JP2002218202A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体Info
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Abstract
る場合、部分画像の変動を安定して補正する構成によ
り、良好な状態の当該画像を取得できる画像処理装置を
提供する。 【解決手段】 互いに重なり合わない複数の部分画像か
ら1枚の画像を構成する場合、補正手段109は、部分
センサパネル101a〜101dで得られた複数の部分
画像間の境界部分領域の画素値の統計的性質に基づい
て、部分画像間の段差の補正値を部分画像毎に求め、こ
の補正値に基づいて、複数の部分画像を補正する。
Description
放射線が被写体内部を透過した量(放射線透過量)を画
像化するための放射線撮影装置或いはシステムに用いら
れる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方
法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュ
ータが読出可能に格納した記憶媒体に関するものであ
る。
等)を透過したX線量を画像化するX線撮影装置として
は、被写体を透過したX線の強度の空間分布を、大判の
X線センサパネルにより直接電気信号に変換し、当該電
気信号を、アナログ/ディジタル(A/D)変換により
ディジタル値に変換することで、被写体のX線画像をデ
ィジタル画像として、画像保存、画像処理、及び画像観
察等に利用できるようになされた装置がある。
ば、被写体が人体胸部であり、この人体胸部を一度にX
線撮影しようとする場合、40cm×40cm程度の大
きさのセンサパネルが用いられる。このようなX線セン
サパネルを、人体胸部に対してほぼ接触させ、人体の対
向する方向からX線を照射することで、1度のX線撮影
で、人体胸部を透過したX線の強度分布に基づいたディ
ジタル画像が得られる。
とする場合、画素分解能が0.1〜0.2mm程度の細
かさであるX線センサパネルが用いられる。この場合、
X線センサパネルは、2000×2000画素〜400
0×4000画素サイズ程度の非常に大きなものとな
る。
パネルから、画像情報を高速且つ安定して読み取る方法
としては、例えば、次のような2つの方法が考えられ
る。 比較的小さな部分センサパネルをタイル状に組み合わ
せて、1つの大型センサパネルを構成する。それぞれの
センサパネルを並行して駆動し、これにより得られた画
像情報(電気信号)を、A/D変換器によりディジタル
化する。 画像情報収集を高速に行うため、若しくはセンサパネ
ル上の実質的な情報配線長を短縮するために、1枚の大
型センサパネルを小部分で分割駆動し、これにより得ら
れた画像情報(電気信号)を、それぞれ独立したアンプ
及びA/D変換器によりディジタル化する。
たような従来のX線撮影装置では、上記やの方法の
ように、単一の系ではなく、それぞれを独立した複数の
系でセンサパネルを駆動して、被写体のX線画像情報を
収集しようとすると、それぞれの部分パネルの出力であ
る電気信号を扱うアンプやA/D変換器等の特性をも独
立して変動(環境による変化、経時変化など)すること
になる。このため、次のような問題があった。
に分割し、それぞれの部分パネルを独立して駆動するよ
うに構成した場合、先ず、被写体を透過したX線がセン
サパネルに対して入射すると、センサパネルの4つの部
分パネルから出力される電気信号は、それぞれ独立した
アンプ及びA/D変換器によりディジタル化され、4つ
の部分画像データとして一旦保持される。このとき、被
写体へのX線の放射タイミングに合わせて、センサパネ
ルの4つの部分パネルが駆動制御される。
撮影動作と同様の動作を行うことで、オフセット的な固
定パタンのデータをメモリに保持する。このとき、当該
メモリには、予め、センサパネルの4つの部分パネルに
おける、画素毎のゲインのばらつきのデータが格納され
ている。この情報は、被写体が存在しない状態でX線を
センサパネルヘ向けて曝射し、その画像情報を取得する
ことで得られる。
タから、上記メモリに保持した固定パタンデータを差し
引き、さらに、ゲインばらつきデータにより、画素毎の
補正を行う。
は、被写体が存在しない状態でX線を曝射して得られる
ものであり、例えば、通常の医療現場では、X線撮影毎
に取得することは非常に困難であることにより、1日1
回のX線撮影で取得される。また、固定パタンデータに
ついても、X線撮影に非常に近接した時間で取得される
が、同時ではない。
とにより、すなわちデータ取得時の環境(温度や湿度
等)の差が生じることにより、センサパネル、若しくは
その4つの部分に対して設けられたアンプ等の特性に差
が生じる可能性がでてくる。このため、部分画像毎に異
なる特性が現れ、部分画像毎にはっきりとした境界が発
生してしまうことになる。
えば、特開2000−132663等には、上述のよう
な部分画像の境界近辺で境界方向につながる特徴を有す
る成分を抽出し、当該特徴成分を取り除く構成が提案さ
れている。この構成によれば、部分画像の変動が比較的
小さな場合に非常に有効であり、境界近辺のみを滑らか
にすることができ、この結果、画像全体に渡る補正が不
要となる。
大きくなり、部分的な補正のみでは画像全体的な違和感
を吸収しきれない場合があった。また、部分画像の境界
付近において、境界に沿った形で重要な画像情報が存在
する場合、その画像情報が損傷を受けるという問題もあ
った。
ために成されたもので、複数の部分画像の集合で1枚の
画像を取得する場合、部分画像の変動を安定して補正す
る構成により、良好な状態の当該画像を取得できる、画
像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそ
れを実施するための処理ステップをコンピュータが読出
