
ーダンス要素のインピーダンス(抵抗R10の抵抗値と
コンデンサC10の静電容量の合成インピーダンス)が
大きいほど、リアクトル電流IL1の不連続領域が長い場
合においても振動電流を充分に抑制することができるた
めに入力電流Iinの歪み改善効果がさらに向上するこ
とになるが、インピーダンス要素における電力損失が増
大するために回路の発熱量が増えるという別の問題が生
じる。したがって、インピーダンス要素における電力損
失及びそれに伴う発熱を抑えつつ入力電流Iinの歪み
を改善するためには、スイッチ素子Q1に並列接続する
インピーダンス要素のインピーダンスを最適な値に設定
する必要があるが、負荷の変動によって上記インピーダ
ンスの最適値が変動してしまう。例えば、上記従来例
1,2のように負荷回路4に放電灯が含まれる場合、周
囲温度変化によって放電灯の出力電力(消費電力)は大
きく変化する。一般的に放電灯の消費電力は周囲温度が
高くなるにつれて減少方向に変化し、負荷が減少する
(負荷の消費電力が減少する)ことにより昇圧型チョッ
パ回路の出力電圧Vdcが上昇方向に変化するから、出
力電圧Vdcを所定値に保つためにスイッチ素子Q1の
オン幅を狭めてチョークコイルL1に蓄えられるエネル
ギを減少させることにより出力電圧Vdcの上昇を抑え
ている。
【0022】ここで、上述のような負荷変動時における
入力電流Iin及びリアクトル電流IL1の変化の様子を
図32及び図33に示す。すなわち、負荷の減少に伴っ
て入力電流Iinが波形A1→波形B1→波形C1のよ
うに減少し(図32参照)、リアクトル電流IL1がスイ
ッチ素子Q1のオン幅の減少に伴なって波形A2→波形
B2→波形C2のように変化する(図33参照)。この
とき、リアクトル電流IL1の不連続領域はスイッチ素子
Q1のオン幅の減少に伴なってT1→T2→T3のよう
に長くなる(図33参照)。また、放電灯の点灯状態を
全点灯(定格点灯)から調光点灯に切り換える場合にお
いても上述のような負荷減少によるリアクトル電流IL1
の不連続領域の変化が起こる。さらに、交流電源ACの
電源電圧が変動した場合においてもリアクトル電流IL1
の上昇及び下降時の傾きが変化するため、それに伴なっ
て不連続領域の長さが変化する。
【0023】一方、上述のような負荷変動時及び電源電
圧変動時の不連続領域の変化を考慮し、不連続領域が長
くなる場合においても入力電流の歪みを抑制できるよう
にスイッチ素子Q1と並列に接続されるインピーダンス
要素のインピーダンス値を大きく設定した場合、不連続
領域が短くなる負荷状態及び電源電圧状態においてもイ
ンピーダンス要素における電力損失が必要以上に増加
し、且つ発熱が生じるという問題がある。また、インピ
ーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を
抑制するためにインピーダンス要素のインピーダンス値
を小さく設定した場合、負荷変動時及び電源電圧変動時
に不連続領域が長くなると振動電流を抑制できずに入力
電流に歪みが生じて入力電流の高調波成分が増大すると
いう問題が生じる。
【0024】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、DC−DC変換部のス
イッチ素子に並列接続したインピーダンス要素に生じる
電力損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させる
こと無く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波
成分を減少させることができる電源装置、放電灯点灯装
置及び照明器具を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、交流電源を整流するAC−DC
変換部と、AC−DC変換部の出力をスイッチ素子のオ
ン・オフによってチョッピングするとともにチョッピン
グされた電圧を整流平滑し所定の直流電圧に変換するD
C−DC変換部と、DC−DC変換部の出力が供給され
る負荷回路とを備えた電源装置において、DC−DC変
換部のスイッチ素子にインピーダンスが可変である可変
インピーダンス要素を並列接続してなることを特徴と
し、インピーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴
なう発熱を必要以上に発生させること無く入力電流の歪
みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少させること
ができる電源装置が提供できる。
【0026】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、可変インピーダンス要素は所定の抵抗温度特性を有
する抵抗体からなることを特徴とし、周囲温度の変化に
よって負荷が変動する場合において抵抗体の抵抗値が負
荷変動に合わせて変化するため、インピーダンス要素に
生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生
させること無く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の
高調波成分を減少させることができる。
【0027】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷回路の負荷状態に応じて可変インピーダンス要
素のインピーダンスを変化させるインピーダンス可変手
段を備えたことを特徴とし、インピーダンス可変手段に
より負荷状態に応じて可変インピーダンス要素のインピ
ーダンスを変化させるため、負荷が変動する場合におい
てもインピーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴
なう発熱を必要以上に発生させること無く入力電流の歪
みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少させること
ができる。
【0028】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、DC−DC変換部の出力に応じて可変インピーダン
