JP2002220503A - ポリオレフィン系樹脂組成物とその成形体及びフィルム - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂組成物とその成形体及びフィルムInfo
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Abstract
な、べたつきが少なく、軟質性及び低温衝撃性に優れた
成形体およびフィルムを与えるポリオレフィン系樹脂組
成物を提供する。 【解決手段】 1−ブテン系重合体〔I〕1〜99重量
%とポリオレフィン類〔II〕99〜1重量%からな
り、1−ブテン系重合体〔I〕が、(1)DSCを用い
試料を窒素雰囲気下190℃で5分間溶融した後、5℃
/分で−10℃まで降温し、−10℃で5分間保持した
後、10℃/分で昇温させて得られた融解吸熱カーブの
最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定
義される融点が、観測されないか又は0〜100℃の結
晶性樹脂、(2)立体規則性指数が20以下、(3)分
子量分布が4.0以下、(4)重量平均分子量が10,
000〜1,000,000のポリオレフィン系樹脂組
成物、その成形体及びフィルムである。
Description
代替することが可能な新規なポリオレフィン系樹脂組成
物、その成形体及びフィルムに関し、さらに詳しくは、
べたつきが少なく、軟質性、低温耐衝撃性、及び二次加
工性に優れた成形体及びフィルムに関するものである。
広く用いられているが、塩化ビニル樹脂は、その燃焼過
程において有害な物質を発生させることが知られてお
り、代替品の開発が強く望まれている。軟質塩化ビニル
樹脂の代替品としてプロピレン系重合体がある。プロピ
レン系重合体は各種触媒の存在下に製造されているが、
従来の触媒系を用いて製造されたプロピレン系重合体
は、軟質(すなわち弾性率の低いもの)にしようとする
と、べたつき成分が多くなってしまう欠点があった。こ
のようなべたつき成分の多いプロピレン系重合体を成形
した場合,成形体の表面特性が悪化したり、また、シー
トやフイルム等の形態の成形体を食品、医療用途等へ展
開する場合、様々な問題を生じる恐れがある。その他
に、プロピレン系重合体は、ガラス転移温度Tgが比較
的高く(約0℃)、低温(例えば−30℃)における耐
衝撃性が低いという大きな問題がある。一方、近年、メ
タロセン触媒を用いて製造されたオレフィン系重合体が
軟質塩化ビニル樹脂の代替品として提案されている。例
えば、メタロセン触媒を用いて製造された線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)等が挙げられる。確かにこの
ようなLLDPEは柔軟性を有するが、透明性が低く、
表面特性に劣るという問題があり充分ではなかった。ま
た、LLDPEは他のαーオレフィン系樹脂との相溶性
に劣るため、改質が難しいという問題点もある。そこ
で、軟質塩化ビニル樹脂の代替品として、引張弾性率
(以下,単に弾性率ともいう)の低さとべたつき成分の
量のバランスが改善され、かつ耐衝撃性にも優れたポリ
オレフィン系樹脂の開発が望まれている。
少なく、軟質性、低温耐衝撃性、及び二次加工性に優れ
た成形体を与えるポリオレフィン系樹脂組成物、その成
形体及びフィルムを提供することを目的とするものであ
る。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、(1)融点、
(2)立体規則性指数{(mmmm)/(mmrr+r
mmr)}、(3)分子量分布(Mw/Mn)および
(4)重量平均分子量(Mw)が特定の範囲にある1−
ブテン系重合体とポリオレフィンを含む樹脂組成物が、
軟質性及び低温耐衝撃性に優れた成形体を提供すると共
に,弾性率の低さとべたつき成分の量のバランスにも優
れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
樹脂組成物、ポリオレフィン系樹脂成形体並びにポリオ
レフィン系樹脂フイルムを提供するものである。1.1
−ブテン系重合体〔I〕1〜99重量%とポリオレフィ
ン類〔II〕99〜1重量%からなり、1−ブテン系重
合体〔I〕が、下記(1)〜(4) (1)示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素
雰囲気下190℃で5分間溶融した後、5℃/分で−1
0℃まで降温し、−10℃で5分間保持した後、10℃
/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの
最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定
義される融点(Tm−P)が、観測されないか又は0〜
100℃の結晶性樹脂 (2)立体規則性指数{(mmmm)/(mmrr+r
mmr)}が20以下 (3)ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)
法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4.0以
下 (4)GPC法により測定した重量平均分子量(Mw)
が10,000〜1,000,000、を満たすポリオ
レフィン系樹脂組成物、 2.1−ブテン系重合体〔I〕が1−ブテン単独重合体
であり、メソペンタッド分率(mmmm)が20〜90
%である上記1に記載のポリオレフィン系樹脂組成物、 3.1−ブテン単独重合体が下記式(1)を満たす上記
2に記載のポリオレフィン系樹脂組成物、 (mmmm)≦90−2×(rr) (1) (rrはラセミトリアッド分率を示す。) 4. ポリオレフィン類〔II〕がポリエチレン、ポリプ
ロピレン、炭素数4以上のαーオレフィンからなるポリ
αーオレフィン、ポリビニルシクロアルカン、シンジオ
クタチックポリスチレンおよびポリアルケニルシランか
ら選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1〜3
の何れかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物。 5.ポリオレフィン類がポリプロピレンである上記1〜
4の何れかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物、 6.上記1〜5の何れかに記載のポリオレフィン系樹脂
組成物を成形してなる特徴とするポリオレフィン系樹脂
成形体、 7.引張弾性率が800MPa以下であり、−5℃での
アイゾット衝撃強度(ノッチ付)が3kJ/m2 以上で
ある上記6に記載のポリオレフィン系樹脂成形体、 8.上記1〜5の何れかに記載のポリオレフィン系樹脂
組成物を成形してなるポリオレフィン系樹脂フイルム、 9.引張弾性率TMが5MPa以上であり、引張弾性率
TM(MPa)とヒートシール温度HST(℃)の関係
が下記(2)式を、引張弾性率TM(MPa)と融点T
m(℃)の関係が下記(3)式を満たす上記8に記載の
ポリオレフィン系樹脂フイルム。 TM≧12. 5×HST−1100 (2) TM≦17×Tm−1600 (3)
ブテン系重合体、[2]ポリオレフィン類、[3]ポリ
オレフィン系樹脂組成物、[4]ポリオレフィン系樹脂
成形体およびフィルムについて順次詳しく説明する。
ンを単独重合して得られた1−ブテン単独重合体と、1
−ブテンとエチレンや炭素数3〜20のαーオレフィン
(1−ブテンを除く)を共重合して得られた1−ブテン
系共重合体があり、1−ブテン単独重合体が好適に用い
られる。1−ブテン系共重合体を構成する1−ブテン以
外のα−オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、
1−ペンテン、4−メチル−1 −ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テ
トラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1
−エイコセンなどが挙げられ、これらのうち一種又は二
種以上を用いることができる。本発明における1−ブテ
ン系共重合体としては、ランダム共重合体が好ましい。
また、1−ブテンから得られる構造単位が90%モル以
上であることが好ましく、より好ましくは95モル%以
上であり、特に好ましくは98モル%以上である。1−
ブテンから得られる構造単位が90モル%未満の場合に
は、成形体表面のべたつきや透明性の低下が生じる可能
性がある。
は、下記の(1)〜(4)を要件とする重合体である。 (1)示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素
雰囲気下190℃で5分間溶融した後、5℃/分で−1
0℃まで降温し、−10℃で5分間保持した後、10℃
/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの
最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定
義される融点(Tm−P)が、観測されないか又は0〜
100℃の結晶性樹脂 (2)立体規則性指数{(mmmm)/(mmrr+r
mmr)}が20以下 (3)ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)
法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4.0以
下 (4)GPC法により測定した重量平均分子量(Mw)
が10,000〜1,000,000 本発明における1−ブテン系重合体は、少なくとも実質
的に融点を持つ結晶性化合物である。融点は、通常示差
走査熱量計(DSC)で観測される。本発明において、
実質的に融点を持つとは、DSC測定において結晶融解
ピークを実質的に観測されることをいう。結晶融解ピー
クとは、例えば上記Tm−Pあるいは後述するTm−D
のことであり、少なくともいずれかの測定条件によりピ
ークは観測される。本発明における1−ブテン系重合体
は、上記の関係を満たすことにより、得られる成形体等
のべたつき成分の量と弾性率の低さと透明性のバランス
が優れる。すなわち、弾性率が低く軟質性(柔軟性とも
言う)に優れ、べたつき成分が少なく表面特性(例え
ば、ブリードや他の製品へのべたつき成分の移行が少な
い等に代表される)にも優れ、かつ透明性にも優れると
いう利点がある。
融点(Tm−P)は、軟質性の点から観測されないか又
は0〜100℃であり、好ましくは0〜80℃である。
なお、この1−ブテン系重合体の融点(Tm−P)はD
SC測定により求められる。すなわち、示差走査型熱量
計(パーキン・エルマー社製, DSC−7)を用い、あ
らかじめ試料10mgを窒素雰囲気下、190℃で5分
間溶融した後、5℃/分で−10℃まで降温し、−10
℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温させることに
より得られた融解吸熱量ΔHとする。また、このとき得
られる融解吸熱カーブの最も高温度に測定されるピーク
のピークトップが融点:Tm−P(℃)である。
重合体は、融点(Tm−D)が軟質性の点から示差走査
熱量計(DSC)で0〜100℃の結晶性樹脂であって
もよい。Tm−Dは、好ましくは0〜80℃である。な
お、Tm−Dは、DSC測定により求める。すなわち、
示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−
7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下−10℃で5
分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得
られた融解吸熱量をΔH−Dとする。また、このとき得
られる融解吸熱カーブの最も高温側に観測されるピーク
のピークトップが融点:Tm−Dである。このような1
−ブテン系重合体は、下記(1’)〜(4’)を満たす
結晶性樹脂である。 (1’)示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒
素雰囲気下−10℃で5分間保持した後、10℃/分で
昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの最も高
温側に観測されるピークのピークトップとして定義され
る融点(Tm−D)が0〜100℃の結晶性樹脂 (2’)立体規則性指数{(mmmm)/(mmrr+
rmmr)}が20以下 (3’)ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GP
C)法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4.
