JP2002221885A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002221885A
JP2002221885A JP2001019074A JP2001019074A JP2002221885A JP 2002221885 A JP2002221885 A JP 2002221885A JP 2001019074 A JP2001019074 A JP 2001019074A JP 2001019074 A JP2001019074 A JP 2001019074A JP 2002221885 A JP2002221885 A JP 2002221885A
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fixing
image
unit
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JP2001019074A
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Takashi Osawa
大沢敬士
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、パッキングした廃トナーが押し潰
されて像担持体へ融着することを防止する画像形成装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、像担持体4上に形成されたト
ナー像を記録シートPに転写する転写手段1と、転写手
段1よりも像担持体4の移動方向に対し下流側に設けら
れ像担持体4をクリーニングするクリーニング手段3
と、記録シートPのトナー像を定着する定着手段2を有
し、クリーニング手段3は定着手段2に密着するよう配
置され、定着手段2は像担持体4近傍に配置された画像
形成装置において、トナーを像担持体軸方向に搬送する
スクリュー11を像担持体4近傍に設け、スクリュー11は
振動することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真技術を使用
している複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置に関し、特に像担持体上の廃トナーを除去するクリ
ーニング手段を有し、出力画像の安定化を図ることがで
きる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走行する像担持体101表面に形成したト
ナー像を、記録シートに転写する工程をくり返す周知の
画像形成装置においては、転写時にすべてのトナーを完
全に転写材に転移させることは困難であり、一部のトナ
ーが転写後も像担持体表面に残留することを免れない。
【0003】このため残留トナーを、次の画像形成工程
に入る前に充分にクリーニングすることが良質の画像を
得るための必須要件となり、そのためのクリーニング手
段102に、ウレタンゴムのような弾性材料からなるクリ
ーニングブレード105を像担持体表面に当接させて、転
写に寄与しなかった残留トナーを除去するようなもの
が、構成が簡単で小型でありかつトナー除去機能も優れ
ているので従来から広く実用されている。
【0004】この種の画像形成装置で、クリーニング手
段に回収されたトナーを、該クリーニング手段内のトナ
ー搬送路に導き、このトナー搬送路中に設けたトナー搬
送スクリュー部材によって搬送しつつ、廃トナーとして
回収トナーボトルなどに入れて溜めるようにしたものが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
複写機の小型化や第1コピー排出時間であるFCOTを
早くするために像担持体と定着器を近づけるのが主流に
なりクリーニング手段のすぐ傍に定着手段が配置され、
クリーナが定着手段の熱の影響を受けやすくなってい
る。
【0006】更に省エネルギー対策として定着に関する
電力を削減する必要から低融点のトナーの使用、或いは
高画質化の観点からトナー粒径の微粒子化の開発が進ん
でおり、このようなトナーには以下のような問題があ
る。
【0007】図9に示す如きクリーニング手段におい
て、搬送スクリュー106は軸106aがある螺旋形状のもの
が多様されている。搬送スクリュー106の外径が15.
