JP2002216848A - ゲル状電解質、およびこれを用いたゲル状電解質電池 - Google Patents

ゲル状電解質、およびこれを用いたゲル状電解質電池

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JP2002216848A
JP2002216848A JP2001014961A JP2001014961A JP2002216848A JP 2002216848 A JP2002216848 A JP 2002216848A JP 2001014961 A JP2001014961 A JP 2001014961A JP 2001014961 A JP2001014961 A JP 2001014961A JP 2002216848 A JP2002216848 A JP 2002216848A
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Japan
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gel electrolyte
weight
electrolyte
hexafluoropropylene
matrix polymer
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Yusuke Suzuki
祐輔 鈴木
Tomitaro Hara
富太郎 原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷特性、低温特性に優れ、長期に渡り安定
して使用可能なゲル状電解質電池を提供する。 【解決手段】 正極2、負極3、および電解質塩を含む
非水電解液により膨潤されたマトリックスポリマからな
るゲル状電解質を備えるゲル状電解質電池1において、
ゲル状電解質に関し、上記マトリックスポリマとして、
ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデンが重
合してなるポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプ
ロピレン)共重合体が用いられ、ポリ(フッ化ビニリデ
ン−ヘキサフルオロプロピレン)共重合体における上記
ヘキサフルオロプロピレンの割合が、25重量%以上、
60重量%以下の範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質塩を含む非
水電解液により膨潤されたマトリックスポリマからなる
ゲル状電解質、およびこのゲル状電解質を備えるゲル状
電解質電池に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の電子機器のコードレス化、
ポータブル化が進行し、薄型化や小型化、軽量化された
携帯型の電子機器が次々と開発されている。近年、携帯
型電子機器においては、機能が多様化する傾向にあり、
これに伴い、電力使用量も増加する傾向にある。このた
め、これら電子機器の電源となる電池、特に繰り返し充
放電可能な二次電池に対して、更なる高容量化が求めら
れている。
【0003】二次電池としては、従来、鉛蓄電池やニッ
ケルカドミウム等が知られている。また、新たな二次電
池としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等
が実用化されている。
【0004】これらの二次電池では、溶媒に電解質塩を
溶解してなる液状電解質が用いられている。このため、
電池外装材として金属製の電池缶等を用いて電池の気密
性を確保し、液状電解質の漏液を防止している。
【0005】近年、ゲル状に固体化された電解質、いわ
ゆるゲル状電解質を備えるポリマーリチウムイオン二次
電池が提案されている。ゲル状電解質とは、ポリアクリ
ロニトリル(以下、PANと称する。)やポリエチレン
オキサイド(PEO)、ポリフッ化ビニリデン等のマト
リックスポリマを、リチウム塩等を含有する非水電解液
により膨潤させたものである。このゲル状電解質は、二
次電池に適用された場合、液状電解質を用いた二次電池
のように金属製の外装容器等を用いて電池の気密性を確
保しなくても、液系電解質のように揮発や漏液が生じる
虞がないという利点を有している。このような利点を有
するゲル状電解質を用いてなる二次電池では、外装材と
してラミネートフィルム等を使用することが可能とな
