JP2002113505A - エンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法 - Google Patents
エンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法Info
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Abstract
コイラマンドレルに巻き付くときの過大な張力による接
合部の破断事故を防止する。 【構成】トラッキング装置30で接合点を移送し、切断
目標点を接合点より上流側に位置するように決定し、切
断作業のばらつきがあっても常に安定して接合点を先行
材の外巻きに位置させる。
Description
圧延切断方法に関する。
る素材(スラブ)を、粗圧延中又は粗圧延終了後にホッ
トストリップミルライン上で接合し、エンドレス仕上圧
延にて所定の寸法に仕上げ、その後オーダーに応じた長
さに切断して巻取り、製品コイルに加工する連続的熱間
圧延(エンドレス圧延)が提案されている。
配置列を図8に示す。粗圧延機1で圧延された素材はク
ロップシャー3を経てシートバー接合装置2で接合さ
れ、仕上圧延機4で所定の厚さまで圧延され、熱延鋼帯
冷却装置6で冷却されストリップシャー7で製品コイル
単位に切断され、コイラピンチロール8を経てコイラ9
に巻き取られる。
概念を図2に示す。鋼種、寸法ごとに鋳込21工程で生
産された素材は加熱22、粗圧延23を経て接合24工
程で接合され、エンドレスに連続仕上熱間圧延25工程
で圧延される。図2中、接合24から切断26までの工
程の間が、同一鋼種又は異鋼種・異寸法のシートバーが
接続されエンドレス熱間圧延されている状態である。切
断後、オーダーに応じて分割された製品となり、巻取り
工程27でコイルに巻き取られる。
ンドレス熱延鋼帯の切断及び巻取作業においては、例え
ば、異なる鋼種、異なる厚さ、板幅等の寸法の異なる薄
板が連続して仕上圧延されてきたものを、鋼種の変更部
分や寸法の変更部分において、できるだけ歩留を低下さ
せることなく切断し、製品コイルを、単一鋼種かつ単一
寸法の製品コイルに巻き取ることが要求される。
点を狙ってストリップシャーで切断することにより、歩
留りの向上を図っている。
点を目標として切断する方法では、極めて高速で移動す
るエンドレス熱延鋼帯を切断する際には切断位置の誤差
が大きくなり、 (1)切断位置の誤差により、接合点が先行材(切断時
の前材)の外巻側に位置したり、後続材(切断時の後
材)の内巻側に位置したりする。
に巻付く際に、マンドレルからシャー前ピンチロールま
での間に大きな瞬時張力が発生する。接合部の材料強度
がこの瞬時張力よりも弱い場合、この最弱部でエンドレ
ス熱延鋼帯が破断してしまう事故となることがあるとい
う問題があった。
然のことながら製品化することはできずにスクラップと
して処理され、また、事故の復旧のために長時間のライ
ン休止を余儀なくされ、圧延能率の向上を目指したエン
ドレス熱間圧延の目的を達成することができないことと
なる。
巻側に位置する場合は上記のような問題はないが、接合
点がコイル切断部よりあまりに先行する場合には、接合
点より外巻きの部分はスクラップ化されるため、コイル
歩留を低下させるという問題を生じる。
開昭61−14007号公報、特開平4−28416号
公報等の技術が開示されている。これらの技術では接合
点を狙って切断するものであるため、高速圧延に伴う切
断位置誤差が大きくなる場合には、上記問題の発生が避
けられない。
は、同期作動する2対の高速切断機により、圧延材連結
部を含む部分を切断除去する方法が開示されているが、
高速で移動するストリップに適用するには機構的に無理
があり、実現が困難である。
切断の技術を提供することを目的とする。
レス圧延鋼帯のエンドレス圧延におけるコイル巻取りの
際、接合点で破断の生じないエンドレス圧延材の切断方
法を提供することであり、第2は、ホットコイルにおい
て、余分な切り捨て部を極力少なくしたホットコイルを
生産できるエンドレス圧延鋼帯の切断方法を提供するこ
とにある。
シートバーを接合し、得られた接合シートバーを連続的
に仕上圧延してエンドレス熱延鋼帯を得、該エンドレス
熱延鋼帯を巻取直前で切断してコイルに巻き取る連続熱
間圧延工程において、トラッキング装置内に接合点及び
切断目標点を発生させ、接合点のトラッキング誤差と切
断制御誤差に基づいて、切断目標点を設定し、接合点が
コイルの外巻に位置するように切断することを特徴とす
るエンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法である。
を決定し、連続的に圧延されたエンドレス熱延鋼帯の所
定の位置を切断する装置のブロック図である。
バー接合装置、2aは板速度検出装置、3はクロップシ
ャー、4は仕上圧延機、5はシャー前ピンチロール、7
はストリップシャー、8はコイラピンチロール、9はコ
イラ、1aはコイルボックスである。
ルボックス1aに一旦巻き取られ、次の仕上圧延のため
巻き戻される。コイルボックス1aから巻き戻された後
行圧延材の先端を先行圧延材の尾端にシートバー接合装
置2により接合する。
0にインプットされ、以下計算機上、接合点がトラッキ
ング装置30上において発生し、板速度検出装置2a
(メジャリングロール)の検出値を基に下流設備に移送
され、仕上圧延機4の第1スタンドを通過する。仕上圧
延機4内での接合点の位置は、各スタンドの出側板厚と
各スタンド速度を用いて逐次計算により求められる。
上最終スタンドを通過した後、上位計算機40から指示
された長さの鋼板が仕上圧延機4から送り出された時点
で、トラッキング装置30は、仕上圧延機4の最終スタ
ンドの位置に切断目標点を発生させる。
タンドのロール周速の実績値を用いて、計算により、搬
送テーブル上を移送される。搬送テーブルにおける1.
