JP2002217120A - 化学気相成長装置及びその駆動方法 - Google Patents

化学気相成長装置及びその駆動方法

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JP2002217120A
JP2002217120A JP2001013309A JP2001013309A JP2002217120A JP 2002217120 A JP2002217120 A JP 2002217120A JP 2001013309 A JP2001013309 A JP 2001013309A JP 2001013309 A JP2001013309 A JP 2001013309A JP 2002217120 A JP2002217120 A JP 2002217120A
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chamber
chambers
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gas
vapor deposition
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JP2001013309A
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English (en)
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Keiichi Nomura
慶一 野村
Chiori Mochizuki
千織 望月
Satoshi Okada
岡田  聡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置を量産できるように、高真空状態
にすることなく成膜できる化学気相成長方法を提供す
る。 【解決手段】 複数のチャンバーと、該複数のチャンバ
ーのうち一のチャンバー内の基板を他のチャンバーへ搬
送する搬送手段と、複数の前記チャンバーの各々にガス
を導入する導入手段と、複数の前記チャンバー内を排気
する排気手段とを備えた化学気相成長装置において、複
数の前記チャンバー内の各々に前記導入手段によってガ
スを導入させると共に前記排気手段によって複数の前記
チャンバー内を排気するように制御する制御手段を備
え、前記制御手段は、前記搬送手段によって前記基板を
前記一のチャンバーから前記他のチャンバーへ搬送する
ときに、前記一及び他のチャンバーを高真空に排気しな
くてもよいように、前記導入手段及び前記排気手段を制
御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のチャンバー
を備えた化学気相成長装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来のインライン式プラズマC
VD装置の構成を示す模式図である。図1に示すよう
に、従来のインライン式プラズマCVD装置は、5つの
チャンバー11〜15がゲートバルブ17〜20を介し
て直列に配置されており、ゲートバルブ16〜21が開
くと、ここを、基板及びトレーが搬送され、サセプタ6
〜10上を移動することができる。各チャンバー11〜
15には、内部を真空に向けて排気するための真空ポン
プ1〜5が圧力制御バルブ25〜29を介して接続され
ている。
【0003】チャンバー11,15は、ロードロックチ
ャンバーであり、リーク用のN2 ガスソース101,1
12がガス制御バルブ121,132を介して接続され
ている。チャンバー12〜14は、成膜用のチャンバー
であり、ガスソース102〜111がガス制御バルブ1
22〜131を介して接続されている。
【0004】チャンバー12に接続されているガスソー
ス102〜105の原料ガス等は、それぞれ、H2、S
iH4、NH3 、N2であり、これらのガスによってSi
Nのゲート絶縁膜がたとえば3000Åの厚さで成膜さ
れる。チャンバー13に接続されているガスソース10
6〜108の原料ガス等は、H2、SiH4、N2であ
り、これらのガスによって、TFTとなるI層がたとえ
ば1000Åの厚さで成膜される。チャンバー14に接
続されているガスソース109〜111の原料ガス等
は、PH3 /H2、SiH4、N2であり、これらのガス
によって、オーミック層となるn+層がたとえば300
Åの厚さで成膜される。
【0005】アースシールド50〜52は、プラズマを
遮蔽するためのものであり、成膜時に、基板直上まで下
がり、基板の搬送時には上昇させることができる。
【0006】以上の様な構成の装置により、従来は、例
えば、サセプタ7上に基板が搭載された状態で原料ガス