り、電池の小型化や軽量化、薄型化が実現されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マトリック
スポリマとなるポリフッ化ビニリデンやPANといった
高分子化合物は結晶性を有しているので、電解質塩を含
有する非水電解液でこれら高分子化合物を含有するマト
リックスポリマを膨潤してなるゲル状電解質では、経時
的に結晶性が増加してしまう。このため、従来のゲル状
電解質では、経時的に保液性が低下して、電池性能の劣
化を招くという問題があった。
【0007】そこで、特願平第6−520128号公報
では、マトリックスポリマとして、ポリフッ化ビニリデ
ンを主な繰り返し単位とし、且つ、ヘキサフルオロプロ
ピレン(以下、HFPと称する。)を含む構造とし、こ
のHFPの割合を8重量%〜25重量%とした共重合体
を使用することが提案されている。
【0008】しかしながら、PVdFを主な繰り返し単
位とし、且つ、ヘキサフルオロプロピレン(以下、HF
Pと称する。)を含む構造とし、共重合体中におけるH
FPの割合を8重量%〜25重量%とした共重合体をマ
トリックスポリマとして用いたゲル状電解質では、負荷
特性や低温特性を十分に向上することができず、長期に
渡って安定して使用できるポリマーリチウム二次電池の
実現は困難であった。
【0009】そこで、本発明は、優れた負荷特性、低温
特性、サイクル特性を実現するゲル状電解質、およびこ
のゲル状電解質を備え、負荷特性、低温特性に優れ、長
期に渡って安定して使用できるゲル状電解質電池を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るゲル状電解質は、電解質塩を含む非
水電解液により膨潤されたマトリックスポリマからなる
ゲル状電解質において、上記マトリックスポリマとし
て、ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデン
が重合してなるポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオ
ロプロピレン)共重合体が用いられ、上記ポリ(フッ化
ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)共重合体にお
ける上記ヘキサフルオロプロピレンの割合が、25重量
%以上、60重量%以下の範囲であることを特徴とす
る。
【0011】以上のように構成されるゲル状電解質によ
れば、負荷特性、低温特性に優れ、長期に渡って安定し
て使用できるゲル状電解質電池が実現される。
【0012】特に、本発明に係るゲル状電解質は、脂肪
酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩が、上記マトリック
スポリマに対して重量比で20ppm以上、2000p
pm以下の範囲で分散されていることが好ましい。
【0013】脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩
が、上記マトリックスポリマに対して重量比で20pp
m以上、2000ppm以下の範囲で分散されているこ
とにより、マトリックスポリマと非水電解液とが均一に
相溶する。したがって、例えば放射架橋といった追加的
処理を施さなくとも、自立フィルムを得ることができ
る。
【0014】また、本発明に係るゲル状電解質電池は、
正極、負極、および電解質塩を含む非水電解液により膨
潤されたマトリックスポリマからなるゲル状電解質を備
えるゲル状電解質電池において、上記ゲル状電解質に関
し、上記マトリックスポリマとして、ヘキサフルオロプ
ロピレンおよびフッ化ビニリデンが重合してなるポリ
(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)共重
合体が用いられ、上記ポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサ
フルオロプロピレン)共重合体における上記ヘキサフル
オロプロピレンの割合が、25重量%以上、60重量%
以下の範囲であることを特徴とする。
【0015】以上のように構成されるゲル状電解質電池
は、負荷特性、低温特性に優れ、長期に渡って安定して
使用できる。
【0016】特に、本発明に係るゲル状電解質電池は、
脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩が、上記マトリ
ックスポリマに対して重量比で20ppm以上、200
0ppm以下の範囲で分散されているゲル状電解質を備
えることが好ましい。
【0017】脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩
が、上記マトリックスポリマに対して重量比で20pp
m以上、2000ppm以下の範囲で分散されているこ
とにより、マトリックスポリマと非水電解液とが均一に
相溶する。したがって、例えば放射架橋といった追加的
処理を施さなくとも、自立フィルムを得ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したゲル状電
解質およびこれを用いてなるゲル状電解質電池につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明を適用したゲル状電解質電池1は、
図1および図2に示すように、正極活物質層上にゲル状
電解質層が含浸固化されている正極2と、負極活物質層
上にゲル状電解質層が含浸固化されている負極3とが、
これらゲル状電解質層が互いに対向するように積層され
てなる電池素子4を備える。そして、この電池素子4
は、外装フィルム5の内部に封入されてなる。
【0020】正極2の集電体は、正極リード6と接続さ
れており、負極3の集電体は、負極リード7と接続され
ている。これら正極リード6および負極リード7の一端
は、外装フィルム5の外部に引き出されている。また、
正極リード6および負極リード7には、外装フィルム5
とのシール部に樹脂フィルム8が介在されおり、絶縁性
が確保されている。
【0021】ゲル状電解質は、電解質塩を含む非水電解
液により膨潤されたマトリックスポリマからなり、正極
2と負極3との間に介在され、電池内においてイオン伝
導体として機能するとともに、正極2と負極3とのセパ
レータとして機能する。
【0022】そして、本発明を適用したゲル状電解質
は、マトリックスポリマとして、ヘキサフルオロプロピ
レン(HFP)およびフッ化ビニリデンが重合してなる
ポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)
共重合体(以下、PVdF−HFPコポリマーと称す
る。)が用いられ、且つ、PVdF−HFPコポリマー
におけるHFPの割合が、25重量%以上、60重量%
以下の範囲であることを特徴とする。
【0023】従来、ゲル状電解質電池において、ゲル状
電解質間の接着面では安定した界面が形成されておら
ず、界面における接着力は、十分なものではなかった。
このため、従来のゲル状電解質電池の負荷特性、低温特
性およびサイクル特性は、満足できるものではなかっ
た。
【0024】これに対し、本発明を適用したゲル状電解
質では、PVdF−HFPコポリマーが用いられ、且
つ、PVdF−HFPコポリマーにおけるHFPの割合
が25重量%以上、60重量%以下の範囲とされている
ので、正極2および負極3のゲル状電解質層の接着面、
すなわち、ゲル状電解質間の界面が融合し、十分な接着
力を持って接合する。したがって、負荷特性および低温
特性に優れ、長期に渡って安定して使用できるゲル状電
解質電池1が実現される。
【0025】また、ゲル状電解質電池1は、脂肪酸金属
塩あるいはスルホン酸金属塩が、上記マトリックスポリ
マに対して重量比で20ppm以上、2000ppm以
下の範囲で分散されているゲル状電解質を備えることが
好ましい。
【0026】従来、ゲル状電解質を作製する際に、炭酸
エチレンや炭酸プロピレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチ
ル、γ−ブチロラクトン、ジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、N−メチルピロリドン等の非水溶媒中に、
PVdF−HFPコポリマーを均一に相溶することは困
難であった。このため、HFPを25重量%以上含むP
VdF−HFPコポリマーを用いた場合、例えば放射線
架橋といった追加的処理を施さなければ、自立フィルム
を得られなかった。
【0027】これに対し、本発明のように、脂肪酸金属
塩あるいはスルホン酸金属塩が、マトリックスポリマに
対して重量比で20ppm以上、2000ppm以下の
範囲で分散されてなるゲル状電解質では、マトリックス
ポリマと非水電解液とが均一に相溶する。
【0028】脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩
が、マトリックスポリマに対して重量比で20ppm未
満で分散されている場合、ゲルの均一性が不充分となる
虞がある。一方、脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属
塩が、マトリックスポリマに対して重量比で2000p
pmを越えて分散されている場合、自立したゲルを形成
することができない虞がある。
【0029】したがって、脂肪酸金属塩あるいはスルホ
ン酸金属塩をマトリックスポリマに上記範囲で分散させ
ることにより、例えば放射架橋といった追加的処理を施
さなくとも、自立フィルムを容易に得ることができる。
また、脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩が、上記
範囲で分散されているゲル状電解質を備えるゲル状電解
質電池1は、より良好な負荷特性、低温特性およびサイ
クル特性を有する。
【0030】なお、脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金
属塩が、マトリックスポリマに対して重量比で50pp
m以上、500ppm以下の範囲で上記マトリックスポ
リマ中に分散されていることがより好ましい。
【0031】非水電解液は、非水溶媒(中間沸点溶媒)
に、少なくとも1種以上の電解質塩が溶解されてなるも
のである。
【0032】非水溶媒としては、炭酸エチレンや炭酸プ
ロピレン、炭酸ジメチル、γ−ブチロラクトン、炭酸ジ
エチル、ジエトキシエタン、ジメトキシエタン、炭酸ジ
プロピル、テトラヒドロフランおよびこれらのフッ素化
物、臭化物、塩化物等から選択される溶媒、および、こ
れらの溶媒と実質的に同等の沸点を有する中間沸点溶媒
等を使用できる。これら非水溶媒は、単独で用いても良
く、2種以上を混合して用いることも可能である。
【0033】また、このゲル状電解質には、非水電解液
が、上記ゲル状電解質において重量比で20%〜95%
の範囲で含有されていることが好ましい。
【0034】非水電解液に含有される電解質塩として
は、解離可能なリチウム塩を使用する。具体的には、L
iPF、LiBF、LiAsF、LiCFSO
、LiN(CFSO、LiC(CF
、LiClO、LiF、LiBr等を、単独
または混合して使用できる。これら電解質塩のなかで
も、特にLiPFを使用することが好ましい。電解質
塩としてLiPFを使用すると、充放電特性が良好な
ものとなる。
【0035】正極2は、目的とする電池の種類に応じた
正極活物質を用いて構成される。正極活物質としては、
リチウムイオンあるいは陰イオンを吸蔵放出可能な物質
であれば何れの材料も使用でき、特に、酸化電位がリチ
ウムに対して2.5V以上である材料を使用することが
好ましい。具体的には、正極活物質として、コバルト酸
リチウムやニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム、
リチウムリン酸鉄等のリチウム含有遷移金属酸化物、硫
化モリブデンや硫化チタン等の遷移金属カルコゲン、ポ
リアニリンやポリピロール等のヘテロ原子共役系高分子
化合物などを使用できる。
【0036】正極2の形態は特に限定されず、例えば、
正極活物質を含有するペースト状の正極合剤をアルミニ
ウム箔板等の集電体上に塗布して乾燥し、集電体上に正
極活物質層を備えるものとしてもよい。なお、正極2に
は、従来公知の導電材や結着材等を添加することが可能
である。
【0037】負極3は、目的とする電池の種類に応じた
負極活物質を用いて構成される。負極活物質としては、
金属リチウムやリチウム合金等のリチウム化合物、リチ
ウムイオンをドープ/脱ドープすることが可能な材料等
を使用できる。リチウムイオンをドープ/脱ドープする
ことが可能な材料としては、具体的には、ピッチ系炭素
や気相成長炭素体、炭素繊維、天然黒鉛等の炭素材料、
複合カルコゲナイド等の遷移金属化合物などを使用でき
る。
【0038】負極3の形態は特に限定されず、例えば、
負極活物質を含有するペースト状の負極合剤を銅箔板等
の集電体上に塗布して乾燥し、集電体上に負極活物質層
を備えるものとしてもよい。なお、負極3には、従来公
知の導電材や結着材等を添加することが可能である。
【0039】上述した実施の形態においては、ゲル状電
解質層がセパレータとしての機能し、正極2と負極3と
の間にセパレータが介在しないゲル状電解質電池1につ
いて説明したが、本発明の他の実施の形態として、ゲル
状電解質電池は、図3に示すように、正極活物質層上に
ゲル状電解質層が含浸固化されている正極2と、負極活
