JP2002374418A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体、及びプログラム - Google Patents
画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体、及びプログラムInfo
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Abstract
処理を行える構成を実現することで、より良好な処理後
画像を提供できる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 係数生成手段112は、第1の係数及び
第2の係数を生成する。平滑化手段113は、係数生成
手段112で得られた第1の係数に基づいて、対象画像
に対して平滑化処理を施す。高周波成分生成手段114
は、平滑化手段113により得られた平滑化画像及び元
の対象画像から高周波成分を生成する。画像合成手段1
15は、係数生成手段112で得られた第2の係数に基
づいて、平滑化手段113により得られた平滑化画像に
対し、高周波成分生成手段114により得られた高周波
成分を該当する強さで合成する。
Description
射線撮影により得られた画像に対して、ノイズ除去処理
及び鮮鋭化処理を含む画像処理を施す、画像処理装置、
画像処理システム、画像処理方法、それらのいずれかを
実現若しくは実施するためのプログラム及び当該プログ
ラムを記憶したコンピュータ読出可能な記憶媒体に関す
るものである。
て、例えば、X線撮影等の放射線撮影により得られた画
像(以下、「放射線画像」とも言う)をディジタル化し
て、当該放射線画像のディジタル画像データ(以下、当
該ディジタル画像データを構成する画素の値を「画素
値」とも言う)を取得し、当該ディジタル画像データに
対して、CRT等への表示出力或いはフィルム等への記
録出力のための画像処理、具体的には以下に説明するよ
うなノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を施すことが行われ
ている。
画像を取得する際に撮像装置(例えば2次元X線セン
サ)が受け取る放射線の量(放射線到達量)に応じてS
/N比が一般的に変化する。具体的には、放射線到達量
が少なくなるに従って、S/N比が悪くなる。このた
め、放射線到達量の少ない画像領域では、ノイズ成分が
大きくなる(S/N比が小さくなる)。これは、例え
ば、放射線画像を画像診断の目的で使用する場合、ノイ
ズ成分による診断能の低下を引き起こす問題につなが
る。
ば、特開昭62−227272号等に記載された方法が
ある。この方法は、X線到達量が少ない画像領域でのノ
イズ低減方法であり、規格化情報に基づき補正された対
象画像の高周波成分を、それを任意に低減しうる高周波
成分低減手段に入力する共に、対象画像の信号レベルを
対象画像内で連続的に検出し、それを規格化情報に基づ
きレベル補正し、高周波成分低減手段により、規格化情
報に基づき補正された対象画像の高周波成分を、レベル
補正後の検出レベルがより低い信号部分ほどより大きい
低減度で低減させることで、対象画像のノイズを低減す
るものである。
に高周波成分を調整する鮮鋭化処理としては、特許第1
530832号公報等に記載された方法がある。この方
法は、一定画素値以上の画像の高周波成分を強調する鮮
鋭化方法であり、鮮鋭化処理後の画素値SD、オリジナ
ル画像(対象画像)の画素値(入力画素値)Sorg、オ
リジナル画像をマスクサイズM画素×M画素で移動平均
をとった時の平均画素値SUS、及び定数Cを以って、
Cは、入力画素値Sorg又は平均画素値SUSの値の増大
に応じて単調増加するものである。
鮮鋭化処理を実行した際には、高画素値側に比して低画
素値側の高周波成分の強調が抑制され、よって雑音の増
大を防止することができ、この結果、画像診断性能を向
上させることのできる処理後画像を提供することができ
る。
62−227272等に記載された従来のノイズ除去方
法は、高周波成分を減じることでノイズ除去するもので
あり、高周波成分を調整することで鮮鋭化処理を行うも
のではない。すなわち、ノイズ除去はできるが、鮮鋭化
は行えない。また、特許第1530832号公報等に記
載された従来の鮮鋭化処理方法は、高周波成分を強調す
ることで鮮鋭化を行うものであり、高周波成分を減じる
ことでノイズ除去するものではない。すなわち、鮮鋭化
は行えるが、ノイズ除去はできない。
ノイズ除去処理と共に鮮鋭化処理を行える構成は存在し
なかったので、画像診断等の観点でより適切な画像を容
易に提供することができなかった。
ために成されたもので、1つの処理系でノイズ除去処理
及び鮮鋭化処理を行える、画像処理装置、画像処理シス
テム、画像処理方法、それらのいずれかを実現若しくは
実施するためのプログラム及び当該プログラムを記憶し
たコンピュータ読出可能な記憶媒体を提供することを目
的とする。
第1の発明は、対象画像を構成する画素の値の低周波成
分を算出する平滑化手段と、上記平滑化手段により得ら
れた低周波成分及び該低周波成分に対応する上記対象画
像の画素の値から高周波成分を生成する高周波成分生成
手段と、上記低周波成分に対し、上記高周波成分を上記
対象画像の画素値に基づいて所定の鮮鋭化関数により変
換して加算することにより、上記対象画像に対して画像
処理を施した後の画像の各画素を得る画像合成手段とを
備えることを特徴とする。
対象画像は、放射線撮影により得られた画像を含むこと
を特徴とする。
上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素値が所定の範囲
のとき、上記高周波成分が低減するように上記高周波成
分を変換することを特徴とする。
上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素値が所定値以下
のとき、上記高周波成分が低減するように上記高周波成
分を変換することを特徴とする。
上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素値が所定の範囲
のとき、上記高周波成分が零となるように上記高周波成
分を変換することを特徴とする。
上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素値が所定値以下
のとき、上記高周波成分が零となるように上記高周波成
分を変換することを特徴とする。
上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素値が第1の範囲
のとき、上記高周波成分が低減するように上記高周波成
分を変換し、上記対象画像の画素値が第2の範囲のと
き、上記高周波成分が増加するように上記高周波成分を
変換することを特徴とする。
上記平滑化手段は、上記対象画像の画素値に基づいて所
定の平滑化関数を介して決まる高周波成分の抑制の度合
いに応じて、上記低周波成分を算出することを特徴とす
る。
上記平滑化手段は、上記対象画像の画素値に基づいて所
定の平滑化関数を介して決まるマスクサイズで、上記対
象画像を構成する画素に平滑化フィルタ演算を施すこと
により上記低周波成分を算出することを特徴とする。
おいて、上記鮮鋭化関数及び上記平滑化関数は、上記対
象画像の画素値に基づいて関連付けて設定されることを
特徴とする。
おいて、上記対象画像の画素値が所定の範囲のとき、上
記鮮鋭化関数は上記高周波成分が零となる又は低減する
ように上記高周波成分を変換すると共に、上記平滑化関
数は上記高周波成分が抑制されるように上記高周波成分
の抑制の度合いを決定することを特徴とする。
おいて、上記対象画像の画素値が第1の範囲のとき、上
記鮮鋭化関数は上記高周波成分が零となる又は低減する
ように上記高周波成分を変換すると共に、上記平滑化関
数は上記高周波成分が抑制されるように上記高周波成分
の抑制の度合いを決定し、上記対象画像の画素値が第2
の範囲のとき、上記鮮鋭化関数は上記高周波成分が増加
するように上記高周波成分を変換すると共に、上記平滑
化関数は上記高周波成分が抑制されるように上記高周波
成分の抑制の度合いを決定することを特徴とする。
可能に接続されてなる画像処理システムであって、上記
複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜
12の何れかに記載の画像処理装置の機能を有すること
を特徴とする。
の値の低周波成分を算出する平滑化工程と、上記平滑化
工程により得られた低周波成分及び該低周波成分に対応
する上記対象画像の画素の値から高周波成分を生成する
高周波成分生成工程と、上記低周波成分に対し、上記高
周波成分を上記対象画像の画素値に基づいて所定の鮮鋭
化関数により変換して加算することにより、上記対象画
像に対して画像処理を施した後の画像の各画素を得る画
像合成工程とを備えることを特徴とする。
に記載の画像処理装置の機能、又は請求項13記載の画
像処理システムの機能をコンピュータに実現させるため
のプログラムをコンピュータ読出可能な記憶媒体に記録
したことを特徴とする。
処理方法の処理工程をコンピュータに実行させるための
プログラムをコンピュータ読出可能な記憶媒体に記録し
たことを特徴とする。
に記載の画像処理装置の機能、又は請求項13記載の画
像処理システムの機能をコンピュータに実現させるため
のプログラムであることを特徴とする。
処理方法の処理工程をコンピュータに実行させるための
プログラムであることを特徴とする。
て図面を用いて説明する。
撮影装置100に適用される。本実施の形態のX線撮影
装置100は、特に、ノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を
含む画像処理機能を有するものである。以下、本実施の
形態のX線撮影装置100の構成及び動作について具体
的に説明する。
100は、上記図1に示すように、X線を発生するX線
発生回路101と、被写体103を透過したX線を検出
する2次元X線センサ104と、2次元X線センサ10
4から出力される画像データを収集するデータ収集回路
105と、データ収集回路105にて収集された画像デ
ータに対して前処理を施す前処理回路106と、前処理
回路106による処理後画像等の各種情報や各種処理実
行のための処理プログラムを記憶するメインメモリ10
9と、X線撮影実行等の指示や各種設定を本装置100
に対して行うための操作パネル110と、前処理回路1
06による処理後画像(原画像)に対して画像処理を施
す画像処理回路111と、本装置100全体の動作制御
を司るCPU108とを備えており、データ収集回路1
05、前処理回路106、画像処理回路111、CPU
108、メインメモリ109、及び操作パネル110は
それぞれ、CPUバス107を介して互いに通信可能な
ように接続されている。
された原画像(以下、「対象画像」とも言う)に対する
ノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を行う機能を有し、係数
作成回路112、平滑化回路113、高周波成分作成回
路114、及び画像合成回路115を備えている。
での平滑化処理(対象画像から平滑化画像を作成する処
理)に用いる係数、及び画像合成回路115において高
周波成分を足し込む強さを示す係数を作成する。平滑化
回路113は、係数作成回路112で得られた係数に基
づいて、対象画像に対して平滑化処理を施す。高周波成
分作成回路114は、平滑化回路113で得られた平滑
化画像を原画像(対象画像)から減じることで、高周波
成分を作成する。画像合成回路115は、平滑化回路1
13で得られた平滑化画像に対して、高周波成分作成回
路114で得られた高周波成分を、係数作成回路112
で得られた係数(高周波成分を足し込む強さを示す係
数)に基づいて足し込む。
撮影装置100の動作をフローチャートによって示した
ものである。上記図2のフローチャートに従った動作を
実施するにあたって、例えば、メインメモリ109は、
CPU108での各種処理実行に必要なデータや処理プ
ログラム等を記憶すると共に、CPU108の作業用メ
モリ(ワークメモリ)として使用されるが、特に、ノイ
ズ除去処理及び鮮鋭化処理のための処理プログラムとし
て、上記図2のフローチャートに従った処理プログラム
を記憶する。したがって、CPU108は、メインメモ
リ109からノイズ除去処理及び鮮鋭化処理のプログラ
ム(上記図2のフローチャートに従った処理プログラ
ム)を読み出して実行することで、操作パネル110か
らの操作に従った、以下に説明するようなX線撮影装置
100の動作のための制御を行なう。
は、被写体(被検査体)103に対してX線ビーム10
2を放射する。X線発生回路101から放射されたX線
ビーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達する。2次元X線セ
ンサ104は到達したX線の強度分布を検出し、X線強
度分布に対応するX線画像データを出力する。ここで
は、2次元X線センサ104から出力されるX線画像を、
例えば、人体の所定部位の画像とする。
サ104から出力されたX線画像データを所定の形式の
画像データに変換し、それを前処理回路106に供給す
る。前処理回路106は、データ収集回路105からの
画像データ(X線画像データ)に対して、オフセット補
正処理やゲイン補正処理等の前処理を施す。
画像データは入力画像(対象画像)の情報として、CP
U108の制御により、CPUバス107を介して、メ
インメモリ109及び画像処理回路111に転送され
る。
像処理回路111において、係数作成回路112は、平
滑化処理に用いる係数、及び高周波成分を足し込む強さ
を示す係数を作成する。「平滑化処理に用いる係数」と
は、対象画像(前処理回路106で処理された原画像)
f(x、y)の画素値に基づいて、予め設定されたデー
タ(後述の平滑化関数)を用いて決定される、平滑化回
路113において平滑化画像を作成するためのマスクサ
イズM(d)を示す。また、「高周波成分を足し込む強
さを示す係数」とは、画像合成回路115において、平
滑化回路113で得られた平滑化画像に対して、高周波
成分作成回路114で得られた高周波成分を足し込む際
の強さA(d)を示す。尚、「d」は、画素値を示す。
係数の一例を示したものである。上記図3において、詳
細は後述するが、“301”は、高周波成分を足し込む
強さを示す係数A(d)(鮮鋭化関数とも言う)を、横
軸を画素値d、縦軸を係数A(d)として示している。
鮮鋭化関数は一般的には高周波成分を変換するために用
いる関数を意味することとし、ここでは高周波成分に乗
算することによって高周波成分を変換する係数を決める
関数としている。また、“302”は、平滑化画像を作
成するためのマスクサイズ係数M(d)(平滑化関数と
も言う)を、横軸を画素値d、縦軸をマスクサイズ係数
M(d)として示している。平滑化関数は一般的には平
滑化処理による高周波成分の抑制(低減)の度合いに関
するパラメータを決める関数を意味することとし、ここ
では平滑化処理を平滑化フィルタ演算により行う場合の
マスクサイズを決める関数としている。尚、ここでは係
数A(d)及び係数M(d)はいずれも対象画像の画素
値dの関数としているが、これには限られず、対象画像
を任意に平滑化して得た平滑化画像の画素値の関数A
(d’)及び/又はM(d’)としてもよく、以下では
この場合も含めて、係数A(d)及び/係数M(d)と
表記したり、係数A(d)及び係数M(d)は「画素値
の関数」と表現したりすることとする。
係数作成回路112で得られたマスクサイズ係数M
(d)を用いて、対象画像f(x、y)の平滑化画像f
1(x、y)を、
場合、 f1(x、y)=f(x、y) とする。また、上記式(3)〜式(7)で示される平滑
化方法では、マスクサイズ係数M(d)が大きくなる
程、高周波成分が減少する。
14は、平滑化回路113で得られた平滑化画像f1
(x、y)を用いて、高周波成分fh(x、y)を、
は、係数作成回路112で得られた係数A(d)に基づ
いて、平滑化回路113で得られた平滑化画像f1
(x、y)に対し、高周波成分作成回路114で得られ
た高周波成分fh(x、y)を、
(x、y)は、CPU108の制御により、例えば、C
