JP2002219724A - 加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品の製造方法

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JP2002219724A
JP2002219724A JP2001018630A JP2001018630A JP2002219724A JP 2002219724 A JP2002219724 A JP 2002219724A JP 2001018630 A JP2001018630 A JP 2001018630A JP 2001018630 A JP2001018630 A JP 2001018630A JP 2002219724 A JP2002219724 A JP 2002219724A
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JP
Japan
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lower mold
molding
positioning jig
decorative
sheet
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JP2001018630A
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English (en)
Inventor
Yoshio Fukumoto
芳男 福本
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Sekisui Home Techno KK
Original Assignee
Sekisui Home Techno KK
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熟練作業を要することなく、下型の型表面への
飾成形用シート載置の位置合わせを短時間で容易且つ確
実に行うことができる加飾成形品の製造方法を提供す
る。 【解決手段】下型1の型表面に、熱硬化性樹脂組成物を
基材に含浸させた加飾成形用シート4を載置し、その上
に熱硬化性成形材料を載置した後、上型を降下させて型
締めを行い、加熱・圧縮成形する加飾成形品の製造方法
であって、下型1に着脱自在な位置決め治具2,3を用
い、該位置決め治具2,3を下型1に装着する工程と、
その位置決め治具2,3にその端部を沿わせるようにし
て位置決めを行いつつ前記加飾成形用シート4を下型1
の型表面上に載置する工程と、該位置決め治具2,3を
除去した後、その上に前記熱硬化性成形材料を載置する
工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加飾模様等が施さ
れたFRP(繊維強化樹脂)製の加飾成形品の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、FRP製品の製造方法としは、生
産性を向上させるため、SMC(シートモールディング
コンパウンド)成形法やBMC(バルクモールディング
コンパウンド)成形法が広く行われている。
【0003】従来、SMC成形法やBMC成形法を用い
たFRP製の加飾成形品の製造方法としては、例えば、
特開平9−1550号公報に記載のように、熱硬化性樹
脂組成物を含浸させ、予備硬化させた加飾成形用シート
を、金型と熱硬化性成形材料の間に保持して加熱・加工
する方法が提案されている。
【0004】このような従来の方法の場合、加飾成形用
シートの下型の型表面に対する位置決めは、下型の型表
面に罫描線を入れ、その下型の型表面に上に、加飾成形
用シートをその端部を沿わせるようにして載置すること
により行っていた。
【0005】しかしながら、このような位置決めは、作
業員の目視によって行われるので、加飾成形用シートが
ずれ易く、一度下型の型表面に加飾成形用シートを接触
させると、型温が高いために硬化がはじまるので、事実
上、載置のやり直しが効かなくなり、加飾位置ずれが発
生し、それによる不良品発生率が高くなるという問題点
がある。又、2名の共同作業なので呼吸合わせの難しさ
があり、時間がかかる上に、作業のなれが必要なため、
限られた作業者しか行うことができないという問題点も
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、熟練作業を要することなく、
下型の型表面への飾成形用シート載置の位置決めを短時
間で容易且つ確実に行うことができる加飾成形品の製造
方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下型の型表面