ス要素のインピーダンスを変化させるインピーダンス可
変手段を備えたことを特徴とし、負荷あるいは電源電圧
が変動した場合においても、インピーダンス可変手段が
DC−DC変換部の出力に応じて可変インピーダンス要
素のインピーダンスを変化させ、インピーダンス要素に
生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生
させること無く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の
高調波成分を減少させることができる。
【0029】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、AC−DC変換部の出力に応じて可変インピーダン
ス要素のインピーダンスを変化させるインピーダンス可
変手段を備えたことを特徴とし、電源電圧が変動した場
合においても、インピーダンス可変手段がAC−DC変
換部の出力に応じて可変インピーダンス要素のインピー
ダンスを変化させ、インピーダンス要素に生じる電力損
失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させること無
く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を
減少させることができる。
【0030】請求項6の発明は、請求項4又は5の発明
において、負荷回路への供給電圧を検出する検出手段
と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−DC
変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御する制御手段と
を備え、インピーダンス可変手段は検出手段から出力す
る検出信号に応じて可変インピーダンス要素のインピー
ダンスを変化させてなることを特徴とし、負荷あるいは
電源電圧が変動した場合においても、インピーダンス可
変手段が検出信号に応じて可変インピーダンス要素のイ
ンピーダンスを変化させ、インピーダンス要素に生じる
電力損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させる
こと無く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波
成分を減少させることができる。しかも、検出信号を出
力する検出手段を制御手段と共用するため、回路構成の
簡素化及び部品点数の削減によりコストダウンが図れ
る。
【0031】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷回路への供給電圧を検出する検出手段と、検出
手段から出力する検出信号に応じてDC−DC変換部の
スイッチ素子をオン/オフ制御するとともに検出信号に
応じて可変インピーダンス要素のインピーダンスを変化
させる制御手段とを備えたことを特徴とし、負荷あるい
は電源電圧が変動した場合においても、制御手段が検出
信号に応じて可変インピーダンス要素のインピーダンス
を変化させ、インピーダンス要素に生じる電力損失及び
それに伴なう発熱を必要以上に発生させること無く入力
電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少さ
せることができる。しかも、可変インピーダンス要素の
制御をスイッチ素子を制御する制御手段で行うため、回
路構成の簡素化及び部品点数の削減によりコストダウン
が図れる。
【0032】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、負荷回路への供給電圧を検出する検出
手段と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−
DC変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御する制御手
段とを備え、負荷回路は、DC−DC変換部の直流出力
を高周波交流に変換するインバータ回路と、インバータ
回路の発振周波数を制御するインバータ制御手段と、イ
ンバータ回路の高周波出力が供給される負荷部とを具備
し、制御手段は、インバータ制御手段によって制御する
発振周波数に同期してスイッチ素子をオン/オフ制御す
ることを特徴とし、制御手段とインバータ制御手段とで
一部の回路を共用するため、回路構成の簡素化及び部品
点数の削減によりコストダウンが図れる。
【0033】請求項9の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項1〜8の何れかに記載の電源装置を用い、
DC−DC変換部の直流出力を高周波交流に変換するイ
ンバータ回路と、インバータ回路の発振周波数を制御す
るインバータ制御手段と、インダクタンス及びコンデン
サからなる共振回路と、共振回路に接続される放電灯と
からなる負荷回路を備えたことを特徴とし、請求項1〜
8の何れかの発明と同様の作用を奏する放電灯点灯装置
が提供できる。
【0034】請求項10の発明は、上記目的を達成する
ために、放電灯を支持する器具本体と、請求項9記載の
放電灯点灯装置とを備えたことを特徴とし、請求項9の
発明と同様の作用を奏する照明器具が提供できる。
【0035】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の電源
装置は、図1に示すように負荷回路4に放電灯Laが含
まれた放電灯点灯装置として構成されている。但し、本
実施形態の基本構成は従来例1及び従来例2と共通であ
るから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明
を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説
明する。
【0036】本実施形態は、DC−DC変換部2の昇圧
型チョッパ回路を構成するスイッチ素子Q1にインピー
ダンスが可変である可変インピーダンス要素5を並列接