4φの時、軸径は約8φである。
【0008】この搬送スクリュー106が矢印S方向に回
転することにより、廃トナーは図6の矢印T方向へ搬送
される。搬送されずに残った廃トナーはクリーニングブ
レード105とスクイシート107とに囲まれた空間でパッキ
ングし、そのパッキングした廃トナーがクリーナに近く
配置された定着器103の熱により昇温され、像担持体101
に押し潰され、機械的にダメージを受けて前記像担持体
101の表面へ融着してしまう。特に、低融点化したトナ
ー、或いは微粒子化のため硬度の軟らかい樹脂バインダ
を使用したトナーにおいて上記問題が発生し易い。
【0009】そこで、本発明は、パッキングした廃トナ
ーが押し潰されて像担持体へ融着することを防止する画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を記録シ
ートに転写する転写手段と、前記転写手段よりも像担持
体の移動方向に対し下流側に設けられ像担持体をクリー
ニングするクリーニング手段と、記録シートのトナー像
を定着する定着手段を有し、前記クリーニング手段は前
記定着手段に密着するよう配置され、前記定着手段は像
担持体近傍に配置された画像形成装置において、トナー
を像担持体軸方向に搬送するトナー搬送手段を前記像担
持体近傍に設け、該トナー搬送手段は振動することを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本発明に係る画像
形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明す
る。図1は本実施形態にかかる転写手段、クリーニング
手段、定着手段の概略構成図、図2はトナー搬送手段を
示す図、図3は定着手段の構成図、図4はブレードエッ
ジとスクリュー外径との距離と融着の関係図である。
【0012】複数枚の記録シートを積載可能なシートカ
セット(不図示)に積載された記録シートPは、シート幅
方向の位置を規制するサイドガイドにガイドされて給送
ローラ(不図示)により搬送手段(不図示)に給送される。
搬送手段に給送された記録シートPは、像担持体4上に
形成されたトナー像を記録シートPに転写する転写手段
1により画像記録を行なわれつつ画像記録装置外に排出
される。
【0013】図1に示すように、転写手段1は、像担持
体(感光体ドラム)4、帯電器7、現像手段5により構成
されている。像担持体4が、矢印R方向に回転駆動され
るとき、帯電器7によって像担持体4の表面が一様に帯
電される。この帯電部分は、図示しない光信号発生手段
により光像露光を受けて、静電潜像を形成する。この静
電潜像は現像手段5を通過するとき、現像トナーによっ
て顕像化される。このようにして形成されたトナー像
は、記録シート上に転写され、転写を終えた記録シート
Pは、像担持体4から分離され、略60mmの短い搬送路
を経て、定着手段2により画像を定着された後、排出さ
れる。なお、転写手段1よりも像担持体4の移動方向に
対し下流側に設けられ像担持体4をクリーニングするク
リーニング手段3の外壁と定着手段2の外壁の最短距離
は略10mmである。
【0014】定着手段2は薄層のフィルムを介して直接
ヒータで紙を熱するためすばやく定着できる。このよう
な定着手段2の例として、図3に示すようなテンション
レス定着フィルム12の加圧ローラ13による駆動方法(特
願平2−153602〜153610号、特願平2−3
39897〜339900号)が提案されている。
【0015】エンドレス筒状の定着フィルム12は繰り返
してトナー画像の加熱定着に供されるので耐熱性・離型
性・耐久性に優れ、一般的には100μm以下、好まし
くは40μm以下の薄肉のものを使用する。
【0016】一例としては、厚さ20μmのポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルホンサン、
ポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱樹脂やNi、S
US等の金属製の薄肉エンドレスベルトの外周面にPT
FE(4フッ化エチレン樹脂)、PFA(4フッ化エチ
レン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹
脂)等の低表面エネルギーの樹脂またはこれらの樹脂に
カーボンブラック等の導電材を添加した。離型性コート
層を10μm厚に施した、総厚30μmのエンドレスベ
ルトである。尚定着フィルムガイド15の定着フィルム支
持面は長手方向全域に渡る構成になっている。