可能に格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
第1の発明は、互いに重なり合わない複数の部分画像か
ら1枚の画像を構成するための処理を実行する画像処理
装置であって、上記複数の部分画像間の境界部分領域の
画素値の統計的性質に基づいて、当該部分画像間の段差
の補正値を部分画像毎に求め、当該補正値に基づいて、
上記複数の部分画像を補正する補正手段とを備えること
を特徴とする。
上記複数の部分画像を独立して取得する画像取得手段を
備えることを特徴とする。
上記画像取得手段は、1枚のセンサパネルを構成する複
数の部分パネルを含むことを特徴とする。
上記センサパネルは、X線センサパネルを含み、上記X
線センサパネルで得られる画像を構成する画素値は、上
記X線センサパネルヘ入射したX線強度に比例するもの
であることを特徴とする。
上記センサパネルは、X線センサパネルを含み、上記X
線センサパネルで得られる画像を構成する画素値は、上
記X線センサパネルヘ入射したX線強度の対数値に比例
するものであることを特徴とする。
上記補正手段は、上記境界部分領域の画素値の統計的性
質を、部分画像の境界部分領域の画素値の差分値から、
画像自体の傾向によって必然的に存在すべき差分値を差
し引いた、実質的な部分画像間の段差値の統計的性質と
して、上記補正値を求めることを特徴とする。
上記補正手段は、上記実質的な部分画像間の段差値の統
計的性質を、部分画像間の境界に関連して得られる複数
の実質的な段差値の最頻値として、上記補正値を求める
ことを特徴とする。
上記補正手段は、上記実質的な部分画像間の段差値の統
計的性質を、部分画像間の境界に関連して得られる複数
の実質的な段差値の平均値として、上記補正値を求める
ことを特徴とする。
上記補正手段は、対象部分画像における補正値を基準値
に定めて、他の部分画像の補正値を求める際に、対象部
分画像から、他の部分画像に至る全ての道筋における実
質的な部分画像間の段差値を考慮して、上記複数の実質
的な部分画像間の段差値の統計的性質を求めることを特
徴とする。
て、上記補正手段は、複数の部分画像に存在する複数の
境界に関して独立に求められた複数の実質的な部分画像
間の段差値の統計的性質に基づいて、上記補正値を求め
ることを特徴とする。
において、上記補正手段は、上記複数の部分画像におい
て線形性が保証される画素値のみを用いて、上記実質的
な部分画像間の段差値を求めることを特徴とする。
て、上記複数の部分画像は、1枚のX線センサパネルを
構成する複数の部分パネルにより得られた画像を含み、
上記補正手段は、上記X線センサパネルに対してX線照
射が行われなかった部分と、X線が被写体を透過せずに
直接上記X線センサパネルに照射された部分とを除く部
分の画素値を、上記線形性が保証される画素値として、
上記実質的な部分画像間の段差値を求めることを特徴と
する。
て、上記補正手段は、上記複数の部分画像の境界部分領
域に実質的な隙間がある場合、上記補正後に、当該隙間
部分の画素を補間により生成することを特徴とする。
て、上記補正手段は、上記補正後に、上記境界部分領域
の段差を部分的に補正することを特徴とする。
可能に接続されてなる画像処理システムであって、上記
複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜
14の何れかに記載の画像処理装置の機能を有すること
を特徴とする。
の画像を構成するための画像処理方法であって、上記複
数の部分画像間の境界部分領域の画素値の統計的性質に
基づいて、当該部分画像間の段差を補正する補正ステッ
プを含むことを特徴とする。
に記載の画像処理装置の機能、又は請求項15記載の画
像処理システムの機能をコンピュータに実現させるため
のプログラムをコンピュータ読出可能な記憶媒体に記録
したことを特徴とする。
理方法の処理ステップをコンピュータに実行させるため
のプログラムをコンピュータ読出可能な記憶媒体に記録
したことを特徴とする。
て図面を用いて説明する。
図1に示すようなX線撮影装置100に適用される。本
実施の形態のX線撮影装置100の具体的な説明の前
に、このX線撮影装置100で実施される特徴的な機能
について説明する。
ルの分割駆動により得られる複数の部分画像の集合から
1枚の画像を得るようになされた装置であり、特に、部
分画像毎の境界の実質的な段差値を統計的に解釈し、部
分画像内の画素値全体に対する補正値(オフセットもし
くはゲイン)を定めて、画像補正する機能を有する。ま
た、X線撮影装置100は、上記画像補正を実行した後
に、再び、部分画像毎の境界の段差値を求め、上記画像
補正では完全に補正しきれない部分を、再度補正するこ
とで、部分画像の境界の補正を安定して行えるように構
成されている。以下、X線撮影装置100の特徴とする
機能について具体的に説明する。
段差値を、次のようにして求める。
すように、部分画像1と、部分画像1に隣接する部分画
像2との間には、g画素分の隙間があることを想定して
おり、部分画像1の画素値を、x(0),x(1),
…,x(n)とし、部分画像2の画素値を、x(n+
g),x(n+g+1),…とする。また、部分画像1
と部分画像2は、1枚のセンサパネルを分割駆動するこ
とで、被写体をX線撮影して得られた部分画像であるた
め、部分画像1の画素nと、部分画像2の画素(n+
g)はオフセット値に誤差が存在し、段差として認識さ
れる可能性がある。
しているため、部分画像1の画素nと、部分画像2の画
素(n+g)とは、傾きが連続した関係にあるため、部
分画像1の画素値x(0),x(1),…,x(n)か
ら求めた傾きと、部分画像2の画素値x(n+g),x
(n+2),…から求めた傾きとの平均を被写体画像情
報の傾きとして“K”とする。
画像2の画素値x(i+p)との、境界をまたいだ差分
