JP2002218620A - 補強絶縁ユニット用パイプ - Google Patents

補強絶縁ユニット用パイプ

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JP2002218620A
JP2002218620A JP2001008184A JP2001008184A JP2002218620A JP 2002218620 A JP2002218620 A JP 2002218620A JP 2001008184 A JP2001008184 A JP 2001008184A JP 2001008184 A JP2001008184 A JP 2001008184A JP 2002218620 A JP2002218620 A JP 2002218620A
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JP
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pipe
insulating unit
cable
insulator
pipe member
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JP2001008184A
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Shinji Umeda
晋司 梅田
Sukefumi Seo
右文 瀬尾
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割タイプのパイプを用いてもワンピース型
ジョイントの絶縁体内周面に合せ部の段差による転写が
生じないように接続部に絶縁ユニットの装着を可能に
し、したがって、コストの低減を図りつつワンピース型
絶縁ユニットの電気的性能の低下を防止して該絶縁体を
接続部に装着可能にした補強絶縁ユニット用パイプを提
供する。 【解決手段】 電力ケーブル端部同士の接続部外周にワ
ンピース型の弾性絶縁体からなる補強絶縁ユニット1を
装着したものであり、パイプ部材6は、2つの部分7,
7が軸方向に沿った合せ部9,9で合わされて一体化
し、前記絶縁体10の収縮力に打ち勝ち得る強度の分割
パイプになっていると共に、該一体化した分割パイプの
外表面に被せる樹脂膜体8とを有し、接続部上の補強絶
縁ユニット1から抜き取ったパイプ部材6は、前記樹脂
薄膜体8を適宜の刃物で切断し、パイプ部材6を分割し
てケーブルから取り外し可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部高圧電極、絶
縁層、および外部半導電層が筒状に一体化したゴムで構
成された接続部用または終端用のワンピース型の補強絶
縁ユニット用パイプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CV絶縁ケーブルの接続部にワン
ピース型の補強絶縁ユニットを被せて絶縁を施すワンピ
ースジョイントがある(実公昭57−14485号等参
照)。この種のワンピース型の補強絶縁ユニットをケー
ブルに送り込む際に工具を利用して送り込むが、現在は
一回送り込む毎に取り除き、消却している。
【0003】つまり、補強絶縁ユニットはその中空部内
にパイプを挿入し、このパイプごとケーブルに送り込ん
でいるが、このパイプの内径はケーブル外径より大きく
なっており、補強絶縁ユニットの内径部にパイプを強制
的に挿入し、補強絶縁ユニットを膨張させている。そし
て、ケーブルを接続後、パイプによって内径が膨張した補
強絶縁ユニットを接続部の所定の位置に戻し、パイプを
引き抜いて補強絶縁ユニットをケーブル上に設置する。
引き抜かれたパイプはケーブルから外すために切断され
廃棄される(例えば特公平4−72450号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにケーブルからパイプを外すのにパイプを切断して
いたので、再使用ができず各ジョイント毎にこのパイプ
が必要となっている。また、このパイプの切断作業が必
要であるので刃物を使用し、作業に慣れていないとケー
ブル外表面に傷をつける可能性が有り、作業に熟練を要
し作業時間がかかるという問題点がある。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、ワンピース型の補強絶縁ユニット中
空部内に装着するパイプに分割タイプのパイプを用いて
簡単に該絶縁ユニットからパイプを取れるようにし、か
つ、該絶縁ユニット内周面に分割パイプの合せ部の段差
による転写が生じないように接続部に該絶縁ユニットの
装着を可能にし、したがって、コストの低減を図りつつ
ワンピース型絶縁ユニットの電気的性能の低下を防止し
て接続部に装着可能にした補強絶縁ユニット用パイプを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、前記課題を解
決するため、種々に考察した結果、パイプを最初から分
割式(縦割り2分割あるいは多分割)にすること用いる
ことにした。しかるに、パイプを分割式とした場合、分
割部(合せ部)の微少のずれ(段差)が内径を膨張させ
たゴムに転写し、ジョイント部の電気的特性の低下を招
く可能性が考えられる。本発明は、このような段差をも
防止して電気的性能の維持向上を図ろうとするものであ
る。
【0007】そこで本発明は、前記課題を解決するため
次の構成を有する。本発明は、内部高圧電極、絶縁層、
および外部半導電層が筒状に一体化したゴムで構成され
た接続部用または終端用のワンピース型の補強絶縁ユニ
ットであって、中空部に該絶縁体を拡径しながらパイプ
部材が挿入され、このパイプ部材内にケーブルを挿通し
て前記補強絶縁ユニットをケーブルの接続部上に位置さ
せかつパイプ部材を外すことにより、電力ケーブル端部
同士の接続部に装着するようにした補強絶縁ユニットに
おいて、パイプ部材は、複数の部分が軸方向に沿った合
せ部で合わされて一体化し、前記絶縁体の収縮力に打ち
勝ち得る強度の分割パイプと、該一体化した分割パイプ
の外表面に被せる樹脂膜体とを有し、分割パイプは、接
続部上の補強絶縁ユニットから抜き取られて、その表面
の樹脂膜体の切断など剥ぎ取りにより、分割パイプが分
割されてケーブルから取り外し可能にしたことを特徴と
する補強絶縁ユニット用パイプである。また、本発明に
おいて、樹脂膜体は、その周面に潤滑剤を塗布したもの
が好適である。
【0008】上記構成を有する本発明によれば、ワンピ
ース型の補強絶縁ユニットにおいて、パイプ部材は、複
数の部分が軸方向に沿った合せ部で合わされて一体化
し、前記絶縁体の収縮力に打ち勝ち得る強度の分割パイ
プを用いて、この分割パイプの外表面に樹脂膜体を被せ
て絶縁体中に、接続部上の絶縁体から抜き取ったパイプ
部材に対しては、前記樹脂膜体(薄膜体が好適である)
を切断し、分割パイプを分割して取り去るようにする。
したがって、一体のパイプを使用しないのでパイプ自体
の切断が不要で樹脂薄膜体を切断など剥ぎ取るだけでパ
イプを取り去ることができる。また、樹脂膜体は再使用
不可能であるが切断等するのがパイプに比較し簡単であ
り、パイプ除去作業に熟練を要することがない。しかも
パイプを再使用でき経済的であり、また、除去作業にお
いてケーブル表面に傷などの不具合を生じさせない。ま
た、パイプ部材の分割パイプ同士の合せ部に微小な段差
があっても、樹脂薄膜体でその外表面を包むので絶縁体
内周面に前記段差の影響が緩和されあるいは影響しなく
なるので、パイプ部材を絶縁体の中空部内周面に挿着し
て引き抜いてもその内周面に微小な段差が転写されるこ
とが少なくあるいは無くなるので、接続部の電気的性能
の低下が生じることがない。
【0009】樹脂膜体は、その外表面に潤滑剤の塗布さ
れたものが好適であり、補強絶縁ユニットへのパイプ部
材の装着・抜き取りが極めて容易になる。また、樹脂膜
体は、前記合せ部の段差が合っても薄膜テープ体の変形
で十分に吸収できる材質が好ましく、該段差の影響をよ
り一層緩和できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に基づき本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は実施形態に適用する弾性