【0017】低熱容量線状ヒータ14の表面には蒸着、ス
パッタリング、CVD、スクリーン印刷等で形成された
TaSiO2、銀パラジウム、Ta2N、RuO2、ニ
クロム等の線状または網帯状の薄膜発熱抵抗部がある。
【0018】未定着トナー画像が転写された記録シート
Pは駆動ギヤで回転する加圧ローラ13の表面摩擦力によ
り定着フィルム12とともに定着ニップ部に搬送された
後、少なくとも定着ニップ部内では、加圧バネによる当
接圧によって滑ることなく、定着フィルム12、加圧ロー
ラ13と同一速度で記録シートPの進行方向に送られる。
【0019】該低熱容量線状ヒータ14の薄膜発熱抵抗部
に交流60V等の通電を行い、サーミスタ検知制御して発
熱させる。この定着ニップ部通過の過程を加熱及び加圧
過程として、ヒータ14の熱が定着フィルム12を通して記
録シートPへ伝達され、記録シートP上の未定着トナー
が溶融、加圧後永久固着像が形成される。
【0020】上記の如く転写を終えた像担持体4の表面
には、転写されずに残ったトナーが付着している場合が
ある。この付着したトナーは、像担持体4の表面に接触
しているクリーニングブレード8によって掻き落され、
像担持体4の回転軸に並行に設けられた搬送スクリュー
11の回転に伴って搬送され、画像形成装置の本体の内側
に配置した不図示の廃トナー回収箱に排出される。
【0021】なお、クリーニングブレード8のドラム侵
入角は24°、スクイシート10のドラム侵入角は17°で
あり、クリーニングブレード8と落下トナーのクリーニ
ングユニット外への漏れを防止するスクイシート10とは
開口1mmで像担持体4に当接している。これは4φド
ラムでの最適なクリーニング構成である。
【0022】図2に示すように、スクリュー11は、ばね
形状をしており、矢印P方向に回転することにより、廃
トナーは矢印Q方向へ搬送される。スクリュー11は、S
WIC材を用い、線径φ2、ばね径φ14、ばねピッチ1
0、回転数2.7rpsとした。スクリュー11はばねで
あるため、軸がないことにより回転時に多少ぶれが生
じ、半径方向に駆動範囲が広がる。このことによりスク
リュー11は振動しながら回転することとなる。また、駆
動側と反対側は開放端となっておりこのことも振動に寄
与する。
【0023】スクリュー11を図1に示すように像担持体
近傍に配置した。前記のようにスクリュー11が回転する
時に振動が生ずるため、クリーニングブレード8とスク
イシート10とに囲まれた空間のパッキングした廃トナー
を崩す作用をする。
【0024】通常環境では発生しないが、像担持体4上
にクリーナ部の廃トナーがクリーニングブレード8近傍
でブロッキングを起こして局所的に固着する融着と称す
る現象が特に高温環境で発生する。この融着が発生する
と像担持体4上から消えず逆にどんどん融着部を起点に
増加するため画像を劣化させ、更に悪くなるとクリーニ
ング不良やドラム傷になり複写機機能が停止してしまう
事態に陥る。
【0025】本発明では定着手段(定着器)2とクリーナ
が10mm程度に近く、定着器2は冷えた状態で200°
温調、熱くなると徐々に180℃温調に下げていくが、
常に定着器2の輻射熱によりクリーナ部を加熱昇温させ
ることになる。
【0026】通常35℃環境で両面連続を多数枚コピー
することで一度定着に供された温度の高い記録シートが
再度ドラム近傍を通過し、該ブレード近傍は45℃〜5
0℃まで上昇する。しかし実際は上記問題は更に数万枚
の耐久して像担持体4表面が荒れた状態で発生する。そ
のため今回の実験では早く発生するようにクリーニング
ブレード8近傍で55℃になるようにファンを止め定着
器2の温調温度を常に200℃にして耐久することで早
めに同一現象が出るようにして実験を行った。実際に3
5℃環境温度で測定した結果を図10に示す。
【0027】この200℃温調でファンOFFにしてク
リーナを55℃程度に昇温させた実験で、像担持体に当
接したクリーニングブレードのエッジとスクリュー外径
との距離と、通紙枚数による融着の発生を比較した結果
を図4に示す。縦軸が融着発生枚数で横軸がブレードエ
ッジからの距離である。また、軸無しスクリューで振動
する廃トナー搬送部材を○印で示し、従来の軸有りスク
リューで振動しない廃トナー搬送部材を△印で示した。
【0028】図4に示すように、8mmでは、軸無しス
クリュー11で振動する廃トナー搬送部材も従来の軸有り
の搬送スクリュー106(図9参照)で振動しない廃トナー
搬送部材でも変わらず3000枚通紙後に融着が発生し
た。6mmでは、軸無しスクリュー11で6000枚通紙