は、 x(i+p)―x(i) であり、傾きを上記“K”とし、期待される差分を“p
K”となるが、このpKの値と、x(i+p)―x
(i)の値との差が、実質的な段差の期待値(段差値)
dとなる。すなわち、部分画像1,2毎の境界の実質的
な段差値dは、 d=PK−x(i+P)+x(i) …(1) なる式(1)で求められる。
他、微分値の求め方に依存した様々な方法が考えられ
る。その一例を次に挙げる。
(n)を基準として求め、部分画像2の傾きを、画素値
x(n+g)を基準として求め、それぞれの傾きを、m
点の画素値を用いて平均して、傾きKとする。この場合
の傾きKは、
と、部分画像2の画素値x(i)との、境界をまたいだ
差分を、境界に対して対称に考え、x(n+g)−x
(n),x(n+g+1)−x(n−1),x(n+g
+2)−x(n−2),…,x(n+g+m)−x(n
−m)とする。この場合、部分画像毎の境界の実質的な
段差値dは、
をまたぐラインでの実質的な段差値dを得ることができ
る。また、当該演算処理は、実質的に画素値に規定の係
数を乗じて累積をとる累積加算の演算に集約される。
L)が存在するため、実際には、1つの境界で連続する
実質的な段差値列d(i)(i=0〜L)が得られるこ
とになる。また、部分画像には、隣接する他の部分画像
との境界が複数存在するため、段差値列d(i)も、1
つの部分画像につき、複数存在することになる。ここで
は、このような段差値列d(i)から、処理対象となる
部分画像(対象部分画像)に対する画素値の変更を統計
的に求める。このための処理方法は、対象部分画像の形
態により様々な方法が適用可能であり、ケースバイケー
スで考える必要がある。
ネルを4つに分割して駆動した場合を考えると、図3に
示すように、4つの部分画像A,B,C,Dが「田の
字」状に接続される。この場合の境界は、上記図3の
a,b,c,dで示される4本現われることになる。そ
れぞれの境界a,b,c,dについて、上述した方法で
求めた段差値を、d0(0〜L−1)、d1(0〜(L
−1))、d2(−1〜−(L−1))、及びd3(−
1〜−(L−1))とする。尚、ここでは、画像中心を
原点として、位置を“±”で表す。
タが、X線強度に比例するものであれば、段差値d0
(0〜L−1)、d1(0〜(L−1))、d2(−1
〜−(L−1))、及びd3(−1〜−(L−1))
は、オフセット値に対応する。したがって、この場合、
対数的な変換処理を実行することで、段差値d0(0〜
L−1)、d1(0〜(L−1))、d2(−1〜−
(L−1))、及びd3(−1〜−(L−1))は、ゲ
インのばらつきに相当することになる。
(L−1))、d2(−1〜−(L−1))、及びd3
(−1〜−(L−1))、すなわちゲインのばらつきを
用いた補正方法としては、ケースバイケースで様々な方
法が考えられるが、その一例として、部分画像A,B,
C,Dに対する補正を一定値の加減算で行う補正方法
を、以下に説明する。
における段差値d0(0〜L−1)、d1(0〜(L−
1))、d2(−1〜−(L−1))、及びd3(−1
〜−(L−1))は、ある1つの値に集約される。この
ため、段差値d0(0〜L−1)、d1(0〜(L−
1))、d2(−1〜−(L−1))、及びd3(−1
〜−(L−1))からそれぞれ1つづつ、値D0,D
1,D2,D3を導き出す。
は、段差値d0(0〜L−1)、d1(0〜(L−
1))、d2(−1〜−(L−1))、及びd3(−1
〜−(L−1))のそれぞれの平均値を、値D0,D
1,D2,D3として求める方法でもよいが、例えば、
平均的に補正するのではなく、できるだけ多くの範囲を
補正するのであれば、例えば、図4の示すように、値D
0,D1,D2,D3として、最頻値(ヒストグラムの
ピーク)を用いる。
オフセット値が一定ではないこと等により、一般的に
は、 D0+D1+D2+D3=ε(≠0) と考える必要がある。
タに対して、補正値F0,F1,F2,F3を加算する
ことで、境界の段差を補正する。例えば、部分画像Aを
基準とし、F0=0とする。この場合、仮に、 D0+D1+D2+D3=0 であれば、時計周りでも反時計周りで考えても、同様の
結果が得られ、補正値F0,F1,F2,F3は、 F0=0 F1=D1=−D0−D3−D2 F2=D1+D2=−D0−D3 F3=D1+D2+D3=−D0 で表される。
の矛盾を回避する。すなわち、この場合の、補正値F
0,F1,F2,F3は、 F0=0 F1=(D1−D0−D3−D2)/2 F2=(D1+D2−D0−D3)/2 F3=(D1+D2+D3−D0)/2 で表される。これは、誤差を全体に均一にばらまくこと
に相当する。
0〜D3の中で絶対値が最小のものを、他の値の和の符
号を反転させたもので置き換える方法等も適用可能であ
る。また、補正値F0〜F3を全て正の値にするように
したほうが、結果的に画像の画素値を負にする恐れがな
くなるため、補正値F0〜F3の中で最小の値を全てに
加えるようしてもよい。
画像A,B,C,Dの集合であるという違和感を、ユー
ザ(観察者)へ与えないようにするための処理を、次の
ようにして実行する。
Dの境界a,b,c,d近辺に対する処理であるため、
例えば、特開2000−132663等に記載の方法の
ように、境界a,b,c,dに対して、境界近辺で境界
方向につながる特徴を有する成分を抽出し、境界近辺で
当該特徴成分を取り除くことで、境界a,b,c,dを
目立たないようにする方法等が適用可能である。しかし
ながら、特定の画像では問題が発生してしまう場合があ
る。
C,Dの中の2つの部分画像(部分画像1、部分画像2
とする)に着目して、これらの実質的な境界の段差が残
留した様子を模式的に示したものである。
分画像1の断面を示し、“52”は、部分画像2の断面
を示したものである。これらの線51,52は、境界方
向にある程度の移動平均をとったものであり、段差の形
状を示したものになっている。