0以下 (4’)GPC法により測定した重量平均分子量(M
w)が10,000〜1,000,000 本発明で用いられる1−ブテン系重合体は、DSC測定
による融解吸熱量ΔH−Dが50J/g以下であると柔
軟性が優れ好ましく、10J/g以下であるとさらに好
ましい。ΔH−Dは、軟質であるかないかを表す指標で
この値が大きくなると弾性率が高く、軟質性が低下して
いることを意味する。また、本発明における1−ブテン
系重合体において、1−ブテン連鎖部の(mmmm)分
率及び(mmrr+rmmr)分率から得られる立体規
則性指数{(mmmm)/(mmrr+rmmr)}
が、20以下であり、好ましくは18以下、さらに好ま
しくは15以下である。立体規則性指数が20を越える
と、柔軟性の低下、低温ヒートシール性の低下、ホット
タック性の低下が生じる。
mmm)及び異常挿入含有量(1,4挿入分率)は、朝
倉らにより報告された「Polymer Journa
l,16,717(1984)」、J.Randall
らにより報告された「Macromol.Chem.P
hys.,C29,201(1989)」及びV.Bu
sicoらにより報告された「Macromol.Ch
em.Phys.,198,1257(1997)」で
提案された方法に準拠して求られる。すなわち、13C核
磁気共鳴スペクトルを用いてメチレン基、メチン基のシ
グナルを測定し、ポリ(1−ブテン) 分子中のメソペン
タッド分率及び異常挿入含有量が求められる。なお、13
C核磁気共鳴スペクトルの測定は、下記の装置及び条件
にて行う。 装置:日本電子(株)製JNM−EX400型13C−N
MR装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:230mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10000回 立体規則性指数{(mmmm)/(mmrr+rmm
r)}は、上記方法により、(mmmm)、(mmm
r)及び(rmmr)を測定した値から算出し、また、
ラセミトリアッド分率(rr)も上記方法により算出す
る。
要件の他にGPC法により測定した分子量分布(Mw/
Mn)が4以下であり、好ましくは3.5〜1.5、更
に好ましくは3.0〜1.5である。分子量分布(Mw
/Mn)が4を超えるとべたつきが発生することがあ
り、1.5未満では成形性が悪化する可能性がある。ま
た、本発明での1−ブテン系重合体は、上記の要件の他
にGPC法により測定した重量平均分子量Mwが、1
0,000〜1,000,000である。重量平均分子
量Mwが10,000未満では、べたつきが発生するこ
とがある。また1,000,000を超えると、流動性
が低下するため成形性が不良となることがある。
は、GPC法により、下記の装置及び条件で測定したポ
リスチレン換算の重量平均分子量Mw及び数平均分子量
Mnより算出した値である。 GPC測定装置 カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT 検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C 測定条件 溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン 測定温度 :145℃ 流速 :1.0ミリリットル/分 試料濃度 :2.2mg/ミリリットル 注入量 :160マイクロリットル 検量線 :Universal Calibration 解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)
要件の他に、DSC測定による融解吸熱量ΔHが60J
/g以下であると柔軟性が優れるので好ましく、20J
/g以下であるとさらに好ましい。ΔHは、軟質である
かないかを表す指標でこの値が大きくなると弾性率が高
く、軟質性が低下していることを意味する。なお、融解
吸熱量ΔHは前述の方法により求める。本発明における
1−ブテン系重合体は、25℃のヘキサンに溶出する成
分量(H25)が0〜80重量%であることが好まし
く、さらに好ましくは0〜60重量%、最も好ましくは
0〜50重量%である。H25は、べたつき、透明性低
下等の原因となるいわゆるべたつき成分の量が多いか少
ないかを表す指標であり、この値が高いほどべたつき成
分の量が多いことを意味する。H25が80重量%を超
えると、べたつき成分の量が多いため、ブロッキングが
起こり、2次加工性や表面特性が低下することがある。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、H25が0〜
25重量%であることが好ましく、さらに好ましくは0
〜10重量%である。H25が25重量%を超えると、
べたつき成分の量が多いため、ブロッキングの低下が起
こり、食品用途や医療品用途には使えないことがある。
H25は、1−ブテン系重合体又はポリオレフィン系樹
脂組成物の重量(W0)(0.9〜1.1g) と前記重
合体を200ミリリットルのヘキサン中に、25℃、4
日間以上静置後、乾燥した後の前記重合体の重量
(W1 )を測定し、次式により算出した重量減少率であ
る。 H25=〔(W0 −W1 )/W0 〕×100(%)
重合体は、メソペンタッド分率(mmmm)が20〜9
0%であることが好ましく、30〜85%であるとさら
に好ましく、30〜80%であると最も好ましい。メソ
ペンタッド分率が20%未満の場合、成形体表面のべた
つきや透明性の低下が生じる可能性がある。一方、90
%を超えると、柔軟性の低下、低温ヒートシール性の低
下、ホットタック性の低下が生じる場合がある。また、
該1−ブテン単独重合体は、(mmmm)≦90−2×
(rr)の関係を満たしていることが好ましく、(mm
mm)≦87−2×(rr)の関係を満たしていること
がさらに好ましい。この関係を満たさない場合には、成
形体表面のべたつきや透明性の低下が生じる可能性があ
る。該1−ブテン単独重合体は1,4挿入部分が5%以
下であることが好ましい。5%を越えると、重合体の組
成分布が広がるため、物性に悪影響を与える可能性があ
るからである。さらに、該1−ブテン単独重合体は、J
IS K−7113に準拠した引張試験により測定した
引張弾性率が800MPa以下であることが好ましく、
500MPa以下であることがさらに好ましい。800
MPaを超えると十分な軟質性が得られない場合がある
からである。
方法としては、メタロセン触媒と呼ばれる触媒系を用い
て1−ブテンを単独重合する方法又は1−ブテンとエチ
レン及び/又は炭素数3〜20のα−オレフィン(ただ
し、1−ブテンを除く)を共重合する方法が挙げられ
る。メタロセン系触媒としては、特開昭58−1930
9号公報、特開昭61−130314号公報、特開平3
−163088号公報、特開平4−300887号公
報、特開平4−211694号公報、特表平1−502
036号公報等に記載されるようなシクロペンタジエニ
ル基、置換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置
換インデニル基等を1又は2個配位子とする遷移金属化
合物、及び該配位子が幾何学的に制御された遷移金属化
合物と助触媒を組み合わせて得られる触媒が挙げられ、
これらは高規則性メタロセン系触媒と呼ばれている。
しては、配位子が架橋基を介して架橋構造を形成してい
る遷移金属化合物からなる場合が好ましく、なかでも、
2個の架橋基を介して架橋構造を形成している遷移金属
化合物と助触媒を組み合わせて得られるメタロセン触媒
(低規則性メタロセン系触媒)を用いて1−ブテンを単
独重合する方法又は1−ブテンとエチレン及び/又は炭
素数3〜20のα−オレフィン(1−ブテンを除く)を
共重合する方法が好適に用いられる。具体的に例示すれ
ば、(A)一般式(I)
ランタノイド系列の金属元素を示し、E1 及びE2 はそ
れぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置
換インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換
ヘテロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド
基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子
であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成してお
り、またそれらは互いにに同一でも異なっていてもよ
く、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、
複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,
E1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩
基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異な
っていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋して
いてもよく、A1及びA2 は二つの配位子を結合する二
価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、
ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、
−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−PR1
−、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR1 −を
示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水
素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていても
よい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示
し、rは0〜3の整数を示す。〕で表される遷移金属化
合物、及び(B)(B−1)該(A)成分の遷移金属化
合物又はその派生物と反応してイオン性の錯体を形成し
うる化合物及び(B−2)アルミノキサンから選ばれる
成分を含有する重合用触媒の存在下、1−ブテンを単独
重合させる方法、又は1−ブテンとエチレン及び/又は
炭素数3〜20のα−オレフィン(ただし、1−ブテン
を除く)を共重合させる方法が挙げられる。
第3〜10族又はランタノイド系列の金属元素を示し、
具体例としてはチタン,ジルコニウム,ハフニウム,イ
ットリウム,バナジウム,クロム,マンガン,ニッケ
ル,コバルト,パラジウム及びランタノイド系金属など
が挙げられるが、これらの中ではオレフィン重合活性な
どの点からチタン,ジルコニウム及びハフニウムが好適
である。E1 及びE2 はそれぞれ、置換シクロペンタジ
エニル基,インデニル基,置換インデニル基,ヘテロシ
クロペンタジエニル基,置換ヘテロシクロペンタジエニ
ル基,アミド基(−N<),ホスフィン基(−P<),
炭化水素基〔>CR−,>C<〕及び珪素含有基〔>S
iR−,>Si<〕(但し、Rは水素又は炭素数1〜2
0の炭化水素基あるいはヘテロ原子含有基である)の中
から選ばれた配位子を示し、A1 及びA2 を介して架橋
構造を形成している。また、E1 及びE2 はたがいに同
一でも異なっていてもよい。このE1 及びE2 として
は、置換シクロペンタジエニル基,インデニル基及び置
換インデニル基が好ましい。
複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよ
く、他のX,E1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。
該Xの具体例としては、ハロゲン原子,炭素数1〜20
の炭化水素基,炭素数1〜20のアルコキシ基,炭素数
6〜20のアリールオキシ基,炭素数1〜20のアミド
基,炭素数1〜20の珪素含有基,炭素数1〜20のホ
スフィド基,炭素数1〜20のスルフィド基,炭素数1
〜20のアシル基などが挙げられる。一方、Yはルイス
塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異
なっていてもよく、他のYやE1 ,E2 又はXと架橋し
ていてもよい。該Yのルイス塩基の具体例としては、ア
ミン類,エーテル類,ホスフィン類,チオエーテル類な
どを挙げることができる。
する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素
基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含
有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−C
O−、−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−
PR1 −、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR
1 −を示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数
1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有
炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なって
いてもよい。このような架橋基としては、例えば一般式
3 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基
で、それらはたがいに同一でも異なっていてもよく、ま
た互いに結合して環構造を形成していてもよい。eは1
〜4の整数を示す。)で表されるものが挙げられ、その
具体例としては、メチレン基,エチレン基,エチリデン
基,プロピリデン基,イソプロピリデン基,シクロヘキ
シリデン基,1,2−シクロヘキシレン基,ビニリデン
基(CH2 =C=),ジメチルシリレン基,ジフェニル
シリレン基,メチルフェニルシリレン基,ジメチルゲル
ミレン基,ジメチルスタニレン基,テトラメチルジシリ