に高周波を放電し、SiNのゲート絶縁膜をたとえば3
000Åの厚さで成膜を終了した後に放電を停止するこ
とにより、ガス制御バルブ122〜125を閉めて原料
ガス・パージガス等を止め、その後、高真空までチャン
バー12内を排気して、アースシールド50を開けてか
らゲートバルブ18を開けて、基板及びトレーを、チャ
ンバー13側へ搬送していた。
【0007】そして、搬送後、サセプタ8に基板及びト
レーを配置した後、ゲートバルブ18を閉じ、アースシ
ールド51を閉じ、ガス制御バルブ126〜128を開
けて、原料ガス・パージガス等をチャンバー13内に流
して、TFTとなるI層をたとえば1000Åの厚さで
成膜するという手順で、各成膜処理を行っていた。
【0008】このように、従来の技術では、基板及びト
レーが搬送されているチャンバー内で、成膜後に、原料
ガス・パージガス等を停止して、高真空まで排気し、そ
のチャンバー内に残留したガスを完全に排気した後、ゲ
ートバルブを開けていた。こうして、各チャンバー11
〜15間でのコンタミネーションを防止していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術
は、成膜を行ったチャンバー内で、高真空まで排気を行
っていた。高真空排気を行うには、多くの時間を要す
る。そのため、ICなどの半導体装置を量産する際にタ
クトを下げる原因となっていた。
【0010】ところで、コンタミネーションが発生する
理由として、CVD装置における成膜に多くの時間を要
するからであり、成膜時間の短縮化が図られれば、コン
タミネーションを防止する必然性が薄れる。すなわち、
成膜時間が短縮化できれば、基板の搬送元と搬送先の双
方のチャンバーを高真空とした状態で基板を搬送する必
要がなくなる。
【0011】さらに、高真空状態に保持されたチャンバ
ーは、チャンバー内、トレー、基板の温度が変動し、ガ
ス導入直後に温度変動が著しくなる。温度変動が著しく
なると、成膜している膜の一部が熱応力により基板から
剥げ、それがパーティクルの原因となっていた。そのた
め、基板は、成膜の一部がはげることにより膜の表面が
あれると共に、パーティクルが付着するため、膜質劣化
を引き起こしていた。
【0012】そこで、本発明は、半導体装置をタクトを
上げて量産できるように、高真空状態にすることなく成
膜できる化学気相成長装置及びそれの駆動方法を提供す
ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数のチャンバーと、該複数のチャンバ
ーのうち一のチャンバー内の基板を他のチャンバーへ搬
送する搬送手段と、複数の前記チャンバーの各々にガス
を導入する導入手段と、複数の前記チャンバー内を排気
する排気手段とを備えた化学気相成長装置において、複
数の前記チャンバー内の各々に前記導入手段によってガ
スを導入させると共に前記排気手段によって複数の前記
チャンバー内を排気するように制御する制御手段を備
え、前記制御手段は、前記搬送手段によって前記基板を
前記一のチャンバーから前記他のチャンバーへ搬送する
ときに、前記一及び他のチャンバーを高真空に排気しな
くてもよいように、前記導入手段及び前記排気手段を制
御することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、複数のチャンバーと、該
複数のチャンバーのうち一のチャンバー内の基板を他の
チャンバーへ搬送する搬送手段と、複数の前記チャンバ
ーの各々にガスを導入する導入手段と、複数の前記チャ
ンバー内を排気する排気手段とを備えた化学気相成長装
置の駆動方法において、前記搬送手段によって前記基板
を前記一のチャンバーから前記他のチャンバーへ搬送す
るときに、前記一及び他のチャンバーを高真空に排気し
なくてもよいように、前記導入手段及び前記排気手段を
制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0016】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1のインライン式プラズマCVD装置の構成を模式図で
ある。図1に示すように、本実施形態のインライン式プ
ラズマCVD装置は、5つのチャンバー11〜15がゲ
ートバルブ17〜20を介して直列に直線的に配置され
ており、ゲートバルブ16〜21が開くと、ここを、基
板及びそれを乗せたトレーが搬送され、サセプタ6〜1
0上を移動することができる。各チャンバー11〜15
には、内部を真空に向けて排気するための真空ポンプ1
〜5が圧力制御バルブ25〜29を介して接続されてい
る。
【0017】チャンバー11,15は、ロードロックチ
ャンバーであり、リーク用のN2 ガスソース101,1
12がガス制御バルブ121,132を介して接続され
