JP2002218761A - インバータ制御回路 - Google Patents

インバータ制御回路

Info

Publication number
JP2002218761A
JP2002218761A JP2001012810A JP2001012810A JP2002218761A JP 2002218761 A JP2002218761 A JP 2002218761A JP 2001012810 A JP2001012810 A JP 2001012810A JP 2001012810 A JP2001012810 A JP 2001012810A JP 2002218761 A JP2002218761 A JP 2002218761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
output
signal
inverter
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001012810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3665268B2 (ja
Inventor
Seiji Saito
誠司 斉藤
Masayuki Isogai
雅之 磯貝
Akihiko Saeki
昭彦 佐伯
Naoki Mikami
直樹 三上
Yasuo Konuki
保夫 小貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Home Tech Ltd filed Critical Hitachi Home Tech Ltd
Priority to JP2001012810A priority Critical patent/JP3665268B2/ja
Publication of JP2002218761A publication Critical patent/JP2002218761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3665268B2 publication Critical patent/JP3665268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Cookers (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の負荷を制御するIHジャー炊飯器のイ
ンバータ制御回路において、部品数を減少させて、基板
設計の手間を削減し、安価にするものである。加えてマ
イクロコンピュータ19の選択に幅を持たせると共にソ
フトウェアの簡便化を図るものである。 【解決手段】 ドライブ回路17とインバータ部12
a、12bとの間にマイクロコンピュータ19の出力端
子OUT3から出力されるインバータ部切替信号により
ドライブ回路17の出力をインバータ部12a、12b
のいずれかに切替えるインバータ部切替回路18を備
え、前記電力設定信号回路21と比較回路16との間に
マイクロコンピュータ19の出力端子OUT2から出力
される出力電圧範囲切替信号により電力設定信号回路2
1の出力電圧範囲を切替える出力電圧範囲切替回路22
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱(以下I
Hと言う)ジャー炊飯器のインバータ制御回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のIHジャー炊飯器のインバータ制
御は、共振状態に同期した自走発振器の出力信号と、電
力設定信号とを比較回路で比較し、その結果をスイッチ
ング素子の駆動信号としている場合が多い。
【0003】前記電力設定信号は、マイクロコンピュー
タの出力する電力設定基準信号がデジタル・アナログ変
換(以下DA変換と言う)され、さらに負荷の違いに応
じた電圧範囲となるよう電圧レベルを変換され作成され
ている。
【0004】図2を用いて、負荷の違いによる電力設定
信号の電圧範囲の一例を述べる。負荷Aの場合は、電力
設定信号の上限電圧をVH1、下限電圧をVL1とし、
負荷Bの場合は、上限電圧をVH2、下限電圧をVL2
などとして、負荷Aの場合と負荷Bの場合で夫々に適し
た電圧範囲としている。
【0005】次に、複数の負荷を制御するIHジャー炊
飯器のインバータ制御回路の従来例の一例を図3を用い
て説明する。この場合、二つの負荷を制御する例であ
る。
【0006】図において、交流の商用電源1を整流回路
2で直流に変換し、この直流を平滑回路5で平滑して直
流電源を形成する。加熱コイル6a、6bと、コンデン
サ7a、7bと、負荷8a、8bとで共振回路9a、9
bが構成され、スイッチング素子10a、10bと、ダ
イオード11a、11bとでインバータ部12a、12
bが構成される。
