JP2002215012A - 学習支援システム - Google Patents

学習支援システム

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JP2002215012A
JP2002215012A JP2001009505A JP2001009505A JP2002215012A JP 2002215012 A JP2002215012 A JP 2002215012A JP 2001009505 A JP2001009505 A JP 2001009505A JP 2001009505 A JP2001009505 A JP 2001009505A JP 2002215012 A JP2002215012 A JP 2002215012A
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kanji
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JP2001009505A
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Yasunori Oda
保憲 黄田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーボードやペンなどを使わずに簡単な作業
で比較的複雑な文字を入力し、その学習が行えるように
する。 【解決手段】 「へん」や「つくり」など、漢字の構成
要素を表示したブロック部材200a,200bを用意
する。ブロック部材200a等には、表示した漢字構成
要素を特定するための識別コードを記憶したRFIDを
装着する。学習者は、これらブロック部材200a等を
配置枠100−1の各凹部102a、102bにはめ込
んで漢字を構成する。各凹部102a等には、RFID
読み取り用のアンテナ104が設けられる。このアンテ
ナ104で読み取られた識別コードは、コントローラ1
10を介して判定処理部120に入力される。判定処理
部120は、入力された識別コードの組合せに基づき、
学習者が構成した漢字が正しいか否かを判定し、その結
果をスピーカ145などから出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や文章の学習
を支援するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴリラやチンパンジーなど霊長類に文字
を覚えさせる試みが日本やアメリカなどで行われてい
る。この場合、ある特定の行為や物に対応する絵文字を
使い、それを1個または複数並べることによって文章を
構成し、人間とのコミュニケーションをはかっている。
この絵文字を学習する際の正誤の判断は人間が行い、通
常正解の場合は食べ物などの報奨を与えることで霊長類
の学習を促すのが普通である。
【0003】また、一般に幼児が文字や言葉を学習する
場合、親や教師が学習すべき文字などを提示してその読
みや意味を尋ねたり、その逆を行ったりするのが一般的
である。この場合も、正誤の判断は親や教師が行うのが
普通である。
【0004】これに対し、音声で問題(例えば「あ」な
どの1文字や「いるか」といった単語など)を出題し、
これに対する学習者の回答をキーにより受け付け、その
正解/不正解を判定し、その判定結果を音声により出力
する知育玩具が知られている。
【0005】また、様々の玩具において、ある特定の部
位を押すと中に記憶されている音声を発生させるものが
ある。例えば、特開平10−74035号公報には、キ
ー入力された仮名文字や仮名文字列を音声出力する知育
玩具装置が開示されている。この装置では、キーと文字
(及びその発音)との対応関係があらかじめ装置内に記
憶されており、キーが押されると、装置はその文字を画
像表示したり、音声出力したりする。また、この従来装
置は、誤った文字が入力された場合(例えばひらがな
「い」のキーと濁点キーとが押された場合)、ビープ音
を発するなどにより学習者に誤りを知らせる機能を備え
ている。
【0006】また、ペンやスタイラスなどにより読み取
りタブレット上に文字を書き、それを圧力や静電容量の
変化などで読み取り、文字入力を受け付ける文字入力装
置はよく知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術はいずれもキーボードやペン入力方式などで文字
入力を行うものであり、漢字の学習には必ずしも適さな
いという問題があった。例えば、かなキーボードを入力
装置として用いる場合、漢字を出題してその読みを入力
させるのには適しているが、読みを出題してそれに対応
する漢字を入力させるなどの出題方式を採ることができ
ない。また、未知の漢字を学習者に自由に構成させ、学
習させるという発見的な学習方式を採ることも困難であ
る。
【0008】ペン入力方式は、漢字を直接入力できるの
で上記キーボード方式の問題点は原理的には解消可能で
あるが、現実的にはペン入力した手書き文字の認識率は
未だにあまり高いものとは言えず、学習目的で用いるに
は問題が残る。すなわち、問いに対する回答の正誤を判
断するのに、その回答の認識に誤りの可能性があるので
は、同じ誤りの場合でも、回答者の誤りなのか文字認識
の誤りなのかが学習者に分からない場合があり、特に初
学者には不安をもたらす。
【0009】また、キーボードやペン入力方式は、キー
を選んで押したりペンで正確に文字を書いたりするな
ど、文字の視覚的な表現を入力するのに手や指の細かな
制御が必要であり、幼児などの学習には必ずしも適切な
ものとは言えない場合がある。
【0010】また、特定の部位を押すと中に記憶されて
いる音声を発生させる従来の知育玩具では、押圧部位と