ている。チャンバー12〜14は成膜用のチャンバーで
あり、ガスソース102〜111がガス制御バルブ12
2〜131を介して接続されている。
【0018】チャンバー12に接続されているガスソー
ス102〜105の原料ガス等は、それぞれ、H2、S
iH4、NH3 、N2であり、これらのガスによってSi
Nのゲート絶縁膜がたとえば3000Åの厚さで成膜さ
れる。チャンバー13に接続されているガスソース10
6〜108の原料ガス等は、H2、SiH4、N2であ
り、これらのガスによって、TFTとなるI層がたとえ
ば1000Åの厚さで成膜される。チャンバー14に接
続されているガスソース109〜111の原料ガス等
は、PH3 /H2、SiH4、N2であり、これらのガス
によって、オーミック層となるn+層がたとえば300
Åの厚さで成膜される。
【0019】また、各ガス制御バルブ121〜132
と、各圧力制御バルブ25〜29の開閉を制御手段10
0によって制御している。具体的には、後述するが、各
ガス制御バルブ121〜132については開閉時間を制
御し、各圧力制御バルブ25〜29については、開閉時
間及び開き具合を制御する。
【0020】図2は、図1のインライン式プラズマCV
D装置の動作を示すタイミングチャートであり、ここで
は、チャンバー11〜13の動作を示している。なお、
チャンバー14,15の動作は、それぞれチャンバー1
3等と同様である。
【0021】まず、制御手段100によって圧力制御バ
ルブ25を全開した状態でゲートバルブ16を開けて、
チャンバー11内のサセプタ6上に、基板及びそれを乗
せたトレーが搬送される。このとき、圧力制御バルブ2
6の開き具合の調整を開始し、かつガス制御バルブ12
5を開けて、ガスソース105によって導入されるN 2
をチャンバー12内に導入する。そして、ゲートバルブ
16を閉じる。
【0022】また、制御手段100によってガス制御バ
ルブ121を開けて、チャンバー11内にN2を導入す
る。こうして、チャンバー11内に搬送した基板を窒素
中に曝す。その後、ガス制御バルブ121及び圧力制御
バルブ25,26を開けた状態で、ゲートバルブ17を
開けて、チャンバー6内の基板及びそれを乗せたトレー
をサセプタ7上に搬送してから、ゲートバルブ17を閉
める。
【0023】その後、アースシールド50を下降させ
て、ガス制御バルブ122〜124をそれぞれ順次開閉
する。このとき、導入した原料ガスに対して、電極22
によって高周波を照射することで、基板上にゲート絶縁
膜をたとえば3000Åの厚さで成膜してチャンバー1
2内の高周波の放電を停止する。
【0024】また、基板及びこれを乗せたトレーを、チ
ャンバー12へ搬送した後に、ガス制御バルブ121を
閉め、かつ圧力制御バルブ25を全開にして、チャンバ
ー11内を高真空状態にして、つぎの基板及びそれを乗
せたトレーをチャンバー11に搬送できるようにする。
【0025】そして、ガス制御バルブ122〜125の
いずれかを開けた状態で、圧力制御バルブ27の開き具
合の調整を開始し、かつ圧力制御バルブ27を開けてチ
ャンバー13内を排気しながら、ゲートバルブ18を開
ける。そして、チャンバー13内においても、チャンバ
ー12内で行った成膜処理と同様の手順によって、成膜
する。
【0026】このように、基板及びそれを乗せたトレー
を他のチャンバーへ搬送するときに、搬送元のチャンバ
ーでガスの導入及び排気を行い、かつ搬送先のチャンバ
ー内を排気するため、基板及びそれを乗せたトレーの中
央部から外周部へ向けてガスの気流を維持させる。こう
することによって、基板及びそれを乗せたトレーを他の
チャンバーへ搬送するたびに、搬送元のチャンバー内を
高真空としなくてよいため、効率よく基板を成膜するこ
とができる。
【0027】なお、基板及びそれを乗せたトレーを他の
チャンバーへ搬送するときに、搬送先のチャンバーでガ
スの導入及び排気を行い、かつ搬送元のチャンバー内を
排気するにようにして、基板及びそれを乗せたトレーの
中央部から外周部へ向けてガスの気流を維持させてもよ
い。
【0028】ところで、本実施形態では、成膜時間の短
縮化を図ることが必須であり、これにより、基板の搬送
元と搬送先の双方のチャンバーを高真空とした状態で基
板を搬送しないようにしているが、このためには、以下
のような手法を用いている。すなわち、成膜時間の短縮
化を図るために、まず、チャンバー12〜14に導入し
ているガスの流量を多くしている。そのために、たとえ
ばチャンバー12〜14に係る真空ポンプ2〜4の吸引
力を高めている。
【0029】また、チャンバー12〜14の容積を小さ
くして、大容量のチャンバーを用いた場合に比較して、
チャンバー12〜14に導入するガスを相対的に多くし
ている。さらに、電極22〜24によって照射する高周