レン基,ジフェニルジシリレン基などを挙げることがで
きる。これらの中で、エチレン基,イソプロピリデン基
及びジメチルシリレン基が好適である。qは1〜5の整
数で〔(Mの原子価)−2〕を示し、rは0〜3の整数
を示す。このような一般式(I)で表される遷移金属化
合物の中では、一般式(II)
エニル誘導体を配位子とする遷移金属化合物が好まし
い。上記一般式(II)において、M,A1 ,A2 ,q及
びrは上記と同じである。X1 はσ結合性の配位子を示
し、X1 が複数ある場合、複数のX1 は同じでも異なっ
ていてもよく、他のX1 又はY1 と架橋していてもよ
い。このX1 の具体例としては、一般式(I)のXの説
明で例示したものと同じものを挙げることができる。Y
1 はルイス塩基を示し、Y1 が複数ある場合、複数のY
1 は同じでも異なっていてもよく、他のY1 又はX1 と
架橋していてもよい。このY1 の具体例としては、一般
式(I)のYの説明で例示したものと同じものを挙げる
ことができる。R4 〜R9 はそれぞれ水素原子,ハロゲ
ン原子,炭素数1〜20の炭化水素基,炭素数1〜20
のハロゲン含有炭化水素基,珪素含有基又はヘテロ原子
含有基を示すが、その少なくとも一つは水素原子でない
ことが必要である。また、R4 〜R9 は互いに同一でも
異なっていてもよく、隣接する基同士が互いに結合して
環を形成していてもよい。なかでも、R6 とR7 は環を
形成していること及びR8 とR9 は環を形成しているこ
とが好ましい。R4 及びR5 としては、酸素、ハロゲ
ン、珪素等のヘテロ原子を含有する基が重合活性が高く
なり好ましい。
誘導体を配位子とする遷移金属化合物は、配位子間の架
橋基にケイ素を含むものが好ましい。一般式(I)で表
される遷移金属化合物の具体例としては、(1,2’−
エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)
(2,1’−メチレン)−ビス(インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド,(1,2’−イソプロピリデン)
(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(インデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)
(2,1’−エチレン)−ビス(3−メチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)
(2,1’−エチレン)−ビス(4,5−ベンゾインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレ
ン)(2,1’−エチレン)−ビス(4−イソプロピル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エ
チレン)(2,1’−エチレン)−ビス(5,6−ジメ
チルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’
−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(4,7−
ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス
(4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス
(3−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−
エチレン)−ビス(5,6−ベンゾインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’
−イソプロピリデン)−ビス(インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−エ
チレン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−メチレン)(2,1’−イソプロピリ
デン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチル
シリレン)ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメ
チルシリレン)ビス(3−メチルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)
(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジ
メチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス
(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメ
チルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチ
ルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3
−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチル
シリレン)ビス(4,5−ベンゾインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)
(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(4−イソプロピ
ルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−
ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビ
ス(5,6−ジメチルインデニル)ジルコニウムジクロ
リド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジ
メチルシリレン)ビス(4,7−ジ−i−プロピルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチ
ルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(4
−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1
,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシ
リレン)ビス(3−メチル−4−i−プロピルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシ
リレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(5,6
−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデ
ン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロ
ピリデン)−ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,
1’−イソプロピリデン)−ビス(3−i−プロピルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメ
チルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス
(3−n−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソ
プロピリデン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメ
チルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス
(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−
イソプロピリデン)−ビス(3−フェニルインデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレ
ン)(2,1’−メチレン)−ビス(インデニル)ジル
コニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)
(2,1’−メチレン)−ビス(3−メチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシ
リレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−i−プロ
ピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’
−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス
(3−n−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチ
レン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシ
リレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−トリメチ
ルシリルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−
ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メ
チレン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)
(2,1’−メチレン)−ビス(3−n−ブチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニ
ルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−トリ
メチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メ
チレン)−ビス(3−トリメチルシリルインデニル)ジ
ルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレ
ン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチルシク
ロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシ
リレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル
シクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチ
ルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチルシク
ロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)
(2,1’−メチレン)(3−メチルシクロペンタジエ
ニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−
イソプロピリデン)(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−メ
チレン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−メチレン)(2,1’−イソプロピリ
デン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−イソプロピリデン)(2,1’−イソプロ
ピリデン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’
−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメ
チルシリレン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレ
ン)(2,1’−イソプロピリデン)(3,4−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)
(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,
4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−メチレ
ン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)
(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’
−イソプロピリデン)(3,4−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)
(2,1’−メチレン)(3,4−ジメチルシクロペン
タジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレ
ン)(2,1’−イソプロピリデン)(3,4−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2’−イソプロピリデン)(2,1’−イソプロピリデ
ン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)
(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)
(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−エ
チルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−エ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチル
シリレン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエ
ニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチル
シリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチ
ル−5−イソプロピルシクロペンタジエニル)(3’−
メチル−5’−イソプロピルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(1,2’−ジメチルシリレ
ン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5
−n−ブチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−
5’−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,
1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−フェニル
シクロペンジエニル)(3’−メチル−5’−フェニル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロ
ピリデン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエ
ニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチル
シリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチ
ル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−
メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレ
ン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5
−n−ブチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−
5’−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,
1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−フェニル
シクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−フェニ
ルシクロペンジエニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレ
ン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエニル)
(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレ
ン)(2,1’−エチレン)(3−メチル−5−i−プ
ロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−
i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−
エチレン)(3−メチル−5−n−ブチルシクロペンタ
ジエニル)(3’−メチル−5’−n−ブチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−
ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチ
ル−5−フェニルシクロペンタジエニル)(3’−メチ
ル−5’−フェニルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,
1’−メチレン)(3−メチル−5−エチルシクロペン
タジエニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペン
ジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメ
チルシリレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−
5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチ
ル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)
(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−n−ブチル
シクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−n−ブ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレ
ン)(3−メチル−5−フェニルシクロペンタジエニ
ル)(3’−メチル−5’−フェニルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレ
ン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−i−プ
ロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−
i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−イソプロ
ピリデン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペン
タジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2’−メチレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル
−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メ
チル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,
1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−i−プロ
ピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i
−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、(1,1’−ジメチルシリレン)(2,2’−ジ
メチルシリレン) ビスインデニルジルコニウムジクロリ
ド、(1,1’−ジフェニルシリレン)(2,2’−ジ
メチルシリレン) ビスインデニルジルコニウムジクロリ
ド、(1,1’−ジメチルシリレン)(2,2’−ジメ
チルシリレン) ビスインデニルジルコニウムジクロリ
ド、(1,1’−ジイソプロピルシリレン)(2,2’
−ジメチルシリレン) ビスインデニルジルコニウムジク
ロリド、(1,1’−ジメチルシリレン)(2,2’−
ジイソプロピルシリレン)ビスインデニルジルコニウム
ジクロリド、(1,1’−ジメチルシリレンインデニ
ル) (2,2’−ジメチルシリレン−3−トリメチルシ
リルインデニル) ジルコニウムジクロリド、(1,1’
−ジフェニルシリレンインデニル) (2,2’−ジフェ
ニルシリレン−3−トリメチルシリルインデニル) ジル
コニウムジクロリド、(1,1’−ジフェニルシリレン
インデニル) (2,2’−ジメチルシリレン−3−トリ
メチルシリルインデニル) ジルコニウムジクロリド、
(1,1’−ジメチルシリレン)(2,2’−ジメチル
シリレン)(インデニル)(3−トリメチルシリルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド、 (1,1’−ジフェ
ニルシリレン)(2,2’−ジフェニルシリレン)(イ
ンデニル)(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 (1,1’−ジフェニルシリレン)
(2,2’−ジメチルシリレン)(インデニル)(3−
トリメチルシリルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 (1,1’−ジメチルシリレン)(2,2’−ジフ
ェニルシリレン)(インデニル)(3−トリメチルシリ
ルインデニル)ジルコニウムジクロリド、 (1,1’−
ジイソプロピルシリレン)(2,2’−ジメチルシリレ
ン)(インデニル)(3−トリメチルシリルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、 (1,1’−ジメチルシ
リレン)(2,2’−ジイソプロピルシリレン)(イン
デニル)(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 (1,1’−ジイソプロピルシリレ
ン)(2,2’−ジイソブロピルシリレン)(インデニ
ル)(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド、 (1,1’−ジメチルシリレン)(2,
2’−ジメチルシリレン)(インデニル)(3−トリメ
チルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 (1,1’−ジフェニルシリレン)(2,2’−ジ
フェニルシリレン)(インデニル)(3−トリメチルシ
リルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
(1,1’−ジフェニルシリレン)(2,2’−ジメチ
ルシリレン)(インデニル)(3−トリメチルシリルメ
チルインデニル)ジルコニウムジクロリド、 (1,1’
−ジメチルシリレン)(2,2’−ジフェニルシリレ
ン)(インデニル)(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、 (1,1’−ジイソプ
ロピルシリレン)(2,2’−ジメチルシリレン)(イン
デニル)(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、 (1,1’−ジメチルシリレ
ン)(2,2’−ジイソプロピルシリレン)(インデニ
ル)(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 (1,1’−ジイソプロピルシリレ
ン)(2,2’−ジイソプロピルシリレン)(インデニ
ル)(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリドなど及びこれらの化合物におけるジル
コニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げ
ることができる。もちろんこれらに限定されるものでは
ない。また、他の族又はランタノイド系列の金属元素の
類似化合物であってもよい。また、上記化合物におい
て、(1,1’−)(2,2’−)が(1,2’−)
(2,1’−)であってもよく、(1,2’−)(2,
1’−)が(1,1’−)(2,2’−)であってもよ
い。
としては、上記(A)成分の遷移金属化合物と反応し
て、イオン性の錯体を形成しうる化合物であれば、いず
れのものでも使用できるが、次の一般式(III),(IV) (〔L1 −R10〕k+)a (〔Z〕- )b ・・・(III) (〔L2 〕k+)a (〔Z〕- )b ・・・(IV) (ただし、L2 はM2 、R11R12M3 、R13 3 C又はR
14M3 である。) 〔(III),(IV)式中、L1 はルイス塩基、〔Z〕- は、
非配位性アニオン〔Z1〕- 及び〔Z2 〕- 、ここで
〔Z1 〕- は複数の基が元素に結合したアニオンすなわ
ち〔M1 G1 G2 ・・・Gf 〕- (ここで、M1 は周期
律表第5〜15族元素、好ましくは周期律表第13〜1
5族元素を示す。G1 〜Gf はそれぞれ水素原子,ハロ
ゲン原子,炭素数1〜20のアルキル基,炭素数2〜4
0のジアルキルアミノ基,炭素数1〜20のアルコキシ
基,炭素数6〜20のアリール基,炭素数6〜20のア
リールオキシ基,炭素数7〜40のアルキルアリール
基,炭素数7〜40のアリールアルキル基,炭素数1〜
20のハロゲン置換炭化水素基,炭素数1〜20のアシ
ルオキシ基,有機メタロイド基、又は炭素数2〜20の
ヘテロ原子含有炭化水素基を示す。G1 〜Gf のうち2
つ以上が環を形成していてもよい。fは〔(中心金属M
1 の原子価)+1〕の整数を示す。)、〔Z2 〕-は、
酸解離定数の逆数の対数(pKa)が−10以下のブレ
ンステッド酸単独又はブレンステッド酸及びルイス酸の
組合わせの共役塩基、あるいは一般的に超強酸と定義さ
れる酸の共役塩基を示す。また、ルイス塩基が配位して
いてもよい。また、R10は水素原子,炭素数1〜20の
アルキル基,炭素数6〜20のアリール基,アルキルア
リール基又はアリールアルキル基を示し、R11及びR12
はそれぞれシクロペンタジエニル基,置換シクロペンタ
ジエニル基,インデニル基又はフルオレニル基、R13は
炭素数1〜20のアルキル基,アリール基,アルキルア
リール基又はアリールアルキル基を示す。R14はテトラ
フェニルポルフィリン,フタロシアニン等の大環状配位
子を示す。kは〔L1 −R10〕,〔L2 〕のイオン価数
で1〜3の整数、aは1以上の整数、b=(k×a)で
ある。M2 は、周期律表第1〜3、11〜13、17族
元素を含むものであり、M3 は、周期律表第7〜12族
元素を示す。〕で表されるものを好適に使用することが
できる。
ア,メチルアミン,アニリン,ジメチルアミン,ジエチ
ルアミン,N−メチルアニリン,ジフェニルアミン,
N,N−ジメチルアニリン,トリメチルアミン,トリエ
チルアミン,トリ−n−ブチルアミン,メチルジフェニ
ルアミン,ピリジン,p−ブロモ−N,N−ジメチルア
ニリン,p−ニトロ−N,N−ジメチルアニリンなどの
アミン類、トリエチルホスフィン,トリフェニルホスフ
ィン,ジフェニルホスフィンなどのホスフィン類、テト
ラヒドロチオフェンなどのチオエーテル類、安息香酸エ
チルなどのエステル類、アセトニトリル,ベンゾニトリ
ルなどのニトリル類などを挙げることができる。
チル基,ベンジル基,トリチル基などを挙げることがで
き、R11,R12の具体例としては、シクロペンタジエニ
ル基,メチルシクロペンタジエニル基,エチルシクロペ
ンタジエニル基,ペンタメチルシクロペンタジエニル基
