JP2002216543A - 低反射性・低抵抗性導電膜およびこれを形成するための塗料 - Google Patents

低反射性・低抵抗性導電膜およびこれを形成するための塗料

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JP2002216543A JP2001013472A JP2001013472A JP2002216543A JP 2002216543 A JP2002216543 A JP 2002216543A JP 2001013472 A JP2001013472 A JP 2001013472A JP 2001013472 A JP2001013472 A JP 2001013472A JP 2002216543 A JP2002216543 A JP 2002216543A
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淳美 若林
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Sunao Neya
直 根矢
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一郎 野田
Masatsugu Nakano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な透明性を有し、なおかつ、表面抵抗値
が103Ω/□台であるという優れた性能を有するとと
もに、生産性に優れ、製造コストが低い低反射性・低抵
抗性導電膜を提供すること。 【解決手段】 主成分がITO粒子で形成された第1層
と、主成分がシリカで形成された第2層とを備え、前記
第2層は、不飽和結合を有する有機物を含有している低
反射性・低抵抗性導電膜とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低反射性・低抵抗
性導電膜およびこれを形成するための塗料に関するもの
であり、とくに、CRT、LCD、EL等のディスプレ
イ表面のコーティングに好適に使用され、良好な透明性
および導電性を有し、なおかつ、生産性に優れ、製造コ
ストが低い低反射性・低抵抗性導電膜およびこれを形成
するための塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、CRT、LCD、EL等のデ
ィスプレイ表面に、画面の視認性を向上させる低反射機
能と電磁波を遮蔽する効果が得られる低抵抗機能とを付
与するため、低反射性・低抵抗性導電膜を設ける場合が
ある。低反射性・低抵抗性導電膜には、インジウム錫酸
化物(Indium Tin Oxide)(以下、
「ITO」と略記する。)粒子を主成分とする第1層を
形成したのち、前記第1層上にシリカを主成分とする第
2層を形成してなる2層膜や、前記2層膜上にさらにシ
リカを主成分とする第3層を形成してなる3層膜などが
ある。この低反射性・低抵抗性導電膜は、一般に、表面
上に塗料を塗布する方法により形成されている。
【0003】しかしながら、ディスプレイの表面抵抗値
は、上記の低反射性・低抵抗性導電膜を設けても104
Ω/□台〜105Ω/□台であり、導電性が不十分であ
ることが問題となっていた。このため、より低抵抗な低
反射性・低抵抗性導電膜、具体的には、表面抵抗値が1
3Ω/□台となる低反射性・低抵抗性導電膜が要求さ
れている。
【0004】ところで、上記の低反射性・低抵抗性導電
膜をCRT、LCD、EL等のディスプレイ表面に設け
る場合には、透明性を確保する必要があり、具体的に
は、可視光透過率が90%以上、可視光領域での膜の最
低反射率が1.8%以下であり、ヘーズ値が小さいとい
う条件を満たすことが望ましい。この条件を満たし、な
おかつ、表面抵抗値が103Ω/□台である低反射性・
低抵抗性導電膜としては、スパッタ法や高温での熱分解
法などを用いて成膜して得られる低反射性・低抵抗性導
電膜がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法によって得られる低反射性・低抵抗性導電膜は、
成膜するために高価な設備が必要である上、生産性が低
いという問題点があるため、実用的でなかった。本発明
は、上記の事情を鑑みてなされたもので、可視光透過率
が90%以上、可視光領域での最低反射率が1.8%以
下であり、ヘーズ値が小さいという良好な透明性を有
し、なおかつ、表面抵抗値が103Ω/□台であるとい
う優れた性能を有するとともに、生産性に優れ、製造コ
ストが低い低反射性・低抵抗性導電膜を提供することを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の低反射性・低抵抗性導電膜は、主成分が
ITO粒子で形成された第1層と、主成分がシリカで形
