JP2002219610A - トリミング制御方法及びサイドトリマ装置 - Google Patents

トリミング制御方法及びサイドトリマ装置

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JP2002219610A
JP2002219610A JP2001014806A JP2001014806A JP2002219610A JP 2002219610 A JP2002219610 A JP 2002219610A JP 2001014806 A JP2001014806 A JP 2001014806A JP 2001014806 A JP2001014806 A JP 2001014806A JP 2002219610 A JP2002219610 A JP 2002219610A
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JP2001014806A
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Tsukasa Shimakawa
司 島川
Takayuki Koshiro
貴之 小城
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯鋼板のトリミングにおいてスクラップ枚数
を低減し、製品としての帯鋼板の歩留まりを向上させ
る。 【解決手段】 ナイフ設定条件を先行材の条件としたま
ま幅替え動作を実行し(104)、溶接点が切削位置に
到達するまで継続する(106)。そして、溶接点が切
削位置に到達すると、ナイフ設定条件を後行材の条件に
設定変更しながら、同時並行で幅替え動作を実行する
(108)。その後、所定の幅替え動作が完了するまで
継続する(110)。ナイフ設定条件の変更は、幅替え
動作に比べ短時間で済むので、幅替え動作が完了するま
で(AWC完了位置まで)に完了することができる。こ
のため、幅替え動作に伴う帯鋼板の端面劣化とナイフ設
定条件の変更動作に伴う端面劣化とを同じ期間内に発生
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリミング制御方
法及びサイドトリマ装置に係り、より詳しくは、所定の
搬送路に沿って搬送される帯鋼板の板幅方向両端部を、
搬送路途上に設けられた一対の切削部によりトリミング
し所定の板幅に加工するとともに、トリミングの実行中
に一対の切削部同士の幅を所定の幅替え期間内に変更す
る幅替え機能を備えたサイドトリマ装置におけるトリミ
ング制御方法、及び当該サイドトリマ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延された帯鋼板の板幅端部を切り揃え
所定の板幅に加工する装置として、連続的に幅替えする
機能を備えたサイドトリマ装置(AWC(Auto Width C
hange)サイドトリマ装置)が使用されている。
【0003】AWC制御がB位置で終了すると、その終
了信号21がライン制御装置19へ送られ、さらにライ
ン制御装置19から信号22として出口シャー16へ送
られて幅替えに伴うスクラップ(廃材)の切断指令が出
される。このスクラップ化処理は、図8で示すように、
溶接点識別孔13を起点に前流、後流側に例えば、50
0mm長さを1枚のスクラップとしてAWC長、AWC
余裕、シャー余裕、その他の誤差等を見込んで、スクラ
ップが切断されている。帯鋼板幅端部のトリミングにお
いては、トリミング後の端面性状やトリミング能率等か
ら、帯鋼板の板厚、材質等により最適なトリミング条件
があり、先行材1aと後行材1bの条件が変わる度に図
6に示すように、上下ナイフ3、4の両方又は一方を作
動させて、上下ナイフ間のギャップ(クリアランス)と
ラップとを設定(ナイフ設定)している。
【0004】AWC制御による幅替え時のナイフ設定の
タイミングは、従来、製品の板幅の精度確保の観点か
ら、左右のナイフ間隔を確実にするため、図8に示すよ
うに、A位置前又はB位置後に行われている。即ち、図
7(a)に示すように、薄板(先行材1a)から厚板
(後行材1b)に変更される場合は、AWCサイドトリ