波の強度を上げている。なお、本実施形態では、高周波
を用いて成膜しているが、成膜時間を短縮するために、
VHFやマイクロ波を用いて成膜するようにしてもよ
い。
【0030】また、図1を用いて説明したような手法に
よると、たとえば搬送元のアースシールドを上昇させる
ときなどに発生するパーティクルが基板へ付着すること
を防止することができる。
【0031】なお、実際の成膜プロセスでは、各チャン
バー内で成膜に要する時間に相違があるため、基板上を
成膜した後に、そのチャンバー内で、基板及びトレーが
待機する場合がある。この時には、搬送元のチャンバー
内を高真空まで排気せずに、そのチャンバー内で圧力制
御バルブの開閉をコントロールしておく。
【0032】ちなみに、本実施形態で説明した手法で
は、実際にチャンバー間でコンタミーションを引き起こ
す可能性があるが、本デバイスでは機能上無視できる範
囲であり、装置タクトを最優先している。また、本実施
形態では、チャンバー12〜14内にアースシールド5
0〜52を設けている場合を例に説明したが、アースシ
ールド50〜52はプラズマを遮蔽するために使用する
ものであるため、必ずしも使用が求められるものでな
い。そのため、これを備えていないものであっても本実
施形態で説明した手法を用いることができる。
【0033】(実施形態2)図3は、本発明の実施形態
2の枚葉式プラズマCVD装置の構成を示す模式図であ
る。図3に示すように、本実施形態の枚葉式プラズマC
VD装置は、チャンバー211,212,214,21
5がトランスファーチャンバーであるチャンバー213
を中心に枚葉式に配置しており、チャンバー214でS
iN絶縁膜、チャンバー212でI層、チャンバー21
5でn+層を成膜するようにしている。
【0034】チャンバー213は、ロボット350によ
り基板及びそれを乗せたトレーをロードロックチャンバ
ー211から、成膜チャンバー212,214,215
に搬送する。各成膜チャンバー212,214,215
には、内部を真空に向けて排気するための真空ポンプ2
01〜203が圧力制御バルブ231〜233を介して
接続されている。
【0035】ロードロックチャンバー211及びトラン
スファーチャンバー213にも、同様に真空ポンプ(図
示せず)が圧力制御バルブ(図示せず)を介して接続さ
れている。ロードロックチャンバー211及びトランス
ファーチャンバー213には、リーク用のN2 ガスソー
ス(図示せず)がガス制御バルブ(図示せず)を介して
接続されている。
【0036】成膜チャンバー212,214,215に
は、それぞれガスソース301〜303,304〜30
7,308〜310がガス制御バルブ321〜323,
324〜327,328〜330を介して接続されてい
る。ガスソース304〜306の原料ガス等は、それぞ
れH2、SiH4、NH3、N2であり、これらのガスによ
ってSiNのゲート絶縁膜がたとえば3000Åの厚さ
で成膜される。
【0037】ガスソース301〜303の原料ガス等
は、それぞれ、H2、SiH4 、N2であり、これらのガ
スによって、TFTとなるI層がたとえば1000Åの
厚さで成膜される。ガスソース308〜310の原料ガ
ス等は、PH3 /H2、SiH4、N2であり、これらの
ガスによって、オーミック層となるn+層がたとえば3
00Åが成膜される。
【0038】また、チャンバー211,212,21
4,215は、トランスファーチャンバー213にゲー
トバルブ216〜219を介して接続されており、ゲー
トバルブ216〜219を通じてロボット350により
基板及びそれを乗せたトレーを搬送し、サセプタ207
〜209及びローダ・アンローダ上に移動することがで
きる。
【0039】なお、実施形態1と同様に、ガス制御バル
ブ321〜330及び圧力制御バルブ231〜233
は、制御手段100によって、開閉が制御されている。
【0040】図4は、図3に示す枚葉式プラズマCVD
装置の動作を示すタイミングチャートである。ここで
は、チャンバー213からチャンバー212へ基板及び
それを乗せたトレーを搬送する時のタイミングを示して
いるが、チャンバー213からチャンバー214への搬
送時のタイミングや、チャンバー213からチャンバー
215への搬送時のタイミングについても、これと同様
である。
【0041】まず、制御手段100によって圧力制御バ
ルブ231の開閉をコントロールして、チャンバー21
2に接続されている真空201ポンプの開き具合を調整
した状態で、ガス制御バルブ321〜323のいずれか
を開けて、原料ガス等をチャンバー212内に導入しな
がら、ゲートバルブ217を開ける。次に、基板及びそ
れを乗せたトレーを、チャンバー212へ移動する。
【0042】そして、成膜が終了したら放電を停止し、