物質層上にゲル状電解質層が含浸固化されている負極3
とが、セパレータ11を介して積層されてなる電池素子
12を備えるものであってもよい。
【0040】なお、電池素子12を備えるゲル状電解質
電池は、電池素子12がセパレータ11を備えること以
外は、上述したゲル状電解質電池1と同様の構成を有し
ている。したがって、上述したゲル状電解質電池1と同
一の部材に関しては、同一符号を付することにより説明
を省略する。
【0041】セパレータ11としては、非水電解液が含
浸し、且つ正極2と負極3との間に障壁を形成できる材
料であれば何れも使用できる。具体的には、ポリエチレ
ンやポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリアミド等を主体とする高分子
化合物やその誘導体によって形成されるフィルムを使用
することができる。
【0042】以上のように構成されるゲル状電解質電池
は、上述したゲル状電解質電池1と同様に、マトリック
スポリマとして、HFPおよびPVdFが重合してなる
ポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)
共重合体(以下、PVdF−HFPコポリマーと称す
る。)が用いられ、且つ、PVdF−HFPコポリマー
におけるHFPの割合が、25重量%以上、60重量%
以下の範囲であることを特徴とする。
【0043】従来、ゲル状電解質とセパレータの接着面
では、安定した界面が形成されておらず、界面における
接着力は、十分なものではなかった。このため、ゲル状
電解質電池の負荷特性、低温特性およびサイクル特性
は、満足できるものではなかった。
【0044】これに対し、ゲル状電解質では、PVdF
−HFPコポリマーが用いられ、且つ、PVdF−HF
PコポリマーにおけるHFPの割合が25重量%以上、
60重量%以下の範囲とされているので、ゲル状電解質
層とセパレータ11の接着面、すなわち、ゲル状電解質
とセパレータ11との界面が融合し、十分な接着力を持
って接合する。したがって、負荷特性および低温特性に
優れ、長期に渡って安定して使用できるゲル状電解質電
池が実現される。
【0045】なお、本発明は上述したゲル状電解質電池
に限定されず、所望とする目的や性能に応じて、各構成
部材の材料等を適宜選択すればよい。
【0046】
【実施例】以下、本発明を適用したゲル状電解質、およ
びこれを用いたゲル状電解質電池について、具体的な実
験結果に基づいて説明する。
【0047】サンプル1 〔負極の作製〕粉砕した黒鉛粉末を90重量部と、結着
剤としてポリ(フッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオ
ロプロピレン)10重量部とを混合した後、この混合物
をN−メチル−2−ピロリドン中に分散させて、スラリ
ー状の負極合剤を調製した。
【0048】ついで、スラリー状の負極合剤を、集電体
となる厚み10μmの帯状銅箔の両面に均一に塗布して
塗膜を形成した。ついで、この塗膜が乾燥した後、ロー
ルプレス機で圧縮成形することで、帯状銅箔の両面上に
負極活物質層が形成されてなる負極を得た。
【0049】〔正極の作製〕LiCoOを91重量部
と、導電剤として黒鉛を5重量部と、接着剤としてポリ
(フッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオロプロピレ
ン)5量部とを混合した後、この混合物をN−メチル−
2−ピロリドン中に分散させて、スラリー状の正極合剤
を調製した。
【0050】ついで、スラリー状の正極合剤を、集電体
となる厚み20μmの帯状アルミニウム箔の両面に均一
に塗布して塗膜を形成した。ついで、この塗膜が乾燥し
た後、ロールプレス機で圧縮成形することで、帯状アル
ミニウム箔の両面上に正極活物質層が形成されてなる正
極を得た。
【0051】〔電解質溶液の調製〕まず、電解液成分と
して炭酸エチレンを35重量部、炭酸プロピレンを45
重量部、およびγ−ブチロラクトンを10重量部と、電
解質塩としてLiPFを10重量部とを混合してなる
可塑剤を調製した。
【0052】ついで、上記可塑剤を30重量部と、HF
Pの割合が10重量%であるPVdF−HFPコポリマ
ーを5重量部と、炭酸ジエチルを65重量部とを混合し
て混合溶液とし、さらに、この混合溶液に、脂肪酸金属
塩としてステアリン酸マグネシウムを分散させることに
より、電解質溶液を調製した。なお、この電解質溶液に
は、PVdF−HFPコポリマーに対して重量比で10