出力音声の対応関係は固定的であり、幼児の発育に対し
て新たな情報に書き換えることが可能な方式が望まれて
いる。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、キーボードやペンなどを使わずに簡単な作
業で比較的複雑な文字を入力し、その学習が行えるよう
にする学習支援システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、学習者の進歩等に応じて出力内容を変
更できる学習支援システムを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る学習支援システムは、文字を構成する
文字構成要素群とその配置パターンとを記憶した文字デ
ータベースと、文字構成要素を表示したブロック部材で
あって、該文字構成要素の識別情報を保持したデータキ
ャリアを備えたブロック部材と、文字を構成するために
複数の前記ブロック部材が配置される配置台であって、
複数の配置部位を備える配置台と、前記配置台の各配置
部位に配置された各ブロック部材のデータキャリアから
識別情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段
の読み取り結果に基づき、前記配置台上に形成された文
字構成要素の配置パターンを特定する配置パターン特定
手段と、特定された前記配置パターンが、前記文字デー
タベースに登録された文字を構成するかどうかを判定
し、その判定結果に応じた出力をユーザに提供する判定
手段とを備える。
【0013】また、本発明に係る学習支援システムは、
文字を表示したブロック部材であって、その文字の識別
情報を保持したデータキャリアを備えたブロック部材
と、文字列を構成するために前記ブロック部材が配置さ
れる配置台と、前記配置台に配置された各ブロック部材
のデータキャリアから識別情報を読み取る読み取り手段
と、前記読み取り手段の読み取り結果に基づき、前記配
置台上に配置された各文字を識別する文字識別手段と、
前記文字識別手段で識別した一連の文字が示す文字列を
特定する文字列特定手段と、前記文字列特定手段で特定
した文字列が正しい文字列かどうかを所定の辞書データ
ベースを参照して判定し、その判定結果に応じた出力を
ユーザに提供する判定手段とを備える。
【0014】以上の各発明において、「文字」は、各言
語で用いられる文字に限定されるものではなく、表音文
字、表意文字、絵文字、数学その他の分野で用いる記号
など、様々なものを含む。
【0015】また本発明に係る学習支援装置は、表面上
に、互いに異なる情報を保持した複数のデータキャリア
が分散して装着された立体と、前記立体を転がすための
台であって、この台上で静止した前記立体のデータキャ
リアのうち、その台の表面近傍の所定範囲にあるデータ
キャリアの情報を読み取る読み取り手段を備えた台と、
前記読み取り手段で読み取った情報に応じた出力を行う
出力手段と、を備える。
【0016】また本発明は、所定情報を保持する情報担
体であって、当該情報担体のコンテキスト情報を保持す
るRFIDを備えた情報担体と、前記情報担体を複数配
列して収容する収容部と、前記収容部に設けられ、その
収容部に配列収容された各情報担体のRFIDからコン
テキスト情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り
手段で読み取った各情報担体のコンテキスト情報に基づ
き、前記収容部における各情報担体の配列順序の誤り箇
所を検出し、その結果をユーザに知らせる配列判定手段
とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施形態1]この実施形態で
は、本発明を漢字学習の支援に適用した例を説明する。
図1は、本実施形態に係る漢字学習支援システムの概略
的な構成を示した図である。
【0018】漢字には、「へん」と「つくり」の組合せ
など、複数の構成要素の組合せから構成されるものが多
い。また、「かんむり」や「あし」、「かまえ」、「た
れ」、「にょう」などに属する様々な部首(これも文字
構成要素である)を、別の漢字構成要素と組み合わせる
ことにより多種多様な漢字を構成することができる。本
実施形態では、このような漢字の性質を利用し、個々の
漢字構成要素を表示したブロック部材(ブロック部材2
00a,200b等)を用意し、学習者が複数のブロッ
ク部材を組み合わせることにより1つの漢字を構成でき
るようにした。個々のブロック部材200a,200b
等の大きさは、想定する学習者が片手で持つことができ
る程度のものとすることが望ましい。
【0019】各ブロック部材200a,200bの上面
には、漢字を構成する個々の構成要素が表示されてい
る。例えばブロック部材200aには「ぎょうにんべ
ん」が表示される。そして、図2に示すように、ブロッ
ク部材200の底面(すなわち文字構成要素表示面の反
対側の面)にRFID210が装着されている。
【0020】よく知られているように、RFID210
は、ループアンテナ212とICチップ214からな
り、クレジットカードなどに収まる程度の大きさのもの
である。ICチップ214には、識別コードその他の情
報が記憶可能である。このRFID210は、リーダ・
ライタとの間で、電磁誘導の原理でデータ通信が可能で
ある。すなわち例えば、ICチップ214に記憶された
識別コードなどを、リーダ・ライタによって読み取るこ
とが可能である。RFIDとリーダ・ライタはその通信
距離や利用周波数帯に応じて、密着型(通常無電池、通
信距離数ミリ程度)、近接型(通常無電池、通信距離20
-30cm程度)、近傍型(通常無電池、通信距離70-100cm
程度)、マイクロ波型(通常電池有り、通信距離数m程
度)と呼ばれている。本実施形態では、密着型のRFI