などを挙げることができる。R13の具体例としては、フ
ェニル基,p−トリル基,p−メトキシフェニル基など
を挙げることができ、R14の具体例としてはテトラフェ
ニルポルフィン,フタロシアニン,アリル,メタリルな
どを挙げることができる。また、M2 の具体例として
は、Li,Na,K,Ag,Cu,Br,I,I3 など
を挙げることができ、M3 の具体例としては、Mn,F
e,Co,Ni,Znなどを挙げることができる。
2 ・・・Gf 〕において、M1 の具体例としてはB,A
l,Si ,P,As,Sbなど、好ましくはB及びAl
が挙げられる。また、G1 ,G2 〜Gf の具体例として
は、ジアルキルアミノ基としてジメチルアミノ基,ジエ
チルアミノ基など、アルコキシ基若しくはアリールオキ
シ基としてメトキシ基,エトキシ基,n−ブトキシ基,
フェノキシ基など、炭化水素基としてメチル基,エチル
基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,
イソブチル基,n−オクチル基,n−エイコシル基,フ
ェニル基,p−トリル基,ベンジル基,4−t−ブチル
フェニル基,3,5−ジメチルフェニル基など、ハロゲ
ン原子としてフッ素,塩素,臭素,ヨウ素,ヘテロ原子
含有炭化水素基としてp−フルオロフェニル基,3,5
−ジフルオロフェニル基,ペンタクロロフェニル基,
3,4,5−トリフルオロフェニル基,ペンタフルオロ
フェニル基,3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ
ニル基,ビス(トリメチルシリル)メチル基など、有機
メタロイド基としてペンタメチルアンチモン基、トリメ
チルシリル基,トリメチルゲルミル基,ジフェニルアル
シン基,ジシクロヘキシルアンチモン基,ジフェニル硼
素などが挙げられる。
が−10以下のブレンステッド酸単独又はブレンステッ
ド酸及びルイス酸の組合わせの共役塩基〔Z2 〕- の具
体例としてはトリフルオロメタンスルホン酸アニオン
(CF3 SO3 )- ,ビス(トリフルオロメタンスルホ
ニル)メチルアニオン,ビス(トリフルオロメタンスル
ホニル)ベンジルアニオン,ビス(トリフルオロメタン
スルホニル)アミド,過塩素酸アニオン(Cl
O4 )- ,トリフルオロ酢酸アニオン(CF3 CO2 )
-,ヘキサフルオロアンチモンアニオン(Sb
F6 )- ,フルオロスルホン酸アニオン(FS
O3 )- ,クロロスルホン酸アニオン(ClS
O3 )- ,フルオロスルホン酸アニオン/5−フッ化ア
ンチモン(FSO3 /SbF5 )- ,フルオロスルホン
酸アニオン/5−フッ化砒素(FSO3 /As
F5 )- ,トリフルオロメタンスルホン酸/5−フッ化
アンチモン(CF3 SO3 /SbF5 )- などを挙げる
ことができる。
物と反応してイオン性の錯体を形成するイオン性化合
物、すなわち(B−1)成分化合物の具体例としては、
テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウム,テトラフ
ェニル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウム,テトラフェ
ニル硼酸トリメチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸
テトラエチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸メチル
(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テトラフェニル硼
酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テトラ
フェニル硼酸ジメチルジフェニルアンモニウム,テトラ
フェニル硼酸トリフェニル(メチル)アンモニウム,テ
トラフェニル硼酸トリメチルアニリニウム,テトラフェ
ニル硼酸メチルピリジニウム,テトラフェニル硼酸ベン
ジルピリジニウム,テトラフェニル硼酸メチル(2−シ
アノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)硼酸トリエチルアンモニウム,テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)硼酸トリ−n−ブチルアンモニウ
ム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリフ
ェニルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)硼酸テトラ−n−ブチルアンモニウム,テトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)硼酸テトラエチルアンモ
ニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ベ
ンジル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチルジフェニルアン
モニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸
トリフェニル(メチル)アンモニウム,テトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)硼酸メチルアニリニウム,テト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニリ
ニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ト
リメチルアニリニウム,テトラキス(ペンタフルオロフ
ェニル)硼酸メチルピリジニウム,テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)硼酸ベンジルピリジニウム,テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチル(2−シア
ノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)硼酸ベンジル(2−シアノピリジニウム),テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチル(4−シア
ノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)硼酸トリフェニルホスホニウム,テトラキス〔ビス
(3,5−ジトリフルオロメチル)フェニル〕硼酸ジメ
チルアニリニウム,テトラフェニル硼酸フェロセニウ
ム,テトラフェニル硼酸銀,テトラフェニル硼酸トリチ
ル,テトラフェニル硼酸テトラフェニルポルフィリンマ
ンガン,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸フ
ェロセニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)
硼酸(1,1’−ジメチルフェロセニウム),テトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)硼酸デカメチルフェロセ
ニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸
銀、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリチ
ル,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸リチウ
ム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ナトリ
ウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸テト
ラフェニルポルフィリンマンガン,テトラフルオロ硼酸
銀,ヘキサフルオロ燐酸銀,ヘキサフルオロ砒素酸銀,
過塩素酸銀,トリフルオロ酢酸銀,トリフルオロメタン
スルホン酸銀などを挙げることができる。(B−1)は
一種用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用いて
もよい。
しては、一般式(V)
アルキル基,アルケニル基,アリール基,アリールアル
キル基などの炭化水素基あるいはハロゲン原子を示し、
wは平均重合度を示し、通常2〜50、好ましくは2〜
40の整数である。なお、各R15は同じでも異なってい
てもよい。)で示される鎖状アルミノキサン、及び一般
式(VI)
同じである。)で示される環状アルミノキサンを挙げる
ことができる。
ルキルアルミニウムと水などの縮合剤とを接触させる方
法が挙げられるが、その手段については特に限定はな
く、公知の方法に準じて反応させればよい。例えば、
有機アルミニウム化合物を有機溶剤に溶解しておき、こ
れを水と接触させる方法、重合時に当初有機アルミニ
ウム化合物を加えておき、後に水を添加する方法、金
属塩などに含有されている結晶水、無機物や有機物への
吸着水を有機アルミニウム化合物と反応させる方法、
テトラアルキルジアルミノキサンにトリアルキルアルミ
ニウムを反応させ、さらに水を反応させる方法などがあ
る。なお、アルミノキサンとしては、トルエン不溶性の
ものであってもよい。
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。(A)触媒
成分と(B)触媒成分との使用割合は、(B)触媒成分
として(B−1)化合物を用いた場合には、モル比で好
ましくは10:1〜1:100、より好ましくは2:1
〜1:10の範囲が望ましく、上記範囲を逸脱する場合
は、単位質量ポリマーあたりの触媒コストが高くなり、
実用的でない。また(B−2)化合物を用いた場合に
は、モル比で好ましくは1:1〜1:1000000、
より好ましくは1:10〜1:10000の範囲が望ま
しい。この範囲を逸脱する場合は単位質量ポリマーあた
りの触媒コストが高くなり、実用的でない。また、触媒
成分(B)としては(B−1),(B−2)を単独又は
二種以上組み合わせて用いることもできる。
重合用触媒は、上記(A)成分及び(B)成分に加えて
(C)成分として有機アルミニウム化合物を用いること
ができる。ここで、(C)成分の有機アルミニウム化合
物としては、一般式(VII) R16 v AlJ3-v ・・・(VII) 〔式中、R16は炭素数1〜10のアルキル基、Jは水素
原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20
のアリール基又はハロゲン原子を示し、vは1〜3の整
数である〕で示される化合物が用いられる。前記一般式
(VII)で示される化合物の具体例としては、トリメチル
アルミニウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロ
ピルアルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,ジメ
チルアルミニウムクロリド,ジエチルアルミニウムクロ
リド,メチルアルミニウムジクロリド,エチルアルミニ
ウムジクロリド,ジメチルアルミニウムフルオリド,ジ
イソブチルアルミニウムヒドリド,ジエチルアルミニウ
ムヒドリド,エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙
げられる。
いてもよく、二種以上を組合せて用いてもよい。1−ブ
テン系重合体の製造方法においては、上述した(A)成
分、(B)成分及び(C)成分を用いて予備接触を行な
う事もできる。予備接触は、(A)成分に、例えば、
(B)成分を接触させる事により行なう事ができるが、
その方法に特に制限はなく、公知の方法を用いることが
できる。これら予備接触により触媒活性の向上や、助触
媒である(B)成分の使用割合の低減など、触媒コスト
の低減に効果的である。また、さらに、(A)成分と
(B−2)成分を接触させる事により、上記効果と共
に、分子量向上効果も見られる。また、予備接触温度
は、通常−20℃〜200℃、好ましくは−10℃〜1
50℃、より好ましくは、0℃〜80℃である。予備接
触においては、溶媒の不活性炭化水素として、脂肪族炭
化水素、芳香族炭化水素などを用いる事ができる。これ
らの中で特に好ましいものは、脂肪族炭化水素である。
使用割合は、モル比で好ましくは1:1〜1:1000
0、より好ましくは1:5〜1:2000、さらに好ま
しくは1:10ないし1:1000の範囲が望ましい。
該(C)触媒成分を用いることにより、遷移金属当たり
の重合活性を向上させることができるが、あまり多いと
有機アルミニウム化合物が無駄になるとともに、重合体
中に多量に残存し、好ましくない。1−ブテン系重合体
の製造においては、触媒成分の少なくとも一種を適当な
担体に担持して用いることができる。該担体の種類につ
いては特に制限はなく、無機酸化物担体、それ以外の無
機担体及び有機担体のいずれも用いることができるが、
特に無機酸化物担体あるいはそれ以外の無機担体が好ま
しい。
iO2 ,Al2 O3 ,MgO,ZrO2 ,TiO2 ,F
e2 O3 ,B2 O3 ,CaO,ZnO,BaO,ThO
2 やこれらの混合物、例えばシリカアルミナ,ゼオライ
ト,フェライト,グラスファイバーなどが挙げられる。
これらの中では、特にSiO2 ,Al2 O3 が好まし
い。なお、上記無機酸化物担体は、少量の炭酸塩,硝酸
塩,硫酸塩などを含有してもよい。
l2 ,Mg(OC2 H5 ) 2 などで代表される一般式M
gR17 X X1 y で表されるマグネシウム化合物やその錯
塩などを挙げることができる。ここで、R17は炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基又
は炭素数6〜20のアリール基、X1 はハロゲン原子又
は炭素数1〜20のアルキル基を示し、xは0〜2、y
は0〜2でり、かつx+y=2である。各R17及び各X
1 はそれぞれ同一でもよく、また異なってもいてもよ
い。また、有機担体としては、ポリスチレン,スチレン
−ジビニルベンゼン共重合体,ポリエチレン,ポリ1−
ブテン,置換ポリスチレン,ポリアリレートなどの重合
体やスターチ,カーボンなどを挙げることができる。
媒の担体としては、MgCl2 ,MgCl(OC
