JP2017007492A - 連節バス - Google Patents

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JP2017007492A JP2015124542A JP2015124542A JP2017007492A JP 2017007492 A JP2017007492 A JP 2017007492A JP 2015124542 A JP2015124542 A JP 2015124542A JP 2015124542 A JP2015124542 A JP 2015124542A JP 2017007492 A JP2017007492 A JP 2017007492A
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淳 大古
Atsushi Oko
淳 大古
信之 和田
Nobuyuki Wada
信之 和田
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Abstract

【課題】前部車両及び後部車両を安定して制動できる連節バスを提供する。【解決手段】第一車輪23a及び第二車輪23bを有する前部車両2と、第三車輪33を有する後部車両3とが、連節部4により揺動可能に連節された連節バス1において、第三車輪33に制動力を付与する第三ブレーキを作動させるプライマリブレーキ回路66と、第一車輪23a及び第二車輪23bに制動力を付与する第一ブレーキ及び第二ブレーキを作動させるセカンダリブレーキ回路67と、を有し、プライマリブレーキ回路66は、セカンダリブレーキ回路67が第一ブレーキ及び第二ブレーキを作動させる前に、第三ブレーキを作動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、前部車両と後部車両とが揺動可能に連節された連節バスに関する。
日本では、1985年のつくば万博において、前部車両と後部車両とを連節した連節バスが導入された。連節バスは、前部車両の後面と後部車両の前面とに開口を設けて、前部車両と後部車両との間で乗員が行き来できるようにしたバスである。この連節バスは、前部車両が後部車両を牽引する牽引(プーラー)式連節バスである。牽引式連節バスは、前部車両の中央床下にエンジンが搭載されるため、床面を高くして乗降口に2段のステップを備える2ステップバスとなる。
韓国特許出願公開第2009−87292号公報
近年、乗降性を改善するために、床を低くしてステップを無くしたノンステップの低床バスが主流となってきた。低床バスでは、エンジンを車両後端部に搭載することで、低床化及びノンステップ化を実現している。このような時代の潮流に鑑みると、連節バスにおいても、低床化及びノンステップ化が強く求められと考えられる。そこで、エンジンを後部車両の後端部に搭載して後部車両で前部車両を押すプッシャー式連節バスにすることで、連節バスを低床化及びノンステップ化することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、通常のバスには、各車輪に対応したサービスブレーキが取り付けられている。そして、ドライバがブレーキペダルを踏むと、各サービスブレーキにエアが送り込まれることで、各車輪に制動力が働く。
しかしながら、連節バスは、車両前後方向に長いため、各サービスブレーキにエアを同時に送り込むと、前部車両に設けられたサービスブレーキにエアが送り込まれるタイミングよりも、後部車両に設けられたサービスブレーキにエアが送り込まれるタイミングの方が遅くなる。
ここで、通常のバスであれば、車両全体が一体化されているため、後輪よりも先に前輪が制動されても大きな問題は発生しない。しかしながら、連節バスは、前部車両と後部車両とが揺動可能に連節されているため、前部車両及び後部車両の車輪の制動が同時に開始され、又は、前部車両の車輪の制動が後部車両の車輪の制動よりも先に開始されると、後部車両の推進力により前部車両と後部車両とが折れ曲がるジャックナイフ現象が発生する可能性がある。