【0007】ドライブ回路17a、17bと、比較回路
16a、16bと、自走発振器15a、15bと、トリ
ガ回路14a、14bと、トリガータイミング回路13
a、13bとで前記インバータ部12a、12bを高周
波で駆動し、電流が前記直流電源から加熱コイル6a、
6bに供給されて負荷8a、8bを加熱する。
【0008】加熱の電力設定は、マイクロコンピュータ
19の出力端子OUT1、OUT2から出力されるデジ
タルの電力設定基準信号がDA変換回路20a、20b
によってアナログの電圧に変換され、さらに電力設定信
号回路21a、21bによって負荷に応じた範囲内の電
圧が出力されるよう電力レベルが変換され、比較回路の
一方に入力されることにより行われる。
【0009】この電力設定基準信号は通常8ビット程度
が必要なので、上記例ではマイクロコンピュータ19の
出力端子OUT1、OUT2は各々8ポートで構成され
る。
【0010】上記以外で、複数の負荷を制御する他の方
式による従来例として、特開平9−140561号公報
などがある。これはリレーを用いて加熱コイル等を切替
えるもので、リレーの接点の溶着検知を備えているが、
接点の溶着を完全に防止できるものではなく、機械式の
接点を持つリレーを使用しているため、基本的に信頼性
が低いものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の複数の負荷を制御するIHジャー炊飯器のインバータ
制御回路は、インバータ部、トリガータイミング回路、
トリガ回路、自走発振器、比較回路、ドライブ回路、電
力設定信号回路、DA変換回路、電力設定基準信号出力
用の複数のマイクロコンピュータ出力端子などが、負荷
の数すなわち共振回路の数と同数必要である。
【0012】このため、部品数が多く、部品の基板占有
面積が大きくなって、基板設計に手間が掛かり、同時に
高コストになるという問題を抱えている。
【0013】さらに、共振回路の数と同数の電力設定基
準信号を必要とするので、このためのマイクロコンピュ
ータの出力端子が多く必要となって、マイクロコンピュ
ータの選択に制限が生じ、加えてマイクロコンピュータ
のソフトウェアが複雑となるという問題もある。
【0014】本発明は前記不具合を解決し、複数の負荷
を制御するIHジャー炊飯器のインバータ制御回路にお
いて、部品数を減少させて、基板設計の手間を削減し、
安価にするものである。加えてマイクロコンピュータの
選択に幅を持たせると共にソフトウェアの簡便化を図る
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、交流の商用電源を直流に変換する整流回
路と、この直流を平滑する平滑回路と、加熱コイルとコ
ンデンサと負荷とから成る複数の共振回路と、前記共振
回路に高周波電流を流すスイッチング素子及びダイオー
ドから成るインバータ部と、前記スイッチング素子のO
Nタイミングを決定するトリガータイミング回路と、前
記トリガータイミング回路の出力信号に同期して略三角
波の信号を発生する自走発振器と、電力設定基準信号の
電圧レベルを変換し電力設定信号を出力する電力設定信
号回路と、前記自走発振器の発生信号と前記電力設定信
号回路の出力信号とを比較する比較回路と、この比較回
路の出力信号を変換し前記スイッチング素子を駆動する
ドライブ回路と、これらを制御するマイクロコンピュー
タを備えたインバータ制御回路において、前記ドライブ
回路とインバータ部との間にマイクロコンピュータの出
力端子から出力されるインバータ部切替信号によりドラ
イブ回路の出力をインバータ部のいずれかに切替えるイ
ンバータ部切替回路を備え、前記電力設定信号回路と比
較回路との間にマイクロコンピュータの出力端子から出
力される出力電圧範囲切替信号により電力設定信号回路
の出力電圧範囲を切替える出力電圧範囲切替回路を備え
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、前述のように、交流の
商用電源を直流に変換する整流回路と、この直流を平滑
する平滑回路と、加熱コイルとコンデンサと負荷とから
成る複数の共振回路と、前記共振回路に高周波電流を流
すスイッチング素子及びダイオードから成るインバータ
部と、前記スイッチング素子のONタイミングを決定す
るトリガータイミング回路と、前記トリガータイミング
回路の出力信号に同期して略三角波の信号を発生する自
走発振器と、電力設定基準信号の電圧レベルを変換し電
力設定信号を出力する電力設定信号回路と、前記自走発
振器の発生信号と前記電力設定信号回路の出力信号とを
比較する比較回路と、この比較回路の出力信号を変換し
前記スイッチング素子を駆動するドライブ回路と、これ
らを制御するマイクロコンピュータを備えたインバータ
制御回路において、前記ドライブ回路とインバータ部と
の間にマイクロコンピュータの出力端子から出力される
インバータ部切替信号によりドライブ回路の出力をイン
