JP2002220066A - フルトレーラの操舵装置 - Google Patents

フルトレーラの操舵装置

Info

Publication number
JP2002220066A
JP2002220066A JP2001015236A JP2001015236A JP2002220066A JP 2002220066 A JP2002220066 A JP 2002220066A JP 2001015236 A JP2001015236 A JP 2001015236A JP 2001015236 A JP2001015236 A JP 2001015236A JP 2002220066 A JP2002220066 A JP 2002220066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trailer
full
steering
shaft
tractor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001015236A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Akashio
泰信 赤塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001015236A priority Critical patent/JP2002220066A/ja
Publication of JP2002220066A publication Critical patent/JP2002220066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の装置では、車体の前面壁
に、ジョイント&ブラケットや直進保持スプリングを大
きく突出して設ける必要があり、牽引バーの充分な折り
畳み効果が得られない課題があると共に、牽引バーの角
度変位を、検索バーに立設した角度変位軸の回転に伴っ
て連動する多数の操舵伝達部材を介して操作するため、
構造が複雑になるばかりでなく、強度及び耐久性に改善
の余地があった。 【解決手段】 操舵軸機構101を前部に装着
した前操舵軸型トレーラを牽引バーによってトラクタで
牽引するようになしたフルトレーラの操舵装置におい
て、牽引バー103にフルトレーラに設けた連結軸10
2を中心に左右方向に回転する水平回転軸受部104を
設け、水平回転軸受部に操舵伝達部材105、110、
113,115を連動せしめて操舵軸機構を操舵するよ
うになしたフルトレーラの操舵装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルトレーラの操
舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタの動きに連動してフルト
レーラを操舵するものとしては、図22に記載の如く、
回転座としてカプラ71を搭載した回転座付き前台車
(ドーリー)72をトレーラ73のキングピン74に連
結し、且つ、ドーリー72先端のルネットアイ75をト
ラクタ76後端のピントルフック77に連結したドーリ
ー型トレーラと、図23に記載の如く、リヤカー式のト
レーラ73中央部に車軸78を配してトレーラ73と一
体となったドローバー79を突き出させてトラクタ76
後部下でドローバー79先端のルネットアイ75をトラ
クタ76後端のピントルフック77に連結する中央車軸
型トレーラ(通称名:センターアクスル型トレーラ)が
ある。
【0003】前記のドーリー型トレーラでは、後進時連
結機構であるドーリー72がトラクタ76に押されて後
進方向が定まらずドーリー72とトレーラ76との回転
部を固定する装置を付加するなど対処しているが、後進
操作は難儀である。そして、トレーラ73を牽引するに
はドーリー72の連結が必要であるなどの煩わしさがあ
る。一方、中央車軸型トレーラでは、車軸78をトレー
ラ73の中央に配しているため、前後ピッチングが生じ
易く、これによる荷重の変化をドローバー79を介して
トラクタ76が受けて乗員の乗心地を悪くし、又、左右
方向のヨーイング、横揺れなどが生じ易く、直進安定
性、旋回性を各々阻害する不満がある。
【0004】また、旋回時、内輪差が大でトラクタ76
の轍から外れることによる雪道でのトレーラ側の走行抵
抗増加によるスリップが生じ易いなどの不満がある。
又、連結、切り離しは、トレーラ73と一体の前に長く
突き出たドローバー79前端のルネットアイ75をトラ
クタ76のピントルフック77があるリアオーバーハン
グ下での作業となり、大変であること及び、切り離し後
はドローバー79の連結部が突き出して邪魔になる不満
がある。また、トラックなど自走車をトレーラとしてト
ラクタに連結して使用することは物流効率面で思考され
たが、後進性が困難などの問題があって実現には至って
いない。
【0005】発明者等は、これら問題を解決するものと
して、既に、特開2000−335440号公開特許公
報に記載の装置を提供している。この従来装置の場合、
図24に記載のように、牽引バー3は、その後端部を、
前操舵軸型のフルトレーラの車体30の前面壁部34に
固設したブラケット35に、垂直方向に回転自在に軸受
された角度変位軸36と一体に回転するように、そのヨ
ーク部37が角度変位軸36に十文字状に直交して設け
た水平軸部38に上下方向に揺動自在に連結して設けて
ある。
【0006】そして、その先端のルネットアイ12をト
ラクタ5の後端部に設けたピントルフック4に左右上下
に回動自在に連結してあり、トラクタ5の旋回に応じて
変わる牽引バー3とトレーラ2との交差角を角度変位軸
36と一体に旋回する操舵量検出アーム13で検出し、
その回転量をリンクレバー14、前後進・操舵方向切り
換え機構9、コネクティングロッド15、パワーステア
リング油圧ブースタ16、ドラックリング17、ナック
ルアーム18、タイロッド19及び左右ナックル20に
伝えて操舵輪6を操舵する。
【0007】そして、前進時は、図25に記載のよう
に、トラクタ5が左にハンドルを切っての走行では、ト
レーラ2の操舵輪6も左に操舵され、右に切っての走行
では、トレーラの操舵輪は右に操舵されるように、操舵
方向切り換え機構9はセットされて作動し、これによ
り、トレーラの適正な前後軸間距離の基にピッチング、
ヨーはトラック並に抑制され、乗心地、直進安定性への
阻害要因が抑制され、旋回等は自然で軌道貨車の運動に
近似した安定性が得られる。
【0008】また、後進時は、トラクタ5が左にハンド
ルを切っての後進では、トレーラ2の操舵輪6は右に操
舵され、右に切っての後進では、トレーラの操舵輪は左
に操舵されるように、操舵方向切り換え機構9を電磁ソ
レノイド8又はエアチャンバーによって、トラクタ5を
リバースにシフトしたときの後退灯の信号等で切り換え
て前進時と逆向きにして作動させ、後進操作は、図26
に記載のように、トラクタ5が左にハンドルを切っての
後進では、トラクタ5の後輪は左に寄せられ、これに倣
ってトレーラ操舵軸1は右に操舵されて、トレーラ2後
部は右に幅寄せされる。右に切った場合は逆の動きにな
り、後進性が容易になり、従来難儀だったフルトレーラ
の後進性が改善されるように構成してある。
【0009】具体的な構成は、図24及び図27に記載
のように、角度変位軸36には一体に操舵量検出アーム
13が設けてあり、操舵量検出アーム13と、切り換え
中心軸40を中心に回転する操舵方向切り替え機構9の
スライデイングレバー27と一体な作動アーム41と
は、リンクレバー14で連動可能に連結してあり、両者
が同時的に回動するように構成してある。他方、前記ナ
ックル20には一体にステアリングアーム42が設けて
あり、ステアリングアーム42と、車体30に回転自在
に軸受された中継回転支軸43に一体に設けた中継リン
ク7との間はドラックリンク17で連結してあり、ステ
アリングアーム42と中継リンク7及び中継回転支軸4
3が同時に回転するように構成してある。
【0010】また、中継回転支軸43には前記スライデ
イングレバー27とほぼ平行に突出する中継レバー44
が一体に設けてあり、中継レバー44の先端と、スライ
デイングレバー27に先端部46がスライド自在に連結
するコネクテイングロッド15の後端部45とが連動可
能に連結してあり、切り換え中心軸40を中心に回転す
る操舵方向切り替え機構9のスライデイングレバー27
と、操舵軸1のナックル20のステアリングアーム42
と連動する中継レバー44とが同時的に連動するように
構成してある。コネクテイングロッド15には、車体3
0にシリンダ部を固定したソレノイド8の作動軸47が
連結してあり、作動軸47の伸縮に伴って中継レバー4
4に連動可能に連結した後端部45を中心に揺動可能な
コネクテイングロッド15の先端部46をスライデイン
グレバー27に沿って前進位置Aと後退位置Bに切り換
え可能に構成してある。
【0011】コネクテイングロッド15の先端部46を
スライデイングレバー27の前進位置Aに設定した場
合、トラクタ5が左方向(反時計方向)に移動すると、
牽引バー3も左に回転し、角度変位軸36を左に回転す
る。同時に操舵量検出アーム13が左に回転し、リンク
レバー14を伴って作動アーム41及びスライデイング
レバー27が切り換え中心軸40を中心に左に回転す
る。同時に、コネクテイングロッド15は切り換え中心
軸40を中心に左に回転し、その後端部45の押し込み
作動により中継レバー44及び中継リンク7を中継軸4