そこで、本発明は、前部車両及び後部車両を安定して制動できる連節バスを提供することを目的とする。
本発明に係る連節バスは、第一車輪と、第一車輪よりも車両前後方向後方に配置される第二車輪と、第一車輪に制動力を付与する第一ブレーキと、第二車輪に制動力を付与する第二ブレーキと、を有する前部車両と、駆動輪である第三車輪と、第三車輪に制動力を付与する第三ブレーキと、を有し、前部車両の車両前後方向後方に配置される後部車両と、前部車両と後部車両とを揺動可能に連節する連節部と、ブレーキペダルの操作により第三ブレーキを作動させるプライマリブレーキ回路と、ブレーキペダルの操作により第一ブレーキ及び第二ブレーキを作動させるセカンダリブレーキ回路と、を備え、プライマリブレーキ回路は、セカンダリブレーキ回路が第一ブレーキ及び第二ブレーキを作動させる前に、第三ブレーキを作動させる。
本発明に係る連節バスでは、ドライバがブレーキペダルの操作を行うと、前部車両の第一ブレーキ及び第二ブレーキが作動する前に、後部車両の第三ブレーキが作動する。このため、後部車両に駆動輪が設けられるプッシャー式連節バスであるが、前部車両及び後部車両を安定して制動することができる。
ブレーキペダルの操作によりプライマリブレーキ回路及びセカンダリブレーキ回路を開くブレーキバルブを備え、ブレーキバルブは、ブレーキペダルが操作されると、セカンダリブレーキ回路よりも先にプライマリブレーキ回路を開いてもよい。この連節バスでは、ドライバがブレーキペダルの操作を行うと、セカンダリブレーキ回路よりも先にプライマリブレーキ回路が開くため、前部車両の第一ブレーキ及び第二ブレーキが作動する前に、後部車両の第三ブレーキを作動させることができる。
プライマリブレーキ回路の総延長は、セカンダリブレーキ回路の総延長よりも短くてもよい。この連節バスでは、プライマリブレーキ回路の総延長がセカンダリブレーキ回路の総延長よりも短いため、セカンダリブレーキ回路よりもプライマリブレーキ回路の方が、昇圧までのボリュームが小さくなる。これにより、ドライバがブレーキペダルの操作を行った際に、後部車両の第三ブレーキが作動するタイミングを、前部車両の第一ブレーキ及び第二ブレーキが作動するタイミングよりも更に早くすることができる。
本発明によれば、前部車両及び後部車両を安定して制動できる。
連節バスの概略側面図である。 連節部の概略平面図である。 ブレーキ回路を模式的に示した図である。
以下、実施形態に係る連節バスについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明では、車両前後方向における前及び後を単に前及び後ともいい、車両上下方向における上及び下を単に上及び下ともいう。
[連節バスの基本構造]
図1は、連節バスの概略側面図である。図1に示すように、本実施形態の連節バス1は、前部車両2と、後部車両3と、連節部4と、を備える。
前部車両2は、連節バス1の車両前後方向前側に配置される。前部車両2は、連節バス1を駆動するエンジンが搭載されない従動車両である。前部車両2は、ノンステップバスのように低床化されている。このため、前部車両2には、乗降するためのステップが設けられない。
前部車両2には、車両前後方向前側に位置する第一車輪23aと、第一車輪23aの車両前後方向後方に位置する第二車輪23bと、が取り付けられる。第一車輪23aは、操舵機構に連結された操舵輪である。第一車輪23a及び第二車輪23bは、回転駆動されない従動輪である。
また、前部車両2には、第一車輪23aに制動力を付与する第一ブレーキ24aと、第二車輪23bに制動力を付与する第二ブレーキ24bと、が取り付けられる。第一ブレーキ24aは、サービスブレーキとして機能するブレーキである。第二ブレーキ24bは、サービスブレーキ及びパーキングブレーキ(スプリングブレーキ)として機能するブレーキである。
前部車両2は、前部シャシフレーム21と、前部シャシフレーム21に接続される前部車体22と、を備える。