0mm厚の鋼板の搬送速度は約1000mpmである。
この切断目標点を狙ってストリップシャー7によりスト
リップの切断が行われる。
る。
グ装置30上で計算により移送されるものなので、計算
機上の、すなわちトラッキング装置30上の位置と実際
の接合点の位置には差がある。したがってトラッキング
装置30上の接合点に対して切断目標点を決定する場
合、接合点の位置の実際の位置との誤差を考慮しなけれ
ばならない。
リップシャー7までのトラッキングの誤差が発生する。
搬送テーブル上を切断目標点を移送する際にも、その移
送はトラッキング装置30上、即ちコントローラ上で行
なわれるからである。
ャーの上流側直近に配置した検出器により認識して、認
識された接合点の上流側の位置を切断目標点に決定する
ようにしてもよい。
法を以下に説明する。
12に進行する先行材10の尾端と、後続材11の先端
に、図4に示すような隅切り10a,11aの形状とな
ることがあり、又一般に中央の直線部13が接合機によ
り接合される際には、図5に示すようなノッチのマーク
15が施される。図6はストリップシャー7の上流側
に、平面形状検出器14を配置した例を示す。熱延鋼板
の板幅の平面形状の変化形状は、仕上圧延後においても
明確に残存し、平面形状検出器14や、一般の板幅計に
より容易に検出することが可能であり、正確に接合部を
把握することができる。従って、この情報をストリップ
シャーに与えて切断タイミングを調整することによって
所望の位置での切断が可能である。
ッキング誤差と切断制御誤差を総合的に考慮して切断目
標点を決定するようにした。その結果、上記誤差の発生
のもとでも、接合点より必ず上流側で切断が行われるよ
うになり、接合点を安定して先行材の外巻に付着させる
ことができるようになる。
下に説明する。
点の誤差σC は、接合点のトラッキング誤差σTRK
とシャーの切断制御誤差σSHの2種の誤差で構成され
る。
さの関係は、 σC =√(σ TRK 2 +σSH 2 ) … (1) となる。これらσ TRK及びσSHは切断速度に依存
して変化するが、切断速度とこれらの誤差との関係を推
定することは容易である。
に対してα*σC の距離分上流側に設定されればよ
い。ここでαは調整用定数である。
に切断位置を接合点の上流側にするためには、α=3と
すればよい。かくして定めた切断目標点を狙ってストリ
ップシャーによりストリップ(鋼板)の切断が行なわれ
る。その工程は以下に記するとおりである。
0が設けられ、シャー速度制御と切断制御が行なわれる
ことは前述のとおりである。ストリップシャー7は切断
刃を上下の回転ドラムに有するロータリーシャーで、こ
こでは切断刃が互いに対向する位置に前記の切断目標点
を合わせ、同時に熱延鋼帯の速度と回転ドラムの周速が
一致するように回転速度が制御される。
定距離(鋼板の搬送速度が約1000mpmのとき約2
0m)まで接近した時、上下のドラムの間の距離を縮め
て上下の切断刃同士をオーバーラップさせて切断するの
である。
計算機上トラッキングさせて行う切断位置決定方法を説
明したが、切断位置決定方法はこれに限るものではな
い。
側の搬送テーブル上に接合点検出センサ60を設け、以
降、検出された接合点を計算機上でトラッキングして切
断点を定め、切断を行なうこともできる。
より接合点を容易に検出できる。
断目標点を接合点からα×σC 、かつ、α=3とすれ
ば、接合部を確実に外巻き側に位置するようにでき、か
つ外巻き部に存在する異鋼種部を統計的に最小に収める
ことができる。
示した。
ッキング装置30の接合完了31にインプットされると
接合点発生32が確認され、板速度検出装置2a(メジ
ャリングロール)の検出値に基づいて接合点移送33が
演算される。接合点が仕上圧延機4の第1スタンド通過
34をすると、仕上圧延機4の各スタンドの出側のエン
ドレス圧延鋼帯の各スタンドの出側の厚みと各スタンド
の速度情報35が入力され、これに基づいて逐次演算が
行われ、接合点が仕上圧延機4の最終スタンドを通過す
るタイミング36を演算する。
の最終スタンドを通過した後、上位計算機40の切断点
設定41からの信号により、指示された長さの鋼板が仕
上圧延機4の最終スタンドから送り出された時点で、ト
ラッキング装置30は、仕上圧延機4の最終スタンドの
位置に切断目標点を発生させ、切断点(切断目標点)の
仕上圧延機4の最終スタンド通過タイミング37を設定
する。この切断点の最終スタンド通過37の情報は切断
制御装置50に出力され、切断制御装置50はこれをシ
ャー速度同期制御51に入力し、シャー速度の制御演算
を行う。
リップシャー7に至るまでの切断点移送38を演算し、
その結果を切断制御装置50に対して出力する。切断点
移送38とシャー速度同期制御51の2つの情報に基づ
き切断制御装置50はストリップシャー7の切断制御5
2を実行する。 実施例−2 図3は別の実施例を示すブロック図である。実施例1の
トラッキングに代わり、トラッキング装置30は仕上圧
延機4の最終スタンドを出た後の位置に設けられた接合
点検出センサ60の信号を入力し、接合点検出61を行
う。上位計算機40の切断点設定41からの信号によ
り、トラッキング装置30は、接合点検出センサ60よ
りも仕上圧延機4寄りの位置に切断点発生62を実施す