成された第2層とを備え、前記第2層は、不飽和結合を
有する有機物を含有していることを特徴としている。こ
のような低反射性・低抵抗性導電膜は、不飽和結合を有
する有機物を含有している第2層を備えているので、不
飽和結合を有する有機物に含まれる不飽和結合により電
子が伝導される。このことにより、優れた導電性が得ら
れる。
【0007】本発明者らは、後述する実施例に示すよう
に、このような低反射性・低抵抗性導電膜とすることに
より、可視光領域での最低反射率が1.8%以下であ
り、ヘーズ値が小さいという良好な透明性を有し、なお
かつ、表面抵抗値が103Ω/□台であるという優れた
性能を有する低反射性・低抵抗性導電膜となることを見
い出した。具体的には、この低反射性・低抵抗性導電膜
は、可視光反射率が1.8%以下と低いため、外光から
の反射によって画面が見えにくくなる現象を防止するこ
とができる。また、表面抵抗値が103Ω/□台と低い
ため、電磁波の遮蔽性に優れたものとなる。さらに、ヘ
ーズ値が小さいものとなるため、画像の解像度を劣化さ
せることがない。しかも、この低反射性・低抵抗性導電
膜は、塗料を塗布する方法により形成することが可能な
低反射性・低抵抗性導電膜であるので、高価な設備が必
要であり、生産性が低い方法であるスパッタ法や高温で
の熱分解法により成膜する必要がない。また、生産性に
優れ、製造コストが低い低反射性・低抵抗性導電膜とな
る。
【0008】また、上記の低反射性・低抵抗性導電膜に
おいては、前記第1層の上に前記第2層を設けたことを
特徴とするものであることが望ましい。このような低反
射性・低抵抗性導電膜とすることで、第1層が、前記第
1層形成後に第1層の上に設けられる第2層中のシリカ
分が染み込んでくることにより、シリカ分を含むものと
なるので、強固で低反射性に優れた低反射性・低抵抗性
導電膜となる。
【0009】また、上記の低反射性・低抵抗性導電膜に
おいては、前記不飽和結合を有する有機物が、アセチル
アセトン、シュウ酸、フェノール、クレゾール、エチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、アニソール、
フェネトール、ブチルフェニルエーテル、ペンチルフェ
ニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエー
テル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、ベラ
トロール、プロピレンオキシド、1,2−エポキシブタ
ン、ジオキサン、トリオキサン、フラン、2−メチルフ
ラン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケ
トン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノ
ン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、4−ヘ
プタノン、ジイソブチルケトン、アセトニルアセトン、
メシチルオキシド、ホロン、イソホロン、シクロヘキサ
ノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、8−
キノリノール、フルフリルアルコール、アセトアルデヒ
ド、ホルムアルデヒド、ピロール、ピリジン、アニリ
ン、アリルアルコールの単体、またはそれらの重合体か
らなる群から選ばれる少なくとも1種であることが望ま
しい。このような低反射性・低抵抗性導電膜とすること
で、導電性に優れた低反射性・低抵抗性導電膜が得られ
る。
【0010】また、上記の低反射性・低抵抗性導電膜に
おいては、前記第2層は、In、Ag、Li、Sn、C
o、Ni、Fe、Sb、Znの無機塩からなる群から選
ばれる少なくとも1種を含有していることが望ましい。
このような低反射性・低抵抗性導電膜は、第2層が上記
の無機塩を含有するものであるので、無機塩のイオン伝
導により第2層の導電性が向上し、より一層優れた導電
性が得られるものとなる。さらに、上記の無機塩を含有
することにより、上記の無機塩を含有しないものと比較
して、低反射性・低抵抗性導電膜における大気中の水分
あるいは酸素の影響による抵抗値の経時変化を長期間に
わたって少なくすることができる。
【0011】また、上記の低反射性・低抵抗性導電膜に
おいては、膜厚が、0.05〜3μmであることが望ま
しい。このような低反射性・低抵抗性導電膜とすること
で、優れた低反射性を有する低反射性・低抵抗性導電膜
が得られる。
【0012】また、上記の低反射性・低抵抗性導電膜に
おいては、可視光透過率が90%以上であることが望ま
しい。このような低反射性・低抵抗性導電膜とすること
で、ディスプレイに適用した場合に、輝度の劣化がほと
んど起こらないものとなる。
【0013】また、上記課題を解決するために、本発明
の塗料は、上記の低反射性・低抵抗性導電膜の上記第1
層を形成するための塗料であって、ITO粒子と硝酸と
エチレングリコールエーテルとを含有することを特徴と
する。本発明において、エチレングリコールエーテル
は、エチレングリコールのモノエーテル総称のことであ
り、以下、エチレングリコールエーテルのことを「セロ
ソルブ」という。このような塗料とすることで、ITO
粒子を安定的に分散させた塗料を得ることができるとと
もに、得られた低反射性・低抵抗性導電膜の白化現象を
防ぐことができ、高品質な低反射性・低抵抗性導電膜を
得ることが可能な塗料とすることができる。とくに、I
TO粒子同士の接触抵抗を低減させるために、ITO粒
子として平均1次粒子径の大きいものを使用した場合に
は、ITO粒子の分散不良や得られた低反射性・低抵抗
性導電膜の白化現象が発生しやすくなるので、ITO粒
子とともに硝酸とセロソルブとを含有する塗料とするこ
とによる効果がより一層顕著となる。
【0014】また、上記の塗料においては、前記ITO
粒子の平均1次粒子径が、25〜80nmの範囲である
ことが望ましい。このような塗料とすることで、ITO
粒子の分散性に優れ、透明性、低反射性、低抵抗性に優
れた膜を形成できる塗料が得られる。
【0015】また、上記の課題を解決するために、本発
明の塗料は、上記の低反射性・低抵抗性導電膜の上記第
2層を形成するための塗料であって、不飽和結合を有す
る有機物とシリコンアルコキシドまたはシリコンアルコ
キシドの加水分解物とを含有することを特徴とする。こ
のような塗料とすることで、低反射性・低抵抗性に優れ
るとともに、塗布後に焼成工程を行う場合に、アルコキ
シドの重合を促進させSiO2を生成させることにより
十分な強度を有する膜を形成することができる塗料が得
られる。
【0016】また、上記の塗料においては、前記不飽和
結合を有する有機物が、アセチルアセトン、シュウ酸、
フェノール、クレゾール、エチルビニルエーテル、ブチ
ルビニルエーテル、アニソール、フェネトール、ブチル
フェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキ
シトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエー
テル、ジベンジルエーテル、ベラトロール、プロピレン
オキシド、1,2−エポキシブタン、ジオキサン、トリ
オキサン、フラン、2−メチルフラン、テトラヒドロフ
ラン、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノ
ン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソブチ
ルケトン、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブ
チルケトン、アセトニルアセトン、メシチルオキシド、
ホロン、イソホロン、シクロヘキサノン、メチルシクロ
ヘキサノン、アセトフェノン、8−キノリノール、フル
フリルアルコール、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒ
ド、ピロール、ピリジン、アニリン、アリルアルコール
の単体、またはそれらの重合体からなる群から選ばれる
少なくとも1種であることが望ましい。
【0017】また、上記の塗料においては、In、A
g、Li、Sn、Co、Ni、Fe、Sb、Znの無機
塩からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有してい
ることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
ただし、以下に記す実施の形態は、本発明の趣旨を理解
しやすく説明するために具体的に述べるものであり、特
に限定しない限り、本発明を限定するものではない。本
実施の形態における低反射性・低抵抗性導電膜は、主成
分がITO粒子で形成された第1層と前記第1層の上に
設けられた主成分がシリカで形成された第2層とを備
え、前記第2層は、不飽和結合を有する有機物を含有し
ているものである。
【0019】第1層は、前記第1層を形成するための塗
料である第1層形成用塗料を塗布して乾燥することによ
り得られたものであり、主成分がITO粒子で形成され
ているものである。第1層中において、主成分であるI
TO粒子の割合は、50〜100%であることが好まし
い。なお、第1層の上に第2層を設けた場合、第2層中
のシリカ分が第1層に染み込んで、第1層の膜強度が向
上する。また、第1層中には、抵抗値を下げるために、
Pt、Ag、Pd、Ru、Auなどの貴金属成分が含ま
れていてもよい。
【0020】また、第1層を形成する第1層形成用塗料
は、ITO粒子と硝酸とセロソルブとを含有するもので
あり、それらの配合比率は、ITO粒子1.4〜4.5
wt%、1Nの硝酸0.02〜0.15wt%、セロソ
ルブ5〜60wt%であることが好ましい。第1層形成
用塗料に使用されるITO粒子としては、ITO粒子同
士の接触抵抗を低減させるために、ITO粒子の1次粒
子自体が比較的大きいものが望ましく、具体的には、平
均1次粒子径が、25〜80nmの範囲であることが望
ましい。ITO粒子の平均1次粒子径を25nm未満と
した場合、粒子同士の接触抵抗が大きくなり、形成され
た膜の抵抗値が高くなるため好ましくない。一方、80
nmを越えるITO粒子の平均1次粒子径とした場合、
粒子が大きいことによる分散不良が発生し、形成された
膜のヘーズ値が高くなるため好ましくない。
【0021】また、第2層は、前記第2層を形成するた
めの塗料である第2層形成用塗料を塗布して乾燥するこ
とにより得られたものであり、主成分がシリカで形成さ
れ、不飽和結合を有する有機物を含有しているものであ
る。第2層中において、主成分であるシリカの割合は、
60〜99%であることが好ましい。また、第2層中に
おいて、不飽和結合を有する有機物の割合は、0.3〜
30%であることが好ましい。不飽和結合を有する有機
物の割合を0.3%未満とした場合、十分な電子伝導効
果が得られなため好ましくない。一方、不飽和結合を有
する有機物の割合が30%を越える場合、形成された膜
の強度が不十分になる、膜の高屈折率化に伴う反射率の
上昇が起こる、抵抗値の径時変化の割合が大きくなると
いう不都合が生じるため好ましくない。
【0022】また、第2層に含まれる不飽和結合を有す
る有機物としては、アセチルアセトン、シュウ酸、フェ
ノール、クレゾール、エチルビニルエーテル、ブチルビ
ニルエーテル、アニソール、フェネトール、ブチルフェ
ニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキシト
ルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテ
ル、ジベンジルエーテル、ベラトロール、プロピレンオ
キシド、1,2−エポキシブタン、ジオキサン、トリオ
キサン、フラン、2−メチルフラン、テトラヒドロフラ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、
3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケ
トン、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブチル
ケトン、アセトニルアセトン、メシチルオキシド、ホロ
ン、イソホロン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキ
サノン、アセトフェノン、8−キノリノール、フルフリ
ルアルコール、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、
ピロール、ピリジン、アニリン、アリルアルコールの単
体またはそれらの重合体からなる群から選ばれる少なく
とも1種であることが望ましい。また、分子量が300
以下であるものが、均一で安定した第2層形成用塗料を
作成でき、得られた膜も均一で膜強度の優れたものとな
るため好ましい。
【0023】さらに、第2層は、In、Ag、Li、S
n、Co、Ni、Fe、Sb、Znの無機塩からなる群
から選ばれる少なくとも1種を含有していることが望ま
しい。また、上記の無機塩からなる群から選ばれる少な
くとも1種が、第2層中に含有されている割合は、1〜
30%の範囲であることが好ましい。第2層中に含有さ
れている割合が1%未満である場合、抵抗値を下げる効
果が十分に得られない恐れがあるため好ましくない。一
方、第2層中に含有されている割合が30%を越える場
合、膜の強度が不十分になるとともに、膜の高屈折率化
に伴う反射率の上昇が起こるため好ましくない。また、
In、Ag、Li、Sn、Co、Ni、Fe、Sb、Z
nの無機塩としては、具体的には、硝酸塩、塩酸塩が好
ましく、さらに好ましくは、In(NO 33、AgNO
3、InCl3、AgCl、LiCl、LiNO3、Sn
Cl4、SnCl2あるいはその水和物から選ばれる少な
くとも1種であることが好ましい。
【0024】また、第2層を形成する第2層形成用塗料
は、上記の不飽和結合を有する有機物と上記のIn、A
g、Li、Sn、Co、Ni、Fe、Sb、Znの無機
塩からなる群から選ばれる少なくとも1種とシリコンア
ルコキシドまたはシリコンアルコキシドの加水分解物と
を含有するものである。第2層形成用塗料に使用される
シリコンアルコキシドとしては、例えば、テトラメトキ
シシラン、テトラエトキシシラン等が好ましく使用され
る。