3を中心に右方向(時計方向)に回転し、ドラッグロッ
ド17によりステアリングアーム42はナックル20を
左に回転し、トレーラ2の操舵輪6はトラクタ5と同じ
左方向に回転して、トラクタ5とトレーラ2の前進時の
走行方向は一致することとなる。
【0012】逆に、コネクテイングロッド15の先端部
46をスライデイングレバー27の後退位置Bに設定し
た場合、トラクタ5が左方向に移動すると、牽引バー3
も左に回転し、角度変位軸36を左に回転する。同時に
操舵量検出アーム13が左に回転し、リンクレバー14
を伴って作動アーム41及びスライデイングレバー27
が切り換え中心軸40を中心に左に回転する。同時に、
コネクテイングロッド15は切り換え中心軸40を中心
に左に回転し、その後端部45の引っ張り作動により中
継レバー44及び中継リング7を中継軸43を中心に左
に回転し、ドラッグロッド17によりステアリングアー
ム42はナックル20を右に回転し、トレーラ2の操舵
輪6はトラクタ5と反対の右方向に回転して、図26に
記載のように、トラクタ5とトレーラ2の後進時の走行
方向は逆になることとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
車体30の前面壁部34に、35,36,37からなるジ
ョイント&ブラケット11を大きく突出して設ける必要
があり、また、牽引バー3を進行方向に維持するバネ弾
力を付与する直進保持スプリング21及び直進保持板3
9も車体30の前面壁部34から前方に突出して設ける
必要があり、牽引バー3を折り畳み連結部22で折り畳
んでも、これらが車体30の前面に大きく突出して、充
分な折り畳み効果が得られない課題がある。
【0014】のみならず、牽引バー3の車体30に対す
る角度変位を、検索バー3の後端部に立設した角度変位
軸36の回転に伴って連動する操舵量検出アーム13、
リンクレバー14、作動アーム41、スライデイングレ
バー27、コネクテイングロッド15、中継レバー4
4、中継リンク7及びステアリングアーム42等の多数
の操舵伝達部材を介してナックル20を操作するため、
運動伝達構造が複雑になるばかりでなく、強度及び耐久
性に改善の余地があり、操舵伝達部材の途中に、パワー
ステアリング油圧ブースタ16を設けて、補強と円滑な
作動を計らなければならない等の課題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、特許請
求の範囲の請求項1に記載のように、操舵軸機構を前部
に装着した前操舵軸型トレーラを牽引バーによってトラ
クタで牽引し、トラクタの操舵に連動してトレーラの操
舵方向を制御するようになしたフルトレーラの操舵装置
において、牽引バーにフルトレーラに設けた連結軸を中
心に左右方向に回転する水平回転軸受部を設け、トラク
タの操舵に伴って牽引バーに連動して回転する水平回転
軸受部に操舵伝達部材を連動せしめて操舵軸機構を操舵
するようになしたフルトレーラの操舵装置を提供するも
のである。
【0016】本発明によれば、トラクタの操舵に伴って
牽引バーに連動してフルトレーラに設けた連結軸を中心
に回転する水平回転軸受部に、操舵伝達部材を連動せし
めて操舵軸機構を操舵するようになした構成を有するか
ら、フルトレーラの車体の内側に連結軸と水平回転軸受
部を設けることができるから、フルトレーラの前面壁部
からジョイント&ブラケットや直進保持スプリング及び
直進保持板が大きく突出したりすることがなく、牽引バ
ーを車体の前面に大きく突出しないで折り畳むことがで
きると共に、水平回転軸受部は連結軸の外周にあって設
計の自由度が大きく、且つ、大きい回転半径と強度を有
するから操舵伝達部材をパワーステアリング油圧ブース
タ等を使用することなく容易に連動させて操舵軸機構を
操作することができる。
【0017】また、本発明は、請求項2に記載のよう
に、請求項1に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、フルトレーラが自走車として操舵軸機構を前部に装
着した車輌であって、操舵伝達部材に車輌の操舵軸機構
を連結し、自走車の操舵方向をフルトレーラと同様に操
舵するようになしたフルトレーラの操舵装置を提供する
ものである。本発明によれば、荷役を主とした貨物トレ
ーラの他に、トラックの操舵軸機構を有するシャーシ、
連結バス、キャンピングトレーラ、又は、自走車として
操舵軸機構を持つトラック,バス,乗用車等をフルトレ
ーラと同様に操舵することができる。
【0018】また、本発明は、請求項3に記載のよう
に、請求項1又は2に記載のフルトレーラの操舵装置に
おいて、水平回転軸受部の近傍に設けたストッパーによ
り牽引バーの回転角度を規制してなるフルトレーラの操
舵装置を提供するものである。本発明によれば、ストッ
パーにより水平回転軸受部を直接に制動して、後進時や
制動時の折れ曲がり現象及びジャックナイフ現象を防止
することができる。
【0019】また、本発明は、請求項4に記載のよう
に、請求項1、2又は3に記載のフルトレーラの操舵装
置において、トレーラフレーム又は水平回転軸受部の一
方にブレーキディスクを設けると共に、他方にディスク
ブレーキを設けて牽引バーの回転を制御してなるフルト
レーラの操舵装置を提供するものである。本発明によれ
ば、ディスクブレーキにより後進時の折れ曲がり現象及
びジャックナイフ現象を防止することができる。
【0020】また、本発明は、請求項5に記載のよう
に、請求項1乃至4のいずれかに記載のフルトレーラの
操舵装置において、水平回転軸受部に牽引バーを直進方
向に保持するように作用するバネ弾力を付与してなるフ
ルトレーラの操舵装置を提供するものである。本発明に
よれば、水平軸回転軸受部にバネ弾力を付与して牽引バ
ーを直進方向に保持するようにすることができ、フルト
レーラにトラクタを連結する際に、直進方向に保持され
た牽引バー先端のルネットアイとトラクタ後端のピント
ルフックとを容易に連結することができる。
【0021】また、本発明は、請求項6に記載のよう
に、請求項5に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、連結軸を中心に牽引バーの後方から水平回転軸受部
に直進方向に保持するように作用するバネ弾力を付与し
てなるフルトレーラの操舵装置を提供するものである。
本発明によれば、車体から突出しないで牽引バーの後方
から水平回転軸受部にバネ弾力を付与して牽引バーを直
進方向に保持することができる。
【0022】また、本発明は、請求項7に記載のよう
に、請求項6に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、連結軸を中心に牽引バーの後方から水平回転軸受部
に直進方向に保持するようにハの字状にバネ弾力を付与
してなるフルトレーラの操舵装置を提供するものであ
る。本発明によれば、連結軸を中心に牽引バーの後方か
らハの字状に水平回転軸受部にバネ弾力を付与して牽引
バーを強力且つ容易に直進方向に保持することができ
る。
【0023】また、本発明は、請求項8に記載のよう
に、請求項1乃至7に記載のフルトレーラの操舵装置に
おいて、水平回転軸受部とトレーラフレームとの間に、
牽引バーが回転力に抗して直進方向に向かうように、カ
ム部材と、カム部材に弾力的に当接するカム規制部材と
からなるカム機構を設けてなるフルトレーラの操舵装置
を提供するものである。本発明によれば、カム部材と、
カム部材に弾力的に当接するカム規制部材とからなるカ
ム機構により、牽引バーが回転力に抗して直進方向に向
かうように規制して、後進時や制動時にフルトレーラが
トラクタの走行方向と反対方向に向くジャックナイフ現
象や横揺れを防止することができる。
【0024】また、本発明は、請求項9に記載のよう
に、請求項8に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、カム機構がU溝型、V溝型、M溝型又はハート型等
のカム凹溝部を有するカム部材と、カム凹溝部にバネ弾
力を伴って嵌合するカム規制部材からなるフルトレーラ
の操舵装置を提供するものである。本発明によれば、カ
ム凹溝部にカム規制部材がバネ弾力を伴って嵌合するか
ら、強力且つ円滑に牽引バーを介してフルトレーラにジ
ャックナイフ現象や横揺れを生じさせないようにするこ
とができる。
【0025】また、本発明は、請求項10に記載のよう
に、請求項8又は9に記載のフルトレーラの操舵装置に
おいて、カム部材のカム凹溝部の両側部にストッパ突起
部を設け、カム部材のカム凹溝部にバネ弾力を伴って嵌
合するカム規制部材をカム部材の回転に対応して揺動自
在に設けると共に、該カム規制部材にカム部材の一定角
度以上の回転によりストッパ突起に係合してカム部材の
回転を阻止するストッパアームを設けてなるフルトレー
ラの操舵装置を提供するものである。本発明によれば、
カム機構に、牽引バーのフルトレーラに対する一定以上
の回転を阻止するストッパー機能を持たせることができ
る。
【0026】また、本発明は、請求項11に記載のよう
に、請求項1乃至10のいずれかに記載のフルトレーラ
の操舵装置において、牽引バーと水平回転軸受部との間
に牽引バーにピッチング方向に回転可能にするピッチン
グ軸連結部を設けたフルトレーラの操舵装置を提供する
ものである。本発明によれば、牽引バーを、ピッチング
軸連結部を支点に上下方向にスイングすることができ
る。
【0027】また、本発明は、請求項12に記載のよう