る。この切断点発生62の情報は切断制御装置50のシ
ャー速度同期制御51に入力される。
リップシャー7に至るまでの切断点の移送64を演算
し、これを切断制御装置50に入力する。この2つの情
報に基づき切断制御装置50はストリップシャー7の切
断制御52を行う。
と接合点のトラッキング誤差と切断制御誤差を総合的に
考慮して切断目標点を決定するようにしているので、実
施例−1、実施例−2の何れにおいても、接合点より必
ず上流側で切断が行われる。従って、接合点を安定して
先行材の外巻に付着させることができる。 実施例−3 図6、図7を参照して実施例を説明する。
囲での熱延鋼帯切断速度は、300〜1200mpmで
ある。また、切断点のトラッキング精度の悪化を防ぐた
めに、切断点トラッキング中の加減速は行っていない。
る。仕上圧延機4で仕上圧延された熱延鋼帯10はピン
チロール8を経てコイラ9に巻取られる。トラッキング
された接合点Aに対して、切断目標点Bが接合点Aより
上流側に設定される。接合点Aは、仕上圧延機4の入側
から接合位置をトラッキングすることにより求められて
いる。即ち、接合点Aが仕上圧延機4の最終スタンドを
通過後、仕上圧延機4の出側板速と経過時間により移送
長さを計算して、接合点Aを求める。
プシャー7までの距離が約150mある実施例装置では
1.0mm厚の熱延鋼帯10を速度1000mpmで切
断する際の誤差はそれぞれ、トラッキング誤差σTRK
が2.51m、切断制御誤差σSHが0.33mであ
り、切断点の誤差σC は2.53mであった。トラッ
キング誤差σTRK 及び切断制御誤差σSHを時間で
表記するとそれぞれ150msec、20msecに相
当する。切断目標点修正量LC は次式で定める。
Bをトラッキングされた接合点Aより上流側に設定する
ことにした。
延鋼帯の切断の方法について説明したが、何れの板厚の
場合についても同様な方法を適用することによって良好
な結果が得られる。また、接合点Aのトラッキングの方
法等については、この実施例に限るものではなく、従来
から知られている各種のトラッキング方法を適用するこ
とができる。
安定して製品コイルの外巻に位置させるようにしたか
ら、熱延鋼帯先端がコイラマンドレルに巻き付くときの
過大な張力による接合部の破断事故はなくなり、設備稼
働率及び歩留りが大きく向上した。また、接合部が常に
ホットコイルの外巻に付着しているため、不用部は確実
に次工程の入側で除去することができるようになった。
す概念図である。
設置した説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 仕上圧延前にシートバーを接合し、得ら
れた接合シートバーを連続的に仕上圧延してエンドレス
熱延鋼帯を得、該エンドレス熱延鋼帯を巻取直前で切断
してコイルに巻き取る連続熱間圧延工程において、トラ
ッキング装置内に接合点及び切断目標点を発生させ、接
合点のトラッキング誤差と切断制御誤差に基づいて、切
断目標点を設定し、接合点がコイルの外巻に位置するよ
うに切断することを特徴とするエンドレス熱延鋼帯の圧
延切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247729A JP3503624B2 (ja) | 1993-10-07 | 2001-08-17 | エンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25193593 | 1993-10-07 | ||
JP5-251935 | 1993-10-07 | ||
JP2001247729A JP3503624B2 (ja) | 1993-10-07 | 2001-08-17 | エンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24381294A Division JP3292608B2 (ja) | 1993-10-07 | 1994-10-07 | エンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002113505A true JP2002113505A (ja) | 2002-04-16 |
JP3503624B2 JP3503624B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=26540446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001247729A Expired - Fee Related JP3503624B2 (ja) | 1993-10-07 | 2001-08-17 | エンドレス熱延鋼帯の圧延切断方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3503624B2 (ja) |
-
2001
- 2001-08-17 JP JP2001247729A patent/JP3503624B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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