JP3899433B2 - 浴槽の製造方法 - Google Patents
浴槽の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3899433B2 JP3899433B2 JP2002001011A JP2002001011A JP3899433B2 JP 3899433 B2 JP3899433 B2 JP 3899433B2 JP 2002001011 A JP2002001011 A JP 2002001011A JP 2002001011 A JP2002001011 A JP 2002001011A JP 3899433 B2 JP3899433 B2 JP 3899433B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- pan
- washing
- holder
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドレイアップによる浴槽の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来において、図6に示すような樹脂製の浴槽1と洗い場2とが一体化された防水パン3の製造は、プレス成形法による場合とハンドレイアップ法による場合とがある。高級感を伴う浴槽としては、図7に示すように、成形型4上に樹脂材料を順次手作業(ロボットを用いたスプレーガンによる塗布作業をも含む)により塗布し、ローラによる脱泡作業等を行って成形するハンドレイアップ法によるのが一般的であるが、浴槽1と洗い場2とを一体化した防水パン3では、両者の境界部分の間隔が極めて狭いために、樹脂の塗布作業及び脱泡作業が難しく、その部分の肉厚が薄くなり、後で補強しなければならない等の問題があった。そのため、補強のための工程と材料とを余分に必要とし、非常に手間がかかるという欠点があった。これを解決するために、分割にすると、接合部の精度が出にくく、施工時における相手方部材との取付位置関係の調整が必要であるという欠点とがあった。
【0003】
そこで、本出願人はこれらの欠点を解決する手段として、既に特開2000−265518に記載の技術を出願済みである。この先願技術の内容は、図8に示す通りであり、浴槽5と洗い場パン6とを分割して浴槽5を単独でハンドレイアップ法により製造し、他方の洗い場パン6をプレス成形法又はハンドレイアップ法により製造するようにしている。そして、両者のフランジ部5A,6Aどうしをボルト7及びナット8で締結し、フランジ部5A,6A間にパッキン9を配設し、浴槽フランジ部5Aの上面側に露呈するナット8の周囲にシーリング材10を塗布して止水を実現するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記本出願人が先に出願した技術では、締結用のナット8の頭部及びシーリング材10が外部へ露呈し、見栄えが悪く、製品の表部分となる部位には適用しづらくなっていた。またシーリング材10に亀裂等が発生した場合には、ボルト7を通じて浴槽5と洗い場パン6の裏面側へ漏水する虞れがあり、床材の腐食や階下への漏水の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、ハンドレイアップ法で浴槽を製造することができ、しかも浴槽と洗い場パンとの連結をボルト及びナットが外部へ露呈することのないようにした浴槽の製造方法を提供せんとするものである。
【0006】
本発明が採用した請求項1の手段は、洗い場パンと連結される浴槽をハンドレイアップにより製造する方法であって、浴槽フランジ部裏面側の硬化前の樹脂成形層に、保持具を介して保持した連結具の一部を埋め込み、成形用型に前記保持具を連結固定して位置決めすることで、前記保持具で前記浴槽フランジ部裏面に水平面及び垂直面を形成し、養生時 間経過後に、前記保持具を外して脱型して浴槽を得ることを特徴とする浴槽の製造方法である。
この発明では、連結具を保持具に保持させ、これを成形型に固定した状態で連結具が樹脂成形層に埋め込まれるようになっており、連結具の位置決め精度に優れたものが得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1乃至図4は本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図1は浴槽11と洗い場パン12の接合構造を示す部分縦断面図、図2は同平面図、図3は成形工程途中の成形型13の部分縦断面図である。図4は帯板14で連結した連結具としての複数個のボルト15を示すものであり、図(A)は斜視図、図(B)は保持具16で保持した状態を示す縦断面図、図(C)は成形工程途中の縦断面図である。
【0008】
この実施の形態にあっては、先ず、図4の図(A)に示すように、連結用の金属製帯板14に所定間隔をおいて連結具としてのボルト15を複数個立設する。ボルト15は溶接又はねじ込み等により固定すればよい。このようにして金属製の帯板14で連結した複数個のボルト15は、図(B)に示すように、凹部17に弾性部材としてのゴム18を嵌合装着した保持具16を準備する。ゴム18は、前記ボルト15を装入するための円柱状の凹部を有し、前記ボルト15を押込むことにより、当該ボルト15を弾性状に保持するようになっている。従って、ワンタッチ式で保持具16へボルト15を装着することが可能である。
【0009】