に、請求項11に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、牽引バーに切り離し後に折り曲げて格納できる格納
機構を設けたことを特徴とするフルトレーラの操舵装置
を提供するものである。本発明によれば、切り離し後に
牽引バーを格納してフルトレーラ等からの突出を緩和す
ることができる。
【0028】また、本発明は、請求項13に記載のよう
に、請求項1乃至12のいずれかに記載のフルトレーラ
の操舵装置において、連結軸を中心に水平回転軸受部と
操舵伝達部材の係合部を、トラクタの前進に対応して前
進位置に、後進に対応して後進位置に切り換えてフルト
レーラの操舵方向を変換するフルトレーラの操舵装置を
提供するものである。本発明によれば、前進時と後退時
とによりフルトレーラの操舵方向を変換することができ
るから、フルトレーラの前操舵軸機構が、前進時はトラ
クタの走行軌跡に倣って操舵されると共に、後退時に
は、トラクタの操舵方向とは逆に操舵して円滑に後進す
ることができる。
【0029】また、本発明は、請求項14に記載のよう
に、請求項13に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、連結軸を中心に水平回転軸受部と操舵伝達部材の係
合部を、トラクタの前進に対応して牽引バーへの引っ張
り力により前進位置に、トラクタの後進に対応して牽引
バーへの圧縮力により後進位置に切り換えてフルトレー
ラの操舵方向を変換するフルトレーラの操舵装置を提供
するものである。本発明によれば、前進時には牽引バー
に加わる引っ張り力により、後退時には圧縮力により、
自動的にトラクタの前・後進に対応してフルトレーラの
操舵軸機構の操舵方向を変換することができる。
【0030】また、本発明は、請求項15に記載のよう
に、請求項1乃至14のいずれかに記載のフルトレーラ
の操舵装置において、フルトレーラの前部にデフ付操舵
軸機構を設け、該デフとトラクタの駆動軸との間をユニ
バーサルジョイントにより屈曲可能、且つ伸縮可能に回
転するプロペラシャフトで連結してなるフルトレーラの
操舵装置を提供するものである。本発明によれば、請求
項1乃至14のいずれかに記載のフルトレーラの操舵装
置において、トラクタの駆動力を分割してフルトレーラ
の駆動軸に伝達することができ、雪道、凍結路での駆動
輪の滑り易さを緩和し、且つ、制動時のエンジンブレー
キの作用を付与し、円滑な操舵をすることができる。
【0031】また、本発明は、請求項16に記載のよう
に、デフ付操舵軸機構を前部に装着した前操舵軸型トレ
ーラを牽引バーによってトラクタで牽引し、該デフとト
ラクタの駆動軸との間をユニバーサルジョイントにより
屈曲可能、且つ伸縮可能に回転するプロペラシャフトで
連結してなるフルトレーラの操舵装置を提供するもので
ある。本発明によれば、デフ付操舵軸機構を前部に装着
した前操舵軸型トレーラのデフと、トラクタの駆動軸と
を連結して、雪道、凍結路での駆動輪の滑り易さを緩和
し、且つ、制動時のエンジンブレーキの作用を付与し、
円滑な操舵をすることができる。
【0032】また、本発明は、請求項17に記載のよう
に、請求項15又は16に記載のフルトレーラの操舵装
置において、プロペラシャフトの中間部を牽引バーによ
り軸受支持してなるフルトレーラの操舵装置を提供する
ものである。本発明によれば、ユニバーサルジョイント
により屈曲可能、且つ伸縮可能に回転するプロペラシャ
フトの中間部を牽引バーにより軸受支持して、前操舵軸
型トレーラのデフとトラクタの駆動軸との連結状態を確
実に維持することができる。
【0033】また、本発明は、請求項18に記載のよう
に、請求項15、16又は17に記載のフルトレーラの
操舵装置において、トラクタのインターアクスルデフレ
ンシャルギアで分割した駆動力を、フルトレーラのデフ
に伝達して駆動するようにしてなるフルトレーラの操舵
装置を提供するものである。本発明によれば、トラクタ
の駆動力をインターアクスルデフレンシャルギアで分割
してフルトレーラのデフに伝達して駆動することができ
る。
【0034】また、本発明は、請求項19に記載のよう
に、請求項1乃至18に記載のフルトレーラの操舵装置
において、トラクタの後部とフルトレーラの前部との連
結部に前後車間移動用通路を設けてなるフルトレーラの
操舵装置を提供するものである。本発明によれば、牽引
バーの水平回転軸受部に設けたストッパー等により、旋
回時等にトラクタの後部とフルトレーラの前部との連結
部の角度が規制されて、前後車間移動用通路を設けても
安全であり、且つ、連結状態を維持したまま、荷物を前
後車間移動用通路を介して移動させて、荷積み、荷下ろ
しを行うことができる。
【0035】また、本発明は、請求項20に記載のよう
に、請求項19に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、トラクタの後部とフルトレーラの前部との連結部に
アコーディオン状の伸縮式前後車間移動用通路を設けて
なるフルトレーラの操舵装置を提供するものである。本
発明によれば、トラクタの後部とフルトレーラの前部と
の連結部のなす角度に関わりなく、アコーディオン状の
伸縮式前後車間移動用通路により、連結したまま荷物を
前後車間で移動させて、積み荷、積み下ろしを行うこと
ができる。
【0036】また、本発明は、請求項21に記載のよう
に、請求項1乃至20に記載のフルトレーラの操舵装置
において、バス、トラック、乗用車等の自走車の操舵
系、駆動系を利用してフルトレーラとして、トラクタ又
は自走車と連結してなるフルトレーラの操舵装置を提供
するものである。本発明によれば、フルトレーラを、バ
ス、トラック、乗用車等の操舵軸機構、フレーム、サス
ペンション、ブレーキ等の操舵系、駆動系を含む自走車
を流用して製作することから、量産効果を上げることが
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下図示する実施例により本発明
の実施の形態を説明する。図1及び図2に記載の実施例
において、100は前操舵軸機構101を有するフルト
レーラの車体で、車体100の前部中央に立設した連結
軸102に牽引バー103の後端部に設けた水平回転軸
受部104が左右方向に回動自在に嵌合している。水平
回転軸受部104には、連結軸102と平行に操舵伝達
部材を構成するZ型の第1レバー105の基端軸部10
6が回転自在に設けてあり、第1レバーの先端軸部10
7は、車体100に回転自在に軸受けされた支点軸部1
08を中心に揺動するL型の第2レバー110の起動軸
部109に回転自在に嵌合している。
【0038】第2レバー110の従動軸部111は、連
結支軸112によりドラッグリンク113の後端部に回
動自在に連結してあり、ドラッグリンク113の先端部
はナックルアーム115に連結支軸114により回動自
在に連結してある。ナックルアーム115はナックルピ
ン116を中心に回転し、ナックル120と一体に設け
た操舵輪117の車軸の軸心118を回転することがで
きるように構成してある。即ち、図2において、牽引バ
ー103を右方向(時針方向)に回転すると、第1レバ
ー105の基端軸部106も同時に回転し、第2レバー
110は支点軸部108を中心に実線の位置から破線の
位置に反時針方向に回転して、ドラッグリンク113及
びナックルアーム115を引っ張り、ナックル120及
び車軸の軸心118はナックルピン116を中心に牽引
バー103と同じ右側(時針方向)に操舵輪117を実
線の位置から破線の位置に回転操作することとなる。な
お、図示の操舵輪117はシングルタイヤとして記載し
てあるが、ダブルタイヤであっても良いことは勿論であ
る。以下の実施例においても同様である。
【0039】逆に、牽引バー103を左方向(反時針方
向)に回転すると、第1、第2レバー105,110、
ドラッグリンク113、ナックルアーム115、ナック
ル120及び車軸の軸心118は逆方向に回転して、操
舵輪117は左方向(反時針方向)に回転し、図1及び
図2の実施例の場合、牽引バー103の回転方向とフル
トレーラの操舵軸機構の操舵輪117の操舵方向は一致
することとなる。
【0040】図3乃至図6に記載の実施例の場合、第1
レバー105の基端軸部106は、水平回転軸受部10
4に連結軸102の前後方向に向かって設けたレバース
ライドガイド119に沿って前進位置Aと後進位置Bと
の間でスライドして係合位置変換可能に設けてある。図
3及び図4の第1レバー105の基端軸部106が前進
位置Aに位置する場合は、先の図1及び図2の実施例の
場合に作動が一致し、牽引バー103の回転方向とフル
トレーラの操舵軸機構の操舵輪117の操舵方向は一致
することとなり、フルトレーラの前操舵軸機構が、前進
時にはトラクタの走行軌跡に倣って操舵されることとな
る。
【0041】そして、図6に記載のように、第1レバー
105の基端軸部106が後進位置Bに位置する場合
は、先の図1及び図2の実施例の場合とは逆に作動し、
牽引バー103の回転方向とフルトレーラの操舵軸機構
の操舵輪117の操舵方向は逆になることとなり、後進
時は、トラクタが左にハンドルを切っての後進では、牽
引バー103が左に回転し、トレーラの操舵輪117は
右に操舵され、右に切っての後進では、トレーラの操舵
輪は左に操舵され、後進操作は、図25の従来例に記載
のように、トラクタ5が左にハンドルを切っての後進で
は、トラクタ5の後輪は左に寄せられ、これに倣ってト
レーラ操舵軸1は右に操舵されて、トレーラ2後部は右