バータ部のいずれかに切替えるインバータ部切替回路を
備え、前記電力設定信号回路と比較回路との間にマイク
ロコンピュータの出力端子から出力される出力電圧範囲
切替信号により電力設定信号回路の出力電圧範囲を切替
える出力電圧範囲切替回路を備えたものである。これに
よって、部品数を減少させて、基板設計の手間を削減
し、安価にするものである。加えてマイクロコンピュー
タの選択に幅を持たせると共にソフトウェアの簡便化を
図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
【0018】図1は本発明の一実施例の回路構成図であ
る。この実施例は共振回路、インバータ部等が2系統の
場合である。
【0019】図において、1は交流の商用電源で、この
両端に交流を直流に変換する整流回路2の二つの交流端
子(〜端子)が接続される。整流回路2の−端子は接地
され、+端子はチョークコイル3の一端に接続される。
チョークコイル3の他端は平滑コンデンサ4の+端子に
接続され、平滑コンデンサ4の−端子は接地される。5
は平滑回路で、チョークコイル3と平滑コンデンサ4で
構成され、整流回路2の出力を平滑し直流電源を形成す
る。
【0020】6a、6bは加熱コイルで、コンデンサ7
a、7bに並列に接続され、その一端は平滑コンデンサ
4の+端子に接続され、他の一端は後記スイッチング素
子10a、10bのコレクタ端子に接続される。8a、
8bは負荷で、加熱コイル6a、6bの近傍に配置され
て加熱される。9a、9bは共振回路で、加熱コイル6
a、6b、コンデンサ7a、7bおよび負荷8a、8b
で構成される。
【0021】10a、10bはスイッチング素子で、こ
のコレクタ端子は前述したように加熱コイル6a、6b
の一端に接続され、エミッタ端子は接地され、ベース端
子は後記インバータ部切替回路18の出力と接続され、
高速スイッチングされることにより共振回路9a、9
b、すなわち加熱コイル6a、6bに高周波電流を流す
ものである。11a、11bはダイオードで、そのカソ
ード端子はスイッチング素子10a、10bのコレクタ
端子に接続され、アノード端子はスイッチング素子10
a、10bのエミッタ端子に接続される。12a、12
bはインバータ回路で、スイッチング素子10a、10
bとダイオード11a、11bで構成される。
【0022】13a、13bはトリガータイミング回路
で、この入力はスイッチング素子10a、10bのコレ
クタ端子に接続され、出力は後記トリガ回路14の二つ
の入力に接続され、スイッチング素子10a、10bの
ONタイミングを決定するものである。
【0023】14はトリガ回路で、この入力は前述した
ようにトリガータイミング回路13a、13bの出力に
接続され、出力は自走発振器15の入力に接続され、ト
リガータイミング回路13a、13bの信号に同期して
トリガパルスを出力するものである。
【0024】15は自走発振器で、この入力は前述した
ようにトリガ回路14の出力に接続され、出力は比較回
路16の入力の一方に接続され、トリガ回路14の出力
信号に同期して、即ちトリガータイミング回路13a、
13bの出力信号に同期して略三角波の信号を発生する
発振器である。
【0025】16は比較回路で、この入力は自走発振器
15の出力と後記出力電圧範囲切替回路22の出力に接
続され、これら二つの信号を比較しスイッチング素子1
0a、10bを駆動する元となるパルス信号を出力する
ものである。
【0026】17はドライブ回路で、この入力は比較回
路16の出力に接続され、出力はインバータ部切替回路
18を経由してスイッチング素子10a、10bに接続
され、入力された信号をスイッチング素子10a、10
bの駆動に適した駆動電圧に変換して出力するものであ
る。
【0027】18はインバータ部切替回路で、この二つ
の出力は夫々前記インバータ回路12a、12b内のス
イッチング素子10a、10bのベース端子に接続さ
れ、入力はドライブ回路17の出力に接続され、制御端
子は後記インバータ部切替信号回路24の出力が接続さ
れ、制御端子に入力されるインバータ部切替信号により
ドライブ回路17に接続されるインバータ回路12a、
12bすなわちスイッチング素子10a、10bを切替
えるものである。
【0028】19はマイクロコンピュータで、8本のポ
ートで構成される出力端子OUT1は、後記DA変換回
路20の入力に接続され、電力設定基準信号を8ビット
のデジタル値で出力するものである。マイクロコンピュ
ータ19の出力端子OUT2は、後記出力電圧範囲切替
信号回路23の入力に接続され、出力電圧範囲切替信号
を出力するものである。マイクロコンピュータ19の出
力端子OUT3は、後記インバータ部切替信号回路24
の入力に接続され、前記インバータ部切替回路18の制
御端子に送るインバータ部切替信号を出力するものであ
る。
【0029】20はDA変換回路で、この入力は前述し
たようにマイクロコンピュータ19の出力端子OUT1