後まで発生せず、従来の軸有りの搬送スクリュー106で
は3000枚出融着が発生し8mmと差がなかった。
【0029】更に4mmまで近づけるとスクリュー11は
10000枚でも非常に軽微な融着にとどまり非常に効
果があった。従来の搬送スクリュー106でも若干の効果
が表れ5000枚まで融着が発生しないが本発明に比べ
て差は歴然であった。実験結果よりスクリュー11が像担
持体近傍にあるほうが融着防止に対して効果がある。
【0030】ブレードのエッジの温度が低いときは転写
後残トナーがエッジ近傍に移動して塞き止められたトナ
ーは流動性をある程度保っているためエッジにそって上
に押し上げる力が大きくブレード上方に持ち上がり重力
で落下する動きがたもたれるため凝集することなく対流
している。
【0031】これが温度が高くなるとエッジで塞き止め
られたトナーが流動性を失い凝集しやすくなりエッジに
沿って上に押し上げられる力が小さくなり動きがなくな
る。そのためブレードエッジ近傍部のみ凝集トナー塊4
〜5mm程度の大きさでブレード軸方向全域に凝集ブロ
ック化する。
【0032】また、スクリュー11が8mm離れていると
バネスクリューにより振動してもブレードエッジ部に塞
き止めらた凝集トナー塊を崩す事が出来ずブレード部の
温度が上がることでトナーのガラス転移点に近づくこと
でブレードと像担持体4の当接部にトナーの局所的に凝
集し溶融し融着が発生してしまう。
【0033】これに対してスクリュー11が4mmまで近
づいてかつ振動する事でブレードエッジ部に塞き止めら
た凝集トナー塊を崩す事が可能になり空壁が発生し、廃
トナーの強制循環も生じるためクリーニングブレード8
の温度が下がりかつブレードと像担持体4の当接部の凝
集トナーも急激に減少するために局所的凝集融着を抑え
ることができる。
【0034】この時振動が抑えられる軸有りスクリュー
の場合4mmまで近づけても完全にブレードエッジ部に
塞き止めらた凝集トナー塊を崩す事が出来ずブレード部
の温度が上がることで同様にブレードと感光体摺擦部に
トナーの局所的凝集融着が5000枚で発生してしまっ
た。かつこれ以上近づけた2mmの場合ブレードにスク
リューが接触してしまいブレード振動によるクリーニン
グ不良、めくれが発生した。
【0035】今回の実験でクリーナの温度が上昇してト
ナーガラス点移転に近づくほど、トナーの流動性が悪化
し搬送スクリュー106の軸部に廃トナーが固着し始めス
クリューが団子状態になり易くクリーナの温度が55℃
近傍から急激に軸方向への搬送力も低下し、搬送スクリ
ュー106の回りのトナーを凝集化させる事がわかった。
【0036】これに対し軸無しスクリュー37つまりばね
スクリューでは中が空洞化しており、外周部のバネで廃
トナーを搬送するためまた振動しながら搬送するためス
クリュー自身が団子状態になる事もなくスクリュー11の
回りのトナーを凝集させる事もなく搬送が可能であっ
た。スクリュー11の回りのトナーをスクリュー11の中に
取り込みながら搬送し、クリーニングブレード8のエッ
ジの融着に寄与する凝集トナーもエッジ上流側に空壁が
生じるため重力と振動により落下しスクリュー11の中に
取り込まれる。
【0037】また、スクリュー11の搬送力及び振動の圧
により廃トナーが力を受けて凝集する場合があるが、ス
クイシート10として可撓性部材を使用することにより、
可撓性部材の弾性によりパッキングを弱め、凝集を防止
することができる。
【0038】また、スクイシート10とスクリュー11の間
に干渉防止部材(不図示)を設け、スクイシート10と直接
スクリュー11が直接接触し、スクイシートが負けてトナ
ーのぼた落ちを発生させることを防止している。
【0039】上述のごとく、定着手段と像担持体の軸方
向にスクリュー搬送するクリーニング手段が近接する系
で、中央に規制板金及びスクイシートに隣接するスクリ
ュー規制板金によりクリーニングブレード8や像担持体
に接触することなくクリーニングブレード8とスクイシ
ート10とに囲まれた空間のパッキングした廃トナーをス
クリュー11の振動により崩し、パッキングした廃トナー
が像担持体4に押し潰されることがなく、像担持体4へ
の廃トナーの融着を防止することができる。
【0040】[第二実施形態]次に本発明に係る画像形成
装置の第二実施形態について図を用いて説明する。図5
は本実施形態にかかるクリーニング手段の説明図、図6
はトナー搬送手段を示す図である。上記第一実施形態と
同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0041】第一実施形態では定着手段2とクリーニン