制御手段100によって圧力制御バルブ231を全開に
して、ガス制御バルブ321〜323をすべて閉じ、原
料ガス等を停止する。サセプタ207上の基板及びそれ
を乗せたトレーをチャンバー213のロボット350を
用いて取り出す。
【0043】このように、本実施形態においても、実施
形態1と同様の手法によって、基板及びそれを乗せたト
レーを他のチャンバーへ搬送するため、効率よく基板に
成膜することができる。また、たとえば搬送元のアース
シールドを上昇させるときなどに発生するパーティクル
が基板へ付着することを防止することができる。
【0044】(実施形態3)図5は、本発明の実施形態
4の枚葉式プラズマCVD装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態の枚葉式プラズマCVD装置は、チャン
バー214で、SiN絶縁膜、I層及びn+層を成膜で
きるものである。
【0045】図5に示すように、3つのチャンバー21
1,213,214がゲートバルブ216,219を介
して配置されている。チャンバー213は、トランスフ
ァーチャンバーであり、ロボット350を用いて基板及
びそれを乗せたトレーをロードロックチャンバー211
から、成膜チャンバー214に搬送する。
【0046】各チャンバー211,213,214に
は、内部を真空に向けて排気するための真空ポンプ20
2,204,205が、圧力制御バルブ232,23
4,235を介して接続されている。ロードロックチャ
ンバー211及びトランスファーチャンバー213に
は、リーク用のN2 ガスソース(図示せず)が、ガス制
御バルブ(図示せず)を介して接続されている。成膜チ
ャンバー214には、ガスソース304〜308がガス
制御バルブ324〜328を介して接続されている。
【0047】ガスソース304〜308の原料ガス等
は、それぞれH2、SiH4、NH3、PH3 /H2、N2
であり、これらのガスによってSiNのゲート絶縁膜が
たとえば3000Åの厚さで、TFTとなるI層がたと
えば1000Åの厚さで、オーミック層となるn+層が
たとえば300Åの厚さで成膜される。
【0048】それぞれのチャンバー211,213,2
14は、ゲートバルブ216,219を介してロボット
350により基板及びそれを乗せたトレーを搬送し、サ
セプタ208及びローダ・アンローダ上に移動すること
ができる。なお、図5に示す枚葉式プラズマCVD装置
の動作は、図4と同様である。
【0049】また、本実施形態では、チャンバー214
内で、3種類の成膜を行うため、ガス制御バルブ324
〜328の開閉を切り替えて、圧力変化することなくガ
スを切り替えている。チャンバー214内に基板及びそ
れを乗せたトレーを搬送した後の動作について説明す
る。
【0050】まず、SiNの成膜を終了するとき、すな
わち、RFを停止したときには、チャンバー214に、
原料ガスとなるガスソース304〜306の原料ガス等
であるH2、SiH4、NH3が、ガス制御バルブ324
〜326を介して供給されている。
【0051】次に、基板には、I層を成膜するため、制
御手段100によってガス制御バルブ326を閉めてN
3がチャンバー214内に導入されないようにする。
この時、ガス供給量が減少することでチャンバー214
内の圧力が低下することを防止するために、圧力制御バ
ルブ232を閉められる。
【0052】その後、基板にI層を成膜すると、チャン
バー214内には、原料ガスとなるH2、SiH4が、ガ
ス制御バルブ324,325を介して導入されている。
次に、n+層を成膜する為、ガス制御バルブ327を開
ける。この時、ガス供給量が増加することで、チャンバ
ー214内の圧力が上昇することを防止するために、制
御手段100によって圧力制御バルブ232を開けられ
る。
【0053】このような手法によると、少ないチャンバ
ーを使用して、基板に複数種類の成膜をすることができ
るため、プラズマCVD装置の小型化を図ることができ
る。
【0054】(実施形態4)図6は、本発明の実施形態
4の枚葉式プラズマCVD装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態の枚葉式プラズマCVD装置は、チャン
バー212内でSiN絶縁膜を成膜し、チャンバー21
4でI層及びn+層を成膜するものである。
【0055】4つのチャンバー211〜214がゲート
バルブ216,217,219を介して配置されてい
る。チャンバー213は、トランスファーチャンバーで
あり、ロボット350により基板及びそれを乗せたトレ
ーをロードロックチャンバー211より、成膜チャンバ
ー212,214に搬送する。
【0056】各成膜チャンバー212,214には、内
部を真空に向けて排気するための真空ポンプ201,2