Dシステムを用いる。
【0021】本実施形態では、各ブロック部材200の
RFID210には、そのブロック部材200の上面に
表示した漢字構成要素の識別コードの情報を記憶し、そ
れがリーダ・ライタにより読み取りできるようにする。
【0022】さて、本実施形態のシステムでは、このよ
うなブロック部材200a,bを配置して漢字を構成す
るのに、配置枠100を用いる。例えば、図1に示した
配置枠100−1は、「へん」と「つくり」の組合せか
らなる漢字構造に対応した配置枠であり、「へん」のブ
ロック部材200aを収容するための凹部102aと、
「つくり」のブロック部材200bを収容するための凹
部102bとを備えている。各凹部102a,102b
には、それぞれ収容したブロック部材200a,200
bの底面に設けられたRFID210と通信するための
アンテナ104がそれぞれ設けられている。各凹部10
2a,102bにおけるアンテナ104の配設位置は、
収容したブロック部材200a,200bのRFID2
10のアンテナ212の配設位置に対応する位置にす
る。アンテナ104は、凹部102a又は102bの中
央近傍に配設してもよいが、中央から見て上下あるいは
左右などに偏った位置に配置する(もちろんブロック部
材側のRFIDもこれに応じて偏った位置に配設する)
ことにより、ブロック部材200aや200bを凹部1
02aや102bに対して上下逆向きや90°横向きな
ど誤った姿勢で配置した場合などは、密着型のRFID
システムではRFID210がアンテナ104で読み取
られないので、構成した文字が誤りであることをシステ
ム側で検知することができる。
【0023】このような配置枠100を、漢字構造ごと
に用意する(図示例では、配置枠100−1,100−
2,・・・,100−nのn種類)。一般に「かんむ
り」、「たれ」、「にょう」などの部首分類ごとに漢字
構造が定まっているので、それに応じた凹部パターンを
有する配置枠100を作成すればよい。なお、同じ部首
分類「かまえ」でも門構えと国構えではその形状が異な
るように、配置枠100は、個々の部首の形状を勘案し
た上で必要な種類だけ用意する。
【0024】図3に配置枠100のパターン例を示す。
図3には、代表的な漢字構造ごとに、それに対応する配
置枠のパターンを例示している。これらはそれぞれ、配
置枠100を上から見た場合の枠(凹部)パターンを示
している。図3において、(A)は「へん」と「つく
り」から構成される漢字構造のための配置枠100のパ
ターンであり、「へん」用の枠(凹部)11と「つく
り」用の枠(凹部)12から構成される。同様に(B)
は「にょう」が部首となる漢字構造、(C)は「あし」
が部首となる漢字構造、にそれぞれ対応する代表的な配
置枠パターンを示している。
【0025】ここで、漢字構造ごとに、配置枠100を
構成する各凹部の形状、サイズを異なるものとすること
により、ある漢字構造を構成する構成要素のブロック部
材が、それとは異なる漢字構造に対応する配置枠100
にはめ込まれることを防止することができる。例えば、
「口」の形状は、「口へん」として用いられる場合もあ
れば、「問」の一部や「吉」の一部などとして用いられ
る場合もあり、その各々で他の部分と大きさの比や配置
関係が異なる。そこで本実施形態では、各々の漢字構造
に応じた「口」のブロック部材200を用意し、それぞ
れが対応する漢字構造の配置枠100のみに収容可能と
なるよう、枠及びブロック部材の形状を定めておく。こ
うすることにより、例えば図4の漢字(A)の「へん」
21に対応するブロック部材は図3の配置枠(A)の凹
部11に、「つくり」22に対応するブロック部材は凹
部12にしかはめ込めないようにすることができる。同
様に、図4の漢字(B)の「にょう」23及び構成要素
24はそれぞれ図3の枠(B)の凹部13,14に、漢
字(C)の「あし」25及び構成要素26はそれぞれ図
3の枠(C)の凹部15及び16にしかはめ込めない。
こうすることによって、各配置枠100にはめ込み可能
なブロック部材200の組合せが無限にならないように
することができ、後の判定処理を容易にすることができ
る。また、同じ形状の構成要素でも、各漢字構造ごとに
ブロック部材200を用意することで視覚的に自然な形
状の漢字の学習が可能になる。なお、配置枠100は、
例示した2つの凹部から構成されるものだけでなく、漢
字構造に応じて3つやそれ以上の数の凹部から形成され
るものもある。
【0026】また、配置枠100には、どちらが上にな
るかを示す記号を表示しておくことが望ましい。
【0027】さて、配置枠100の各凹部102a,1
02bに設けられたアンテナ104は、共通のコントロ
ーラ110に接続されている。コントローラ110は、
各配置枠100の各アンテナ104を駆動して質問波を
出力させたり、アンテナ104で受信した各ブロック部
材200のRFID210からの応答波を信号処理し
て、それに含まれる識別コードの情報を認識したりする
ための装置である。アンテナ104とコントローラ11
0とにより、いわゆるリーダ・ライタ(本実施形態では
リーダ機能を利用する)が構成される。コントローラ1
10は、あるアンテナ104にて受信した信号から識別
コードを抽出した場合、その識別コードをそのアンテナ
104を特定するコードと共に判定処理部120に供給
する。このため、各アンテナ104には、漢字構造の種
類(すなわちそのアンテナ104が設けられる配置枠1
00の種類)と、その漢字構造においてそのアンテナ1
04に対応する凹部の位置(すなわち漢字構成要素の配
置部位)との組合せに応じて一意に定められるコードを
あらかじめ割り当てておく。これにより、判定処理部1
20は、受信した各識別コードが、どの漢字構造のどの
部位に配置された漢字構成要素のものかを容易に判別す
ることができる。
【0028】なお、各ブロック部材200のRFID2
10の識別コード自体を、そのような漢字構造や配置部
位を特定する情報を含んだものとすれば、各アンテナ1
04をコントローラ110側で識別する必要はない。各
凹部102a,102bにはめ込み可能なブロック部材
200の形状は限定されており、「へん」と「つくり」
などを逆にしてはめ込むことはできず、またRFIDシ
ステムは密着型なので正しくはめ込まれたブロック部材
200のRFID210しか認識することができないか
らである。なお、複数種類の配置枠100を同時にコン
トローラ110に接続する構成を採った場合、どの配置
枠100を利用するかを予めユーザに指定させ、その枠
のアンテナ104のみを駆動するようにすることが好適
である。各配置枠100を1つずつコントローラ110
に着脱して利用する構成とすることも好ましい。
【0029】判定処理部120は、配置枠100にはめ
込まれた各漢字構成要素の識別コードをコントローラ1
10から取得し、それらに基づきユーザが配置枠100
上に構成した漢字が正しいものか否かなどの判定を行
う。この判定は、文字データベース130を参照するこ
とにより行う。
【0030】文字データベース130には、複数の漢字
のレコードが登録されている。図5は、個々の漢字のレ
コード200のデータ構造の一例を示している。このレ
コード200は、文字コード202,枠コード204,
1以上の構成要素コード206,読みがなデータ20
8,読み音声データ210を含む。文字コード202
は、その漢字に一意に割り振られたコードである。枠コ
ード204は、配置枠100を特定するコードであり、
1つの漢字構造に対応する。構成要素コード206−
1,206−2,…,206−Nは、その漢字を構成す
るN個の漢字構成要素の各々を示すコードである。これ
ら各構成要素コード206は、対応する配置枠100が
備える各凹部(要素配置部位)に対し、それぞれ予め対
応づけられている。例えば、図3に示したように、各配
置枠100((A)〜(C))ごとに、各凹部に収容さ
れる漢字構成要素に対して通し番号を付与した場合、レ
コード200の構成要素コード206には、その通し番
号の順に、該当する凹部に配置されるべき漢字構成要素
のコードが登録される。読みがなデータ208は、その
漢字の読みがなを表す文字列のデータである。読み音声
データ210は、その漢字の読みを示す音声データであ
る。
【0031】判定処理部120は、コントローラ110
から1組の識別コード群を取得すると、各識別コードが
示す漢字構成要素を特定すると共に、各識別コードに付
随して受信したアンテナ104のコードに基づき、漢字
構成に用いられた配置枠100のコードと、それら各識
別コードに対応する漢字構成要素の配置部位(配置枠1
00のどの凹部か)を特定する(漢字構成要素の識別コ
ード自体が配置枠やその中での配置部位の情報を含んだ
ものである場合は、アンテナ104のコードは不要)。
これにより、配置枠100上に、どのような漢字構成要
素がどのような配置パターンで配置されているかを特定
することができる。判定処理部120は、この特定した
配置パターンに対応する漢字があるかどうかを文字デー
タベース130を参照して調べる。ここでは、特定した
配置枠100の枠コードと、各配置部位に置かれた文字
構成要素のコード群の組合せが一致するレコード200
を探索すればよい。それらが一致するレコード200が
見つかれば、ユーザが構成した文字は正しい漢字(デー
タベース130に登録されている学習予定の漢字という
意味)と判定できる。またこれと同時に、ユーザが構成
した漢字の読みの情報を得ることもできる。
【0032】判定処理部120は、ユーザが構成した漢
字が正しい漢字であれば、その旨を示すメッセージをモ
ニタ140に表示したり、スピーカ145から音声出力
したりする。また、その漢字の読みをモニタ140に表
示したり、スピーカ145で音声出力することもでき
る。ユーザが構成した漢字が正しい漢字でなければ、そ
の旨のメッセージをモニタ140やスピーカ145から
出力する。なお、校正した漢字が正しいかそうでないか
を示す出力には、モニタ140やスピーカ145以外を
用いてもよい。例えば、配置枠100のまわりに発光装
置をつけておき、正解であれば発光させるようにするな
どでもよい。
【0033】以上、ユーザが自由に漢字を構成し、それ
が正しい漢字かどうかを出力する場合を例に取ったが、
例えば漢字の読みを出題し、それに対する漢字をユーザ
に構成させるような学習方式にも本システムは適用可能
である。この場合、出題は例えばモニタ140に読みを
表示したり、スピーカ145から読みを音声出力したり
することにより行う。学習者は、その読みに対応する漢
字に適した配置枠100を選択し、必要な各漢字構成要
素のブロック部材200をその配置枠100の適切な部
位にはめ込むことにより、その漢字を構成する。判定処
理部120は、配置枠100に構成された漢字を前述と
同様の方法で判別し、それが出題した漢字と一致してい
るか否かを判定し、その結果に応じて正解/不正解のメ
ッセージをスピーカ145等から出力する。
【0034】以上説明したように、本実施形態の装置に
よれば、幼児などの学習者が、ペンなどを使わずに漢字
学習ができる。大きなブロック部材200を用いて漢字
を組み立てるため、視覚的にも訴えるところが強い。手
でもって組合せを構成し、文字どおり体でもって勉強が
できるので、効果的な学習が見込める。
【0035】以上の例では、配置枠100の各凹部10
2ごとにRFID読取用のアンテナ104を設けたが、
1つの配置枠100に対しアンテナを1つにした構成も
可能である。各配置枠100の各凹部102がそれぞれ
異なる形状、サイズであるならば、それぞれの凹部には
まり込むブロック部材200が限定されており、例えば
「へん」と「つくり」を逆にしてはめ込むことなどはで
きない。したがって、1つのアンテナで配置枠100に
収容したすべてのブロック部材のRFIDを読み取った
としても、読み取った各RFIDに対応する文字構成要
素が漢字構造のどの部位に位置するかは一意に特定でき
る。
【0036】また、上記の例では、漢字構成要素を表す
のに直方体のブロック部材を用いたが、これに限らず、
例えばカード状のものを用いてももちろんよい。また、
直方体ではなくもっと文字構成要素の形状に似せた立体
形状の部材を用いてもよい。
【0037】また、漢字を構成する台としては、配置枠
100のような枠を持ったものに限らない。RFID読
取用のアンテナを備えたものであれば、枠のない単なる
台を初めとして様々なものを用いることができる。もち
ろんこの場合も、漢字構造ごとに台を用意し、それぞれ
の台には「へん」や「つくり」などの各構成要素の配置
場所を示す表示をしておくことが望ましい。
【0038】また以上の例ではRFIDを用いて各漢字
構成要素を識別したが、RFID以外のデータキャリア
を用いてももちろんよい。
【0039】また以上の例では漢字学習を例にとって説
明したが、本実施形態のシステムは漢字以外にも、1つ
の文字が構成要素の組合せから成り立っている文字(例
えばハングル文字など)一般の学習に適用可能である。
【0040】[実施形態2]上記実施形態1は個々の文
字の学習を支援するための装置であったのに対し、本実
施形態ではフレーズや文の学習を支援するためのシステ
ムについて説明する。
【0041】本実施形態のシステムでは、1つの文字を
表示したブロック部材400を用いる。このブロック部
材400の裏面には、上面に表示された文字の一意な識
別コードを記憶したRFIDが装着されている。
【0042】学習者は、それらブロック部材400(す
なわち「文字」)群の中から自分が綴りたい文または文
字列に必要なものを選び出し、それらを配列枠300に
はめ込む。配列枠300には、1つのブロック部材40
0を収容可能な凹部302が所定数個、1列に配列され
ている。学習者は、その配列枠300に対し、選んだ文
字のブロック部材400を左から順に(日本語や英語な
どの場合)はめ込んでいく。各凹部302内にはRFI
D読取用のアンテナ304が設けられている。これらア
ンテナ304はコントローラ310により駆動され、凹
部302内にはめ込まれたブロック部材400のRFI
Dに対し質問波を送り、その応答波を受信する。コント
ローラ310は、各アンテナ304から受信した応答波
から識別コードを抽出し、抽出した識別コードを、その
コードを受信したアンテナの識別情報と対応づけて判定
処理部320に渡す。
【0043】判定処理部320は、受信した識別コード
群を、それら各コードを受信したアンテナ304の順に
整理することにより、文字列を構成する。そして、その
文字列が文法に適った意味ある文字列となっているかど
うかを、辞書データベース330を参照して判定する。
辞書データベース330には、学習対象の言語の単語や
その変化規則、イディオムなどの情報が記憶されてい
る。判定処理部320は、このデータベース330を参
照し、公知の自然言語解析の手法を用いることで、学習
者が構成した文字列の正当性を判定する。そして、その
判定結果をモニタ340に表示したり、スピーカ345
から音声出力したりする。
【0044】以上の処理において、コントローラ310
は、所定の時間間隔(例えば1秒)ごとに配列枠300
の各アンテナ304から質問波を出力させる。このた
め、作成途中の文字列を取得することもあり得る。した
がって、判定処理部320は、正しい判定のためには、
取得した文字列が学習者が意図した文字列の完成形であ
るかどうかを判断する必要がある。これには、例えば質
問は出力間隔より長い所定の時間(例えば10秒など)
の間、配列枠300に配列されている文字列に変化がな
い場合、その文字列を完成形と判断するなどの処理を行
えばよい。また、入力文字列の終了を指定するための特
別のブロック部材を配列枠300に配列することで、学
習者が文字列の終了を明示的に指示できるようにするこ
とも好適である。また、キーボードの特定のキーを押下
することで文字列の終了を判定処理部320に知らせる
ようにすることもできる。
【0045】また、文字列の長さが配列枠300の凹部
302の数より多い場合も考えられる。このような場合
に対処するには、例えば文字列の終了を意味する特別な
ブロック部材(上面は無地のままか、あるいは終了を示
す特別な記号を表示する)を用いる方法が考えられる。
この方法では、配列枠300にはめ込まれたブロック部
材400の中に終了指示用のブロック部材が含まれてい
なければ、判定処理部320は配置枠300から読み取
った文字列を記憶する。そして、次に配置枠300に配
置された文字列を読み取り、これを記憶していた文字列
の後に追加(マージ)する。この文字列のマージ処理
を、終了指示用のブロック部材が配列枠300に置かれ
るまで繰り返す。そして、この結果形成された文字列に
対して自然言語処理による正当性判定を行う。また、終
了指示用のブロック部材を使う代わりに、判定処理部3
20に接続されたキーボードにて、リターンキーなど所
定のキーを押すことで、文字列の終了を判定処理部32
0に知らせるようにすることもできる。
【0046】ここで、文字列の終了ではない中間的な終
わりを指示するブロック部材を利用することも考えられ
る。すなわち、文字列がまだ続くことを示す特別のブロ
ック部材を用意し、そのブロック部材を配列枠300に
はめ込むことで、今回配列枠300に配列されている文
字列のあとに、次回配列枠に配列される文字列が続くこ
とを明示的に示すこともできる。
【0047】また、別の方法として、文字のブロック部
材400が配列枠300のどの凹部302に置かれたか
を無視して、単に各ブロック部材300が配置された時
刻の順番(すなわち、文字が検出された時系列的順序)
に従って文字を整列させることで、文字列を形成するよ
うにすることもできる。この場合、配列枠300上に現
れる文字列は一見無意味な場合もある。またこの場合、
配列枠300ではなく、ブロック部材400を1つだけ
置いてそのRFIDを読み取ることのできる配置台を用
いることもできる。
【0048】本実施形態のシステムによれば、幼児や霊
長類などがペンやタイプライター、パソコンのGUIな
どを使わずに文章の入力や学習ができる。このシステム
は、様々な言語に適用可能である。
【0049】[実施形態3]この実施形態では、RFI
Dが装着されたブロック部材が単純な一文字をあらわす
のでなく、ある行為やコマンド、行為の連鎖などをあら
わすものとする。この場合、ピクトグラムと呼ばれる絵
文字を表示したブロック部材を使うことなどが考えられ
る。絵文字は万国共通の認識がされることが多く、それ
どころか霊長類とのコミュニケーションに使われた例も
ある。
【0050】実際の使用にあたっては、構成される文章
の文法をあらかじめ定めておく。例図7では、それぞれ
の絵文字が"歩く"70、"座る"71、"食べる"72を意
味している。ここで、文法規則として、絵文字配列の向
かって左から右へと行為の時刻が進んでいくという規則
を採用すると、図7に示した絵文字配列は、"歩いた
後、座り、食事をする。"という文を表わしていること
になる。また、図8の絵文字配列の例は、"私は家から
山へ歩いて行く"を表わしている。この絵文字配列にお
いて"矢印"75は、ある地点から別の地点への移動を表
わし、"矢印"の前には行為をあらわす主語を、そして"
矢印"に続く絵文字、この例では"家"76、"山"77が
出発地点と到着地点をこの順であらわすように文法を作
っておく。一番左の"人の顔"の絵文字73と、それを"
指し示す"動作を表す絵文字74との組合せが、"自分"
を表わす複合文字となっている。
【0051】なお、この実施形態を実現するシステム
は、実施形態2のシステムと同様でよい。1つの絵文字
を1つのブロック部材に表示し、そのブロック部材を配
列枠に並べたり、あるいは順番にリーダ・ライタに読み
取らせることにより、文を構成することができる。
【0052】なお、現在、米国でのゴリラやチンパンジ
ーの研究において、約200前後の絵文字などを認識す
るものがいるということである。このような絵文字での
構成や文法などについては言語学の分野などで広く研究
・開発されているので、そこでの成果を利用することで
本実施形態のシステムを発展させることができるであろ
う。ここまで述べた例は単なる例であり、本実施形態の
適用範囲はそれにとどまるものではない。
【0053】本実施形態によれば、幼児などが文章構成
の学習ができ、また大人とコミュニケーションができる
ようになる。
【0054】[実施形態4]図9および図10を用い
て、本実施形態に係る学習支援システムを説明する。
【0055】このシステムでは、ボールなど形の崩れな
い球状物体51を用いる。この球状物体51の表面に複
数のRFID52を装着する。各RFID52は互いに
重ならないように装着する。球状物体51上のRFID
52群は必ずしも均等に分布する必要はないが、以下で
は均等分布で装着したものとして説明する。また球状物
体51は歪みがなく、転がした時、その物体51表面の
どの位置も同じ確率で読み取り台53の表面に接するも
のとする。読み取り台53は平らでも良いが、図10に
示すように窪みを付けてすり鉢状の台とすることによっ
て、転がした球状物体51が静止するまでの時間を短縮
させることができる。この場合、RFID読取用のアン
テナ55は、その窪みの底に設置すればよく、小さなア
ンテナ55で球状物体51のRFID52の読み取りが
できる。アンテナ55は、球状物体51が静止した時、
その表面の1つのRFID52のみを読み取るようにす
る。このためには、RFIDシステムとして密着型を用
いることが好ましい。
【0056】読み取り台53上で球状物体51が静止す
ると、アンテナ55は、その通信可能範囲内に存在する
RFID52に記憶されたID情報を読み取る。密着型
のRFIDシステムを用いれば、読み取り台53に密着
した球状物体51最下部のRFIDのみが読み取られ
る。読み取られたID情報は、処理装置54に入力され
る。処理装置54は、音声データベースを備えており
(図示省略)、この音声データベースには複数の音声デ
ータと、各音声データとRFIDのID情報との対応付
けを示す情報が登録されている。処理装置54は、RF
ID52から読み取られたID情報に対応する音声デー
タをそのデータベースから検索し、そのデータに応じた
音声をスピーカから出力する。データベースに登録する
音声データは、単なる音から楽器による音楽、文を読み
上げた音声など、様々なものが考えられる。
【0057】このシステムによれば、学習者が球状物体
51を転がすごとに、様々な音声が処理装置54から発
せられ、学習者は驚いて楽しめる。このシステムは、幼
児の知育玩具として好適であり、球状物体51の各RF
ID52に絵などを付ければ、さらに幼児の興味を引く
ことができる。幼児が飽きたり、年をとった場合などに
は、リーダ・ライタを通して各RFIDに新たな情報を
書き込んだり、音声データベースの登録音声データを変
更するなどすれば、新たな音声を発生させられるシステ
ムを構成できる。
【0058】なお、読み取り台53として平らな台を用
いる場合は、RFID読み取り用のアンテナをその台の
表面各部に多数設ければよい。また、以上の例では、球
状物体51が静止したときに、台53の表面に密着した
1つのRFID52を読み取り、それに応じた音声を出
力する場合を例に取ったが、これ以外にも、少し通信範
囲の大きいRFIDシステムを用いるなどして複数のR
FIDを同時に読み取り、それら読み取ったRFID群
の組合せに応じた音声を検索して出力するようなシステ
ムも可能である。
【0059】なお、本発明のシステムは、球状以外の立
体を用いる場合にも当然適用可能である。
【0060】本発明によれば、幼児などの学習者が楽し
みながら文章その他の音声を聞いて学習を行うことがで
き、聴覚面、音声言語知覚面での学習訓練が出来る。ま
た、RFIDの記憶情報が書き換えが可能なので、学習
者の学習レベルや生育レベルに応じて内容を変更するこ
とが可能である。
【0061】[実施形態5]図11及び図12を参照し
て本実施形態を説明する。この実施形態は、スライド投
影装置においてスライド群を正しい順序に整列させるた
めの仕組みに関するものである。
【0062】スライド80は普通、円形91または棒状
のスライド容れ(マガジン)にセットされる。そして、
ユーザが投影装置90の投影開始スイッチを押すと、そ
のスライド容れが一ステップづつ前進して、所定の位置
に来たスライドがスライド読み装置(通常光学式であ
る)92にあるスライドと交換され、投影される仕組み
になっている。
【0063】ここで、スライド容れにセットしたスライ
ド群の順序に誤りがあった場合、従来の一般的なスライ
ド投影装置では、順序誤りのスライドがスライド読み装
置92にセットされ、投影されて初めてこの誤りに気づ
くのが一般的であった。順序誤りに気づいた場合、スラ
イド容れを何度も前後させて目的のスライドを発見する
ということを行なっている。
【0064】これを避けるにはスライドを予めソートし
ておけば良い。また、その際順序が前からある順序、例
えば撮影順序などと異なる場合、あらたな順序を設定・
書込みできるようにするとなお良い。
【0065】本実施形態ではこのようなスライドのソー
ト作業を支援するシステムを提案する。このシステムで
は、各スライド80にRFIDを装着する。例えば、ス
ライド80のフィルム部分81の周囲の台紙部分に、R
FIDを構成するループアンテナ82とICチップを装
着する。ICチップには、そのスライドのコンテキスト
情報を記憶しておく。コンテキスト情報は、スライドの
順番を示す情報であり、スライド同士の順序関係の判別
に用いる。
【0066】このRFIDを読み取るリーダ・ライタの
アンテナ95は、図13に示すように、スライド読み装
置92内の、例えば投影されるスライドのセット位置9
4と投影用ランプ93との間に設ける。また、アンテナ
95は、ループアンテナならば、スライドセット位置9
4より前(投影方向側)に設けてもよい。いずれにせ
よ、リーダ・ライタのアンテナもRFIDのアンテナと
同様ループアンテナ(コイル)であるので、アンテナの
中を中空にすることが可能であり、投影のじゃまになら
ないようにすることができる。この場合、まわりに電磁
波を充分遮蔽する必要がある。また、RFID装置とし
ては近接型を利用するようにすればよい。
【0067】ソート作業のためには、まずスライド容れ
を1ステップずつ送り、そこにセットしたスライドを、
1枚ずつ順にスライド読み装置92に送ってRFIDを
読み取っていく。このとき、スライドの写真を投影させ
る必要はない。スライド読み装置92内のリーダ・ライ
タは、その装置内に順次セットされるスライド80のR
FIDからコンテキスト情報を読み取る。本実施形態の
ソート支援装置は、このとき読み取られたコンテキスト
情報を記憶しておき、次に読み取られたスライドのコン
テキスト情報と比較する。
【0068】例えばコンテキスト情報として、スライド
写真の撮影年月日を用いたとすると、ソート支援装置
は、1つ前のスライドと今回セットされたスライドのコ
ンテキスト情報(撮影年月日)の前後関係を判定する。
そして、今回のスライドが前回のスライドより古い場
合、その旨をユーザに知らせるようにする(これはスラ
イドを古い順に投影するように並べ直す場合を想定して
いる)。ユーザへの通知には、音や光や文字など視聴覚
に訴えるものを使う。ユーザはその通知により、スライ
ドの順序を入れ替えて正すことができる。投影をしない
ようにすればこの作業は投影がある場合に比べて早く行
なえる。
【0069】また、本実施形態のシステムによれば、一
旦ユーザの希望通りに並べたスライドに順番を付けるこ
とも可能である。この処理は、リーダ・ライタの書き込
み機能を用いることにより実現できる。すなわち、スラ
イド群を所望の順序に並べてスライド容れにセットし、
そのスライド容れを送り操作して、スライドを1枚ずつ
スライド読み装置92に送る。このとき、順次送られて
くるスライドのRFIDに、リーダ・ライタを使ってコ
ンテキスト情報を書き込んでいく。コンテキスト情報
は、スライド配列順序を示すように、例えば値を1つず
つインクリメントしていく。
【0070】なお、ユーザが任意のスライドに対して任
意の番号(コンテキスト情報)を付けるようにすること
も可能である。
【0071】このようにしてスライドに一旦順位が付け
られたならば、次のスライド上映をを行う際に、スライ
ドをスライド容れに残さなくても、次回の上映の前に予
め順番をチェックすることが可能となり、その際いちい
ち画像を投影する手間が省ける。
【0072】なお、以上では、人手によるスライドのソ
ートを支援するシステムを説明したが、このシステムを
発展させると、各スライドのRFIDに記憶されたコン
テキスト情報を参照して、所定の順序に従って順次スラ
イドを自動探索し、それを投影するようなシステムも考
えられる。例えば、スライド容れ91とスライド読み装
置92との間にスライドのコンテキスト情報を読み取る
リーダ・ライタを設け、そのリーダ・ライタで読み取っ
たコンテキスト情報が次に投影するべきスライドを示し
ている場合に、そのスライドをスライド読み装置92に
送るなどの構成にすればよい。この構成によれば、一旦
順位を付けてコンテキスト情報を書き込んだスライド群
は順序を気にせずに保管が可能となる。
【0073】なお、以上ではスライドを例に取ったが、
RFIDで用いる電波により影響を受けない定型の情報
記録媒体群(例えばマイクロフィルムやコンパクトディ
スクなど)を並べて保管整理する整理棚などにも、この
実施形態の仕組みは適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1の学習支援システムの概要を説明
するための図である。
【図2】 文字構成要素を表すブロック部材を説明する
ための図である。
【図3】 各漢字構造に対応する配置枠のパターンを例
示した図である。
【図4】 漢字の例を示す図である。
【図5】 文字データベースに登録されるレコードの例
を示す図である。
【図6】 実施形態2の学習支援システムの概要を説明
するための図である。
【図7】 絵文字列の例を示す図である。
【図8】 絵文字列の例を示す図である。
【図9】 実施形態4のシステム構成を説明するための
図である。
【図10】 実施形態4で用いられるすり鉢の読み取り
台を説明するための図である。
【図11】 実施形態5で用いられるスライドを説明す
るための図である。
【図12】 スライド投影装置の説明のための図であ
る。
【図13】 スライド投影装置におけるリーダ・ライタ
のアンテナの設置例を説明するための図である。
【符号の説明】
100−1〜100−n 配置枠、102a,b 凹
部、104 アンテナ、110 コントローラ、120
判定処理部、130 文字データベース、140 モ
ニタ、145 スピーカ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字を構成する文字構成要素群とその配
    置パターンとを記憶した文字データベースと、 文字構成要素を表示したブロック部材であって、該文字
    構成要素の識別情報を保持したデータキャリアを備えた
    ブロック部材と、 文字を構成するために複数の前記ブロック部材が配置さ
    れる配置台であって、複数の配置部位を備える配置台
    と、 前記配置台の各配置部位に配置された各ブロック部材の
    データキャリアから識別情報を読み取る読み取り手段
    と、 前記読み取り手段の読み取り結果に基づき、前記配置台
    上に形成された文字構成要素の配置パターンを特定する
    配置パターン特定手段と、 特定された前記配置パターンが、前記文字データベース
    に登録された文字を構成するかどうかを判定し、その判
    定結果に応じた出力をユーザに提供する判定手段と、 を備える学習支援システム。
  2. 【請求項2】 文字を表示したブロック部材であって、
    その文字の識別情報を保持したデータキャリアを備えた
    ブロック部材と、 文字列を構成するために前記ブロック部材が配置される
    配置台と、 前記配置台に配置された各ブロック部材のデータキャリ
    アから識別情報を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段の読み取り結果に基づき、前記配置台
    上に配置された各文字を識別する文字識別手段と、 前記文字識別手段で識別した一連の文字が示す文字列を
    特定する文字列特定手段と、 前記文字列特定手段で特定した文字列が正しい文字列か
    どうかを所定の辞書データベースを参照して判定し、そ
    の判定結果に応じた出力をユーザに提供する判定手段
    と、 を備える学習支援システム。
  3. 【請求項3】 前記文字列特定手段は、今回前記配置台
    に置かれたブロック部材の中から所定の終止文字に対応
    するものが識別されなかった場合は、今回前記配置台か
    ら検出した文字列を記憶し、次回に前記配置台に置かれ
    るブロック部材群によって構成される文字列をその記憶
    した文字列にマージし、この処理を前記終止文字が検出
    されるまで繰り返し、この結果得られた文字列に対して
    前記判定を実行することを特徴とする請求項2記載の学
    習支援システム。
  4. 【請求項4】 前記データキャリアはRFIDであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の学習支
    援システム。
  5. 【請求項5】 表面上に、互いに異なる情報を保持した
    複数のデータキャリアが分散して装着された立体と、 前記立体を転がすための台であって、この台上で静止し
    た前記立体のデータキャリアのうち、その台の表面近傍
    の所定範囲にあるデータキャリアの情報を読み取る読み
    取り手段を備えた台と、 前記読み取り手段で読み取った情報に応じた出力を行う
    出力手段と、 を備えた学習支援システム。
  6. 【請求項6】 人間向けの情報を保持する情報担体であ
    って、当該情報担体のコンテキスト情報を保持するRF
    IDを備えた情報担体と、 前記情報担体を複数配列して収容する収容部と、 前記収容部に設けられ、その収容部に配列収容された各
    情報担体のRFIDからコンテキスト情報を読み取る読
    み取り手段と、 前記読み取り手段で読み取った各情報担体のコンテキス
    ト情報に基づき、前記収容部における各情報担体の配列
    順序の誤り箇所を検出し、その結果をユーザに知らせる
    配列判定手段と、 を備える情報担体管理システム。
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