【0025】また、上記の低反射性・低抵抗性導電膜に
おいては、膜厚が、0.05〜3μmであることが望ま
しく、0.1〜1μmであることがより望ましい。低反
射性・低抵抗性導電膜の膜厚が0.05μm未満である
場合、低反射性・低抵抗性導電膜を作成するために最低
限必要である第1層と第2層の2層を形成することが困
難となるため好ましくない。一方、膜厚が3μmを越え
る場合、膜の透明性や安定性、経済性が好ましくないも
のとなる。また、一般に、多層薄膜における層間界面反
射防止性能は、多層薄膜を構成する各薄膜の屈折率と膜
厚、積層薄膜数により決定される。本実施の形態におけ
る低反射性・低抵抗性導電膜においても、低反射性・低
抵抗性導電膜の膜厚を、上述した望ましい範囲である
0.05〜3μmの範囲とするとともに、屈折率を考慮
して第1層および第2層の膜厚を設計することにより、
反射防止能を効果的に得ることができる。すなわち、本
実施の形態における低反射性・低抵抗性導電膜におい
て、第1層を高屈折率層とし、第2層を低屈折率層と
し、防止しようとする反射光をλとするとき、透明基材
側から、第1層、第2層の順に、λ/4、λ/4または
λ/2、λ/4または3λ/4、λ/4のいずれかの光
学的膜厚とすることによって、効果的に反射を防止する
ことができる。また、製造の容易さや経済性を考慮する
と、前記高屈折率層と前記低屈折率層とをそれぞれ、λ
/4、λ/4またはλ/2、λ/4の光学的膜厚にする
ことが望ましい。また、本発明の低反射性・低抵抗性導
電膜においては、第2層が含有している不飽和結合を有
する有機物は、第2層に含有されていればよく、第2層
以外の他の層に含有されていてもよい。
【0026】さらにまた、上記の低反射性・低抵抗性導
電膜においては、可視光透過率が90%以上であること
が望ましい。可視光透過率が90%未満であると、低反
射性・低抵抗性導電膜をディスプレイに適用した場合
に、輝度の劣化が起こる恐れが高くなるため好ましくな
い。
【0027】次に、ガラス基板等からなる透明基材の表
面に上記の低反射性・低抵抗性導電膜を形成する方法に
ついて説明する。まず、ガラス基板等からなる透明基材
の表面に、ITO粒子と硝酸とセロソルブとをエチルア
ルコール等の有機溶媒に分散させてなる第1層形成用塗
料を塗布し、乾燥させることにより第1層を形成する。
ここでの第1層形成用塗料の塗布は、スピンコートやス
プレーコート等の一般的な塗布方法などによって行なわ
れる。
【0028】次に、第1層の上に、第2層形成用塗料を
塗布し、乾燥させたのち焼成することにより第2層を形
成する。第2層形成用塗料としては、シリコンアルコキ
シドまたはシリコンアルコキシドの加水分解物と不飽和
結合を有する有機物とIn、Ag、Li、Sn、Co、
Ni、Fe、Sb、Znの無機塩からなる群から選ばれ
る少なくとも1種とを、イソプロピルアルコール等の有
機溶媒に混合して得られたものが用いられる。また、こ
こでの第2層形成用塗料の塗布は、スピンコートやスプ
レーコート等の一般的な塗布方法などによって行なわれ
る。また、焼成温度としては、160℃〜250℃が好
ましい。このようにして、透明基材の表面に第1層と第
2層とを備えた低反射性・低抵抗性導電膜が得られる。
【0029】本発明の低反射性・低抵抗性導電膜は、第
1層と前記第1層の上に設けられた第2層との2層から
なるものとすることができるが、少なくとも第1層と第
2層とを備えたものであればよく、第2層の上に第1層
を設けたものとしてもよく、とくに限定されない。ま
た、例えば、必要に応じて、第1層と第2層のうちいず
れか一方または両方を複数層備えたものや、第1層と第
2層と別の層とを単数または複数層備えたものとするこ
とにより、3層以上の層からなるものとしてもよい。例
えば、3層構造の低反射性・低抵抗性導電膜とした場合
には、低反射性・低抵抗性導電膜の膜厚を、上述した望
ましい範囲である0.05〜3μmの範囲とするととも
に、屈折率を考慮して各層の膜厚を設計することによ
り、反射防止能を効果的に得ることができる。すなわ
ち、3層構造の低反射性・低抵抗性導電膜において、透
明基材側から、1層目の層を中屈折率層とし、2層目の
層を高屈折率層とし、3層目の層を低屈折率層とし、防
止しようとする反射光をλとするとき、中屈折率層、高
屈折率層、低屈折率層の順に、λ/4、λ/2、λ/4
の光学的膜厚とすることによって、効果的に反射を防止
することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。 「実施例1」 (第1層形成用塗料の調整)ITO粒子(平均1次粒子
径30nm、住友大阪セメント(株)製)3g、エチル
セロソルブ50.5g、N―メチルピロリドン1.5
g、エチルアルコール46.5gを混合して、サンドミ
ルにより分散させた。 (第2層形成用塗料の調整)TMOS(テトラメトキシ
シラン)2.5g、フルフリルアルコール0.02g、
アセチルアセトン1.5g、1N硝酸1.2g、イソプ
ロピルアルコール92.28g、水2.5gを混合して
均一な溶液とした。
【0031】(低反射性・低抵抗性導電膜の形成)ま
ず、ガラス基板上に、第1層形成用塗料をスピンコート
により塗布して第1層を形成し、続いて、第1層の上に
第2層形成用塗料をスピンコートにより塗布したのち、
175℃で30分焼成して第2層を形成し、低反射性・
低抵抗性導電膜を得た。なお、第1層形成用塗料中およ
び第2層形成用塗料中の溶媒の乾燥は、スピン中に終了
した。
【0032】「実施例2」 (第1層形成用塗料の調整)ITO粒子(平均1次粒子
径40nm、住友大阪セメント(株)製)3g、1N硝
酸0.06g、エチルセロソルブ50.5g、N―メチ
ルピロリドン1.5g、エチルアルコール44.94g
を混合して、サンドミルにより分散させた。 (第2層形成用塗料の調整)実施例1と同様にして調整
した。このようにして得られた第1層形成用塗料と第2
層形成用塗料とを用いて、実施例1と同様にして低反射
性・低抵抗性導電膜を形成した。
【0033】「実施例3」 (第1層形成用塗料の調整)実施例2と同様にして調整
した。 (第2層形成用塗料の調整)TMOS(テトラメトキシ
シラン)2.5g、フルフリルアルコール0.02g、
アセチルアセトン1.5g、1N硝酸1.2g、硝酸イ
ンジウム0.1g、イソプロピルアルコール92.18
g、水2.5gを混合して均一な溶液とした。このよう
にして得られた第1層形成用塗料と第2層形成用塗料と
を用いて、実施例1と同様にして低反射性・低抵抗性導
電膜を形成した。
【0034】「実施例4」 (第1層形成用塗料の調整)ITO粒子として、平均1
次粒子径50nm(住友大阪セメント(株)製)を使用
した他は、実施例2と同様にして調整した。 (第2層形成用塗料の調整)実施例3と同様にして調整
した。このようにして得られた第1層形成用塗料と第2
層形成用塗料とを用いて、実施例1と同様にして低反射
性・低抵抗性導電膜を形成した。
【0035】「実施例5」 (第1層形成用塗料の調整)ITO粒子として、平均1
次粒子径50nm(住友大阪セメント(株)製)を使用
した他は、実施例2と同様にして調整した。 (第2層形成用塗料の調整)TMOS(テトラメトキシ
シラン)2.5g、フルフリルアルコール0.02g、
アセチルアセトン1.5g、ホルムアルデヒド0.14
g、1N硝酸1.2g、硝酸インジウム0.1g、イソ
プロピルアルコール92.04g、水2.5gを混合し
て均一な溶液とした。このようにして得られた第1層形
成用塗料と第2層形成用塗料とを用いて、実施例1と同
様にして低反射性・低抵抗性導電膜を形成した。
【0036】「実施例6」 (第1層形成用塗料の調整)ITO粒子として、平均1
次粒子径50nm(住友大阪セメント(株)製)を使用
した他は、実施例2と同様にして調整した。 (第2層形成用塗料の調整)TMOS(テトラメトキシ
シラン)2.5g、フェノール0.02g、アセトアル
デヒド0.4g、1N硝酸1.2g、硝酸インジウム
0.1g、イソプロピルアルコール93.64g、水
2.5gを混合して均一な溶液とした。このようにして
得られた第1層形成用塗料と第2層形成用塗料とを用い
て、実施例1と同様にして低反射性・低抵抗性導電膜を
形成した。
【0037】「実施例7」 (第1層形成用塗料の調整)ITO粒子として、平均1
次粒子径50nm(住友大阪セメント(株)製)を使用
した他は、実施例2と同様にして調整した。 (第2層形成用塗料の調整)TMOS(テトラメトキシ
シラン)2.5g、8−キノリノール0.02g、アセ
トアルデヒド0.4g、1N硝酸1.2g、硝酸インジ
ウム0.1g、イソプロピルアルコール93.64g、
水2.5gを混合して均一な溶液とした。このようにし
て得られた第1層形成用塗料と第2層形成用塗料とを用
いて、実施例1と同様にして低反射性・低抵抗性導電膜
を形成した。
【0038】「比較例1」 (第1層形成用塗料の調整)実施例1と同様にして調整
した。 (第2層形成用塗料の調整)TMOS(テトラメトキシ
シラン)2.5g、1N硝酸1.2g、イソプロピルア
ルコール93.8g、水2.5gを混合して均一な溶液
とした。このようにして得られた第1層形成用塗料と第
2層形成用塗料とを用いて、実施例1と同様にして低反
射性・低抵抗性導電膜を形成した。
【0039】(膜特性の測定)このようにして得られた
実施例1〜実施例7および比較例1の低反射性・低抵抗
性導電膜について、可視光最低反射率を日立製作所社製
分光光度計U−3500、ヘーズ値及び可視光透過率を
東京電色社製Hazeメーター(TC−HIIIDP)、
表面抵抗値を三菱化学社製ロレスタAP MCP−T4
00を用いてそれぞれ測定した。なお、可視光透過率お
