JP2002218738A - 昇圧システム - Google Patents
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Abstract
際に、同出力電圧のより速やかな収束を図ることのでき
る昇圧システムを提供する。 【解決手段】チャージポンプ260の出力電圧及び接地
間の電圧は、抵抗R1〜R3によって分圧される。これ
ら分圧された電圧は、ノードN1及びN2の電圧として
取り出され、比較器311及び312に入力される。同
比較器311及び312では、これらノードN1及びN
2の電圧と基準電圧320との大小関係を比較する。判
定部330では、これら比較器311及び312の比較
結果に基づいて、基準電圧320がノードN1の電圧及
びノードN2の電圧間に入っているときには「0」と判
定することで、チャージポンプ260の制御態様はその
まま維持される。
Description
り、詳しくは昇圧回路出力を安定化するためのフィード
バック制御回路を備える昇圧システムに関する。
機器においては、それら電圧を単一の電源から得るなど
の目的で、昇圧回路が用いられることがある。こうした
昇圧回路として、例えば、出力端と基準電位端との間に
直列接続される複数のスイッチングトランジスタと、互
いに隣接するトランジスタ間のノードに一方の端子が接
続されるコンデンサとを備えるチャージポンプ回路があ
る。このチャージポンプ回路の一例を図5に示す。
チャネルMOSトランジスタT1よりなるスイッチング
トランジスタT1及びT2と、コンデンサC1及び出力
コンデンサCoutとを備えて構成される。そして、コ
ンデンサC1に周期的なクロックCLKを印加すること
で、このクロックCLKの波高値VDDに基づき、その
出力電圧として最大で「−VDD」の電圧が出力され
る。参考までに、このチャージポンプ回路における出力
電圧Voutと、ノード電位N1と、クロックCLKと
の推移を図6に示す。
用いる場合、その昇圧された出力電圧を所望の電圧に制
御すべく、同出力電圧に基づいて上記クロック信号の印
加態様をフィードバック制御する回路が併せ用いられる
ことがある。こうしたフィードバック制御回路は、通
常、チャージポンプ回路の出力電圧と任意の基準電圧と
を比較する回路を備え、この比較結果に基づいてチャー
ジポンプ回路に印加するクロック信号の数やパルス幅等
をフィードバック制御する構成となっている。すなわ
ち、出力電圧が所望の電圧に達していなければ、上記ク
ロック信号のクロック数を増加させたり、そのパルス幅
を増大させたりすることで、チャージポンプ回路の昇圧
能力を高める方向に制御する。一方、出力電圧が所望の
電圧を上回っていれば、同クロック信号のクロック数を
減少させたり、そのパルス幅を減少させたりすること
で、チャージポンプ回路の昇圧能力を低下させる方向に
制御する。
圧と任意の基準電圧との比較に基づいて同チャージポン
プ回路の昇圧能力を可変制御することで、その出力電圧
を所望の電圧に制御することができるようになる。
てフィードバック制御を行うことで所望の出力電圧を得
ることができるとはいえ、同出力電圧が上記所望の電圧
に収束されるまでにはある程度の時間がかかる。そし
て、この出力電圧が所望の電圧に収束されるまでの期間
は、同所望の電圧を中心としたその上下方向への変動成
分が発振状のノイズとなる。
えばCCD撮像装置等の駆動回路に採用した場合には、
上記発振状のノイズが撮像信号に重畳され、その表示画
面上にもノイズとなって現れるおそれがある。
任意の昇圧回路にあっても、その出力電圧をフィードバ
ック制御して安定化を図る昇圧システムにあっては、こ
うした実情も概ね共通したものとなっている。
あり、その目的は、昇圧回路の出力電圧をフィードバッ
ク制御する際に、同出力電圧のより速やかな収束を図る
ことのできる昇圧システムを提供することにある。
の出力電圧を基準電圧と比較し、その比較結果に応じて
前記昇圧回路の昇圧能力をフィードバック制御する昇圧