然る後は、このボルト15を保持した保持具16を、図3に示すように、浴槽11の成形型13上にハンドレイアップで塗布形成した合成樹脂層19の浴槽フランジ部の裏面側に対応する部分にセットして埋め込むようにする。セットは、保持具16をクランプ治具20を用いて成形型13上に固定するだけでよい。これにより、正確な位置決めが行える。ボルト15を埋め込んだ後は、所定の養生時間経過後、クランプ治具20及び保持具16を外し、脱型して製品としての浴槽11を取り出す。
【0010】
そして、図1に示すように、予め成形しておいた洗い場パン12を準備し、洗い場パン12のフランジ部12A上に、ボルト15と同じピッチのボルト孔を有する帯板状のスペーサ21を載置すると共に、両フランジ部11A及び12Aの水平面部及び垂直面部にそれぞれシール用のゴムパッキン22,23を介在させる。次に、洗い場パン12のフランジ部12Aに穿設しておいたボルト15と同じピッチのボルト孔へ、前記浴槽11のフランジ部11Aの裏面側に立設したボルト15を挿通する。然る後は、洗い場パン12の下方側からボルト15と同じピッチのボルト孔を有する帯板24を装入し、ナット25で締結する。これにより、浴槽11と洗い場パン12の組み付けが完了する。この組み付け作業は、予め工場等で行い、組み付けを行った状態で出荷すればよい。
【0011】
このような浴槽11と洗い場パン12との連結構造であれば、ボルト15が連結帯板14と共に浴槽フランジ部11Aの裏面側にインサートされており、インサート部材が補強部材の役目もするので、該連結部分の強度アップを図ることが可能である。また連結部分のボルト15の位置精度も優れており、浴槽11と洗い場パン12との組み付け精度も良好である。尚、両フランジ部11A及び12Aの垂直面部どうしの間に配設したゴムパッキン23は、組み付け時の脱落を防止するために、洗い場パン12側に段部26を設けておけば、ゴムパッキン23の位置ズレがなくなり、便利である。
【0012】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るものである。この実施の形態にあっては、浴槽11のフランジ部11Aの裏面側に帯板27で連結した複数個のナット28をインサートしている。インサートの要領は、前記第1の実施の形態の場合と同じである。そして、この第2の実施の形態にあっては、洗い場パン12のフランジ部12Aの下面側からボルト29を前記ナット28へ螺着し、両部材を連結するようにしている。連結による作用効果は、前記第1の実施の形態の場合と同じである。なお、両フランジ部11A及び12Aの垂直面部に配設したゴムパッキン23は、洗い場パン12側のフランジ部12Aの垂直面部を斜めに形成することにより、組み付け時にゴムパッキン23が脱落するのを防止するようにしている。
【0013】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、浴槽11及び洗い場パン12の各フランジ部11A及び12Aの形状並びにボルト15やナット28の設置数、ピッチ等は適宜の変更が可能である。
【0014】
【発明の効果】
本発明にあっては、洗い場パンと連結される浴槽をハンドレイアップにより製造する方法であって、浴槽フランジ部裏面側の硬化前の樹脂成形層に、保持具を介して保持した連結具の一部を埋め込み、成形用型の前記保持具を連結固定して位置決めするようにしたから、連結具の位置決め精度に優れたものが得られると共に、これらの作業が極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、本発明の製造方法で得た浴槽と洗い場パンの接合構造を示す部分縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、本発明の製造方法で得た浴槽と洗い場パンの接合構造を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、成形工程途中の成形型の部分縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る連結具としての複数個のボルトを示すものであり、図(A)は斜視図、図(B)は保持具で保持した状態を示す縦断面図、図(C)は成形工程途中の縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るものであり、本発明の製造方法で得た浴槽と洗い場パンの接合構造を示す部分縦断面図である。
【図6】従来の洗い場付き浴槽を示す斜視図である。
【図7】従来の洗い場付き浴槽の成形工程途中を示す縦断面図である。
【図8】従来の浴槽と洗い場パンとの接合構造を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
11…浴槽、11A…浴槽フランジ部、12…洗い場パン、12A…洗い場パンフランジ、14…連結帯板、15…ボルト(連結治具)、16…保持具、19…合成樹脂層、20…クランプ治具、21…スペーサ、22…ゴムパッキン、23…ゴムパッキン、25…ナット、27…ナット、29…ボルト
Claims (1)
