JP4447804B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体、及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、放射線撮影により得られた画像に対して、ノイズ除去処理を含む画像処理を施す装置或いはシステムに用いられる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、それを実施するためのプログラムを記憶したコンピュータ読出可能な記憶媒体、及び当該プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、ディジタル技術の進歩に伴って、例えば、X線等の放射線を用いた撮影により得られた画像(以下、「放射線画像」とも言う)をディジタル化して、当該放射線画像のディジタル画像データ(以下、当該ディジタル画像データの画素の値を「画素値」とも言う)を取得し、当該ディジタル画像データに対して、CRT等への表示出力或いはフィルム等への記録出力のための画像処理、具体的には以下に説明するようなノイズ除去処理を施すことが行われている。
【0003】
まず、放射線画像においては、放射線到達量に応じてS/N比が一般的に変化する。具体的には、放射線到達量が少なくなるに従って、S/N比が悪くなる。このため、放射線到達量の少ない画像領域では、ノイズ成分が大きくなる。これは、例えば、放射線画像を画像診断の目的で使用する場合、ノイズ成分による診断能の低下を引き起こす問題につながる。
【0004】
また、被写体に対して放射線を曝射し、当該被写体を透過した放射線をセンサ(光電変換素子が二次元的に配列されてなるX線画像検出器等)で検出して、当該被写体の放射線画像を取得する場合、放射線が被写体を透過せずに、そのまま直接センサの検出面に到達している領域(以下、「す抜け領域」と言う)と、当該す抜け領域以外の、放射線が被写体を透過してセンサの検出面に到達している領域(以下、「被写体領域」と言う)とが混在することがある。
【0005】
一般的に、す抜け領域の画像としては、無模様一色(画素値又は濃度が一様)であるほうが、被写体領域を観察しやすいといわれている。しかしながら、す抜け領域において、まれに模様(画素値又は濃度が一様でなくなることを意味し、ここでは、このような欲しない模様等のものも「ノイズ」と言う)が生じることがあり、この場合、これに視線が奪われ、観察しずらくなる。
【0006】
そこで、上述したようなノイズを除去する方法として、例えば、特開昭62−227272号等に記載された方法がある。この方法は、X線到達量が少ない画像領域でのノイズ低減方法であり、対象画像の高周波成分を任意に低減しうる高周波成分低減手段に入力すると共に、対象画像の信号レベルを対象画像内で連続的に検出し、それを規格化情報に基づきレベル補正し、高周波成分低減手段により、対象画像の高周波成分を、レベル補正後の検出レベルがより低い信号部分ほどより大きい低減度で低減させることで、対象画像のノイズを低減するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭62−227272号等に記載された従来のノイズ除去方法では、レベル補正後の信号が低減するに従って、単調に高周波成分が低減するように構成されているため、一度、対象画像からノイズを除去してしまうと、ノイズ除去前の対象画像の信号を得ることができない。
このように、従来のノイズ除去方法では、一度ノイズ除去処理を行うと、元の画像を復元できないため、元画像に対する再度のノイズ除去処理等を行なえないという問題があった。
【0008】
また、特に、放射線画像では、被写体や撮影条件によってノイズが生じる画素値範囲もしくは画像領域又はノイズ除去したい画素値範囲もしくは画像領域が異なるのが一般的であるため、放射線画像毎に適切に、画素値範囲又は画像領域を指摘してノイズ除去したい画素値範囲又は画像領域(ノイズ除去範囲)を調整したい場合が生じる。
【0009】
しかしながら、上述のような従来のノイズ除去方法では、個々の対象画像のノイズ分布等に応じてノイズ除去範囲を指定できないため、対象画像に対して適切なノイズ除去を行えない問題があった。
【0010】
また、従来では、高画素値範囲又は高画素値の画像領域のノイズを除去するための構成が開示されておらず、高画素値又は高濃度側のノイズを除去できない問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去又は低減するために成されたもので、対象画像に対して適切な又は所望のノイズ除去又は抑制を行なえる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、それらのいずれかを実現又は実行するためのプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読出可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の画像処理装置は、画面に表示されている対象画像に対してノイズ低減処理を行う画素値範囲の入力部のユーザ操作に基づいて、画素値範囲を入力し、画面に表示されている前記ノイズ低減処理でのノイズを除去する強度を示すパラメータを入力する強度の入力部のユーザ操作に基づいて、前記強度を示すパラメータを入力する入力手段と、前記入力手段での画素値範囲の入力に応じて、前記画面に表示されている前記対象画像上に前記ノイズ低減処理を行う範囲を表示させる表示手段と、前記入力手段での画素値範囲及び前記強度を示すパラメータの入力に応じて、前記画素値範囲内の前記対象画像に対して前記強度でノイズ低減処理を施すノイズ低減処理手段と、を有する。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0048】
本発明は、例えば、図1に示すようなX線撮影装置100に適用される。
本実施の形態のX線撮影装置100は、特に、画像の平滑化によるノイズ除去処理を含む画像処理機能を有し、当該画像処理機能では、対象画像に応じてノイズ除去対象の画素値範囲若しくは画像領域及び/又はノイズ除去(平滑化)の程度を適宜変更可能に構成されている。
以下、本実施の形態のX線撮影装置100の構成及び動作について具体的に説明する。
【0049】
[X線撮影装置100の構成]
X線撮影装置100は、上記図1に示すように、X線102を発生するX線発生回路101と、被写体103を透過したX線を検出する2次元X線センサ104と、2次元X線センサ104から出力される画像データを収集するデータ収集回路105と、データ収集回路105にて収集された画像データに対して前処理を施す前処理回路106と、前処理回路106による処理後画像データ等の各種情報や各種処理実行のための処理プログラムを記憶するメインメモリ109と、X線撮影実行等の指示や各種設定を本装置100に対して行うための操作パネル110と、前処理回路106による処理後画像(原画像)に対して画像処理を施す画像処理回路111と、本装置100全体の動作制御を司るCPU108とを備えており、データ収集回路105、前処理回路106、画像処理回路111、CPU108、メインメモリ109、及び操作パネル110はそれぞれ、CPUバス107を介して互いに通信可能なように接続されている。
【0050】
また、画像処理回路111は、特に、入力された原画像(以下、「対象画像」とも言う)からノイズを除去するための平滑化処理の機能を有し、入力回路112、係数作成回路113、平滑化回路114、及び表示器115を備えている。
【0051】
表示器115は、ノイズ除去後(平滑化処理後)の対象画像等を表示する。
入力回路112は、表示器115での表示画像の状態等に基づくユーザの操作等に応じて、ノイズ除去の画素値範囲若しくは画像領域及び/又はノイズ除去(平滑化)の程度を示すパラメータを入力する。
係数作成回路113は、入力回路112により入力されたパラメータに基づいて、対象画像の平滑化画像を作成するための係数を作成する。
平滑化回路114は、係数作成回路113で得られた係数に基づいて、対象画像の平滑化画像を生成する。
【0052】
[X線撮影装置100の動作]
図2は、X線撮影装置100の動作をフローチャートによって示したものである。
上記図2のフローチャートに従った動作を実施するにあたって、例えば、メインメモリ109は、CPU108での各種処理実行に必要なデータや処理プログラム等を記憶すると共に、CPU108の作業用メモリ(ワークメモリ)として使用されるが、特に、ノイズ除去処理のための処理プログラムとして、上記図2のフローチャートに従った処理プログラムを記憶する。
したがって、CPU108は、メインメモリ109からノイズ除去処理のプログラム(上記図2のフローチャートに従った処理プログラム)を読み出して実行することで、操作パネル110からの操作に従った、以下に説明するようなX線撮影装置100の動作のための制御を行う。
【0053】
ステップS200:
X線発生回路101は、被写体(被検査体)103に対してX線ビーム102を放射する。
X線発生回路101から放射されたX線ビーム102は、被検査体103を減衰しながら透過して、2次元X線センサ104に到達する。2次元X線センサ104はX線ビームの強度分布を所定の電気信号(例えばデジタル信号)に変換し、X線画像データとして出力する。
ここでは、2次元X線センサ104から出力されるX線画像を、例えば、人体の所定部位の画像としている。
【0054】
データ収集回路105は、2次元X線センサ104から出力されたX線画像データを収集し、それを前処理回路106に供給する。
前処理回路106は、データ収集回路105からの信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前処理を施す。
【0055】
前処理回路106で前処理が施されたX線画像信号(X線画像データ)は入力画像(対象画像)データとして、CPU108の制御により、CPUバス115を介して、メインメモリ109及び画像処理回路111にそれぞれ転送される。
【0056】
ステップS201:
画像処理回路111において、表記器115は、対象画像(原画像)f(x、y)を、適度な階調でモニタ表示する。
図3は、表示器115での表示画面(モニタ画面)300の一例を示したものである。
【0057】
上記図3において、“301”は、ノイズ除去を行う対象画像である。
“302”は、係数作成回路113で係数を作成するために必要なパラメータの1つである、起点画素値に対応する領域(画素)を所定の画素値で示したものであり、図では曲線として表示されている。
“303”は、係数作成回路113で係数を作成するために必要なパラメータとしての、ノイズ除去行う画素値範囲を示す起点画素値の入力部である。
“304”は、高周波成分を減じる強さ、すなわちノイズを除去する強度(程度)を示すパラメータの入力部である。
“303”及び“304”は例えば、各パラメータを入力する為のグラフィカル・ユーザ・インターフェースとしての入力部を構成し、マウス等のポインティング・デバイスで操作されることにより各パラメータが変更されるように構成されている。
【0058】
“305”は、画素値と平滑化画像を作成する際に用いられる平滑化マスクのサイズとの関係(後述のマスクサイズ関数M(x))を表示したものである。
“306”は、入力部303により入力される起点画素値によって決まる画素値範囲であり、“307”は、入力部304により入力される強度によって決まる、画素値範囲306の画素値に対応する平滑化マスクサイズの範囲である。
【0059】
“305”に示されるように、画素値が小さくなる程、マスクサイズが大きくなり、よって平滑化処理された対象画像(ノイズ除去後の対象画像)の高周波成分が減じることとなる。
【0060】
ステップS202:
ステップS201により、表示器115において、上記図3に示したような画面300が表示されると、ユーザ(観察者)は、対象画像301におけるノイズ除去範囲及びその強度を、入力部303及び304を操作することにより入力する。
この操作に基づいて、対象画像301上において、起点画素値に対応する領域(画素)が所定の画素値で、例えば“302”で示される様な曲線領域として表される。尚、ユーザは起点画素値に対応する領域302を観察することにより、ノイズ除去(平滑化)の施される画像領域を認識又は推定することができる。ユーザが起点画素値に対応する領域302を観察しながら入力部303を操作すると、ノイズ除去(平滑化)の施される画素値範囲306(ここではその最大値)が変化し、入力部304を操作すると、画素値と平滑化マスクサイズとの関係を表す関数曲線305の傾きが変化する。
【0061】
入力回路112は、入力部303及び入力部304の操作に対応する値を、起点画素値及び強度のパラメータとして、表示器115に対して入力すると共に、係数作成回路113に対して入力する。
【0062】
ステップS203:
係数作成回路113は、入力回路112からのパラメータに基づいて、平滑化画像を作成するための係数(マスクサイズM(x))を算出する。
【0063】
具体的には例えば、係数作成回路113は、起点画素値X1及び強度D1を以って、マスクサイズM(x)を、
【0064】
【数1】
Figure 0004447804
【0065】
なる式(1)により算出する。
上記式(1)において、
M(x)=1
とは、平滑化処理を実行しないことを示す。
【0066】
ステップS204:
平滑化回路114は、係数作成回路113で得られたマスクサイズM(x)、及び対象画像f(x、y)をもって、平滑化処理後の対象画像(平滑化画像)f1(x、y)を、
【0067】
【数2】
Figure 0004447804
【0068】
なる式(2)〜式(6)により求める。
【0069】
ここで、上記式(2)〜式(6)により示される平滑化方法では、マスクサイズM(x)が大きくなる程、高周波成分が減少する。このため、より低画素値域にいくほどノイズ成分が増え(S/N比が悪くなり)、及び/又はノイズ成分の振幅が増加するのに対し、低画素値となるほどマスクサイズM(x)を大きくすることで、ノイズを適切に除去することができる。また、当該平滑化方法、すなわち移動平均による単純な平滑化方法を用いることにより、多くの計算時間を必要とせず、短時間での処理を実現することができる。
【0070】
尚、マスクサイズ関数M(x)として上記式(1)により示されるような単純な関数を用いたが、これに限られることはなく、異なる曲線形により表現される別の関数を用いてもよい。
また、対象画像の画素値に応じてマスクサイズM(x)を変更するようにしたが、これに限られることはなく、例えば、対象画像を平滑化して得た平滑化画像の値に応じてマスクサイズM(x)を変更するようにしてもよい。この場合、予め所定のマスクサイズの平滑化マスクを用いて平滑化画像を作成しておくようにする。
また、ノイズ除去の方法は平滑化に限られず、例えば、対象画像の高周波成分を1又は複数の周波数帯域に分解しておき、対象画像又はその平滑化画像の画素値に応じて、所定の1又は複数の高周波帯域の成分を減弱する(例えば、該画素値に応じて該減弱の割合を変更する)、等の方法を用いてもよい。この場合、係数作成回路113は入力回路112からのパラメータに基づいて、ノイズ除去処理に用いる係数として、例えば、対象画像又はその平滑化画像の画素値に応じてその成分が減弱される周波数帯域及び/又はその成分が減弱される程度に関するパラメータを作成するように構成される。
【0071】
ステップS205:
表示器115は、平滑化回路114で得られた平滑化画像を、ステップS201と同様に階調変換処理してモニタ表示する。
【0072】
ステップS206:
ユーザ(観察者)は、表示器115の表示画面を観察し、目的とする、又は所望の処理後画像が得られているか否かを確認し、ノイズ除去処理を変更するか否かを判断する。
【0073】
ステップS206での判断の結果、ノイズ除去処理を変更する場合、ユーザ(観察者)は、ステップS202におけるパラメータ入力を行う。この場合、ステップS202からの処理が繰り返し実行されることになる。
一方、ノイズ除去処理を終了する場合、ユーザ(観察者)は、操作パネル110の操作により、例えば、プリント出力のための操作を行なう。この場合、CPU108の制御により、ノイズ除去処理後の対象画像がプリント出力される。
【0074】
尚、本実施の形態では、低画素値範囲(上記起点画素値未満の画素値範囲)のノイズを除去するものとしたが、例えば、図4に示すような係数(係数作成回路113で得られる係数であって、平滑化画像を作成するための平滑化マスクのマスクサイズM(x))を用いることで、高画素値範囲(所定起点画素値を超える画素値範囲)のノイズ除去も容易に行うことができる。
【0075】
上述のように、本実施の形態では、表示器115で表示された対象画像に応じて、入力回路112及び係数作成回路113により、平滑化処理に用いる係数(ノイズを除去する画素値範囲及びノイズを除去する強さに対応するマスクサイズ関数M(x))を変更できるように構成したので、対象画像の画素値に応じて高周波成分の減弱の度合いを適切に変更することができる。したがって、対象画像の画素値に応じてノイズ又はS/N比が分布している場合であっても、適切にノイズを除去することができる。
【0076】
また、上記図3に示したように、画面300上の画像301及び領域302を観察しながらの同じく画面300上の入力部303,304の操作に基づいて、入力回路112が、係数作成回路113に対して平滑化処理に用いる係数を生成するためのパラメータ入力を行うようにしたので、ユーザは、入力部303,304の操作により、ノイズを除去する画素値範囲若しくは画像領域及び/又はノイズを除去する(平滑化する)強さ(程度)を容易に変更することができる。
【0077】
また、表示器115により、ノイズ除去後の対象画像を表示するように構成したので、ユーザは、ノイズ除去の効果を確認することができ、よって所望のノイズ除去後の対象画像を容易に得ることができる。さらに、表示器115により、パラメータの設定状態を表示するように構成したので、ユーザは、パラメータ設定状態を把握しながら容易にパラメータ調整を行うことができ、よって適切なノイズ除去後の対象画像を得ることができる。
【0078】
例えば、より低画素値になるに従い、高周波成分をより強く減弱するようなパラメータ入力を行えば、低画素値になる程ノイズが多くなる又はS/N比が悪化する対象画像に対して適切にノイズを除去又は抑制することができ、また、より高画素値になるに従い、高周波成分をより強く減弱するようなパラメータ入力を行えば、高画素値になる程ノイズが多くなる又はS/N比が悪化する対象画像に対して適切にノイズを除去又は抑制することができる。
【0079】
以上説明したように本発明の実施の形態では、対象画像(放射線撮影により得られた画像等)のノイズを除去又は抑制するために、対象画像へのノイズ除去処理(平滑化処理又は高周波成分低減処理等)を行う際に、可変設定可能なパラメータ(ユーザが、表示された対象画像に応じて入力したノイズ除去に係る画素値範囲及び/又は画素値に依存したノイズ除去の程度を示すパラメータ等)に基づいて、ノイズ除去処理に用いる係数(マスクサイズ等)を生成し、この係数に基づいて、対象画像へのノイズ除去処理を行うように構成した。
よって、本発明の実施の形態によれば、対象画像に対して適切な又は所望のノイズ除去又は抑制を行なうことができる。
また、対象画像の画素値に応じて高周波成分の減弱の度合いを自在に変更できるように構成することもでき、このように構成すれば、対象画像の画素値に応じてノイズ又はS/N比が分布している場合であっても、適切にノイズを除去又は抑制することができる。
【0080】
また、平滑化処理に用いる係数を生成するためのパラメータを、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを介して入力できるように構成すれば、ノイズを除去する画素値範囲及び/又はノイズを除去する程度(平滑化マスクサイズ)等を示すパラメータを容易に変更することができる。
【0081】
また、対象画像、処理後の対象画像及び/又はノイズ除去処理パラメータを表示するように構成すれば、ユーザは、そのような表示を参照することで、ノイズ除去処理パラメータの調整を容易に行え、よって所望の画像を容易に得ることができる。
【0082】
また、対象画像若しくは処理後の対象画像とノイズ除去処理パラメータとの関係を表す情報(例えば、所定パラメータに対応する画像領域等)をも表示するように構成すれば、ユーザは、パラメータ調整が更に容易となり、よって所望の画像を更に容易に得ることができる。
【0083】
また、低画素値になるに従って、高周波成分をより強く減弱するように構成すれば、低画素値になる程ノイズが強くなる又はS/N比が悪化する対象画像に対しても、適切にノイズを除去又は抑制することができる。
【0084】
また、高画素値になるに従って、高周波成分をより強く減弱するように構成すれば、高画素値になる程ノイズが強くなる又はS/N比が悪化する対象画像に対しても、適切にノイズを除去又は抑制することができる。
【0085】
尚、本発明の目的は、本実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体及び当該プログラムコードは本発明を構成することとなる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も本発明の実施の一態様に含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も本発明の実施の一態様に含まれることは言うまでもない。
【0086】
図5は、そのようなコンピュータの構成を示したものである。
コンピュータ600は、上記図5に示すように、CPU601と、ROM602と、RAM603と、キーボード(KB)609に関する制御を行うキーボードコントローラ(KBC)605と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)610に関する制御を行うCRTコントローラ(CRTC)606と、ハードディスク(HD)611及びフレキシブルディスク(FD)612に関する制御を行うディスクコントローラ(DKC)607と、ネットワーク620との接続のためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)608とが、システムバス604を介して互いに通信可能に接続されて構成されている。
【0087】
CPU601は、ROM602或いはHD611に記憶されたソフトウェア、或いはFD612より供給されるソフトウェアを実行することで、システムバス604に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、CPU601は、所定の処理シーケンスに従った処理プログラムを、ROM602、或いはHD611、或いはFD612から読み出して実行することで、上述した本実施の形態における動作を実現するための制御を行う。
【0088】
RAM603は、CPU601の主メモリ或いはワークエリア等として機能する。
KBC605は、KB609や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。
CRTC606は、CRT610の表示を制御する。
DKC607は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び所定の処理プログラム等を記憶するHD611及びFD612へのアクセスを制御する。
NIC608は、ネットワーク620上の装置或いはシステムと双方向にデータをやりとりする。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、対象画像に対して適切な又は所望のノイズ除去又は抑制を行なえる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、それらのいずれかを実現若しくは実行するためのプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読出可能な記憶媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したX線撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記X線撮影装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】上記X線撮影装置の表示器での表示画面の一例を説明するための図である。
【図4】上記X線撮影装置の係数作成回路で得られる係数の一例を説明するための図である。
【図5】上記X線撮影装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記憶媒体から読み出して実行する当該コンピュータの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 X線撮影装置
101 X線発生回路
102 X線ビーム
103 被写体
104 二次元X線センサ
105 データ収集回路
106 前処理回路
107 CPUバス
108 CPU
109 メインメモリ
110 操作パネル
111 画像処理回路
112 入力回路
113 係数作成回路
114 平滑化回路
115 表示器

Claims (5)

  1. 画面に表示されている対象画像に対してノイズ低減処理を行う画素値範囲の入力部のユーザ操作に基づいて、画素値範囲を入力し、画面に表示されている前記ノイズ低減処理でのノイズを除去する強度を示すパラメータを入力する強度の入力部のユーザ操作に基づいて、前記強度を示すパラメータを入力する入力手段と、
    前記入力手段での画素値範囲の入力に応じて、前記画面に表示されている前記対象画像上に前記ノイズ低減処理を行う範囲を表示させる表示手段と、
    前記入力手段での画素値範囲及び前記強度を示すパラメータの入力に応じて、前記画素値範囲内の前記対象画像に対して前記強度でノイズ低減処理を施すノイズ低減処理手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 複数の機械が互いに通信可能に接続されてなる画像処理システムであって、
    前記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1記載の画像処理装置の機能を有する画像処理システム。
  3. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    画面に表示されている対象画像に対してノイズ低減処理を行う画素値範囲の入力部のユーザ操作に基づいて、画素値範囲を入力し、画面に表示されている前記ノイズ低減処理でのノイズを除去する強度を示すパラメータを入力する強度の入力部のユーザ操作に基づいて、前記強度を示すパラメータを入力する入力ステップと、
    前記入力ステップでの画素値範囲の入力に応じて、前記画面に表示されている前記対象画像上に前記ノイズ低減処理を行う範囲を表示させる表示ステップと、
    前記入力ステップでの画素値範囲及び前記強度を示すパラメータの入力に応じて、前記画素値範囲内の前記対象画像に対して前記強度でノイズ低減処理を施すノイズ低減処理ステップと、
    を有する画像処理方法。
  4. コンピュータを、
    画面に表示されている対象画像に対してノイズ低減処理を行う画素値範囲の入力部のユーザ操作に基づいて、画素値範囲を入力し、画面に表示されている前記ノイズ低減処理でのノイズを除去する強度を示すパラメータを入力する強度の入力部のユーザ操作に基づいて、前記強度を示すパラメータを入力する入力手段と、
    前記入力手段での画素値範囲の入力に応じて、前記画面に表示されている前記対象画像上に前記ノイズ低減処理を行う範囲を表示させる表示手段と、
    前記入力手段での画素値範囲及び前記強度を示すパラメータの入力に応じて、前記画素値範囲内の前記対象画像に対して前記強度でノイズ低減処理を施すノイズ低減処理手段と、
    して機能させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  5. コンピュータを、
    画面に表示されている対象画像に対してノイズ低減処理を行う画素値範囲の入力部のユーザ操作に基づいて、画素値範囲を入力し、画面に表示されている前記ノイズ低減処理でのノイズを除去する強度を示すパラメータを入力する強度の入力部のユーザ操作に基づいて、前記強度を示すパラメータを入力する入力手段と、
    前記入力手段での画素値範囲の入力に応じて、前記画面に表示されている前記対象画像上に前記ノイズ低減処理を行う範囲を表示させる表示手段と、
    前記入力手段での画素値範囲及び前記強度を示すパラメータの入力に応じて、前記画素値範囲内の前記対象画像に対して前記強度でノイズ低減処理を施すノイズ低減処理手段と、
    して機能させるプログラム。
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