システムにおいて、前記昇圧回路の出力電圧と前記基準
電圧との比較を、それら一方の電圧についてその値を異
ならしめた2つの電圧値と他方の電圧との間で行い、該
他方の電圧がそれら2つの電圧値の間にある期間は前記
フィードバック制御として前記昇圧回路のその時点での
昇圧能力を維持する制御を行うことで、昇圧回路出力の
速やかな収束を図るようにする。
にかかる昇圧システムをCCD(Charge Coupled Devic
e)固体撮像素子を有する撮像装置の駆動回路に適用し
た第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明す
る。
置及びその駆動回路の全体構成を示す。
は、例えば、フレーム転送方式であり、光電変換を行う
撮像部110と、同光電変換された電荷を一時的に蓄え
ておく蓄積部120と、同蓄積部120に蓄えられた電
荷を出力するための水平転送部130と、水平転送部1
30の転送する電荷を図示しない信号処理系へ出力する
出力バッファ140とを備えて構成される。
100は、(1)撮像部110にて光電変換された電荷
を所定のタイミングで一括して蓄積部120に転送する
動作(垂直転送)、(2)蓄積部120に転送、蓄積さ
れた電荷を一行づつ水平転送部130へ転送する動作
(水平転送)、(3)水平転送部130に転送された電
荷を出力バッファ140を介して出力する動作、といっ
た大きくは3種の動作を行う。
動作を実現するために設けられる駆動回路は、この例で
は、垂直ドライバ210と、水平ドライバ220と、マ
スタークロック230と、タイミング発生部240と、
システム電源250とを備えている。更に、単一のシス
テム電源250によってその動作を可能とすべく、チャ
ージポンプ260と、その出力電圧を安定化させるべく
同チャージポンプ回路260の昇圧能力をフィードバッ
ク制御するフィードバック制御部300とを備えてい
る。
10及び蓄積部120に設けられた各ゲート(図示略)
に対して上記垂直転送のためのパルスを印加すること
で、CCDイメージセンサ100に垂直転送動作を行わ
せる回路である。この垂直ドライバ210から出力され
る前記パルスのタイミングは、タイミング発生部240
から出力されるタイミング信号に応じて決定される。ま
た、同垂直ドライバ210から出力される駆動パルスの
波高値、すなわちパルス電圧は、前記チャージポンプ2
60の出力電圧(例えば「−6」V近傍)、及びシステ
ム電源250の電源電圧(例えば「+3.3」V)を通
じて確保される。
ドバック制御部300から印加される昇圧クロックφC
に基づいて負電圧側及び正電圧側への昇圧動作を行うも
のである。ちなみに、このチャージポンプ260は、N
チャネルMOSトランジスタとコンデンサとでそれぞれ
構成される例えば3段の昇圧段を備え、インバータ等を
用いることで、隣接する昇圧段に対しては互いに論理反
転したクロックが印加されるように構成されている。こ
れにより各昇圧段において、理論的には昇圧クロックの
波高値(例えば「3.3」V)分だけ接地電圧からの引
き下げが行われる。そして、この3段の昇圧段を介して
出力される電圧は、例えば「−6V」近傍に保持される
ように、図示しない昇圧制御部によって制御される。
は先の図5に示すものと同様のPチャネルMOSトラン
ジスタとコンデンサとから構成される例えば1段の昇圧
段をも備え、上記「−6V」近傍に保持される出力電圧
とシステム電源250の電源電圧とを用いて、その出力
電圧が例えば「+8V」近傍に保持されるようフィード
バック制御部300によって制御される。この出力電圧
は、CCDイメージセンサ100に対するバイアス電圧
や出力バッファ140等に利用される。
送のためのパルスを印加する回路である。この水平ドラ
イバ220から出力される駆動パルスの出力タイミング
も、タイミング発生部240から出力されるタイミング
信号に応じて決定される。また、この水平ドライバ22
0から出力される駆動パルスの波高値、すなわちパルス
電圧は、システム電源250の電源電圧のみによって確