グ手段3が密着した構成でスクリュー11をクリーニング
ブレード8の近傍に配置しかつ振動させる事で融着を防
止した。しかし本発明で実施した定着器2はオンデマン
ド定着器を使用したため、温度の立ち上がりが早くする
ため低熱容量化した。このために小サイズ用紙の連続画
像形成時の非通紙部昇温が非常に大きくなる。
【0042】つまり低熱容量線状ヒータ15はヒータ熱発
生時熱伝導度が非常によく定着フィルム12に伝達するが
その熱の大半は定着フィルム12を介して記録シートPに
供給させる。このため、定着フィルム12の非通紙域と通
紙域の熱の蓄積に大きな差が生じ温度差が50℃以上に
なる事もある。
【0043】このため、小サイズ通紙時非通紙部昇温を
抑えるため紙間を伸ばして加圧ローラや加圧ローラ13に
当接する放熱ローラ(不図示)によりフィルム軸方向の温
度差を減少させる。また、A4横で30枚/分、A4縦
で22枚/分のコピー性能が有るにもかかわらず、非通
紙部昇温を弊害のないレベルにするため16枚/分まで
スループットを落としている。
【0044】これ以下であるとユーザの使い勝手から容
認できないため、どうしても非通紙部昇温による温度差
は50℃程度発生するのはやむ終えない。また、50℃
以上になるとフィルム上に溶融したトナーが付着しだ
し、画像汚れを発生させる。
【0045】またフィルム自体が熱の膨張率差により強
いストレスを生じ、紙にしわを発生させたり、ひどい場
合はフィルム自体の破損につながる。
【0046】ところが、定着器2とクリーニング手段3
が近接する系において、定着器2からの放熱分布も軸方
向で不均一になり、非通紙部にあたる定着フィルム両端
からの熱で像担持体4とクリーニングブレード8の昇温
にも差が生じ、両端のみトナー融着が発生した。ひどい
場合は軸方向のブレード温度差によりクリーニングブレ
ード8の弾性率が変わることでクリーニング不良、ブレ
ードひっくり返りを発生させる。実際に35℃環境温度
で測定した中央と手前の結果(200℃温調でファンO
N時)を図11に示す。
【0047】図5、図6に示すように、スクリュー11は
駆動軸6に勘合し、クリーナ外部のギヤ(不図示)から駆
動を伝達されて回転する。また、スクリュー11は駆動軸
6とクリーニング手段3の側壁3aに貫通したスクリュ
ー外径より若干大きい穴3bにより規制されている。
【0048】本実施形態では両端の振動を大きくするた
め穴3bの穴径を規制位置は変えずに10mmから12mm
に大きくした。これにより、中央付近にばねの振動防止
する振動防止手段である中央規制板金21を固定端として
両端を自由端にする事で奥からの回転に伴う振動を中央
を中心とする定常振動にできるからである。
【0049】また、スクリュー11は、その両端の振動が
大きくなることで像担持体4やクリーニングブレード8
に接触する機会が大きくなるため本実施形態では規制板
金22をクリーニングブレード8側に、軸方向に配置し
た。
【0050】これにより規制板金22によるドラム方向へ
の規制と中央規制板金21によるクリーニングブレード8
への規制が可能になり、像担持体4やクリーニングブレ
ード8に接触することなく軸方向両端の振動を大きくで
きる。
【0051】上述のごとく中央にバネを規制するバネ抑
え(中央規制板金45)を追加することにより、ドラム軸方
向手前と奥に発生するクリーニングブレード8の昇温に
よるトナー融着を防止することができる。
【0052】[第三実施形態]次に本発明に係る画像形成
装置の第三実施形態について図を用いて説明する。図7
は本実施形態にかかる転写手段、クリーニング手段、定
着手段の概略構成図である。上記実施形態と同一の機能
を有する部分については、説明を省略する。
【0053】上記実施形態においては、オンデマンド定
着器2の非通紙部昇温によるドラム両端部の融着防止方
法を述べてきたが、この小サイズ通紙後の定着器2の過
昇温は、図7に示す薄肉ハードローラ定着器31でも同様
の問題が生じている。
【0054】つまり定着ローラ32の肉厚を薄くする事で
定着温度に達する時間を短くする事ができる反面、低熱
容量化するためオンデマンド定着器2と同じように非通
紙部昇温が大きくなる。
【0055】薄肉ハードローラ定着器31を定着手段2の
外壁に接近させて同様の実験をした結果、第二実施形態
と同様な結果が得られた。すなわち、ドラム近傍に配置
したスクリュー11の両端を強く振動させた結果、中央に
バネを規制するバネ抑えを追加することでドラム軸方向
手前と奥に発生するブレードの昇温によるトナー融着の