に幅寄せされる。右に切った場合は逆の動きになり、後
進性が容易になり、従来難儀だったフルトレーラの後進
性が改善される。
【0042】即ち、図6において、牽引バー103を右
方向(時針方向)に回転すると、第1レバー105の基
端軸部106も連結軸102を中心に時針方向に回転
し、第2レバー110は支点軸部108を中心に実線の
位置から破線の位置に時針方向に回転して、ドラッグリ
ンク113及びナックルアーム115を押し込み、ナッ
クル120及び車軸の軸心118はナックルピン116
を中心に牽引バー103とは反対の左側(反時針方向)
に操舵輪117を実線の位置から破線の位置に回転操作
することとなる。
【0043】逆に、牽引バー103を左方向(反時針方
向)に回転すると、第1、第2レバー105,110、
ドラッグリンク113、ナックルアーム115、ナック
ル120及び車軸の軸心118は逆方向に回転して、操
舵輪117は右方向(時針方向)に回転し、図6の場
合、牽引バー103の回転方向とフルトレーラの操舵軸
機構の操舵輪117の操舵方向は逆向きになる。なお、
第1、第2レバー105,110、ドラッグリンク11
3、ナックルアーム115等は、本発明に係る操舵伝達
部材を構成している。
【0044】図3乃至図6に記載の実施例において、第
1レバー105の基端軸部106を、水平回転軸受部1
04に設けたレバースライドガイド119に沿って、連
結軸102を中心に側方の第2レバーの起動軸部109
に対して反対方向に位置する前進位置Aと後進位置Bと
の間でスライドして係合位置変換可能にする操舵方向切
り換え機構としては、電磁ソレノイド又はエアチャンバ
ーによって、トラクタをリバースにシフトしたときの後
退灯の信号等で切り換える手段を採用することができる
が、図示の実施例では、前進時には牽引バー103に加
わる引っ張り力により、後退時には圧縮力により、自動
的にトラクタの前・後進に対応してフルトレーラの操舵
軸機構の操舵方向を変換することができるように構成し
てある。
【0045】図3に記載の実施例において、水平回転軸
受部104の連結枠部121には、前記第1レバー10
5の基端軸部106を前進位置Aから後進位置Bに案内
するレバースライドガイド119が連結軸102を迂回
して設けてあると共に、牽引バー103の後端部に設け
たピッチング軸受部122を上下方向に揺動自在に軸支
するピッチング軸123を設けてあり、このピッチング
軸123にピッチング軸受部122が前後方向にスライ
ドするように該ピッチング軸受部122にはスライド溝
部124が設けてある。
【0046】また、ピッチング軸受部122の先端部に
は、基端軸部106を回転自在に保持する軸保持部12
5が一体的に設けてあり、トラクタが後退して、図3の
伸長した状態から牽引バー103に圧縮力が加わると、
ピッチング軸123にスライド溝部124が嵌合するピ
ッチング軸受部122が押し込まれて、軸保持部125
により第1レバー基端軸部106を、レバースライドガ
イド119の前進位置Aから後進位置Bに移動すること
ができるように構成してある。そして、フルトレーラー
をトラクタにより牽引する場合には、牽引バー103に
伸長力が加わり、ピッチング軸123にスライド溝部1
24が嵌合するピッチング軸受部122が引っ張られ
て、軸保持部125により第1レバー基端軸部106
を、レバースライドガイド119の後進位置Bから前進
位置Aに移動することができるようにすると共に、前進
位置Aにロックされるように構成してある。
【0047】なお、前進時に、制動にともなって牽引バ
ー103に圧縮力が加わる場合、ピッチング軸受部12
2が後方向にスライドしないように、図3の実施例で
は、水平回転軸受部104の連結枠部121の前面に
は、ピッチング軸受部122を貫通して前方に突出する
突出軸126をピッチング軸123を中心に上下動自在
に設け、突出軸126に設けたスライド溝部127に中
空状の牽引バー103の内部に設けたスライドピン12
8を前進位置と後進位置とに進退可能に係合してあり、
スライドピン128には、エアシリンダ129の作動軸
に設けたバネ弾力によりスライド溝部127に圧接する
カムロック130が設けてあり、常時はカムロックによ
り牽引バー103を縮小しないように固定すると共に、
後進時にはトラクタをリバースにシフトしたときの後退
灯の信号等でエアシリンダー129が作動して、カムロ
ック130のロックを解除して、牽引バー103の圧縮
方向の移動を許容するように構成してある。
【0048】図3の実施例において、牽引バー103の
外周には、エアシリンダー131で作動する縮小カムロ
ック132が設けてあり、牽引バー103が縮小した状
態でピッチング軸受部122に突設した係止カム部13
3に、エアシリンダー131の作動軸に内蔵させたバネ
部材の弾力を付勢して、係合するように構成してあり、
後進時の牽引バー103の伸縮状態を維持するようにす
ると共に、トラクターの前進操作に伴なって後退灯の信
号が途絶えると、エアシリンダー131が作動して縮小
カムロック132を係止カム部133から離脱するよう
に構成してある。
【0049】なお、他の実施形態として、図5に記載の
ように、内筒状の突出軸126に外筒状の牽引バー10
3を伸縮スライド可能に設けて、後進時に内筒状の突出
軸126に設けたスライディングセンサー134に検索
バー103が縮小して当接した状態で、フルトレーラの
後進状態を検出し、前進時に牽引バー103が伸長して
スライディングセンサー134から検索バー103が離
脱することによりフルトレーラの前進状態を検出して、
スライディングセンサー134を安全確認センサーとし
て使用することができる。
【0050】また、図1乃至図6の実施例において、牽
引バー103の後端部にはバネ取付板134が設けてあ
り、牽引バー103が直進方向に向かうように、連結軸
102を中心に牽引バー103に車体100との間にハ
の字状に直進保持スプリング135が均等な引っ張りバ
ネ弾力を付与するように設けてある。また、図1乃至図
6の実施例において、水平回転軸受部104には、後方
に向かってU溝型、V溝型、M溝型又はハート型等のカ
ム凹溝部137を有するカム部材136が一体に設けて
ある一方、車体100のトレーラフレーム138にはカ
ム部材136に前方に向かって弾力的に当接するカム規
制部材140が設けてある。カム規制部材140は、ト
レーラフレーム138に固設した案内枠部139と、バ
ネ部材141によりバネ弾力を付勢されて案内枠部13
9に案内支持されるカム作動部142からなり、カム作
動部142の先端にはカム凹溝部137に当接するロー
ラ143が設けてある。 上記のカム機構は、牽引バー
103が回転力に抗して直進方向に向かうようにすると
共に、後進時や制動時にフルトレーラがトラクタの走行
方向と反対方向に向くジャックナイフ現象や横揺れを防
止することができる。また、直進保持スプリング135
の引っ張り弾力に抗して牽引バー103の不用意な縮小
(後退)移動を防止することができる。
【0051】なお、144は牽引バー103の先端部上
側に突設したルネットアイである。また、車体100に
は、牽引バー103の回転に伴なって左右に回転する水
平回転軸受部104の回転限界を規制するストッパー1
46が、水平回転軸受部104の左右両側に設けてあ
り、図7乃至図10に示す実施例では、自走車145の
ステアリングシャフト148とギヤボックス151を介
して連動するドロップアーム149の先端部を、ドラッ
クリンク113に連結して、ドラックリンク113とド
ロップアーム149との連結部150と、第2レバー1
10とをアイドラリンク147で連結して、牽引バー1
03の左右の回動に連動して自走車145の操舵輪11
7を操舵できるように構成してある。自走車145に設
けた牽引バー103は、図10に記載のように、自走行
時には、ピッチング軸123を中心に上方に折り畳んで
走行することができるように構成してある。
【0052】この場合、本発明の実施の形態の一実施形
態として、第1レバー105の基端軸部106の嵌合す
るスライドガイド119に、後退位置Bの更に内奥に長
穴状の休止溝部152を設けると共に、基端軸部106
に、牽引バー103を折り畳んだ状態で、休止溝部15
2に位置するように作動レバー153を設けてある。作
動レバー153は、ピッチング軸受部122に設けた支
持軸154に一端部を連結してあると共に、他端は基端
軸部106の移動枠部155に連結してあり、図9の状
態から図10の状態に牽引バー103をピッチング軸1
23を中心に起立させると、基端軸部106を保持する
移動枠部155を伴なって基端軸部106を休止溝部1
52まで移動し、牽引バー103に無関係に、自走時の
ステアリングシャフト148の回転に伴なって、第1、
第2レバー105,110等を連動せしめて操舵伝達部
材の操舵ができるように構成してある。なお、図7乃至
図10の実施例で先の実施例と同様の機能を有する部材
には同じ番号を付してあり、その説明は重複するので省
略してある。
【0053】図11及び図12に記載の実施例の場合、
牽引バー103のルネットアイ144をトラクタのピン
トルフック180に連結すると共に、フルトレーラ16
3の前部に設けたデフ付操舵軸機構156のデフ157
とトラクタ164の駆動軸160との間をユニバーサル
ジョイント158,159により屈曲可能、且つ伸縮可
能に回転するプロペラシャフト161,162で連結し
てある。トラクタの駆動軸160には、トラクタ後部の
デフ166からインターアクスルデフレンシャルギア1
67で分割した駆動力を伝達するように構成してあり、
トラクタの駆動力を分割してフルトレーラのデフに伝達
することにより、雪道、凍結路での駆動輪117の滑り
易さを緩和し、且つ、制動時のエンジンブレーキの作用
を付与し、円滑な操舵をすることができるように構成し
てある。
【0054】トラクタの駆動軸160は車体170に設
けた軸受部168に回転自在に支持されると共に、その
先端部に前記プロペラシャフト162のスプライン軸部
171を進退自在に保持するラッパ型のスプライン軸受
部169を設けてある。また、前記2個のユニバーサル
ジョイント158及び159の中間軸部は、牽引バー1
03の中間部に設けた軸受支持部165により支持され
ている。前記軸受部168は、上下、前後、左右にある
程度動くことが可能なフレームから懸架されていること
が好ましい。また、ユニバーサルジョイントの角度が許
容以上にならないように、ストッパーを設け、許容を越
える場合には警報を発して運転手に知らせる構成にする
ことが好ましい。
【0055】図13乃至図15に記載の実施例の場合、
フルトレーラの車体100に立設した連結軸102の周
囲を牽引バー103と一体にカム部材136が回転し、
カム部材136のカム凹溝部137にカム規制部材14
0のローラ143が嵌合している。カム規制部材140
は車体100の支軸172に回転自在に設けてあると共
に、連結軸102を間にローラ143の反対側にバネ取
付板173が設けたあり、バネ取付板173と車体10
0との間にハの字状に直進維持スプリング174を設け
て、常時、図14のAに記載のように、牽引バー103
が直進方向を維持するように構成してある。また、カム
部材136のカム凹溝部137の両側部にストッパ突起
部175を設けると共に、カム規制部材140の両側に
十文字状にストッパーアーム176を設け、図14のB
に記載のように、カム部材136の一定角度以上の回転
するとストッパ突起174に係合してカム部材の回転を
阻止するように構成してある。
【0056】図15の実施例では、直進維持スプリング
等に代えて、カム規制部材140を車体100に設けた
エアシリンダー181のスプリング内蔵の作動部材によ
り付勢し、カム部材136のカム凹溝部137に、スプ
リング内蔵のエアシリンダー181で加圧したローラ1
43を当接させて、牽引バー103の回転に伴うカム部
材136の回転角度を例えば片側30°前後の範囲で回
転抵抗を付与して、後進及び制動時にトレーラの折れ曲
がり、ジャックナイフ現象の発生を抑制するように構成
したものである。ローラ143へのエアシリンダー18
1のエアによる加圧は、後進時、又は、制動時に行うよ
うに制御するように構成してある。182はカム規制部
材140のガイド枠部である。
【0057】また、図16に記載の実施例の場合は、車
体100と一体に連結軸102を中心とする円周上にブ
レーキディスク177を設けると共に、牽引バー103
と一体に回転する水平回転軸受部に回転座178を設
け、回転座178に固定したディスクブレーキ179に
より牽引バー103の回転を制御することにより、後進
時又は制動時の横揺れや折れ曲がり現象及びジャックナ
イフ現象を防止するように構成してある。
【0058】図17及び図18は、図13乃至図16の
回転座付き前台車型フルトレーラに、図11及び図12
に記載のフルトレーラ163の前部に設けたデフ付操舵
軸機構156のデフ157と、トラクタ164の駆動軸
160との間をユニバーサルジョイント158,159
により屈曲可能、且つ伸縮可能に回転するプロペラシャ
フト161,162で連結して、雪道、凍結路での駆動
輪117の滑り易さを緩和し、且つ、制動時のエンジン
ブレーキの作用を付与し、円滑な操舵をすることができ
るようにした同様の構成を示してある。図17及び図1
8の説明では、図11及び図12に記載のものと同一の
機能を有する部材には同一の符号を付して、その説明は
重複するので省略する。
【0059】図19のA、Bに記載の本発明に係わる前
操舵軸型フルトレーラは、図20に記載の前輪2軸のト
ラックのエンジンキャビンが位置する前前軸部分185
をカットして、前後軸を前操舵軸機構として牽引バー1
03により操舵輪117を操舵するように構成したもの
で、前後軸から後端部のフレーム、操舵軸、サスペンシ
ョン、ブレーキ等からなるシャーシー186をそのまま
流用し、牽引バー103と操舵伝達部材183のリンク
類を装着して、荷台184を載せて構成してある。な
お、トラックの後軸の駆動軸187は、デフキャリア、
ドライブシャフトを外して、蓋をして使用してある。
【0060】図21に記載の実施例では、フルトレーラ
の操舵装置において、トラクタ164の後部とフルトレ
ーラ163の前部との連結部にアコーディオン状の伸縮
式前後車間移動用通路190を設けて、トラクタの後部
とフルトレーラの前部との連結部のなす角度に関わりな
く、アコーディオン状の伸縮式前後車間移動用通路19
0により、連結したまま荷物を前後車間で移動させて、
積み荷、積み下ろしを行うことができるように構成して
ある。図21において、188が牽引バー103の上方
に設けた前後車間移動用通路であり、189がその通路
を覆う伸縮式のアコーディオン部分である。
【0061】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係るフルトレーラ
の操舵装置によれば、操舵軸機構を前部に装着した前操
舵軸型トレーラを牽引バーによってトラクタで牽引し、
トラクタの操舵に連動してトレーラの操舵方向を制御す
るようになしたフルトレーラの操舵装置において、牽引
バーにフルトレーラに設けた連結軸を中心に左右方向に
回転する水平回転軸受部を設け、トラクタの操舵に伴っ
て牽引バーに連動して回転する水平回転軸受部に操舵伝
達部材を連動せしめて操舵軸機構を操舵するようになし
た構成を有することにより、フルトレーラの車体の内側
に連結軸と水平回転軸受部を設けることができるから、
フルトレーラの前面壁部からジョイント&ブラケットや
直進保持スプリング及び直進保持板が大きく突出したり
することがなく、牽引バーを車体の前面に大きく突出し
ないで折り畳むことができると共に、水平回転軸受部は
連結軸の外周にあって設計の自由度が大きく、且つ、大
きい回転半径と強度を有するから操舵伝達部材をパワー
ステアリング油圧ブースタ等を使用することなく容易に
連動させて操舵軸機構を操作することができる効果があ
る。
【0062】また、本発明は、請求項2に記載のよう
に、請求項1に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、フルトレーラが自走車として操舵軸機構を前部に装
着した車輌であって、操舵伝達部材に車輌の操舵軸機構
を連結し、自走車の操舵方向をフルトレーラと同様に操
舵するようになした構成を有することにより、荷役を主
とした貨物トレーラの他に、トラックの操舵軸機構を有
するシャーシ、連結バス、キャンピングトレーラ、又
は、自走車として操舵軸機構を持つトラック,バス,乗
用車等をフルトレーラと同様に操舵することができる効
果がある。
【0063】また、本発明は、請求項3に記載のよう
に、請求項1又は2に記載のフルトレーラの操舵装置に
おいて、水平回転軸受部の近傍に設けたストッパーによ
り牽引バーの回転角度を規制してなる構成を有すること
により、ストッパーにより水平回転軸受部を直接に制動
して、後進時や制動時の折れ曲がり現象及びジャックナ
イフ現象を防止することができる効果がある。また、本
発明は、請求項4に記載のように、請求項1、2又は3
に記載のフルトレーラの操舵装置において、トレーラフ
レーム又は水平回転軸受部の一方にブレーキディスクを
設けると共に、他方にディスクブレーキを設けて牽引バ
ーの回転を制御してなる構成を有することにより、ディ
スクブレーキにより後進時の折れ曲がり現象及びジャッ
クナイフ現象を防止することができる効果がある。
【0064】また、本発明は、請求項5に記載のよう
に、請求項1乃至4のいずれかに記載のフルトレーラの
操舵装置において、水平回転軸受部に牽引バーを直進方
向に保持するように作用するバネ弾力を付与してなる構
成を有することにより、フルトレーラにトラクタを連結
する際に、直進方向に保持された牽引バー先端のルネッ
トアイとトラクタ後端のピントルフックとを容易に連結
することができる効果がある。また、本発明は、請求項
6に記載のように、請求項5に記載のフルトレーラの操
舵装置において、連結軸を中心に牽引バーの後方から水
平回転軸受部に直進方向に保持するように作用するバネ
弾力を付与してなる構成を有することにより、車体から
突出しないで牽引バーの後方から水平回転軸受部にバネ
弾力を付与して牽引バーを直進方向に保持することがで
きる効果がある。
【0065】また、本発明は、請求項7に記載のよう
に、請求項6に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、連結軸を中心に牽引バーの後方から水平回転軸受部
に直進方向に保持するようにハの字状にバネ弾力を付与
してなる構成を有することにより、水平回転軸受部にハ
の字状にバネ弾力を付与して牽引バーを強力且つ容易に
直進方向に保持することができる効果がある。また、本
発明は、請求項8に記載のように、請求項1乃至7に記
載のフルトレーラの操舵装置において、水平回転軸受部
とトレーラフレームとの間に、牽引バーが回転力に抗し