保される。
構成及びそのフィードバック制御にかかる動作について
説明する。なおここでは、上記昇圧出力のうち、「+8
V」側の出力電圧を安定化する場合を例にとってそのフ
ィードバック制御態様を説明する。他方の「−6V」側
への出力電圧を安定化する場合についてはその説明を割
愛するが、そのフィードバック制御自体は同様の原理に
基づく。
出力電圧を監視してフィードバック制御を行ったとして
も、同出力電圧が所望の電圧値に収束するまでにはある
程度時間がかかる。そのため、チャージポンプ260の
出力電圧が変動することで、CCDの撮像信号に発振状
のノイズが乗るおそれがある。
おいては、チャージポンプ260の出力電圧を単一の電
圧値(例えば「+8V」)に合わせ込む制御を行う代わ
りに、同出力電圧を所定の幅(ΔV)を有する電圧領域
内に収まるように制御するようにしている。すなわち、
第1の比較用電圧と同第1の比較用電圧よりもΔVだけ
高い第2の比較用電圧とを設定し、チャージポンプ26
0の出力電圧が、これら第1の比較用電圧と第2の比較
用電圧との間の電圧に保持されるようにフィードバック
制御する。
力電圧が第2の比較用電圧よりも高い場合には、チャー
ジポンプ260の昇圧能力を減少させる制御を行う。一
方、出力電圧が第1の比較用電圧よりも低い場合には、
チャージポンプ260の昇圧能力を増大させる制御を行
う。
を第1及び第2の比較用電圧と比較するために、本実施
形態では、同出力電圧及び接地間の電圧を抵抗分割によ
って分圧し、異なる2つの電圧値を取り出すようにして
いる。そして、これら取り出された2つの分圧値と単一
の基準電圧とを比較することで、単一の基準電源を用い
てチャージポンプ260の出力電圧を2つの異なる電圧
値と比較する。
ジポンプ260の出力電圧及び接地間の電圧は、抵抗R
1、R2、R3によって分圧される。そして、これら分
圧は、ノードN1及びN2の電圧として比較器311及
び312の一方の端子(反転入力端子)にそれぞれ入力
される。そして、これら各比較器311及び312の他
方の端子(非反転入力端子)に基準電圧320が入力さ
れることで、ノードN1及びN2の電圧が基準電圧32
0とそれぞれ比較される。
第2の比較用電圧と出力電圧との比較が、また比較器3
12によって第1の比較用電圧と出力電圧との比較がそ
れぞれ可能となる。なお、これら各抵抗R1、R2、R
3の抵抗値を調整することで、第1の比較用電圧及び第
2の比較用電圧をそれぞれ適宜の値に設定することがで
きる。
比較器311及び312の出力に基づいて、チャージポ
ンプ260の昇圧能力を可変制御するか否かを判断す
る。ここでは、チャージポンプ260の出力電圧が第2
の比較用電圧よりも高い場合には、「+1」と判定す
る。また、同出力が第2の比較用電圧以下であり且つ、
第1の比較用電圧以上である場合には、「0」と判定す
る。更に同出力電圧が第1の比較用電圧よりも低い場合
には、「−1」と判定する。
ればチャージポンプ260の昇圧能力の減少制御を、ま
た「0」であれば昇圧能力を維持する制御を、更に「−
1」で有れば同昇圧能力の増大制御を行うようにしてい
る。
施形態では、チャージポンプ260に印加される昇圧ク
ロックφCのデューティ比を変更することで行うように
している。換言すれば、所定の周期を有する昇圧クロッ
クφCにおいて、2値的な論理レベルのそれぞれがクロ
ックの一周期にしめる割合を変化させることで昇圧能力
の可変制御を行うようにしている。
クロックφCの各周期において、互いに異なる2つの論
理レベルの電圧が印加される期間が互いに等しいときに
最大となり、これら2つの期間の比が変化するにつれて
減少していく。したがって、チャージポンプ260へ互
いに異なる2つの論理レベルを有する電圧が印加される
期間の比を変化させることで、その昇圧能力を可変制御
することができるようになる。
うために、本実施形態ではフィードバック周期毎に判定
部330によって行われる判定を積算していくようにし
ている。そして、この積算値に基づいて上記昇圧クロッ
