JP2002219895A - ボールペン用インク収容管とボールペン - Google Patents
ボールペン用インク収容管とボールペンInfo
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- JP2002219895A JP2002219895A JP2001018655A JP2001018655A JP2002219895A JP 2002219895 A JP2002219895 A JP 2002219895A JP 2001018655 A JP2001018655 A JP 2001018655A JP 2001018655 A JP2001018655 A JP 2001018655A JP 2002219895 A JP2002219895 A JP 2002219895A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボールペン用のインク収容管の透明度を増
し、インク外観色を呈色可能なインク収容管とそのボー
ルペンを提供すること。 【解決手段】 ボールペン用インク収容管の管構成樹脂
中に光を散乱させる微粒子と蛍光増白剤が含有され、且
つ光の透過を可能としたボールペン用インク収容管、及
びインクを充填した収容管をホルダーに取り付けたボー
ルペン。
し、インク外観色を呈色可能なインク収容管とそのボー
ルペンを提供すること。 【解決手段】 ボールペン用インク収容管の管構成樹脂
中に光を散乱させる微粒子と蛍光増白剤が含有され、且
つ光の透過を可能としたボールペン用インク収容管、及
びインクを充填した収容管をホルダーに取り付けたボー
ルペン。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペン用イン
ク収容管に関し、特に透明感と充填した油性インク色の
外観の視認性に優れたボールペン用インク収容管及びそ
れを使用したボールペンに関する。
ク収容管に関し、特に透明感と充填した油性インク色の
外観の視認性に優れたボールペン用インク収容管及びそ
れを使用したボールペンに関する。
【０００２】
【従来の技術】ボールペンは、インクが充填されている
チューブの一端（片方）にボールを保持するチップが結
合され、更に指で筆記するのに適当な太さのホルダーに
とりつけて構成される。このチューブに充填したインク
はチップを経てボールに供給され紙面等に塗布（筆記）
する。かかるチューブがボールペン用インク収容管であ
るが、多くはインクの使用によってインク量が減ること
がわかるように透明あるいは半透明なものが多く使用さ
れる。
チューブの一端（片方）にボールを保持するチップが結
合され、更に指で筆記するのに適当な太さのホルダーに
とりつけて構成される。このチューブに充填したインク
はチップを経てボールに供給され紙面等に塗布（筆記）
する。かかるチューブがボールペン用インク収容管であ
るが、多くはインクの使用によってインク量が減ること
がわかるように透明あるいは半透明なものが多く使用さ
れる。
【０００３】ボールペンインクは、特に油性ボールペン
においては、着色剤が多く配合されており、着色剤が染
料の場合、そのインク色の外観は、例えば黒、赤、青、
緑インクでも、見かけ上は、殆ど黒色に近い色を呈色し
ている。また、顔料を使用した場合でも、暖色系の色は
ともかく、寒色である青または藍色についてはやはり、
そのインクの外観色は、光を殆ど吸収してしまい、ほぼ
黒色に近い色を呈色している。
においては、着色剤が多く配合されており、着色剤が染
料の場合、そのインク色の外観は、例えば黒、赤、青、
緑インクでも、見かけ上は、殆ど黒色に近い色を呈色し
ている。また、顔料を使用した場合でも、暖色系の色は
ともかく、寒色である青または藍色についてはやはり、
そのインクの外観色は、光を殆ど吸収してしまい、ほぼ
黒色に近い色を呈色している。
【０００４】また、インク収容管の管構成樹脂中に着色
剤を入れて、例えば、赤、青、緑色等の半透明インク収
容管とすることも可能であるが、インクの入っていない
部分はそれぞれ、半透明の赤、青、緑色とわかるが、イ
ンクの入っている部分は、殆ど黒色に近い色を呈色して