02が圧力制御バルブ231,232を介して接続され
ている。ロードロックチャンバー211及びトランスフ
ァーチャンバー213には、リーク用のN2 ガスソース
(図示せず)が、ガス制御バルブ(図示せず)を介して
接続されている。
【0057】成膜チャンバー212には、ガスソース3
01〜304がガス制御バルブ321〜324を介して
接続されている。ガスソース301〜304の原料ガス
等は、それぞれH2、SiH4、NH3 、N2であり、こ
れらのガスによってSiNのゲート絶縁膜がたとえば3
000Åの厚さで成膜される。
【0058】成膜チャンバー214には、ガスソース3
05〜308がガス制御バルブ325〜328を介して
接続されている。ガスソース305〜308の原料ガス
等は、それぞれH2、SiH4、PH3 /H2、N2 であ
り、これらのガスによって、TFTとなるI層がたとえ
ば1000Åの厚さで成膜され、オーミック層となるn
+層がたとえば300Åの厚さで成膜される。
【0059】それぞれのチャンバー211〜214は、
ゲートバルブ216,217,219を介してロボット
350により基板及びそれを乗せたトレーを搬送し、サ
セプタ207,208及びローダ・アンローダ上に移動
することができる。なお、図6に示す枚葉式プラズマC
VD装置の動作は、図4と同様である。また、実施形態
3と同様に、ガス制御バルブの開閉と圧力制御バルブ2
32の開閉とを制御手段100によって同時に制御し
て、チャンバー214内の圧力変化が生じないようにし
ている。
【0060】(実施形態5)図7は、本発明の実施形態
5の枚葉式プラズマCVD装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態では、それぞれチャンバー212,21
4,215でSiN絶縁膜、I層及びn+層を連続で成
膜する場合について説明する。
【0061】5つのチャンバー211〜215がゲート
バルブ216〜219を介して配置されている。チャン
バー213は、トランスファーチャンバーであり、ロボ
ット350により基板及びトレーをロードロックチャン
バー211より、成膜チャンバー212,214,21
5に搬送する。
【0062】各成膜チャンバー212,214,215
には、内部を真空に向けて排気するための真空ポンプ2
01〜203が圧力制御バルブ231〜233を介して
接続されている。ロードロックチャンバー211とトラ
ンスファーチャンバー213には、リーク用のN2 ガス
ソース(図示せず)がガス制御バルブ(図示せず)を介
して接続されている。
【0063】成膜チャンバー212,214,215に
は、ガスソース301〜305,306〜310,31
1〜315が、ガス制御バルブ321〜325,326
〜330,331〜335を介して接続されている。ガ
スソース301,306,311はH2、ガスソース3
02,307,312はSiH2、ガスソース303,
308,313はNH3、ガスソース304,309,
314はPH3 /H2、ガスソース305,310,3
15はN2をそれぞれ導入するためのものであり、Si
Nのゲート絶縁膜がたとえば3000Åの厚さで、TF
TとなるI層がたとえば1000Åの厚さで、オーミッ
ク層となるn+層がたとえば300Åの厚さでそれぞれ
成膜される。
【0064】それぞれのチャンバー211〜215は、
ゲートバルブ216〜219を介してロボット350に
より基板及びそれを乗せたトレーを搬送し、サセプタ2
07〜209及びローダ・アンローダ上を移動すること
ができる。なお、本実施形態の枚葉式プラズマCVD装
置の動作は、図4と同様である。また、実施形態3と同
様に、ガス制御バルブの開閉と圧力制御バルブ232の
開閉とを、制御手段100によって同時に制御して、チ
ャンバー212,214,215内の圧力変化が生じな
いようにしている。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一のチャンバー内にガスを導入するとともに一のチャン
バー内の排気を行い、かつ他のチャンバー内の排気を行
っている状態で、基板を一のチャンバーから他のチャン
バーへ搬送するため、効率よく基板に成膜することがで
き、さらに、パーティクルが基板へ付着することを防止
するので、歩留まりの低下を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1及び従来技術のインライン
式プラズマCVD装置の構成を示す模式図である。
【図2】図1の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施形態2の枚葉式プラズマCVD装
置の構成を示す模式図である。
【図4】図3の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施形態4の枚葉式プラズマCVD装