前部シャシフレーム21は、複数の骨格部材により構成される。前部シャシフレーム21は、少なくとも、車両前後方向後端部において車両幅方向に延びる横延部21a(図2参照)を備える。横延部21aは、連節部4と接続される部材であり、バルクヘッドとも呼ばれる。前部シャシフレーム21には、前部車両2の床25が載置固定される。
前部車体22は、複数の骨格部材により5面体が構成されるスケルトン構造(骨格構造)である。詳しく説明すると、前部車体22は、車両右側面側に位置する側構造部(不図示)と、車両左側面側に位置する左側構造部22aと、車両天面側に位置する屋根構造部(不図示)と、車両後面側に位置する後構造部(不図示)と、車両前面側に位置する前構造部(不図示)と、を備える。そして、前部シャシフレーム21は、右側構造部、左側構造部22a、後構造部、及び前構造部の下端部に、溶接等により接続される。なお、前部車両2の後構造部には、乗客が前部車両2と後部車両3との間で行き来するための通路用開口(不図示)が形成される。
後部車両3は、連節バス1の車両前後方向後方に配置される。後部車両3は、連節バス1を駆動するエンジンE/Gが車両前後方向後端部に搭載された駆動車両である。後部車両3は、ノンステップバスのように低床化されている。このため、後部車両3には、乗降するためのステップが設けられない。
後部車両3には、車両前後方向中央部に位置する第三車輪33が取り付けられる。第三車輪33は、エンジンE/Gの回転により回転駆動されて、連節バス1を駆動させる駆動輪である。
また、後部車両3には、第三車輪33に制動力を付与する第三ブレーキ34が取り付けられる。第三ブレーキ34は、サービスブレーキ及びパーキングブレーキとして機能するブレーキである。
後部車両3は、後部シャシフレーム31と、後部シャシフレーム31に接続された後部車体32と、を備える。
後部シャシフレーム31は、複数の骨格部材により構成される。後部シャシフレーム31は、少なくとも、車両前後方向前端部において車両幅方向に延びる第一横延部31a(図2参照)を備える。第一横延部31aは、後述する連節部4の連節機構41と接続される部材であり、バルクヘッドとも呼ばれる。後部シャシフレーム31には、後部車両3の床35が載置固定される。なお、後部シャシフレーム31の詳細については、後述する。
後部車体32は、複数の骨格部材により5面体が構成されるスケルトン構造(骨格構造)である。詳しく説明すると、後部車体32は、車両右側面側に位置する右側構造部(不図示)と、車両左側面側に位置する左側構造部32aと、車両天面側に位置する屋根構造部(不図示)と、車両前面側に位置する前構造部(不図示)と、車両後面側に位置する後構造部(不図示)と、を備える。そして、後部シャシフレーム31は、右側構造部、左側構造部32a、前構造部、及び後構造部の下端部に、溶接等により接続される。なお、後部車両3の前構造部には、乗客が前部車両2と後部車両3との間で行き来するための通路用開口(不図示)が形成される。
図2は、連節部を示す概略平面図である。図1及び図2に示すように、連節部4は、前部車両2と後部車両3との間において前部シャシフレーム21と後部シャシフレーム31とを揺動可能に連節する。連節部4は、連節機構41と、通路部42と、幌43と、を備える。
連節機構41は、前部シャシフレーム21の横延部21aに接続される前側接続部41aと、後部シャシフレーム31の第一横延部31aに接続される後側接続部41bと、を備える。前側接続部41aと後側接続部41bとは、前部車両2と後部車両3との間において、車両上下方向に延びる軸線を揺動中心として揺動可能に接続される。なお、連節機構41は、トレーラー(牽引車)のように前部シャシフレーム21と後部シャシフレーム31とを容易に着脱可能に接続するのではなく、ボルトの締結により前部シャシフレーム21と後部シャシフレーム31とを着脱不能に接続する。但し、メンテナンスを行う場合等の特段の事情があるときは、ボルトを外すことにより前部シャシフレーム21と後部シャシフレーム31とを分離することが可能となる。
通路部42は、前部車両2の床25と後部車両3の床35とに架け渡されて、連節機構41に載置される。幌43は、前部車両2及び後部車両3に取り付けられており、連節機構41及び通路部42を覆うとともに、前部車両2の通路用開口と後部車両3の通路用開口とに連通される通路空間を形成する。