0ppmのステアリン酸マグネシウムが分散されてい
る。
【0053】<ゲル状電解質電池の作製>以上のように
して作製した正極および負極の活物質層上に上記電解質
溶液を均一に塗布して含浸させた後、常温で8時間放置
し、電解質溶液中の炭酸ジエチルを気化して除去した。
これにより、活物質層上にゲル状電解質が形成されてな
る正極および負極を得た。
【0054】ついで、正極活物質上に形成されたゲル状
電解質と、負極活物質上に形成されたゲル状電解質とを
張り合わせて、正極と負極とをゲル状電解質を介して一
体化してなる素電池を作製した。なお、この素電池の外
寸としては、縦幅5cm、横幅4cm、厚み0.2cm
とした。
【0055】ついで、上記素電池を袋状のラミネートフ
ィルム中に収納した後、ラミネートフィルムの開口部を
減圧下において封口することにより、電池素子がラミネ
ートフィルム中に密封されてなるゲル状電解質電池を得
た。
【0056】なお、ラミネートフィルムとしては、ポリ
プロピレン、アルミニウム、ナイロンをこの順に積層し
てなる3層構造のラミネートフィルムを用いた。
【0057】サンプル2〜サンプル8 HFPの割合が、下記に示す表1の通りであるPVdF
−HFPコポリマーを用いて電解質溶液を調製すること
以外はサンプル1と同様にして、ゲル状電解質電池を作
製した。
【0058】サンプル9 電解質溶液を調製する際に、スルホン酸塩としてドデシ
ルベンゼンスルホン酸マグネシウムを分散させること以
外はサンプル4と同様にして、ゲル状電解質電池を作製
した。
【0059】サンプル10 電解質溶液を調製する際に、脂肪酸金属塩としてステア
リン酸リチウムを分散させること以外はサンプル4と同
様にして、ゲル状電解質電池を作製した。
【0060】以上のようにして作製したサンプル1〜サ
ンプル10のゲル状電解質電池に対して、下記に示す評
価試験を行い、得られた結果から、大電流放電特性、低
温特性、およびサイクル特性を評価した。
【0061】<サイクル特性>理論容量の2時間率放電
(1/2C)において500回の充放電サイクル試験を
行い、サイクル特性を評価した。
【0062】まず、各ゲル状電解質電池に対して、23
℃で定電流低電圧充電を上限4.2Vまで行い、つい
で、(1/2C)の定電流放電を、終止電圧3.2V間
で行った。放電容量はこのように決定し、さらにこれか
ら求められる平均電圧から時間放電での出力をサイクル
初期(第1サイクル目)の1/5Cに対する100分率
として算出し、この値からサイクル特性を評価した。
【0063】<大電流放電特性>理論容量の1/3時間
率放電(3C)を行い、次のように評価した。
【0064】まず、各ゲル状電解質電池に対して23
℃、定電流低電圧充電を上限4.2Vまで10時間行
い、次に3Cの定電流放電を終止電圧3.2V間でおこ
なった。放電容量はこのように決定し、さらにこれから
求められる平均電圧から各時間率放電での出力を1/5
Cに対する100分率として算出した。
【0065】<低温特性>理論容量の2時間率放電(1
/2C)を用いて、低温特性を評価した。
【0066】各ゲル状電解質電池に対して23℃で定電
流低電圧充電を上限4.2Vまで行い、次に(1/2
C)の定電流放電を終止電圧3.2V間まで、23,−
20℃にて行った。さらにこれから求められる平均電圧
から、各温度での時間率放電での出力を常温での放電に
対する100分率として算出した。
【0067】以上の測定結果を、ゲル状電解質を構成す
るマトリックスポリマにおけるHFPの割合、ゲル状電
解質に分散されている脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸
塩の割合(ppm)と併せて、表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】表1から、HFPの割合が25重量%以
上、60重量%以下の範囲であるPVdF−HFPコポ
リマーをマトリックスポリマとするゲル状電解質を備え
るサンプル3〜サンプル7、サンプル9およびサンプル
10のゲル状電解質電池は、大電流放電特性、低温特性
およびサイクル特性の何れも良好であることがわかる。
【0070】これに対して、HFPの割合が25重量%
未満であるPVdF−HFPコポリマーをマトリックス
ポリマとするゲル状電解質を備えるサンプル1およびサ
ンプル2のゲル状電解質電池では、所望の大電流放電特
性、低温特性およびサイクル特性が達成されていないこ
とがわかる。
【0071】また、HFPの割合が60重量%を越える