に接続され、出力は電力設定信号回路21に接続され、
入力されたデジタル値の電力設定基準信号をアナログ値
の電力設定基準信号に変換し出力するものである。
【0030】21は電力設定信号回路で、この入力は前
述したようにDA変換回路20の出力に接続され、出力
は出力電圧範囲切替回路22の入力に接続され、入力さ
れたアナログ値の電力設定基準信号の電圧レベルを変換
し電力設定信号を出力するものである。
【0031】22は出力電力範囲切替回路で、この入力
は前述したように電力設定信号回路21に接続され、出
力は前記比較回路16の入力の他の一方に接続され、制
御端子は後記出力電圧範囲切替信号回路23の出力に接
続され、出力電圧範囲切替信号回路23の信号によっ
て、電力設定信号の上限電圧および下限電圧すなわち出
力電圧範囲を切替えるものである。
【0032】23は出力電圧範囲切替信号回路で、前述
したように、この入力はマイクロコンピュータ19の出
力端子OUT2に接続され、出力は出力電圧範囲切替回
路22の制御端子に接続され、マイクロコンピュータ1
9の出力端子OUT2からの出力電圧範囲切替信号を適
切なレベルに変換し出力するものである。
【0033】24はインバータ部切替信号回路で、この
入力は前述したようにマイクロコンピュータ19の出力
端子OUT3に接続され、出力は前記インバータ部切替
回路18の制御端子に接続され、マイクロコンピュータ
19の出力端子OUT3からのインバータ部切替信号を
適切なレベルに変換し出力するものである。
【0034】次に、動作に当たっての前提を説明する。
【0035】負荷8a、8bについては、例えば負荷8
aはIHジャー炊飯器の内釜の底部、負荷8bは同内釜
の側面部などに該当する。負荷8aと負荷8bを加熱す
る電力は異なっているので、デジタルの電力設定基準信
号およびアナログに変換された電力設定信号の出力電圧
範囲は負荷により異なる値である。例えば、図2におい
て、負荷8aの場合は負荷Aの電圧範囲VL1〜VH
1、負荷8bの場合は負荷Bの電圧範囲VL2〜VH2
に当てはめるものとする。
【0036】マイクロコンピュータ19の出力端子OU
T1は8本のポートで構成され、電力設定基準信号を8
ビットのデジタル値で出力する。
【0037】インバータ制御回路は負荷8a、8bを加
熱するに当たり、これら二つを同時に加熱することはな
く、どちらか一方を加熱する場合や、一方を加熱し途中
で切替えて他方を加熱する場合、あるいはその他の場合
があるが、以下は負荷8aを加熱し、途中で負荷bに切
替えて加熱する場合を説明する。
【0038】以上の構成および前提において、先ず、加
熱開始前における回路の状態を説明する。
【0039】交流の電源が、商用電源1から整流回路2
に供給され、整流回路2によって整流され、平滑回路5
によって平滑されて直流の電源に変換される。この直流
電源は、マイクロコンピュータ19が選択した負荷8a
を含む共振回路9a、およびこれに繋がるインバータ回
路12a内のスイッチング素子10aが駆動された時
に、これらの回路に電流を供給するべく準備状態にあ
る。
【0040】自走発振器15は、後述するインバータ回
路12a、12bと同期した場合とは異なり、自ら持つ
周波数で発振し、常に略三角波を発生している。
【0041】マイクロコンピュータ19は通電され、図
示していない使用者からの加熱開始の信号の入力を待機
している状態である。
【0042】次に、加熱開始後の回路の動作を説明す
る。
【0043】使用者の加熱開始の信号がマイクロコンピ
ュータ19に入力されると、マイクロコンピュータ19
はその旨を理解し、以下のように加熱動作を開始する。
マイクロコンピュータ19は、始めに負荷8aを選択加
熱するため、その出力端子OUT1から負荷8aに適し
た8ビットの電力設定基準信号を出力し、この信号はD
A変換回路20でアナログ値の電力設定基準信号に変換
され、電力設定信号回路21に入力される。
【0044】また同時に、マイクロコンピュータ19
は、その出力端子OUT2から負荷8aに応じた出力電
圧範囲切替信号を出力し、出力電圧範囲切替信号回路2
3でレベル変換され出力電圧範囲切替回路22の制御端
子に入力される。これと前述した電力設定基準信号の電
力設定信号回路21への入力と相俟って、電力設定信号
は負荷8aに応じた出力電圧範囲の信号となって出力電
圧範囲切替回路22から出力され、比較回路16に入力
される。
【0045】さらに同時に、マイクロコンピュータ19
は、その出力端子OUT3からインバータ部12aを選
択するインバータ部切替信号を出力する。この信号は、
インバータ部切替信号回路24で適切なレベルに変換さ
れてインバータ部切替回路18の制御端子に入力され、
インバータ部切替回路18はインバータ部12aを選択
する切替動作を行う。
【0046】上述した回路状態になると、自走発振器1
5の発生する信号が比較回路16、ドライブ回路17、