に、熱硬化性樹脂組成物を基材に含浸させた加飾成形用
シートを載置し、その上に熱硬化性成形材料を載置した
後、上型を降下させて型締めを行い、加熱・圧縮成形す
る加飾成形品の製造方法であって、下型に着脱自在な位
置決め治具を用い、該位置決め治具を下型に装着する工
程と、その位置決め治具にその端部を沿わせるようにし
て位置決めを行いつつ前記加飾成形用シートを下型の型
表面上に載置する工程と、該位置決め治具を除去した
後、その上に前記熱硬化性成形材料を載置する工程とか
らなる加飾成形品の製造方法である。
【0008】
【作用】本はの加飾成形品の製造方法は、下型に着脱自
在な位置決め治具を用い、該位置決め治具を下型に装着
した後、その位置決め治具にその端部を沿わせるように
して位置決めを行いつつ前記加飾成形用シートを下型の
型表面上に載置することにより、加飾成形用シートを下
型の型表面の載置すべき位置に、その一端部側のコーナ
ー部の端面を短時間で容易且つ確実に位置決めを行いつ
つ載置することができ、又、該位置決め治具を除去した
後、その上に前記熱硬化性成形材料を載置した後、上型
を降下させて型締めを行い、加熱・圧縮成形することに
より、加飾ずれを引き起こすことなく美麗な加飾が施さ
れた加飾成形品を製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の加飾成形品の製造
方法の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本
発明に使用される下型の一例を示す説明図である。図1
に示すように、この下型1は、加飾成形品である浴室用
防水パンを製造するのに使用される炭素鋼、鋳鉄等の磁
性金属材料からなるものであって、浴槽載置部形成部1
1と洗い場形成部12とを有している。
【0010】洗い場形成部12は、平面状の洗い場面形
成部121と、洗い場面形成部121の浴槽載置部形成
部11の側縁を除く三側縁からそれぞれR状曲面部12
2を経て垂直に降下する面を形成するように設けられた
洗い場側壁形成部123と、洗い場側壁形成部123の
下端縁から外方に水平面を形成するように設けられた鍔
部形成部124を有している。
【0011】図2は本発明に使用されるコーナー部位置
決め治具の一例を示す説明図である。図2に示すよう
に、このコーナー部位置決め治具2は洗い場形成部12
のコーナー部に装着されるものである。
【0012】コーナー部位置決め治具2は、平面視略L
字状とされており、下型1の洗い場側壁形成部123に
内側面が当接する直立部23と、直立部23の下端縁か
ら外方に水平状態をなすように突設され、その下面が下
型1の鍔部形成部124に当接する座部24と、直立部
23の上端縁から、下型1のR状曲面部122にその内
面が当接する彎曲部22を経て、下型1の浴槽載置部形
成部11の周縁部上にその下面が当接するように延設さ
れた位置決め部21とを有している。
【0013】直立部23の内周部には、マグネットMが
その一面を表出するように埋め込まれており、コーナー
部位置決め治具2を下型1の洗い場形成部12のコーナ
ー部に装着する際に、当接する下型1の洗い場側壁形成
部123にその磁力によりワンタッチ方式にて固定させ
ることができるようになっている。又、逆操作によりワ
ンタッチ方式にて容易に除去することができるようにな
っている。
【0014】位置決め部21は、コーナー部位置決め治
具2を下型1の洗い場側壁形成部123のコーナー部に
装着したときに、下型1の洗い場形成部12上に載置す
る加飾成形用シート4のコーナー部の二側面を沿わせる
ようにして位置決めすることができるような、L字状を
なすように形成された先端面211を有している。
【0015】図3は本発明に使用される側縁部位置決め
治具の一例を示す説明図である。図3に示すように、こ
の側縁部位置決め治具3は洗い場形成部12の側縁部に
装着されるものである。
【0016】側縁部位置決め治具3は、平面視直線状と
されており、下型1の洗い場側壁形成部123に内側面
が当接する直立部33と、直立部33の下端縁から外方
に水平状態をなすように突設され、その下面が下型1の
鍔部形成部124に当接する座部34と、直立部33の
上端縁から、下型1のR状曲面部122にその内面が当
接する彎曲部32を経て、下型1の浴槽載置部形成部1
1の周縁部上にその下面が当接するように延設された位
置決め部31とを有している。
【0017】直立部33の内周部には、マグネットがそ
の一面を表出するように埋め込まれており、側縁部位置
決め治具3を下型1の洗い場側壁形成部123の側縁部
に装着する際に、当接する下型1の洗い場側壁形成部1