[ブレーキ回路の構成]
図3は、ブレーキ回路を模式的に示した図である。図3に示すように、連節バス1のブレーキ回路6は、コンプレッサ61と、エアドライヤ62と、リザーバタンク63と、リザーバタンク64と、4ウェイバルブ65と、プライマリブレーキ回路66と、セカンダリブレーキ回路67と、パーキングブレーキ回路68と、を備える。
コンプレッサ61は、後部車両3に搭載されており、エンジンE/Gにより回転駆動されて、エアを圧縮する。エアドライヤ62は、後部車両3に搭載されており、コンプレッサ61で圧縮されたエアを乾燥する。リザーバタンク63は、後部車両3に搭載されており、エアドライヤ62で乾燥されたエアを貯留する。リザーバタンク64は、前部車両2に搭載されており、リザーバタンク63から送られてきたエアを貯留する。4ウェイバルブ65は、前部車両2に搭載されており、リザーバタンク64から送られてきたエアを、プライマリブレーキ回路66、セカンダリブレーキ回路67、及びパーキングブレーキ回路68の3つの回路に分配する。
プライマリブレーキ回路66は、ブレーキペダル73の操作により第三ブレーキ34を作動させるサービスブレーキのブレーキ回路である。プライマリブレーキ回路66には、後部車両3に搭載されるプライマリ用エアタンク71と、後部車両3に搭載されるリレーバルブ75と、後部車両3に搭載されて第三ブレーキ34を作動させる第三車輪用ブレーキチャンバ76とが、この順で接続される。また、プライマリブレーキ回路66には、前部車両2に搭載されるプライマリ用エアタンク72と、前部車両2に搭載されるブレーキバルブ74とが、この順で接続される。そして、プライマリブレーキ回路66の指示圧ラインとして、ブレーキバルブ74とリレーバルブ75とが接続される。
セカンダリブレーキ回路67は、ブレーキペダル73の操作により第一ブレーキ24a及び第二ブレーキ24bを作動させるサービスブレーキのブレーキ回路である。セカンダリブレーキ回路67には、前部車両2に搭載されるセカンダリ用エアタンク78と、前部車両2に搭載されるリレーバルブ80と、前部車両2に搭載されて第二ブレーキ24bを作動させる第二車輪用ブレーキチャンバ81とが、この順で接続される。また、セカンダリブレーキ回路67には、前部車両2に搭載されるセカンダリ用エアタンク79と、前部車両2に搭載されるブレーキバルブ74と、前部車両2に搭載されて第一ブレーキ24aを作動させる第一車輪用ブレーキチャンバ82とが、この順で接続される。そして、セカンダリブレーキ回路67の指示圧ラインとして、ブレーキバルブ74とリレーバルブ80とが接続される。
パーキングブレーキ回路68は、サイドブレーキ88の操作により第二ブレーキ24b及び第三ブレーキ34を作動させるパーキングブレーキのブレーキ回路である。パーキングブレーキ回路68には、後部車両3に搭載されるリレーバルブ90と、後部車両3に搭載されて第三ブレーキ34を作動させる第三車輪用ブレーキチャンバ76とが、この順で接続される。また、パーキングブレーキ回路68には、前部車両2に搭載されるリレーバルブ87と、前部車両2に搭載されて第二ブレーキ24bを作動させる第二車輪用ブレーキチャンバ81とが、この順で接続される。また、パーキングブレーキ回路68には、前部車両2に搭載されるブレーキバルブ89が接続される。そして、パーキングブレーキ回路68の指示ラインとして、ブレーキバルブ89とリレーバルブ90及びリレーバルブ87とが接続される。
ブレーキバルブ89とリレーバルブ90とを接続するパーキングブレーキ回路68の指示ラインには、ダブルチェックバルブ91が接続される。ダブルチェックバルブ91は、サービスブレーキ及びパーキングブレーキの二重効きを防止するアンチコンパウンド用のバルブである。このため、ダブルチェックバルブ91は、ブレーキバルブ74とリレーバルブ75とを接続するプライマリブレーキ回路66の指示圧ラインにも接続される。
