JP2005353102A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダイナミックレンジ圧縮処理を行う際に、ノイズの強調を抑制し、且つ画像の高周波成分の振幅を保持しつつ画像の濃度分布の幅を自在に調節可能とすることで、良好な処理後画像を得ることができるようにする。
【解決手段】 階調変換回路201では、原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換し、平滑化回路202では、階調変換回路201にて得られた階調変換後の画像から平滑化画像を取得し、高周波成分作成回路203では、当該平滑化画像と、階調変換回路201にて得られた階調変換後の画像との差分を高周波成分として取得し、変換回路204では、当該高周波成分を、原画像の画素値の大きさ及び階調変換曲線の傾きに依存して変換し、高周波成分足し込み回路205では、変換回路204にて取得した変換後の高周波成分を、階調変換回路201で得られた階調変換後の画像に足し込む処理を行うようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、原画像に当該原画像の高周波成分を足し込むダイナミックレンジ圧縮処理(ダイナミックレンジ変更処理)を含む画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
近年では、ディジタル技術の進歩により、例えば、X線撮影により得られた撮影画像(以下、「X線画像」とも言う)をディジタル化し、そのディジタル画像に画像処理を行って、モニタ装置に表示する、或いはX線診断用のフィルム上に出力することが行われている。
ここで、X線画像は、X線が透過しやすい画像領域、及びX線が非常に透過しにくい画像領域から構成される。例えば、胸部(肺部)のX線画像は、X線が透過しやすい肺野の画像領域、及びX線が非常に透過しにくい縦隔部の画像領域から構成される。このように、X線画像では、画素値が存在するダイナミックレンジ(以下、「濃度レンジ」とも言う)が非常に広くなるため、肺野及び縦隔部等のX線の透過率が大きく異なる両方の画像領域を同時に観察することが可能なX線画像を得ることは困難であるとされてきた。
そこで、上記の問題を回避する方法として、次のようなダイナミックレンジ圧縮処理(以下、「DRC処理」とも言う)の方法1〜方法5が提案されている。
方法1:
下記の非特許文献1等に記載される方法1は、処理後の画像の画素値を"SD"、オリジナル画像(入力原画像)の画素値を"Sorg"、オリジナル画像の低周波成分の画素値(平滑化画像の画素値)を"SUS"とし、定数A,B,C(例えば、A=3、B=0.7)を持って、
Figure 2005353102
なる式(1)で表わされる。
そして、この方法1では、式(1)における高周波成分(第1項)及び低周波成分(第2項)の重み付け(定数A及びB)を変えることにより、例えば、A=3、B=0.7とすれば、高周波成分を強調し、且つ画像全体のダイナミックレンジを圧縮することができる。これは、多くの放射線医師等から、本処理無しの画像と比較して、本処理有りの画像の方が診断等に有効であるという評価が得られている。
方法2:
下記の特許文献1等に記載されている方法2は、本処理後の画像の画素値を"SD"、オリジナル画像の画素値を"Sorg"、オリジナル画像の低周波成分の画素値(平滑化画像の画素値)を"SUS"とし、単調減少関数f(X)を持って、
Figure 2005353102
なる式(2)で表わされる。
この方法2でも、上述した方法1と同様に、オリジナル画像の低周波成分に基づいて、画像全体のダイナミックレンジを圧縮することができる。
方法3:
下記の特許文献2等に記載されている方法3は、本処理後の画像の画素値を"SD"、オリジナル画像の画素値を"Sorg"とし、オリジナル画像のY方向プロファイルの平均プロファイルPy、及びX方向プロファイルの平均プロファイルPxを持って、
Figure 2005353102
なる式(3)で表わされる。
ここで、式(3)における関数F(x)が有する特性について説明すると、まず、「x>Dth」では、F(0)が"0"となる。また、「0≦x≦Dth」では、F(x)が切片を"E"、傾きを"E/Dth"として単調減少し、
Figure 2005353102
なる式(4)で示される。
また、式(3)における平均プロファイルPy及びPxは、それぞれのプロファイルpyi及びpxi(i=1〜n)を持って、
Figure 2005353102
なる式(5)及び(6)で示される。
また、式(3)における"G(Px,Py)"は、
Figure 2005353102
なる式(7)で示される。
したがって、このような方法3では、低周波成分の画素の値がDth以下のダイナミックレンジが圧縮されることになる。
方法4:
下記の非特許文献2等には、上述した特許文献1等に記載の方法2や、特許文献2等に記載の方法3と同様の方法4が記載されている。
この方法4は、本処理後の画像の画素値を"SD"、オリジナル画像の画素値を"Sorg"、オリジナル画像をマスクサイズM×M画素で移動平均をとった時の平均画素値(平滑化画像の画素値)を"SUS"とし、単調減少関数f(X)を持って、
Figure 2005353102
なる式(8)及び(9)で表わされる。
また、式(8)は、
Figure 2005353102
なる式(10)に変更することも可能である。
ここで、方法4は、式(3)によって表される方法3と低周波成分の作成方法が異なり、方法3では1次元データで低周波成分を作成していたのに対し、方法4では2次元データで低周波成分を作成する。
このような方法4も上述した方法3と同様に、低周波成分の画素の値がDth以下のダイナミックレンジが圧縮されることになる。
方法5:
下記の特許文献3等に記載の方法5は、本処理後の画像の画素値を"SD"、オリジナル画像の画素値を"Sorg"、オリジナル画像をマスクサイズM×M画素で移動平均をとった時の平均画素値(平滑化画像の画素値)を"SUS"とし、単調減少関数f2(X)を持って、
Figure 2005353102
なる式(11)及び(12)で表わされる。
ここで、式(11)における関数f2(x)が有する特性について説明すると、まず、「x<Dth」では、f2(0)が"0"となる。また、「Dth≦x」では、f2(x)が切片を"E"、傾きを"E/Dth"として単調減少し、
Figure 2005353102
なる式(13)で示される。
したがって、このような方法5では、低周波成分の画素の値がDth以上のダイナミックレンジが圧縮されることになる。
尚、方法5でのダイナミックレンジの圧縮アルゴリズムは、上述した非特許文献2等に記載の方法4でのアルゴリズムと同様である。
特公平6−46409号公報 特許第2509503号公報 特許第2663189号公報 SPIE Vol.626 MedicineXIV/PACSIV(1986) 日本放射線技術学会雑誌 第45巻第8号1989年8月 1030頁 阿南ほか
しかしながら、上述したようなDRC処理の方法1〜方法5を用いた従来の画像処理方法では、少なくとも次のような問題1及び2があった。
問題1:
例えば、図14に示すように、オリジナル画像(入力原画像)に対して、非特許文献2等に代表されるDRC処理、特に、式(10)や式(11)に示したように、オリジナル画像の画素値Sorgから平滑化画像の画素値SUSを減算する処理(オリジナル画像−平滑化画像)を含むDRC処理を行うと、入力原画像のエッジ部分において、オーバシュート及びアンダーシュートと呼ばれるアーティファクトが生じてしまう。
具体的には、まず、図15を用いて、オーバシュート及びアンダーシュートが生じる原因を説明する。
上記図15において、実線は画像のプロファイルを示し、破線は座標軸を示す。また、同図の(1)は、オリジナル画像のエッジ部分のプロファイルを示し、同図の(2)は、オリジナル画像を平滑化した画像(平滑化画像)のプロファイルを示し、同図の(3)は、同図の(1)にて示されるオリジナル画像から、同図の(2)で示される平滑化画像を減算した後の画像(高周波成分の画像に相当)のプロファイルを示す。
上記図15の(3)に示すように、オリジナル画像を平滑化する場合、エッジ部分においてオリジナル画像のプロファイルの形状が保存されない。これが、オーバシュート及びアンダーシュートの原因となっている。
一方、上記図14において、横軸は画像の座標を示し、縦軸は画像の画素値を示す。また、同図の(A)は、オリジナル画像のプロファイルを示している。ここでのオリジナル画像は、300画素毎に450画素値毎増加する階段状の画像とし、また、50画素毎に高周波成分に見立てた50画素値が附加されている画像としている。また、同図の(B)は、オリジナル画像に対して従来のDRC処理を行った画像のプロファイルを示している。
したがって、上記図14の(B)から明らかなように、従来のDRC処理には、オリジナル画像(Sorg)から該オリジナル画像の平滑化画像(SUS)を減算して高周波成分を抽出する処理が含まれているため、上記図15を用いて説明した理由から、オリジナル画像のエッジ部分にアーティファクト(オーバシュート及びアンダーシュート等)が生じてしまう。
問題2:
上述したような方法1〜方法2によるDRC処理は、画像中に存在する被写体領域の画素値のダイナミックレンジを圧縮することで、被写体領域の全域を同時に観察することが可能な画像を得ることを目的としている。
これにより、例えば、肺部のX線画像では、該肺部領域を構成する肺野や縦隔部の画像領域のうち、低濃度である縦隔部の領域のダイナミックレンジを圧縮することで、肺野及び縦隔部の両方の画像領域を同時に観察することができる画像が得られることになる。これは、視認領域になかった低濃度側の画像領域のダイナミックレンジが圧縮されることで、低濃度側の画像領域の濃度が視認領域まで持ち上げられるためである。
しかしながら、X線画像において、被写体領域の低濃度側の画像領域は、X線の透過率が非常に低い領域であり、一般にX線の透過率の高い領域(高濃度側)と比較して、S/N比をも低い傾向にある。したがって、ある画素値以下では、ノイズが目立つ場合がある。このような場合、低濃度側の画像領域の画素値が、DRC処理によって視認領域まで持ち上げられても、ノイズに隠れ被写体領域の有効情報、特に、濃度分布等の低周波成分の情報が観察しにくい問題があった。
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う際に、ノイズの強調を抑制し、且つ画像の高周波成分の振幅を保持しつつ画像の濃度分布の幅を自在に調節可能とすることで、良好な処理後画像を得ることができる、画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換手段と、上記階調変換手段にて得られた階調変換後の画像から平滑化画像を得る平滑化手段と、上記平滑化手段にて得られた平滑化画像と、上記階調変換手段にて得られた階調変換後の画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成手段と、上記高周波成分作成手段にて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換手段と、上記変換手段にて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換手段で得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込手段とを備える。
本発明の画像処理装置における他の態様は、原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換手段と、上記原画像から平滑化画像を得る平滑化手段と、上記平滑化手段にて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成手段と、上記高周波成分作成手段にて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換手段と、上記変換手段にて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換手段にて得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込手段とを備える。
また、本発明の画像処理装置におけるその他の態様は、原画像に対して階調変換曲線に基づく階調変換処理及び周波数処理を行う画像処理装置であって、上記原画像から平滑化画像を得る平滑化手段と、上記平滑化手段にて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成手段と、上記高周波成分作成手段にて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換手段と、上記変換手段にて得られた変換後の高周波成分を、上記原画像に足し込む高周波成分足込手段と、上記高周波成分足込手段にて得られた高周波成分足し込み後の画像の階調を上記階調変換曲線に基づき変換する階調変換手段とを備える。
本発明の画像処理方法は、原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換ステップと、上記階調変換ステップにて得られた階調変換後の画像から平滑化画像を得る平滑化ステップと、上記平滑化ステップにて得られた平滑化画像と、上記階調変換ステップにて得られた階調変換後の画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成ステップと、上記高周波成分作成ステップにて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換ステップと、上記変換ステップにて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換ステップで得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込ステップとを備える。
本発明の画像処理方法における他の態様は、原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換ステップと、上記原画像から平滑化画像を得る平滑化ステップと、上記平滑化ステップにて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成ステップと、上記高周波成分作成ステップにて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換ステップと、上記変換ステップにて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換ステップにて得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込ステップとを備える。
また、本発明の画像処理方法におけるその他の態様は、原画像に対して階調変換曲線に基づく階調変換処理及び周波数処理を行う画像処理方法であって、上記原画像から平滑化画像を得る平滑化ステップと、上記平滑化ステップにて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成ステップと、上記高周波成分作成ステップにて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換ステップと、上記変換ステップにて得られた変換後の高周波成分を、上記原画像に足し込む高周波成分足込ステップと、上記高周波成分足込ステップにて得られた高周波成分足し込み後の画像の階調を上記階調変換曲線に基づき変換する階調変換ステップとを備える。
本発明によれば、原画像やその平滑化画像(低周波画像)等の画像に対して、足し込む高周波成分を、画素値の大きさ及び階調変換曲線の傾きに依存して変換するように構成したので、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う際に、ノイズの強調を抑制することができ、画像の高周波成分の振幅を保持しつつ画像の濃度分布の幅を自在に調節可能とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明は、例えば、図1に示すようなX線撮影装置100に適用される。