インバータ部切替回路18を経由してインバータ部12
a内のスイッチング素子10aのベースへ伝達され、ス
イッチング素子10aが駆動される。スイッチング素子
10aが駆動されることにより、前記直流電源から共振
回路9aに電流が供給され、加熱コイル6aやスイッチ
ング素子10a等に電流が流れ始める。
【0047】スイッチング素子10aに電流が流れる
と、そのコレクタの電圧すなわち共振電圧を検出するト
リガータイミング回路13aが動作を始め、その出力が
トリガ回路14に伝達され、さらに自走発振器15に伝
達される。トリガータイミング回路13aの信号が自走
発振器15に伝達されると、自走発振器15は、その信
号に同期する周波数で発振するようになる。
【0048】以後、負荷8aが選択されている間は、前
記信号は自走発振器15→比較回路16→ドライブ回路
17→インバータ部切替回路18→スイッチング素子1
0a→トリガータイミング回路13a→トリガ回路14
→自走発振器15→・・・とループ状に伝達される。こ
れにより、スイッチング素子10aがトリガータイミン
グ回路によるONタイミングで周期的に駆動されるた
め、加熱コイル6aに高周波電流が持続して流れ、負荷
8aの加熱が行われる。
【0049】マイクロコンピュータ19は、負荷8aの
加熱が進み、所定の負荷切替時期が来たと判断すると、
その出力端子OUT1、OUT2、OUT3からの各出
力信号を負荷8bに応じた信号に切替えて出力する。以
後の動作は、負荷8aの場合とほぼ同様なので、簡略に
説明する。
【0050】マイクロコンピュータ19が、その出力端
子OUT1、OUT2、OUT3からの電力設定基準信
号、インバータ部切替信号、出力電力範囲切替信号を負
荷8aに応じた信号から負荷8bに応じた信号に切替え
て出力すると、出力電圧範囲切替回路22から負荷8b
に応じた電力設定信号が比較回路16に入力され、同時
にインバータ部切替回路18が切替えられて、ドライブ
回路17はインバータ部12b内のスイッチング素子1
0bに接続される。
【0051】これにより、スイッチング素子10aの駆
動が停止し、自走発振器15は、トリガータイミング回
路13bの信号に同期する周波数で発振するようにな
る。すなわち、この信号は自走発振器15→比較回路1
6→ドライブ回路17→インバータ部切替回路18→ス
イッチング素子10b→トリガータイミング回路13b
→トリガ回路14→自走発振器15→・・・とループ状
に伝達され、加熱コイル6bに高周波電流が持続して流
れ、負荷8bの加熱が行われる。
【0052】そして、マイクロコンピュータ19は所定
の終了時期が来たと判断すると、その出力端子OUT
1、OUT2、OUT3の出力を全て停止し、スイッチ
ング素子10b等の動作も停止し、加熱が終了する。
【0053】以上述べたように、本発明は、トリガ回路
14、自走発振器15、比較回路16、ドライブ回路1
7、電力設定信号回路21、DA変換回路20、電力設
定基準信号出力用の8本のマイクロコンピュータ19出
力端子OUT1などを1系統で構成しながら、これら回
路群を2系統で構成した従来例と全く同じ機能を発揮で
きるものである。
【0054】また、上記の説明において、共振回路9
a、9b、インバータ部12a、12b等は2系統の場
合としたが、3系統以上の場合も適用できるものであ
り、その場合さらに効果が増すものである。
【0055】また、電力設定基準信号出力用のマイクロ
コンピュータ19の出力端子OUT1の本数について
も、8本としたが、製品に応じて他の本数で実施する場
合も考えられる。
【0056】さらに、負荷の条件などにより、マイクロ
コンピュータ19の出力端子OUT1のポート数を1、
2本程度増やし電力設定信号の桁数を増やして精度を上
げ、同時にプログラム上で対応すること等により、電力
設定信号の出力電圧範囲の拡大および精度の向上を行っ
て、出力電圧範囲切替回路22および出力電圧範囲切替
信号回路23を省略した構成とすることも考えられる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインバータ
制御回路は、ドライブ回路とインバータ部との間にマイ
クロコンピュータの出力端子から出力されるインバータ
部切替信号によりドライブ回路の出力をインバータ部の
いずれかに切替えるインバータ部切替回路を備え、前記
電力設定信号回路と比較回路との間にマイクロコンピュ
ータの出力端子から出力される出力電圧範囲切替信号に
より電力設定信号回路の出力電圧範囲を切替える出力電
圧範囲切替回路を備えたので、複数の負荷を制御するI
Hジャー炊飯器のインバータ制御回路において、部品数
が減少し、基板設計の手間が削減され、安価なものとな
る。加えてマイクロコンピュータの選択に幅を持たせる
と共にソフトウェアの簡便化を図ることができるという
大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成図である。