ブレーキバルブ89とリレーバルブ87とを接続するパーキングブレーキ回路68の指示ラインには、ダブルチェックバルブ92が接続される。ダブルチェックバルブ92は、サービスブレーキ及びパーキングブレーキの二重効きを防止するアンチコンパウンド用のバルブである。このため、ダブルチェックバルブ92は、ブレーキバルブ74とリレーバルブ80とを接続するセカンダリブレーキ回路67の指示圧ラインにも接続される。
プライマリ用エアタンク71は、第三ブレーキ34を作動させる第三車輪用ブレーキチャンバ76に供給するエアを貯留するため、第三車輪33の近傍、具体的には、第三車輪33の車両前後方向前側のタイヤハウス内に設置される。
セカンダリ用エアタンク78は、第二ブレーキ24bを作動させる第二車輪用ブレーキチャンバ81に供給するエアを貯留するため、第二車輪23bの近傍、具体的には、連節部4の車両前後方向前側に配置される座席の下方に設置される。
プライマリ用エアタンク72及びセカンダリ用エアタンク79は、送り出されるエアがブレーキペダル73の操作により開閉するブレーキバルブ74を通るため、運転席の下方に設置される。
ブレーキバルブ74は、ブレーキペダル73が操作されると、プライマリブレーキ回路66及びセカンダリブレーキ回路67を開く。つまり、ブレーキバルブ74は、プライマリブレーキ回路66及びセカンダリブレーキ回路67のエアが通る流路を閉じており、ブレーキペダル73が操作されると、プライマリブレーキ回路66及びセカンダリブレーキ回路67のエアが通る流路を開く。そして、ブレーキバルブ74は、ブレーキペダル73が操作されると、セカンダリブレーキ回路67よりも先にプライマリブレーキ回路66を開く。
上述したように、セカンダリブレーキ回路67では、第二車輪用ブレーキチャンバ81及び第一車輪用ブレーキチャンバ82の双方にエアが送り込まれるのに対し、プライマリブレーキ回路66では、第三車輪用ブレーキチャンバ76のみにエアが送り込まれる。このため、プライマリブレーキ回路66の総延長は、セカンダリブレーキ回路の総延長よりも短い、総延長とは、分岐された回路を一本につなぎ合わせた長さをいう。
[ブレーキ回路の動作]
次に、ブレーキ回路6の動作について説明する。連節バス1のブレーキ回路6では、エンジンE/Gにより回転駆動されるコンプレッサ61によりエアが圧縮される。このエアは、エアドライヤ62により乾燥され、後部車両3に搭載されたリザーバタンク63及び前部車両2に搭載されたリザーバタンク64に順次貯留された後、前部車両2に搭載された4ウェイバルブ65に送られる。4ウェイバルブ65に送られたエアは、4ウェイバルブ65により、プライマリブレーキ回路66(第一ブレーキ回路)、セカンダリブレーキ回路67(第二ブレーキ回路)、及びパーキングブレーキ回路68の3つの回路に分岐される。
4ウェイバルブ65からプライマリブレーキ回路66に送り出されたエアは、後部車両3に搭載されてエアが充填されるプライマリ用エアタンク71と、前部車両2に搭載されてエアが充填されるプライマリ用エアタンク72と、に送り込まれる。ドライバによりブレーキペダル73が操作されると(踏み込まれると)、ブレーキバルブ74が開いて、プライマリ用エアタンク72に貯留されているエアは、指示圧として後部車両3に搭載されたリレーバルブ75に送り込まれる。すると、リレーバルブ75が開いて、プライマリ用エアタンク71に貯留されているエアは、第三車輪33を制動するための第三車輪用ブレーキチャンバ76に送り込まれる。これにより、第三車輪33に制動力が働く。
4ウェイバルブ65からセカンダリブレーキ回路67に送り出されたエアは、前部車両2に搭載されてエアが充填されるセカンダリ用エアタンク78と、前部車両2に搭載されてエアが充填されるセカンダリ用エアタンク79と、に送り込まれる。ドライバによりブレーキペダル73が操作されると、ブレーキバルブ74が開いて、セカンダリ用エアタンク79に貯留されているエアは、指示圧として前部車両2に搭載されたリレーバルブ80に送られる。すると、リレーバルブ80が開いて、セカンダリ用エアタンク78に貯留されているエアは、第二車輪23bを制動するための第二車輪用ブレーキチャンバ81に送り込まれる。これにより、第二車輪23bに制動力が働く。また、ブレーキバルブ74が開くと、セカンダリ用エアタンク79に貯留されているエアは、第一車輪23aを制動するための第一車輪用ブレーキチャンバ82に送り込まれる。これにより、第一車輪23aに制動力が働く。
