JP2002216176A - タクシー利用料金集計方法、タクシー利用料金集計システム、タクシー利用料金集計装置、及びタクシー利用料金表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】タクシー利用料金をタクシー利用者及びタクシ
ー毎に自動的に集計し、運転者を介在させることなくタ
クシー利用料金の精算を定期的に行う。 【解決手段】タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料
金を表示し、かつタクシーに搭載されたタクシー利用料
金表示装置２０からサーバ１０にタクシー利用料金デー
タを送信し、タクシー利用者が携帯する携帯電話から料
金集計依頼情報を送信し、サーバでタクシー利用者及び
タクシー毎にタクシー利用料金を集計するる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タクシー利用料金
集計方法、タクシー利用料金集計システム、タクシー利
用料金集計装置、及びタクシー利用料金表示装置に係
り、特に、タクシー利用料金をタクシー利用者及びタク
シー毎に自動的に集計し、運転者を介在させることなく
タクシー利用料金の精算を定期的に行うことができるタ
クシー利用料金集計方法、タクシー利用料金集計システ
ム、タクシー利用料金集計装置、及びタクシー利用料金
表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】タクシ
ーにおける賃走料金等の利用料金の精算は、運転者とタ
クシー利用者（乗客）との間で、直接現金を受け渡すこ
とにより行なわれるのが一般的であり、プリペイドカー
ド、クレジットカード、またはタクシーチケットにより
行なわれることもある。

【０００３】しかしながら、上記従来の精算方法では、
いずれの場合も運転者が介在した精算処理業務が必要に
なり、運転者の業務負担が多くなっていた。運転者の業
務を考えた場合、これらの業務から運転者を解放すれ
ば、運転者の業務負担を大幅に軽減し、乗客の安全運送
を主とする運転者本来の業務に集中させることができ
る。

【０００４】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、タクシー利用料金をタクシー利用者及びタクシー
毎に自動的に集計し、運転者を介在させることなくタク
シー利用料金の精算を定期的に行うことができるタクシ
ー利用料金集計方法、タクシー利用料金集計システム、
タクシー利用料金集計装置、及びタクシー利用料金表示
装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１のタクシー利用料金集計は、タクシーの一営
業走行毎のタクシー利用料金を表示する表示部とデータ
を送受信する送受信部とを備え、かつタクシーに搭載さ
れたタクシー利用料金表示装置、及びタクシー利用者が
携帯するデータ送受信機能を備えた携帯端末の少なくと
も一方からタクシー利用料金を表すデータを無線で送信
し、送受信装置を介してタクシー利用料金を表すデータ
を受信し、タクシー利用者及びタクシー毎にタクシー利
用料金を集計するようにしたものである。

【０００６】また、請求項２のタクシー利用料金集計シ
ステムは、タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料金
を表示する表示部とデータを送受信する送受信部とを備
え、かつタクシーに搭載されたタクシー利用料金表示装
置と、ネットワークに接続されると共に、前記タクシー
利用料金表示装置及びタクシー利用者が携帯する送受信
機能を備えた携帯端末の少なくとも一方から無線によっ
て送信されたタクシー利用料金を表すデータを受信し、
タクシー利用者及びタクシー毎にタクシー利用料金を集
計するタクシー利用料金集計装置と、を含んで構成した
ものである。

【０００７】また、請求項４のタクシー利用料金集計装
置は、タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料金を表
示する表示部とデータを送受信する送受信部とを備え、
かつタクシーに搭載されたタクシー利用料金表示装置、
及びタクシー利用者が携帯する送受信機能を備えた携帯
端末の少なくとも一方から無線によって送信されたタク
シー利用料金を表すデータを受信するように、ネットワ
ークに接続された送受信装置と、前記送受信装置によっ
て受信されたタクシー利用料金を表すデータに基づい
て、タクシー利用者及びタクシー毎に集計処理を行う集
計処理装置と、を含んで構成したものである。

【０００８】そして、請求項５のタクシー利用料金表示
装置は、タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料金を
表示する表示部と、タクシー利用料金を示すデータ、及
び搭載されているタクシーを特定するための識別情報を
記憶する記憶部と、タクシーを特定するための識別情報
及びタクシー利用料金を示すデータを送信するための送
信部と、携帯端末が接続可能な接続部と、を含んで構成
したものである。このタクシー利用料金表示装置では、
接続部に携帯端末が接続されたときにのみ送信部からタ
クシー利用料金を示すデータを送信する 上記の発明によれば、タクシーの一営業走行毎のタクシ
ー利用料金を表す情報は、タクシーに搭載されたタクシ
ー利用料金表示装置及びタクシー利用者が携帯する携帯
端末の少なくとも一方から無線で送信され、受信側でタ
クシー利用者及びタクシー毎に集計される。タクシー利
用者は、タクシー利用者を識別するためのＩＤ等の利用
者識別コードによって特定することができ、タクシー
は、タクシーを識別するためのタクシー識別コードによ
って特定することができる。従って、この利用者識別コ
ード及びタクシー識別コードを携帯端末及びタクシー利
用料金表示装置の少なくとも一方から受信側に送信する
ことにより、タクシー利用者及びタクシーを識別し、受
信側でタクシー利用者及びタクシー毎に集計することが
できる。

【０００９】したがって、運転者を介在させることなく
タクシー利用料金を集計することができ、この集計を元
に運転者を介在させることなくタクシー利用料金の精算
を定期的に行うことができ、運転者の業務負担を大幅に
低減することができる。

【００１０】受信側へのタクシー利用料金を表す情報
は、タクシー利用料金表示装置、または携帯電話等のタ
クシー利用者が携帯する携帯端末から送信することがで
できる。この場合、受信側へのタクシー利用料金を表す
情報が正しいか否かは、受信側にタクシー利用料金を表
す情報を送信する際に、タクシー利用者または運転者が
確認するようにすればよい。また、タクシー利用料金表
示装置及び携帯端末の両方から送信し、受信側でコンピ
ュータ等を用いて双方が一致している否かを判断し、タ
クシー利用料金を表す情報が正しいか否かを判断するよ
うにしてもよい。

【００１１】また、上記のタクシー利用料金集計システ
ムに、タクシー会社に関連させて複数の集計装置をネッ
トワークに接続して設けるのにすれば、タクシー利用料
金集計装置からタクシー利用者及びタクシー毎に集計し
た集計情報をタクシーが属するタクシー会社の集計装置
に送信することができる。

【００１２】上記の発明では、タクシー利用料金表示装
置と携帯端末とを接続した状態でタクシー利用料金を表
す情報を送信するのが好ましい。これにより、タクシー
利用者がタクシーを利用した場合にのみ集計処理を行う
ことができるので、集計の誤処理、従ってタクシー料金
の誤精算を防止することができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。本実施の形態は、タ
クシーに搭載されているタクシー利用料金表示装置らタ
クシー利用料金を集計するタクシー利用料金集計装置と
してのサーバにタクシー利用料金を示すデータ及びタク
シーを識別するタクシー識別コード等を送信すると共
に、タクシー利用者の携帯電話から利用者識別コード等
をサーバに送信し、サーバにおいてタクシー会社、タク
シー利用者、及びタクシー車両毎にタクシー利用料金を
集計し、定期的にタクシー利用者にタクシー利用料金の
支払いを請求するようにしたものである。

【００１４】図１に示すように、本実施の形態のタクシ
ー利用料金集計システムは、タクシー会社、タクシー車
両、及びタクシー利用者に応じてタクシー利用料金の集
計を行なうと共に、集計した情報を集計ファイルに格納
するタクシー利用料金集計装置としてのサーバ１０、各
タクシー会社の管理部等に設けられて各タクシー会社毎
にタクシー利用料金の集計や運転者の管理等を行なう集
計装置としてのコンピュータで構成されたクライアント
１２₁〜１２_nを備えている。サーバ１０及びクライアン
ト１２₁〜１２_nは、各々モデム、ルータ、またはＴＡ
（ターミナルアダプタ）等の接続装置を介して、インタ
ネット等のネットワーク１４に接続されている。

【００１５】また、ネットワーク１４には、デジタル携
帯電話網等のネットワークを介して送受信センタ（例え
ば、ｉモードセンタ）１６、及びアンテナを備えた基地
局１８が送受信センタ１６を介して接続されている。

【００１６】また、タクシーの各々には、タクシーの一
営業走行毎のタクシー利用料金を表示するＬＥＤやＬＣ
Ｄで構成された表示部と、データを送受信する送受信部
とを備えたタクシー利用料金表示装置２０が搭載されて
いる。タクシー利用者は、通常、ｉモード等のデータ送
受信機能を備えた携帯電話２２を携帯しているので、サ
ーバ１０及びタクシー利用料金表示装置２０等との間で
は、無線通信によりデータの授受が可能である。

【００１７】サーバ１０は、図２に示すように、サーバ
全体の制御及びタクシー利用料金の集計処理を行なうＣ
ＰＵ（中央処理装置）１０Ａ、図６に示す処理ルーチン
のプログラムを記憶したＲＯＭ及びタクシー利用料金の
集計処理の際にワークエリアとして使用されるＲＡＭを
備えたメモリ１０Ｂ、本実施の形態のタクシー利用料金
集計システムを使用するタクシー会社の会社識別コー
ド、タクシー車両を識別すタクシの識別コード、タクシ
ー利用者を識別する利用者識別コード、及びタクシー利
用者のタクシー利用料金支払い方法等のユーザに関する
データを記憶したユーザファイル１０Ｃ、タクシー利用
料金をタクシー会社、タクシー車両、及びタクシー利用
者に応じて集計したタクシー利用料金の集計処理結果を
記録する集計ファイル１０Ｄ、及び、ＣＰＵ１０Ａ、メ
モリ１０Ｂ、ユーザファイル１０Ｃ、及び集計ファイル
１０Ｄに対してデータを入出力するための入出力ポート
１０Ｅを備えている。これらのＣＰＵ１０Ａ、メモリ１
０Ｂ、ユーザファイル１０Ｃ、集計ファイル１０Ｄ、及
び入出力ポート１０Ｅは、バスを介して相互に接続され
ている。

【００１８】入出力ポート１０Ｅは、ネットワークに接
続されたクライアント等の機器とネットワークを介して
通信を行う通信制御ユニット１０Ｆを介してネットワー
ク１４に接続されている。

【００１９】また、タクシー利用料金表示装置２０は、
タクシーに搭載されているサブメータを改良することに
より構成され、図３に示すように、タクシー利用者が乗
車してタクシーが走行を開始した時点より時間のカウン
トを行なう時計部２０Ａ、及び図示しない走行距離測定
部で測定された走行距離データと時計部２０Ａからの時
間データとに基づいてタクシー利用料金を算出するＣＰ
Ｕ２０Ｂを備えている。

【００２０】ＣＰＵ２０Ｂには、算出したタクシー利用
料金を表示する表示部２０Ｃ、及び、タクシー利用料金
表示装置２０が搭載されているタクシー車両を識別する
タクシー識別コード、タクシーが属しているタクシー会
社を識別するための会社識別コード、タクシー会社が使
用するサーバ１０にアクセスするためのアドレスである
ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）、ＣＰＵ２０Ｂで
算出されたタクシー利用料金やその他の管理に必要なタ
クシー業務遂行時に生じたデータを記憶し、かつタクシ
ー利用料金表示装置２０に対して取り外し可能に取り付
けられたＩＣカード等で構成されたメモリ２０Ｄが接続
されている。なお、メモリ２０Ｄを取り外し可能にする
のはは、タクシー業務終了後、タクシー会社の管理装置
にデータを入力し易くためであり、このメモリ２０Ｄを
タクシー利用料金表示装置に対して固定し、タクシー利
用料金表示装置からネットワークを介してタクシー会社
の管理装置にメモリ２０Ｄに記憶されたデータを送信す
るようにしてもよく、クライアントがタクシー利用料金
表示装置ににアクセスし、メモリ２０Ｄに記憶されたデ
ータを取得するようにしてもよい。

【００２１】また、ＣＰＵ２０Ｂには、タクシー利用者
が携帯しているデータ送受信機能を備えた携帯電話を接
続するためのコネクタ２０Ｅがケーブルを介して接続さ
れると共に、タクシー利用料金を自動集計する際に運転
者によって操作される料金集計ボタン２０Ｆ、アンテナ
が接続されると共に図４に示す処理ルーチンに従って必
要な情報を送受信する送受信部２０Ｇが接続されてい
る。

【００２２】また、クライアントの各々には、ブラウザ
がインストールされており、このブラウザを起動するこ
とによりネットワークを介してサーバやタクシー利用料
金表示装置等に任意にアクセスすることが可能である。
このとき、サーバのアドレスはＵＲＬで指定される。サ
ーバは、クライアントからアクセス要求があった場合、
ＵＲＬで指定された位置のデータをネットワークを介し
てアクセス元のクライアントへ送信する。このときデー
タは、一般に、ＨＴＴＰ形式で転送される。なお、クラ
イアントの識別には、ＩＰアドレスが使用される。

【００２３】以下、本実施の形態のタクシー利用料金集
計システムのタクシー利用料金表示装置、携帯電話、及
びサーバの各部において実行される処理ルーチンを説明
する。まず、このタクシー利用料金集計システムを利用
するタクシー会社の各々は、各タクシー会社名を示す会
社識別コード、各タクシー会社が保有するタクシーを識
別するするためのタクシー識別コード、サーバからタク
シー利用料金集計結果情報を取得する時に必要なＩＤ及
びパスワードをサーバ１０のユーザファイルに登録して
おく。また、このタクシー利用料金集計システムを利用
するタクシー利用者も同様に、利用者を識別するための
ＩＤ（利用者識別コード）、タクシー利用料金集計シス
テムを利用する際に必要なパスワード、及びタクシー利
用料金の支払い方法等をサーバ１０のユーザファイルに
登録しておく。

【００２４】タクシー利用者によるタクシー利用料金の
支払い方法としては、クレジットカードの番号を登録し
ておいてクレジットカードによる銀行引落し、請求書を
発行してもらって請求書を用いた銀行振込による支払
い、電子マネーによる支払い等がある。この場合、携帯
電話の番号によってタクシー利用者が特定できので電話
会社を通して電話料金と一緒に支払いができるようにし
てもよい。

【００２５】また、上記で説明したように、各タクシー
に搭載されているタクシー利用料金表示装置２０のメモ
リには、このタクシー利用料金表示装置が搭載されてい
るタクシーを識別するタクシー識別コード、タクシーが
属しているタクシー会社を識別するための会社識別コー
ド、サーバ１０にアクセスするためのＵＲＬが既に記憶
されている。なお、タクシー利用時に、タクシー利用者
のＩＤ及びパスワードがサーバに登録されていない場合
には、このタクシー利用料金集計システム利用時に登録
するようにしてもよい。

【００２６】タクシーを利用する際には、通常通り走行
距離及び乗車時間に応じて算出されたタクシー利用料金
が表示部２０Ｃに表示される。タクシー利用者は、この
タクシー利用料金集計システムを使用してタクシー利用
料金の精算を行なう際には、携帯している携帯電話のコ
ネクタをタクシー利用料金表示装置に設けられているコ
ネクタに接続する。

【００２７】また、運転者は、タクシー利用料金表示装
置（タクシーメータ）に設けられている料金集計ボタン
２０Ｆをオンにする。これによって、タクシー利用料金
を示すデータ（タクシー利用料金データ）が時刻を示す
情報（時刻情報）と共にメモリ２０Ｄに記憶されると共
に、図４に示す処理ルーチンが起動される。なお、コネ
クタに携帯電話が接続されていない状態で、料金集計ボ
タン２０Ｆをオンにすると、図４に示す処理ルーチンは
起動されず、タクシー利用料金データ及び時刻情報がメ
モリ２０Ｄに記憶される。これによって、タクシー利用
料金データ及び時刻情報の記録のみを行うことができ
る。

【００２８】図４に示す処理ルーチンが起動されると、
ステップ１００においてコネクタに携帯電話が接続され
ているかが判断されると共に、ステップ１０２において
料金集計ボタン２０Ｆがオンになっているか否かが判断
される。

【００２９】ステップ１００及びステップ１０２で肯定
判断されると、ステップ１０４において、メモリ２０Ｄ
に記憶されているＵＲＬを用いてサーバ１０にアクセス
し、メモリ２０Ｄに記憶されている現在の一営業走行に
ついてのタクシー利用料金データ（一営業走行が終了し
た直後の未収のタクシー利用料金データ）を、メモリ２
０Ｄに記憶されている会社識別コード及びタクシー識別
コードと共にサーバ１０に送信する。これにより、どの
会社のどのタクシーの利用料金であるかを示すデータを
サーバに送信することができる。このとき、タクシー利
用料金が発生した営業時刻情報を併せてサーバに送信す
ることにより、営業終了後の管理がし易くなる。

【００３０】次のステップ１０６では、メモリ２０Ｄに
記憶されているタクシー利用料金データ及びサーバにア
クセスするためのアクセス情報であるＵＲＬをコネクタ
２０Ｅが取り付けられたケーブルを介して有線で携帯電
話に送信する。

【００３１】これにより、後述するように携帯電話のＬ
ＣＤ表示部にタクシー利用料金が表示されるので、タク
シー利用者は、利用料金の額を確認し易くなり、またア
クセス情報が携帯電話のＬＣＤ表示部に表示されるので
サーバへ容易にアクセスすることができる。なお、タク
シー利用料金表示装置に表示されているタクシー利用料
金は、客席からも確認できるので、タクシー利用料金デ
ータを携帯電話に送信しないようにしてもよい。

【００３２】ステップ１０８において、後述するサーバ
におけるタクシー利用料金集計処理が終了してサーバか
ら処理終了済情報を受信したと判断されると、表示部２
０Ｃにタクシー利用料金集計処理が終了したことを文字
によって報知される。これにより、運転者及びタクシー
利用者は、タクシー利用料金表示装置によって、タクシ
ー利用料金集計処理が終了したことを確認することがで
きる。なお、文字によって報知することに代えて音声に
よって報知するようにしてもよく、また文字と音声との
両方によって報知するようにしてもよい。

【００３３】図５に示すように、タクシー利用料金表示
装置に接続されかつタクシー利用者が携帯している携帯
電話では、ステップ１２０において、タクシー利用料金
表示装置からタクシー利用料金データ及びサーバへのア
クセス情報を受信したと判断すると、ステップ１２２に
おいて、携帯電話のＬＣＤ表示部にタクシー利用料金及
びサーバへのアクセス情報（サーバのＵＲＬにアクセス
するための情報）を表示する。利用者は、ＬＣＤ表示部
に表示されたタクシー利用料金を確認した後、サーバの
ＵＲＬにアクセスするように携帯電話を操作する。

【００３４】ステップ１２４において、利用者の操作に
よって携帯電話のＬＣＤ表示部に表示されたアクセス情
報に応じてサーバのＵＲＬが入力されたか否かを判断
し、ＵＲＬが入力されたと判断されると、ステップ１２
６においてサーバ１０にアクセスし、サーバから送信さ
れた料金集計処理を行なうための操作画面を表示する。
この操作画面には、タクシー利用者のＩＤを入力するた
めのウインドウ、パスワードを入力するためのウインド
ウ、及びタクシー利用料金集計処理を行なうことに同意
する際に選択される同意ボタンが表示される。

【００３５】この操作画面のウインドウの各々にＩＤ及
びパスワードを入力して同意ボタンを選択すると、ステ
ップ１２８でＩＤ及びパスワードの入力があち、かつタ
クシー利用料金集計処理を行なうことに同意したと判断
され、ステップ１３０でＩＤ及びパスワードがサーバに
送信される。なお、タクシー利用料金集計の同意に代え
て、タクシー利用料金集計依頼情報を送信するようにし
てもよい。

【００３６】ステップ１３２において後述するサーバに
おけるタクシー利用料金集計処理が終了してサーバから
集計処理終了済情報を受信したと判断されると、ＬＣＤ
表示部にタクシー利用料金集計処理が終了したことを文
字によって報知する。これにより、タクシー利用者は携
帯電話のＬＣＤ表示部によってタクシー利用料金集計処
理が終了したことを確認することができる。なお、上記
と同様に、文字によって報知することに代えて音声によ
って報知するようにしてもよく、また文字と音声との両
方によって報知するようにしてもよい。

【００３７】次に、図６を参照してサーバによるタクシ
ー利用料金集計処理について説明する。ステップ１４０
においてタクシーに搭載されているタクシー利用料金表
示装置から送信されたタクシー利用料金データ、会社識
別コード、タクシー識別コードが受信されたか否かを判
断する共に、タクシー利用者の携帯電話からアクセスが
あったか否かを判断し、ステップ１４０及びステップ１
４２で肯定判断された場合には、ステップ１４４におい
て携帯電話にＩＤ及びパスワードを入力してタクシー利
用料金集計処理を行なうことに同意するための操作画面
を表示するためのデータを送信する。これによって、上
記で説明したようにタクシー利用者の携帯電話のＬＣＤ
表示部に操作画面が表示され、タクシー利用者の携帯電
話の操作に応じて携帯電話からＩＤ及びパスワードが送
信されてくる。

【００３８】ステップ１４６で携帯電話から送信された
ＩＤ及びパスワードを受信したか否かを判断し、ＩＤ及
びパスワードを受信した場合には、受信したＩＤ及びパ
スワードがユーザファイルに登録されているか否かを判
断することにより認証処理を行ない、受信したＩＤ及び
パスワードがユーザファイルに登録されていてステップ
１４８で認証処理が終了したと判断されたときには、ス
テップ１５０においてタクシー利用料金表示装置から送
信されたタクシー利用料金データを、会社識別コード、
タクシー識別コード、及びタクシー利用者のＩＤに応じ
て集計ファイルに格納する集計処理を実行する。また、
ステップ１５０において、上記の集計処理終了後、集計
処理が終了したことを示す集計処理済情報をタクシー利
用料金表示装置及び携帯電話の双方に送信する。これに
より、上記で説明したように運転者及びタクシー利用者
の双方にタクシー利用料金の集計処理が終了したことを
報知することができる。なお、集計する場合には、タク
シー毎の合計金額、会社全体の合計金額、同じタクシー
会社であればタクシー利用者毎の合計金額も合わせて集
計するようにするのが好ましい。

【００３９】なお、ステップ１４８で認証できない場合
には、再度ＩＤ及びパスワードの入力を要求するか、再
度ＩＤ及びパスワードの登録を要求し、いずれの場合に
おいても認証できない場合には、集計処理をすることな
くこのルーチンを終了する。

【００４０】次のステップ１５２では、タクシー会社に
設けられているクライアントのいずれかからアクセスが
あったか否かを判断し、アクセスがあった場合にはクラ
イアントのＩＤ及びパスワードの入力を要求し、入力さ
れたＩＤ及びパスワードが登録されているＩＤ及びパス
ワードと同一か否かを判断することにより認証処理を行
う。認証された場合には、ステップ１５４において認証
されたクライアントにタクシー利用料金の集計情報を送
信する。

【００４１】また、運転者は営業が終了した後、タクシ
ー利用料金表示装置からメモリを取り外し、タクシー会
社のクライアントと接続してクライアントにデータをロ
ードする。これにより、クライアントではサーバから受
信したタクシー利用料金集計情報とメモリからロードし
たタクシー利用料金データとを照合することができる。

【００４２】次のステップ１５６では、月末等の予め定
められた料金収受時期になったか否かを判断し、料金収
受時期になったときには、集計ファイルに記憶されてい
るタクシー利用料金集計データに基づいて、ステップ１
５８において、タクシー利用者が予め登録されている支
払い方法で料金が支払えるように料金収受処理を行なっ
た後、このルーチンを終了する。なお、この料金収受処
理の結果は、各タクシー会社にも報告される。

【００４３】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、タクシー利用者の携帯電話とタクシー利用料金表示
装置とを接続した状態でタクシー利用料金の集計処理を
行なうようにし、必ずタクシーを利用した状態でタクシ
ー利用料金の集計処理を行うようにしたので、タクシー
を利用していないのに誤って料金集計される等の誤処理
を防止することができる。

【００４４】なお、上記ではタクシー利用料金表示装置
からサーバにタクシー利用料金データを送信する例につ
いて説明したが、タクシー利用料金表示装置からタクシ
ー利用料金データを受信し、またはタクシー利用者の操
作によって携帯電話からタクシー利用料金データを入力
して、タクシー利用者が携帯している携帯電話からサー
バにタクシー利用料金データを送信するようにしてもよ
く、タクシー利用料金表示装置、及びタクシー利用者が
携帯している携帯電話の両方からサーバにタクシー利用
料金データを送信し、サーバで両者から送信されたタク
シー利用料金データが一致しているかか否かを判断する
ようにしてもよい。

【００４５】また、上記では携帯端末として携帯電話を
使用する例について説明したが、ＰＤＡ等の携帯端末を
用いるようにしてもよい。また、上記では、タクシー利
用料金集計装置としてサーバを利用した例について説明
したが、電話局のダイヤルＱ２をタクシー利用料金集計
装置として使用してもよい。この場合には、タクシー利
用料金表示装置にも通話機能を設ければよい。

【００４６】さらに、上記ではタクシー利用料金表示装
置に送受信部を設ける例について説明したが、この送受
信部にかえてタクシーの運転手が使用する形態電話を接
続可能にしてもよい。

【００４７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、運
転者を介在させることなくタクシー利用料金をタクシー
利用者及びタクシー毎に自動的に集計するようにしたの
で、運転者の業務負担を大幅に低減することができる、
という効果が得られる。

【００４８】また、この集計結果を利用して、運転者を
介在させることなくタクシー利用料金の精算を自動的に
行うことができる、という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のブロック図である。

【図２】本実施の形態のサーバのブロック図である。

【図３】本実施の形態のタクシー利用料金表示装置のブ
ロック図である。

【図４】本発明の実施の形態のタクシー利用料金表示装
置の処理ルーチンを示す流れ図である。

【図５】本発明の実施の形態の携帯電話の処理ルーチン
を示す流れ図である。

【図６】本発明の実施の形態のサーバの処理ルーチンを
示す流れ図である。

【符号の説明】

１０ サーバ １２₁〜１２_n クライアント ２０ タクシー利用料金表示装置 ２２ 携帯電話

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料
   金を表示する表示部とデータを送受信する送受信部とを
   備え、かつタクシーに搭載されたタクシー利用料金表示
   装置、及びタクシー利用者が携帯するデータ送受信機能
   を備えた携帯端末の少なくとも一方からタクシー利用料
   金を表すデータを無線で送信し、 送受信装置を介してタクシー利用料金を表すデータを受
   信し、 タクシー利用者及びタクシー毎にタクシー利用料金を集
   計するタクシー利用料金集計方法。
2. 【請求項２】タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料
   金を表示する表示部とデータを送受信する送受信部とを
   備え、かつタクシーに搭載されたタクシー利用料金表示
   装置と、 ネットワークに接続されると共に、前記タクシー利用料
   金表示装置及びタクシー利用者が携帯する送受信機能を
   備えた携帯端末の少なくとも一方から無線によって送信
   されたタクシー利用料金を表すデータを受信し、タクシ
   ー利用者及びタクシー毎にタクシー利用料金を集計する
   タクシー利用料金集計装置と、 を含むタクシー利用料金集計システム。
3. 【請求項３】タクシー会社に関連させて複数の集計装置
   をネットワークに接続して設け、前記タクシー利用料金
   集計装置からタクシー利用者及びタクシー毎に集計した
   集計情報を該タクシーが属するタクシー会社の集計装置
   に送信する請求項２記載のタクシー利用料金集計システ
   ム。
4. 【請求項４】タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料
   金を表示する表示部とデータを送受信する送受信部とを
   備え、かつタクシーに搭載されたタクシー利用料金表示
   装置、及びタクシー利用者が携帯する送受信機能を備え
   た携帯端末の少なくとも一方から無線によって送信され
   たタクシー利用料金を表すデータを受信するように、ネ
   ットワークに接続された送受信装置と、 前記送受信装置によって受信されたタクシー利用料金を
   表すデータに基づいて、タクシー利用者及びタクシー毎
   に集計処理を行う集計処理装置と、 を含むタクシー利用料金集計装置。
5. 【請求項５】タクシーの一営業走行毎のタクシー利用料
   金を表示する表示部と、 タクシー利用料金を示すデータ、及び搭載されているタ
   クシーを特定するための識別情報を記憶する記憶部と、 タクシーを特定するための識別情報及びタクシー利用料
   金を示すデータを送信するための送信部と、 携帯端末が接続可能な接続部と、 を含むタクシー利用料金表示装置。