663等に記載の方法により、部分画像1と部分画像2
の境界に対して、境界近辺で境界方向につながる特徴を
有する成分を抽出し、境界近辺で当該特徴成分を取り除
くことで、境界を目立たないようにした場合の、境界の
状態を示したものである。上記図5(b)では、境界方
向に並行して細かな画像変動がないことを前提として、
“53”で示されるように補修が行なわれる。しかしな
がら、上記図5(b)に示すように、移動平均をとった
境界方向のデータに細かな変動が残っているため、境界
方向に並行した細かな画像変動が生じ、この部分の情報
が失われている。
れるように、段差の前後W画素分だけに滑らかな(同図
では直線)修正成分を加え、境界方向に並行した細かな
画像変動情報を保持するように、部分画像1と部分画像
2を接続した状態を示したものである。この方法につい
て、以下、具体的に説明する。
れに対して、上記式(3)を用いた、境界の実質的な段
差値dを求める処理を再度実行する。これにより、再
び、d0(0〜L−1)、d1(0〜(L−1))、d
2(−1〜−(L−1))、及びd3(−1〜−(L−
1))で示される段差系列が得られることになる。
(0〜(L−1))、d2(−1〜−(L−1))、及
びd3(−1〜−(L−1))は、平均的に“0”にな
っているはずであるが、部分的に段差が残存していると
共に、画像ノイズが加わっている。
1(0〜(L−1))、d2(−1〜−(L−1))、
及びd3(−1〜−(L−1))の移動平均をとり、こ
の結果を、dm0(0〜L−1)、dm1(0〜(L−
1))、dm2(−1〜−(L−1))、及びdm3
(−1〜−(L−1))とする。尚、移動平均をとった
後に、差分演算を行っても同様の結果となる。すなわ
ち、計算順序によらない。
て、部分画像Aのデータへ、 A0(x,y)=dm0(y)(−x/W+1)/2 …(4) x:0〜W なる式(4)で示されるA0(x,y)を加える。ま
た、部分画像Dへ、 D0(x,y)=dm0(y)(x/W+1)/2 …(5) x:−1〜W なる式(5)で示されるD0(x,y)を加える。
同様に、部分画像Aのデータへ、 A1(x,y)=dm1(x)(−y/W+1)/2 …(6) y:0〜W なる式(6)で示されるA1(x,y)を加える。ま
た、部分画像Bへ、 B1(x,y)=dm1(x)(y/W+1)/2 …(7) y:−1〜W なる式(7)で示されるB1(x,y)を加える。
同様に、部分画像Bのデータへ、 B2(x,y)=dm2(y)(−x/W+1)/2 …(8) x:0〜W なる式(8)で示されるB2(x,y)を加える。ま
た、部分画像Cへ、 C2(x,y)=dm2(y)(x/W+1)/2 …(9) x:−1〜W なる式(9)で示されるC2(x,y)を加える。
同様に、部分画像Cのデータへ、 C3(x,y)=dm3(x)(−y/W+1)/2 …(10) x:0〜W なる式(10)で示されるC3(x,y)を加える。ま
た、部分画像Bへ、 B3(x,y)=dm3(x)(y/W+1)/2 …(11) x:−1〜W なる式(11)で示されるB3(x,y)を加える。
(x,y)、B1(x,y)、B2(x,y)、C2
(x,y)、C3(x,y)、及びD3(x,y)、の
それぞれの関数を、部分画像A,B,C,Dに加えるこ
とで、局所的な段差が線形に補正され、境界での段差を
なくすことができる。
C,Dのデータの傾きが考慮されていることにより、画
像自体を損傷する恐れが少ないが、余りに大きな値であ
れば補正はしないようにする工夫を行なうようにしても
よい。
0で実施される特徴的な機能についての説明である。以
下、X線撮影装置100の構成及び動作について具体的
に説明する。
装置100は、上記図1に示すように、部分パネル10
1a〜101d、アンプ102a〜102d、A/D変
換器103a〜103d、DMAコントローラ104a
〜104d、CPU109、メモリ105〜108,1
10,116、記憶部111、及び曝射制御部112を
備えている。そして、CPU109、メモリ105〜1
08,110,116、大容量記憶部111、及び曝射
制御部112は、バス115を介して互いに通信可能な
ように接続されている。
(中央処理装置)109は、X線撮影装置100全体の
動作制御を司るものである。例えば、メモリ116(プ
ログラムメモリ)には、図6のフローチャートに従った
処理プログラムが予め格納されている。CPU109
は、プログラムメモリ116から当該処理プログラムを
読み出して実行することで、X線撮影装置100全体の
動作を制御する。これにより、以下に説明するような、
X線撮影装置100の動作が実施される。
は、人体)のX線撮影が開始されると、先ず、曝射制御
部112がX線管球113を制御することで、X線管球
113から放射されたX線は、被写体(人体)114を
透過して、部分パネル101a〜101dに対して入射
する。
101dは、1枚のセンサパネルを4分割して得られる
パネルであり、X線管球113のX線発生のタイミング
に基づいて、それぞれ独立して駆動(不図示のスイッチ
ングトランジスタの順次駆動等)される。これにより、
部分パネル101a〜101dからは、画素に対応す
る電気信号が出力する。
分パネル101a〜101dの対応する部分パネルから
出力される電気信号を受けて増幅して出力する。A/D
変換器103a〜103dはそれぞれ、アンプ102a
〜102dの対応するアンプから出力される電気信号を
受けてディジタル化して出力する。
04a〜104dはそれぞれ、A/D変換器103a〜
103dの対応するA/D変換器から出力されるデータ
(部分画像データ)をメモリ105(デュアルポートメ
モリ)にストアする。デュアルポートメモリ105は、
バス115を介して、一連のアドレスを以って該当する
部分画像データを読み出せるように構成されている。
105にストアされた部分画像データは、CPU109
若しくはバス115上のDMAコントローラ(不図示)
により、メモリ106(フレームメモリ)に格納され
る。
に、X線管球113でX線を曝射しない状態で、上記と
同様の動作を行う。これにより得られた部分画像データ
は、オフセット的な固定パタンのデータとして、デュア
ルポートメモリ105を介して、メモリ107に格納さ
れる。
のとき、メモリ108には、予め、ゲインばらつきの情
報が格納されている。具体的には、被写体114が存在
しない状態で、X線管球113でX線を部分パネル10
1a〜101dに向けて曝射し、これにより得られた部
分画像データを、部分パネル101a〜101dの画素
毎のゲインばらつきの情報として、メモリ108に格納
する。
モリ106内の部分画像データから、メモリ107内の
固定パタンデータを差し引き、この結果に対して、メモ
リ108内のゲインばらつき情報を用いた画素毎の画像
全体に対する補正処理を実行し、この結果を、メモリ1
17に格納する。
が、当該除算処理を、例えば、参照テーブル(Look
Up Table:LUT)を用いた対数変換による減
算処理として扱うようにしてもよい。
いて、ゲインばらつき情報では補正できない画素(欠陥
画素でありデータが得られないような画素等)の位置に
関する情報を、メモリ118に格納する。そして、CP
U109は、メモリ117内の補正後の画像データにお
いて、メモリ118内の情報により示される画素(欠陥
画素)の周辺画素(欠陥画素ではない画素)のデータか
ら類推した画素値を、当該欠陥画素の値として決定す
る。例えば、周辺画素の平均値を、当該欠陥画素の値と
して決定する。
された画像データは、被写体114の画像データとし
て、メモリ110ヘ格納される。このとき、メモリ11
0を用いずに、メモリ117へ上記画像データを上書き
するようにしてもよい。これにより、メモリを有効に使
用することができる。
11(磁気記憶装置や大容量不揮発性記憶装置等)にフ
ァイルとして保存される場合もある。或は、インターフ
ェース(不図示)により、外部の表示装置や記録装置、
或は記憶装置等へ出力されることもある。この場合、上
述したような、メモリ107内のデータ(オフセット的
な固定パタンデータ)及びメモリ108内のデータ(ゲ
インばらつき情報)等を用いた処理により、それぞれ独
立して得られた部分画像データが正規化され、部分画像
であることがユーザからは認識不能になる。
7は、上述のような動作により、メモリ110に格納さ
れた被写体114の画像データの状態を示したものであ
る。上記図2に示すように、メモリ110には、部分パ
ネル101a〜101dに対応する部分画像A,B,
C,Dの各でデータが格納されている。また、部分画像
A,B,C,Dの画像間は、g画素分の隙間(以下、
「隙間g」と言う)があるものとしている。この隙間
は、見方によれば欠陥画素であるが、部分画像A,B,
C,Dの間にオフセット的な段差がある場合、平均的な
画素補正を行っても無意味である。本実施の形態では、
このような場合に後述する各部分画像毎の補正を行った
後、平均値を以って画素の補正を行う。
隙間g=1であるものとする。上述した式(3)式に従
って、実質的な段差値dを求める。ここでの式(3)で
は、m=3とし、画素値x(n−2)〜x(n+4)に
かかる係数を、図8に示す表に従って求める。当該表で
は、値qにおける微分Kを求める係数と、段差値dを算
出する係数とに分け、最終段で総和をとる。したがっ
て、実質的な段差値dは、
(n+1)をはさむ1次元データ系列に施せば、実質的
な段差値列d(i)が、画像データの傾きを考慮した上
で得られる。尚、上記式(12)における“i”は、部
分画像の境界に並行した方向のインデックスである。
d(i)を用いた補正処理を示したものである。当該補
正処理は、例えば、CPU109が、プログラムメモリ
116に予め格納された上記図9及び図10のフローチ
ャートに従った処理プログラムを実行することで実施さ
れる。
記図9参照 上記式(12)により、部分画像A,B,C,Dの境界
におけるd0(0)〜d0(n)、a1(n+2)〜d
1(M−1)、d2(n+2)〜d2(M−1)、d3
(0)〜d3(n)の4つの系列を作成する。具体的に
は例えば、図11に示すように、“21”に示す画素の
アドレスに従って、境界にまたがって画素値を取り出し
て上記式(12)の演算処理を行うことで、段差値列d
0(i)を求める。このような演算処理を、全ての境界
について実行する。
テップS301〜ステップS304で求めたd0(0)
〜d0(n)、a1(n+2)〜d1(M−1)、d2
(n+2)〜d2(M−1)、d3(0)〜d3(n)
のそれぞれの最頻値を、D0,D1,D2,D3として
求める。尚、D0,D1,D2,D3としては、例え
ば、平均値や中央値等の分布を代表する値を用いるよう
にしてもよい。
分画像Aに加えるオフセット値F0を“0”とし、その
他の部分画像B,C,Dに加えるオフセット値F1,F
2,F3を“(D1−D0−D3−D2)/2”とす
る。
テップS309〜ステップS312でのオフセット値F
0〜F3を全て正の値とする。これは、画像の画素値は
基本的に正の値であるため、演算後も正の値であること
を保証するためである。具体的には例えば、オフセット
値F0〜F3の最小値を“MV”として、それぞれの値
に“MV”を加える。
テップS313〜ステップS317で求めたオフセット
値F0〜F3を、部分画像A〜Dにそれぞれ加える。こ
の結果をメモリ110へ格納する。
た画像は、部分画像A〜D全体にオフセット的な補正の
みを行った結果である。しかしながら、実際には、部分
画像A〜Dの変動は均一なオフセットとは限らず、現状
までの補正では不十分である場合が多い。そこで、以下
に説明するステップS322からの処理により、メモリ
110へ格納された画像の境界近辺のみの補正を行い、
画像全体が複数部分画像の集合であるという違和感を観
察者へ与えないような処理を実行する。ここでの補正
は、その一例として、上記図5(c)で示される方法を
用いる。
記図10参照 上記図9のステップS301〜ステップS304と同様
にして、実質的な段差値列d0(0)〜d0(n)、a
1(n+2)〜d1(M−1)、d2(n+2)〜d2
(M−1)、d3(0)〜d3(n)を求める。
テップS322〜ステップS325で求めた段差列d0
(0)〜d0(n)、a1(n+2)〜d1(M−
1)、d2(n+2)〜d2(M−1)、d3(0)〜
d3(n)を、移動平均等により滑らかな数値列に変換
する。これは、段差列d0(0)〜d0(n)、a1
(n+2)〜d1(M−1)、d2(n+2)〜d2
(M−1)、d3(0)〜d3(n)が多くのノイズに
よる影響を受けているためである。
述した式(4)〜式(11)により示される、段差成分
の局部的な補正処理を実行する。
(4)及び(5)の原点を変更したものを用い、部分画
像Aに対しては、“dm0(y)(−x/W+1)/
2”(x:n+1〜n+1+W、y:0〜n)を加え、
部分画像Dに対しては、“dm0(y)(x/W+1)
/2” (x:n−W〜n、y:0〜n)を加える。ま
た、境界bに関しても同様に、上記式(6)及び(7)
の原点を変更したものを用い、部分画像Aに対しては、
“dm1(x)(−y/W+1)/2”(x:n+1〜
M−1、y:n−W〜n)を加え、部分画像Bに対して
は、“B1(x,y)=dm1(x)(y/W+1)/
2”(x:n+1〜M−1、y:n+1〜n+1+W)
を加える。また、境界cに関しても同様に、上記式
(8)及び(9)の原点を変更したものを用い、部分画
像Bに対しては、“B2(x,y)=dm2(y)(−
x/W+1)/2”(x:n+1〜n+1+W、y:n
+1〜M−1)を加え、部分画像Cに対しては、“C2
(x,y)=dm2(y)(x/W+1)/2”(x:
n−W〜n、y:n+1〜M−1)を加える。また、境
界dに関しても同様に、上記式(10)及び(11)の
原点を変更したものを用い、部分画像Cに対しては、
“C3(x,y)=dm3(x)(−y/W+1)/
2” (x:0〜n、y:n−W〜n)を加え、部分画
像Bに対しては、“B3(x,y)=dm3(x)(y
/W+1)/2”(x:0〜n、y:n+1〜n+1+
W)を加える。
テップS333により、部分画像A,B,C,Dについ
て、局所的な段差が線形に補正され境界での段差がなく
なると、最後に残った境界部分の画素を、近傍の欠陥で
は無い画素で補間する。ここで補間された画素の領域
は、境界部分に1画素分だけ画素のない領域があり、従
来では部分画像毎の補正を行わなければ補間処理ができ
なかった領域である。
作を、計算機システムにおけるプログラミングで実現す
るように構成したが、これに限られることはなく、例え
ば、ハードウェアにより実現するようにしてもよい。或
いは、ハードウェア及びプログラム環境とを混合した構
成で実現するようにしてもよい。
は、1枚のセンサパネルを4分割した部分パネル101
a〜101dにより得られた4つの部分画像を独立した
系で並列に処理する構成としたが、本実施の形態では、
さらに多くの部分画像を独立した系で並列に処理する。
の部分画像(00),(01),(02),(10),
(11),(12),(20),(21),(22)の
集合で1枚の画像を構成するものとした場合、部分画像
(00),(01),(02),(10),(11),
(12),(20),(21),(22)の境界は、1
2個存在することになる。
(02),(10),(11),(12),(20),
(21),(22)に対して、上記図12(b)の矢印
で示す方向に、実質的な段差値dを、第1の実施の形態
と同様にして求める。この段差値dは、それぞれ独立し
て求めたものであり、全てが矛盾ないとは限らない。し
たがって、あらゆるルートでの段差値の和の平均値か
ら、それぞれの部分画像へ加える補正オフセット値を求
める必要がある。
画像(00),(01),(02),(10),(1
1),(12),(20),(21),(22)のつな
がりは、同図(b)に示すようなセル(部分画像)間を
めぐる巡回問題になる。ここで、ある1つのセルから出
発して、接続線上にある段差値を加算してゆき、元のセ
ルに到達した時の値がどのルートを通っても“0”にな
らなければ、この系は矛盾していることになる。ここで
は、この矛盾を解決する方法を実現する。
ット値を基準としてF00=“0”とする。次の部分画
像(01)のオフセット値F01は、部分画像(00)
からスタートして部分画像(01)に至る全てのパスを
通るオフセット値の平均で求める。この場合、上記図1
2(b)の破線で示すような4つのルートが、最も少な
いルートで全てをカバーするようになると考えられる。
このときのオフセット値F01は、 F01=(d0001+3・d0010+2・d102
0+2・d2021+d2122−d1222−2・d
0212−2・d0102−d1121−d0111)
/4 なる演算により求めることができる。
何度も用いる段差値があり、平均に偏りができてしまう
恐れがある。このパスは、演えき的に考えてもなかなか
求まらない。最適なルート(なるべく均等に全てのパス
を通過するルート)を求めるには、ダイナミックプログ
ラミング等の特殊な手法を用いることが好ましい。
他の全ての部分画像(01),(02),(10),
(11),(12),(20),(21),(22)に
まで至る全てのルートの探索が終了すると、これについ
ての情報を記憶する。そして、段差値を計算した後に、
それぞれの部分画像(00),(01),(02),
(10),(11),(12),(20),(21),
(22)に加算する補正オフセット値F01,F02,
F10,F11,F12,F20,F21,F22を矛
盾なく求める。最終的に、全ての補正オフセット値が正
になるように最小値を加えるようにしてもよい。その
後、全て境界において、第1の実施の形態と同様の段差
の補正処理を実行する。
上記図1のX線撮影装置100により得られた被写体1
14の画像が、すなわちメモリ110に格納された画像
が、例えば、図13に示すような画像であるとする。
射がなされていない部分であり、“42”は、X線管球
113から発せられるX線をコリメータにより絞った部
分であり、“43”は、被写体114が投影された部分
である。すなわち、部分41には、ほとんど若しくは全
くX線照射が無い画素が存在し、これとは逆に、部分4
2(被写体114の無い部分)には、被写体114を透
過しなかった非常に強いX線照射による画素が存在す
る。そして、部分43(被写体114の部分)には、こ
れらの中間的なX線強度による画素が存在する。
信号)では、一般的に、入射したX線強度に比例するも
のとなるが、そのエネルギー変換の過程若しくは電気信
号の変換過程(増幅やインピーダンス変換等)におい
て、X線強度と出力電気信号の線形性(リニアリティ
ー)が、センサパネルの感度領域において全て一定であ
るとは限らない。特に、X線強度が非常に強い部分で
は、次第に電気系の出力飽和領域に近づくための非線形
性が現れる。また、X線照射が弱い部分では、ノイズの
影響や電気回路の超低電圧での挙動の不安定性等からの
非線形性が現れる。
情報は、ほとんどの場合、無意味な情報であり、通常で
は当該画像情報が存在しても問題はない。しかしなが
ら、部分画像の一部分の統計的な挙動から部分画像全体
のオフセット成分(例えば、X線に比例する画像データ
であればオフセット、対数に比例する画像データであれ
ばゲイン)を導きだす場合において、上述のような非線
形性による誤差の大きな部分がかなりの面積を占める場
合、その誤差に画像全体の結果が引きずられる結果にな
り、正確なオフセット成分の抽出には至らない。
パネル101a〜101dの感度範囲の中で、リニアリ
ティーが信頼できる区間を定め、実質的な段差値dを算
出する前、若しくは同時に近辺の平均値等の代表的な値
が信頼できる区間にある場合のみ、その段差値dを採用
することで、必要な領域での段差値dを求める。このた
め、上記図9のステップS301〜ステップS308の
処理を、次のような処理とする。
14を透過してセンサパネル101a〜101dに至る
X線量は、予めX線量を被写体114に照射する、或い
はフォトタイマーと呼ばれるX線量を測定することによ
って、適当な線量値になった時点でX線を遮断するよう
になされている。これにより、X線量は、常に最適に調
整され、被写体情報がある部分でのリニアリティーが常
に最適である場合が多い。
むデータの平均値m(i)を、
(i)が、信頼できる区間の最小値V0及び最大値V1
を以って、 V0≦m(i)≦V1 なる条件を満たす場合に、上述した式(12)により得
られる段差値d(i)を採用してヒストグラム作成に加
える。
形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或い
は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュー
タ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読みだして実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体か
ら読み出されたプログラムコード自体が第1〜第3の実
施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラム
コードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとな
る。プログラムコードを供給するための記憶媒体として
は、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等
を用いることができる。また、コンピュータが読みだし
たプログラムコードを実行することにより、第1〜第3
の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプロ
グラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動し
ているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その
処理によって第1〜第3の実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶
媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュー
タに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続さ
れた機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた
後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡
張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際
の処理の一部又は全部を行い、その処理によって第1〜
第3の実施の形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
数の部分画像の集合で1枚の画像を構成する場合、部分
画像間の境界付近の画素値の統計的性質に基づいて、当
該部分画像間の段差を補正するように構成したので、境
界部分での実質的な段差値を統計的に処理することがで
きるため、個々の部分画像の変動を安定して補正するこ
とができる。したがって、良好な画質の1枚の画像を提
供できる。
X線撮影装置の構成を示すブロック図である。
するための図である。
ための図である。
に説明するための図である。
フローチャートである。
画像を説明するための図である。
を説明するための図である。
セット差を求める処理を説明するためのフローチャート
である。
部分の補修を行う処理を説明するためのフローチャート
である。
するための図である。
像を説明するための図である。
を説明するための図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 互いに重なり合わない複数の部分画像か
ら1枚の画像を構成するための処理を実行する画像処理
装置であって、 上記複数の部分画像間の境界部分領域の画素値の統計的
性質に基づいて、当該部分画像間の段差の補正値を部分
画像毎に求め、当該補正値に基づいて、上記複数の部分
画像を補正する補正手段とを備えることを特徴とする画
像処理装置。 - 【請求項2】 上記複数の部分画像を独立して取得する
画像取得手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
画像処理装置。 - 【請求項3】 上記画像取得手段は、1枚のセンサパネ
ルを構成する複数の部分パネルを含むことを特徴とする
請求項2記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 上記センサパネルは、X線センサパネル
を含み、 上記X線センサパネルで得られる画像を構成する画素値
は、上記X線センサパネルヘ入射したX線強度に比例す
るものであることを特徴とする請求項3記載の画像処理
装置。 - 【請求項5】 上記センサパネルは、X線センサパネル
を含み、 上記X線センサパネルで得られる画像を構成する画素値
は、上記X線センサパネルヘ入射したX線強度の対数値
に比例するものであることを特徴とする請求項3記載の
画像処理装置。 - 【請求項6】 上記補正手段は、上記境界部分領域の画
素値の統計的性質を、部分画像の境界部分領域の画素値
の差分値から、画像自体の傾向によって必然的に存在す
べき差分値を差し引いた、実質的な部分画像間の段差値
の統計的性質として、上記補正値を求めることを特徴と
する請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 上記補正手段は、上記実質的な部分画像
間の段差値の統計的性質を、部分画像間の境界に関連し
て得られる複数の実質的な段差値の最頻値として、上記
補正値を求めることを特徴とする請求項6記載の画像処
理装置。 - 【請求項8】 上記補正手段は、上記実質的な部分画像
間の段差値の統計的性質を、部分画像間の境界に関連し
て得られる複数の実質的な段差値の平均値として、上記
補正値を求めることを特徴とする請求項6記載の画像処
理装置。 - 【請求項9】 上記補正手段は、対象部分画像における
補正値を基準値に定めて、他の部分画像の補正値を求め
る際に、対象部分画像から、他の部分画像に至る全ての
道筋における実質的な部分画像間の段差値を考慮して、
上記複数の実質的な部分画像間の段差値の統計的性質を
求めることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 上記補正手段は、複数の部分画像に存
在する複数の境界に関して独立に求められた複数の実質
的な部分画像間の段差値の統計的性質に基づいて、上記
補正値を求めることを特徴とする請求項1記載の画像処
理装置。 - 【請求項11】 上記補正手段は、上記複数の部分画像
において線形性が保証される画素値のみを用いて、上記
実質的な部分画像間の段差値を求めることを特徴とする
請求項6又は10記載の画像処理装置。 - 【請求項12】 上記複数の部分画像は、1枚のX線セ
ンサパネルを構成する複数の部分パネルにより得られた
画像を含み、 上記補正手段は、上記X線センサパネルに対してX線照
射が行われなかった部分と、X線が被写体を透過せずに
直接上記X線センサパネルに照射された部分とを除く部
分の画素値を、上記線形性が保証される画素値として、
上記実質的な部分画像間の段差値を求めることを特徴と
する請求項11記載の画像処理装置。 - 【請求項13】 上記補正手段は、上記複数の部分画像
の境界部分領域に実質的な隙間がある場合、上記補正後
に、当該隙間部分の画素を補間により生成することを特
徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項14】 上記補正手段は、上記補正後に、上記
境界部分領域の段差を部分的に補正することを特徴とす
る請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項15】 複数の機器が互いに通信可能に接続さ
れてなる画像処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
1〜14の何れかに記載の画像処理装置の機能を有する
ことを特徴とする画像処理システム。 - 【請求項16】 複数の部分画像から1枚の画像を構成
するための画像処理方法であって、 上記複数の部分画像間の境界部分領域の画素値の統計的
性質に基づいて、当該部分画像間の段差を補正する補正
ステップを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項17】 請求項1〜14の何れかに記載の画像
処理装置の機能、又は請求項15記載の画像処理システ
ムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読出可能な記憶媒体。 - 【請求項18】 請求項16記載の画像処理方法の処理
ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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