- 洗い場パンと連結される浴槽をハンドレイアップにより製造する方法であって、浴槽フランジ部裏面側の硬化前の樹脂成形層に、保持具を介して保持した連結具の一部を埋め込み、成形用型に前記保持具を連結固定して位置決めすることで、前記保持具で前記浴槽フランジ部裏面に水平面及び垂直面を形成し、養生時間経過後に、前記保持具を外して脱型して浴槽を得ることを特徴とする浴槽の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001011A JP3899433B2 (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 浴槽の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001011A JP3899433B2 (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 浴槽の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003199683A JP2003199683A (ja) | 2003-07-15 |
JP3899433B2 true JP3899433B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=27641237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002001011A Expired - Lifetime JP3899433B2 (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 浴槽の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3899433B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6548106B2 (ja) * | 2014-09-26 | 2019-07-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 浴室ユニットの施工方法及び浴室ユニットの接続構造 |
JP6443795B2 (ja) * | 2014-09-26 | 2018-12-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 浴室ユニット |
-
2002
- 2002-01-08 JP JP2002001011A patent/JP3899433B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003199683A (ja) | 2003-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2222250A1 (en) | A method of connecting a construction member to a structural element | |
JP3899433B2 (ja) | 浴槽の製造方法 | |
JP4364937B1 (ja) | コンクリート打ち継ぎ用目地材、及び防水施工方法 | |
KR100620253B1 (ko) | 거푸집설치용 거푸집판넬 및 그 제조방법 | |
KR100562532B1 (ko) | 관이음용 플랜지 및 사출성형장치와 그 제조방법 | |
JP2002061320A (ja) | コンクリート躯体の嵩上げ工法およびコンクリート型枠板の型枠固定金具 | |
JPH02155618A (ja) | ナットインサート成形方法 | |
JP2993693B2 (ja) | 窯業系押出し板材による型枠工法 | |
JP2732142B2 (ja) | 軽量気泡コンクリート部材並びにその製造方法及び取付構法 | |
JPH0754469A (ja) | 床盤体の製造方法 | |
JPS599849Y2 (ja) | セグメント型枠における結合用埋込金物取付装置 | |
US20220105663A1 (en) | Manhole urethane mold and method of producing the same | |
JP3803886B2 (ja) | ケーソンラバーへジベルを取付ける方法 | |
JP2009226777A (ja) | 貫通孔成形用ピンおよびそれを用いたコンクリート製品の製造方法 | |
JPH055646B2 (ja) | ||
JP4862489B2 (ja) | 防水パンの製造方法 | |
JP2797247B2 (ja) | プレス金型装置の製造方法 | |
JP2566851B2 (ja) | プレキャストコンクリート板材製造法と型枠 | |
JP2000199291A (ja) | 外装材の取付構造 | |
JPS61178577A (ja) | 圧縮機用マフラ−の製造方法 | |
JP2020169529A (ja) | 目地型枠の固定方法及び仮受け器具 | |
JPH07300870A (ja) | 打ち込み型枠工法におけるpc型枠の取り付け方法 | |
JP2006123220A (ja) | 大型成形品生産型 | |
JPH01171825A (ja) | ゴム成形品の製造方法およびその装置 | |
JPH11172844A (ja) | Alcパネルおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3899433 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |