JP2002304622A - 画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体及びプログラム

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JP2002304622A JP2001104753A JP2001104753A JP2002304622A JP 2002304622 A JP2002304622 A JP 2002304622A JP 2001104753 A JP2001104753 A JP 2001104753A JP 2001104753 A JP2001104753 A JP 2001104753A JP 2002304622 A JP2002304622 A JP 2002304622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調変換処理における階調変換曲線とそれと
は別の画像処理における階調変換曲線とを合成した複合
階調変換曲線を把握することを目的とする。 【解決手段】 画像に対し第1の階調変換曲線を用いる
第1の階調変換処理を含む所定の画像処理を実質的に行
うための画像処理手段と、 画像に対し第2の階調変換
曲線を用いる第2の階調変換処理を行うための階調変換
処理手段と、前記第1及び第2の階調変換曲線を合成し
た複合階調変換曲線を表示する表示手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の階調変換処
理を行う画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体及びプ
ログラムに関し、特に画像のダイナミックレンジを変更
する処理と階調変換処理とを複合的に行い、あるいは階
調変換曲線の形状を簡易に変更することのできる画像処
理装置、画像処理方法、記憶媒体及びプログラムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル技術の進歩により放射線
画像をデジタル画像信号(以後デジタル画像信号を構成
する画素の値を画素値と呼ぶ)に変換し、該デジタル画
像信号に画像処理を行いCRT等に表示、あるいはフィ
ルムに出力することが行われている。ところで、放射線
画像が撮影された場合、変換されたデジタル画像信号
を、CRT表示あるいはフィルム出力に適した画像にする
ため、階調変換処理するのが一般的である。また、CRT
表示あるいはフィルム出力に適した画像にするため、ダ
イナミックレンジ圧縮処理を行うことがある。
【0003】この様なダイナミックレンジ圧縮処理を行
う方法として、SPIE Vol.626Medicine XIV
/PACSIV(1986)に記載される方法がある。この方
法は処理後の画素値SD、オリジナル画素値(入力画素
値)Sorg、オリジナル画像(入力画像)の低周波画像
の画素値SUS、定数A,B,Cをもって(例えばA=
3、B=0.7) SD=A[Sorg−SUS]+B[SUS)]+C (1) なる式(1)で表わされるものである。この方法では高
周波成分(第一項)、低周波成分(第二項)の重み付け
を変えることが可能で、例えばA=3、B=0.7では
高周波成分を強調し、かつ全体のダイナミックレンジを
圧縮する効果が得られるものである。5人の放射線医に
より、処理なし画像と比較して診断に有効であるという
評価が得られている。
【0004】また、特許第2509503号公報には、
処理後の画素値SD、オリジナル画素値(入力画素値)
org、オリジナル画像(入力画像)の複数のY方向プ
ロファイルの平均プロファイルPyと複数のX方向プロ
ファイルの平均プロファイルPxをもって SD=Sorg+F(G(Px、Py)) (2) なる式(2)で表わされる方法が記載されている。ここ
で、関数F(x)が有する特性について説明すると、ま
ず、「x>Dth」ではF(x)が「0」となり、「0≦x
≦Dth」ではF(x)が切片を「E」、傾き「E/Dth」と
して単調減少するものであり、(3)式で示される。 F(x)=E−(E/Dth) (3) Py=(ΣPyi)/n (4) Px=(ΣPxi)/n (5) 但し、(i=1〜n)、Pyi、Pxiはプロファイ
ル。そして例えばG(Px、Py)は G(Px、Py)=max(Px、Py) (6) で示されるものである。この方法では低周波画像の画素
値でDth以下の濃度レンジが圧縮されるものである。
【0005】また、特許第2509503号公報の方法
と同様な方法が「日本放射線技術学会雑誌 第45巻第
8号1989年8月 1030頁 阿南ほか」の方法であ
る。この方法は処理後の画素値SD、オリジナル画素値
(入力画素値)Sorg、オリジナル画像(入力画像)を
マスクサイズM×M画素で移動平均をとった時の平均画
素値SUS、単調減少関数f(X)をもって、 SD=Sorg+f(SUS) (7) SUS=ΣSorg/M2 (8) なる(7)、(8)式で表わされるものである。(2)
式と低周波画像の作成方法が異なり、(2)式では1次
元データで低周波画像を作成していたのに対し、2次元
データで低周波画像を作成するものである。この方法も
低周波画像の画素値でDth以下の濃度レンジを圧縮する
ものである。
【0006】また、特許第2663189号公報には処
理後の画素値SD、オリジナル画素値(入力画素値)S
org、オリジナル画像(入力画像)をマスクサイズM×
M画素で移動平均をとった時の平均画素値SUS、単調増
加関数f1(X)をもって、 SD=Sorg+f1(SUS) (9) SUS=ΣSorg/M2 (10) なる(9)、(10)式で表わされるものである。
【0007】ここで、関数f1(x)が有する特性につ
いて説明すると、まず、「x<Dth」ではf1(x)が
「0」となり、「Dth≦x」ではf1(x)が切片を
「E」、傾き「E/Dth」として単調減少するものであ
り、(11)式で示される。 f1(x)=E−(E/Dth)x (11) この方法は、低周波画像の画素値Dth以上の濃度値を圧
縮するものであり、そのアルゴリズムは「日本放射線技
術学会雑誌 第45巻第8号1989年8月 1030頁
阿南ほか」の方法と実質的に変わらない。
【0008】これらのダイナミックレンジ圧縮処理方法
は、低周波画像の振幅を調整するものであり、低周波成
分の階調変換ととらえることができる。また、通常、ダ
イナミックレンジ圧縮処理を行った後の画像にさらに階
調変換処理を行うのが普通である。
【0009】この場合、階調変換後の画像の画素値を
Y、原画像の画素値をXとした場合に(12)式に示す
ような階調変換の式に従い、階調変換処理を行う。この
デジタル画像Xと階調変換後の画像Yの関係を記述する
関数F()を以後、階調変換曲線と呼ぶことにする。 Y=F(X) (12) 階調変換曲線を既述する関数形F()は複数のパラメー
タからなる数式で表現され、例えば(13)式で表され
る。ここで、a,b,c,d,e,fは階調変換曲線(13)を規
定するパラメータである。
【0010】
【外1】 ・・・・・(13) 従来の画像処理装置ではこれらの複数のパラメータを調
整する事で階調変換曲線の形状(傾き等)を変更してい
る。
【0011】また、階調変換処理後の画像において、注
目領域の画像領域のコントラストを上げたり、被写体の
画像全体がCRTやフィルム上で観察しやすいように階
調を変更することが要求される。このため、階調変換曲
線の形状(傾き等)は、被写体画像の種類、特徴又は画
素値範囲等に応じて自在に調整できることが好ましい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理装置では、階調変換処理とダイナミックレンジ
圧縮処理をそれぞれ独立した処理としてとらえており、
ダイナミックレンジ圧縮の処理効果が階調変換処理後の
画像にどのように反映されるか理解しがたいという問題
がある。そのため、階調変換処理を考慮したダイナミッ
クレンジ圧縮処理のパラメータ調整が困難であるという
問題がある。
【0013】また、移動平均を用いた周波数処理ではエ
ッジ部分にオーバーシュート等のアーティファクトが生
じるという問題がある。
【0014】さらに、従来の画像処理装置では、階調変
換曲線の曲線形を変更するのに、階調変換曲線を記述す
る複数のパラメータの調整を行わなければならず、目的
とする曲線形を得るのが困難であるという問題がある。
例えば(13)式ではパラメータa,b,c,d,e,fを適切に
調整しなければならない。そのため、階調変換曲線の曲
線形を簡易には調整できない。さらには、パラメータを
調整しても、特定の濃度又は画素値範囲に対して所望の
階調変換曲線形状(傾き等)を設定するといったことが
できない場合もある。
【0015】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、階調変換処理の特性または階調変換
処理後の画像をも考慮して、ダイナミックレンジを変更
する処理のパラメータを容易に設定できる画像処理装
置、画像処理方法、記憶媒体及びプログラムを提供する
ことを目的とする。
【0016】また、所定の階調変換曲線または多数のパ
ラメータで記述される階調変換曲線に対し、その曲線形
を容易に変換できる画像処理装置、画像処理方法、記憶
媒体及びプログラムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、画像に対し第1の階調変換曲線を用
いる第1の階調変換処理を含む所定の画像処理を実質的
に行うための画像処理手段と、画像に対し第2の階調変
換曲線を用いる第2の階調変換処理を行うための階調変
換処理手段と、前記第1及び第2の階調変換曲線を合成
した複合階調変換曲線を表示する表示手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0018】第2の発明は、前記第1の発明において、
前記画像処理手段は画像のダイナミックレンジまたは部
分的画素値範囲を変更するために前記第1の階調変換処
理を行う第1の階調変換手段と、該第1の階調変換曲線
に基づいて画像の高周波成分を変更する高周波成分変更
手段とから構成されることを特徴とする。
【0019】第3の発明は、前記第2の発明において、
前記高周波成分変更手段は画像を複数の周波数帯域の成
分に分解する周波数変換手段と、前記複数の周波数帯域
のうち所定の高周波帯域の成分を前記第1の階調変換曲
線に基づいて変更する周波数成分変換手段とから構成さ
れることを特徴とする。
【0020】第4の発明は、前記第2の発明において、
前記高周波成分変更手段は画像を複数の周波数帯域の成
分に分解する周波数変換手段と、前記複数の周波数帯域
のうち所定の高周波帯域の成分を前記第1の階調変換曲
線に基づいて変更する周波数成分変換手段と、前記周波
数成分変換手段で変更された後の複数の周波数帯域の成
分に基いて画像を生成する逆周波数変換手段とから構成
されることを特徴とする。
【0021】第5の発明は、前記第3又は4の発明にお
いて、前記周波数変換手段は離散ウェーブレット変換を
行うことを特徴とする。
【0022】第6の発明は、前記第3乃至5の発明にお
いて、周波数成分変換手段は前記所定の高周波帯域の成
分のうち所定の絶対値を超える絶対値を有する周波数成
分を実質的に不変とすることを特徴とする。
【0023】第7の発明は、前記第1乃至6の発明にお
いて、前記画像処理手段の前記第1の階調変換曲線は折
れ線状の形状を呈し得る曲線であって、前記第1の階調
変換曲線を構成する所定の線分の傾き及び/又は折れ曲
がり起点を変更可能であることを特徴とする。
【0024】第8の発明は、前記第7の発明において、
折れ線状の形状を呈し得る前記第1の階調変換曲線は、
その両端を除き、その傾きが連続であることを特徴とす
る。
【0025】第9の発明は、前記第1乃至8の発明にお
いて、前記画像処理手段及び前記階調変換処理手段を用
いて処理された画像の画像データを表示する手段と、前
記画像処理手段の画像処理パラメータを変更するための
入力手段とをさらに有することを特徴とする。
【0026】第10の発明は、前記第9の発明におい
て、前記画像処理パラメータは前記第1の階調変換曲線
を変更するためのパラメータであることを特徴とする。
【0027】第11の発明は、前記第2乃至6の発明に
おいて、前記高周波成分変更手段の処理パラメータを変
更するための入力手段を有することを特徴とする。
【0028】第12の発明は、前記第1乃至11の発明
において、前記複合階調変換曲線及び前記第2の階調処
理曲線を表示する手段を有することを特徴とする。
【0029】第13の発明は、前記第1乃至12の発明
において、前記第1の階調変換処理により変更される画
像のダイナミックレンジまたは部分的画素値範囲に関わ
る画像領域情報を、前記画像処理手段及び前記階調変換
処理手段により処理された処理済み画像と共に、かつ該
処理済み画像上に表示することを特徴とする。
【0030】第14の発明は、前記第13の発明におい
て、前記画像領域情報は、折れ線状の形状を呈し得る前
記第1の階調変換処理曲線を構成する所定の線分の折れ
曲がり起点に対応する前記処理済み画像の領域であるこ
とを特徴とする。
【0031】第15の発明は、画像に対し第1の階調変
換曲線を用いる第1の階調変換処理を含む所定の画像処
理を実質的に行うための画像処理工程と、画像に対し第
2の階調変換曲線を用いる第2の階調変換処理を行うた
めの階調変換処理工程と、前記第1及び第2の階調変換
曲線を合成した複合階調変換曲線を表示する表示工程と
を有することを特徴とする。
【0032】第16の発明は、前記第1乃至14の発明
の何れかの画像処理装置の機能をコンピュータに実現さ
せるためのプログラムを記録したコンピュータ読出可能
な記憶媒体であることを特徴とする。
【0033】第17の発明は、前記第15の発明の画像
処理方法の処理ステップをコンピュータに実行させるた
めのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶
媒体であることを特徴とする。
【0034】第18の発明は、前記第1乃至14の発明
の何れかの画像処理装置の機能をコンピュータに実現さ
せるためのプログラムであることを特徴とする。
【0035】第19の発明は、前記第15の発明の画像
処理方法の処理ステップをコンピュータに実行させるた
めのプログラムであることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0037】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1の画像処理装置を適用したX線撮影装置100
を示す。すなわち、X線撮影装置100は、画像処理機
能を有するものであり、前処理回路106、CPU10
8、メインメモリ109、操作パネル110、画像処理
回路111を備えており、CPUバス107を介して互
いにデータ授受されるように構成されている。
【0038】また、X線撮影装置100は、前処理回路
106に接続されたデータ収集回路105と、データ収
集回路105に接続された2次元X線センサ104及び
X線発生回路101とを備えており、これらの各回路は
CPUバス107にも接続されている。
【0039】111は画像処理回路の構成を示すブロッ
ク図であり、図において、112は原画像を階調変換す
る補助曲線を作成するとともに該補助曲線で原画像の階
調変換を行う補助曲線作成回路であり、113は原画像
の高周波成分を作成し、該高周波成分を補助曲線作成回
路112の曲線形及び入力回路115で入力されるパラ
メータに基づき変換して、補助曲線作成回路112で階
調変換された画像に足し込む高周波成分調整回路であ
り、114は高周波成分調整回路113で高周波成分を
足し込まれた画像の階調変換を行うための階調変換曲線
を作成するとともに階調変換処理を行う階調変換曲線作
成回路であり、115は補助曲線作成回路112で作成
される補助曲線及び高周波成分調整回路113で足し込
まれる高周波成分の量を調整するパラメータを入力する
入力回路であり、116は補助曲線作成回路112で作
成された補助曲線及び階調変換曲線作成回路114で作
成された階調変換曲線の複合形及び画像処理後の画像を
表示する表示器(表示手段)である。
【0040】図2及び3はこの実施の形態1の処理の流
れを示すフローチャートである。図4は表示器116で
表示される画像の1例であり、401が画像処理を行う
対象となる画像に対し画像処理を施した後の画像処理後
の画像を示す。402は補助曲線作成回路112で作成
される補助曲線を作成するために必要なパラメータのひ
とつである起点濃度値に対応する画像領域(画素)を所
定の画素値で示したものであり、ここでは曲線状になっ
ている。403は階調変換曲線作成回路114で作成さ
れる階調変換曲線であり、404は該階調変換曲線と補
助曲線作成回路113で作成される補助曲線を複合的に
表した曲線形(合成曲線形)である。例えば、このグラ
フにおいては横軸が原画像の画素値、縦軸が階調変換処
理後の濃度を示す。
【0041】405、406、407は入力回路115
が、補助曲線作成回路112で補助曲線を作成するため
に必要なパラメータ及び高周波成分調整回路113で高
周波成分を足し込む強さを調整するパラメータを入力す
るために用いられるパラメータを表示し調整するための
図表であり、405はフィルム上の濃度に対応する起点
濃度を示し、406は補助曲線の傾きを示し、407は
高周波成分を足し込む強さを示す。
【0042】図5は、補助曲線作成回路112で作成さ
れる補助曲線501を示す図であり、405で入力され
た起点濃度(折れ線の折れ曲がり起点の濃度)1.0に
対応する画素値以下の領域について、406で入力され
た傾きパラメータに応じた傾きに設定して作成された曲
線を示す。
【0043】図6は補助曲線作成回路112で作成され
る補助曲線の例を示し、図7はそれらの補助曲線と階調
変換曲線作成回路114で作成された階調変換曲線の複
合形を示す図である。図8は補助曲線作成回路112で
作成される補助曲線の例を示し、図9はそれらの補助曲
線と階調変換曲線作成回路114で作成された階調変換
曲線の複合形を示す図である。
【0044】上述のようなX線撮影装置において、ま
ず、メインメモリ109は、CPU108での処理に必要
な各種のデータなどが記憶されるものであると共に、CP
U108の作業用ワークメモリとしても機能する。
【0045】CPU108は、メインメモリ109を用い
て、操作パネル110からの操作にしたがった装置全体
の動作制御等を行う。これによりX線撮影装置100
は、以下のように動作する。
【0046】まず、X線発生回路101は、被検査体1
02に対してX線ビーム102を放射する。
【0047】X線発生回路101から放射されたX線ビ
ーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達する。2次元X線セ
ンサ104はX線画像を検出し、画像情報としての電気
信号を出力する。ここでは、2次元X線センサ104か
ら出力されるX線画像を、例えば人体部画像等とする。
【0048】データ収集回路105は、2次元X線セン
サ104から出力された電気信号を所定の電気信号に変
換して前処理回路106に供給する。前処理回路106
は、データ収集回路105からの信号(X線画像信号)
に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前
処理を行う。この前処理回路106で前処理が行われた
X線画像信号は原画像として、CPU108の制御によ
り、CPUバス107を介して、メインメモリ109、画
像処理回路111に転送される。
【0049】次に画像処理回路111の動作について、
図2、3の処理の流れに従い説明する。
【0050】前処理回路106で処理された原画像f
(x、y)を、CPU108の制御によりCPUバス1
07を介して受信した階調変換曲線作成回路115は、
階調変換曲線F()を作成し、(101)式で示すように
原画像f(x、y)を階調変換する(s201)。 P(x,y)=F(f(x、y)) (101) ここで、f(x、y)は原画像の画素値を示し、x、y
は原画像上の座標を示し、P(x、y)は階調変換処理
後の画像の画素値を示す。ここで、基準階調変換曲線F
()の曲線形を例えば図4の403とする。
【0051】次に、表示器116は階調変換処理後の画
像P(x、y)を表示し、これを例えば401とする。
さらに、表示器116は階調変換曲線403及びパラメ
ータ入力用の図表を405,406、407等を表示す
る(s202)。
【0052】次に、操作者は画像401を見て、階調を
変換したい濃度領域、補助曲線の傾き及び高周波成分の
足し込みの強さを調整するためのパラメータを入力回路
115の制御により図表405,406、407を用い
て入力する。ここで、例えば図表405,406、40
7等はグラフィカル・ユーザ・インタフェースとして機
能し、マウスでクリックする等の操作により、パラメー
タの入力が行えるものとする。例えば、図表405の右
矢印→をクリックすると、起点濃度が+側に変更され
る。変更されたパラメータは数値(不図示)として、例
えば矢印の右側に表示される。また、例えば、図表40
6の左矢印←をクリックするとガンマ(補助曲線の傾
き)が−側に変更され、変更されたパラメータが例えば
右矢印の右側に表示される。また、例えば、表示器がタ
ッチパネルを含んで構成されている場合には、図表40
5,406及び407等の矢印を直接指先で触れること
によってもパラメータを変更することができる。これら
の制御は入力回路115で行われており、変更されたパ
ラメータは入力回路115に取り込まれる(s20
3)。
【0053】次に、入力回路115に取り込まれたパラ
メータから補助曲線作成用のパラメータを計算する。例
えば、起点濃度1.0が入力回路115に取り込まれた
場合には、階調変換曲線403の階調変換関数(階調変
換特性)から(102)式で示すように対応する画素値
を算出する(s204)。 X=F-1(Y) (102) ここで起点濃度1.0に対応する画素値を(102)式
で算出した値を例えばX1とする。
【0054】次に、補助曲線作成回路112では入力回
路115で算出されたパラメータに従い(103)に従
う補助曲線を作成する(s205)。
【0055】 Y=G(X) (103) ここでXが入力画素値でYが出力画素値を示す。
【0056】ここでG()の補助曲線の具体的曲線形を
(104)、(105)式に示す。
【0057】画素値X>X1の画素値領域では Y=X (104) 画素値X≦X1では Y=A(p1)×X+B(X1) (105) ここに、A()は入力回路115で図表406から取り
込まれたパラメータP1から例えば(106)式に示す
ような線形式で決まる値であり、パラメータp1により
補助曲線の傾きが変更される。尚、Cは定数である。 A(p1)=C×p1 (106) 次にB()は計算回路115で算出されたX1に基づ
き、例えば、(107)式に示すように計算される。 B(X1)=(1−A(p1))×X1 (107) ここで例えば起点濃度1.0以下の画像領域のダイナミ
ックレンジ(濃度又は画素値範囲)を変更する場合で、
例えばA(p1)=0.5の場合の補助曲線が図5の5
01である。起点濃度に対応する画素値X1以下の画素
値に対する補助曲線の傾きがA(p1)となる。補助曲
線を傾きの異なる2直線で規定し、一方の直線を、原点
を通過する傾き1の直線とし、他方の直線を2つのパラ
メータ(起点濃度と傾き(ガンマ))で規定される直線
としたため、2つのパラメータの調整により容易に補助
曲線の曲線形を変更することができる。
【0058】尚、ここでは説明簡易化のため補助曲線を
2直線で作成したが、本出願人の出願に係る特開2000-2
76590号公報に開示される曲線形、すなわち2直線に円
を内接することにより作成した曲線形にすること等によ
り、補助曲線の微分値を連続とする(補助曲線の傾きが
滑らかに変化する)方が好ましい。補助曲線の微分値が
不連続であると、不連続点で偽輪郭等のアーティファク
トが生じやすくなるからである。
【0059】次に、高周波成分調整回路113は高周波
成分の調整を行う(s206)。この処理の詳細を図3
の処理の流れに従い、本出願人の出願に係る特開2000-1
01841号公報に開示される一方法を用いて説明する。具
体的には、高周波成分調整回路113ではまず、補助曲
線作成回路112で作成された補助曲線G( )を用いて
(108)式に従う階調変換処理を行う(s300)。 f1(x、y)=G(f(x、y)) (108) ここで、f1(x、y)は補助曲線での階調変換処理後
の画像をあらわす。
【0060】次に、高周波成分調整回路113は(10
9)式に従い原画像f(x、y)の平滑化画像fus
(x、y)を作成する(s301)。ここでdはマスク
サイズの大きさを示す定数である。
【0061】
【外2】
【0062】次に原画像の高周波成fh(x、y)を
(110)式により算出する(s302)。 fh(x、y)=f(x、y)−fus(x、y) (110) そして、高周波成分調整回路113では補助曲線の微係
数(傾き)及び図表407で入力されるパラメータp3
から高周波を足し込む係数c(χ)を(111)式に従
い計算する(s303)。
【0063】
【外3】 ・・・・・(111) p3=1の場合には補助曲線を用いたダイナミックレン
ジ変更処理の前後で画像の高周波成分の振幅が変化しな
いものである。また、例えば低濃度領域の画像でノイズ
が目立つ場合等ではp3を1未満にすれば高周波成分の
復元量が減りノイズなどが目立たない処理後画像が得ら
れる。また、高周波成分をより強調したい場合にはp3
を1より大きくすればよい。さらに、p3=0とした場
合にはダイナミックレンジ変更処理は通常の階調変換処
理と同一の効果を有することになる。
【0064】そして、高周波成分調整回路113は(1
12)式で示すように画像f1(x、y)に高周波成分
fh(x、y)を係数c(χ)に基づいて足し込み、処
理後画像f2(x、y)を得る(s304)。 f2(x、y)=f1(x、y)+c(f(x、y))×fh(X、y) ( 112) そして、階調変換曲線作成回路114では(113)式
に従い階調変換を行い階調変換後画像f3(x、y)を
得る(s207) f3(x、y)=F(f2(x、y)) (113) 次に、階調変換曲線作成回路114は(114)式で示
すような複合的な階調変換曲線F2()を作成する。 Y=F2(χ)=F(G(χ)) (114) 例えば補助曲線501及び階調変換曲線403から(1
14)式に示すような階調変換曲線の複合形とした曲線
が404である。
【0065】そして、表示器116は階調変換曲線40
3、複合階調変換曲線404、画像処理後の画像f3
(x、y)を表示する。また、表示器116は起点濃度
(例えば1.0)に対応する画素値領域402を表示す
る(s208)。
【0066】以上のように、階調変換曲線と複合階調変
換曲線を表示することで、変更されるダイナミックレン
ジ(部分的な濃度又は画素値範囲)及び変更の程度が容
易に把握できる。このため、ダイナミックレンジ(部分
的な濃度又は画素値範囲)が変更される領域(部分的な
濃度又は画素値範囲)及び変更される割合(程度)を適
切に調整することができる。また、画像処理後の画像と
複合階調曲線等を同時に表示することにより、画像の変
更の程度又は処理後画像と、複合階調曲線等との関係が
直接観察できることから、ダイナミックレンジ変更のた
めのパラメータ調整の操作を容易に行うことができる。
また、画像中に起点濃度に対応した領域402を表示す
ることにより、ダイナミックレンジ(部分的な濃度又は
画素値範囲)の変更される起点濃度に対応した画像領域
を画像中から正確に把握することができる。また、領域
402及び階調変換曲線403,404を表示すること
により、さらに的確なパラメータ調整を行うことができ
る。
【0067】操作者は表示される画像処理後の画像、領
域402、階調変換曲線403、404等を見て、観察
容易な画像または所望の画像が作成されている(yes)
か否(no)かを判断して、所定の入力を行う。yesの場
合には処理を終了し、noの場合にはさらにステップs2
03からの処理を繰り返すことができる(s209)。
尚、以上の画像処理の終了した画像データは必要に応じ
所定の装置に転送され、記録、表示、記憶又は再転送さ
れるが、通常の場合、図示されないプリンタによりフィ
ルム等に記録される。
【0068】尚、以上の説明では起点濃度以下に対応す
る階調変換曲線の傾きを変更したが、起点濃度以上の階
調変換曲線の傾きを変更することや、所定の起点濃度よ
り低濃度側と所定の起点濃度より高濃度側の双方で階調
変換曲線の傾きを変更すること等も同様の方法で行うこ
とができるのはいうまでもない。
【0069】以上実施の形態1によれば、階調変換曲線
と、ダイナミックレンジを変更するための補助曲線及び
階調変換曲線の複合曲線とを表示することにより、ダイ
ナミックレンジ変更処理と階調変換処理の関係を容易に
把握することができ、ダイナミックレンジを変更するた
めのパラメータの調整が容易になるとともに、適切にダ
イナミックレンジ変更処理を行うことができる。
【0070】また、補助曲線のパラメータを変更する手
段を備えるため、補助曲線の曲線形を容易に変更できる
とともに、ダイナミックレンジ(部分的な濃度又は画素
値範囲)を変更する領域(部分的な濃度又は画素値範
囲)及び変更する程度を容易に変更することができる。
さらに、高周波成分を足し込む強さを調整するパラメー
タを変更できる手段を備えるため、画像に応じて高周波
成分の足し込みの強さを調整することができる。
【0071】また、補助曲線の傾きに依存して高周波成
分の足し込みの強さを変化させることにより、ダイナミ
ックレンジ変更処理を施した画像において同処理を施す
前の画像の高周波成分の振幅を実質的に保存することが
できる。
【0072】また、画像処理後の画像、階調変換曲線及
び複合階調変換曲線を同時に表示することにより、両階
調変換曲線と画像処理後の画像との関係が容易に理解で
きるため、補助曲線を設定する操作が容易になり、観察
しやすい所望の画像を容易に作成することができる。さ
らに、設定されたパラメータの値と画像処理内容との関
係(例えば、画像処理後の画像における起点濃度の分
布)を画像上に表示することにより、パラメータの値に
対応した画像処理効果(例えば濃度又は画素値範囲が変
更される画像領域)を直接的、視覚的又は直感的に把握
できるため、パラメータ設定の操作を容易に又は迅速に
行うことができる。
【0073】(実施の形態2)以下、この発明の実施の
形態2を説明する。
【0074】図10は、この発明の実施の形態2による
画像処理装置を適用したX線撮影装置100の構成を示
す図であり、実施の形態1と同様の構成要素及び処理に
ついては説明を省略する。
【0075】図10において、1011は画像処理回路
の構成を示すブロック図であり、1012は階調変換処
理を行う基準となる階調変換曲線(以後、基準階調変換
曲線)又は変更後の階調変換曲線を作成し、原画像の階
調変換処理を行う階調変換曲線作成回路であり、101
3は階調変換曲線作成回路1012で作成される階調変
換曲線の曲線形を変更するための補助曲線を作成する補
助曲線作成回路である。1014は補助曲線作成回路1
13で作成する補助曲線の曲線形を変更するためのパラ
メータを入力するための制御回路であり、1015は制
御回路1014に付属する計算回路であり、制御回路1
014で入力されたパラメータから、補助曲線作成回路
1013で補助曲線を作成するために必要なパラメータ
を計算する計算回路である。1016は、基準階調変換
曲線又は変更後の階調変換曲線で階調変換処理された画
像、基準階調変換曲線及び/又は変更後の階調変換曲
線、及び補助曲線作成回路に入力されるパラメータを図
表化した図等を表示する表示器である。
【0076】図11はこの実施の形態2の処理の流れを
示すフローチャートである。図12は表示器で表示され
る画像の1例であり、1201が階調変換処理を行う対
象となる画像に対し階調変換処理を施した後の画像を示
す。1202は補助曲線作成回路1013で作成される
補助曲線を作成するために必要なパラメータの1つであ
る起点濃度値に対応する画像領域(画素)を所定の画素
値で示したものであり、ここでは曲線状になっている。
1203は基準階調変換曲線、1204は補助曲線を用
いて変更された階調変換曲線を示す。例えば、このグラ
フにおいては横軸が原画像の画素値、縦軸が階調変換処
理後の濃度を示す。
【0077】1205、1206は制御回路1014
が、補助曲線を作成するために必要なパラメータを入力
するために用いられるパラメータを表示し調整するため
の図表であり、1205はフイルム上の濃度に対応する
起点濃度を示し、1206は補助曲線の傾き(ガンマ)
を示す。
【0078】図13は、基準階調変換曲線1203を変
更後の階調変換曲線1204に変更する際に用いる補助
曲線1301を示す図であり、1205で入力された起
点濃度1.0に対応する画素値以下の領域について、1
206で入力された傾きパラメータに応じた傾きに設定
して作成された曲線を示す。
【0079】図14,16は補助曲線作成回路113で
作成される補助曲線の例を示し、それらの補助曲線によ
り変更された階調変換曲線を図15,17に示す。ここ
に、図14の補助曲線に対応する変更後の階調変換曲線
が図15であり、図16の補助曲線に対応する変更後の
階調変換曲線が図17である。
【0080】次に画像処理回路1011の動作について
図11の処理の流れに従い説明する。
【0081】前処理回路106で処理された原画像f
(x、y)を、CPU108の制御によりCPUバス1
07を介して受信した階調変換曲線作成回路1012
は、基準階調変換曲線F()を作成し、(201)式で
示すように原画像を階調変換処理する(s1101)。 P(x,y)=F(f(x、y)) (201) ここで、f(x、y)は原画像の画素値を示し、x、y
は原画像上の座標を示し、P(x、y)は階調変換処理
後の画像の画素値を示す。ここに例えば基準階調変換曲
線F()の曲線形を図12の1203とする。
【0082】次に、表示器1016は階調変換処理後の
画像P(x、y)を表示し、これを例えば1201とす
る。さらに、表示器1016は基準階調変換曲線120
3及びパラメータ入力用の図表1205,1206等を
表示する(s1102)。
【0083】次に、操作者は画像1201を見て、階調
(濃度)を変換したい濃度領域(起点濃度)及び補助曲
線の傾きを制御回路1014の制御の下にグラフィカル
・ユーザ・インタフェースとしての図表1205,12
06を用いて入力する。例えば、図表1205,120
6等をマウス等でクリックすることにより、上記パラメ
ータの入力を行う。例えば、図表1205の右矢印→を
クリックすると起点濃度が+側に変更される。変更され
たパラメータは数値として、例えば右矢印の右側に表示
される。また、例えば、図表1206の左矢印←をクリ
ックするとガンマ(傾き)が−側に変更され、変更され
たパラメータは数値として、例えば右矢印の右側に表示
される。また、例えば、表示器がタッチパネルを備えて
構成されている場合には、図表1205,1206の矢
印を直接指先で触れることでもパラメータを変更するこ
とができる。これらの制御は制御回路1014により行
われており、変更されたパラメータは制御回路1014
に取り込まれる(1103)。
【0084】次に、制御回路1014に取り込まれたパ
ラメータは計算回路1015に伝送され、計算回路10
15は補助曲線作成用のパラメータを計算する。例え
ば、起点濃度1.0が計算回路1015に引き渡された
場合には、基準階調変換曲線F()1203に基づいて
(202)式で示すように起点濃度に対応する画素値を
算出する(s1104)。 X=F-1(Y) (202) ここで起点濃度1.0に対応して(202)式で算出し
た画素値を例えばX1とする。
【0085】次に、補助曲線作成回路1013では制御
回路114及び計算回路115で算出されたパラメータ
に従い(203)式に従う補助曲線を作成する(s11
05)。 Y=G(X) (203) ここでXが入力画素値でYが出力画素値を示す。ここで
G()の補助曲線の具体的曲線形を(204)、(20
5)式に示す。
【0086】画素値X>X1の画素値領域では Y=X (204) 画素値X≦X1では Y=A(p1)×X+B(X1) (205) ここに、A()は制御回路114で図表306から取り
込まれたパラメータp1から、例えば(206)式に示
すような線形式で決まる値であり、パラメータp1によ
り補助曲線の傾きが変更され、したがって、階調変換曲
線の傾きが変更される。尚、Cは定数である。 A(p1)=C×p1 (206) 次にB()は計算回路115で算出されたX1に基づ
き、例えば、(207)式に示すように計算される。 B(X1)=(1−A(p1))×X1 (207) ここで、例えば起点濃度1.0以下に対応する画素値領
域の階調変換曲線の傾きを変更する場合であって、例え
ばA(p1)=0.5の場合の補助曲線が図13の13
01である。起点濃度に対応する画素値X1以下の補助
曲線の傾きがA(p1)となる。補助曲線を傾きの異な
る2直線で規定し、一方の直線を、原点を通過する傾き
1の直線とし、他方の直線を2つのパラメータ(起点濃
度と傾き(ガンマ))で規定される直線としたため、2
つのパラメータの調整により容易に補助曲線の曲線形を
変更することができる。
【0087】尚、ここでは説明簡易化のため補助曲線を
2直線で作成したが、本出願人の出願に係る特開2000-27
6590号公報に開示される曲線形、すなわち2直線に円を
内接することにより作成した曲線形にすること等によ
り、補助曲線の微分値を連続とする(補助曲線の傾きが
滑らかに変化する)方が好ましい。補助曲線の微分値が
不連続であると、不連続点で偽輪郭等のアーティファク
トが生じやすくなるからである。
【0088】次に、階調変換曲線作成回路1012は
(208)式で示すような変更後の階調変換曲線F
2()を作成する(s1106)。 Y=F2(X)=F(G(X)) (208) 例えば補助曲線1301で基準階調変換曲線1203を
変更した階調変換曲線が1204である。
【0089】そして、階調変換曲線作成回路1012は
(208)式で示される変更後の階調変換曲線を用いて
原画像を階調変換処理する。
【0090】ここで、基準階調変換曲線F()と変更後
の階調変換曲線F2()を比較すると、起点濃度に対応
する画素値X1以下の基準階調変換曲線F()の傾きが
パラメータp1に応じて変更されるものである。したが
って、上述の2つのパラメータを入力することにより、
簡易に基準階調変換曲線の変更(傾きの変更及びその変
更範囲)を指定できる。
【0091】基準階調曲線が多数(例えば(13)式で
は6)のパラメータから構成される場合、多数のパラメ
ータを調整しないと曲線の傾きなどを変更できないが、
本実施の形態では補助曲線を用い、2つのパラメータを
変更するだけで、基準階調変換曲線の曲線形を変更でき
るものである。また、基準階調変換曲線が固定形である
場合でも、補助曲線を利用することで、基準階調変換曲
線の曲線形を簡易に変更することができる。また、補助
曲線を水平、上下に移動することで、変更後の階調変換
曲線をも水平、上下に移動することができる。
【0092】そして、表示器1016は基準階調変換曲
線1203及び変更後の階調変換曲線1204、変更後
の階調変換曲線で階調変換処理された画像を表示する。
また、表示器116は起点濃度1.0に対応する画像領
域(画素)302を所定の画素値で表示する(s110
7)。基準階調変換曲線と変更後の階調変換曲線とを表
示することで、変更される階調変換曲線の変更量とパラ
メータとの関係を容易に把握することできる。さらに、
階調変換後の画像と変更後の階調変換曲線とを同時に表
示することで、画像の変更の程度と階調曲線との関係を
直接的、視覚的又は直感的に把握できるため、パラメー
タの設定を容易、適切又は迅速に行うことができる。
【0093】操作者は表示される階調変換後の画像12
01、起点濃度に対応する画像領域1202、変更後の
階調変換曲線1204等を見て、観察に適した画像又は
所望の画像が作成されている(yes)か否(no)かを判
断し、所定の入力操作を行う。yesの場合には処理を終
了し、noの場合にはさらにステップs1103からの処
理を繰り返すことができる(s1108)。尚、以上の
画像処理の終了した画像データは必要に応じ所定の装置
に転送され、記録、表示、記憶又は再転送されるが、通
常の場合、図示されないプリンタによりフィルム等に記
録される。
【0094】尚、以上の説明では起点濃度以下に対応す
る階調変換曲線の傾きを変更したが、起点濃度以上の階
調変換曲線の傾きを変更することや、所定の起点濃度よ
り低濃度側と所定の起点濃度より高濃度側の双方で階調
変換曲線の傾きを変更すること等も同様の方法で行うこ
とができるのはいうまでもない。
【0095】以上実施の形態2によれば、多数のパラメ
ータを有し、その調整によって曲線形を変更することが
困難な基準階調変換曲線を用いた場合でも、基準階調変
換曲線よりもパラメータが少なく単純な曲線形を有する
補助曲線を用い、その少ないパラメータ(傾きと該傾き
を有する範囲等)を変更することにより、基準階調変換
曲線のパラメータを調整しなくとも容易に階調変換曲線
の曲線形を変更することができる。また、曲線形が固定
された基準階調変換曲線を用いる場合であっても、補助
曲線を用い、あるいは曲線形を変更することのできる補
助曲線を用いることにより、階調変換曲線の形状を変更
することができる。
【0096】また、補助曲線のパラメータを変更する手
段を備えるため、補助曲線の曲線形を変更でき、それに
応じて複合された階調変換曲線の曲線形を変更すること
ができる。
【0097】さらに、基準階調変換曲線、変更後の階調
変換曲線を表示することにより、階調変換処理の内容
(特性)を把握しやすくすることができる。さらに、変
更後の階調変換曲線、叉は基準階調変換曲線及び変更後
の階調変換曲線を表示することにより、パラメータの値
と階調変換曲線形の関係を直接的、視覚的または直感的
に把握できるため、曲線形を変更する操作を容易に行う
ことができる。
【0098】また、階調変換後の画像と階調変換曲線等
を同時に表示することで、階調変換曲線と階調変換処理
後の画像の関係が容易に理解できるため、階調変換曲線
を変更する操作が容易になり、観察しやすい所望の画像
を容易又は迅速に作成することができる。さらに、設定
されたパラメータの値と画像処理内容との関係(例え
ば、画像処理後の画像における起点濃度の分布)を画像
上に表示することにより、パラメータの値に対応した画
像処理効果(例えば濃度又は画素値範囲が変更される画
像領域)を直接的、視覚的又は直感的に把握できるた
め、パラメータ設定の操作を容易に又は迅速に行うこと
ができる。
【0099】また、補助曲線の形状を微分連続(補助曲
線の両端を除き、補助曲線上のいたるところでその微係
数(傾き)が連続)とすることにより、基準階調変換曲
線も(通常)微分連続であるから、複合階調変換曲線も
微分連続となるため、階調変換した際に偽輪郭等のアー
ティファクトが発生するのを抑制することができる。
【0100】(実施の形態3)以下、この発明の実施の
形態3を説明する。
【0101】図18は、この発明の実施の形態3による
画像処理装置を適用したX線撮影装置100の構成を示
す図であり、実施の形態1と同様の構成要素及び処理に
ついては説明を省略する。
【0102】図18において、1811は画像処理回路
の構成を示すブロック図であり、1812は原画像を階
調変換する第一の階調変換曲線を作成するとともに該第
一の階調変換曲線で原画像の階調変換を行う第一の階調
変換回路であり、1813は第一の階調変換回路181
2で作成された第一の階調変換曲線で階調変換された画
像を例えばウェーブレット変換やラプラシアンピラミッ
ド方法を用いて複数の周波数帯に分解して周波数帯毎の
周波数係数を作成する周波数帯分解回路であり、181
4は第一の階調変換回路1812で用いる第一の階調変
換曲線の傾きに基いて周波数係数を変更する係数変換回
路であり、1815は係数変換回路1814で変更され
た係数を逆変換して復元画像を作成する逆変換回路であ
る。1816は逆変換回路1815で逆変換された復元
画像を階調変換するための第二の階調変換曲線を作成す
るとともに該第二の階調変換曲線で復元画像の階調変換
処理を行う第二の階調変換回路であり、1817は第一
の階調変換回路1812で作成する第一の階調変換曲線
の形状及び係数変換回路1814で周波数係数を変更す
る変更量を調整するパラメータを入力する入力回路であ
り、1818は第一の階調変換回路1812で作成され
た第一の階調変換曲線及び第二の階調変換回路116で
作成された第二の階調変換曲線の複合形(複合階調変換
曲線)及び画像処理後の画像等を表示する表示器(表示
手段)である。
【0103】図19、20はこの実施の形態3の処理の
流れを示すフローチャートである。図21は表示器で表
示される画像の1例であり、2101が画像処理を行う
対象となる画像に対し画像処理処を施した後の画像を示
す。2102は第一の階調変換回路1812で作成され
る第一の階調変換曲線を作成するために必要なパラメー
タのひとつである起点濃度値に対応する画像領域(画
素)を所定の画素値(輝度値等)で示したものである。
2103は第二の階調変換回路1816で作成される第
二の階調変換曲線であり、2104は該第二の階調変換
曲線と第一の階調変換回路1812で作成される第一の
階調変換曲線を複合的に表した複合曲線形である。例え
ば、このグラフにおいては横軸が原画像の画素値、縦軸
が階調変換処理後の濃度を示す。
【0104】2105、2106、2107は入力回路
117が、第一の階調変換回路1812で第一の階調変
換曲線を作成するために必要なパラメータ及び係数変換
回路1814で周波数係数の量を調整するために必要な
パラメータを入力するために用いるパラメータを表示す
る図表であり、2105はフイルム上の濃度に対応する
起点濃度を示し、2106は第一の階調変換曲線の傾き
を示し、2107は周波数係数を変更する強さを示す。
また、2108は画像2101の水平プロファイルであ
り、画像処理の詳細な効果を確認するために用いる。2
109の矢印は水平プロファイル2108の画像210
1における位置を示す印であり、図表2110によりそ
の位置を調整できる。
【0105】図22は、第一の階調変換回路1812で
作成される第一の階調変換曲線2205を示す図であ
り、2105で入力された起点濃度1.0に対応する画
素値以下の領域について、2106で入力された傾き情
報に基づく傾きに設定して作成された曲線を示す。図2
3(a)は周波数帯分解回路1813の構成の一例を示
す図であり、離散ウェーブレット変換(以後DWT変換)
を用いた回路構成を示す。図23(b)は2次元のDWT変換
処理により得られる2レベルの周波数係数群の構成例を
示し、図23(c)は逆変換回路1815の構成の一例
を示し、逆DWT変換を用いた回路構成を示す。
【0106】図24は係数変換回路1814で係数を変
更するための曲線を示しており、横軸が入力係数、縦軸
が出力係数を示す。領域2401の範囲の係数のみを変
更するものである。
【0107】図26は第一の階調変換回路1812で作
成される第一の階調変換曲線の例を示し、図25はそれ
らの第一の階調変換曲線と第二の階調変換回路116で
作成された第二の階調変換曲線との複合形を示す図であ
る。図28は第一の階調変換回路1812で作成される
第一の階調変換曲線の別の例を示し、図27はそれらの
第一の階調変換曲線と第二の階調変換曲線との複合形を
示す図である。
【0108】次に画像処理回路1811の動作について
図19、20の処理の流れに従い説明する。
【0109】前処理回路106で処理された原画像f
(x、y)を、CPU108の制御によりCPUバス1
07を介して受信した第二の階調変換回路1816は、
第二の階調変換曲線(以下基準階調変換曲線ともいう)
F()を作成するとともに、(301)式で示すように
原画像を階調変換処理する(s1901)。 P(x,y)=F(f(x、y)) (301) ここで、f(x、y)は原画像の画素値を示し、x、y
は原画像上の座標を示し、P(x、y)は階調変換処理
後の画像の画素値を示す。ここで例えば基準階調変換曲
線F()の曲線形を図21の2103とする。
【0110】次に、表示器1818は階調変換処理後の
画像P(x、y)を表示し、これを例えば2101とす
る。さらに、表示器1818は階調変換曲線2103及
びパラメータ入力に用いる図表2105,2106、2
107、2110等を表示する(s1902)。
【0111】次に、操作者は画像2101、2108等
を見て、階調(濃度値、輝度値、又は画素値)を変換し
たい領域(濃度、輝度又は画素値範囲)及び第一の階調
変換曲線曲線の傾き(ガンマ)や高周波成分の足し込み
の強さを調整するパラメータを、入力回路117の制御
の下に、図表2105,2106、2107から入力す
る。また、操作者は図表2110を用いて表示対象とな
る水平プロファイルの画像2101における位置を入力
する。ここで図表2105,2106、2107、21
10等はグラフィカル・ユーザ・インタフェースを構成
し、それらをマウス等でクリックすること等により所望
の入力を行うことができるようになっている。例えば、
図表2105の右矢印→をクリックすると起点濃度が+
側に変更される。変更されたパラメータは数値として、
例えば右矢印の右側に表示される。また、例えば、図表
2106の左矢印←をクリックするとガンマが−側に変
更され、変更されたパラメータは数値として、例えば右
矢印の右側に表示される。また、例えば、表示器がタッ
チパネルを備えて構成されている場合には、図表210
5,2106等の矢印を直接指先で触れること等によ
り、パラメータの変更が可能である。これらの制御は入
力回路1817で行われており、変更されたパラメータ
は入力回路1817に取り込まれる(s1903)。
【0112】次に、入力回路1817に取り込まれたパ
ラメータから第一の階調変換曲線作成用のパラメータを
計算する。例えば、起点濃度Y=1.0が入力回路18
17に取り込まれた場合には、基準階調変換曲線210
3を用いて(302)式で示すように対応する画素値を
算出する(s1904)。 X=F-1(Y) (302) ここで起点濃度Y=1.0に対応する値を(302)式
で算出した値を例えばX1とする。
【0113】次に、第一の階調変換回路1812では入
力回路1817で算出されたパラメータに従い(30
3)式に従う第一の階調変換曲線を作成する(s190
5)。 Y=G(X) (303) ここでXが入力画素値でYが出力画素値を示す。ここで
第一の階調変換曲線G()の具体的曲線形を(30
4)、(305)式に示す。
【0114】画素値X>X1の画素値領域では Y=X (304) 画素値X≦X1では Y=A(p1)×X+B(X1) (305) ここに、A()は入力回路1817で、図表2106か
ら取り込まれた第一の階調変換曲線の傾きを変更するパ
ラメータp1から例えば(306)式に示すような線形
式で決まる値であり、A(p1)により第一の階調変換
曲線の傾きが変更される。尚、Cは定数である。 A(p1)=C×p1 (306) 次にB()は計算回路115で算出されたX1に基づ
き、例えば、(307)式に示すように計算される。 B(X1)=(1−A(p1))×X1 (307) ここで例えば起点濃度1.0以下の濃度領域のダイナミ
ックレンジ(濃度又は画像値範囲)を変更する場合であ
って、例えばA(p1)=0.5の場合の第一の階調変
換曲線が図22の2205である。起点濃度に対応する
画素値X1以下の第一の階調変換曲線の傾きがA(p
1)となる。第一の階調変換曲線を傾きの異なる2直線
で規定し、一方の直線を、原点を通過する傾き1の直線
とし、他方の直線を2つのパラメータ(起点濃度と傾き
(ガンマ))で規定される直線としたため、2つのパラ
メータの調整により容易に補助曲線の曲線形を変更する
ことができる。
【0115】尚、ここでは説明簡易化のため補助曲線を
2直線で作成したが、本出願人の出願に係る特開2000-27
6590号公報に開示される曲線形、すなわち2直線に円を
内接することにより作成した曲線形にすること等によ
り、補助曲線の微分値を連続とする(補助曲線の傾きが
滑らかに変化する)方が好ましい。補助曲線の微分値が
不連続であると、不連続点で偽輪郭等のアーティファク
トが生じやすくなるからである。
【0116】次に、高周波成分調整回路1813は高周
波成分の調整を行う(s1906)。この処理の詳細を
図20の処理の流れに従い説明する。具体的にはまず、
第一の階調変換回路1812で作成された第一の階調変
換曲線G( )に従い(308)式に従う階調変換処理を行
う(s2000)。 f1(x、y)=G(f(x、y)) (308) ここで、f1(x、y)は第一の階調変換曲線での階調
変換処理後の画像を表す。
【0117】次に、周波数帯分解回路1813で画像を
複数の周波数帯に分解し、各周波数帯毎の係数を算出す
る(s2001)。例えば、画像f1(x、y)に対し
て2次元の離散ウェーブレット変換処理を行い、周波数
係数を出力するものである。本実施の形態における周波
数帯分解回路1813において、入力された画像信号は
遅延素子およびダウンサンプラの組み合わせにより、偶
数アドレスおよび奇数アドレスの信号に分離され、2つ
のフィルタpおよびuによりフィルタ処理が施される。
図23(a)のsおよびdは、各々1次元の画像信号に対し
て1レベルの分解を行った際のローパス係数およびハイ
パス係数を表しており、次式により計算されるものとす
る。 d(n) = x(2*n + 1) - floor((x(2*n) + x(2*n + 2))/2) (309) s(n) = x(2*n) + floor((d(n - 1) + d(n))/4) (310) ただし、x(n)は変換対象となる画像信号である。
【0118】以上の処理により、画像信号に対する1次
元の離散ウェーブレット変換処理が行われる。2次元の
離散ウェーブレット変換は、1次元の変換を画像の水平
・垂直方向に対して順次行うものであり、その詳細は公
知であるのでここでは説明を省略する。図23(b)は
2次元の変換処理により得られる2レベルの変換係数群
の構成例であり、画像信号は異なる周波数帯域の周波数
係数HH1,HL1,LH1,...,LLに分解される。図23(b)に
おいてHH1,HL1,LH1,...,LL等(以下サブバンドと呼
ぶ)は各々所定の周波数帯域の周波数係数から構成され
る。
【0119】次に係数変換回路1814は例えば図24
に示すような変換曲線F2()に従い周波数係数を変換
する(s2002)。この場合、所定絶対値以下の領域
2401の係数のみを変換し、所定絶対値を超える係数
を不変に保つ。ここで、hn(x、y)をnレベルの周
波数係数で所定絶対値以下の領域2401の係数とし、
h2n(x、y)を(311)式に示すようにhn
(x、y)を係数変換した後の係数の値とする。 h2n(x、y)=p2X(1/G’(f(x、y)))X hn(x、y) (311) ここでp2は表示器1818で表示されるパラメータ変
更手段(図表)2107で入力された高周波成分を強調
する強度(度合い)を示すパラメータであり、高周波成
分を強調する強度を表す。また、所定絶対値を超える周
波数係数を不変に保つことで、再構成画像において段差
が所定値を越えるエッジ構造は保存され、そのようなエ
ッジ部においてオーバーシュートと呼ばれるアーティフ
ァクトが生じるのを防止又は抑制することができる。
【0120】また、所定絶対値以下の周波数係数(人体
の微細構造などの有効成分に対応)は(311)式のよ
うに階調変換曲線G()に基づき変換するので、階調変
換曲線G()によるダイナミックレンジ変更後の画像に
おいても、原画像と同様の微細構造のコントラストを維
持することができる。ただしG’()は階調変換曲線G
()の所定画素値f(x、y)における微係数である。
また、さらに、係数p2により周波数係数を変更する強
度を調整することもできる。
【0121】そして、逆変換回路1815は係数変換回
路1814で変換された周波数係数に対し逆離散ウェー
ブレット変換を以下のように行い、復元画像f2(x、
y)を得る(s2003)。入力された周波数係数はu
およびpの2つのフィルタ処理を施され、アップサンプ
リングされた後に重ね合わされて画像信号x'が出力され
る。これらの処理は次式により行われる。 x'(2*n) = s'(n) - floor ((d'(n-1) + d'(n))/4) (312) x'(2*n+1) = d'(n) + floor ((x'(2*n) + x'(2*n+2))/2) (313) 以上の処理により、変換係数に対する1次元の逆離散ウ
ェーブレット変換処理が行われる。2次元の逆離散ウェ
ーブレット変換は、1次元の逆変換を画像の水平・垂直
方向に対して順次行うものであり、その詳細は公知であ
るのでここでは説明を省略する。
【0122】そして、第二の階調変換回路1816では
第2の階調変換曲線F()を用い(314)式に従って
階調変換を行い、階調変換後画像f3(x、y)を得る
(s1907)。 f3(x、y)=F(f2(x、y)) (314) 次に、第二の階調変換回路1816は(315)式で示
すような複合的な階調変換曲線F3()を作成する。 Y=F3(X)=F(G(X)) (315) 例えば第一の階調変換曲線2205と第二の階調変換曲
線2103とを(315)式に示すように複合した階調
変換曲線が2104である。
【0123】そして、表示器1818は第二の階調変換
曲線(基準階調変換曲線)2103及び複合階調変換曲
線2104、画像処理後の画像f3(x、y)を表示す
る。また、表示器1818は起点濃度(例えば1.0)
に対応する画像領域(画素)402を表示する(s19
08)。
【0124】基準階調変換曲線及び複合階調変換曲線を
表示することにより、変更されるダイナミックレンジ
(部分的な濃度又は画素値範囲)の範囲(部分的な濃度
又は画素値範囲)及び変更の程度を容易に把握すること
ができる。このため、ダイナミックレンジ(部分的な濃
度又は画素値範囲)を変更する範囲(部分的な濃度又は
画素値範囲)及びその変更の程度を適切に調整すること
ができる。さらに、画像処理後の画像と、基準階調変換
曲線及び複合階調変換曲線のうち少なくとも後者とを同
時に表示することで、画像の変更の程度と複合階調変換
曲線との関係が直接的、視覚的に又は直感的に把握で
き、ダイナミックレンジ変更のためのパラメータ調整の
操作を容易に行うことができる。
【0125】操作者は表示される階調変換後の画像21
01、起点濃度に対応する画像領域2102、変更後の
階調変換曲線2104等を見て、観察に適した画像又は
所望の画像が作成されている(yes)か否(no)かを判
断し、所定の入力操作を行う。yesの場合には処理を終
了し、noの場合にはさらにステップs1903からの処
理を繰り返すことができる(s1909)。尚、以上の
画像処理の終了した画像データは必要に応じ所定の装置
に転送され、記録、表示、記憶又は再転送されるが、通
常の場合、図示されないプリンタによりフィルム等に記
録される。
【0126】尚、以上の説明では起点濃度以下に対応す
る階調変換曲線の傾きを変更したが、起点濃度以上の階
調変換曲線の傾きを変更することや、所定の起点濃度よ
り低濃度側と所定の起点濃度より高濃度側の双方で階調
変換曲線の傾きを変更すること等も同様の方法で行うこ
とができるのはいうまでもない。
【0127】以上実施の形態3によれば、ダイナミック
レンジを変更する第一の階調変換曲線と第二の階調変換
曲線とを複合(合成)した形状の複合階調変換曲線を表
示することにより、ダイナミックレンジ変更処理と階調
変換処理とを複合した処理効果を容易に把握することが
でき、ダイナミックレンジを変更するためのパラメータ
の調整を容易に行うことができるともに、適切にダイナ
ミックレンジ変更処理を行うことができる。
【0128】また、第一の階調変換曲線のパラメータを
変更する手段を備えるため、第一の階調変換曲線の形状
を変更でき、よってダイナミックレンジ(部分的な濃度
又は画素値範囲)を変更する領域(部分的な濃度又は画
素値範囲)及び変更する程度を調整することができる。
さらに、周波数係数を変更する強さを調整するためのパ
ラメータを変更する手段を備えるため、画像に応じて高
周波成分の変更量を調整することができる。
【0129】また、第一の階調変換曲線の傾きに依存し
て高周波成分の足し込みの強さを調整することにより、
ダイナミックレンジを変更した画像において、変更する
前の画像の(所定の)高周波成分の振幅を実質的に保存
することができる。
【0130】画像処理後の画像と、基準階調変換曲線及
び複合階調変換曲線のうち少なくとも後者とを同時に表
示することで、複合階調変換曲線等と画像処理後の画像
との関係が容易に理解できるため、第一の階調変換曲線
を変更する操作が容易になり、よって観察しやすい又は
所望の画像を容易又は迅速に作成することができる。さ
らに、設定されたパラメータの値と画像処理内容との関
係(例えば、画像処理後の画像における起点濃度の分
布)を画像上に表示することにより、パラメータの値に
対応した画像処理効果(例えば濃度又は画素値範囲が変
更される画像領域)を直接的、視覚的又は直感的に把握
できるため、パラメータ設定の操作を容易に又は迅速に
行うことができる。
【0131】また、所定絶対値を超える周波数係数を不
変に保つことで、再構成画像において段差が所定値を越
えるエッジ構造は保存され、そのようなエッジ部におい
てオーバーシュートと呼ばれるアーティファクトが生じ
るのを防止又は抑制することができる。
【0132】(他の実施形態)前述した実施形態の機能
を実現するために各種のデバイスを動作させるべく、該
各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコ
ンピュータに、前記実施形態の機能を実現するためのソ
フトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステム
あるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)が格納
されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させ
ることによって実施したものも本発明の範疇に含まれ
る。
【0133】またこの場合、前記ソフトウエアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログ
ラムコードをコンピュータに供給するための手段、例え
ばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明
を構成する。
【0134】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M,、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用
いることが出来る。
【0135】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能
が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコ
ンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
協働して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0136】更に、供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言う
までもない。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像のダイナミックレンジまたは部分的画素値範囲を変更
する処理とは別の階調変換処理の特性または該階調変換
処理の後の画像を考慮して、ダイナミックレンジまたは
部分的画素値範囲を変更する処理のパラメータを容易に
設定できる画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体及び
プログラムを提供することができ、所定の階調変換曲線
または多数のパラメータで記述される階調変換曲線に対
し、その曲線形を容易に変換できる画像処理装置、画像
処理方法、記憶媒体及びプログラムを提供することがで
き、または階調変換処理における階調変換曲線とそれと
は別の画像処理における階調変換曲線とを合成した複合
階調変換曲線を把握したうえで画像処理を行うことので
きる画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体及びプログ
ラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の構成を示す図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態1の処理の流れを示す図
である。
【図3】この発明の実施の形態1での高周波成分調整処
理の流れを示す図である。
【図4】表示器で表示される画像を示す図である。
【図5】補助曲線、階調変換曲線、複合的な階調変換曲
線を示す図である。
【図6】ダイナミックレンジを変更する複数の補助曲線
を示す図である。
【図7】補助曲線と階調変換曲線との複合階調変換曲線
を示す図である。
【図8】ダイナミックレンジを変更する複数の補助曲線
を示す図である。
【図9】補助曲線と階調変換曲線との複合階調変換曲線
を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態2の構成を示す図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態2の処理の流れを示す
図である。
【図12】表示器で表示される画像を示す図である。
【図13】補助曲線、基準階調変換曲線、変更後の階調
変換曲線を示す図である。
【図14】階調変換曲線の傾きを変更するための複数の
補助曲線を示す図である。
【図15】傾きの変更された複数の階調変換曲線を示す
図である。
【図16】階調変換曲線の傾きを変更する画素値範囲を
変更するための複数の補助曲線を示す図である。
【図17】傾きの変更された画素値範囲の異なる複数の
階調変換曲線を示す図である。
【図18】この発明の実施の形態3の構成を示す図であ
る。
【図19】この発明の実施の形態3の処理の流れを示す
図である。
【図20】この発明の実施の形態3での高周波成分調整
処理の流れを示す図である。
【図21】表示器で表示される画像を示す図である。
【図22】第一の階調変換曲線、第二の階調変換曲線、
複合的な階調変換曲線を示す図である。
【図23】ウェーブレット変換を用いた多重周波数処理
の回路構成図である。
【図24】周波数係数を変換する曲線である。
【図25】第一の階調変換曲線と第二の階調変換曲線と
の複合階調変換曲線を示す図である。
【図26】ダイナミックレンジを変更する複数の第一の
階調変換曲線を示す図である。
【図27】第一の階調変換曲線と第二の階調変換曲線と
の複合階調変換曲線を示す図である。
【図28】ダイナミックレンジを変更する複数の第一の
階調変換曲線を示す図である。
【符号の説明】
112 補助曲線作成回路 114 階調変換曲線作成回路 116 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA26 CA15 CA16 CA17 CA36 EE01 EE08 FD01 FD04 FD08 FF06 FF08 FF09 FF33 FG05 FG13 FG14 5B057 AA07 CA08 CA16 CB08 CB16 CC01 CE08 CE11 CH01 DA08 DA16 DB09 DC22 5L096 AA06 BA06 CA22 DA01 DA04 FA12 FA26 FA67 FA68 GA43 JA01 MA03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像に対し第1の階調変換曲線を用いる
    第1の階調変換処理を含む所定の画像処理を実質的に行
    うための画像処理手段と、 画像に対し第2の階調変換曲線を用いる第2の階調変換
    処理を行うための階調変換処理手段と、 前記第1及び第2の階調変換曲線を合成した複合階調変
    換曲線を表示する表示手段とを有することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は画像のダイナミック
    レンジまたは部分的画素値範囲を変更するために前記第
    1の階調変換処理を行う第1の階調変換手段と、該第1
    の階調変換曲線に基づいて画像の高周波成分を変更する
    高周波成分変更手段とから構成されることを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記高周波成分変更手段は画像を複数の
    周波数帯域の成分に分解する周波数変換手段と、前記複
    数の周波数帯域のうち所定の高周波帯域の成分を前記第
    1の階調変換曲線に基づいて変更する周波数成分変換手
    段とから構成されることを特徴とする請求項2の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波成分変更手段は画像を複数の
    周波数帯域の成分に分解する周波数変換手段と、前記複
    数の周波数帯域のうち所定の高周波帯域の成分を前記第
    1の階調変換曲線に基づいて変更する周波数成分変換手
    段と、前記周波数成分変換手段で変更された後の複数の
    周波数帯域の成分に基いて画像を生成する逆周波数変換
    手段とから構成されることを特徴とする請求項2の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数変換手段は離散ウェーブレッ
    ト変換を行うことを特徴とする請求項3又は4の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数成分変換手段は前記所定の高
    周波帯域の成分のうち所定の絶対値を超える絶対値を有
    する周波数成分を実質的に不変とすることを特徴とする
    請求項3乃至5の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段の前記第1の階調変換
    曲線は折れ線状の形状を呈し得る曲線であって、前記第
    1の階調変換曲線を構成する所定の線分の傾き及び/又
    は折れ曲がり起点を変更可能であることを特徴とする請
    求項1乃至6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 折れ線状の形状を呈し得る前記第1の階
    調変換曲線は、その両端を除き、その傾きが連続である
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理手段及び前記階調変換処理
    手段を用いて処理された画像の画像データを表示する手
    段と、前記画像処理手段の画像処理パラメータを変更す
    るための入力手段とをさらに有することを特徴とする請
    求項1乃至8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画像処理パラメータは前記第1の
    階調変換曲線を変更するためのパラメータであることを
    特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記高周波成分変更手段の処理パラメ
    ータを変更するための入力手段を有することを特徴とす
    る請求項2乃至6記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記複合階調変換曲線及び前記第2の
    階調処理曲線を表示する手段を有することを特徴とする
    請求項1乃至11の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の階調変換処理により変更さ
    れる画像のダイナミックレンジまたは部分的画素値範囲
    に関わる画像領域情報を、前記画像処理手段及び前記階
    調変換処理手段により処理された処理済み画像と共に、
    かつ該処理済み画像上に表示することを特徴とする請求
    項1乃至12の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記画像領域情報は、折れ線状の形状
    を呈し得る前記第1の階調変換処理曲線を構成する所定
    の線分の折れ曲がり起点に対応する前記処理済み画像の
    領域であることを特徴とする請求項13の画像処理装
    置。
  15. 【請求項15】 画像に対し第1の階調変換曲線を用い
    る第1の階調変換処理を含む所定の画像処理を実質的に
    行うための画像処理工程と、 画像に対し第2の階調変換曲線を用いる第2の階調変換
    処理を行うための階調変換処理工程と、 前記第1及び第2の階調変換曲線を合成した複合階調変
    換曲線を表示する表示工程とを有することを特徴とする
    画像処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至14の何れかに記載の画
    像処理装置の機能をコンピュータに実現させるためのプ
    ログラムを記録したコンピュータ読出可能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の画像処理方法の処
    理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至14の何れかに記載の画
    像処理装置の機能をコンピュータに実現させるためのプ
    ログラム。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載の画像処理方法の処
    理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ム。
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