いる。しかもこのような着色インク収容管にはインクの
色について汎用性がない。
剤を入れて、例えば、赤、青、緑色等の半透明インク収
容管とすることも可能であるが、インクの入っていない
部分はそれぞれ、半透明の赤、青、緑色とわかるが、イ
ンクの入っている部分は、殆ど黒色に近い色を呈色して
いる。しかもこのような着色インク収容管にはインクの
色について汎用性がない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】これらのことから、従
来のボールペン用インク収容管にインクが入っていて
も、前記のインク収容管自体に着色剤を入れないインク
収容管の場合、その外観色はどれも暗色で、区別しづら
いという問題点があった。そこで本発明者は先に特開平
１１−３３４２７５号にて、インク収容管の管構成樹脂
中に光を散乱させる酸化チタン等の微粒子を含有させる
ことを提案した（特開平１１−３３４２７５号）。この
方式によると可視光の短波長（４００〜５００ｎｍ）側
でインク収容管の外観が青色を呈する効果が認められる
が、微粒子酸化チタンの樹脂中での均一分散が困難で、
白濁感が認められ透明性が落ちる欠点があった。本発明
の目的は、インク収容管の管構成樹脂中に特定の着色剤
を入れることなく、特に微粒子酸化チタン等の分散性を
向上して透明度を増しかつ外観色を青色呈色可能なイン
ク収容管とそのボールペンを提供することである。
来のボールペン用インク収容管にインクが入っていて
も、前記のインク収容管自体に着色剤を入れないインク
収容管の場合、その外観色はどれも暗色で、区別しづら
いという問題点があった。そこで本発明者は先に特開平
１１−３３４２７５号にて、インク収容管の管構成樹脂
中に光を散乱させる酸化チタン等の微粒子を含有させる
ことを提案した（特開平１１−３３４２７５号）。この
方式によると可視光の短波長（４００〜５００ｎｍ）側
でインク収容管の外観が青色を呈する効果が認められる
が、微粒子酸化チタンの樹脂中での均一分散が困難で、
白濁感が認められ透明性が落ちる欠点があった。本発明
の目的は、インク収容管の管構成樹脂中に特定の着色剤
を入れることなく、特に微粒子酸化チタン等の分散性を
向上して透明度を増しかつ外観色を青色呈色可能なイン
ク収容管とそのボールペンを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
ついて鋭意検討した結果、インク収容管の管構成樹脂中
に酸化チタン等の微粒子と共に蛍光増白剤を含有させる
と、蛍光増白剤が微粒子の分散性に寄与して、インク収
容管の特にＰＰチューブの透明感が増すという予期しな
い効果が発現することを見出し、本発明を完成するに至
った。
ついて鋭意検討した結果、インク収容管の管構成樹脂中
に酸化チタン等の微粒子と共に蛍光増白剤を含有させる
と、蛍光増白剤が微粒子の分散性に寄与して、インク収
容管の特にＰＰチューブの透明感が増すという予期しな
い効果が発現することを見出し、本発明を完成するに至
った。
【０００７】即ち、本発明は、 （１）ボールペン用インク収容管の管構成樹脂中に光を
散乱させる微粒子と蛍光増白剤が含有され、且つ光の透
過を可能としたことを特徴とするボールペン用インク収
容管。
散乱させる微粒子と蛍光増白剤が含有され、且つ光の透
過を可能としたことを特徴とするボールペン用インク収
容管。
【０００８】（２）微粒子が平均粒径１００ｎｍ以下の
酸化チタンであり、蛍光増白剤が、２，５−ビス（５’
ターシャリブチルベンゾオキサゾリル（２））チオフェ
ンである（１）記載のボールペン用インク収容管。
酸化チタンであり、蛍光増白剤が、２，５−ビス（５’
ターシャリブチルベンゾオキサゾリル（２））チオフェ
ンである（１）記載のボールペン用インク収容管。
【０００９】（３）インク収容管の管構成樹脂がポリプ
ロピレンである（１）又は（２）に記載のボールペン用
インク収容管。
ロピレンである（１）又は（２）に記載のボールペン用
インク収容管。
【００１０】（４）油性インクが充填されている（１）
〜（３）の何れか１項に記載のボールペン用インク収容
管。
〜（３）の何れか１項に記載のボールペン用インク収容
管。
【００１１】（５）油性インクが青色である（４）に記
載のボールペン用インク収容管。
載のボールペン用インク収容管。
【００１２】（６）上記（４）または（５）に記載のボ
ールペン用インク収容管の片方にボールペンチップを固
定しホルダーに取り付けたボールペンである。
ールペン用インク収容管の片方にボールペンチップを固
定しホルダーに取り付けたボールペンである。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する、本発明で使用する、光を散乱させる
微粒子の好ましいものは、可視光の波長より小さな大き
さが好ましく、例えば、ポリスチレン系、スチレン−ア
クリル系共重合体、アクリル系樹脂等の樹脂粒子でもよ
く、また、無機粉体として、微粉シリカ、酸化チタン、
亜鉛華、鉛白等の無機粉体が好ましく例示できる。好ま
しい微粒子は、平均粒子径が１００ｎｍ以下のものであ
り、またその管構成樹脂中での含有量は、０．０１〜
０．３ｗｔ％、好ましくは０．０５〜０．２ｗｔ％であ
る。含有量が０．０１ｗｔ％以下では効果が認められず
０．３ｗｔ％以上では透明度の点で好ましくない。
て詳細に説明する、本発明で使用する、光を散乱させる
微粒子の好ましいものは、可視光の波長より小さな大き
さが好ましく、例えば、ポリスチレン系、スチレン−ア
クリル系共重合体、アクリル系樹脂等の樹脂粒子でもよ
く、また、無機粉体として、微粉シリカ、酸化チタン、
亜鉛華、鉛白等の無機粉体が好ましく例示できる。好ま
しい微粒子は、平均粒子径が１００ｎｍ以下のものであ
り、またその管構成樹脂中での含有量は、０．０１〜
０．３ｗｔ％、好ましくは０．０５〜０．２ｗｔ％であ
る。含有量が０．０１ｗｔ％以下では効果が認められず
０．３ｗｔ％以上では透明度の点で好ましくない。
【００１４】本発明に特に好ましい微粒子としては、平
均粒径１００ｎｍ以下の微粒子酸化チタンである。微粒
子酸化チタンは、電子顕微鏡法による平均単一粒子径が
１００ｎｍ以下のものが好適で、市販品としてはMT-500
B、500SA、500HD、600B、600SA、100S、150W｛以上テイ
カ（株）製｝があり、これらのものは、比表面積より球
であると仮定して求めた粒子径は約５０〜１５ｎｍであ
る。この他TTO-55（A）、同(B)，(C)，(D)，(S)，(N)，
(B)，(D)｛以上石原産業（株）製｝、又スーパタイタニ
アＦ−１、同２，３，４，５，６及びこれらの表面処理
品｛以上昭和電工（株）製｝、Ｐ−２５（デグサ（株）
製）等が使用できる。
均粒径１００ｎｍ以下の微粒子酸化チタンである。微粒
子酸化チタンは、電子顕微鏡法による平均単一粒子径が
１００ｎｍ以下のものが好適で、市販品としてはMT-500
B、500SA、500HD、600B、600SA、100S、150W｛以上テイ
カ（株）製｝があり、これらのものは、比表面積より球
であると仮定して求めた粒子径は約５０〜１５ｎｍであ
る。この他TTO-55（A）、同(B)，(C)，(D)，(S)，(N)，
(B)，(D)｛以上石原産業（株）製｝、又スーパタイタニ
アＦ−１、同２，３，４，５，６及びこれらの表面処理
品｛以上昭和電工（株）製｝、Ｐ−２５（デグサ（株）
製）等が使用できる。
【００１５】本発明で使用するインク収容管の管構成樹
脂としては、充填されるボールペンインクに対して変形
したり、膨潤したりすることなく、耐性があり、インク
を充填した量が確認できる透明性があればよい。具体的
には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロニ
トリル系熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアリレート、エチレンビニルアルコールコポリマー
等の熱可塑性樹脂が使用可能であるが、特にポリプロピ
レンが安価で、透明度もあり、適度な強度・硬度もあり
好適である。
脂としては、充填されるボールペンインクに対して変形
したり、膨潤したりすることなく、耐性があり、インク
を充填した量が確認できる透明性があればよい。具体的
には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロニ
トリル系熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアリレート、エチレンビニルアルコールコポリマー
等の熱可塑性樹脂が使用可能であるが、特にポリプロピ
レンが安価で、透明度もあり、適度な強度・硬度もあり
好適である。
【００１６】本発明のインク収容管に充填されるボール
ペンインクは水性インク、油性インクを問わないが、特
に好適な例は、着色剤を多く含んでおり、インクの外観
色が暗色である油性ボールペンインクが好ましい。それ
らインクを充填した本発明のインク収容管は、光を散乱
させる微粒子と蛍光増白剤を含有し、光の透過が可能で
あることを特徴とするボールペン用のインク収容管に於
いて、特に青色のインクの場合が、充填されたインクの
外観色と筆記描線の色とか同系統の色と容易に視認でき
ることから最も好ましい。
ペンインクは水性インク、油性インクを問わないが、特
に好適な例は、着色剤を多く含んでおり、インクの外観
色が暗色である油性ボールペンインクが好ましい。それ
らインクを充填した本発明のインク収容管は、光を散乱
させる微粒子と蛍光増白剤を含有し、光の透過が可能で
あることを特徴とするボールペン用のインク収容管に於
いて、特に青色のインクの場合が、充填されたインクの
外観色と筆記描線の色とか同系統の色と容易に視認でき
ることから最も好ましい。
【００１７】本発明で光を散乱させる微粒子と共に使用
する蛍光増白剤は、各種のものが使用できるが、例えば
スチルベンビスベンゾオキサゾール誘導体でClariantの
Hostalux KS-N（ホスタルックスＫＳ−Ｎ）その他樹脂
用蛍光増白剤が使用でき、市販品では昭和加工株式会社
のNIKKAFLUOR（ニッカフロー）シリーズ RP conc、RPco
nc、2R conc、SB conc、KB、EFS、OB、MC、日本曹達株
式会社のケイコールＥ，Ｃ等で、特に好適なものが２，
５−ビス（５’ターシャリブチルベンゾオキサゾリル
（２））チオフェンでチバスペシャリティケミカルズの
Uvitex OB（ユビテックスＯＢ）として入手できる。な
お、蛍光増白剤の管構成樹脂中での含有量は、０．０１
〜０．３ｗｔ％、好ましくは０．０５〜０．２ｗｔ％で
ある。含有量が０．０１ｗｔ％以下では効果が認められ
ず０．３ｗｔ％以上では黄色度の点で好ましくない。
する蛍光増白剤は、各種のものが使用できるが、例えば
スチルベンビスベンゾオキサゾール誘導体でClariantの
Hostalux KS-N（ホスタルックスＫＳ−Ｎ）その他樹脂
用蛍光増白剤が使用でき、市販品では昭和加工株式会社
のNIKKAFLUOR（ニッカフロー）シリーズ RP conc、RPco
nc、2R conc、SB conc、KB、EFS、OB、MC、日本曹達株
式会社のケイコールＥ，Ｃ等で、特に好適なものが２，
５−ビス（５’ターシャリブチルベンゾオキサゾリル
（２））チオフェンでチバスペシャリティケミカルズの
Uvitex OB（ユビテックスＯＢ）として入手できる。な
お、蛍光増白剤の管構成樹脂中での含有量は、０．０１
〜０．３ｗｔ％、好ましくは０．０５〜０．２ｗｔ％で
ある。含有量が０．０１ｗｔ％以下では効果が認められ
ず０．３ｗｔ％以上では黄色度の点で好ましくない。
【００１８】
【作用】インク収容管の樹脂中に微粒子が含有・分散さ
れているため、可視光の短波長（４００〜５００ｎｍ）
側の波長の散乱光がより強く散乱し、充填されたインク
が暗色のため、インク収容管の外観が青色呈色となるも
のと考えられる。更に蛍光増白剤が含有されていると、
５００ｎｍより長波長可視光側では同量の微粒子酸化チ
タンを添加したものよりも反射光が小さくなり、これに
よって白濁感が減少し透明度が増しより自然な青色呈色
が得られる。このことから蛍光増白剤は、微粒子の酸化
チタン等をポリプロピレン樹脂などに均一になじませる
役割を発揮するものと考えられ、また、蛍光増白剤の青
色を増す本来の作用によりインク収容管の外観がより青
く発色するものと考えられる。
れているため、可視光の短波長（４００〜５００ｎｍ）
側の波長の散乱光がより強く散乱し、充填されたインク
が暗色のため、インク収容管の外観が青色呈色となるも
のと考えられる。更に蛍光増白剤が含有されていると、
５００ｎｍより長波長可視光側では同量の微粒子酸化チ
タンを添加したものよりも反射光が小さくなり、これに
よって白濁感が減少し透明度が増しより自然な青色呈色
が得られる。このことから蛍光増白剤は、微粒子の酸化
チタン等をポリプロピレン樹脂などに均一になじませる
役割を発揮するものと考えられ、また、蛍光増白剤の青
色を増す本来の作用によりインク収容管の外観がより青
く発色するものと考えられる。
【００１９】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。
【００２０】実施例１ ポリプロピレン樹脂に微粒子酸化チタンＭＴ−５００Ｈ
Ｄを０．０５質量％、Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢを０．０１質
量％、金属セッケン０．１０質量％を混合して、押し出
し成型を行い、外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い白色
半透明のチューブを得た。
Ｄを０．０５質量％、Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢを０．０１質
量％、金属セッケン０．１０質量％を混合して、押し出
し成型を行い、外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い白色
半透明のチューブを得た。
【００２１】実施例２ ポリプロピレン樹脂に微粒子酸化チタンＭＴ−５００Ｈ
Ｄを０．０５質量％、Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢを０．０５質
量％、金属セッケン０．１０質量％、ブルーイングのた
めのウルトラブルー０．０１質量％混合して、押し出し
成型を行い、外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い青白色
半透明のチューブ（Ａ２）を得た。
Ｄを０．０５質量％、Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢを０．０５質
量％、金属セッケン０．１０質量％、ブルーイングのた
めのウルトラブルー０．０１質量％混合して、押し出し
成型を行い、外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い青白色
半透明のチューブ（Ａ２）を得た。
【００２２】実施例３ ポリプロピレン樹脂に微粒子酸化チタンＭＴ−５００Ｈ
Ｄを０．０５質量％、Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢを０．１０質
量％、金属セッケン０．１０質量％、ブルーイングのた
めのウルトラブルー０．０１質量％混合して、押し出し
成型を行い、外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い青白色
半透明のチューブ（Ａ３）を得た。
Ｄを０．０５質量％、Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢを０．１０質
量％、金属セッケン０．１０質量％、ブルーイングのた
めのウルトラブルー０．０１質量％混合して、押し出し
成型を行い、外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い青白色
半透明のチューブ（Ａ３）を得た。
【００２３】比較例１ 実施例１から微粒子酸化チタンとＵｖｉｔｅｘ ＯＢを
除いたもので同様に成型して外径３ｍｍ、内径１．６ｍ
ｍの半透明のチューブ（Ｂ１）を得た。
除いたもので同様に成型して外径３ｍｍ、内径１．６ｍ
ｍの半透明のチューブ（Ｂ１）を得た。
【００２４】比較例２ 実施例２からＵｖｉｔｅｘ ＯＢを除いたもので同様に
成型して外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い青白色半透
明のチューブ（Ｂ２）を得た。
成型して外径３ｍｍ、内径１．６ｍｍの薄い青白色半透
明のチューブ（Ｂ２）を得た。
【００２５】これらのチューブに青インク（Ｃ）を充填
した。青インク（Ｃ）は、下記の配合成分を６０度、６
時間撹拌してインクを得た。 青インク（Ｃ） ２−フェノキシエタノール ３５．０質量％ ベンジルアルコール ２６．５質量％ ポリビニルピロリドン ０．５質量％ Ｓ．Ｐ．Ｔ．ブルー１１１(染料、保土ケ谷化学工業製) ３０．０質量％ オレイン酸 ２．０質量％ ハイラック１１０Ｈ（ケトン樹脂、日立化成製） ６．０質量％
した。青インク（Ｃ）は、下記の配合成分を６０度、６
時間撹拌してインクを得た。 青インク（Ｃ） ２−フェノキシエタノール ３５．０質量％ ベンジルアルコール ２６．５質量％ ポリビニルピロリドン ０．５質量％ Ｓ．Ｐ．Ｔ．ブルー１１１(染料、保土ケ谷化学工業製) ３０．０質量％ オレイン酸 ２．０質量％ ハイラック１１０Ｈ（ケトン樹脂、日立化成製） ６．０質量％
【００２６】実施例チューブ（Ａ）、比較例チューブ
（Ｂ）に青インク（Ｃ）を夫々充填して、チューブの片
方に直径０．７ｍｍボールのボールペンペン先（ボール
ペンチップ）をつけて、ボールペンとし、以下の試料を
作成した。
（Ｂ）に青インク（Ｃ）を夫々充填して、チューブの片
方に直径０．７ｍｍボールのボールペンペン先（ボール
ペンチップ）をつけて、ボールペンとし、以下の試料を
作成した。
【００２７】 試料１： 実施例１チューブ（Ａ） ＋青インク（Ｃ） 試料２： 実施例２チューブ（Ａ２）＋青インク（Ｃ） 試料３： 実施例３チューブ（Ａ３）＋青インク（Ｃ） 試料４： 比較例１チューブ（Ｂ） ＋青インク（Ｃ） 試料５： 比較例２チューブ（Ｂ２）＋青インク（Ｃ）
【００２８】試料１〜５を、Ｄ６５標準光源Ｆ６５Ｄ−
＜ＢＲ＞Ａ型｛スガ試験機（株）製｝下で２０人のモニ
ターに色を視認してもらった。その結果を表１に示す。
＜ＢＲ＞Ａ型｛スガ試験機（株）製｝下で２０人のモニ
ターに色を視認してもらった。その結果を表１に示す。
【００２９】
【表１】
【００３０】表１からわかるとおり、同量の微粒子酸化
チタンが配合されているのにもかかわらず、実施例のチ
ューブを使用したものは、白濁感が減少している。
チタンが配合されているのにもかかわらず、実施例のチ
ューブを使用したものは、白濁感が減少している。
【００３１】また透明感を測定するため、試料１〜５を
分光光度計Ｕ３３００｛（株）日立製作所製｝にＵ３３
００用１５０φ積分球｛（株）日立製作所製｝を装着し
て、以下の条件で分光反射率を測定した。なお、試料
は、積分球試料測定窓２０ｍｍφに隙間なく装着するた
め、試料チューブ８本平行に束にして測定した。
分光光度計Ｕ３３００｛（株）日立製作所製｝にＵ３３
００用１５０φ積分球｛（株）日立製作所製｝を装着し
て、以下の条件で分光反射率を測定した。なお、試料
は、積分球試料測定窓２０ｍｍφに隙間なく装着するた
め、試料チューブ８本平行に束にして測定した。
【００３２】条件 データモード： ％Ｔ スキャンスピード：６００ｎｍ／ｍｉｎ 波長範囲： ７００．００−４００．００ｎｍ スリット： ５．０ｎｍ ベースライン補正：酸化アルミニウム板 サンプリング間隔：２ｎｍ 副白板：酸化アルミニウム板
【００３３】試料１〜５のスペクトルを図１に示す。実
施例チューブ（Ａ，Ａ２，Ａ３）を使用した試料１，
２，３は、比較例２チューブを使用した試料５と比べる
と、おおよそ５００ｎｍから７００ｎｍの間で反射率が
低い。これは同量の微粒子酸化チタンを使用しているの
に、透明度が上がっていることを示す。勿論、４００ｎ
ｍから５００ｎｍの間には各反射光が存在するので、略
青色を呈色していることがわかる。また比較例１のチュ
ーブを使用した試料４は測定波長範囲では一様に平坦な
スペクトルを示し反射光が少ないので略黒色を呈色して
いることがわかる。
施例チューブ（Ａ，Ａ２，Ａ３）を使用した試料１，
２，３は、比較例２チューブを使用した試料５と比べる
と、おおよそ５００ｎｍから７００ｎｍの間で反射率が
低い。これは同量の微粒子酸化チタンを使用しているの
に、透明度が上がっていることを示す。勿論、４００ｎ
ｍから５００ｎｍの間には各反射光が存在するので、略
青色を呈色していることがわかる。また比較例１のチュ
ーブを使用した試料４は測定波長範囲では一様に平坦な
スペクトルを示し反射光が少ないので略黒色を呈色して
いることがわかる。
【００３４】
【発明の効果】ボールペン用のインク収容管の樹脂中に
光を散乱させる微粒子と蛍光増白剤を含有させ、且つ光
の透過を可能にしたインク収容管に、インクの外観色が
殆ど黒色に近いインクを充填しても、インク収容管は青
色に呈色し白濁感がなく外観も美麗であり、かつ光を透
過するため、インクの内容量も判別できる。またインク
を青インクとすれば、インク収容管の外観色と筆記描線
との色合いが一致し、使用者はボールペンインク収容管
およびそのホルダーが透明ならば、そのボールペンを外
観から観ただけで青色ボールペンと視認できる。
光を散乱させる微粒子と蛍光増白剤を含有させ、且つ光
の透過を可能にしたインク収容管に、インクの外観色が
殆ど黒色に近いインクを充填しても、インク収容管は青
色に呈色し白濁感がなく外観も美麗であり、かつ光を透
過するため、インクの内容量も判別できる。またインク
を青インクとすれば、インク収容管の外観色と筆記描線
との色合いが一致し、使用者はボールペンインク収容管
およびそのホルダーが透明ならば、そのボールペンを外
観から観ただけで青色ボールペンと視認できる。
【図１】試料１〜５のスペクトルを示す図である。
Claims (6)
- 【請求項１】 ボールペン用インク収容管の管構成樹脂
中に光を散乱させる微粒子と蛍光増白剤が含有され、且
つ光の透過を可能としたことを特徴とするボールペン用
インク収容管。 - 【請求項２】 微粒子が平均粒径１００ｎｍ以下の酸化
チタンであり、蛍光増白剤が２，５−ビス（５’ターシ
ャリブチルベンゾオキサゾリル（２））チオフェンであ
る請求項１記載のボールペン用インク収容管。 - 【請求項３】 インク収容管の管構成樹脂がポリプロピ
レンである請求項１又は２に記載のボールペン用インク
収容管。 - 【請求項４】 油性インクが充填されている請求項１〜
３の何れか１項に記載のボールペン用インク収容管。 - 【請求項５】 油性インクが青色である請求項４に記載
のボールペン用インク収容管。 - 【請求項６】 請求項４または５に記載のボールペン用
インク収容管の片方にボールペンチップを固定しホルダ
ーに取り付けたボールペン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001018655A JP2002219895A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | ボールペン用インク収容管とボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001018655A JP2002219895A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | ボールペン用インク収容管とボールペン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002219895A true JP2002219895A (ja) | 2002-08-06 |
Family
ID=18884645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001018655A Withdrawn JP2002219895A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | ボールペン用インク収容管とボールペン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002219895A (ja) |
-
2001
- 2001-01-26 JP JP2001018655A patent/JP2002219895A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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