2 H5 ),Mg(OC2 H5 ) 2 ,SiO2 ,Al2 O
3 などが好ましい。また担体の性状は、その種類及び製
法により異なるが、平均粒径は通常1〜300μm、好
ましくは10〜200μm、より好ましくは20〜10
0μmである。粒径が小さいと重合体中の微粉が増大
し、粒径が大きいと重合体中の粗大粒子が増大し嵩密度
の低下やホッパーの詰まりの原因になる。また、担体の
比表面積は、通常1〜1000m2 /g、好ましくは5
0〜500m2 /g、細孔容積は通常0.1〜5cm3
/g、好ましくは0.3〜3cm 3 /gである。
を逸脱すると、触媒活性が低下することがある。なお比
表面積及び細孔容積は、例えばBET法に従って吸着さ
れた窒素ガスの体積から求めることができる。さらに、
上記担体が無機酸化物担体である場合には、通常150
〜1000℃、好ましくは200〜800℃で焼成して
用いることが望ましい。触媒成分の少なくとも一種を前
記担体に担持させる場合、(A)触媒成分及び(B)触
媒成分の少なくとも一方を、好ましくは(A)触媒成分
及び(B)触媒成分の両方を担持させるのが望ましい。
なくとも一方を担持させる方法については、特に制限さ
れないが、例えば(A)成分及び(B)成分の少なく
とも一方と担体とを混合する方法、担体を有機アルミ
ニウム化合物又はハロゲン含有ケイ素化合物で処理した
のち、不活性溶媒中で(A)成分及び(B)成分の少な
くとも一方と混合する方法、担体と(A)成分及び/
又は(B)成分と有機アルミニウム化合物又はハロゲン
含有ケイ素化合物とを反応させる方法、(A)成分又
は(B)成分を担体に担持させたのち、(B)成分又は
(A)成分と混合する方法、(A)成分と(B)成分
との接触反応物を担体と混合する方法、(A)成分と
(B)成分との接触反応に際して、担体を共存させる方
法などを用いることができる。
(C)成分の有機アルミニウム化合物を添加することも
できる。1−ブテン系重合体の製造に用いられる触媒の
製造においては、前記(A),(B),(C)を接触さ
せる際に、弾性波を照射させて触媒を調製してもよい。
弾性波としては、通常音波、特に好ましくは超音波が挙
げられる。具体的には、周波数が1〜1000kHzの
超音波、好ましくは10〜500kHzの超音波が挙げ
られる。
溶媒留去を行って固体として取り出してから重合に用い
てもよいし、そのまま重合に用いてもよい。また、1−
ブテン系重合体の製造においては、(A)成分及び
(B)成分の少なくとも一方の担体への担持操作を重合
系内で行うことにより触媒を生成させることができる。
例えば(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方と担
体とさらに必要により前記(C)成分の有機アルミニウ
ム化合物を加え、エチレンなどのオレフィンを常圧〜2
MPa(gauge)加えて、−20〜200℃で1分
〜2時間程度予備重合を行い触媒粒子を生成させる方法
を用いることができる。
る触媒における(B−1)成分と担体との使用割合は、
質量比で好ましくは1:5〜1:10000、より好ま
しくは1:10〜1:500とするのが望ましく、(B
−2)成分と担体との使用割合は、質量比で好ましくは
1:0.5〜1:1000、より好ましくは1:1〜1:
50とするのが望ましい。(B)成分として二種以上を
混合して用いる場合は、各(B)成分と担体との使用割
合が質量比で上記範囲内にあることが望ましい。また、
(A)成分と担体との使用割合は、質量比で、好ましく
は1:5〜1:10000、より好ましくは1:10〜
1:500とするのが望ましい。
2)成分〕と担体との使用割合、又は(A)成分と担体
との使用割合が上記範囲を逸脱すると、活性が低下する
ことがある。このようにして調製された重合用触媒の平
均粒径は、通常2〜200μm、好ましくは10〜15
0μm、特に好ましくは20〜100μmであり、比表
面積は、通常20〜1000m2 /g、好ましくは50
〜500m2 /gである。平均粒径が2μm未満である
と重合体中の微粉が増大することがあり、200μmを
超えると重合体中の粗大粒子が増大することがある。比
表面積が20m2/g未満であると活性が低下すること
があり、1000m2 /gを超えると重合体の嵩密度が
低下することがある。また、1−ブテン系重合体の製造
に用いられる触媒において、担体100g中の遷移金属
量は、通常0.05〜10g、特に0.1〜2gであること
が好ましい。遷移金属量が上記範囲外であると、活性が
低くなることがある。
業的に有利な高い嵩密度と優れた粒径分布を有する重合
体を得ることができる。本発明で用いられる1−ブテン
系重合体は、上述した重合用触媒を用いて、1−ブテン
を単独重合、又は1−ブテン並びにエチレン及び/又は
炭素数3〜20のα−オレフィン(ただし、1−ブテン
を除く)とを共重合させることにより製造される。この
場合、重合方法は特に制限されず、スラリー重合法,気
相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法などの
いずれの方法を用いてもよいが、スラリー重合法,気相
重合法が特に好ましい。
00〜250℃、好ましくは−50〜200℃、より好
ましくは0〜130℃である。また、反応原料に対する
触媒の使用割合は、原料モノマー/上記(A)成分(モ
ル比)が好ましくは1〜10 8 、特に100〜105 と
なることが好ましい。重合時間は通常5分〜10時間、
反応圧力は好ましくは常圧〜20MPa(gaug
e)、さらに好ましくは常圧〜10MPa(gaug
e)である。
媒成分の種類,使用量,重合温度の選択、さらには水素
存在下での重合などがある。重合溶媒を用いる場合、例
えば、ベンゼン,トルエン,キシレン,エチルベンゼン
などの芳香族炭化水素、シクロペンタン,シクロヘキサ
ン,メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素、ペン
タン,ヘキサン,ヘプタン,オクタンなどの脂肪族炭化
水素、クロロホルム,ジクロロメタンなどのハロゲン化
炭化水素などを用いることができる。これらの溶媒は一
種を単独で用いてもよく、二種以上のものを組み合わせ
てもよい。また、α−オレフィンなどのモノマーを溶媒
として用いてもよい。なお、重合方法によっては無溶媒
で行うことができる。
予備重合を行うことができる。予備重合は、固体触媒成
分に、例えば、少量のオレフィンを接触させることによ
り行うことができるが、その方法に特に制限はなく、公
知の方法を用いることができる。予備重合に用いるオレ
フィンについては特に制限はなく、前記に例示したもの
と同様のもの、例えばエチレン、炭素数3〜20のα−
オレフィン、あるいはこれらの混合物などを挙げること
ができるが、該重合において用いるオレフィンと同じオ
レフィンを用いることが有利である。
0℃、好ましくは−10〜130℃、より好ましくは0
〜80℃である。予備重合においては、溶媒として、脂
肪族炭化水素,芳香族炭化水素,モノマーなどを用いる
ことができる。これらの中で特に好ましいのは脂肪族炭
化水素である。また、予備重合は無溶媒で行ってもよ
い。予備重合においては、予備重合生成物の極限粘度
〔η〕(135℃デカリン中で測定)が0.2デシリッ
トル/g以上、特に0.5デシリットル/g以上、触媒
中の遷移金属成分1ミリモル当たりに対する予備重合生
成物の量が1〜10000g、特に10〜1000gと
なるように条件を調整することが望ましい。
造され、これに造核剤を添加することによって1−ブテ
ン系樹脂組成物を得ることもできる。一般に、1−ブテ
ン系重合体の結晶化は、結晶核生成過程と結晶成長過程
の2過程からなり、結晶核生成過程では、結晶化温度と
の温度差や分子鎖の配向等の状態がその結晶核生成速度
に影響を与えると言われている。特に分子鎖の吸着等を
経て分子鎖配向を助長する効果のある物質が存在すると
結晶核生成速度は著しく増大することが知られている。
上記造核剤としては、結晶核生成過程の進行速度を向上
させる効果があるものであればよい。結晶核生成過程の
進行速度を向上させる効果があるものとしては、重合体
の分子鎖の吸着過程を経て分子鎖配向を助長する効果の
ある物質が挙げられる。
マー、有機カルボン酸若しくはその金属塩、芳香族スル
ホン酸塩若しくはその金属塩、有機リン酸化合物若しく
はその金属塩、ジベンジリデンソルビトール若しくはそ
の誘導体、ロジン酸部分金属塩、無機微粒子、イミド
類、アミド類、キナクリドン類、キノン類又はこれらの
混合物が挙げられる。高融点ポリマーとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリビニ
ルシクロヘキサン、ポリビニルシクロペンタン等のポリ
ビニルシクロアルカン、シンジオタクチックポリスチレ
ン、ポリ3−メチルペンテン−1、ポリ3−メチルブテ
ン−1、ポリアルケニルシラン等が挙げられる。金属塩
としては、安息香酸アルミニウム塩、p−t−ブチル安
息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム、チオフ
ェネカルボン酸ナトリウム、ピロールカルボン酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
体としては、ジベンジリデンソルビトール、1,3:
2,4−ビス(o−3,4−ジメチルベンジリデン)ソ
ルビトール、1,3:2,4−ビス(o−2,4−ジメ
チルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビ
ス(o−4−エチルベンジリデン)ソルビトール、1,
3:2,4−ビス(o−4−クロロベンジリデン)ソル
ビトール、1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトー
ル等が挙げられる。また、具体的には、新日本理化
(製)のゲルオールMDやゲルオールMD−R(商品
名)等も挙げられる。ロジン酸部分金属塩としては、荒
川化学工業(製)のパインクリスタルKM1600、パ
インクリスタルKM1500、パインクリスタルKM1
300(商品名)等が挙げられる。
イカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラ
スビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベン
トナイト、グラファィト、アルミニウム粉末、アルミ
ナ、シリカ、ケイ藻土、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、軽石粉末、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイ
ト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウ
ム、亜硫酸カルシウム、硫化モリブデン等が挙げられ
る。アミド化合物としては、アジピン酸ジアニリド、ス
ペリン酸ジアニリド等が挙げられる。これらの造核剤
は、一種類を用いてもよく、二種類以上を組み合わせて
用いてもよい。上記1−ブテン系樹脂組成物としては、
造核剤として下記一般式で示される有機リン酸金属塩及
び/又はタルク等の無機微粒子を用いることが臭いの発
生が少なく好ましい。この1−ブテン系樹脂組成物は食
品向けの用途に好適である。
を示し、R19及びR20はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示す。Mはアルカリ金属、アルカリ土類
金属、アルミニウム及び亜鉛のうちのいずれかを示し、
Mがアルカリ金属のときmは0を、nは1を示し、Mが
アルカリ土類金属又は亜鉛のときnは1又は2を示し、
nが1のときmは1を、nが2のときmは0を示し、M
がアルミニウムのときmは1を、nは2を示す。) 有機リン酸金属塩の具体例としては、アデカスタブNA
−11やアデカスタブNA−21(旭電化株式会社
(製))が挙げられる。
ては、造核剤として前記のタルク等の無機微粒子を用い
ると、フィルムに成形した場合、スリップ性にも優れ、
印刷特性などの特性が向上するので好ましい。さらに
は、造核剤として前記のジベンジリデンソルビトール又
はその誘導体を用いると、透明性に優れるので好まし
い。さらには、造核剤として前記のアミド化合物を用い
ると、剛性に優れので好ましい。
ン系重合体と造核剤、及び所望に応じて用いられる各種
添加剤とをヘンシェルミキサー等を用いてドライブレン
ドしたものであってもよい。又は、単軸又は2軸押出
機、バンバリーミキサー等を用いて、溶融混練したもの
であってもよい。或いは、造核剤として高融点ポリマー
を用いる場合は、1−ブテン系重合体製造時に、リアク
ター内で高融点ポリマーを同時又は逐次的に添加して製
造したものであってもよい。所望に応じて用いられる各
種添加剤としては、酸化防止剤、中和剤、スリップ剤、
アンチブロッキング剤、防曇剤、又は帯電防止剤等が挙
げられる。
重合体に対して10ppm以上であり、好ましくは10
〜10000ppmの範囲であり、より好ましくは10
〜5000ppmの範囲であり、さらに好ましくは10
〜2500ppmである。10ppm未満では成形性の
改善がみられず、一方、10000ppmを超える量を
添加しても好ましい効果が増大しないことがある。
ポリプロピレン、炭素数4以上のαーオレフィンからな
るポリαーオレフィン、ポリビニルシクロアルカン、シ
ンジオクタチックポリスチレンおよびポリアルケニルシ
ランが挙げられる。ポリプロピレンとしては、プロピレ
ンのみの重合体であるホモポリプロピレン、例えばプロ
ピレン−エチレンのランダムポリプロピレン、例えばプ
ロピレン/プロピレン−エチレンのブロックポリプロピ
レン等があり、ポリエチレンとしては、高密度ポリエチ
レン、低高密度ポリエチレン、例えばエチレン−ブテン
−1、エチレン−ヘキセン−1、エチレン−オクテン−
1のような直鎖状低高密度ポリエチレン等がある。ま
た、ポリα−オレフィンとしては、ポリブテン−1 、ポ
リ(4−メチルペンテン−1)、ポリ(3−メチルペン
テン−1)、ポリ(3−メチルブテン−1)等がある。
ポリビニルシクロアルカンとしては、好ましくはポリビ
ニルシクロヘキサン、ポリビニルシクロペンタン等があ
る。またポリアルケニルシランとしては、アルケニル基
の炭素数が2〜20のもの、具体的にはビニルシラン、
ブテンシラン、アリルシランなどがある。これらの中で
相溶性の観点からポリプロピレン、ポリエチレンおよび