置の構成を示す模式図である。
【図6】本発明の実施形態4の枚葉式プラズマCVD装
置の構成を示す模式図である。
【図7】本発明の実施形態5の枚葉式プラズマCVD装
置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1〜5,201〜205 真空ポンプ 6〜10,207〜209 サセプタ 11〜15,211〜215 チャンバー 16〜21,216〜219 ゲートバルブ 25〜29,231〜233 圧力制御バルブ 50〜52 アースシールド 100 制御手段 101〜112,301〜315 ガスソース 121〜132,321〜335 ガス制御バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4K030 EA11 FA01 JA09 KA41 5F045 AA08 AB02 AB33 AC01 AC12 AC15 AC19 BB08 BB15 DQ15 EG05 EN05 HA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャンバーと、該複数のチャンバ
    ーのうち一のチャンバー内の基板を他のチャンバーへ搬
    送する搬送手段と、複数の前記チャンバーの各々にガス
    を導入する導入手段と、複数の前記チャンバー内を排気
    する排気手段とを備えた化学気相成長装置において、 複数の前記チャンバー内の各々に前記導入手段によって
    ガスを導入させると共に前記排気手段によって複数の前
    記チャンバー内を排気するように制御する制御手段を備
    え、 前記制御手段は、前記搬送手段によって前記基板を前記
    一のチャンバーから前記他のチャンバーへ搬送するとき
    に、前記一及び他のチャンバーを高真空に排気しなくて
    もよいように、前記導入手段及び前記排気手段を制御す
    ることを特徴とする化学気相成長装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段によって前記一又は他のチ
    ャンバー内に前記ガスの導入するとともに前記一又は他
    のチャンバー内の排気を行い、かつ前記他又は一のチャ
    ンバー内の排気を行っている状態で、前記搬送手段によ
    って前記基板を前記一のチャンバーから前記他のチャン
    バーへ搬送することを特徴とする化学気相成長装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記チャンバーの少なくとも一つ
    は、前記導入手段によって導入される原料ガスに高周波
    を照射する放電手段を備え、 前記放電手段によって前記原料ガスに前記高周波を照射
    することによってプラズマを発生させることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の化学気相成長装置。
  4. 【請求項4】 前記導入手段は、複数種類の前記原料ガ
    スを導入する手段であって、 複数種類の前記原料ガスに基づいて前記基板に複数種類
    の成膜を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    か1項に記載の化学気相成長装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記原料ガスの導入数
    に応じて前記排気手段の排気量を制御することを特徴と
    する請求項4に記載の化学気相成長装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記チャンバーを直線的又は枚葉
    式に配置することを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か1項に記載の化学気相成長装置。
  7. 【請求項7】 複数のチャンバーと、該複数のチャンバ
    ーのうち一のチャンバー内の基板を他のチャンバーへ搬
    送する搬送手段と、複数の前記チャンバーの各々にガス
    を導入する導入手段と、複数の前記チャンバー内を排気
    する排気手段とを備えた化学気相成長装置の駆動方法に
    おいて、 前記搬送手段によって前記基板を前記一のチャンバーか
    ら前記他のチャンバーへ搬送するときに、前記一及び他
    のチャンバーを高真空に排気しなくてもよいように、前
    記導入手段及び前記排気手段を制御することを特徴とす
    る化学気相成長装置の駆動方法。
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