ここで、ブレーキバルブ74は、ブレーキペダル73が操作されると、プライマリブレーキ回路66及びセカンダリブレーキ回路67を開く。また、プライマリブレーキ回路66の総延長がセカンダリブレーキ回路67の総延長よりも短いため、セカンダリブレーキ回路67よりもプライマリブレーキ回路66の方が、昇圧までのボリュームが小さい。ブレーキペダル73が操作されると、第一ブレーキ24a及び第二ブレーキ24bよりも先に第三ブレーキ34が作動する。
4ウェイバルブ65からパーキングブレーキ回路68に送り出されたエアは、ブレーキバルブ89を通って、指示圧(スプリングブレーキ開放圧)としてリレーバルブ90及びリレーバルブ87に送り込まれる。そして、4ウェイバルブ65からパーキングブレーキ回路68に送り出されたエアは、後部車両3に搭載されたリレーバルブ90を通って、第三車輪用ブレーキチャンバ76に送り込まれる。これにより、第三車輪用ブレーキチャンバ76内に設けられたパーキングブレーキ(スプリングブレーキ)用のスプリング(不図示)が押し縮められる。そして、パーキングブレーキによる第三車輪33の制動力が解除される。また、4ウェイバルブ65からパーキングブレーキ回路68に送り出されたエアは、前部車両2に搭載されたリレーバルブ87を通って、第二車輪用ブレーキチャンバ81に送り込まれる。これにより、第二車輪用ブレーキチャンバ81内に設けられたパーキングブレーキ(スプリングブレーキ)用のスプリング(不図示)が押し縮められる。そして、パーキングブレーキによる第二車輪23bの制動力が解除される。なお、4ウェイバルブ65からパーキングブレーキ回路68に送り出されたエアは、後部車両3に搭載されたパーキングブレーキ用エアタンク86にも送り込まれる。
一方、ドライバによりサイドブレーキ88(パーキングブレーキ)が操作されると、ブレーキバルブ89が作動して、指示圧としてリレーバルブ90に送り込まれていたエアは、ブレーキバルブ89から排出される。すると、リレーバルブ90は、4ウェイバルブ65側の流路を閉じて、第三車輪用ブレーキチャンバ76側の流路を大気開放する。これにより、第三車輪用ブレーキチャンバ76に送り込まれているエアが大気開放されて、第三車輪用ブレーキチャンバ76内に設けられたスプリングにより、第三車輪33の制動力が働く。また、ブレーキバルブ89が作動すると、指示圧としてリレーバルブ87に送り込まれていたエアは、ブレーキバルブ89から排出される。すると、リレーバルブ87は、4ウェイバルブ65側の流路を閉じて、第二車輪用ブレーキチャンバ81側の流路を大気開放する。これにより、第二車輪用ブレーキチャンバ81に送り込まれているエアが大気開放されて、第二車輪用ブレーキチャンバ81内に設けられたスプリングにより、第二車輪23bの制動力が働く。
更に、ドライバによりブレーキペダル73が操作されると、ブレーキバルブ74から送り出された指示圧のエアは、ダブルチェックバルブ91及びダブルチェックバルブ92にも送り込まれる。すると、ダブルチェックバルブ91は、ブレーキバルブ89とリレーバルブ90との間の流路を遮断すると同時に、プライマリブレーキ回路66の指示圧をリレーバルブ90に送り込む。また、ダブルチェックバルブ92は、ブレーキバルブ89とリレーバルブ87との間の流路を遮断するとともに、セカンダリブレーキ回路67の指示圧をリレーバルブ87に送り込む。これにより、サービスブレーキが作動する一方で、スプリングブレーキが解除されて、サービスブレーキとスプリングブレーキとの二重効きが防止される。
このように、本実施形態に係る連節バス1では、ドライバがブレーキペダル73の操作を行うと、前部車両2の第一ブレーキ24a及び第二ブレーキ24bが作動する前に、後部車両3の第三ブレーキ34が作動する。このため、後部車両3に駆動輪である第三車輪33が設けられるプッシャー式連節バスであるが、前部車両2及び後部車両3を安定して制動することができる。