ポリα−オレフィンが好ましく,耐熱性と柔軟性の観点
からポリプロピレンが更に好ましい。本発明におけるポ
リオレフィン類の重量平均分子量は,実用性の観点から
1−ブテン系重合体と同様に、通常10,000〜1,
000,000である。
ン系重合体〔I〕1〜99重量%とポリオレフィン類
〔II〕99〜1重量%からなるものであり、1−ブテ
ン系重合体〔I〕/ポリオレフィン類〔II〕の好まし
い重量比は10/90〜90/10、更に好ましい重量
比は10/90〜60/40である。本発明のポリオレ
フィン系樹脂組成物の製造方法としては、前記の1−ブ
テン重合体とポリオレフィン類をブレンドする方法が挙
げられる。ブレンドする方法に混練機を用いて混練する
パウダーブレンド法が挙げられる。混練機としては、バ
ンバリーミキサーや2軸混練機等が挙げられる。また、
重合反応槽内でブレンドするリアクターブレンド法であ
ってもよい。各成分が充分にブレンドされるリアクター
ブレンド法が好ましい。このリアクターブレンド法とし
ては、2以上の重合工程を経る多段重合法或いは2以上
の遷移金属化合物からなる共触媒を用いる重合方法(マ
ルチステージ重合ともいう)が挙げられる。
ン系重合体を製造する工程、すなわち、少なくとも低規
則性メタロセン触媒を用いる重合工程を経る重合方法が
挙げられる。低規則性メタロセン触媒とは、前記の1−
ブテン系重合体を与えるメタロセン触媒をいう。具体的
には、1−ブテン系重合体の製造用触媒として例示した
触媒が挙げられる。また、多段重合法としては、例え
ば、高活性担持型のチーグラーナッタ触媒と低規則性メ
タロセン触媒を用いる多段逐次重合法や、高規則性メタ
ロセン触媒と低規則性メタロセン触媒を用いる多段逐次
重合法なども挙げられる。高活性担持型のチーグラー・
ナッタ触媒としては、メソペンタッド分率(mmmm)
が60モル%を超えるポリプロピレンを与える高活性担
持型のチーグラー・ナッタ触媒が好ましく、具体的には
前記に例示したものが挙げられる。高規則性メタロセン
触媒とは、メソペンタッド分率(mmmm)が60モル
%を超えるポリプロピレンを与えるメタロセン触媒であ
る。高規則性メタロセン触媒としては、前記したよう
に、特開昭58−19309号公報、特開昭61−l3
0314号公報、特開平3−l63088号公報、特開
平4−300887号公報、特開平4−211694号
公報、特表平l−502036号公報等に記載されるよ
うなシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニ
ル基、インデニル基、置換インデニル基等を1又は2個
配位子とする遷移金属化合物、及び該配位子が幾何学的
に制御された遷移金属化合物と助触媒を組み合わせて得
られる触媒が挙げられる。
少なくとも1成分が低規則性メタロセン触媒からなる共
触媒を用いる重合方法が挙げられる。例えば、高規則性
メタロセン触媒と低規則性メタロセン触媒からなる共触
媒を用いる重合方法が挙げられる。共触媒は担持されて
いてもよい。例えば、高規則性メタロセン触媒と低規則
性メタロセン触媒を担体に担持して得られる共担持触媒
を用いる重合方法などが挙げられる。低規則性メタロセ
ン触媒としては、前記の1−ブテン系重合体を与えるメ
タロセン触媒が挙げられる。本発明のポリオレフィン系
樹脂組成物の製造方法としては共触媒を用いる重合方法
が挙げられる。この場合、共担持触媒を用いる重合方法
が特に好ましい。
レフィン系樹脂組成物を成形して得られる成形体であ
る。本発明の成形体は、べたつきが少なく、軟質性(柔
軟性とも言う)があり、低温衝撃性に優れているという
特徴がある。本発明のポリオレフィン系樹脂成形体とし
ては、フィルム、シート、容器、自動車内装材、家電製
品のハウジング材等が挙げられる。フィルムとしては、
食品包装用フィルムや農業用フィルム(ビニールハウス
の例)等が挙げられる。容器としては、ケース、ボック
ス、化粧箱等が挙げられる。柔軟性の指標である弾性率
は、好ましくは800MPa以下である。弾性率が80
0MPaを超えると柔軟性が無くなり,耐衝撃性が低下
する。なお、弾性率の下限は6MPaであり、6MPa
未満ではべたつきが発生する可能性がある。また、低温
衝撃性の指標である−5℃でのアイゾット衝撃強度(ノ
ッチ付)は、3kJ/m2 以上、好ましくは5kJ/m
2 以上である本発明のポリオレフィン系樹脂成形体がフ
ィルム、シート等の包装材料である場合、低温ヒートシ
ール性に優れ、ヒートシール温度域が広く、優れたホッ
トタック性を有する。さらには、ポリ塩化ビニル製フィ
ルムと類似する引張特性を有する。本発明のポリオレフ
ィン系樹脂フィルム(シートを含む)の厚さは通常1μ
m〜1cmであり、該フィルムの弾性率TMは5MPa
以上である。フィルム弾性率TMが5MPa未満では、
べたつき易い。フィルム弾性率TM(MPa)とヒート
シール温度HST(℃)の関係は、TM≧12. 5×H
ST−1100、好ましくはTM≧12. 5×HST−
1050、さらに好ましくはTM≧12. 5×HST−
1000である。TMとHSTの関係が該範囲を外れた
場合には、二次加工速度が低下する。フィルム弾性率T
M(MPa)と融点Tm(℃)の関係は、TM≦17×
Tm−1600、好ましくはTM≦17×Tm−165
0、さらに好ましくはTM≦17×Tm−1700、最
も好ましくはTM≦17×Tm−1750である。TM
>17×Tm−1600の時には耐熱性と柔軟性のバラ
ンスが悪くなる。
圧縮成形法、射出圧縮成形法、ガスアシスト射出成形
法、押し出し成形法、ブロー成形法等が挙げられる。成
形条件については、樹脂が溶融流動する温度条件であれ
ば特に制限はなく、通常、樹脂温度50℃〜300℃、
金型温度60℃以下で行うことができる。本発明のポリ
オレフィン系樹脂成形体として、フィルムを製膜する場
合は、一般的な圧縮成形法、押し出し成形法、ブロー成
形法、キャスト成形法等により行うことができる。ま
た、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは延伸して
もしなくともよい。延伸する場合は、2軸延伸が好まし
い。2軸延伸の条件としては、下記のような条件が挙げ
られる。 シート成形時の成形条件 樹脂温度50〜200℃、チルロール温度50℃以下 縦延伸条件 延伸倍率3〜7倍、延伸温度50〜100℃ 横延伸条件 延伸倍率6〜12倍、延伸温度50〜100℃ また、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは必要に
応じてその表面を処理し、表面エネルギーを大きくした
り、表面を極性にしたりしてもよい。例えば処理方法と
しては、コロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱
風処理、オゾンや紫外線照射処理等が挙げられる。表面
の凹凸化方法としては、例えば、サンドブラスト法、溶
剤処理法等が挙げられる。本発明のポリオレフィン系樹
脂フィルムには、常用される酸化防止剤、中和剤、スリ
ップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、又は帯電防止
剤等を必要に応じて配合することができる。さらに、タ
ルク等の無機微粒子を含む本発明のポリオレフィン系樹
脂フィルムは、スリップ性にも優れるため、製袋、印刷
等の二次加工性が向上し、各種自動充填包装ラミネート
等の高速製造装置でのあらゆる汎用包装フィルムに好適
である。
で多層フイルムを製造することもできる。ポリオレフィ
ン系樹脂多層積層体を製造する方法は特に制限がなく、
例えば、溶融共押出し成形法により製造する方法が挙げ
られる。なかでも、大型成形機により高速成形が実施で
きるTダイキャスト成形法が特に好ましい。引取速度は
通常50m/minまたはこれ以上に高速製膜条件であ
ってもよい。多層積層体の厚みは特に制限はないが、通
常10〜5000μm程度である。本発明のポリオレフ
ィン系樹脂成形体(プレス成形)は、柔軟性と低温衝撃
性に優れており、また本発明のポリオレフィン系樹脂フ
ィルムは、低温ヒートシール性,ヒートシール性とアン
チブロッキング性に優れている。
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
制限されるものではない。まず、本発明の1−ブテン系
重合体の樹脂特性及びポリオレフィン系樹脂成形体の物
性の評価方法について説明する。
常挿入量及び立体規則性指数 明細書本文中に記載した方法により測定した。 (2)重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/
Mn) 明細書本文中に記載した方法により測定した。 (3)H25の測定 明細書本文中に記載した方法により測定した。 (4)DSC測定(融点:Tm−P及びTm−Dの測
定、融解吸熱量:ΔH及びΔH−Dの測定) 明細書本文中に記載した方法により測定した。
し,JIS K−7113に準拠した以下に示す条件で
測定した。 ・試験片(2号ダンベル) 厚み:1mm ・クロスヘッド速度:50mm/min ・ロードセル:100kg (6)アイゾット衝撃強度 上記引張弾性率で用いたものと同様の試験片を用い、J
IS K7110に準拠した試験方法により23℃で測
定した。 (7)H25の測定 明細書本文中に記載した方法により測定した。
試験により測定した。 ・クロスヘッド速度:500mm/min ・ロードセル:15kg ・測定方向:マシン方向(MD方向) (9)融点(Tm) DSC測定法により測定した。すなわち、示差走査型熱
量計(パーキン・エルマー社製, DSC−7)を用い、
あらかじめ試料10mgを窒素雰囲気下、190℃で5
分間溶融した後、5℃/分で−10℃まで降温する。さ
らに、−10℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温
させることにより得られた融解吸熱カーブの最も高温度
に測定されるピークのピークトップを融点:Tm(℃)
とした。 (10)ヒートシール温度 JIS Z−1707に準拠して測定した。融着条件を
以下に示す。なおヒートシールバーの温度は表面温度計
により較正されている。シール後、室温で一昼夜放置
し,その後室温で剥離速度を200mm/分にしてT型
剥離法で剥離強度を測定した。ヒートシール温度は剥離
強度が300g/15mmになる温度をシール温度−剥
離強度曲線から計算して求めた。 ・シール時間:2秒間 ・シール面積:15×10mm ・シール圧力:0.52MPa ・シール温度:ヒートシール温度を内挿できるように数
点を測定 (11)アンチブロッキング性 二枚のフイルムについて、一枚の金属ロール面ともう一
枚の反金属ロールとを以下の密着条件にて密着させ、1
0cm×10cmの冶具にそれぞれを固定し,10cm
×10cm面積における剥離強度を、以下の引剥試験に
より測定した。剥離強度が小さいほど、アンチブロッキ
ング性が優れている。 ・密着条件:温度60℃、3時間 荷重36g/cm2 、面積10cm×10cm ・引剥試験:テストスピード:20mm/min、ロー
ドセル:2kg (12)内部ヘイズ 表面の錯乱を除去するために、試験フィルム表面にシリ
コーンオイル(信越シリコーン社製,KF56)を塗布
した後、JIS K−7105に準拠した試験により測
定した。
(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチル
シリレン) −ビス(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル) ジルコニウムジクロライドを製造した。シュレン
ク瓶に(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジ
メチルシリレン) −ビス(インデン)のリチウム塩の
3.0g(6.97mmol)をTHF50ミリリット
ルに溶解し−78℃に冷却し、ヨードメチルトリメチル
シラン2.1ミリリットル(14.2mmol)をゆっ
くりと滴下し室温で12時間撹拌した。溶媒を留去しエ
ーテル50ミリリットルを加えて飽和塩化アンモニウム
溶液で洗浄した。分液後、有機相を乾燥し溶媒を除去し
て(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチ
ルシリレン) −ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デン) を3.04g(5.88mmol)を得た(収率
84%)。次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に前
記で得られた(1,2’−ジメチルシリレン)(2,
1’−ジメチルシリレン) −ビス(3−トリメチルシリ
ルメチルインデン) を3.04g(5.88mmol)
とエーテル50ミリリットルを入れ、これを−78℃に
冷却し、n−BuLiのヘキサン溶液(1.54M、
7.6ミリリットル(1.7mmol))を滴下した。
室温に上げ12時間撹拌後、エーテルを留去した。得ら
れた固体をヘキサン40ミリリットルで洗浄することに
よりリチウム塩をエーテル付加体として3.06g
(5.07mmol)を得た(収率73%)。1 H NMR(90MHz、THF−d8 )による測定
の結果は、δ 0.04(s、18H、トリメチルシリ
ル);0.48(s、12H、ジメチルシリレン);
1.10(t、6H、メチル);2.59(s、4H、
メチレン);3.38(q、4H、メチレン)、6.2
−7.7(m,8H,Ar−H)であった。窒素気流下
で得られたリチウム塩をトルエン50ミリリットルに溶
解して、−78℃に冷却し、ここへ予め−78℃に冷却
した四塩化ジルコニウム1.2g(5.1mmol)の
トルエン(20ミリリットル)懸濁液を滴下した。滴下
後、室温で6時間撹拌し、反応溶液の溶媒を留去した。
得られた残さをジクロロメタンにより再結晶化すること
により、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−
ジメチルシリレン) −ビス(3−トリメチルシリルメチ
ルインデニル) ジルコニウムジクロライドを0.9g
(1.33mmol)を得た(収率26%) 。1H N
MR(90MHz、CDCl3 )による測定の結果は、
δ 0.0(s、18H、トリメチルシリル);1.0
2,1.12(s、12H、ジメチルシリレン);2.