防止を達成できた。また更にスクリュー11を偏心振動さ
せると更に効果が大きくなった。
【0056】上述のごとく構成したことにより上記実施
形態と同様に、パッキングした廃トナーをスクリューの
振動により崩し、パッキングした廃トナーが像担持体に
押し潰されることがなく、像担持体への廃トナーの融着
を防止することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着手段と像担持体の軸方向にスクリュー搬送するクリ
ーニング手段が近接する系で、中央に規制板金及びスク
イシートに隣接するスクリュー規制板金によりクリーニ
ングブレードや像担持体に接触することなくクリーニン
グブレードとスクイシートとに囲まれた空間のパッキン
グした廃トナーをスクリューの振動により崩し、パッキ
ングした廃トナーが像担持体に押し潰されることがな
く、像担持体への廃トナーの融着を防止することができ
る。
【0058】特に非通紙部昇温時のドラム両端に発生す
る融着、ブレードひっくり返り、クリーニング不良を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態にかかる転写手段、クリーニング
手段、定着手段の概略構成図である。
【図2】トナー搬送手段を示す図である。
【図3】定着手段の構成図である。
【図4】ブレードエッジとスクリュー外径との距離と融
着の関係図である。
【図5】第二実施形態にかかるクリーニング手段の説明
図である。
【図6】トナー搬送手段を示す図である。
【図7】第三実施形態にかかる転写手段、クリーニング
手段、定着手段の概略構成図である。
【図8】従来の転写手段、クリーニング手段、定着手段
の概略構成図である。
【図9】トナー搬送手段を示す図である。
【図10】35℃環境温度で測定した結果を示す図であ
る。
【図11】35℃環境温度で測定した中央と手前の結果を
示す図である。
【符号の説明】
P …記録シート 1 …転写手段 2 …定着手段 3 …クリーニング手段 3a …側壁 3b …穴 4 …像担持体 5 …現像手段 6 …駆動軸 7 …帯電器 8 …クリーニングブレード 10 …スクイシート 11 …スクリュー 12 …定着フィルム 13 …加圧ローラ 14 …低熱容量線状ヒータ 15 …定着フィルムガイド 21 …中央規制板金 22 …規制板金 31 …薄肉ハードローラ定着器 32 …定着ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を記録
    シートに転写する転写手段と、前記転写手段よりも像担
    持体の移動方向に対し下流側に設けられ像担持体をクリ
    ーニングするクリーニング手段と、記録シートのトナー
    像を定着する定着手段を有し、前記クリーニング手段は
    前記定着手段に密着するよう配置され、前記定着手段は
    像担持体近傍に配置された画像形成装置において、 トナーを像担持体軸方向に搬送するトナー搬送手段を前
    記像担持体近傍に設け、 該トナー搬送手段は振動することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー搬送手段は、軸がなく、ばね
    形状のスクリューであることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー搬送手段は、像担持体軸方向
    中央付近にばねの振動防止する振動防止手段を配置する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記定着手段は、薄肉定着ローラまたは
    フィルムにより定着することを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記定着手段は、小サイズ幅の記録シー
    トを通紙時に非通紙域の定着温度が通紙域の温度より大
    きくなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014235221A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 シャープ株式会社 クリーニング装置およびこれを用いる画像形成装置
JP2014238536A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 株式会社沖データ クリーニング装置および画像形成装置

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