また、ドライバがブレーキペダル73の操作を行うと、セカンダリブレーキ回路67よりも先にプライマリブレーキ回路66が開くため、前部車両2の第一ブレーキ24a及び第二ブレーキ24bが作動する前に、後部車両3の第三ブレーキ34を作動させることができる。
また、プライマリブレーキ回路66の総延長がセカンダリブレーキ回路67の総延長よりも短いため、セカンダリブレーキ回路67よりもプライマリブレーキ回路66の方が、昇圧までのボリュームが小さくなる。これにより、ドライバがブレーキペダル73の操作を行った際に、後部車両3の第三ブレーキ34が作動するタイミングを、前部車両2の第一ブレーキ24a及び第二ブレーキ24bが作動するタイミングよりも更に早くすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。例えば、上記実施形態では、第二ブレーキ及び第三ブレーキとして、サービスブレーキ及びパーキングブレーキを兼用するブレーキを用いたが、これらを別体としたブレーキを採用してもよい。
1…連節バス、2…前部車両、3…後部車両、4…連節部、6…ブレーキ回路、21…前部シャシフレーム、21a…横延部、22…前部車体、22a…左側構造部、23a…第一車輪、23b…第二車輪、24a…第一ブレーキ、24b…第二ブレーキ、25…床、31…後部シャシフレーム、31a…第一横延部、32…後部車体、32a…左側構造部、33…第三車輪、34…第三ブレーキ、35…床、41…連節機構、41a…前側接続部、41b…後側接続部、42…通路部、43…幌、61…コンプレッサ、62…エアドライヤ、63…リザーバタンク、64…リザーバタンク、65…4ウェイバルブ、66…プライマリブレーキ回路、67…セカンダリブレーキ回路、68…パーキングブレーキ回路、71…プライマリ用エアタンク、72…プライマリ用エアタンク、73…ブレーキペダル、74…ブレーキバルブ、75…リレーバルブ、76…第三車輪用ブレーキチャンバ、78…セカンダリ用エアタンク、79…セカンダリ用エアタンク、80…リレーバルブ、81…第二車輪用ブレーキチャンバ、82…第一車輪用ブレーキチャンバ、86…パーキングブレーキ用エアタンク、87…リレーバルブ、88…サイドブレーキ、89…ブレーキバルブ、90…リレーバルブ、91…ダブルチェックバルブ、92…ダブルチェックバルブ、E/G…エンジン。

Claims (3)

  1. 第一車輪と、前記第一車輪よりも車両前後方向後方に配置される第二車輪と、前記第一車輪に制動力を付与する第一ブレーキと、前記第二車輪に制動力を付与する第二ブレーキと、を有する前部車両と、
    駆動輪である第三車輪と、前記第三車輪に制動力を付与する第三ブレーキと、を有し、前記前部車両の車両前後方向後方に配置される後部車両と、
    前記前部車両と前記後部車両とを揺動可能に連節する連節部と、
    ブレーキペダルの操作により前記第三ブレーキを作動させるプライマリブレーキ回路と、
    ブレーキペダルの操作により前記第一ブレーキ及び前記第二ブレーキを作動させるセカンダリブレーキ回路と、を備え、
    前記プライマリブレーキ回路は、セカンダリブレーキ回路が前記第一ブレーキ及び前記第二ブレーキを作動させる前に、前記第三ブレーキを作動させる、
    連節バス。
  2. 前記ブレーキペダルの操作により前記プライマリブレーキ回路及び前記セカンダリブレーキ回路を開くブレーキバルブを備え、
    前記ブレーキバルブは、前記ブレーキペダルが操作されると、前記セカンダリブレーキ回路よりも先に前記プライマリブレーキ回路を開く、
    請求項1に記載の連節バス。
  3. 前記プライマリブレーキ回路の総延長は、前記セカンダリブレーキ回路の総延長よりも短い、
    請求項1又は2に記載の連節バス。
JP2015124542A 2015-06-22 2015-06-22 連節バス Pending JP2017007492A (ja)

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