絶縁体等からなる補強絶縁ユニットにパイプを装着した
構成の半断面説明図、図2(a)、(b)はパイプ部材
の半断面説明図である。
【0011】実施形態の補強絶縁ユニット1は、図1に
示すように、内部高圧電極2、絶縁層3、および外部半
導電層4が筒状に一体化したゴムで構成された接続部用
または終端用のワンピース型の補強絶縁ユニット(プレ
モールド絶縁ユニット)である。また、前記補強絶縁ユ
ニット1は、内部の中空部5に該絶縁体ユニット1を拡
径しながらパイプ部材6が挿入され、このパイプ部材6
内に電力ケーブルを挿通して前記補強絶縁ユニット1を
電力ケーブルの接続部上に位置させかつパイプ部材6を
外すことにより、電力ケーブル端部同士の接続部に装着
するようにした補強絶縁ユニットである。
【0012】そして、パイプ部材6は、複数の部分が軸
方向に沿った合せ部で合わされて一体化し、前記補強絶
縁ユニット1の収縮力に打ち勝ち得る強度の分割パイプ
7,7と、該一体化した分割パイプ7の外表面に被せる
樹脂膜体8とを有し、したがって、パイプ部材6は、接
続部上の補強絶縁ユニット1から抜き取られて、その表
面の樹脂膜体8の切断など剥ぎ取りにより、分割パイプ
7,7が分割されたケーブルから取り外し可能にしたも
のである。
【0013】ここで、前記補強絶縁ユニット1にパイプ
部材6を挿着する際には、まず、弾性力のある一体型中
空筒状補強絶縁ユニット1の中空部5に該絶縁ユニット
1を拡径しながらパイプ部材6を挿入する。このときパ
イプ部材6の先端部には砲弾型の拡径体を装着して、拡
径体で中空部を押し広げつつパイプ部材6を挿入する
(プレ拡径)。
【0014】次いで、パイプ部材6内にケーブルを挿通
して前記絶縁ユニット1をケーブルの接続部上に位置さ
せる。この接続部ではケーブルの終端部同士の導体を露
出させ、該導体同士を導体接続管で圧縮接続しておく。
なお、ケーブルは、終端部の導体の周囲の絶縁層と外部
半導電層を露出した状態から前記絶縁ユニット1で覆う
のに、導体接続管に内部電極を、絶縁層に前記絶縁体の
絶縁部分を、外部半導電層に外部半導電層を対向し、接
しさせて絶縁性能を確保する構造になっている。
【0015】次いで、パイプ部材6を補強絶縁ユニット
1の中空部5内周から引き抜くことにより、前記絶縁ユ
ニット1を電力ケーブル端部同士の接続部外周に装着す
る。適宜の引き抜き用治具によりパイプ部材6を引き抜
く。
【0016】実施形態では、図2に示すように、パイプ
部材6は、複数(実施形態では2つ)の分割パイプ7,
7が軸方向に沿った合せ部9,9(互いにクランク状に
形成して合わせたり、凹溝と凸壁を差し込むなどの各種
結合方式を採用できる。)で合わされて一体化し、前記
補強絶縁ユニット1収縮力に打ち勝ち得る強度の分割パ
イプ7,7になっていると共に、該一体化した分割パイ
プ7,7の外表面に被せる樹脂膜体8とを有し、接続部
上の絶縁ユニット1から抜き取ったパイプ部材6は、前
記樹脂薄膜体8を適宜の刃物で切断し、分割パイプを各
部分7,7に分割してケーブルから取り外し可能にし
た。
【0017】また、パイプ部材6において、分割パイプ
同士の合せ部9の補強絶縁ユニット1への転写の影響
は、樹脂薄膜体8により少なくまたは無くなる。また、
樹脂膜体8は一体の筒状のものあるいは薄膜テープを巻
きつけるものがある。また、樹脂膜体8の材質は、各種
の樹脂製膜(例えばPVC収縮チューブ、テフロンチュ
ーブ、ゴムチューブ、架橋ポリエチレン、あるいは熱収
縮チューブ)を用いることができる。
【0018】実施形態によれば、ワンピース型の補強絶
縁ユニット1において、パイプ部材6は、複数の部分が
軸方向に沿った合せ部9,9で合わされて一体化し、前
記絶縁ユニット1の収縮力に打ち勝ち得る強度の分割パ
イプ7,7を用いて、この分割パイプの外表面に樹脂膜
体8を被せて補強絶縁ユニット1中に、ケーブル接続部
上の該絶縁ユニット1から抜き取ったパイプ部材6に対
しては、前記樹脂薄膜体8を切断し、パイプ部材6を分
割して取り去ることができる。
【0019】したがって、一体型のパイプを使用しない
のでパイプ自体の切断が不要で樹脂薄膜体8を切断など
剥ぎ取るだけでパイプ部材6を取り去ることができる。
樹脂薄膜体8は再使用不可能であるが分割パイプは切断
等するのが一体型のパイプに比較し簡単であり、パイプ
除去作業に熟練を要することがない。しかもパイプは再
使用でき経済的であり、また、除去作業においてケーブ
ル表面に傷などの不具合を生じさせない。また、パイプ
部材6の分割パイプ7,7同士の合せ部9に微小な段差
があっても、樹脂膜体8でその外表面を包むので補強絶
縁ユニット体1内周面への前記段差の影響が緩和されあ
るいは影響しなくなるので、パイプ部材6を前記絶縁ユ
ニット1の中空部内周面に挿着して引き抜いてもその内
周面に微小な段差が転写されることが少なくあるいは無
くなるので、接続部の電気的性能の低下が生じることが
ない。
【0020】樹脂膜体8は、その周面に潤滑剤を塗布し
たものがパイプ部材6の挿入抜き取りが容易になる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、分割タイプのパイプを用いてもワンピース型ジョイ
ントの絶縁体内周面に合せ部の段差による転写が生じな
いように接続部に絶縁体の装着を可能にし、したがっ
て、コストの低減を図りつつワンピース型絶縁体の電気
的性能の低下を防止して該絶縁体を接続部に装着可能に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に適用する弾性絶縁体の補強絶縁ユニ
ットにパイプが装着された構成の半断面説明図である。
【図2】(a)、(b)はパイプ部材の要部斜視説明図
である。
【符号の説明】
1 補強絶縁ユニット 5 中空部 6 パイプ部材 7 分割パイプ 8 樹脂膜体 9 合せ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部高圧電極、絶縁層、および外部半導
    電層が筒状に一体化したゴムで構成された接続部用また
    は終端用のワンピース型の補強絶縁ユニットであって、
    中空部に該絶縁体を拡径しながらパイプ部材が挿入さ
    れ、このパイプ部材内にケーブルを挿通して前記補強絶
    縁ユニットをケーブルの接続部上に位置させかつパイプ
    部材を外すことにより、電力ケーブル端部同士の接続部
    に装着するようにした補強絶縁ユニット用パイプにおい
    て、 パイプ部材は、複数の部分が軸方向に沿った合せ部で合
    わされて一体化し、前記絶縁体の収縮力に打ち勝ち得る
    強度の分割パイプと、 該一体化した分割パイプの外表面に被せる樹脂膜体とを
    有し、 分割パイプは、接続部上の補強絶縁ユニットから抜き取
    られて、その表面の樹脂膜体の切断など剥ぎ取りによ
    り、分割パイプが分割されてケーブルから取り外し可能
    にしたことを特徴とする補強絶縁ユニット用パイプ。
  2. 【請求項2】 樹脂膜体は、その周面に潤滑剤を塗布し
    たものであることを特徴とする請求項1に記載の弾性絶
    縁体の補強絶縁ユニット用パイプ。
JP2001008184A 2001-01-16 2001-01-16 補強絶縁ユニット用パイプ Pending JP2002218620A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083133A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Viscas Corp 電力ケーブル終端接続部
JP2011083134A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Viscas Corp 電力ケーブル終端接続部の組立方法
JP2011257196A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Nippon Steel Corp 管材の引張試験用供試材及び引張試験方法
CN118099888A (zh) * 2024-04-24 2024-05-28 江西财经职业学院南昌校区 一种大对数电缆生产用快速端接设备

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