よびヘーズ値は、低反射性・低抵抗性導電膜を形成する
前のガラス基板の値を基準値として測定した。その結果
を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1より、第2層が不飽和結合を有する有
機物を含有していない低反射性・低抵抗性導電膜である
比較例1では、表面抵抗値は104Ω/□台であるが、
第2層が不飽和結合を有する有機物を含有している低反
射性・低抵抗性導電膜である実施例1〜実施例7では、
表面抵抗値は103Ω/□台となった。このことによ
り、実施例1〜実施例7の低反射性・低抵抗性導電膜
は、比較例1の低反射性・低抵抗性導電膜と比較して、
優れた導電性が得られることが確認できた。また、実施
例1〜実施例7の低反射性・低抵抗性導電膜は、いずれ
も可視光透過率が90%以上、可視光領域での最低反射
率が1.8%以下であり、ヘーズ値が小さいという良好
な透明性を有し、なおかつ、表面抵抗値が103Ω/□
台であるという優れた性能を有するものであることが確
認できた。さらに、硝酸インジウムを含有する第2層が
備えられた低反射性・低抵抗性導電膜である実施例3〜
実施例7では、より一層優れた導電性が得られることが
確認できた。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
低反射性・低抵抗性導電膜は、主成分がITO粒子で形
成された第1層と、主成分がシリカで形成された第2層
とを備え、前記第2層は、不飽和結合を有する有機物を
含有しているものであるので、不飽和結合を有する有機
物に含まれる不飽和結合により電子が伝えられ、優れた
導電性が得られる。
【0043】しかも、本発明の低反射性・低抵抗性導電
膜は、塗料を塗布する方法により形成することが可能な
ものであるので、高価な設備が必要であり、生産性が低
い方法であるスパッタ法や高温での熱分解法により成膜
する必要がない。また、生産性に優れ、製造コストが低
い低反射性・低抵抗性導電膜となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C03C 17/42 C03C 17/42 (72)発明者 若林 淳美 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 上原 賢 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 根矢 直 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 野田 一郎 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 中野 雅継 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 Fターム(参考) 4G059 AA01 AC04 AC12 GA01 GA04 GA16 4J038 DL012 EA011 HA066 HA106 HA336 KA08 KA12 KA15 MA10 NA01 NA19 NA20 PA07 PA19 PB11 PC03 5G301 DA23 DA32 DA42 DD02 5G307 FB01 FC08 FC10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分がITO粒子で形成された第1
    層と、主成分がシリカで形成された第2層とを備え、 前記第2層は、不飽和結合を有する有機物を含有してい
    ることを特徴とする低反射性・低抵抗性導電膜。
  2. 【請求項2】 前記第1層の上に前記第2層を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の低反射性・低抵抗性
    導電膜。
  3. 【請求項3】 前記不飽和結合を有する有機物が、ア
    セチルアセトン、シュウ酸、フェノール、クレゾール、
    エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、アニソ
    ール、フェネトール、ブチルフェニルエーテル、ペンチ
    ルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチ
    ルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテ
    ル、ベラトロール、プロピレンオキシド、1,2−エポ
    キシブタン、ジオキサン、トリオキサン、フラン、2−
    メチルフラン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチル
    エチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−
    ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノ
    ン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、アセトニル
    アセトン、メシチルオキシド、ホロン、イソホロン、シ
    クロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェ
    ノン、8−キノリノール、フルフリルアルコール、アセ
    トアルデヒド、ホルムアルデヒド、ピロール、ピリジ
    ン、アニリン、アリルアルコールの単体、またはそれら
    の重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の低反
    射性・低抵抗性導電膜。
  4. 【請求項4】 前記第2層は、In、Ag、Li、S
    n、Co、Ni、Fe、Sb、Znの無機塩からなる群
    から選ばれる少なくとも1種を含有していることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の低反
    射性・低抵抗性導電膜。
  5. 【請求項5】 膜厚が、0.05〜3μmであること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の低反射性・低抵抗性導電膜。
  6. 【請求項6】 可視光透過率が90%以上であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の低反射性・低抵抗性導電膜。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6に記載の低反
    射性・低抵抗性導電膜の前記第1層を形成するための塗
    料であって、ITO粒子と硝酸とエチレングリコールエ
    ーテルとを含有することを特徴とする塗料。
  8. 【請求項8】 前記ITO粒子の平均1次粒子径が、
    25〜80nmの範囲であることを特徴とする請求項7
    に記載の塗料。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項6に記載の低反
    射性・低抵抗性導電膜の前記第2層を形成するための塗
    料であって、 不飽和結合を有する有機物とシリコンアルコキシドまた
    はシリコンアルコキシドの加水分解物とを含有すること
    を特徴とする塗料。
  10. 【請求項10】 前記不飽和結合を有する有機物が、
    アセチルアセトン、シュウ酸、フェノール、クレゾー
    ル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ア
    ニソール、フェネトール、ブチルフェニルエーテル、ペ
    ンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジル
    エチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエー
    テル、ベラトロール、プロピレンオキシド、1,2−エ
    ポキシブタン、ジオキサン、トリオキサン、フラン、2
    −メチルフラン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチ
    ルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2
    −ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノ
    ン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、アセトニル
    アセトン、メシチルオキシド、ホロン、イソホロン、シ
    クロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェ
    ノン、8−キノリノール、フルフリルアルコール、アセ
    トアルデヒド、ホルムアルデヒド、ピロール、ピリジ
    ン、アニリン、アリルアルコールの単体、またはそれら
    の重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項9に記載の塗料。
  11. 【請求項11】 In、Ag、Li、Sn、Co、N
    i、Fe、Sb、Znの無機塩からなる群から選ばれる
    少なくとも1種を含有していることを特徴とする請求項
    9または請求項10に記載の塗料。
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