JP3389169B2 - ケーブル用接続部及び接続方法 - Google Patents

ケーブル用接続部及び接続方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るケーブル用接
続部及び接続方法は、送電用の高圧ケーブルの端部同士
を接続する為の接続部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】数10万Vの高圧送電線を地下トンネル
内に設けるには、送電用の電力ケーブルをこの地下トン
ネル内に配設する。そして、互いに直列に配設した電力
ケーブルの端部同士を、この地下トンネル内で接続す
る。この様に地下トンネル内で電力ケーブルの端部同士
を接続する為の接続部の構造として従来から、特開平9
−117029号公報、同11−8920号公報等に記
載されたものが知られている。図2は、これら各公報に
記載された電力ケーブル用接続部を示している。
【0003】互いに接続すべき1対の電力ケーブル1、
1の端部には導体2、2の端部を、それぞれコルゲート
外層3、3、半導電層4、4、絶縁体5、5を所定長さ
除去する事により露出させ、上記各導体2、2の端部
に、それぞれ導体接続部材6、6とカップリング部材
7、7とを固定している。このうちの導体接続部材6、
6は、銅又は銅合金の様な導電性の良好な金属により構
成し、上記各導体2、2同士の電気的接続に供する。
又、上記各カップリング部材7、7は、例えば特開平6
−307421号公報等に記載されて従来から一般的に
知られているもので、ステンレス鋼の様な機械的剛性の
高い金属を主体に構成しており、近づけ合って先端部同
士を互いに嵌合させる事により連結され、連結後は分離
不能になって、上記各導体接続部材6、6同士の機械的
結合強度を確保する。この様なカップリング部材7、7
及び上記各導体接続部材6、6を上記各導体2、2の端
部に固定する作業は、図3(A)〜(C)に示す様にし
て行なう。
【0004】先ず、図3(A)に示す様に、上記1対の
電力ケーブル1、1の端部に於いて上記コルゲート外層
3、3及び半導電層4、4を除去し、絶縁体5、5を所
望長さ分だけ露出させる。この際、ドラムから引き出し
た電力ケーブル1、1の曲がり癖を、予め取り除いてお
く。次いで、同図(B)に示す様に、上記絶縁体5、5
の先端部を削り取って導体2、2を所望長さ分だけ露出
させると共に、残った絶縁体5、5の先端部外周面に、
先細テーパ状の円すい面8、8を形成する。次いで、同
図(C)に示す様に、上記各カップリング部材7、7を
上記各導体2、2の先端部に、上記各導体接続部材6、
6を介して固定する。
【0005】上述の様にして、上記各導体2、2の先端
部に、上記各導体接続部材6、6及びカップリング部材
7、7を固定したならば、図3(D)に示す様に、これ
ら導体接続部材6、6及びカップリング部材7、7を、
その両端部を両端開口に向かうほど外径が小さくなる方
向に傾斜したテーパ部とした、絶縁ブロック9の内側に
挿入する。そして、これらカップリング部材7、7同士
を、同図(E)に示す様に、上記絶縁ブロック9の内側
中間部で互いに係合させる。尚、上記絶縁ブロック9の
内側中間部には、上記1対の導体接続部材6、6同士を
電気的に接続すべく、銅等の導電性の良好な金属により
造られた電極10を設けている。尚、この電極10の周
囲には、内部半導電層11(後述する図1、4参照)を
設けている。
【0006】又、上記絶縁ブロック9のケーブル挿入孔
12は、中央部に上記電極10を支持固定すると共に、
両端寄り部分の内径寸法は、上記1対の電力ケーブル
1、1の端部に露出した絶縁体5、5を挿入し易くすべ
く、これら各絶縁体5、5の外径寸法よりも若干大きく
している。そこで、上記各絶縁体5、5を上記絶縁ブロ
ック9内に挿入したならば、この絶縁ブロック9の補強
絶縁層13の外周面に、外部半導電層14(図2参照)
を構成する熱収縮性のチューブを被覆すると共に、上記
絶縁ブロック9及び外部半導電層14を加熱し架橋させ
ると共に、上記補強絶縁層13の内径を縮め、この補強
絶縁層13の内周面と上記各絶縁体5、5の外周面とを
融着させる。
【0007】上述の様にして1対の電力ケーブル1、1
の導体2、2同士を、上記各導体接続部材6、6及びカ
ップリング部材7、7を介して、上記絶縁ブロック9の
内側で接続し、上記補強絶縁層13の外周面に外部半導
電層14を被覆すると共に、この補強絶縁層13の内周
面と上記各絶縁体5、5の外周面とを融着させたなら
ば、この絶縁ブロック9の周囲を防水混和物15で覆
い、更にこの防水混和物15の周囲を保護筒16により
覆う。この保護筒16の軸方向中間部は絶縁筒17に接
続しており、同じく、この保護筒16の両端部と上記各
電力ケーブル1、1の最外層を構成する前記コルゲート
外層3、3との間には、それぞれ防水層18、18を設
けている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成し組み
立てるケーブル用接続部を構成する絶縁ブロック9のケ
ーブル挿入孔12の両端部に形成した円筒面部19、1
9の内径寸法は、前述した通り、上記1対の電力ケーブ
ル1、1の端部に露出した絶縁体5、5を挿入し易くす
べく、これら各絶縁体5、5の外径寸法よりも若干(一
般的には3mm程度)大きくしている。この為、上記絶縁
ブロック9を構成する補強絶縁層13を加熱して架橋す
る以前の状態では、この補強絶縁層13の両端開口縁部
と上記各電力ケーブル1、1の絶縁体5、5の端部外周
面との間に段差が形成される。そこで従来は、この段差
に、外部半導電層14(図2参照)を構成する熱収縮性
のチューブの一部が入り込む(流れ込む)のを防止する
為に、上記絶縁ブロック9の両端部外周面と上記各絶縁
体5、5の端部外周面との間に絶縁テープを巻回してか
ら、上記チューブにより上記絶縁ブロック9を覆ってい
た。この為、上記ケーブル用接続部の組立作業が面倒
で、組立の為の時間並びにコストが嵩む事が避けられな
かった。本発明のケーブル用接続部及び接続方法は、こ
の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル用接続
部及び接続方法のうち、請求項1に記載したケーブル用
接続部は、前述した従来のケーブル用接続部と同様に、
円筒の両端をテーパ状に削り取った如き形状で、ケーブ
ル挿入孔を有し、両端部がこのケーブル挿入孔の両端開
口に向かう程外径が小さくなる方向に傾斜したテーパ部
である補強絶縁層と、この補強絶縁層の内側に設けられ
た電極と、それぞれが導体の周囲を絶縁体で被覆した、
互いに接続すべき1対のケーブルとを備える。そして、
これら両ケーブルの導体の端部で上記絶縁体から露出さ
せた部分同士を上記電極の内部で電気的、機械的に互い
に接続すると共に、上記両ケーブルを構成する上記絶縁
体の端部外周面と上記補強絶縁層の内周面とを融着させ
て成る。特に、本発明のケーブル用接続部に於いては、
上記各テーパ部の内周面を、上記ケーブル挿入孔の両端
部に存在する、上記電極の内径よりも大きな内径を有す
る1対の円筒面部と、これら両円筒面部と上記電極の両
端開口部との間に存在する、この電極の両端開口部に向
け内径が漸減する1対の円すい面部とにより構成すると
共に、上記各テーパ部の外周面の軸方向に亙る断面形状
を、外周面側が凹んだ円弧状にする事により、上記1対
の円筒面部を、開口端縁がくさび状に尖った薄肉部分の
内周面に形成すると共に、上記各テーパ部の両端開口部
の内径を、上記補強絶縁層を加熱する以前の状態で、
記両ケーブルを構成する絶縁体の外周面に隙間なく密着
自在な大きさとしている。
【0010】又、請求項2に記載したケーブル用接続方
法は、やはり前述した従来のケーブル用接続方法と同様
に、円筒の両端をテーパ状に削り取った如き形状で、ケ
ーブル挿入孔を有し、両端部がこのケーブル挿入孔の
端開口に向かう程外径が小さくなる方向に傾斜したテー
パ部である合成樹脂製の補強絶縁層の内側に設けられた
電極により、それぞれが導体の周囲を絶縁体で被覆し
た、互いに接続すべき1対のケーブルの導体の端部で上
記絶縁体から露出させた部分同士を接続した状態で、上
記補強絶縁層を加熱して上記両ケーブルを構成する上記
絶縁体の端部外周面とこの補強絶縁層の内周面とを融着
させる。特に、本発明のケーブル用接続方法に於いて
は、上記補強絶縁層として、上記各テーパ部の内周面
が、上記ケーブル挿入孔の両端部に存在する、上記電極
の内径よりも大きな内径を有する1対の円筒面部と、こ
れら両円筒面部と上記電極の両端開口部との間に存在す
る、この電極の両端開口部に向け内径が漸減する1対の
円すい面部とにより構成されたものであると共に、上記
各テーパ部の外周面の軸方向に亙る断面形状が外周面側
が凹んだ円弧状であって、上記1対の円筒面部が、開口
端縁がくさび状に尖った薄肉部分の内周面に形成された
ものであり、これら各テーパ部の両端開口部の内径が、
上記補強絶縁層を加熱する以前の状態で、上記両ケーブ
ルを構成する絶縁体の外周面に隙間なく密着自在な大き
さであるものを使用する。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明のケーブル用接続部
及び接続方法によれば、補強絶縁層の両端開口縁部と1
対のケーブルの絶縁体の外周面との間に、この補強絶縁
層を熱収縮させる以前から段差が存在しない。従って、
この補強絶縁層の両端部外周面と上記各ケーブルの絶縁
体の端部外周面との間に絶縁テープを巻回する必要がな
くなる。又、上記補強絶縁層の両端部で内周面に円筒面
部を形成した部分は、開口端縁がくさび状に尖った薄肉
で弾性変形し易く、しかも軸方向寸法は小さい為、上記
各ケーブルの端部を上記補強絶縁層のケーブル挿入孔内
に挿入する作業が面倒になる事はない。更に、上記補強
絶縁層の長さ寸法を小さくしてこの補強絶縁層の小型・
軽量化を図る事による効果も得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の1例を、1
対の電力ケーブル1、1の端部同士を筒形の絶縁ブロッ
クを介して接続する、ブロックモールド型接続部(BM
J)に適用した場合に就いて説明する。尚、本発明の特
徴は、図1に示す様な形状の補強絶縁層13aを有する
絶縁ブロック9aを使用する事により、施工性を向上さ
せると共に小型・軽量化を図る点にある。本発明の対象
となる電力ケーブル用接続部の構造並びにこの電力ケー
ブル用接続部の組立方法の基本は、前述の各公報等に記
載されて従来から知られている電力ケーブル用接続部と
同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省
略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に
説明する。
【0013】先ず、上記接続用の絶縁ブロック9aに就
いて説明する。この絶縁ブロック9aは、優れた絶縁性
を有する合成樹脂により、円筒の両端をテーパ状に削り
取った如き形状に形成している。又、上記絶縁ブロック
9aを軸方向(図1の左右方向)に貫通する状態で設け
たケーブル挿入孔12aの軸方向中央部には電極10
を、この絶縁ブロック9aを合成樹脂により成形する際
に埋設する状態で設けている。又、上記電極10の外周
面及び軸方向両端面と、上記絶縁ブロック9aを構成す
る合成樹脂との界面部分には、内部半導電層11を設け
ている。
【0014】又、上記ケーブル挿入孔12aの両端部
は、上記電極10の内径よりも大きな内径を有する円筒
面部19a、19aとし、これら両円筒面部19a、1
9aと上記電極10の両端開口部との間を、この電極1
0の両端開口部に向けて内径が漸減する円すい面部2
0、20としている。この様な絶縁ブロック9aの基本
構成自体は、前述した図2〜4に示す様な、従来の電力
ケーブル用接続部に組み込む絶縁ブロック9と同様であ
る。
【0015】特に、本発明の実施に使用する、上記絶縁
ブロック9aの場合には、上記ケーブル挿入孔12aの
両端部に形成した円筒面部19a、19aの内径を、接
続すべき1対の電力ケーブル1、1を構成する絶縁体
5、5の元々の外径(端部に形成した円すい面8、8よ
りも中央寄り部分の外径)と一致させている。従って、
上記各電力ケーブル1、1の端部を上記絶縁ブロック9
a内に挿入し、それぞれの導体2、2の端部同士を、導
体接続部材6、6及びカップリング部材7、7により電
極10の内部で接続した状態で、上記各円筒面部19
a、19aと上記各絶縁体5、5の外周面とが、上記絶
縁ブロック9aを加熱して架橋する以前から密着する。
【0016】この様に、上記各円筒面部19a、19a
と上記各絶縁体5、5の外周面とを始めから密着させる
様に構成した事に伴い、前記補強絶縁層13aの両端部
で上記各円筒面部19a、19aを形成した部分薄肉
にすると共に、軸方向寸法L19a を小さくしている。こ
の為に、上記補強絶縁層13aの両端部は、両端開口に
向かう程外径が小さくなる方向に傾斜したテーパ部2
1、21であるが、本発明の実施に使用する絶縁ブロッ
ク9aを構成する補強絶縁層13aの場合には、上記各
テーパ部21、21の外周面の軸方向に亙る断面形状
を、外周面側が凹んだ円弧状としている。即ち、上記各
テーパ部21、21の母線形状は、上記補強絶縁体13
aの周囲に存在する点をその中心とする円弧としてい
る。又、この円弧は、上記各絶縁体5、5の外周面と平
行でこの外周面よりも少しだけ中心に寄った部分に存在
する仮想直線をその接線とする。尚、上記各テーパ部2
1、21の基端部と、上記補強絶縁体13aの中間の円
筒面部とは、これら各テーパ部21、21と逆方向に湾
曲した凸曲面により滑らかに連続させている。
【0017】従って、上記各円筒面部19a、19a
は、開口端縁がくさび状に尖った薄肉部分の内周面に形
成されている。更に、上記各円筒面部19a、19aを
形成した部分は、薄肉にすると共に、軸方向寸法L19a
を、凡そ30mm程度と、前述の図4に示した従来構造の
場合に比べて十分に短くしている。この様にして、上記
補強絶縁層13aの両端部で上記各円筒面部19a、1
9aを形成した部分を薄肉にすると共に、軸方向寸法L
19a を小さくしている為、上記各円筒面部19a、19
aと上記各絶縁体5、5の外周面とを上記絶縁ブロック
9aを熱収縮させる以前から密着させても、前記各電力
ケーブル1、1の端部を上記絶縁ブロック9a内に挿入
する作業が面倒になる事はない。
【0018】即ち、上記各電力ケーブル1、1を構成す
る絶縁体5、5の端部には、それぞれ円すい面8、8を
形成しているので、上記絶縁ブロック9aの両端開口部
の内径が従来の場合に比べて多少(例えば3mm程度)小
さくなっても、上記各絶縁体5、5の先端部を上記絶縁
ブロック9a内に挿入し始める作業が面倒になる事は殆
どない。挿入作業の最終段階で、上記各電力ケーブル
1、1を構成する導体2、2の先端部に固定した前記カ
ップリング部材7、7が前記電極10に入り込む段階で
は、上記各電力ケーブル1、1を構成する絶縁体5、5
の元々の外径部分が上記各円筒面部19a、19a内に
入り込む。この状態では、これら各元々の外径部分と各
円筒面部19a、19aとが摩擦し合う。但し、これら
各円筒面部19a、19aを形成した部分は薄肉で弾性
変形し易い為、これら各円筒面部19a、19aと上記
各元々の外径部分との当接圧が徒に高くなる事はない。
しかも、上記各円筒面部19a、19aを形成した部分
の軸方向寸法L19a は小さい為、上記各電力ケーブル
1、1の端部を上記絶縁ブロック9a内に挿入する作業
が面倒になる事はない。
【0019】上述の様な絶縁ブロック9aを組み込んで
構成する本発明のケーブル用接続部、及び、この絶縁ブ
ロック9aを使用して実施する本発明のケーブル用接続
方法によれば、前記補強絶縁体13aの両端開口縁部と
1対のケーブル1、1の絶縁体5、5の端部外周面との
間に、上記補強絶縁体13aを加熱して架橋する以前か
ら段差が存在しない。従って、この補強絶縁体13aの
両端開口縁部と上記各ケーブル1、1の絶縁体5、5の
端部外周面との間に、前述の様に外部半導電層14の流
れ込みを防止する為の絶縁テープを巻回する必要がなく
なる。この為、上記絶縁ブロック9a内に1対のケーブ
ル1、1の端部を挿入し、それぞれの導体2、2の端部
同士を、カップリング部材7、7及び電極10を介して
接続したならば、(絶縁テープを巻回する事なく)直ち
に上記絶縁ブロック9aの加熱作業に移れる。この結
果、ケーブル用接続部の組立作業の能率化を図れる。
【0020】又、上記補強絶縁体13aを含む絶縁ブロ
ック9aの長さ寸法を小さくして、この絶縁ブロック9
aの小型・軽量化を図る事により、次の〜の様な効
果も得られる。 接続部全体の軸方向寸法を(図4に
示した従来構造の場合の70%程度に)短縮し、接続部
全体の小型・軽量化を図れる。 上記絶縁ブロック9
aの小型・軽量化により、この絶縁ブロック9aを狭い
マンホール内に搬入する作業、並びにこのマンホール内
で取り扱う作業が容易になり、作業性が向上する。
組立作業時に、前述の図3(C)〜(E)の段階で、後
から絶縁ブロック内に挿入する電力ケーブル1の端部を
後退させてから再び前進させる必要があるが、この際の
電力ケーブル1の端部の変位量を少なくできる。この様
に電力ケーブル1の端部を変位させる為に要する力は、
数10万V程度の電力ケーブル1の場合で1トン程度に
も達する為、変位量を少なくできる事は大きな効果であ
る。 電力ケーブル1の端部の変位量を少なくできる
分、変位させる為の装置の小型化を図れ、狭いマンホー
ル内への搬入及び設置が容易になる。 上記〜に
より、作業時間の短縮を図り、狭い場所で作業を行なう
作業者の受けるストレスを少なくして、作業環境の向
上、作業能率の向上を図れる。
【0021】
【0022】
【発明の効果】本発明のケーブル用接続部及び接続方法
は、以上に述べた通り構成するので、狭い空間への設置
が可能で、しかも組立作業を容易化して、送電用の高圧
ケーブルの端部同士を接続する作業の能率化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する絶縁ブロック内に1対
の電力ケーブルの端部を挿入した状態で示す半部断面
図。
【図2】ケーブル用接続部の1例を示す断面図。
【図3】ケーブル用接続部の組立工程を順番に示す部分
断面図。
【図4】従来のケーブル用接続部に使用していた絶縁ブ
ロック内に1対の電力ケーブルの端部を挿入した状態で
示す半部断面図。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 導体 3 コルゲート外層 4 半導電層 5 絶縁体 6 導体接続部材 7 カップリング部材 8 円すい面 9、9a 絶縁ブロック 10 電極 11 内部半導電層 12、12a ケーブル挿入孔 13、13a 補強絶縁層 14 外部半導電層 15 防水混和物 16 保護筒 17 絶縁筒 18 防水層 19、19a 円筒面部 20 円すい面部 21 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−234119(JP,A) 特開 平8−223763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 15/08 H02G 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒の両端をテーパ状に削り取った如き
    形状で、ケーブル挿入孔を有し、両端部がこのケーブル
    挿入孔の両端開口に向かう程外径が小さくなる方向に傾
    斜したテーパ部である補強絶縁層と、この補強絶縁層の
    内側に設けられた電極と、それぞれが導体の周囲を絶縁
    体で被覆した、互いに接続すべき1対のケーブルとを備
    え、これら両ケーブルの導体の端部で上記絶縁体から露
    出させた部分同士を上記電極の内側で互いに接続すると
    共に、上記両ケーブルを構成する上記絶縁体の端部外周
    面と上記補強絶縁層の内周面とを融着させて成るケーブ
    ル用接続部に於いて、上記各テーパ部の内周面を、上記
    ケーブル挿入孔の両端部に存在する、上記電極の内径よ
    りも大きな内径を有する1対の円筒面部と、これら両円
    筒面部と上記電極の両端開口部との間に存在する、この
    電極の両端開口部に向け内径が漸減する1対の円すい面
    部とにより構成すると共に、上記各テーパ部の外周面の
    軸方向に亙る断面形状を、外周面側が凹んだ円弧状にす
    事により、上記1対の円筒面部を、開口端縁がくさび
    状に尖った薄肉部分の内周面に形成すると共に、上記
    テーパ部の両端開口部の内径を、上記補強絶縁層を加熱
    する以前の状態で、上記両ケーブルを構成する絶縁体の
    外周面に隙間なく密着自在な大きさとした事を特徴とす
    るケーブル用接続部。
  2. 【請求項2】 円筒の両端をテーパ状に削り取った如き
    形状で、ケーブル挿入孔を有し、両端部がこのケーブル
    挿入孔の両端開口に向かう程外径が小さくなる方向に傾
    斜したテーパ部である合成樹脂製の補強絶縁層の内側に
    設けられた電極により、それぞれが導体の周囲を絶縁体
    で被覆した、互いに接続すべき1対のケーブルの導体の
    端部で上記絶縁体から露出させた部分同士を接続した状
    態で、上記補強絶縁層を加熱して上記両ケーブルを構成
    する上記絶縁体の端部外周面とこの補強絶縁層の内周面
    とを融着させるケーブル用接続方法に於いて、この補強
    絶縁層として、上記各テーパ部の内周面が、上記ケーブ
    ル挿入孔の両端部に存在する、上記電極の内径よりも大
    きな内径を有する1対の円筒面部と、これら両円筒面部
    と上記電極の両端開口部との間に存在する、この電極の
    両端開口部に向け内径が漸減する1対の円すい面部とに
    より構成されたものであると共に、上記各テーパ部の
    周面の軸方向に亙る断面形状が外周面側が凹んだ円弧状
    であって、 上記1対の円筒面部が、開口端縁がくさび状
    に尖った薄肉部分の内周面に形成されたものであり、こ
    れら各テーパ部の両端開口部の内径が、上記補強絶縁層
    を加熱する以前の状態で、上記両ケーブルを構成する絶
    縁体の外周面に隙間なく密着自在な大きさであるものを
    使用する事を特徴とするケーブル用接続方法。
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