PVdF−HFPコポリマーをマトリックスポリマとす
るゲル状電解質を備えるサンプル8のゲル状電解質電池
では、所望の大電流放電特性、低温特性およびサイクル
特性が達成されていないことがわかる。
【0072】したがって、ゲル状電解質電池は、HFP
の割合が25重量%以上、60重量%以下の範囲である
PVdF−HFPコポリマーをマトリックスポリマとす
るゲル状電解質を備えることにより、負荷特性、低温特
性に優れ、長期にわたって使用可能であることがわか
る。
【0073】サンプル11 電解質溶液に、脂肪酸金属塩またはスルホン酸金属塩の
何れも分散しないこと以外はサンプル4と同様にして、
ゲル状電解質電池を作製した。
【0074】サンプル12〜サンプル20 電解質溶液を調製する際に、脂肪酸金属塩としてステア
リン酸マグネシウムを用い、このステアリン酸マグネシ
ウムをポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン)共重合体に対して下記表2に示す割合で分散させ
ること以外はサンプル4と同様にして、ゲル状電解質電
池を作製した。
【0075】以上のようにして作製したサンプル11〜
サンプル20のゲル状電解質電池に対して、上述した評
価試験を同様にして行い、得られた結果から、大電流放
電特性、低温特性、およびサイクル特性を評価した。
【0076】以上の測定結果を、ゲル状電解質を構成す
るマトリックスポリマにおけるHFPの割合、ゲル状電
解質中に分散されている脂肪酸金属塩あるいはスルホン
酸塩の割合(ppm)と併せて、表2に示す。
【0077】
【表2】
【0078】ステアリン酸マグネシウムが、マトリック
スポリマ、すなわちポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフ
ルオロプロピレン)共重合体に対して重量比で20pp
mとして分散されているゲル状電解質を備えるサンプル
14のゲル状電解質電池は、脂肪酸金属塩あるいはスル
ホン酸塩がPVdF−HFPコポリマーに対して重量比
で20ppm未満として分散されているゲル状電解質を
備えるサンプル11〜サンプル13のゲル状電解質電池
と比較して、大電流特性が大幅に向上し、より良好な低
温特性やサイクル特性を有している。
【0079】また、ステアリン酸マグネシウムが、PV
dF−HFPコポリマーに対して重量比で2000pp
mとして分散されているゲル状電解質を備えるサンプル
18のゲル状電解質電池は、ステアリン酸マグネシウム
が、PVdF−HFPコポリマーに対して重量比で20
00ppmを越えて分散されているゲル状電解質を備え
るサンプル19およびサンプル20のゲル状電解質電池
と比較して、大電流特性および低温特性に大差はない
が、良好なサイクル特性を有している。
【0080】したがって、ゲル状電解質電池は、マトリ
ックスポリマとして、HFPおよびPVdFが重合して
なるPVdF−HFPコポリマーが用いられ、且つ、P
VdF−HFPコポリマーにおけるHFPの割合が、2
5重量%以上、60重量%以下の範囲であるゲル状電解
質を備えるとき、脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属
塩が、マトリックスポリマに対して重量比で20ppm
以上、2000ppm以下の範囲で分散されていること
により、負荷特性、低温特性に非常に優れ、長期にわた
って確実に安定して使用できることがわかる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るゲル状電解質は、マトリックスポリマとして、ヘ
キサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデンが重合
してなるポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロ
ピレン)共重合体が用いられ、ポリ(フッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロピレン)共重合体におけるヘキサ
フルオロプロピレンの割合が、25重量%以上、60重
量%以下の範囲であるので、負荷特性、低温特性に優
れ、長期に渡って安定して使用できるゲル状電解質電池
を実現できる。
【0082】また、本発明に係るゲル状電解質電池は、
上述したゲル状電解質を備えるので、負荷特性、低温特
性に優れ、長期に渡って安定して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲル状電解質電池の一構成例を示す平面図であ
る。
【図2】図1に示すゲル状電解質電池の線分A−A’に
おける断面図である。
【図3】ゲル状電解質電池が備える電池素子の、他の構
成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ゲル状電解質、2 正極、3 負極、4,12 電
池素子、5 外装フィルム、6 正極リード、7 負極
リード、8 樹脂フィルム、11 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 27/20 C08L 27/20 Fターム(参考) 4F070 AA23 AC18 AC20 AC29 AC35 AC40 AC50 AE06 AE14 AE28 CB04 4J002 BD141 BD161 DD036 DD086 DE196 DH006 DK006 DM006 EG017 EV256 EV257 EV266 FD116 FD317 GQ02 HA00 5H029 AJ02 AJ04 AJ06 AK02 AK03 AK05 AK16 AL01 AL06 AL07 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ12 DJ04 DJ09 EJ14 HJ01 HJ10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質塩を含む非水電解液により膨潤さ
    れたマトリックスポリマからなるゲル状電解質におい
    て、 上記マトリックスポリマとして、ヘキサフルオロプロピ
    レンおよびフッ化ビニリデンが重合してなるポリ(フッ
    化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)共重合体が
    用いられ、 上記ポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
    ン)共重合体における上記ヘキサフルオロプロピレンの
    割合が、25重量%以上、60重量%以下の範囲である
    ことを特徴とするゲル状電解質。
  2. 【請求項2】 脂肪酸金属塩あるいはスルホン酸金属塩
    が、上記マトリックスポリマに対して重量比で20pp
    m以上、2000ppm以下の範囲で分散されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のゲル状電解質。
  3. 【請求項3】 非水電解液が、上記ゲル状電解質におい
    て重量比で20%〜95%の範囲で含有されていること
    を特徴とする請求項1記載のゲル状電解質。
  4. 【請求項4】 上記電解質塩が、リチウム塩であること
    を特徴とする請求項1記載のゲル状電解質。
  5. 【請求項5】 正極、負極、および電解質塩を含む非水
    電解液により膨潤されたマトリックスポリマからなるゲ
    ル状電解質を備えるゲル状電解質電池において、 上記ゲル状電解質に関し、上記マトリックスポリマとし
    て、ヘキサフルオロプロピレンおよびフッ化ビニリデン
    が重合してなるポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオ
    ロプロピレン)共重合体が用いられ、 上記ポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
    ン)共重合体における上記ヘキサフルオロプロピレンの
    割合が、25重量%以上、60重量%以下の範囲である
    ことを特徴とするゲル状電解質電池。
  6. 【請求項6】 上記ゲル状電解質には、脂肪酸金属塩あ
    るいはスルホン酸金属塩が、上記マトリックスポリマに
    対して重量比で20ppm以上、2000ppm以下の
    範囲で分散されていることを特徴とする請求項5記載の
    ゲル状電解質電池。
  7. 【請求項7】 上記ゲル状電解質において、上記非水電
    解液が、上記ゲル状電解質において重量比で20%〜9
    5%の範囲で含有されていることを特徴とする請求項5
    記載のゲル状電解質電池。
  8. 【請求項8】 上記ゲル状電解質において、上記電解質
    塩が、リチウム塩であることを特徴とする請求項5記載
    のゲル状電解質電池。
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