【図2】電力設定信号の電圧範囲を示す図である。
【図3】従来例の回路構成図である。
【符号の説明】
1 商用電源 2 整流回路 3 チョークコイル 4 平滑コンデンサ 5 平滑回路 6a、6b 加熱コイル 7a、7b コンデンサ 8a、8b 負荷 9a、9b 共振回路 10a、10b スイッチング素子 11a、11b ダイオード 12a、12b インバータ部 13a、13b トリガータイミング回路 14 トリガ回路 15 自走発振器 16 比較回路 17 ドライブ回路 18 インバータ部切替回路 19 マイクロコンピュータ 20 DA変換回路 21 電力設定信号回路 22 出力電圧範囲切替回路 23 出力電圧範囲切替信号回路 24 インバータ部切替信号回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三上 直樹 千葉県柏市新十余二3番地1 株式会社日 立ホームテック内 (72)発明者 小貫 保夫 千葉県柏市新十余二3番地1 株式会社日 立ホームテック内 Fターム(参考) 3K051 AA02 AD01 BD03 BD24 4B055 AA02 AA09 BA80 DA02 DA03 DB14 GA04 GB29 GC16 GD01 5H007 BB11 CB07 CB09 CC05 DA06 DB01 DB12 DC05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流の商用電源(1)を直流に変換する
    整流回路(2)と、この直流を平滑する平滑回路(5)
    と、加熱コイル(6a)、(6b)とコンデンサ(7
    a)、(7b)と負荷(8a)、(8b)とから成る複
    数の共振回路(9a)、(9b)と、前記共振回路(9
    a)、(9b)に高周波電流を流すスイッチング素子
    (10a)、(10b)及びダイオード(11a)、
    (11b)から成るインバータ部(12a)、(12
    b)と、前記スイッチング素子(10a)、(10b)
    のONタイミングを決定するトリガータイミング回路
    (13a)、(13b)と、前記トリガータイミング回
    路(13a)、(13b)の出力信号に同期して略三角
    波の信号を発生する自走発振器(15)と、電力設定基
    準信号の電圧レベルを変換し電力設定信号を出力する電
    力設定信号回路(21)と、前記自走発振器(15)の
    発生信号と前記電力設定信号回路(21)の出力信号と
    を比較する比較回路(16)と、この比較回路(16)
    の出力信号を変換し前記スイッチング素子(10a)、
    (10b)を駆動するドライブ回路(17)と、これら
    を制御するマイクロコンピュータ(19)を備えたイン
    バータ制御回路において、前記ドライブ回路(17)と
    インバータ部(12a)、(12b)との間にマイクロ
    コンピュータ(19)の出力端子(OUT3)から出力
    されるインバータ部切替信号によりドライブ回路(1
    7)の出力をインバータ部(12a)、(12b)のい
    ずれかに切替えるインバータ部切替回路(18)を備
    え、前記電力設定信号回路(21)と比較回路(16)
    との間にマイクロコンピュータ(19)の出力端子(O
    UT2)から出力される出力電圧範囲切替信号により電
    力設定信号回路(21)の出力電圧範囲を切替える出力
    電圧範囲切替回路(22)を備えたことを特徴とするイ
    ンバータ制御回路。
JP2001012810A 2001-01-22 2001-01-22 インバータ制御回路 Expired - Fee Related JP3665268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012810A JP3665268B2 (ja) 2001-01-22 2001-01-22 インバータ制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012810A JP3665268B2 (ja) 2001-01-22 2001-01-22 インバータ制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002218761A true JP2002218761A (ja) 2002-08-02
JP3665268B2 JP3665268B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=18879755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001012810A Expired - Fee Related JP3665268B2 (ja) 2001-01-22 2001-01-22 インバータ制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3665268B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019603A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Panasonic Corp 炊飯器
JP2012138580A (ja) * 2011-12-22 2012-07-19 Panasonic Corp 発光ダイオード用駆動回路及びled光源
US9204516B2 (en) 2010-12-27 2015-12-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting diode driver circuit and LED light source

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019603A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Panasonic Corp 炊飯器
US9204516B2 (en) 2010-12-27 2015-12-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting diode driver circuit and LED light source
JP2012138580A (ja) * 2011-12-22 2012-07-19 Panasonic Corp 発光ダイオード用駆動回路及びled光源

Also Published As

Publication number Publication date
JP3665268B2 (ja) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3644615B2 (ja) スイッチング電源
JP2008523577A (ja) オン/オフ制御を備えたブースト変換器を有する照明バラスト、及びバラスト動作方法
JP4955728B2 (ja) ゼロ電圧スイッチングによって動作するデジタル電力処理の方法および装置
JP2001095265A (ja) インバータ回路
JP2002218761A (ja) インバータ制御回路
KR100351140B1 (ko) 인버터의 역률보정장치
JP3123771B2 (ja) 電子レンジ用電源装置
JP2000021557A (ja) 誘導加熱調理器
JP2003303676A (ja) 電子レンジ駆動回路
WO2008078868A1 (en) Apparatus for controlling induction heating circuit
Sarnago et al. High-efficiency power converters for domestic induction heating applications
JP2512531B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2532565B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP3028344B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2003153550A (ja) インバータ制御回路
JP2001210458A (ja) 加熱調理器
JP2002075620A (ja) 誘導加熱調理器
JP2643377B2 (ja) 誘導加熱調理器
KR100585686B1 (ko) 인버터의 역률보정장치 및 방법
KR100279629B1 (ko) 소프트 스위칭 역률제어용 승압형 컨버터의 스위칭 회로
JP2998277B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2841690B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2000286052A (ja) 加熱調理器
KR100266598B1 (ko) 소프트 스위칭 기술을 이용한 역률제어용 승압형 컨버터의 스위칭 제어회로
CN114079385A (zh) 基于同步驱动的llc谐振电路串并联转换的电源电路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050525

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20050809

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees