JP2002215935A - 電子商取引システム - Google Patents

電子商取引システム

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JP2002215935A
JP2002215935A JP2001009017A JP2001009017A JP2002215935A JP 2002215935 A JP2002215935 A JP 2002215935A JP 2001009017 A JP2001009017 A JP 2001009017A JP 2001009017 A JP2001009017 A JP 2001009017A JP 2002215935 A JP2002215935 A JP 2002215935A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワークを用いた電子商取引において、
買主の個人情報を売主に明らかにしなくても行なえる、
電子商取引システムを提供しようとするものである。 【構成】 ネットワークで相互に接続された、売主装
置、買主装置、および、仲介者装置で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インターネット
等のネットワークを介して行われる電子商取引システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるコンピュータやパソコン、
通信システムに関する技術の進歩にはめざましいものが
あり、その課程で生まれたインターネットは想像をはる
かに超えるスピードで拡大している。このインターネッ
トを利用することにより、自宅において、電子情報の閲
覧や発信が容易に可能となることから、小売店に出向く
必要のない商品購入システムとして、インターネットに
よる商品取引システムが脚光を浴び、かなりの勢いで普
及してきている。しかも、インターネットは世界中に張
り巡らされており、いかなる地点へも、また、いかなる
地点からもアクセス可能であり、世界中で、インターネ
ットによる商品取引の利用が可能である。このインター
ネットを利用した商品取引システムの最も一般的な形態
は、ホームページ上に商品を掲示し、買主が、そのホー
ムページにアクセスしてそのホームページを閲覧し、掲
示されている商品を選んで、ホームページ上で売主に注
文する方式のものである。
【0003】ところで、商取引は、売主と買主との間で
行われる商品の売買であって、売主が買主に商品の引渡
を約束すると共に、買主が売主にその代金の支払を約束
することにより成立する契約である。この契約は、契約
書を取り交わさなくとも、売主と買主との売買の意思の
合致が認められれば、成立するが、取引の内容や、商品
の交付、代金の支払に関するトラブルを防止するため、
あるいは、契約の成立の証拠とするため、取引の内容、
売主および買主の氏名や住所等を明確に表示した契約書
を作成することが行われている。しかしながら、社会で
一般に行われる売主と買主とが対面して行う売買では、
商品の交付と代金の支払は即時に行われ、トラブルの発
生は生じにくいことから、契約書無しで売買が行なわ
れ、買主は自らの氏名や住所等の個人情報を売主に提示
することなく取引を完結することが可能である。つま
り、一般の対面販売では、買主は自らの個人情報を売主
に知られないで物を購入することができる。この点、イ
ンターネットを利用した電子商取引においては、商品の
交付と代金の支払を即時に行うことは困難であることか
ら、トラブルを防止するため、あるいは、契約の成立の
証拠とするため、取引の内容や、売主および買主の氏名
や住所等を明確にしておく必要があり、買主が自らの個
人情報を売主に提示しなければ取引を進めることができ
ないというのが現状である。しかしながら、こうしたイ
ンターネットを利用した電子商取引が盛んに行われるよ
うになると、買主に関する個人情報が、大勢の売主に広
く知れ渡ることになり、悪意の売主の中には、不正にこ
の個人情報を、使用するものがいないとは断言できな
い。さらに、これらの売主を通じて、買主の思いもよら
ぬ第三者に、その買主の個人情報がもれてしまうことが
発生しており、この第三者に漏れた買主の個人情報が、
悪用されないとは断言できず、実際に、悪用された例も
多く報告されている。また、個人情報漏洩の危惧が、電
子商取引の本格的な普及を阻んでいるという側面も見受
けられる。そこで、これらに対する対策として、クレジ
ットカードで決済する場合に、売主に、買主のクレジッ
ト番号等のカード情報が知られないようにする方法とし
て、SET(Secure Electronic Transactions)等が考
案され、利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このSETに
おいては、商取引は、あくまで直接、売主と買主との間
で行われ、カード情報のみが、クレジット会社の有する
秘密鍵に対応した公開鍵で暗号化されている。そのた
め、確かに、売主にカード情報を知られることはないも
のの、売主は、カード情報以外の買主に関する個人情報
を知ることができ、これらの個人情報が、売主やそれ以
外の第三者によって、悪用されないとは断言できない。
そのため、インターネットを用いた商取引において、買
主の個人情報を、売主に明らかにしなくても行える商取
引システムが望まれていた。この発明は、このような要
望に対応するためになされたものであって、インターネ
ット等を用いた商取引において、買主の個人情報を売主
に明らかにしなくても行える、電子商取引システムを提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】インターネット上では、
一般に、情報提供者は、Webサーバのホームページに
情報を掲示し、その情報の閲覧希望者は、ブラウザ搭載
の端末から、このホームページにアクセスすることによ
り、その情報を閲覧することができる。この閲覧の際、
閲覧者が、特に自らの個人情報を明かさない限り、発信
端末のIPアドレス等は別として、閲覧者その者に関す
る個人情報は、Webサーバには、わからない仕組みに
なっている。そうすると、買主は、自らの個人情報を明
かさないで、そのホームページにアクセスすることによ
り、売主にその個人情報を知られることなく、商品情報
を取得することができる。その上で、買主が、第三者た
る仲介者に対して、買主の個人情報を秘匿する条件で、
売主に購入申込を依頼し、売主が仲介者を介して買主に
購入申込の承諾を通知することにより、売主に買主の個
人情報を知られることなく、電子商取引契約を成立させ
ることが可能である。本発明者は、この点に注目して、
売主に買主の個人情報を知られることなく、電子商取引
契約を成立させることができると共に、インターネット
を利用した電子商取引において散見される、売主や買主
が、自ら関与した取引を否認したり、他人に成りすまし
たり、あるいは取引情報を改竄したりする不正を確実に
防止できるシステムを発明したものである。
【0006】本発明の電子商取引システムは、次のよう
なシステムである。即ち、売主により操作される売主装
置、買主により操作される買主装置、および、前記売主
と前記買主を仲介する仲介者により操作される仲介者装
置を構成要素とすると共に、これらがネットワークで相
互に接続された電子商取引システムであって、前記買主
装置により、前記売主装置から商取引に必要な購入情報
が取得されると共に、この購入情報に前記買主に関する
情報が付加され、購入申込依頼情報として前記仲介者装
置に提供されて、前記売主装置への購入申込仲介が依頼
され、前記仲介者装置により、前記購入申込依頼情報の
内、前記買主に関する前記情報が前記売主装置に対して
秘匿されると共に、前記購入申込依頼情報に前記仲介者
に関する情報が付加され、購入申込情報として前記売主
装置に提供されて購入申込が行われることにより、前記
買主の前記売主への前記商取引の申込が行われることを
特徴とする電子商取引システムである。
【0007】この本発明の電子商取引システムは、売主
により操作される売主装置、買主により操作される買主
装置、および、売主と買主を仲介する仲介者により操作
される仲介者装置を構成要素として構成され、これらの
各装置が、ネットワークで相互に接続されている。この
システムは、売主が、売主装置を用いてインターネット
等のネットワーク上に商取引用の商品等を展示し、買主
が買主装置により売主装置から当該商取引に必要な購入
情報を取得すると共に、この購入情報に自らの個人情報
である買主に関する情報を付加して、購入申込依頼情報
として仲介者装置に提供する。すると、仲介者が、仲介
者装置により、購入申込依頼情報の内、買主に関する情
報を売主装置に対して秘匿すると共に、この購入申込依
頼情報に自らの個人情報である仲介者に関する情報を付
加して、購入申込情報として売主装置に提供して購入申
込を行うことにより、買主の売主への商取引の申込を行
うものである。
【0008】次に、上記の本発明の電子商取引システム
を、より具体的に実現するシステムについて説明する。
そのシステムは、即ち、売主により操作される売主装
置、買主により操作される買主装置、および、前記売主
と前記買主を仲介する仲介者により操作される仲介者装
置を構成要素とすると共に、これらがネットワークで相
互に接続された電子商取引システムであって、前記買主
装置により、前記売主装置から、その提示する商品群の
中で、前記買主により購入される商品を特定する商品デ
ータと、その代金と支払方法を特定する支払データと、
前記売主を特定する売主データと、当該購入取引に対し
て前記売主装置により付与された取引識別データとで構
成される前記購入情報が取得されると共に、前記買主装
置により、前記仲介者装置に対して、前記売主装置から
取得された前記購入情報と、前記買主を特定する買主デ
ータとで構成される前記購入申込依頼情報が提供される
ことにより、前記売主装置への前記購入申込仲介が依頼
されると共に、前記購入申込依頼情報の提供の際、前記
買主装置により、前記買主データが前記仲介者装置のみ
による秘匿解除可能な方法で秘匿され、または、秘匿さ
れず、前記依頼を受けた前記仲介者装置により、前記売
主装置に対して、前記買主装置から取得された前記購入
申込依頼情報の中の、少なくとも前記取引識別データお
よび前記買主データと、前記仲介者を特定する仲介者デ
ータとで構成される前記購入申込情報が提供されること
により、前記購入申込が行われると共に、前記買主装置
により前記買主データが秘匿されていない場合は、前記
購入申込情報の提供の際、前記仲介者装置により、前記
買主データが秘匿され、秘匿されている場合は、その秘
匿状態が維持され、前記購入申込を受けた前記売主装置
により、前記仲介者装置に対して、前記購入申込に対す
る販売の承諾を特定する販売承諾データと、少なくとも
前記取引識別データとで構成される販売承諾情報が提供
されることにより、販売承諾が通知され、前記販売承諾
の通知を受けた前記仲介者装置により、前記買主装置に
対して、前記売主装置から取得された前記販売承諾情報
と、前記仲介者装置による仲介の承諾を特定する仲介承
諾データとで構成される仲介承諾情報が提供されること
により、仲介承諾が通知され、前記商品の前記売主から
前記買主への交付、および、前記商品に対する代金の前
記買主から前記売主への支払が、前記仲介者経由で行わ
れることを特徴とする電子商取引システムである。
【0009】尚、本明細書において、取引識別データ、
商品データ、支払データ、売主データ、買主データおよ
び仲介者データは、それぞれ、当該取引の内容、当該商
品の内容、当該商品の代金と支払方法、当該売主および
その付帯情報、当該買主およびその付帯情報、当該仲介
者およびその付帯情報を特定できる情報を意味し、その
表現方法には、記号やコード等での表現の他、内容や付
帯情報を具体的に表現した情報を用いた表現、あるい
は、これらの情報と記号やコード等を組み合わせた表現
を含んでいる。
【0010】図1は、上記の本発明の電子商取引システ
ムの構成および動作ステップを示した説明図である。図
1において、本発明の電子商取引システムは、売主によ
り操作される売主装置1、買主により操作される買主装
置2、および、売主と買主を仲介する仲介者により操作
される仲介者装置3を構成要素として構成され、これら
の各装置が、ネットワーク4で相互に接続されている。
図1の(数字)は、本発明の電子商取引システムにおけ
る動作ステップを表し、矢印は、この動作ステップに伴
い、この各装置間に流れる情報の進行方向を示してい
る。また、図2は、これらの情報の構成内容を示した説
明図である。
【0011】次に、本発明の電子商取引システムの動作
について説明する。売主装置1には、販売の対象となる
商品群がネットワーク4上に提示され、買主が買主装置
2を介して、購入する商品の仕様、個数等を決定する。
この決定に至る過程で、買主装置2と売主装置1との間
で、双方向の情報の送受信を行う場合でも、買主は自ら
の個人情報を売主に明かさずに行うことにより、売主装
置1には、買主に関する情報は、全く伝わらなくしてい
る。この買主の決定に基づき、買主装置2が売主装置1
から、買主の購入する商品を特定する商品データと、そ
の代金と支払方法を特定する支払データ、売主を特定す
る売主データ、および、当該購入取引に対して売主装置
1が付与した当該取引を特定する取引識別データで構成
される購入情報を取得する(図1の(1))。この購入
情報の構成を、図2の(1)に示す。ここで商品データ
には、商品の仕様や、商品の個数等の情報も含まれる。
この買主装置2の購入情報の取得は、売主装置1から買
主装置2への一方方向の情報の流れであり、売主装置1
に買主に関する情報が伝わることはない。
【0012】売主装置1から購入情報を取得した買主装
置2は、買主による操作により、あるいは自動的に、こ
の購入情報に買主を特定する買主データを追加して、予
め買主と仲介契約等を結んでいる仲介者等の仲介者装置
3へ提供することにより、売主装置1への購入申込の仲
介を仲介者装置3へ依頼する。即ち、買主装置2は、売
主装置1から取得した全てのデータの集合である購入情
報、即ち、買主装置2は、取引識別データ、商品デー
タ、支払データ、および、売主データに、買主データを
追加して購入申込依頼情報を構成し、仲介者装置3へ提
供することにより、売主装置1への購入申込の仲介を仲
介者装置3へ依頼する(図1の(2))。この購入申込
依頼情報を、仲介者装置3へ提供する際、買主装置2
は、買主データを仲介者装置3のみによる秘匿解除可能
な方法で秘匿してもよく、あるいは、秘匿しなくてもよ
い。この購入申込依頼情報の構成を、図2の(2)に示
す。図中、点線の斜線で示されたデータは、秘匿されて
いる場合と、秘匿されていない場合があることを示す。
【0013】買主装置2から、購入申込依頼情報の提供
により売主装置1への購入申込の仲介の依頼を受けた仲
介者装置3は、仲介者による操作により、あるいは自動
的に以下の処理を行う。即ち、仲介者装置3は、買主に
関する情報が買主装置2で秘匿されていれば、これを解
除して買主データを認識すると共に、秘匿されている買
主データを用いて、また、買主に関する情報が買主装置
2で秘匿されていなければ、買主データを秘匿した上
で、購入申込依頼情報の中から、少なくとも取引識別デ
ータおよび買主データを取り出し、この両者に仲介者を
特定する仲介者データを追加して購入申込情報として、
売主データで特定される売主の売主装置1へ提供するこ
とにより、売主装置1へ購入申込を行う。つまり、仲介
者装置3は、買主装置2から取得した全てのデータの集
合である購入申込依頼情報、即ち、取引識別データ、商
品データ、支払データ、売主データ、および、買主デー
タの内、買主データが既に秘匿されていればそのまま、
そうでなければ、買主データを秘匿すると共に、この購
入申込依頼情報の中から、少なくとも取引識別データお
よび買主データを取り出し、この両者に仲介者データを
追加することで構成される購入申込情報を売主装置1へ
提供することにより、売主装置1へ購入申込を行う(図
1の(3))。この購入申込情報の構成を、図2の
(3)に示す。図中、斜線で示されたデータは、秘匿さ
れていることを示す。尚、同図において、購入申込情報
は、取引識別データ、商品データ、買主データ、およ
び、仲介者データで形成されている場合を示している。
【0014】仲介者装置3から、購入申込情報の提供に
より購入申込を受けた売主装置1は、売主による操作に
より、あるいは自動的に、この購入申込情報のチェック
を行い、この購入申込の取引の売主が自らであること、
および、この購入申込の内容が正しいことを確認の上、
この購入申込に対する販売承諾を、仲介者データで特定
される仲介者を介して買主に通知する。即ち、売主装置
1は、仲介者装置3から、購入申込情報、即ち、少なく
とも、取引識別データ、買主データ、および、仲介者デ
ータの提供を受けるが、買主データが秘匿されているの
で、買主は分からないものの、取引識別データ等によ
り、当該取引の売主が自らであることを認識できる。そ
こで、売主装置1は、当該取引の内容が正しいことを確
認の上、仲介者装置3から提供を受けた購入申込情報の
中から、少なくとも取引識別データと当該取引における
購入申込に対する販売の承諾を特定する販売承諾データ
とを合わせて販売承諾情報を構成し、仲介者装置3へ提
供して販売承諾を通知する。これは、売主装置1にとっ
ては、仲介者装置3を仲介者データから特定することは
できるが、買主装置2は分からないので、買主装置2を
知っている仲介者装置3へ通知することにより、仲介者
装置3へ、買主装置2への承諾の通知を依頼するもので
ある(図1の(4))。この際の承諾情報の構成を、図
2の(4)に示す。
【0015】売主装置1から、販売承諾情報の提供によ
り販売承諾の通知を受けた仲介者装置3は、仲介者によ
る操作により、あるいは自動的に、この販売承諾情報の
チェックを行い、この販売承諾情報に含まれる取引識別
データの取引の仲介者が自らであること、および、その
内容が正しいことを確認の上、この販売承諾に基づき当
該取引の仲介承諾を、買主データで特定される買主に通
知する。即ち、仲介者装置3は買主装置2から、一度、
購入申込依頼情報を受取っており、この購入申込依頼情
報に含まれる取引識別データと、販売承諾情報に含まれ
る取引識別データとを照合して、一致することを確認の
上、購入申込依頼情報に含まれる買主データから特定さ
れる買主の買主装置2へ、仲介承諾情報を提供して仲介
承諾を通知する(図1の(5))。この仲介承諾情報
は、販売承諾情報に含まれる取引識別データと、仲介者
装置3によりなされる仲介の承諾を特定する仲介承諾デ
ータとで構成される。この仲介承諾情報の構成を図2の
(5)に示す。買主の特定方法としては、上記の、過去
に受取った申込依頼情報を基に行う方法の他、売主装置
1から販売承諾通知の際に、仲介者装置3等が秘匿した
買主データを再送付してもらい、仲介者装置3が買主デ
ータの秘匿を解く方法もある。上記の結果、買主は、仲
介者装置3から仲介承諾通知を受けた買主装置2によ
り、購入申込が売主により承諾されたこと、および、当
該取引の仲介が仲介者により承諾されたことを知ること
ができる。
【0016】上記の結果、売主装置1から購入申込を知
った売主は、購入申込情報に含まれている取引識別デー
タ等から商品を特定して、仲介者を介して買主へ交付
し、買主装置2から売主の承諾を知った買主は、支払デ
ータで特定される代金を、仲介者を介して売主へ支払う
ことにより、当該取引処理が完結する。
【0017】上記の本発明の電子商取引システムによれ
ば、買主の購入申込を、仲介者を介して売主に伝えるこ
とにより、買主は、売主に自らの個人情報を知られるこ
となく、売主と商品の取引を行うことができるので、買
主は、自らの個人情報を、売主やそれ以外の第三者によ
って、悪用される危険を防止することができる。
【0018】次に、上記の本発明の電子商取引システム
における、買主データを秘匿する具体的な方法について
説明する。インターネット等のネットワーク4では、こ
のネットワーク4に接続されている端末や装置により、
このネットワーク4を流れる情報が盗聴される危険が常
に存在する。このような盗聴の危険を避けるため、ネッ
トワーク4を流れる情報を暗号化することが一般に行わ
れており、暗号化の方法として、秘密鍵とこれに対応し
た公開鍵とを組み合わせた、公開鍵暗号化方式が普及し
ている。この公開鍵暗号化方式では、公開されている公
開鍵を使えば、誰でも情報を暗号化できるのに対し、そ
の情報を復号化して内容を知ることは、秘密鍵を所持し
ている者にしかできない。そこで、上記の本発明の電子
商取引システムにおける、買主データを秘匿する具体的
な方法として、この仕組みを利用する方法が考えられ
る。即ち、前記買主データが、前記買主装置2または前
記仲介者装置3により、前記仲介者の秘密鍵に対応した
公開鍵を用いて暗号化されることで、前記買主データの
前記秘匿がなされる方法である。
【0019】これは、仲介者装置3が、仲介者の所持す
る秘密鍵に対応した公開鍵で、購入申込依頼情報に含ま
れる買主データを暗号化すると共に、この暗号化した買
主データを用いて購入申込情報を構成して、仲介者装置
3から売主装置1へ提供することにより、売主装置1に
対して買主データを秘匿するものである。あるいは、買
主装置2で、上記と同様に、仲介者の所持する秘密鍵に
対応した公開鍵で、購入情報から取り出した買主データ
を暗号化すると共に、この暗号化した買主データを用い
て購入申込依頼情報を構成し、買主装置2から仲介者装
置3へ提供することにより、後は、仲介者装置3がこの
暗号化された買主データをそのまま用いて、購入申込情
報を構成し、上記と同様、仲介者装置3から売主装置1
へ提供することにより、売主装置1に対して買主データ
を秘匿する。この暗号化された買主データに対しては、
売主および売主装置1は秘密鍵を所有していないので、
復号化して内容を知ることはできない。そのため、買主
データは、売主および売主装置1に対して秘匿されるこ
とになる。但し、仲介者は秘密鍵を所有しているので、
復号化して内容を知ることができる。この方法では、売
主は、買主を知ることができないものの、暗号化された
買主情報を取得しているので、取引上トラブル発生等の
際には、仲介者に復号化を依頼等することにより、買主
を特定する等の証拠とすることができる。また、既成の
公開鍵暗号化方式を用いることができるので、本発明の
電子商取引システムの導入を容易に行うことができる。
【0020】上記の本発明の電子商取引システムにおけ
る、買主データの秘匿は、売主に買主データを知られな
いようにするためである。とすれば、買主データを仲介
者装置3から売主装置1へ渡さないことでも、目的は達
成できる。即ち、上記の暗号化を用いる方法に代えて、
前記買主データが、前記仲介者装置3により、前記売主
装置1に提供されないことで、前記買主データの前記仲
介者装置3による前記秘匿がなされるようにしてもよ
い。
【0021】この方法では、仲介者装置3から売主装置
1へ提供される購入申込情報から買主データを外すの
で、購入申込情報の量を減らすことができ、購入申込情
報を提供するための通信時間を短くすることができる。
【0022】上記の本発明の電子商取引システムでは、
売主に対して買主データを秘匿することにより、売主に
買主データを知られないようにしているが、買主が、仲
介者に対して商品データを秘匿して、仲介者に商品デー
タを知られないようにすることにより、買主の購入品に
関する情報を、第三者に知られないようにするシステム
も構築できる。即ち、上記の本発明の電子商取引システ
ムにおいて、前記買主装置2により、前記仲介者装置3
に対してなされる、前記売主装置1への前記購入申込の
前記仲介依頼が、前記商品データを秘匿しつつ行われる
システムである。
【0023】このシステムでは、買主装置2が、売主装
置1から取得した購入情報に、買主を特定する買主デー
タを追加した購入申込依頼情報を仲介者装置3へ提供し
て、売主装置1への購入申込の仲介を仲介者装置3へ依
頼する際に、購入情報に含まれる商品データを秘匿する
と共に、この秘匿した商品データを用いて購入申込依頼
情報を構成して、仲介者装置3へ提供する。この場合
の、売主装置1、買主装置2、仲介者装置3の各装置間
に流れる情報を示したのが、図3である。図中、実線の
斜線で示されたデータは、秘匿されていることを示し、
点線の斜線で示されたデータは、秘匿されている場合
と、秘匿されていない場合があることを示す。また(数
字)は、図1のステップに対応している。尚、同図にお
いて、購入申込情報は、取引識別データ、商品データ、
買主データ、および、仲介者データで形成されている場
合を示している。従って、このシステムによれば、仲介
者に商品データを知られないようにすることができ、買
主は、自らの購入品に関する情報を、仲介者やそれ以外
の第三者によって、悪用される危険を防止することがで
きる。
【0024】上記の本発明の電子商取引システムにおい
て、買主データと同様、商品データを秘匿する具体的な
方法として、公開鍵暗号化方式を利用する方法が考えら
れる。即ち、前記商品データが、前記買主装置2によ
り、前記売主の秘密鍵に対応した公開鍵を用いて暗号化
されることで、前記商品データの前記秘匿がなされる方
法である。
【0025】これは、売主が所持する秘密鍵に対応した
公開鍵で、売主装置1から買主装置2に提供された購入
情報に含まれる商品データを暗号化すると共に、この暗
号化した商品データを用いて購入申込依頼情報を構成し
て、買主装置2から仲介者装置3へ提供することによ
り、仲介者装置3に対して商品データを秘匿するもので
ある。この暗号化された商品データに対して、仲介者は
秘密鍵を所持していないので、復号化して内容を知るこ
とはできない。そのため、商品データは仲介者に対して
秘匿されることになる。但し、売主は、秘密鍵を所持し
ているので、復号化して内容を知ることができる。この
方法では、仲介者は、商品データを知ることができない
ものの、暗号化された商品データを取得しているので、
取引上トラブル発生等の際には、売主に復号化を依頼等
することにより、商品を特定する等の証拠とすることが
できる。また、既成の公開鍵暗号化方式を用いることが
できるので、本発明の電子商取引システムの導入を容易
に行うことができる。
【0026】また、上記の暗号化を用いる方法に代え
て、買主データと同様、前記商品データが、前記買主装
置2により、前記仲介者装置3に提供されないことで、
前記商品データの前記秘匿がなされるようにしてもよ
い。
【0027】この方法では、買主装置2から仲介者装置
3へ提供される購入申込依頼情報から商品データを外す
ので、購入申込依頼情報の量を減らすことができ、購入
申込依頼情報を提供するための通信時間を短くすること
ができる。
【0028】次に、上記の本発明の電子商取引システム
において、電子署名を用いたシステムについて説明す
る。インターネット等のネットワークを利用した電子商
取引においては、前述の通り、売主や買主が、自ら関与
した取引を否認したり、他人に成りすましたり、あるい
は売主や買主、または、情報の流通過程における第3者
により、取引情報を改竄したりする等の不正を防止する
ことができるシステムが求められている。これらの不正
を防止する方法としては、一般に、ネットワークに提供
する情報に、提供者が電子署名を行う方法が採用されて
いる。これは、公開鍵暗号化方式に使用される秘密鍵と
公開鍵を利用する方法であり、情報の提供者は提供する
本来の情報をハッシュ関数プログラムで圧縮して、メッ
セージダイジェストを作成し、このメッセージダイジェ
ストに提供者の公開鍵に対応した秘密鍵を用いて暗号化
することにより電子署名を行い、提供する本来の情報と
共に、相手方に提供する。この情報の提供を受けた相手
方は、公開鍵によりメッセージダイジェストを復号化す
ると共に、同時に提供された本来の情報を、提供者が用
いたのと同じハッシュ関数プログラムで圧縮してメッセ
ージダイジェストを作成する。その上で双方のメッセー
ジダイジェストを照合して、一致すれば、当該情報は、
公開鍵に対応する秘密鍵で暗号化されたとみなすことが
でき、この秘密鍵は提供者本人だけが持つものであるた
め、間違いなく提供者本人が提供したものであり、提供
途中で改竄されていないことが確認できる。また、この
秘密鍵は、提供者本人しか所有し得ないということは、
提供者本人以外に情報を提供できる者は存在し得ないこ
とになり、提供者の否認を防止できる。さらに、相手方
は、提供者の電子署名を偽造できないので、受信した情
報を改竄することもできない。また、公開鍵は、CA
(Certificate Authority)等の機関によりその所有者
が証明されるので、提供者の他人の成りすましを防止で
きる。即ち、電子署名は、前述した情報の提供者の提供
否認の防止、提供者の他人の成りすましの防止、あるい
は、情報の提供を受けた者や提供過程での第3者による
情報の改竄防止を図ることができる。このことは、言い
換えれば、電子署名をした当人は、電子署名を付与した
情報の内容が正しく、しかも自らが関与していることを
保証することになることから、電子署名を売主、買主、
および、仲介者がかかわる電子商取引に用いることによ
り、これらの3者の電子商取引への関与を保証すること
ができる。即ち、これらの3者の電子商取引に対する合
意を保証することができる。以下に、この点に注目した
本発明の電子商取引システムについて説明する。
【0029】そのシステムは、具体的には、前述の電子
商取引システムにおいて、前記取引識別データに少なく
とも含まれるユニークな取引IDが、前記商品データ、
前記支払データ、前記売主データ、前記買主データ、前
記仲介者データ、前記販売承諾データ、および、前記仲
介承諾データにも含まれると共に、前記売主装置1によ
り、前記購入情報の前記取引識別データに、前記売主の
公開鍵に対応した秘密鍵を用いて売主電子署名がなさ
れ、前記買主装置2により、前記購入申込依頼情報の前
記取引識別データに、前記買主の公開鍵に対応した秘密
鍵を用いて買主電子署名がなされると共に、この買主電
子署名が、前記仲介者装置3のみによる秘匿解除可能な
方法で秘匿され、または、秘匿されず、前記仲介者装置
3により、前記購入申込情報の前記取引識別データに、
前記仲介者の公開鍵に対応した秘密鍵を用いて仲介者電
子署名がなされると共に、前記買主装置2により前記買
主電子署名が秘匿されていない場合は、前記仲介者装置
3によりこの前記買主電子署名が秘匿され、秘匿されて
いる場合は、その秘匿状態が維持されることを特徴とす
る請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子商
取引システムである。
【0030】このシステムでは、取引識別データには少
なくとも、例えば、取引番号のような、当該取引に固有
のユニークな取引IDを含ませると共に、本システムで
用いられる他の全てのデータ、即ち、商品データ、支払
データ、売主データ、買主データ、仲介者データ販売承
諾データ、および、仲介承諾データに、この取引IDを
含ませる。その上で、これらの各データを用いて、売主
装置1では購入情報を形成すると共に、取引識別データ
に売主電子署名を行い、買主装置2では、購入情報を基
に購入申込依頼情報を形成すると共に、既に売主電子署
名がなされている取引識別データにさらに買主電子署名
を行い、同様にして、仲介者装置3では、購入申込依頼
情報を基に購入申込情報を形成すると共に、既に売主電
子署名および買主電子署名がなされている取引識別デー
タに、さらに仲介者電子署名を行う。これらの過程にお
いて、買主装置2でなされた購入申込依頼情報の取引識
別データの買主電子署名は、買主装置2により、仲介者
装置3のみによる秘匿解除可能な方法で秘匿され、また
は、秘匿されず、買主装置2により秘匿されない場合
は、購入申込情報の取引識別データの買主電子署名が、
仲介者装置3により秘匿される。これらの秘匿が行われ
るのは、前述したのと同様に、買主電子署名が真正なも
のであることを売主が確認する際、CA等から買主の公
開鍵を取り寄せる等の過程を通じて、実質的に買主が誰
であるかを明らかにすることができることから、買主が
誰であるかを売主に対して明らかにしないという本発明
の特徴を維持するためである。これらの各情報に対する
電子署名の付与状況を、図4に示す。図中、点線の斜線
で示されたデータまたは電子署名は、秘匿されている場
合と、秘匿されていない場合があることを示し、実線の
斜線で示されたデータまたは電子署名は、秘匿されてい
ることを示す。尚、同図において、購入申込依頼情報に
は、商品データおよび支払いデータの明記を省略してい
る。また、購入申込情報は、取引識別データ、買主デー
タ、および、仲介者データのみで形成されている場合を
示している。
【0031】上記の取引識別データの買主電子署名の秘
匿の方法としては、買主装置2においては、仲介者の秘
密鍵に対応した公開鍵を用いて、購入申込依頼情報の取
引識別データの買主電子署名を暗号化する方法がある。
あるいは、買主装置2で秘匿されない場合は、仲介者装
置3において、上記同様、仲介者の秘密鍵に対応した公
開鍵を用いて、購入申頼情報の取引識別データの買主電
子署名を暗号化するか、仲介者装置3により買主電子署
名を売主装置1に提供しないことにより行う方法があ
る。
【0032】上記の電子商取引システムでは、当該電子
商取引に関する同一の取引識別データに、売主装置1で
は売主が、買主装置2では買主が、そして、仲介者装置
3では仲介者が、それぞれ電子署名を行っているので、
前述したことから分かる通り、当該電子商取引の取引識
別データに対するこれらの売主装置1、買主装置2、お
よび、仲介者装置3による合意、即ち、売主、買主、お
よび、仲介者による合意を保証することができる。但
し、一旦なされた買主電子署名が、売主装置1に対して
は秘匿されるが、これは、売主装置1が、買主電子署名
が真正なものであることを確認する際、CA等から買主
の公開鍵を取り寄せる等の過程を通じて、実質的に買主
が誰であるかが判明することから、買主が誰であるかを
売主に対して明らかにしないという本発明の特徴を維持
するために、なされるものである。ところで、取引の各
段階で、関連する全てのデータに全ての者の電子署名を
行えば、間違いのない取引を行うことができるのは自明
であるが、通信時間や管理コスト削減のために、削減可
能なものは削減することが要請される。そこで、本発明
では、当該電子商取引の取引識別データにのみ、売主、
買主、および、仲介者の3者による電子署名を行い、そ
の他のデータ、即ち、商品データ、支払データ、売主デ
ータ、買主データ、仲介者データ、販売承諾データ、お
よび、仲介承諾データには、取引識別データに含まれて
いると同じ取引IDを含ませ、これらのデータには、上
記3者による電子署名は行っていない。これは、売主、
買主、および、仲介者の3者による合意が保証される取
引識別データが含んでいるのと同じ取引IDを、各デー
タに含ませることによって、これらの各データが当該電
子商取引に関するものであることを関連づけることがで
き、これらの各データに対しても、売主、買主、およ
び、仲介者の3者による、少なくともその関与を保証す
ることができるからである。
【0033】即ち、上記の電子商取引システムによれ
ば、当該電子商取引に関する同一の取引識別データに、
売主装置1では売主が、買主装置2では買主が、そし
て、仲介者装置3では仲介者が、それぞれ電子署名を行
っていると共に、当該電子商取引の取引識別データに含
まれているのと同じ取引IDが、当該電子商取引の他の
データ、即ち、商品データ、支払データ、売主データ、
買主データ、仲介者データ、販売承諾データ、および、
仲介承諾データに含まれていることから、上述したよう
に、当該電子商取引に対して、売主、買主、および、仲
介者の、少なくともそれらの者の関与が保証されること
になる。
【0034】上記の電子商取引システムでは、取引識別
データについては売主、買主、および、仲介者による電
子署名がなされており、取引識別データが改竄されてい
る恐れは全くなく、このデータの内容が正しいことが保
証される。しかし、取引識別データ以外の他のデータ、
即ち、商品データ、支払データ、売主データ、買主デー
タ、仲介者データ、販売承諾データ、および、仲介承諾
データには、電子署名が付与されていないので、情報の
流通過程や受信者によって改竄される恐れを全く否定す
ることはできない。そこで、次に、これらの各データに
も電子署名を付与するシステムについて説明する。
【0035】このシステムは、即ち、上記の電子商取引
システムにおいて、前記売主装置1により、前記購入情
報の前記取引識別データになされる前記売主電子署名と
同時に、前記購入情報の前記商品データ、前記支払デー
タ、および、前記売主データにも前記売主電子署名がな
され、前記買主装置2により、前記購入申込依頼情報の
前記取引識別データになされる前記買主電子署名と同時
に、前記購入申込依頼情報の前記買主データにも前記買
主電子署名がなされると共に、この前記買主電子署名
が、前記仲介者装置3のみによる秘匿解除可能な方法で
秘匿され、または、秘匿されず、前記仲介者装置3によ
り、前記購入申込情報の前記取引識別データになされる
前記仲介者電子署名と同時に、前記購入申込情報の前記
仲介者データにも前記仲介者電子署名がなされると共
に、前記購入申込依頼情報の前記買主データの前記買主
電子署名が、前記買主装置2により秘匿されていない場
合は、前記購入申込情報の前記買主データの前記買主電
子署名が前記仲介者装置3により秘匿され、前記購入申
込依頼情報の前記買主データの前記買主電子署名が秘匿
されている場合は、その秘匿状態が維持され、前記売主
装置1により、前記販売承諾情報の前記販売承諾データ
に、前記売主電子署名がなされ、前記仲介者装置3によ
り、前記仲介承諾情報の前記仲介承諾データに、前記仲
介者電子署名がなされることを特徴とする電子商取引シ
ステムである。
【0036】このシステムでは、取引識別データ以外の
他の各データに関しては、その内容を保証すべき立場の
者が電子署名を行う。即ち、商品データ、支払データ、
および、売主データは、売主が保証する立場にあるの
で、売主装置1により、売主が電子署名を行い、買主デ
ータは、買主が保証する立場にあるので、買主装置2に
より、買主が電子署名を行う。同様にして、仲介者デー
タは、仲介者が保証する立場にあるので、仲介者装置3
により、仲介者が電子署名を行う。また、販売承諾は、
売主が保証する立場にあるので、売主装置1により、売
主が電子署名を行い、仲介承諾は、仲介者が保証する立
場にあるので、仲介者装置3により、仲介者が電子署名
を行う。これらの過程において、買主装置2でなされた
購入申込依頼情報の買主データの買主電子署名は、買主
装置2により、仲介者装置3のみによる秘匿解除可能な
方法で秘匿され、または、秘匿されず、買主装置2によ
り秘匿されない場合は、購入申込情報の買主データの買
主電子署名が、仲介者装置3により秘匿される。これら
の秘匿が行われるのは、前述したのと同様に、買主電子
署名が真正なものであることを売主が確認する際、CA
等から買主の公開鍵を取り寄せる等の過程を通じて、実
質的に買主が誰であるかを明らかにすることができるこ
とから、買主が誰であるかを売主に対して明らかにしな
いという本発明の特徴を維持するためである。これらの
各データに対する電子署名の付与状況を、図5に示す。
図中、点線の斜線で示されたデータまたは電子署名は、
秘匿されている場合と、秘匿されていない場合があるこ
とを示し、実線の斜線で示されたデータまたは電子署名
は、秘匿されていることを示す。尚、同図において、購
入申込依頼情報には、商品データおよび支払いデータの
明記を省略している。また、購入申込情報は、取引識別
データ、買主データ、および、仲介者データのみで形成
されている場合を、販売承諾情報は、取引識別データ、
および、販売承諾データのみで形成されている場合を、
そして、仲介承諾情報は、取引識別データ、販売承諾デ
ータ、および、仲介承諾データのみで形成されている場
合を示している。
【0037】上記の買主データの買主電子署名の秘匿の
方法としては、買主装置2においては、仲介者の秘密鍵
に対応した公開鍵を用いて、購入申込依頼情報の買主デ
ータの買主電子署名を暗号化する方法がある。あるい
は、買主装置2で秘匿されない場合は、仲介者装置3に
おいて、上記同様、仲介者の秘密鍵に対応した公開鍵を
用いて、購入申頼情報の買主データの買主電子署名を暗
号化するか、仲介者装置3により買主電子署名を売主装
置1に提供しないことにより行う方法がある。
【0038】上記の電子商取引システムによれば、当該
電子商取引に関する同一の取引識別データに、売主、買
主、および、仲介者がそれぞれ電子署名を行っていると
共に、当該電子商取引の取引識別データに含まれている
と同じ取引IDが含まれている取引識別データ以外の他
のデータ、即ち、商品データ、支払データ、売主デー
タ、買主データ、仲介者データ、販売承諾データ、およ
び、仲介承諾データにそれぞれの、当該データを保証す
べき者によって、電子署名がなされている。そのため、
取引識別データのみならず、商品データ、支払データ、
売主データ、買主データ、仲介者データ、販売承諾デー
タ、および、仲介承諾データの全てに関して、即ち、購
入情報、購入申込依頼情報、購入申込情報、販売承諾情
報、および、仲介承諾情報の全てに、売主、買主、およ
び、仲介者の関与が保証されると共に、これらの情報
が、改竄されている恐れは全くなく、これらのデータの
内容が正しいことが保証される。従って、当該電子商取
引に関し、売主、買主、仲介者が、自ら関与している取
引を否認したり、他人に成りすましたり、あるいは取引
情報を改竄したりする等の不正を防止することができる
と共に、取引情報が伝送途中で改竄されることも防止す
ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例につき、図面
に基づき詳しく説明する。本実施例は、インターネット
を用いたシステムであって、買主の個人情報を売主に明
らかにしなくても行える電子商取引に関するシステムで
ある。図6は、本実施例の構成を示した説明図である。
図6において、本実施例の電子商取引システムは、売主
により操作される売主サーバ11、買主により操作され
る買主端末装置12、および、売主と買主を仲介する仲
介者により操作される仲介者サーバ13を構成要素とし
て構成され、これらの各装置が、インターネット14で
相互に接続されている。図中、(数字)は、本実施例の
電子商取引システムにおける動作ステップ番号を表し、
矢印は、この動作ステップに伴い、この各装置間に流れ
る情報の進行方向を示している。また、図7は、本実施
例の電子商取引システムにおける各装置間を流れる情報
の構成を示した説明図、図8は、本実施例の電子商取引
システムにおける情報を構成する各データの内容の例を
示した説明図である。尚、本実施例の電子商取引システ
ムの運用に際しては、買主は、仲介者に対して、あらか
じめ取引の仲介を依頼する等の契約を結んでおく必要が
ある。
【0040】売主サーバ11は、インターネット上での
商取引の対象となる商品の情報を提示するサーバであ
り、Webサーバとして必要なハードウェア、ソフトウ
ェアを備えている。買主端末装置12は、本実施例の電
子商取引システムを利用する買主が、売主サーバ11か
ら商品情報を取得したり、仲介者サーバ13に対して購
入の依頼をしたりするのに用いられ、売主サーバ11や
仲介者サーバ13へのアクセスに必要なハードウェアや
ブラウザ等のソフトウェアを備えている。仲介者サーバ
13は、売主と買主の商取引を仲介するサーバであり、
Webサーバとして必要なハードウェア、ソフトウェア
を備えている。また、売主サーバ11、買主端末装置1
2、および、仲介者サーバ13はいずれも、電子メール
の送受信を行うための、メールエージェントを備えてい
る。また、情報の暗号化や復号化、電子署名やその認証
等に必要なソフトウェアも備えている。
【0041】次に、本実施例の電子商取引システムの動
作について説明する。売主サーバ11のWebサーバ
は、自らを特定する売主データと、販売の対象となる商
品群をインターネット14上に提示している。この売主
データの内容の例を、図8の(d)に示す。但し、この
段階では、売主データには、取引番号は含まれていな
い。そこで、買主は、買主端末装置12のブラウザによ
り売主サーバ11のWebサーバにアクセスすることに
より、商品群の中から、購入する商品、その仕様や個数
等を決定した上で、これらの情報を取得する。例えば、
売主サーバ11のWebページの画面上に商品と買物籠
が表示され、買主はこの買物籠に商品を入れることで、
購入する商品の仕様、個数等を決定する。この決定によ
り、当該商品に対する商品データ及び支払データが付与
される。例えば、買主が購入を希望した商品が本棚で、
個数が2個であるとすると、この商品データの例として
は、図8の(b)、支払データの例としては、図8の
(c)のようになる。但し、この段階では、商品データ
および支払データには、取引番号は含まれていない。こ
の決定を行う操作の過程で、買主端末装置12のブラウ
ザと売主サーバ11のWebサーバとの間で、双方向の
情報の送受信が行われるが、買主は自らの個人情報を売
主には明かさずに行うシステムとしているので、売主サ
ーバ11には、買主に関する情報は、全く伝わらない。
買主が購入品を決定すると、売主サーバ11は、この購
入品の取引に、図8の(a)に示すような、当該取引に
対して固有でユニークな取引番号と、この取引番号の付
与日、ならびに、この取引番号の有効期限で構成される
取引識別データを付与する。と同時に、取引識別データ
に含まれるのと同じ取引番号を、商品データ、支払デー
タ、および、売主データに挿入する。その後、買主端末
装置12は売主サーバ11から、取引識別データ、商品
データ、支払データ、および、売主データの、4つのデ
ータ(これらを合わせて購入情報と称する)を取得する
(図6の(1))。その際、売主サーバ11は、取引識
別データ、商品データ、支払データ、および、売主デー
タのそれぞれに、売主の公開鍵に対応した秘密鍵で売主
電子署名を行う。この場合の購入情報の構成を、図7
(1)に示す。
【0042】次に、買主は、買主端末装置12のブラウ
ザにより、予め契約等を行っている仲介者の仲介者サー
バ13にアクセスして、仲介者サーバ13のWebペー
ジに書込を行うことにより、情報を提供して売主サーバ
11への購入申込の仲介を仲介者サーバ13へ依頼す
る。具体的には、売主サーバ11から購入情報を取得し
た買主端末装置12は、売主サーバ11から取得した購
入情報、即ち、取引識別データ、商品データ、支払デー
タ、および、売主データに、図8の(e)に示すような
内容を有する、買主を特定するための買主データを追加
する。この買主データには、取引識別データに含まれて
いるのと同じ取引番号を含ませる。そして、このデータ
の集合体(これを購入申込依頼情報と称する)を、仲介
者サーバ13へ提供することにより、売主サーバ11へ
の購入申込の仲介を仲介者サーバ13へ依頼する(図6
の(2))。この際、買主端末装置12が売主サーバ1
1から取得した購入情報に含まれる商品データを、売主
の秘密鍵に対応した公開鍵で暗号化すると共に、この暗
号化した商品データを用いて購入申込依頼情報を構成し
て、買主端末装置12から仲介者サーバ13へ提供する
ことにより、仲介者サーバ13に対して商品データを秘
匿する。また、買主端末装置12は、買主の公開鍵に対
応した秘密鍵を用いて、売主が既に売主電子署名をして
いる取引識別データに重ねて買主電子署名を行うと共
に、買主データにも買主電子署名を行う。これら一連の
操作は、買主端末装置12に搭載したプログラムによ
り、自動的に行うこともできる。
【0043】上述のように、買主端末装置12により、
仲介者サーバ13へ提供する商品データが暗号化される
ことにより、仲介者サーバ13に対して商品データを秘
匿することができるので、買主は、仲介者に商品データ
を知られないようにすることができ、自らの購入品に関
する情報を、仲介者やそれ以外の第3者によって、悪用
される危険を防止することができる。また、仲介者は、
商品データを知ることができないものの、暗号化された
商品データを取得しているので、取引上トラブル発生等
の際には、売主に復号化を依頼等することにより、商品
を特定する等の証拠とすることができる。
【0044】次に、買主端末装置12から、購入申込依
頼情報の提供を受けて、売主サーバ11への購入申込の
仲介を依頼された仲介者は、仲介者サーバ13に搭載さ
れたプログラムにより、売主の売主サーバ11に自動的
にアクセスして、売主サーバ11のWebページに書込
を行うことにより、情報を提供して売主サーバ11へ購
入申込を行う。即ち、買主端末装置12から、購入申込
依頼情報の提供を受けて売主サーバ11への購入申込の
仲介を依頼された仲介者サーバ13は、買主データを暗
号化して秘匿すると共に、購入申込依頼情報に仲介者を
特定する仲介者データを追加して売主サーバ11へ提供
することにより、売主サーバ11へ購入申込を行う。具
体的には、仲介者サーバ13は、買主端末装置12から
取得した購入申込依頼情報、即ち、取引識別データ、商
品データ、支払データ、売主データ、および、買主デー
タの内、買主データを、それに付与されている買主電子
署名と共に仲介者の秘密鍵に対応した公開鍵で暗号化し
た上で、この購入申込依頼情報に仲介者データを追加す
る。この仲介者データには、取引識別データに含まれて
いるのと同じ取引番号を含ませる。そして、このデータ
の集合体(これを購入申込情報と称する)を売主サーバ
11へ提供することにより、売主サーバ11へ購入申込
を行う(図6の(3))。ここにおいて、商品データは
既に買主端末装置12により暗号化されている。また、
この際、仲介者サーバ13は、既に売主サーバ11およ
び買主端末装置12により電子署名されている取引識別
データに、仲介者の秘密鍵を用いて仲介者電子署名を行
うと共に、仲介者データにも仲介者電子署名を行う。同
時に、取引識別データに付与されている買主電子署名
を、仲介者の公開鍵を用いて暗号化する。上記の、買主
データや買主電子署名に対する暗号化は、前述のとお
り、売主サーバ11が、買主電子署名が真正なものであ
ることを確認する際、CA等から買主の公開鍵を取り寄
せる等の過程を通じて、実質的に買主が誰であるかが判
明することから、買主が誰であるかを売主に対して明ら
かにしないという本発明の特徴を維持するためになされ
るものである。この場合の購入申込情報の構成を、図7
の(3)に示す。図中、斜線で示されたデータは、暗号
化されていることを示す。
【0045】上記のように、仲介者サーバ13が、売主
サーバ11へ提供する買主データおよび買主電子署名を
暗号化することにより、売主サーバ11に対して買主デ
ータを秘匿することができるので、売主に買主データを
知られないようにすることができ、買主は、自らの個人
情報を、売主やそれ以外の第3者によって、悪用される
危険を防止することができる。また、売主は、買主デー
タを知ることができないものの、暗号化された買主デー
タを取得しているので、取引上トラブル発生等の際に
は、仲介者に復号化を依頼等することにより、買主を特
定する等の証拠とすることができる。
【0046】次に、売主は、仲介者サーバ13から、購
入申込情報の提供されて購入申込を受けると、この購入
申込情報のチェックを行い、この購入申込の取引の売主
が自らであること、および、この購入申込の内容が正し
いことを確認の上、この購入申込に対する承諾を、仲介
者を介して買主に、電子メールで通知する。具体的に
は、売主サーバ11は、仲介者サーバ13から、購入申
込情報、即ち、取引識別データ、商品データ、支払デー
タ、売主データ、買主データ、および、仲介者データの
提供を受けるが、商品データについては、売主の公開鍵
で暗号化されているので、売主サーバ11は売主の秘密
鍵を用いて、復号化できる。また、買主データは仲介者
の公開鍵で暗号化されており、買主は分からないもの
の、取引識別データ等により、当該取引の売主が自らで
あることを認識できる。そこで、売主サーバ11が、当
該取引の内容が正しいことを確認の上、仲介者サーバ1
3から提供を受けた購入申込情報に、当該取引における
購入申込に対する売主の販売の承諾を特定する販売承諾
データを追加する。この販売承諾データには、取引識別
データに含まれているのと同じ取引番号を含ませる。そ
して、このデータの集合体(これを販売承諾情報と称す
る)を、仲介者サーバ13を介して買主端末装置12に
通知する。これは、売主サーバ11にとっては、仲介者
サーバ13を仲介者データから特定することはできる
が、買主端末装置12は分からないので、買主端末装置
12を知っている仲介者サーバ13へ通知することによ
り、仲介者サーバ13へ、買主端末装置12への販売承
諾の通知を依頼するものである。(図6の(4))。こ
の際、売主サーバ11は、販売承諾データに対して、売
主の秘密鍵を用いた電子署名を行う。この場合の販売承
諾情報の構成を、図7の(4)に示す。これらの一連の
操作は、売主サーバ11に搭載されたプログラムによ
り、自動的に行うこともできる。
【0047】次に、売主サーバ11から、電子メールに
より販売承諾情報の通知を受けた仲介者は、仲介者サー
バ13により、自動的に、この販売承諾情報のチェック
を行い、この販売承諾情報に含まれる取引識別データの
取引の仲介者が自らであること、および、その内容が正
しいことを確認の上、この購入申込に対する仲介承諾
を、買主に、電子メールで通知する。具体的には、仲介
者サーバ13は買主端末装置12から、1度、購入申込
依頼情報を受取っており、この購入申込依頼情報に含ま
れる取引識別データと、販売承諾情報に含まれる取引識
別データとを照合して、一致することを確認の上、購入
申込依頼情報に含まれる買主データから特定される買主
の買主端末装置12へ仲介承諾を通知する。即ち、前記
販売承諾情報に、仲介者サーバ13の仲介承諾を特定す
る仲介承諾データを追加する。この仲介承諾データに
は、取引識別データに含まれているのと同じ取引番号を
含ませる。そして、このデータ集合体(これを仲介承諾
情報と称する)を買主端末装置12へ通知する(図6の
(5))。この際、仲介者サーバ13は、この仲介承諾
データに仲介者の秘密鍵を用いて電子署名を行う。この
場合の仲介承諾情報の構成を図7の(5)に示す。買主
端末装置12が、仲介者サーバ13から仲介承諾情報を
受取ることにより、買主は、購入申込が売主により承諾
されたこと、および、当該取引の仲介が、仲介者により
承諾されたことを知ることができる。
【0048】上記の結果、売主サーバ11から購入申込
を知った売主は、購入申込情報に含まれている取引識別
データ等から商品を特定して、仲介者を介して買主へ交
付し、他方、買主端末装置12から売主の承諾を知った
買主は、購入情報に含まれている支払データから代金の
金額等を特定して、その代金を仲介者を介して売主へ支
払うことにより、当該取引処理が完結する。
【0049】上記の本実施例の電子商取引システムにお
いて、買主端末装置12から仲介者サーバ13への情報
の提供および、仲介者サーバ13から売主サーバ11へ
の情報の提供は、いずれも、提供元が提供先のWebサ
ーバへアクセスして、そのWebサーバのWebページ
に書込を行うことにより行われている。これらの実際の
処理過程では、提供元と提供先との間で双方向の情報の
送受信が行われている場合もあるが、その機能としての
購入申込依頼情報や購入申込情報の送信は、提供元から
提供先への一方方向の送信であり、図6の矢印(2)、
(3)は、この状況を示している。
【0050】上記の本実施例の電子商取引システムで
は、当該電子商取引に関する同一の取引識別データに、
売主サーバ11では売主が、買主端末装置12では買主
が、そして、仲介者サーバ13では仲介者が、それぞれ
電子署名を行っているので、前述したことから分かる通
り、当該電子商取引の取引識別データに対するこれらの
売主サーバ11、買主端末装置12、および、仲介者サ
ーバ13による合意、即ち、売主、買主、および、仲介
者による合意を保証することができる。また、一旦なさ
れた買主電子署名が、売主サーバ11に対して秘匿され
ているので、売主サーバ11により、買主電子署名が真
正なものであることの確認作業が行われることはなく、
売主が、CA等から買主の公開鍵を取り寄せることはな
いので、実質的に買主が誰であるかが判明することはな
い。従って、買主が誰であるかを売主に対して明らかに
しないという本発明の特徴を、上記の本実施例において
も維持している。また、当該電子商取引の取引識別デー
タにのみ、売主、買主、および、仲介者の3者による電
子署名を行い、その他のデータ、即ち、商品データ、支
払データ、売主データ、買主データ、仲介者データ、販
売承諾データ、および、仲介承諾データには、上記3者
による電子署名は行っていないが、取引識別データに含
まれているのと同じ取引IDである、当該電子商取引を
特定する固有でユニークな取引番号をこれらのデータに
含ませている。そのため、前述したように、取引識別デ
ータに対しては、売主、買主、および、仲介者の3者に
よる電子署名により、これら3者の合意が保証される
が、この3者の合意が保証される取引識別データに含ま
れているのと同じ取引IDを、これらの各データに含ま
せることによって、これらの各データが当該電子商取引
に関するものであることを関連づけることができ、これ
らの各データに対しても、売主、買主、および、仲介者
の3者による、少なくともその関与を保証することがで
きる。
【0051】このように、当該電子商取引に対する、売
主、買主、および、仲介者の3者による、少なくともそ
の関与を保証することができるといえるのみならず、さ
らに次のことが言える。即ち、上記の本実施例の電子商
取引システムでは、当該電子商取引に関する同一の取引
識別データに、売主、買主、および、仲介者がそれぞれ
電子署名を行っていると共に、当該電子商取引の取引識
別データに含まれていると同じ取引IDが含まれている
取引識別データ以外の他のデータ、即ち、商品データ、
支払データ、売主データ、買主データ、仲介者データ、
販売承諾データ、および、仲介承諾データにそれぞれ
の、当該データを保証すべき者によって、電子署名がな
されている。そのため、取引識別データのみならず、商
品データ、支払データ、売主データ、買主データ、仲介
者データ、販売承諾データ、および、仲介承諾データの
全てに関して、即ち、購入情報、購入申込依頼情報、購
入申込情報、販売承諾情報、および、仲介承諾情報の全
てに、売主、買主、および、仲介者の関与が保証される
のはもちろん、これらの情報が、改竄されている恐れは
全くなく、これらのデータの内容が正しいことが保証さ
れる。従って、当該電子商取引に関し、売主、買主、仲
介者が、自ら関与している取引を否認したり、他人に成
りすましたり、あるいは取引情報を改竄したりする等の
不正を防止することができると共に、取引情報が伝送途
中で改竄されることも防止することができる。
【0052】上記の本実施例の電子商取引システムにお
いては、買主端末装置12から仲介者サーバ13への情
報の提供および、仲介者サーバ13から売主サーバ11
への情報の提供は、いずれも、提供元が提供先のWeb
サーバへアクセスして、そのWebサーバのWebペー
ジに書込を行うことにより行われているが、これには限
られず、その機能としての購入申込依頼情報や購入申込
情報の送信が行える方法であれば、いかなる方法でもよ
い。例えば、Webサーバへのアクセスに代えて、電子
メールで行う方法も考えられる。また、電子メールとW
ebサーバへのアクセスを組み合わせた方法も考えられ
る。これは、売主サーバ11から仲介者サーバ13への
販売承諾情報の通知および、仲介者サーバ13から買主
端末装置12への仲介承諾情報の通知についても、同様
である。
【0053】また、上記の本実施例の電子商取引システ
ムでは、商品データと買主データとを暗号化することに
より秘匿しているが、これに代えて、これらのデータを
提供する際に抜取って、これらのデータのみ提供しない
ようにしてもよい。このようにすることによっても、提
供先にこれらのデータを知られないようにすることがで
き、これらのデータを秘匿することができる。
【0054】また、上記の本実施例の電子商取引システ
ムでは、取引識別データと承諾に対して、売主サーバ1
1、買主端末装置12および仲介者サーバ13のすべて
において電子署名を実施しているが、これには限られ
ず、セキュリティの弱いと思われる装置間でのみ、ある
いは、セキュリティの弱いと思われるデータに対しての
み、電子署名を行うようにしてもよい。例えば、売主サ
ーバ11と買主端末装置12のセキュリティ対策とし
て、売主サーバ11でのみ電子署名を実施する等であ
る。
【0055】また、上記の、本実施例の電子商取引シス
テムの説明では、売主サーバ11、買主端末装置12、
および、仲介者サーバ13の3台の装置のみを用いてい
るが、実際のシステムでは、それぞれ複数存在する。そ
のため、実際のシステム運用の場合に、それぞれが、情
報の取得先や提供先を選択する必要を生じる。例えば、
買主は、複数の売主サーバの中から、求める商品の購入
に適した売主サーバを選択する必要があり、また、買主
が仲介を依頼している仲介者サーバが複数存在する場合
は、その中から選択する必要がある。この仲介者サーバ
選択の場合、売主と仲介者の関係も問題となり、それら
の関係を考慮して選択することになる。同様のことは、
仲介者サーバや、売主サーバにも生じる。
【0056】また、上記の、本実施例の電子商取引シス
テムの説明では、仲介者は単独の機関として仲介者サー
バを設置しているが、取引に伴う代金の決済や商品の運
搬を考慮すると、この仲介者として、クレジット機関、
金融機関、運送業者や、エスクロウサービス機関等が兼
務することも考えられる。また、本実施例の電子商取引
システムとこれらの機関の業務システムとを組み合わせ
たシステムも考えられる。
【0057】
【発明の効果】請求項1または請求項2記載の電子商取
引システムによれば、買主の購入申込を、仲介者を介し
て売主に伝えることにより、買主は、売主に自らの個人
情報を知られることなく、売主と商品の取引を行うこと
ができるので、買主は、自らの個人情報を、売主やそれ
以外の第三者によって、悪用される危険を防止すること
ができる。
【0058】請求項3記載の電子商取引システムによれ
ば、売主は、買主を知ることができないものの、暗号化
された買主情報を取得しているので、取引上トラブル発
生等の際には、仲介者に復号化を依頼等することによ
り、買主を特定する等の証拠とすることができる。ま
た、既成の公開鍵暗号化方式を用いることができるの
で、本発明の電子商取引システムの導入を容易に行うこ
とができる。
【0059】請求項4記載の電子商取引システムによれ
ば、仲介者装置から売主装置へ提供される購入申込情報
から買主データを外すので、購入申込情報の量を減らす
ことができ、購入申込情報を提供するための通信時間を
短くすることができる。
【0060】請求項5記載の電子商取引システムによれ
ば、仲介者に商品データを知られないようにすることが
でき、買主は、自らの購入品に関する情報を、仲介者や
それ以外の第三者によって、悪用される危険を防止する
ことができる。
【0061】請求項6記載の電子商取引システムによれ
ば、仲介者は、商品データを知ることができないもの
の、暗号化された商品データを取得しているので、取引
上トラブル発生等の際には、売主に復号化を依頼等する
ことにより、商品を特定する等の証拠とすることができ
る。また、既成の公開鍵暗号化方式を用いることができ
るので、本発明の電子商取引システムの導入を容易に行
うことができる。
【0062】請求項7記載の電子商取引システムによれ
ば、買主装置から仲介者装置へ提供される購入申込依頼
情報から商品データを外すので、購入申込依頼情報の量
を減らすことができ、購入申込依頼情報を提供するため
の通信時間を短くすることができる。
【0063】請求項8から請求項10記載の電子商取引
システムによれば、電子商取引に関する同一の取引識別
データに、売主装置では売主が、買主装置では買主が、
そして、仲介者装置では仲介者が、それぞれ電子署名を
行っていると共に、当該電子商取引の取引識別データに
含まれていると同じ取引IDが、当該電子商取引の他の
データ、即ち、商品データ、支払データ、売主データ、
買主データ、仲介者データ販売承諾データ、および、仲
介承諾データに含まれていることから、当該電子商取引
に対して、売主、買主、および、仲介者の、少なくとも
それらの者の関与が保証される。
【0064】請求項11から請求項18に記載の電子商
取引システムによれば、当該電子商取引に関する同一の
取引識別データに、売主、買主、および、仲介者がそれ
ぞれ電子署名を行っていると共に、当該電子商取引の取
引識別データに含まれていると同じ取引IDが含まれて
いる取引識別データ以外の他のデータ、即ち、商品デー
タ、支払データ、売主データ、買主データ、仲介者デー
タ、販売承諾データ、および、仲介承諾データにそれぞ
れの、当該データを保証すべき者によって、電子署名が
なされている。そのため、取引識別データのみならず、
商品データ、支払データ、売主データ、買主データ、仲
介者データ、販売承諾データ、および、仲介承諾データ
の全てに関して、即ち、購入情報、購入申込依頼情報、
購入申込情報、販売承諾情報、および、仲介承諾情報の
全てに、売主、買主、および、仲介者の関与が保証され
ると共に、これらの情報が、改竄されている恐れは全く
なく、これらのデータの内容が正しいことが保証され
る。従って、当該電子商取引に関し、売主、買主、仲介
者が、自ら関与している取引を否認したり、他人に成り
すましたり、あるいは取引情報を改竄したりする等の不
正を防止することができると共に、取引情報が伝送途中
で改竄されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子商取引システムの構成および動作
ステップを示した説明図
【図2】本発明の電子商取引システムにおける各装置間
を流れる情報の構成内容を示した説明図(その1)
【図3】本発明の電子商取引システムにおける各装置間
を流れる情報の構成内容を示した説明図(その2)
【図4】本発明の電子商取引システムにおける電子署名
付取引識別データの構成図(その1)
【図5】本発明の電子商取引システムにおける電子署名
付取引識別データの構成図(その2)
【図6】本実施例の電子商取引システムの構成を示した
説明図
【図7】本実施例の電子商取引システムにおける各装置
間を流れる情報の構成を示した説明図
【図8】本実施例の電子商取引システムにおける各デー
タの内容の例を示した説明図
【符号の説明】
1 売主装置 2 買主装置 3 仲介者装置 4 ネットワーク 11 売主サーバ 12 買主端末装置装置 13 仲介者サーバ 14 インターネット

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 売主により操作される売主装置、買主に
    より操作される買主装置、および、前記売主と前記買主
    を仲介する仲介者により操作される仲介者装置を構成要
    素とすると共に、これらがネットワークで相互に接続さ
    れた電子商取引システムであって、 前記買主装置により、前記売主装置から商取引に必要な
    購入情報が取得されると共に、この購入情報に前記買主
    に関する情報が付加され、購入申込依頼情報として前記
    仲介者装置に提供されて、前記売主装置への購入申込仲
    介が依頼され、 前記仲介者装置により、前記購入申込依頼情報の内、前