マ装置の位置に幅替え動作が完了するB位置が来たとき
にナイフ設定を開始しており、また、図7(b)に示す
ように、厚板(先行材1a)から薄板(後行材1b)に
変更される場合は、AWCサイドトリマ装置の位置に幅
替え動作を開始するA位置が来るまでにナイフ設定を完
了させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のナイ
フ設定方法によれば、図8に示すように、最適なナイフ
設定条件でトリミングすれば製品となるべきA位置前
(先行材1a)、B位置後(後行材1b)の帯鋼板が端
面の性状不良でスクラップとして処理されており、スク
ラップ枚数が多くなり製品の歩留まりが悪いという問題
があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであり、スクラップ枚数を低減し、製品として
の帯鋼板の歩留まりを向上させることができるトリミン
グ制御方法及びサイドトリマ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るトリミング制御方法は、所定の搬送路
に沿って搬送される帯鋼板の板幅方向両端部を、前記搬
送路途上に設けられた一対の切削部によりトリミングし
所定の板幅に加工するとともに、前記トリミングの実行
中に前記一対の切削部同士の幅を所定の幅替え期間内に
変更する幅替え機能を備えたサイドトリマ装置における
トリミング制御方法であって、前記帯鋼板の板厚が変更
される場合、前記幅替え期間内に、前記一対の切削部同
士の幅の変更動作と、各切削部における板厚方向両側に
設けたナイフの相対位置の変更動作とを並行して行うこ
とを特徴とする。
【0008】また、前記帯鋼板の板厚が薄板から厚板に
変更される場合、前記帯鋼板の溶接点が前記切削部の切
削位置を通過した時から、前記幅替え期間の終了時まで
の間に、各切削部におけるナイフの相対位置の変更動作
を行うことを特徴とする。また、前記帯鋼板の板厚が厚
板から薄板に変更される場合、前記幅替え期間の開始時
から、前記帯鋼板の溶接点が前記切削部の切削位置を通
過する時までの間に、各切削部におけるナイフの相対位
置の変更動作を行うことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るサイドトリマ装置は、
所定の搬送路に沿って搬送される帯鋼板の板幅方向両端
部を、前記搬送路途上に設けられた一対の切削部により
トリミングし所定の板幅に加工するとともに、前記トリ
ミングの実行中に前記一対の切削部同士の幅を所定の幅
替え期間内に変更する幅替え機能を備えたサイドトリマ
装置であって、前記帯鋼板の板厚が変更される場合、前
記幅替え期間内に、前記一対の切削部同士の幅の変更動
作と、各切削部における板厚方向両側に設けたナイフの
相対位置の変更動作とを並行して行うよう制御する制御
手段を有することを特徴とする。
【0010】また、前記制御手段は、前記帯鋼板の板厚
が薄板から厚板に変更される場合、前記帯鋼板の溶接点
が前記切削部の切削位置を通過した時から、前記幅替え
期間の終了時までの間に、各切削部におけるナイフの相
対位置の変更動作を行うよう制御することを特徴とす
る。また、前記制御手段は、前記帯鋼板の板厚が厚板か
ら薄板に変更される場合、前記幅替え期間の開始時か
ら、前記帯鋼板の溶接点が前記切削部の切削位置を通過
する時までの間に、各切削部におけるナイフの相対位置
の変更動作を行うよう制御することを特徴とする。
【0011】これら本発明に係るトリミング制御方法及
びサイドトリマ装置の課題解決手段は実質同一であるた
め、以下、トリミング制御方法の発明に関する同手段を
説明する。
【0012】本発明に係るトリミング制御方法は、所定
の搬送路に沿って搬送される帯鋼板の板幅方向両端部
を、搬送路途上に設けられた一対の切削部によりトリミ
ングし所定の板幅に加工するとともに、トリミングの実
行中に一対の切削部同士の幅を所定の幅替え期間内に変
更する幅替え機能を備えたサイドトリマ装置に適用され
る。
【0013】本発明に係るトリミング制御方法では、切
削対象の帯鋼板の板厚が変更される場合、幅替え期間内
に、一対の切削部同士の幅の変更動作と、各切削部にお