て直進方向に向かうように、カム部材と、カム部材に弾
力的に当接するカム規制部材とからなるカム機構を設け
てなる構成を有することにより、牽引バーが回転力に抗
して直進方向に向かうように規制して、後進時や制動時
にフルトレーラがトラクタの走行方向と反対方向に向く
ジャックナイフ現象や横揺れを防止することができる効
果がある。
【0066】また、本発明は、請求項9に記載のよう
に、請求項8に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、カム機構が、U溝型、V溝型、M溝型又はハート型
等のカム凹溝部を有するカム部材と、カム凹溝部にバネ
弾力を伴って嵌合するカム規制部材からなる構成を有す
ることにより、カム凹溝部にカム規制部材が左右均等に
バネ弾力を伴って嵌合するから、左右でバランス良く強
力且つ円滑に牽引バーを介してフルトレーラにジャック
ナイフ現象や横揺れを生じさせないようにすることがで
きる効果がある。また、本発明は、請求項10に記載の
ように、請求項8又は9に記載のフルトレーラの操舵装
置において、カム部材のカム凹溝部の両側部にストッパ
突起部を設け、カム部材のカム凹溝部にバネ弾力を伴っ
て嵌合するカム規制部材をカム部材の回転に対応して揺
動自在に設けると共に、該カム規制部材にカム部材の一
定角度以上の回転によりストッパ突起に係合してカム部
材の回転を阻止するストッパアームを設けてなる構成を
有することにより、カム機構に、牽引バーのフルトレー
ラに対する一定以上の回転を阻止するストッパー機能を
持たせることができる効果がある。
【0067】また、本発明は、請求項11に記載のよう
に、請求項1乃至10のいずれかに記載のフルトレーラ
の操舵装置において、牽引バーと水平回転軸受部との間
に牽引バーにピッチング方向に回転可能にするピッチン
グ軸連結部を設けた構成を有することにより、牽引バー
を、ピッチング軸連結部を支点に上下方向にスイングす
ることができる効果がある。また、本発明は、請求項1
2に記載のように、請求項11に記載のフルトレーラの
操舵装置において、牽引バーに切り離し後に折り曲げて
格納できる格納機構を設けたことを特徴とする構成を有
することにより、切り離し後に牽引バーを折り曲げて格
納してフルトレーラ等からの突出を緩和することができ
る効果がある。
【0068】また、本発明は、請求項13に記載のよう
に、請求項1乃至12のいずれかに記載のフルトレーラ
の操舵装置において、連結軸を中心に水平回転軸受部と
操舵伝達部材の係合部を、トラクタの前進に対応して前
進位置に、後進に対応して後進位置に切り換えてフルト
レーラの操舵方向を変換する構成を有することにより、
前進時と後退時とによりフルトレーラの操舵方向を変換
することができるから、フルトレーラの前操舵軸機構
が、前進時はトラクタの走行軌跡に倣って操舵されると
共に、後退時には、トラクタの操舵方向とは逆に操舵し
て円滑に後進することができる効果がある。
【0069】また、本発明は、請求項14に記載のよう
に、請求項13に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、連結軸を中心に水平回転軸受部と操舵伝達部材の係
合部を、トラクタの前進に対応して牽引バーへの引っ張
り力により前進位置に、トラクタの後進に対応して牽引
バーへの圧縮力により後進位置に切り換えてフルトレー
ラの操舵方向を変換する構成を有することにより、前進
時には牽引バーに加わる引っ張り力により、後退時には
圧縮力により、自動的にトラクタの前・後進に対応して
フルトレーラの操舵軸機構の操舵方向を変換することが
できる効果がある。
【0070】また、本発明は、請求項15、16に記載
のように、フルトレーラの操舵装置において、フルトレ
ーラの前部にデフ付操舵軸機構を設け、該デフとトラク
タの駆動軸との間をユニバーサルジョイントにより屈曲
可能、且つ伸縮可能に回転するプロペラシャフトで連結
してなる構成を有することにより、トラクタの駆動力を
フルトレーラの駆動軸に伝達することができ、雪道、凍
結路での駆動輪の滑り易さを緩和し、且つ、制動時のエ
ンジンブレーキの作用を付与し、円滑な操舵をすること
ができる効果がある。また、本発明は、請求項17に記
載のように、請求項15又は16に記載のフルトレーラ
の操舵装置において、プロペラシャフトの中間部を牽引
バーにより軸受支持してなる構成を有することにより、
本発明によれば、ユニバーサルジョイントにより屈曲可
能、且つ伸縮可能に回転するプロペラシャフトの中間部
を牽引バーにより軸受支持して、前操舵軸型トレーラの
デフとトラクタの駆動軸との連結状態を確実に維持する
ことができる。
【0071】また、本発明は、請求項18に記載のよう
に、請求項15、16又は17に記載のフルトレーラの
操舵装置において、トラクタのインターアクスルデフレ
ンシャルギアで分割した駆動力を、フルトレーラのデフ
に伝達して駆動することができる効果がある。また、本
発明は、請求項19に記載のように、請求項1乃至18
に記載のフルトレーラの操舵装置において、トラクタの
後部とフルトレーラの前部との連結部に前後車間移動用
通路を設けてなる構成を有することにより、牽引バーの
水平回転軸受部に設けたストッパー等により、旋回時等
にトラクタの後部とフルトレーラの前部との連結部の角
度が規制されて、前後車間移動用通路を設けても安全で
あり、且つ、連結状態を維持したまま、荷物を前後車間
移動用通路を介して移動させて、荷積み、荷下ろしを行
うことができる。
【0072】また、本発明は、請求項20に記載のよう
に、請求項19に記載のフルトレーラの操舵装置におい
て、トラクタの後部とフルトレーラの前部との連結部に
アコーディオン状の伸縮式前後車間移動用通路を設けて
なる構成を有することにより、トラクタの後部とフルト
レーラの前部との連結部のなす角度に関わりなく、アコ
ーディオン状の伸縮式前後車間移動用通路により、連結
したまま荷物を前後車間で移動させて、積み荷、積み下
ろしを行うことができる効果がある。また、本発明は、
請求項21に記載のように、請求項1乃至20に記載の
フルトレーラの操舵装置において、フルトレーラを、バ
ス、トラック、乗用車等の操舵軸機構、フレーム、サス
ペンション、ブレーキ等の操舵系、駆動系を含む自走車
を流用して製作することから、量産効果を上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の前操舵軸型フルトレーラの
要部の概略拡大斜面図。
【図2】その作動態様を示す要部の概略平面図。
【図3】他の実施例を示す要部の概略拡大斜面図。
【図4】その作動態様を示す要部の概略平面図。
【図5】その要部の概略側面図。
【図6】その他の作動態様を示す要部の概略平面図。
【図7】他の実施例を示す要部の概略斜面図。
【図8】その作動態様を示す要部の概略平面図。
【図9】その要部の概略側面図。
【図10】その要部の他の作動態様を示す概略側面図。
【図11】他の実施例を示す要部の概略斜面図。
【図12】その要部の概略平面図。
【図13】他の実施例を示す要部の概略斜面図。
【図14】その作動態様を示すA,Bに分けて示す要部
の概略平面図。
【図15】他の実施例を示す要部の概略斜面図。
【図16】他の実施例を示す要部の概略斜面図。
【図17】他の実施例を示す要部の概略斜面図。
【図18】その実施例の要部の概略平面図。
【図19】他の実施例を示す要部の概略平面図Aと側面
図B。
【図20】その実施例の前の状態を示す要部の概略側面
図。
【図21】他の実施例の要部の作動状態を説明する概略
説明図。
【図22】従来のトラクタ、トレーラの連結車全景を示
す説明図。
【図23】従来のトラクタ、トレーラの連結車全景を示
す説明図。
【図24】従来のトレーラの要部の概略拡大斜面図。
【図25】従来のトラクタ、トレーラの連結部とトレー
ラ操舵部の要部を示す概略平面図。
【図26】従来のトラクタ、トレーラの連結部とトレー
ラ操舵部の要部を示す概略平面図。
【図27】その一部拡大概略平面図。
【符号の説明】
A 前進位置 B 後退位置 1 操舵軸 2 トレーラ 3 牽引バー 4 ピントルフック 5 トラクタ 6 操舵輪 7 リンクレバー 8 ソレノイド 9 操舵方向切り替え機構 10 パワーステアリング機構 11 ジョイント&ブラケット 12 ルネットアイ 13 操舵量検出アーム 14 リンクレバー 15 コネクテイングロッド 16 パワーステアリング油圧ブースタ 17 ドラックリンク 18 ナックルアーム 19 タイロッド 20 ナックル 21 直進保持スプリング 22 折り畳み連結部 30 車体 31 ナックルピン 32 車輪 33 車軸 34 前面壁部 35 ブラケット 36 角度変位軸 37 ヨーク部 38 水平軸部 39 直進保持板 40 切り換え中心軸 41 作動アーム 42 ステアリングアーム 43 中継回転支軸 44 中継レバー 45 コネクテイングロッド15の後端部 46 コネクテイングロッド15の先端部 47 ソレノイド8の作動軸 48 水平支軸 49 油圧ブースタ16の作動杆 50 支持部材 59 操舵輪 70 サスペンションリーフ 71 カプラ 72 回転座付き前台車(ドーリー) 73 トレーラ 74 キングピン 75 ルネットアイ 76 トラクタ 77 ピントルフック 78 車軸 79 ドローバー 100 車体 101 前操舵軸機構 102 連結軸 103 牽引バー 104 水平回転軸受部 105 第1レバー 106 基端軸部 107 先端軸部 108 支点軸部 109 起動軸部 110 第2レバー 111 従動軸部 112 連結支軸 113 ドラッグリンク 114 連結支軸 115 ナックルアーム 116 ナックルピン 117 操舵輪 118 軸心 119 レバースライドガイド 120 ナックル 121 連結枠部 122 ピッチング軸受部 123 ピッチング軸 124 スライド溝部 125 軸保持部 126 突出軸 127 スライド溝部 128 スライドピン 129 エアシリンダ 130 カムロック 131 エアシリンダー 132 縮小カムロック 133 係止カム部 134 スライディングセンサー 135 直進保持スプリング 136 カム部材 137 カム凹溝部 138 トレーラフレーム 139 案内枠部 140 カム規制部材 141 バネ部材 142 カム作動部材 143 ローラ 144 ルネットアイ 145 自走車 146 ストッパー 147 アイドラリンク 148 ステアリングシャフト 149 ドロップアーム 150 連結部 151 ギアボックス 152 休止位置 153 作動レバー 154 支持軸 155 移動枠部 156 デフ付操舵軸機構 157 デフ 158 ユニバーサルジョイント 159 ユニバーサルジョイント 160 駆動軸 161 プロペラシャフト 162 プロペラシャフト 163 フルトレーラ 164 トラクタ 165 軸受支持部 166 デフ 167 インターアクスルデフレンシャルギア 168 軸受部 169 スプライン軸受部 170 車体 171 スプライン軸部 172 支軸 173 バネ取付板 174 直進維持スプリング 175 ストッパ突起部 176 ストッパーアーム 177 ブレーキディスク 178 回転座 179 ディスクブレーキ 180 ピントルフック 181 エアシリンダー 182 ガイド枠部 183 操舵伝達部材 184 荷台 185 前前軸部分 186 シャーシー 187 駆動軸 188 前後車間移動用通路 189 アコーディオン部分 190 伸縮式前後車間移動用通路

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵軸機構を前部に装着し
    た前操舵軸型トレーラを牽引バーによってトラクタで牽
    引し、トラクタの操舵に連動してトレーラの操舵方向を
    制御するようになしたフルトレーラの操舵装置におい
    て、牽引バーにフルトレーラに設けた連結軸を中心に左
    右方向に回転する水平回転軸受部を設け、トラクタの操
    舵に伴って牽引バーに連動して回転する水平回転軸受部
    に操舵伝達部材を連動せしめて操舵軸機構を操舵するよ
    うになしたフルトレーラの操舵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフルト
    レーラの操舵装置において、フルトレーラが自走車とし
    て操舵軸機構を前部に装着した車輌であって、操舵伝達
    部材に車輌の操舵軸機構を連結し、自走車の操舵方向を
    フルトレーラと同様に操舵するようになしたフルトレー
    ラの操舵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のフ
    ルトレーラの操舵装置において、水平回転軸受部の近傍
    に設けたストッパーにより牽引バーの回転角度を規制し
    てなるフルトレーラの操舵装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載
    のフルトレーラの操舵装置において、トレーラフレーム
    又は水平回転軸受部の一方にブレーキディスクを設ける
    と共に、他方にディスクブレーキを設けて牽引バーの回
    転を制御してなるフルトレーラの操舵装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のフルトレーラの操舵装置において、水平回転
    軸受部に牽引バーを回転に抗して直進方向に保持するよ
    うに作用するバネ弾力を付与してなるフルトレーラの操
    舵装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のフルト
    レーラの操舵装置において、連結軸を中心に牽引バーの
    後方から水平回転軸受部に直進方向に保持するように作
    用するバネ弾力を付与してなるフルトレーラの操舵装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のフルト
    レーラの操舵装置において、連結軸を中心に牽引バーの
    後方から水平回転軸受部に直進方向に保持するようにハ
    の字状にバネ弾力を付与してなるフルトレーラの操舵装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7に記載の
    フルトレーラの操舵装置において、水平回転軸受部とト
    レーラフレームとの間に、牽引バーが回転力に抗して直
    進方向に向かうように、カム部材と、カム部材に弾力的
    に当接するカム規制部材とからなるカム機構を設けてな
    るフルトレーラの操舵装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のフルト
    レーラの操舵装置において、カム機構がU溝型、V溝
    型、M溝型又はハート型等のカム凹溝部を有するカム部
    材と、カム凹溝部にバネ弾力を伴って嵌合するカム規制
    部材からなるフルトレーラの操舵装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載
    のフルトレーラの操舵装置において、カム部材のカム凹
    溝部の両側部にストッパ突起部を設け、カム部材のカム
    凹溝部にバネ弾力を伴って嵌合するカム規制部材をカム
    部材の回転に対応して揺動自在に設けると共に、該カム
    規制部材にカム部材の一定角度以上の回転によりストッ
    パ突起に係合してカム部材の回転を阻止するストッパア
    ームを設けてなるフルトレーラの操舵装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のい
    ずれかに記載のフルトレーラの操舵装置において、牽引
    バーと水平回転軸受部との間に牽引バーにピッチング方
    向に回転可能にするピッチング軸連結部を設けたフルト
    レーラの操舵装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のフ
    ルトレーラの操舵装置において、牽引バーに切り離し後
    に折り曲げて格納できる格納機構を設けたことを特徴と
    するフルトレーラの操舵装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12の
    いずれかに記載のフルトレーラの操舵装置において、連
    結軸を中心に水平回転軸受部と操舵伝達部材の係合部
    を、トラクタの前進に対応して前進位置に、後進に対応
    して後進位置に切り換えてフルトレーラの操舵方向を変
    換するフルトレーラの操舵装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のフ
    ルトレーラの操舵装置において、連結軸を中心に水平回
    転軸受部と操舵伝達部材の係合部を、トラクタの前進に
    対応して牽引バーへの引っ張り力により前進位置に、ト
    ラクタの後進に対応して牽引バーへの圧縮力により後進
    位置に切り換えてフルトレーラの操舵方向を変換するフ
    ルトレーラの操舵装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のい
    ずれかに記載のフルトレーラの操舵装置において、フル
    トレーラの前部にデフ付操舵軸機構を設け、該デフとト
    ラクタの駆動軸との間をユニバーサルジョイントにより
    屈曲可能、且つ伸縮可能に回転するプロペラシャフトで
    連結してなるフルトレーラの操舵装置。
  16. 【請求項16】 デフ付操舵軸機構を前
    部に装着した前操舵軸型トレーラを牽引バーによってト
    ラクタで牽引し、該デフとトラクタの駆動軸との間をユ
    ニバーサルジョイントにより屈曲可能、且つ伸縮可能に
    回転するプロペラシャフトで連結してなるフルトレーラ
    の操舵装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に
    記載のフルトレーラの操舵装置において、プロペラシャ
    フトの中間部を牽引バーにより軸受支持してなるフルト
    レーラの操舵装置。
  18. 【請求項18】 請求項15、16又は
    17に記載のフルトレーラの操舵装置において、トラク
    タのインターアクスルデフレンシャルギアで分割した駆
    動力を、フルトレーラのデフに伝達して駆動するように
    してなるフルトレーラの操舵装置。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18に記
    載のフルトレーラの操舵装置において、トラクタの後部
    とフルトレーラの前部との連結部に前後車間移動用通路
    を設けてなるフルトレーラの操舵装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のフ
    ルトレーラの操舵装置において、トラクタの後部とフル
    トレーラの前部との連結部にアコーディオン状の伸縮式
    前後車間移動用通路を設けてなるフルトレーラの操舵装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20に
    記載のフルトレーラの操舵装置において、バス、トラッ
    ク、乗用車等の自走車の操舵系、駆動系を利用してフル
    トレーラとして、トラクタ又は自走車と連結してなるフ
    ルトレーラの操舵装置。
JP2001015236A 2001-01-24 2001-01-24 フルトレーラの操舵装置 Pending JP2002220066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001015236A JP2002220066A (ja) 2001-01-24 2001-01-24 フルトレーラの操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001015236A JP2002220066A (ja) 2001-01-24 2001-01-24 フルトレーラの操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002220066A true JP2002220066A (ja) 2002-08-06

Family

ID=18881822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001015236A Pending JP2002220066A (ja) 2001-01-24 2001-01-24 フルトレーラの操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002220066A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005095171A1 (ja) * 2004-03-05 2005-10-13 Yasunobu Akashio トレーラ等の走行同調装置
WO2007020696A1 (ja) * 2005-08-18 2007-02-22 Yasunobu Akashio トレーラ類の操舵装置
CN105346597A (zh) * 2015-11-23 2016-02-24 王焰 牵引座同步转向器
JP2017007492A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 日野自動車株式会社 連節バス

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4853432A (ja) * 1971-11-06 1973-07-27
JPS59160672A (ja) * 1983-02-19 1984-09-11 ダイムラ− ベンツ アクチエンゲゼルシヤフト 屈折保護制御装置
JPH03170825A (ja) * 1989-10-25 1991-07-24 Pfister Gmbh トレーラーカプリング
JPH11227642A (ja) * 1998-02-13 1999-08-24 Tatsumi Fujii セミ・トレ−ラ−用ジャックナイフ防止機構
JPH11286223A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Chuutoku Kenki Kk トレーラトラクタ
JP2000335440A (ja) * 1999-05-25 2000-12-05 Sooshin:Kk トレーラの操舵方法、操舵装置、及び、その操舵方法又は操舵装置を備えたトレーラ等の車輌

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4853432A (ja) * 1971-11-06 1973-07-27
JPS59160672A (ja) * 1983-02-19 1984-09-11 ダイムラ− ベンツ アクチエンゲゼルシヤフト 屈折保護制御装置
JPH03170825A (ja) * 1989-10-25 1991-07-24 Pfister Gmbh トレーラーカプリング
JPH11227642A (ja) * 1998-02-13 1999-08-24 Tatsumi Fujii セミ・トレ−ラ−用ジャックナイフ防止機構
JPH11286223A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Chuutoku Kenki Kk トレーラトラクタ
JP2000335440A (ja) * 1999-05-25 2000-12-05 Sooshin:Kk トレーラの操舵方法、操舵装置、及び、その操舵方法又は操舵装置を備えたトレーラ等の車輌

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005095171A1 (ja) * 2004-03-05 2005-10-13 Yasunobu Akashio トレーラ等の走行同調装置
JPWO2005095171A1 (ja) * 2004-03-05 2008-02-21 泰信 赤塩 トレーラ等の走行同調装置
WO2007020696A1 (ja) * 2005-08-18 2007-02-22 Yasunobu Akashio トレーラ類の操舵装置
JPWO2007020696A1 (ja) * 2005-08-18 2009-02-19 赤塩 有佳里 トレーラ類の操舵装置
JP4741595B2 (ja) * 2005-08-18 2011-08-03 赤塩 有佳里 トレーラ類の操舵装置
JP2017007492A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 日野自動車株式会社 連節バス
CN105346597A (zh) * 2015-11-23 2016-02-24 王焰 牵引座同步转向器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4212483A (en) Steering assembly for towed vehicles
US9004519B1 (en) Tow bar controlled trailer and method
US5338050A (en) Converter dolly for permitting backing up of tandem trailers
US20150210131A1 (en) Trailer steering apparatus and method
US2959428A (en) Trailer assembly
CS254307B2 (en) Control device for multiaxle trailers with lenghthening piece
EP0100351B1 (en) Improvements relating to vehicle steering mechanisms
JP2000502630A (ja) 輸送車両および輸送車両の組み合わせ用牽引棒構造および輸送車両の組み合わせ
JP2769815B2 (ja) トレーラ用自在短尺連結装置
US4117906A (en) Linear travel device for self-propelled articulated vehicle
US4449726A (en) Control for follow-up steering axles
US5071152A (en) Remote-steering trailer
US5026085A (en) Remote-steering trailer
TW517027B (en) Method of steering trailer, steering device, and vehicle such as trailer using the steering method or steering device
CN111163998A (zh) 具有紧凑型转向和悬架的可挂接的道路机动车辆
US4300785A (en) Anti-jackknifing device
JP2002220066A (ja) フルトレーラの操舵装置
JPH02200507A (ja) 軌動案内可能な両方向関節車両
AU2006253766B2 (en) Trailer towing-control apparatus
US5123669A (en) Remote-steering trailer
JP2001001937A (ja) トレーラの自立制御操舵方法、自立制御操舵装置、及び、その方法又は装置を備えたトレーラ等の車輌
JP6395443B2 (ja) セミトレーラ自動車
JP2003118614A (ja) トレーラの操舵装置
EP3061670B1 (en) Device for applying steering to a castor pivot steered wheel set of a semi-trailer
JPH06219314A (ja) 操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110719