    記買主に関する前記情報が前記売主装置に対して秘匿さ
    れると共に、前記購入申込依頼情報に前記仲介者に関す
    る情報が付加され、購入申込情報として前記売主装置に
    提供されて購入申込が行われることにより、 前記買主の前記売主への前記商取引の申込が行われるこ
    とを特徴とする電子商取引システム。
  2. 【請求項2】 前記買主装置により、前記売主装置か
    ら、その提示する商品群の中で、前記買主により購入さ
    れる商品を特定する商品データと、その代金と支払方法
    を特定する支払データと、前記売主を特定する売主デー
    タと、当該購入取引に対して前記売主装置により付与さ
    れた取引識別データとで構成される前記購入情報が取得
    されると共に、 前記買主装置により、前記仲介者装置に対して、前記売
    主装置から取得された前記購入情報と、前記買主を特定
    する買主データとで構成される前記購入申込依頼情報が
    提供されることにより、前記売主装置への前記購入申込
    仲介が依頼されると共に、前記購入申込依頼情報の提供
    の際、前記買主装置により、前記買主データが前記仲介
    者装置のみによる秘匿解除可能な方法で秘匿され、また
    は、秘匿されず、 前記依頼を受けた前記仲介者装置により、前記売主装置
    に対して、前記買主装置から取得された前記購入申込依
    頼情報の中の、少なくとも前記取引識別データおよび前
    記買主データと、前記仲介者を特定する仲介者データと
    で構成される前記購入申込情報が提供されることによ
    り、前記購入申込が行われると共に、前記買主装置によ
    り前記買主データが秘匿されていない場合は、前記購入
    申込情報の提供の際、前記仲介者装置により、前記買主
    データが秘匿され、秘匿されている場合は、その秘匿状
    態が維持され、 前記購入申込を受けた前記売主装置により、前記仲介者
    装置に対して、前記購入申込に対する販売の承諾を特定
    する販売承諾データと、少なくとも前記取引識別データ
    とで構成される販売承諾情報が提供されることにより、
    販売承諾が通知され、 前記販売承諾の通知を受けた前記仲介者装置により、前
    記買主装置に対して、前記売主装置から取得された前記
    販売承諾情報と、前記仲介者装置による仲介の承諾を特
    定する仲介承諾データとで構成される仲介承諾情報が提
    供されることにより、仲介承諾が通知され、 前記商品の前記売主から前記買主への交付、および、前
    記商品に対する代金の前記買主から前記売主への支払
    が、前記仲介者経由で行われることを特徴とする請求項
    1記載の電子商取引システム。
  3. 【請求項3】 前記買主データが、前記買主装置または
    前記仲介者装置により、前記仲介者の秘密鍵に対応した
    公開鍵を用いて暗号化されることで、前記買主データの
    前記秘匿がなされることを特徴とする請求項2記載の電
    子商取引システム。
  4. 【請求項4】 前記買主データが、前記仲介者装置によ
    り、前記売主装置に提供されないことで、前記買主デー
    タの前記仲介者装置による前記秘匿がなされることを特
    徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
  5. 【請求項5】 前記買主装置により、前記仲介者装置に
    対してなされる、前記売主装置への前記購入申込の前記
    仲介依頼が、前記商品データを秘匿しつつ行われること
    を特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記
    載の電子商取引システム。
  6. 【請求項6】 前記商品データが、前記買主装置によ
    り、前記売主の秘密鍵に対応した公開鍵を用いて暗号化
    されることで、前記商品データの前記秘匿がなされるこ
    とを特徴とする請求項5記載の電子商取引システム。
  7. 【請求項7】 前記商品データが、前記買主装置によ
    り、前記仲介者装置に提供されないことで、前記商品デ
    ータの前記秘匿がなされることを特徴とする請求項5記
    載の電子商取引システム。
  8. 【請求項8】 前記取引識別データに少なくとも含まれ
    るユニークな取引IDが、前記商品データ、前記支払デ
    ータ、前記売主データ、前記買主データ、前記仲介者デ
    ータ、前記販売承諾データ、および、前記仲介承諾デー
    タにも含まれると共に、 前記売主装置により、前記購入情報の前記取引識別デー
    タに、前記売主の公開鍵に対応した秘密鍵を用いて売主
    電子署名がなされ、 前記買主装置により、前記購入申込依頼情報の前記取引
    識別データに、前記買主の公開鍵に対応した秘密鍵を用
    いて買主電子署名がなされると共に、この買主電子署名
    が、前記仲介者装置のみによる秘匿解除可能な方法で秘
    匿され、または、秘匿されず、 前記仲介者装置により、前記購入申込情報の前記取引識
    別データに、前記仲介者の公開鍵に対応した秘密鍵を用
    いて仲介者電子署名がなされると共に、前記買主装置に
    より前記買主電子署名が秘匿されていない場合は、前記
    仲介者装置によりこの前記買主電子署名が秘匿され、秘
    匿されている場合は、その秘匿状態が維持されることを
    特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載
    の電子商取引システム。
  9. 【請求項9】 前記買主電子署名が、前記買主装置また
    は前記仲介者装置により、前記仲介者の秘密鍵に対応し
    た公開鍵を用いて暗号化されることで、前記買主電子署
    名の前記秘匿がなされることを特徴とする請求項8記載
    の電子商取引システム。
  10. 【請求項10】 前記買主電子署名が、前記仲介者装置
    により前記売主装置に提供されないことで、前記買主電
    子署名の前記仲介者装置による前記秘匿がなされること
    を特徴とする請求項8記載の電子商取引システム。
  11. 【請求項11】 前記売主装置により、前記購入情報の
    前記取引識別データになされる前記売主電子署名と同時
    に、前記購入情報の前記商品データ、前記支払データ、
    および、前記売主データにも前記売主電子署名がなされ
    ることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか
    1項に記載の電子商取引システム。
  12. 【請求項12】 前記買主装置により、前記購入申込依
    頼情報の前記取引識別データになされる前記買主電子署
    名と同時に、前記購入申込依頼情報の前記買主データに
    も前記買主電子署名がなされると共に、この前記買主電
    子署名が、前記仲介者装置のみによる秘匿解除可能な方
    法で秘匿され、または、秘匿されないことを特徴とする
    請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電子商
    取引システム。
  13. 【請求項13】 前記買主電子署名が、前記買主装置に
    より、前記仲介者の秘密鍵に対応した公開鍵を用いて暗
    号化されることで、前記買主電子署名の前記秘匿がなさ
    れることを特徴とする請求項12記載の電子商取引シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記仲介者装置により、前記購入申込
    情報の前記取引識別データになされる前記仲介者電子署
    名と同時に、前記購入申込情報の前記仲介者データにも
    前記仲介者電子署名がなされると共に、 前記購入申込依頼情報の前記買主データの前記買主電子
    署名が、前記買主装置により秘匿されていない場合は、
    前記購入申込情報の前記買主データの前記買主電子署名
    が前記仲介者装置により秘匿され、前記購入申込依頼情
    報の前記買主データの前記買主電子署名が秘匿されてい
    る場合は、その秘匿状態が維持されることを特徴とする
    請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の電子商
    取引システム。
  15. 【請求項15】 前記買主電子署名が、前記仲介者装置
    により、前記仲介者の秘密鍵に対応した公開鍵を用いて
    暗号化されることで、前記買主電子署名の前記秘匿がな
    されることを特徴とする請求項14記載の電子商取引シ
    ステム。
  16. 【請求項16】 前記買主電子署名が、前記仲介者装置
    により前記売主装置に提供されないことで、前記買主電
    子署名の前記仲介者装置による前記秘匿がなされること
    を特徴とする請求項14記載の電子商取引システム。
  17. 【請求項17】 前記売主装置により、前記販売承諾情
    報の前記販売承諾データに、前記売主電子署名がなされ
    ることを特徴とする請求項8から請求項16のいずれか
    1項に記載の電子商取引システム。
  18. 【請求項18】 前記仲介者装置により、前記仲介承諾
    情報の前記仲介承諾データに、前記仲介者電子署名がな
    されることを特徴とする請求項8から請求項17のいず
    れか1項に記載の電子商取引システム。
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