ける板厚方向両側に設けたナイフの相対位置の変更動作
とを並行して行う。
【0014】例えば、帯鋼板の板厚が薄板から厚板に変
更される場合には、帯鋼板の溶接点が切削部の切削位置
を通過した時から、幅替え期間の終了時までの間に、各
切削部におけるナイフの相対位置の変更動作を行う。
【0015】また、帯鋼板の板厚が厚板から薄板に変更
される場合には、幅替え期間の開始時から、帯鋼板の溶
接点が切削部の切削位置を通過する時までの間に、各切
削部におけるナイフの相対位置の変更動作を行う。
【0016】このように本発明によれば、切削部同士の
幅の変更動作に伴う帯鋼板の端面劣化とナイフ相対位置
の変更動作に伴う端面劣化とを同じ幅替え期間内に発生
させることができるので、これら2つの劣化が異なる時
期に発生していた従来に比べ、スクラップ枚数を低減
し、製品としての帯鋼板の歩留まりを向上させることが
できる。
【0017】また、大部分のトリマ設備では、上記切削
部同士の幅の変更動作及びナイフ相対位置の変更動作は
生産ラインを停止して行われるが、これら動作を並行し
て行うことにより、生産ラインの減速時間が短縮され早
期にライン速度に復帰させることによりラインの生産性
を従来よりも向上させることができる。
【0018】また、スクラップ枚数の減少に伴いスクラ
ップの切断に要する時間が短縮されるため、この点でも
ラインの生産性を従来よりも向上させることができる。
【0019】さらに、上記切削部同士の幅の変更動作及
びナイフ相対位置の変更動作に要する時間の短縮、及び
スクラップの切断に要する時間の短縮により、ルーパー
設備の削減を図ることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において
同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略
する。
【0021】(第1実施形態)先ず、本発明に係る第1
実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係
るサイドトリマ装置2の構成図である。この図1に示す
サイドトリマ装置2は、所定の搬送路に沿って搬送され
る帯鋼板1a、1bの板幅方向(矢印D方向)両端部
を、上記搬送路途上に設けられた一対の切削部2a、2
bによりトリミングし所定の板幅に加工するとともに、
当該トリミングの実行中に一対の切削部2a、2b同士
の幅を所定の幅替え期間内に変更する幅替え機能を備え
たサイドトリマ装置であり、一般にAWC(Auto Width
Change)サイドトリマ装置と呼ばれている。この第1
実施形態は、トリミング対象の帯鋼板の板厚が薄板から
厚板に変更される場合での実施の形態を示す。即ち、先
行材1aの板厚t1が後行材1bの板厚t2よりも小さ
い場合である。
【0022】図6に示すように、一対の切削部2a、2
bはそれぞれ、帯鋼板1a、1bの上面を切削するナイ
フ3と下面を切削するナイフ4から構成され、ナイフ
3、4間の矢印Pの板厚方向に沿った間隔(ラップ)及
びナイフ3、4間の矢印Qの板幅方向に沿った間隔(ギ
ャップ)は、後述のAWC制御装置17の制御により変
更可能とされている。これらナイフ3、4により端部1
1aがトリミングされることとなる。
【0023】また、図1に示すように、サイドトリマ装
置2には、切削部2a、2bの位置決めや切削動作等を
制御するAWC制御装置17と、先行材1aにおける所
定の自動幅替え処理(AWC)開始点や溶接点識別孔
(WPD)13等の特定点が切削部2a、2bの切削位
置を通過したことを図示しない検出部により検出して帯
鋼板1a、1bの搬送速度を調整し当該検知信号をAW
C制御装置17に送信するライン制御装置19とが設け
られている。これらAWC制御装置17とライン制御装
置19は互いに制御信号20、21を送受信し、連携し
ながら帯鋼板のトリミング動作を制御している。
【0024】このようなサイドトリマ装置2は、プロセ
ス設備のパスラインを帯鋼板の先行材1aと後行材1b
が矢印C方向に搬送されながら、切削部2a、2bを軌
跡15のように幅替えさせる。このときAWC制御装置
17は、ライン制御装置19からの溶接点識別孔13の