23にその磁力によりワンタッチ方式にて固定させるこ
とができるようになっている。又、逆操作によりワンタ
ッチ方式にて容易に除去することができるようになって
いる。
【0018】位置決め部31は、側縁部位置決め治具3
を下型1の洗い場形成部12に装着したときに、下型1
の洗い場形成部12上に載置する加飾成形用シート4の
側縁面を沿わせるようにして位置決めすることができる
ような、直線状をなすように形成された先端面311を
有している。
【0019】図4及び図5は、図1に示す下型1と、図
2に示すコーナー部位置決め治具2と、図3に示す側縁
部位置決め治具3とを用いた、本発明の加飾成形品の製
造方法の一例の工程を順次説明する説明図である。ま
ず、最初の工程にて、図4に示すように、下型1の洗い
場形成部12の一コーナー部にコーナー部位置決め治具
2を装着するとともに、一側縁部に側縁部位置決め治具
3を装着する。
【0020】この際、コーナー部位置決め治具2を、そ
の直立部23の内周部に埋設されたマグネットMの磁力
により、下型1の洗い場形成部12の一コーナー部にお
ける場側壁形成部123にワンタッチ方式にて固定させ
るとともに、側縁部位置決め治具3を、その直立部33
の内周部に埋設されたマグネットMの磁力により、下型
1の洗い場形成部の一側縁部の洗い場側壁形成部123
にワンタッチ方式にて固定させる。
【0021】これにより、コーナー部位置決め治具2
は、その直立部23、座部24、彎曲部22、位置決め
部21を、それぞれ下型1の洗い場側壁形成部123、
鍔部形成部124、R状曲面部122、洗い場面形成部
121に当接されるように固定される。そして、位置決
め部21のL字状をなすように形成された先端面211
が、下型1の洗い場形成部12上に載置する加飾成形用
シート4の一コーナー部の二側面を沿わせるための位置
決め面となる。
【0022】又、側縁部位置決め治具3は、その直立部
33、座部34、彎曲部32、位置決め部31を、それ
ぞれ下型1の洗い場側壁形成部123、鍔部形成部12
4、R状曲面部122、洗い場面形成部121に当接さ
れるように固定される。そして、位置決め部31の直線
状をなすように形成された先端面311が、下型1の洗
い場形成部12上に載置する加飾成形用シート4の一側
縁面を沿わせるための位置決め面となる。
【0023】第2工程にて、図5に示すように、作業者
Aが、加飾成形用シート4の一端部側のコーナー部の二
側面を、コーナー部位置決め治具2の位置決め部21の
L字状をなすように形成された先端面211に沿わせる
とともに、一端部側の側縁面を側縁部位置決め治具3を
側縁部位置決め治具3の位置決め部31の直線状をなす
ように形成された先端面311に沿わせるようにして、
その上から木材製の平板7で押圧して位置ずれを起こさ
ないようにする。そして、作業者Bが、加飾成形用シー
ト4を順次、下型1の型表面の洗い場形成部12の洗い
場面形成部121上に敷設していく。
【0024】第3工程にて、コーナー部位置決め治具2
及び側縁部位置決め治具3を除去した後、その上に図示
しない熱硬化性成形材料を載置する。第4工程にて、特
に図示しないが、上型を降下させて型締めを行い、加熱
・圧縮成形した後、図6に示すような、洗い場面に位置
ずれを起こすことなく加飾が施された浴槽用防水パンP
を得る。
【0025】図7は本発明に使用されるコーナー部位置
決め治具の別の例を示す説明図である。このコーナー部
位置決め治具5は、直立部53に貫通孔531が設けら
れ、その貫通孔531の外側が覆蓋532にて覆われて
おり、貫通孔531内にに吸着盤Dが設けられ、吸着盤
Dから覆蓋532を挿通して、コンバムC、エアーバル
ブEを介して、吸引手段に連結する配管Hが施されてい
る。そして、吸引手段よりエアーを吸引することによ
り、吸着盤Dを下型1の洗い場側壁形成部123に吸着
するようにしてワンタッチ方式にて、コーナー部位置決
め治具5を下型1の洗い場形成部12のコーナー部に固
定でき、逆操作により、ワンタッチ方式にて除去するこ
とができることができるようになっている。それ以外
は、図2を参照して説明したコーナー部位置決め治具2
と同様であるので、対応する図番を付してその詳細な説
明は省略する。
【0026】図8は本発明に使用される側縁部位置決め
治具の別の例を示す説明図である。この側縁部位置決め
治具6は、直立部63に貫通孔631が設けられ、その
貫通孔631の外側が覆蓋632にて覆われており、貫
通孔631内にに吸着盤Dが設けられ、吸着盤Dから覆
蓋632を挿通して、コンバムC、エアーバルブEを介
して、吸引手段に連結する配管Hが施されている。吸着
盤Dの材質としては、ゴム系のものが挙げられるが、樹
脂付着時の清掃が容易にできるテフロン(登録商標)系
のものが好ましい。