51(dd、4H、メチレン);7.1−7.6(m,
8H,Ar−H)であった。
1.6リットル、1−ブテン2kg、メチルアルミノキ
サン10ミリモルを加え,さらに水素を0.03MPa
導入した。攪拌しながら温度を50℃にした後,製造例
1で調製した触媒の(1,2’−ジメチルシリレン)
(2,1’−ジメチルシリレン) −ビス(3−トリメチ
ルシリルメチルインデニル) ジルコニウムジクロライド
を10マイクロモル加え,60分間重合した。重合反応
終了後、反応物を減圧下で乾燥することにより、1−ブ
テン系重合体850g得た。得られた1−ブテン系重合
体の樹脂特性評価の結果は次の通りであった。 メソペンタッド分率(mmmm):mol% 77.4 ラセミトリアッド分率(rr) :mol% 3.7 90−2×(rr) 82.6 異常挿入量(1,4挿入分率):mol% 0 立体規則性指数 (mmmm)/(mmrr+rmmr) 10 重量平均分子量(Mw) 86×104 分子量分布(Mw/Mn) 2.4 融点(Tm−P:DSC測定):℃ 70. 2 融解吸熱量(ΔH) :J/g 11.5 融点(Tm−D:DSC測定):℃ 65.4 融解吸熱量(ΔH−D) :J/g 45.6 H25 : 40
リットル、1−ブテン2.5kg、トリイソブチルアル
ミニウム10ミリモル、メチルアルミノキサン10ミリ
モルを加え,さらに水素を0.05MPa導入した。攪
拌しながら温度を60℃にした後,製造例1で調製した
触媒の(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジ
メチルシリレン) −ビス(3−トリメチルシリルメチル
インデニル) ジルコニウムジクロライドを10マイクロ
モル加え,60分間重合した。重合反応終了後、反応物
を減圧下で乾燥することにより、1−ブテン系重合体9
90g得た。得られた1−ブテン系重合体の樹脂特性評
価の結果は次の通りであった。 メソペンタッド分率(mmmm):mol% 71.6 ラセミトリアッド分率(rr) :mol% 4.6 90−2×(rr) 80.8 異常挿入量(1,4挿入分率):mol% 0 立体規則性指数 (mmmm)/(mmrr+rmmr) 8 重量平均分子量(Mw) 51×104 分子量分布(Mw/Mn) 2.0 融点(Tm−P:DSC測定):℃ 観測されない 融解吸熱量(ΔH) :J/g 観測されない 融点(Tm−D:DSC測定):℃ 73 融解吸熱量(ΔH−D) :J/g 35 H25 : 39
トクレーブに、n−へプタン4リットル、トリイソブチ
ルアルミニウム2ミリモル、メチルアルミノキサン(ア
ルベマール社製)2ミリモルと、製造例1で調製した触
媒(1,2’−ジメチルシリレン)(2,l’−ジメチ
ルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロライド2マイクロモルを、
順次投入した。次いで、水素を0.03MPa(gau
ge)導入した後、60℃まで温度を上昇させながら、
全圧で0.8MPa(gauge)までプロピレンガス
を導入した。重合中、全圧が0.8MPa(gaug
e)になるように調圧器によりプロピレンを供給した。
重合温度60℃で、30分間重合を行なった後、内容物
を取り出し、減圧下、乾燥することにより、プロピレン
系重合体を得た。
リプロピレン(出光石油化学製:F744NP)65重
量部を単軸押出機(塚田樹機製作所製:TLC35−2
0型)にて押出し造粒し、オレフィン系樹脂組成物のペ
レットを得た。得られたポリオレフィン系樹脂組成物の
ペレットを用い、成形機(塚田樹機製作所製:TLC3
5−20型20mmφ)で膜厚さ30μmのフィルムを
以下に示す成形条件にて成膜した。 Tダイ出口温度:198℃ 引き取り速度 :6.0m/分 チルロール温度:30℃ チルロール :鏡面 得られたポリオレフィン系樹脂組成物のプレス成形品お
よびフィルムの評価結果を第1表に示す。
ロピレン(出光石油化学製:F744NP)50重量部
を単軸押出機(塚田樹機製作所製:TLC35−20
型)にて押出し造粒し、ペレットを得た。以下、実施例
1と同様にフィルムを製造し、ポリオレフィン系樹脂組
成物のプレス成形品およびフィルムの評価を行なった。
結果を第1表に示す。
4で得たプロピレン系重合体25重量部、ポリプロピレ
ン(出光石油化学製:F744NP)50重量部を単軸
押出機(塚田樹機製作所製:TLC35−20型)にて
押出し造粒し、ポリオレフィン系樹脂組成物のペレット
を得た。以下、実施例1と同様にフィルムを製造し、ポ
リオレフィン系樹脂組成物のプレス成形品およびフィル
ムの評価を行なった。結果を第1表に示す。
リプロピレン(出光石油化学製:F744NP)65重
量部を単軸押出機(塚田樹機製作所製:TLC35−2
0型)にて押出し造粒し、オレフィン系樹脂組成物のペ
レットを得た。得られたポリオレフィン系樹脂組成物の
ペレットを用い、押出し機(田辺プラスチックス機械株
式会社製:V型40mmφ)、および成形機(塚田樹機
製作所製:TLC35−20型20mmφ)で膜厚さ3
0μmのフィルムを以下に示す成形条件にて成膜した。 Tダイ出口温度:230℃ 引き取り速度 :18m/分 チルロール温度:30℃ チルロール :鏡面 得られたポリオレフィン系樹脂組成物のプレス成形品お
よびフィルムの評価結果を第1表に示す。
を用いて実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示
す。
らなる成形体は、べたつきが少なく、軟質性及び低温衝
撃性に優れ、フィルム、シート、容器、自動車内装材、
家電製品のハウジング材等として好適である。また、本
発明のポリオレフィン系樹脂からなるフィルムは、低温
ヒートシール性,ヒートシール性とアンチブロッキング
性に優れており、軟質塩化ビニル樹脂の代替樹脂として
好適に使用できる。
Claims (9)
- 【請求項1】 1−ブテン系重合体〔I〕1〜99重量
%とポリオレフィン類〔II〕99〜1重量%からな
り、1−ブテン系重合体〔I〕が、下記の(1)〜
(4)を満たすポリオレフィン系樹脂組成物。 (1)示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素
雰囲気下190℃で5分間溶融した後、5℃/分で−1
0℃まで降温し、−10℃で5分間保持した後、10℃
/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの
最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定
義される融点(Tm−P)が、観測されないか又は0〜
100℃の結晶性樹脂 (2)立体規則性指数{(mmmm)/(mmrr+r
mmr)}が20以下 (3)ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)
法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4.0以
下 (4)GPC法により測定した重量平均分子量(Mw)
が10,000〜1,000,000 - 【請求項2】 1−ブテン系重合体〔I〕が1−ブテン
単独重合体であり、メソペンタッド分率(mmmm)が
20〜90%である請求項1に記載のポリオレフィン系
樹脂組成物。 - 【請求項3】 1−ブテン単独重合体が下記式(1)を
満たす請求項2に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。 (mmmm)≦90−2×(rr) (1) (rrはラセミトリアッド分率を示す。) - 【請求項4】 ポリオレフィン類〔II〕がポリエチレ
ン、ポリプロピレン、炭素数4以上のαーオレフィンか
らなるポリαーオレフィン、ポリビニルシクロアルカ
ン、シンジオクタチックポリスチレンおよびポリアルケ
ニルシランから選ばれた少なくとも1種の化合物である
請求項1〜3の何れかに記載のポリオレフィン系樹脂組
成物。 - 【請求項5】 ポリオレフィン類〔II〕がポリプロピ
レンである請求項1〜4の何れかに記載のポリオレフィ
ン系樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載のポリオレ
フィン系樹脂組成物を成形してなるポリオレフィン系樹
脂成形体。 - 【請求項7】 引張弾性率が800MPa以下であり、
−5℃でのアイゾット衝撃強度(ノッチ付)が3kJ/
m2 以上である請求項6に記載のポリオレフィン系樹脂
成形体。 - 【請求項8】 請求項1〜5の何れかに記載のポリオレ
フィン系樹脂組成物を成形してなるポリオレフィン系樹
脂フイルム。 - 【請求項9】 引張弾性率TMが5MPa以上であり、
引張弾性率TM(MPa)とヒートシール温度HST
(℃)の関係が下記(2)式を、引張弾性率TM(MP
a)と融点Tm(℃)の関係が下記(3)式を満たす請
求項8に記載のポリオレフィン系樹脂フイルム。 TM≧12. 5×HST−1100 (2) TM≦17×Tm−1600 (3)
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