RTモニタ等による表示、プリンタ等による記録又はハ
ードディスクドライブ装置等による記憶等のために、所
定の装置又はシステムに出力される。
(d)、A(d))に従い生成される画像について具体
的に説明する。
なるに従って、平滑化画像f1(x、y)を作成する際
のマスクサイズ係数M(d)が大きくなる。したがっ
て、画素値が小さくなるに従いより低周波の画像が作成
される。すなわち、画像成分がより低空間周波数側にか
たよった画像が作成される、又は画像の空間周波数帯域
の上限が低下する。このため、低画素値になるに従いノ
イズ成分が多くなる又はS/N比が低下する等の場合
に、低画素値になる程より低周波の画像となるため、ノ
イズ成分を有効に除去することができる。一方、この画
素値範囲303では、高周波成分を足し込む強さを示す
係数A(d)については“0”であるため、高周波成分
は全く強調されない。
ズ係数M(d)が“0”のため、平滑化画像f1(x、
y)は原画像f(x、y)そのものとなる。また、画素
値範囲304では、高周波成分を足し込む強さを示す係
数A(d)は“1”であるが、fh(x、y)が“0”
となるため、上記式(9)で示される処理後画像f2
(x、y)はf(x、y)となる。すなわち、画素値範
囲304では、何らの処理も実行しない。換言すれば、
マスクサイズ係数M(d)を“0”、及び高周波成分を
足し込む強さを示す係数A(d)を“1”とすること
(後者は必須ではない)は、ノイズ除去処理や鮮鋭化処
理を行う必要がない領域(画素値範囲)に対して有効で
ある。
ズ係数M(d)が画素値に応じて大きくなると共に、高
周波成分を足し込む強さを示す係数A(d)も大きくな
っている。これにより、画素値領域305では、画素値
が大きくなるに従い鮮鋭化処理の効果が強くなる。さら
に、マスクサイズ係数M(d)が大きくなるため、画素
値が大きくなるに従いより多く低周波成分を含む高周波
成分が強調される。これは、マスクサイズM(d)が小
さいほど、作成される高周波成分はより高周波帯域にか
たよるためである。
ズ係数M(d)が一定であると共に、足し込みの係数A
(d)も一定となっている。このため、画素値範囲30
6では一定の周波帯の高周波成分が一定の強度で強調さ
れる。
像を作成するマスクサイズ係数M(d)と、高周波成分
を足し込む強さを示す係数A(d)とを、対象画像の画
素値dに基づいて関連付けて生成し、対象画像に対して
マスクサイズ係数M(d)を用いた平滑化処理を行って
平滑化画像を得、当該平滑化画像及び対象画像(原画
像)から得られる高周波成分を係数A(d)に基づいて
当該平滑化画像に足し込むように構成したので、1つの
処理系で、ノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を適切に行う
ことができる。
数A(d)を、所定の低画素値範囲において“0”とす
ることで、当該低画素値範囲の画素(領域)に対しては
結果的に鮮鋭化処理が施されずに平滑化処理が施される
ため、S/N比の低い低画素値領域においてノイズを除
去又は低減することができる。ここで、更に、当該平滑
化処理における高周波成分の減弱の度合いを画素値に応
じて調整する、すなわち、マスクサイズ係数M(d)を
画素値に応じて変更することにより、画素値に応じてよ
り適切にノイズを除去又は低減することができる。この
ように、本実施の形態では、画素値に応じてノイズが分
布している場合であっても、ノイズ除去処理及び鮮鋭化
処理を適切に行うことができる。
又はシステムの機能を実現するソフトウェアのプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に
供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又は
CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読みだして実行することによっても、達成される
ことは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出
されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実
現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記
憶媒体及び当該プログラムコードは本発明を構成するこ
ととなる。プログラムコードを供給するための記憶媒体
としては、ROM、フレキシブルディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用い
ることができる。また、コンピュータが読み出したプロ
グラムコードを実行することにより、本実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実
際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実
施の形態の機能が実現される場合も本発明の実施の態様
に含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体か
ら読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿
入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機
能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、その
プログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の
一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の
機能が実現される場合も本発明の実施の態様に含まれる
ことは言うまでもない。
構成を示したものである。コンピュータ機能600は、
上記図4に示すように、CPU601と、ROM602
と、RAM603と、キーボード(KB)609に関す
る制御を行うキーボードコントローラ(KBC)605
と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)61
0に関する制御を行うCRTコントローラ(CRTC)
606と、ハードディスク(HD)611及びフレキシ
ブルディスク(FD)612に関する制御を行うディス
クコントローラ(DKC)607と、ネットワーク62
0との接続のためのネットワークインターフェースコン
トローラ(NIC)608とが、システムバス604を
介して互いに通信可能に接続されて構成されている。
611に記憶されたソフトウェア、或いはFD612よ
り供給されるソフトウェアを実行することで、システム
バス604に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、CPU601は、所定の処理シーケンスに従
った処理プログラムを、ROM602、或いはHD61
1、或いはFD612から読み出して実行することで、
上述した本実施の形態での動作を実現するための制御を
行う。
或いはワークエリア等として機能する。KBC605
は、KB609や図示していないポインティングデバイ
ス等からの指示入力を制御する。CRTC606は、C
RT610の表示を制御する。DKC607は、ブート
プログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、
ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び所
定の処理プログラム等を記憶するHD611及びFD6
12へのアクセスを制御する。NIC608は、ネット
ワーク620上の装置或いはシステムと双方向にデータ
をやりとりする。
1の係数(画像の平滑化に関し、平滑化マスクサイズ
等、高周波成分の抑制の度合いを示す係数)、及び第2
の係数(画像の鮮鋭化に関し、平滑化画像に高周波成分
を足し込む度合い等、高周波成分の強調の度合いを示す
係数)を生成する。第1の係数に基づいて、対象画像
(放射線撮影により得られた画像等)に対して平滑化処
理を施し、対象画像の平滑化画像を生成する。また、対
象画像(原画像)から平滑化画像を減ずる等して高周波
成分を生成する。そして、第2の係数に基づいて、平滑
化画像に対して高周波成分を足し込む。このような構成
により、1つの処理系で、ノイズ除去処理及び鮮鋭化処
理を適切に行うことができる。更に、第1の係数と第2
の係数を、画素値に基づき関連させて生成することで、
1つの処理系で、ノイズ除去処理及び鮮鋭化処理をより
適切に行うことができる。また、強調若しくは抑制する
高周波成分の帯域及び当該強調若しくは抑制の度合いを
画素値に応じて変更しているため、画素値に依存してノ
イズが分布している場合であっても、ノイズ除去処理及
び鮮鋭化処理を適切に行うことができる。また、画像の
低周波成分に対して画像の高周波成分を足し込む度合い
を画素値に応じて変更しているため、画素値に応じてノ
イズが分布している場合であっても、ノイズ除去処理及
び鮮鋭化処理を適切に行うことができる。更に、低周波
成分における高周波成分の抑制の度合いを画素値に応じ
て変更しているため、ノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を
より適切に行うことができる。更に、画像の低周波成分
に対して画像の高周波成分を足し込む度合いと低周波成
分における高周波成分の抑制の度合いとを、画素値に応
じて関連させて変更しているため、ノイズ除去処理及び
鮮鋭化処理を更に適切に行うことができる。
つの処理系でノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を行える、
画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、それ
らのいずれかを実現若しくは実施するためのプログラム
及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読出可能な
記憶媒体を提供することができる。
ロック図である。
ーチャートである。
数の一例を説明するための図である。
させるためのプログラムを記憶媒体から読み出して実行
する当該コンピュータの構成を示すブロック図である。
Claims (18)
- 【請求項1】対象画像を構成する画素の値の低周波成分
を算出する平滑化手段と、 上記平滑化手段により得られた低周波成分及び該低周波
成分に対応する上記対象画像の画素の値から高周波成分
を生成する高周波成分生成手段と、 上記低周波成分に対し、上記高周波成分を上記対象画像
の画素値に基づいて所定の鮮鋭化関数により変換して加
算することにより、上記対象画像に対して画像処理を施
した後の画像の各画素を得る画像合成手段とを備えるこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 対象画像は、放射線撮影により得られた
画像を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装
置。 - 【請求項3】 上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素
値が所定の範囲のとき、上記高周波成分が低減するよう
に上記高周波成分を変換することを特徴とする請求項1
記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素
値が所定値以下のとき、上記高周波成分が低減するよう
に上記高周波成分を変換することを特徴とする請求項1
記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素
値が所定の範囲のとき、上記高周波成分が零となるよう
に上記高周波成分を変換することを特徴とする請求項1
記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素
値が所定値以下のとき、上記高周波成分が零となるよう
に上記高周波成分を変換することを特徴とする請求項1
記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 上記鮮鋭化関数は、上記対象画像の画素
値が第1の範囲のとき、上記高周波成分が低減するよう
に上記高周波成分を変換し、上記対象画像の画素値が第
2の範囲のとき、上記高周波成分が増加するように上記
高周波成分を変換することを特徴とする請求項1記載の
画像処理装置。 - 【請求項8】 上記平滑化手段は、上記対象画像の画素
値に基づいて所定の平滑化関数を介して決まる高周波成
分の抑制の度合いに応じて、上記低周波成分を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 上記平滑化手段は、上記対象画像の画素
値に基づいて所定の平滑化関数を介して決まるマスクサ
イズで、上記対象画像を構成する画素に平滑化フィルタ
演算を施すことにより上記低周波成分を算出することを
特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 上記鮮鋭化関数及び上記平滑化関数
は、上記対象画像の画素値に基づいて関連付けて設定さ
れることを特徴とする請求項8又は9記載の画像処理装
置。 - 【請求項11】 上記対象画像の画素値が所定の範囲の
とき、上記鮮鋭化関数は上記高周波成分が零となる又は
低減するように上記高周波成分を変換すると共に、上記
平滑化関数は上記高周波成分が抑制されるように上記高
周波成分の抑制の度合いを決定することを特徴とする請
求項8又は9記載の画像処理装置。 - 【請求項12】 上記対象画像の画素値が第1の範囲の
とき、上記鮮鋭化関数は上記高周波成分が零となる又は
低減するように上記高周波成分を変換すると共に、上記
平滑化関数は上記高周波成分が抑制されるように上記高
周波成分の抑制の度合いを決定し、上記対象画像の画素
値が第2の範囲のとき、上記鮮鋭化関数は上記高周波成
分が増加するように上記高周波成分を変換すると共に、
上記平滑化関数は上記高周波成分が抑制されるように上
記高周波成分の抑制の度合いを決定することを特徴とす
る請求項8又は9記載の画像処理装置。 - 【請求項13】 複数の機器が互いに通信可能に接続さ
れてなる画像処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
1〜12の何れかに記載の画像処理装置の機能を有する
ことを特徴とする画像処理システム。 - 【請求項14】 対象画像を構成する画素の値の低周波
成分を算出する平滑化工程と、 上記平滑化工程により得られた低周波成分及び該低周波
成分に対応する上記対象画像の画素の値から高周波成分
を生成する高周波成分生成工程と、 上記低周波成分に対し、上記高周波成分を上記対象画像
の画素値に基づいて所定の鮮鋭化関数により変換して加
算することにより、上記対象画像に対して画像処理を施
した後の画像の各画素を得る画像合成工程とを備えるこ
とを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項15】 請求項1〜12の何れかに記載の画像
処理装置の機能、又は請求項13記載の画像処理システ
ムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読出可能な記憶媒体。 - 【請求項16】 請求項14に記載の画像処理方法の処
理工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体。 - 【請求項17】 請求項1〜12の何れかに記載の画像
処理装置の機能、又は請求項13記載の画像処理システ
ムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラ
ム。 - 【請求項18】 請求項14に記載の画像処理方法の処
理工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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