【0027】そして、吸引手段よりエアーを吸引するこ
とにより、吸着盤Dを下型1の洗い場側壁形成部123
に吸着するようにしてワンタッチ方式にて、コーナー部
位置決め治具5を下型1の洗い場形成部12のコーナー
部に固定でき、逆操作により、ワンタッチ方式にて除去
することができることができるようになっている。それ
以外は、図3を参照して説明した側縁部位置決め治具3
と同様であるので、対応する図番を付してその詳細な説
明は省略する。
【0028】図1に示す下型1と、図7に示すコーナー
部位置決め治具5と、図8に示す側縁部位置決め治具6
とを用いて、本発明の加飾成形品の製造方法を実施する
場合には、マグネットMによるワンタッチ方式による固
定の代わりに、吸着盤Dによるワンタッチ方式によるコ
ーナー部位置決め治具5及び側縁部位置決め治具6の固
定と除去が行われること以外は、図4及び図5を参照し
て説明した例の工程と同じである。
【0029】
【発明の効果】本発明の加飾成形品の製造方法は上記の
とおりの構成とされているので、熟練作業を要すること
なく、下型の型表面への飾成形用シート載置の位置決め
を短時間で容易且つ確実に行うことができ、作業性の向
上と、加飾成形用シートのズレや破損等による製品不良
発生率の低減と、品質の安定を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される下型の一例を示す説明図で
あり、(a)はその斜視図、(b)はその一部拡大断面
図である。
【図2】本発明に使用されるコーナー部位置決め治具の
一例を示す説明図であり、(a)はその斜視図、(b)
はその一部拡大断面図である。
【図3】本発明に使用される側縁部位置決め治具の一例
を示す説明図であり、(a)はその斜視図、(b)はそ
の一部拡大断面図である。
【図4】本発明の加飾成形品の製造方法の一例の最初の
工程を説明する斜視図である。
【図5】本発明の加飾成形品の製造方法の一例の第2工
程を説明する斜視図である。
【図6】本発明により製造された加飾成形品の一例を示
す斜視図である。
【図7】本発明に使用されるコーナー部位置決め治具の
別の例を示す説明図であり、(a)はその斜視図、
(b)はその一部拡大断面図である。
【図8】本発明に使用される側縁部位置決め治具の別の
例を示す説明図であり、(a)はその斜視図、(b)は
その一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下型 2,5 コーナー部位置決め治具 3,6 側縁部位置決め治具 11 浴槽載置部形成部 12 洗い場形成部 21,31,51,61 位置決め部 22,32,52,62 彎曲部 23,33,53,63 直立部 24,34,54,64 座部 121 洗い場面形成部 123 洗い場側壁形成部 124 洗い場鍔部形成部 D 吸着盤 M マグネット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:06 B29K 105:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型の型表面に、熱硬化性樹脂組成物を
    基材に含浸させた加飾成形用シートを載置し、その上に
    熱硬化性成形材料を載置した後、上型を降下させて型締
    めを行い、加熱・圧縮成形する加飾成形品の製造方法で
    あって、下型に着脱自在な位置決め治具を用い、該位置
    決め治具を下型に装着する工程と、その位置決め治具に
    その端部を沿わせるようにして位置決めを行いつつ前記
    加飾成形用シートを下型の型表面上に載置する工程と、
    該位置決め治具を除去した後、その上に前記熱硬化性成
    形材料を載置する工程とからなることを特徴とする加飾
    成形品の製造方法。
JP2001018630A 2001-01-26 2001-01-26 加飾成形品の製造方法 Pending JP2002219724A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130870A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hitachi Housetec Co Ltd 成形品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006130870A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hitachi Housetec Co Ltd 成形品の製造方法

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