このX線撮影装置100は、ダイナミックレンジ圧縮処理(DRC処理)を含む画像処理機能を有するものであり、上記図1に示すように、X線を発生するX線発生回路101と、被写体103を透過したX線光が結像される2次元X線センサ104と、2次元X線センサ104から出力される撮影画像を収集するデータ収集回路105と、データ収集回路105にて収集された撮影画像に前処理を行う前処理回路106と、前処理回路106にて前処理が行われた撮影画像(原画像)等の各種情報や各種処理実行のための処理プログラムを記憶するメインメモリ109と、X線撮影実行等の指示や各種設定を本装置に対して行うための操作パネル110と、前処理回路106にて前処理が行われた撮影画像(原画像)に対してDRC処理を含む画像処理を行う画像処理回路112と、画像処理回路112での処理後の画像等を表示する画像表示器111と、本装置全体の動作制御を司るCPU108とを含んでなり、データ収集回路105、前処理回路106、画像処理回路112、CPU108、メインメモリ109、操作パネル110、及び画像表示器111はそれぞれCPUバス107に接続され互いにデータ授受できるようになされている。
また、画像処理回路112は、原画像に対してDRC処理を行うDRC処理回路112aと、原画像から特徴量を抽出する特徴量抽出回路112bと、DRC処理回路112aでの処理後の画像に対して特徴量抽出回路112bにて得られた特徴量に基づいた階調変換処理を行う階調変換回路112cとを含んでなる。
ここで、DRC処理回路112aは、原画像又は原画像を平滑化した画像に該画像の高周波成分を足し込む際、その高周波成分の振幅に応じて該高周波成分を変換するようになされており、本実施の形態での最も特徴とする構成としている。
このため、DRC処理回路112aは、例えば、図2に示すように、原画像の濃度を階調変換する階調変換回路201と、階調変換回路201での処理後の画像を平滑化する平滑化回路202と、階調変換回路201での処理後の画像から平滑化回路202にて得られた平滑化画像を減算して画像の高周波成分を得る高周波成分作成回路203と、高周波成分作成回路203にて得られた高周波成分の振幅を変換する変換回路204と、階調変換回路201での処理後の画像に対して変換回路204による変換後の高周波成分を足し込む高周波成分足込回路205とを含んでなる。
そこで、上述のようなX線撮影装置100において、まず、メインメモリ109には、CPU108での各種処理実行に必要なデータや処理プログラム等が予め記憶されると共に、CPU108の作業用としてのワークメモリを含むものである。メインメモリ109に記憶される処理プログラム、特に、DRC処理のための処理プログラムとして、ここでは例えば、図3のフローチャートに従った処理プログラムを用いる。
したがって、CPU108は、上記処理プログラム等をメインメモリ109から読み出して実行することで、操作パネル110からの操作に従った、以下に説明するような本装置全体の動作制御を行う。
ステップS300:
先ず、X線発生回路101は、被検査体103に対してX線ビーム102を放射する。このX線発生回路101から放射されたX線ビーム102は、被検査体103を減衰しながら透過して、2次元X線センサ104に到達し、2次元X線センサ104によりX線画像として出力される。ここでは、2次元X線センサ104から出力されるX線画像を、例えば、肺野及び縦隔部から構成される肺部のX線画像300とする。
次に、データ収集回路105は、2次元X線センサ104から出力されたX線画像を電気信号に変換し、それを前処理回路106に供給する。
前処理回路106は、データ収集回路105からの信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前処理を行う。この前処理回路106で前処理が行われたX線画像信号は入力画像の情報として、CPU108の制御により、CPUバス107を介して、メインメモリ109、及び画像処理回路112にそれぞれ転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS301〜S306の処理が実行される。
ステップS301:
先ず、階調変換回路201は、CPUバス107を介して転送されてきた画像(原画像)に対して、例えば、図4に示す階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(14)にて示される階調変換処理を行う。この式(14)において、"f1(x,y)"は、処理対象となる原画像(2次元の原画像)の画素値を示し、"x"及び"y"は、原画像の2次元上のX及びY座標を示す。また、"f0(x,y)"は、階調変換処理後の原画像(出力画像)の画素値を示す。
尚、上記図4に示した階調変換曲線F1()は、階調変換回路201にて用いる階調変換曲線の一例であり、図中において、横軸が入力画素値を示し、縦軸が出力画素値を示す。
ステップS302:
そして、微係数記憶手段としてのメインメモリ109は、
Figure 2005353102
なる式(15)を用いて、階調変換曲線F1()の微係数(高周波成分を足し込む係数)c(x)を算出し、これをテーブルc(x)として記憶する。
ここで、式(15)での"x"は、画素値を示す変数として用いている。また、"c(x)"は、例えば、原画像のダイナミックレンジを変更しても、その変更後の画像の高周波成分の振幅が原画像の高周波成分の振幅と一致するような関数形になっている。
尚、図5に示す変換曲線は、後述する変換回路204にて高周波成分を変更するため処理にて用いる変換曲線(高周波成分変換関数Ch(x))であり、図中において、横軸が入力高周波成分の振幅を示し、縦軸が高周波成分の振幅を変換した出力高周波成分を示す。また、同図(A)で示す変換曲線の傾きは、例えば、"1"としており、同図(B)で示す変換曲腺の傾きは、例えば、"0.1"としている。これらの曲線の傾きは、ここでは、データの性質に応じて実験的に決められるものとしている。
ステップS303:
次に、平滑化回路202は、階調変換回路201での階調変換処理後の画像f0(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(16)で示される平滑化処理を行って、画像f0(x,y)の平滑化画像fus(x,y)を生成する。この式(13)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズを示す。
尚、平滑化回路202での平滑化処理としては、式(16)によって示される処理に限られることはなく、例えば、
Figure 2005353102
なる式(17)〜(20)にて示される、モルフォジフィルタ演算を用いた平滑化処理を用いるようにしてもよい。これらの式(17)〜(20)における"D(x,y)"は、円盤状フィルタを示し、任意の定数r1(原画像に応じた値が設定される定数等)を持って、
Figure 2005353102
なる式(21)によって表される。
ステップS304:
次に、高周波成分作成回路203は、階調変換回路201での階調変換処理後の画像f0(x,y)と、平滑化回路202での平滑化処理後の画像fus(x,y)とから、高周波成分の画像fh(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(22)により求める。この式(22)での"c(x)"は、先にメインメモリ109に記憶したテーブルc(x)、すなわち階調変換曲線F()の係数を示す。したがって、ここで得られる高周波成分の画像fh(x,y)は、階調変換曲線に依存したものとなる。
ステップS305:
次に、変換回路204は、例えば、上記図5に示したような高周波成分変換関数Ch(x)を用いた、
Figure 2005353102
なる式(23)により、高周波成分作成回路203にて得られた高周波成分の画像fh(x,y)を変換して、変換後の画像fch(x,y)を求める。
ステップS306:
そして、高周波成分足込回路205は、変換回路204にて得られた変換後の画像fch(x,y)を、平滑化回路202での平滑化処理後の画像fus(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(24)により、最終的なDRC処理後の画像fdr(x,y)を得る。
ここで、図6は、高周波成分足込回路205にて得られた最終的なDRC処理後の画像fdr(x,y)のプロファイルを示したものである。この図6から明らかなように、上記図*1に示した従来のDRC処理と同一のダイナミックレンジの変更量としているが、オーバーシュートやアンダーシュートが抑制されている。
ステップS307:
上述のようにしてDRC処理回路112aにより得られた、オーバーシュートやアンダーシュート等のアーティファクトが抑制されたDRC処理後の画像は、階調変換回路112cへと供給される。
このとき、特徴抽出回路112bは、CPUバス107を介して転送されてきた画像(原画像)から、階調変換回路112cにて用いる階調変換曲線を規定するための特徴量を抽出する。ここでは対象画像を肺部画像としているので、例えば、肺領域内の最大画素値を抽出し、それを特徴量とする。
階調変換回路112cは、特徴抽出回路112bにて得られた特徴量(最大画素値)が所定値("1.8"等)になるような階調変換曲線を規定し、それを用いて、DRC処理回路112aでの処理後の画像に対して階調変換を行う。
この階調変換回路112cでの処理後の画像は、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、高周波成分を変換する際に用いる高周波成分変換関数Ch(x)として、上記図5に示すような、高周波成分(入力高周波成分)の絶対値が増加するにつれて、変換後の高周波成分(出力高周波成分)の絶対値の増加率が単調増加するような関数を用いることで、オーバシュートやアンダーシュート等のアーティファクトに対応する振幅の大きい高周波成分の振幅を抑制し、被写体の領域の信号成分に対応する振幅の小さい周波成分の振幅を変化させないように、高周波成分の変換が行なえるので、信号成分の振幅を落とすことなく、アーティファクトを抑制することができる。すなわち、オーバシュートやアンダーシュート等のアーティファクトとみなされる高周波成分の振幅は、有効情報とみなされる高周波成分の振幅よりも大きいため、その振幅の大きい高周波成分の振幅を抑制する変換を行うように構成したので、アーティファクトを抑制することができる。
また、階調変換処理後の原画像に対して、該階調変換処理にて用いた階調変換曲線に依存(階調変換曲線F1()の係数c(x)に依存)した高周波成分を足し込むように構成したので、階調変換処理後の画像においても、階調変換処理前の画像の高周波成分の振幅を保持することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、上記図1のX線撮影装置100において、DRC処理回路112aの内部構成を、例えば、図7に示すような構成とする。
すなわち、上述した第1の実施の形態では、階調変換処理後の画像から得られた高周波成分を変換し、それを階調変換処理後の画像に足し込むように構成したが、これに対して本実施の形態では、階調変換処理前の原画像から得られた高周波成分を変換し、それを階調変換処理後の原画像に足し込む構成とする。
このため、DRC処理のための処理プログラムとして、ここでは例えば、図8のフローチャートに従った処理プログラムを用いる。この処理プログラムがCPU108により実行されることで、本実施の形態におけるX線撮影装置100は、次のように動作する。
尚、ここでは、上述した第1の実施の形態と異なる構成についてのみ具体的に説明するものとする。
ステップS300:
先ず、上記図3のステップS300と同様に、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS311〜S316の処理が実行される。
ステップS311:
先ず、平滑化回路211は、CPU108により転送されてきたX線画像(原画像)f1(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(25)で示される平滑化処理を行って、原画像f1(x,y)の平滑化画像fus1(x,y)を生成する。この式(25)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
ステップS312:
次に、高周波成分作成回路212は、CPU108により転送されてきた原画像f1(x,y)と、平滑化回路211での平滑化処理後の画像fus1(x,y)とから、高周波成分の画像fh1(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(26)により求める。
ステップS313:
次に、変換回路213は、上記図5に示したような高周波成分変換関数Ch(x)を用いた、
Figure 2005353102
なる式(27)により、高周波成分作成回路212にて得られた高周波成分の画像fh1(x,y)を変換し、変換後の画像fch1(x,y)を求める。
ステップS314:
次に、階調変換回路214は、CPU108により転送されてきた原画像に対して、上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(28)にて示される階調変換処理を行う。この式(22)において、"f1(x,y)"は、処理対象となる原画像(2次元の原画像)の画素値を示し、"x"及び"y"は、原画像の2次元上のX及びY座標を示す。また、"f0(x,y)"は、階調変換処理後の原画像(出力画像)の画素値を示す。
ステップS315:
そして、微係数記憶手段としてのメインメモリ109は、
Figure 2005353102
なる式(29)を用いて、階調変換曲線F1()の微係数c1(x)を算出し、これをテーブルc1(x)として記憶する。
ステップS316:
そして、高周波成分足込回路215は、変換回路213での変換後の画像fc1h(x,y)を、階調変換回路214での階調変換処理後の画像f0(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(30)により、最終的なDRC処理後の画像fdr1(x,y)を得る。
ステップS307:
上述のようにしてDRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr1(x,y)は、上記図3のステップS307と同様に、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、その後、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理前の原画像の高周波成分を用いて、DRC処理を行うため、階調変換処理後の原画像の高周波成分を用いてのDRC処理に比べ、より精度のよい(桁落ちの少ない等)高周波成分を用いたDRC処理を行うことができる。これにより、上述した第1の実施の形態での効果に加え、より高周波成分の復元性のよいDRC処理後の画像を得ることができる、という効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、上記図1のX線撮影装置100において、DRC処理回路112aの内部構成を、例えば、図9に示すような構成とする。
すなわち、上述した第1の実施の形態では、階調変換処理後の画像から得られた高周波成分を変換し、それを階調変換処理後の画像に足し込むように構成したが、これに対して本実施の形態では、階調変換処理前の原画像から得られた高周波成分を変換し、それを平滑化処理及び階調変換処理後の原画像に足し込む構成とする。
このため、DRC処理のための処理プログラムとして、ここでは例えば、図10のフローチャートに従った処理プログラムを用いる。この処理プログラムがCPU108により実行されることで、本実施の形態におけるX線撮影装置100は、次のように動作する。
尚、ここでは、上述した第1の実施の形態と異なる構成についてのみ具体的に説明するものとする。
ステップS300:
先ず、上記図3のステップS300と同様に、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS321〜S325の処理が実行される。
ステップS321:
先ず、平滑化回路221は、CPU108により転送されてきたX線画像(原画像)f1(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(31)で示される平滑化処理を行って、原画像f1(x,y)の平滑化画像fus1(x,y)を生成する。この式(31)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
ステップS322:
次に、高周波成分作成回路222は、CPU108により転送されてきた原画像f1(x,y)と、平滑化回路221での平滑化処理後の画像fus1(x,y)とから、高周波成分の画像fh1(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(32)により求める。
ステップS323:
次に、変換回路223は、上記図5に示したような高周波成分変換関数Ch(x)を用いた、
Figure 2005353102
なる式(33)により、高周波成分作成回路222にて得られた高周波成分の画像fh1(x,y)を変換し、変換後の画像fch1(x,y)を求める。
ステップS324:
次に、階調変換回路224は、平滑化回路221での平滑化処理後の画像fus1(x,y)に対して、上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(34)にて示される階調変換処理を行う。この式(34)において、"fus2(x,y)"は、階調変換処理後の平滑化画像(出力画像)の画素値を示す。
ステップS325:
そして、高周波成分足込回路225は、変換回路223での変換後の画像fc1h(x,y)を、階調変換回路224での階調変換処理後の画像(平滑化処理及び階調変換処理後の画像)fus2(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(35)により、最終的なDRC処理後の画像fdr2(x,y)を得る。
ステップS307:
上述のようにしてDRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr2(x,y)は、上記図3のステップS307と同様に、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、その後、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理前の原画像の高周波成分を用い、それを変換したものを、平滑化処理及び階調変換処理がそれぞれ行われた後の画像へ足し込むようにしたので、階調変換後の原画像の高周波成分を用いてのDRC処理に比べ、より精度のよい(桁落ちの少ない等)高周波成分を用いたDRC処理を行うことができる。これにより、上述した第1の実施の形態での効果に加え、より高周波成分の復元性のよいDRC処理後の画像を得ることができる、という効果を得ることができる。さらに、高周波成分の取得及び変換後に階調変換を行なうようにしたので、上述した第1(又は第2)の実施の形態において、階調変換曲線F()の係数c(x)を算出し記憶する、という処理が必要でない。これは、原画像を階調変換する場合は、階調変換に高周波成分を考慮する必要があるが、本実施の形態では、平滑化画像(高周波成分無しの画像)を階調変換するため、階調変換に高周波成分を考慮する必要がないためである。したがって、処理時間の短縮を図ることができる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、上記図1のX線撮影装置100において、DRC処理回路112aの内部構成を、例えば、図11に示すような構成とする。
すなわち、上述した第1の実施の形態では、階調変換処理後の画像から得られた高周波成分を変換し、それを階調変換処理後の画像に足し込むように構成したが、これに対して本実施の形態では、階調変換処理前の原画像から得られた高周波成分を変換し、それを原画像に足し込み、その後、階調変換処理を行なう構成とする。
このため、DRC処理のための処理プログラムとして、ここでは例えば、図12のフローチャートに従った処理プログラムを用いる。この処理プログラムがCPU108により実行されることで、本実施の形態におけるX線撮影装置100は、次のように動作する。
尚、ここでは、上述した第1の実施の形態と異なる構成についてのみ具体的に説明するものとする。
ステップS300:
先ず、上記図3のステップS300と同様に、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS331〜S335の処理が実行される。
ステップS331:
先ず、平滑化回路231は、CPU108により転送されてきたX線画像(原画像)f1(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(36)で示される平滑化処理を行って、原画像f1(x,y)の平滑化画像fus1(x,y)を生成する。この式(36)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
ステップS332:
次に、高周波成分作成回路232は、CPU108により転送されてきた原画像f1(x,y)と、平滑化回路221での平滑化処理後の画像fus1(x,y)とから、高周波成分の画像fh1(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(37)により求める。
ステップS333:
次に、変換回路233は、上記図5に示したような高周波成分変換関数Ch(x)を用いた、
Figure 2005353102
なる式(38)により、高周波成分作成回路232にて得られた高周波成分の画像fh1(x,y)を変換し、変換後の画像fch1(x,y)を求める。
ステップS334:
そして、微係数記憶手段としてのメインメモリ109は、
Figure 2005353102
なる式(39)を用いて、階調変換回路235で用いる階調変換曲線F1()の微係数c1(x)を算出し、これをテーブルc2(x)として記憶する。
ステップS335:
高周波成分足込回路234は、変換回路233での変換後の画像fc1h(x,y)を、原画像f1(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(40)により、高周波成分の足し込み後の画像fad(x,y)を得る。
ステップS336:
そして、階調変換回路235は、高周波成分足込回路234にて得られた画像fad(x,y)に対して、上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(41)にて示される階調変換処理を行い、最終的なDRC処理後のfdr2(x,y)を求める。
ステップS307:
上述のようにしてDRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr2(x,y)は、上記図3のステップS307と同様に、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、その後、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理前の原画像の高周波成分を用いて、DRC処理を行うため、階調変換処理後の原画像の高周波成分を用いてのDRC処理に比べ、より精度のよい(桁落ちの少ない等)高周波成分を用いたDRC処理を行うことができる。これにより、上述した第1の実施の形態での効果に加え、より高周波成分の復元性のよいDRC処理後の画像を得ることができる、という効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
上述した第1〜第4の実施の形態では、上記図5に示したような高周波成分変換関数により、原画像又は原画像を平滑化した画像から得られた高周波成分の振幅の大きさを、該高周波成分の大きさに応じて変換することで、オーバシュートやアンダーシュート等のアーティフェクトを抑制するようにした。
これに対して本実施の形態では、例えば、図13に示すような高周波成分変換関数により、原画像又は原画像を平滑化した画像から得られた高周波成分の振幅の大きさを、画素値の大きさに応じて変換することで、ノイズの強調を抑制する。以下、本実施の形態について具体的に説明する。
尚、ここでは、上述した第1〜第4の実施の形態における変換処理204、213、223、233において、上記図13の高周波成分変換関数を用いて、高周波成分の変換を行なう形態を、第1'〜第4'の実施の形態として説明する。また、本実施の形態におけるDRC処理回路112aの構成は、上記図2、3、及び7〜12によって示した第1〜第4の実施の形態における画像処理回路112aの内部構成と同様であるため、これらの図を用いて以下の説明を行なう。
(1)第1'の実施の形態:上記図2及び図3参照
ステップS300:
先ず、上述したように、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS301〜S306の処理が実行される。
ステップS301:
先ず、階調変換回路201は、CPUバス107を介して転送されてきた画像(原画像)に対して、特徴量抽出回路112bで抽出された特徴量により規定された上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(14)にて示される階調変換処理を行う。この式(14)において、"f1(x,y)"は、処理対象となる原画像(2次元の原画像)の画素値を示し、"x"及び"y"は、原画像の2次元上のX及びY座標を示す。また、"f0(x,y)"は、階調変換処理後の原画像(出力画像)の画素値を示す。
ステップS302:
そして、微係数記憶手段としてのメインメモリ109は、
Figure 2005353102
なる式(15)を用いて、階調変換曲線F1()の微係数(高周波成分を足し込む係数)c(x)を算出し、これをテーブルc(x)として記憶する。
ここで、式(15)での"x"は、画素値を示す変数として用いている。また、"c(x)"は、例えば、原画像のダイナミックレンジを変更しても、その変更後の画像の高周波成分の振幅が原画像の高周波成分の振幅と一致するような関数形になっている。ただし、これは、後述する高周波成分を変更する処理において、該処理に用いる変換曲線として、上記図13の高周波成分変換関数を用い、高周波成分を変更しない場合にである。
尚、上記図13に示す本実施の形態における高周波成分変換関数は、変換回路204にて高周波成分を変更するため処理にて用いる変換曲線の一例であり、図中において、横軸が画素値を示し、縦軸が高周波成分に乗じる係数を示す。
ステップS303:
次に、平滑化回路202は、階調変換回路201での階調変換処理後の画像f0(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(16)で示される平滑化処理を行って、画像f0(x,y)の平滑化画像fus(x,y)を生成する。この式(16)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
尚、平滑化回路202での平滑化処理としては、式(16)によって示される処理に限られることはなく、例えば、
Figure 2005353102
なる式(17)〜(20)にて示される、モルフォジフィルタ演算を用いた平滑化処理を用いるようにしてもよい。これらの式(17)〜(20)における"D(x,y)"は、円盤状フィルタを示し、任意の定数r1(原画像に応じた値が設定される定数等)を持って、
Figure 2005353102
なる式(21)によって表される。
このようなモルフォジフィルタ演算を用いた平滑化処理を用いることで、原画像のエッジ部分でも、原画像の構造を保持できるため、オーバシュートやアンダーシュート等のアーティファクトを抑制することができる。
ステップS304:
次に、高周波成分作成回路203は、階調変換回路201での階調変換処理後の画像f0(x,y)と、平滑化回路202での平滑化処理後の画像fus(x,y)とから、高周波成分の画像fh(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(22)により求める。
ステップS305:
次に、変換回路204は、上記図13の高周波成分変換関数Ch(x)に基づいて、
Figure 2005353102
なる式(23')により、高周波成分作成回路203にて得られた高周波成分の画像fh(x,y)を変換して、変換後の画像fch(x,y)を求める。
尚、上記図13の高周波成分変換関数Ch(x)としては、高周波成分の振幅を抑えたい領域の係数を減じるようになされたものならば、如何なる関数系のものであってもよい。また、"Ch()"係数内の画像としては、ここでは、原画像f1(x,y)を用いるようにしたが、これに限られることはなく、例えば、原画像を平滑化した後の画像や、原画像を階調変換した後の画像、或いは原画像を階調変換した後に平滑化した後の画像を用いるようにしてもよい。
ステップS306:
そして、高周波成分足込回路205は、変換回路204にて得られた変換後の画像fch(x,y)を、平滑化回路202での平滑化処理後の画像fus(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(24')により、最終的なDRC処理後の画像fdr(x,y)を得る。
ステップS307:
その後、上述したように、DRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr1(x,y)は、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理後の原画像に対して、該階調変換処理にて用いた階調変換曲線に依存(階調変換曲線F1()の係数c(x)に依存)した高周波成分を足し込むように構成したので、階調変換処理後の画像においても、階調変換処理前の画像の高周波成分の振幅を保持することができる。また、ノイズ領域の高周波成分を復元しないため、ノイズ領域の低周波成分の画像領域を観察しやすくなる。さらに、平滑化処理にモルフォジフィルタ演算を用いるようにすれば、原画像のエッジ部分でも、原画像の構造を保持できるため、オーバシュートやアンダーシュート等のアーティファクトを抑制することができる。
(2)第2'の実施の形態:上記図7及び図8参照
ステップS300:
先ず、上述したように、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS311〜S316の処理が実行される。
ステップS311:
先ず、平滑化回路211は、CPU108により転送されてきたX線画像(原画像)f1(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(25)で示される平滑化処理を行って、原画像f1(x,y)の平滑化画像fus1(x,y)を生成する。この式(25)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
ステップS312:
次に、高周波成分作成回路212は、CPU108により転送されてきた原画像f1(x,y)と、平滑化回路211での平滑化処理後の画像fus1(x,y)とから、高周波成分の画像fh1(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(26)により求める。
ステップS313:
次に、変換回路213は、上記図13の高周波成分変換関数Ch(x)に基づいて、
Figure 2005353102
なる式(27')により、高周波成分作成回路212にて得られた高周波成分の画像fh1(x,y)を変換し、変換後の画像fch1(x,y)を求める。
ステップS314:
次に、階調変換回路214は、CPU108により転送されてきた原画像に対して、上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(28)にて示される階調変換処理を行う。この式(22)において、"f1(x,y)"は、処理対象となる原画像(2次元の原画像)の画素値を示し、"x"及び"y"は、原画像の2次元上のX及びY座標を示す。また、"f0(x,y)"は、階調変換処理後の原画像(出力画像)の画素値を示す。
ステップS315:
そして、微係数記憶手段としてのメインメモリ109は、
Figure 2005353102
なる式(29)を用いて、階調変換曲線F1()の微係数c1(x)を算出し、これをテーブルc1(x)として記憶する。
ステップS316:
そして、高周波成分足込回路215は、変換回路213での変換後の画像fc1h(x,y)を、階調変換回路214での階調変換処理後の画像f0(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(30)により、最終的なDRC処理後の画像fdr1(x,y)を得る。
ステップS307:
その後、上述したように、DRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr1(x,y)は、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理前の原画像の高周波成分を用いて、DRC処理を行うため、階調変換処理後の原画像の高周波成分を用いてのDRC処理に比べ、より精度のよい(桁落ちの少ない等)高周波成分を用いたDRC処理を行うことができる。これにより、上述した第1'の実施の形態での効果に加え、より高周波成分の復元性のよいDRC処理後の画像を得ることができる、という効果を得ることができる。
(3)第3'の実施の形態:上記図9及び図10参照
ステップS300:
先ず、上述したように、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS321〜S325の処理が実行される。
ステップS321:
先ず、平滑化回路221は、CPU108により転送されてきたX線画像(原画像)f1(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(31)で示される平滑化処理を行って、原画像f1(x,y)の平滑化画像fus1(x,y)を生成する。この式(31)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
ステップS322:
次に、高周波成分作成回路222は、CPU108により転送されてきた原画像f1(x,y)と、平滑化回路221での平滑化処理後の画像fus1(x,y)とから、高周波成分の画像fh1(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(32)により求める。
ステップS323:
次に、変換回路223は、上記図13の高周波成分変換関数Ch(x)に基づいて、
Figure 2005353102
なる式(33')により、高周波成分作成回路222にて得られた高周波成分の画像fh1(x,y)を変換し、変換後の画像fch1(x,y)を求める。
ステップS324:
次に、階調変換回路224は、平滑化回路221での平滑化処理後の画像fus1(x,y)に対して、上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(34)にて示される階調変換処理を行う。この式(34)において、"fus2(x,y)"は、階調変換処理後の平滑化画像(出力画像)の画素値を示す。
ステップS325:
そして、高周波成分足込回路225は、変換回路223での変換後の画像fc1h(x,y)を、階調変換回路224での階調変換処理後の画像(平滑化処理及び階調変換処理後の画像)fus2(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(35)により、最終的なDRC処理後の画像fdr2(x,y)を得る。
ステップS307:
その後、上述したように、DRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr2(x,y)は、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理前の原画像の高周波成分を用い、それを変換したものを、平滑化処理及び階調変換処理がそれぞれ行われた後の画像へ足し込むようにしたので、階調変換後の原画像の高周波成分を用いてのDRC処理に比べ、より精度のよい(桁落ちの少ない等)高周波成分を用いたDRC処理を行うことができる。これにより、上述した第1'の実施の形態での効果に加え、より高周波成分の復元性のよいDRC処理後の画像を得ることができる、という効果を得ることができる。さらに、高周波成分の取得及び変換後に階調変換を行なうようにしたので、上述した第1'(又は第2')の実施の形態において、階調変換曲線F()の係数c(x)を算出し記憶する、という処理が必要でないため、処理時間の短縮を図ることができる。
(4)第4'の実施の形態:上記図11及び図12参照
ステップS300:
先ず、上述したように、X線撮影動作が開始されると、この撮影によって得られたX線画像は、CPU108の制御によって、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、画像処理回路112に転送される。
そして、画像処理回路112のDRC処理回路112aでは、次のようなステップS331〜S335の処理が実行される。
ステップS331:
先ず、平滑化回路231は、CPU108により転送されてきたX線画像(原画像)f1(x,y)に対して、
Figure 2005353102
なる式(36)で示される平滑化処理を行って、原画像f1(x,y)の平滑化画像fus1(x,y)を生成する。この式(36)において、"d"は、平滑化処理におけるマスクサイズM×Mを決定する定数を示す。
ステップS332:
次に、高周波成分作成回路232は、CPU108により転送されてきた原画像f1(x,y)と、平滑化回路221での平滑化処理後の画像fus1(x,y)とから、高周波成分の画像fh1(x,y)を、
Figure 2005353102
なる式(37)により求める。
ステップS333:
次に、変換回路233は、上記図13の高周波成分変換関数Ch(x)に基づいて、
Figure 2005353102
なる式(38')により、高周波成分作成回路232にて得られた高周波成分の画像fh1(x,y)を変換し、変換後の画像fch1(x,y)を求める。
ステップS334:
そして、微係数記憶手段としてのメインメモリ109は、
Figure 2005353102
なる式(39)を用いて、階調変換曲線F1()の微係数c1(x)を算出し、これをテーブルc2(x)として記憶する。
ステップS335:
高周波成分足込回路234は、変換回路233での変換後の画像fc1h(x,y)を、原画像f1(x,y)に対して足し込む。すなわち、
Figure 2005353102
なる式(40)により、高周波成分の足し込み後の画像fad(x,y)を得る。
ステップS336:
そして、階調変換回路235は、高周波成分足込回路234にて得られた画像fad(x,y)に対して、上記図4に示したような階調変換曲線F1()を用いた、
Figure 2005353102
なる式(41)にて示される階調変換処理を行い、最終的なDRC処理後のfdr2(x,y)を求める。
ステップS307:
その後、上述したように、DRC処理回路112aにより得られたDRC処理後の画像fdr2(x,y)は、階調変換回路112cへと供給され、ここで階調変換処理が行われ、画像表示部111にて画面表示されたり、フィルム上に出力されたりする。
上述のように、本実施の形態では、階調変換処理前の原画像の高周波成分を用いて、DRC処理を行うため、階調変換処理後の原画像の高周波成分を用いてのDRC処理に比べ、より精度のよい(桁落ちの少ない等)高周波成分を用いたDRC処理を行うことができる。これにより、上述した第1’の実施の形態での効果に加え、より高周波成分の復元性のよいDRC処理後の画像を得ることができる、という効果を得ることができる。
本発明の諸実施形態によれば、原画像やその平滑化画像(低周波画像)等の画像に対して、足し込む高周波成分を、画素値の大きさ及び階調変換曲線の傾きに依存して変換するように構成したので、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う際に、ノイズの強調を抑制することができ、画像の高周波成分の振幅を保持しつつ画像の濃度分布の幅を自在に調節可能とすることができる。
また、本発明の諸実施形態によれば、原画像やその平滑化画像(低周波画像)等の画像に対して、足し込む高周波成分を、当該高周波成分の振幅の大きさ及び階調変換曲線の傾きに依存して変換するように構成したので、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う際に、オーバーシュートやアンダーシュート等のアーティファクトを抑制することができ、画像の高周波成分の振幅を保持しつつ画像の濃度分布の幅を自在に調節可能とすることができる。
尚、本発明の目的は、上述した各実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を適用したX線撮影装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態において、上記X線撮影装置のダイナミックレンジ圧縮処理回路の構成を示すブロック図である。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の動作を説明するためのフローチャートである。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の階調変換回路で用いる階調変換曲線の一例を説明するための図である。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の変換回路で用いる高周波成分変換関数の一例を説明するための図である。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路にて得られる処理後画像の状態を説明するための図である。 第2の実施の形態において、上記X線撮影装置のダイナミックレンジ圧縮処理回路の構成を示すブロック図である。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の動作を説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態において、上記X線撮影装置のダイナミックレンジ圧縮処理回路の構成を示すブロック図である。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の動作を説明するためのフローチャートである。 第4の実施の形態において、上記X線撮影装置のダイナミックレンジ圧縮処理回路の構成を示すブロック図である。 上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の動作を説明するためのフローチャートである。 第5の実施の形態において、上記ダイナミックレンジ圧縮処理回路の変換回路で用いる高周波成分変換関数の一例を説明するための図である。 従来のダイナミックレンジ圧縮処理により、画像にオーバシュート及びアンダーシュートが生じた状態を説明するための図である。 上記オーバシュート及びアンダーシュートを説明するための図である。
符号の説明
100 X線撮影装置
101 X線発生回路
102 X線ビーム
103 被写体
104 2次元X線センサ
105 データ収集回路
106 前処理回路
107 CPUバス
108 CPU
109 メインメモリ
110 操作パネル
111 画像表示器
112 画像処理回路
112a ダイナミックレンジ圧縮(DRC)処理回路
112b 特徴抽出回路
112c 階調変換回路
201 階調変換回路
202 平滑化回路
203 高周波成分作成回路
204 変換回路
205 高周波成分足込回路

Claims (6)

  1. 原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換手段と、
    上記階調変換手段にて得られた階調変換後の画像から平滑化画像を得る平滑化手段と、
    上記平滑化手段にて得られた平滑化画像と、上記階調変換手段にて得られた階調変換後の画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成手段と、
    上記高周波成分作成手段にて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換手段と、
    上記変換手段にて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換手段で得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換手段と、
    上記原画像から平滑化画像を得る平滑化手段と、
    上記平滑化手段にて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成手段と、
    上記高周波成分作成手段にて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換手段と、
    上記変換手段にて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換手段にて得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 原画像に対して階調変換曲線に基づく階調変換処理及び周波数処理を行う画像処理装置であって、
    上記原画像から平滑化画像を得る平滑化手段と、
    上記平滑化手段にて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成手段と、
    上記高周波成分作成手段にて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換手段と、
    上記変換手段にて得られた変換後の高周波成分を、上記原画像に足し込む高周波成分足込手段と、
    上記高周波成分足込手段にて得られた高周波成分足し込み後の画像の階調を上記階調変換曲線に基づき変換する階調変換手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換ステップと、
    上記階調変換ステップにて得られた階調変換後の画像から平滑化画像を得る平滑化ステップと、
    上記平滑化ステップにて得られた平滑化画像と、上記階調変換ステップにて得られた階調変換後の画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成ステップと、
    上記高周波成分作成ステップにて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換ステップと、
    上記変換ステップにて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換ステップで得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込ステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 原画像の階調を階調変換曲線に基づき変換する階調変換ステップと、
    上記原画像から平滑化画像を得る平滑化ステップと、
    上記平滑化ステップにて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成ステップと、
    上記高周波成分作成ステップにて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換ステップと、
    上記変換ステップにて得られた変換後の高周波成分を、上記階調変換ステップにて得られた階調変換後の画像に足し込む高周波成分足込ステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
  6. 原画像に対して階調変換曲線に基づく階調変換処理及び周波数処理を行う画像処理方法であって、
    上記原画像から平滑化画像を得る平滑化ステップと、
    上記平滑化ステップにて得られた平滑化画像と、上記原画像との差分を高周波成分として得る高周波成分作成ステップと、
    上記高周波成分作成ステップにて得られた高周波成分を、上記原画像の画素値の大きさ及び上記階調変換曲線の傾きに依存して変換する変換ステップと、
    上記変換ステップにて得られた変換後の高周波成分を、上記原画像に足し込む高周波成分足込ステップと、
    上記高周波成分足込ステップにて得られた高周波成分足し込み後の画像の階調を上記階調変換曲線に基づき変換する階調変換ステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
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