検出位置、トラッキング及びコイル情報等の制御信号2
0に基づき幅替えの軌跡15を演算し、当該演算結果に
基づく制御信号18によって切削部2a、2bを矢印D
方向に沿って移動させることで、幅替え制御を行う。
【0025】図1の位置Aは幅替え動作の開始点(AW
C開始点)を、位置Bは幅替え動作の完了点(AWC完
了点)を示しており、AWC開始点AからAWC完了点
Bまでの軌跡15の長さはAWC長と呼ばれ、一例とし
て2000mm程度の長さが設定されている。
【0026】なお、図1で、AWC完了点Bの点線で示
す切削部2a、2bは、AWC完了時の状態を説明用に
便宜的に示したものであり、実際には切削部2a、2b
はAWC開始点AとAWC完了点Bの両方に同時に存在
することはない。
【0027】次に、第1実施形態の作用として、図2を
用いて、サイドトリマ装置2におけるトリミング制御に
係る処理を説明する。
【0028】先行材1aのAWC開始点が切削部2a、
2bの切削位置に来たことがライン制御装置19により
検出されその検出信号がAWC制御装置17により受信
されたときに、図2の制御ルーチンがAWC制御装置1
7により実行開始される。
【0029】図2のステップ102では、帯鋼板1a、
1bの搬送速度が所定の幅替え動作時速度となるようラ
イン制御装置19に対し搬送速度を減速するよう指示す
る。この指示を受けたライン制御装置19により、帯鋼
板1a、1bの搬送速度が所定の幅替え動作時速度まで
減速される。
【0030】次のステップ104では、ナイフ設定条件
を先行材1aの条件としたまま、上記のように軌跡15
を演算して幅替え動作を実行する。この処理は溶接点識
別孔13が切削位置に到達するまで継続される(ステッ
プ106)。
【0031】そして、溶接点識別孔13が切削位置に到
達したことがライン制御装置19からの検出信号により
判明すると、ステップ106で肯定判定されステップ1
08へ進み、ナイフ設定条件を後行材1bの条件に設定
変更しながら、引き続き軌跡15を演算して幅替え動作
を実行する。この処理は所定の幅替え動作が完了するま
で継続される(ステップ110)。ナイフ設定条件の変
更は、幅替え動作に比べ短時間で済むので、幅替え動作
が完了するまで(AWC完了位置Bまで)に完了する。
【0032】そして、所定の幅替え動作が完了すると、
ステップ110で肯定判定されステップ112へ進み、
ライン制御装置19に対し搬送速度を元の速度に戻すよ
う指示する。この指示を受けたライン制御装置19によ
り、帯鋼板1a、1bの搬送速度が元の速度に戻され
る。
【0033】このように第1実施形態では、幅替え動作
と、切削部2a、2bにおけるナイフ設定条件の変更動
作とを並行して行う。即ち、帯鋼板の板厚が薄板から厚
板に変更される上記ケースでは、溶接点識別孔13が切
削部2a、2bの切削位置を通過した時から、幅替え期
間の終了時までの間に、ナイフ設定条件の変更動作を行
うので、幅替え動作に伴う帯鋼板の板幅不良とナイフ設
定条件の変更動作に伴う板端面不良とを同じ期間内に発
生させることができるので、これら2つの不良ストリッ
プが異なる時期に発生していた従来に比べ、スクラップ
枚数を低減し、製品としての帯鋼板の歩留まりを向上さ
せることができる。
【0034】また、大部分のトリマ設備では、幅替え動
作及びナイフ設定条件の変更動作は生産ラインを停止し
て行われていたが、これら動作を並行して行うことによ
り、生産ラインの減速時間が短縮され早期にライン速度
に復帰させることによりラインの生産性を従来よりも向
上させることができる。
【0035】また、スクラップ枚数の減少に伴いスクラ
ップの切断に要する時間が短縮されるため、この点でも
ラインの生産性を従来よりも向上させることができる。
【0036】さらに、幅替え動作及びナイフ設定条件の
変更動作に要する時間の短縮、並びにスクラップの切断
に要する時間の短縮により、ルーパー設備の削減を図る
こともできる。
【0037】(第2実施形態)第2実施形態は、図3に
示すように、トリミング対象の帯鋼板の板厚が厚板から
薄板に変更される場合での実施の形態を示す。即ち、先
行材1aの板厚t1が後行材1bの板厚t2よりも大き
い場合である。この第2実施形態におけるサイドトリマ
装置2の装置構成は第1実施形態と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0038】なお、図3で、AWC完了点Bの点線で示
す切削部2a、2bは、AWC完了時の状態を説明用に
便宜的に示したものであり、実際には切削部2a、2b
はAWC開始点AとAWC完了点Bの両方に同時に存在
することはない。
【0039】次に、第2実施形態の作用として、図4を
用いて、サイドトリマ装置2におけるトリミング制御に
係る処理を説明する。
【0040】先行材1aのAWC開始点が切削部2a、
2bの切削位置に来たことがライン制御装置19により
検出されその検出信号がAWC制御装置17により受信
されたときに、図4の制御ルーチンがAWC制御装置1
7により実行開始される。
【0041】図4のステップ122では、帯鋼板1a、
1bの搬送速度が所定の幅替え動作時速度となるようラ
イン制御装置19に対し搬送速度を減速するよう指示す
る。この指示を受けたライン制御装置19により、帯鋼
板1a、1bの搬送速度が所定の幅替え動作時速度まで
減速される。
【0042】次のステップ124では、ナイフ設定条件
を後行材1bの条件に設定変更しながら、軌跡15を演
算して幅替え動作を実行する。この処理は所定の幅替え
動作が完了するまで継続される(ステップ126)。こ
こで、ナイフ設定条件の変更については、幅替え動作に
比べ短時間で済ませるので、溶接点識別孔13が切削位
置に到達するまでに完了する。
【0043】ナイフ設定条件の変更完了後も、幅替え動
作は継続され、溶接点識別孔13が切削位置を通過した
後も、後行材1bに対し幅替え動作が行われる。
【0044】そして、所定の幅替え動作が完了すると、
ステップ126で肯定判定されステップ128へ進み、
ライン制御装置19に対し搬送速度を元の速度に戻すよ
う指示する。この指示を受けたライン制御装置19によ
り、帯鋼板1a、1bの搬送速度が元の速度に戻され
る。
【0045】このように第2実施形態においても、幅替
え動作と、切削部2a、2bにおけるナイフ設定条件の
変更動作とを並行して行う。即ち、帯鋼板の板厚が厚板
から薄板に変更される上記ケースでは、AWC開始点が
切削部2a、2bの切削位置に来た時点でナイフ設定条
件の変更動作を開始し、溶接点識別孔13が切削位置を
通過する時までにナイフ設定条件の変更動作を完了する
ので、幅替え動作に伴う帯鋼板の板幅不良とナイフ設定
条件の変更動作に伴う板端面不良とを同じ期間内に発生
させることができるので、これら2つの不良ストリップ
が異なる時期に発生していた従来に比べ、スクラップ枚
数を低減し、製品としての帯鋼板の歩留まりを向上させ
ることができる。
【0046】また、従来、幅替え動作及びナイフ設定条
件の変更動作は生産ラインを停止して行われていたが、
これら動作を並行して行うことにより、生産ラインの減
速時間が短縮され早期にライン速度に復帰させることに
よりラインの生産性を従来よりも向上させることができ
る。
【0047】また、スクラップ枚数の減少に伴いスクラ
ップの切断に要する時間が短縮されるため、この点でも
ラインの生産性を従来よりも向上させることができる。
【0048】さらに、幅替え動作及びナイフ設定条件の
変更動作に要する時間の短縮、並びにスクラップの切断
に要する時間の短縮により、ルーパー設備の削減を図る
こともできる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切削部同士の幅の変更動作に伴う帯鋼板の板幅不良とナ
イフ相対位置の変更動作に伴う板端面不良とを同じ幅替
え期間内に発生させることができるので、これら2つの
不良ストリップが異なる時期に発生していた従来に比
べ、スクラップ枚数を低減し、製品としての帯鋼板の歩
留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のサイドトリマ装置の構成及び動
作を説明するための図である。
【図2】第1実施形態のトリミング制御処理の内容を示
す流れ図である。
【図3】第2実施形態のサイドトリマ装置の構成及び動
作を説明するための図である。
【図4】第2実施形態のトリミング制御処理の内容を示
す流れ図である。
【図5】従来のサイドトリマ装置の構成及び動作を説明
するための図である。
【図6】ナイフのラップ及びギャップを説明するための
図である。
【図7】(a)は薄板から厚板に変更される場合の従来
のトリミング制御処理を示す図であり、(b)は厚板か
ら薄板に変更される場合の従来のトリミング制御処理を
示す図である。
【図8】従来技術でスクラップが生じる領域を示す図で
ある。
【符号の説明】 1a、1b…帯鋼板、2…サイドトリマ装置、2a、2
b…切削部、3、4…ナイフ、17…AWC制御装置、
19…ライン制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送路に沿って搬送される帯鋼板
    の板幅方向両端部を、前記搬送路途上に設けられた一対
    の切削部によりトリミングし所定の板幅に加工するとと
    もに、前記トリミングの実行中に前記一対の切削部同士
    の幅を所定の幅替え期間内に変更する幅替え機能を備え
    たサイドトリマ装置におけるトリミング制御方法であっ
    て、 前記帯鋼板の板厚が変更される場合、前記幅替え期間内
    に、前記一対の切削部同士の幅の変更動作と、各切削部
    における板厚方向両側に設けたナイフの相対位置の変更
    動作とを並行して行うことを特徴とするトリミング制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記帯鋼板の板厚が薄板から厚板に変更
    される場合、前記帯鋼板の溶接点が前記切削部の切削位
    置を通過した時から、前記幅替え期間の終了時までの間
    に、各切削部におけるナイフの相対位置の変更動作を行
    うことを特徴とする請求項1記載のトリミング制御方
    法。
  3. 【請求項3】 前記帯鋼板の板厚が厚板から薄板に変更
    される場合、前記幅替え期間の開始時から、前記帯鋼板
    の溶接点が前記切削部の切削位置を通過する時までの間
    に、各切削部におけるナイフの相対位置の変更動作を行
    うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトリ
    ミング制御方法。
  4. 【請求項4】 所定の搬送路に沿って搬送される帯鋼板
    の板幅方向両端部を、前記搬送路途上に設けられた一対
    の切削部によりトリミングし所定の板幅に加工するとと
    もに、前記トリミングの実行中に前記一対の切削部同士
    の幅を所定の幅替え期間内に変更する幅替え機能を備え
    たサイドトリマ装置であって、 前記帯鋼板の板厚が変更される場合、前記幅替え期間内
    に、前記一対の切削部同士の幅の変更動作と、各切削部
    における板厚方向両側に設けたナイフの相対位置の変更
    動作とを並行して行うよう制御する制御手段を有するサ
    イドトリマ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記帯鋼板の板厚が薄板から厚板に変更される場合、前
    記帯鋼板の溶接点が前記切削部の切削位置を通過した時
    から、前記幅替え期間の終了時までの間に、各切削部に
    おけるナイフの相対位置の変更動作を行うよう制御する
    ことを特徴とする請求項4記載のサイドトリマ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記帯鋼板の板厚が厚
    板から薄板に変更される場合、前記幅替え期間の開始時
    から、前記帯鋼板の溶接点が前記切削部の切削位置を通
    過する時までの間に、各切削部におけるナイフの相対位
    置の変更動作を行うよう制御することを特徴とする請求
    項4又は請求項5に記載のサイドトリマ装置。
JP2001014806A 2001-01-23 2001-01-23 トリミング制御方法及びサイドトリマ装置 Withdrawn JP2002219610A (ja)

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