クφCのデューティ比を設定することで、チャージポン
プ260の昇圧能力を可変制御する。
ク周期毎に判定部330によって行われる判定の積算値
を、先に示したマスタークロック230の波数に対応さ
せる。そしてこの対応づけられたマスタークロックの波
数に応じた期間を、上記所定の周期を有する昇圧クロッ
クのうち、例えば論理「H」レベルである期間として設
定する。ここでは、積算値が小さいほど、同一周期内
で、論理「H」レベルである期間と論理「L」レベルで
ある期間とが近似されていくように予め初期条件を設定
しておく。このように設定しておくことで、上記積算値
をチャージポンプ260の昇圧能力を可変制御するパラ
メータとして用いることが可能となる。
部330による判定結果は、フィードバック周期で同判
定部330の判定結果を積算していく第1カウンタ34
0に入力される。この第1カウンタは、タイミング発生
部240からフィードバック周期で供給される補助クロ
ックφSがイネーブル端子Eに入力されたときに能動と
なる。このように、補助クロックφSがイネーブル端子
に入力されることで、第1カウンタでは、フィードバッ
ク周期で判定部330の出力値を積算していくことがで
きる。
施形態では、上記フィードバック周期と同一周期に設定
された昇圧クロックφCにおいて、そのデューティ比を
変更する構成としている。
カウンタ360では、そのリセット端子Rに上記補助ク
ロックφSが入力される度に、初期化されて新たにマス
タークロックφMの波数をカウントしていく。そして、
この第2カウンタ360のカウント値及び上記第1カウ
ンタのカウント値は、比較回路(ディジタル比較回路)
350に入力される。この比較回路350は、第2カウ
ンタ360のカウント値が第1カウンタ340のカウン
ト値未満であるときには、論理「L」レベルの信号を出
力する。また、第2カウンタ360のカウント値が第1
カウンタ340のカウント値以上となると、論理「H」
レベルの信号を出力する。このように設定されること
で、比較回路350からは、第1カウンタの積算値に応
じてデューティ比が変更された昇圧クロックφCが生成
され、出力される。
プ260の出力電圧の推移を、図2に基づいて説明す
る。
圧が、第2の比較用電圧を上回ると(図2(a)参
照)、それ以降の時刻t1において、第1カウンタ34
0に補助クロックφSが入力されることで(図2(c)
参照)、一点鎖線で示す第1カウンタ340のカウンタ
値がインクリメントされる(図2(b))。そして、マ
スタークロックφMの値を計数していく第2カウンタ3
60の値が、第1カウンタ340の値よりも大きくなっ
た時刻t2において(図2(b)参照)、昇圧クロック
φCが論理「H」レベルとなる(図2(d)参照)。こ
こでは、昇圧クロックφCの論理「H」レベルと論理
「L」レベルとの一周期にしめる割合が、1:1から離
れていく側にデューティ比が制御されるようになり、チ
ャージポンプ260の昇圧能力の減少制御がなされる。
の減少制御は、その出力電圧が第2の比較用電圧以下と
なるまで継続される。そして、同出力電圧が第2の比較
用電圧以下となると、それ以降の時刻t3において、第
1カウンタ340に補助クロックφSが入力されても、
同第1カウンタ340はそれ以前と同一のカウンタ値を
維持する。ここでは、チャージポンプ260の昇圧能力
を維持する制御がなされる。
第1の比較用電圧を下回ると、それ以降の時刻t4にお
いて、第1カウンタ340への補助クロックφSの入力
に伴い、そのカウンタ値がデクリメントされる。ここで
は、昇圧クロックφCの論理「H」レベルと論理「L」
レベルとの一周期にしめる割合が、1:1に向けて制御
されるようになり、チャージポンプ260の昇圧能力の
増大制御がなされる。
び第2の比較用電圧間に収まると、デューティ比一定の
昇圧クロックφCがチャージポンプ260に供給される
ようになる。
効果が得られるようになる。
を、第1及び第2の比較用電圧間に制御することで、チ
ャージポンプ260の昇圧能力の過剰な変更が行われに
くくなり、その出力電圧を所望の電圧に早期に収束させ
ることができるようになる。
び接地間を抵抗分割によって分圧して2つの電圧を取り
出すことで、単一の基準電圧320を用いてチャージポ
ンプ260の出力電圧を異なる2つの電圧と比較するこ
とができる。
昇圧クロックφCにおいて、そのデューティ比を可変制
御することで、チャージポンプ260の昇圧能力を可変
制御することができる。
変更を、マスタークロックφMの波数に基づいて行うこ
とで、それら各クロックの制御性を向上させることがで
きる。
して実施してもよい。
については特に指定しなかったが、例えば撮像信号への
ノイズの混入を避けるなどの目的から撮像信号の出力が
停止されている期間に限って昇圧制御を行うなどしても
よい。これについては、例えば同期間以外には比較回路
350の出力を停止させたり、マスタークロック230
から第2カウンタ360への信号の供給を停止させたり
すればよい。
昇圧システムを図1の場合と同様の撮像装置の駆動回路
に適用した第2の実施形態について、上記第1の実施形
態との相違点を中心に図3及び図4を参照しつつ説明す
る。なお、図3において、先の図1に示した要素と同一
の要素については同一の符号を付した。
00から出力される撮像信号へのノイズの混入を回避す
べく、チャージポンプ260による昇圧動作を同撮像信
号の出力が停止されている期間に限って行う。
ィードバック制御を伴う昇圧動作を行う場合には、各昇
圧動作期間において昇圧制御態様が相違することがあ
る。そして、このように昇圧制御態様が相違する昇圧動
作が行われた後には、チャージポンプ260の出力電圧
が、各昇圧動作後毎で微妙に相違することがある。特に
各ラインデータが転送される度に設けられる各水平ブラ
ンキング期間において昇圧制御態様が互いに相違する
と、出力バッファ140等を介した各ラインデータの転
送にかかる電圧同士が相違することとなる。そして、こ
れらデータの再生時において、各ライン毎のデータ転送
にかかる電圧同士の相違に起因して画面上に横線状のノ
イズが現れることがある。このような横線状のノイズは
人間の視覚にとらえられやすいために、同横線状のノイ
ズを回避する何らかの処置をとることが望まれる。
号(インターレース式を想定しているため、実際には1
フィールド分の信号)が転送される期間においては、昇
圧能力の変更が行われないようにしている。これによ
り、各水平ブランキング期間の昇圧動作が同一の制御態
様にて行われることとなるために、上記横線状のノイズ
の発生が回避されるようになる。
述する。
は、上記第1の実施形態と同様、抵抗R1、R2、R3
によってチャージポンプ260の出力電圧及び接地間を
分圧して、これらと基準電圧320とを比較する。そし
て、この比較結果は判定部330によって3段階に評価
され、第1カウンタ340によって補助クロックφSに
同期してカウントされていく。
ークロック230からクロックの供給はなく、代わり
に、撮像信号の停止期間中以外は論理「L」レベルの信
号が出力され、撮像信号の停止期間中にのみマスターク
ロックφMと同期したクロックとなるクロックφM’が
タイミング発生部240’から供給される。
る度に設けられる垂直ブランキング期間以外には、第1
カウンタ340のカウンタ値と第2カウンタ360のカ
ウンタ値とが補助クロックφSに同期して比較回路35
0において比較されることがないよう、第1カウンタ3
40から比較回路350への出力が規制される。そし
て、同比較回路350への出力が規制される期間におい
ては、その規制が始まる直前の第1カウンタ340のカ
ウンタ値が比較回路350に入力され続けるように設定
する。このように設定することで、比較回路350から
出力される昇圧クロックφCは、1撮像画像分の信号が
出力される期間においては、同一のデューティ比にて制
御される。
おいて、垂直ブランキング期間のみに論理「H」レベル
となる許可信号φVを生成し、この許可信号φVに基づ
いて、第1カウンタ340の値が比較回路350へ出力
されるように設定する。そして、この許可信号φVは、
ラッチ回路410とセレクタ420とに入力される。こ
のラッチ回路410には、第1カウンタ340の出力信
号が入力され、許可信号φVの立ち下がり時に同期して
この第1カウンタ340からの入力信号を保持する。
40の出力が入力される端子Aと、ラッチ回路410の
出力が入力される端子Bとを備えている。また、インバ
ータ432を設けることで、切替端子SAと切替端子S
Bとには、許可信号φVがそれぞれ互いに論理反転した
信号として入力される構成とする。これにより、セレク
タ420は、切替端子SAに論理「H」レベルの信号が
入力されたときには、端子A及び比較回路350間を、
また、切替端子SBに論理「H」レベルの信号が入力さ
れときには、端子B及び比較回路350間を、それぞれ
選択的に導通する。したがって、垂直ブランキング期間
においては、上記第1の実施形態同様のフィードバック
制御が、またそれ以外の期間では、一定のデューティ比
の昇圧制御が行われることとなる。
ク制御について、図4を用いて更に説明する。
値(図4(c)参照)は、補助クロックφSに同期して
絶えず更新される。一方、同一のフィールド内において
は(図4(a)参照)、許可信号φVが論理「L」レベ
ルに維持されるため(図(b)参照)、セレクタ420
の出力は、ラッチ回路410の出力(図4(d)参照)
と同一の値に固定される。したがって、同一フィールド
内の各水平ブランキング期間においては、同一のデュー
ティ比を有する昇圧クロックφCにて昇圧制御が行われ
る。
に設けらる垂直ブランキング期間においては、許可信号
φVが論理「H」レベルとなることで、セレクタ420
の出力は第1カウンタ340の出力と同一となる。これ
により、チャージポンプ260は、補助クロックφSの
クロック周期でフィードバック制御がなされる。
と、許可信号φVが論理「H」レベルから論理「L」レ
ベルへと変化するのに伴い、ラッチ回路410の出力が
許可信号φVの変化時の第1カウンタ340の値に更新
される。また、セレクタ420では、このラッチ回路4
10の更新された値と同一の値が出力される。
第1の実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて、更に
以下の効果が得られるようになる。
いては、チャージポンプ260の制御態様の変更を規制
することで、映像信号の再生に伴う横線状のノイズの発
生を的確に回避することができる。
御を行うことで、撮像信号にノイズが混入することを好
適に回避することができる。
圧能力を変更する場合には、例えばクロック数を変更す
る場合と比べてより精度のよい昇圧能力の可変制御が可
能となる。すなわち、クロック数を変更する場合には、
トランジスタの応答の観点からすればそのクロック周期
をあまり小さく設定することができないが、上述したよ
うに撮像信号の出力が停止されている限られた期間にの
み昇圧制御が行われるために、クロック周期が大きいと
一回の昇圧期間にそのクロック数を大きく変更すること
ができない。
ティ比を変更する方法によれば、クロックの周期をさほ
ど小さくすることなく、多段階の可変制御を的確に行う
ことができる。
変更してもよい。
の規制態様については、上記構成のものに限られない。
例えば、補助クロックφSを垂直ブランキング期間のみ
に第1カウンタのイネーブル端子Eに供給するようにし
てもよい。
おける昇圧クロックφCのデューティ比を、比較回路3
50への出力が規制される直前の第1カウンタ340の
値に設定したが、これに限られない。例えば、同一フィ
ールド内のチャージポンプ260の出力電圧を監視し、
この監視結果に基づいて次のフィールド内でのデューテ
ィ比を設定してもよい。これについては、例えば、次の
ようにすればよい。すなわち、(イ)第1カウンタ34
0の出力を積算していく積分回路、(ロ)同積分回路に
よって得られる1フィールド内の第1カウンタの積分値
を所定量(例えば1フィールドにおける補助クロックφ
Sの波数)で除算する除算部、をそれぞれ設ける。そし
て、この除算部によって演算された値に基づいて、次の
フィールド内の昇圧クロックφCのデューティ比を設定
する。このように設定することで、前フィールドの出力
電圧の状態に基づいて、昇圧条件を設定するフィードバ
ック制御が可能となる。
能な要素としては、例えば以下のものがある。
60の出力電圧及び接地間を抵抗分割により分圧した2
つの値と基準電圧とを比較することで、チャージポンプ
260の出力電圧を2つの異なる比較用電圧と比較する
構成としたが、これに限られない。例えば、異なる2つ
の基準電圧とチャージポンプ260の出力電圧との1つ
の分圧値との比較を行うなどしてもよい。
圧制御を例として示したが、負電圧側への昇圧制御に関
しては、上記比較用電圧と出力電圧との比較は、絶対値
による比較であるものとして、これに基づくフィードバ
ック制御態様の変更を行えばよい。
路としてトランジスタ及びコンデンサから構成される回
路を想定したが、ダイオード及びコンデンサからなるも
のでもよい。
マスタークロックの波数に基づいて行う構成に限らな
い。要は、一定周期のクロックにおける異なる2つの論
理レベル信号の比を変更することができれば、任意の構
成でよい。
デューティ比の変更によるものに限られず、例えば昇圧
クロックの周波数変更を行うなど任意の制御を用いてよ
い。
ログ的に無段階に行ってもよい。
は、昇圧能力の増大制御、昇圧能力の維持制御、昇圧能
力の減少制御の3段階の制御ができるものでもよい。
ンプ回路に限られない。本発明の昇圧システムは、昇圧
出力を安定化するためのフィードバック制御回路を備え
る任意の昇圧回路に適用可能である。
力電圧と基準電圧との一方について、その値を異ならし
めた2つの電圧値を、他方の電圧と比較し、他方の電圧
がそれら2つの電圧値の間にある期間は昇圧能力の維持
制御が行われる。このため、昇圧回路の出力電圧が異な
る2つの電圧値内にあるときには、昇圧能力の維持制御
がなされることとなる。したがって、本発明の構成によ
れば、出力電圧をより早期に収束させることができ、ひ
いては、同出力電圧に発振状のノイズが乗るという問題
を好適に回避することができるようになる。
出力電圧から2つの異なる分圧値を生成して、この2つ
の電圧値と単一の基準電圧とを比較するために、単一の
基準電源を用いて同出力電圧を2つの異なる電圧値内に
制御することができるようになる。
2つの異なる電圧値に設定して、この2つの電圧値と昇
圧回路の出力電圧に応じて生成される単一の電圧とを比
較することで、昇圧回路の出力電圧を2つの異なる電圧
値内に制御することができるようになる。
にて昇圧能力の多段階制御を行うことができるようにな
る。
ンプによって昇圧回路を構成することで、昇圧回路をよ
りコンパクトに形成することができるようになる。
回路に印加されるクロックのデューティ比を変更するこ
とで、昇圧能力を変更することができるようになる。
項記載の昇圧システムを撮像装置に組み込むことで、昇
圧回路の出力電圧が所望の値に収束するまでの間に撮像
信号にノイズがのるという問題を好適に回避することが
できるようになる。
期間内は、昇圧回路のその時点での昇圧能力を維持する
ために、水平1ラインデータ毎にその転送にかかる電圧
が大きく異なることがなくなり、ひいては、撮像信号を
再生して得られる画像に横線状のノイズがのるおそれを
好適に回避することができるようになる。
走査期間における昇圧回路の出力電圧を取り込み、これ
に応じて続く垂直走査期間の昇圧回路の昇圧能力を設定
するために、的確なフィードバック制御を行うことがで
きるようになる。
及びその駆動回路に適用した第1の実施形態の全体構成
を示すブロック図。
チャート。
及びその駆動回路に適用した第2の実施形態の全体構成
を示すブロック図。
チャート。
チャート。
0…蓄積部、130…水平転送部、210…垂直ドライ
バ、220…水平ドライバ、230…マスタークロッ
ク、240…タイミング発生部240、250…システ
ム電源、260…チャージポンプ、300、400…フ
ィードバック制御部、311、312…比較器、320
…基準電圧、330…判定部、340…第1カウンタ、
350…比較回路、360…第2カウンタ、410…ラ
ッチ回路、420…セレクタ、432…インバータ。
Claims (9)
- 【請求項1】昇圧回路の出力電圧を基準電圧と比較し、
その比較結果に応じて前記昇圧回路の昇圧能力をフィー
ドバック制御する昇圧システムにおいて、 前記昇圧回路の出力電圧と前記基準電圧との比較を、そ
れら一方の電圧についてその値を異ならしめた2つの電
圧値と他方の電圧との間で行い、該他方の電圧がそれら
2つの電圧値の間にある期間は前記フィードバック制御
として前記昇圧回路のその時点での昇圧能力を維持する
制御を行うことを特徴とする昇圧システム。 - 【請求項2】前記昇圧回路の出力電圧から2つの異なる
分圧電圧を生成して前記2つの電圧値とし、これら2つ
の電圧値と単一の基準電圧とを比較して前記フィードバ
ック制御を行う請求項1記載の昇圧システム。 - 【請求項3】前記基準電圧を異なる2電圧に設定して前
記2つの電圧値とし、これら2つの電圧値と前記昇圧回
路の出力電圧に応じて生成される単一の電圧とを比較し
て前記フィードバック制御を行う請求項1記載の昇圧シ
ステム。 - 【請求項4】前記比較される他方の電圧が、前記2つの
電圧値の間にあるときには「0」、同2つの電圧値の間
から外れるときにはそれら外れる方向に応じてそれぞれ
「+1」、「−1」とする判定結果を得る判定部と、該
判定部の判定結果を積算するカウンタと、を備え、該カ
ウンタの計数値に基づいて前記昇圧回路の昇圧能力をフ
ィードバック制御することを特徴とする請求項2又は3
に記載の昇圧システム。 - 【請求項5】前記昇圧回路が、所定のディーティ比を有
するクロックで駆動されるチャージポンプ回路である請
求項1〜4のいずれかに記載の昇圧システム。 - 【請求項6】前記駆動クロックのデューティ比に応じて
前記チャージポンプ回路の昇圧能力が変更されることを
特徴とする請求項5記載の昇圧システム。 - 【請求項7】パルス駆動される固体撮像素子を含む撮像
装置に組み込まれ、前記固体撮像素子の水平走査あるい
は垂直走査の少なくとも一方のブランキング期間に昇圧
動作を繰り返して、前記固体撮像素子を駆動する駆動回
路に前記昇圧回路の出力電圧を供給することを特徴とす
る請求項1〜6のいずれかに記載の昇圧システム。 - 【請求項8】前記固体撮像素子の1垂直走査期間内は、
前記比較結果に関わらず前記昇圧回路のその時点での昇
圧能力を維持することを特徴とする請求項7記載の昇圧
システム。 - 【請求項9】前記固体撮像素子の特定の垂直走査期間に
前記比較結果を取り込み、取り込んだ比較結果に応じ
て、続く垂直走査期間の前記昇圧回路の昇圧能力を設定
することを特徴とする請求項8に記載の昇圧システム。
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP4073192B2 JP4073192B2 (ja) | 2008-04-09 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009017668A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Nec Electronics Corp | 昇圧電源回路 |
JP2017216813A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 浜松ホトニクス株式会社 | チャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路 |
-
2001
- 2001-10-23 JP JP2001324693A patent/JP4073192B2/ja not_active Expired - Fee Related
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