続した点に特徴がある。この可変インピーダンス要素5
は、図2に示すように正の抵抗温度特性を有する抵抗器
6とコンデンサC10の直列回路からなる。なお、チョ
ッパ制御回路10は従来例2と同一の構成を有するもの
であって、従来技術で説明した不連続チョッパ制御を行
っている。
【0037】而して、インバータ回路3から負荷回路4
に供給される高周波電力にて放電灯Laを点灯している
状態において、周囲温度が上昇すると放電灯Laの出力
電力が減少する方向に変化し、それに伴って、従来技術
で説明したようにチョークコイルL1に流れるリアクト
ル電流IL1の不連続領域が長くなる。このとき、可変イ
ンピーダンス要素5を構成する抵抗体6の抵抗値も温度
上昇に伴なって正方向に上昇するため、可変インピーダ
ンス要素5のインピーダンスが増大して振動電流の減衰
効果が向上することになる。したがって、リアクトル電
流IL1の不連続領域が長くなる場合でも可変インピーダ
ンス要素5のインピーダンスを増大することで振動電流
を抑制することができ、入力電流Iinに歪みを生じ
ず、入力電流Iinの高調波成分を低減することができ
る。
【0038】なお、本実施形態では負荷回路としてイン
バータ回路3、及び放電灯Laを含む共振負荷部4を用
いているが、放電灯Laに限らず、周囲温度の上昇とと
もに負荷が減少する傾向にある負荷回路であれば同様の
作用効果を奏する。また、負荷回路に周囲温度の上昇と
ともに負荷が上昇する傾向にあるものを用いる場合にお
いては、可変インピーダンス要素5に含まれる抵抗体6
に負の抵抗温度特性を有するものを用いてやれば同様の
作用効果を奏する。
【0039】このように本実施形態では、DC−DC変
換部2のスイッチ素子Q1に可変インピーダンス要素5
を並列接続し、可変インピーダンス要素5に正の抵抗温
度特性を有する抵抗体6を用いることにより、可変イン
ピーダンス要素5に生じる電力損失及びそれに伴なう発
熱を必要以上に発生させること無く、入力電流の歪みを
抑制し且つ入力電流Iinの高調波成分を減少させるこ
とができる。
【0040】(実施形態2)本実施形態の電源装置は、
図3に示すように負荷回路4に放電灯Laが含まれた放
電灯点灯装置として構成されている。但し、本実施形態
の基本構成は従来例1及び従来例2と共通であるから、
共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略
し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明す
る。
【0041】図3に示すように、DC−DC変換部2の
昇圧型チョッパ回路を構成するスイッチ素子Q1にイン
ピーダンスが可変である可変インピーダンス要素5が並
列接続してある。この可変インピーダンス要素5は、図
4に示すようにコンデンサC10に直列接続した抵抗R
10の両端に抵抗R11とスイッチ要素SWの直列回路
を接続してなり、インバータ制御回路20から出力する
制御信号S2によってスイッチ要素SWがオン/オフさ
れる。
【0042】インバータ制御回路20は、放電灯Laを
定格出力で点灯する全点灯時には制御信号S2により可
変インピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオンし、
放電灯Laの出力を定格出力よりも低下させる調光点灯
時には制御信号S2により可変インピーダンス要素5の
スイッチ要素SWをオフしている。すなわち、スイッチ
要素SWをオンすれば2つの抵抗R10,R11が並列
に接続されて合成抵抗が減るために可変インピーダンス
要素5のインピーダンスも減少し、スイッチ要素SWを
オフすれば抵抗R11が切り離されて抵抗R10の抵抗
値のみとなるために可変インピーダンス要素5のインピ
ーダンスが増大することになり、インバータ制御回路2
0では放電灯Laの点灯状態に応じて可変インピーダン
ス要素5のインピーダンスを2通りに切り換えている。
【0043】而して、調光点灯時には全点灯時に比べて
放電灯Laの出力が低下するので、インバータ制御回路
20が制御信号S2により可変インピーダンス要素5の
スイッチ要素SWをオフして可変インピーダンス要素5
のインピーダンスを減少させることにより、負荷変動時
におけるリアクトル電流IL1の不連続領域の変化に応じ
て可変インピーダンス要素5のインピーダンスを切り換
え、可変インピーダンス要素5に生じる電力損失及びそ
れに伴なう発熱を必要以上に発生させること無く、入力
電流の歪みを抑制し且つ入力電流Iinの高調波成分を
減少させることができる。
【0044】なお、本実施形態では全点灯時と調光点灯
時の2通りに放電灯Laの出力が変動する場合を例示し
たが、放電灯Laの出力が3通り以上に変動する場合に
おいても可変インピーダンス要素5のインピーダンス切
換構成、すなわち抵抗R10と並列に接続される抵抗及
びスイッチ要素の直列回路を複数設けてやれば同様の作
用効果を奏する。また、本実施形態では負荷回路として
インバータ回路3、及び放電灯Laを含む共振負荷部4
を用いているが、負荷を任意に変動可能な負荷回路(例
えばモータを負荷としてモータの回転数が制御される負
荷回路)を用いる場合においても同様の作用効果を奏す
る。
【0045】(実施形態3)本実施形態の電源装置は、
図5に示すように負荷回路4に放電灯Laが含まれた放
電灯点灯装置として構成されている。但し、本実施形態
の基本構成は実施形態2と共通であるから、共通する構
成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形
態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0046】実施形態2においてはインバータ制御回路
20が制御信号S2により可変インピーダンス要素5の
スイッチ要素SWをオン/オフして可変インピーダンス
要素5のインピーダンスを切り換えているが、本実施形
態では検出手段とインピーダンス可変手段を兼ねる検出
回路7を設け、この検出回路7から出力する制御信号S
2で可変インピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオ
ン/オフしており、この点に本実施形態の特徴がある。
【0047】検出回路7は、図6に示すようにチョーク
コイルL1に流れるリアクトル電流IL1によりチョーク
コイルL1の2次巻線n2に誘起されて抵抗R3を介し
て取り込まれる検出電圧V5と基準電圧源ref2の基
準電圧Vr2とを比較する比較器CP2を備えており、
比較器CP2の出力を制御信号S2としている。すなわ
ち、リアクトル電流IL1が増加した場合は不連続領域が
短くなり、逆にリアクトル電流IL1が減少した場合は不
連続領域が長くなるので(第33図参照)、検出回路7
にてリアクトル電流(第33図参照)の増減を検出し、
検出電圧V5と基準電圧Vr2の大小関係に応じて、不
連続領域が短くなる場合に可変インピーダンス要素5の
スイッチ要素SWをオンさせ、不連続領域が長くなる場
合に可変インピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオ
フさせて可変インピーダンス要素5のインピーダンスを
2通りに切り換えている。
【0048】而して、負荷や電源電圧の変動に起因した
リアクトル電流IL1の変化を検出回路7により検出し、
負荷変動時あるいは電源電圧変動時におけるリアクトル
電流IL1の不連続領域の変化に応じて可変インピーダン
ス要素5のインピーダンスを切り換え、可変インピーダ
ンス要素5に生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を必
要以上に発生させること無く、入力電流の歪みを抑制し
且つ入力電流Iinの高調波成分を減少させることがで
きる。
【0049】また、DC−DC変換部2の出力を検出す
る別の構成として、図7に示すようにスイッチ素子Q1
にオン時に流れる電流IQ1を検出抵抗R4で電圧変換し
て得られる検出電圧V5を検出回路7に入力する構成と
しても良く、この場合にも検出回路7が検出電圧V5と
基準電圧の大小関係に応じて制御信号S2を出力するこ
とにより、可変インピーダンス要素5のインピーダンス
を2通りに切り換えるようにして同様の作用効果を奏す
るものである。
【0050】(実施形態4)本実施形態の電源装置は、
図8に示すように負荷回路4に放電灯Laが含まれた放
電灯点灯装置として構成されている。但し、本実施形態
の基本構成は実施形態2及び実施形態3と共通であるか
ら、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省
略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明す
る。
【0051】本実施形態における検出回路7は、図9に
示すようにDC−DC変換部2への入力電圧Vinを分
圧抵抗R1,R2で分圧して得られる検出電圧V6と基
準電圧源ref3の基準電圧Vr3とを比較する比較器
CP3を備えており、比較器CP3の出力を制御信号S
2としている。すなわち、AC−DC変換部1の出力で
ある入力電圧Vinを検出することにより電源電圧の変
動を検出し、電源電圧が低下した場合はリアクトル電流
L1の不連続領域が短くなり、逆に電源電圧が上昇した
場合は不連続領域が長くなるので、検出回路7にて電源
電圧の増減を検出し、検出電圧V6と基準電圧Vr3の
大小関係に応じて、不連続領域が短くなる場合に可変イ
ンピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオンさせ、不
連続領域が長くなる場合に可変インピーダンス要素5の
スイッチ要素SWをオフさせて可変インピーダンス要素
5のインピーダンスを2通りに切り換えている。
【0052】而して、電源電圧の変動を検出回路7によ
り検出し、電源電圧変動時におけるリアクトル電流IL1
の不連続領域の変化に応じて可変インピーダンス要素5
のインピーダンスを切り換え、可変インピーダンス要素
5に生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に
発生させること無く、入力電流の歪みを抑制し且つ入力
電流Iinの高調波成分を減少させることができる。
【0053】(実施形態5)本実施形態の電源装置は、
図10に示すように負荷回路4に放電灯Laが含まれた
放電灯点灯装置として構成されている。但し、本実施形
態の基本構成は実施形態2及び実施形態3と共通である
から、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を
省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明
する。
【0054】本実施形態における検出回路7は、図11
に示すようにDC−DC変換部2の出力電圧Vdcを分
圧抵抗R5,R6で分圧して得られる検出電圧V4と基
準電圧源ref4の基準電圧Vr4とを比較する比較器
CP4を備えており、比較器CP4の出力を制御信号S
2としている。
【0055】すなわち、DC−DC変換部2の出力電圧
Vdcの変動を検出し、負荷の増加もしくは電源電圧の
低下により出力電圧Vdcが下降傾向となった場合はチ
ョッパ制御回路10にて出力電圧Vdcを所定値まで上
昇させる制御が働くためにスイッチ素子Q1のオン幅が
長くなり、それに伴ないリアクトル電流IL1の不連続領
域が短くなり、逆に負荷の低下もしくは電源電圧の上昇
により出力電圧Vdcが上昇傾向となった場合はチョッ
パ制御回路10にて出力電圧Vdcを所定値まで下降さ
せる制御が働くためにスイッチ素子Q1のオン幅が短く
なり、それに伴ない不連続領域が長くなる。よって、検
出回路7にて出力電圧Vdcの増減を検出して不連続領
域が短くなる場合は可変インピーダンス要素5のスイッ
チ要素SWをオンさせ、不連続領域が長くなる場合は可
変インピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオフさせ
て可変インピーダンス要素5のインピーダンスを2通り
に切り換えている。
【0056】而して、負荷あるいは電源電圧の変動を検
出回路7により検出し、負荷変動時あるいは電源電圧変
動時におけるリアクトル電流IL1の不連続領域の変化に
応じて可変インピーダンス要素5のインピーダンスを切
り換え、可変インピーダンス要素5に生じる電力損失及
びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させること無く、
入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流Iinの高調波成
分を減少させることができる。しかも、本実施形態の検
出回路7では、チョッパ制御回路10と検出信号V4を
共用しているため、実施形態3や実施形態4に比べて回
路構成の簡素化及び部品点数の削減によるコストダウン
が図れる。
【0057】なお、本実施形態のチョッパ制御回路10
では、出力電圧Vdcの検出信号V4に応じてスイッチ
素子Q1のオン幅を制御しているが、実施形態3あるい
は実施形態4で説明した検出信号V5又はV6に応じた
オン幅制御によっても出力電圧Vdcを所定値とする制
御が可能であり、この場合にも検出回路7とチョッパ制
御回路10とで検出信号を共用することができるために
同様の作用効果を奏する。
【0058】(実施形態6)本実施形態の電源装置は、
図12に示すように負荷回路4に放電灯Laが含まれた
放電灯点灯装置として構成されている。但し、本実施形
態の基本構成は従来例1及び従来例2と共通であるか
ら、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省
略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明す
る。
【0059】図12に示すように、DC−DC変換部2
の昇圧型チョッパ回路を構成するスイッチ素子Q1に実
施形態2と同一構成の可変インピーダンス要素5が並列
接続してあり、チョッパ制御回路10から出力する制御
信号S2によって可変インピーダンス要素5のスイッチ
要素SWがオン/オフされる点に本実施形態の特徴があ
る。
【0060】本実施形態におけるチョッパ制御回路10
は、図13に示すように従来例2と同一の回路構成を有
しており(図22参照)、比較器CPの出力を制御信号
S2としている。すなわち、チョッパ制御回路10では
DC−DC変換部2の出力電圧を検出した検出電圧V4
と基準電圧Vrを比較器CPで比較し、この比較器CP
の出力と同期信号S0がフリップフロップ回路FFの各
入力端子に入力され、フリップフロップ回路FFの出力
信号に応じてドライブ回路Dから出力する制御信号S1
をスイッチ素子Q1のゲートに出力し、検出電圧V4に
基づいて出力電圧Vdcを所望の値とするようにオン幅
を調整しながら、同期信号S0の周波数に同期した一定
の周波数でスイッチ素子Q1をオン/オフしている。こ
こで、実施形態5で説明したように負荷の増加もしくは
電源電圧の低下により出力電圧Vdcが下降傾向となっ
た場合はチョッパ制御回路10にて出力電圧Vdcを所
定値まで上昇させる制御が働くためにスイッチ素子Q1
のオン幅が長くなり、それに伴ないリアクトル電流IL1
の不連続領域が短くなり、逆に負荷の低下もしくは電源
電圧の上昇により出力電圧Vdcが上昇傾向となった場
合はチョッパ制御回路10にて出力電圧Vdcを所定値
まで下降させる制御が働くためにスイッチ素子Q1のオ
ン幅が短くなり、それに伴ない不連続領域が長くなる。
よって、出力電圧Vdcが上昇すると比較器CPの出力
がLレベルからHレベルとなって可変インピーダンス要
素5のスイッチ要素SWをオンさせ、出力電圧Vdcが
下降すると比較器CPの出力がHレベルからLレベルと
なって可変インピーダンス要素5のスイッチ要素SWを
オフさせるため、不連続領域が短くなる場合は可変イン
ピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオンさせ、不連
続領域が長くなる場合は可変インピーダンス要素5のス
イッチ要素SWをオフさせて可変インピーダンス要素5
のインピーダンスを2通りに切り換えることができる。
【0061】而して、実施形態5と同様に負荷あるいは
電源電圧の変動を検出信号V4により検出し、負荷変動
時あるいは電源電圧変動時におけるリアクトル電流IL1
の不連続領域の変化に応じて可変インピーダンス要素5
のインピーダンスを切り換える制御動作をチョッパ制御
回路10によって行うことにより、可変インピーダンス
要素5に生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を必要以
上に発生させること無く、入力電流の歪みを抑制し且つ
入力電流Iinの高調波成分を減少させることができ、
しかも、実施形態5における検出回路7をチョッパ制御
回路10で兼用しているため、実施形態5に比べて回路
構成の簡素化及び部品点数の削減によるコストダウンが
図れる。
【0062】なお、本実施形態のチョッパ制御回路10
では、出力電圧Vdcの検出信号V4に応じてスイッチ
素子Q1のオン幅を制御しているが、実施形態3あるい
は実施形態4で説明した検出信号V5又はV6に応じた
オン幅制御によっても出力電圧Vdcを所定値とする制
御が可能であり、この場合にもチョッパ制御回路10か
ら出力する制御信号S2で可変インピーダンス要素5の
スイッチ要素SWをオン/オフ制御することができるた
めに同様の作用効果を奏する。
【0063】(実施形態7)本実施形態の電源装置は、
図14に示すように負荷回路4に放電灯Laが含まれた
放電灯点灯装置として構成されている。但し、本実施形
態の基本構成は実施形態6と共通であるから、共通する
構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施
形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0064】本実施形態は、図15に示すようにインバ
ータ制御回路20が具備する発振部21から駆動回路3
aに出力されるパルス信号(インバータ制御信号)S3
をチョッパ制御回路10のフリップフロップ回路FFに
入力し、チョッパ制御回路10によるスイッチ素子Q1
のスイッチング周波数をインバータ回路3の発振周波数
(スイッチ素子Q2,Q3のスイッチング周波数)に同
期させる構成とした点に特徴がある。
【0065】而して、スイッチ素子Q1のスイッチング
周波数をインバータ回路3の発振周波数と同期させてい
るため、放電灯Laの予熱、始動及び点灯時にインバー
タ制御回路20によりインバータ回路3の発振周波数を
可変制御した場合にチョッパ制御回路10によるスイッ
チ素子Q1のスイッチング周波数もそれに同期して変化
することになる。その結果、チョッパ制御回路10にて
DC−DC変換部2の出力電圧Vdcを所定値に制御す
るには、上記スイッチング周波数の変化に応じてスイッ
チ素子Q1のオン幅を変化させなければならず、それに
応じてリアクトル電流IL1の不連続領域も大きく変化し
てしまうことになる。しかしながら本実施形態では、実
施形態6と同様にスイッチ素子Q1に並列接続した可変
インピーダンス要素5のインピーダンスを不連続領域の
変動に応じて可変制御することにより、可変インピーダ
ンス要素5に生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を必
要以上に発生させること無く、入力電流の歪みを抑制し
且つ入力電流Iinの高調波成分を減少させることがで
きる、しかも、スイッチ素子Q1をオン/オフする制御
信号S1用のパルス信号をインバータ制御回路20の発
振部21から得るため、専用の発振部を具備する必要が
無く、実施形態5に比べて回路構成の簡素化及び部品点
数の削減によるコストダウンが図れる。但し、可変イン
ピーダンス要素5のスイッチ要素SWをオン/オフ制御
する構成として実施形態2〜4の何れかの構成を採用し
ても同様の作用効果を奏する。
【0066】(実施形態8)本実施形態は、実施形態1
〜7の何れかの放電灯点灯装置を備えた照明器具であ
る。この照明器具は、図16に示すように天井直付け形
の一般用照明器具であって、円形の浅皿状に形成され、
天井への取付手段を具備した器具本体30と、器具本体
30の下面を被うように着脱自在に器具本体30に装着
される透光カバー31と、器具本体30の下面に取着さ
れる反射板32と、プリント基板に回路部品を実装する
ことで実施形態1〜7の何れかの回路構成を実現した放
電灯点灯装置33とを備えている。なお、環形の蛍光ラ
ンプなどからなる放電灯Laは反射板32の下方に配設
されるソケット(図示せず)に着脱自在に装着され、反
射板32とともに透光カバー31によって包囲される。
【0067】反射板32は器具本体30との間にスペー
スを設け且つ放電灯Laの光をできる限り透光カバー3
1の表面の輝度が均一になるような極力浅い皿状に形成
されている。そして、反射板32と器具本体30との間
に設けた上記スペースに放電灯点灯装置33が配設され
る。
【0068】而して、本実施形態は上述のように構成し
たものであり、実施形態1〜7の何れかと同様の作用効
果を奏する照明器具が提供できる。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源を整流する
AC−DC変換部と、AC−DC変換部の出力をスイッ
チ素子のオン・オフによってチョッピングするとともに
チョッピングされた電圧を整流平滑し所定の直流電圧に
変換するDC−DC変換部と、DC−DC変換部の出力
が供給される負荷回路とを備えた電源装置において、D
C−DC変換部のスイッチ素子にインピーダンスが可変
である可変インピーダンス要素を並列接続してなるの
で、インピーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴
なう発熱を必要以上に発生させること無く入力電流の歪
みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少させること
ができる電源装置が提供できるという効果がある。
【0070】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、可変インピーダンス要素は所定の抵抗温度特性を有
する抵抗体からなるので、周囲温度の変化によって負荷
が変動する場合において抵抗体の抵抗値が負荷変動に合
わせて変化するため、インピーダンス要素に生じる電力
損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させること
無く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波成分
を減少させることができるという効果がある。
【0071】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷回路の負荷状態に応じて可変インピーダンス要
素のインピーダンスを変化させるインピーダンス可変手
段を備えたので、インピーダンス可変手段により負荷状
態に応じて可変インピーダンス要素のインピーダンスを
変化させるため、負荷が変動する場合においてもインピ
ーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴なう発熱を
必要以上に発生させること無く入力電流の歪みを抑制し
且つ入力電流の高調波成分を減少させることができると
いう効果がある。
【0072】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、DC−DC変換部の出力に応じて可変インピーダン
ス要素のインピーダンスを変化させるインピーダンス可
変手段を備えたので、負荷あるいは電源電圧が変動した
場合においても、インピーダンス可変手段がDC−DC
変換部の出力に応じて可変インピーダンス要素のインピ
ーダンスを変化させ、インピーダンス要素に生じる電力
損失及びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させること
無く入力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波成分
を減少させることができるという効果がある。
【0073】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、AC−DC変換部の出力に応じて可変インピーダン
ス要素のインピーダンスを変化させるインピーダンス可
変手段を備えたので、電源電圧が変動した場合において
も、インピーダンス可変手段がAC−DC変換部の出力
に応じて可変インピーダンス要素のインピーダンスを変
化させ、インピーダンス要素に生じる電力損失及びそれ
に伴なう発熱を必要以上に発生させること無く入力電流
の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少させる
ことができるという効果がある。
【0074】請求項6の発明は、請求項4又は5の発明
において、負荷回路への供給電圧を検出する検出手段
と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−DC
変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御する制御手段と
を備え、インピーダンス可変手段は検出手段から出力す
る検出信号に応じて可変インピーダンス要素のインピー
ダンスを変化させてなるので、負荷あるいは電源電圧が
変動した場合においても、インピーダンス可変手段が検
出信号に応じて可変インピーダンス要素のインピーダン
スを変化させ、インピーダンス要素に生じる電力損失及
びそれに伴なう発熱を必要以上に発生させること無く入
力電流の歪みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少
させることができ、しかも、検出信号を出力する検出手
段を制御手段と共用するため、回路構成の簡素化及び部
品点数の削減によりコストダウンが図れるという効果が
ある。
【0075】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷回路への供給電圧を検出する検出手段と、検出
手段から出力する検出信号に応じてDC−DC変換部の
スイッチ素子をオン/オフ制御するとともに検出信号に
応じて可変インピーダンス要素のインピーダンスを変化
させる制御手段とを備えたので、負荷あるいは電源電圧
が変動した場合においても、制御手段が検出信号に応じ
て可変インピーダンス要素のインピーダンスを変化さ
せ、インピーダンス要素に生じる電力損失及びそれに伴
なう発熱を必要以上に発生させること無く入力電流の歪
みを抑制し且つ入力電流の高調波成分を減少させること
ができ、しかも、可変インピーダンス要素の制御をスイ
ッチ素子を制御する制御手段で行うため、回路構成の簡
素化及び部品点数の削減によりコストダウンが図れると
いう効果がある。
【0076】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、負荷回路への供給電圧を検出する検出
手段と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−
DC変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御する制御手
段とを備え、負荷回路は、DC−DC変換部の直流出力
を高周波交流に変換するインバータ回路と、インバータ
回路の発振周波数を制御するインバータ制御手段と、イ
ンバータ回路の高周波出力が供給される負荷部とを具備
し、制御手段は、インバータ制御手段によって制御する
発振周波数に同期してスイッチ素子をオン/オフ制御す
るので、制御手段とインバータ制御手段とで一部の回路
を共用するため、回路構成の簡素化及び部品点数の削減
によりコストダウンが図れるという効果がある。
【0077】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
に記載の電源装置を用い、DC−DC変換部の直流出力
を高周波交流に変換するインバータ回路と、インバータ
回路の発振周波数を制御するインバータ制御手段と、イ
ンダクタンス及びコンデンサからなる共振回路と、共振
回路に接続される放電灯とからなる負荷回路を備えたの
で、請求項1〜8の何れかの発明と同様の効果を奏する
放電灯点灯装置が提供できるという効果がある。
【0078】請求項10の発明は、放電灯を支持する器
具本体と、請求項9記載の放電灯点灯装置とを備えたの
で、請求項9の発明と同様の効果を奏する照明器具が提
供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路構成図である。
【図2】同上における可変インピーダンス要素の具体回
路図である。
【図3】実施形態2を示す回路構成図である。
【図4】同上における可変インピーダンス要素の具体回
路図である。
【図5】実施形態3を示す回路構成図である。
【図6】同上における検出回路の具体回路図である。
【図7】同上の他の回路構成図である。
【図8】実施形態4を示す回路構成図である。
【図9】同上における検出回路の具体回路図である。
【図10】実施形態5を示す回路構成図である。
【図11】同上における検出回路の具体回路図である。
【図12】実施形態6を示す回路構成図である。
【図13】同上におけるチョッパ制御回路の具体回路図
である。
【図14】実施形態7を示す回路構成図である。
【図15】同上におけるチョッパ制御回路の具体回路図
である。
【図16】実施形態8の照明器具を示し、(a)は斜視
図、(b)は側断面図である。
【図17】従来例1を示す回路構成図である。
【図18】同上におけるチョッパ制御回路の具体回路図
である。
【図19】同上の動作説明図である。
【図20】同上における入力電流の波形図である。
【図21】従来例2を示す回路構成図である。
【図22】同上におけるチョッパ制御回路の具体回路図
である。
【図23】同上の動作説明図である。
【図24】同上における入力電流の波形図である。
【図25】同上の動作説明図である。
【図26】同上における入力電流の波形図である。
【図27】同上の動作説明図である。
【図28】同上の動作説明図である。
【図29】(a)〜(e)は同上の動作説明図である。
【図30】同上の動作説明用の等価回路図である。
【図31】同上の動作説明図である。
【図32】同上の動作説明図である。
【図33】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 AC−DC変換部 2 DC−DC変換部 3 インバータ回路 4 共振負荷部 5 可変インピーダンス要素 10 チョッパ制御回路 20 インバータ制御回路 Q1 スイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 BA05 BB01 BC01 BC03 CA16 DB03 DD04 DE05 FA05 GA03 GB12 GC04 HA06 HB06 5H006 AA02 CA02 CA07 CA13 CB01 CC02 DA02 DA04 DB01 DC05 5H007 AA02 BB03 CA02 CB03 CB22 CC03 CC12 DA05 DA06 DC05 EA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流するAC−DC変換部
    と、AC−DC変換部の出力をスイッチ素子のオン・オ
    フによってチョッピングするとともにチョッピングされ
    た電圧を整流平滑し所定の直流電圧に変換するDC−D
    C変換部と、DC−DC変換部の出力が供給される負荷
    回路とを備えた電源装置において、DC−DC変換部の
    スイッチ素子にインピーダンスが可変である可変インピ
    ーダンス要素を並列接続してなることを特徴とする電源
    装置。
  2. 【請求項2】 可変インピーダンス要素は所定の抵抗温
    度特性を有する抵抗体からなることを特徴とする請求項
    1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 負荷回路の負荷状態に応じて可変インピ
    ーダンス要素のインピーダンスを変化させるインピーダ
    ンス可変手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    電源装置。
  4. 【請求項4】 DC−DC変換部の出力に応じて可変イ
    ンピーダンス要素のインピーダンスを変化させるインピ
    ーダンス可変手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の電源装置。
  5. 【請求項5】 AC−DC変換部の出力に応じて可変イ
    ンピーダンス要素のインピーダンスを変化させるインピ
    ーダンス可変手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の電源装置。
  6. 【請求項6】 負荷回路への供給電圧を検出する検出手
    段と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−D
    C変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御する制御手段
    とを備え、インピーダンス可変手段は検出手段から出力
    する検出信号に応じて可変インピーダンス要素のインピ
    ーダンスを変化させてなることを特徴とする請求項4又
    は5記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 負荷回路への供給電圧を検出する検出手
    段と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−D
    C変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御するとともに
    検出信号に応じて可変インピーダンス要素のインピーダ
    ンスを変化させる制御手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 負荷回路への供給電圧を検出する検出手
    段と、検出手段から出力する検出信号に応じてDC−D
    C変換部のスイッチ素子をオン/オフ制御する制御手段
    とを備え、負荷回路は、DC−DC変換部の直流出力を
    高周波交流に変換するインバータ回路と、インバータ回
    路の発振周波数を制御するインバータ制御手段と、イン
    バータ回路の高周波出力が供給される負荷部とを具備
    し、制御手段は、インバータ制御手段によって制御する
    発振周波数に同期してスイッチ素子をオン/オフ制御す
    ることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の電源
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の電源装置
    を用い、DC−DC変換部の直流出力を高周波交流に変
    換するインバータ回路と、インバータ回路の発振周波数
    を制御するインバータ制御手段と、インダクタンス及び
    コンデンサからなる共振回路と、共振回路に接続される
    放電灯とからなる負荷回路を備えたことを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 放電灯を支持する器具本体と、請求項
    9記載の放電灯点灯装置とを備えたことを特徴とする照
    明器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060017A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd マイクロ波利用装置
US10009989B2 (en) 2009-12-15 2018-06-26 Philips Lighting Holding B.V. Electronic ballast with power thermal cutback

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